JP2008247509A - プリンタ装置 - Google Patents

プリンタ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2008247509A
JP2008247509A JP2007088391A JP2007088391A JP2008247509A JP 2008247509 A JP2008247509 A JP 2008247509A JP 2007088391 A JP2007088391 A JP 2007088391A JP 2007088391 A JP2007088391 A JP 2007088391A JP 2008247509 A JP2008247509 A JP 2008247509A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
path
path switching
printer
passage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007088391A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Yuki
隆司 結城
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Max Co Ltd
Original Assignee
Max Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Max Co Ltd filed Critical Max Co Ltd
Priority to JP2007088391A priority Critical patent/JP2008247509A/ja
Publication of JP2008247509A publication Critical patent/JP2008247509A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】経路切替機構を備えたプリンタ装置において、経路切替箇所におけるシート詰まりを防止する。
【解決手段】経路切替装置51は内部に上下三段の通路を備えていて、初期位置では上段通路53が上側搬送路8bを連通し、下段通路55が下側搬送路71とカッティング処理装置61を連通している。回転することにより中段通路54が上側搬送路の上流側と下側搬送路の下流側を連通して、上側搬送路から下側搬送路の下流側のカッティング処理部へシートを搬送できる。シート搬送後に経路切替装置を初期位置へ戻して、上側搬送路における印刷などの処理と下側搬送路におけるカッティング処理を並行して行うことができ、カッティング処理されるシートは経路切替装置の下段通路を通って下側搬送路へ進入する。中段通路と下段通路は、それぞれの入口の開口高さを拡大していて、シート搬送中継時にシート詰まりが起こる可能性が少ない。
【選択図】図10

Description

この発明は、シートの経路切替機構を備えたプリンタ装置に関するものであり、特に、シート詰まりの防止を図ったプリンタ装置に関するものである。
プリンタ装置や複写機或いはステープラ等の用紙後処理装置には、処理内容に応じて用紙の搬送路を切替える機構を設けたものがある。例えば、印刷部や複写部の下流搬送路中にフラップ式の経路切替機構を設け、印刷処理された用紙を排紙トレイへ導く経路と、ステープル処理部などの後処理部或いはスイッチバック退避部等への経路へ振分けるようにし、処理設定に応じて経路切替機構を動作させる構成が知られている(特許文献1,2,3等)。
特開2004-51345号公報 特開2004-107073号公報 特開2006-111405号公報
プリンタ装置や用紙後処理装置等の用紙搬送路中に経路切替機構を設ける場合は、経路切替箇所でジャムが起こらないように留意する必要がある。例えば、ロール状の印刷用シートを用いるプリンタ装置で、経路切替機構を通じて印刷用シートをカット処理部へ送り、所要の長さで切断する構成とする場合、カッター刃が用紙経路を上下に横切ることができるように、カット処理部の位置で搬送路が分断されることになる。つまり、カット処理部を挟んで上流側の搬送路の端面開口と下流側の搬送路の端面開口とが間隔を開けて対峙するかたちになる。
