JP2008251135A - 光ディスク装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】光ピックアップヘッドから照射されるレーザ光の光軸を光ディスクの半径方向に傾けることにより、レーザ光による照射幅を広げて描画のコントラストを向上させる。
【解決手段】光ディスク10のレーベル面に絵柄情報を描画する光ディスク装置において、光ディスク10のレーベル面に対物レンズ12を通じてレーザ光を照射して絵柄情報を印刷する光ピックアップヘッド11と、対物レンズ12の傾きを変えることが可能なアクチュエータ11a(トラッキングアクチュエータ)と、絵柄情報を光ディスク10のレーベル面に描画する際に、アクチュエータ11aによって対物レンズ12を光ディスク10の半径方向に傾けて、光ピックアップヘッド11からレーザ光を照射させるコントローラ24とを有する。
【選択図】 図1
【解決手段】光ディスク10のレーベル面に絵柄情報を描画する光ディスク装置において、光ディスク10のレーベル面に対物レンズ12を通じてレーザ光を照射して絵柄情報を印刷する光ピックアップヘッド11と、対物レンズ12の傾きを変えることが可能なアクチュエータ11a(トラッキングアクチュエータ)と、絵柄情報を光ディスク10のレーベル面に描画する際に、アクチュエータ11aによって対物レンズ12を光ディスク10の半径方向に傾けて、光ピックアップヘッド11からレーザ光を照射させるコントローラ24とを有する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、光ディスクのレーベル面に対して描画(印刷)をすることができる光ディスク装置に関する。
近年、特殊塗料によりコーティングされた光ディスクのレーベル面に光ピックアップヘッドからのレーザ光を照射することで、レーベル面にユーザが好みの絵柄を描画(印刷)することが可能な光ディスク装置が開発されている。この光ディスク装置において、レーベル面に所望の絵柄を描画する場合、光ディスクのレーベル面を光ピックアップと対向させるように装着される。光ディスク装置は、レーベル面に対して描画可能な比較ディスクであることが認識されると、ホスト装置(パーソナルコンピュータ)から入力される絵柄データに応じて、光ディスクに対してレーザ光を照射することで描画を実行する。
光ピックアップヘッドの対物レンズを傾ける技術として、例えば特許文献1に示すものがある。この特許文献1には、光ディスクにデータを記録する際、記録マークが円形になるように集束ビームを形成して高密度記録再生を可能にする光ヘッドについて記載されている。すなわち、特許文献1の光ヘッドでは、対物レンズアクチュエータの下部に一対の圧電素子を配置し、記録時に差動駆動することにより対物レンズアクチュエータを光ディスクの接線方向に所定角度θだけ傾斜させるものである。この所定角度θのときに、集束ビームが所定の「おむすび」形になるように設定する。この場合、集束ビームが円形であるときに光ディスク面での熱応答特性によって形成される涙滴形の記録マークが円形になるように設定する。記録時は、圧電素子に所定電圧を印加して対物レンズアクチュエータを所定角度だけ傾斜させ、記録マークが円形になるように記録する。再生時は、圧電素子に電圧を印加せずに円形の正常な集束ビームにして再生する。このように、特許文献1の発明では、データの記録/再生時に、対物レンズを光ディスクの接線方向に所定角度θだけ傾斜するもので、レーベル面の描画には適さないものである。
特開平8−124202号公報
従来の光ディスク装置では、光ディスクのレーベル面に対して描画をする際には、光ピックアップヘッドから照射するレーザ光の光軸が光ディスクのレーベル面に対して垂直となるようにして、レーザ光を光ディスクに対して照射している。すなわち、光ディスクに対するレーザ光のビームスポット形状が、ほぼ円形となるようにしている。この場合、照射光強度が最も強くなるが照射幅が狭いために、細い線でしか描画することができなかった。この結果、見た目が薄い絵柄、つまりコントラストが低い画像しか描画することができなかった。
本発明の課題は、光ピックアップヘッドから照射されるレーザ光の光軸を光ディスクの半径方向に傾けることにより、レーザ光による照射幅を広げて描画のコントラストを向上させることが可能な光ディスク装置を提供することにある。
本発明は、光ディスクのレーベル面に絵柄情報を描画する光ディスク装置において、前記光ディスクのレーベル面に対物レンズを通じてレーザ光を照射して前記絵柄情報を印刷する光ピックアップヘッドと、前記対物レンズの傾きを変えることが可能なアクチュエータと、前記絵柄情報を前記光ディスクのレーベル面に描画する際に、前記アクチュエータによって前記対物レンズを前記光ディスクの半径方向に傾けて、前記光ピックアップヘッドからレーザ光を照射させる制御手段とを具備したことを特徴とする。
