JP2008253446A - 電気炊飯器 - Google Patents

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Abstract

【課題】セラミック製の内鍋の温度センサによる温度検知性能を向上させる。
【解決手段】底部に設けられた誘導発熱体を介して電磁誘導加熱される非金属製の内鍋と、この内鍋を取り出し可能に収容する内ケースと、この内ケースを収容固定する外ケースと、上記内ケースの底部に設けられ、上記内鍋を上記誘導発熱体を介して電磁誘導加熱する電磁誘導加熱手段と、上記内鍋の底部に当接して上記内鍋の温度を検出する温度センサとを備えてなる電気炊飯器において、上記温度センサが当接する上記内鍋の底部に、上記温度センサの温度検知部の外径よりも所定の寸法以上広い範囲で、上記誘導発熱体の無い温度検知面を設けた。
【選択図】 図4

Description

本願発明は、セラミック等非金属製の内鍋を採用した電磁誘導加熱式の電気炊飯器の構造に関するものである。
最近の電気炊飯器では、高出力で加熱効率が高く、出力制御の応答性も高いために、早く、しかも美味しい御飯を炊き上げることができる,などの理由から、内鍋(飯器)自体を電磁誘導可能な金属材料で形成するとともに、その加熱手段として、電磁誘導によって当該内鍋内に渦電流を誘起させて自己発熱させる電磁誘導加熱手段を採用した電磁誘導加熱式のものが多くなっている。
このような電気炊飯器の場合、上記電磁誘導加熱手段として、所謂ワークコイルを採用し、内鍋を収納する有底筒状の内ケース(保護枠)の底壁面に対し、巻き幅の広い1組のワークコイルを沿わせて設置するか、または同底壁面の中央部側に位置して巻かれた第1のワークコイルと同底壁面の外周部側(湾曲面)に第1のワークコイルと所定の間隔を置いて巻かれた第2のワークコイルとの内外2組のワークコイルを内鍋の底面形状に沿わせて曲面型に設置した誘導加熱構造が採用されている。
ところで、このような電磁誘導加熱手段を採用した場合において、ご飯の炊き上がりをより良好ならしめるために、上記金属材料よりなる内鍋に替えて、例えばセラミック等の非金属材料よりなる内鍋(いわゆる土鍋)の採用も検討されている。
その場合、内鍋自体が電磁誘導によっては発熱しないため、例えば内鍋の底部および底部近傍(底部中央のフラット面部と底部外周側の湾曲面部など)に特に電磁誘導効率の高い金属製の第1,第2の誘導発熱体(例えば銀ペーストなど)を配設し、これら各誘導発熱体を上記ワークコイル等の対応する第1,第2の電磁誘導加熱手段により誘導発熱させることにより、内鍋を加熱する誘導加熱構造が採用される(例えば先行特許文献1参照)。
そして、このような電気炊飯器の場合にも、通常の金属製の内鍋の場合と同様に、炊飯工程の加熱量、加熱時間の制御は、一般にセンターセンサと呼ばれている接触型の温度センサを用いて、内鍋の温度の変化を検出しながら行われる。
特願2006−50257号(明細書1−9頁、図1−9)
ところで、上記セラミック製の内鍋は、熱伝導性が悪いために、少しでも加熱性能を向上させようとして、本願発明者等にあっても、内鍋の上記温度センサが当接する中央部を含む底面の全体に亘って誘導発熱体を設置し、その上から温度センサで内鍋の温度を検出する方向で検討を行ってきた。
しかし、そのようにすると、結局は温度センサが誘導発熱体自体の発熱温度の影響を受けてしまい、本来伝熱性が低くて温度上昇の応答性の悪いセラミック製の内鍋の正確な温度を検出することができない問題が生じる。
本願発明は、このような問題を解決するためになされたもので、内鍋に当接する温度センサの温度検知部の外径よりも所定の寸法以上広い範囲で、当該温度センサが当接する内鍋の底部に誘導発熱体の無い温度検知面を設けることによって誘導発熱体の発熱による熱の影響を受けない正確な温度検知を可能とした電気炊飯器を提供することを目的とするものである。
