JP2008246341A - 流体供給装置およびそれを備えるシステム - Google Patents

流体供給装置およびそれを備えるシステム Download PDF

Info

Publication number
JP2008246341A
JP2008246341A JP2007089407A JP2007089407A JP2008246341A JP 2008246341 A JP2008246341 A JP 2008246341A JP 2007089407 A JP2007089407 A JP 2007089407A JP 2007089407 A JP2007089407 A JP 2007089407A JP 2008246341 A JP2008246341 A JP 2008246341A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fluid
cylinder
reactor
water
slurry
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007089407A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5177477B2 (ja
Inventor
Yukihiko Matsumura
幸彦 松村
Yoshihisa Shimizu
嘉久 清水
Yukimasa Yamamura
幸政 山村
Terushi Nakamura
昭史 中村
Hidetsugu Kiyonaga
英嗣 清永
Tomoaki Minowa
智朗 美濃輪
Yoji Noda
洋二 野田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Chugoku Electric Power Co Inc
Hiroshima University NUC
National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
Toyo Koatsu Co Ltd
Original Assignee
Chugoku Electric Power Co Inc
Hiroshima University NUC
National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
Toyo Koatsu Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Chugoku Electric Power Co Inc, Hiroshima University NUC, National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST, Toyo Koatsu Co Ltd filed Critical Chugoku Electric Power Co Inc
Priority to JP2007089407A priority Critical patent/JP5177477B2/ja
Publication of JP2008246341A publication Critical patent/JP2008246341A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5177477B2 publication Critical patent/JP5177477B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】軸の両端に配置された各ピストンでそれぞれ隔てられた2つのシリンダー内の2つの空間において圧力差が発生しても一方のシリンダーが動くのを防止することができ、ピストンの往復運動を継続して行うことができるとともに、ピストンやシリンダーの破損を防止することができる流体供給装置等を提供すること。
【解決手段】
軸の両端に配置されたピストンをそれぞれ備える2つのシリンダーの一方に第1の流体を注入することにより第1の流体の圧力で2つのピストンを移動させ、他方のシリンダーに第2の流体を受け入れ、一方のシリンダーに注入した第1の流体を排出するとともに、他方のシリンダーに受け入れた第2の流体を外部に供給する流体供給装置において、2つのシリンダーを、シリンダーが通過できる大きさの空洞を内側に有し、各シリンダーの外周上に設けた溝にそれぞれ嵌合する複数の突起を内側面に設けたシリンダー固定具で固定する。
【選択図】図4

