JP2008246922A - 液体包装袋用のラミネートフィルム及びその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】液体状の食品,調味料や洗剤,薬品類やパーマ液,モーターオイルなどを幅広く収容する、それぞれ接着剤やAC剤などを一切介さずに、効率よく熱溶融圧着して安定して積層することができる、収容物に対する各種耐性が優れた液体包装袋用のラミネートフィルム及びその製造方法を提供する。
【解決手段】本発明は、ポリエステルやナイロンなどより成る基材フィルム2の片面側又は両面側に、基材フィルム2とのラミネート面が、メタロセン系オレフィン重合触媒を用いて重合した直鎖状低密度ポリエチレンより成るシーラントフィルム3を、又はメタロセン系オレフィン重合触媒を用いて重合した直鎖状低密度ポリエチレンを10wt%以上配合した、直鎖状低密度ポリエチレンとのブレンド樹脂より成るシーラントフィルム3を、それぞれ熱溶融圧着して積層した液体包装袋用のラミネートフィルムである。
【選択図】図1
【解決手段】本発明は、ポリエステルやナイロンなどより成る基材フィルム2の片面側又は両面側に、基材フィルム2とのラミネート面が、メタロセン系オレフィン重合触媒を用いて重合した直鎖状低密度ポリエチレンより成るシーラントフィルム3を、又はメタロセン系オレフィン重合触媒を用いて重合した直鎖状低密度ポリエチレンを10wt%以上配合した、直鎖状低密度ポリエチレンとのブレンド樹脂より成るシーラントフィルム3を、それぞれ熱溶融圧着して積層した液体包装袋用のラミネートフィルムである。
【選択図】図1
Description
本発明は、ポリエステルやナイロンなどより成る基材フィルム2に、新開発の直鎖状低密度ポリエチレンより成るシーラントフィルム3を、接着剤やAC(anchor coating)剤などを一切介さずに、効率よく熱溶融圧着して安定して積層することができる、収容物に対する各種耐性が優れた液体包装袋用のラミネートフィルム及びその製造方法に関する。
従来から、液体状の食品,調味料や洗剤,薬品類やパーマ液,モーターオイルなどを幅広く収容する、ポリエステル(PET)やナイロン(ONy)やポリプロピレン(OPP)などの基材フィルム2に直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)などのシーラントフィルム3を積層したラミネートフィルム製の、例えば図3Aに示すような、上辺と左右辺とを熱融着シールした表裏の胴部フィルムの下辺に、底ガゼットフィルムを折込んで熱融着シールして成る、スタンディングパウチと通称する収容量が120〜1800mlの液体包装袋5や、また例えば図3Bに示すような、筒状に熱融着シールした胴部フィルムの上辺と下辺とを熱融着シールして、図示していない直方体状の段ボール製などの箱体に装着して成る、バックインボックスと通称する収容量が240〜3600mlの液体包装袋6などが、一般に広く用いられている。
この従来の、図3A,Bに示す液体包装袋5,6のラミネートフィルムの、基材フィルム2を構成するポリエステル(PET)やナイロン(ONy)やポリプロピレン(OPP)などについては、その機械的強度,寸法安定性,透明性,耐油性,耐薬品性などが優れているために、またシーラントフィルム3を構成する直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)などについては、その熱融着シール性,耐水性,密封性,無臭性などが優れているために、液体状の食品,調味料や洗剤,薬品類やパーマ液,モーターオイルなどを幅広く収容する液体包装袋5,6などに、広く用いられている。
ところが、前述した基材フィルム2とシーラントフィルム3とについては、ポリエステル(PET)やナイロン(ONy)やポリプロピレン(OPP)などの結晶性から、また直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)などの不活性性から、相互に親和性,熱融着性がないために、強力なウレタン系などの接着剤を介してドライラミネートして積層して、またイソシアネート系などのAC剤を介して熱溶融押出しして積層して、図3Aに示すスタンディングパウチと通称する液体包装袋5や図3Bに示すバックインボックスと通称する液体包装袋6などの、機械的強度や耐油,耐薬品,耐水性や密封性や無臭性などの、収容物に対する各種耐性が優れたラミネートフィルムとして用いられている。
加えて、本願出願人に係る特開平7−89019号においては、ポリエステルより成る基材フィルム2に、ポリエチレン系のエチレン・メチルアクリレート共重合樹脂より成るシーラントフィルム3を、所定のオゾン処理を施しながら300℃以下で熱溶融押出しすることによって、接着剤やAC剤などを介さずに安定して積層することができる、収容物に対する各種耐性が優れた液体包装袋用のラミネートフィルムを開示している。
