JP2008255945A - エンジンの暖機装置 - Google Patents

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Kunihiko Hayashi
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Abstract

【課題】本発明は、暖機性を改善したエンジンの暖機装置を提供することを課題とする。
【解決手段】本発明のエンジン(30)の暖機装置(1)は、熱媒体(12)を液体状態で保持するウィック部(6b)を有した第一蒸発部(6)と、第一蒸発部(6)で気化された熱媒体(12)を凝縮させる凝縮部(5)と、第一蒸発部(6)を加熱して熱媒体(12)を気化させる潜熱蓄熱部(7)とを備えたループ型ヒートパイプ(11)を組み込んだことにより、暖機時に、潜熱蓄熱部(7)に蓄えた熱を効率的に輸送し、エンジンの暖機性を向上する。さらに、エンジン(30)の暖機装置(1)は、暖機後に、熱媒体(12)を液体状態で保持するウィック部(21b)を有した第二蒸発部(21)でエンジン(30)の廃熱によって気化した熱媒体(12)を潜熱蓄熱部(7)に輸送して蓄熱させ、次回の暖機時に熱源として利用する。
【選択図】図1

Description

本発明は、液体又は気体の熱媒体が循環するループ型のヒートパイプを備えたエンジンの暖機装置に関するものである。
従来、エンジンの暖機促進を目的とした種々の装置が提案されている。このようなエンジンには、エンジンの内部に潜熱型の蓄熱材を収容したものがあり、このようなエンジンが、例えば、特許文献1に開示されている。特許文献1のエンジンは、シリンダブロックやシリンダヘッドの周囲などの暖機を要する箇所に蓄熱材を収容した構成をしている。この蓄熱材は、エンジンが昇温している間に潜熱を蓄え、エンジン停止後に過冷却状態となる。このようなエンジンは、エンジンの再始動の際に、過冷却状態の蓄熱材に電気的な衝撃を加えることで、蓄熱材の過冷却状態を破り、蓄熱材が固相へと相変化する際に放出する熱をシリンダブロック及びシリンダヘッドへ伝達して暖機している。
エンジンの暖機促進を目的とした他のエンジンには、ヒートパイプを用いて熱源から暖機を目的とする部位へ熱の輸送を行い、暖機をするものがある。このようなエンジンは例えば特許文献2に開示されている。
特許文献2に開示されているエンジンは、エンジンの排気管に装着されて排気熱により熱媒体を気化させる蒸発器と、エンジンの冷却用冷媒の循環経路内に設けられ、気化状態にある熱媒体を凝縮させるとともに、その際発生する熱により冷却用冷媒を加熱する凝縮器とこれら蒸発器と凝縮器とを接続し、熱媒体が流通するように構成したヒートパイプを備えている。このエンジンの暖機過程で、蒸発器で排気ガスの排気熱によって加熱され気化した熱媒体は、ヒートパイプを通じて凝縮器へ流入する。凝縮器へ流入した熱媒体は、凝縮器が接触する冷却用冷媒と熱交換をして冷却用冷媒を加熱する。この際、熱媒体は凝縮する。凝縮した熱媒体は、ヒートパイプの内周面に備えられた多孔構造のウィックを通じて蒸発器へ戻り、再び蒸発器で気化して熱を輸送する構成となっている。
特開平11−182393号公報 特公平6−29551号公報
ところで、特許文献1のエンジンのように、シリンダブロックやシリンダヘッドのような暖機を要する箇所に蓄熱材を収容する構成では、充填できる蓄熱材の量、位置が限られるため、エンジンの暖機に必要な熱量が得られないことが考えられる。
また、特許文献2のエンジンでは、蒸発器で排気熱により加熱され蒸発した熱媒体がパイプを通じて凝縮器へ流入するとともに、凝縮器で凝縮した熱媒体がパイプ内のウィックを通じて蒸発器へ流入する。すなわち、蒸気となって熱の輸送をする熱媒体と、熱の輸送を終え、冷却されて凝縮した熱媒体とが、一本のパイプ内を行き来する構成となっている。しかしながら、このパイプ内部を流れる蒸発した熱媒体と、ウィック内を通じる凝縮した熱媒体との熱交換を抑制する断熱手段は備えられていない。このため、蒸発した熱媒体と凝縮した熱媒体とはパイプ内で熱交換する。これにより、蒸発器において得られた熱が凝縮器において効率よく回収されないことが考えられる。また、蒸発器は、排気管が暖まった後でなければ熱を得られないため、暖機開始に時間を必要としている。さらに、このようなエンジンは、エンジンの冷却用冷媒を加熱し、この加熱された冷却用冷媒がエンジンを暖機する。このため、冷却用冷媒の全量を加熱するので、エンジンの暖機に時間を要し、暖機効果が低いことが考えられる。
