JP2008248776A - 塗料圧送用ポンプ - Google Patents

塗料圧送用ポンプ Download PDF

Info

Publication number
JP2008248776A
JP2008248776A JP2007090564A JP2007090564A JP2008248776A JP 2008248776 A JP2008248776 A JP 2008248776A JP 2007090564 A JP2007090564 A JP 2007090564A JP 2007090564 A JP2007090564 A JP 2007090564A JP 2008248776 A JP2008248776 A JP 2008248776A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
packing
paint
plunger
housing
cylinder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007090564A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4989275B2 (ja
Inventor
Motoji Onda
元司 恩田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Sunac Corp
Original Assignee
Asahi Sunac Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Sunac Corp filed Critical Asahi Sunac Corp
Priority to JP2007090564A priority Critical patent/JP4989275B2/ja
Publication of JP2008248776A publication Critical patent/JP2008248776A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4989275B2 publication Critical patent/JP4989275B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Details Of Reciprocating Pumps (AREA)

Abstract

【課題】パッキンが塗料により高圧を受けても、パッキンの変形、損傷などを抑制することができ、パッキンの寿命を向上することができる塗料圧送用ポンプを提供する。
【解決手段】プランジャ7がシリンダ6内を往復動することにより塗料を圧送する塗料圧送用ポンプにおいて、シリンダ6の内周面に設けられたハウジング22と、ハウジング22に保持されシリンダ6とプランジャ7との間をシールするUパッキン24と、ハウジング22に保持されUパッキン24を第1のポンプ室9側(当該Uパッキン24がシリンダ6内の塗料により圧力を受ける側とは反対側)から支える保護リング25とを備えた。
【選択図】図1