Description

本発明は、外部に流体を供給する装置およびそれを備えるシステムに関する。
従来、軸の両端に配置されたピストンをそれぞれ備える2つのシリンダーの一方に第1の流体を注入することにより第1の流体の圧力で2つのピストンを移動させ、他方のシリンダーに第2の流体を受け入れ、一方のシリンダーに注入した第1の流体を排出するとともに、他方のシリンダーに受け入れた第2の流体を外部に供給する流体供給装置が開発されている(特許文献1参照)。
特開平6−247325号公報
しかしながら、上述のような流体供給装置においては、各シリンダーを架台上に載置したり、固定したりするだけでは、各ピストンでそれぞれ隔てられた各シリンダー内の2つの空間において圧力差が発生することにより、一方のシリンダーが架台上で動き、ピストンの往復運動が継続できなかったり、ピストンやシリンダーが破壊したりする場合がある。
そこで、本発明は、軸の両端に配置された各ピストンでそれぞれ隔てられた2つのシリンダー内の2つの空間において圧力差が発生しても一方のシリンダーが動くのを防止することができ、ピストンの往復運動を継続して行うことができるとともに、ピストンやシリンダーの破損を防止することができる流体供給装置、およびそれを備えるシステムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る流体供給装置は、流体注入装置から第1の流体を注入する流体注入口と、注入した前記第1の流体を排出する流体排出口と、第2の流体を貯蔵する流体槽から前記第2の流体を受け入れる流体受入口と、受け入れた前記第2の流体を外部に供給する流体供給口と、を備える2つのシリンダーと、各シリンダー内の前記第1の流体と前記第2の流体とを仕切るように配置されたピストンと、各ピストンの両端に備える軸と、前記シリンダーが通過できる大きさの空洞を内側に有し、各シリンダーの外周上に設けた溝にそれぞれ嵌合する複数の突起を内側面に設けたシリンダー固定具と、を備え、前記流体注入装置から第1の前記シリンダーに前記第1の流体を注入することにより、前記流体槽から第2の前記シリンダーに前記第2の流体を受け入れて、前記流体注入装置から前記第2のシリンダーに注入した前記第1の流体を排出するとともに、前記流体槽から前記第1のシリンダーに受け入れた前記第2の流体を外部に供給する第1の工程と、前記流体注入装置から前記第2のシリンダーに前記第1の流体を注入することにより、前記流体槽から前記第1のシリンダーに前記第2の流体を受け入れて、前記流体注入装置から前記第1のシリンダーに注入した前記第1の流体を排出するとともに、前記流体槽から前記第2のシリンダーに受け入れた前記第2の流体を外部に供給する第2の工程と、を交互に行うことを特徴とする。
前記第2の流体が混合液である場合には、前記2つのシリンダーは、内部に前記混合液を攪拌する攪拌機を備えていてもよい。前記混合液は、例えば、スラリーなどである。
本発明に係るシステムは、超臨界水によるバイオマスガス化システムであって、非金属系触媒の存在下において、バイオマスを100〜250℃の範囲内の温度、及び0.1〜4MPaの範囲内の圧力の条件下で熱水処理する前処理装置と、前記前処理装置において熱水処理することにより得られた、前記非金属系触媒を含む前記バイオマスのスラリー体を、374℃以上の温度、及び22.1MPa以上の圧力の条件下で水熱処理する反応器と、前記前処理装置から前記スラリー体を受け入れ、前記スラリー体を前記反応器に供給するスラリー供給装置と、前記前処理装置と前記スラリー供給装置との間に配置され、前記スラリー供給装置に受け入れられる前記スラリー体を蓄圧する第1の蓄圧器と、前記スラリー供給装置と前記反応器との間に配置され、前記スラリー供給装置から供給される前記スラリー体を蓄圧する第2の蓄圧器と、を備え、前記スラリー供給装置は、水を注入する注入口と、注入した前記水を排出する排出口と、前記前処理装置から前記スラリー体を受け入れる受入口と、受け入れた前記スラリー体を前記反応器に供給する供給口と、を備える2つのシリンダーと、各シリンダー内の前記水と前記スラリー体とを仕切るように配置されたピストンと、各ピストンを両端に備える軸と、前記シリンダーが通過できる大きさの空洞を内側に有し、各シリンダーの外周上に設けた溝にそれぞれ嵌合する複数の突起を内側面に設けたシリンダー固定具と、各シリンダー内の前記スラリー体を攪拌する攪拌機と、前記前処理装置から第2の前記シリンダーに前記スラリー体を受け入れて、前記第2のシリンダーに注入した前記水を排出するとともに、前記前処理装置から第1の前記シリンダーに受け入れた前記スラリー体を前記反応器に供給するように、前記第1のシリンダーに前記水を注入する第1の工程と、前記前処理装置から前記第1のシリンダーに前記スラリー体を受け入れて、前記第1のシリンダーに注入した前記水を排出するとともに、前記前処理装置から前記第2のシリンダーに受け入れた前記スラリー体を前記反応器に供給するように、前記第2のシリンダーに前記水を注入する第2の工程とを、交互に切り替えて行う水注入装置と、を備える。
前記水注入装置は、各シリンダーに対して一定流量で水を注入するのが好ましい。
前記反応器は、前記反応器内に前記スラリー体を下方から導入する導入口と、前記反応器において水熱処理することにより生成された生成ガス及び灰分、並びに、前記非金属系触媒及び水を上方から前記反応器外に排出する排出口と、前記スラリー体の導入により前記反応器内に流動層を形成する流動媒体と、前記導入口から導入した前記スラリー体を、前記流動層の下方で分散させる分散部と、を備え、前記流動媒体は、前記スラリー体の導入速度では排出されない形状で構成されていてもよい。また、この反応器から排出された、前記生成ガス、前記灰分、前記非金属系触媒、及び前記水を、前記生成ガスと、前記灰分、前記非金属系触媒、及び水を含む混合液とに分離する気液分離装置をさらに備えてもよい。また、前記混合液中の前記非金属系触媒を回収する手段をさらに備えてもよい。前記流動媒体は、例えば、アルミナボールなどである。前記分散部は、例えば、アルミナボールを積み重ねることにより形成してもよい。
本発明に係るシステムは、前記反応器において水熱処理することにより生成された生成ガスの一部を利用して前記反応器を加熱する加熱装置をさらに備えてもよい。また、本発明に係るシステムは、前記前処理装置で熱水処理する前記バイオマスをあらかじめ破砕する破砕機をさらに備えてもよい。
さらに、本発明に係るシステムは、前記反応器において水熱処理することにより生成された生成ガスの熱を利用して、前記スラリー供給装置から前記反応器に供給される前記スラリー体を予熱する熱交換器をさらに備えてもよい。また、本発明に係るシステムは、前記前処理装置において熱水処理される前記バイオマスを前記前処理装置に供給する手段と、前記前処理装置から前記スラリー供給装置に受け入れられる前記スラリー体の熱を利用して、前記前処理装置に供給される前記バイオマスを予熱する熱交換器、あるいは、前記反応器において水熱処理することにより生成された生成ガスの熱を利用して、前記前処理装置に供給される前記バイオマスを予熱する熱交換器と、をさらに備えてもよい。
なお、上述のシリンダー固定具は円筒形状からなり、上述の突起は、前記シリンダー固定具の両端に設けられ、リング状に形成されていてもよい。また、上述のシリンダー固定具は側面に窓を有していてもよい。
上述の軸は、前記ピストンと前記攪拌機との接触を防止する接触防止手段をさらに備えていてもよい。
本発明によれば、軸の両端に配置された各ピストンでそれぞれ隔てられた2つのシリンダー内の2つの空間において圧力差が発生しても一方のシリンダーが動くのを防止することができ、ピストンの往復運動を継続して行うことができるとともに、ピストンやシリンダーの破損を防止することができる流体供給装置、およびそれを備えるシステムを提供することができる。
以下、本発明の好ましい実施の形態を、図面を用いて詳細に説明する。
==本発明の超臨界水によるバイオマスガス化システムの全体構成==
図1は、本発明の一実施形態として説明する超臨界水によるバイオマスガス化システムの概略構成を示す図である。図1に示すように、本発明に係る超臨界水によるバイオマスガス化システム(以下、単に「システム」と称する。)100は、破砕ポンプ10、水タンク11、モーノポンプ20、第一熱交換器30、第二熱交換器31、前処理装置40、スラリー供給装置50、反応器60、クーラー70、減圧器71、気液分離器80、ガスタンク81、固液分離器82、バーナー90などを備える。
前処理装置40は、バイオマスのスラリー体を形成させる装置である。バイオマスのスラリー体の形成は、非金属系触媒の存在下において、バイオマスを100〜250℃の範囲内の温度、及び0.1〜4MPaの範囲内の圧力の条件下で熱水処理することにより行われる。
モーノポンプ20は、バイオマスの種類、量、含水率などに応じて水や非金属系触媒の混合量を調整しながら、非金属系触媒、バイオマス、及び水などを混合した混合液を前処理装置40に移送する装置である。
破砕ポンプ10は、前処理装置40で熱水処理されるバイオマスをあらかじめ均一な大きさ(好ましくは平均粒径が500μm以下、より好ましくは平均粒径が300μm以下)に破砕しながら、モーノポンプ20へ移送する装置である。破砕ポンプ10によって破砕されたバイオマスは、非金属系触媒とともにモーノポンプ20に移送される。
水タンク11は、破砕ポンプ10によって破砕されたバイオマスと非金属系触媒との混合物に混合させる水を貯水する容器である。この水タンク11から供給された水は、破砕ポンプ10によって破砕されたバイオマスと非金属系触媒との混合物に混合され、混合液が作製される。