そこで、本発明は、暖機性を改善したエンジンの暖機装置を提供することを課題とする。
かかる課題を解決する本発明のエンジンの暖機装置は、熱媒体を液体状態で保持するウィックの外側表面から熱媒体を気化する第一蒸発部と、前記気化された熱媒体を凝縮させる凝縮部と、前記気化された熱媒体を流通させる蒸気通路と、前記凝縮された熱媒体を流通させる液体通路と、前記第一蒸発部の周囲に配置され、蓄熱材の潜熱により前記第一蒸発部を加熱して熱媒体の気化を促進させる潜熱蓄熱部とを有するループ型ヒートパイプを備えたことを特徴とする(請求項1)。このような構成とすることにより、暖機時に、熱媒体は第一蒸発部で潜熱蓄熱部から得た熱を凝縮部へ輸送することができる。このように熱媒体が得た熱は、昇温対象となる部位に接触するように配置された凝縮部で該部に伝達されるので、潜熱蓄熱部は昇温対象となる部位の周囲に設置する必要がない。このため、蓄熱材の量を増量することができ、蓄熱量を増加させることができる。また、第一蒸発部で蒸発した熱媒体と凝縮部で凝縮した熱媒体とは異なる通路を通るため、第一蒸発部で熱媒体が蒸発することによって得られた熱が効率よく凝縮部へ運ばれ、該部の暖機を促進することができる。なお、このような昇温対象となる部位は、例えば、シリンダボア壁等の早期暖機完了が望まれる部位を適宜含んでいる。また、蓄熱材は、従来周知の蓄熱材、例えば、酢酸ナトリウム3水和物等を採用することができる
このようなエンジンの暖機装置は、ループ型ヒートパイプ内に封入された熱媒体が第一蒸発部において熱を得て蒸発する。この蒸発した熱媒体が蒸気通路を通じて凝縮部へ流入し、凝縮部において、凝縮部が接触する部位と熱交換をして凝縮する。この凝縮した熱媒体は、液体通路を通じて第一蒸発部に戻り、再び第一蒸発部で蒸発してループ型ヒートパイプ内を循環する。このように、本発明のエンジンの暖機装置は封入された熱媒体の循環によって熱の輸送を行い、エンジンの暖機を実現している。ところが、このような熱媒体の循環による熱の輸送は、第一蒸発部で蒸発した熱媒体が再び第一蒸発部に戻る前に、第一蒸発部において液体状態の熱媒体が枯渇してしまうと熱の輸送が停止してしまうため、液体状態の熱媒体が第一蒸発部に残存していることが必要である。このため、このようなエンジンの暖機装置は、前記ループ型ヒートパイプへ封入する液体状態の前記熱媒体の体積が、前記第一蒸発部を除く前記ループ型ヒートパイプの容積よりも大きく設定されている(請求項2)。また、このようなエンジンの暖機装置では、作動時に常に第一蒸発部に液体状態の熱媒体が残存するように前記ループ型ヒートパイプに熱媒体を封入する構成とすることができる(請求項3)。
このようなエンジンの暖機装置は、エンジンの暖機時に潜熱蓄熱部の蓄熱材を発核させる。すなわち、蓄熱材に何らかの刺激を与え、固相への相変化を開始させる。こうして、蓄熱材は過冷却状態から固相に相変化し、その際、発生する潜熱により熱媒体を暖め、気化を促進させる。一方、固相となった潜熱蓄熱部は暖機完了後に、エンジンの廃熱で高温となった熱媒体から暖められて液相へ相変化して蓄熱する。このような暖機完了後のエンジンの廃熱の回収と廃熱蓄熱部への蓄熱とを効率的に行うため、本発明のエンジンの暖機装置において、前記ループ型ヒートパイプは、熱媒体を液体状態で保持するウィックの外側表面から熱媒体を気化する第二蒸発部を備え、エンジンの廃熱により前記第二蒸発部を加熱して熱媒体の気化を促進させる構成とすることができる(請求項4)。さらに、このようなエンジンの暖機装置において、前記第一蒸発部で気化した熱媒体が前記凝縮部を加熱する状態と、前記第二蒸発部で気化した熱媒体が前記潜熱蓄熱部を加熱する状態と、が示現するように構成することができる(請求項5)。このような構成とすることにより、熱媒体は暖機時に、第一蒸発部で潜熱蓄熱部を熱源として得た熱を凝縮部へ輸送することができる。一方、暖機後に、第二蒸発部でエンジンの廃熱から得た熱を潜熱蓄熱部へ輸送することができる。このように、暖機時に熱源であった潜熱蓄熱部は、暖機後に熱を受け取る対象となり、暖機時に熱を受け取り暖機の対象であったエンジンは、暖機後に熱源となる。こうして暖機後に潜熱蓄熱部に蓄えた熱は、次回の始動時に第一蒸発部を加熱して熱媒体の気化を促進し、エンジンの暖機に利用することができる。