Description

本発明は、プランジャがシリンダ内を往復動することにより塗料を圧送する塗料圧送用ポンプに関する。
塗料圧送用ポンプにおいては、例えば、図6に示すように、中央のボディ(図示せず)の左右両側にシリンダ50(図6では左側のシリンダのみ図示)を備えており、これらシリンダ50内には、それぞれプランジャ51が設けられている。これらのプランジャ51は、ボディを貫通し左右方向に延びるロッド52によって連結されており、このロッド52を左右方向に往復動させることにより、プランジャ51がシリンダ50内を往復動するようになっている。
このようにプランジャがシリンダ内を往復動する構成においては、シリンダの内周面にパッキンを取り付け、シリンダとプランジャとの間をシールすることが一般的に行われている(例えば、特許文献1参照)。上記の塗料圧送用ポンプにおいては、金属製のハウジング53に保持されたパッキン54をシリンダ50の内周面に設けるようにしている。前記パッキン54は、断面ほぼU字状をなし、その開放側が、シリンダ50内(左側)を向くようにして、前記ハウジング53の内周部に形成された段差部55に嵌め込まれるようにして保持されている。また、このとき、ハウジング53の内周面と、プランジャ51の外周面との間には、僅かな隙間が形成されるように構成されている。
特開2005−133681号公報
上記構成の塗料圧送用ポンプにおいては、プランジャ51の往復動によってパッキン54の内周面が次第に磨耗していく。そして、塗料圧送用ポンプを長期間運転することに伴いパッキン54の磨耗が大きくなってくると、プランジャ51がハウジング53の内周面に接触して金属粉が生ずるようになり、その金属粉によってパッキン54の磨耗が加速されるとともに、プランジャ51およびハウジング53が損傷してしまうという不具合がある。
ここで、ハウジング53とプランジャ51との間の隙間(クリアランス)を大きくすることにより、パッキン54が磨耗してもプランジャ51がハウジング53に接触しないようにする構成が考えられる。しかし、この場合、クリアランスを大きくした分、ハウジング53においてパッキン54を支える部分が少なくなり、パッキン54がシリンダ50内の塗料により高圧を受けることに伴い、パッキン54が比較的簡単に変形、損傷してしまう問題が生ずる。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、パッキンが塗料により高圧を受けても、パッキンの変形、損傷などを抑制することができ、パッキンの寿命を向上することができる塗料圧送用ポンプを提供することにある。
請求項1に記載の塗料圧送用ポンプは、プランジャがシリンダ内を往復動することにより塗料を圧送する塗料圧送用ポンプにおいて、前記シリンダの内周面に設けられたハウジングと、前記ハウジングに保持され、前記シリンダと前記プランジャとの間をシールするパッキンと、前記ハウジングに保持され、前記パッキンを、当該パッキンが前記シリンダ内の塗料により圧力を受ける側とは反対側から支える保護リングとを備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の塗料圧送用ポンプは、前記保護リングの内周部の前記パッキン側と反対側の端部は、前記プランジャの外周面に接触するリップ形状に形成されていることを特徴とする。
請求項3に記載の塗料圧送用ポンプは、前記保護リングは合成樹脂製であることを特徴とする。また、請求項4に記載の塗料圧送用ポンプは、前記ハウジングは合成樹脂製であり、前記保護リングが該ハウジングに一体に設けられていることを特徴とする。
請求項1に記載の塗料圧送用ポンプによれば、プランジャがハウジングに接触しないようにするために、ハウジングとプランジャとの間の隙間を大きくしたとしても、プランジャがシリンダ内を往復動するときに、保護リングにより、パッキンを、当該パッキンがシリンダ内の塗料により圧力を受ける側とは反対側から支えることができる。これにより、パッキンが塗料により高圧を受けても、パッキンの変形、損傷などを抑制することができ、パッキンの寿命を向上することができる。
請求項2に記載の塗料圧送用ポンプによれば、保護リングの内周部のパッキン側と反対側の端部を、プランジャの外周面に接触するリップ形状に形成したので、当該保護リングの端部がスクレーパとして機能し、プランジャの外周面に付着している粒子や粉体などを相対的にかきとる作用を呈する。これにより、例えば塗料中に含まれている硬質の粉体などがパッキンとプランジャとの間に入り込むことを抑えることができ、当該パッキンおよびプランジャの磨耗、損傷などを防止する効果を高めることができる。
請求項3に記載の塗料圧送用ポンプによれば、保護リングを合成樹脂製としたので、当該保護リングが磨耗しても、比較的軟質な樹脂粉が発生するに過ぎない。従って、保護リングを金属製とした場合のように攻撃性の高い金属粉が発生するものとは異なり、磨耗粉によるパッキンおよびプランジャの磨耗、損傷などを回避することができる。
請求項4に記載の塗料圧送用ポンプによれば、ハウジングを合成樹脂製とし、保護リングを該ハウジングに一体に設けたので、部品数を削減して構成の簡単化を図ることができるとともに、磨耗粉によるパッキンおよびプランジャなどの磨耗、損傷などを回避することができる。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態について図1ないし図3を参照して説明する。図2は、本実施形態に係る塗料圧送用ポンプ1の前方側の縦断正面図であり、図3は、塗料圧送用ポンプ1の図2とは異なる断面(後方側の断面)の縦断正面図である。
図2および図3において、塗料圧送用ポンプ1は、中央のボディ2の左右両側にポンプ部3,3´を左右対称的に備えている。以下、ポンプ部3´におけるポンプ部3と同等の部材(部位)には、共通の数字に「´」を付して示す。
ポンプ部3においては、ボディ2の左側に設けられ左方に向かって断面ほぼ円形状に開口したシリンダケース部4に、図中右側の端面が開口した円筒状のフランジ部5が取り付けられており、これにより、シリンダ6が設けられている。このシリンダ6内には、プランジャ7が配置されており、このプランジャ7は、ボディ2を貫通し左右方向に延びるロッド8の左端部に連結されている。また、シリンダ6内においてプランジャ7より右方の空間は第1のポンプ室9として機能し、プランジャ7より左方の空間は第2のポンプ室10として機能する。
一方、ポンプ部3´においても、シリンダケース部4´およびフランジ部5´からなるシリンダ6´が設けられており、このシリンダ6´内には、ロッド8の右端部に連結されたプランジャ7´が配置されている。シリンダ6´内においてプランジャ7´より左方の空間は第1のポンプ室9´として機能し、プランジャ7´より右方の空間は第2のポンプ室10´として機能する。
