JP2008250915A - 情報処理装置及び方法、並びにプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、ユーザがアプリケーションのウィンドウから所望の領域を画面上に再配置することができ、再配置された部分的な画面に対して操作を行うことにより当該アプリケーションの機能を利用することができる情報処理装置を提供する。
【解決手段】少なくとも1つのアプリケーションが動作する情報処理装置において、アプリケーションにより表示されたウィンドウ上で指定された部分領域画像を抽出する。そして、抽出した少なくとも1つの部分領域画像がベースウィンドウ上に配置され、ベースウィンドウ上に配置された部分領域画像に対する入力を、当該部分領域画像に対応するアプリケーションに伝える。
【選択図】図20

Description

本発明は、アプリケーションにより表示されたウィンドウをカスタマイズすることができる情報処理装置及び方法、並びにプログラムに関する。
従来、各種アプリケーションにより表示されたウィンドウ(GUI画面)の必要な部分のみを抽出して参照できるようにし、効率よく作業が行える技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、Microsoft社製のWindows(登録商標)においては、ウィンドウからツールバーを切り離すことで、ユーザがツールバーを作業しやすい場所に配置することができるようになっている。
特開2001−166758号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された技術では、アプリケーションにより表示されたウィンドウの任意の領域を部分的に表示するのみで、部分的に表示されたアプリケーションに対して操作することができず、アプリケーションが有する機能をユーザが利用することができない。そのため、部分的な表示を参照中に、表示された内容に対して変更を加えたくなった場合には、アプリケーションにより表示されるオリジナルのウィンドウに対して操作する必要がある。
また、Microsoft社製のWindows(登録商標)には、アプリケーションのウィンドウや機能を分ける技術としてツールバーの切り離し機能などがあるが、アプリケーション固有の切り離し機能でしか切り離しができず、ユーザが所望する領域を指定することができないという問題がある。
本発明は、上記問題に鑑みて成されたものであり、アプリケーションにより表示されたウィンドウ上からユーザが所望の領域を画面上に再配置することができ、且つ再配置された領域に対して操作を行うことにより当該アプリケーションの機能を利用することができる情報処理装置及び方法、並びにプログラムを提供することを特徴とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の情報処理装置は、少なくとも1つのアプリケーションが起動し、起動した該アプリケーションに対してユーザが入力するためのウィンドウを表示する情報処理装置において、前記アプリケーションにより表示されたウィンドウ上で指定された第1の領域を抽出する抽出手段と、前記抽出された少なくとも1つの領域を配置可能なベースウィンドウへの配置手段と、前記ベースウィンドウ上に配置された第2の領域に対する入力を、当該領域に対応するアプリケーションに伝える入力伝達手段とを備えることを特徴とする。
上記目的を達成するために、請求項5記載の情報処理方法は、少なくとも1つのアプリケーションが起動し、起動した該アプリケーションに対してユーザが入力するためのウィンドウを表示する装置の情報処理方法において、前記アプリケーションにより表示されたウィンドウ上で指定された第1の領域を抽出する抽出工程と、前記抽出された少なくとも1つの領域をベースウィンドウに配置する配置工程と、前記ベースウィンドウ上に配置された第2の領域に対する入力を、当該領域に対応するアプリケーションに伝える入力伝達工程とを備えることを特徴とする。
本発明によれば、アプリケーションにより表示されたウィンドウ上で指定された第1の領域を抽出する。そして、抽出された少なくとも1つの領域がベースウィンドウ上に配置され、該ベースウィンドウ上に配置された第2の領域に対する入力を、当該領域に対応するアプリケーションに伝える。これにより、アプリケーションにより表示されたウィンドウ上のユーザが所望する領域を画面上に再配置することができ、再配置された領域に対して操作を行うことにより当該アプリケーションの機能を利用することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る情報処理装置の構成を示すブロック図である。
図1において、本情報処理装置は、基本的な構成として、CPU100と、メモリ101と、ディスプレイI/F107と、ディスクI/F109と、入力I/F112とを備える。これらはバス114によって互いに接続されている。
ディスプレイI/F107は表示装置108に接続されている。CPU100は、ディスプレイI/F107を介して画像信号を表示装置108に供給する機能を有している。ディスクI/F109は、ハードディスクドライブ110またはCD−ROMドライブ、DVD−ROMドライブ等の外部記憶装置(不図示)に接続されている。CPU100は、ディスクI/F109を介してハードディスク110等にプログラムやデータの読み書きを実行する機能を有している。入力I/F112は、キーボードやマウス、タブレット等の入力装置113に接続されている。入力I/F112は、入力装置113から入力された指示や命令をCPU100に伝える機能を有している。
メモリ101には、GUI管理ツール102が格納されている。GUI管理ツール102は、アプリケーションの監視機能103、入力の監視機能104、画像の操作機能105を有するコンピュータプログラム115と、判定flag106とで構成される。判定flag106の詳細については後述する。
アプリケーションの監視機能103は、アプリケーションからオペレーションシステム(以下、「OS」という。)上に出力される信号を監視する機能を有している。入力の監視機能104は、入力装置113から入力I/F112を介して入力される信号を監視する機能を有する。また、必要であれば入力信号を変換する機能をも有する。画像の操作機能105は、アプリケーションにより生成されるウィンドウ(GUI画面)の画像データをハードディスク110内のデータベース111に保存する機能を有する。また、画像の操作機能105は、入力装置113から受信した操作信号に基づいて、表示装置108に表示された画像を制御する機能を有する。