反応器60は、超臨界水によりバイオマスをガス化する装置である。この超臨界水によるバイオマスのガス化は、前処理装置40において熱水処理された、非金属系触媒を含むバイオマスのスラリー体を、前記非金属系触媒を利用して、374℃以上の温度、及び22.1MPa以上の圧力の条件下で水熱処理することにより行われる。このようにスラリー体を超臨界水により処理することにより、バイオマスが分解し、水素ガス、メタン、エタン、エチレン等の燃料ガスを生成することができる。
上述の反応器60としては、非金属系触媒の存在下で、上述の条件下でバイオマスのスラリー体を水熱処理することができる装置であれば特に制限されるものではなく、例えば、長い配管で構成された反応器、流動層反応器などを用いることができる。なお、本実施の形態においては、反応器160が、連続運転が可能な流動層反応器である場合について説明する。
図2に、本発明の一実施形態において、連続運転が可能な流動層反応器160の概略構成を示す。図2に示すような反応器60は、反応器60内に非金属系触媒を含むバイオマスのスラリー体を下方から導入する導入口210と、反応器60内で前記スラリー体を、374℃以上の温度、及び22.1MPa以上の圧力の条件下で水熱処理することにより生成された燃料ガスを含む生成ガス及び灰分、並びに、非金属系触媒及び水(超臨界水)を上方から反応器60外に排出する排出口220と、スラリー体の導入により反応器60内に流動層を形成する流動媒体230と、導入口210から導入したスラリー体を流動層の下方で分散させる分散部240と、を備えている。
前記流動媒体230は、スラリー体の導入速度では排出されない形状で構成されている。すなわち、導入口210からスラリー体を導入する速度では流動層を形成するが、排出口220から排出できない重さで構成されている。なお、排出口220にメッシュ状のプレートが設置されている場合には、流動媒体230は当該プレートの網目より大きさサイズで構成されていてもよい。前記流動媒体230としては、超臨界状態でも粒径に変化を及ぼさない、すなわち、流動媒体が壊れにくいものであれば特に制限されるものではないが、例えば、アルミナボール、ジルコニアボール、シリカボールなどの媒体を挙げることができる。
分散部240は、例えば、流動層反応器などで用いられる既知の分散板(例えば、メッシュ状のプレートなど)であってもよいが、スラリー体の目詰まりによって圧力が増加するのを防ぐために、スラリー体を導入する速度では流動しない形状(例えば、スラリー体を導入する速度では流動できない重さ)で構成された球状媒体(例えば、アルミナボールなどの球状媒体)を積み重ねて形成した層であることが好ましい。
以上のような反応器60を用いることにより、導入口210から導入したスラリー体に対して非金属系触媒の存在下で超臨界水によるガス化反応を行うことができ、これにより生成された生成ガス(燃料ガスを含む)及び灰分、並びに、非金属系触媒及び水(超臨界水)などの流動媒体230より軽く、径が小さな物質を排出口220から排出することができるようになる。また、このような反応器60は、上述のような構成により、反応器内60に灰分や非金属系触媒などが堆積するのを抑制することができるので、非金属系触媒を含むバイオマスのスラリー体を連続的に導入し、超臨界水によるガス化反応を継続して行うことが可能となる。
スラリー供給装置50は、前処理装置40において熱水処理を行うことにより得られた、非金属系触媒を含むバイオマスのスラリー体を前処理装置40から受け入れ、反応器60に供給する装置である。図3に本発明の一実施形態として説明するスラリー供給装置50の概略構成図を示す。また、図4に本発明の一実施形態として説明するスラリー供給装置のピストン、シリンダー、および軸の周辺部の拡大図を示す。なお、図4Aは流体供給装置のピストン、シリンダー、および軸周辺部の正面図を、図4Bはピストンの外観構造を、図4Cは図4A中のa→a’における断面図をそれぞれ示す。さらに、図5に本発明の一実施形態として説明するシリンダー固定具の概略構成図を示す。
図3に示すように、スラリー供給装置50は、2つのシリンダー310,320、軸330、2つのピストン331,332、シリンダー固定具334、2つの攪拌機340,350、水注入装置360、バルブ361,362,363,364,373,374,375,376、三方弁371,372などを備える。
水注入装置360は、水を注入するシリンダー310,320を交互に切り替えて各シリンダー310,320に水を注入する装置である。水注入装置360は、例えば、ポンプ、高圧ポンプ、背圧ポンプなどである。
図4に示すように、同軸上で対向して配置されたシリンダー310,320には、水注入装置360から水を注入し、注入した水を排出する注入/排出口311,321が設けられている。また、シリンダー310,320には、前処理装置40からスラリー体を受け入れ、受け入れたスラリー体を反応器60に供給する受入/供給口312,322が設けられている。
シリンダー310,320内には、水注入装置360から注入された水と、前処理装置40から受け入れたスラリー体とを仕切るようにピストン331,332が配置されている。
軸330の両端にはピストン331,332が備えられている。ピストン331,332は、水注入装置360からシリンダー310,320内に水が注入されることによりシリンダー310,320内を移動し、シリンダー310,320内のスラリー体を押圧して反応器60にスラリー体を供給する。また、一方のピストン331,332の移動に伴い、他方のピストン332,331が一方のピストン331,332と同軸方向に移動し、前処理装置40からスラリー体を受け入れるとともに、シリンダー320,310内の水を排出する。
なお、シリンダー310,320内の水とスラリー体が混ざらないようにするために、ピストン331,332にピストンリングを設け、ピストン331,332とシリンダー310,320との気密性を高めることとしてもよい。
本実施の形態においては、軸330の中央部にストッパー333が設けられている。ストッパー333は、ピストン331,332と攪拌機340,350との接触を防止する装置である。ストッパー333がシリンダー310,320に接触すると、ピストン331,332が攪拌機340,350の方へ移動できなくなるような仕組みとなっている。
シリンダー固定具334は、2つのシリンダー310,320を固定する器具であり、多角柱状あるいは円柱状の形状で構成されている。シリンダー固定具334は、2つのシリンダー310,320が通過できる大きさの空洞を内側に有する。シリンダー固定具334は、2つのシリンダー310,320の外周上に設けた溝313,323にそれぞれ嵌合する複数の突起411,421を内側面に有する。
本実施の形態においては、図5に示すように、2つの突起411,421は、円筒形状からなるシリンダー固定具334の両端に設けられ、それぞれの断面の中心方向に向かって形成されており、リング状の形状をしている。このように形成したシリンダー固定具334で各シリンダー310,320を固定することにより、各シリンダー310,320の軸に対する回転を許しても軸方向への移動を防止することができるようになる。また、上述のように形成したシリンダー固定具334は、各シリンダー310,320の外周上にランダムに設けた1または2以上の溝に対して嵌合する複数の突起を形成したシリンダー固定具に比べ、施工が容易であるため安価に製造することができる点で有用である。
また、本実施の形態においては、図5に示すように、シリンダー固定具334は、側面に1または複数の窓400を有する。これにより、目盛りや目印が付された軸330を見ることができるようになり、各シリンダー310,320内におけるピストン331,332の位置を把握することが可能となる。従って、このようなシリンダー固定具334を設けたスラリー供給装置50は、パイロット試験装置として有用である。
上述のようなシリンダー固定具334は、例えば、図5に示すように、横断面の中心角度が略180°になるようにシリンダー固定具334を長手方向に沿って2分割した部品410,420にそれぞれ設けたフランジ部412,422を重ね合わせて、溶接又は留め具(例えば、螺子やボルトなど)などによって固定することにより製造することができる。
なお、本実施の形態においては、シリンダー固定具334に突起411,421を2つ設けているが、各シリンダー310,320の外周上に設けた1または2以上の溝にそれぞれ嵌合できるように3以上の突起を設けてもよい。また、本実施の形態においては、2つの突起411,421をシリンダー固定具334の両端に設けているが、各シリンダー310,320の外周上に設けた溝にそれぞれ嵌合できるのであれば、シリンダー固定具334の内側面のどの位置に設けてもよい。さらに、本実施の形態においては、突起411,421の形状をリング状としているが、各シリンダー310,320の外周上に設けた溝にそれぞれ嵌合できるのであれば、どのような形状であってもよい。
バルブ361,362,363,364は、水を水注入装置360からシリンダー310,320に流れるように切り替えたり、シリンダー310,320内の水を排出するように切り替えたりする装置である。バルブ361,362,363,364は、例えば、電磁バルブなどである。