特許文献は、以下のとおりである。
特開平7−89019号公報
ところが従来の、図3A,Bに示す液体包装袋5,6のラミネートフィルムの、基材フィルム2を構成するポリエステル(PET)やナイロン(ONy)ポリプロピレン(OPP)などに、前述した接着剤やAC剤などを介して積層した、シーラントフィルム3を構成する直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)などについては、その熱融着シール性,耐水性,密封性,無臭性などが優れているものの、その耐油性,耐薬品性などが充分でないことが問題であって、液体状の食品,調味料などを収容して長期間経過した時に、接着剤やAC剤などの成分がシーラントフィルム3を透過して、収容した液体状の食品,調味料などに溶け出す恐れがあって、また液体状の薬品類やモーターオイルなどを収容して長期間経過した時に、薬品成分や油分などがシーラントフィルム3を透過して、接着剤やAC剤などが劣化して基材フィルム2とシーラントフィルム3とが剥離して、収容した液体状の薬品類やモーターオイルなどが漏れ出す恐れがあった。
また従来の、図3A,Bに示す液体包装袋5,6のラミネートフィルムの、基材フィルム2とシーラントフィルム3とを介して積層した、強力なウレタン系などの接着剤やイソシアネート系などのAC剤などについては、トルエンなどの有機溶剤で希釈して塗布するために、作業環境の悪化や残留溶剤の影響などの問題があって、また積層して完全に固化するまでに24〜48時間のエージング期間がかかるために、工程が中断して効率が落ちるなどの問題があった。
以上のような問題を解決した、前述した特開平7−89019号の液体包装袋用のラミネートフィルムについては、ポリエステルより成る基材フィルム2に、ポリエチレン系のエチレン・メチルアクリレート共重合樹脂より成るシーラントフィルム3を、接着剤やAC剤などを介さずに安定して積層することができるものの、所定のオゾン処理を施しながら熱溶融押出しするために、人体に有害な1g/Nm3以上のオゾンを含有する空気を効率よく排気処理して、充分安全な作業環境を整える必要があった。
そこで、本発明の目的は、ポリエステルやナイロンなどより成る基材フィルム2に、新開発の直鎖状低密度ポリエチレンより成るシーラントフィルム3を、接着剤やAC剤などを一切介さずに、また所定のオゾン処理も施さずに、効率よく熱溶融圧着して安定して積層することができる、収容物に対する各種耐性が優れた液体包装袋用のラミネートフィルム及びその製造方法を提供することにある。
本発明の請求項1に記載の液体包装袋用のラミネートフィルムは、図1A,Bに示すように、ポリエステルやナイロンなどより成る基材フィルム2の片面側(図1Aを参照)又は両面側(図1Bを参照)に、基材フィルム2とのラミネート面が、メタロセン系オレフィン重合触媒を用いて重合した直鎖状低密度ポリエチレンより成るシーラントフィルム3を、熱溶融圧着して積層したことを特徴とする液体包装袋用のラミネートフィルムである。
また、本発明の請求項2に記載の液体包装袋用のラミネートフィルムは、図1A,Bに示すように、ポリエステルやナイロンなどより成る基材フィルム2の片面側(図1Aを参照)又は両面側(図1Bを参照)に、基材フィルム2とのラミネート面が、メタロセン系オレフィン重合触媒を用いて重合した直鎖状低密度ポリエチレンを10wt%以上配合した、直鎖状低密度ポリエチレンとのブレンド樹脂より成るシーラントフィルム3を、熱溶融圧着して積層したことを特徴とする液体包装袋用のラミネートフィルムである。
本発明の請求項1,2に記載の液体包装袋用のラミネートフィルムにおいては、機械的強度,寸法安定性,透明性,耐油性,耐薬品性などが優れた、後述するポリエステルやナイロンなどより成る基材フィルム2の片面側又は両面側に、基材フィルム2とのラミネー
ト面が、それぞれ熱融着シール性,耐水性,密封性,無臭性などが優れた、後述するメタロセン系オレフィン重合触媒を用いて重合した直鎖状低密度ポリエチレンより成るシーラントフィルム3を、又はメタロセン系オレフィン重合触媒を用いて重合した直鎖状低密度ポリエチレンを10wt%以上配合した、後述する直鎖状低密度ポリエチレンとのブレンド樹脂より成るシーラントフィルム3を、それぞれ接着剤やAC剤などを一切介さずに、後述する実施例に示すように、160℃,1MPa程度で熱溶融圧着して積層したことによって、機械的強度や耐油,耐薬品,耐水性や密封性や無臭性などの、収容物に対する各種耐性が優れた液体包装袋用のラミネートフィルムを得ることができる。