本実施形態における光ディスク装置によれば、絵柄情報を光ディスクのレーベル面に描画する際に、アクチュエータによって対物レンズを光ディスクの半径方向に傾けて光ピックアップヘッドからレーザ光を照射させることにより、コマ収差が発生してレーザ光の照射幅が広くなるので、描画のコントラストを向上させることが可能となり、より鮮明な絵柄を描画することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本実施形態における光ディスク装置の構成を示すブロック図である。
本実施形態における光ディスク装置は、ホスト装置8によってアクセスされる。ホスト装置8は、光ディスクをアクセスするためのアプリケーションプログラムを実行し、必要に応じて光ディスク装置に対してコマンドを出力する。ホスト装置8から光ディスク装置に対して出力されるコマンドには、光ディスク10に記録されたデータの読み取りを指示するデータ読み取りコマンド、データの読み出しを中断することを指示するアイドルコマンドを含む。また、ホスト装置8は、光ディスク10のレーベル面に描画を実行するためのアプリケーションプログラムを実行することで、光ディスク装置に装着された光ディスク10のレーベル面に対する描画処理を実行する。
図1は、本実施形態における光ディスク装置の構成を示すブロック図である。
本実施形態における光ディスク装置は、ホスト装置8によってアクセスされる。ホスト装置8は、光ディスクをアクセスするためのアプリケーションプログラムを実行し、必要に応じて光ディスク装置に対してコマンドを出力する。ホスト装置8から光ディスク装置に対して出力されるコマンドには、光ディスク10に記録されたデータの読み取りを指示するデータ読み取りコマンド、データの読み出しを中断することを指示するアイドルコマンドを含む。また、ホスト装置8は、光ディスク10のレーベル面に描画を実行するためのアプリケーションプログラムを実行することで、光ディスク装置に装着された光ディスク10のレーベル面に対する描画処理を実行する。
なお、レーベル面に対して絵柄情報(可視情報)を描画するためには、光ピックアップヘッド11からレーザ光が照射されることで色素変化が発生する特殊塗料によりコーティングされた描画可能光ディスク10が用いられる。以下、レーベル面に対して描画が実行される光ディスク10は、前述した描画可能光ディスク10であるものとする。
光ディスク10は、スパイラル状のトラックが形成されている。光ディスク10は、ディスクモータ32によって回転される。本実施形態における光ディスク装置では、描画可能光ディスク(Light Scribe Disc)であるが、他の光ディスク(CD,DVD)であっても良い。
光ディスク10に対するデータの記録、再生は、光ピックアップヘッド(PUH)11から出力されるレーザ光によって行われる。光ピックアップヘッド11は、送りディスクモータ32の回転軸に取り付けられた送りねじ28a(スクリュー)によって、光ディスク10の半径方向に移動されるように支持されている。光ピックアップヘッド11は、送りディスクモータ32が回転されることにより、光ディスク10のデータ読み取り面又はレーベル面と対向しながら移動される。
光ピックアップヘッド11には、レーザダイオード(半導体レーザ)、コリメータレンズ、ビームスプリッタ、対物レンズ12、シリンドリカルレンズ、フォトディテクタ、レンズポジションセンサ、モニタダイオード等が含まれている。
また、光ピックアップヘッド11には、対物レンズ12を直交する2方向に移動させる2軸アクチュエータ11aが設けられている。すなわち、対物レンズ12をフォーカシング方向(レンズの光軸方向)に移動させてフォーカスを調整するフォーカシングアクチュエータ、対物レンズ12をトッラキング方向(半径方向)に移動させてトラッキングを調整するトラッキングアクチュエータが設けられている。フォーカシングアクチュエータは、ドライバ20から出力されるフォーカス駆動信号(フォーカス駆動電圧)により制御され、トラッキングアクチュエータは、ドライバ22からのトラッキング駆動信号により制御される。また、アクチュエータ11a(トラッキングアクチュエータ)は、光ディスク10のレーベル面に絵柄情報を印刷する際に、対物レンズ12を光ディスク10の半径方向に傾けるために使用される。
なお、本実施形態の光ディスク装置に設けられるトラッキングアクチュエータは、トラッキングのために必要な傾斜角度よりも大きな角度で、対物レンズ12を光ディスク10の半径方向に傾けることができるように構成されているものとする。