このように、搬送路が分断されていて、対峙する搬送路の開口間に間隔がある場合は、上流側搬送路から下流側搬送路へシートを送るときや、逆に下流側搬送路から上流側搬送路へシートを戻すときのいずれも、送出し側の搬送路から出たシートの先端が受入れ側の搬送路の開口へ挿入されずにシート詰まりが生じる可能性が大きくなる。
そこで、経路切替箇所におけるシート詰まりの虞を解消するために解決すべき技術的課題が生じてくるのであり、本発明は上記課題を解決することを目的とする。
この発明は、上記目的を達成するために提案するものであり、上側と下側の二系統のシート搬送路を備え、上側搬送路の上流側にはプリンタ部或いはプリンタ部とその他の処理部を配設し、下側搬送路の下流側にプリンタ部以外のその他の処理部を配設したプリンタ装置において、内部に上下三段の通路を有する経路切替装置を前記上下二系統の搬送路中に介装し、経路切替装置の初期位置では上段通路が上側搬送路と連通し、且つ下段通路が下側搬送路と連通し、回転位置或いはシフト位置では、中段通路が上側搬送路の上流側と下側搬送路の下流側を連通し、前記経路切替装置の中段通路の上流側開口は下流側開口よりも開口高さが拡大されており、下段通路の下流側開口は上流側開口よりも開口高さが拡大されていることを特徴とするプリンタ装置を提供するものである。
また、上記下側搬送路の下流側開口部の上下いずれか一辺は揺動式フラップであり、揺動式フラップが上記経路切替装置の回転或いはシフトに連動して開口拡大方向へ揺動するように構成したプリンタ装置を提供するものである。
また、上記経路切替装置にシフター部を設け、経路切替装置の回転時或いはシフト時にシフター部が上記揺動式フラップを押して揺動させるようにしたプリンタ装置を提供するものである。
本発明のプリンタ装置の経路切替装置は、内部に上下三段の通路を備えていて、初期位置では上段通路が上側搬送路と連通し、下段通路が下側搬送路と連通しており、回転或いはシフトすることにより、中段通路が上側搬送路の上流側と下側搬送路の下流側を連通して、上側搬送路から下側搬送路の下流側の処理部へシートを搬送できる。また、経路切替装置が初期位置の状態では、上側搬送路における処理と下側搬送路における処理を並行して行うことができる。また、中段通路や下段通路の入口側開口高さを拡大して、シート中継時にシートが経路切替装置へ円滑に導入されるようにしているので、シート詰まりが起こる可能性が極めて少ない。
この発明は、上側と下側の二系統のシート搬送路を備え、上側搬送路の上流側にはプリンタ部或いはプリンタ部とその他の処理部を配設し、下側搬送路の下流側にプリンタ部以外のその他の処理部を配設したプリンタ装置において、内部に上下三段の通路を有する経路切替装置を前記上下二系統の搬送路中に介装し、経路切替装置の初期位置では上段通路が上側搬送路と連通し、且つ下段通路が下側搬送路と連通し、回転位置或いはシフト位置では、中段通路が上側搬送路の上流側と下側搬送路の下流側を連通し、前記経路切替装置の中段通路の上流側開口は下流側開口よりも開口高さが拡大されており、下段通路の下流側開口は上流側開口よりも開口高さが拡大されている構成とすることにより、経路切替箇所におけるシート詰まりの虞を解消するという目的を達成した。
図1は、剥離紙付粘着シートに対して二色印刷と表面のラミネート処理及びカッティング処理を行うプリンタ装置1を示し、左側面に第一プリンタ部2、上面左に第二プリンタ部3、上面右にラミネート処理部4が配置されており、これら三つの機構部2,3,4はそれぞれフレームに対してヒンジ結合されていて、図2に示すように一端を引上げて反転することにより内面側を露出させることができる。また、上記構成に対し、剥離紙付粘着シートの幅方向の一側に各機構部2,3,4をフレームに対してヒンジ結合させることで、一端を引上げて反転することにより内面側を露出させるようにしてもよい。
図3はフロントカバーを外した状態のプリンタ装置1の正面図であり、図4は要部以外の箇所を非表示として簡略化した正面図である。図4に示すようにフレーム5の中央部下側は、シートロール収容室6であり、シートロール支持軸7に装着した剥離紙付粘着シートロールSRは空中に支持されている。シートロール収容室6の左から上に掛けて第一搬送路8が配置されていて、この第一搬送路8は、シートロール収容室6の左から上方に向かい右方向へ反転する半円形の反転曲面部8aと、反転曲面部8aの上端からフレーム5の右側へ向かって水平に伸びる非反転曲面部8bとによって構成されており、第一搬送路8の下には第一搬送路8と平行に第二搬送路71が配置されている
