JP2008255383A - 堆積膜形成装置および堆積膜形成方法 - Google Patents

堆積膜形成装置および堆積膜形成方法 Download PDF

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Abstract

【課題】円筒状基体に対して、その軸方向における膜質のムラの少ない膜を形成できるようにし、品質および均一性の高い画像を形成できるようにするとともに、円筒状基体の円筒度の悪化や端部で変形を抑制する。
【解決手段】本発明は、成膜対象となる円筒状基体10を収容するための成膜室23と、円筒状基体10に対して、その内周面から熱エネルギを付与するための熱エネルギ発生手段25と、グロー放電によりプラズマを生成させるとともに円筒状基体10の外周面から熱エネルギを付与するためのプラズマ生成手段30と、を備えた堆積膜形成装置2に関する。熱エネルギ発生手段25が円筒状基体10に付与する熱エネルギは、プラズマ生成手段30が円筒状基体10に付与する熱エネルギよりも小さい。
【選択図】図2

Description

本発明は、原料ガスを分解・活性化し、円筒状基体上に堆積膜を形成するための装置および方法に関するものである。
電子写真感光体や半導体デバイスの形成時における成膜には、CVD(Chemical Vapor Deposition)法が多く用いられている。CVD法には種々の方法があり、その代表的なものとしてプラズマCVD法、発熱体(触媒)CVD法、あるいは熱CVD法を挙げることができる。
とくに、アモルファスシリコン(以下、「a−Si」と略す)系の材料を用いた電子写真感光体、太陽電池、イメージセンサ、光センサ、あるいはTFT(薄膜トランジスタ)等の製作には、主にグロー放電プラズマCVD法による成膜装置が広く用いられてきた。
このグロー放電プラズマCVD法において電子写真感光体を作製する場合には、図5に示すようなプラズマCVD装置9が用いられている(たとえば特許文献1,2参照)。
同図に示したプラズマCVD装置9は、円筒状の容器90のほぼ中央に配置した基体支持体91に円筒状の導電性基体92を支持させた状態で、グロー放電プラズマによりa−Si系膜を成膜するものである。このプラズマCVD装置9は、基体支持体91に対してリング部材93を介して保持された導電性基体92を接地電極とするとともに、これを囲んだ中空の円筒状の金属電極94を、高周波電力印加用の電極とするものである。金属電極94には、成膜用の原料ガスを導入するガス導入口95が設けられており、このガス導入口95を介して導入された原料ガスが、金属電極94の内周面に設けられたガス吹き出し孔96から導電性基体92に向けて吹き出すように構成されている。金属電極94と導電性基体92との間には、高周波電源97により高周波電力を印加してグロー放電が起こるようになされている。基体支持体91の内部には、ニクロム線やカートリッジヒーターなどからなる基体加熱手段98が設けられており、この基体加熱手段98によって、基体支持体91を介して、導電性基体92が内周面から加熱されるようになされている。
特開平9−78248号公報 特開平8−225947号公報
しかしながら、先に説明したプラズマCVD装置9では、基体加熱手段98からの熱が基体支持体91を介して導電性基体92に伝達されるため、基体支持体91は、熱伝導率の高い材料により形成されている。そのため、導電性基体92の端部からは、リング部材93を介して基体支持体91へ熱が逃げやく、導電体性基体92の端部は、中央部に比べて温度が低くなる傾向がある。とくに、導電性基体92がインロー部99を有するものである場合には、図6に示したようにインロー部99の内面が基体支持体91に接触していないため、基体支持体91から導電性基体92への熱伝達が悪く、成膜時における導電性基体92の温度は、中央部に比べて端部のほうが低くなる傾向にある。
