JP2008254706A - ウインドレギュレータ - Google Patents

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Shuji Masuda
修司 益田
Koji Kawamatsu
浩司 川松
Takushiyo Natsume
卓昇 夏目
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Abstract

【課題】ドア閉まり性能を維持しながら高速走行時に良好なシール性能を確保することができるウインドレギュレータを得る。
【解決手段】車速センサ60により検知された検知速度V1と、0km/h以外で予め設定した下限基準速度V2と、の関係がV1≧V2の場合に、傾倒制御部62は、ガイドレール30の上端部30Aをよりドア厚さ方向内側へ傾倒させるように、ガイドレール傾倒装置40を制御するので、下限基準速度V2以上の速度での走行中には、ドアガラス20をドアガラス厚さ方向外側へ吸い出す力に抗して、ドアガラス20を車室内側へ傾倒させる力が作用する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ドアガラスをガイドレールに沿って昇降させるウインドレギュレータに関する。
ウインドガラスがシューに対して連結杆を介して直接的に連結されているウインドレギュレータが知られている(例えば、特許文献1参照)。このようなウインドレギュレータでは、ウインドガラスの上部が室外方向へ吸出されても、シューが外力に抗することでウインドガラスが吸出されるのを阻止する。
しかし、サッシュレスタイプのウインド構造の場合、ウインドガラスの支持部がウインドガラスの下部のみであるので、ドア閉まり性能を考慮してドア厚さ方向への傾倒角度が調整されたウインドガラスは、高速走行時に車両の車室外での大きな気圧変化によって車室外側に吸出されてシール性能が低下することが考えられる。
特開平11−294008号公報
本発明は、上記事実を考慮して、ドア閉まり性能を維持しながら高速走行時に良好なシール性能を確保することができるウインドレギュレータを提供することを課題とする。
請求項1に記載する本発明のウインドレギュレータは、車両用ドア本体内にドアガラス昇降方向を長手方向として配置されると共に、ドア厚さ方向へ傾倒可能とされたガイドレールと、前記ガイドレールの長手方向に沿ってスライド可能に設けられ、ドアガラスを支持するガラス支持体と、作動することによって前記ガイドレールをドア厚さ方向へ傾倒させるガイドレール傾倒手段と、車両の速度を検知する車速検知手段と、前記車速検知手段により検知された検知速度V1と、0km/h以外で予め設定した下限基準速度V2と、の関係がV1≧V2の場合に、前記ガイドレールの上端部をよりドア厚さ方向内側へ傾倒させるように、前記ガイドレール傾倒手段を制御する傾倒制御手段と、を有することを特徴とする。
請求項1に記載する本発明のウインドレギュレータによれば、車速検知手段により検知された検知速度V1と、0km/h以外で予め設定した下限基準速度V2と、の関係がV1≧V2の場合に、傾倒制御手段は、ガイドレールの上端部をよりドア厚さ方向内側へ傾倒させるように、ガイドレール傾倒手段を制御するので、下限基準速度V2以上の速度での走行中には、ドアガラスをドアガラス厚さ方向外側へ吸い出す力に抗して、ドアガラスを車室内側へ傾倒させる力が作用する。
請求項2に記載する本発明のウインドレギュレータは、請求項1記載の構成において、前記ガイドレールは、車両の停止状態では、前記ドアガラスが最上昇位置にあってもドア閉止可能となるドア厚さ方向の傾倒角度で前記ガラス支持体を介して前記ドアガラスを支持する所定の基準位置に配置され、前記下限基準速度V2は、前記ガイドレールが前記基準位置に配置されている場合に前記ドアガラスが前記最上昇位置にて負圧によってドアガラス厚さ方向外側へ吸い出される状態となる速度よりも低速度域で設定されており、前記傾倒制御手段は、前記検知速度V1と下限基準速度V2との関係がV1≧V2の場合に、前記ガイドレールの上端部を前記基準位置よりもドア厚さ方向内側へ傾倒させるように、前記ガイドレール傾倒手段を制御することを特徴とする。
請求項2に記載する本発明のウインドレギュレータによれば、ガイドレールは、車両の停止状態では、ドアガラスが最上昇位置にあってもドア閉止可能となるドア厚さ方向の傾倒角度でガラス支持体を介してドアガラスを支持する所定の基準位置に配置されるので、ドア閉止時には、ドアガラスの上端部側が車体側のドア開口上縁部側から過度の反力を受けずに、ドアが閉止される。また、下限基準速度V2は、ガイドレールが基準位置に配置されている場合にドアガラスが最上昇位置にて負圧によってドアガラス厚さ方向外側へ吸い出される状態となる速度よりも低速度域で設定されており、傾倒制御手段は、検知速度V1と下限基準速度V2との関係がV1≧V2の場合に、ガイドレールの上端部を基準位置よりもドア厚さ方向内側へ傾倒させるように、ガイドレール傾倒手段を制御するので、車両高速走行時には、ドアガラスをドアガラス厚さ方向外側へ吸い出す力に抗して、ドアガラスを車室内側へ傾倒させる力が作用する。