レーザダイオードは、コントローラ24のレーザ制御部24cによって制御されるAPC(Auto Power Control)回路36により駆動され、レーザ光を出力する。レーザダイオードから出力されたレーザ光は、コリメータレンズ、ビームスプリッタ、対物レンズ12を介して光ディスク10上に照射される。
なお、レーザダイオードは一つに限らず波長の異なるレーザ光を出力する複数のレーザダイオードを設けても良い。例えば、CD用の赤外レーザ(波長:780nm)、DVD用の赤レーザ(波長:650nm)、HD−DVD用の青レーザ(波長:405nm)のレーザダイオードを設けて、APC回路36の制御により、何れかのレーザ光を出力させるようにしても良い。
対物レンズ12は、各レーザに対応する開口数(Numerical Aperture:NA)を持つ。対物レンズ12から光ディスク10の情報記録層又はレーベル面に向かってレーザ光が照射される。
光ディスク10からの反射光は、対物レンズ12、ビームスプリッタ、及びシリンドリカルレンズを介して、フォトディテクタに導かれる。フォトディテクタは、例えば4分割されている。4分割されたフォトディテクタにより検知された信号は、電流電圧変換(I−V変換)により、所定の電圧値に増幅されてヘッドアンプ14に出力される。
APC回路36は、コントローラ24のレーザ制御部24cの制御に基づいてレーザダイオードを駆動するもので、レーザ出力のオン/オフ、再生時または記録時、さらには光ディスク10のレーベル面に対する描画時におけるレーザ光の強度を制御する。APC回路36は、光ピックアップヘッド11の内部に搭載されたモニタダイオード(図示せず)の出力が所定の値となるように、レーザダイオードに出力する駆動電流を制御する。
ヘッドアンプ14は、フォトディテクタからの信号を処理して出力するもので、レーザ光のビームスポット中心とトラック中心との誤差を示すトラッキングエラー信号(TE)、ジャストフォーカスからの誤差を示すフォーカスエラー信号(FE)、フォトディテクタから出力される信号を加算した全加算信号(RF信号)などを生成して出力する。
また、ヘッドアンプ14から出力されるフォーカスエラー信号FEはサーボアンプ16に出力され、トラッキングエラー信号TE(DPD信号、PP信号)はサーボアンプ18に出力される。
サーボアンプ16は、ヘッドアンプ14から出力されるフォーカスエラー信号FEに応じてドライバ20を駆動制御する。そして、ドライバ20から出力されるフォーカス駆動信号によりフォーカシングアクチュエータは、ジャストフォーカスとなるように光ピックアップヘッド11を駆動し、光ピックアップヘッド11から出力されるレーザ光が光ディスク10の記録膜上に照射される。
サーボアンプ18は、ヘッドアンプ14から出力されるトラッキングエラー信号TEに応じてドライバ22を駆動制御する。そして、ドライバ22から出力されるトラッキング駆動信号によりトラッキングアクチュエータは、光ピックアップヘッド11を駆動し、光ピックアップヘッド11から出力されるレーザ光が光ディスク10上に形成されたトラック上を常にトレースするようにトラッキングサーボが実行される。
ディスクモータ32は、例えばスピンドルモータである。ディスクモータ32には、回転角に応じて信号を発生する周波数発生器(frequency generator(FG))が設けられる。周波数発生器(FG)は、例えば固定子の界磁コイルの起電圧、またはローターのマグネットの回転角を検出するホール素子の出力を利用して、回転角に応じたFG信号、例えば1回転に18個のFG信号を出力する。
分周器34は、ディスクモータ32から出力されるFG信号を分周して、例えばディスクモータ32が1回転したことを示すFG1信号を生成してコントローラ24に出力する。コントローラ24の回転制御部24aは、FG1信号と内部の基準周波数を比較し、その誤差に応じてモータ制御回路30を制御し、ディスクモータ32を所定の回転数で回転させる。なお、分周器34は、FG1信号だけでなく、ディスクモータ32の複数の回転位置を示すタイミング信号を生成してコントローラ24の回転制御部24aに出力する。
コントローラ24は、プロセッサやメモリ(RAMエリア、ROMエリア等)を含んで構成されるもので、メモリに記憶された各種プログラムをプロセッサにより実行することで装置全体を総合的に制御する。コントローラ24には、回転制御部24a、PUH移動制御部24b、レーザ制御部24c、フォーカス制御部24d、アクチュエータ制御部24e、描画制御部24fが設けられる。これらの制御部等は、ハードウェアおよび又はソフトウェアで実現される。