第1のポンプ室9,9´内においてロッド8の外周部は、ベローズ11,11´により覆われており、これにより、第1のポンプ室9,9´内とボディ2内とをシールするようになっている。
ボディ2内には、エア駆動室12が設けられており、このエア駆動室12内には、ロッド8の外周に固定されたピストン13が配設されている。このピストン13は、その外周面がエア駆動室12の内周面に対し気密状態を保持したままで、エア駆動室12内をロッド8とともに左右方向に摺動自在に設けられている。
エア駆動室12の左側には、エアコンプレッサ(図示せず)に連結されたエア供給路14が連通されている。そして、エア供給路14を通してエア駆動室12内に左方から高圧エアが供給されると、ピストン13がロッド8とともに右方に変位し、これにより、プランジャ7,7´がシリンダ6,6´内を右方に変位するようになっている。なお、エア駆動室12の右側にも、エアコンプレッサに連結されたエア供給路(図示せず)が連通されており、このエア供給路を通してエア駆動室12内に右方から高圧エアが供給されると、ピストン13がロッド8とともに左方に変位し、これにより、プランジャ7,7´がシリンダ6,6´内を左方に変位するようになっている。
このような構成により、エア駆動室12に高圧エアを供給する方向を左方および右方に切り換えてロッド8を左右方向に往復動させることで、プランジャ7,7´がシリンダ6,6´内を往復動するようになっている。なお、エア駆動室12内において、ピストン13の左側および右側のうち高圧エアが供給されない側では、内部の圧力が放出されるようになっている。
図2に示すように、塗料圧送用ポンプ1の下部前方側には、ボディ2の下部を左右方向に延びる吸込パイプ15が設けられており、この吸込パイプ15の左端部は第1のポンプ室9に接続され、右端部は第1のポンプ室9´に接続されている。この吸込パイプ15のほぼ中央部には、塗料を吸い込むための吸込口16が設けられている。
図3に示すように、ポンプ部3の下部後方側には、断面ほぼU字状の中継パイプ17が設けられており、この中継パイプ17の左端部は第2のポンプ室10に接続され、右端部は第1のポンプ室9に接続されている。一方、ポンプ部3´の下部後方側にも、断面ほぼU字状の中継パイプ17´が設けられており、この中継パイプ17´の左端部は第1のポンプ室9´に接続され、右端部は第2のポンプ室10´に接続されている。また、中継パイプ17と第2のポンプ室10との接続部分および中継パイプ17´と第2のポンプ室10´との接続部分には、バルブシート,バルブボール,スプリングなどを備える逆止弁からなる吸入弁18,18´が組み込まれている。
塗料圧送用ポンプ1の上部後方側には、ボディ2の上部を左右方向に延びる吐出パイプ19が設けられており、この吐出パイプ19の左端部は第2のポンプ室10に接続され、右端部は第2のポンプ室10´に接続されている。この吐出パイプ19のほぼ中央部には、塗料を吐出するための吐出口20が設けられている。また、吐出パイプ19と第2のポンプ室10との接続部分および吐出パイプ19と第2のポンプ室10´との接続部分には、上記吸入弁18,18´と同様の逆止弁からなる吐出弁21,21´が組み込まれている。
このような構成により、ポンプ部3において、プランジャ7がシリンダ6内を左方に変位すると、吸込パイプ15の吸込口16から吸い込まれた塗料が、当該吸込パイプ15を介して第1のポンプ室9に送られる。続いて、プランジャ7がシリンダ6内を右方に変位すると、第1のポンプ室9内の塗料が、中継パイプ17および吸入弁18を介して第2のポンプ室10に送られる。そして、再びプランジャ7がシリンダ6内を左方に変位すると、第2のポンプ室10内の塗料が、吐出弁21および吐出パイプ19を介して吐出口20から吐出される。
一方、ポンプ部3´においても、プランジャ7´がシリンダ6´内を左方および右方に変位することにより、吸込パイプ15の吸込口16から吸い込まれた塗料が、第1のポンプ室9´,中継パイプ17´,吸入弁18´,第2のポンプ室10´,吐出弁21´,吐出パイプ19を介して吐出口20から吐出される。
この場合、ポンプ部3,3´(シリンダ6,6´)においては、塗料を吸い込む側の第1のポンプ室9,9´内よりも、塗料を吐出する側の第2のポンプ室10,10´内の方が高圧となる。
さて、前記ポンプ部3,3´内には、シリンダ6,6´の内周面と、プランジャ7,7´の外周面との間をシールするパッキンとしてのUパッキン24,24´が設けられる。以下、このUパッキン24,24´の取付構造について、ポンプ部3の内部構成を拡大して示す図1を参照して説明する。なお、ポンプ部3´の内部構成は、ポンプ部3の内部構成と左右対称となっているので、説明を省略する。
シリンダ6の内周面には、シリンダケース部4とフランジ部5との結合部分に位置して、取付用の凹部6aがリング状に形成されている。前記Uパッキン24は、リング状に形成された金属(例えばSUS)製のハウジング22に保持されて設けられる。前記ハウジング22の内周部には、前記第2のポンプ室10側の厚みが薄くなる(内径が大きくなる)ように段差部23が形成されている。このハウジング22の第1のポンプ室9側の部分については、径方向の厚さが、図6に示した従来のハウジング53に比べ全体的に薄く形成されており、ハウジング22とプランジャ7との間の隙間(クリアランス)が比較的大きくなるようになっている。そして、前記段差部23の第2のポンプ室10側には、それぞれプランジャ7の外周面に沿ってリング状に形成されたUパッキン24および合成樹脂製の保護リング25が嵌合保持されている。なお、ハウジング22は、その外周部にOリングが嵌め込まれた状態で、シリンダ6の凹部6aに嵌合固定される。
Uパッキン24は、周知のように、合成樹脂(例えばポリエチレン)から断面U字状のリング状をなすように構成されるとともに、細いバネ線材からなるU字状のバネ(図示せず)を例えばインサート成形により円周方向に並んで多数本有して構成されている。このUパッキン24は、開口側を前記第2のポンプ室10に向けて、段差部23において第2のポンプ室10側に配置されており、その内周面がプランジャ7の外周面に密接してシリンダ6とプランジャ7との間をシールするようになっている。このとき、このU字状の開口が第2のポンプ室10内の塗料から受ける圧力により押し広げられて、Uパッキン24の内周面がプランジャ7の外周面に、より密接するようになっている。
そして、前記保護リング25は、耐熱性や滑り性が良く、比較的高強度の樹脂、例えばPEEK(ポリエーテルエーテルケトン)樹脂からなり、前記Uパッキン24と同等の内径および外径を有し、軸方向にやや薄いリング状に形成されている。この保護リング25は、段差部23において第1のポンプ室9側に嵌合配置されており、Uパッキン24を、当該Uパッキン24がシリンダ6内の塗料により圧力を受ける側(シリンダ6内において高圧となる第2のポンプ室10側)とは反対側(第1のポンプ室9側)から支えるようになっている。なお、前記Uパッキン24および保護リング25は、消耗品であり、磨耗が大きくなると、取り外して交換されるようになっている。