請求項3に記載する本発明のウインドレギュレータは、請求項2記載の構成において、前記傾倒制御手段は、前記検知速度V1と、前記下限基準速度V2よりも低速度域でかつ0km/hを含まない範囲にて設定された低速基準速度V3との関係がV1≦V3の場合に、前記ガイドレールを前記基準位置へ配置させるように、前記ガイドレール傾倒手段を制御することを特徴とする。
請求項3に記載する本発明のウインドレギュレータによれば、傾倒制御手段は、検知速度V1と、下限基準速度V2よりも低速度域でかつ0km/hを含まない範囲にて設定された低速基準速度V3との関係がV1≦V3の場合に、ガイドレールを基準位置へ配置させるように、ガイドレール傾倒手段を制御するので、車両低速走行時には、ガイドレール傾倒手段によってガイドレールのドア厚さ方向への傾倒角度が変えられ、ガイドレールは基準位置へ変位する。このため、車両の停止前にガイドレールが基準位置に配置される。
請求項4に記載する本発明のウインドレギュレータは、請求項1から3のいずれか一項に記載の構成において、前記ガイドレール傾倒手段にて駆動源及び当該駆動源により駆動される機構の一部が、前記車両用ドア本体にてドア内板を構成するドアインナパネルよりもドア厚さ方向内側に配設されたことを特徴とする。
請求項4に記載する本発明のウインドレギュレータによれば、ガイドレール傾倒手段にて駆動源及び当該駆動源により駆動される機構の一部が、車両用ドア本体にてドア内板を構成するドアインナパネルよりもドア厚さ方向内側に配設されているので、これらの部分は、ドア本体内に浸入した雨水等に濡れることがない。
以上説明したように、本発明に係る請求項1に記載のウインドレギュレータによれば、ドア閉まり性能を維持しながら高速走行時に良好なシール性能を確保することができるという優れた効果を有する。
請求項2に記載のウインドレギュレータによれば、ドア閉まり性能を維持しながら高速走行時に一層確実に良好なシール性能を確保することができるという優れた効果を有する。
請求項3に記載のウインドレギュレータによれば、車両の停止前にガイドレールを基準位置に戻すことで、車両の停止時におけるドア閉まり性能を常に良好にすることができるという優れた効果を有する。
請求項4に記載のウインドレギュレータによれば、ドアインナパネルよりもドア厚さ方向内側に配設されたガイドレール傾倒手段の一部が、被水するのを防止又は抑制することができるという優れた効果を有する。
[第1実施形態]
本発明におけるウインドレギュレータの第1の実施形態を図面に基づき説明する。なお、図中の矢印UPはドアの上方向、矢印FRはドアの前方向、矢印INはドア厚さ方向内側をそれぞれ示す。
図1には、車両用ドアとしてのサイドドア10(例えば、サッシュレスドア系の自動車の前席用サイドドア)におけるドア本体10A内に配設されたウインドレギュレータ12(ワイヤ式レギュレータ)の概略構成が示されている。また、図2には、図1の2−2線に沿う模式的拡大断面図、図3には、図1の3−3線に沿う断面に対応する拡大断面図、図4には、図1の4−4線に沿う拡大断面図がそれぞれ示されている。
図1に示されるように、本実施形態のサイドドア10は、ドアフレームが無い所謂サッシュレスドアである。図2に示されるように、ドア本体10Aは、ドア外板を構成するドアアウタパネル14と、ドア内板を構成するドアインナパネル16と、を含んで構成されている。ドアアウタパネル14とドアインナパネル16とは、端部同士がヘミング加工によって結合されており、閉断面構造を形成している。ドアインナパネル16の車室内側の面には、樹脂製のドアトリム17が内張りされている。また、ドアアウタパネル14の上端部には、ドアアウタリインフォース13が配設されてドアアウタパネル14の上端部を補強しており、ドアインナパネル16の上端部には、ドアインナリインフォース15が配設されてドアインナパネル16の上端部を補強している。ドアインナパネル16の図示しないドア前方側の前部とドア後方側の後部との間には、長尺状の補強部材18がドア前後方向に沿って掛け渡されており、ドアインナパネル16を補強している。ドアアウタパネル14及びドアインナパネル16の間には、ウインドレギュレータ12によって昇降可能とされたドアガラス20が配置されている。
図1に示されるように、ウインドレギュレータ12は、ドア本体10A内のドア前部側(図1では左側)及びドア後部側(図1では右側)にドアガラス20の昇降方向(矢印S方向)を長手方向として互いに平行に配置された一対のガイドレール30と、ガイドレール30の長手方向に沿ってスライド可能(昇降可能)に設けられてドアガラス20を支持するガラス支持体32と、ガイドレール30の上端側及び下端側に配置されたレギュレータ用のプーリー34と、プーリー34間にクロス状(8の字状)に巻き掛けられると共にガラス支持体32が固定されて移動時にガラス支持体32を連動させるワイヤケーブル36と、このワイヤケーブル36に駆動力を付与してワイヤケーブル36を移動させるレギュレータモータ38と、作動することによってガイドレール30をドア厚さ方向へ傾倒させるガイドレール傾倒手段としてのガイドレール傾倒装置40と、ドアガラス20の位置を検出するガラス位置センサ58と、車両の速度を検知する車速検知手段としての車速センサ60と、車速センサ60により検知された検知速度V1に基づいてガイドレール傾倒装置40を制御する傾倒制御手段としての傾倒制御部62と、を含んで構成されている。
