JP2008246291A - 静電噴霧装置 - Google Patents

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衛 奥本
Noboru Koyama
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Abstract

【課題】複数の噴霧ノズルの液体噴霧量の差違を防止する。
【解決手段】液体を貯留する溶液タンク(20)と、溶液タンク(20)から液体が供給され且つ高さ位置の異なる3つの噴霧ノズル(41)とを備え、各噴霧ノズル(41)の先端に電界を形成して液体を噴霧する。溶液タンク(20)と噴霧ノズル(41)とを連通する搬送チューブ(24)は、溶液タンク(20)に一端が接続された1つの主通路(24a)と、主通路(24a)の他端の分岐部(24b)から分岐されて噴霧ノズル(41)に接続された分岐通路(24c)を有している。分岐通路(24c)の途中には、液体を噴霧ノズル(41)に搬送するチューブポンプ(30)が設けられている。3つのチューブポンプ(30)は、各分岐通路(24c)に対する搬送力の作用部と各噴霧ノズル(41)の先端とのヘッド差が等しくなるように設けられ、各噴霧ノズル(41)からの液体噴霧量を均一化させる。
【選択図】図4

Description

本発明は、複数の噴霧ノズルの先端から液体を噴霧する静電噴霧装置に関し、特に、各噴霧ノズルの噴霧量対策に係るものである。
従来より、電気流体力学(EHD:Electro Hydrodynamics)により液体を霧化して噴霧する静電噴霧装置が知られている。この種の静電噴霧装置は、特許文献1に開示されているように、噴霧ノズルの先端に電界を形成し、その電界の不平等性を用いて噴霧ノズルの先端から液体を霧化して噴霧するように構成されている。
具体的に、上記静電噴霧装置は、溶液タンクと噴霧ノズルユニットと電極ホルダーとリング電極とを有する噴霧カートリッジを備えている。上記溶液タンクには、例えばアミノ酸の一種であるテアニンの水溶液が貯留されている。上記噴霧ノズルユニットは、噴霧ノズルを備え、該噴霧ノズルは、噴霧ノズルホルダーによって溶液タンクの下部に取り付けられ、溶液タンクに連通している。また、上記リング電極は、溶液タンクに取り付けられる電極ホルダーに設けられ、噴霧ノズルから電気的に絶縁されている。
上記静電噴霧装置は、電源をオン状態にすると、リング電極と噴霧ノズルとの間に電位差が与えられ、噴霧ノズルの先端部に電界が形成される。そして、上記噴霧ノズルの先端部に電界が形成されると、噴霧ノズル先端から水溶液の一部が引きちぎられて液滴化して噴霧される。
特開2006−231237号公報
上述した静電噴霧装置において、1つの噴霧ノズルを設けているが、複数個の噴霧ノズルを設けていることも可能である。この場合、上記噴霧ノズルの先端位置の高さが異なる場合がある。その際、上記各噴霧ノズルにおいて、作用する液圧が異なることになる。この結果、液圧の高い噴霧ノズル、つまり、下方に位置する噴霧ノズルからは多量の液体が噴霧される一方、液圧の低い噴霧ノズル、つまり、上方に位置する噴霧ノズルからは少量の液体しか噴霧されないという問題があった。
本発明は、斯かる点に鑑みてなされたものであり、複数の噴霧ノズルの液体噴霧量の差違を防止することを目的とするものである。
本発明は、複数の噴霧ノズルの液体噴霧量を均一にするようにしたものである。つまり、本願発明者らは、複数の噴霧ノズルを設ける場合、噴霧量が不均一になる点につき鋭気研究の結果、液搬送流路の分岐点と各噴霧ノズルの先端位置との間のヘッド差が基因していることを見出した。特に、微細な噴霧ノズルから分散性の高い微小粒子の放出を実現する場合、ポンプなどの搬送手段を設けた場合においても、その搬送量が、例えば、1μm/hという極めて小さい。したがって、上記ポンプ圧に対して流路の液圧の影響が顕著に現れることになる。そこで、上述したように、複数の噴霧ノズルの液体噴霧量を均一にするようにした。
具体的に、第1の発明は、液体を貯留する容器(20)と、該容器(20)から液体が供給され且つ高さ位置の異なる複数の噴霧ノズル(41)と、該各噴霧ノズル(41)の先端部に電界を形成する電界形成手段(51)とを備え、該電界形成手段(51)による電界形成によって上記各噴霧ノズル(41)の先端から液体を噴霧する静電噴霧装置を対象としている。そして、上記各噴霧ノズル(41)からの液体噴霧量を均一化させる均一化手段(60)を備えている。
上記第1の発明では、均一化手段(60)によって上記各噴霧ノズル(41)から噴射される液体の噴霧量が均一化する。
第2の発明は、上記第1の発明において、上記均一化手段(60)が、各噴霧ノズル(41)の液圧を均一にするように構成されている。
上記第2の発明では、各噴霧ノズル(41)における液圧が均一化手段(60)によって均一となる。
第3発明は、上記第2の発明において、上記容器(20)と上記噴霧ノズル(41)とに連通し、該容器(20)に一端が連通する1つの主通路(24a)及び該主通路(24a)の他端の分岐部(24b)から分岐されて上記噴霧ノズル(41)に連通する複数の分岐通路(24c)を有する流路部材(24)と、上記分岐通路(24c)の途中に設けられ、液体を噴霧ノズル(41)に搬送する搬送手段(30)とを備えている。そして、上記均一化手段(60)は、搬送手段(30)の各分岐通路(24c)に対する搬送力の作用部と各噴霧ノズル(41)の先端とのヘッド差が等しくなるように配置された搬送手段(30)で構成されている。