ト面が、それぞれ熱融着シール性,耐水性,密封性,無臭性などが優れた、後述するメタロセン系オレフィン重合触媒を用いて重合した直鎖状低密度ポリエチレンより成るシーラントフィルム3を、又はメタロセン系オレフィン重合触媒を用いて重合した直鎖状低密度ポリエチレンを10wt%以上配合した、後述する直鎖状低密度ポリエチレンとのブレンド樹脂より成るシーラントフィルム3を、それぞれ接着剤やAC剤などを一切介さずに、後述する実施例に示すように、160℃,1MPa程度で熱溶融圧着して積層したことによって、機械的強度や耐油,耐薬品,耐水性や密封性や無臭性などの、収容物に対する各種耐性が優れた液体包装袋用のラミネートフィルムを得ることができる。
しかも、本発明の液体包装袋用のラミネートフィルムにおいては、基材フィルム2の片面側又は両面側にシーラントフィルム3を、前述した従来の強力なウレタン系などの接着剤やイソシアネート系などのAC剤などを、一切介さずに積層したことによって、接着剤やAC剤などの成分がシーラントフィルム3を透過して収容物に溶け出す恐れがない、また接着剤やAC剤などが劣化して剥離して収容物が漏れ出す恐れがない、安定して積層した液体包装袋用のラミネートフィルムであって、加えて有機溶剤によって作業環境の悪化や残留溶剤の影響などの問題がない、またエージングよって工程が中断して効率が落ちるなどの問題がない、効率よく熱溶融圧着して安定して積層することができる液体包装袋用のラミネートフィルムを得ることができる。
本発明の請求項3に記載の液体包装袋用のラミネートフィルムは、前述した図1A,Bに示すシーラントフィルム3の、基材フィルム2とのラミネート面の酸素濃度と炭素濃度との原子比(O/C)が、X線光電子分光分析法(ESCA)による表面原子濃度において、0.1〜0.5であることを特徴とする液体包装袋用のラミネートフィルムである。
本発明の液体包装袋用のラミネートフィルムにおいては、前述したシーラントフィルム3の、基材フィルム2とのラミネート面の酸素濃度と炭素濃度との原子比(O/C)が、表面原子濃度において0.1〜0.5であることによって、ラミネート面に適量の酸化による極性基が付与されているために、積層した基材フィルム2とシーラントフィルム3との、接着強度が安定した液体包装袋用のラミネートフィルムを得ることができる。
本発明の請求項4に記載の液体包装袋用のラミネートフィルムの製造方法は、前述した図1A,Bに示す基材フィルム2とシーラントフィルム3との、片方の又は両方のラミネート面に、放電密度が10W・min/m2以上のコロナ放電処理を施した後に、熱溶融圧着して積層したことを特徴とする液体包装袋用のラミネートフィルムの製造方法である。
本発明の液体包装袋用のラミネートフィルムの製造方法は、前述した基材フィルム2とシーラントフィルム3との、片方の又は両方のラミネート面に、従来から実施されている放電密度が10W・min/m2以上のコロナ放電処理を施したことによって、後述するポリエステルやナイロンなどより成る基材フィルム2のラミネート面を活性化した後に、また後述するメタロセン系オレフィン重合触媒を用いて重合した直鎖状低密度ポリエチレンより成る(又はメタロセン系オレフィン重合触媒を用いて重合した直鎖状低密度ポリエチレンを10wt%以上配合した、後述する直鎖状低密度ポリエチレンとのブレンド樹脂より成る)シーラントフィルム3のラミネート面を活性化した後に、接着剤やAC剤などを一切介さずに、熱溶融圧着して安定して積層することができる液体包装袋用のラミネートフィルムの製造方法を得ることができる。
以上、本発明の液体包装袋用のラミネートフィルム及びその製造方法においては、ポリエステルやナイロンなどより成る基材フィルム2に、メタロセン系オレフィン重合触媒を
用いて重合した直鎖状低密度ポリエチレンより成るシーラントフィルム3を、又はメタロセン系オレフィン重合触媒を用いて重合した直鎖状低密度ポリエチレンを10wt%以上配合した、直鎖状低密度ポリエチレンとのブレンド樹脂より成るシーラントフィルム3を、それぞれ接着剤やAC剤などを一切介さずに、またそれぞれ所定のオゾン処理も施さずに、効率よく熱溶融圧着して安定して積層することができる、機械的強度や耐油,耐薬品,耐水性や密封性や無臭性などの、収容物に対する各種耐性が優れた液体包装袋用のラミネートフィルム及びその製造方法を提供することができる。
用いて重合した直鎖状低密度ポリエチレンより成るシーラントフィルム3を、又はメタロセン系オレフィン重合触媒を用いて重合した直鎖状低密度ポリエチレンを10wt%以上配合した、直鎖状低密度ポリエチレンとのブレンド樹脂より成るシーラントフィルム3を、それぞれ接着剤やAC剤などを一切介さずに、またそれぞれ所定のオゾン処理も施さずに、効率よく熱溶融圧着して安定して積層することができる、機械的強度や耐油,耐薬品,耐水性や密封性や無臭性などの、収容物に対する各種耐性が優れた液体包装袋用のラミネートフィルム及びその製造方法を提供することができる。