なお、本実施形態では、ガラス位置センサ58を設けているが、ガラス位置センサ58の代わりに、レギュレータモータ38の回転方向(駆動方向)及び回転数によってドアガラス20の昇降位置を検出するドアガラス昇降位置検出部と、ガイドレール傾倒装置40の駆動モータ48(詳細後述)の回転方向(駆動方向)及び回転数によってドアガラス20のドア厚さ方向の傾倒位置(傾倒角度)を検出するドアガラス傾倒位置検出部と、を設けてもよい。この場合、前記ドアガラス昇降位置検出部及び前記ドアガラス傾倒位置検出部は、傾倒制御部62に接続され、前記ドアガラス昇降位置検出部がドアガラス20の昇降位置の検出情報を傾倒制御部62に出力すると共に、前記ドアガラス傾倒位置検出部がドアガラス20のドア厚さ方向の傾倒位置(傾倒角度)の検出情報を傾倒制御部62に出力することになる。
ガイドレール30は、その上端部30Aにアッパガイドブラケット22が溶接されると共に、その下端部にロアガイドブラケット24が溶接されている。ガイドレール30、アッパガイドブラケット22、ロアガイドブラケット24、ガラス支持体32、及びレギュレータモータ38等は、ウインドレギュレータASSY12Aを形成しており、ウインドレギュレータASSY12Aが形成された状態でドアインナパネル16に組み付けられている。
アッパガイドブラケット22は、ボルト及びナット等の締結部材23でドアインナパネル16(図2参照)側に取り付けられ、ロアガイドブラケット24も詳細後述するように、ドアインナパネル16側に取り付けられている。すなわち、ガイドレール30は、アッパガイドブラケット22及びロアガイドブラケット24を介してドアインナパネル16(図2参照)側に取り付けられている。プーリー34は、アッパガイドブラケット22及びロアガイドブラケット24に形成された各軸受に、ドア厚さ方向の軸回りに回転自在に軸支されている。これらのプーリー34にクロス状に巻き掛けられたワイヤケーブル36は、所定の剛性及び可撓性を備えており、ワイヤケーブル36のクロス位置の近接位置で転動体として機能するドラム26に巻き掛けられている。ドラム26は、駆動手段として機能するレギュレータモータ38に近接配置されており、レギュレータモータ38から駆動力が付与されるようになっている。
レギュレータモータ38は、ボルト及びナット等の締結部材39によってドアインナパネル16側に取り付けられ、図示しないウインドレギュレータスイッチを操作することにより正転及び逆転されるようになっている。レギュレータモータ38からの駆動力がドラム26に付与された状態では、ドラム26が駆動回転してワイヤケーブル36を移動させ、ワイヤケーブル36の移動によってガラス支持体32がガイドレール30の長手方向に沿って昇降するようになっている。
ガラス支持体32は、締結部材31によってドアガラス20に固定されるガラスブラケット32Aと、ガラスブラケット32Aに組み付けられてガイドレール30に対してスライド可能(摺動可能)に係合するスライダ32Bと、を含んで構成(ASSY化)されている。ガラスブラケット32Aには、ワイヤケーブル36が取り付けられている。これらにより、ガラスブラケット32A(ガラス支持体32)は、ワイヤケーブル36の移動に連動するようになっている。昇降可能なガラスブラケット32Aは、所定の上昇限度位置(上死点、図1の実線で示される位置)まで上昇した状態では、ガラスブラケット32Aがアッパガイドブラケット22に形成されたストッパ22Aに当接するようになっている。また、ガラスブラケット32Aは、所定の下降限度位置(下死点、図1の二点鎖線で示される位置)まで下降した状態では、ガラスブラケット32Aがロアガイドブラケット24に形成されたストッパ24Aに当接するようになっている。さらに、ガラス位置センサ58は、ドア本体10A内の所定位置に設けられて傾倒制御部62に接続されており、ドアガラス20の位置を検出して該検出情報を傾倒制御部62に出力するようになっている。
ガラス支持体32を昇降方向へ案内するガイドレール30は、その長手方向がドア上方へ向けてドア後方側へやや傾斜した方向に沿って配置されると共に、図2に示されるドア厚さ方向(図2の左右方向)へ傾倒可能とされ、車両の停止状態では所定の基準位置30Xに配置されている。ここで、ガイドレール30は、ガラス支持体32を介してドアガラス20を支持しているので、ガイドレール30のドア厚さ方向への傾倒角度に応じてドアガラス20のドア厚さ方向への傾倒角度が設定されるようになっている。ガイドレール30の基準位置30Xは、車両の停止状態にてドアガラス20が最上昇位置20Uにあってもドア閉止可能となるドア厚さ方向の傾倒角度でガラス支持体32を介してドアガラス20を支持する所定の位置である。