その結果、導電性基体92の軸方向では膜質に不均一さが生じる。たとえば、成膜開始時の温度が目的の温度より低い部分においては、電子写真特性上の残留電位が増大し、画像イメージのムラが生じさせる原因となる。このように、プラズマCVD装置9によって電子写真用感光体を形成した場合には、導電性基体92の軸方向の膜質の不均一性に起因する電子写真特性のバラツキが画像イメージの均一性を損ない、著しく画像品質を低下させるという問題がある。
本発明は、円筒状基体に対して、その軸方向における膜質のムラの少ない膜を形成できるようにし、品質および均一性の高い画像を形成できるようにすることを課題としている。
本発明の第1の側面では、成膜対象となる円筒状基体を収容するための成膜室と、前記円筒状基体に対して、その内周面から熱エネルギを付与するための熱エネルギ発生手段と、グロー放電によりプラズマを生成させるとともに前記円筒状基体の外周面から熱エネルギを付与するためのプラズマ生成手段と、を備えた堆積膜形成装置であって、前記熱エネルギ発生手段が前記円筒状基体に付与する熱エネルギは、前記プラズマ生成手段が前記円筒状基体に付与する熱エネルギよりも小さいことを特徴とする、堆積膜形成装置が提供される。
成膜時において、前記熱エネルギ発生手段のみによる前記円筒状基体の加熱温度は、たとえば140℃以下であり、前記円筒状基体の外周面の温度は、たとえば240℃以上400℃以下である。
前記熱エネルギ発生手段は、たとえば抵抗発熱または電磁誘導発熱により前記基体を加熱するものである。
本発明の堆積膜形成装置は、堆積膜形成前においては、前記熱エネルギ発生手段により前記円筒状基体の内周面からの加熱を行い、堆積膜形成時においては、前記プラズマ生成手段のみにより前記円筒状基体の加熱を行うように構成してもよい。
本発明の第2の側面においては、成膜対象となる円筒状基体を収容するための成膜室と、グロー放電によりプラズマを生成させるとともに前記円筒状基体の外周面から熱エネルギを付与するためのプラズマ生成手段と、を備えた堆積膜形成装置であって、前記プラズマ生成手段のみにより、前記円筒状基体を加熱するように構成されていることを特徴とする、堆積膜形成装置が提供される。
本発明の堆積膜形成装置では、成膜時における前記円筒状基体の外周面の温度は、たとえば240℃以上400℃以下とするのが好ましい。
前記プラズマ発生手段は、たとえば直流電源またはパルス状直流電源を含んでいる。
前記円筒状基体は、たとえば端部に設けられ、かつ前記円筒状基体の軸方向における中央部よりも内径の大きいインロー部を有しているものである。
本発明の第3の側面においては、成膜室において、グロー放電プラズマを利用して円筒状基体に対して堆積膜を形成する方法であって、前記円筒状基体の内周面から付与される熱エネルギを、前記グロー放電プラズマにより前記円筒状基体の外周面から付与される熱エネルギに比べて小さくなるようにすることを特徴とする、堆積膜形成方法が提供される。
本発明の堆積膜形成方法では、成膜時における前記円筒状基体の外周面の温度は、240℃以上400℃以下であり、前記円筒状基体の内周面からの加熱温度は、140℃以下とするのが好ましい。成膜時における前記円筒状基体の外周面の温度と前記円筒状基体の内周面からの加熱温度との温度差は、たとえば100℃以上とされる。
本発明の堆積膜形成方法では、堆積膜形成前においては、前記円筒状基体の内周面から加熱を行い、堆積膜形成時においては、前記円筒状基体の外周面から加熱を行なうようにしてもよい。
好ましくは、前記グロー放電は、直流電源またはパルス状直流電源を用いて電圧を印加することにより発生させられる。
前記円筒状基体は、たとえば端部に設けられ、前記基体の軸方向における中央部よりも内径より大きいインロー部を有しているものである。
本発明では、前記円筒状基体に付与される熱エネルギが前記プラズマ発生手段よりも前記熱エネルギ発生手段のほうが小さくされ、あるいは前記円筒状基体が前記プラズマ発生手段のみにより加熱される。前記プラズマ発生手段では前記基体の表面で全体が加熱されるため、前記熱エネルギ発生手段により付与される熱エネルギを小さく、場合によってゼロとすることにより、基体の全体をより均一に加熱することが可能となる。そのため、円筒状基体の表面において、温度分布ムラを抑制できるため、膜質をより均一にすることが可能となり、画像イメージのムラが生じることを抑制することが可能となる。