本発明の液体包装袋用のラミネートフィルム及びその製造方法における、基材フィルム2を構成するポリエステルやナイロンなどについては、それぞれ一般に広く用いられている、通常の延伸ポリエチレンテレフタレート(PET)などのポリエステルや通常の2軸延伸ポリアミド(ONy)などのナイロンや通常の延伸ポリプロピレン(OPP)などを、特に制約なく基材フィルム2として用いることができる。
また、本発明の液体包装袋用のラミネートフィルム及びその製造方法における、シーラントフィルム3を構成するメタロセン系オレフィン重合触媒を用いて重合した直鎖状低密度ポリエチレンについては、又はメタロセン系オレフィン重合触媒を用いて重合した直鎖状低密度ポリエチレンを10wt%以上配合した、シーラントフィルム3を構成する直鎖状低密度ポリエチレンとのブレンド樹脂については、メタロセン系オレフィン重合触媒が、ジルコニウム化合物に代表されるシングルサイト型触媒であって、その活性点が一種に限定されるために、重合した直鎖状低密度ポリエチレンの分子量,分子構造が均一化された基材フィルム2との接着強度が6.3N/15mm幅程度の、密度(JIS K6922)が0.85〜0.93g/cm3で、メルトフローレート(MFR)が0.1〜50g/min(190℃ 2.16kg)の、新開発のメタロセン系の直鎖状低密度ポリエチレン(M−LLDPE)を、又は新開発のメタロセン系の直鎖状低密度ポリエチレン(M−LLDPE)を10wt%以上(好ましくは30wt%以上)配合した、例えばチーグラー系の直鎖状低密度ポリエチレン(T−LLDPE)とのブレンド樹脂を、シーラントフィルム3として好適に用いることができる。
さらに、本発明の液体包装袋用のラミネートフィルム及びその製造方法における、前述したシーラントフィルム3の、基材フィルム2とのラミネート面の酸素濃度と炭素濃度との原子比(O/C)については、フィルム表面の酸化の程度を、炭素濃度との比で表したものであって、酸素濃度と炭素濃度との原子比(O/C)が0.1以下になると、酸化によって付与される極性基が不足して、フィルム表面に接着不良などが発生するために、また酸素濃度と炭素濃度との原子比(O/C)が0.5以上になると、過剰な酸化によって表面が劣化して、フィルム表面に剥離などが発生するために、後述するコロナ放電処理を制御するなどして、前述したシーラントフィルム3の、基材フィルム2とのラミネート面の酸素濃度と炭素濃度との原子比(O/C)を、X線光電子分光分析法(ESCA)による表面原子濃度において、0.1〜0.5に維持することが好ましい。
図1A,Bは、本発明の実施例,比較例における、液体包装袋用のラミネートフィルムの断面説明図である。
<実施例1>
基材フィルム2を構成するポリエステルとして、表面側にアルミニウム蒸着aを施した、通常の延伸ポリエチレンテレフタレート(VM−PET 12μm;東洋紡績(株)製
E5100)を用意した。 またシーラントフィルム3の、基材フィルム2とのラミネート面を構成するメタロセン系オレフィン重合触媒を用いて重合した直鎖状低密度ポリエチレン(以後 メタロセン系の直鎖状低密度ポリエチレン(M−LLDPE)と言う)と
して、SE605M(M−LLDPE 60μm;タマポリ(株)製)を用意した。 なおシーラントフィルム3の、基材フィルム2とのラミネート面の酸素濃度と炭素濃度との原子比(O/C)と、その密度(g/cm3)と、そのメルトフローレート(以後 MFR(g/min)と言う)とを、表1に示した。
<実施例1>
基材フィルム2を構成するポリエステルとして、表面側にアルミニウム蒸着aを施した、通常の延伸ポリエチレンテレフタレート(VM−PET 12μm;東洋紡績(株)製
E5100)を用意した。 またシーラントフィルム3の、基材フィルム2とのラミネート面を構成するメタロセン系オレフィン重合触媒を用いて重合した直鎖状低密度ポリエチレン(以後 メタロセン系の直鎖状低密度ポリエチレン(M−LLDPE)と言う)と
して、SE605M(M−LLDPE 60μm;タマポリ(株)製)を用意した。 なおシーラントフィルム3の、基材フィルム2とのラミネート面の酸素濃度と炭素濃度との原子比(O/C)と、その密度(g/cm3)と、そのメルトフローレート(以後 MFR(g/min)と言う)とを、表1に示した。
<実施例2>
基材フィルム2を構成するナイロンとして、通常の2軸延伸ポリアミド(ONy 15μm;ユニチカ(株)製 コロナ未処理ON)を用意した。 またメタロセン系の直鎖状低密度ポリエチレン(M−LLDPE)を50wt%配合した、シーラントフィルム3の、基材フィルム2とのラミネート面を構成するチーグラー系触媒を用いて重合した直鎖状低密度ポリエチレン(以後 チーグラー系の直鎖状低密度ポリエチレン(T−LLDPE)と言う)とのブレンド樹脂(M50%+T50%−LLDPE 40μm)を用意した。 なおシーラントフィルム3の、基材フィルム2とのラミネート面の酸素濃度と炭素濃度との原子比(O/C)と、その密度(g/cm3)と、そのMFR(g/min)とを、同様に表1に示した。