本実施の形態においては、バルブ361,362,363,364は、水注入装置360の注水により、水がシリンダー310,320に流れるように切り替える。また、バルブ361,362,363,364は、シリンダー310,320からの排水により、水が排出されるように切り替える。このような切り替えは、例えば、水注入装置360からの注水やシリンダー310,320からの排水に伴い、電気的に行うことができる。具体的には、軸330に設けられたストッパー333が一方のシリンダー310,320に接触したのを検知すると、水注入装置360は水の注入先を当該シリンダー310,320から他方のシリンダー320,310に切り替え、バルブ363,361は水が水注入装置360からシリンダー320,310に流れるように開放し、バルブ364,362は水注入装置360からシリンダー320,310に注入される水が排出されないように閉鎖し、バルブ362,364はシリンダー310,320から水が排出されるように開放し、バルブ361,363はシリンダー310,320から排出される水が水注入装置360に流れないように閉鎖する制御をそれぞれ行えばよい。
なお、本実施の形態においては、スラリー供給装置50にバルブ361,362,363,364を設けているが、これらのバルブ361,362,363,364の代わりに2つの三方弁を設けて、水注入装置360の注水により水がシリンダー310,320に流れるように切り替えたり、シリンダー320,310からの排水により水が排出されるように切り替えたりしてもよい。このような切り替えは、例えば、逆流を防止する弁などによって機械的に行うこともできるが、水注入装置360からの注水やシリンダー310,320からの排水に伴い、電気的に行うこともできる。具体的には、軸330に設けられたストッパー333が一方のシリンダー310,320に接触したのを検知すると、水注入装置360は水の注入先を当該シリンダー310,320から他方のシリンダー320,310に切り替え、一方の三方弁は水が水注入装置360からシリンダー320,310に流れるように切り替え、他方の三方弁はシリンダー310,320から水が排出されるように切り替える制御をそれぞれ行えばよい。
三方弁371,372は、ピストン331,332の往復運動により、スラリー体を前処理装置40からシリンダー310,320に流れるように切り替えたり、シリンダー310,320内に受け入れたスラリー体をシリンダー310,320から反応器60に流れるように切り替えたりする装置である。
本実施の形態においては、三方弁371,372は、前処理装置40からスラリー体を受け入れる際に、スラリー体が前処理装置40からシリンダー310,320に流れるように切り替える。また、三方弁371,372は、シリンダー310,320からのスラリー体供給により、スラリー体がシリンダー310,320から反応器60に流れるように切り替える。このような切り替えは、例えば、逆流を防止する弁などによって機械的に行うこともできるが、シリンダー310,320からのスラリー体供給や前処理装置40からのスラリー体供給に伴い、電気的に行うこともできる。具体的には、軸330に設けられたストッパー333が一方のシリンダー310,320に接触したのを検知すると、三方弁371,372は、スラリー体が前処理装置40から当該シリンダー310,320に流れるように切り替え、他方の三方弁372,371は、スラリー体が他方のシリンダー320,310から反応器60に流れるように切り替える制御をそれぞれ行えばよい。
なお、上述のストッパー333とシリンダー310,320との接触の検知は、例えば、ストッパー333とシリンダー310,320とが接触する領域の一部にスイッチを設け、当該スイッチが押圧されたことにより行ってもよい。
バルブ373,374は、スラリー体を反応器60に供給するシリンダーを、一方のシリンダー310,320から他方のシリンダー320,310に切り替える際、すなわち、水注入装置360が水を注入するシリンダー310,320を、一方のシリンダー310,320から他方のシリンダー320,310に切り替える際に、シリンダー310,320から反応器60にスラリー体が流れる(供給される)のを一時的に遮断する装置である。バルブ375,376は、水注入装置360が水を注入するシリンダー310,320を、一方のシリンダー310,320から他方のシリンダー320,310に切り替える際に、前処理装置40からシリンダー310,320にスラリー体が流れる(うけいれられる)のを一時的に遮断する装置である。バルブ373,374,375,376は、例えば、電磁バルブなどである。
上述のバルブ373,374,375,376による遮断は、例えば、水注入装置360からの注水やシリンダー310,320からの排水に伴い、電気的に行ってもよい。具体的には、軸330に設けられたストッパー333が一方のシリンダー310,320に接触したのを検知すると、バルブ373,374はシリンダー310,320から反応器60へのスラリー体の流れ(供給)を遮断するように閉鎖し、バルブ376,375は前処理装置40からシリンダー320,310へのスラリー体の流れ(受入)を遮断するように閉鎖し、水注入装置360が水の注入先を当該シリンダー310,320から他方のシリンダー320,310に切り替えた後に、バルブ373,374のうち1のバルブ374,373が三方弁372,371を介してスラリー体をシリンダー320,310から反応器60に流れるように開放し、バルブ375,376のうち1のバルブ375,376がスラリー体を前処理装置40からシリンダー310,320に流れるように開放する制御をそれぞれ行えばよい。
攪拌機340,350は、バルブ375,376及び三方弁371,372を介して前処理装置40からシリンダー310,320内に受け入れるスラリー体を攪拌する装置である。このように、シリンダー310,320内に攪拌機340,350を備えてスラリー体を攪拌することにより、スラリー体に含まれる非金属系触媒やバイオマスの粒子などの固形物の沈殿を防止することができ、一定濃度のスラリー体を反応器60に供給することができるようになる。
本実施の形態においては、スラリー供給装置50と反応器60との間に、スラリー供給装置50から供給されるスラリー体を蓄圧する蓄圧器380と、前処理装置40とスラリー供給装置50との間に、スラリー供給装置50に受け入れられるスラリー体を蓄圧する蓄圧器381と、を備える。これらを備えることにより、スラリー供給装置50と反応器60とを接続する配管内の圧力や、前処理装置40とスラリー供給装置50とを接続する配管内の圧力を一定に保つことができ、脈動やウォーターハンマー(水撃)などの発生を防止することが可能となる。
なお、上述の水注入装置360が行う水の注入先の切り替えは、軸330に設けたストッパー333がシリンダー310,320に接触したタイミングで電気的に行ってもよいし、各シリンダー310,320内の圧力が上昇したのを検知して行ってもよい。また、水注入装置360がシリンダー310,320に注入する水は、シリンダー310,320に受け入れられるスラリー体の温度と同じ温度の水であることが好ましい。これにより、シリンダー310,320に注入された水によってシリンダー310,320が冷やされ、シリンダー310,320に受け入れられたスラリー体の温度が低下するのを抑制することができるようになる。なお、水注入装置360によるシリンダー310,320への注水は、反応器60にスラリー体が一定流量で供給されるように、一定流量で行うことが好ましい。
また、上述においては、スラリー供給装置50の軸330にストッパー333を設けてピストン331,332と攪拌機340,350との接触を防止しているが、シリンダー310,320の長手方向の長さと軸330の長さとを調節して、ピストン331,332が攪拌機340,350と接触するのを防止してもよいし、ピストン331,332と攪拌機340,350とが接触しない量の水を、水注入装置360が各シリンダー310,320に交互に注入するようにして、ピストン331,332が攪拌機340,350と接触するのを防止してもよい。また、ピストン331,332と攪拌機340,350とが接触しないように、シリンダー310,320内にピストン331,332の移動を制御するストッパー(例えば、凹凸など)を設けてもよい。
さらに、上述においては、水注入装置360から水を注入し、注入した水を排出する口(注入/排出口)311,321をシリンダー310,320に1つ設けているが、水注入装置360から水を注入する注入口と、注入した水を排出する排出口との2つの口をシリンダー310,320に設けてもよい。
また、上述においては、前処理装置40からスラリー体を受け入れ、受け入れたスラリー体を反応器60に供給する口(受入/供給口)312,322をシリンダー310,320に1つ設けているが、前処理装置40からスラリー体を受け入れる受入口と、受け入れたスラリー体を反応器60に供給する供給口との2つの口をシリンダー310,320に設けてもよい。
上述のようなスラリー供給装置50を本発明に係るシステム100に備えることにより、固体成分と液体成分とに分離しやすい上述のスラリー体を一定濃度で反応器60に連続供給することができるので、超臨界水のガス化効率が最も高い濃度条件で非金属系触媒やバイオマスなどが含まれるスラリー体を反応器60に連続供給でき、バイオマスから燃料ガスをより効率的に生成することが可能となる。
なお、上述のようなスラリー供給装置50は、本発明に係るシステム100で利用できるばかりではなく、スラリー以外の液体や気体などの流体を外部に供給する流体供給装置として単独で利用することもできる。スラリー供給装置50を流体供給装置として使用する場合には、外部に供給する流体を貯蔵する流体槽から流体を受け入れたり、受け入れた流体を外部に供給したりするために、水注入装置360の代わりに水以外の液体や気体などの流体を各シリンダー310,320に対して交互に注入する装置を用いて、ピストン331,332の往復運動を行ってもよい。