次に、上記構成の作用について説明する。
上記構成の塗料圧送用ポンプ1においては、プランジャ7がシリンダ6内を左右方向に往復動することにより、Uパッキン24および保護リング25の内周面を摺動する。このとき、Uパッキン24により、高いシール性が得られ、塗料の漏れが防止される。また、プランジャ7の摺動により、Uパッキン24および保護リング25の内周面が次第に磨耗していくようになるが、本実施形態では、ハウジング22とプランジャ7との間の隙間(クリアランス)を大きくしていることから、Uパッキン24が磨耗してもプランジャ7がハウジング22に接触しない構成となっている。従って、ハウジング22の磨耗による金属粉の発生が防止される。
そして、塗料を圧送する際には、第2のポンプ室10内の塗料によりUパッキン24が高圧を受けるようになるが、保護リング25が、Uパッキン24を第1のポンプ室9側から支えるので、Uパッキン24の変形が抑えられる。
以上に説明したように本実施形態によれば、プランジャ7がハウジング22に接触しないようにするために、ハウジング22とプランジャ7との間の隙間を大きくしたとしても、プランジャ7がシリンダ6内を往復動するときに、保護リング25により、Uパッキン24を、第1のポンプ室9側(当該Uパッキン24がシリンダ6内の塗料により圧力を受ける側とは反対側)から支えることができる。これにより、Uパッキン24が塗料により高圧を受けても、Uパッキン24の変形、損傷などを抑制することができ、ハウジング22からの磨耗粉の発生防止効果と併せて、Uパッキン24の寿命を大幅に向上することができる。ちなみに、図6に示した従来構造では、3ヶ月程度の連続使用でパッキン54の交換の必要があったが、本実施形態においては、Uパッキン24の1年間程度の連続使用が可能となった。
保護リング25を合成樹脂製としたので、当該保護リング25が磨耗しても、比較的軟質な樹脂粉が発生するに止まり、磨耗粉によるUパッキン24およびプランジャ7の磨耗、損傷などを回避することができる。
また、ハウジング22を従来と同様に金属製とし、このハウジング22に保護リング25を保持する構成としたので、保護リング25のみの交換を容易に行うことができる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について図4を参照しながら説明する。なお、上述した第1の実施形態と同一の部分については説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
図4は、ハウジング22とプランジャ7との間の部分を拡大して示している。ハウジング22の段差部23において第1のポンプ室9側には、プランジャ7の外周面に沿ってリング状に形成された保護リング30が配置されている。この保護リング30の内周部のうちUパッキン24側と反対側の端部は、プランジャ7の外周面に接触するリップ形状に形成されたスクレーパ31となっている。
ここで、塗料圧送用ポンプ1により圧送される塗料の中には、例えばメタリック塗料などの、アルミ粉末やマイカ粉などの硬質な粉体が含有される種類のものもある。上記構成によれば、プランジャ7がシリンダ6内を左方に変位するとき、スクレーパ31により、プランジャ7の外周面に付着した硬質粉体を左方からかきとることができる。これにより、プランジャ7の外周面に付着した硬質粉体がUパッキン24とプランジャ7との間に入り込むことによる当該Uパッキン24およびプランジャ7の磨耗、損傷などを防止することができる。
なお、プランジャ7がシリンダ6内を右方に変位するときには、Uパッキン24の内周部のうち第2のポンプ室10側の端部により、プランジャ7の外周面に付着した硬質粉体を右方からかきとることができる。これにより、プランジャ7の外周面に付着した硬質粉体がUパッキン24とプランジャ7との間に入り込むことによる当該Uパッキン24およびプランジャ7の磨耗、損傷などを防止することができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態について図5を参照しながら説明する。なお、上述した第1の実施形態と同一の部分については説明を省略し、異なる部分についてのみ説明する。
シリンダ6の内周面には、当該シリンダ6の内周面に沿ってリング状に形成された合成樹脂製のハウジング40が設けられている。このハウジング40は、上記したハウジング22とは異なり、段差部41の第1のポンプ室9側の部分の径方向の厚さが全体的に厚く形成されている。このとき、ハウジング40の厚肉部分の内周面は、プランジャ7の外周面との間に僅かな隙間を存するようになっている。これにより、ハウジング40に保護リングが一体に設けられている形態とされている。
ハウジング40の段差部41の第2のポンプ室10側には、Uパッキン24が保持されている。この場合、ハウジング40においてUパッキン24より第1のポンプ室9側の部分が保護リングとしての機能を担う。
このような構成によれば、ハウジング40を合成樹脂製としたので、当該ハウジング40から磨耗粉が発生することがない。従って、ハウジングを金属製とした場合とは異なり、磨耗粉によるUパッキン24およびプランジャ7の磨耗、損傷などを回避することができる。
(その他の実施形態)
なお、本発明は上述した各実施形態にのみ限定されるものではなく、次のように変形または拡張することができる。
パッキンは、上述のUパッキン24に限られるものではなく、V字状に開口したVパッキン、L字状に開口したLパッキン(リップシールパッキン)など、圧力を受けて開口する形状のものを用いることができる。
保護リング25およびハウジング40を構成する合成樹脂としては、例えば、ポリアセタール樹脂などの耐熱性樹脂、ポリイミドなどの熱硬化性樹脂などを用いることができる。
第1のポンプ室9,9´内とボディ2内とを、ベローズ11,11´によりシールするのではなく、例えばOリングによりシールしてもよい。
本発明の第1の実施形態を示すものであり、ポンプの内部構成を示す縦断正面図 塗料圧送用ポンプの前方側の縦断正面図 塗料圧送用ポンプの異なる断面を示す縦断正面図 本発明の第2の実施形態を示すものであり、ハウジングとプランジャとの間の部分を拡大して示す縦断正面図 本発明の第3の実施形態を示す図1相当図 従来技術を説明するための図1相当図
符号の説明
図面中、1は塗料圧送用ポンプ、6,6´はシリンダ、7,7´はプランジャ、22,40はハウジング、24,24´はUパッキン(パッキン)、25,30は保護リング、31はスクレーパ(保護リングの内周部のパッキン側と反対側の端部)を示す。

