JP2008250438A - 数式演算装置および数式演算プログラム - Google Patents

数式演算装置および数式演算プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】関数式のグラフの適切な描画範囲をプログラムの編集中に設定し修正する。
【解決手段】数式演算装置1は、描画範囲を記憶する描画範囲記憶手段7と、プログラム編集モードに設定するプログラム編集モード設定手段20と、プログラム編集モードで関数式を入力する関数式入力手段21〜23と、プログラム編集モードで関数式のグラフを描画する命令を入力するグラフ描画命令入力手段23と、描画範囲内にグラフの一部または全部が表示されるか否かを判定する描画範囲判定手段8と、グラフが描画範囲内に表示されないと判定された場合にグラフの一部または全部が表示される描画範囲を再設定する描画範囲再設定手段8と、描画範囲が再設定された場合には当該描画範囲を対応する関数式に対応付けて上書きして記憶させる描画範囲再記憶手段8と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、数式演算装置および数式演算プログラムに関する。
従来から、プログラムを編集可能で、プログラム中の関数式を表示手段にグラフ表示可能ないわゆるグラフ関数電卓等と呼ばれる数式演算装置や、コンピュータをそのように機能させる数式演算プログラムが知られている(特許文献1、2等参照)。このようなグラフ表示機能を有する数式演算装置や数式演算プログラムは、教育の現場や、エンジニアの技術計算用等に利用されている。
このような数式演算装置等は、種々の関数演算プログラムを内蔵しており、プログラムを編集するモードにおいて、入力された関数式のグラフをディスプレイ上に表示できるようになっている。通常、グラフは、初期設定として設定された描画範囲に基づいて表示されるが、描画範囲が適切でなく、グラフがディスプレイ上に表示されない場合もある。
そのため、特許文献1では、関数式のグラフの極大点や極小点のうちディスプレイ画面の中央に最も近い点の方向を示す矢印を画面上に表示してユーザに適切に描画範囲の修正を促すグラフ表示制御装置等が提案されている。また、特許文献2では自動的に最適な描画範囲を装置のCPU(Central Processing Unit)が算出して画面上に表示するグラフ表示制御装置等が提案されている。
特開2001−350463号公報 特開2000−250498号公報
特許文献1、2に記載されたグラフ表示制御装置等は、グラフの適切な描画範囲を指示し或いは自動的に算出して表示する点では優れているが、グラフは関数式を含むプログラムを作成した後に、プログラムの実行段階で初めて機能するものである。
そのため、グラフがディスプレイの描画範囲に適切に表示されるか否かはプログラムを実行させてみないと分からず、描画範囲が適切でない場合は指示や表示に従ってグラフの描画範囲を修正し、再度プログラムを実行させて確認するといった手間のかかる作業が必要であった。
グラフ表示機能を有する数式演算装置は、教育の現場では教師が操作し、その操作画面をプロジェクタ等を用いて生徒に示しながら説明したり、生徒が個人的に学習する場合等にも便利である。また、エンジニアが技術計算用等に利用して、より適切な設計を行ったり、構造等を評価したりするために有効に用いられる。
そのような場合に、数式演算装置には、事前に作成したプログラムを実行でき、プログラム中の関数式が描画範囲内に適切に表示され、しかも、その描画範囲の設定を容易に行うことができることが望まれる。そのためには、数式演算装置が、プログラムの編集中に描画範囲が適切か否かを判定でき、適切な描画範囲に修正し再設定できることが望まれる。
本発明の課題は、関数式のグラフの適切な描画範囲をプログラムの編集中に設定し修正することが可能な数式演算装置を提供することである。
以上の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、数式演算装置において、
描画範囲を記憶する描画範囲記憶手段と、
プログラムを編集するモードに設定するプログラム編集モード設定手段と、
前記プログラム編集モード設定手段によりプログラムを編集するモードに設定された状態で関数式を入力する関数式入力手段と、
前記プログラム編集モード設定手段によりプログラムを編集するモードに設定された状態で、前記関数式入力手段により入力された前記関数式のグラフを描画する命令を入力するグラフ描画命令入力手段と、
前記グラフ描画命令入力手段により前記命令が入力された際に、前記命令に対応した前記関数式の前記グラフを前記描画範囲記憶手段に記憶された前記描画範囲に基づいて描画した場合に、当該描画範囲内に前記グラフの一部または全部が表示されるか否かを判定する描画範囲判定手段と、
前記描画範囲判定手段により前記グラフが前記描画範囲内に表示されないと判定された場合に、前記グラフの一部または全部が表示される描画範囲を再設定する描画範囲再設定手段と、
前記描画範囲再設定手段により描画範囲が再設定された場合には当該描画範囲を対応する関数式に対応付けて前記描画範囲記憶手段に上書きして記憶させる描画範囲再記憶手段と、を備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、数式演算装置において、
描画範囲を記憶する描画範囲記憶手段と、
プログラムを編集するモードに設定するプログラム編集モード設定手段と、
前記プログラム編集モード設定手段によりプログラムを編集するモードに設定された状態で関数式を入力する関数式入力手段と、
前記プログラム編集モード設定手段によりプログラムを編集するモードに設定された状態で、前記関数式入力手段により入力された前記関数式のグラフを描画する命令を入力するグラフ描画命令入力手段と、
前記グラフ描画命令入力手段により前記命令が入力された際に、前記命令に対応した前記関数式が前記描画範囲記憶手段に記憶された前記描画範囲に基づいて前記グラフを描画した場合に、当該描画範囲内に前記グラフの一部または全部が表示されるか否かを判定する描画範囲判定手段と、
前記描画範囲判定手段により前記グラフが前記描画範囲内に表示されないと判定された場合に、前記グラフが表示される描画範囲をユーザに再設定させる描画範囲再設定手段と、