次に、用意した基材フィルム2とシーラントフィルム3との、両方の2軸延伸ポリアミド(ONy 15μm)のラミネート面(両面)とブレンド樹脂(M50%+T50%−LLDPE 40μm)のラミネート面(片面)に、従来から実施されている放電密度が30W・min/m2のコロナ放電処理を施した直後に、実施例1と同一の温度160℃の熱ロールと圧力1.0MPaの圧ロールとを備えた熱圧着装置で、図1Bに示すように、2軸延伸ポリアミド(ONy 15μm)より成る基材フィルム2の両面側に、(基材フィルム2とのラミネート面が)ブレンド樹脂(M50%+T50%−LLDPE 40μm)より成るシーラントフィルム3,3を、熱溶融圧着して積層して、実施例2の液体包装袋用のラミネートフィルムを作製した。
<実施例3>
メタロセン系の直鎖状低密度ポリエチレン(M−LLDPE)を30wt%配合した、シーラントフィルム3の、基材フィルム2とのラミネート面を構成するチーグラー系の直鎖状低密度ポリエチレン(T−LLDPE)とのブレンド樹脂(M30%+T70%−LLDPE 40μm)を用意した他は、実施例2と全く同様にして、実施例2と同一の温度160℃の熱ロールと圧力1.0MPaの圧ロールとを備えた熱圧着装置で、図1Bに示すように、2軸延伸ポリアミド(ONy 15μm)より成る基材フィルム2の両面側に、(基材フィルム2とのラミネート面が)ブレンド樹脂(M30%+T70%−LLDPE 40μm)より成るシーラントフィルム3,3を、熱溶融圧着して積層して、実施例3の液体包装袋用のラミネートフィルムを作製した。 なおシーラントフィルム3の、基材フィルム2とのラミネート面の酸素濃度と炭素濃度との原子比(O/C)と、その密度(g/cm3)と、そのMFR(g/min)とを、同様に表1に示した。
<実施例4>
基材フィルム2を構成するナイロンとして、実施例2,3と同一の2軸延伸ポリアミド(ONy 15μm;ユニチカ(株)製 コロナ未処理ON)を用意した。 またチーグラー系の直鎖状低密度ポリエチレン(T−LLDPE 20μm)を熱溶融共押出しして
積層した、シーラントフィルム3の、基材フィルム2とのラミネート面を構成するメタロセン系の直鎖状低密度ポリエチレン(M−LLDPE 20μm)との2層共押出し樹脂(M20/T20−LLDPE 40μm)を用意した。 なおシーラントフィルム3の、基材フィルム2とのラミネート面の酸素濃度と炭素濃度との原子比(O/C)と、その密度(g/cm3)と、そのMFR(g/min)とを、同様に表1に示した。
<実施例3>
メタロセン系の直鎖状低密度ポリエチレン(M−LLDPE)を30wt%配合した、シーラントフィルム3の、基材フィルム2とのラミネート面を構成するチーグラー系の直鎖状低密度ポリエチレン(T−LLDPE)とのブレンド樹脂(M30%+T70%−LLDPE 40μm)を用意した他は、実施例2と全く同様にして、実施例2と同一の温度160℃の熱ロールと圧力1.0MPaの圧ロールとを備えた熱圧着装置で、図1Bに示すように、2軸延伸ポリアミド(ONy 15μm)より成る基材フィルム2の両面側に、(基材フィルム2とのラミネート面が)ブレンド樹脂(M30%+T70%−LLDPE 40μm)より成るシーラントフィルム3,3を、熱溶融圧着して積層して、実施例3の液体包装袋用のラミネートフィルムを作製した。 なおシーラントフィルム3の、基材フィルム2とのラミネート面の酸素濃度と炭素濃度との原子比(O/C)と、その密度(g/cm3)と、そのMFR(g/min)とを、同様に表1に示した。
<実施例4>
基材フィルム2を構成するナイロンとして、実施例2,3と同一の2軸延伸ポリアミド(ONy 15μm;ユニチカ(株)製 コロナ未処理ON)を用意した。 またチーグラー系の直鎖状低密度ポリエチレン(T−LLDPE 20μm)を熱溶融共押出しして
積層した、シーラントフィルム3の、基材フィルム2とのラミネート面を構成するメタロセン系の直鎖状低密度ポリエチレン(M−LLDPE 20μm)との2層共押出し樹脂(M20/T20−LLDPE 40μm)を用意した。 なおシーラントフィルム3の、基材フィルム2とのラミネート面の酸素濃度と炭素濃度との原子比(O/C)と、その密度(g/cm3)と、そのMFR(g/min)とを、同様に表1に示した。