本願発明は、同目的を達成するために、次のような課題解決手段を備えて構成されている。
(1) 請求項1の発明
この発明の電気炊飯器は、底部に設けられた誘導発熱体を介して電磁誘導加熱される非金属製の内鍋と、この内鍋を取り出し可能に収容する内ケースと、この内ケースを収容固定する外ケースと、上記内ケースの底部に設けられ、上記内鍋を上記誘導発熱体を介して電磁誘導加熱する電磁誘導加熱手段と、上記内鍋の底部に当接して上記内鍋の温度を検出する温度センサとを備えてなる電気炊飯器において、上記温度センサが当接する上記内鍋の底部に、上記温度センサの温度検知部の外径よりも所定の寸法以上広い範囲で、上記誘導発熱体の無い温度検知面を設けたことを特徴としている。
このような構成によれば、温度センサの温度検知部が誘導発熱体に対応するようなことがなくなるので、誘導発熱体の発熱による熱の影響を受けない正確な内鍋の温度検知を可能とすることができる。
したがって、温まりにくくて温度上昇特性が悪く、一旦加熱されると冷めにくくて温度降下特性の悪いセラミック製の内鍋の可及的正確な実温度を、応答性良く検出することができるようになる。
(2) 請求項2の発明
この発明の電気炊飯器は、上記請求項1の発明の構成において、温度センサの内鍋底部に当接する温度検知部のセンシング面を、上記内鍋の底部の形状に対応した形状としたことを特徴としている。
内鍋底部の形状は、一般にフラットであるので、温度センサの温度検知部のセンシング面の形状は、それに合わせて、例えばフラット面に近い球面形状として適切に対応させ、可及的に温度検知性能を向上させる。
(3) 請求項3の発明
この発明の電気炊飯器は、上記請求項1の発明の構成において、温度センサの温度検知部のセンシング面の形状が球面形状で、同温度センサが当接する内鍋の底部には、当該温度検知部のセンシング面の球面形状に対応した凹面部が設けられていることを特徴としている。
このような構成によると、相互の接触面積を大きくすることができるとともに、また相互の傾斜角によるズレを吸収することができるので、温度センサによる内鍋の底部の温度検知性能を、より一層向上させることができる。
以上の結果、本願発明によると、炊飯〜保温の各工程において、常にセラミック製の内鍋の正確な温度検知を可能とすることができることから、セラミック製の内鍋の特徴を生かした、より一層美味しいご飯の炊き上げおよび保温を可能とすることができる。
以下、添付の図面を参照して、本願発明のいくつかの最適な実施の形態を説明する。
<最良の実施の形態1>
先ず図1〜図5は、本願発明の最良の実施の形態1に係る電気炊飯器の構成を示している。
この電気炊飯器は、有底筒状の内ケース12を外ケース11内に収容した炊飯器本体1と、炊飯器本体1の上部を開閉する蓋ユニット2と、炊飯器本体1の内ケース12内に出し入れ自在に収容される内鍋3と、内ケース12の底壁部13の下方に設置されていて内鍋3を電磁誘導加熱するための電磁誘導加熱手段41,42と、内ケース底壁部13の上面に設置された断熱プレート5とを有して構成されている。
尚、この実施形態では、電磁誘導加熱手段41,42として2つのワークコイル(第1のワークコイル41と第2のワークコイル42)を使用しているので、以下の説明では、同電磁誘導加熱手段41,42を単に第1,第2のワークコイル41,42と称することにする。
炊飯器本体1は、外ケース11と内ケース12との二重構造であって、該外ケース11と内ケース12間には、各種部材を設置するための所定間隔の空所が形成されている。
