JP2008254340A - インナーライナーの成型方法及び成型装置 - Google Patents
インナーライナーの成型方法及び成型装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008254340A JP2008254340A JP2007099492A JP2007099492A JP2008254340A JP 2008254340 A JP2008254340 A JP 2008254340A JP 2007099492 A JP2007099492 A JP 2007099492A JP 2007099492 A JP2007099492 A JP 2007099492A JP 2008254340 A JP2008254340 A JP 2008254340A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- inner liner
- sheet material
- molding
- width
- drum
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Tyre Moulding (AREA)
Abstract
【解決手段】
インナーライナー1の総幅の約半分の幅のシート材を用いる。このシート材3を二枚バンドドラム10上で側縁同士を接合して貼り付けて、中央部で接合されたインナーライナー層Lを成型する。そのインナーライナー層Lを積層する際に、インナーライナー層L1〜L4間で上記接合部5が重ならないように接合部5の位置をずらす。また、上記シート材側縁部を切断することで幅調整を行い、任意の断面形状のインナーライナー1を得る。
【選択図】 図3
Description
図4は、上記従来の方法でインナーライナーを成型する場合に、シート材3を成型ドラム(バンドドラム)10上に貼り付けた状態(図4A)と、シート材3を複数枚積層させて成型したインナーライナー1の断面を模式的に示す(図4B)。
また、上記シート材の幅は、そもそも製造するタイヤのサイズ毎に異なるため、複数種類のシート材を用意しておく必要があり製造や保管が煩雑である。したがって上記のような製法は、製造効率やコスト面からも不利であるという問題もある。
請求項2の発明は、請求項1に記載されたインナーライナーの成型方法において、前記第1及び第2の貼付工程は、成型ドラムを軸方向に移動させて前記シート材を貼り付ける工程であることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1又は2に記載されたインナーライナーの成型方法において、前記シート材の積層数に応じて前記シート材の幅を調整するため前記シート材の少なくとも一方のシート材の側縁部を所定幅で切断するシート材切断工程を有することを特徴とする。
請求項4の発明は、インナーライナーの総幅に対して約半分の幅でかつ所定長さのシート材を成型ドラムに貼り付け、側縁同士を重ねて接合したシート材の積層体から成るインナーライナーを成型する成型装置であって、前記成型ドラムを軸方向に移動する移動手段と、前記移動手段の移動を制御する制御手段と、を有し、前記制御手段は、シート材を成型ドラムに貼り付ける際に前記両シート材の接合部が互いに重ならないように積層するため、前記成型ドラムを軸方向に移動制御することを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項4に記載されたインナーライナーの成型装置において、前記シート材の積層数に応じて前記シート材の幅を調整するため前記シート材の少なくとも一方のシート材の側縁部を所定幅で切断する切断手段を有することを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載されたインナーライナーの成型方法又は請求項4又は5に記載されたインナーライナーの成型装置であって、前記接合部は成型されたインナーライナーの中心領域でその全幅の25%以内の位置にあることを特徴とする。
製造するタイヤサイズに応じた長さに切断されかつ、成型するインナーライナーの総幅に対して約半分の幅のシート材を成型ドラム(バンドドラム)の幅方向の一方側に貼り付け、成型ドラムに貼付したシート材の端部同士を重ねて接合する。
次に、成型ドラムをその軸方向に移動させ、シート材を成型ドラムの他方側に貼り付ける。その際、成型ドラム上に既に貼り付けたシート材の側縁部と今回貼り付けられるシート材の側縁とが重なり合うように配置して接合することで、中央部で接合されたインナーライナー層を成型ドラム上に順次必要枚数分積層する。
その際、成型されるインナーライナー層の接合部同士が互いに重ならないようにすると共に、シート材を切断してその幅を順次短縮し、2枚目以降のインナーライナー層の幅を順次減少させて、任意の断面形状を備えたインナーライナーを成型する。
従来のインナーライナーの製造では、タイヤ幅に合わせた広幅シートの生産のために巨大なシート材生産設備が必要であるが、本発明は、そのような生産設備を必要としないため低コストで大型或いは超大型のタイヤ用のインナーライナーの製造が可能である。
図1は、本発明に係るインナーライナー成型装置を概略的に示す平面図であり、図1Aは第1の貼付工程、図1Bは第2の貼付工程における上記インナーライナー成型装置の配置を示す。
インナーライナーの成型ドラム(バンドドラム)10は、回転駆動装置20の回転軸22に一体に取り付けられ同駆動装置20に片持ち状に支持されている。回転駆動装置20は、例えば床面上に敷設した2条のレール15上で往復動自在な移動台25に取り付けられている。この移動台25は内蔵するステッピングモータなどの任意の往復駆動機構(図示せず)によって往復駆動される。30は上記駆動機構の往復動を制御するための駆動制御装置である。
バンドドラム10は、移動台25と共に制御装置30で制御されて上記レール15上でインナーライナー成型作業に合わせて往復駆動される。
次に、供給装置40から供給される、インナーライナー成型幅に対して約半分の幅のシート材3をバンドドラム10上に引き出し、バンドドラム10上の長手方向中央部から一方端部側、図中左端部側に貼り付ける。
その状態でバンドドラム10を略1回転させて停止し、バンドドラム10に貼り付けたシート材3の端部同士を接合する。