なお、コンピュータプログラム115は、予めメモリ101に記憶されているが、フレキシブルディスクやCD−ROM等の記憶媒体に格納された形態で提供されてもよい。この場合、その記憶媒体からハードディスクドライブ110に転送され、各機能を実現する際に、当該プログラムがハードディスク110からメモリ101に転送され、CPU100によって実行される。また、プログラムを記憶媒体からハードディスク110に転送せずに、記憶媒体からCPU100が直接実行するようにしてもよい。
本実施の形態において、コンピュータとは、ハードウェア装置とOSを含む概念であり、OSの制御下で動作するハードウェア装置を意味する。また、OSが不要で、アプリケーション単独でハードウェア装置を動作させるような場合には、そのハードウェア装置自体がコンピュータに相当する。ハードウェア装置は、CPU等のマイクロプロセッサと、記録媒体に記録されたプログラムを読み取るための手段とを少なくとも備えている。プログラムは、このようなコンピュータに、後述する各機能を実現させるプログラムコードを含んでいる。なお、後述する各機能の一部は、アプリケーションではなく、OSによって実現されてもよい。
記憶媒体としては、フレキシブルディスクやCD−ROM、光磁気ディスク、ICカード、ROMカートリッジ、パンチカード、バーコードなどの符号が印刷された印刷物、コンピュータの内部記憶装置(RAMやROMなどのメモリ)や外部記憶装置等のコンピュータが読み取り可能な種々の媒体をいう。
図2は、図1のGUI管理ツール102の詳細を示す図である。
図2おいて、アプリケーションの監視機能103には、アプリケーションの起動を監視する起動監視機能200と、起動したアプリケーションによる出力を監視する出力監視機能201と、アプリケーションの出力信号を変換する出力変換機能202が存在する。アプリケーションの監視機能103により、起動したアプリケーションのアプリケーション情報をデータベース111に格納する。アプリケーション情報は、アプリケーション固有のアプリケーションID、当該アプリケーションにより表示されたウィンドウの座標、該ウィンドウのサイズが含まれる。
入力の監視機能104には、入力装置113であるマウスの操作を監視するマウス操作監視機能203と、入力装置113であるキーボードの操作を監視するキー入力監視機能204と、入力I/F112からの入力信号を変換する入力変換機能205が存在する。入力の監視機能103により、アプリケーションにより表示されたウィンドウ上でユーザによる部分領域の抽出が行われた場合に、その部分領域を部分領域画像としてデータベース111に保存する。同時に、部分領域画像に付随するデータをデータベース111に保存する。
画像の操作機能105には、画像の移動機能206、画像のリサイズ機能207、画像のコピー機能208、及び画像の置き換え機能209が存在する。画像の移動機能206及びリサイズ機能207より、デスクトップ上で部分領域画像が移動された場合、データベース111上のデスクトップ上の座標が変更され、またリサイズされた場合にはデータベース111上のデスクトップ上のサイズが変更される。画像のコピー機能208により、アプリケーションのウィンドウから部分領域画像が抽出され、デスクトップ上の所定の場所にコピーされる。画像の置き換え機能209により、部分領域画像が別の画像に置き換えられ、置き換えられた別の画像がデータベース111に保存される。
次に、GUI管理ツール102の機能について説明する。
図3は、表示装置108に表示されるGUI管理ツール102のツールバーの一例を示す図である。
図3において、ツールバー300は、起動したGUI管理ツール102が表示装置108のデスクトップ上に表示するGUI画面である。ツールバー300には、GUI管理ツール102の各種モードを指定するための移動モードボタン301、拡大モードボタン302、コピーモードボタン303、スナップショットモードボタン304、画像の置き換えモードボタン305、ベースウィンドウモードボタン306が配置されている。モードボタン301〜306のいずれかが押下されると、当該モードボタンに対応するモードに移行し、判定flag106に「1」〜「6」のいずれかが設定される。判定flag106の詳細を図16に示す。
図16において、判定flag106は、終了判定flag1501、起動判定flag1503、モード選択flag1504、部分領域画像保持判定flag1505、状態判定flag1506、出力座標判定flag1507、及び出力種別判定flag1508で構成されている。
移動モードボタン301が押下された場合は移動モードとなり、モード選択flag1504に「3」が設定される。拡大モードボタン302が押下された場合は拡大モードとなり、モード選択flag1504に「4」が設定される。コピーモードボタン303が押下された場合はコピーモードとなり、モード選択flag1504に「1」が設定される。スナップショットモードボタン304が押下された場合はスナップショットモードとなり、モード選択flag1504に「2」が設定される。画像の置き換えモードボタン305が押下された場合は画像の置き換えモードとなり、モード選択flag1504に「5」が設定される。ベースウィンドウモードボタン306が押下された場合はベースウィンドウ作成モードとなり、モード選択flag1504に「6」が設定される。何も選択されなかった場合は、モード選択flag1504に「0」が設定される。
ベースウィンドウとは、図20のベースウィンドウ1901上に、他のアプリケーションの画面の一部分を部分領域画像2−1 2002aのように貼り付けられるウィンドウである。
本発明のアプリケーションは、その起動時に、図19のベースウィンドウ1901のように、空のウィンドウを持つアプリケーションプログラムとして起動する。
なお、ベースウィンドウの備える機能をデスクトップに提供することで、デスクトップにもベースウィンドウ同様に抽出された領域を配置することができる。
ツールバー300には、終了ボタン307が配置されており、終了ボタン307が押下されると、終了判定flag1501が「true」に設定される。なお、起動判定flag1503、部分領域画像保持判定flag1505、状態判定flag1506、出力座標判定flag1507、及び出力種別判定flag1508については後述する。
図4は、GUI管理ツール102の起動から終了までの処理全体の流れを示すフローチャートである。
図4において、ユーザがGUI管理ツール102を起動すると(ステップS401)、アプリケーションの起動監視処理(ステップS402)、入力・操作の監視処理(ステップS403)、アプリケーションの出力監視処理(ステップS404)がそれぞれ立ち上がる。アプリケーションの起動監視処理及び出力監視処理は、アプリケーションの監視機能103により実行される処理である。入力・操作の監視処理は、入力の監視機能104及び画像の操作機能105により実行される処理である。