第一搬送路8は、要所に形成したスリットを通じて内面側からモータ駆動の搬送ローラ9と従動形のガイドローラ10の頂点が露出している。シートロール収容室6側の入口から数えて二番目のローラは、金属あるいはセラミックなどの硬質素材の表面に滑り止め加工を施したグリッドローラ11であり、後述する印刷工程においてグリッドローラ11により剥離紙付粘着シートの送り量を精密に制御するように構成している。
モータ駆動される搬送ローラ9に対してはピンチローラ12が弾接しており、グリッドローラ11に対向するピンチローラ12は、カム駆動されるリンク(図示せず)に支持されていて、印刷工程以外の送り工程においてはグリッドローラ11から離れており、制御部により印刷工程のみグリッドローラ11へ弾接するように制御される。即ち、搬送ローラ9とピンチローラ12とで剥離紙付粘着シートSを挟んで正方向(剥離紙付粘着シートロールSRから下流方向)へ送り、印刷時には搬送ローラ9並びにグリッドローラ11とピンチローラ12とで剥離紙付粘着シートSを挟んで逆方向へ剥離紙付粘着シートSを送る。
図4中のシートローラSR近傍にある軸Bは、アームCによりフレーム5に回転可能に軸止めされており、シートSと当接している。一方アームC近傍には図示しないセンサが配置されており、軸BとシートSとの当接によるアームCの角度を検出している。この検出角度に応じてシートロールSRの回転制御を行うことで、軸Bと協働してシートSの送出し時にはシートSに適度の弛みを与え、巻戻し時にはシートSの余分な弛みを吸収することで常時一定の弛み量を確保できるようにさせている。
第一搬送路8の反転曲面部8aの左端垂直部に対向して垂直姿勢で配置された第一プリンタ部2と、反転曲面部8aの上端に対向して水平姿勢で配置された第二プリンタ部3は同一の構成であり、インクリボンロールIRの受台であるプリンタ部筐体13に平面型のサーマルヘッド14を取付けてあり、印刷工程においてサーマルヘッド14は、カム機構(図示せず)により図4の浮上位置からガイドローラ10へ接する下降位置へ平行移動し、剥離紙付粘着シートSの表面に熱転写印刷を行う。例えば、第一プリンタ部2に黒インクリボンを装着し、第二プリンタ部3には赤インクリボンを装着しておくことにより、黒と赤の二色印刷を行うことができる。
第一搬送路8の反転曲面部8aにサーマルヘッド14を対向配置させることにより、直線搬送路へ複数のサーマルヘッドを配置したものよりも装置の横幅を抑えることができるとともに、プラテンローラ或いはリブなどによってシートを局所的に隆起させる必要がないことから、端面型サーマルヘッドでなく平面型サーマルヘッドで満足すべき印刷品質が得られ、剥離紙からシートが浮上がるトンネリングが発生する虞もない。
第一プリンタ部2と第二プリンタ部3は、上流側の端部の軸穴15を本体フレーム5に設けた軸16に係合させており、図3に示すフック形で先端が楔形のラッチ17によってフレーム5に閉鎖状態で固定されている。バネによってロック位置へ付勢されているラッチ17をロック解除方向へ操作することによって、第一プリンタ部2並びに第二プリンタ部3は、軸16を支点として回転させて開くことができ、閉じればラッチ17がフレーム5の係止部(図示せず)に自動的に係合して固定される。
図4に示すように、プリンタ部筐体13の左右両側面には前後一対の開放軸受18が形成されていて、この開放軸受でインクリボンロールIRのコアを受けている。一対の開放軸受18のそれぞれの近傍にはギヤが配置されており、上流側(シートロール収容室に近い側)のギヤは巻取りギヤ19、下流側のギヤは供給ギヤ20で、それぞれ中間ギヤ21を介してインクリボンロールIRのコアの端部に備えられているギヤGに連結している。
前後一対の中間ギヤ21は、それぞれ巻取りギヤ19並びに供給ギヤ20の軸と同軸の揺動レバー22の先端に取付けられており、前後二つの揺動レバー22の他端部に架設された引張りコイルバネ23のバネ力により、中間ギヤ21がインクリボンコアの端部のギヤGに弾接している。供給ギヤ20の軸にはトルクリミッタ式ブレーキ(図示せず)が連結されていて、インクリボン巻取り時にインクリボンには適切なバックテンションが与えられる。