このようなエンジンの暖機装置では、蒸発部で蒸発した熱媒体が再び蒸発部に戻る前に、蒸発部において液体状態の熱媒体が枯渇してしまうと熱の輸送が停止してしまうため、液体状態の熱媒体が蒸発部に残存していることが必要である。このため、前記第一蒸発部で気化した熱媒体が前記凝縮部を加熱する状態と、前記第二蒸発部で気化した熱媒体が前記潜熱蓄熱部を加熱する状態と、が示現するエンジンの暖機装置は、前記ループ型ヒートパイプへ封入する液体状態の熱媒体の体積が、前記第一蒸発部を除く前記ループ型ヒートパイプの容積よりも大きいとともに、前記第二蒸発部を除く前記ループ型ヒートパイプの容積よりも大きく設定されている(請求項6)。また、このようなエンジンの暖機装置は、前記第一蒸発部で気化した熱媒体が前記凝縮部を加熱する作動状態では、常に前記第一蒸発部に液体状態の熱媒体が残存し、前記第二蒸発部で気化した熱媒体が潜熱蓄熱部を加熱する作動状態では、常に前記第二蒸発部に液体状態の熱媒体が残存している構成とすることができる(請求項7)。
このようなエンジンの暖機装置の凝縮部は、熱交換により接触した部位を暖機するので、エンジン内の暖機を必要とする箇所に配置する。本発明のエンジンの暖機装置は、前記凝縮部をシリンダブロックに配置した構成とすることができる(請求項8)。また、このようなエンジンの暖機装置は、前記凝縮部をシリンダヘッドに配置した構成とすることができる(請求項9)。また、このようなエンジンの暖機装置は、前記凝縮部をシリンダボア壁に接触させて配置する構成とすることもでき(請求項10)、前記凝縮部をウォータジャケットのシリンダボア側内壁に沿わせて配置した構成とすることもできる(請求項11)。
また、本発明のエンジンの暖機装置は、前記蒸気通路及び液体通路の外周を断熱素材で被覆した構成とすることができる(請求項12)。このような構成とすることにより、蒸気通路及び液体通路を流通する熱媒体の熱の損失を抑制することができる。
このようなエンジンの暖機装置は、エンジンの暖機中にウォータジャケット内の冷却水の循環を停止する冷却水循環停止手段を備えた構成とすることができる(請求項13)。このような構成とすることにより、冷却水の循環を抑制し、熱媒体によって回収された熱の冷却水による持ち去りを抑え、さらなる暖機の促進を図ることができる。
また、このようなエンジンの暖機装置は、前記ループ型ヒートパイプの管内に配置された温度検知手段と、エンジンの作動から所定時間経過した後、前記温度検知手段によって管内の温度上昇が検知されない場合に異常を通知する異常通知手段と、を備えた構成とすることができる(請求項14)。このような構成とすることにより、エンジンの作動開始から所定時間が経過しているにもかかわらず、管内の温度が所定温度まで上昇していない場合には、装置になんらかの異常が発生していると判断し、その異常をユーザに通知することができる。
本発明のエンジンの暖機装置は、熱媒体を液体状態で保持するウィックを有した第一蒸発部と、第一蒸発部で気化された熱媒体を凝縮させる凝縮部と、第一蒸発部を加熱して熱媒体を気化させる潜熱蓄熱部とを備えたループ型ヒートパイプを組み込んだことにより、前回の運転時に潜熱蓄熱部に蓄えた熱を効率的に輸送し、エンジンの暖機性を向上することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面と共に詳細に説明する。
本発明の実施例1について図面を参照しつつ説明する。図1は本実施例のエンジン30の暖機装置1の概略構成を示した説明図であって、エンジン30の暖機時の熱媒体12の状態を示している。本発明のエンジン30は、シリンダブロック2、シリンダヘッド3を備えており、シリンダブロック2にはシリンダ20が配置されている。このシリンダ20の周囲にはウォータジャケット4が形成されている。また、暖機装置1は、第一蒸発部6、潜熱蓄熱部7、第二蒸発部21、凝縮部5、第一通路9、第二通路10から構成されるループ型ヒートパイプ11を備えている。
第一蒸発部6は、シリンダブロック2の外部に備えられている。第一蒸発部6は、気室6a、ウィック部6b、液室6cとから構成され、ウィック部6bは、気室6aと液室6cとの境界となるように配置されて、気室6aと液室6cとを分離している。すなわち、ウィック部6bの外側に気室6a、ウィック部6bの内側に液室6cが配置されている。このウィック部6bは多孔構造体からなり、毛細管現象により内部に液体を保持することができる。この第一蒸発部6は、暖機時に、作動流体として封入される熱媒体12を液体状態で保持するウィック部6bの外側表面から熱媒体12を気化させる構成となっている。また、気室6aには第一通路9の一端が接続し、液室6cには第二通路10の一端が接続している。