蓋ユニット2は、炊飯器本体1の開口部を開閉する蓋本体21と、該蓋本体21の下面側に取付けられていて内鍋3の開口部を開閉する内蓋22とを有している。尚、この蓋ユニット2は、蓋本体21が炊飯器本体1の後側上部にヒンジ結合されていて、蓋ユニット全体(蓋本体21及び内蓋22)を同時に弧回動開閉し得るようにしている。
内鍋3は、例えばコーディエライト等の耐熱性が高いセラミック製のもの(いわゆる土鍋と称されているもの)で、平坦な底部31と該底部31外周側の湾曲部32と筒状の側部33とを一体成形した有底の筒状体に形成されている。そして、底部31の外周側下面には、小高な環状の高台部35が下向きに突出して形成されている。
尚、この実施の形態では、内鍋3における高台部35で囲われた内側部分を底部31といい、該高台部35外周側の曲面部(アール面部)を湾曲部32と称している。又、以下の説明では、特に、上記底部31と上記湾曲部32を総称して内鍋下部(又は内鍋下面)と称している。
内ケース12は、皿型の形状をなす耐熱性のある合成樹脂製の底壁部13と、該底壁部13の外周部13bから上方に筒状に延びた金属製の側壁部14と、該側壁部14の上部枠14a外周に嵌合された合成樹脂製の肩部材15とを、それぞれ図1のように一体に組付けて全体として有底筒状体に形成されている。
内ケース12の皿型の底壁部13は、内鍋3の底部31と湾曲部32の各外側を囲繞し得る所望の深さの深皿状に成形されている。すなわち、この内ケース底壁部13は、内鍋3の底部31に対向する内鍋底部対向部13aと内鍋3の湾曲部32に対向する内鍋湾曲部対向部13bとを有して構成されており、その中央部には、後述する温度センサ(センターセンサ)10を遊嵌する開口が設けられている。
そして、内鍋3を内ケース12内に収容して、内鍋高台部35を内ケース底壁部13上に着座させると、内鍋3の下面と内ケース底壁部13の上面との間に適宜小間隔の隙間ができるようにしている。尚、上記内鍋高台部35は、内ケース底壁部13の内鍋底部対向部13aの外周部の上面の周方向複数箇所(例えば一例として90°間隔の4箇所)にスポット状に設けた受部材(例えば耐熱ゴム)13c,13c・・・上に載置される。
上記内鍋3は電磁誘導加熱されるものであり、この実施の形態では内鍋底部31の下面に第1の誘導発熱体36を貼設しているとともに、湾曲部32の外面に第2の誘導発熱体37を貼設している。この第1及び第2の各誘導発熱体36,37は、それぞれ第1のワークコイル41と第2のワークコイル42からの各交番磁界により渦電流を誘起して抵抗発熱し、そのジュール熱によって内鍋3を加熱する。
第1の誘導発熱体36及び第2の誘導発熱体37には、それぞれ例えば銀ペーストのような所望の電気抵抗の金属材料が用いられている。第1の誘導発熱体36は、例えば図3に示すように、中央部の温度センサ10との当接部を除く内鍋下面の高台部35,35・・・の内側の略全体に亘って設けられている。上記内鍋底部31下面の内鍋3の温度を検知する温度センサー10が接触する第1の発熱体36のない部分は、例えば図3および図4に示すように、温度センサ10の円筒状のセンサーキャップ10eの外径よりも大きな径の円形領域よりなっている。
又、第2の誘導発熱体37は、内鍋3の底部31下面の高台部35,35・・外側の湾曲部32外面において所定の幅の環状帯として設けられている。
内ケース底壁部13の下面側には、内鍋3の上記第1,第2の誘導発熱体36,37をそれぞれ誘導加熱するための第1及び第2の各ワークコイル41,42が設置されている。この第1のワークコイル41と第2のワークコイル42は、それぞれ内ケース底壁部13下面とその下方位置にあるコイルカバー43との間に設置されている。尚、この実施形態では、該第1,第2のワークコイル41,42は、同コイルカバー43の上面側に取付けられていて、内ケース底壁部13の下面から所定の隙間だけ離間させている。