とくに、前記円筒状基体がインロー部を有している場合には、前記熱エネルギ発生手段により付与される熱エネルギを小さくし、あるいはゼロとすることにより、円筒状基体の端部での熱エネルギ発生手段からの熱伝達が不十分であっても、プラズマ発生手段によって基体の端部の温度を、中央部との差が小さいものとすることができる。そのため、インロー部が形成された円筒状基体であっても、円筒状基体に形成される膜の質を軸方向において均一化できるため、画像イメージのムラが生じることを抑制することができる。
本発明において、前記プラズマ発生手段が直流電源またはパルス状直流電源を含んでいれば、高周波電源を用いる場合に比べて円筒状基体に形成される膜を凹凸の少ないものとし、膜質を均一化することが可能となる。これにより、画像イメージのムラが生じることを抑制することができる。また、直流電源またはパルス状直流電源を用いてグロー放電・プラズマを生じさせる場合には、高周波電源を用いる場合に比べて効率良く円筒状基体を加熱することができる。
以下においては、本発明に係る堆積膜形成装置および方法について、図面を参照しつつ説明する。
図1に示した電子写真感光体1は、本発明の堆積膜形成装置および方法により、円筒状基体10の外周面に、アモルファスシリコン系化合物により構成された電荷注入阻止層12、光導電層13および表面層14が順次積層形成されたものである。
図2に示したプラズマCVD装置2は、本発明の堆積膜形成装置の一例に相当するものである。このプラズマCVD装置2は、円筒状電極20および一対のプレート21,22により成膜室23を規定したものであり、基体支持体24および加熱体25をさらに備えている。
円筒状電極20は、全体が金属などの導体により中空に形成されたものであり、絶縁シール26を介して一対のプレート21,22に接合されている。この円筒状電極20は、接地されているとともに、ガス導入口27および複数のガス吹き出し孔28を有している。
ガス導入口27は、成膜室23に供給すべき原料ガスを導入するためのものである。成膜室23に対しては、たとえばB、H(またはHe)、CHあるいはSiHを供給可能とされている。
複数のガス吹き出し孔28は、円筒状電極20の内部に導入された原料ガスを円筒状基体10に向けて吹き出すためのものであり、図の上下方向および周方向に等間隔で配置されている。複数の複数のガス吹き出し孔28は、たとえば同一形状の円形に形成されており、その孔径は0.5mm以上2.0mm以下とされている。
一対のプレート21,22は、円筒状電極20の開口20A,20Bを閉鎖するためのものであり、たとえば金属などの導体により、円筒状電極20の外径に対応した径を有する円形に形成されている。
プレート21には、その中心に回転手段5が設けられている。この回転手段5は、基体支持体24を回転させるためのものである。回転手段5とプレート21との接点には、成膜室23の高真空状態を維持できるように回転機構(図示略)が設けられている。このような回転機構としては、回転軸を二重または三重構造としたオイルシール、あるいはメカニカルシール等の真空シール手段を用いることができる。
このような回転手段5により基体支持体24を回転させて成膜を行なった場合には、基体支持体24とともに円筒状基体10が回転させられるために、円筒状基体10の外周に対してより均等に原料ガスの分解成分を堆積させることが可能となる。
一方、プレート22には、ガス排出口22Aが設けられている。
ガス排出口22Aは、成膜室23のガスを外部に排出するためのものであり、図外のポンプに接続されている。このポンプによりガス排気口22Aを介して成膜室23からガスを排出させることにより、成膜室23の高真空化が図られている。