次に、用意した基材フィルム2とシーラントフィルム3との、両方の2軸延伸ポリアミド(ONy 15μm)のラミネート面(両面)と2層共押出し樹脂(M20/T20−LLDPE 40μm)のラミネート面(M20−LLDPE面)に、従来から実施されている放電密度が30W・min/m2のコロナ放電処理を施した直後に、実施例1,2,3と同一の温度160℃の熱ロールと圧力1.0MPaの圧ロールとを備えた熱圧着装置で、図1Bに示すように、2軸延伸ポリアミド(ONy 15μm)より成る基材フィルム2の両面側に、基材フィルム2とのラミネート面がメタロセン系の直鎖状低密度ポリエチレン(M20−LLDPE)より成る、2層共押出し樹脂(M20/T20−LLDPE 40μm)のシーラントフィルム3,3を、熱溶融圧着して積層して、実施例4の液体包装袋用のラミネートフィルムを作製した。
<比較例1>
シーラントフィルム3の、基材フィルム2とのラミネート面を構成するメタロセン系の直鎖状低密度ポリエチレン(M−LLDPE)に替えて、基材フィルム2とのラミネート面を構成するチーグラー系の直鎖状低密度ポリエチレンとして、UL−1(T−LLDPE 60μm;タマポリ(株)製)を用意した他は、実施例1と全く同様にして、実施例1と同一の温度160℃の熱ロールと圧力1.0MPaの圧ロールとを備えた熱圧着装置で、図1Aに示すように、延伸ポリエチレンテレフタレート(VM−PET 12μm)より成る基材フィルム2の片面側(内面側)に、チーグラー系の直鎖状低密度ポリエチレン(T−LLDPE 60μm)より成るシーラントフィルム3を、熱溶融圧着して積層して、比較例1の液体包装袋用のラミネートフィルムを作製した。
<比較例2>
シーラントフィルム3の、基材フィルム2とのラミネート面を構成する、実施例1の原子比(O/C)が0.18のメタロセン系の直鎖状低密度ポリエチレン(M−LLDPE)に替えて、フィルム表面の酸化によって付与される極性基の影響を確認するために、基材フィルム2とのラミネート面の酸素濃度と炭素濃度との原子比(O/C)を、0.05に維持した、基材フィルム2とのラミネート面を構成する特別なメタロセン系の直鎖状低密度ポリエチレン(SM−LLDPE 60μm;タマポリ(株)製)を用意した他は、実施例1と全く同様にして、実施例1と同一の温度160℃の熱ロールと圧力1.0MPaの圧ロールとを備えた熱圧着装置で、図1Aに示すように、延伸ポリエチレンテレフタレート(VM−PET 12μm)より成る基材フィルム2の片面側(内面側)に、原子比(O/C)が0.05の、特別なメタロセン系の直鎖状低密度ポリエチレン(SM−LLDPE 60μm)より成るシーラントフィルム3を、熱溶融圧着して積層して、比較例2の液体包装袋用のラミネートフィルムを作製した。
<比較例3>
基材フィルム2を構成するナイロンとして、実施例2と同一の2軸延伸ポリアミド(ONy 15μm;ユニチカ(株)製 コロナ未処理ON)を用意して、また実施例2と同一の、メタロセン系の直鎖状低密度ポリエチレン(M−LLDPE)を50wt%配合した、シーラントフィルム3の、基材フィルム2とのラミネート面を構成するチーグラー系の直鎖状低密度ポリエチレン(T−LLDPE)とのブレンド樹脂(M50%+T50%−LLDPE 40μm)を用意して、実施例2とは異なって、従来から実施されているコロナ放電処理を施さないで、従来から実施されているドライラミネート方法で、図1Bに示すように、2軸延伸ポリアミド(ONy 15μm)より成る基材フィルム2の両面側に、ブレンド樹脂(M50%+T50%−LLDPE 40μm)より成るシーラントフィルム3,3を、強力なウレタン系の接着剤を介して積層して、比較例3の液体包装袋
用のラミネートフィルムを作製した。
<比較例1>
シーラントフィルム3の、基材フィルム2とのラミネート面を構成するメタロセン系の直鎖状低密度ポリエチレン(M−LLDPE)に替えて、基材フィルム2とのラミネート面を構成するチーグラー系の直鎖状低密度ポリエチレンとして、UL−1(T−LLDPE 60μm;タマポリ(株)製)を用意した他は、実施例1と全く同様にして、実施例1と同一の温度160℃の熱ロールと圧力1.0MPaの圧ロールとを備えた熱圧着装置で、図1Aに示すように、延伸ポリエチレンテレフタレート(VM−PET 12μm)より成る基材フィルム2の片面側(内面側)に、チーグラー系の直鎖状低密度ポリエチレン(T−LLDPE 60μm)より成るシーラントフィルム3を、熱溶融圧着して積層して、比較例1の液体包装袋用のラミネートフィルムを作製した。
<比較例2>