そして、上記温度センサ10は、その筒状の筺体部10bをコイルバネ10cを介して上方に押圧付勢する状態で、上記ワークコイルカバー43中央の温度センサ取付用筒部43aに取り付けられている。
温度センサ10は、例えば図4および図5にしめすように、極めて伝熱性の良い金属材料よりなる断面逆U字状の(筒状の)センサーキャップ10eの頂部中心部の内側に温度検知用の長円球のサーミスタ10aを当接させ、伝熱性の良い充填剤を介して補強部材10dにより支持するとともに、同センサーキャップ10eを筒状のセンサー筺体部10bの上部側開口部に嵌合し、その側面部をカシメ付けることによって一体化している。
そして、同センサー筺体部10bの下部側開口部から外部に上記サーミスタ10aの2本のリード線10f,10fを引き出して構成されている。上記筒状のセンサーキャップ10eの内鍋3の底部31に当接する頂部面(センシング面)は、図示のように所望の曲率の凸状の球面に形成されており、図4のように内鍋3の底部31下面に適切な関係で当接した時には、その中央部(中心軸位置)にあるサーミスタ10aが同内鍋底部31の下面に最も近い、最も伝熱性の高い状態でセンサーキャップ10eを介して対応するようになっている。
しかし、センサーキャップ10eは上述のように球面で対応していることから、同対応関係から少しズレたとしても、殆ど影響なしに、広い接触面積を有して内鍋3の内鍋底部31に接触し、同センサーキャップ10eを介して内鍋底部31の温度がサーミスタ10aに伝えられるようになっている。
さらに、図1および図2中の符号16は内ケース側壁部14の外面に取付けた保温ヒータ、17はヒータカバー用のカバー部材、20は側壁部14の温度を検出する温度センサ、26は蓋本体21に設けた蓋ヒータである。保温ヒータ16及び蓋ヒータ26は、炊飯時にも各ワークコイル41,42で発熱する各誘導発熱体36,37とともに内鍋3を加熱することができる。
ところで、本実施の形態では、内鍋3としてセラミック製のいわゆる土鍋が採用されている。このように、内鍋3に土鍋を使用したものでは、一旦昇温すると冷めにくい反面、加熱時の熱伝導性が悪い性質がある。
したがって、この種の電磁誘導加熱式電気炊飯器に使用される内鍋3では、内鍋3下部の加熱される部分(第1及び第2の各誘導発熱体36,37が対応する部分)の厚さを側部33に比較して薄くして、第1,第2の誘導発熱体36,37からの熱が内鍋3の内面まで早く伝導されるようにしている。他方、内鍋3の側部33の厚さは、炊飯時において徐々に温められ、その後十分蓄熱性を発揮すればよいので、比較的厚くしている。
すなわち、このように内鍋側壁部33の厚さを厚くすると、昇温は遅くなるが炊き上げ完了時等の蓄熱量が多くなって冷めにくくなるので、むらし工程におけるむらし効率(又は保温工程における保温効率)が良くなる。
ところで、炊飯時の内鍋セット状態で、上記第1及び第2の各ワークコイル41,42に通電すると、該各ワークコイル41,42からの交番磁界により、上記第1の誘導発熱体36及び第2の誘導発熱体37がそれぞれ発熱するが、特に第1の誘導発熱体36の発熱温度は最大で220℃〜230℃に達する。そして、第1,第2の誘導発熱体36,37からの熱は、内鍋下部(内鍋底部31及び湾曲部32)に伝導して内鍋3を加熱する一方、内ケース底壁部13側にも輻射される。そして、そのままでは、第1,第2の誘導発熱体36,37からの輻射熱で内ケース底壁部13が異常高温まで加熱されて、該内ケース底壁部13の下部側に設置している第1,第2のワークコイル41,42を異常昇温させる危険がある。
特に、炊飯時において、内鍋底部31にある第1の誘導発熱体36の発熱温度が最大で220℃〜230℃と高温になるので、内ケース底壁部13下方側の第1のワークコイル41については異常昇温するのを防止する手段が必要となる。