ユーザがツールバー300上の終了ボタン307をマウスでクリックしてGUI管理ツール102の終了を選択すると、CPU100は、ステップS402〜ステップS404の全ての処理を終了する。このとき、終了判定flag1501が「true」に設定される。
図5は、図4のステップS402におけるアプリケーションの起動監視処理の詳細を示すフローチャートである。
図5において、ステップS501では、CPU100は、起動済アプリケーションの情報収集を行う。ここでは、CPU100は、GUI管理ツール102が起動する前に情報処理装置上で起動しているアプリケーションを特定する。そして、起動しているアプリケーションのアプリケーションID、アプリケーションにより表示されたウィンドウのデスクトップ上の座標位置、及び該ウィンドウのサイズ等をアプリケーション情報として収集する。
次に、ステップS502では、ステップS501で収集されたアプリケーション情報をデータベース111に保存して、ステップS505へ進む。アプリケーション情報が保存されるデータベース111の一例を図14(a)に示す。
図14(a)において、データベース1400は、データベース111における1つのデータベースである。データベース1400は、収集したアプリケーション情報のアプリケーションID1401と、デスクトップ上に表示されているアプリケーションのウィンドウの座標(x,y)1402と、該ウィンドウのサイズ(width,height)1403とで構成される。なお、バックグラウンドで起動してするアプリケーションに関しては、座標(0,0)、サイズ(0,0)がデータベース1400には保存され、編集対象外となる。また、最小ウィンドウとして起動している場合(ウィンドウの最小化ボタンが押された状態)は、最小化を解除したときのアプリケーションウィンドウのデスクトップ上の座標とサイズがデータベース1400に保存される。
図5に戻り、ステップS505では、GUI管理ツール102の終了が選択されたか否かの終了判定を行う。この終了判定については、CPU100が、判定flag106における終了判定flag1501を参照して行う。終了判定flag1501が「true」の場合は終了し、「false」の場合はステップS503に進む。
ステップS503では、GUI管理ツール102の起動後に起動されたアプリケーションがあるか否かの起動判定を行う。この起動判定については、CPU100が、判定flag106における起動判定flag1503を参照して行う。起動したアプリケーションがあるときは(起動判定flag1503が「true」)、起動したアプリケーションのアプリーション情報を収集し(ステップS504)、ステップS502と同様にデータベース1400に保存する(ステップS502)。
一方、起動したアプリケーションがないときは(起動判定flag1503が「false」)、ステップS505に戻り、終了判定flag1501が「true」になるまでループ処理を行う。
図6は、図4のステップS403における入力・操作の監視処理の詳細を示すフローチャートである。
図6において、ステップS601では、CPU100は、移動モードボタン301〜ベースウィンドウモードボタン306のいずれかが押下されたかを判定する。なお、いずれのモードボタンも押下されなかったときは、「指定無し」として通常処理となる。
次に、押下されたモードボタンに従って、ステップS602〜ステップS607のコピー&スナップショット処理、移動処理、拡大処理、ベースウィンドウ作成処理、画像の置き換え処理、または通常処理(指定無し)のいずれかを実行する。実行後は、ステップS608にて終了判定flag1501を参照し、終了判定flag1501が「true」ならば本処理を終了する一方、「false」ならばステップS601に戻ってループ処理を行う。なお、ステップS603の移動処理は、後述する図7の処理が実行されてデータベース111上に部分領域画像が存在することが前提となる。
図7は、図6のステップS601におけるコピー&スナップショット処理の詳細を示すフローチャートである。
図7において、ステップS701では、CPU100は、コピーまたはスナップショットの対象となるアプリケーションの選択を受け付ける。アプリケーションによりデスクトップ上に表示されているウィンドウのうち、ユーザが所望のウィンドウをマウスクリック等で選択すると、CPU100は、選択されたアプリケーションのアプリケーションIDをデータベース111に保存する。アプリケーションIDが保存されるデータベース111の一例を図14(b)に示す。
図14(b)において、データベース1500は、データベース111における1つのデータベースである。データベース1500は、アプリケーションIDを保存するアプリケーションID1405と、アプリケーションのウィンドウからユーザにより抽出された部分領域画像の画像IDを保存する画像ID1404と、当該ウィンドウ上の座標(x,y)1406と、ウィンドウ上の部分領域画像のサイズ(width,height)1407とで構成される。画像IDは、部分領域画像をデータベース1500に保存するときに当該画像毎に割り当てられるIDである。データベース1500に保存されるデスクトップ上の座標1408、サイズ1409、ベースウィンドウのアプリケーションID1410、ベースウィンドウ上の座標1411、サイズ1412、状態1413、参照画像1414については後述する。
次に、ステップS702では、CPU100は、部分領域画像の抽出を受け付ける。ユーザによりマウスドラッグ等で選択されたアプリケーションのウィンドウ上の部分領域の座標とサイズをデータベース1500上の座標1408とサイズ1409に保存する。そして、ステップS703で選択された部分領域を画像変換し、部分領域画像としてデータベース1500上の参照画像1414に保存する。
次に、ステップS704では、部分領域画像の配置を行う。ユーザはデスクトップ上の所望の場所に部分領域画像をドラッグ&ドロップ等の方法で指定すると、指定された座標に部分領域画像を配置する。ステップS705では、配置された部分領域画像に対応する情報を保存する。ここでは、配置された部分領域画像に対応するアプリケーションID、ウィンドウ上の座標及びサイズ、デスクトップ上の座標及びサイズが、データベース1500上の画像ID1404、アプリケーションID1405、ウィンドウ上の座標1406、サイズ1407、デスクトップ上の座標1408、サイズ1409に保存される。同時に、コピーまたはスナップショットのどちらの処理で行われたか示す情報がデータベース1500上の状態1413に保存される。コピーである場合はユーザの部分領域画像への操作を元のアプリケーションウィンドウに反映させて、ウィンドウの一部のように扱えるようにする。また、スナップショットの場合はユーザの操作を元のウィンドウには反映させず、ただの画像として扱うようにする。このように、ユーザの操作を元のウィンドウに反映するかどうかを判定するために、コピーまたはスナップショットのどちらの処理で行われたか示す情報を状態1413に保存する。