回転制御部24aは、モータ制御回路30を介して、ディスクモータ32の回転を制御する。
PUH移動制御部24bは、ドライバ26を介して送りモータ28を駆動することで、光ピックアップヘッド11を光ディスク10の半径方向に移動させるための制御を行う。送りモータ28は、例えばステッピングモータとする。送りモータ28により光ピックアップヘッド11が光ディスク10の内周方向に移動され、所定の初期位置に達したことがスイッチ(SW)29により検出される。PUH移動制御部24bは、スイッチ29により検出される初期位置から所定のアクセス位置へ光ピックアップヘッド11の移動を制御する。
例えば、スイッチ29は、光ディスク10の半径25mmの位置を検出するように設定されている。そして、送りモータ28に取り付けられた送りねじ28a(スクリュー)は、送りモータ28(ステッピングモータ)が1回転することにより、光ピックアップヘッド11を例えば3mm移動させる変速比となっている。この場合、コントローラ24のPUH移動制御部24bは、スイッチ29により光ピックアップヘッド11の初期位置を検出してから外周方向にnラック分移動させるために、送りモータ28をn回転させるための駆動信号SLOをドライバ26に出力することにより、光ピックアップヘッド11を所望の位置に移動させることができる。例えば、スイッチ29により光ピックアップヘッド11を検出してから送りモータ28を1回転させると、光ピックアップヘッド11を光ディスク10の外周方向に1トラック分移動し、光ディスク10の中心位置から28mmの位置に光ピックアップヘッド11が移動される。
レーザ制御部24cは、APC回路36を制御して、光ピックアップヘッド11のレーザダイオードからレーザ光を出力させる。光ピックアップヘッド11には、光ディスク10の情報記録層又はレーベル面に向かってレーザ光を出力するためのレーザダイオードが設けられている。レーザ制御部24cは、レーザダイオードからのレーザ光の強度を制御する。
フォーカス制御部24dは、サーボアンプ16を通じて、光ピックアップヘッド11から照射されるレーザ光を光ディスク10にフォーカスするように制御する。
アクチュエータ制御部24eは、光ディスク10のレーベル面に対して描画をする場合に、対物レンズ12を光ディスク10の半径方向に傾けるようにアクチュエータ11a(トラッキングアクチュエータ)を制御する。すなわち、アクチュエータ制御部24eは、サーボアンプ18、ドライバ22を介して、対物レンズ12を描画用の所定の角度で傾けるように、トラッキングアクチュエータに対してトラッキング駆動信号を出力させる。
描画制御部24fは、ホスト装置8から入力される描画データが示す絵柄情報を、光ディスク10のレーベル面に描画する場合、描画データに応じてレーザ制御部24cを制御する。また、描画制御部24fは、描画データに応じてアクチュエータ制御部24eを制御して、対物レンズ12の傾け角度を調整する。さらに、描画制御部24fは、例えば、描画データが示す絵柄の濃淡を判別し、この濃淡に応じてアクチュエータ制御部24eによる対物レンズ12の角度を調整することで、光ディスク10のレーベル面に描画される絵柄において濃淡を表現する。
図2及び図3は、対物レンズ12の傾きと、光ディスク10に照射されるレーザ光の強度分布を説明するための図である。図2は、対物レンズ12の傾きを0°とした場合について説明するための図であり、図3は、対物レンズ12を光ディスク10の半径方向、つまり描画時のビームスポットの進行方向に対して垂直な方向に傾けた場合について説明するための図である。ここでは、光ディスク10の半径方向として、光ディスク10の中心に向かった方向としている。
図2(a)に示すように、対物レンズ12の傾きを0°(レーザ光の光軸が光ディスク10の面に対して垂直)とした場合には、対物レンズ12を介して光ディスク10に照射されるレーザ光の強度分布は図2(b)に示すようになる。すなわち、ビームスポットの形状がほぼ円形となり、図2(c)に示すように、光照射強度がビームスポットの中心に集中し、ビームスポットサイズ(照射幅)が狭くなる。
一方、図3(a)に示すように、対物レンズ12を光ディスク10の半径方向に傾けた場合には、コマ収差が発生するために、対物レンズ12を介して光ディスク10に照射されるレーザ光の強度分布は図3(b)(c)に示すようになる。すなわち、ビームスポットの幅が進行方向(光ディスク10の周方向)に対して、図2(b)(c)に示す対物レンズ12の傾きがない場合よりも広くなっている。
こうして、対物レンズ12を傾けることによってコマ収差を発生させて、レーザ光の照射幅を広げることができる。この場合、レーザ光によってレーベル面に描画する際の線幅が広くなり、絵柄のコントラスト(明暗比)を高くすることができる。