そこで、本実施形態の電気炊飯器では、内ケース底壁部13上における内鍋底部31の第1の誘導発熱体36に対向する部位には透磁性のある断熱プレート5を設置して、第1の誘導発熱体36からの輻射熱が内ケース底壁部13および第1のワークコイル41側に伝導するのを防止するようにしている。
尚、内鍋3の湾曲部32にある第2の誘導発熱体37と第2のワークコイル42間には断熱プレートを介設していないが、第2の誘導発熱体37は、上記したように第2のワークコイル42のコイル巻数が少ない関係で発熱温度が低めに抑えられており、しかも第2の誘導発熱体37付近及び第2のワークコイル42付近は内鍋3の外周寄り部分にあって外部に開放されているので、熱が籠もりにくい(熱が放散され易い)ので、該第2の誘導発熱体37に対向する位置には特に断熱プレートを設けなくても第2のワークコイル42が異常昇温することはない。また、内ケース12自体も耐熱性の高い合成樹脂で形成されている。
このような、電気炊飯器では、まず炊飯時において、上記第1,第2のワークコイル41,42に通電されると、該第1,第2のワークコイル41,42からの交番磁界により、それぞれ第1の誘導発熱体36及び第2の誘導発熱体37を発熱させ、その熱が内鍋3の底部31から内鍋側部部分を伝導して内鍋3内の水および飯米を効率良く加熱する。
以上のように、この実施の形態では、図2〜図4に示すように、内鍋3の平坦な底部31の中央部裏面に、上述した温度センサ10のセンサーキャップ10eの外径よりも所定寸法以上に大きい直径の誘導発熱体36の無い温度検知面31aを設け、同誘導発熱体36の無い温度検知面31aに対して、温度センサ10のセンサーキャップ10eの球面状の頂部センシング面が感知精度良く当接(下方側からの押圧付勢力を有して当接)せしめられるようになっている。
そして、それによって、上記誘導発熱体36の発熱による熱の影響を受けることなく、内鍋3の底部31中央部の温度を正確に検出するようになっている。したがって、特に応答性が低く、正確な温度検知が難しいセラミック製の内鍋3の温度検知性能が大きく向上する。
<最良の実施の形態2>
次に図6および図7は、本願発明の最良の実施の形態2に係る電気炊飯器の構成を示している。
この実施の形態の電気炊飯器は、例えば図6、図7に示されるように、上述の実施の形態1の構成の電気炊飯器において、さらに温度センサ(センターセンサ)10の球面状のセンサーキャップ10eが当接する内鍋底部31の中央部裏面に、当該温度センサ10のセンサーキャップ10eの凸状の球面に対応した凹状の球面部31bを形成し、相互の接触面積を大きくし、また相互の傾斜角によるズレを吸収することにより、温度センサ10による内鍋底部31の温度検知性能を、より一層向上させたことを特徴とするものである。
その他の部分の構成および作用は、全て上記実施の形態1のものと同様である。
このような構成によると、上述の実施の形態1の場合と同様に、温度センサ10のサーミスタ10aによる温度検知に第1の発熱体36による熱が作用しにくくなり、純粋に内鍋3の平坦な底部31部分(換言すると、内鍋3内の飯米部分)の温度を検知しやすくなる。
しかも、その場合に、図7から明らかなように、同温度センサ10の凸球面状のセンサーキャップ10eの頂部面の全体が、内鍋底部31中央部の裏面の凹球面31a全体に広く、かつ密に接触するので、センサーキャップ10e内側のサーミスタ10aには極めて確実かつ有効に内鍋3側からの熱が伝達されるようになり、極めて高精度な信頼性の高い温度検知が可能となる。
特に、これら実施の形態1,2のようなセラミック製の内鍋(土鍋)3は、手作り製の焼物であり、完全な同一形状、同一寸法のものの大量生産が難しく、上述の実施の形態1の場合のような温度センサ10のセンサーキャップ10e中心の頂点接触方式による温度検知の場合、必ずしも常にセンサーキャップ10e中心位置のサーミスタ10aに対応する頂点位置が上記内鍋底部31の裏面に適切に接触するとは限らず、半径方向外方に位置ズレを生じて、上記サーミスタ10a部分が直接的に内鍋3に対応しないというケースが生じる可能性がある。