Claims (4)

  1. プランジャがシリンダ内を往復動することにより塗料を圧送する塗料圧送用ポンプにおいて、
    前記シリンダの内周面に設けられたハウジングと、
    前記ハウジングに保持され、前記シリンダと前記プランジャとの間をシールするパッキンと、
    前記ハウジングに保持され、前記パッキンを、当該パッキンが前記シリンダ内の塗料により圧力を受ける側とは反対側から支える保護リングとを備えたことを特徴とする塗料圧送用ポンプ。
  2. 前記保護リングの内周部の前記パッキン側と反対側の端部は、前記プランジャの外周面に接触するリップ形状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の塗料圧送用ポンプ。
  3. 前記保護リングは合成樹脂製であることを特徴とする請求項1または2に記載の塗料圧送用ポンプ。
  4. 前記ハウジングは合成樹脂製であり、前記保護リングが該ハウジングに一体に設けられていることを特徴とする請求項3に記載の塗料圧送用ポンプ。
JP2007090564A 2007-03-30 2007-03-30 塗料圧送用ポンプ Active JP4989275B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007090564A JP4989275B2 (ja) 2007-03-30 2007-03-30 塗料圧送用ポンプ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007090564A JP4989275B2 (ja) 2007-03-30 2007-03-30 塗料圧送用ポンプ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008248776A true JP2008248776A (ja) 2008-10-16
JP4989275B2 JP4989275B2 (ja) 2012-08-01