ガイドレール30が基準位置30Xに配置されてドアガラス20が最上昇位置20Uに配置された状態では、図3に示されるように、ドアガラス20の上端部は、最適の傾倒角度でルーフサイド部70のウェザストリップ72に当接するようになっている(以下、この状態におけるドアガラスの位置を正規位置20Xという。)。なお、図3において、一点鎖線20Aは、ドア開閉時のドアガラス20の移動軌跡を示し、矢印Yは、高速走行状態の車室内外の圧力差(負圧)によってドアガラス20に作用する吸い出す力の方向を示している。ドアガラス20の傾倒角度の調整時においては、ドアガラス20がウェザストリップ72の反発力によってドア厚さ方向外側へ押し戻される点を考慮してドアガラス20の傾倒角度(倒し込み量20Z)が設定されている。
図3において、二点鎖線で示すドアガラス20の位置は、ウェザストリップ72から反発力を受けない場合のドアガラス20の位置を示しており、実線で示すドアガラス20の位置は、ウェザストリップ72から反発力を受けて(矢印A方向へ)やや起こされた状態の意匠面を構成する実際の位置(起こされ位置)を示している。ちなみに、図2に示されるロアガイドブラケット24(ひいては、ガラス支持体32を支持するガイドレール30)の位置は、図3に示されるルーフサイド部70にウェザストリップ72が取り付けられていない状態において、予め決められた位置(ドアガラス20の位置が二点鎖線の位置となるような位置)に設定される。このように、ドアガラス20の位置(換言すれば、傾倒角度)が調整されて、ドアガラス20の上端部とルーフサイド部70との間におけるシール性(水の浸入防止性能)が確保された状態で、ドアガラス20は出荷される。
なお、前記シール性のみを考えれば、ドアガラス20のドア厚さ方向内側(ウェザストリップ72側)への倒し込み量を大きくした位置(矢印B方向側へ変位させた位置)にドアガラス20を配設してウェザストリップ72とのラップ代を大きくすればよいことになるが、ドアガラス20のドア厚さ方向内側への倒し込み量を大きく設定すると、サイドドア10の閉止時にドアガラス20とウェザストリップ72との当接荷重が大きくなってドア閉まり性能が悪化するので、ドア閉まり性能をも考慮してドアガラス20(ひいては、ガイドレール30(図2参照))のドア厚さ方向への傾倒角度が設定されている。
図2に示されるガイドレール30のドア厚さ方向への傾倒角度の変更は、手動及びガイドレール傾倒装置40の作動により可能とされている。図1に示されるガイドレール傾倒装置40は、駆動モータ48を備えると共に、後述する駆動プーリー46、ベルト(連結ベルト)44、ギヤ42、ボールネジ(スタッドボルト)50(図4参照)、及びボールネジナット52(図4参照)を含んで構成されている。
ガイドレール30に溶接されたロアガイドブラケット24には、図4に示されるように、貫通孔24Bが貫通形成されており、貫通孔24Bのドア厚さ方向外側には、貫通孔24Bと同軸の貫通部42Aを備えた動力伝達用のベルト溝付きのギヤ(ベルト車)42(図5(A)参照)がその軸回りに回転可能に取り付けられている。また、ドアインナパネル16にて貫通孔24Bの対向位置には、ボルト挿通孔16Aが貫通形成されており、さらにボルト挿通孔16Aのドア厚さ方向内側(車室内側)にはボールネジナット52がネジ等の締結部材53(図5(B)参照)によって固定されている。ボールネジナット52、ボルト挿通孔16A、貫通孔24B、及び貫通部42Aには、ボールネジ50の軸部50Aがドア厚さ方向に挿入されており、ギヤ42は、ボールネジ50に固着されている。
ボールネジ50は、軸線方向に延設された軸部50Aと、軸部50Aにおける軸線方向の中間部から径方向外側に延設された鍔部50Bと、を含んで構成されている。軸部50Aのドア厚さ方向内側に配置される端部には、六角レンチが嵌合可能な六角穴形状のレンチ嵌合穴50C(図5(B)参照)が形成されている。また、鍔部50Bは、ドアインナパネル16とロアガイドブラケット24との間に配設されており、軸部50Aには、鍔部50Bよりもドア厚さ方向内側に配置される側の外周部に雄ねじ部150Aが設けられている。ボールネジ50は、雄ねじ部150Aがボールネジナット52に螺合されており、軸部50Aを軸線回りに回転させることで、軸線方向(本実施形態では、略ドア厚さ方向)に進退移動するようになっている。なお、図4では、ボールネジ50がドア厚さ方向外側へ移動した状態における軸部50Aの先端部を二点鎖線で図示している。
