JP2008253491A - ミシン - Google Patents

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Abstract

【課題】ボビンに巻回された下糸の残量変化を段階的に細かく判断することができるミシンの下糸残量検知装置を備えたミシン提供する。
【解決手段】ボビン1に巻回された下糸Tの残量を検知する下糸残量検知装置21はボビンの軸に巻回された下糸Tに先端部を当接させつつ下糸の消費に伴ってボビンの径方向において釜の開口部から軸側へ前進移動可能に配設されれる周面に反射面14が形成された検知棒12と、反射面へ向けて光を照射する光源と、反射面に反射された光源の光を受光するイメージセンサを有し、イメージセンサにより連続して形成される画像に基づき、検知棒の移動量を逐次求める画像処理回路と、下糸の残量の検知棒の移動量の複数の閾値を記憶し、画像処理回路が検知した移動量を累積演算し、累積された移動量を記憶部に記憶し、累積された移動量を閾値と対比することにより下糸の残量を検知する制御部とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、縫製作業に供されるボビンに巻回された下糸の残量を検知する下糸残量検知装置を備えたミシンに関する。
図4は、従来のミシンの下糸残量検知装置の一例におけるリニアアクチュエータと下糸を巻回したボビンを収容する釜との位置関係を示した概略断面図である(特許文献1参照)。
この従来例におけるミシンの下糸残量検知装置110は、ミシンの中央制御部(図示せず)において、第1条件として、針を上下動させる主軸の回転速度が下糸残量を検知可能な低速状態であることを判定する第1判定手段と、第2条件として、主軸の回転に連動して回転する釜が、その開口部からリニアアクチュエータにより検知棒を導入可能な回転角範囲にあることを判定する第2判定手段とが組み込まれており、これら両判定手段による判定結果である上記第1条件と第2条件とが同時に成立している時にのみ、以下のようにリニアアクチュエータ111を駆動させて下糸残量の検知動作を制御するようになっている。
この従来例のミシンにおける下糸残量感知装置110は、いわゆる水平釜ミシンに適用されており、上記リニアアクチュエータ111は、釜に対して図4に示すような位置に配置されている。即ち、釜軸台114に指示されている軸を中心に釜115は矢印方向に回転するように軸支され、その斜め右上方向に超音波センサ112が付設されたリニアアクチュエータ111が配設されている。また、図中、斜線部は、釜115の上糸釜越部116であり、その回転方向先端に縫製時に上糸を引掛ける剣先部117が位置している。
また、図5は、下糸残量検知装置110と釜内に収納されているボビン101との関係を示す概略斜面図である。
図中、符号121は検知棒軸受、符号124は、永久磁石122A、122Bに対し、空間部123を介して平行に配設された鉄心であり、永久磁石122A、122Bは両者共この鉄心124に同じ磁極面を向けている。
符号125は、鉄心124上を自由に滑動することができるコイル組立体で、このコイル組立体125はコイルボビン125Aと、通電時にリニア直流モータの動作原理に基づき直線的な推力を得るためのコイル125Bより構成されている。符号126A、126Bは上記コイル組立体125を図5(A)中の右端に付勢する復帰ばね(一点鎖線で示す)であり、符号127は後端が上記コイル組立体125に固定され、この先端が該コイル組立体125の移動時に釜の開口部を通してその内部にあるボビン101に巻回されている下糸の外周部に当接するように移動する検知棒である。
符号128は、抵抗変化や電圧素子又は電気容量の変化等を利用して圧力を検知する圧力センサ、符号129は後退端を規定するヨーク130Aに固定され、コイル組立体125の移動を案内する役割を果たす下部案内棒である。
上記ヨーク130Aは鉄心124の長さ方向側面に接し、他のヨークは永久磁石の第2磁極面側とヨーク130Aの側端面に接しており、これらは永久磁石から出て永久磁石に戻る磁束の通路となるだけでなく、下糸残量検知装置110の枠体を構成している。
上記下糸残量検知装置110は、上述した永久磁石122A、122B、空隙123A、123B、鉄心124、コイル組立体125及びヨーク130A、130Bによりリニアモータが構成されている。