前記描画範囲再設定手段により描画範囲が再設定された場合には当該描画範囲を対応する関数式に対応付けて前記描画範囲記憶手段に上書きして記憶させる描画範囲再記憶手段と、を備えることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、数式演算装置において、
描画範囲を記憶する描画範囲記憶手段と、
プログラムを編集するモードに設定するプログラム編集モード設定手段と、
前記プログラム編集モード設定手段によりプログラムを編集するモードに設定された状態で関数式を入力する関数式入力手段と、
前記プログラム編集モード設定手段によりプログラムを編集するモードに設定された状態で、前記関数式入力手段により入力された前記関数式のグラフを描画する命令を入力するグラフ描画命令入力手段と、
前記グラフ描画命令入力手段により前記命令が入力された際に、前記命令に対応した前記関数式が前記描画範囲記憶手段に記憶された前記描画範囲に基づいて前記グラフを描画した場合に、当該描画範囲内に前記グラフの一部または全部が表示されるか否かを判定する描画範囲判定手段と、
前記描画範囲判定手段により前記グラフが前記描画範囲内に表示されないと判定された場合に、前記グラフの一部または全部が表示される描画範囲を自動的に再設定するか、或いは前記グラフが表示される描画範囲をユーザに再設定させるかを選択させる設定選択手段と、
前記設定選択手段により選択された手法により前記描画範囲を再設定する描画範囲再設定手段と、
前記描画範囲再設定手段により描画範囲が再設定された場合には当該描画範囲を対応する関数式に対応付けて前記描画範囲記憶手段に上書きして記憶させる描画範囲再記憶手段と、を備えることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3の何れか一項に記載の数式演算装置において、
前記描画範囲記憶手段は、関数式毎に前記描画範囲を記憶し、
前記グラフ描画命令入力手段は、前記関数式入力手段により入力された複数の関数式のグラフをそれぞれ描画する命令を入力し、
前記描画範囲判定手段は、前記グラフ描画命令入力手段により前記命令が入力された際に、前記命令に対応した前記複数の関数式が前記描画範囲記憶手段に記憶された各描画範囲に基づいて前記グラフを描画した場合に、当該描画範囲内に前記グラフの一部または全部が表示されるか否かを各グラフについて判定し、
前記描画範囲再記憶手段は、前記複数の関数式について描画範囲が再設定された場合には関数式毎に描画範囲を前記関数式に対応付けて前記描画範囲記憶手段に上書きして記憶させることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項4の何れか一項に記載の数式演算装置において、前記描画範囲判定手段により、前記命令に対応した前記関数式のグラフを前記描画範囲記憶手段に記憶された前記描画範囲に基づいて描画した場合に、当該描画範囲内に前記グラフが表示されないと判定された場合に、表示手段にエラー表示がなされることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、数式演算プログラムにおいて、
コンピュータに、
描画範囲をメモリに記憶する描画範囲記憶機能、
プログラムを編集するモードに設定するプログラム編集モード設定機能、
前記プログラム編集モード設定機能を介してプログラムを編集するモードに設定された状態で関数式を入力する関数式入力機能、
前記プログラム編集モード設定機能を介してプログラムを編集するモードに設定された状態で、前記関数式入力機能を介して入力された前記関数式のグラフを描画する命令を入力するグラフ描画命令入力機能、
前記グラフ描画命令入力機能を介して前記命令が入力された際に、前記命令に対応した前記関数式が前記メモリに記憶された前記描画範囲に基づいて前記グラフを描画した場合に、当該描画範囲内に前記グラフの一部または全部が表示されるか否かを判定する描画範囲判定機能、
前記描画範囲判定機能を介して前記グラフが前記描画範囲内に表示されないと判定された場合に、前記グラフの一部または全部が表示される描画範囲を再設定する描画範囲再設定機能、
前記描画範囲再設定機能を介して描画範囲が再設定された場合には当該描画範囲を対応する関数式に対応付けて前記メモリに上書きして記憶させる描画範囲再記憶機能、を実現させることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、数式演算プログラムにおいて、
コンピュータに、
描画範囲をメモリに記憶する描画範囲記憶機能、
プログラムを編集するモードに設定するプログラム編集モード設定機能、
前記プログラム編集モード設定機能を介してプログラムを編集するモードに設定された状態で関数式を入力する関数式入力機能、
前記プログラム編集モード設定機能を介してプログラムを編集するモードに設定された状態で、前記関数式入力機能を介して入力された前記関数式のグラフを描画する命令を入力するグラフ描画命令入力機能、
前記グラフ描画命令入力機能を介して前記命令が入力された際に、前記命令に対応した前記関数式が前記メモリに記憶された前記描画範囲に基づいて前記グラフを描画した場合に、当該描画範囲内に前記グラフの一部または全部が表示されるか否かを判定する描画範囲判定機能、
前記描画範囲判定機能を介して前記グラフが前記描画範囲内に表示されないと判定された場合に、前記グラフが表示される描画範囲をユーザに再設定させる描画範囲再設定機能、
前記描画範囲再設定機能を介して描画範囲が再設定された場合には当該描画範囲を対応する関数式に対応付けて前記メモリに上書きして記憶させる描画範囲再記憶機能、を実現させることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、数式演算プログラムにおいて、
コンピュータに、
描画範囲をメモリに記憶する描画範囲記憶機能、
プログラムを編集するモードに設定するプログラム編集モード設定機能、
前記プログラム編集モード設定機能を介してプログラムを編集するモードに設定された状態で関数式を入力する関数式入力機能、
前記プログラム編集モード設定機能を介してプログラムを編集するモードに設定された状態で、前記関数式入力機能を介して入力された前記関数式のグラフを描画する命令を入力するグラフ描画命令入力機能、
前記グラフ描画命令入力機能を介して前記命令が入力された際に、前記命令に対応した前記関数式が前記メモリに記憶された前記描画範囲に基づいて前記グラフを描画した場合に、当該描画範囲内に前記グラフの一部または全部が表示されるか否かを判定する描画範囲判定機能、