基体支持体24は、円筒状基体10を支持するためのものであり、中空に形成されている。この基体支持体24は、電極としても機能するものであり、全体が金属などの導体により形成されている。基体支持体24には、直流電源30が接続されている。直流電源30は、制御部31によってオン・オフが制御される。
加熱体25は、円筒状基体10を加熱するためのものであり、基体支持体24の内部に収容されている。加熱体25としては、たとえば抵抗発熱によるもの、あるいは電磁誘導によるものを使用することができる。抵抗発熱による加熱体25としては、たとえばニクロム線を用いたシートヒータを挙げることができる。電磁誘導による加熱体25としては、たとえば金属芯材にコイルを巻回したものを挙げることができる。
図3に示したように、プラズマCVD装置2′としては、加熱体25(図2参照)を省略し、円筒状基体10の内周面からの加熱を行なわずに、円筒状基体10の外周面のみを加熱するものであってもよい。
図2に示したプラズマCVD装置2を用いて円筒状基体10にa−Si膜を形成する場合には、まず基体支持体24に円筒状基体10を支持させる。
ここで、円筒状基体10としては、インロー部11が設けられたものであり、導電性のもの、あるいは絶縁性基体の表面に導電層を形成したものが採用される。
導電性基体としては、たとえばアルミニウム(Al)、ステンレススチール(SUS)、鉄(Fe)、ニッケル(Ni)、クロム(Cr)、マンガン(Mn)、銅(Cu)、およびチタン(Ti)などの金属またはこれらの合金により形成されたものを挙げることができる。
絶縁性基体としては、たとえばガラス(ホウ珪酸ガラスやソーダガラスなど)、セラミックス、石英、およびサファイヤなどの無機絶縁物、あるいはフッ素樹脂、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレート、ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリアミド、ビニロン、エポキシ、およびマイラーなどの合成樹脂絶縁物を挙げることができる。
絶縁性基体に形成される導電層としては、たとえばITO(インジウム・スズ・酸化物)、酸化錫、酸化鉛、酸化インジウム、およびヨウ化銅などの導電層の他、Al、Ni、および金(Au)などの金属層を採用することができる。また、導電層は、たとえば真空蒸着法、活性反応蒸着法、イオンプレーティング法、RFスパッタリング法、DCスパッタリング法、RFマグネトロンスパッタリング法、DCマグネトロンスパッタリング法、熱CVD法、プラズマCVD法、スプレー法、塗布法、あるいは浸漬法などにより形成することができる。
基体支持体24に円筒状基体10を支持させた後は、加熱体25により基体支持体24を介して円筒状基体10を加熱するとともに、成膜室23を減圧する。ここで、加熱体25による加熱温度は、たとえば加熱体25のみにより加熱した場合(グロー放電による加熱を考慮しない場合)において、円筒状基体10における軸方向の中央部での温度が140℃以下となるように設定される。
加熱体25による円筒状基体10の加熱は、たとえば加熱体25に対して外部から電力を供給して加熱体25を発熱させることにより行なわれる。このような加熱体25の発熱により、円筒状基体10が目的とする温度に昇温される。円筒状基体10の加熱温度は、その表面に形成すべき膜の種類によって選択される。電荷注入阻止層12、光導電層13および表面層14をa−Si膜として形成する場合には、加熱体25のみによる円筒状基体10の加熱温度は、たとえば140℃以下の範囲に設定される。
ただし、図3に示したプラズマCVD装置2′ように、加熱体25(図2参照)を省略する場合には、基体支持体24を介しての円筒状基体10を加熱は行なわれない。
一方、成膜室23の減圧は、図外のポンプによってガス排出口22Aを介して成膜室23からガスを排出させることにより行なわれる。成膜室23の減圧の程度は、たとえば1.0〜100Pa程度とされる。