そして、下糸残量検知装置110は、ミシン内部で、下糸Tが巻回されているボビン101が収容されている釜115に近接する位置に取付けられ、釜115が停止しているときに、下糸検知を行う場合、図5(A)に示す検知動作開始前の状態から、コイル組立体125のコイルに所定方向に電流を流すことにより、該コイル組立体125を前進させると、図4に符号Aや図5(B)又は(C)に示すように、検知棒127が釜115内に挿入され、下糸Tの検知が行われる。その際、図5(B)のように下糸Tが十分に残っているときには、検知棒127の先端が下糸Tの外周部に衝突し、小さい振動波が生じるが、同図(C)のように規定の長さ以下になると下糸Tの巻径が小さくなるため検知棒127の先端が届かなくなり、その結果、コイル組立体125自体が前方のヨーク(枠体前端部)130Aに衝突し、機械的な強い衝撃音(振動波)が発生する。このように、検知棒127を前進動作させたときの衝撃波の強弱により、下糸の有無を検知することができる。
そこで、上記下糸残量検知装置110には、ヨーク130Bの外側に振動波検知素子(圧電素子等からなる超音波センサ)112が取付けられ、該振動波検知素子112で検知される振動波を、基準電圧の異なる2種類のコンパレータを使用して識別し、下糸Tの検出を行っている。
特許2538861号公報
しかしながら、前述の下糸残量検知装置110において検知できるのは、ボビン101に巻回された下糸Tが所定量だけあるか否かであり、その残量変化を段階的に検知することはできなかった。
そこで、本発明は、ボビンに巻回された下糸の残量変化を段階的に細かく判断することができるミシンの下糸残量検知装置を備えたミシンを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の請求項1に係るミシンは、縫製作業に供されるボビンに巻回された下糸の残量を検知する下糸残量検知装置を備えたミシンにおいて、前記下糸残量検知装置は、ボビンの軸に巻回された下糸に先端部を当接させつつ前記下糸の消費に伴って前記ボビンの径方向において釜の開口部から前記軸側へ前進移動可能に配設されるとともに、周面に反射面が形成された検知棒と、検知棒に形成された前記反射面へ向けて光を照射する光源と、検知棒の前記反射面にて反射された前記光源の光を受光するイメージセンサを有し、イメージセンサにより連続して形成される画像に基づき、検知棒の移動量を逐次求める画像処理回路と、下糸の残量に関しボビンへの下糸の満巻回時における検知棒の位置からの移動量について1乃至複数の閾値を記憶し、前記画像処理回路が検知した移動量を累積演算し、その累積された移動量を記憶部に記憶するとともに、前記累積された移動量を前記閾値と対比することにより下糸の残量を検知する制御部とを備えていることを特徴とする。
また、請求項2に記載のミシンは、前記閾値に対応させた前記ボビンに巻回された下糸の残量を表示可能な残量表示手段を備えていることを特徴とする。
請求項1に係るミシンによれば、ボビンに巻回されて最外周に位置する下糸に先端部が当接され、前記下糸の消費に伴って前記ボビンの径方向において釜の開口部から軸側へ前進移動可能に配設された検知棒の移動量を監視することで、下糸の縫製に供した量に伴う残量変化を検知することができ、累積された移動量を前記閾値と対比することで、下糸残量をも判別することができる。
その際、下糸を満巻回とするボビンを用い、前記受光素子により連続して形成される画像に基づいて求めた移動量を累積することで、ボビンの満巻回時における検知棒の位置(基準位置)からの移動量を求めることができる。
また、前記閾値は、ボビンの満巻回時における検知棒の位置(基準位置)からの移動量で定められているので、前記記憶部に記憶された累積された移動量を前記閾値と対比することにより、下糸の残量を検知することができる。
そして、請求項2に係るミシンによれば、下糸残量の変化を目視で確認することができるので、使用感が良好となる。
本発明のミシンを図1乃至図3に基づいて説明する。
本実施形態のミシンは、外釜とその内側に回転自在に配設された内釜とからなる水平釜を、ミシンベッド内となる、ミシンテーブルに配設された針板の下方に備えるとともに、内釜内に配置されたボビン1に巻回された下糸Tの残量を検知する下糸残量検知装置21を備えている。
前記下糸残量検知装置21は、図1に示すように、前記針板の裏側における前記釜の開口部側方に配設されており、アクチュエータ11の駆動により、その先端部側を前記ボビン1の径方向において釜の開口部から軸側へ前進移動可能に配設された丸棒状の検知棒12を備えている。前記検知棒12は、その長手方向中央部をアクチュエータ11の外枠に軸受されて配設されており、前記先端部側の所定位置には、アクチュエータ11の外枠に当接することにより必要以上に該検知棒12が後退移動することを防止するリング状の後退ストッパ部13が形成されている。