このような構成により、ボールネジ50を軸線回りに回転させた場合には、ボールネジ50の移動に連動してロアガイドブラケット24(ひいてはガイドレール30(図5(A)参照)の下端部)がドアインナパネル16に対して接近する方向(矢印C方向)又は離間する方向(矢印D方向)へ移動するようになっており、これに連動してガイドレール30(図2参照)、ドアガラス20、及び(プーリー34(図1参照)を軸支する)アッパガイドブラケット22(図2参照)が弾性変形しながら変位し、その結果、ガイドレール30及びドアガラス20のドア厚さ方向への傾倒角度が変更されるようになっている。図4では、ロアガイドブラケット24及びドアガラス20がドア厚さ方向外側へ移動した状態を二点鎖線で図示している。出荷前のガイドレール30の前記傾倒角度(ひいては、ドアガラス20の傾倒角度位置)の調整は、ボールネジ50を軸線回りに正転又は逆転させて軸線方向(本実施形態では、略ドア厚さ方向)に進退移動させることで行っている。
なお、図4は、ドア本体10Aのドア前後方向での前側の下部におけるロアガイドブラケット24及びその周辺構造を示しているが、図1に示されるドア本体10Aの後側下部におけるロアガイドブラケット24及びその周辺構造も、図4に示される構成とほぼ同様の構成とされているので、断面図示及び説明を省略する。
図1に示されるように、ドア本体10A内の前側下部には、駆動プーリー46が配設されており、この駆動プーリー46及び各ギヤ42には、駆動プーリー46の回転に同期して各ギヤ42が回転するように、無端のベルト44が巻き掛けられている。駆動プーリー46は、駆動モータ48と一体化されており、駆動プーリー46は、駆動モータ48から駆動力が付与されるようになっている。駆動モータ48は、正転及び逆転可能とされ、駆動モータ48からの駆動力が駆動プーリー46に付与された状態では、駆動プーリー46が駆動回転してベルト44を移動させ、ベルト44の循環移動によって各ギヤ42が同期して回転するようになっている。
ガイドレール傾倒装置40には、傾倒制御部62が接続されており、傾倒制御部62には、車速センサ60が接続されている。車速センサ60は、車両の適宜位置(例えば、前輪(図示省略)の車幅方向内側等)に配設されており、自車両の速度を検知すると共にその検知された検知速度V1の信号(車両の走行速度に応じた信号)を傾倒制御部62に出力するようになっている。
傾倒制御部62は、車速センサ60により検知された検知速度V1と、ガイドレール30が基準位置30X(図2参照)に配置されている場合にドアガラス20が最上昇位置20Uにて負圧によってドアガラス厚さ方向外側へ吸い出される状態となる速度よりも低速度域でかつ0km/hを含まない範囲にて設定された下限基準速度V2(例えば、80km/h)と、の関係がV1≧V2の場合に、ガイドレール30の上端部30Aを基準位置30X(図2参照)よりもドア厚さ方向内側へ傾倒させるように、ガイドレール傾倒装置40を制御すると共に、車速センサ60により検知された検知速度V1と、下限基準速度V2よりも低速度域でかつ0km/hを含まない範囲にて設定された低速基準速度V3(例えば、40km/h)との関係がV1≦V3の場合に、ガイドレール30を基準位置30X(図2参照)へ配置させるように、ガイドレール傾倒装置40を制御するようになっている。なお、V1≧V2の場合については、検知速度V1に応じて駆動モータ48の回転数を定数化しておくのが好ましい。
ちなみに、組み付け段階では、図4に示されるボールネジ50のレンチ嵌合穴50Cに六角レンチを嵌合させて回転させながらボールネジ50を軸線方向(本実施形態では、略ドア厚さ方向)に進退移動させることで、図2に示されるロアガイドブラケット24を介してガイドレール30の位置を調整してガイドレール30を基準位置30Xに配置してから、ボールネジナット52をドアインナパネル16に組み付け固定し、その後、図1に示される3個のギヤ42にそれぞれベルト44を巻き掛け、駆動プーリー46側を図示しない締結部材でドアインナパネル16へ固定する。また、図3に示されるウェザストリップ72の装着後にウェザストリップ72とドアガラス20とのシール性を変更したい場合(ウェザストリップ72とドアガラス20との間に水が浸入する等して気密性が悪化していてメンテナンスをしたい場合)には、図1に示される駆動プーリー46やベルト44等が組み付けられた状態であっても、手動(マニュアル)又は電動により、ロアガイドブラケット24の固定されたガイドレール30、ひいては、ドアガラス20のドア厚さ方向の傾倒角度位置を調整可能になっている。すなわち、図2に示されるガイドレール30及びドアガラス20のドア厚さ方向の傾倒角度位置を変えるには、手動の場合は、レンチ嵌合穴50C(図4参照)に六角レンチを嵌合させて回転させることでボールネジ50を回転させればよく、電動の場合は、図1に示される駆動モータ48を回転させて駆動プーリー46及びベルト44を介してギヤ42に駆動力を伝達することで、ボールネジ50(図2参照)を回転させればよい。
(作用・効果)
次に、上記実施形態の作用及び効果を説明する。
図2に示されるガイドレール30は、車両の停止状態では、ドアガラス20が最上昇位置20Uにあってもドア閉止可能となるドア厚さ方向の傾倒角度でガラス支持体32を介してドアガラス20を支持する所定の基準位置30Xに配置されるので、ドア閉止時には、図3に示されるドアガラス20の上端部側が車体側のルーフサイド部70のウェザストリップ72側から過度の反力を受けずに、サイドドア10が閉止される。