図8は、図6のステップS603における移動処理の詳細を示すフローチャートである。
図8において、ステップS801では、CPU100は、移動対象となる部分領域画像の選択を受け付ける。ユーザがマウスでクリックした部分領域画像の座標及びサイズを、データベース1500上の座標1408及び画像サイズ1409と比較して、対象となる部分領域画像を検索する。
次に、ステップS802では、ステップS801で選択された部分領域画像の移動を行う。ユーザによりドラッグ&ドロップされた部分領域画像を移動する。次に、ステップS803では、移動後の部分領域画像に関する情報を更新する。移動した部分領域画像に対応するデータベース1500上の座標1408の値を更新する。
図9は、図6のステップS604における拡大処理の詳細を示すフローチャートである。
図9において、ステップS901では、CPU100は、拡大対象となる部分領域画像の選択を受け付ける。ユーザがマウスでクリックした部分領域画像の座標及びサイズを、データベース1500上の座標1408及び画像サイズ1409と比較して、対象となる部分領域画像を検索する。
次に、ステップS902では、ステップS901で選択された部分領域画像の拡大を行う。該画像に対してユーザがドラッグ等で指定したサイズに該画像の拡大処理を行う。次に、ステップS903では、拡大後の部分領域画像に関する情報を更新する。リサイズした部分領域画像に対応するデータベース1500上の画像サイズ1409の値を更新する。
図10は、図6のステップS605におけるベースウィンドウ作成処理の詳細を示すフローチャートである。本処理は、ベースウィンドウと呼ばれる空のウィンドウをデスクトップ上に作成し、そのベースウィンドウに複数の部分領域画像を配置する処理である。
図10において、ステップS1001では、CPU100は、ベースウィンドウの作成を行う。ベースウィンドウとなる空のウィンドウを作成し、デスクトップ上に配置する。このベースウィンドウを1つのアプリケーションとみなして、データベース1400上のアプリケーションID1401、座標1402、及びサイズ1403に、ベースウィンドウに割り当てられたID、ベースウィンドウの始点座標、及びベースウィンドウのサイズを保存する。ステップS1002〜S1004では、図7のステップS701〜S703と同様の処理が行われる。
次に、ステップS1005では、部分領域画像をベースウィンドウ上に配置する。ユーザがベースウィンドウ上の任意の場所に部分領域画像をドラッグ&ドロップすると、ドロップされた場所に部分領域画像が配置される。このとき、部分領域画像がベースウィンドウよりも大きい場合には、ベースウィンドウ上に収まるように当該部分領域画像を自動的にリサイズする。
ステップS1006では、ベースウィンドウ上に配置された部分領域画像に対応する情報を保存する。ここでは、ベースウィンドウ上に配置された部分領域画像に対応する画像ID、ベースウィンドウのアプリケーションID、ベースウィンドウ上の座標、サイズ、及び状態を、データベース1500上の画像ID1404、ベースウィンドウのアプリケーションID1410、ベースウィンドウ上の座標1411、サイズ1412、状態1413に保存する。
ステップS1007では、終了判定flag1501を参照し、終了判定flag1501が「true」ならば終了する。
図11は、図6のステップS606における画像の置き換え処理の詳細を示すフローチャートである。本処理は、アプリケーションのウィンドウから抽出した部分領域画像を任意の画像に置き換える処理である。
図11において、ステップS1101は、CPU100は、置き換えられる部分領域画像の選択を受け付ける。ユーザがマウスでクリックした部分領域画像の座標及びサイズを、データベース1500上の座標1408及び画像サイズ1409と比較して、対象となる部分領域画像を検索する。
ステップS1102では、置き換える画像の選択を受け付ける。部分領域画像を別の画像に置き換えるために、置き換えられる部分領域画像を選択した後に、置き換える画像を選択するためにファイル選択画面を起動し、ユーザに画像を選択させる。
ステップS1103では、置き換え情報の保存を行う。ここでは、ユーザが選択した画像をデータベース上の参照画像1414に保存する。ステップS1104では、画像の置き換えを行う。ここでは、デスクトップ上に表示されている画像をデータベース1500上の参照画像1414に変換する処理を行う。
図12は、図6のステップS607における通常処理(指定無し)の詳細を示すフローチャートである。
図12において、ステップS1201では、CPU100は、部分領域画像判定を行う。ここでは、マウスでデスクトップ上の部分領域画像(デスクトップ上の部分領域画像またはベースウィンドウ上の部分領域画像のどちらでもよい)が選択されているか否かを判定する。ここでは、マウスが部分領域画像上にあるかまたはキーボード入力のフォーカスがウィンドウの部分領域画像で表示されている範囲にある場合は、「true」となり、ステップS1202へ移行する。基本的にキーボード入力のフォーカス(キャレット)は部分領域画像にはない。しかし、元のウィンドウにキャレットがあり、部分領域画像にそのキャレットが表示されている場合には、キーボード操作を行った結果をウィンドウと部分領域画像の両方に反映させなければならない。そのために、ウィンドウ上のキーボードの入力位置、つまりキャレットの位置を取得して、そのキャレット位置を表示している部分領域画像があるかどうかの判定を行う。そして、キーボードの入力位置に対応する部分領域画像がなければ、「false」となってステップS1203へ移行し、通常入力を行う。
ステップS1202では、状態判定を行う。マウス入力の場合はクリックした部分領域画像、キーボード入力の場合はキーボードの入力位置がウィンドウの部分領域画像内にあった場合は、その部分領域に対応する部分領域画像がコピーであるか、スナップショットであるかをデータベース1500の状態1413で判定する。そして、スナップショットであるならば、ステップS1203へ進み、コピーであるならばステップS1204へ移行する。なお、状態1413にはデフォルトで何も保存されていないが、その場合はコピーとして判定される。