上記第3の発明では、搬送手段(30)によって液体が各噴霧ノズル(41)に供給されると共に、搬送手段(30)が搬送力の作用部と各噴霧ノズル(41)の先端とのヘッド差が等しくし、噴霧量が均一化する。
第4の発明は、上記第3の発明において、上記搬送手段(30)が1つで構成されている。
上記第4の発明では、1つの搬送手段(30)で搬送力の作用部と各噴霧ノズル(41)の先端とのヘッド差が等しくなる。
第5の発明は、上記第3の発明において、上記搬送手段(30)が各分岐通路(24c)に対応した複数個で構成されている。
上記第5の発明では、複数の搬送手段(30)で搬送力の作用部と各噴霧ノズル(41)の先端とのヘッド差が等しくなる。
第6の発明は、上記第2の発明において、上記容器(20)と上記噴霧ノズル(41)とに連通し、該容器(20)に一端が連通する1つの主通路(24a)及び該主通路(24a)の他端の分岐部(24b)から分岐されて上記噴霧ノズル(41)に連通する複数の分岐通路(24c)を有する流路部材(24)と、上記主通路(24a)の途中に設けられ、液体を噴霧ノズル(41)に搬送する搬送手段(30)とを備えている。そして、上記均一化手段(60)は、流路部材(24)の分岐部(24b)と各噴霧ノズル(41)の先端とのヘッド差を同一とするために各噴霧ノズル(41)の先端位置を設定するように構成されている。
上記第6の発明では、各噴霧ノズル(41)の先端位置を設定して流路部材(24)の分岐部(24b)と各噴霧ノズル(41)の先端とのヘッド差を同一としている。
第7の発明は、上記第6の発明において、上記均一化手段(60)が、噴霧ノズル(41)の長さを調整する噴霧ノズル調整部材(61)である。
上記第7の発明では、噴霧ノズル調整部材(61)で噴霧ノズル(41)の長さを調整し、流路部材(24)の分岐部(24b)と各噴霧ノズル(41)の先端とのヘッド差を同一とする。
第8の発明は、上記第2の発明において、上記容器(20)と上記噴霧ノズル(41)とに連通し、該容器(20)に一端が連通する1つの主通路(24a)及び該主通路(24a)の他端の分岐部(24b)から分岐されて上記噴霧ノズル(41)に連通する複数の分岐通路(24c)を有する流路部材(24)を備えている。そして、上記均一化手段(60)は、上記各分岐通路(24c)の途中に設けられて液体の流通抵抗を与える抵抗部材(62)で構成されている。
上記第8の発明では、抵抗部材(62)で各分岐通路(24c)における液体の流通抵抗を与え、各噴霧ノズル(41)における液圧を等しくしている。
第9の発明は、上記第8の発明において、上記流路部材(24)の途中に、液体を噴霧ノズル(41)に搬送する搬送手段(30)が設けられている。
第10の発明は、上記第1の発明において、上記均一化手段(60)が、各噴霧ノズル(41)の先端高さ位置に対応して各噴霧ノズル(41)の電界を調整するように構成されている。
上記第10の発明では、各噴霧ノズル(41)の電界を各噴霧ノズル(41)の先端高さ位置に対応させ、噴霧量を均一化する。
第11の発明は、上記第10の発明において、上記均一化手段(60)は、各噴霧ノズル(41)の先端部に形成される電界が各噴霧ノズル(41)の先端高さ位置に対応した強度となるように電界形成手段(51)が各噴霧ノズル(41)に印可する電圧を調整する電界調整手段(52)で構成されている。
上記第11の発明では、各噴霧ノズル(41)に印可する電圧を調整し、各噴霧ノズル(41)の先端高さ位置に対応した強度とする。
第12の発明は、上記第10の発明において、上記均一化手段(60)は、各噴霧ノズル(41)の先端部に形成される電界が各噴霧ノズル(41)の先端高さ位置に対応した強度となるように、各噴霧ノズル(41)との距離が異なる位置に配置された接地電極(53)で構成されている。
上記第12の発明では、接地電極(53)と各噴霧ノズル(41)との距離が異なるので、各噴霧ノズル(41)の電界が各噴霧ノズル(41)の先端高さ位置に対応した強度となる。
第13の発明は、上記第11又は12の発明において、上記容器(20)と上記噴霧ノズル(41)とに連通し、該容器(20)に一端が連通する1つの主通路(24a)及び該主通路(24a)の他端の分岐部(24b)から分岐されて上記噴霧ノズル(41)に連通する複数の分岐通路(24c)を有する流路部材(24)と、上記流路部材(24)の途中に設けられ、液体を噴霧ノズル(41)に搬送する搬送手段(30)とを備えている。
上記第13の発明では、搬送手段(30)によって液体が噴霧ノズル(41)に供給される。
上記本発明によれば、噴霧量の均一化手段(60)を設けるようにしたために、各噴霧ノズル(41)からほぼ同じ噴霧量で液体を噴霧させることができる。この結果、調和空気などの空気全体に対してほぼ均一に液体を噴霧させることができる。
また、第3の発明によれば、搬送手段(30)によって搬送力の作用部と各噴霧ノズル(41)の先端とのヘッド差を等しくするので、他の部材を要することなく各噴霧ノズル(41)からの噴霧量をほぼ等しくすることができる。
また、第4の発明によれば、1つの搬送手段(30)によって均一化手段(60)を構成しているので、噴霧量の均一化を簡単な構成でもって実現することができる。
また、第5の発明によれば、複数の搬送手段(30)を流路部材(24)の各分岐通路(24c)に設けるようにしたために、搬送手段(30)の分岐通路(24c)に対する搬送力の作用部と各噴霧ノズル(41)の先端とのヘッド差を容易に等しくすることができる。
また、第7の発明によれば、噴霧ノズル(41)の長さを調整するようにしているので、噴霧量の均一化を簡単な構成でもって実現することができる。
また、第8の発明によれば、抵抗部材(62)によって噴霧ノズル(41)の液圧を調整するようにしているので、噴霧量の均一化を簡単な構成でもって実現することができる。
また、第10〜第12の発明によれば、噴霧ノズル(41)の電界強度を調整するようにしているので、電気的制御手段によって噴霧量の均一化を実現することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
〈発明の実施形態1〉
本実施形態は、図1〜図4に示すように、例えば、空調機の吹出口の近傍に設置される静電噴霧装置(10)である。
上記静電噴霧装置(10)は、溶液タンク(20)とタンク用台座(22)と支持部材(23)と搬送チューブ(24)とチューブポンプ(30)と液噴霧部(40)と電力供給部(50)とを備えている。
上記溶液タンク(20)は、略直方体状に形成され、噴霧する液体を貯留するための容器を構成している。上記溶液タンク(20)には、アミノ酸の一種であるγ−アミノ酪酸(GABA)の水溶液が貯留されている。
上記溶液タンク(20)の下部には、溶液タンク(20)から突出するように筒状の出口部(21)が形成されている。該出口部(21)には、ゴム製の蓋状部材(25)が取り付けられている。該蓋状部材(25)は、円筒型で有底のキャップ状に形成されている。
上記タンク用台座(22)は、矩形升状に形成され、4側面のうち前面側が開放されている。上記タンク用台座(22)の底面部(26)には、溶液タンク(20)の内部と搬送チューブ(24)とを連通させるためのジョイント部材(27)が取り付けられている。
上記ジョイント部材(27)には、蓋状部材(25)が嵌め込まれる嵌合部(28)が形成されている。該嵌合部(28)には、底面から中空の針状部材(29)が突出している。また、上記ジョイント部材(27)には、L字状の流体通路(15)が形成されている。該流体通路(15)の一端は、針状部材(29)に接続され、他端は、タンク用台座(22)の底面部(26)に取り付けられた筒状のチューブジョイント(16)に接続されている。該チューブジョイント(16)は、タンク用台座(22)の底面部(26)を貫通して底面部(26)の下方に突出している。そして、上記チューブジョイント(16)には搬送チューブ(24)の一端が嵌め込まれている。
上記溶液タンク(20)は、タンク用台座(22)に載せられてから該タンク用台座(22)に沿ってスライドさせ、ジョイント部材(27)の嵌合部(28)に蓋状部材(25)を嵌め込むことによってタンク用台座(22)に取り付けられる。上記ジョイント部材(27)の嵌合部(28)に蓋状部材(25)を嵌め込む際には、針状部材(29)が蓋状部材(25)の底部に刺さる。これにより、溶液タンク(20)の内部が針状部材(29)、流体通路(15)及びチューブジョイント(16)を介して搬送チューブ(24)に連通する。
上記搬送チューブ(24)は、シリコンチューブによって構成されている。シリコンチューブは、弾性変形可能な絶縁性の材料によって構成されている。上記搬送チューブ(24)の内径(直径)は例えば1.0mmである。尚、本実施形態の静電噴霧装置(10)は、内径が0.4mm以上で1.6mm以下の搬送チューブ(24)が用いられている。
上記搬送チューブ(24)は、流路部材を構成し、他端が液噴霧部(40)のチューブジョイント(16)に嵌め込まれている。搬送チューブ(24)の内部は、溶液タンク(20)と液噴霧部(40)とを連通する連通流路(12)を構成している。
上記支持部材(23)は、タンク用台座(22)を支持するための部材であり、タンク用台座(22)の底面部(26)の下面に取り付けられている。上記支持部材(23)は、タンク用台座(22)の底面部(26)が前面側から背面側へ向かって低くなるように傾斜する状態でタンク用台座(22)を支持している。これにより、上記溶液タンク(20)は、出口部(21)側が低くなるように傾いている。
上記液噴霧部(40)は、3本の噴霧ノズル(41)と噴霧ノズル支持部材(42)とを備えている。該各噴霧ノズル(41)は、噴霧ノズルを構成し、ステンレス製の円管で構成されている。尚、上記噴霧ノズル(41)は、2本であってもよく、また、4本以上であってもよい。
上記噴霧ノズル支持部材(42)は、図示しないが、略Y字状に形成され、等角度間隔で放射状に延びている。上記噴霧ノズル支持部材(42)は、支持部材(23)に固定され、噴霧ノズル(41)を取り付けるための筒状の取付部(43)が形成されている。該取付部(43)は、該取付部(43)を結ぶと正三角形が形成されるように配置されている。上記各取付部(43)の内径は、噴霧ノズル(41)が挿入され、噴霧ノズル(41)の先端が、溶液タンク(20)の液面よりも下方に位置している。