前記描画範囲判定機能を介して前記グラフが前記描画範囲内に表示されないと判定された場合に、前記グラフの一部または全部が表示される描画範囲を自動的に再設定するか、或いは前記グラフが表示される描画範囲をユーザに再設定させるかを選択させる設定選択機能、
前記設定選択機能を介して選択された手法により前記描画範囲を再設定する描画範囲再設定機能、
前記描画範囲再設定機能を介して描画範囲が再設定された場合には当該描画範囲を対応する関数式に対応付けて前記メモリに上書きして記憶させる描画範囲再記憶機能、を実現させることを特徴とする。
本発明によれば、通常はプログラム実行時にプログラム中の関数式のグラフを描画させる命令がプログラム編集時にプログラム中に入力された時点で、描画範囲内に関数式のグラフが全く表示されない場合に描画範囲の再設定を行い、或いはユーザに再設定を要求することで、関数式のグラフの適切な描画範囲をプログラムの編集中に設定し修正することが可能となる。
以下、本発明に係る数式演算装置の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
[第1の実施の形態]
図1に、第1の実施形態に係る数式演算装置の正面図を示す。本実施形態に係る数式演算装置1は、主に、各種キー群2と、表示手段であるディスプレイ3とを備えている。
各種キー群2は、数式演算装置1の処理モードを設定したり、プログラムを構成する関数式や文字、数字等を入力したり、各種処理の指示を入力するためのキー群であり、それぞれ固有の機能を割り当てられた複数のキーを備えている。
各種キー群2の中で、セットアップキー20は、数式演算装置1の処理モードを、プログラムを編集するモードに設定するためのキーである。セットアップキー20は、ユーザにより押下されると、ディスプレイ3の画面上にメニュー画面が表示され、メニュー画面中に数式演算装置1が実行可能な複数の処理モードが表示されるようになっている。そして、ユーザが行いたい処理モードにカーソルをあわせてEXEキー26を押下することにより数式演算装置1の処理モードを設定できるようになっている。
テンキー21や各種の演算キー22、各種ファンクションキー23は、数式演算装置1の処理モードがプログラム編集モードに設定された状態で、関数式やその描画範囲を入力する手段を構成している。
具体的には、テンキー21は数値を入力するためのキーであり、「x2」キーや「log」キー、「sin」キー、「exp」キー等の演算キー22は四則演算や正弦演算、余弦演算、正接演算、対数演算、指数演算等の関数式を構成する演算子を入力するためのキーであり、各種ファンクションキー23はその他の演算子や特殊な関数式等を入力するためのキーである。また、本実施形態では、shiftキー24を押下した状態でテンキー21を操作することで、プログラムの編集に必要なアルファベット等を入力できるようになっている。
また、プログラム中の関数式のグラフを描画する命令であるグラフ描画コマンドを、ファンクションキー23を介してプログラム中に書き込むことができるようになっている。なお、後述するように、本実施形態では、グラフ描画コマンドはプログラム中に「DrawGraph」と入力することで書き込まれるが、このコマンドは、前述したようにshiftキー24を押下した状態でテンキー21を介して入力することも可能である。
EXITキー25は、プログラムの編集を終了することを指示するためのキーである。EXEキー26は、数式演算装置1に対し処理の実行や決定の指示操作を受けるキーであり、また、作成されたプログラムの実行を指示するキーとして機能するようになっている。
ディスプレイ3は、本実施形態では、ドットマトリクス液晶で構成されている。しかし、この他にも、ディスプレイ3を例えばTFT(Thin Film Transistor)液晶で構成したり、PDP(Plasma Display Panel)とすることも可能であり、また、他の表示装置を用いて構成することも可能である。
ディスプレイ3には、編集中のプログラムの命令や関数式のほか、関数式のグラフやその描画範囲が表示されるようになっている。また、本実施形態では、後述するように、関数式のグラフを設定された描画範囲に基づいて描画した場合にその描画範囲内にグラフが表示されない場合には、ディスプレイ3の画面上にエラー表示がなされるようになっている。
続いて、数式演算装置1の機能構成について説明する。図2は、本実施形態に係る数式演算装置の機能構成を示すブロック図である。数式演算装置1は、入力部4、表示部5、ROM(Read Only Memory)6、RAM(Random Access Memory)7およびCPU8等の機能部を備えており、各機能部は図示しないバスで接続されている。
入力部4は、前述したテンキー21や演算キー22、各種ファンクションキー23、EXITキー25、EXEキー26等の各種キー群2を備えており、押下されたキーに対応する信号をCPU8に出力するようになっている。表示部5は、前述したディスプレイ3や、CPU8からの信号に基づいてディスプレイ3の各画素や各セグメントに所定の電圧を印加してディスプレイ3の画面上に文字や関数式、グラフ等を表示するための図示しない表示駆動回路等を備えている。
ROM6は、数式演算装置1におけるメニュー画面表示処理や各種設定処理、各種演算処理等の動作に係る各種プログラムや、数式演算装置1が備える種々の機能を実現するためのプログラム等を格納している。
また、ROM6は、プログラムの編集中にグラフ描画コマンドが入力された際に、そのグラフ描画コマンドに対応したプログラム中の関数式のグラフを描画範囲に基づいて描画した場合に、当該描画範囲内にそのグラフの一部または全部が表示されるか否かを判定する描画範囲判定プログラムと、描画範囲判定プログラムに従ってグラフが描画範囲内に表示されないと判定された場合に、グラフの一部または全部が表示される描画範囲を再設定する描画範囲再設定プログラムとを格納している。ROM6に記憶されている各プログラムは、必要に応じてCPU8によりROM6から読み出され、RAM7に展開された後に実行されるようになっている。なお、描画範囲再設定プログラムは、例えば特許文献2に記載された手法により最適な描画範囲を算出して再設定するためのプログラムである。
