JP2008249778A - ネットワーク接続環境設定用クライアント装置及びサーバ装置、並びにネットワーク接続環境設定プログラム - Google Patents

ネットワーク接続環境設定用クライアント装置及びサーバ装置、並びにネットワーク接続環境設定プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 電子音楽装置のネットワーク接続環境を簡単に設定できるようにする。
【解決手段】 ネットワーク接続用機器に対応する接続環境情報を入力すると、通信ネットワーク上のサーバ装置に対して入力した接続環境情報が送信され、サーバ装置から接続環境情報が埋め込まれた音楽演奏情報を受信する。受信した音楽演奏情報の再生に応じて接続手段に接続された電子音楽装置に対して、少なくとも埋め込まれた接続環境情報に対応する音楽演奏情報を取り出して送信する。この接続環境情報に対応する音楽演奏情報に従い、電子音楽装置が利用する所定のネットワーク接続用機器に対応する接続環境情報を電子音楽装置に自動設定させる。これにより、音楽演奏情報に関するデータ読み書き機能/機器しか具備していない電子音楽装置においても、ユーザが比較的簡単に当該電子音楽装置をネットワーク接続するために必要なネットワーク接続環境の設定を行うことができる。
【選択図】 図3

Description

この発明は、インターネット等の通信ネットワークを介して各種情報を相互に送受信することが可能なクライアント装置及びサーバ装置、並びにそれらに用いるプログラムに関する。特に、電子音楽装置を通信ネットワークに接続するために必要なネットワーク接続環境の設定をユーザが容易に行うことができるようにしたネットワーク接続環境設定用クライアント装置及びサーバ装置、並びにネットワーク接続環境設定プログラムに関する。
最近では、サーバ装置において運用されるウェブサイトからインターネットなどの通信ネットワークを介して音楽に関連する各種情報を取得することができる、ネットワーク接続機能を有した電子音楽装置がある。このネットワーク接続機能を有する電子音楽装置において、パーソナルコンピュータやPDAなどのユーザ端末と同様にネット上に展開している数多くのサーバ装置から音楽配信サービス等の提供を受けるには、ユーザ自身がインターネット接続サービス事業者 (ISP)や、電話回線又はケーブル回線等の接続回線提供者と契約した上で、ダイヤルアップモデムまたはADSLモデムやルーター、ハブ、無線アクセスポイント等のネットワーク接続用機器を購入あるいはレンタルして、これらを指定どおりに接続することでハードを構成すると共に、ユーザが使用する電子音楽装置に前記ネットワーク接続用機器及びその設定情報に対応する多種のネットワーク接続環境を正確に設定する必要がある。こうしたネットワーク接続環境をユーザが設定するための方法の1例として、例えば下記に示す特許文献1に記載の技術がある。この特許文献1に開示されている技術では、ユーザがユーザ端末を用いてサーバ装置に対して自機のネットワーク環境に関する情報を送ると、これに応じてサーバ装置からユーザ端末に対して専用のファイルがダウンロード配信方式又は電子メール添付方式により返送されるので、このユーザ端末に返送された専用のファイルを該ユーザ端末から電子音楽装置にインストールすることにより、専用ファイルに含まれる接続環境情報を電子音楽装置のネットワーク接続環境に自動的に設定するようになっている。
特開2005-148941号公報
上述したサーバ装置からユーザ端末に対して返信された専用のファイルに従って、電子音楽装置にネットワーク接続環境をインストールするには、ユーザ端末から前記専用のファイルを取得し、該取得した専用のファイルから接続環境情報を読み出すと共に、該読み出した接続環境情報を自機のネットワーク接続環境に書き込むための所謂「データ読み書き機能/機器」を電子音楽装置が有していることが必要である。しかし、一般的な電子音楽装置は(特に、既存のグレードの低い電子楽器など)、MIDI情報などの音楽演奏情報の読み書きを行う「MIDI情報に関するデータ読み書き機能/機器」については標準的に具備しているが、MIDI情報以外の読み書きを行う上記専用ファイルを含む「その他のデータに関するデータ読み書き機能/機器」については標準的に具備していない場合が多い。したがって、そうした電子音楽装置では、上述したサーバ装置からユーザ端末に対して返信された専用ファイルのデータを読み書きすることが困難であるため、従来の専用のファイルを利用しての電子音楽装置におけるネットワーク接続環境の設定を行うことはできない、という問題点があった。
本発明は上述の点に鑑みてなされたもので、MIDI情報(音楽演奏情報)に関するデータ読み書き機能/機器しか具備していない電子音楽装置においても、ユーザが比較的簡単に当該電子音楽装置をネットワーク接続するために必要なネットワーク接続環境の設定を行うことができる、ネットワーク接続環境設定用クライアント装置及びサーバ装置、並びにネットワーク接続環境設定プログラムを提供することを目的とする。