潜熱蓄熱部7は、第一蒸発部6の周囲に配置され、第一蒸発部6の液室6cが潜熱蓄熱部7の壁面に接触するように配置されている。この潜熱蓄熱部7内には、蓄熱材23として酢酸ナトリウム三水和物が封入されており、この酢酸ナトリウム三水和物は、潜熱蓄熱部7に設置された発核装置8によって発核させられる。この発核装置8は、アクチュエータ(図示しない)によって作動し、蓄熱材23に対して出没する針体(図示しない)を備えた構成をしている。この潜熱蓄熱部7は、発核装置8によって発核されて液相から固相へと相変化する蓄熱材23が放出する熱により加熱されるとともに、第一蒸発部6を加熱して、熱媒体12の気化を促進させる。さらに、潜熱蓄熱部7の内部には、フィン22が備えられており、このフィン22は潜熱蓄熱部7内を通る第一通路9に接触するように取り付けられている。このフィン22は、暖機後にエンジン30の廃熱によって高温となった熱媒体12から蓄熱材23へ熱の伝達をする放熱板である。
第二蒸発部21は、シリンダブロック2内部に形成されている。第二蒸発部21は、第一蒸発部6と同様の構成をしており、気室21a、ウィック部21b、液室21cから構成されている。この第二蒸発部は、液室21cがシリンダブロック2の内壁面に接触するように配置されている。さらに、第一蒸発部6の気室6aに一端を接続する第一通路9の他端は、液室21cに接続している。第二蒸発部21のウィック部6bは、気室6aと液室6cとの境界となるように配置され、気室6aと液室6cとを分離している。すなわち、ウィック部21bは、ウィック部21bの外側に気室21a、ウィック部21bの内側に液室21cが配置されている。このウィック部21bは多孔構造体からなり、毛細管現象により内部に液体を保持することができる。この第二蒸発部21は、暖機後に、作動流体として封入される熱媒体12を液体状態で保持するウィック部21bの外側表面から熱媒体12を気化させる構成となっている。
凝縮部5は、暖機時に、第一蒸発部6で気化された熱媒体12を凝縮させる部位である。凝縮部5は、シリンダブロック2及びシリンダヘッド3の内部に形成されている。また、凝縮部5は、第二蒸発部21の気室21aと連通するように、ウォータジャケット4の外側に形成されている。凝縮部5では、熱媒体12とシリンダブロック2及びシリンダヘッド3との間で熱交換が行われる。また、凝縮部5は、第二通路10と接続されている。
ループ型ヒートパイプ11の内部には、熱媒体12が、気化しやすいように減圧されて封入されている。熱媒体12は、第一蒸発部6から第一通路9、第二蒸発部21、凝縮部5、第二通路10の順に流通し、再び第一蒸発部6へ戻り循環するように構成されている。このループ型ヒートパイプ11へ封入される液体状態の熱媒体12の体積は、第一蒸発部6を除くループ型ヒートパイプ11の容積よりも大きいとともに、第二蒸発部21を除くループ型ヒートパイプ11の容積よりも大きく設定されている。また、この第一通路9及び第二通路10の外周面は断熱素材に被覆されて外部との熱交換を抑え、通路内を流通する熱媒体の熱の損失を抑制している。
液体通路10には、温度センサ13が配置されている。この温度センサ13はECU(Electronic Control Unit)14と電気的に接続されている。また、ECU14は、暖機装置1の異常を表示する故障表示部15、発核装置8と電気的に接続されている。この温度センサ13は、本発明の温度検知手段に相当し、ECU14と故障表示部15は、本発明の異常通知手段に相当する。
また、ウォータジャケット4には、冷却水の循環する冷却水経路16が流入側端部16aと流出側端部16bとで接続されている。冷却水経路16には、流入側端部16aの近い側から上流へ向かって、ポンプ19、開閉弁18、ラジエータ17が順に配置されている。ラジエータ17内の冷却水はポンプ19の駆動によって圧送され、流入側端部16aからウォータジャケット4内に流入する。ウォータジャケット4内の冷却水は、流出側端部16bから冷却水経路16に流出して、ラジエータ17に戻る構成となっている。開閉弁18は、ECU14によって開閉を制御され、開閉弁18が閉弁状態になると、冷却水経路16の冷却水の循環を停止する。ECU14と開閉弁18は、本発明の冷却水循環停止手段に相当する。
次に、ループ型ヒートパイプ11内の熱媒体12の作動について説明する。ループ型ヒートパイプ内を通じる熱媒体12の作動は、エンジン30の暖機時と暖機後とで変化する。すなわち、第一蒸発部6で気化した熱媒体12が凝縮部5を加熱する状態と、第二蒸発部21で気化した熱媒体12が潜熱蓄熱部7を加熱する状態とが示現する。まず、エンジン30の暖機時におけるループ型ヒートパイプ11内の熱媒体12の作動について説明する。エンジン30の暖機時では、第一蒸発部6で気化した熱媒体12が凝縮部5を加熱する。また、このとき、第一通路9は本発明の蒸気通路に相当し、第二通路10は本発明の液体通路に相当する。