図4は、対物レンズ12の傾きを0°とした時を基準として、対物レンズ12を傾けた時の照射強度比、照射幅比(光ディスク10の半径方向)、照射幅比(光ディスク10の円周方向)の変化を示している。
図4に示すように、対物レンズ12を半径方向に傾ける角度が大きくなるほど、半径方向の照射幅が広がっている。なお、光ディスク10のレーベル面に描画する際の対物レンズ12の傾きは、図4に示す範囲に限られるものではない。描画時の対物レンズ12の傾きについては、光ディスク10のレーベル面にコーティングされた特殊塗料の特性、描画時に光ピックアップヘッド11から照射されるレーザ光の強度、あるいはレーザ光の種類(赤外レーザ、赤レーザ、青レーザ)などの関係に基づいて、描画に適切な角度が予め設定されているものとする。アクチュエータ制御部24eは、この予め設定された角度に応じて、描画時の対物レンズ12の傾きを制御する。
また、光ディスク10の種類によりレーベル面にコーティングされた特殊塗料の特性が異なる場合には、光ディスク10の種類別に描画時の対物レンズ12の傾きを設定するようにしても良い。この場合、描画を開始する前に初期化処理として光ディスク10の種類(例えば、メディアID(各製造元の製品種類別ID))を識別し、この識別された光ディスク10の種類に応じた角度に対物レンズ12を傾ける。これにより、光ディスク10の種類に応じた最適な照射幅に調整されたレーザ光を用いて描画することができる。
次に、本実施形態の光ディスク装置において光ディスク10のレーベル面に対して描画する場合の動作について説明する。
まず、コントローラ24は、ホスト装置8から光ディスク10のレーベル面に描画する絵柄の情報(描画データ)を取り込み、一旦、バッファメモリ(図示せず)に格納する。
まず、コントローラ24は、ホスト装置8から光ディスク10のレーベル面に描画する絵柄の情報(描画データ)を取り込み、一旦、バッファメモリ(図示せず)に格納する。
光ディスク装置は、レーベル面が下向き(光ピックアップヘッド11と対向する側)となるように光ディスク10がセットされると、この光ディスク10に対する初期化処理を実行する。コントローラ24(回転制御部24a)は、モータ制御部30によりディスクモータ32を回転させる。また、コントローラ24(レーザ制御部24c)は、APC回路36により光ピックアップヘッド11からレーザ光を照射させて初期化処理を実行する。初期化処理では、レーベル面の最内周部に設けられた、メディアに関する情報が記録された領域から各種の情報を読み取る。初期化処理によって読み取られる情報には、レーザ光により描画が可能な光ディスクであることを示す情報や、光ディスク10の種類などが含まれるものとする。
ここで、レーザ光により印刷が可能な光ディスクであることを示す情報が読み取られた場合、コントローラ24は、ホスト装置8からの印刷開始待ち状態となる。
ここで、ホスト装置8は、ユーザから光ディスク10におけるレーベル面への印刷実行が指示されると、光ディスク装置に対して印刷開始のコマンドを出力する。
コントローラ24のPUH移動制御部24bは、印刷開始のコマンドを受信すると、描画データに応じて、描画の開始位置に該当する半径位置まで光ピックアップヘッド11を移動させる。なお、光ピックアップヘッド11の位置決めは、上述したように例えば光ピックアップヘッド11をスイッチ29により検出される初期位置に移動して、送りモータ28の回転量によって光ピックアップヘッド11を移動することができる。
また、コントローラ24の描画制御部24fはバッファメモリに記憶された描画データをもとにレーザ制御部24cとアクチュエータ制御部24eを制御する。これにより、レーザ制御部24cは、APC回路36を介して光ピックアップヘッド11から描画用のレーザ光を光ディスクのレーベル面に照射する。また、アクチュエータ制御部24eは、アクチュエータ11a(トラッキングアクチュエータ)を駆動して、対物レンズ12を描画用に予め設定された角度(光ディスク10の半径方向)に傾ける。
なお、初期化処理で読み取った情報(メディアIDなど)に応じて、光ピックアップヘッド11から照射するレーザ光の強度、対物レンズ12の傾きを設定するようにしても良い。
そして、描画制御部24fはPUH移動制御部24bを駆動して、光ピックアップヘッド11を描画データの絵柄が印刷される範囲で光ディスク10の内周側から外周方向に移動させながら、レーザ制御部24cによって光ピックアップヘッド11からレーザ光を照射させ、回転される光ディスク10のレーベル面に絵柄を印刷する。