次いで、円筒状基体10の温度が所望温度となり、成膜室23の圧力が所望圧力となった場合には、ガス導入口27を介して、原料ガスを所望の組成、流量およびガス圧で円筒状電極20の内部に導入する。円筒状電極20の内部に導入された原料ガスは、複数のガス吹き出し孔28を介して円筒状基体10に向けて吹き出される。
一方、円筒状電極20と基体支持体24との間には、直流電源30を介して直流電圧を印加する。直流電圧は、電圧値を一定としてもよいし、パルス状の電圧を繰り返し供給することにより行なってもよい。このような直流電圧の供給状態は、制御部31により直流電源30のオン・オフを制御することにより達成することができる。このとき、加熱体25による内周面からの円筒状基体10の加熱を停止してもよい。すなわち、加熱体25は、成膜前における予備加熱のためにだけ利用してもよい。
ここで、円筒状電極20と基体支持体24との間に印加する直流電圧は、たとえば500V以上1000Vとされる。
一方、円筒状電極20と基体支持体24との間にパルス状の電圧を供給する場合には、制御部31によって直流電源30を制御することにより、円筒状電極20と基体支持体24との間の電位差Vが、たとえば500V以上1000V以下、周波数(1/T(sec))が5kHz以上200kHz以下、Duty比(T1/T)が1%以上90%以下とされる(図4参照)。
このようにして円筒状電極20と基体支持体24との間に直流電圧を印加した場合には、円筒状電極20と基体支持体24との間にグロー放電が起こり、プラズマが生成される。このとき、グロー放電(プラズマ)による円筒状基体10の加熱は、円筒状基体10の軸方向の中央部表面の温度が、たとえば240℃以上400℃以下となるように行なわれ、好ましくは、加熱体25のみにより円筒状基体10を加熱した場合の温度と、グロー放電による加熱温度のとの差は、100℃以上とされる。成膜時において加熱体25による加熱を停止する場合、あるいは図3に示したように加熱体25を省略する場合においては、成膜時における円筒状基体10の内周面の温度と円筒状基体10の外周面の温度との差を100℃以上にするのが好ましい。
プラズマの生成により、原料ガスが分解され、その分解成分は円筒状基体10の表面に堆積される。そして、ガス導入口27を介して供給される原料ガスの組成を適宜切り替えることにより、円筒状基体10の表面には、電荷注入阻止層12、光導電層13および表面層14が順次積層形成される。
そして、円筒状基体10に対する膜形成が終了した場合には、基体支持体24から円筒状基体10を抜き取ることにより、図1に示した電子写真感光体1を得ることができる。
堆積膜の形成時において、円筒状基体10に付与される熱エネルギは、加熱体25のほうがグロー放電(プラズマ)よりも小さくされている。グロー放電では、円筒状基体10の表面で全体が加熱されるため、加熱体25により付与される熱エネルギを小さくする、あるいはゼロとすることにより、円筒状基体10の全体をより均一に加熱することが可能となる。そのため、円筒状基体10の表面において温度分布ムラが生じるのを抑制することができるため、膜質をより均一にすることが可能となる。
とくに、円筒状基体10がインロー部11を有している場合においては、加熱体25から付与される熱エネルギを、グロー放電によって付与される熱エネルギよりも小さくすることにより、円筒状基体10の端部での加熱体25からの熱伝達が不十分であっても、グロー放電(プラズマ)によって円筒状基体10の端部の温度を、中央部との差が小さいものとすることができる。そのため、インロー部11が形成された円筒状基体10であっても、円筒状基体10に形成される膜質を軸方向においてより均一にすることができるため、画像イメージのムラが生じるのを抑制することができる。
また、直流電源またはパルス状直流電源を用いてグロー放電を発生させるようにすれば、高周波電源を用いる場合に比べて、円筒状基体10に形成される膜を凹凸のより少ないものとすることができ、膜質をより均一にすることが可能となる。これにより、画像イメージのムラが生じることを抑制することができる。また、直流電源またはパルス状直流電源を用いる場合には、高周波電源を用いる場合に比べて効率良く円筒状基体10を加熱することができる。