シーラントフィルム3の、基材フィルム2とのラミネート面を構成する、実施例1の原子比(O/C)が0.18のメタロセン系の直鎖状低密度ポリエチレン(M−LLDPE)に替えて、フィルム表面の酸化によって付与される極性基の影響を確認するために、基材フィルム2とのラミネート面の酸素濃度と炭素濃度との原子比(O/C)を、0.05に維持した、基材フィルム2とのラミネート面を構成する特別なメタロセン系の直鎖状低密度ポリエチレン(SM−LLDPE 60μm;タマポリ(株)製)を用意した他は、実施例1と全く同様にして、実施例1と同一の温度160℃の熱ロールと圧力1.0MPaの圧ロールとを備えた熱圧着装置で、図1Aに示すように、延伸ポリエチレンテレフタレート(VM−PET 12μm)より成る基材フィルム2の片面側(内面側)に、原子比(O/C)が0.05の、特別なメタロセン系の直鎖状低密度ポリエチレン(SM−LLDPE 60μm)より成るシーラントフィルム3を、熱溶融圧着して積層して、比較例2の液体包装袋用のラミネートフィルムを作製した。
<比較例3>
基材フィルム2を構成するナイロンとして、実施例2と同一の2軸延伸ポリアミド(ONy 15μm;ユニチカ(株)製 コロナ未処理ON)を用意して、また実施例2と同一の、メタロセン系の直鎖状低密度ポリエチレン(M−LLDPE)を50wt%配合した、シーラントフィルム3の、基材フィルム2とのラミネート面を構成するチーグラー系の直鎖状低密度ポリエチレン(T−LLDPE)とのブレンド樹脂(M50%+T50%−LLDPE 40μm)を用意して、実施例2とは異なって、従来から実施されているコロナ放電処理を施さないで、従来から実施されているドライラミネート方法で、図1Bに示すように、2軸延伸ポリアミド(ONy 15μm)より成る基材フィルム2の両面側に、ブレンド樹脂(M50%+T50%−LLDPE 40μm)より成るシーラントフィルム3,3を、強力なウレタン系の接着剤を介して積層して、比較例3の液体包装袋
用のラミネートフィルムを作製した。
図2は、本発明の実施例,比較例における、輸送適性評価用の液体包装袋4の断面説明図である。
<輸送適性評価など>
続いて、作製した実施例1,2,3,4の液体包装袋用のラミネートフィルムを用いて、また作製した比較例1,2,3の液体包装袋用のラミネートフィルムを用いて、縦,横,高さが10×10×16cmの、図2に示すバックインボックスと通称する段ボール製の箱体7に隙間なく装着する、それぞれ10袋(×7)の合掌シール式の、注出口栓b付の収容量が1500mlの液体包装袋4を作製して、それぞれ市販のミネラルウオーターを収容した後に、JIS Z0200に準拠した振動テスト(最大加速度±7.35/s2,加振時間20min,振動数1/2octave/min)と宅配便による輸送テスト(都内45kmの走行×2回)とを実施して、それぞれ10袋の実施例1,2,3,4,比較例1,2,3の液体包装袋用のラミネートフィルムの、ピンホールやデラミ(層間剥離)などによる、少しでも漏れや破袋などが発生した液体包装袋4を不合格(×)にした、輸送適性評価を表2に示した。
<輸送適性評価など>
続いて、作製した実施例1,2,3,4の液体包装袋用のラミネートフィルムを用いて、また作製した比較例1,2,3の液体包装袋用のラミネートフィルムを用いて、縦,横,高さが10×10×16cmの、図2に示すバックインボックスと通称する段ボール製の箱体7に隙間なく装着する、それぞれ10袋(×7)の合掌シール式の、注出口栓b付の収容量が1500mlの液体包装袋4を作製して、それぞれ市販のミネラルウオーターを収容した後に、JIS Z0200に準拠した振動テスト(最大加速度±7.35/s2,加振時間20min,振動数1/2octave/min)と宅配便による輸送テスト(都内45kmの走行×2回)とを実施して、それぞれ10袋の実施例1,2,3,4,比較例1,2,3の液体包装袋用のラミネートフィルムの、ピンホールやデラミ(層間剥離)などによる、少しでも漏れや破袋などが発生した液体包装袋4を不合格(×)にした、輸送適性評価を表2に示した。
本発明の、実施例1,2,3,4の液体包装袋用のラミネートフィルムについては、ポリエステル(VM−PET 12μm)又はナイロン(ONy 15μm)より成る基材フィルム2に、メタロセン系の直鎖状低密度ポリエチレン(M−LLDPE 60μm)より成るシーラントフィルム3を、又はメタロセン系の直鎖状低密度ポリエチレンを50wt%配合したブレンド樹脂(M50%+T50%−LLDPE 40μm)又は30wt%配合したブレンド樹脂(M30%+T70%−LLDPE 40μm)より成るシーラントフィルム3,3を、更に基材フィルム2とのラミネート面がメタロセン系の直鎖状低密度ポリエチレン(M20−LLDPE)より成る、2層共押出し樹脂(M20/T20−LLDPE 40μm)のシーラントフィルム3,3を、それぞれ接着剤やAC剤などを一切介さずに、熱溶融圧着して積層して、前述した厳しい輸送適性評価と官能評価とに全て合格した、加えて熱溶融圧着して積層した直後の、基材フィルム2とシーラントフィルム3との接着強度が安定しているために、エージングよって工程が中断して効率が落ちるなどの問題がない、収容物に対する各種耐性が優れた液体包装袋用のラミネートフィルムを得ることができた。