以上のように、軸の両端に配置されたピストンをそれぞれ備える2つのシリンダーの一方に第1の流体を注入することにより第1の流体の圧力で2つのピストンを移動させ、他方のシリンダーに第2の流体を受け入れ、一方のシリンダーに注入した第1の流体を抽出するとともに、他方のシリンダーに受け入れた第2の流体を外部に供給する流体供給装置において、2つのシリンダー310,320をシリンダー固定具334で固定することにより、各ピストン331,332でそれぞれ隔てられた2つのシリンダー310,320内の2つの空間において圧力差が発生しても一方のシリンダー310,320が動くのを防止することができ、ピストン331,332の往復運動を継続して行うことができるとともに、ピストン331,332やシリンダー310,320の破損を防止することができるようになる。また、各シリンダー310,320を架台に固定しなくても載置するだけでシリンダー310,320が動くのを防止することが可能となる。
クーラー70は、反応器60から排出される排出物を冷却する装置である。反応器60から排出される排出物には、爆発性の燃料ガス(例えば、水素、メタン、エタン、エチレンなど)や水蒸気(超臨界水)等の生成ガスが含まれているので、危険性を低減させたり、水蒸気を水に変換させたりする目的でクーラー70を本発明のシステム100に設けている。なお、本実施の形態においては、反応器60から排出された排出物を冷却する装置としてクーラー70を例に挙げて説明したが、反応器60から排出された排出物を冷却することができる装置であればどのような装置を用いてもよい。
減圧器71は、反応器60から排出される排出物の圧力を減圧する装置である。これにより、高圧状態の燃料ガスによる危険性を未然に防止することができるようになる。
気液分離器80は、反応器60から排出された排出物を気体成分(例えば、燃料ガス等の生成ガス)と液体成分(水、あるいは、水、灰分、非金属系触媒などを含む混合液)とに分離する装置である。気液分離器80は、例えば、セパレーター等の既存の気液分離器を用いることができる。
ガスタンク81は、気液分離器80によって分離された気体成分(生成ガス)を貯える容器(好ましくは耐圧容器)である。バーナー90は、ガスタンク81に貯えられた生成ガス(燃料ガス)の一部を利用して反応器60を加熱する装置である。なお、本実施の形態においては、反応器60を加熱する装置としてバーナー90を例に挙げて説明したが、反応器60を加熱することができる装置であればどのような装置を用いてもよい。
固液分離器82は、気液分離器80によって分離された液体成分に、水以外の灰分や非金属系触媒などが含まれている場合に、灰分や非金属系触媒などの固形分と水とを分離する装置である。固液分離器82は、例えば、既存の固液分離装置であってもよいし、混合液中の灰分、非金属系触媒、及び水をそれぞれ分離する装置であってもよい。図6に、本発明の一実施形態として説明する、混合液中の灰分、非金属系触媒、及び水をそれぞれ分離する固液分離器82の概略構成図を示す。なお、本実施の形態においては、非金属系触媒が、灰より沈降速度(終端速度)が遅い活性炭である場合について説明する。
図6に示すように、固液分離器82は、混合液注入部510、水槽520、循環ポンプ530、供給管540、灰受入部550、バルブ560,561,570などを備える。
混合液注入部510は、気液分離器80によって分離された液体成分(灰分、活性炭、水等を含む混合液)を注入する管である。水槽520は、混合液注入部510から注入した混合液中の灰分や活性炭をゆっくりと沈降させるための水を入れておく円柱形状の容器である。水槽520は、混合液注入部510から注入した混合液中の灰分を沈降させて水槽520から排出させる排出口521、混合液中の活性炭を受け入れる活性炭受部522,523、水槽520において浮遊した灰や活性炭などの浮遊物を水とともに排出する排水口524などを備える。
灰受入部550は、排出口521から沈降した灰分を受け入れる容器である。循環ポンプ530は、水槽520中の水を循環させるポンプである。供給管540は、循環ポンプ530によって循環される水を排出口521を介して水槽520に導入する配管である。なお、循環ポンプ530によって循環される水は、活性炭の沈降速度より速く、灰の沈降速度より遅い流速で排出口521から水槽520に供給される。これにより、混合液注入部510から注入された混合液中の灰分は、排出口521を通って灰受入部550に沈降するが、混合液注入部510から注入された混合液中の活性炭は、排出口521を通過することなく活性炭受部522,523に移動する。
なお、本実施の形態においては、活性炭受部522,523には、当該受部522,523に溜まった活性炭を回収できるように、活性炭の粒子より細かいメッシュで構成された籠525,526が設けられており、灰受入部550には、当該受入部550に溜まった灰を回収できるように、灰の粒子より細かいメッシュで構成された籠551が設けられている。
バルブ560,561は、水槽520の水を排出する弁である。気液分離器80から注入された混合液中の灰分と活性炭とを分離した後に、当該バルブ560,561によって水槽520の水を排水することにより、籠525,526に溜まった活性炭を回収することができる。また、バルブ570は、灰受入部550の水を排水する弁である。気液分離器80から注入された混合液中の灰分と活性炭とを分離した後に、当該バルブ570によって灰受入部550の水を排水することにより、籠551に溜まった灰を回収することができる。
以上のような固液分離器82を本発明のシステム100に備えることにより、混合液を固体成分と液体成分とに分離するだけでなく、固体成分である灰分と非金属系触媒とを分離することができ、非金属系触媒を回収することが可能となる。これにより、回収した非金属系触媒を再利用することが可能となる。
なお、本発明に係るシステム100に、気液分離器80によって分離された、灰分、非金属系触媒、及び水を含む混合液を固体成分と液体成分とに分離する既存の固液分離器82を備える場合には、分離した固体成分中の灰分と非金属系触媒とを分離する装置(例えば、篩分け装置など)を本発明に係るシステム100にさらに備えてもよい。これにより、各反応に利用した非金属系触媒を回収して再利用することが可能となる。
第一熱交換器30は、前処理装置40において熱水処理することにより得られ、反応器60で水熱処理される非金属系触媒を含むバイオマスのスラリー体の熱を利用して、モーノポンプ20から前処理装置40に供給されて熱水処理されるバイオマス等を予熱する装置である。
第二熱交換器31は、反応器60において水熱処理することにより生成された生成ガスなどを含む、反応器60から排出される排出物の熱を利用して、スラリー供給装置50から反応器60に供給されて水熱処理される、非金属系触媒を含むバイオマスのスラリー体を予熱する装置である。
これらのように、本発明のシステム100に熱交換器30,31を設けることにより、エネルギーを有効に利用することができるので、低エネルギー・低コストでバイオマスから燃料ガスを生成することができるようになる。また、各装置40,60での加熱時間が短縮されるのでバイオマスから燃料ガスの生成を効率的に行うことができるようになる。従って、熱交換器30,31を備えたシステム100は、経済性に優れているといえる。
なお、本実施の形態においては、反応器60から排出される排出物の熱を利用して上記スラリー体を予熱する第二熱交換器31を本発明のシステム100に備えているが、反応器60において水熱処理することにより生成された生成ガスなどを含む、反応器160から排出される排出物の熱を利用して、モーノポンプ20から前処理装置40に供給されて熱水処理されるバイオマス等を予熱する熱交換器を本発明のシステム100に備えてもよい。
また、本発明に係るシステム100にあらかじめバイオマスを熱水処理する前処理装置40を備えることにより、バイオマスを高分子から低分子に分解することができるので、反応器60において処理されるバイオマスと水や非金属系触媒との接触効率を高め、チャーやタールの発生を防止するとともにバイオマスから燃料ガスを効率よく生成することができるようになる。
さらに、前処理装置40においてバイオマスを熱水処理することにより流動性に優れたバイオマスのスラリー体を形成させることができるので、このスラリー体をスラリー供給装置50によって反応器60にスムーズに供給することができるようになり、反応器60への供給においてバイオマスによる機器や配管等の目詰まりを防止することが可能となる。
また、本発明に係るシステム100により、前処理装置40での熱水処理において用いた非金属系触媒を、反応器60での水熱反応においても利用することができるので、触媒の消費量を削減することが可能になる。
さらに、本発明に係るシステム100に図2に示すような反応器60を備えることにより、バイオマスを超臨界水によってガス化することにより得られる灰分(残渣)が反応器60内に溜まることがなくなり、バイオマスの超臨界水によるガス化処理を連続的に行うことができ、バイオマスから燃料ガスをより効率的に生成することが可能となる。
また、本発明に係るシステム100に、クーラー70、減圧器71、気液分離器80などを備えることにより、反応器60から排出される排出物から燃料ガスを含む生成ガスを安全に回収することができるようになる。