光ピックアップヘッド11から照射されるレーザ光は、対物レンズ12が半径方向に傾けられていることから照射幅が広く、対物レンズ12の傾きが0°の場合よりも太い線を描画することができる。
なお、描画制御部24fは、描画を実行する際に、描画データに応じて対物レンズ12の傾きを制御して、絵柄の濃淡を表現するようにしても良い。
図5は、描画データに応じて対物レンズ12の傾きを制御する描画(濃淡)制御処理を示すフローチャートである。
描画制御部24fは、描画の対象とする描画データを読み込み(ステップA1)、絵柄(印刷画像)の濃淡を判別する。なお、描画データは、階調(濃淡)を表すデータであるものとする。
描画制御部24fは、描画データについて判別された絵柄(画像)の濃淡に応じて、アクチュエータ制御部24eによってアクチュエータ11a(トラッキングアクチュエータ)を駆動し、対物レンズ12の傾きを変更する。すなわち、レーザ光の照射強度や照射時間が一定として絵柄の淡い(薄い)部分を描画する場合には、対物レンズ12の傾きを0°に近づけることにより描画される線を細くし、絵柄の濃い部分を描画する場合には、対物レンズ12の傾きを大きくすることにより描画される線を太くする。
描画制御部24fは、描画データの全てについて描画が終了するまで、前述と同様に絵柄の濃淡に応じて対物レンズ12の傾きを調整しながら、光ピックアップヘッド11からレーザ光を照射させる(ステップA4)。
このようにして、光ディスク10のレーベル面に描画する場合に、対物レンズ12を光ディスク10の半径方向に傾ける角度を調整することで濃淡のある絵柄を描画することが可能となる。
なお、前述した説明では、光ディスク10のレーベル面に対して描画をする際に、対物レンズ12を光ディスク10の半径方向に傾けるとしているが、光ディスク10の中心方向に傾けるだけでなく、光ディスク10の外周方向に傾けるようにしても良い。
さらに、上記実施の形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜の組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施の形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題の少なくとも1つが解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果の少なくとも1つが得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出され得る。
8…ホスト装置、10…光ディスク、11…光ピックアップヘッド(PUH)、12…対物レンズ、14…ヘッドアンプ、16,18…サーボアンプ、20,22,26…ドライバ、24…コントローラ、24a…回転制御部、24b…PUH移動制御部、24c…レーザ制御部、24d…フォーカス制御部、24e…アクチュエータ制御部、24f…描画制御部、28…送りモータ、29…スイッチ(SW)、30…モータ制御回路、32…ディスクモータ、34…分周器、36…APC回路。
Claims (4)
- 光ディスクのレーベル面に絵柄情報を描画する光ディスク装置において、
前記光ディスクのレーベル面に対物レンズを通じてレーザ光を照射して前記絵柄情報を印刷する光ピックアップヘッドと、
前記対物レンズの傾きを変えることが可能なアクチュエータと、
前記絵柄情報を前記光ディスクのレーベル面に描画する際に、前記アクチュエータによって前記対物レンズを前記光ディスクの半径方向に傾けて、前記光ピックアップヘッドからレーザ光を照射させる制御手段と
を具備したことを特徴とする光ディスク装置。 - 前記制御手段は、前記対物レンズの傾きが予め設定された角度となるように前記アクチュエータを制御することを特徴とする請求項1記載の光ディスク装置。
- 前記制御手段は、前記絵柄情報の濃淡に応じて前記対物レンズの傾き角度を調整するように前記アクチュエータを制御することを特徴とする請求項1記載の光ディスク装置。
- 前記光ディスクに対して描画を開始する前に前記光ディスクの種類を識別するディスク識別手段をさらに具備し、
前記制御手段は、前記ディスク識別手段によって識別された光ディスクの種類に応じて、前記対物レンズの傾き角度を調整するように前記アクチュエータを制御することを特徴とする請求項1記載の光ディスク装置。
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A762 | Written abandonment of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762 Effective date: 20090126 |