JP2008248485A - 橋脚補強板及び橋脚補強工法 - Google Patents
橋脚補強板及び橋脚補強工法 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】下端縁に鋭角先導部Pが形成され、内面にスペーサ4,5が設けられた橋脚補強板1の二つを橋脚Kの四側面を覆うように組み合わせて連結し、補強板連結体Rを構築する。圧入装置10で補強板連結体Rの上端部を押圧して地盤G内へ圧入すると、補強板連結体Rと橋脚K表面との間には隙間Sを有するから圧入抵抗が比較的小さくなり、地中の岩石Zは鋭角先導部Pにより外側へ押し出されるから、高圧水も振動発生装置も使わずに、補強板連結体Rを容易に地盤G内へ圧入することができる。
【選択図】 図1
Description
請求項1に記載する橋脚補強板、及び、これを用いた請求項3に記載する橋脚補強工法の実施形態を、図1〜図14を用いて説明する。
(橋脚補強板)
図1(A)に示す如く、橋脚補強板1の本体部2は、実質的に直角に連設された二つの平板部分3,3から成り、例えばJIS分類SS又はSMA等の鋼板を、若干湾曲するように直角に折り曲げて製作される。鋼板を使用する場合、その厚みは、6〜12mmが適当である。強度・耐久性・価格等を考慮すると、補強板1を鋼板製とするのが最適と考えられるが、必要な物性を備えるのであれば、鉄鋼以外の金属・プラスチック・セラミック・FRP・GRP等で製作することを妨げるものではない。
次に、前記橋脚補強板1を用いた橋脚補強工法について説明する。図2に示すように、橋脚補強板1の二つを用意し、地上において、補強工事の施工対象となる橋脚Kの四側面を覆うように組み合わせ、側端部3b,3bどうしを溶接などで連結し、図4に示す如き初段の補強板連結体Rを構築する。当該補強板連結体Rにおける平板部分3,3と橋脚Kとの間には、図5(A)に示す如く、橋脚補強板1の本体部2内面に設けたスペーサ4,5が橋脚K表面に当接することにより、スペーサ4,5の高さ寸法Hに相当する間隔の隙間Sが形成される。また図5(B)(C)に示すように、補強板連結体Rは、橋脚補強板1の内隅部3aによって形成される隅部と、橋脚補強板1の側端縁3b,3bどうしを連結することによって形成される隅部とを有するが、これら4つの隅部には、補強板本体部2とスペーサ4又は5と橋脚K表面とで囲まれた空間Q1,Q2が形成される。なお図5(C)において、7は橋脚補強板1の本体部側端縁3bを溶接する際に用いる裏打ち材である。
2つの橋脚補強板1,1を連結して補強板連結体Rを構築することにより、本体部2内面に設けたスペーサ4,4間に空間Q1が形成され、スペーサ5,5間に空間Q2が形成される。そこで図15(A)(B)に示すように、スペーサ4,5の下端部分にキャップ40を装着して、空間Q1,Q2の底部を閉塞する構成を採用すれば、補強板連結体Rを地盤内へ圧入する際に、上記空間Q1,Q2内へ侵入する土砂の量を低減させることができる。その結果、硬化材注入前の土砂除去作業が著しく軽減され、あるいは省略が可能となる。なおキャップ40の材質としては、補強板1と同じか又は同程度の強度を有するものを用いることが望ましい。また、キャップ40を補強板連結体Rへ装着する手段としては、溶接や接着剤によるもの等が考えられる。
図16は、本発明に係る橋脚補強板31の異なる実施形態を示すものである。同補強板31は、同図(A)に示すように、本体部2内面の下部領域に、当該内面から起立して本体部2の高さ方向に延びると共に、本体部下端3cから下方へ突出する部分33を持つ複数の刃口板32を、本体部2の幅方向に所定間隔dを空けて設けたところを特色とする。なお本例では、本体部下端3cに鋭角先導部を形成する必要はない。
図17に、本発明に係る橋脚補強板51のさらに異なる実施形態を示す。同図(A)に示す如く、本例の補強板51は、実質的に直角に連設された二つの平板部分53,53から成る本体部52の内面に、橋脚表面に当接して所定間隔の隙間を形成すると共に、本体部52が橋脚表面に沿って高さ方向に移動するのを案内する転動体57を設けたところを第1の特色とする。上記転動体57は、補強板51を圧入する際の姿勢を安定させるために、一つの平板部分53当たり四個以上、好ましくは六個以上を配設する。本例では、上記転動体57として、例えば戸車の如く円盤体又は円筒体を回転自在に軸支した構造や球状体を回転自在に軸支した構造のボールベアリングを、補強板51の内面へ点溶接で取着したものを使用することが考えられる。転動体57の本体部52内面からの突出高さは、20〜50mm程度に設定される。なお、転動体57を補強板51にベース部材58を介して固定する構造を採用した場合、上記ベース部材58の厚みを変更することで、転動体57の突出高さを調節することが可能である。
Claims (6)
- 断面矩形の橋脚における四側面のうち隣接する二側面を地中において当該二側面から所定間隔の隙間を空けて覆うための補強板であって、実質的に直角に連設された二つの平板部分から成る本体部を有し、前記本体部における高さ方向の下端縁に断面が下方へ向かって先細りのテーパ面となる鋭角先導部が形成され、本体部内面から起立して本体部の高さ方向へ延びる板状部材から成り、橋脚表面に当接して所定間隔の隙間を形成するためのスペーサが、前記本体部の内隅部を挟む内隅両脇位置及び幅方向の両側端縁それぞれの近傍位置に配設され、前記スペーサの本体部内面からの起立高さが20〜50mmの範囲に設定され、内隅両脇位置それぞれのスペーサは下端部分が内隅部へ向かって折れ曲がり下端において互いに当接するように形成され、本体部の両側端縁近傍位置それぞれのスペーサは下端部分が本体部の側端縁へ向かって折れ曲がり下端において本体部側端縁に達するように形成されていることを特徴とする橋脚補強板。