さらに、本発明に係るシステム100にバイオマスを破砕する装置(破砕ポンプ10)を備えることによりバイオマスをあらかじめ破砕することができるので、バイオマスのスラリー化やガス化の効率を高めることができるようになる。
また、本発明に係るシステム100により得られた燃料ガスを用いて、ガスエンジンによる発電を行うことで電力と排熱を得ることができるので、石炭、石油等の化石燃料の省資源化を図ることが可能になる。
なお、本実施の形態においては、非金属系触媒とバイオマスとを最初から混合した混合物を破砕ポンプ10によって処理し、モーノポンプ20により前処理装置40に供給しているが、非金属系触媒はバイオマスとは別に前処理装置40に直接供給してもよいし、バイオマスを破砕ポンプ10で処理した後に非金属系触媒を混合し、前処理装置40に供給してもよい。
また、本実施の形態においては、前処理装置40において熱水処理された、非金属系触媒を含むバイオマスのスラリー体を、スラリー供給装置50を用いて反応器60に直接供給することとしているが、反応器60に供給する前に前記スラリー体を加熱装置(例えば、ヒーター等)によって予熱してもよい。
==超臨界水によるバイオマスガス化方法==
次に、本実施の一形態として、超臨界水によるガス化反応によりバイオマスから燃料ガスを生成する方法について説明する。
まず、バイオマスと非金属系触媒とを混合した混合物中のバイオマスを、破砕ポンプ10によって破砕しながら、非金属系触媒とともにモーノポンプ20に移送する。破砕ポンプ10により破砕したバイオマスと非金属系触媒との混合物は、水タンク11から供給される水と混合され、モーノポンプ20によって移送される。なお、混合物と混合される水の量は、バイオマスの含水率が70〜95wt%となるように調整することが好ましい。これにより、バイオマスの超臨界水によるガス化効率を高めることができる。
上述のように、非金属系触媒、バイオマス、及び水を混合した混合液は、モーノポンプ20により第一熱交換器30を介して前処理装置40に移送される。前処理装置40に供給されたバイオマスは、バイオマスとともに供給された非金属系触媒の存在下で、所定の圧力及び所定の温度の条件下で熱水処理される。
なお、熱水処理の条件としては、100〜250℃の範囲内の温度であって、0.1〜4MPaの範囲内の圧力下であれば特に制限されるものではないが、バイオマスを高分子から低分子へと分解する処理の効率の観点から、これらの範囲内の圧力下における水の飽和温度であることが好ましく、さらに省エネルギーの観点から、179.8℃の温度及び1.0MPaの圧力下であることが特に好ましい。ここで、熱水処理を100℃〜250℃の範囲内の温度で行うのは、100℃未満ではバイオマスの分解反応率が低く、250℃を超えるとタールやチャーの発生が懸念されるからである。また、熱水処理を0.1〜4MPaの範囲内の圧力で行うのは、0.1MPa未満ではバイオマスの分解反応率が低く、4MPaより高い圧力をかけても分解反応率に与える影響はそれ程ないのではないかと考えたためである。
このようにバイオマスを非金属系触媒の存在下で熱水処理することにより、バイオマスを高分子から低分子に効率よく分解することができるようになる。
上述のようにして得られた、非金属系触媒を含むバイオマスのスラリー体は、第一熱交換器30でモーノポンプ20から前処理装置40に供給される混合液に熱を提供し、スラリー供給装置50により第二熱交換器31を介して反応器60に移送される。
反応器60に供給されたバイオマスのスラリー体は、反応器60に導入され、バイオマスとともに供給された非金属系触媒の存在下で、所定の圧力及び所定の温度の条件下で水熱処理される。水熱処理の条件としては、374℃以上の温度で、かつ、22.1MPa以上の圧力下であれば特に制限されるものではないが、タールやチャーの発生を抑制するとともに反応効率を高めることができる温度(600℃)及び圧力(25〜35MPaの範囲内)下で行うことが好ましく、機器の負担や劣化防止、さらには省エネルギーの観点から、600℃,25MPaで行うことが特に好ましい。なお、バイオマスから変換された燃料ガス中の成分の比を制御したい場合には、これらの温度及び圧力の条件を調節するとともに、流体密度や反応時間(反応器60内でのバイオマスの滞留時間)を制御することにより可能となる。
このようにバイオマスのスラリー体を超臨界水で反応させることにより、バイオマスのスラリー体から燃焼ガスを生成することが可能になる。また、バイオマスを予め高分子から低分子化させることにより、水や非金属系触媒との接触効率を高めることができ、さらには、バイオマスのガス化反応時間を短縮させることができるので、バイオマスのスラリー体から水素ガス、メタン、エタン、エチレン等の燃料ガスをより効率的に生成することができるようになる。
反応器60内でバイオマスのスラリー体を水熱処理することにより生成された生成ガスなどは、反応器60から排出される。この排出物は、第二熱交換器31において、スラリー供給装置50から反応器60に供給される、非金属系触媒を含むバイオマスのスラリー体に熱を提供した後、クーラー70及び減圧器71によって冷却・減圧され、気液分離器80へと移送される。気液分離器80に供給された上記排出物は、燃料ガスを含む生成ガス(気体成分)と、水、あるいは、水、灰分、非金属系触媒等を含む混合液(液体成分)とに分離され、生成ガスはガスタンク81に貯えられる。なお、気液分離器80によって分離された混合液に、水以外の灰分や非金属系触媒などが含まれている場合には、混合液を固液分離器82によって灰分、非金属系触媒、及び水にそれぞれ分離し、非金属系触媒を回収してもよい。これにより、非金属系触媒を再利用することができるようになる。
なお、本実施の形態において用いられる非金属系触媒としては、例えば、活性炭、ゼオライト、これらの混合物などを挙げることができる。このように、アルカリ金属系触媒ではなく、非金属系触媒を用いることにより、アルカリ金属系触媒が引き起こす機器や配管等の腐食による劣化を防止することができ、システム100の長期使用が実現可能となる。また、アルカリ金属系触媒を中和する処理工程も不要となり、作業性の効率を高めることができるようになる。上記非金属系触媒としては、平均粒径200μm以下の粉末を用いることが好ましく、多孔質であることがより好ましい。このような非金属系触媒を用いることにより、表面積を増やして反応効率を高めるとともに、非金属系触媒によるシステム100内の機器、配管等の目詰まりを防止することができる。なお、本実施の形態において用いられる非金属系触媒は、乾燥状態のバイオマスとの質量比(非金属系触媒:バイオマス)で1:5〜20:1の範囲内であることが好ましく、バイオマスのガス化効率が高い1:2〜20:1の範囲内であることが特に好ましい。
また、本実施の形態において処理されるバイオマスが砂等の異物を含む排水汚泥や糞尿等である場合には、前処理装置40においてバイオマスを熱水処理する前後に、公知の分離技術(例えば、ストレイナーを用いた分離法、沈殿層を用いた分離法)によってバイオマスに含まれる砂等の異物を取り除くこととしてもよい。これにより、砂等の異物によって生じるトラブルを防止することができるようになる。
以下に本発明を実施例によって具体的に説明する。なお、これらの実施例は本発明を説明するためのものであって、本発明の範囲を限定するものではない。
図2に示すように、導入口210及び排出口220を設けた流動層反応器60(φ12.3mm×2400mm)の下方に分散板(網)を備え、平均粒径が1mmのアルミナボールを流動媒体として設置した。この流動層反応器60に、バイオマス(灰)や非金属系触媒の代わりにアルミナ粒子(平均粒径が180〜250μm、あるいは、平均粒径が250〜300μm)を水に混合した混合液を、アルミナ粒子が飛び出し、流動媒体であるアルミナボールが飛び出さない流量(0.19m/s〜0.60m/s)で導入口210から導入し、排出口220から排出されたアルミナ粒子を回収した。
その結果、平均粒径が180〜250μmのアルミナ粒子を流動層反応器60に導入した場合には97.5%のアルミナ粒子を回収することができ、平均粒径が250〜300μmのアルミナ粒子を流動層反応器60に導入した場合には98.9%のアルミナ粒子を回収することができることがわかった。このことから、上述のような流動層反応器60に、非金属系触媒を含むバイオマスのスラリー体(平均粒径が300μm以下)を所定の流量(例えば、流動媒体が排出口から飛び出さない最大流量)で導入口210から導入しながら、所定の温度及び所定の圧力下で水熱反応を行うことにより、生成された生成ガスや灰分、並びに、非金属系触媒や水(超臨界水)を排出口220から排出できることが示された。
本発明の一実施形態として説明する超臨界水によるバイオマスガス化システムの概略構成を示す図である。 本発明の一実施形態において、連続運転が可能な流動層反応器の概略構成を示す図である。 本発明の一実施形態として説明するスラリー供給装置の概略構成を示す図である。 本発明の一実施形態として説明するスラリー供給装置のピストン、シリンダー、および軸の周辺部を拡大した図である。 本発明の一実施形態として説明するシリンダー固定具の概略構成を示す図である。 本発明の一実施形態として説明する固液分離器の概略構成を示す図である。
符号の説明
10 破砕ポンプ 11 水タンク
20 モーノポンプ 30 第一熱交換器
31 第二熱交換器 40 前処理装置
50 スラリー供給装置 60 反応器
70 クーラー 71 減圧器
80 気液分離器 81 ガスタンク
82 固液分離器 90 バーナー
100 超臨界水によるバイオマスガス化システム