暖機時におけるエンジン30の暖機装置1の状態は図1に示す通りである。エンジン30の始動以前では、蓄熱材23は前回の運転時にエンジン30の廃熱を回収した後に冷却され、過冷却状態となって潜熱を蓄えている。エンジン30が始動すると、ECU14は発核装置8のアクチュエータを作動させ、蓄熱材23に対して針体を出没させる。これにより、蓄熱材23は刺激を受けて液相状態から固相状態への相変化を開始する。このように蓄熱材23が液相状態から固相状態へ相変化する際に、潜熱が放出されて潜熱蓄熱部7が加熱される。このように潜熱蓄熱部7が加熱されるとともに、潜熱蓄熱部7の内部に配置されている第一蒸発部6が加熱される。第一蒸発部6が加熱されると、ウィック部6bに保持されている液状の熱媒体12が熱を得て、ウィック部6bの外側表面からの気化が促進され、気化した熱媒体12が気室6aを充満する。気室6a内は、ウィック部6bの熱媒体12の気化により圧力が上昇するので、圧力の低い第一通路9へ気化した熱媒体12が流れ始める。放出された蓄熱材23の潜熱を得て、ウィック部6bから次々と熱媒体12が気化するので、第一通路9への流れが継続する。また、蓄熱材23の熱が、潜熱蓄熱部7のフィン22を通して、気化した熱媒体12に与えられて、熱媒体12は高温となる。
第一通路9へ流入した熱媒体12は、第一蒸発部6側から流れ込む熱媒体12に押し出されて、第二蒸発部21に流入する。第二蒸発部21内へ流入した熱媒体12は、シリンダブロック2及びシリンダヘッド3と熱交換をして凝縮するとともに、シリンダブロック2及びシリンダヘッド3を暖機する。暖機が進行していくと、第二蒸発部21内は気化した熱媒体12で満たされるようになり、凝縮部5にも気化した熱媒体12が流入する。凝縮部5内へ流入した熱媒体12は、シリンダブロック2及びシリンダヘッド3と熱交換をして凝縮するとともに、シリンダブロック2及びシリンダヘッド3を暖機する。暖機時の第二蒸発部21は、凝縮部5の一部として、熱媒体12とシリンダブロック2及びシリンダヘッド3の熱交換に寄与している。このように潜熱蓄熱部7から熱を得た熱媒体12は、シリンダブロック2及びシリンダヘッド3へ熱を輸送し、シリンダブロック2及びシリンダヘッド3を暖機する。
凝縮部5内で凝縮した熱媒体12は、第二通路10を通じて、第一蒸発部6の液室6cへ流入する。液室6c内の熱媒体12は、毛細管現象によりウィック6bへ吸い込まれ、再び、潜熱蓄熱部7から熱を得て、凝縮部5へ熱の輸送を行う。
このように熱を輸送し暖機に寄与する熱媒体12は、液体状態に換算した場合、第二蒸発部21と凝縮部5と第一通路9と第二通路10の合計容積よりも多く封入されている。このように、第一蒸発部6で気化した熱媒体12が凝縮部5を加熱する作動状態において、ループ型ヒートパイプ11を循環する熱媒体12は、常に第一蒸発部6に液体状態の熱媒体12が残存するように構成されているので、ウィック部6bから気化した熱媒体12が、液室6cに戻ってくる間に、液室6c内に液体状態の熱媒体12が枯渇することはない。すなわち、第一蒸発部6は、常にウィック部6bから熱媒体12が気化することができる状態に維持されている。
また、ECU14は、暖機時に、開閉弁18を閉弁し、冷却水経路16の循環を停止する。これにより、冷却水全量を温めることがなくなるため、暖機が促進される。
さらに、暖機装置1は、エンジン30の始動から所定時間、例えば5分経過した後、液体通路10内に所定の温度上昇がみられない場合に暖機装置1で異常が発生していると捉える。ECU14は、エンジン30の始動から5分経過した後、温度センサ13が計測する液体通路10の温度情報に所定の温度上昇が検知されない場合に暖機装置1内に異常が発生していると判断し、故障表示部15に異常を知られる表示をさせ、異常をユーザに通知する。
以上のように、暖機時には、潜熱蓄熱部7から得られた熱をシリンダブロック2及びシリンダヘッド3に備わる凝縮部5に輸送し、シリンダブロック2及びシリンダヘッド3の暖機が行われる。
次に、エンジン30の暖機後におけるループ型ヒートパイプ11内の熱媒体12の作動について説明する。エンジン30の暖機後では、第二蒸発部21で気化した熱媒体12が潜熱蓄熱部7を加熱する。