本発明の請求項1に係るクライアント装置は、通信ネットワーク上のサーバ装置とデータ通信可能に接続するネットワーク接続手段と、電子音楽装置との間で音楽演奏情報の送受信を行う接続手段と、所定のネットワーク接続用機器に対応する接続環境情報を入力する入力手段と、前記入力した接続環境情報を前記サーバ装置に送信する送信手段と、前記サーバ装置から音楽演奏情報を受信する受信手段であって、前記サーバ装置により音楽演奏情報として埋め込まれた前記送信した接続環境情報を含んでなる音楽演奏情報を受信するものと、前記受信した音楽演奏情報を再生し、前記接続手段に接続された電子音楽装置に対して、少なくとも前記音楽演奏情報に埋め込まれた接続環境情報に対応する音楽演奏情報を取り出して送信するデータ再生手段とを具えてなり、電子音楽装置が利用する所定のネットワーク接続用機器に対応する接続環境情報を、サーバ装置が音楽演奏情報として埋め込んだ接続環境情報に従って電子音楽装置に自動設定させることで、所定のネットワーク接続用機器を介した通信ネットワークへの前記電子音楽装置の接続を確立することを特徴とする。
この発明によると、所定のネットワーク接続用機器に対応する接続環境情報を入力すると、通信ネットワーク上のサーバ装置に対して前記入力した接続環境情報が送信され、これに応じて前記サーバ装置から前記送信した接続環境情報が埋め込まれた音楽演奏情報を受信する。そして、受信した音楽演奏情報を再生し、該再生に応じて接続手段に接続された電子音楽装置に対して、少なくとも前記音楽演奏情報に埋め込まれた接続環境情報に対応する音楽演奏情報を取り出して送信する。この接続環境情報に対応する音楽演奏情報に従い、電子音楽装置が利用する所定のネットワーク接続用機器に対応する接続環境情報を電子音楽装置に自動設定させることにより、所定のネットワーク接続用機器を介した通信ネットワークへの電子音楽装置の接続を確立することができるようになる。このようにして、音楽演奏情報に関するデータ読み書き機能/機器しか具備していない電子音楽装置においても、通信ネットワークに繋がる別途用意したクライアント装置を利用して、ユーザが比較的簡単に当該電子音楽装置をネットワーク接続するために必要なネットワーク接続環境の設定を行うことができる。
本発明の請求項4に係るサーバ装置は、通信ネットワークを介して少なくともクライアント装置と通信可能に接続されるサーバ装置であって、前記クライアント装置から、所定のネットワーク接続用機器を介して通信ネットワークへ接続するために必要な前記ネットワーク接続用機器に対応する接続環境情報を取得する取得手段と、前記取得した接続環境情報を音楽演奏情報として所定の音楽演奏情報に埋め込むデータ生成手段と、前記取得した接続環境情報を埋め込んだ音楽演奏情報を前記クライアント装置に送信するデータ送信手段とを具える。こうすることにより、ユーザはサーバ装置にアクセスし、利用するネットワーク接続用機器にあわせて環境設定情報を入力するだけで、電子音楽装置に対して当該電子音楽装置をネットワーク接続するために必要なネットワーク接続環境の設定を行うことが簡単にできるようになる。
本発明は装置の発明として構成し実施することができるのみならず、方法の発明として構成し実施することができる。また、本発明は、コンピュータまたはDSP等のプロセッサのプログラムの形態で実施することができるし、そのようなプログラムを記憶した記憶媒体の形態で実施することもできる。
この発明によれば、通信ネットワークに繋がる別途用意したパーソナルコンピュータ等のクライアント装置が、サーバ装置から取得した電子音楽装置用の接続環境情報を含む音楽演奏情報の再生を行い、該再生に応じて少なくとも接続環境情報に対応する音楽演奏情報を接続手段に接続された電子音楽装置に対して順次に送信し、電子音楽装置にネットワーク接続環境を自動設定させるようにしたことから、音楽演奏情報に関するデータ読み書き機能/機器しか具備していない電子音楽装置においても、ユーザが比較的簡単に電子音楽装置に対して当該電子音楽装置をネットワーク接続するために必要なネットワーク接続環境を設定することができるようになる、という効果を奏する。
以下、この発明の実施の形態を添付図面に従って詳細に説明する。
図1は、この発明に係るクライアント装置及びサーバ装置を適用したネットワーク接続環境設定システムの全体構成の概略を示すシステムブロック図である。図1に示すように、該システムは、複数の電子音楽装置MSやユーザ端末PC(クライアント装置)をネットワーク接続用機器NTに接続することに応じて、インターネット等の外部の通信ネットワークX上の1乃至複数のサーバ装置TS(所謂ウェブサーバ)との間で各種情報を相互に通信可能な状態とすることができるように構成されている。詳しくは後述するが、電子音楽装置MS及びサーバ装置TSあるいはユーザ端末PCは各々がCPU、ROM、RAM、通信ネットワークインタフェース等を含む独立した機器からなっている(後述する図2参照)。
電子音楽装置MSは、MIDIインタフェースMIを具備した例えば電子楽器などの従来知られた電子音楽機器(つまりMIDI機器)に、さらにターミナル・アダプタ、LANインタフェースなどの通信ネットワークインタフェース(図示せず)を具備したものであって、MIDIインタフェースMIを介して外部機器との間でシーケンシャルにMIDI情報(音楽演奏情報)の送受信を行うことができるだけでなく、ネットワーク接続用機器NT及び通信ネットワークXを介してサーバ装置TSにアクセスし、アクセスしたサーバ装置TSとの間でMIDI情報を含む各種情報の送受信(所謂ストリーム配信、擬似ストリーム配信あるいはダウンロード配信等)を行うことができるように、システムが構成される。また、電子音楽装置MSはサーバ装置TSとの間で各種情報の送受信を行うことができるだけでなく、共通のネットワーク接続用機器NTを介して接続されたユーザ端末PCとの間でも、ネットワーク接続用機器NTを介してMIDI情報を含む各種情報の送受信を行うことができるようにも、システムが構成される。
ただし、通信ネットワークX上のサーバ装置TSや共通のネットワーク接続用機器NTに接続されたユーザ端末PCとの間で、ネットワーク接続用機器NTを介して相互に各種情報の送受信を行うためには、上記のようにシステムを構成するだけでは足りず、ネットワーク接続用機器NTに繋げられておりサーバ装置TSとの間で既に相互に通信可能な状態となっているユーザ端末PCと同様にして、電子音楽装置MSにおいてもネットワーク接続用機器NTの構成等にあわせた所定のネットワーク接続環境が設定されていなければならないことは、既に述べたとおりである。すなわち、電子音楽装置MSに所定のネットワーク接続環境が既に設定済みである場合には、サーバ装置TSからは勿論のことユーザ端末TSからもMIDI情報を含む各種情報を、ネットワーク接続用機器NTを介して送受信することができるが、電子音楽装置MSに所定のネットワーク接続環境が未だ設定されていない場合、例えば初期状態のままの電子音楽装置MSなどでは、サーバ装置TSは勿論のことユーザ端末TSとの間においても、MIDI情報を含む各種情報をネットワーク接続用機器NTを介して送受信することができない。
他方、ユーザ端末PC(クライアント装置)は例えばパーソナルコンピュータ等のユーザ端末であって、ネットワーク接続用機器NTの構成等にあわせて所定のネットワーク接続環境が設定されることに伴い、通信ネットワークX上の任意のサーバ装置TSに対してアクセスすることができ、該アクセスに従い当該ユーザ端末PCと任意のサーバ装置TSとの間において相互に各種情報の送受信を行うことができるようになっている。また、ユーザ端末PCはMIDIインタフェースMIを有しており、該MIDIインタフェースMIを介して任意の電子音楽装置MSと接続することにより、該接続された任意の電子音楽装置MSとの間でMIDI情報(音楽演奏情報)の送受信をシーケンシャルに行うことができるようにもなっている(つまりMIDI機器でもある)。ネットワーク接続用機器NTは、電子音楽装置MSやユーザ端末PCを通信ネットワークXに接続するために必要な機器であって、例えばダイヤルアップモデムまたはADSLモデムやルーター、ハブ、無線アクセスポイント機器等の公知のどのような機器であってもよい。
上述したように、電子音楽装置MSにおいて通信ネットワークX上のサーバ装置TSにアクセスし、アクセスしたサーバ装置TSから音楽配信サービス等の提供を受けるには、既に通信ネットワークXに繋がっているユーザ端末PCと同様に、電子音楽装置MSにおいてもネットワーク接続用機器NTの構成等にあわせて所定のネットワーク接続環境を設定する必要がある。そこで、図1に示すシステムにおいては、ユーザ端末PCが接続されているのと共通のネットワーク接続用機器NTに接続されている電子音楽装置MS、あるいはユーザ端末PCが接続されているのとは別のネットワーク接続用機器NTに接続されている電子音楽装置MSどちらの場合であっても、ユーザ端末PC(クライアント装置)とMIDIインタフェースMIを介して接続し、該接続したユーザ端末PCからMIDIインタフェースMIを介してMIDI情報を取得し、該取得したMIDI情報に基づいてネットワーク接続環境の設定を行うようにしている。
前記ユーザ端末TSから取得するMIDI情報は、ユーザ端末TSが接続環境情報付きのMIDIファイルを再生することに応じて順次に(シーケンシャルに)ユーザ端末TSから入力される。このユーザ端末TSが再生する接続環境情報付きのMIDIファイルは、ユーザ端末PCから送信されたネットワーク環境に関する情報(ユーザ設定情報)に基づいて、サーバ装置TSにより生成されたMIDI情報である。すなわち、サーバ装置TSは、ユーザ端末PCから受信したユーザ入力に応じたネットワーク環境に関する情報(ユーザ設定情報)を、予め用意されたMIDI情報内に埋め込むことにより接続環境情報付きのMIDIファイルを生成し(詳しくは、ユーザ設定情報をシステムエクスクルーシブメッセージに変換した上で(ユーザ設定情報をMIDI情報化する)、予め用意された別のMIDI情報に付加する)、これをユーザ端末PCに対して返送する。ユーザ端末TSは、該返送される接続環境情報付きのMIDIファイルを再生する。上記したユーザ端末PC及びサーバ装置TS、電子音楽装置MSの各装置で実行する処理についての詳細は後述する(後述する図3参照)。
上記図1に示したネットワーク接続環境設定システムを構成する電子音楽装置MS、サーバ装置TS、ユーザ端末PC(クライアント装置)のいずれか1つのハード構成の一実施例について、図2を用いて説明する。図2は、上記各装置の1つの全体構成の一実施例を示すハード構成ブロック図である。ただし、上記各装置は同じようなハード構成を用いるものとして説明することができることから、代表として電子音楽装置MSの図を1つだけ用いて説明する。ここでは電子音楽装置MSとして電子楽器の形態のものを例に示しており、ネットワーク接続環境が設定済みである場合には、該電子楽器自体がネットワーク接続用機器NT及び通信ネットワークXを介してサーバ装置TSに対してアクセスすることで、サーバ装置TSから音楽配信サービス等の提供を単独で受けることができるようになる。
本実施例に示す電子音楽装置MS(電子楽器)は、マイクロプロセッサユニット(CPU)1、リードオンリメモリ(ROM)2、ランダムアクセスメモリ(RAM)3からなるマイクロコンピュータによって制御される。CPU1は、この電子楽器全体の動作を制御するものである。このCPU1に対して、データ及びアドレスバス1Dを介してROM2、RAM3、演奏操作検出回路4、設定操作検出回路5、表示回路6、音源回路7、効果回路8、ハードディスク9、不揮発メモリ10、通信ネットワークインタフェース(I/F)11、MIDIインタフェース(I/F)12がそれぞれ接続されている。ROM2は、CPU1により実行される各種プログラムや各種データを格納するものである。RAM3は、CPU1が所定のプログラムを実行する際に発生する各種データを一時的に記憶するワーキングメモリとして、あるいは現在実行中のプログラムやそれに関連するデータを記憶するメモリ等として使用される。RAM3の所定のアドレス領域がそれぞれの機能に割り当てられ、レジスタやフラグ、テーブル、メモリなどとして利用される。
演奏操作子4Aは楽音の音高を選択するための複数の鍵を備えた例えば鍵盤等のようなものであり、各鍵に対応してキースイッチを有しており、この演奏操作子4A(鍵盤等)は演奏のために使用できるのは勿論のこと、各種の機器設定等を入力するための入力手段として使用することもできる。演奏操作検出回路4は、演奏操作子4Aの各鍵の押圧及び離鍵を検出することによって検出出力を生じる。設定操作子(スイッチ等)5Aは、例えばユーザが曲の再生を行うためのスイッチ、通信ネットワークXを介して接続された外部のサーバ装置TSに対してユーザ所望の曲の配信(例えば、所望の曲に関するMIDI情報の配信等)を行うよう指示するスイッチなどがある。勿論、設定操作子5Aは他にも、音高、音色、効果等を選択・設定・制御するために用いる数値データ入力用のテンキーや文字データ入力用のキーボード、あるいはディスプレイ6Aに表示される所定のポインタを操作するために用いるマウスなどの各種操作子を含んでいてよい。設定操作検出回路5は、上記各スイッチの操作状態を検出し、その操作状態に応じたスイッチ情報をデータ及びアドレスバス1Dを介してCPU1に出力する。
表示回路6は例えば液晶表示パネル(LCD)やCRT等から構成されるディスプレイ6Aに、例えば記憶済みの曲一覧、ネットワーク接続環境に関する現在の設定状況、通信ネットワークXを介して接続された外部のサーバ装置TSとの通信状態、あるいはCPU1の制御状態などを表示する。音源回路7は複数のチャンネルで楽音信号の同時発生が可能であり、データ及びアドレスバス1Dを経由して与えられた、ユーザによる演奏操作子4の操作に応じてあるいは所定の音楽演奏情報(MIDI情報等)に基づき発生される各種演奏情報を入力し、これらの演奏情報に基づいて楽音信号を発生する。また、音源回路7では発生させる楽音信号を音色パラメータに基づいて制御し、該発生させた楽音信号を効果回路8を介してアンプやスピーカなどを含むサウンドシステム8Aから発音する。効果回路8は、音源回路7からの楽音信号に効果を付与する。こうした音源回路7、効果回路8、サウンドシステム8Aの構成には、従来のいかなる構成を用いてもよい。例えば、音源回路7はFM、PCM、物理モデル、フォルマント合成等の各種楽音合成方式のいずれを採用してもよく、また専用のハードウェアで構成してもよいし、CPU1やDSP(図示せず)等によるソフトウェア処理で構成してもよい。
ハードディスク9は、制御プログラムや、例えば通信ネットワークXを介して接続された外部のサーバ装置TSから配信されたMIDI情報等の各種データを多数記憶する。不揮発メモリ10は、ネットワーク接続環境などの本電子楽器に関する任意に変更可能な各種機器設定情報などを記憶する。通信ネットワークインタフェース(I/F)11はネットワーク接続用機器NTと接続するためのものであり、該通信ネットワークインタフェース11を介して電子楽器本体とネットワーク接続用機器NTとが接続されることにより、電子楽器が適宜の通信規格に従い有線あるいは無線の通信ネットワークXに接続することができるようになる。すなわち、この電子楽器では楽器演奏やMIDI情報の再生/送受信などの音楽関連機能に加えて、ネットワーク接続用機器NT及び通信ネットワークXを介して接続したサーバ装置TS(ウェブサイト)から音楽に関連する情報やデータあるいはプログラムを取得する機能など、通常のパーソナルコンピュータで行いうる種々の機能を実行できるようにも構成されている。なお、ROM2やハードディスク9等に制御プログラムや各種データが記憶されていない場合には、接続したサーバ装置TSから制御プログラムや各種データなどをダウンロードすることもできる。また、共通のネットワーク接続用機器NTを介して接続したユーザ端末PCから、音楽に関連する情報やデータあるいはプログラムなどを取得することもできる。ただし、どちらの場合も、電子楽器にネットワーク接続環境が設定済みである場合にのみ可能である。
MIDIインタフェース(I/F)12は、外部接続されたユーザ端末PCからMIDI情報を当該電子楽器へ入力したり、あるいは当該電子楽器からMIDI情報をユーザ端末PCへ出力するためのインタフェースである。特に、MIDIインタフェースを介して接続されたユーザ端末PCからは、該接続されたユーザ端末PCがサーバ装置PCから取得した接続環境情報付きMIDIファイルを再生することに伴って、順次に(シーケンシャルに)MIDIメッセージが電子楽器に送信されることになる。なお、MIDIインタフェース12に外部接続されうる機器はユーザ端末PCに限らず、他のMIDI機器も外部接続されうることは言うまでもない。他のMIDI機器は、ユーザによるマニュアル演奏操作に応じてMIDI形式のデータを発生する機器であってもよく、鍵盤型、ギター型、管楽器型、打楽器型、身振り型等どのようなタイプの操作子を具えた(若しくは、操作形態からなる)機器であってもよい。
なお、上述した電子楽器において、演奏操作子4Aは鍵盤楽器の形態に限らず、弦楽器や管楽器、あるいは打楽器等どのようなタイプの形態でもよい。また、電子楽器は演奏操作子4Aやディスプレイ6Aなどを1つの装置本体に内蔵したものに限らず、それぞれが別々に構成され、各種ネットワーク等の通信手段を用いて各装置を接続するように構成されたものであってもよいことは言うまでもない。さらに、本実施例に係る電子音楽装置MSとしては電子楽器の形態に限らず、自動演奏装置、オーディオ再生装置、エフェクタ、自動作曲装置、楽譜作成・表示装置、何らかの音楽又は音響再生ソフトウェアを搭載したコンピュータなど、MIDIインタフェースを具え、音楽に関連する再生/表示機能を持つ電子機器の形態であればどのようなものであってもよい。
次に、上記図1に示したネットワーク接続環境設定システムを実現する具体的な処理について、図3を用いて説明する。図3は、「ネットワーク接続環境設定処理」の一実施例を示すフローチャートである。当該処理は、電子音楽装置MSと、電子音楽装置MSとMIDIインタフェースを介して接続されている一方で、サーバ装置TSと通信ネットワークXを介して接続しうるユーザ端末PCと、前記ユーザ端末PCと通信ネットワークXを介して接続されるサーバ装置TS(ウェブサーバ)とにより実行される処理である。なお、ここでは説明を理解し易くするために、電子音楽装置MS、ユーザ端末PC、サーバ装置TSのそれぞれで実行する処理を1つの図面に図示し、電子音楽装置MS、ユーザ端末PC、サーバ装置TSのそれぞれで実行する各処理について処理順に従って順次に説明する。なお、図3において点線で示す各矢印は、適宜のタイミングで電子音楽装置MS、ユーザ端末PC、サーバ装置TSそれぞれの間で行われる各種データの送受信を便宜的に表したものである。
まず、ユーザ端末PCにおいて、ユーザ操作に応じてブラウザを起動する(ステップP1)。次に、ユーザよるブラウズ操作(前記ブラウザの起動に伴いディスプレイ6Aに表示される図示しないブラウザ画面に従う入力操作)に応じて、ユーザ端末PCと通信ネットワークX上の所定のウェブサイト(例えば電子楽器等のメーカが運営しているサイトなど)を運営しているサーバ装置TSとの接続を確立し、当該サーバ装置TSに対して接続環境設定ページを送信するようhttpプロトコルに従い要求する(ステップP2)。サーバ装置TSではユーザ端末PCからの接続環境設定ページの送信要求を受信すると、ユーザ端末PCに対して接続環境設定ページファイルをhttpプロトコルに従い送信する(ステップS1)。ユーザ端末PCでは受信した接続環境設定ページファイルに基づき、既にディスプレイ6Aに表示中のブラウザ画面上に「ネットワーク接続環境入力画面」を表示する(ステップP3)。すなわち、ユーザはユーザ端末PCにおいてブラウザを立ち上げネットワーク接続環境設定専用のウェブページ(ネットワーク接続環境入力画面)を開き、ユーザは該「ネットワーク接続環境入力画面」を参照して、電子音楽装置MSに設定したいネットワーク接続環境に関する情報の入力を行うことができるようになる。
ここで、ユーザに対してネットワーク接続環境に関する情報の入力を促すために、サーバ装置TSから受信した接続環境設定ページファイルに基づきブラウザ画面上に表示される「ネットワーク接続環境入力画面」について、図4を用いて説明する。図4は、「ネットワーク接続環境入力画面」の一実施例を示す概念図である。
図4に示すように、ブラウザ画面BZ上に表示される「ネットワーク接続環境入力画面」は、電子音楽装置MSにおけるネットワーク接続環境に関する情報をユーザに入力させるための画面表示であって、ユーザに入力させる情報として例えば「LAN」や「無線LAN」などの設定カテゴリTG毎に、各設定カテゴリTGに含まれる複数の設定項目IKと、各設定項目IKに対応したユーザ入力領域IAとを表示する。ユーザは、ダイヤルアップモデムまたはADSLモデムやルーター、ハブ、無線アクセスポイント等の電子音楽装置MSを接続したいネットワーク接続用機器NT及びその設定情報に応じて、該当するタグを選択することで設定カテゴリTGを任意に変更することができる。設定カテゴリTGは更に詳細な設定項目IKに分かれており、図示のような設定カテゴリ「LAN」の場合には、「DHCPの利用」、「DNSサーバ1」、「DNSサーバ2」、「IPアドレス」、「サブネットマスク」、「ゲートウェイ」などが設定項目となる。ユーザはポインタPを操作して、入力したい設定項目IKに対応するユーザ入力領域IAを指定すると、該指定されたユーザ入力領域IAが入力可能となるので(図中において斜線で示した領域が入力可能領域である)、ユーザは電子音楽装置MSを接続するネットワーク接続用機器NTに準じた設定内容を入力する。こうした「ネットワーク接続環境入力画面」に表示される設定項目及びユーザが入力する各設定項目に対応する設定内容については公知であることから、ここでは説明を省略する。
また、「ネットワーク接続環境入力画面」には上記した他に、ネットワーク接続環境設定ボタンSBと、キャンセルボタンCBとが表示されている。キャンセルボタンCBは、選択中の設定カテゴリTGにおいてユーザが入力した全ての(又は指定した一部の)設定内容を取り消してクリア又は初期状態に戻すためのボタンである。他方、ネットワーク接続環境設定ボタンSBはユーザが入力した設定内容を確定するためのボタンであって、このネットワーク接続環境設定ボタンSBの操作に応じて確定した設定内容をユーザ設定情報としてサーバ装置TSに対して送信する。送信対象のサーバ装置TSは、ブラウザ画面BZ上部に表示されているインターネットアドレスが付されたウェブサイトを運営しているサーバ装置である。ユーザは該「ネットワーク接続環境入力画面」に表示された設定項目IKに従って設定内容を入力していくだけで、ユーザが利用しようとする電子音楽装置MSのネットワーク接続環境に関する情報を簡単に入力することができる。なお、この実施例に示した上記設定カテゴリTG、各設定カテゴリ毎の設定項目IK及び設定内容は一例でありこれに限らないことは言うまでもない。
図3の説明に戻って、ユーザ端末は、上記「ネットワーク接続環境設定画面」においてユーザにより入力された設定内容を設定項目毎にユーザ設定情報として保持する(ステップP4)。そして、ユーザによる「ネットワーク接続環境設定画面」のネットワーク接続環境設定ボタンSBの操作に応じて、httpプロトコルに従って、前記ユーザ設定情報をサーバ装置TSに対して送信すると共に、電子音楽装置MSのネットワーク接続環境設定用の設定ファイル(接続環境情報付きのMIDIファイル)を送信するようサーバ装置TSに要求する(ステップP5)。サーバ装置TSではユーザ端末PCから設定ファイル送信要求を受信すると、該要求と共にユーザ端末PCから送信されたユーザ設定情報を取得する(ステップS2)。ユーザ設定情報を受信したサーバ装置TSは、該受信したユーザ設定情報をMIDI情報化(ユーザ設定情報をMIDI情報に変換)し、該MIDI情報化したユーザ設定情報を予め用意されたMIDI情報(デフォルト、サーバ装置TSがランダムに選択したもの、あるいはユーザ端末PC からユーザが選択したもの等)に埋め込んで、接続環境情報付きのMIDIファイルを生成する(ステップS3)。この接続環境情報付きのMIDIファイルは、該当の電子音楽装置MSを通信ネットワークXに接続するために設定することが必要とされる接続環境情報をMIDIファイル化したもの、つまり接続環境情報として通常は別々に記憶される設定カテゴリ毎の設定項目及びその設定内容を1つのファイル形式のMIDI情報にまとめて記憶したものである。具体的には、予め設定項目毎に固有のシステムIDを割り当てておき、受信したユーザ設定情報内に含まれる設定項目に対応するシステムIDと受信したユーザ設定情報内に含まれる該当の設定内容とを組み合わせて、これをシステムエクスクルーシブ・メッセージとして予め用意されているMIDI情報の適宜の位置に埋め込むことにより生成される。サーバ装置TSは、生成した接続環境情報付きのMIDIファイルをユーザ端末PCに対して返送する(ステップS4)。
ユーザ端末PCは、サーバ装置TSから接続環境情報付きのMIDIファイルを受信したか否かをチェックしており、接続環境情報付きのMIDIファイルを受信すると(ステップP6)、該受信した接続環境情報付きのMIDIファイルタイプに該当する、該ファイルタイプのデータを再生することが可能なデータ再生用のプラグインプログラムがあるか否かを判定する(ステップP7)。該当するプラグインプログラムがないと判定した場合には(ステップP7のno)、ダイアログをディスプレイ6A上に表示し、ユーザに対して接続環境情報付きのMIDIファイルを保存するよう促し、ユーザ操作に応じて接続環境情報付きのMIDIファイルをハードディスク9等に保存する(記憶する)。一方、該当するプラグインプログラムがあると判定した場合には(ステップP7のyes)、該プラグインプログラムを起動することで起動中のブラウザが有するウェブページ表示機能にデータ再生機能を追加して、前記受信した接続環境情報付きのMIDIファイルを再生処理させる(ステップP8)。この接続環境情報付きのMIDIファイルの再生処理に応じて、ユーザ端末PCからMIDIインタフェース12を介して接続されている電子音楽装置MSに対して、MIDIプロトコルに従い順次に(シーケンシャルに)MIDIメッセージが送信される。
電子音楽装置MSはMIDIインタフェース12を介して接続されているユーザ端末PCからMIDIメッセージを受信すると(ステップD1)、該受信したMIDIメッセージが接続環境設定に関するシステムエクスクルーシブメッセージであるか否かを判定する(ステップD2)。受信したMIDIメッセージが接続環境設定に関するシステムエクスクルーシブメッセージでないと判定した場合には(ステップD2のno)、受信したMIDIメッセージの内容に応じて通常の楽音生成処理(システム設定等の処理を含む)を行う(ステップD4)。他方、受信したMIDIメッセージが接続環境設定に関するシステムエクスクルーシブメッセージであると判定した場合には(ステップD2のyes)、システムエクスクルーシブメッセージに基づく接続環境情報を、ネットワーク接続環境として不揮発メモリ10に保存する(ステップD3)。すなわち、システムエクスクルーシブメッセージ内のシステムIDに対応する設定項目毎に、システムIDと組み合わされた設定内容(環境設定情報)をそれぞれ設定することで、当該電子音楽装置MSにおけるネットワーク接続環境の設定を行う。これにより、電子音楽装置MSはインターネット等の外部の通信ネットワークXに接続することが可能となり、該通信ネットワークX上のサーバ装置TSから音楽配信などの各種サービスの提供を受けることができるようになる。この場合、ユーザ端末PC側でMIDI情報の再生を行い、電子音楽装置MS側では受信したMIDIメッセージに基づきネットワーク接続環境を自動的に設定することから、ユーザは電子音楽装置MSを操作する必要が全くない。サーバ装置TSは、通信ネットワークXを介して接続された電子音楽装置MSからのサービス提供の要求に応じて、音楽配信サービス等のサービスを提供する(ステップS5)。
以上のようにすると、MIDI情報に関するデータ読み書き機能/機器しか具備していない電子音楽装置MSにおいても、通信ネットワークに繋がる別途用意したパーソナルコンピュータ等のクライアント装置PCを利用して、ユーザが比較的簡単に当該電子音楽装置MSをネットワーク接続するために必要なネットワーク接続環境の設定を行うことができ便利であり、ユーザのネットワーク接続環境の設定に係る負担を小さくすることができる。すなわち、通信ネットワークXを介してアクセスしたウェブサイト(サーバ装置TS)上で電子音楽装置用の接続環境情報をユーザに入力させ、該ウェブサイトからMIDI情報化された前記入力された接続環境情報(ユーザ設定情報)を含むMIDIファイルが送信されるようにしたので、ウェブサイトによる極め細やかな入力サポートが可能になりユーザの負担が小さい。ユーザ端末PCは電子音楽装置MSに備え付けのディスプレイよりも表示面積の大きいディスプレイが用いられており、また情報処理能力が大きいことから、上記接続環境情報の設定入力時にはウェブサイトから送信される極め細やかな説明に従って入力して行くことが可能となってユーザフレンドリーである。ネットワーク接続機能を有する電子音楽装置MS等にて直接入力する場合と同じ設定項目を入力する必要があるがわかりやすい解説のもとに行えるので、経験が少ない人であっても入力すべき値やデータ等がわかりやすく、誤入力も少なくなる。また、電子音楽装置MSを操作してネットワーク接続環境の設定を直接入力するか、ユーザ端末PCを操作して環境設定情報付きのMIDIファイルの再生によるかをユーザが選択可能とすることによって、経験ある慣れた人は前者を、初心者のように慣れていない人は後者を選択して、個々のユーザに適した方法での電子音楽装置MSにおけるネットワーク接続環境の設定が可能となる。さらに、MIDIファイルを外部記憶媒体(CD,DVD等)を利用してユーザ端末PCから電子音楽装置MSに移動させるよりも、ユーザ端末PCでのMIDIファイルの再生に応じてすぐに設定することができるので手間がかからない。
なお、上述した実施例においては、サーバ装置TSが「外部のユーザ端末PC」に対して「ネットワーク接続環境入力画面」を表示させるようにしたがこれに限らず、ユーザ端末PC単独で「ネットワーク接続環境入力画面」を表示できるようにしてあってもよい。すなわち、そのサーバ装置TSによる画面表示の役割をプログラム化してユーザ端末装置PCに実行させ、ユーザ端末装置PCが自分で「ネットワーク接続環境入力画面」を表示できるようにしてよい。
なお、上述した実施例では、接続環境情報付きMIDIファイルを生成するサーバ装置TSと、音楽配信サービス等を行うサーバ装置TSを同一のサーバコンピュータとしたがこれに限らず、接続環境情報付きMIDIファイルを生成するサーバ装置と音楽配信サービス等を行うサーバ装置TSとは別の独立した装置であってよいことは言うまでもない。
なお、電子音楽装置MSにおけるネットワーク接続環境を設定する際に、ユーザ端末PCはサーバ装置TSから送られてきた接続環境情報付きのMIDIファイルをプラグインプログラムが随時に再生するのではなく(所謂擬似ストリーム配信)、サーバ装置TSから送られてきた接続環境情報付きのMIDIファイルを記憶しておき(所謂ダウンロード配信)、該記憶したMIDIファイルをMIDIシーケンサ等で再生して電子音楽装置MSに送り込むようにしてもよい。
なお、上述した実施例においては、電子音楽装置MS側でクライアント装置PCから順次に送信される接続環境情報付きのMIDIファイルの中から接続環境設定のシステムエクスクルーシブメッセージのみを取り出し、これに基づきネットワーク接続環境を設定するようにしたがこれに限らない。例えば、クライアント装置PC側で接続環境情報付きのMIDIファイルの再生に応じて予め接続環境設定用のシステムエクスクルーシブメッセージのみを取り出しておき、該取り出した接続環境設定用のシステムエクスクルーシブメッセージのみを電子音楽装置MSに対して送信するようにしてもよい。ただし、上述したように、接続環境情報付きのMIDIファイルに楽音演奏のための制御データを含ませておき、これを再生して全てのMIDI情報を電子音楽装置MSに対して送信することで、電子音楽装置MSにおけるネットワーク接続環境を設定する際において、BGMなどの楽音を発生させることができてよい。
なお、サーバ装置TSとユーザ端末PCとの間で送受信するデータは、共通鍵による暗号化をしておくとよい。
なお、ユーザ端末PCにおいて接続環境情報付きのMIDIファイルを再生するプラグインプログラムは、ヘルパーアプリケーションプログラムであってもよい。プラグインプログラムとは、アプリケーションソフトに追加機能を提供するための小さなプログラムである。もとから搭載されている機能だけでは実現できない、動画や高品質の音声の再生など、様々な機能がプラグインプログラムを追加することによって実現することができるようになる。他方、ヘルパーアプリケーションプログラムとは、インターネットでデータをやりとりするクライアントアプリケーションプログラム(例えばブラウザ)が、単独では実行できないファイルの変換やデータの再生を行なうためのアプリケーションのことである(単にヘルパーとも呼ぶ)。
なお、上述した実施例においては音楽演奏情報としてMIDI情報を利用する例を示したがこれに限らず、音楽演奏情報はMIDI情報以外の他の形式のデータであってもよい。
この発明に係るクライアント装置及びサーバ装置を適用したネットワーク接続環境設定システムの全体構成の概略を示すシステムブロック図である。 ネットワーク接続環境設定システムを構成する各装置いずれか1つの全体構成の一実施例を示すハード構成ブロック図である。 ネットワーク接続環境設定処理の一実施例を示すフローチャートである。 ネットワーク接続環境入力画面の一実施例を示す概念図である。
符号の説明
1…CPU、2…ROM、3…RAM、4…演奏操作検出回路、4A・・・演奏操作子、5…設定操作検出回路。5A・・・設定操作子、6…表示回路、6A・・・ディスプレイ、7…音源回路、8…効果回路、8A…サウンドシステム、9・・・ハードディスク、10…不揮発メモリ、11…通信ネットワークインタフェース、12(MI)・・・MIDIインタフェース、X…通信ネットワーク、1D…通信バス(データ及びアドレスバス)、MS…電子音楽装置、TS…サーバ装置、PC…ユーザ端末、NT…ネットワーク接続用機器

Claims (6)

  1. 通信ネットワーク上のサーバ装置とデータ通信可能に接続するネットワーク接続手段と、
    電子音楽装置との間で音楽演奏情報の送受信を行う接続手段と、
    所定のネットワーク接続用機器に対応する接続環境情報を入力する入力手段と、
    前記入力した接続環境情報を前記サーバ装置に送信する送信手段と、
    前記サーバ装置から音楽演奏情報を受信する受信手段であって、前記サーバ装置により音楽演奏情報として埋め込まれた前記送信した接続環境情報を含んでなる音楽演奏情報を受信するものと、
    前記受信した音楽演奏情報を再生し、前記接続手段に接続された電子音楽装置に対して、少なくとも前記音楽演奏情報に埋め込まれた接続環境情報に対応する音楽演奏情報を取り出して送信するデータ再生手段と
    を具えてなり、
    電子音楽装置が利用する所定のネットワーク接続用機器に対応する接続環境情報を、サーバ装置が音楽演奏情報として埋め込んだ接続環境情報に従って電子音楽装置に自動設定させることで、所定のネットワーク接続用機器を介した通信ネットワークへの前記電子音楽装置の接続を確立することを特徴とするネットワーク接続環境設定用クライアント装置。
  2. 前記音楽演奏情報はMIDI情報であることを特徴とする請求項1に記載のネットワーク接続環境設定用クライアント装置。
  3. 前記送信した接続環境情報を含んでなる音楽演奏情報は、前記送信した接続環境情報をシステムエクスクルーシブデータとして埋め込まれたものであることを特徴とする請求項2に記載のネットワーク接続環境設定用クライアント装置。
  4. 通信ネットワークを介して少なくともクライアント装置と通信可能に接続されるサーバ装置であって、
    前記クライアント装置から、所定のネットワーク接続用機器を介して通信ネットワークへ接続するために必要な前記ネットワーク接続用機器に対応する接続環境情報を取得する取得手段と、
    前記取得した接続環境情報を音楽演奏情報として所定の音楽演奏情報に埋め込むデータ生成手段と、
    前記取得した接続環境情報を埋め込んだ音楽演奏情報を前記クライアント装置に送信するデータ送信手段と
    を具えたネットワーク接続環境設定用サーバ装置。
  5. コンピュータに、
    通信ネットワーク上のサーバ装置とデータ通信可能に接続する手順と、
    所定のネットワーク接続用機器に対応する接続環境情報を入力する手順と、
    前記入力した接続環境情報を前記サーバ装置に送信する手順と、
    前記サーバ装置から、前記サーバ装置により音楽演奏情報として埋め込まれた前記送信した接続環境情報を含んでなる音楽演奏情報を受信する手順と、
    前記受信した音楽演奏情報を再生し、音楽演奏情報の送受信を行う所定の接続手段に接続された電子音楽装置に対して、少なくとも前記音楽演奏情報に埋め込まれた接続環境情報に対応する音楽演奏情報を取り出して送信する手順と
    を実行させるためのプログラム。
  6. コンピュータに、
    通信ネットワークを介して通信可能に接続されたクライアント装置から、所定のネットワーク接続用機器を介して通信ネットワークへ接続するために必要な前記ネットワーク接続用機器に対応する接続環境情報を取得する手順と、
    前記取得した接続環境情報を音楽演奏情報として所定の音楽演奏情報に埋め込む手順と、
    前記取得した接続環境情報を埋め込んだ音楽演奏情報を前記クライアント装置に送信する手順と
    を実行させるためのプログラム。
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