RAM7は、CPU8が実行する各種プログラムをプログラム用領域に書き込み、これらのプログラムの実行に係るデータ等を一時的に保持する演算用領域や表示用領域等を有する随時書き込み可能なメモリである。また、RAM7には、プログラム中の関数式とその描画範囲とが互いに対応付けられて記憶されるようになっている。
また、RAM7に記憶された描画範囲は、後述するように再設定された場合には再設定された描画範囲が上書きされて記憶されるようになっている。
CPU8は、各種キー2を介して入力される指示に応じて所定のプログラムに基づいた処理を実行し、各機能部への指示やデータの転送を行うようになっている。また、CPU8は、前記描画範囲判定プログラムに従って、プログラムの編集中に入力されたグラフ描画コマンドに対応したプログラム中の関数式のグラフを描画した場合に描画範囲内にそのグラフの一部または全部が表示されるか否かを判定し、前記描画範囲再設定プログラムに従って、グラフが描画範囲内に表示されないと判定された場合にはグラフの一部または全部が表示される描画範囲を再設定し、また、描画範囲を再設定した場合には再設定した描画範囲をRAM7の対応する描画範囲に上書きして記憶させるようになっている。
以下、CPU8により実行される数式演算装置1のプログラム編集モードにおける動作例について図3、図4に示すフローチャートと図5〜図11に示す画面表示とを用いて説明し、数式演算装置1のプログラム実行モードにおける動作例について図12に示すフローチャートを用いて説明する。
まず、数式演算装置1のプログラム編集モードにおける動作例について説明する。
前述したように、数式演算装置1は、セットアップキー20の押下によりディスプレイ3の画面上に表示されたメニュー画面の中からプログラム編集モードが選択されると、プログラム編集モードに設定されるようになっている。プログラム編集モードでは、図3のフローチャートに示すように、CPU8は、キー操作されたキーがEXITキー25か否かを判断し(ステップS1)、EXITキー25であれば(ステップS1;YES)、それまでに編集された内容を不揮発性のメモリに保存し(ステップS2)、ディスプレイ3の画面上の表示をメニュー画面に切り換えて(ステップS3)、プログラム編集モードを終了する。
CPU8は、キー操作されたキーがEXITキー25でなければ(ステップS1;NO)、入力されたキーの内容をディスプレイ3の画面に表示させる(ステップS4)。そして、例えば図5に示すように、グラフ描画コマンドが入力されるまで(ステップS5)、ユーザが入力するキー内容のディスプレイ3の画面上への表示を繰り返し、或いはEXITキー25の入力により編集処理を終了する。
なお、図5のプログラム例では、「ABC」はプログラム名、「Cls」は表示されているグラフを消去するコマンド、「Rad」は角度単位をradian単位に設定するコマンド、「S-L-Normal」は描画に用いる線の太さをNormalに設定するコマンドを表し、「Y=sinX-5」は関数式を表す。
続いて、CPU8は、図6に示すようにファンクションキー23やテンキー21を介してグラフ描画コマンドである「DrawGraph」が入力されたと判断すると(図3のステップS5;YES)、グラフ描画コマンドの直前までに入力された関数式のうち描画範囲が対応付けて保存されていない各関数式に対して、描画範囲をそれぞれ対応付けてRAM7中に保存するようになっている(ステップS6)。
本実施形態では、プログラムの実行時に各関数式のグラフがディスプレイ3の画面上に連続して表示される場合、各グラフのX軸やY軸が画面上で動かないすなわち同じ位置にある方が見易いであろうとの配慮から、ステップS6でCPU8により各関数式に自動的に対応付けられる描画範囲は、プログラム上でその関数式の直前に記載されている関数式と同じ描画範囲とされる。また、プログラム上でその関数式の直前に関数式が記載されていない場合や、その関数式の前に記載されている単数または複数の関数式に対して未だ描画範囲が対応付けられていない場合には、プログラム編集モード用のプログラムに予め設定されている描画範囲が対応付けられるようになっている。
続いて、CPU8は、グラフ描画コマンドに対応した各関数式のグラフを、各関数式に対応付けられてRAM7に保存された各描画範囲に基づいて描画した場合に、当該描画範囲内にグラフの一部または全部が表示されるか否かを各関数式について判定する(ステップS7)。そして、CPU8は、全ての関数式について各関数式に対応付けられた各描画範囲内にグラフの一部または全部が表示されると判定すると(ステップS7;YES)、ステップS1の処理に戻り、上記の処理を続行する。
また、CPU8は、各関数式に対応付けられた各描画範囲内にグラフが全く表示されない関数式があると判定すると(ステップS7;NO)、本実施形態では、図7に示すようにディスプレイ3の画面上にエラー表示を行うようになっている(図3のステップS8)。このようにエラー表示がなされることで、ユーザに描画範囲内に描画されない関数式が存在し、それについて描画範囲の再設定が行われることの注意を喚起することが可能となる。
続いて、CPU8は、描画範囲内にグラフが全く表示されない関数式の中から1つの関数式を選択して(図4のステップS9)、図8に示すように選択された関数式をカーソル等でユーザに示し、前述した描画範囲再設定プログラムに従ってその選択した関数式についてそのグラフの一部または全部が表示される適切な描画範囲を算出して再設定するようになっている(ステップS10)。
そして、本実施形態では、CPU8は、その結果をディスプレイ3の画面上に表示させるようになっている(ステップS11)。その際、図9に示すように再設定した描画範囲を表示させてもよく、また、図10に示すように再設定した描画範囲内にグラフを描画するように表示させてもよい。これらの表示は一定時間が経過した後、或いはユーザによりEXEキー26等が押下されると消えるようになっている。
なお、選択された関数式にカーソル等で示す表示や、再設定された描画範囲やグラフの表示は必ずしも行われなくてもよい。
続いて、CPU8は、再設定した描画範囲をその関数式に対応付けてRAM7に上書きして記憶させるようになっている(ステップS12)。そして、CPU8は、描画範囲内にグラフが全く表示されない関数式がまだあれば(ステップS13;YES)、ステップS9以降の処理を繰り返す。また、CPU8は、全ての関数式について描画範囲内に一部または全部が表示されると判断すると(ステップS13;NO)、図11に示すように、ディスプレイ3の画面を入力画面に戻し、グラフ描画コマンド「DrawGraph」の下段にカーソルを表示して図3のステップS1以降の処理に戻るようになっている。