ステップS1203では、通常入力を行う。ここでは、ユーザ入力に対して何の変更もせずに通常通りの入力として扱う。この際に、GUI管理ツール102の終了ボタン307が押下された場合、終了判定flag1501を「true」に設定する。
ステップS1204では、対象アプリケーションの検索を行う。入力座標上にあった部分領域画像の元になったアプリケーションをデータベースのアプリケーションIDで検索する。
ステップS1205では、入力位置の保存を行う。入力座標を図15(b)に示す入力座標1417に保存する。ここでの入力座標は、マウス入力の場合は部分領域画像をクリックした座標、キーボード入力の場合は元のウィンドウにフォーカスがあるのでその入力位置に対応する部分領域画像上での座標である。入力の結果でウィンドウ上にポップアップメニューやダイアログが表示される場合は、この入力座標上に表示するように出力座標を変換するので、入力座標を保存している。しかし、出力の結果が単純なウィンドウ上の表示の変更である場合は、部分領域画像の表示を更新するだけで、入力座標を使用しない。
ステップS1206では、入力位置の変換を行う。入力座標を部分領域画像上での座標から元のアプリケーション上での座標に変換する。
ステップS1207では、対象アプリケーションに入力の適応を行う。ユーザの入力をステップS1204で検索した対象アプリケーションに対して、ステップS1206で変換した座標で入力する。つまり、部分領域画像上で入力が行われたものを、座標を変換してウィンドウ上の部分領域上で入力が行われたようにする。
図13は、図4におけるステップS404のアプリケーションの出力監視処理の詳細を示すフローチャートである。
図13において、ステップS1301では、CPU100は、アプリケーションの出力監視を行う。データベース1500上のアプリケーションID1401に登録されたアプリケーションが出力またはウィンドウの更新を行うのを監視する。その結果、アプリケーション出力またはウィンドウの更新が行われたアプリケーションがあれば、ステップS1302へ進む。
ステップS1302では、出力またはウィンドウの更新を行ったアプリケーションに対して、アプリケーションID1405と画像ID1404から該アプリケーションが部分領域画像を持つかどうかを判定する(部分領域画像保持判定)。ここでは、ウィンドウの更新を行ったアプリケーションIDがデータベース1500上のアプリケーションID1405にあるかどうかで判定を行う。この結果、持っていなければ、ステップS1306へ移行して通常出力を行う。一方、持っていれば、出力座標判定(ステップS1303)を行う。
ステップS1303では、アプリケーションのウィンドウ上の出力座標を取得して、その座標がアプリケーションが持つ部分領域の範囲以内であるならばステップS1304へ進む。出力座標は、キャレットの座標であったり、ポップアップメニューの出力座標であったり、アプリケーションからOSへ画面の更新を伝えるときの信号の出力座標であり、デスクトップ上の座標を想定している。また、座標がアプリケーションが持つ部分領域の範囲以内であるか否かとは、アプリケーションが部分領域画像を持っているならば、アプリケーションの出力はウィンドウと部分領域画像の両方に反映しなければならないので、部分領域画像のウィンドウ上の座標とサイズから出力がウィンドウ上で部分領域画像を表示している部分領域に行われているのかどうかの判定を意味する。
ステップS1304では、該部分領域画像がスナップショットであるかどうかの状態判定を行い、範囲外であるならばステップS1306へ移行する。スナップショットか否かの状態判定を行うのは、スナップショットは部分領域画像を取ったときの画像のままで扱うので、ウィンドウの変更を反映させる必要がないためである。データベース1500上の状態1414がスナップショットであるときは、ステップS1306へ移行し、コピーであるときは、ステップS1305へ移行する。
ステップS1305では、出力種別判定を行う。出力がポップアップメニューやダイアログボックス等に対して別のUIを出力するような場合は、出力位置の変換を行う(ステップS1307)。部分領域画像を右クリックして右クリックメニューが出力される場合などに、元のウィンドウ上ではなく部分領域画像上で右クリックメニューを出力するためには、出力の座標を変換しなければならない(通常は部分領域画像上ではなくウィンドウ上に右クリックメニューが出力される)。それ以外のウィンドウ上の見た目の変更(ボタンがへこんだ状態になる、文字が入力される等)は、部分領域画像の更新で対応しているので、出力座標の変換が必要ない。そのため、ポップアップメニューやダイアログの出力時には別扱いとした。
次に、ステップS1307では、出力位置の変換出力座標をステップS1205で保存した入力座標1417に変換する。ステップS1308では、対象画像に出力適応出力によって更新されたアプリケーションのウィンドウによって部分領域の画像を更新する。ステップS1309にて、終了判定flag1510が「true」の場合は終了し、「false」の場合はアプリケーションの出力を監視し続ける。
次に、2つのアプリケーションのウィンドウをベースウィンドウ上に配置したときの流れについて図17〜図20を参照して説明する。
図17及び図18において、デスクトップ1700上には、2つのアプリケーションのウィンドウ1701,1702が表示されている。ウィンドウ1701上の部分領域1 1701a、ウィンドウ1702上の部分領域2−1 1702a及び部分領域2−2 1702bをユーザがそれぞれ選択し、図19に示すベースウィンドウ1901上にドラッグ&ドロップする。その結果、図20のような部分領域1 1701aに対応した部分領域画像1 2001a、部分領域2−1 1702aに対応した部分領域画像2−1 2002a、部分領域2−2 1702bに対応した部分領域画像2−2 2002bから構成されるウィンドウになる。そして、2つのアプリケーションのウィンドウを交互にアクティブにしながら作業を進めていたものが同時平行して作業を進められるようになる。
次に、アプリケーションウィンドウ上の複数の機能部品を部分領域として抽出してベースウィンドウ上に配置(部品再構成)していくときの流れについて図21〜図29を参照して説明する。
図21に示すウィンドウ2102は、電卓アプリケーションによりデスクトップ上に表示されたGUI画面である。ウィンドウ2102上には、それぞれが機能を有する部品(ボタン画像)が配置されている。そして、当該部品がマウスでクリックされることにより、アプリケーションが部品上に表示された数字を表示したり、四則計算を行う。これらの部品毎に部分領域を抽出し、ベースウィンドウ2103に配置したものが図27に示すウィンドウ2703である。