その際、シート材3のバンドドラム10の中央側の側端部を、バンドドラム10上に既に貼り付けられたシート材3の側縁部に若干重ねてバンドドラム10に貼り付ける。この状態でバンドドラム10を略1回転させることで略中央部で接合されたインナーライナー層Lが成型される。
その際、そのまま元の位置に戻して再度シート材3をバンドドラム10上に貼り付けてインナーライナー層を成型する作業を繰り返すと、各インナーライナー層間で接合位置が一致するため、そのままインナーライナーの積層作業を続けると成型されるインナーライナーの中央部ゲージだけが厚くなり製品タイヤの性能劣化を招く。
また、インナーライナー層Lの幅は、積層を重ねる毎にその幅寸法を短縮して、積層された断面が台形になるようにする。
そのため、前記接合される両シート材3のうち少なくとも一方のシート材3をバンドドラム10上に貼り付けるに先立って、切断手段であるカッター42によりその両側部を所定の幅で切断してバンドドラム10に貼り付ける。その幅を任意に調整することでインナーライナーの断面形状を任意の形状にすることができる。
以上のようにして、インナーライナーをベルトドラム10上に積層成型する。
インナーライナー1の接合部5は、図3Bに示すようにインナーライナー層L1〜L4間で互いに所定間隔ずらして配置されている。
また、その断面形状(ここでは台形)は、それぞれインナーライナー層L1〜L4でその幅が異なるように上記カッター42でその図示左側シート材3の両側部を所定の幅で切り落とし、他方、右側のシート材3は切断しないでそのままの幅にしている。つまり、専ら左側のシート材3の幅調整のみで任意の断面形状を得ている。勿論、両側のシート材3の側縁を所定幅に切断してもよい。
なお、以下で説明する制御装置30によるバンドドラム10の移動制御は全てバンドドラム10の回転駆動装置20を支持する移動台25の駆動装置(図示せず)を駆動することにより、移動台25を床に敷設したレール15上を走行させることによって行う。
ここで、上記切断幅を変更することで、その断面形状を任意に変更可能である。本実施形態では、切断幅と重ね代を上記入力手段34で入力することで、上記制御装置30のCPU31はバンドドラム10のストロークを算出し、その値に基づいて上記往復駆動手段を制御する。
ここで、その接合部5の領域がインナーライナーの全幅の25%を越えると、タイヤの使用中に歪みによる悪影響が出る可能性があるので、25%以内に収まるようにすることが望ましい。
Claims (6)
- インナーライナーの総幅に対して約半分の幅でかつ所定長さのシート材を成型ドラムに貼り付け、側縁同士を重ねて接合したシート材の積層体から成るインナーライナーを成型する成型方法であって、
前記シート材を成型ドラムの中央部から一方側に貼り付ける第1の貼付工程と、
前記貼付したシート材側縁部に、前記他のシート材の側縁部を重ねて接合しつつ成型ドラムの中央部から他方側に貼り付ける第2の貼付工程と、を有し、
前記第1及び第2の貼付工程を、前記シート材の接合部が互いに重ならないように前記シート材の前記成型ドラム上の貼り付け位置をずらしながら複数回行うことを特徴とするインナーライナーの成型方法。 - 請求項1に記載されたインナーライナーの成型方法において、
前記第1及び第2の貼付工程は、成型ドラムを軸方向に移動させて前記シート材を貼り付ける工程であることを特徴とするインナーライナーの成型方法。 - 請求項1又は2に記載されたインナーライナーの成型方法において、
前記シート材の積層数に応じて前記シート材の幅を調整するため前記シート材の少なくとも一方のシート材の側縁部を所定幅で切断するシート材切断工程を有することを特徴とするインナーライナーの成型方法。 - インナーライナーの総幅に対して約半分の幅でかつ所定長さのシート材を成型ドラムに貼り付け、側縁同士を重ねて接合したシート材の積層体から成るインナーライナーを成型する成型装置であって、
前記成型ドラムを軸方向に移動する移動手段と、
前記移動手段の移動を制御する制御手段と、を有し、
前記制御手段は、シート材を成型ドラムに貼り付ける際に前記両シート材の接合部が互いに重ならないように積層するため、前記成型ドラムを軸方向に移動制御することを特徴とするインナーライナーの成型装置。 - 請求項4に記載されたインナーライナーの成型装置において
前記シート材の積層数に応じて前記シート材の幅を調整するため前記シート材の少なくとも一方のシート材の側縁部を所定幅で切断する切断手段を有することを特徴とするインナーライナーの成型装置。 - 前記接合部は成型されたインナーライナーの中心領域でその全幅の25%以内の位置にあることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載されたインナーライナーの成型方法又は請求項4又は5に記載されたインナーライナーの成型装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007099492A JP2008254340A (ja) | 2007-04-05 | 2007-04-05 | インナーライナーの成型方法及び成型装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007099492A JP2008254340A (ja) | 2007-04-05 | 2007-04-05 | インナーライナーの成型方法及び成型装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008254340A true JP2008254340A (ja) | 2008-10-23 |
Family
ID=39978411
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007099492A Pending JP2008254340A (ja) | 2007-04-05 | 2007-04-05 | インナーライナーの成型方法及び成型装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008254340A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012511451A (ja) * | 2008-12-11 | 2012-05-24 | ピレリ・タイヤ・ソチエタ・ペル・アツィオーニ | 車両車輪用タイヤの製造方法及び装置 |