次に、数式演算装置1のプログラム実行モードにおける動作例について説明する。
数式演算装置1は、セットアップキー20の押下によりディスプレイ3の画面上に表示されたメニュー画面の中からプログラム実行モードが選択されると、ディスプレイ3の画面上に実行可能なプログラムが表示され、プログラムを選択することによりそのプログラムが実行されるようになっている。
プログラム実行モードでは、CPU8は、入力されているコマンドに従って各種の処理を行う。図12のフローチャートに示すように、CPU8は、まず、次にコマンドが入力されているか否かを判断し(ステップS20)、次にコマンドがなければ(ステップS20;NO)、プログラムを終了するようになっている。
また、次にコマンドがあれば(ステップS20;YES)、CPU8は、次のコマンドを読み出して(ステップS21)、そのコマンドがグラフ描画コマンド「DrawGraph」であるか否かを判断し(ステップS22)、グラフ描画コマンドでなければ(ステップS22;NO)、そのコマンドに従って実行して(ステップS23)ステップS20の処理に戻る。
また、次のコマンドがグラフ描画コマンドであれば(ステップS22;YES)、グラフ描画コマンドの直前までの関数式のうち最初の関数式のグラフをその関数式に対応付けられた描画範囲でディスプレイ3の画面上に表示させるようになっている(ステップS24)。
例えば、プログラムが図6に示したようなプログラムの場合、CPU8は、グラフ描画コマンド「DrawGraph」を読み出すと、その直前の関数式「Y=sinX-5」のグラフをディスプレイ3の画面上に表示させる。その際、前述したプログラム編集モードにおいて、その描画範囲は図9に示したようにグラフの一部または全部が表示されるように適切な描画範囲がRAM7上に上書き保存されているから、その上書き保存された描画範囲が読み出され、ディスプレイ3の画面上には、図10に示したようなグラフが表示される。
続いて、CPU8は、グラフ描画コマンド「DrawGraph」の直前に記載されている関数式でまだ表示されていない関数式があるか否かを判断する(ステップS25)。図6に示したプログラムの場合、グラフ描画コマンドの直前には関数式が1つしかないから、CPU8は、この判断において関数式はないと判断して(ステップS25;NO)、ステップS20の処理に戻る。
また、グラフ描画コマンドの直前にまだ表示されていない関数式がある場合には(ステップS25;YES)、CPU8はEXEキー26の入力を待って(ステップS26)、ユーザからEXEキー26の入力があれば(ステップS26;YES)、次の関数式のグラフを対応付けられた描画範囲でディスプレイ3の画面上に表示し(ステップS27)、その処理を表示されていない関数式がなくなるまで行うようになっている。
以上のように、本実施形態に係る数式演算装置1によれば、プログラムの実行時に関数式のグラフを表示することを指示するグラフ描画コマンドすなわち関数式のグラフを描画する命令に注目し、プログラムの編集の時点で、グラフ描画コマンドがプログラム中に入力された段階で描画範囲内にその関数式のグラフが表示されるか否かをCPUが自動的に判断し、グラフがその描画範囲内に表示されない場合には、グラフの少なくとも一部が描画範囲内に表示されるように描画範囲を適切に修正して再設定し、再設定された描画範囲をその関数式に対応付けて元の描画範囲に上書きして記憶させる。
そのため、関数式のグラフの適切な描画範囲をプログラムの編集中に設定し修正することが可能となり、プログラムを実行させて描画範囲を修正して再度プログラムを実行させるといった手間のかかる作業を行う必要がなくなり、プログラムによるグラフの描画を適切かつ容易に行うことが可能となる。
なお、本実施形態に係る数式演算装置1では、例えば図13(A)に示すように、複数の関数式が記載されたプログラムを編集、実行することも可能である。ここで、関数式の右端のデルタの記号は、プログラム実行の際のEXEキー26待ちを表す記号であり、プログラム実行時に、例えばディスプレイ3の画面上に「Y=sinX」のグラフが表示されると、そのまま表示され続け、ユーザがEXEキー26を押下することで、次の「Y=sinX-5」のグラフが表示されることを意味する。すなわち、デルタの記号は、複数の関数式のグラフをそれぞれ描画する命令に相当する。
数式演算装置1では、図13(A)に示すようなプログラムの編集においても、図3、図4に示したフローチャートに従ってプログラム編集が行われる。要点を説明すると、CPU8は、プログラム編集モードで、プログラムにコマンドや関数式が入力され、図13(B)に示すようにグラフ描画コマンド「DrawGraph」が入力されると(図3のステップS5;YES)、グラフ描画コマンドの直前までに入力された関数式のうち描画範囲が対応付けて保存されていない各関数式「Y=sinX」〜「Y=sinX-1」に対して、関数式毎に描画範囲をそれぞれ対応付けてRAM7中に保存する(ステップS6)。
この場合、全ての関数式について描画範囲が設定されていないので、各関数式に、プログラム編集モード用のプログラムに予め設定されている、例えば、
Xmin:-6.3
Xmax:6.3
scale:1
Ymin:-2.0
Ymax:2.0
の描画範囲がそれぞれ対応付けられてRAM7に保存される。
続いて、CPU8は、最初の関数式「Y=sinX」は当該描画範囲内にグラフの一部または全部が表示されるが、次の関数式「Y=sinX-5」は当該描画範囲内にグラフが全く表示されないから(ステップS7;NO)、図13(C)に示すように、ディスプレイ3の画面上にエラー表示を行う(図3のステップS8)。そして、図13(D)に示すように、描画範囲内にグラフが全く表示されない関数式の中から1つの関数式「Y=sinX-5」を選択してカーソル等でユーザに示し(図4のステップS9)、描画範囲再設定プログラムに従ってその選択した関数式「Y=sinX-5」についてそのグラフの一部または全部が表示される適切な描画範囲を算出して再設定する(ステップS10)。
そして、CPU8は、その結果をディスプレイ3の画面上に表示させ(ステップS11)、再設定した描画範囲をその関数式「Y=sinX-5」に対応付けてRAM7に上書きして記憶させる(ステップS12)。そして、CPU8は、描画範囲内にグラフが全く表示されない関数式がなくなるまで上記の処理を繰り返し(ステップS9〜S13)、全ての関数式について描画範囲内に一部または全部が表示されると判断すると(ステップS13;NO)、ディスプレイ3の画面を入力画面に戻すようになっている。