上述した処理を実行することによりウィンドウ2102からウィンドウ2703に変更することができる。ウィンドウ2102に変更することで、デスクトップ上での作業の邪魔にならないように、当該デスクトップ上に配置させておくことができる。
次に、ウィンドウ2102からウィンドウ2703に変更する際の流れを上述した処理にからめて図21〜図27を参照して説明する。
図21において、まず、GUI管理ツール102の起動を行う(ステップS401)。これによって、GUI管理ツール102が起動すると、ツールバー300がデスクトップに表示される。そして、各監視処理(ステップS402,S403,S404)が起動する。
ユーザが電卓アプリケーションを起動すると、デスクトップ上にウィンドウ2102が表示され、CPU100は、起動した電卓アプリケーションの情報を収集する(ステップS504)。そして、電卓アプリケーションのアプリケーションID、デスクトップ上の座標、サイズをデータベース1400に格納する。
CPU100は、入力・操作の監視処理によりユーザによる入力及び操作を監視し続ける。そこに、ユーザがGUI管理ツール102のベースウィンドウボタン306を押下すると、ステップS601からステップS605に進む。
CPU100は、ベースウィンドウ2103を作成する(ステップS1001)。作成された空のウィンドウ2103がデスクトップ上に配置された後、CPU100は、ベースウィンドウ2103のアプリケーションID、デスクトップ上の座標、サイズをデータベース1400に格納する。
図22において、ユーザがベースウィンドウ2203上に配置する部分領域に対応するアプリケーションを選択し、当該選択を受け付けると(ステップS1002)、CPU100が図28に示すデータベース2800から電卓アプリケーションのアプリケーションID2901とデスクトップ上の座標2902、サイズ2903を取得する。
次に、ユーザが電卓アプリケーションのウィンドウ2102の中から部分領域2102aを抽出し、当該抽出を受け付けると、CPU100は該部分領域2102aのウィンドウ2102上での座標、サイズを図29のデータベース2900に保存する(ステップS1003)。そして、抽出した部分領域2102aを部分領域画像に変換する(ステップS1004)。
次に、ステップS1005では、ユーザが部分領域2102aから変換された部分領域画像をベースウィンドウ2203にドラッグ&ドロップすると、CPU100は該部分領域画像2203aをベースウィンドウ2203上に配置する。このとき、ステップS1003で記録されていた座標、サイズと配置されたベースウィンドウ2203上での座標、サイズをデータベース2900上の3003,3004,3006,3007へ格納する。そして、部分領域画像2203aが配置されたベースウィンドウ2203のアプリケーションIDを3005に格納する。また、CPU100はデフォルトでは状態をコピーとして配置するので、データベース2900上にコピー3008として格納する。このとき、図3のスナップショットモードボタン304を押下して部分領域を抽出した場合は状態をスナップショットとして配置することもできる。
図23では、図22の説明と同様に、部分領域2102bの部分領域画像2303aがベースウィンドウ2303上に配置されている。このとき、部分領域画像2303aの情報がデータベース2900上の3009,3010,3011,3012,3013,3014,3015に格納される。
図24では、図22、図23の説明と同様な操作を部分領域2102cに対して行う。図22、図23と異なるのは部分領域画像2403aがベースウィンドウ2403にドロップされたときに当該ベースウィンドウ2403からはみ出てしまう点である。そこで、CPU100は、はみ出した分だけベースウィンドウ2403のサイズを拡張し、該部分領域画像2403aがベースウィンドウ2403内に収まるようにする(図25)。このとき、CPU100はデータベース2900上のベースウィンドウ上のサイズ2906を2907から2908に変更する。
図22〜図25(ステップS1002〜ステップS1007)の説明のような操作を繰り返すことで、電卓アプリケーションのウィンドウ2102から複数の部分領域を抽出し、図26に示すように、部分領域画像として配置したベースウィンドウ2603を作成することができる。全ての部分画像の情報が図29のデータベース2900に格納されている。
最後に、図27に示すように、ベースウィンドウ2603の縦のサイズをユーザが変更して、ベースウィンドウ2703が完成する。
次に、ベースウィンドウ2703をユーザが操作したときの処理の流れを説明する。
まず、ユーザがベースウィンドウ2703上にある部分領域画像2703c(図29のデータベース2900上の画像ID=003の部分領域画像に相当)をマウスでクリックした場合には、ユーザはGUI管理ツール102を使用していないので、CPU100はステップS601のモードの指定からモードの指定がないと判断して、通常操作(指定なし)として処理を行う(ステップS607)。
ステップS1201では、ユーザの入力した座標が部分画像かどうかの判定を行う。ユーザの入力した座標とは、マウスでベースウィンドウ2703上の部分領域画像2703cをクリックしたとすると、そのマウス入力のデスクトップ上の座標である。ユーザの入力した座標からベースウィンドウの座標2905を引いて、ベースウィンドウ上への入力座標へ変換する。該ベースウィンドウ上での入力座標と図29のデータベース2900上にある全ての部分領域画像のベースウィンドウ上での座標とサイズを比較して、部分画像に対する入力かどうかを判別する。ここでは、部分領域画像2703aへの入力座標とベースウィンドウの座標3005からベースウィンドウ上の座標3021、サイズ3022内に入力があったと判断される。
CPU100は、ステップS1202で部分領域画像の状態3023を判定し、コピーであるのでステップS1204の処理へ進む。
ステップS1204では、部分領域画像の元となった対象アプリケーションをデータベース2900のアプリケーションIDから取得する。
ステップS1205では、入力座標を図30に示すデータベース上の入力座標3101に格納する。部分領域画像をクリック→元のウィンドウに入力を伝える→ウィンドウで入力が反映される→部分領域画像の表示を更新という流れである。もし、右クリックメニュー等の出力がされる場合は、部分領域画像を右クリック→元のウィンドウへ入力を伝える→元のウィンドウがOSを介して右クリックメニューを出力しようとする→右クリックメニューを出力する座標を部分領域画像をクリックした座標に変換する→部分領域画像上に右クリックメニューが表示されるという流れとなる。