一方、ドアガラス20が最上昇位置20Uにある状態での車両の高速走行時には、車室内外の気圧変化によってドアガラス20に対して車室外側(ドアガラス厚さ方向外側)へ吸い出される力(押し出す力)が作用する。ここで、車両走行時でのドアガラス20のドア厚さ方向への傾倒角度調整モード(作用)を図6のフローチャートを参照しながら説明する。なお、図6では、走行開始状態をスタート100とする。
まず、ステップ102では、図2に示されるドアガラス20が最上昇位置20Uにあるか否かが、図1に示されるガラス位置センサ58からの検出情報に基づいて傾倒制御部62によって判断される。ステップ102で肯定された場合は、ステップ104へ進み、ステップ102で否定された場合は、ステップ116へ進む。
ステップ104では、図1に示される車速センサ60により検知された検知速度V1と、ガイドレール30が基準位置30X(図2参照)に配置されている場合にドアガラス20が最上昇位置20Uにて負圧によってドアガラス厚さ方向外側へ吸い出される状態となる速度よりも低速度域でかつ0km/hを含まない範囲にて設定された下限基準速度V2(例えば、80km/h)と、の関係がV1≧V2となっているか否かが、傾倒制御部62によって判断される。ステップ104で肯定された場合は、ステップ106へ進み、ステップ104で否定された場合は、ステップ110へ進む。なお、ステップ104は、V1≧V2の状態が予め設定された所定時間X(例えば、5秒)以上継続したか否かを判断するステップとしてもよい。
ステップ106では、図2に示されるドアガラス20が正規位置20Xよりもドア厚さ方向内側へ傾倒した倒れ込み位置20Yにあるか否かが、図1に示されるガラス位置センサ58からの検出情報に基づいて傾倒制御部62によって判断される。ステップ106で肯定された場合は、ステップ110へ進み、ステップ106で否定された場合は、ステップ108へ進む。
ステップ108では、図1に示される傾倒制御部62がガイドレール傾倒装置40の駆動モータ48を所定回転数だけ正転させるように制御する。駆動モータ48が正転すると、駆動プーリー46、ベルト44、及びギヤ42に駆動力が伝達されて図2に示されるボールネジ50が回転し、これによって、ロアガイドブラケット24がドア厚さ方向外側へ移動することで、ガイドレール30(の上端部30A)が基準位置30Xよりもドア厚さ方向内側へ傾倒してドアガラス20が倒れ込み位置20Yへ配置される。その結果、図3に示されるドアガラス20の上端部がウェザストリップ72に高荷重で押し付けられてドアガラス20の支持剛性が確保され、車両高速走行時にドアガラス20をドアガラス厚さ方向外側へ吸い出す力に抗して、ドアガラス20を車室内側へ傾倒させる力が作用し、ウェザストリップ72とのシール性が向上する。このため、シール性不良の場合に生じる風切り音の発生や車外騒音の侵入等が防止又は抑制され、快適な高速走行が可能になる。
ここで、本実施形態では、図1に示される駆動モータ48の駆動力がベルト44を介してボールネジ50(図2参照)の固定された各ギヤ42に伝達されるので、ドアガラス20の下端部のドア前後方向における各部位が、同時に同一量ドア厚さ方向へ変更される。すなわち、ドアガラス20は、ドア前後方向における各部位においてほぼ等しく(偏差がない状態で)傾倒角度が変更される。このため、シール性をより安定的に確保できる。
ステップ110では、車速センサ60により検知された検知速度V1と、下限基準速度V2(例えば、80km/h)よりも低速度域でかつ0km/hを含まない範囲にて設定された低速基準速度V3(例えば、40km/h)との関係がV1≦V3となっているか否かが、傾倒制御部62によって判断される。ステップ110で肯定された場合は、ステップ112へ進み、ステップ110で否定された場合は、ステップ102へ戻る。
ステップ112では、ドアガラス20が正規位置20X(図2参照)にあるか否かがガラス位置センサ58からの検出情報に基づいて傾倒制御部62によって判断される。ステップ112で肯定された場合は、ステップ116へ進み、ステップ112で否定された場合は、ステップ114へ進む。
ステップ114では、傾倒制御部62がガイドレール傾倒装置40の駆動モータ48を所定回転数だけ逆転させるように制御する。駆動モータ48が逆転すると、駆動プーリー46、ベルト44、及びギヤ42に駆動力が伝達されて図2に示されるボールネジ50が逆回転し、これによって、ロアガイドブラケット24がドア厚さ方向内側へ移動することで、ガイドレール30(の上端部30A)がドア厚さ方向内側へ傾倒する方向の反対方向(ガイドレール30を略起立させる方向)へ変位して基準位置30Xへ配置される。その結果、車両低速走行時、すなわち、車両の停止前にガイドレール30が基準位置30Xに配置され、ドアガラス20が正規位置20Xに戻ることで、車両の停止時におけるドア閉まり性能を常に良好にすることができる。
ステップ116では、図1に示される車速センサ60により検知された検知速度V1が0km/hか否かが判断される。ステップ116で肯定された場合は、処理を終了し(エンド118)、ステップ116で否定された場合は、ステップ102へ戻る。