また、前記アクチュエータ11の外枠から反釜方向(後方:図1における右側)へ延在する検知棒12の後端部には、該検知棒12の移動方向に延在する平面状の反射面14が形成されている。また、前記後端部には鍔状のばね止め部15が形成されており、該ばね止め部15とアクチュエータ11の外枠との間には、長手方向中央に形成された孔内に該検知棒12を嵌挿させたねじりコイルばね16が、常に該検知棒12をボビン側から離間(後退)させる方向に付勢するようにして配設されている。
また、前記鍔状のばね止め部15におけるアクチュエータ対向面には、アクチュエータ11の外枠に当接することにより必要以上に該検知棒12が前進移動することを防止する凸状の前進ストッパ部17が形成されている。
なお、前記アクチュエータ11は、前述の従来例のようにコイルによる電磁気力を利用したリニアアクチュエータに限ることなく、エアシリンダやピエゾなどの駆動原理を利用したものであってもよい。
そして、前記下糸残量検知装置21は、図2に示すように、前記検知棒12の後方側部に配設されたイメージセンサユニット22を備えている。前記イメージセンサユニット22は、前記検知棒12に形成された前記反射面14へ向けて光を照射する光源23、検知棒12の前記反射面14に反射された前記光源23の光をレンズ24を通して受光する受光素子からなるイメージセンサ25を有する画像処理回路26、および装置側制御部(検知器CPU)27とからなる。
なお、反射面14には、適度の粗さのある加工面や特徴点を形成した鏡面等、マークとなる特徴点が存在する面を用いることが好ましい。また、前記光源23としては、LED光や他の照明手段でもよいが、電圧検知の確実性の観点から、赤色LEDのような高輝度光源23を用いることが好ましい。
また、本実施形態における前記イメージセンサ25は、30×30ピクセル(900ピクセル)の矩形に配列された受光素子からなり、毎秒数千フレーム、具体的には7080フレームの画像を撮像可能な性能を有するものを使用する。
そして、前記画像処理回路26としては、積和演算の高速処理や、リアルタイムでのデジタル画像処理に好適な、いわゆるデジタルシグナルプロセッサを用いることが好ましく、図3に示すように、前記受光素子により連続して形成される2枚の視野画像間に共通する特徴点を抽出し、検知棒12の移動量をピクセルの単位で求める。また、前記画像処理回路26は光源23と接続され、光源23から光照射と画像処理のタイミング制御をも行なうようになっている。
また、前記装置側制御部27は、前記画像処理回路26において演算処理されたデータを、ミシンの中央制御部(ミシンCPU)28に送信する処理を行なうとともに、前記検知棒12をボビン方向へ前進駆動させるアクチュエータ11の駆動を制御する。
そして、本実施形態のミシンの中央制御部28は、ミシン全体の駆動制御を行なう中で、下糸残量検知に関しては、下糸Tの残量に関するボビン1の満巻回時における検知棒12の位置(基準位置)からの移動量における1乃至複数の閾値が設定された閾値テーブルを有している。そして、前記画像処理回路26が検知し、装置側制御部27から送信される検知棒12の移動量を示すピクセル数を累積演算し、その累積された移動量を記憶部に記憶するとともに、前記記憶部に記憶された累積された移動量を前記閾値と対比することにより下糸の残量を判断し、閾値として設定された次の作動(駆動)を要する下糸Tの残量となった場合には、予め設定した次の作動(駆動)を実行する制御を行なう。
すなわち、前記中央制御部7はEEPROM等の記憶部を備え、前記記憶部には1乃至複数の下糸残量閾値テーブル(以下、閾値テーブル)が記憶されている。この閾値テーブルについては、後述する。
そして、本実施形態のミシンは、中央制御部7に接続され、中央制御部7からの指令によって、前記下糸Tの残量を作業者に知らせるための残量表示手段29を備えている。残量表示手段29は、本実施形態においては、ミシン本体に配設された表示装置を兼用し、該表示装置に、ボビン1に対する下糸Tの満巻回時の状態を100とし、下糸Tが巻回されていない状態を0とする100分率で下糸Tの残量を表示する。
なお、残量表示手段29として、例えば、複数個のLEDを配列させてなり、下糸Tの残量に合わせてその点灯個数が変化するように設計されたゲージライトとしてもよい。その場合、例えば、閾値テーブルに設定する閾値を3つとし、前記ゲージライトのLEDの配設個数も3個とし、1つめの閾値(閾値1)に到ったときに、1個目のLEDが消灯(あるいは点灯)し、2つめの閾値(閾値2)に到ったときに、2個目のLEDが消灯(あるいは点灯)し、3つめの閾値(閾値3)に到ったときに、3個目のLEDが消灯(あるいは点灯するように前記中央制御部7によって制御することができる。