Claims (21)

  1. 流体注入装置から第1の流体を注入する流体注入口と、注入した前記第1の流体を排出する流体排出口と、第2の流体を貯蔵する流体槽から前記第2の流体を受け入れる流体受入口と、受け入れた前記第2の流体を外部に供給する流体供給口と、を備える2つのシリンダーと、
    各シリンダー内の前記第1の流体と前記第2の流体とを仕切るように配置されたピストンと、
    各ピストンの両端に備える軸と、
    前記シリンダーが通過できる大きさの空洞を内側に有し、各シリンダーの外周上に設けた溝にそれぞれ嵌合する複数の突起を内側面に設けたシリンダー固定具と、
    を備え、
    前記流体注入装置から第1の前記シリンダーに前記第1の流体を注入することにより、前記流体槽から第2の前記シリンダーに前記第2の流体を受け入れて、前記流体注入装置から前記第2のシリンダーに注入した前記第1の流体を排出するとともに、前記流体槽から前記第1のシリンダーに受け入れた前記第2の流体を外部に供給する第1の工程と、
    前記流体注入装置から前記第2のシリンダーに前記第1の流体を注入することにより、前記流体槽から前記第1のシリンダーに前記第2の流体を受け入れて、前記流体注入装置から前記第1のシリンダーに注入した前記第1の流体を排出するとともに、前記流体槽から前記第2のシリンダーに受け入れた前記第2の流体を外部に供給する第2の工程と、
    を交互に行うことを特徴とする流体供給装置。
  2. 前記シリンダー固定具は円筒形状からなり、
    前記突起は、前記シリンダー固定具の両端に設けられ、リング状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の流体供給装置。
  3. 前記シリンダー固定具は、側面に窓を有することを特徴とする請求項1また2に記載の流体供給装置。
  4. 前記第2の流体が混合液であり、
    前記2つのシリンダーは、内部に前記混合液を攪拌する攪拌機を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の流体供給装置。
  5. 前記混合液がスラリーであることを特徴とする請求項4に記載の流体供給装置。
  6. 前記軸は、前記ピストンと前記攪拌機との接触を防止する接触防止手段をさらに備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の流体供給装置。
  7. 非金属系触媒の存在下において、バイオマスを100〜250℃の範囲内の温度、及び0.1〜4MPaの範囲内の圧力の条件下で熱水処理する前処理装置と、
    前記前処理装置において熱水処理することにより得られた、前記非金属系触媒を含む前記バイオマスのスラリー体を、374℃以上の温度、及び22.1MPa以上の圧力の条件下で水熱処理する反応器と、
    前記前処理装置から前記スラリー体を受け入れ、前記スラリー体を前記反応器に供給するスラリー供給装置と、
    前記前処理装置と前記スラリー供給装置との間に配置され、前記スラリー供給装置に受け入れられる前記スラリー体を蓄圧する第1の蓄圧器と、
    前記スラリー供給装置と前記反応器との間に配置され、前記スラリー供給装置から供給される前記スラリー体を蓄圧する第2の蓄圧器と、
    を備え、
    前記スラリー供給装置は、
    水を注入する注入口と、注入した前記水を排出する排出口と、前記前処理装置から前記スラリー体を受け入れる受入口と、受け入れた前記スラリー体を前記反応器に供給する供給口と、を備える2つのシリンダーと、
    各シリンダー内の前記水と前記スラリー体とを仕切るように配置されたピストンと、
    各ピストンを両端に備える軸と、
    前記シリンダーが通過できる大きさの空洞を内側に有し、各シリンダーの外周上に設けた溝にそれぞれ嵌合する複数の突起を内側面に設けたシリンダー固定具と、
    各シリンダー内の前記スラリー体を攪拌する攪拌機と、
    前記前処理装置から第2の前記シリンダーに前記スラリー体を受け入れて、前記第2のシリンダーに注入した前記水を排出するとともに、前記前処理装置から第1の前記シリンダーに受け入れた前記スラリー体を前記反応器に供給するように、前記第1のシリンダーに前記水を注入する第1の工程と、前記前処理装置から前記第1のシリンダーに前記スラリー体を受け入れて、前記第1のシリンダーに注入した前記水を排出するとともに、前記前処理装置から前記第2のシリンダーに受け入れた前記スラリー体を前記反応器に供給するように、前記第2のシリンダーに前記水を注入する第2の工程とを、交互に切り替えて行う水注入装置と、
    を備えることを特徴とする超臨界水によるバイオマスガス化システム。
  8. 前記シリンダー固定具は円筒形状からなり、
    前記突起は、前記シリンダー固定具の両端に設けられ、リング状に形成されていることを特徴とする請求項7に記載のシステム。
  9. 前記シリンダー固定具は、側面に窓を有することを特徴とする請求項7また8に記載のシステム。
  10. 前記軸は、前記ピストンと前記攪拌機との接触を防止する接触防止手段をさらに備えることを特徴とする請求項7〜9のいずれかに記載のシステム。
  11. 前記水注入装置は、各シリンダーに対して一定流量で水を注入することを特徴とする請求項7〜10のいずれかに記載のシステム。
  12. 前記反応器は、
    前記反応器内に前記スラリー体を下方から導入する導入口と、
    前記反応器において水熱処理することにより生成された生成ガス及び灰分、並びに、前記非金属系触媒及び水を上方から前記反応器外に排出する排出口と、
    前記スラリー体の導入により前記反応器内に流動層を形成する流動媒体と、
    前記導入口から導入した前記スラリー体を、前記流動層の下方で分散させる分散部と、
    を備え、
    前記流動媒体は、前記スラリー体の導入速度では排出されない形状で構成されていることを特徴とする請求項7〜11のいずれかに記載のシステム。
  13. 前記反応器から排出された、前記生成ガス、前記灰分、前記非金属系触媒、及び前記水を、前記生成ガスと、前記灰分、前記非金属系触媒、及び水を含む混合液とに分離する気液分離装置をさらに備えることを特徴とする請求項12に記載のシステム。
  14. 前記混合液中の前記非金属系触媒を回収する手段をさらに備えることを特徴とする請求項13に記載のシステム。
  15. 前記流動媒体が、アルミナボールであることを特徴とする請求項12〜14のいずれかに記載のシステム。
  16. 前記分散部を、アルミナボールを積み重ねることにより形成することを特徴とする請求項12〜15のいずれかに記載のシステム。
  17. 前記反応器において水熱処理することにより生成された生成ガスの一部を利用して前記反応器を加熱する加熱装置をさらに備えることを特徴とする請求項7〜16のいずれかに記載のシステム。
  18. 前記前処理装置で熱水処理する前記バイオマスをあらかじめ破砕する破砕機をさらに備えることを特徴とする請求項7〜17のいずれかに記載のシステム。
  19. 前記反応器において水熱処理することにより生成された生成ガスの熱を利用して、前記スラリー供給装置から前記反応器に供給される前記スラリー体を予熱する熱交換器をさらに備えることを特徴とする請求項7〜18のいずれかに記載のシステム。
  20. 前記前処理装置において熱水処理される前記バイオマスを前記前処理装置に供給する手段と、
    前記前処理装置から前記スラリー供給装置に受け入れられる前記スラリー体の熱を利用して、前記前処理装置に供給される前記バイオマスを予熱する熱交換器と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項7〜18のいずれかに記載のシステム。
  21. 前記前処理装置において熱水処理される前記バイオマスを前記前処理装置に供給する手段と、
    前記反応器において水熱処理することにより生成された生成ガスの熱を利用して、前記前処理装置に供給される前記バイオマスを予熱する熱交換器と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項7〜18のいずれかに記載のシステム。
JP2007089407A 2007-03-29 2007-03-29 流体供給装置およびそれを備えるシステム Expired - Fee Related JP5177477B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007089407A JP5177477B2 (ja) 2007-03-29 2007-03-29 流体供給装置およびそれを備えるシステム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007089407A JP5177477B2 (ja) 2007-03-29 2007-03-29 流体供給装置およびそれを備えるシステム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008246341A true JP2008246341A (ja) 2008-10-16
JP5177477B2 JP5177477B2 (ja) 2013-04-03