前後二つの揺動レバー22の中間部には、相互に接近する方向へ延びるリンク部22aが形成されていて、揺動レバー22とは別にプリンタ部筐体13の側面に軸Aにより取付けたリンクレバー24の先端のピンが、二つの揺動レバー22のリンク部22aの先端部にある長穴へ係合して二つの揺動レバー22の連動リンク機構を構成している。
図4のように、第一プリンタ部2と第二プリンタ部3を閉じた状態では、引張りコイルバネ23のバネ力により中間ギヤ21はそれぞれ外側方向へ付勢されてインクリボンIRのコアの端部のギヤGに弾接しており、リンクレバー24の後端は本体フレーム5に設けた第一ストッパーピン25に当たって反時計方向の回動を阻止されている。即ち、中間ギヤ21はインクリボンロールIRのギヤGから離れる方向へ移動することはできず、巻取りギヤ19から確実に動力が伝達される。
一方、図5のように第一プリンタ部2と第二プリンタ部3を軸回りに回転させてサーマルヘッド側の面を露出させた状態では、リンクレバー24の後端がフレーム5に設けた第二ストッパーピン26に当たって反時計方向に回動され、二つの揺動レバー22はリンクレバー24により引張りコイルバネ23のバネ力に抗して中間ギヤ21が接近する方向へ回動される。これにより中間ギヤ21はインクリボンロールIRのギヤGから離れ、インクリボンロールIRの脱着が可能となる。
本体右上部に配置したラミネート処理部4は、剥離紙付ラミネートシートロールLRを用い、プリンタ部2,3によって印刷を行われた剥離紙付粘着シートSの表面にラミネートシートLを圧着するもので、プリンタ部2,3のサーマルヘッド14に代えてカム機構により昇降する圧着ローラ27を備えていて、第一プリンタ部2や第二プリンタ部3とは開閉時の回転方向が逆である。また、剥離紙付ラミネートシートロールLRの巻き径が大きいため中間ギヤの数をプリンタ部2,3の中間ギヤ21よりも増やしているほかは、第一プリンタ部2や第二プリンタ部3と基本的に同一構造であり、プリンタ部2,3と同様の引張りコイルバネ23’およびリンク機構により、開放時には中間ギヤ21’が剥離紙付ラミネートシートロールLRのコアのギヤGから離れ、閉鎖時には中間ギヤ21’が剥離紙付ラミネートシートロールLRのギヤGへ弾接する。
剥離紙付ラミネートシートは、図17に示すように第1の粘着層aと、ラミネートフイルム層bと、第2の粘着層cと、剥離紙層dからなり、第1の粘着層aの粘着力が第2の粘着層cの粘着力よりも大きくなるように設定されている。このため、剥離紙付ラミネートシートロールLRから引き出された剥離紙付ラミネートシートと剥離紙付粘着シートSとが積層状態で圧着ローラ27を通過すると、第1の粘着層aとラミネートフイルム層bとからなるラミネートシートLのみが剥離紙付粘着シートSの表面に貼着され、図18に示すように剥離紙のみが巻取ローラに巻取られることになる。
ラミネート処理部4の圧着ローラ27に対向している第一搬送路8のガイドローラ10のやや下流には、ラミネートシートLを切断するためのカッター刃28が配置されていて、ラミネート処理時にカッター刃28が第一搬送路8の上流方向へ向かって斜め下に駆動され、剥離紙付粘着シートSの表面に貼付されたラミネートシートLの終端部を切断する。
第一搬送路8のカッター刃配置位置の直後には経路切替フラップ51が設けられており、経路切替フラップ51の右斜め下にカッティング処理部61が配置されている。また、第一搬送路8の下に配置された第二搬送路71の右端は経路切替フラップ51に対向している。
経路切替フラップ51は、第一搬送路8上を送られてくる剥離紙付粘着シートSの経路を第一搬送路8の右側終端方向またはカッティング処理部61方向に切替えるもので、カム機構(図示せず)により前後中間部の軸52を支点として、図4の水平位置と時計方向へ一定角度回動した位置とに切替えられる。
図6に示すように、経路切替フラップ51は、内部に上中下の三層のシート通路53,54,55が形成されており、上段シート通路53と下段シート通路55は水平で、中段シート通路54は右下がりに傾斜している。中段シート通路54と下段シート通路55は、それぞれ剥離紙付粘着シートSの入り口となる側、即ち、中段シート通路54においては左側、下段シート通路55においては右側の上下幅を拡大して、剥離紙付粘着シートSを確実に導入できるようにしている。