ステップS1206では、部分画像2703a上にある入力座標(ベースウィンドウ上の部分領域画像)を部分領域2102c上への入力座標へ変換する。ここでは、アプリケーションのデスクトップ上の座標2902とベースウィンドウのデスクトップ上の座標2905の差分、部分領域画像2703aのウィンドウ上の座標3018とベースウィンドウ上の座標3021の差分を入力座標に加えて変換する。部分領域画像2703cをクリック→「デスクトップ上のクリック座標」と「ベースウィンドウのデスクトップ上の座標2905と部分領域画像のベースウィンドウ上での座標3006とサイズ3007」を比較してどの部分領域画像上でクリックがされたかを判定する→部分領域画像2703cがクリックされたと判別→「ベースウィンドウ2703のデスクトップ上の座標2905、部分領域画像のベースウィンドウ上の座標3021、ウィンドウのデスクトップ上の座標2902、部分領域2102cのウィンドウ上の座標3018」を使って、部分領域画像2102a上でのクリックした入力座標をウィンドウ上の部分領域2102c上に変換する。これによって、ベースウィンドウ上の「1」ボタンをクリックした入力の座標がウィンドウ上の「1」ボタン上の座標に変換される)。
ステップS1207では、ユーザが入力した信号を部分領域画像上の座標からウィンドウ上の部分領域上の座標に変換して、ウィンドウに対して入力信号を送る。ここでは、部分領域2102cへマウスクリックの入力が行われる。すると、アプリケーションは部分領域2102cへのクリック処理を行う。つまり、部分領域2102aへ「1」を出力する。
CPU100は、ステップS1301でデータベース上のアプリケーションID1401に登録されているアプリケーションの出力を監視している。ここでは、アプリケーションID3002に登録されているアプリケーションの出力を監視している。
ステップS1302では、アプリケーションが部分画像を持つかどうかをデータベースのアプリケーションID1405と自身のアプリケーションIDを比較して判別する。ここでは、アプリケーションは部分画像を持つので、ステップS1303の処理に進む。
ステップS1303では、アプリケーションの出力信号のウィンドウ上での出力座標とステップS1302で対象となった全部分画像のウィンドウ上での座標1406とサイズ1407を比較して、アプリケーションの出力領域2805と対応する部分画像2802を判別する。
ステップS1304では、部分画像2802の状態3008を判別する。ここでは、状態がコピーなのでステップS1305の処理へ進む。
ステップS1305では、出力信号が右クリックメニュー出力、ダイアログ出力或いは他のポップアップ出力かどうかを判定する。ここでは、ポップアップ出力ではないので、ステップS1308へ進む。
ステップS1308では、対象部分領域2805の現在の状態(「1」と出力されている)で部分画像2802を更新する。これによって、ベースウィンドウでの操作が対象アプリケーションに反映され、さらにベースウィンドウに反映されることになる。
アプリケーションのウィンドウから任意の部分領域を部分領域画像として抽出し、ウィンドウと抽出した部分領域画像における入出力を監視し、相互に反映させる。これにより、ユーザが現在使用しているアプリケーションのウィンドウから必要とする領域だけを画面上に作業しやすいように配置させることができる。
また、ユーザは部分領域画像を操作することで、当該部分領域画像に対応するアプリケーションの機能を扱うことができる。これによって、ユーザは1つ或いは複数のウィンドウから必要なボタンやメニューだけを抽出し、作業に必要な部品だけで1つのウィンドウに構成しなおすことも可能である。
さらに、ウィンドウ上の機能部品が小さいことによって操作がしにくい場合などにおいて、その部品を拡大することで作業しやすいものにすることが可能である。また、ウィンドウ上のボタン等の画像が機能を表現しておらずボタンの機能が分かりにくいものに関して、ボタンの画像を変更することでボタンの機能を分かりやすくすることが可能である。
このように、上記実施の形態によれば、アプリケーションにより表示されたウィンドウ上で指定された部分領域画像を抽出する。そして、抽出された部分領域画像がベースウィンドウ上に配置されると、該ベースウィンドウ上に配置された部分領域画像に対する入力を、当該部分領域画像に対応するアプリケーションに伝える。これにより、アプリケーションにより表示されたウィンドウ上のユーザが所望する部分領域画像を画面上に再配置することができ、再配置された部分領域画像に対して操作を行うことにより当該アプリケーションの機能を利用することができる。
また、本発明の目的は、以下の処理を実行することによって達成される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記憶媒体を、システム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出す処理である。この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が前述した実施の形態の機能を実現することになり、そのプログラムコード及び該プログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
また、プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、次のものを用いることができる。例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等である。または、プログラムコードをネットワークを介してダウンロードしてもよい。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、上記実施の形態の機能が実現される場合も本発明に含まれる。加えて、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれる。
さらに、前述した実施形態の機能が以下の処理によって実現される場合も本発明に含まれる。即ち、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。その後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行う場合である。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した各実施の形態の機能が実現される場合も本発明に含まれる。加えて、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOSなどが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施の形態の機能が実現する場合も含まれる。この場合、上記プログラムは、該プログラムを記憶した記憶媒体から直接、又はインターネット、商用ネットワーク、若しくはローカルエリアネットワーク等に接続された不図示の他のコンピュータやデータベース等からダウンロードすることにより供給される。
上記プログラムの形態は、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラムコード、OS(オペレーティングシステム)に供給されるスクリプトデータ等の形態から成ってもよい。
本発明の実施形態に係る情報処理装置の構成を示すブロック図である。 図1のGUI管理ツールの詳細を示す図である。 表示装置に表示されるGUI管理ツールのツールバーの一例を示す図である。 GUI管理ツールの起動から終了までの処理全体の流れを示すフローチャートである。 図4のステップS402におけるアプリケーションの起動監視処理の詳細を示すフローチャートである。 図4のステップS403における入力・操作の監視処理の詳細を示すフローチャートである。 図6のステップS601におけるコピー&スナップショット処理の詳細を示すフローチャートである。 図6のステップS603における移動処理の詳細を示すフローチャートである。 図6のステップS604における拡大処理の詳細を示すフローチャートである。 図6のステップS605におけるベースウィンドウ作成処理の詳細を示すフローチャートである。 図6のステップS606における画像の置き換え処理の詳細を示すフローチャートである。 図6のステップS607における指定無し時の通常処理の詳細を示すフローチャートである。 図4におけるステップS404のアプリケーションの出力監視処理の詳細を示すフローチャートである。 データベースの一例を示す図であり、(a)はアプリケーションテーブル、(b)は部分領域画像情報テーブルである。 データベースの一例を示す図であり、(a)は部分領域画像テーブル、(b)は入力座標である。 判定flagの一例を示す図である。 2つのアプリケーションのウィンドウを1つのベースウィンドウ上に配置する流れを示す図である(その1)。 2つのアプリケーションのウィンドウを1つのベースウィンドウ上に配置する流れを示す図である(その2)。 2つのアプリケーションのウィンドウを1つのベースウィンドウ上に配置する流れを示す図である(その3)。 2つのアプリケーションのウィンドウを1つのベースウィンドウ上に配置する流れを示す図である(その4)。 アプリケーションウィンドウ上の複数の機能部品を部分領域として抽出してベースウィンドウ上に配置していくときの流れを示す図である(その1)。 アプリケーションウィンドウ上の複数の機能部品を部分領域として抽出してベースウィンドウ上に配置していくときの流れを示す図である(その2)。 アプリケーションウィンドウ上の複数の機能部品を部分領域として抽出してベースウィンドウ上に配置していくときの流れを示す図である(その3)。 アプリケーションウィンドウ上の複数の機能部品を部分領域として抽出してベースウィンドウ上に配置していくときの流れを示す図である(その4)。 アプリケーションウィンドウ上の複数の機能部品を部分領域として抽出してベースウィンドウ上に配置していくときの流れを示す図である(その5)。 アプリケーションウィンドウ上の複数の機能部品を部分領域として抽出してベースウィンドウ上に配置していくときの流れを示す図である(その6)。 アプリケーションウィンドウ上の複数の機能部品を部分領域として抽出してベースウィンドウ上に配置していくときの流れを示す図である(その7)。 アプリケーションテーブルの他の一例を示す図である。 部分領域画像情報テーブルの他の一例を示す図である。 入力座標の他の一例を示す図である
符号の説明
100 CPU
101 メモリ
102 GUI管理ツール
103 アプリケーションの監視機能
104 入力の監視機能
105 画像の操作機能
106 判定flag
108 表示装置
110 ハードディスク
111 データベース
113 入力装置

Claims (6)

  1. 少なくとも1つのアプリケーションが起動し、起動した該アプリケーションに対してユーザが入力するためのウィンドウを表示する情報処理装置において、
    前記アプリケーションにより表示されたウィンドウ上で指定された第1の領域を抽出する抽出手段と、
    前記抽出された少なくとも1つの領域を配置可能なベースウィンドウへの配置手段と、
    前記ベースウィンドウ上に配置された第2の領域に対する入力を、当該領域に対応するアプリケーションに伝える入力伝達手段とを備えることを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記第1の領域と前記第2の領域とを対応させるテーブル情報を保存する保存手段を更に備えることを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  3. 前記第2の領域に対する入力位置を、前記第1の領域の入力位置へ変換する入力位置変換手段を更に備え、
    前記入力位置変換手段は、前記第2の領域に対する入力を、前記テーブル情報に基づいて変換し、前記アプリケーションに伝えることを特徴とする請求項2記載の情報処理装置。
  4. 前記入力に対するアプリケーションの出力を前記第2の領域に表示する出力手段を更に備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  5. 少なくとも1つのアプリケーションが起動し、起動した該アプリケーションに対してユーザが入力するためのウィンドウを表示する装置の情報処理方法において、
    前記アプリケーションにより表示されたウィンドウ上で指定された第1の領域を抽出する抽出工程と、
    前記抽出された少なくとも1つの領域をベースウィンドウに配置する配置工程と、
    前記ベースウィンドウ上に配置された第2の領域に対する入力を、当該領域に対応するアプリケーションに伝える入力伝達工程とを備えることを特徴とする情報処理方法。
  6. 請求項5記載の情報処理方法をコンピュータに実行させるためのコンピュータに読み取り可能なプログラム。
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