もちろん、本発明は、上述した実施の形態には限定されない。たとえば、円筒状基体1に付与する熱エネルギを、グロー放電(プラズマ)に比べて加熱体25のほうが小さくできる限りは、直流電源に代えて、他の電源、たとえばVHF電源やRF電源などの高周波電源を用いることもできる。
次に、本発明について、実施例として説明する。ただし、本発明は、以下の実施例に限定されるものではない。
参考例1
本参考例では、成膜時の温度が電子写真感光体を用いた画像形成における画像特性および耐久性に与える影響ついて検討した。
円筒状基体としては、アルミニウム合金から成る外径30mm、内径27.1mm、長さ254mmの引き抜き管にインロー部を形成した後に外周面を鏡面加工し、洗浄したものを用いた。インロー部は、内径27.5mm、深さ11mmに形成した。
キャリア注入阻止層、光導電層および表面層は、円筒状基体を図2に示したプラズマCVD装置2にセットして、下記表1に示す成膜条件(成膜温度は表2参照)に示す成膜条件により作製した。
Figure 2008255383
Figure 2008255383
(画像特性の評価)
画像特性は、電子写真感光体を電子写真プリンタ(「FS−1550」:京セラ株式会社製)に搭載して30万枚の耐刷実験を行うことにより評価した。画質は、実質的に画像濃度ムラが認められなかった場合を「◎」、実用上充分に許容し得る程度の画像濃度ムラが認められた場合を「○」、実用上許容し得る程度の画像濃度ムラが認められた場合を「△」、実用上支障がある程度の画像濃度ムラが認められた場合を「×」として評価した。耐久性は、30万枚の耐刷後における画質として評価した。画像特性の評価結果については、上記表2に示した。
表2から分かるように、成膜温度と画像特性(画質や耐久性)には密接な関係があり、温度が、140℃以下では、画質および耐久性とも大きく劣る結果となった。その一方で、成膜温度が高すぎても、画質および耐久性とも劣化する傾向が見られた。そのため、画像特性を考慮した場合、成膜温度は少なくとも180℃以上とする必要があり、好ましくは200℃以上280℃以下であり、さらに好ましくは250℃前後である。
参考例2
本参考例では、加熱体のみによる円筒状基体の加熱温度を100℃に設定する一方で、種々の電源を用いてプラズマを発生させて円筒状基体を外周面から加熱した場合について評価した。円筒状基体の外周面の温度は、軸方向における中央部について、熱伝対を用いて測定した。用いた電源の種類および円筒状基体の温度の測定結果については、下記表3に示した。表3において、RF電源およびVHF電源の電圧値はPeak to Peak値であり、DC電源およびパルス状DC電源の電圧値は、円筒状基体側に印加される電圧値である。
Figure 2008255383
表3から分かるように、DC電源あるいはパルス状DC電源を用いたプラズマ加熱では、参考例1の結果より得られた成膜に十分な温度(たとえば180℃以上)に達しているのに対して、高周波電源によるプラズマ加熱では、RF電源およびVHF電源ともに、成膜に十分な温度に達しなかった。
したがって、加熱体による円筒状基体の内周面からの加熱を小さくするとともに、円筒状基体を効率良く加熱する観点からは、DC電源あるいはパルス状DC電源を用いるのが好ましい。
本実施例では、種々の電源を用いてグロー放電によるプラズマを生成させて円筒状基体に成膜したときに、プラズマによる加熱温度と加熱体による円筒状基体の内周面からの加熱温度とが、円筒状基体の端部での円筒度に与える影響について検討した。本実施例ではさらに、成膜時のプラズマによる加熱温度と加熱体による円筒状基体の内周面からの加熱温度とが、電子写真感光体を用いて画像形成を行なった場合において、電子写真感光体の端部での画質に与える影響について検討した。
(電子写真感光体の作製)