上記噴霧ノズル支持部材(42)の背面側には、筒状のチューブジョイント(16)が取り付けられている。そして、上記噴霧ノズル(41)は、チューブジョイント(16)とを介して搬送チューブ(24)に連通している。
上記搬送チューブ(24)は、図4に示すように、1つの主通路(24a)と、該主通路(24a)の他端の分岐部(24b)から分岐されて上記溶液タンク(20)に接続された3つの分岐通路(24c)とを備えている。つまり、上記主通路(24a)の一端は、タンク用台座(22)側のチューブジョイント(16)に接続され、上記分岐通路(24c)の一端は、噴霧ノズル(41)側のチューブジョイント(16)に接続されている。そして、上記主通路(24a)の他端と3つの分岐通路(24c)の他端とは分岐部(24b)で接続され、上記溶液タンク(20)と上記噴霧ノズル(41)とが連通している。
上記チューブポンプ(30)は、搬送チューブ(24)内の液体が噴霧ノズル(41)側へ押し出されるように搬送チューブ(24)を変形させることによって、搬送チューブ(24)内の水溶液を噴霧ノズル(41)へ送り込む搬送手段を構成している。そして、上記チューブポンプ(30)は、分岐通路(24c)の途中に設けられ、3つの各分岐通路(24c)に対応して3個設けられている。
上記チューブポンプ(30)は、チューブ受け(3a)と駆動モータ(31)とローラーユニット(32)とを備えている。
上記チューブ受け(3a)は、支持部材(23)に取り付けられている。そして、上記チューブ受け(3a)には、図示しないが、半円を描くように延びる嵌込溝が形成され、該嵌込溝に搬送チューブ(24)が嵌め込まれている。
上記ローラーユニット(32)は、4つの押圧ローラ(33)と、1つの連結部材(34)と、2つの円板部材(35)とを備えている。2つの円板部材(35)は、所定の間隔を隔てて互いに同軸に配置され、連結部材(34)に連結されている。上記各押圧ローラ(33)は、円柱状に形成され、円板部材(35)の間に挟まれた状態で固定されている。また、上記押圧ローラ(33)は、円板部材(35)の周方向に等間隔に配置され、円板部材(35)の外周から僅かに突出している。
上記ローラーユニット(32)の中心部には、貫通孔(36)が形成され、該貫通孔(36)には駆動モータ(31)のシャフトが嵌め込まれている。そして、上記チューブポンプ(30)は、駆動モータ(31)の回転に伴って、ローラーユニット(32)が、図3において反時計回りに回転する。
上記駆動モータ(31)は、支持部材(23)に固定されている。そして、上記ローラーユニット(32)がチューブ受け(3a)によって囲われている。また、上記ローラーユニット(32)の押圧ローラ(33)と、チューブ受け(3a)の嵌込溝の底面との距離は、搬送チューブ(24)の外径よりも短くなっている。すなわち、押圧ローラ(33)がチューブ受け(3a)の嵌込溝の底に最も近づく状態では、搬送チューブ(24)が押圧ローラ(33)と嵌込溝とによって挟まれて押し潰された状態になる。
また、上記3つのチューブポンプ(30)は、本発明の特徴として、各噴霧ノズル(41)からの液体噴霧量を均一化させる均一化手段(60)を構成している。該均一化手段(60)は、各噴霧ノズル(41)の液圧を均一にするように構成されている。
具体的に、上記均一化手段(60)は、チューブポンプ(30)の各分岐通路(24c)に対する搬送力の作用部と各噴霧ノズル(41)の先端とのヘッド差が等しくなるように3つのチューブポンプ(30)を配置することにより構成されている。
上記電力供給部(50)は、駆動モータ(31)に電力供給すると共に、噴霧ノズル(41)の先端の電界形成部(51)を備えている。尚、図3の上記電力供給部(50)における鎖線部は本実施形態では除く。
上記電界形成部(51)は、各噴霧ノズル(41)に電圧を印加して各噴霧ノズル(41)の先端部に電界を形成する電界形成手段を構成している。
−運転動作−
次に、本実施形態の静電噴霧装置(10)の噴霧動作について説明する。尚、本静電噴霧装置(10)は、いわゆるコーンジェットモードのEHD噴霧が行われる。
上記静電噴霧装置(10)では、噴霧ノズル(41)の先端が溶液タンク(20)の液面よりも下方に位置しているので、噴霧ノズル(41)の先端に形成される気液界面には、溶液タンク(20)の液面と噴霧ノズル(41)の先端との間のヘッド差に起因する液圧が作用している。そして、電界形成部(51)がオフ状態の状態では、噴霧ノズル(41)の先端の気液界面において、表面張力とヘッド差に起因する液圧とが均衡した状態となっている。このため、噴霧ノズル(41)の先端から水溶液が流出することはない。そして、この状態から電界形成部(51)がオン状態に設定されると、液体の噴霧が開始される。
具体的に、上記電界形成部(51)がオン状態になると、噴霧ノズル(41)に電圧が印加されて噴霧ノズル(41)の先端に電界が形成されると共に、3つのチューブポンプ(30)の駆動モータ(31)に電力が供給されて該駆動モータ(31)が一定の回転速度で回転する。