図2は、暖機後におけるエンジン30の暖機装置1の状態を示した説明図である。暖機時に液相状態から固相状態への相変化をして、潜熱を放出しつくした蓄熱材23は、固相状態となっている。エンジン30の暖機後では、シリンダブロック2及びシリンダヘッド3が潜熱蓄熱部7よりも高温となっている。このため、暖機時とは反対に、エンジン30の廃熱から潜熱蓄熱部7を暖機する。すなわち、暖機時に熱源であった潜熱蓄熱部7は、暖機後に熱媒体12から熱を受け取る対象となる。また、第二蒸発部21及び凝縮部5は熱媒体12へ熱を付与する部位となる。さらに、第一通路9は本発明の液体通路に相当し、第二通路10は本発明の蒸気通路に相当する。
エンジン30の燃焼によって生じる廃熱は、シリンダブロック2及びシリンダヘッド3を通じて、第二蒸発部21を加熱する。第二蒸発部21が加熱されると、ウィック部21bに保持されている液状の熱媒体12が熱を得て、ウィック部21bの外側表面からの気化が促進され、気化した熱媒体が気室21aを充満する。気室21a内に気化した熱媒体12は、凝縮部5へ流入し、凝縮部5でさらにエンジン30の廃熱を与えられ、高温になる。エンジン30の廃熱を得てウィック部21bから次々と熱媒体12が気化するので、気化して高温となった熱媒体12は第二通路10へ流入して、流れが継続する。
第二通路10へ流入した熱媒体12は、凝縮部5側から流れ込む熱媒体12に押し出されて、第一蒸発部6に流入する。第一蒸発部6内へ流入した熱媒体12は、液室6c、ウィック6b、気室6aを通じて、第一通路9に流入する。第一通路9に流入した熱媒体12は、第一通路9に接触するように取り付けられているフィン22を通じて潜熱蓄熱部7と熱交換を行う。このとき、熱媒体12は、潜熱蓄熱部7と熱交換をして凝縮する。このように、凝縮した熱媒体12は、第一通路9を通じて、第二蒸発部21の液室21cへ流入する。液室21c内の熱媒体12は、毛細管現象によりウィック21bへ吸い込まれ、再び、エンジン30から熱を得て、潜熱蓄熱部7へ熱の輸送を行う。
熱媒体12が潜熱蓄熱部7と熱交換をするとき、凝縮するとともに、潜熱蓄熱部7へ熱を付与する。このように、熱を付与された潜熱蓄熱部7では、固相状態となっていた蓄熱材23に熱が付与されて、液相状態へ相変化する。こうして、蓄熱材23が液相状態となった後、エンジン30が停止して低温になると、蓄熱材23は過冷却状態となって潜熱を蓄える。このように潜熱として蓄えられた熱量が次回の暖機時に熱媒体12の暖機に利用される。
このように熱を輸送し暖機に寄与する熱媒体12は、液体状態に換算した場合、第一蒸発部6と凝縮部5と第一通路9と第二通路10の合計容積よりも多く封入されている。このように、第二蒸発部21で気化した熱媒体12が潜熱蓄熱部7を加熱する作動状態において、ループ型ヒートパイプ11を循環する熱媒体12は、常に第二蒸発部21に液体状態の熱媒体12が残存するように構成されているので、ウィック部21bから気化した熱媒体12が、液室21cに戻ってくる間に、液室21c内に液体状態の熱媒体12が枯渇することはない。すなわち、第二蒸発部21は、常にウィック部21bから熱媒体12が気化することができる状態に維持されている。
本実施例のエンジン30の暖機装置1では、暖機時に第一蒸発部6で、潜熱蓄熱部7内の蓄熱材23の相変化に起因した放熱によって気化した熱媒体12が、第一通路9を通じて凝縮部5へ流入し、シリンダブロック2と熱交換をしてシリンダブロック2を暖機する。この際、熱媒体12は凝縮し、この凝縮した熱媒体12は、第一通路9とは異なる第二通路10を通じて、第一蒸発部6へ戻り、再び潜熱蓄熱部7から熱を得て熱の輸送に寄与する。このように構成したことにより、気化した熱媒体12と凝縮した熱媒体12とが、蒸発部6とシリンダブロック2とを往来する間で熱交換することがなく、蓄熱材23に蓄熱されていた熱量を効率よく回収することができる。さらに、暖機後に第二蒸発部21で、エンジン30の廃熱を回収した熱媒体12が、第二通路10を通じて潜熱蓄熱部7を暖機し、潜熱蓄熱部7内の蓄熱材23に熱を付与する。こうして付与された熱は、エンジン30の停止後に過冷却状態となる蓄熱材23の潜熱として蓄熱され、次回の暖機に利用される。このように、エンジン30の暖機装置1は、エンジン30の廃熱をシリンダブロック2の外部に備えた潜熱蓄熱部7に蓄えて、始動時の暖機促進に効率よく利用し、暖機性を向上している。