電子写真感光体は、円筒状基体の外周面に、キャリア注入阻止層、光導電層および表面層を成膜することにより形成した。円筒状基体としては、アルミニウム合金から成る外径30mm、内径27.1mm、長さ254mmの引き抜き管にインロー部を形成した後に外周面を鏡面加工し、洗浄したものを用いた。インロー部は、内径27.5mm、深さ11mmに形成した。キャリア注入阻止層、光導電層および表面層は、円筒状基体を図2に示したプラズマCVD装置2にセットして、下記表3ないし表5に示す成膜条件により作製した。なお、電源としては、パルス状DC電源、RF電源、またはDC電源を用いた。
Figure 2008255383
Figure 2008255383
(温度の測定)
プラズマ加熱温度と加熱体による円筒状基体の内周面からの加熱温度は、プラズマCVD装置に円筒状基体をセットした状態で、円筒状基体の外周面において、軸方向の中央部および端部(インロー部に対応する部分)のそれぞれに熱電対を配置して測定した。
加熱体のみによる加熱温度は、各電源による電圧印加を行なわずに、加熱体にみにより円筒状基体を内周面から加熱するとともに、円筒状基体の温度が定常値となるときの温度として測定した。
一方、プラズマによる加熱温度は、成膜時における温度として測定した。
(円筒度の評価)
円筒度は、成膜後の円筒状基体における軸方向の端部について、JIS B 0182に準拠して測定した。円筒度の評価結果については、表6に示した。円筒度の測定範囲は、端面から20mmまでの部位とした。
(画質の評価)
画質は、種々の条件で成膜した電子写真感光体A〜Qのそれぞれを、電子写真プリンタ(「FS−1550」:京セラ株式会社製)に搭載して印刷を行うことにより評価した。画質は、電子写真感光体A〜Qの端部(インロー部が形成されている部分)に対応する部分の画像において、画像濃度ムラの発生が認められるか否かにより評価した。画質は、実質的に画像濃度ムラが認められなかった場合を「◎」、実用上充分に許容し得る程度の画像濃度ムラが認められた場合を「○」、実用上許容し得る程度の画像濃度ムラが認められた場合を「△」、実用上支障がある程度の画像濃度ムラが認められた場合を「×」として評価した。画質の評価結果については、表6に示した。
Figure 2008255383
表6から分かるように、電子写真感光体A〜D,I,Qのように、成膜時の温度が高く、成膜時の温度(円筒状基体の外周面の温度)と加熱体のみによる加熱温度の差が大きい場合には、円筒度を示す値(ズレ)が小さく、端部における画質も良好なものとなっていた。
これに対して、電子写真感光体G,Hのように、成膜時の温度が高く、成膜時の温度(円筒状基体の外周面の温度)と加熱体のみによる加熱温度の差が小さい場合には、円筒度を示す値(ズレ)が大きくなっていた。また、電子写真感光体E〜Hのように、成膜時の温度が低いか、成膜時の温度が高く、かつ成膜時の温度(円筒状基体の外周面の温度)と加熱体のみによる加熱温度の差が小さい場合には、端部における画質が悪かった。
したがって、円筒状基体の端部における円筒度を適切に維持しつつ、良好な画像を得るためには、成膜時の温度を比較的に高く、たとえば180℃以上、好ましくは240℃以上に設定し、成膜時の温度(円筒状基体の外周面の温度)と加熱体のみによる加熱温度の差が大きく、たとえば100℃以上、好ましくは140℃以上とするのが好ましい。
本発明により堆積膜が形成された電子写真感光体の一例を示す断面図およびその要部断面図である。 本発明に係るプラズマCVD装置の一例を示す断面図である。 本発明に係るプラズマCVD装置の他の例を示す断面図である。 プラズマCVD装置における電源としてパルス状直流電源を採用した場合における電圧の供給状態を説明するためのグラフである。 従来のプラズマCVD法による成膜方法を説明するための装置の一例を示す断面図である。 図5に示した装置の要部を拡大して示した断面図である。
符号の説明
10 円筒状基体
11 インロー部
2,2′ プラズマCVD装置(堆積膜形成装置)
23 真空室(真空成膜室)
25 加熱体(熱エネルギ発生手段)
30 電源(プラズマ生成手段)