Family

ID=39971929

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007089407A Expired - Fee Related JP5177477B2 (ja) 2007-03-29 2007-03-29 流体供給装置およびそれを備えるシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5177477B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010188271A (ja) * 2009-02-17 2010-09-02 Itec Co Ltd 製品回収方法並びにその装置
JP2010188270A (ja) * 2009-02-17 2010-09-02 Itec Co Ltd 原料供給方法並びにその装置
JP2014004527A (ja) * 2012-06-25 2014-01-16 Aitec:Kk 流体送出装置
CN108854189A (zh) * 2018-06-13 2018-11-23 赖彦林 一种用于大型船舶的甲板污水收集处理装置

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52140466A (en) * 1976-05-17 1977-11-24 Pinkaaton Harii Liquid treating system
JPH09299781A (ja) * 1996-05-17 1997-11-25 Seibutsukei Tokutei Sangyo Gijutsu Kenkyu Suishin Kiko 液剤注入・混合装置
JPH11319896A (ja) * 1998-05-19 1999-11-24 Hitachi Ltd 超臨界流体利用有機物処理システム
JP2002001087A (ja) * 2000-06-27 2002-01-08 Hitachi Ltd 高圧反応システム
JP2003290782A (ja) * 2002-03-29 2003-10-14 Sumitomo Heavy Ind Ltd 触媒反応装置
JP2006274013A (ja) * 2005-03-29 2006-10-12 Hiroshima Univ バイオマスガス化システム

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52140466A (en) * 1976-05-17 1977-11-24 Pinkaaton Harii Liquid treating system
JPH09299781A (ja) * 1996-05-17 1997-11-25 Seibutsukei Tokutei Sangyo Gijutsu Kenkyu Suishin Kiko 液剤注入・混合装置
JPH11319896A (ja) * 1998-05-19 1999-11-24 Hitachi Ltd 超臨界流体利用有機物処理システム
JP2002001087A (ja) * 2000-06-27 2002-01-08 Hitachi Ltd 高圧反応システム
JP2003290782A (ja) * 2002-03-29 2003-10-14 Sumitomo Heavy Ind Ltd 触媒反応装置
JP2006274013A (ja) * 2005-03-29 2006-10-12 Hiroshima Univ バイオマスガス化システム

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010188271A (ja) * 2009-02-17 2010-09-02 Itec Co Ltd 製品回収方法並びにその装置
JP2010188270A (ja) * 2009-02-17 2010-09-02 Itec Co Ltd 原料供給方法並びにその装置
JP2014004527A (ja) * 2012-06-25 2014-01-16 Aitec:Kk 流体送出装置
CN108854189A (zh) * 2018-06-13 2018-11-23 赖彦林 一种用于大型船舶的甲板污水收集处理装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5177477B2 (ja) 2013-04-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5036037B2 (ja) バイオマスガス化発電システム
JP5463524B2 (ja) バイオマスガス化方法、及びバイオマスガス化システム
JP4719864B2 (ja) 超臨界水によるバイオマスガス化システム
JP5688724B2 (ja) バイオマス処理方法
JP5382679B2 (ja) リン酸塩回収方法
JP2007271146A (ja) 二重管構造
NL1039006C2 (en) A process for the gasification of wet biomass.
US9657243B2 (en) Process and a reaction apparatus for the gasification of wet biomass
JP2006274013A (ja) バイオマスガス化システム
JP5177477B2 (ja) 流体供給装置およびそれを備えるシステム
JP4997546B2 (ja) 超臨界水バイオマスガス化装置及びそれを含むシステム
JP5030275B2 (ja) バイオマスガス化発電システム
JP6573261B2 (ja) 超臨界水ガス化システム
JP5305426B2 (ja) リン酸塩回収方法
JP5688723B2 (ja) バイオマス付着防止方法
JP5859713B1 (ja) バイオマスガス化システムおよびバイオマスガス化方法
JP7412072B2 (ja) 有機物成分を含有するスラリを処理する方法およびシステム
WO2015132922A1 (ja) 超臨界流体によるガス化装置
CN105392572A (zh) 多重注入蒸汽型反应器和包括其的有机废物处理装置
JP5504455B2 (ja) 超臨界水ガス化に伴う活性炭回収方法
JP5007999B2 (ja) 気液分離器
JP5317163B2 (ja) リン酸塩回収方法
JP5509445B2 (ja) 超臨界水ガス化に伴う非金属系触媒回収方法、非金属系触媒再使用方法、排水使用方法
JP6364645B2 (ja) バイオマス処理システム
JP6163623B1 (ja) 気液分離器およびそれを用いた超臨界水ガス化システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100204

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111114

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120110

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120305

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121204

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121226

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5177477

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees