JP2008248980A - 切り替え機構、ならびに車両用のトランスファ - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の内歯61aを円周等間隔に有する外筒61と、複数の外歯63aを円周等間隔に有する内軸63とを備え、これらを軸方向に引き離した分離状態と、前記両者を軸方向に嵌合させて両歯を噛合させた連結状態とに切り替えるための切り替え機構6において、外筒61および内軸63の一方が回転している状態で他方を軸方向変位させることにより嵌合連結する際に、可及的速やかに連結可能とする。
【解決手段】内歯61a群および外歯63a群のうちの円周方向所定数おきの歯(61a1、63a1)の噛合方向先端縁が、残りの内歯61aおよび外歯63aよりも噛合方向奥へ後退されている。前記残りの内歯61aおよび外歯63aの噛合方向先端側にチャンファが設けられている。
【選択図】図5
【解決手段】内歯61a群および外歯63a群のうちの円周方向所定数おきの歯(61a1、63a1)の噛合方向先端縁が、残りの内歯61aおよび外歯63aよりも噛合方向奥へ後退されている。前記残りの内歯61aおよび外歯63aの噛合方向先端側にチャンファが設けられている。
【選択図】図5
Description
本発明は、複数の内歯を円周等間隔に有する外筒と、複数の外歯を円周等間隔に有する内軸とを備え、これらを軸方向に引き離した分離状態と、前記両者を軸方向に嵌合させて両歯を噛合させることで軸方向変位可能かつ円周方向に一体化させた連結状態とに切り替えるための切り替え機構に関する。
また、本発明は、入力軸に入力される回転動力を前記入力軸と同軸状に配置された第1出力軸のみから出力させる二輪駆動モードと、前記入力軸に入力される回転動力を前記第1出力軸および当該第1出力軸と平行に配置される第2出力軸の両方から出力させる四輪駆動モードとに切り替え可能とされる車両用のトランスファに関する。
従来から、例えば四輪駆動車両用のトランスファでは、副変速機構を設けることにより、四輪駆動モードにおいて、「ニュートラルレンジ(N)」、「低速レンジ(L)」、「高速レンジ(H)」の切り替えを、運転者によるレンジ切り替えレバーの操作により選択可能とされている(例えば特許文献1,2参照。)。
このような副変速機構を有するトランスファにおいて、レンジ切り替えは、例えばトランスファの出力軸に対して円周方向一体回転可能にかつ軸方向変位可能に外装されるカップリングスリーブを、軸方向にスライドさせることによって行うように構成したものがある。
このような構成の場合、ニュートラルレンジでは、カップリングスリーブが中立位置に配置されていて、副変速機構の低速回転動力出力部材や高速回転動力出力部材に対して連結されていない状態とされる。
また、低速レンジでは、カップリングスリーブが軸方向一方へスライドされて副変速機構の低速回転動力出力部材に連結され、この低速回転動力出力部材からトランスファの出力軸に低速回転動力が伝達される動力伝達経路が確保される。
さらに、高速レンジでは、カップリングスリーブが軸方向他方へスライドされて副変速機構の高速回転動力出力部材に連結され、この高速回転動力出力部材からトランスファの出力軸に高速回転動力が伝達される動力伝達経路が確保される。
なお、前記低速回転動力出力部材および高速回転動力出力部材には、複数の歯が円周等間隔に設けられており、また、前記カップリングスリーブには、前記両部材の歯に噛合しうる複数の歯が設けられており、カップリングスリーブと低速回転動力出力部材または高速回転動力出力部材とが歯の噛合(例えばスプライン嵌合)によって連結されるようになっている。
これらの歯の歯先には、一般的に、チャンファと呼ばれる面取りが設けられており、このチャンファによって歯どうしの噛合を円滑とするようになっている。
なお、このチャンファには、一般的に、例えば歯先を平面視で二等辺三角形のように尖った形状に面取りした形態の両チャンファと、例えば歯先を平面視で直角三角形のように斜めに面取りした形態の片チャンファとがある。いずれの形態のチャンファも公知であり、従来から前記歯先に適宜採用されている。
前記片チャンファは、例えば車両のように正回転動力(前進トルク)を主体とする場合において前記カップリングスリーブの相手に対する噛合性を高めるときに利用される。
特開2005−47381号公報
特開2005−106202号公報
上記従来例においては、副変速機構の低速回転動力出力部材または高速回転動力出力部材が回転している状態で、カップリングスリーブをスライドさせて、カップリングスリーブの歯と相手部材の歯とを噛合させる状況がありうるが、そのような場合には、低速回転動力出力部材または高速回転動力出力部材の回転速度が速くなるほど、それらの隣り合う各歯の間に、カップリングスリーブの歯を挿入させて噛合させることが困難になることが懸念される。
特に、例えば正回転時の噛合性を高めるために前記歯に片チャンファを設けている場合だと、正回転時には互いの歯先どうしが軸方向に少し重合すれば噛合連結することが可能になるが、逆回転時においては、互いの歯先どうしが軸方向に少し重合した程度では弾いて噛合しにくくなることが指摘される。ここに改良の余地がある。
本発明は、複数の内歯を円周等間隔に有する外筒と、複数の外歯を円周等間隔に有する内軸とを備え、これらを軸方向に引き離した分離状態と、前記両者を軸方向に嵌合させて両歯を噛合させることで軸方向変位可能かつ円周方向に一体化させた連結状態とに切り替えるための切り替え機構において、前記外筒または内軸の一方が回転している状態で他方を軸方向変位させることにより嵌合連結する際に、可及的速やかに連結可能とすることを目的としている。
本発明は、出力すべき回転動力の高低切り替えを行う切り替え機構を備える車両用のトランスファにおいて、前記切り替え機構による切り替え動作を迅速かつ確実に行えるようにすることを目的としている。
本発明は、複数の内歯を円周等間隔に有する外筒と、複数の外歯を円周等間隔に有する内軸とを備え、これらを軸方向に引き離した分離状態と、前記両者を軸方向に嵌合させて両歯を噛合させることで軸方向変位可能かつ円周方向に一体化させた連結状態とに切り替えるための切り替え機構であって、前記内歯群および外歯群のうちの円周方向所定数おきの内歯および外歯の噛合方向先端縁が、残りの内歯および外歯よりも噛合方向奥へ後退されており、前記残りの内歯および外歯の噛合方向先端側にチャンファが設けられている、ことを特徴としている。
好ましくは、前記後退されている内歯および外歯は、円周方向一つおきとされる。
この構成によれば、前記外筒または内軸の一方が回転している状態で他方を軸方向スライドさせることにより嵌合連結する際に、可及的速やかに連結することが可能になる。
その理由について説明する。そもそも、外筒の内歯および内軸の外歯の噛合方向先端を揃えたうえでチャンファを設けていると、外筒の内歯と内軸の外歯とを噛合させる際に、噛合代が浅い噛合初期において、互いに弾きあうことがあって、噛合しにくくなる。
これに対し、上記本発明の構成の場合、回転側部材の歯が最初にスライド側部材の歯に弾かれたとしても、この弾かれた回転側部材の歯が、前記スライド側部材の歯の次に位置する短い歯に対向したときに、それに当接せずに通過することになるから、その間にスライド側部材の歯が回転側部材へ向けてスムースにスライドすることになる。
そのため、スライド側部材の歯が、回転側部材の歯と歯の間へ入り込みやすくなって、十分な噛合代を可及的速やかに確保することが可能になる。
また、本発明は、入力軸に入力される回転動力を前記入力軸と同軸状に配置された第1出力軸のみから出力させる二輪駆動モードと、前記入力軸に入力される回転動力を前記第1出力軸および当該第1出力軸と平行に配置される第2出力軸の両方から出力させる四輪駆動モードとに切り替え可能とされる車両用のトランスファにおいて、次のような構成をとる。
まず、前記入力軸から前記第1出力軸に伝達すべき回転動力を少なくとも高低二段階に選択的に変速する副変速機構と、この副変速機構の低速回転動力出力部材および高速回転動力出力部材のいずれか一方を前記第1出力軸に連結させるための切り替え機構とを有する。前記切り替え機構は、前記第1出力軸に一体回転可能かつ軸方向変位可能に外装されかつ軸方向にスライドされることによって前記低速回転動力出力部材および高速回転動力出力部材のいずれか一方に連結されるカップリングスリーブを有する。このカップリングスリーブと前記低速回転動力出力部材および高速回転動力出力部材とに、それぞれ、複数の歯が互いに噛合する位置関係で円周等間隔に設けられている。前記カップリングスリーブと前記低速回転動力出力部材との噛合構造および前記カップリングスリーブと前記高速回転動力出力部材との噛合構造の少なくともいずれか一方構造に関し、噛合対象どうしの歯群のうちの円周方向所定数おきの歯の噛合方向先端縁が、残りの歯よりも噛合方向奥へ後退されており、前記残りの歯の噛合方向先端側にチャンファが設けられている。
この構成のように、トランスファに備える切り替え機構において、カップリングスリーブとその噛合相手との相対回転が発生しているときでも、カップリングスリーブの歯がその噛合相手側の歯と歯の間へ入り込みやすくなって、可及的速やかに十分な噛合代を確保することが可能になる。
これにより、要求された噛合状態を迅速かつ確実に成立させることが可能になって、切り替え動作の信頼性向上に貢献できる。
好ましくは、前記副変速機構は、トランスファケースに非回転に固定されるリングギアと前記入力軸と一体回転可能に結合されるサンギアとの径方向対向空間に複数個のピニオンギアを介装し、各ピニオンギアをキャリアに回転自在に支持させてなるシングルピニオンタイプの遊星歯車機構とされ、かつ、前記キャリアが前記低速回転動力出力部材とされ、前記サンギアが前記高速回転動力出力部材とされる。このように、低速回転動力出力部材と高速回転動力出力部材とについての具体例を特定することができる。
好ましくは、前記切り替え機構は、前記カップリングスリーブの他に、前記キャリアに一体回転可能に結合されかつ内周面に複数の内歯が円周等間隔に設けられる低速レンジ用ピースと、前記サンギアに一体回転可能に結合されかつ外周面に複数の外歯が円周等間隔に設けられる高速レンジ用ピースとを有し、前記カップリングスリーブには、前記低速レンジ用ピースの内歯に噛合可能な複数の外歯と、前記高速レンジ用ピースの外歯に噛合可能な複数の内歯とが、それぞれ円周等間隔に設けられる。このように、切り替え機構の具体構成例を特定することができる。
好ましくは、前記サンギアと高速レンジ用ピースとが、一体物として形成される。この構成によれば、部品点数を少なくできるから、製造コストを低減するうえで有利となる。
本発明に係る切り替え機構によれば、外筒または内軸の一方が回転している状態で他方を軸方向変位させることにより嵌合連結する際に、可及的速やかに連結することが可能になる。
また、本発明に係る車両用のトランスファによれば、切り替え機構による切り替え動作を迅速かつ確実に行うことが可能になる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。図1から図11に本発明の一実施形態を示している。
まず、図1を参照して、本発明に係る切り替え機構の適用対象となる四輪駆動車用トランスファの一実施形態についての概要構成を説明する。
図1に示すトランスファにおいて、1は入力軸、2は第1出力軸、3は第2出力軸、4は副変速機構、5は四輪駆動モード(4WD)と二輪駆動モード(2WD)との切り替え用のモード切り替え機構、6は高速レンジ(Hi)と低速レンジ(Lo)との切り替え用のレンジ切り替え機構である。
入力軸1には、トランスファの上流側に連結される図示省略の自動変速機等の主変速機から出力される回転動力が入力される。第1出力軸2は、入力軸1と同軸に配置されており、図示省略の後輪側へ回転動力を出力する。第2出力軸3は、第1出力軸2と平行に配置されており、図示省略の前輪側へ回転動力を出力する。
なお、第1出力軸2には、ドライブギア7がケージアンドローラと呼ばれる転がり軸受(符号省略)を介して外装されており、また、第2出力軸3の外径側には、ドリブンギア8が一体に形成されている。これらドライブギア7とドリブンギア8とには、チェーンやベルト等の無端部材9が巻回されている。
副変速機構4は、例えばシングルピニオンタイプのギア式遊星機構とされている。つまり、副変速機構4は、同心状に配置されるリングギアRとサンギアSとの径方向対向空間に複数個のピニオンギアPを介装し、各ピニオンギアPをキャリアCAに回転自在に支持させた構成になっている。
サンギアSは、入力軸1に一体回転可能に連結されて、トランスファケースに転がり軸受を介して回転自在に支持されている。リングギアRは、トランスファケースに非回転かつ軸方向不動に固定されている。
モード切り替え機構5は、例えば図示していないが運転席近傍に設置される駆動モード切り替え用レバー等の運転者による操作に応じて、四輪駆動モード(4WD)と二輪駆動モード(2WD)とのいずれか一方を選択するものである。このモード切り替え機構5は、本発明の特徴に実質的に関係しないものであるので、図示や説明を簡単にする。
四輪駆動モードとは、入力軸1に入力される回転動力を第1出力軸2と第2出力軸3との両方から出力させる動力伝達経路を確保した形態である。
二輪駆動モードとは、入力軸1に入力される回転動力を第1出力軸2のみから出力させる動力伝達経路を確保した形態である。
つまり、このモード切り替え機構5によって、ドライブギア7を第1出力軸2と一体回転可能な状態にさせると、入力軸1から第1出力軸2の回転動力が、ドライブギア7、無端部材9、ドリブンギア8を介して第2出力軸3に伝達される動力伝達経路を確保した、四輪駆動モードとなる。
一方、モード切り替え機構5によって、ドライブギア7を第1出力軸2と相対回転する状態にさせると、入力軸1から第1出力軸2の回転動力が第2出力軸3に伝達されずに第1出力軸2のみから回転動力が出力される動力伝達経路を確保した、二輪駆動モードとなる。
レンジ切り替え機構6は、例えば図示していないが運転席近傍に設置される速度レンジ切り替え用レバー等の運転者による操作に応じて、ニュートラルレンジ(N)、低速レンジ(L)、高速レンジ(H)のうちの一つを選択するものである。この速度レンジの切り替えは、四輪駆動モードにおいてのみ可能となる。
ニュートラルレンジは、入力軸1に入力された回転動力を第1出力軸2に伝達しない状態である。
高速レンジは、入力軸1に入力された回転動力を副変速機構4のサンギアSから第1出力軸2に伝達する動力伝達経路を確保する状態、つまり入力軸1と第1出力軸2とを直結した状態である。
低速レンジは、入力軸1に入力された回転動力を副変速機構4のキャリアCAから第1出力軸2に伝達する動力伝達経路を確保する状態、つまりキャリアCAの公転速度が第1出力軸2に出力される状態である。この低速レンジでの減速比は、副変速機構4の各部の直径サイズやギア比等に応じて適宜に決定される。
このレンジ切り替え機構6は、少なくとも、低速レンジ用ピース61、高速レンジ用ピース62、カップリングスリーブ63、フォーク64、シンクロナイザーリング65、シンクロキー66、駆動ユニット67、切り替え用コントローラ68等を含んで構成されている。
低速レンジ用ピース61は、副変速機構4のキャリアCAに一体回転可能に結合されており、その内周面において回転動力入力方向下流側の端部には、複数の内歯61aが円周等間隔に設けられている。
高速レンジ用ピース62は、副変速機構4のサンギアSの側面に張り出す形態で一体に形成されており、その外周面においてサンギアS領域側には、複数の外歯62aが円周等間隔に設けられている。
カップリングスリーブ63は、ハブ69を介して第1出力軸2に一体回転可能に外装されている。
このカップリングスリーブ63の外周面において回転動力入力方向上流側の端部には、低速レンジ用ピース61の内歯61aに噛合される複数の外歯63aが円周等間隔に設けられており、また、カップリングスリーブ63の内周面において回転動力入力方向上流側の端部には、高速レンジ用ピース62の外歯62aに噛合される複数の内歯63bが円周等間隔に設けられている。
フォーク64は、カップリングスリーブ63を第1出力軸2と平行に軸方向に変位させるものである。
シンクロナイザーリング65は、カップリングスリーブ63を高速レンジ用ピース62に噛合させるときにカップリングスリーブ63の軸方向スライドに連動するシンクロキー66により押圧されることによって高速レンジ用ピース62のテーパ状外周面に圧接させられるもので、この摺接面で摩擦トルクを発生することによって、高速レンジ用ピース62とカップリングスリーブ63とを回転同期させるものである。
駆動ユニット67は、フォーク64を駆動するもので、詳細に図示していないが、電動モータ等の駆動源と、駆動源で発生する回転動力を減速するとともに直線推進力に変換する動力伝達機構とを含んで構成されている。
切り替え用コントローラ68は、一般的に公知のECU(Electronic Control Unit)とされ、図示していない速度レンジ切り替え用レバーの操作に応じたレンジ切り替え信号の入力に応答して高速レンジと低速レンジとの切り替えに関連する制御や、図示していない駆動モード切り替え用レバーの操作に応じたモード切り替え信号の入力に応答して二輪駆動モードと四輪駆動モードとの切り替えに関する制御等を行うように構成されている。
次に、上記レンジ切り替え機構6の動作について説明する。