経路切替フラップ51が水平状態にあるとき、経路切替フラップ51の下流、且つ第一搬送路8の下に配置したカッター装置81の上側固定刃82と下側可動刃83とが、下段シート通路55の入口側(図において右側)に対向しており、カッター装置81の直後にはシートをカッティング処理部61へ案内する上側固定ガイド31とその下側のサブフラップ32が配置されている。サブフラップ32は前後中間部から左右(図において紙面の表裏方向)へ突出する軸33を支点として揺動可能であり、下流端とフレーム5とに掛けた引張りコイルバネ34によって、図6に示すように上流側が上昇した姿勢となっている。
経路切替フラップ51の左右(図において紙面の表裏方向)の側板には、後方(図において右側)へ延びて下方へ屈折したシフター部57が形成されており、経路切替フラップ51が図において時計方向へ回動したときに、シフター部57がサブフラップ32の前部を押して反時計方向へ回動させる。
図7(a) (b)に経路切替フラップ51とカッター装置81の配置状態を示す。また、図8(a)は初期水平状態の経路切替フラップ51を示し、(b)は経路切替フラップ51が時計方向へ回動して、シフター部57がサブフラップ32の前部を押し下げた状態を示している。
図9はカッター装置81を示し、凹型のカッターフレーム84の左右上端間に上側固定刃82が架設されており、右上端部の軸85に下側可動刃83の一端が取付けられている。下側可動刃83は長手方向中間部に長穴86が形成されており、円盤型のクランクカム87が長穴86に係合している。クランクカム87はモータ(図7中の88)のギヤ89から中間減速ギヤ90を介して回転駆動され、クランクカム87の一回転で下側可動刃83が上昇及び下降の一往復する。
後述する一連の処理工程において、印刷済みの剥離紙付粘着シートSが経路切替フラップ51の中段シート通路54を通じてカッティング処理部61へ送られ、剥離紙付粘着シートSの印刷範囲の終端がカッター装置81の位置にきたときに、カッター装置81が駆動されて剥離紙付粘着シートSを切断する。
カッティング処理部61は、通常のカッティングプロッタと同様の構成で、シートの幅方向へ移動制御されるカッティングヘッド62を備え、カッティングデータに基づき、グリッドローラ63による送り機構により剥離紙付粘着シートSを前後両方向に移動しつつ、カッティングヘッド62をシートの幅方向へ駆動して、剥離紙付粘着シートSの粘着シートのみをカッティングデータのとおりにカッティングするものである。
続いて、上記の構成によるプリンタ装置1の一連の動作を説明する。まず、図4のように、剥離紙付シートロールSRの剥離紙付粘着シートSの先端を第一搬送路8の入口に差し込むと、入口に配置した第一シートセンサ29がシートの挿入を検知して送り機構のモータが起動し、搬送ローラ9とピンチローラ12とによってシートを挟んで引き込み、第一搬送路8に沿って上方へ送る。このとき、入口から二番目の搬送ローラであるグリッドローラ11に対向するピンチローラ12は浮上していて、グリッドローラ11を除く搬送ローラ9によってシートが送られる。
剥離紙付粘着シートSの先端が、ラミネート処理部4の圧着ローラ27の直前位置に配置した第二シートセンサ30の位置に達したときに、第二シートセンサ30の検知信号によって送りを停止するとともに、グリッドローラ11に対向するピンチローラ12をグリッドローラ11へ弾接させて剥離紙付粘着シートSを挟む。
第二シートセンサ30の位置から第二プリンタ部3のサーマルヘッド14の位置までの搬送路長は既知であるから、印刷すべきシート長データに応じてシートを下流に送るか、または上流に巻戻し、シート上の印刷開始点が第二プリンタ部3のサーマルヘッド14の直下に位置した時点で、剥離紙付粘着シートSを巻戻しつつ印刷工程に入る。
黒インクリボンを装着した第一プリンタ部2と、赤インクリボンを装着した第二プリンタ部3は、それぞれ印刷データに基づく印刷制御部の制御によりサーマルヘッド14をシート表面へ圧接させて印刷を行う。
このように、グリッドローラ11とピンチローラ12とでシートを挟み込む前に、シートをシート幅方向のガイド(図示せず)に沿わせて搬送させることにより、シートの直進性が確保される。そして、直進性を維持したままシートを巻戻しつつ印刷するので、グリッドローラにより直接シートをシートロールSRから引出しながら印刷する構成に比較して、シートの斜行および方向変位の累積による縦皺の発生やシート詰まりの虞がきわめて少なくなる。