Claims (15)

  1. 成膜対象となる円筒状基体を収容するための成膜室と、
    前記円筒状基体に対して、その内周面から熱エネルギを付与するための熱エネルギ発生手段と、
    グロー放電によりプラズマを生成させるとともに前記円筒状基体の外周面から熱エネルギを付与するためのプラズマ生成手段と、
    を備えた堆積膜形成装置であって、
    前記熱エネルギ発生手段が前記円筒状基体に付与する熱エネルギは、前記プラズマ生成手段が前記円筒状基体に付与する熱エネルギよりも小さいことを特徴とする、堆積膜形成装置。
  2. 堆積膜形成時において、前記熱エネルギ発生手段のみによる前記円筒状基体の加熱温度は、140℃以下であり、前記円筒状基体の外周面の温度は、240℃以上400℃以下である、請求項1に記載の堆積膜形成装置。
  3. 堆積膜形成時において、前記円筒状基体の外周面の温度と前記熱エネルギ発生手段のみによる前記円筒状基体の加熱温度との温度差は、100℃以上である、請求項1または2に記載の堆積膜形成装置。
  4. 前記熱エネルギ発生手段は、抵抗発熱または電磁誘導発熱により前記円筒状基体を加熱するものである、請求項1ないし3のいずれかに記載の堆積膜形成装置。
  5. 堆積膜形成前においては、前記熱エネルギ発生手段により前記円筒状基体の内周面からの加熱を行い、
    堆積膜形成時においては、前記プラズマ生成手段のみにより前記円筒状基体の加熱を行うように構成されている、請求項1ないし4のいずれかに記載の堆積膜形成装置。
  6. 成膜対象となる円筒状基体を収容するための成膜室と、
    グロー放電によりプラズマを生成させるとともに前記円筒状基体の外周面から熱エネルギを付与するためのプラズマ生成手段と、
    を備えた堆積膜形成装置であって、
    前記プラズマ生成手段のみにより、前記円筒状基体を加熱するように構成されていることを特徴とする、堆積膜形成装置。
  7. 堆積膜形成時において、前記円筒状基体の外周面の温度は、240℃以上400℃以下である、請求項6に記載の堆積膜形成装置。
    堆積膜形成装置。
  8. 前記プラズマ生成手段は、直流電源またはパルス状直流電源を含んでいる、請求項1ないし7のいずれかに記載の堆積膜形成装置。
  9. 前記円筒状基体は、端部に設けられ、かつ前記円筒状基体の軸方向における中央部よりも内径が大きいインロー部を有している、請求項1ないし8のいずれかに記載の堆積膜形成装置。
  10. 成膜室において、グロー放電プラズマを利用して円筒状基体に対して堆積膜を形成する方法であって、
    前記円筒状基体の内周面から付与される熱エネルギを、前記グロー放電プラズマにより前記円筒状基体の外周面から付与される熱エネルギに比べて小さくして堆積膜を形成することを特徴とする、堆積膜形成方法。
  11. 堆積膜形成時において、前記円筒状基体の内周面からの前記円筒状基体の加熱温度は、140℃以下であり、前記円筒状基体の外周面の温度は、240℃以上400℃以下である、請求項10に記載の堆積膜形成方法。
  12. 堆積膜形成時において、前記円筒状基体の外周面の温度と前記円筒状基体の内周面からの加熱温度との温度差は、100℃以上である、請求項10または11に記載の堆積膜形成方法。
  13. 堆積膜形成前においては、前記円筒状基体の内周面から加熱を行い、
    堆積膜形成時においては、前記円筒状基体の外周面から加熱を行なう、請求項10ないし12のいずれかに記載の堆積膜形成装置。
  14. 前記グロー放電は、直流電源またはパルス状直流電源を用いて電圧を印加することにより発生させられる、請求項10ないし13のいずれかに記載の堆積膜形成方法。
  15. 前記円筒状基体は、端部に設けられ、かつ前記円筒状基体の軸方向における中央部よりも内径が大きいインロー部を有している、請求項10ないし14のいずれかに記載の堆積膜形成方法。
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