しかし、以上のような相互の球面接触が可能となっていると、相互の対応する傾斜角がズレたとしても(同一線上に対応しなくなっても)、そのような問題を生じることなく、常にサーミスタ10a部分を内鍋3の底部31に直接的に対応させることができるので、常に最も正確な温度検知性能を実現することができる。
<最良の実施の形態3>
さらに図8および図9は、本願発明の最良の実施の形態3に係る電気炊飯器の構成を示している。
この電気炊飯器でも、上述の実施の形態1のものと同様に、有底筒状の内ケース12を外ケース内に収容した炊飯器本体と、炊飯器本体の上部を開閉する蓋ユニットと、炊飯器本体の内ケース12内に出し入れ自在に収容されるコーディエライト系のセラミック製の内鍋3と、内ケース12の底壁部13の下方に設置されていて内鍋3を電磁誘導加熱するためのワークコイル41とを備えて構成されており、内鍋3の平坦な底部31の中央部裏面の発熱体36の無い部分31aに対して、温度センサ10のセンサーキャップ10eの球面状の頂部センシング面が感知精度良く当接(下方側からの押圧付勢力を有して当接)せしめられている。
そして、それによって、上記実施の形態1の場合同様に誘導発熱体36の発熱によって熱の影響を受けることなく、内鍋3の底部31中央部の温度を正確に検出することができるようになっている。
しかし、この実施の形態の場合、上述の実施の形態1の場合とは異なり、内鍋3自体の全体的な形状が、上方から下方に略等径な有底筒状体に変更され、底部31の外周側と側部33の下部側とを結ぶ前述した湾曲部32間の距離は小さく、しかも曲率は大きい直角に近い形状となっている。そして、内鍋3の側部33の肉厚部が当該湾曲部32の湾曲開始位置付近まで下方に長く延設され、例えば同肉厚部の下端(換言すると、湾曲部32側薄肉部との段差部)Wが、内鍋3の側部33の内周面に印刷表示される最大、最小水位目盛V2,V1の内の最少水位目盛V1よりも少し上方に位置するように構成されている。
そして、それに対応して第2の誘導発熱体37、第2のワークコイル42が除去されている。
この結果、肉厚の大きい側部33の蓄熱作用(側部33からの加熱作用)が内鍋3の底部31側付近でも有効に発揮されるようになり、内鍋3全体の加熱性能が向上する。
また、上記最大、最小水位目盛V2,V1およびそれらの間の中間目盛は、上記上下方向に等径の内鍋側部33の内周面(内側湾曲面の湾曲開始位置よりも上部側の内径が等しい上下ストレート面領域)に印刷されるように容量設定されており、水位目盛V2〜V1の印刷作業が正確かつ容易に行えるようになっている(曲面だと印刷が困難)。
また、上記のように上下方向に略等径の筒状体に形成された内鍋3の底部31外周側の高台部35,35・・・は、上述のように湾曲部32の上下両端間の寸法が短かく、しかも曲率が大きいことから、上述の実施の形態1の内鍋3の場合に比べて、その設置位置を可及的に半径方向外周側側部33に近い位置に寄せて設けることができるようになり、その分だけ上記発熱体36の面積を拡大(内鍋3の内径と略等しい状態まで)することができるので、内鍋3の加熱量自体を増大させることができるとともに、内鍋3の底部31の平坦面全体を均一に加熱することが可能となる。
また、その結果、内鍋側部33側への熱の伝導性も向上し、内鍋3全体の加熱効率がアップ、均一化し、飯米上層部の加熱ムラが解消される。
さらに、この実施の形態では、上記のような内鍋3の形状に合わせて、内ケース12自体の形状も上下方向に略等径な形状なものに変更されている。