以上説明したように、本実施形態のウインドレギュレータ12によれば、ドア閉まり性能を維持しながら高速走行時に良好なシール性能を確保することができる。
[第2実施形態]
次に、本発明に係るウインドレギュレータの第2の実施形態を図7及び図8に基づき説明する。なお、第2の実施形態は、ガイドレール傾倒装置40にて駆動源としての駆動モータ48及び当該駆動モータ48により駆動される機構の一部が、車両用ドア本体10Aにてドア内板を構成するドアインナパネル16よりもドア厚さ方向内側に配設されている点が特徴であり、他の構成については、第1の実施形態とほぼ同様の構成である。第1の実施形態と実質的に同様の構成部分については、同一符号を付してその説明を省略する。
図7に示されるように、本実施形態のボールネジ50では、軸部50Aにて鍔部50Bよりもドア厚さ方向外側に配置される側の外周部に雄ねじ部150Aが設けられている。雄ねじ部150Aを備えた軸部50Aは、ロアガイドブラケット24の貫通孔24B、及び貫通孔24Bのドア厚さ方向外側に配設されたボールネジナット52を貫通している。ボールネジナット52は、ロアガイドブラケット24にカシメ等で固定されており、ボールネジ50と螺合されている。
また、軸部50Aにて鍔部50Bよりもドア厚さ方向内側に配置される側は、軸部50Aと同軸に配置されたギヤ42の貫通部42Aに挿入されており、(すなわち、ギヤ42が装着されており、)締結部材64によってギヤ42が固定されている。締結部材64のドア厚さ方向内側に配置される頭部64Aには、六角レンチが嵌合可能な六角穴形状のレンチ嵌合穴64B(図8(B)参照)が形成されている。
図8に示されるように、ドアインナパネル16のドア厚さ方向内側には、ギヤ42のドア前方側に駆動プーリー46が配設されており、ギヤ42及び駆動プーリー46には、ベルト44が巻き掛けられている。駆動プーリー46には、駆動モータ48が一体化されて配置されている。
なお、組み付け段階においては、まず、図7に示されるボールネジナット52が一体化されたロアガイドブラケット24を備えたウインドレギュレータASSY12Aが、ドアインナパネル16に組み付けられ、その後、ボールネジ50にギヤ42を装着し、締結部材64で固定する。この状態で、ボールネジ50のレンチ嵌合穴64Bに六角レンチを嵌合させて回転(正転又は逆転)させれば、ロアガイドブラケット24がドア厚さ方向へ移動し、ロアガイドブラケット24と溶接(固定)されたガイドレール30、ひいては、ドアガラス20のドア厚さ方向への傾倒角度位置を調整できる。その後、ギヤ42にベルト44を掛け、図8に示される駆動プーリー46及び駆動モータ48をドアインナパネル16に締結部材(図示省略)で固定する。この状態でも、第1の実施形態と同様に、手動又は電動により、ドアガラス20の傾倒角度位置を調整可能となっている。なお、図7では、ボールネジナット52と一体化されたロアガイドブラケット24がドア厚さ方向外側へ移動した状態を二点鎖線で示すと共に、ドアガラス20の下端部がドア厚さ方向外側へ移動した状態を二点鎖線で示す。
本実施形態のウインドレギュレータ12によれば、第1の実施形態と同様の作用及び効果を得ることができる。また、ギヤ42、ベルト44、駆動プーリー46及び駆動モータ48がドアインナパネル16よりもドア厚さ方向内側に配設されているので、これらは、ドア本体10A内(ドアアウタパネル14とドアインナパネル16との間)に浸入した雨水等に濡れることがない。すなわち、ギヤ42、ベルト44、駆動プーリー46及び駆動モータ48が被水するのを(及び被水による錆び等を)防止又は抑制することができ、これらの耐久性能をより向上させることができる。
[実施形態の補足説明]
なお、上記実施形態におけるウインドレギュレータ12は、図1に示されるように、レギュレータモータ38の駆動によってドラム26を回転させてドアガラス20を昇降させているが、ウインドレギュレータは、例えば、ドラム26をウインドガラス操作ハンドルと連結させて手動操作によってドアガラス20を昇降させる等のような他の構成のウインドレギュレータとしてもよい。
また、上記実施形態では、下限基準速度V2は、図2に示されるガイドレール30が基準位置30Xに配置されている場合にドアガラス20が最上昇位置20Uにて負圧によってドアガラス厚さ方向外側へ吸い出される状態となる速度よりも低速度域で設定されており、このように設定するのが好ましいが、下限基準速度V2は、ガイドレール30が基準位置30Xに配置されている場合にドアガラス20が最上昇位置20Uにて負圧によってドアガラス厚さ方向外側へ吸い出される状態となる速度域における下限速度等で設定されてもよい。
さらに、上記実施形態では、図1に示される車速センサ60により検知された検知速度V1と、下限基準速度V2よりも低速度域でかつ0km/hを含まない範囲にて設定された低速基準速度V3との関係がV1≦V3の場合に、ガイドレール30を基準位置30X(図2参照)へ配置させるように、傾倒制御部62がガイドレール傾倒装置40を制御するようになっているが、例えば、車速センサ60により検知された検知速度V1が0km/hになった時点で、ガイドレール30を基準位置30Xへ配置させるように、傾倒制御部(傾倒制御手段)62がガイドレール傾倒装置(ガイドレール傾倒手段)40を制御するような構成としてもよい。
さらにまた、上記実施形態では、駆動モータ48の駆動力がベルト44によって各ギヤ42に伝達されているが、ベルト44の代わりにワイヤ等の他の駆動力伝達手段を配設して、駆動モータ48の駆動力を各ギヤ42に伝達してもよい。
なお、上記実施形態では、車両の適宜位置(例えば、前輪(図示省略)の車幅方向内側等)に配設された車速センサ60が車両の速度を検知しているが、車速検知手段は、例えば、情報通信技術を利用した高度道路交通システムであるITS(インテリジェント・トランスポート・システム)によって車外からの車両の速度情報を受信することで車両の速度を検知する等のような他の車速検知手段であってもよい。
本発明の第1の実施形態に係るウインドレギュレータを示す全体構成図である。 図1の2−2線に沿う模式的拡大断面図である。 図1の3−3線に沿う断面に対応する拡大断面図である。 図1の4−4線に沿う拡大断面図である。 本発明の第1の実施形態に係るウインドレギュレータにおけるガイドレール傾倒装置の一部を示す斜視図である。図5(A)は、ドア厚さ方向内側から見た斜視図である。図5(B)は、図5(A)の5B矢視の一部を示す斜視図である。 車両走行時におけるドアガラスの傾倒角度の調整を説明するためのフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係るウインドレギュレータを示す縦断面図である。第1の実施形態における図4の断面に相当する断面で示す。 本発明の第2の実施形態に係るウインドレギュレータにおけるガイドレール傾倒装置の一部を破断して示す斜視図である。
符号の説明
10A ドア本体
12 ウインドレギュレータ
16 ドアインナパネル
20 ドアガラス
20U 最上昇位置
30 ガイドレール
30A ガイドレールの上端部
30X 基準位置
32 ガラス支持体
40 ガイドレール傾倒装置(ガイドレール傾倒手段)
48 駆動モータ(駆動源)
60 車速センサ(車速検知手段)
62 傾倒制御部(傾倒制御手段)
IN ドア厚さ方向内側
S ドアガラス昇降方向

Claims (4)

  1. 車両用ドア本体内にドアガラス昇降方向を長手方向として配置されると共に、ドア厚さ方向へ傾倒可能とされたガイドレールと、
    前記ガイドレールの長手方向に沿ってスライド可能に設けられ、ドアガラスを支持するガラス支持体と、
    作動することによって前記ガイドレールをドア厚さ方向へ傾倒させるガイドレール傾倒手段と、
    車両の速度を検知する車速検知手段と、
    前記車速検知手段により検知された検知速度V1と、0km/h以外で予め設定した下限基準速度V2と、の関係がV1≧V2の場合に、前記ガイドレールの上端部をよりドア厚さ方向内側へ傾倒させるように、前記ガイドレール傾倒手段を制御する傾倒制御手段と、
    を有することを特徴とするウインドレギュレータ。
  2. 前記ガイドレールは、車両の停止状態では、前記ドアガラスが最上昇位置にあってもドア閉止可能となるドア厚さ方向の傾倒角度で前記ガラス支持体を介して前記ドアガラスを支持する所定の基準位置に配置され、
    前記下限基準速度V2は、前記ガイドレールが前記基準位置に配置されている場合に前記ドアガラスが前記最上昇位置にて負圧によってドアガラス厚さ方向外側へ吸い出される状態となる速度よりも低速度域で設定されており、
    前記傾倒制御手段は、前記検知速度V1と下限基準速度V2との関係がV1≧V2の場合に、前記ガイドレールの上端部を前記基準位置よりもドア厚さ方向内側へ傾倒させるように、前記ガイドレール傾倒手段を制御することを特徴とする請求項1記載のウインドレギュレータ。
  3. 前記傾倒制御手段は、前記検知速度V1と、前記下限基準速度V2よりも低速度域でかつ0km/hを含まない範囲にて設定された低速基準速度V3との関係がV1≦V3の場合に、前記ガイドレールを前記基準位置へ配置させるように、前記ガイドレール傾倒手段を制御することを特徴とする請求項2記載のウインドレギュレータ。
  4. 前記ガイドレール傾倒手段にて駆動源及び当該駆動源により駆動される機構の一部が、前記車両用ドア本体にてドア内板を構成するドアインナパネルよりもドア厚さ方向内側に配設されたことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のウインドレギュレータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012149384A (ja) * 2011-01-17 2012-08-09 Shiroki Corp 車両用ウインドレギュレータ装置

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