上記駆動モータ(31)が回転すると、3つのチューブポンプ(30)の各ローラーユニット(32)が回転する。該ローラーユニット(32)は、搬送チューブ(24)における溶液タンク(20)から噴霧ノズル(41)へ向かう方向に沿って回転する。そして、ローラーユニット(32)が回転すると、4つの押圧ローラ(33)がそれぞれ回転移動し、順に搬送チューブ(24)を押し潰してから離れる。つまり、上記押圧ローラ(33)が押圧する位置は、溶液タンク(20)側から噴霧ノズル(41)側へ向かって移動する。上記搬送チューブ(24)が押し潰されると、搬送チューブ(24)の内面が内側へ変形して、押しのけられた液体が各噴霧ノズル(41)に供給される。
上記3つの噴霧ノズル(41)には、押圧ローラ(33)による搬送チューブ(24)の押圧に伴って液体が供給される。そして、上記噴霧ノズル(41)の先端には電界が形成されているので、噴霧ノズル(41)内の液体が分極し、噴霧ノズル(41)の先端の気液界面近傍に+(プラス)の電荷が集まる。そして、噴霧ノズル(41)の先端では、気液界面が引き延ばされて円錐状となり、この円錐状となった気液界面の頂部から一部の水溶液が引きちぎられて液滴化し、調和空気にGABA水溶液が噴霧される。
一方、本実施形態では、3つの噴霧ノズル(41)が設けられているが、3つのチューブポンプ(30)が均一化手段(60)を構成しているので、3つの噴霧ノズル(41)はほぼ同じ噴霧量で水溶液を噴霧する。
つまり、例えば、1つのチューブポンプ(30)を搬送チューブ(24)の主通路(24a)に設けると、噴霧ノズル(41)の先端位置の高さが異なるので、搬送チューブ(24)の分岐部(24b)と3つの噴霧ノズル(41)の先端位置との間のヘッド差H1が異なることになる。この結果、3つの噴霧ノズル(41)の噴霧量が異なることになる。具体的に、下方に位置する噴霧ノズル(41)から多量の水溶液が噴霧され、上方に位置する噴霧ノズル(41)からは僅かな水溶液しか噴霧されないことになる。
特に、本実施形態の静電噴霧装置(10)では、微細な噴霧ノズルから分散性の高い微小粒子の放出を実現するようにしていることから、上記チューブポンプ(30)の搬送量が、例えば、1μm/hという極めて小さい。したがって、上記チューブポンプ(30)のポンプ圧に対して流路の液圧の影響が顕著に現れることになる。
そこで、本実施形態では、3つのチューブポンプ(30)を搬送チューブ(24)の各分岐通路(24c)に設け、チューブポンプ(30)の各分岐通路(24c)に対する搬送力の作用部と各噴霧ノズル(41)の先端とのヘッド差H2を等しくするようにしている。つまり、上記チューブポンプ(30)と搬送チューブ(24)の分岐部(24b)とのヘッド差は、チューブポンプ(30)によって噴霧量に影響を与えることがない。
具体的に、上記搬送チューブ(24)が押圧ローラ(33)とチューブ受け(3a)とに挟まれて押し潰される箇所がチューブポンプ(30)の分岐通路(24c)に対する搬送力(ポンプ圧)の作用部となるので、この作用部と上記各噴霧ノズル(41)の先端とのヘッド差を等しくしている。この結果、3つの噴霧ノズル(41)はほぼ同じ噴霧量で水溶液を噴霧する。
−実施形態1の効果−
以上のように、本実施形態では、噴霧量の均一化手段(60)を設けるようにしたために、各噴霧ノズル(41)からほぼ同じ噴霧量で水溶液を噴霧させることができる。この結果、調和空気全体に対してほぼ均一に水溶液を噴霧させることができる。
また、第3の発明によれば、チューブポンプ(30)によって搬送力の作用部と各噴霧ノズル(41)の先端とのヘッド差を等しくするので、他の部材を要することなく各噴霧ノズル(41)からの噴霧量をほぼ等しくすることができる。
また、3つのチューブポンプ(30)を搬送チューブ(24)の各分岐通路(24c)に設けるようにしたために、チューブポンプ(30)の分岐通路(24c)に対する搬送力の作用部と各噴霧ノズル(41)の先端とのヘッド差を容易に等しくすることができる。
〈発明の実施形態2〉
次に、本発明の実施形態2を図面に基づいて詳細に説明する。
本実施形態は、図5及び図6に示すように、実施形態1が3つのチューブポンプ(30)を設けたのに代わり、1つのチューブポンプ(30)を設けるようにしたものである。
具体的に、上記チューブポンプ(30)は、1つのローラユニット(32)に対して3つのチューブ受け(3a)が設けられている。そして、上記チューブポンプ(30)は、縦方向に設けられ、つまり、駆動モータ(31)の駆動軸が上下方向に位置するように設けられ、この1つのチューブポンプ(30)によって均一化手段(60)が構成されている。
したがって、上記搬送チューブ(24)の分岐通路(24c)が押圧ローラ(33)とチューブ受け(3a)とによって押し潰される搬送力の作用部が上下に配置されることとなる。この作用部に対応して3つの噴霧ノズル(41)が上下方向に配置されている。この結果、搬送力の作用部と各噴霧ノズル(41)の先端とのヘッド差を等しくするようにしている。
以上のように、本実施形態では1つのチューブポンプ(30)によって均一化手段(60)を構成しているので、噴霧量の均一化を簡単な構成でもって実現することができる。その他の構成、作用及び効果は、実施形態1と同じである。
〈発明の実施形態3〉
次に、本発明の実施形態3を図面に基づいて詳細に説明する。
本実施形態は、図7に示すように、実施形態1が3つのチューブポンプ(30)を設けたのに代わり、3つの噴霧ノズル(41)の長さを異なるようにしたものである。
つまり、本実施形態の均一化手段(60)は、流路部材(24)の分岐部(24b)と各噴霧ノズル(41)の先端とのヘッド差を同一とするために各噴霧ノズル(41)の先端位置を設定するように構成され、具体的に、噴霧ノズル(41)の長さを調整する噴霧ノズル調整部材(61)で構成されている。
また、上記チューブポンプ(30)は、1つで構成され、搬送チューブ(24)の主通路(24a)に設けられている。
上記噴霧ノズル調整部材(61)は、各噴霧ノズル(41)の先端が同一高さに位置するように噴霧ノズル長さを調整している。具体的に、最上方に位置する噴霧ノズル(41)には、長い噴霧ノズル調整部材(61)が設けられ、中間高さに位置する噴霧ノズル(41)には、短い噴霧ノズル調整部材(61)が設けられている。そして、最下方に位置する噴霧ノズル(41)には、噴霧ノズル調整部材(61)が設けられていない。
この結果、上記搬送チューブ(24)の分岐部(24b)と各噴霧ノズル(41)の先端とのヘッド差が等しくなるので、各噴霧ノズル(41)の噴霧量が均一となる。
以上のように、本実施形態では噴霧ノズル(41)の長さを調整するようにしているので、噴霧量の均一化を簡単な構成でもって実現することができる。その他の構成、作用及び効果は、実施形態1と同じである。
〈発明の実施形態4〉
次に、本発明の実施形態4を図面に基づいて詳細に説明する。
本実施形態は、図8に示すように、実施形態1が3つのチューブポンプ(30)を設けたのに代わり、3つの噴霧ノズル(41)に対する搬送チューブの流路抵抗を異なるようにしたものである。
つまり、本実施形態の均一化手段(60)は、各噴霧ノズル(41)における液圧を等しくするための絞り部材(62)で構成されている。具体的に、上記絞り部材(62)は水溶液の流通抵抗を与える抵抗部材を構成し、最上方に位置する噴霧ノズル(41)の絞り部材(62)は絞り量が最も小さく設定され、最下方に位置する噴霧ノズル(41)の絞り部材(62)は絞り量が最も大きく設定されている。そして、中間高さに位置する噴霧ノズル(41)の絞り部材(62)は絞り量が上記両噴霧ノズル(41)の絞り部材(62)の中間の大きさに設定されている。
この結果、上記搬送チューブ(24)の分岐部(24b)と各噴霧ノズル(41)の先端とのヘッド差が異なるものの、各噴霧ノズル(41)における液圧が等しくなるので、各噴霧ノズル(41)の噴霧量が均一となる。
尚、本実施形態では、図8には示しないが、チューブポンプ(30)が1つで構成され、搬送チューブ(24)の主通路(24a)に設けられている。また、本実施形態の均一化手段(60)は、チューブポンプ(30)が設けられていない静電噴霧装置(10)にも適用してもよい。つまり、静電噴霧装置(10)は、溶液タンク(20)の液面と噴霧ノズル(41)の先端との間のヘッド差を利用して水溶液を噴霧させるものであってもよい。
以上のように、本実施形態では絞り部材(62)によって噴霧ノズル(41)の液圧を調整するようにしているので、噴霧量の均一化を簡単な構成でもって実現することができる。その他の構成、作用及び効果は、実施形態1と同じである。
〈発明の実施形態5〉
次に、本発明の実施形態5を図面に基づいて詳細に説明する。
本実施形態は、図9に示すように、実施形態1が3つのチューブポンプ(30)を設けたのに代わり、3つの噴霧ノズル(41)の先端に形成される電界の強さが異なるようにしたものである。
つまり、本実施形態の均一化手段(60)は、各噴霧ノズル(41)の先端高さ位置に対応して各噴霧ノズル(41)の電界を調整するように構成されている。具体的に、上記均一化手段(60)は、図4の鎖線で示すように、各噴霧ノズル(41)の先端部に形成される電界が各噴霧ノズル(41)の先端高さ位置に対応した強度となるように電界形成部(51)が各噴霧ノズル(41)に印可する電圧を調整する電界調整部(52)で構成されている。
さらに詳述すると、上記電界調整部(52)は、電界調整手段を構成し、最上方に位置する噴霧ノズル(41)の電界強さが最も大きくなるように印加電圧V1を最も大きく設定し、最下方に位置する噴霧ノズル(41)の電界強さが最も小さくなるように印加電圧V3を最も小さく設定する。そして、中間高さ位置に位置する噴霧ノズル(41)の電界強さが上記両噴霧ノズル(41)の電界強さの中間の大きさになるように印加電圧V2を中間の大きさに設定する。
この結果、上記搬送チューブ(24)の分岐部(24b)と各噴霧ノズル(41)の先端とのヘッド差が異なるものの、各噴霧ノズル(41)における電界強度が異なるので、各噴霧ノズル(41)の噴霧量が均一となる。
尚、本実施形態では、図9には示しないが、チューブポンプ(30)が1つで構成され、搬送チューブ(24)の主通路(24a)に設けられている。また、本実施形態の均一化手段(60)は、チューブポンプ(30)が設けられていない静電噴霧装置(10)にも適用してもよい。つまり、静電噴霧装置(10)は、溶液タンク(20)の液面と噴霧ノズル(41)の先端との間のヘッド差を利用して水溶液を噴霧させるものであってもよい。
以上のように、本実施形態では噴霧ノズル(41)の電界強度を調整するようにしているので、電気的制御手段によって噴霧量の均一化を実現することができる。その他の構成、作用及び効果は、実施形態1と同じである。
〈発明の実施形態6〉
次に、本発明の実施形態6を図面に基づいて詳細に説明する。
本実施形態は、図10に示すように、実施形態1が3つのチューブポンプ(30)を設けたのに代わり、3つの噴霧ノズル(41)の先端に形成される電界の強さが異なるようにしたものである。
つまり、本実施形態の均一化手段(60)は、各噴霧ノズル(41)の先端高さ位置に対応して各噴霧ノズル(41)の電界を調整するように構成されている。具体的に、上記均一化手段(60)は、各噴霧ノズル(41)の先端部に形成される電界が各噴霧ノズル(41)の先端高さ位置に対応した強度となるように、各噴霧ノズル(41)との距離が異なる位置に配置された接地電極(53)で構成されている。
さらに詳述すると、上記接地電極(53)は、斜めに設置され、最上方に位置する噴霧ノズル(41)の電界強さが最も大きくなるように噴霧ノズル(41)との距離L1が最も小さく設定され、最下方に位置する噴霧ノズル(41)の電界強さが最も小さくなるように噴霧ノズル(41)との距離L3が最も大きく設定されている。そして、上記接地電極(53)は、中間高さに位置する噴霧ノズル(41)の電界強さが上記両噴霧ノズル(41)の電界強さの中間の大きさになるように噴霧ノズル(41)との距離L2が中間の長さに設定されている。
この結果、上記搬送チューブ(24)の分岐部(24b)と各噴霧ノズル(41)の先端とのヘッド差が異なるものの、各噴霧ノズル(41)における電界強度が異なるので、各噴霧ノズル(41)の噴霧量が均一となる。
尚、本実施形態では、図10には示しないが、チューブポンプ(30)が1つで構成され、搬送チューブ(24)の主通路(24a)に設けられている。また、本実施形態の均一化手段(60)は、チューブポンプ(30)が設けられていない静電噴霧装置(10)にも適用してもよい。つまり、静電噴霧装置(10)は、溶液タンク(20)の液面と噴霧ノズル(41)の先端との間のヘッド差を利用して水溶液を噴霧させるものであってもよい。
また、上記接地電極(53)は、1枚で構成したが、各噴霧ノズル(41)に対応して複数枚で構成してもよい。
以上のように、本実施形態では噴霧ノズル(41)の電界強度を調整するようにしているので、電気的制御手段によって噴霧量の均一化を実現することができる。その他の構成、作用及び効果は、実施形態1と同じである。
〈その他の実施形態〉
本発明は、上記各実施形態について、以下のような構成としてもよい。
本発明は噴霧液体としてテアニンの水溶液を用いてもよい。また、カテキンやプロアントシアニジン等の抗酸化剤の水溶液を用いてもよい。また、微生物の繁殖を抑制する機能や微生物を死滅させる機能を有する物質を含んだ液体を用いてもよい。また、空気中の臭気分子を中和などによる化学変化で無臭化する物質を含んだ液体を用いてもよい。また、アレルゲンとなるタンパク質の抗原部位を化学的に変化させる物質を含んだ液体を用いてもよい。また、空気中の有害成分を化学変化によって無害化する物質を含んだ液体を用いてもよい。また、各種の香料や害虫の忌避剤等を含んだ液体を用いてもよい。
また、上記各実施形態の搬送チューブ(24)は、タイゴン(登録商標)チューブやバイトン(登録商標)チューブであってもよい。
また、上記各実施形態について、特許文献1のように2つの電極を有するものであってもよい。この場合、2つの電極のうち一方が噴霧ノズル(41)内の液体に接触し、他方が噴霧ノズル(41)内の液体から絶縁される。そして、これらの電極間に電位差が与えられると、噴霧ノズル(41)の先端に電界が形成される。
また、上記各実施形態について、搬送手段にチューブポンプ(30)を用いたが、本発明は、チューブポンプ(30)に限られるものではなく各種のポンプと用いてもよいものである。
また、以上の各実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
以上説明したように、本発明は、複数の噴霧ノズルの先端に電界を形成することによって各噴霧ノズルの先端から液体を霧化する静電噴霧装置について有用である。
図1は、実施形態1に係る静電噴霧装置を斜め前方の上側から見た斜視図である。 図2は、実施形態1に係る静電噴霧装置を斜め後方の上側から見た斜視図である。 図3は、実施形態1に係る静電噴霧装置の断面図である。 図4は、実施形態1に係る静電噴霧装置の概略構成図である。 図5は、実施形態2に係る静電噴霧装置の概略構成図である。 図6は、実施形態2に係る静電噴霧装置のチューブポンプの概略構成図である。 図7は、実施形態3に係る静電噴霧装置の概略構成図である。 図8は、実施形態4に係る静電噴霧装置の概略構成図である。 図9は、実施形態5に係る静電噴霧装置の概略構成図である。 図10は、実施形態6に係る静電噴霧装置の概略構成図である。
符号の説明
10 静電噴霧装置
20 溶液タンク(容器)
24 搬送チューブ(流路部材)
24a 主通路
24b 分岐部
24c 分岐通路
30 チューブポンプ(搬送手段)