なお、前記中央制御部28は、図示しないミシン針棒の駆動等も制御することは云うまでもない。
ここで、前記閾値テーブルについて説明する。
本実施形態においては、中央制御部28の記憶部に、検知棒12の移動量を示すピクセル数と、下糸Tの残量%とを関連つけた閾値テーブルを記憶させる。
すなわち、図1(A)に示す、ボビン1に対する下糸Tの満巻回時における検知棒12の位置(基準位置)を0ピクセルとし、図1(E)に示す、下糸Tが巻回されていない状態に到るまでの検知棒12の移動量をピクセル数を単位として計測しておき、そのピクセル数とボビン1に巻回された下糸Tの残量とを関連つけて閾値テーブルとして管理する。
例えば、表1に示すように、累積の移動量が104ピクセルのときの下糸残量は80%、320ピクセルのときの下糸残量は50%、688ピクセルのときの下糸残量は10%とする閾値テーブルを記憶させておく。
次に、このような構成を有する本実施形態のミシンのボビン1に巻回された下糸残量検知について具体的に説明する。
先ず、図1(A)に示すように、下糸Tを満巻回とするボビン1を釜内にセットする。その状態で、中央制御部28の指令により図示しない針棒駆動軸等を動作させてミシンを起動させる。
前記中央制御部28は、下糸Tの糸切り直後や、低速回転時などの検知棒12が動作をしても縫製作業に影響されない状態を判断し、逐次、下糸残量検知装置21へ検知を指令する。
イメージセンサユニット22内は、この指令を受けて装置側制御部27からアクチュエータ11を駆動(ON状態とする)させ、検知棒12を釜の開口部からボビン1の軸方向へ前進させる。
前記検知棒12は、ねじりコイルばね16の弾性に抗いつつ、アクチュエータ11の駆動により、ボビン1に巻回されて最外周に位置する下糸Tに当接するまで前進する。前記下糸残量検知装置22は、その検知棒12の移動状態を観察する。
本実施形態においては、図1(B)に示すように、検知棒12がボビン1に満巻回された下糸Tに当接したときの前記検知棒12の位置を基準位置とし、その位置からの下糸Tの消費量に伴う検知棒12の移動量をピクセル数で算出し、下糸Tの残量を判断する。
すなわち、図1(B)乃至(E)に下糸Tの消費に伴う検知棒12の前進の様子を示すように、検知棒12をボビン1の軸方向へ向かって前進させ、ボビン1に巻回された下糸Tに先端部を当接させる。その状態で、検知棒12の後端部に平面形成された反射面14に対し、画像処理回路26からの指令により光源23から光を照射させ、その反射光をレンズ24を介してイメージセンサ25を構成する受光素子に受光させ、前記反射面14の視野画像を形成する。視野画像を得た後は、アクチュエータ11の駆動を停止(OFF状態とする)し、ねじりコイルばね16の弾性反発力を利用して、図1(A)に示すように、検知棒12を釜およびボビン1から退避した位置に戻す。
そして、前記画像処理回路26は、連続して形成された2枚の視野画像に共通する特徴点を抽出し、検知棒12の移動量をピクセル数の単位で求め、データとする。
図3(A)および(B)は、イメージセンサ25に連続して得られる2枚の視野画像のモデルであり、図3の(A)および(B)には、平面14に対応し、画像内に共通の特徴点(黒色で示す4ピクセルで形成された部分)が存在している。画像処理回路26は、前記画像内の共通の特徴点のみに着目し、その移動量を図3(C)に示すように、ピクセル数で求めてデータとする。
そして、装置側制御部27は、前記画像処理回路26で演算処理されたデータをミシンの中央制御部(ミシンCPU)7へ送信する処理を行なう。
また、ミシンの中央制御部28は、ミシン全体の駆動制御を行なう中で、装置側制御部28から送信されたデータの検知棒12の移動量を示すピクセル数を累積演算し、その累積された移動量を記憶部に記憶する。また、前記記憶部に記憶された累積された移動量を、記憶部に閾値テーブルとして保存している前記閾値と対比することにより下糸Tの残量を求める。
そして、閾値として設定された、次の作動(駆動)を要する下糸Tの残量となった場合には、予め設定した次の作動(駆動)を実行する制御を行なう。すなわち、本実施形態においては、現段階の下糸Tの残量をミシンに接続されている残量表示手段29としての表示装置に数値で表示する制御を行なう。また、例えば、閾値として、下糸Tの残量が5%を判断するピクセル数を設定しておき、その閾値に到達した時点で、次の糸切り動作を待って、ボビンの交換を促すべくミシンの駆動を強制的にロックをかけるように制御することも可能である。