Family

ID=39974014

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007090564A Active JP4989275B2 (ja) 2007-03-30 2007-03-30 塗料圧送用ポンプ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4989275B2 (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6341675A (ja) * 1986-07-25 1988-02-22 タイタン ツール インコーポレーテッド 空気無し塗料噴霧ポンプ

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6341675A (ja) * 1986-07-25 1988-02-22 タイタン ツール インコーポレーテッド 空気無し塗料噴霧ポンプ

Also Published As

Publication number Publication date
JP4989275B2 (ja) 2012-08-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5244388B2 (ja) 加圧下の流体を生成するかまたは運ぶための装置及び方法並びに該装置に用いられるシール部材
JP4942449B2 (ja) 薬液供給装置
JP2011511196A (ja) シールエレメントを備えた液圧媒体ポンプ
US20140145403A1 (en) Seal Arrangement for Sealing a Reciprocating Piston Rod of a Piston Compressor
EP3121447B1 (en) Ultrahigh-pressure sealing device and reciprocatiing pump
JP4962044B2 (ja) ピストンポンプ
JP5653475B2 (ja) シール装置を備えたピストンポンプ
US10161525B2 (en) Sealing system and method for the production thereof
JP4989275B2 (ja) 塗料圧送用ポンプ
EP2702271B1 (en) High pressure pump with reduced seal wear
JP2010242874A (ja) 往復動用密封装置
KR102336893B1 (ko) 팽창가능한 연속 링을 갖는 고압 회전식 밀봉-플러그 조립체
US20180252210A1 (en) Compact Ultrahigh Pressure Dynamic Seal Assembly With Pressure Activating Backup Ring
JP4047024B2 (ja) ポンプの軸封装置
CA2997807C (en) Zero emission reciprocating drive pump
AU2008292802B2 (en) Piston seal guide bearing
JP2019173655A (ja) プランジャポンプ
JP2019173874A (ja) シール構造及びプランジャポンプ
MX2023008990A (es) Bomba compacta de desplazamiento positivo con junta dura con movimiento alternativo.
CN109424512B (zh) 往复式活塞泵
JP2008121846A (ja) バックアップリング
US20170082102A1 (en) Zero emission reciprocating drive pump
US20200149636A1 (en) Backup ring and liquid feeding pump using backup ring
JP6364911B2 (ja) 密封装置
JP2005090528A (ja) 油圧式クラッチ遮断装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091210

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111111

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20111122

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20111214

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120110

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120217

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120403

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120427

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4989275

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150511

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250