印刷が終了した時点でグリッドローラ11に弾接しているピンチローラ12を浮上させ、剥離紙付粘着シートSを下流へ送り、再び第二シートセンサ30により剥離紙付粘着シートSの先端を検知し、ここから剥離紙付粘着シートSの先端を第二シートセンサ30の次の搬送ローラ9の先まで送る。
そして、図10に示すように、ラミネート処理部4の圧着ローラ27を下降して、剥離紙付粘着シートSのラミネート範囲の終端が圧着ローラ位置へ達するまで剥離紙付粘着シートSを下流へ送り、印刷済み剥離紙付粘着シートSの表面へラミネートシートを圧着する。剥離紙付粘着シートSの先端部は、経路切替フラップ51の水平な上段シート通路53を通過して第一搬送路8の右端から外へ送り出される。
ラミネート処理完了後にラミネート処理部4の圧着ローラ27は上昇し、図11に示すように、カッター刃28が第一搬送路8の上流方向へ向かって斜め下に駆動され、剥離紙付粘着シートSの表面に貼付されたラミネートシートLの終端部を切断する。
次に、シート送り方向を逆転し、図12に示すように、剥離紙付粘着シートSの先端が経路切替フラップ51を通過するまで巻戻した後に、経路切替フラップ51を時計方向へ回動し、中段シート通路54の上流側入り口を持上げて第一搬送路8へ対向させる。このとき、サブフラップ32の前部は経路切替フラップ51の後部のシフター部57によって押し下げられて、カッター装置直後の入口側の上下幅が拡大し、逆にカッティング処理部61側の出口の上下幅は縮小しており、経路切替フラップ51の中段シート通路54からカッティング処理部61へ確実に剥離紙付粘着シートSを送ることができる状態となっている。
続いて、再び送り機構を起動して剥離紙付粘着シートSを下流へ送る。図13に示すように、剥離紙付粘着シートSは経路切替フラップ51の中段シート通路54を通って右斜め下へ進み、広く開口したサブフラップ32と上側固定ガイド31との間に入り、上下幅が絞られた後端を通じてカッティング処理部61へ確実に導入される。そして、印刷データに基づいた剥離紙付粘着シートSの印刷範囲(余白部分を含む)の終端がカッター装置81の位置に達したときに、シート送りを停止し、カッティング処理部61のグリッドローラ63に対向するピンチローラ12を下降して剥離紙付粘着シートSを挟むとともに、カッター装置81を駆動して剥離紙付粘着シートSを切断する。
次に、シート送り方向を逆転し、図14に示すように、印刷部分を切離された剥離紙付粘着シートSの先端が経路切替フラップ51を通過するまで巻戻し、経路切替フラップ51を反時計方向へ回動して初期位置へ戻す。これにより、サブフラップ32の前部から経路切替フラップ51のアーム部が離れ、サブフラップ32は初期状態に戻る。切断されてカッティング処理部61上に残った剥離紙付粘着シートSの後端は、間隔が狭まったサブフラップ32と上側固定ガイド31とにより、経路切替フラップ51の下段シート通路55の広い入口の上下中央付近に対向する位置に位置決めされている。
続いて、図15に示すように、カッティング処理部61が剥離紙付粘着シートSの送りを正逆両方向に切替えつつ、カッティングヘッド62をシートの幅方向へ往復駆動してカッティング動作を行う。カッティング処理部61の送り動作に応じて、剥離紙付粘着シートSは経路切替フラップ51の下段シート通路55を通じて第一搬送路8の直下に配置された第二搬送路71へ進入して前後へ移動する。剥離紙付粘着シートSが経路切替フラップ51の下段シート通路55へ進入する際は、間隔が狭いサブフラップ32と上側固定ガイド31との間から出て、入口の広い下段シート通路55へ進むので、確実に剥離紙付粘着シートSを送ることができる。
このように、経路切替フラップ51の直後のサブフラップ32が経路切替フラップ51に連動して揺動し、シート搬送方向に応じて、常に入口となる側の上下幅が広くなり、出口となる側の上下幅が狭くなるようにしたことにより、第一搬送路8からカッティング処理部61へのシート搬送、ならびにカッティング処理部61から第二搬送路71へのシート搬送が円滑に行われ、ジャムが発生する虞が極めて少ない。
印刷済みの剥離紙付粘着シートSにカッティング処理を開始する時点で、第一搬送路8側では新規の印刷工程に入り、上述した工程を最初から実行する。このように、搬送路を第一搬送路8と第二搬送路71に分離して、それぞれ独立したシート送りを可能に形成するとともに、カッティングと次のシート印刷を並行処理するように制御手段を構成することにより、全体的な処理速度が向上する。
カッティング処理が終了するとカッティング処理部61のグリッドローラ63に弾接しているピンチローラ12を上昇し、図16に示すようにカッティング処理済の剥離紙付粘着シートSは搬送ローラ9とピンチローラ12により外部へ排出される。
尚、この発明は上記の実施形態に限定するものではなく、この発明の技術的範囲内において種々の改変が可能であり、この発明がそれらの改変されたものに及ぶことは当然である。
本発明の実施の一形態を示し、プリンタ装置の斜視図。 プリンタ部、ラミネート処理部、前面ドアを開放した状態のプリンタ装置の斜視図。 フロントカバーを外した状態のプリンタ装置の正面図。 主要機構部のみを表示して簡略化した正面図。 プリンタ部とラミネート処理部を開放した状態の正面図。 経路切替フラップの側面図。 経路切替フラップを示し、(a)は背面側斜視図、(b)は正面側斜視図。 経路切替フラップを示し、(a)は初期状態の斜視図、(b)は回動状態の斜視図。 カッター装置の斜視図。 ラミネート処理工程を示す正面図。 図10に続くラミネートシート切断工程を示す正面図。 図11に続く巻戻し工程を示す正面図。 図12に続くカッティング処理部への送り工程を示す正面図。 図13に続くシート切断工程を示す正面図。 図14に続くカッティング処理工程を示す正面図。 図15に続くカッティングシート排出工程を示す正面図。 剥離紙付ラミネートシートの構造解説図。 ラミネート処理工程の解説図。
符号の説明
1 プリンタ装置
2 第一プリンタ部
3 第二プリンタ部
4 ラミネート処理部
5 フレーム
6 シートロール収容室
8 第一搬送路
9 搬送ローラ
10 ガイドローラ
11 グリッドローラ
12 ピンチローラ
13 プリンタ部筐体
14 サーマルヘッド
18 開放軸受
19 巻取りギヤ
20 供給ギヤ
21 中間ギヤ
22 揺動レバー
22a リンク部
23 引張りコイルバネ
24 リンクレバー
25 第一ストッパーピン
26 第二ストッパーピン
27 圧着ローラ
28 カッター刃
29 第一シートセンサ
30 第二シートセンサ
51 経路切替フラップ
53 上段シート通路
54 中段シート通路
55 下段シート通路
57 シフター部
61 カッティング処理部
62 カッティングヘッド
63 グリッドローラ
71 第二搬送路
81 カッター装置
82 上側固定刃
83 下側可動刃

Claims (3)

  1. 上側と下側の二系統のシート搬送路を備え、上側搬送路の上流側にはプリンタ部或いはプリンタ部とその他の処理部を配設し、下側搬送路の下流側にプリンタ部以外のその他の処理部を配設したプリンタ装置において、
    内部に上下三段の通路を有する経路切替装置を前記上下二系統の搬送路中に介装し、経路切替装置の初期位置では上段通路が上側搬送路と連通し、且つ下段通路が下側搬送路と連通し、回転位置或いはシフト位置では、中段通路が上側搬送路の上流側と下側搬送路の下流側を連通し、前記経路切替装置の中段通路の上流側開口は下流側開口よりも開口高さが拡大されており、下段通路の下流側開口は上流側開口よりも開口高さが拡大されていることを特徴とするプリンタ装置。
  2. 上記下側搬送路の下流側開口部の上下いずれか一辺は揺動式フラップであり、揺動式フラップが上記経路切替装置の回転或いはシフトに連動して開口拡大方向へ揺動するように構成した請求項1記載のプリンタ装置。
  3. 上記経路切替装置にシフター部を設け、経路切替装置の回転時或いはシフト時にシフター部が上記揺動式フラップを押して揺動させるようにした請求項2記載のプリンタ装置。
JP2007088391A 2007-03-29 2007-03-29 プリンタ装置 Pending JP2008247509A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007088391A JP2008247509A (ja) 2007-03-29 2007-03-29 プリンタ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007088391A JP2008247509A (ja) 2007-03-29 2007-03-29 プリンタ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008247509A true JP2008247509A (ja) 2008-10-16