- 前記本体部内面の下部領域に、当該内面から起立して本体部の高さ方向に延びると共に本体部下端から下方へ突出する部分を有する複数の刃口板が、本体部の幅方向に所定間隔を置いて設けられ、前記刃口板は、本体部内面からの起立高さが前記スペーサの起立高さ以下であり、本体部から下方へ突出する部分は下方へ向かうに従って先細りとなるテーパ形状に形成されている請求項1に記載の橋脚補強板。
- 地上において、請求項1又は2に記載する補強板の2つを組み合わせて橋脚の四側面を覆うように連結することにより初段の補強板連結体を設け、当該初段の補強板連結体をその上端部を押圧して地中内へ押し込む第一圧入工程と、前記初段の補強板連結体の上に、本体部の構成並びにスペーサの配設位置及び起立高さについては請求項1に記載する補強板と実質的に共通であるが、本体部の下端縁に鋭角先導部が形成されていない点及び上記スペーサは本体部の高さ方向の全域に渡って直線的に形成されている点で異なる延長用補強板の2つを積み重ね、当該延長用補強板どうしを連結すると共にこれらと初段の補強板連結体とを連結して延伸用補強板連結体を設け、当該延伸用補強板連結体の上端部を押圧して補強板連結体の全体を地中内へ押し込む第二圧入工程と、前記と同様にして前記延伸用補強板連結体の上に新たに延伸用補強板連結体を連設し、当該新たな延伸用補強板連結体の上端部を押圧して補強板連結体の全体を地中内へ押し込む圧入工程を所要回数行う追加圧入工程とを行うことにより、複数段の補強板連結体から成り橋脚の四側面を所定間隔を空けて覆う補強構造体を形成し、当該補強構造体の4つの内隅部における補強板本体部とスペーサと橋脚表面とによって囲まれた空間に、モルタル・コンクリート等の硬化材を注入する硬化材充填工程を行うことを特徴とする橋脚補強工法。
- 前記初段の補強板連結体の4つの内隅部において、2つのスペーサによって挟まれた空間部分の下端部に、土砂の浸入を阻止するキャップを装着したことを特徴とする請求項3に記載の橋脚補強工法。
- 断面矩形の橋脚における四側面のうち隣接する二側面を地中において当該二側面から所定間隔の隙間を空けて覆うための補強板であって、実質的に直角に連設された二つの平板部分から成る本体部を有し、前記本体部の内面に、橋脚表面に当接して所定間隔の隙間を形成すると共に、当該本体部が橋脚表面に沿って高さ方向に移動するのを案内するための転動体が設けられ、前記2つの平板部分それぞれにおける下端部分を折り曲げて下方へ向かうに従って橋脚表面へ接近するように傾斜する傾斜面部が形成され、前記傾斜面部は、平板部分に対する傾斜角度が25〜35°の範囲であり、且つ平板部分の内面に対する垂直な方向の変位量が前記転動体の突出寸法以下に設定され、前記傾斜面部の内面に、当該内面に対し垂直に起立し本体部の高さ方向に延びる複数の補強リブが幅方向に所定間隔を置いて取着され、当該補強リブの本体部内面からの起立高さは前記転動体の突出高さ以下であることを特徴とする橋脚補強板。
- 地上において、請求項5に記載する補強板の2つを組み合わせて橋脚の四側面を覆うように連結することにより初段の補強板連結体を設け、当該初段の補強板連結体をその上端部を押圧して地中内へ押し込む第一圧入工程と、前記初段の補強板連結体の上に、本体部が直角に連設された二つの平板部から成る点及び当該本体部の内面に転動体が設けられている点については請求項5に記載する補強板と実質的に共通するが、上記平板部は高さ方向の全域に渡って平坦であり傾斜面部を持たない点で異なる延長用補強板の2つを積み重ね、当該2つの延長用補強板どうしを連結すると共にこれらと前記初段の補強板連結体とを連結することにより延伸用補強板連結体を設け、当該延伸用補強板連結体の上端部を押圧して補強板連結体の全体を地中内へ押し込む第二圧入工程と、前記と同様にして前記延伸用補強板連結体の上に新たに延伸用補強板連結体を連設し、当該新たな延伸用補強板連結体の上端部を押圧して補強板連結体の全体を地中内へ押し込む圧入固定を所要回数行う追加圧入工程とを行うことにより、複数段の補強板連結体から成り橋脚の四側面を所定間隔を空けて覆う補強構造体を形成し、当該補強構造体と橋脚表面との間の隙間にモルタル・コンクリート等の硬化材を注入する硬化材充填工程を行うことを特徴とする橋脚補強工法。
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JP2012167473A (ja) * | 2011-02-14 | 2012-09-06 | Oriental Shiraishi Corp | 柱状構造物の補強構造及び補強方法 |
CN109356017A (zh) * | 2018-10-30 | 2019-02-19 | 南昌大学 | 一种具有自恢复限位降低预应力损失组合结构的混凝土连续箱梁桥 |
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