このように、複数の関数式が同時に入力される図13(A)に示したようなプログラムにおいても、その編集段階で各関数式に適切な描画範囲が設定或いは再設定される。そのため、このようなプログラムにおいても、本実施形態と同様の効果が発揮される。
[第2の実施の形態]
上記の第1の実施形態の場合とは異なり、プログラムの編集の段階で、ユーザが関数式のグラフの描画範囲を手動で設定したいと思う場合もある。第2の実施形態では、このような要望に好適な数式演算装置について説明する。
本実施形態に係る数式演算装置の外観形状や機能構成は、図1および図2に示した第1の実施形態に係る数式演算装置1の場合と同様であり、プログラム編集モードも図3、図4に示したフローチャートのうち、グラフ描画コマンドが入力され(ステップS5;YES)、描画範囲を各関数式に対応付けて保存し(ステップS6)、各関数式のグラフが各描画範囲内に表示されない場合には(ステップS7;NO)エラー表示がなされる(ステップS8)までの処理は第1の実施形態の場合と同様である。そのため、第1の実施形態に係る数式演算装置1と同じ部材や処理については同一の符号を付して説明する。
本実施形態に係る数式演算装置では、プログラム編集モードにおける処理において、上記第1の実施形態に係る数式演算装置1の場合の図4に示したステップS9以降の処理の内容が異なる。本実施形態では、CPU8が、グラフが描画範囲内に表示されないと判定された場合に、グラフを表示させる描画範囲をユーザに再設定させるようになっている。
本実施形態では、図3に示したようにエラー表示を行った後(ステップS8)、図14のフローチャートに示すように、描画範囲内にグラフが全く表示されない関数式の中から1つの関数式を選択すると(ステップS9)、CPU8は、図15に示すように、その関数式について現在対応付けられている描画範囲をディスプレイ3の画面上に表示して、描画範囲の数値をユーザに書き換えさせて描画範囲を再設定させるようになっている(図14のステップS30)。
そして、ユーザによる再設定が終了し、ユーザがEXEキー26を押下すると(ステップS31;YES)、CPU8は、ユーザにより再設定された描画範囲に基づいてその関数式のグラフをディスプレイ3の画面上に表示するようになっている(ステップS32)。例えば、ユーザが図16に示すように描画範囲を再設定した場合、ディスプレイ3の画面上には、図17に示すようにグラフが表示される。
続いて、CPU8はユーザからの入力を待ち、ユーザが再設定した描画範囲で良くなければ(図14のステップS33;NO)、描画範囲の再設定作業を繰り返し(ステップS30〜S33)、ユーザが再設定した描画範囲で良ければ(ステップS33;YES)、第1の実施形態と同様に、再設定された描画範囲をその関数式に対応付けてRAM7に上書きして記憶させる(ステップS12)。そして、描画範囲内に全く表示されない関数式がまだあれば(ステップS13;YES)、ステップS9以降の処理を繰り返す。
また、CPU8は、全ての関数式について描画範囲内に一部または全部が表示されると判断すると(ステップS13;NO)、図11に示したように、ディスプレイ3の画面を入力画面に戻し、グラフ描画コマンド「DrawGraph」の下段にカーソルを表示して図3のステップS1以降の処理に戻るようになっている。
なお、数式演算装置1のプログラム実行モードにおける動作は、第1の実施形態の場合と同様であるので、説明を省略する。
以上のように、本実施形態に係る数式演算装置1によれば、プログラムの実行時に関数式のグラフを表示することを指示するグラフ描画コマンドすなわち関数式のグラフを描画する命令に注目し、プログラムの編集の時点で、グラフ描画コマンドがプログラム中に入力された段階で描画範囲内にその関数式のグラフが表示されるか否かをCPUが自動的に判断し、グラフがその描画範囲内に表示されない場合には、ユーザが描画範囲を修正して再設定し、再設定された描画範囲をその関数式に対応付けて元の描画範囲に上書きして記憶させる。
そのため、関数式のグラフをユーザが考える適切な描画範囲内に表示されるように、プログラムの編集中に設定し修正することが可能となり、プログラムを実行させて描画範囲を修正して再度プログラムを実行させるといった手間のかかる作業を行う必要がなくなり、プログラムによるグラフの描画を適切かつ容易に行うことが可能となる。
なお、第2の実施形態において、例えば、図14のフローチャートのグラフの表示処理(ステップS32)等において、前述した特許文献1に記載の技術を適用して、ディスプレイ3の画面上に表示されているグラフ中に、関数式のグラフの極大点や極小点のうちディスプレイ画面の中央に最も近い点の方向を示す矢印を表示する等してユーザの便宜を図るように構成することも可能である。
また、第2の実施形態を、図13(A)に示したような複数の関数式が同時に入力されるプログラムの編集に適用することも可能である。
一方、第2の実施形態のプログラム編集モードにおける動作を、第1の実施形態における動作と組み合わせることも可能である。
例えば、プログラム編集を第1の実施形態または第2の実施形態の何れの手法によって行うかを、メニュー画面の中からプログラム編集モードを選択する際に同時に設定するように構成することも可能である。
また、一旦、プログラム編集モードでプログラム編集処理が開始された後に、描画範囲の再設定を手動で行うか、CPU8が自動的に行うかを選択するように構成することも可能である。後者の場合、プログラム編集モードのフローチャートは、図3に示したようにエラー表示を行う(ステップS8)までは上記第1、第2の実施形態の場合と同様であるが、その後の処理は例えば図18のフローチャートに示すように構成される。
具体的には、CPU8は、描画範囲内にグラフが全く表示されない関数式の中から1つの関数式を選択すると(ステップS9)、続いて、再設定を自動的に行うか、ユーザが手動で再設定を行うかをディスプレイ3の画面上に表示してユーザに選択させる(ステップS40)。
そして、描画範囲の再設定をユーザが手動で行うことが選択されると(ステップS40;YES)、CPU8は、第2の実施形態と同様に、その関数式について現在対応付けられている描画範囲をディスプレイ3の画面上に表示して、描画範囲の数値をユーザに書き換えさせて描画範囲を再設定させ(ステップS30)、EXEキー26が押下されると(ステップS31;YES)、ユーザにより再設定された描画範囲に基づいてその関数式のグラフをディスプレイ3の画面上に表示する(ステップS32)。そして、ユーザが納得するまで(ステップS33;YES)描画範囲の再設定作業が繰り返される。
また、ステップS40で、描画範囲の再設定を自動的に行うことが選択されると(ステップS40;NO)、CPU8は、第1の実施形態と同様に、関数式についてそのグラフの一部または全部が表示される適切な描画範囲を算出して再設定し(ステップS10)、その結果をディスプレイ3の画面上に表示させる(ステップS11)。その際、グラフも画面上に表示してユーザの判断を仰ぎ(ステップS41)、ユーザが了解しない場合には(ステップS41;NO)、手動による描画範囲の再設定ルーチンに移行する(ステップS30〜S33)。
そして、手動で或いは自動的に再設定された描画範囲で良ければ(ステップS33;YESまたはステップS41;YES)、CPU8は、再設定した描画範囲をその関数式に対応付けてRAM7に上書きして記憶させ(ステップS12)、全ての関数式に適切な描画範囲が設定されるまで描画範囲の再設定を行う。
以上のように、数式演算装置を、プログラムの編集の時点でグラフの描画範囲の再設定をユーザが手動で行うかCPUに自動的に行わせるかをユーザが的確に判断して選択できるように構成することで、グラフの描画範囲の再設定をCPUに自動的に行わせてグラフの描画を容易に行わせるか、ユーザが納得するまで再設定してグラフの描画をより適切に行わせるようにするかを選択することが可能となる。そのため、プログラムによるグラフの描画を容易かつより適切に行うことが可能となる。
数式演算装置の正面図である。 数式演算装置の機能構成を示すブロック図である。 数式演算装置のプログラム編集モードの動作を示すフローチャートである。 第1の実施形態に係る数式演算装置のプログラム編集モードの動作を示すフローチャートである。 編集されるプログラムの一例を示す図である。 図5に示すプログラムにグラフ描画コマンドが入力された状態を示す図である。 ディスプレイの画面上に表示されるエラー表示の一例を示す図である。 描画範囲内にグラフが表示されない関数式をカーソルで示す状態を表す図である。 ディスプレイの画面上に表示される再設定した描画範囲の一例を示す図である。 再設定した描画範囲内に描画されたグラフの一例を示す図である。 入力画面に戻ったディスプレイの画面を示す図である。 数式演算装置のプログラム実行モードの動作を示すフローチャートである。 複数の関数式が同時に入力されるプログラムにおけるプログラム編集の過程を説明する図である。 第2の実施形態に係る数式演算装置のプログラム編集モードの動作を示すフローチャートである。 第2の実施形態において自動的に設定された描画範囲がディスプレイの画面上に表示された状態を表す図である。 第2の実施形態においてユーザにより再設定された描画範囲がディスプレイの画面上に表示された状態を表す図である。 図16に示された描画範囲に基づいて描画されたグラフを表す図である。 第1の実施形態と第2の実施形態のプログラム編集モードの動作を組み合わせた動作を示すフローチャートの一例である。
符号の説明
1 数式演算装置
3 ディスプレイ
7 RAM
8 CPU
20 セットアップキー
21 テンキー
22 演算キー
23 ファンクションキー

Claims (8)

  1. 描画範囲を記憶する描画範囲記憶手段と、
    プログラムを編集するモードに設定するプログラム編集モード設定手段と、
    前記プログラム編集モード設定手段によりプログラムを編集するモードに設定された状態で関数式を入力する関数式入力手段と、
    前記プログラム編集モード設定手段によりプログラムを編集するモードに設定された状態で、前記関数式入力手段により入力された前記関数式のグラフを描画する命令を入力するグラフ描画命令入力手段と、
    前記グラフ描画命令入力手段により前記命令が入力された際に、前記命令に対応した前記関数式の前記グラフを前記描画範囲記憶手段に記憶された前記描画範囲に基づいて描画した場合に、当該描画範囲内に前記グラフの一部または全部が表示されるか否かを判定する描画範囲判定手段と、
    前記描画範囲判定手段により前記グラフが前記描画範囲内に表示されないと判定された場合に、前記グラフの一部または全部が表示される描画範囲を再設定する描画範囲再設定手段と、
    前記描画範囲再設定手段により描画範囲が再設定された場合には当該描画範囲を対応する関数式に対応付けて前記描画範囲記憶手段に上書きして記憶させる描画範囲再記憶手段と、を備えることを特徴とする数式演算装置。
  2. 描画範囲を記憶する描画範囲記憶手段と、
    プログラムを編集するモードに設定するプログラム編集モード設定手段と、
    前記プログラム編集モード設定手段によりプログラムを編集するモードに設定された状態で関数式を入力する関数式入力手段と、
    前記プログラム編集モード設定手段によりプログラムを編集するモードに設定された状態で、前記関数式入力手段により入力された前記関数式のグラフを描画する命令を入力するグラフ描画命令入力手段と、
    前記グラフ描画命令入力手段により前記命令が入力された際に、前記命令に対応した前記関数式が前記描画範囲記憶手段に記憶された前記描画範囲に基づいて前記グラフを描画した場合に、当該描画範囲内に前記グラフの一部または全部が表示されるか否かを判定する描画範囲判定手段と、
    前記描画範囲判定手段により前記グラフが前記描画範囲内に表示されないと判定された場合に、前記グラフが表示される描画範囲をユーザに再設定させる描画範囲再設定手段と、
    前記描画範囲再設定手段により描画範囲が再設定された場合には当該描画範囲を対応する関数式に対応付けて前記描画範囲記憶手段に上書きして記憶させる描画範囲再記憶手段と、を備えることを特徴とする数式演算装置。
  3. 描画範囲を記憶する描画範囲記憶手段と、
    プログラムを編集するモードに設定するプログラム編集モード設定手段と、
    前記プログラム編集モード設定手段によりプログラムを編集するモードに設定された状態で関数式を入力する関数式入力手段と、
    前記プログラム編集モード設定手段によりプログラムを編集するモードに設定された状態で、前記関数式入力手段により入力された前記関数式のグラフを描画する命令を入力するグラフ描画命令入力手段と、
    前記グラフ描画命令入力手段により前記命令が入力された際に、前記命令に対応した前記関数式が前記描画範囲記憶手段に記憶された前記描画範囲に基づいて前記グラフを描画した場合に、当該描画範囲内に前記グラフの一部または全部が表示されるか否かを判定する描画範囲判定手段と、
    前記描画範囲判定手段により前記グラフが前記描画範囲内に表示されないと判定された場合に、前記グラフの一部または全部が表示される描画範囲を自動的に再設定するか、或いは前記グラフが表示される描画範囲をユーザに再設定させるかを選択させる設定選択手段と、
    前記設定選択手段により選択された手法により前記描画範囲を再設定する描画範囲再設定手段と、
    前記描画範囲再設定手段により描画範囲が再設定された場合には当該描画範囲を対応する関数式に対応付けて前記描画範囲記憶手段に上書きして記憶させる描画範囲再記憶手段と、を備えることを特徴とする数式演算装置。
  4. 前記描画範囲記憶手段は、関数式毎に前記描画範囲を記憶し、
    前記グラフ描画命令入力手段は、前記関数式入力手段により入力された複数の関数式のグラフをそれぞれ描画する命令を入力し、
    前記描画範囲判定手段は、前記グラフ描画命令入力手段により前記命令が入力された際に、前記命令に対応した前記複数の関数式が前記描画範囲記憶手段に記憶された各描画範囲に基づいて前記グラフを描画した場合に、当該描画範囲内に前記グラフの一部または全部が表示されるか否かを各グラフについて判定し、
    前記描画範囲再記憶手段は、前記複数の関数式について描画範囲が再設定された場合には関数式毎に描画範囲を前記関数式に対応付けて前記描画範囲記憶手段に上書きして記憶させることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載の数式演算装置。
  5. 前記描画範囲判定手段により、前記命令に対応した前記関数式のグラフを前記描画範囲記憶手段に記憶された前記描画範囲に基づいて描画した場合に、当該描画範囲内に前記グラフが表示されないと判定された場合に、表示手段にエラー表示がなされることを特徴とする請求項1から請求項4の何れか一項に記載の数式演算装置。
  6. コンピュータに、
    描画範囲をメモリに記憶する描画範囲記憶機能、
    プログラムを編集するモードに設定するプログラム編集モード設定機能、
    前記プログラム編集モード設定機能を介してプログラムを編集するモードに設定された状態で関数式を入力する関数式入力機能、
    前記プログラム編集モード設定機能を介してプログラムを編集するモードに設定された状態で、前記関数式入力機能を介して入力された前記関数式のグラフを描画する命令を入力するグラフ描画命令入力機能、
    前記グラフ描画命令入力機能を介して前記命令が入力された際に、前記命令に対応した前記関数式が前記メモリに記憶された前記描画範囲に基づいて前記グラフを描画した場合に、当該描画範囲内に前記グラフの一部または全部が表示されるか否かを判定する描画範囲判定機能、
    前記描画範囲判定機能を介して前記グラフが前記描画範囲内に表示されないと判定された場合に、前記グラフの一部または全部が表示される描画範囲を再設定する描画範囲再設定機能、
    前記描画範囲再設定機能を介して描画範囲が再設定された場合には当該描画範囲を対応する関数式に対応付けて前記メモリに上書きして記憶させる描画範囲再記憶機能、を実現させることを特徴とする数式演算プログラム。
  7. コンピュータに、
    描画範囲をメモリに記憶する描画範囲記憶機能、
    プログラムを編集するモードに設定するプログラム編集モード設定機能、
    前記プログラム編集モード設定機能を介してプログラムを編集するモードに設定された状態で関数式を入力する関数式入力機能、
    前記プログラム編集モード設定機能を介してプログラムを編集するモードに設定された状態で、前記関数式入力機能を介して入力された前記関数式のグラフを描画する命令を入力するグラフ描画命令入力機能、
    前記グラフ描画命令入力機能を介して前記命令が入力された際に、前記命令に対応した前記関数式が前記メモリに記憶された前記描画範囲に基づいて前記グラフを描画した場合に、当該描画範囲内に前記グラフの一部または全部が表示されるか否かを判定する描画範囲判定機能、
    前記描画範囲判定機能を介して前記グラフが前記描画範囲内に表示されないと判定された場合に、前記グラフが表示される描画範囲をユーザに再設定させる描画範囲再設定機能、
    前記描画範囲再設定機能を介して描画範囲が再設定された場合には当該描画範囲を対応する関数式に対応付けて前記メモリに上書きして記憶させる描画範囲再記憶機能、を実現させることを特徴とする数式演算プログラム。
  8. コンピュータに、
    描画範囲をメモリに記憶する描画範囲記憶機能、
    プログラムを編集するモードに設定するプログラム編集モード設定機能、
    前記プログラム編集モード設定機能を介してプログラムを編集するモードに設定された状態で関数式を入力する関数式入力機能、
    前記プログラム編集モード設定機能を介してプログラムを編集するモードに設定された状態で、前記関数式入力機能を介して入力された前記関数式のグラフを描画する命令を入力するグラフ描画命令入力機能、
    前記グラフ描画命令入力機能を介して前記命令が入力された際に、前記命令に対応した前記関数式が前記メモリに記憶された前記描画範囲に基づいて前記グラフを描画した場合に、当該描画範囲内に前記グラフの一部または全部が表示されるか否かを判定する描画範囲判定機能、
    前記描画範囲判定機能を介して前記グラフが前記描画範囲内に表示されないと判定された場合に、前記グラフの一部または全部が表示される描画範囲を自動的に再設定するか、或いは前記グラフが表示される描画範囲をユーザに再設定させるかを選択させる設定選択機能、
    前記設定選択機能を介して選択された手法により前記描画範囲を再設定する描画範囲再設定機能、
    前記描画範囲再設定機能を介して描画範囲が再設定された場合には当該描画範囲を対応する関数式に対応付けて前記メモリに上書きして記憶させる描画範囲再記憶機能、を実現させることを特徴とする数式演算プログラム。
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