ところが、比較例1,2の液体包装袋用のラミネートフィルムについては、ポリエステル(VM−PET 12μm)より成る基材フィルム2に、チーグラー系の直鎖状低密度ポリエチレン(T−LLDPE 60μm)より成るシーラントフィルム3を、又は原子比(O/C)が0.05の、特別なメタロセン系の直鎖状低密度ポリエチレン(SM−LLDPE 60μm)より成るシーラントフィルム3を、それぞれ熱溶融圧着して積層したことによって、基材フィルム2とシーラントフィルム3との接着強度が安定していないために、前述した厳しい輸送適性評価が不合格であって、また比較例3の液体包装袋用のラミネートフィルムについては、ナイロン(ONy 15μm)より成る基材フィルム2に、前述した実施例2と同一のブレンド樹脂(M50%+T50%−LLDPE 40μm)より成るシーラントフィルム3,3を、強力なウレタン系の接着剤を介して積層したことによって、接着剤の成分がシーラントフィルム3を透過するなどしたために、前述した厳しい官能評価が不合格であった。
本発明の、ポリエステルやナイロンなどより成る基材フィルム2に、新開発の直鎖状低密度ポリエチレンより成るシーラントフィルム3を、接着剤やAC剤などを一切介さずに、効率よく熱溶融圧着して安定して積層することができる、収容物に対する各種耐性が優れた液体包装袋用のラミネートフィルム及びその製造方法については、液体状の食品,調味料や洗剤,薬品類やパーマ液,モーターオイルなどに限定する必要はなくて、菓子,食料品や各種日用品などを幅広く収容する、他の色々な形状の軟質包装袋用のラミネートフィルム及びその製造方法として、そのまま幅広く利用することができる。
2 …基材フィルム
3 …シーラントフィルム
4,5,6 …液体包装袋
7 …段ボール製の箱体
a …アルミニウム蒸着
b …注出口栓
c …V字切欠き
3 …シーラントフィルム
4,5,6 …液体包装袋
7 …段ボール製の箱体
a …アルミニウム蒸着
b …注出口栓
c …V字切欠き
Claims (4)
- ポリエステルやナイロンなどより成る基材フィルム2の片面側又は両面側に、基材フィルム2とのラミネート面が、メタロセン系オレフィン重合触媒を用いて重合した直鎖状低密度ポリエチレンより成るシーラントフィルム3を、熱溶融圧着して積層したことを特徴とする液体包装袋用のラミネートフィルム。
- ポリエステルやナイロンなどより成る基材フィルム2の片面側又は両面側に、基材フィルム2とのラミネート面が、メタロセン系オレフィン重合触媒を用いて重合した直鎖状低密度ポリエチレンを10wt%以上配合した、直鎖状低密度ポリエチレンとのブレンド樹脂より成るシーラントフィルム3を、熱溶融圧着して積層したことを特徴とする液体包装袋用のラミネートフィルム。
- 前記のシーラントフィルム3の、基材フィルム2とのラミネート面の酸素濃度と炭素濃度との原子比(O/C)が、X線光電子分光分析法(ESCA)による表面原子濃度において、0.1〜0.5であることを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の液体包装袋用のラミネートフィルム。
- 前記の基材フィルム2とシーラントフィルム3との、片方の又は両方のラミネート面に、放電密度が10W・min/m2以上のコロナ放電処理を施した後に、熱溶融圧着して積層したことを特徴とする、請求項1から請求項3のどれかに記載の液体包装袋用のラミネートフィルムの製造方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2007092476A JP2008246922A (ja) | 2007-03-30 | 2007-03-30 | 液体包装袋用のラミネートフィルム及びその製造方法 |
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JP (1) | JP2008246922A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2020121725A (ja) * | 2019-01-29 | 2020-08-13 | 凸版印刷株式会社 | 包装袋および積層フィルムの製造方法 |
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2007
- 2007-03-30 JP JP2007092476A patent/JP2008246922A/ja active Pending
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