31 駆動モータ
41 噴霧ノズル(噴霧ノズル)
51 電界形成部(電界形成手段)
52 電界調整部(電界調整手段)
53 接地電極
60 均一化手段
61 噴霧ノズル調整部材
62 絞り部材

Claims (13)

  1. 液体を貯留する容器(20)と、
    該容器(20)から液体が供給され且つ高さ位置の異なる複数の噴霧ノズル(41)と、
    該各噴霧ノズル(41)の先端部に電界を形成する電界形成手段(51)とを備え、
    該電界形成手段(51)による電界形成によって上記各噴霧ノズル(41)の先端から液体を噴霧する静電噴霧装置であって、
    上記各噴霧ノズル(41)からの液体噴霧量を均一化させる均一化手段(60)を備えている
    ことを特徴とする静電噴霧装置。
  2. 請求項1において、
    上記均一化手段(60)は、各噴霧ノズル(41)の液圧を均一にするように構成されている
    ことを特徴とする静電噴霧装置。
  3. 請求項2において、
    上記容器(20)と上記噴霧ノズル(41)とに連通し、該容器(20)に一端が連通する1つの主通路(24a)及び該主通路(24a)の他端の分岐部(24b)から分岐されて上記噴霧ノズル(41)に連通する複数の分岐通路(24c)を有する流路部材(24)と、
    上記分岐通路(24c)の途中に設けられ、液体を噴霧ノズル(41)に搬送する搬送手段(30)とを備え、
    上記均一化手段(60)は、搬送手段(30)の各分岐通路(24c)に対する搬送力の作用部と各噴霧ノズル(41)の先端とのヘッド差が等しくなるように配置された搬送手段(30)で構成されている
    ことを特徴とする静電噴霧装置。
  4. 請求項3において、
    上記搬送手段(30)は1つで構成されている
    ことを特徴とする静電噴霧装置。
  5. 請求項3において、
    上記搬送手段(30)は各分岐通路(24c)に対応した複数個で構成されている
    ことを特徴とする静電噴霧装置。
  6. 請求項2において、
    上記容器(20)と上記噴霧ノズル(41)とに連通し、該容器(20)に一端が連通する1つの主通路(24a)及び該主通路(24a)の他端の分岐部(24b)から分岐されて上記噴霧ノズル(41)に連通する複数の分岐通路(24c)を有する流路部材(24)と、
    上記主通路(24a)の途中に設けられ、液体を噴霧ノズル(41)に搬送する搬送手段(30)とを備え、
    上記均一化手段(60)は、流路部材(24)の分岐部(24b)と各噴霧ノズル(41)の先端とのヘッド差を同一とするために各噴霧ノズル(41)の先端位置を設定するように構成されている
    ことを特徴とする静電噴霧装置。
  7. 請求項6において、
    上記均一化手段(60)は、噴霧ノズル(41)の長さを調整する噴霧ノズル調整部材(61)である
    ことを特徴とする静電噴霧装置。
  8. 請求項2において、
    上記容器(20)と上記噴霧ノズル(41)とに連通し、該容器(20)に一端が連通する1つの主通路(24a)及び該主通路(24a)の他端の分岐部(24b)から分岐されて上記噴霧ノズル(41)に連通する複数の分岐通路(24c)を有する流路部材(24)を備え、
    上記均一化手段(60)は、上記各分岐通路(24c)の途中に設けられて液体の流通抵抗を与える抵抗部材(62)で構成されている
    ことを特徴とする静電噴霧装置。
  9. 請求項8において、
    上記流路部材(24)の途中には、液体を噴霧ノズル(41)に搬送する搬送手段(30)が設けられている
    ことを特徴とする静電噴霧装置。
  10. 請求項1において、
    上記均一化手段(60)は、各噴霧ノズル(41)の先端高さ位置に対応して各噴霧ノズル(41)の電界を調整するように構成されている
    ことを特徴とする静電噴霧装置。
  11. 請求項10において、
    上記均一化手段(60)は、各噴霧ノズル(41)の先端部に形成される電界が各噴霧ノズル(41)の先端高さ位置に対応した強度となるように電界形成手段(51)が各噴霧ノズル(41)に印可する電圧を調整する電界調整手段(52)で構成されている
    ことを特徴とする静電噴霧装置。
  12. 請求項10において、
    上記均一化手段(60)は、各噴霧ノズル(41)の先端部に形成される電界が各噴霧ノズル(41)の先端高さ位置に対応した強度となるように、各噴霧ノズル(41)との距離が異なる位置に配置された接地電極(53)で構成されている
    ことを特徴とする静電噴霧装置。
  13. 請求項11又は12において、
    上記容器(20)と上記噴霧ノズル(41)とに連通し、該容器(20)に一端が連通する1つの主通路(24a)及び該主通路(24a)の他端の分岐部(24b)から分岐されて上記噴霧ノズル(41)に連通する複数の分岐通路(24c)を有する流路部材(24)と、
    上記流路部材(24)の途中に設けられ、液体を噴霧ノズル(41)に搬送する搬送手段(30)とを備えている
    ことを特徴とする静電噴霧装置。
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