なお、速度レンジの切り替えは、四輪駆動モードに設定されている場合に行われる。また、速度レンジの切り替えは、その切り替え動作を円滑にするために、基本的に、トランスファの上流側に連結される自動変速機(図示省略)がニュートラルポジションになっている場合に行うように規定するのが好ましく、一般的に、そのような約束事が車両使用マニュアルに記載される。但し、自動変速機がニュートラルポジションになっていない場合でも、前記速度レンジの切り替えを許容するようになっている。
ここでまず、例えば図2に示すニュートラルレンジ状態において、例えば図示省略の速度レンジ切り替え用レバーによって低速レンジが選択された場合、切り替え用コントローラ68により駆動ユニット67を駆動して、フォーク64を図2の矢印X方向(紙面に向かって右側)に変位させることにより、カップリングスリーブ63を前記同方向にスライドさせると、カップリングスリーブ63の外歯63aが、低速レンジ用ピース61の内歯61aに噛合される。
これにより、入力軸1に入力された回転動力が、副変速機構4のキャリアCA→カップリングスリーブ63→ハブ69→第1出力軸2→第2出力軸3へと伝達されるような低速レンジ用動力伝達経路が確保されて、低速レンジとなる。
一方、例えば図2に示すニュートラルレンジの状態において、例えば図示省略の速度レンジ切り替え用レバーによって高速レンジが選択された場合、切り替え用コントローラ68により駆動ユニット67を駆動して、フォーク64を図2の矢印Y方向(紙面に向かって左側)に変位させることにより、カップリングスリーブ63を前記同方向にスライドさせると、カップリングスリーブ63の内歯63bが、高速レンジ用ピース62の外歯62aに噛合される。
なお、この噛合過程では、カップリングスリーブ63のスライドに伴いシンクロキー66がシンクロナイザーリング65を高速レンジ用ピース62のテーパ面に圧接させるように押圧するので、その摺接面で摩擦トルクが発生し、カップリングスリーブ63と高速レンジ用ピース62とが回転同期されて、カップリングスリーブ63の内歯63bと高速レンジ用ピース62の外歯62aとの噛み合いが円滑に行われるようになる。
これにより、入力軸1に入力された回転動力が、副変速機構4のサンギアS→カップリングスリーブ63→ハブ69→第1出力軸2→第2出力軸3へと伝達されるような高速レンジ用動力伝達経路が確保されて、高速レンジとなる。
次に、本発明を適用した部分について、図5から図11を参照して詳細に説明する。
低速レンジ用ピース61の内歯61aとカップリングスリーブ63の外歯63aとの噛合構造や、高速レンジ用ピース62の外歯62aとカップリングスリーブ63の内歯63bとの噛合構造の両方について、低速レンジまたは高速レンジへの切り替え時に可及的速やかに噛合可能にさせるように工夫している。
なお、低速レンジ用ピース61の内歯61aとカップリングスリーブ63の外歯63aとの噛合構造については、低速レンジ用ピース61が請求項1,2に記載の外筒に、また、カップリングスリーブ63が請求項1,2に記載の内軸にそれぞれ相当している。さらに、高速レンジ用ピース62の外歯62aとカップリングスリーブ63の内歯63bとの噛合構造については、高速レンジ用ピース62が請求項1,2に記載の内軸に、カップリングスリーブ63が請求項1,2に記載の外筒にそれぞれ相当している。
具体的に、まず、図5および図9に示すように、低速レンジ用ピース61の内歯61a群、高速レンジ用ピース62の外歯62a群、カップリングスリーブ63の外歯63a群および内歯63b群のうちの円周方向一つおきの歯の噛合方向先端縁は、残りの歯61a,62a,63a,63bよりも噛合方向奥へ所定量L後退されている。
この後退している短い歯には、分かりやすくするために、符号61a1,62a1,63a1,63b1を付している。なお、前記の後退量Lについては、レンジ切り替え機構6による切り替えを行う状況を考慮して、適宜に設定することができる。
そして、低速レンジ用ピース61の内歯61a群、高速レンジ用ピース62の外歯62a群、カップリングスリーブ63の外歯63a群および内歯63b群のうちの前記残りの歯61a,62a,63a,63bの噛合方向先端側には、いずれも、例えば歯先を平面視で直角三角形のように斜めに面取りした形態の片チャンファが設けられている。
ここで、低速レンジ用ピース61の内歯61aに関する片チャンファについて前記と別の言い方をすれば、図5において、当該ピース61が矢印Dで示す正回転方向(車両前進方向)に回転する場合、内歯61aの回転方向下流側角部から上流側角部へ向けて噛合方向奥に後退するような傾斜になっている。
図5は、低速レンジ用ピース61およびカップリングスリーブ63を外径側から見た状態を展開して示している。
また、高速レンジ用ピース62の外歯62aに関する片チャンファについて前記と別の言い方をすれば、図9において、当該ピース62が矢印Dで示す正回転方向(車両前進方向)に回転する場合、外歯62aの回転方向下流側角部から上流側角部へ向けて噛合方向奥に後退するような傾斜になっている。
なお、図9は、高速レンジ用ピース62およびカップリングスリーブ63を外径側から見た状態を展開して示している。
また、カップリングスリーブ63の外歯63aおよび内歯63bに設けてある片チャンファは、前記両ピース61,62の片チャンファと逆向きの傾斜になっている。
次に、このような特徴を適用した実施形態におけるレンジ切り替え時の動作について、詳細に説明する。
まず、図5に示すニュートラルレンジから低速レンジを成立させるにあたって、カップリングスリーブ63を矢印X方向にスライドさせる。
このとき、仮に、トランスファ前段の自動変速機が例えばニュートラルポジションではなく、ドライブポジションになっていたとすると、例えば自動変速機のクリープトルクによって、低速レンジ用ピース61が図5の矢印Dで示す正回転方向(車両前進方向)に回転している。
このような状況では、例えば図6に示すように、カップリングスリーブ63の外歯63aの先端側が、低速レンジ用ピース61の内歯61aの先端に最低噛合代Δαだけ噛合すれば、この噛合面が回転方向に対して直交しているので、低速レンジ用ピース61からカップリングスリーブ63への回転動力伝達が有効に行われることになる。そのため、カップリングスリーブ63が低速レンジ用ピース61と同期回転させられながらスライド進行が許容されるので、比較的容易に十分な噛合深さに到達して低速レンジが成立されることになる。
ところが、仮に、トランスファ前段の自動変速機が例えばニュートラルポジションではなく、リバースポジションになっていたとすると、例えば自動変速機からの後進トルクによって、低速レンジ用ピース61が図5の矢印Rで示す逆回転方向(車両後進方向)に回転している。
このような状況では、例えば図7に示すように、カップリングスリーブ63の外歯63aにおける片チャンファの最先端が、低速レンジ用ピース61の内歯61aにおける片チャンファの最先端に最低噛合代Δαだけ噛合したとしても、斜面どうしの接触であって噛合深さが小さいために、当該噛合代Δαによる噛合力が、低速レンジ用ピース61の回転力に負けて、噛合が解かれることがある。
このとき、仮にすべての歯の先端側を同じ位置に揃えている場合だと、低速レンジ用ピース61の回転に伴い各歯の先端どうしが弾く現象が繰り返されることになって、深く噛合しにくくなる等、好ましくない。
これに対し、上述した特徴構成を備える本実施形態の場合には、仮に、図7に示すように、低速レンジ用ピース61の内歯61aが最初にカップリングスリーブ63の外歯63aに弾かれたとしても、この弾かれた内歯61aが、図8に示すように、前記外歯63aの次に位置する短い外歯63a1に対向したときに、それに当接せずに通過することになるから、その間にカップリングスリーブ63の外歯63aが低速レンジ用ピース61側へ向けてスムースにスライドすることになる。
そのため、カップリングスリーブ63の外歯63aが、低速レンジ用ピース61がわずかに回転する間に当該ピース61において隣り合う内歯61aの間へ入り込みやすくなって、可及的速やかに十分な噛合代を確保することが可能になる。
このように、要求されたレンジ切り替えを迅速かつ確実に成立させることが可能になる等、信頼性向上に貢献できる。
ところで、トランスファ前段の自動変速機が例えばリバースポジションになっている状況において、図5に示すニュートラルレンジから高速レンジを成立させる場合について説明する。この場合、上述した動作と基本的に同様になるので、簡単に説明する。
つまり、カップリングスリーブ63を図9の矢印Y方向にスライドさせる。そのとき、高速レンジ用ピース62が図9の矢印Rで示す逆回転方向(車両後進方向)に回転しているが、図10に示すように最低噛合代Δαを確保する状態になったときに、仮に歯どうしが弾いたとしても、この高速レンジ用ピース62の弾かれた外歯62aが、図11に示すようにカップリングスリーブ63の内歯63bの次に位置する短い内歯63b1に対向したときに、それに当接せずに通過することになるから、その間にカップリングスリーブ63の外歯63aが低速レンジ用ピース61側へ向けてスムースにスライドすることになる。したがって、この場合も、可及的に速やかな噛合が可能になる。
以上説明したように、本発明を適用した実施形態では、トランスファにおいて低速レンジや高速レンジに切り替える際に、カップリングスリーブ63の外歯63aや内歯63bが、各ピース61,62の外歯61aや内歯62aに噛合初期段階で弾かれたとしても、それらの歯が次の歯に当接するまでの間に、カップリングスリーブ63のスライド量を可及的に大きくできるようになっているので、可及的速やかに噛合連結させることが可能になる等、要求されたレンジを迅速かつ確実に成立させることが可能になる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
(1)上記実施形態では、遊星歯車機構からなる副変速機4を備えるトランスファのレンジ切り替え機構6に本発明を適用した例を挙げているが、どのようなタイプのトランスファにおいても切り替え機構を備える場合であれば本発明を適用することが可能である。また、本発明の切り替え機構は、トランスファに備えるレンジ切り替え機構6の他に、各種の装置に用いられる切り替え機構として適用することも可能である。
(2)上記実施形態では、トランスファのレンジ切り替え機構6において、低速レンジ用ピース61の内歯61aとカップリングスリーブ63の外歯63aとの噛合構造や、高速レンジ用ピース62の外歯62aとカップリングスリーブ63の内歯63bとの噛合構造の両方に本発明の特徴を適用しているが、いずれか一方の噛合構造に本発明の特徴を適用する形態としてもよい。
(3)上記実施形態では、後退させる歯を円周方向一つおきとしたが、円周方向二つおき、あるいはそれ以上隔ててもよい。
(4)上記実施形態では、低速レンジ用ピース61の内歯61a、カップリングスリーブ63の外歯63aおよび内歯63b、高速レンジ用ピース62の外歯62aに、いわゆる片チャンファを設けた例を挙げているが、いわゆる両チャンファとすることも可能である。なお、両チャンファとは、例えば歯先を平面視で二等辺三角形のように尖った形状に面取りした形態のものを言う。
1 入力軸
2 第1出力軸
3 第2出力軸
4 副変速機構
S サンギア
R リングギア
P ピニオンギア
CA キャリア
5 モード切り替え機構
6 レンジ切り替え機構
61 低速レンジ用ピース
61a 低速レンジ用ピースの内歯
62 高速レンジ用ピース
62a 高速レンジ用ピースの外歯
63 カップリングスリーブ
63a カップリングスリーブの外歯
63b カップリングスリーブの内歯
64 フォーク
65 シンクロナイザーリング
66 シンクロキー
67 駆動ユニット
68 切り替えコントローラ
69 ハブ
2 第1出力軸
3 第2出力軸
4 副変速機構
S サンギア
R リングギア
P ピニオンギア
CA キャリア
5 モード切り替え機構
6 レンジ切り替え機構
61 低速レンジ用ピース
61a 低速レンジ用ピースの内歯
62 高速レンジ用ピース
62a 高速レンジ用ピースの外歯
63 カップリングスリーブ
63a カップリングスリーブの外歯
63b カップリングスリーブの内歯
64 フォーク
65 シンクロナイザーリング
66 シンクロキー
67 駆動ユニット
68 切り替えコントローラ
69 ハブ
Claims (6)
- 複数の内歯を円周等間隔に有する外筒と、複数の外歯を円周等間隔に有する内軸とを備え、これらを軸方向に引き離した分離状態と、前記両者を軸方向に嵌合させて両歯を噛合させることで軸方向変位可能かつ円周方向に一体化させた連結状態とに切り替えるための切り替え機構であって、
前記内歯群および外歯群のうちの円周方向所定数おきの内歯および外歯の噛合方向先端縁が、残りの内歯および外歯よりも噛合方向奥へ後退されており、
前記残りの内歯および外歯の噛合方向先端側にチャンファが設けられている、ことを特徴とする切り替え機構。 - 請求項1に記載の切り替え機構において、前記後退されている内歯および外歯は、円周方向一つおきとされる、ことを特徴とする切り替え機構。
- 入力軸に入力される回転動力を前記入力軸と同軸状に配置された第1出力軸のみから出力させる二輪駆動モードと、前記入力軸に入力される回転動力を前記第1出力軸および当該第1出力軸と平行に配置される第2出力軸の両方から出力させる四輪駆動モードとに切り替え可能とされる車両用のトランスファにおいて、
前記入力軸から前記第1出力軸に伝達すべき回転動力を少なくとも高低二段階に選択的に変速する副変速機構と、この副変速機構の低速回転動力出力部材および高速回転動力出力部材のいずれか一方を前記第1出力軸に連結させるための切り替え機構とを有し、
前記切り替え機構は、前記第1出力軸に一体回転可能かつ軸方向変位可能に外装されかつ軸方向にスライドされることによって前記低速回転動力出力部材および高速回転動力出力部材のいずれか一方に連結されるカップリングスリーブを有し、
このカップリングスリーブと前記低速回転動力出力部材および高速回転動力出力部材とに、それぞれ、複数の歯が互いに噛合する位置関係で円周等間隔に設けられ、
前記カップリングスリーブと前記低速回転動力出力部材との噛合構造および前記カップリングスリーブと前記高速回転動力出力部材との噛合構造の少なくともいずれか一方構造に関し、噛合対象どうしの歯群のうちの円周方向所定数おきの歯の噛合方向先端縁が、残りの歯よりも噛合方向奥へ後退されており、
前記残りの歯の噛合方向先端側にチャンファが設けられている、ことを特徴とする車両用のトランスファ。 - 請求項3に記載の車両用のトランスファにおいて、
前記副変速機構は、トランスファケースに非回転に固定されるリングギアと前記入力軸と一体回転可能に結合されるサンギアとの径方向対向空間に複数個のピニオンギアを介装し、各ピニオンギアをキャリアに回転自在に支持させてなるシングルピニオンタイプの遊星歯車機構とされ、
かつ、前記キャリアが前記低速回転動力出力部材とされ、前記サンギアが前記高速回転動力出力部材とされる、ことを特徴とする車両用のトランスファ。 - 請求項4に記載の車両用のトランスファにおいて、
前記切り替え機構は、前記カップリングスリーブの他に、前記キャリアに一体回転可能に結合されかつ内周面に複数の内歯が円周等間隔に設けられる低速レンジ用ピースと、前記サンギアに一体回転可能に結合されかつ外周面に複数の外歯が円周等間隔に設けられる高速レンジ用ピースとを有し、
前記カップリングスリーブには、前記低速レンジ用ピースの内歯に噛合可能な複数の外歯と、前記高速レンジ用ピースの外歯に噛合可能な複数の内歯とが、それぞれ円周等間隔に設けられる、ことを特徴とする車両用のトランスファ。 - 請求項5に記載の車両用のトランスファにおいて、
前記サンギアと高速レンジ用ピースとが、一体物として形成される、ことを特徴とする車両用のトランスファ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007089145A JP2008248980A (ja) | 2007-03-29 | 2007-03-29 | 切り替え機構、ならびに車両用のトランスファ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007089145A JP2008248980A (ja) | 2007-03-29 | 2007-03-29 | 切り替え機構、ならびに車両用のトランスファ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008248980A true JP2008248980A (ja) | 2008-10-16 |
Family
ID=39974174
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007089145A Pending JP2008248980A (ja) | 2007-03-29 | 2007-03-29 | 切り替え機構、ならびに車両用のトランスファ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008248980A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
2007
- 2007-03-29 JP JP2007089145A patent/JP2008248980A/ja active Pending
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JP2012125910A (ja) * | 2010-04-27 | 2012-07-05 | Yunitaito Kk | 締結用ソケットとそれに使用する反力受け用ワッシャ及び締結構造 |
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