次に、本発明の実施例2について図3を参照して説明する。図3は、本実施例のエンジン40の暖機装置41の概略構成を示した説明図である。暖機装置41は、実施例1の暖機装置1とほぼ同様の構成をしている。しかしながら、暖機装置1では、ウォータジャケット4の外側に凝縮部5が形成されているのに対して、暖機装置41では、凝縮部45がウォータジャケット44のシリンダボア46側内壁に沿わせて形成されている点で、実施例1の暖機装置1と実施例2の暖機装置41とは相違している。なお、その他の構成は実施例1と同一であるため、実施例1と同一の構成要素については、図面中、同一の参照番号を付し、その詳細な説明は省略する。
このように構成することにより、エンジン40の暖機時に、第一蒸発部6の潜熱蓄熱部7内の蓄熱材23から熱を得て気化した熱媒体12は、凝縮部45でシリンダボア壁46と熱交換をして、シリンダボア壁46を暖機する。これにより、シリンダボア壁46は早期に暖機されるので、フリクションを低減することができる。また、このような凝縮部45は、シリンダ20の間を通すように構成することもできる。
次に、本発明の実施例3について図4を参照して説明する。図4は、本実施例のエンジン50の暖機装置51の概略構成を示した説明図である。暖機装置51は、実施例1の暖機装置1とほぼ同様の構成をしている。しかしながら、暖機装置51が、暖機装置1でシリンダブロック2に配置した第二蒸発部21を備えていない点で、実施例1の暖機装置1と実施例2の暖機装置51とは相違している。なお、その他の構成は実施例1と同一であるため、実施例1と同一の構成要素については、図面中、同一の参照番号を付し、その詳細な説明は省略する。
本実施例の暖機装置51では、暖機時に潜熱蓄熱部7から熱を得て気化した熱媒体12が凝縮部5へ熱を輸送し、シリンダブロック2を暖機する。この際、凝縮した熱媒体12は、第一通路9とは異なる第二通路10を通じて、第一蒸発部6へ戻り、再び循環して熱を輸送する。暖機後では、熱媒体12は凝縮部5においてエンジン50の廃熱を回収して気化し、第二通路10を通じて潜熱蓄熱部7を暖機し、潜熱蓄熱部7内の蓄熱材23に熱を付与する。これによって、蓄熱材23は潜熱を蓄えることができ、蓄えられた潜熱は次回の暖機に利用される。
上記実施例は本発明を実施するための例にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではなく、これらの実施例を種々変形することは本発明の範囲内であり、さらに本発明の範囲内において、他の様々な実施例が可能であることは上記記載から自明である。
本発明の暖機装置の凝縮部はエンジン内部の暖機を必要とする箇所に接触して配置される。例えば、クランクシャフトなどの摺動部は温度が上昇すると、潤滑油の粘性が下がり、フリクションが低減され燃費が向上する。このような暖機をすべき摺動部に凝縮部を接触して配置することができる。さらに、本発明のエンジンの暖機装置は、蒸気通路を分岐し、凝縮部を複数設けることもできる。このように複数設けられる凝縮部で凝縮した熱媒体は液体通路で合流して、蒸発部へ流入する。
また、本発明の冷却水循環停止手段は、開閉弁とポンプに代えて、ECUが駆動と停止を制御する電動ウォータポンプとしてもよい。
実施例1のエンジンの暖機装置の概略構成を示した説明図であって、エンジンの暖機時の熱媒体の状態を示した説明図である。 実施例1のエンジンの暖機装置の概略構成を示した説明図であって、エンジンの暖機後の熱媒体の状態を示した説明図である。 実施例2のエンジンの暖機装置の概略構成を示した説明図である。 実施例3のエンジンの暖機装置の概略構成を示した説明図である。
符号の説明
1、41、51 暖機装置
2 シリンダブロック
3 シリンダヘッド
4、44 ウォータジャケット
5、45 凝縮部
6 蒸発部
6a 気室
6b ウィック部
6c 液室
7 排気管
8 熱回収部
9 気体通路
10 液体通路
11 ループ型ヒートパイプ
12 熱媒体
13 温度センサ
14 ECU
15 故障表示部
16 冷却水経路
17 ラジエータ
18 開閉弁
19 ポンプ
20 シリンダ
21 第二蒸発部
21a 気室
21b ウィック部
21c 液室
22 フィン
23 蓄熱材
30、40、50 エンジン

Claims (14)

  1. 熱媒体を液体状態で保持するウィックの外側表面から熱媒体を気化する第一蒸発部と、
    前記気化された熱媒体を凝縮させる凝縮部と、
    前記気化された熱媒体を流通させる蒸気通路と、
    前記凝縮された熱媒体を流通させる液体通路と、
    前記第一蒸発部の周囲に配置され、蓄熱材の潜熱により前記第一蒸発部を加熱して熱媒体の気化を促進させる潜熱蓄熱部と、
    を有するループ型ヒートパイプを備えたことを特徴とするエンジンの暖機装置。
  2. 請求項1記載のエンジンの暖機装置において、
    前記ループ型ヒートパイプへ封入する液体状態の前記熱媒体の体積が、前記第一蒸発部を除く前記ループ型ヒートパイプの容積よりも大きいことを特徴とするエンジンの暖機装置。
  3. 請求項1記載のエンジンの暖機装置において、
    作動時に常に前記第一蒸発部に液体状態の熱媒体が残存するように前記ループ型ヒートパイプに熱媒体を封入することを特徴とするエンジンの暖機装置。
  4. 請求項1記載のエンジンの暖機装置において、
    前記ループ型ヒートパイプは、熱媒体を液体状態で保持するウィックの外側表面から熱媒体を気化する第二蒸発部を備え、
    エンジンの廃熱により前記第二蒸発部を加熱して熱媒体の気化を促進させることを特徴とするエンジンの暖機装置。
  5. 請求項1記載のエンジンの暖機装置において、
    前記ループ型ヒートパイプは、熱媒体を液体状態で保持するウィックの外側表面から熱媒体を気化する第二蒸発部を備え、
    エンジンの廃熱により前記第二蒸発部を加熱して熱媒体の気化を促進させ、
    前記第一蒸発部で気化した熱媒体が前記凝縮部を加熱する状態と、前記第二蒸発部で気化した熱媒体が前記潜熱蓄熱部を加熱する状態と、が示現することを特徴とするエンジンの暖機装置。
  6. 請求項1記載のエンジンの暖機装置において、
    前記ループ型ヒートパイプは、熱媒体を液体状態で保持するウィックの外側表面から熱媒体を気化する第二蒸発部を備え、
    エンジンの廃熱により前記第二蒸発部を加熱して熱媒体の気化を促進させ、
    前記第一蒸発部で気化した熱媒体が前記凝縮部を加熱する状態と、前記第二蒸発部で気化した熱媒体が前記潜熱蓄熱部を加熱する状態と、が示現し、
    前記ループ型ヒートパイプへ封入する液体状態の熱媒体の体積が、前記第一蒸発部を除く前記ループ型ヒートパイプの容積よりも大きいとともに、前記第二蒸発部を除く前記ループ型ヒートパイプの容積よりも大きいことを特徴とするエンジンの暖機装置。
  7. 請求項1記載のエンジンの暖機装置において、
    前記ループ型ヒートパイプは、熱媒体を液体状態で保持するウィックの外側表面から熱媒体を気化する第二蒸発部を備え、
    エンジンの廃熱により前記第二蒸発部を加熱して熱媒体の気化を促進させ、
    前記第一蒸発部で気化した熱媒体が前記凝縮部を加熱する状態と、前記第二蒸発部で気化した熱媒体が前記潜熱蓄熱部を加熱する状態と、が示現し、
    前記第一蒸発部で気化した熱媒体が前記凝縮部を加熱する作動状態では、常に前記第一蒸発部に液体状態の熱媒体が残存し、
    前記第二蒸発部で気化した熱媒体が潜熱蓄熱部を加熱する作動状態では、常に前記第二蒸発部に液体状態の熱媒体が残存していることを特徴とするエンジンの暖機装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれか一項記載のエンジンの暖機装置において、
    前記凝縮部をシリンダブロックに配置したことを特徴とするエンジンの暖機装置。
  9. 請求項1乃至7のいずれか一項記載のエンジンの暖機装置において、
    前記凝縮部をシリンダヘッドに配置したことを特徴とするエンジンの暖機装置。
  10. 請求項1乃至7のいずれか一項記載のエンジンの暖機装置において、
    前記凝縮部をシリンダボア壁に接触させて配置したことを特徴とするエンジンの暖機装置。
  11. 請求項1乃至7のいずれか一項記載のエンジンの暖機装置において、
    前記凝縮部をウォータジャケットのシリンダボア側内壁に沿わせて配置したことを特徴とするエンジンの暖機装置。
  12. 請求項1乃至11のいずれか一項記載のエンジンの暖機装置において、
    前記蒸気通路及び液体通路の外周を断熱素材で被覆したことを特徴とするエンジンの暖機装置。
  13. 請求項1乃至12のいずれか一項記載のエンジンの暖機装置において、
    エンジンの暖機中にウォータジャケット内の冷却水の循環を停止する冷却水循環停止手段を備えたことを特徴とするエンジンの暖機装置。
  14. 請求項1乃至13のいずれか一項記載のエンジンの暖機装置において、
    前記ループ型ヒートパイプの管内に配置された温度検知手段と、
    エンジンの作動から所定時間経過した後、前記温度検知手段によって管内の温度上昇が検知されない場合に異常を通知する異常通知手段と、
    を備えたことを特徴とするエンジンの暖機装置。
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