なお、本実施形態においては、前記中央制御部28の記録部において累積された移動量を記録しているので、一旦、ミシンの主電源が落とされた場合であっても、同じボビン1を使用する場合には、この記録部に記録された累積の移動量を基準として新たな検知棒12の移動量を加算することで、前回のミシンの使用時の状態に引き続き、下糸Tの残量検知を行なうことが可能となる。また、前記記録部に記録されている累積の移動量は、例えば、前記ボビン1の釜に対する脱着を契機としてリセットをかけたり、リセットボタン等のリセット手段を配設しておき、このリセット手段の操作でリセットをかけるように制御すればよい。
このようにして、下糸Tの残量が検知される本実施形態のミシンにおいては、ボビン1に巻回された下糸Tの残量変化を段階的に細かく判断することができる。また、下糸Tの残量の変化を目視で確認することができるので、縫製途中に下糸Tが足りなくなったことに気付くような不具合を防止し、効率よく縫製作業を行うことが可能となる。また、精度よく、下糸Tの残量を検知することにより、廃棄する下糸Tの量を削減することができる。
なお、本発明は、前述した実施の形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能である。
例えば、前述した下糸残量検知に関する制御については、画像処理回路、装置側制御部および中央制御部とでそれぞれ分担して行っているが、これらの画像処理回路、装置側制御部および中央制御部のいずれかの制御手段で行ってもよい。また、画像処理回路、装置側制御部および中央制御部を併せて一つの制御手段としてもよい。
本発明に係るミシンの一実施形態におけるボビンと下糸残量検知装置の位置関係と下糸残量検知装置の要部構成を示す断面図(A)と、下糸の消費に伴なう検知棒の前進の様子を示す要部構成断面図(B)乃至(E) 本発明に係るミシンの一実施形態における下糸残量検知装置の構成と処理を示すブロック図 本発明に係るミシンの一実施形態における下糸残量検知装置のイメージセンサにより形成された、連続する2枚の視野画像を示す説明図(A)および(B)と、この2枚の視野画像から検知棒の移動量をピクセル数で検出測定する概念説明図(C) 従来のミシンのボビンと下糸残量検知装置の位置関係とボビンの要部構成を示す平面図 従来のミシンのボビンと下糸残量検知装置の位置関係と、ボビンおよび下糸残量検知装置の要部構成を示す断面図(A)と、下糸の消費に伴なう検知棒の前進の様子を示す要部構成断面図(B)および(C)
符号の説明
T 下糸
1 ボビン
11 アクチュエータ
12 検知棒
13 後退ストッパ部
14 反射面
15 ばね止め部
16 ねじりコイルばね
17 前進ストッパ部
21 下糸残量検知装置
22 イメージセンサユニット
23 光源
24 レンズ
25 イメージセンサ(受光素子)
26 画像処理回路
27 装置側制御部
28 中央制御部
29 残量表示手段

Claims (2)

  1. 縫製作業に供されるボビンに巻回された下糸の残量を検知する下糸残量検知装置を備えたミシンにおいて、
    前記下糸残量検知装置は、
    ボビンの軸に巻回された下糸に先端部を当接させつつ前記下糸の消費に伴って前記ボビンの径方向において釜の開口部から前記軸側へ前進移動可能に配設されるとともに、周面に反射面が形成された検知棒と、
    検知棒に形成された前記反射面へ向けて光を照射する光源と、
    検知棒の前記反射面にて反射された前記光源の光を受光するイメージセンサを有し、前記イメージセンサにより連続して形成される画像に基づき、検知棒の移動量を逐次求める画像処理回路と、
    下糸の残量に関しボビンへの下糸の満巻回時における検知棒の位置からの移動量について1乃至複数の閾値を記憶し、前記画像処理回路が検知した移動量を累積演算し、その累積された移動量を記憶部に記憶するとともに、前記累積された移動量を前記閾値と対比することにより下糸の残量を検知する制御部と
    を備えていることを特徴とするミシン。
  2. 前記閾値に対応させた前記ボビンに巻回された下糸の残量を表示可能な残量表示手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載のミシン。
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