Family

ID=39972928

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007088391A Pending JP2008247509A (ja) 2007-03-29 2007-03-29 プリンタ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008247509A (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0986759A (ja) * 1995-09-26 1997-03-31 Sharp Corp シート排出処理装置
JP2000047443A (ja) * 1998-07-30 2000-02-18 Hitachi Ltd 電子写真装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0986759A (ja) * 1995-09-26 1997-03-31 Sharp Corp シート排出処理装置
JP2000047443A (ja) * 1998-07-30 2000-02-18 Hitachi Ltd 電子写真装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2007284250A (ja) 両面記録装置における搬送経路切り替え装置、これを備える両面記録装置並びに両面液体噴射装置
JP4046772B2 (ja) シングルシート及び巻取紙の印刷用印刷機
US8029203B2 (en) Printer for recording images on a recording paper and feeding the paper backwards
JP2014129170A (ja) 片面および両面用プリンタ
JP4370730B2 (ja) 印刷用紙の搬送装置、その制御方法及びプログラム
JP4858267B2 (ja) プリンタ装置
JP5103970B2 (ja) プリンタ装置
JP4453848B2 (ja) 両面印刷装置
JP5615080B2 (ja) 画像形成装置
JP2008247509A (ja) プリンタ装置
JP4905218B2 (ja) プリンタ装置
JP2006193303A (ja) インクジェット記録装置
JP3758965B2 (ja) 両面印刷装置
JP5587048B2 (ja) 画像形成装置、および給紙ローラの駆動方法
JP4876996B2 (ja) プリンタ装置
JP4867736B2 (ja) プリンタ装置
JP4862717B2 (ja) プリンタ装置またはラミネート装置
JP2014148145A (ja) 片面および両面用プリンタ
JP4269175B2 (ja) 両面印刷装置
JP2010215348A (ja) 印刷装置
JP2008238487A (ja) プリンタ装置またはラミネート装置
JP2004292167A (ja) 被記録媒体の搬送経路変更装置、両面記録装置、被噴射媒体の搬送経路変更装置
JPH09300759A (ja) プリンタ
JP4911331B2 (ja) 両面印刷装置
JP5217790B2 (ja) 搬送ガイド機構及びそれを備えた記録装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100113

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111121

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20111129

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Effective date: 20120327

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02