すなわち、この実施の形態の場合、内ケース12は、例えば図8に示すように、上述した実施の形態1の内ケース底壁部13の外周部分を等径筒状に上方側に延設して内ケース側壁部14としており、その外周面全体に保温ヒータ16を、また上端側に上記側壁部14の温度を検出するための温度センサ(サーミスタ)20を、それぞれカバー部材17により取り付けて構成されている。
そして、それによって、上述のように加熱効率が向上し、また加熱面積が拡大した等径筒状の内鍋3の厚肉の側部33の全体を一層均一に、かつ効率良く加熱(保温を含めて)するようになっている。
しかも、同内ケース12を形成する内ケース底壁部13の外周側と内ケース側壁部14の下端側とは、湾曲部ではなく略直角のコーナー部を形成しており、その内側には内鍋3の湾曲部32(その外周面)に対応する断熱空間Aが形成されている。
さらに、また上記内鍋3は、例えば前述の実施の形態1のように蓋ヒータ26によって上方からも加熱されるようになっているが、それでも開口部周縁部分の加熱量は十分とは言えない。
そこで、この実施の形態では、例えば図8に示すように、同開口部外周のフランジ部34を、さらに半径方向外方に所定の長さが長く延設するとともに、肩部15の内側に肩ヒータ25を下方側から対向させる形で設置し、それによって同内鍋開口部周縁の加熱性能を向上させるようにしている。
また、ワークコイル43の外周を半径方向外方かつ上方に延設して、同延設部43bで上述の保温ヒータ16およびヒータカバー部材17部分を支持している。
本願発明の最良の実施の形態1に係る電気炊飯器の炊飯器本体の構成を示す前後方向中央部での切断断面図である。 同電気炊飯器本体の内鍋および内ケースの構成を示す断面図である。 同電気炊飯器本体の内鍋の底部面の構成を示す底面図である。 同電気炊飯器本体の内鍋底部の温度センサとの対応関係を示す拡大断面図である。 同電気炊飯器の温度センサ部分の構成を示す正面図である。 本願発明の最良の実施の形態2に係る電気炊飯器の内鍋および内ケースの構成を示す断面図である。 同電気炊飯器本体の内鍋底部の温度センサとの対応関係を示す拡大断面図である。 本願発明の最良の実施の形態3に係る電気炊飯器の内鍋および内ケースの構成を示す断面図である。 同電気炊飯器本体の内鍋底部面の底面図である。
符号の説明
3は内鍋、10は温度センサ(センターセンサ)、10aはサーミスタ、10bは筺体、10eはセンサーキャップ、12は内ケース、13は内ケース底壁部、14は内ケース側壁部、31は内鍋底部、31aは内鍋底部の温度検知面、31bは凹球面部、36,37は第1,第2の誘導発熱体、41,42は第1,第2のワークコイルである。

Claims (3)

  1. 底部に設けられた誘導発熱体を介して電磁誘導加熱される非金属製の内鍋と、この内鍋を取り出し可能に収容する内ケースと、この内ケースを収容固定する外ケースと、上記内ケースの底部に設けられ、上記内鍋を上記誘導発熱体を介して電磁誘導加熱する電磁誘導加熱手段と、上記内鍋の底部に当接して上記内鍋の温度を検出する温度センサとを備えてなる電気炊飯器において、上記温度センサが当接する上記内鍋の底部に、上記温度センサの温度検知部の外径よりも所定の寸法以上広い範囲で、上記誘導発熱体の無い温度検知面を設けたことを特徴とする電気炊飯器。
  2. 温度センサの内鍋底部に当接する温度検知部のセンシング面を、上記内鍋の底部の形状に対応した形状としたことを特徴とする請求項1記載の電気炊飯器。
  3. 温度センサの温度検知部のセンシング面の形状が球面形状で、同温度センサが当接する内鍋の底部には、当該温度検知部のセンシング面の球面形状に対応した凹面部が設けられていることを特徴とする請求項1記載の電気炊飯器。
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