CN103249547A (zh) * | 2010-11-29 | 2013-08-14 | 倍耐力轮胎股份公司 | 构建轮胎的方法和设备,以及由此得到的生胎和硫化轮胎 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0929858A (ja) * | 1995-07-17 | 1997-02-04 | Bridgestone Corp | タイヤの製造方法 |
JP2002018973A (ja) * | 2000-05-02 | 2002-01-22 | Bridgestone Corp | タイヤ構成部材の製造方法及びタイヤ |
JP2004210026A (ja) * | 2002-12-27 | 2004-07-29 | Bridgestone Corp | 空気入りタイヤ及びその製造方法 |
JP2007055363A (ja) * | 2005-08-23 | 2007-03-08 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | 空気入りタイヤ及び空気入りタイヤの製造方法 |
-
2007
- 2007-04-05 JP JP2007099492A patent/JP2008254340A/ja active Pending
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0929858A (ja) * | 1995-07-17 | 1997-02-04 | Bridgestone Corp | タイヤの製造方法 |
JP2002018973A (ja) * | 2000-05-02 | 2002-01-22 | Bridgestone Corp | タイヤ構成部材の製造方法及びタイヤ |
JP2004210026A (ja) * | 2002-12-27 | 2004-07-29 | Bridgestone Corp | 空気入りタイヤ及びその製造方法 |
JP2007055363A (ja) * | 2005-08-23 | 2007-03-08 | Toyo Tire & Rubber Co Ltd | 空気入りタイヤ及び空気入りタイヤの製造方法 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012511451A (ja) * | 2008-12-11 | 2012-05-24 | ピレリ・タイヤ・ソチエタ・ペル・アツィオーニ | 車両車輪用タイヤの製造方法及び装置 |
CN103249547A (zh) * | 2010-11-29 | 2013-08-14 | 倍耐力轮胎股份公司 | 构建轮胎的方法和设备,以及由此得到的生胎和硫化轮胎 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US9457529B2 (en) | Tire building method and rubber strip bonding apparatus | |
WO2014065174A1 (ja) | 積層鉄心の製造方法 | |
JPWO2002055289A1 (ja) | タイヤ構成部材の製造方法及びその装置 | |
JP2006347003A (ja) | タイヤの製造方法およびベルト形成装置 | |
JP2013111864A (ja) | タイヤの成形方法及びゴムストリップの積層装置 | |
JP2008308007A (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP2013059985A (ja) | タイヤ成形用部材の溝付け装置、タイヤ成形用部材の製造装置および製造方法 | |
JP2008254340A (ja) | インナーライナーの成型方法及び成型装置 | |
JP2009000990A (ja) | 最内層にフィルム層を有するタイヤの製造方法及びタイヤ | |
JP4731210B2 (ja) | ゴムストリップ積層成形方法 | |
JP4655588B2 (ja) | 積層シート材の成形方法及び装置 | |
JP2006069130A (ja) | タイヤ及びタイヤ成型方法 | |
JP2000108222A (ja) | ストリップワインド成形機 | |
WO2006085432A1 (ja) | 空気入りタイヤ、同タイヤの配置構造及び製造方法 | |
JP2007185887A (ja) | タイヤ成形ドラムによるタイヤ構成部材の貼付け方法。 | |
JP2011046025A (ja) | ビード部材の製造装置及び製造方法 | |
JP2008126578A (ja) | 帯状補強部材の製造ライン、及び帯状補強部材の製造方法 | |
JP4468005B2 (ja) | タイヤのゴム層の形成方法、タイヤの製造方法 | |
JP2001232696A (ja) | 未加硫タイヤのインナーライナの成型方法 | |
JPH10156964A (ja) | 帯状材料の供給方法及びその装置 | |
JPH11129347A (ja) | 多層構造の円環状部材の製造方法及びその装置 | |
JP2001232694A (ja) | 未加硫タイヤのカーカスの成型方法 | |
JP2007223089A (ja) | シート状部材の成形方法及び空気入りタイヤ | |
JP6251776B2 (ja) | 積層鉄心の製造方法 | |
JP5041929B2 (ja) | 円環状ゴム部材の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20100329 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20111227 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120105 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120305 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20120820 |