JP2008245561A - 魚釣用リール - Google Patents
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Abstract
【課題】リール本体の小型化を可能とした魚釣用リールを提供する。
【解決手段】リール本体1と、このリール本体1に内装されて、ハンドル7の回転運動により回転する駆動軸2と、この駆動軸2と直交するようにリール本体1の内部に架設されて、駆動軸2と連動して回転する、外周面に螺旋状の溝31を有する螺軸3と、先端にスプール8を有し、後端に螺旋状の溝31に係合する係合ピン51を収容保持する摺動子5を有し、螺軸3と平行にリール本体1に配設されるスプール軸4とを備える魚釣用リールであって、螺軸3と係合ピン51とが、互いの外径中心線が駆動軸2と直交する方向に一致した状態で配置されるとともに、係合ピン51の外径中心線の延長上にスプール軸4と螺軸3と係合ピン51とが上下方向に配設されている。
【選択図】図2
【解決手段】リール本体1と、このリール本体1に内装されて、ハンドル7の回転運動により回転する駆動軸2と、この駆動軸2と直交するようにリール本体1の内部に架設されて、駆動軸2と連動して回転する、外周面に螺旋状の溝31を有する螺軸3と、先端にスプール8を有し、後端に螺旋状の溝31に係合する係合ピン51を収容保持する摺動子5を有し、螺軸3と平行にリール本体1に配設されるスプール軸4とを備える魚釣用リールであって、螺軸3と係合ピン51とが、互いの外径中心線が駆動軸2と直交する方向に一致した状態で配置されるとともに、係合ピン51の外径中心線の延長上にスプール軸4と螺軸3と係合ピン51とが上下方向に配設されている。
【選択図】図2
Description
本発明は、魚釣用リールに関し、特に、ハンドルの回転に連動してスプールを前後方向に往復運動させるスプール往復機構を備えた魚釣用リールに関する。
魚釣用リールにおいて、スプールをハンドルの回転に連動して前後運動させることにより釣り糸をスプールに平行に巻着するものが知られている。このような、スプールの前後運動は、スプール軸の後部に取り付けられた摺動子が、スプール軸と直交する軸心を中心に回転するハンドルの回転を、前後方向の往復運動に変換することにより行なわれる。
摺動子を介したスプールの前後運動は、スプール軸と平行に架設されてハンドルの回転と連動して回転する螺軸に対して、螺軸の外周面に形成された螺旋状の溝に摺動子が保持する係合ピンを係合させることにより、螺軸の回転にともない係合ピンが螺旋状の溝に沿って移動することにより行われる。
従来、この種の摺動子を備えた魚釣用リールとして、例えば、特許文献1,2に開示されたものが知られている。
特許文献1に記載の魚釣用リールは、非円形断面に形成されたスプール軸の後端部に摺動子が装着され、この摺動子を挿通可能な螺軸がこのスプール軸とリール本体の幅方向に離間して配設されている。この摺動子には、螺軸に対して、下方(竿取付部と反対側のボディ底部)から上方に向けて螺軸の螺旋状の溝に係合するように係合ピンが装着されている。
また、特許文献2に記載の魚釣用リールは、非円形断面に形成されたスプール軸の後端部に摺動子が装着され、この摺動子を挿通可能な螺軸がスプール軸と斜め下方に離間して配設されている。摺動子には、螺軸に対して、横方向(ハンドル軸に沿った方向)から係合するように係合ピンが装着されている。
特許文献1に記載の魚釣用リールは、非円形断面に形成されたスプール軸の後端部に摺動子が装着され、この摺動子を挿通可能な螺軸がこのスプール軸とリール本体の幅方向に離間して配設されている。この摺動子には、螺軸に対して、下方(竿取付部と反対側のボディ底部)から上方に向けて螺軸の螺旋状の溝に係合するように係合ピンが装着されている。
また、特許文献2に記載の魚釣用リールは、非円形断面に形成されたスプール軸の後端部に摺動子が装着され、この摺動子を挿通可能な螺軸がスプール軸と斜め下方に離間して配設されている。摺動子には、螺軸に対して、横方向(ハンドル軸に沿った方向)から係合するように係合ピンが装着されている。
ところで、前記した特許文献1に記載の魚釣用リールでは、スプール軸と螺軸とがリール本体の幅方向に離間しているため、摺動子およびリール本体の幅が広くなり、リール本体の小型化および軽量化の障害となっていた。
また、特許文献2に記載の魚釣用リールは、スプール軸と螺軸とがリール本体の幅方向に離間しているとともに、係合ピンが螺軸に対して横方向から係合するため、摺動子およびリール本体の幅が広くなり、リール本体の小型化および軽量化の障害となっていた。
また、特許文献2に記載の魚釣用リールは、スプール軸と螺軸とがリール本体の幅方向に離間しているとともに、係合ピンが螺軸に対して横方向から係合するため、摺動子およびリール本体の幅が広くなり、リール本体の小型化および軽量化の障害となっていた。
このような観点から、本発明は、リール本体の小型化を可能とした魚釣用リールを提供することを課題とする。
このような課題を解決する本発明の魚釣用リールは、リール本体と、前記リール本体に内装されて、ハンドルの回転運動により回転する駆動軸と、前記駆動軸と直交するように前記リール本体の内部に架設されて、前記駆動軸と連動して回転する、外周面に螺旋状の溝を有する螺軸と、先端にスプールを有し、後端には前記螺旋状の溝に係合する係合ピンを収容保持する摺動子を有し、前記螺軸と平行に前記リール本体に配設されて前記螺軸の回転と連動して前記係合ピンを介して前後方向に往復運動するスプール軸と、を備え、前記係合ピンの外径中心線の延長上に前記スプール軸と前記螺軸と前記係合ピンとが配設されることを特徴としている。
この魚釣用リールによれば、スプール軸と螺軸と係合ピンとが、縦方向(駆動軸と直交する方向)に並んだ状態で配設されるため、摺動子の駆動軸方向に対する厚みを薄くすることが可能となる。そのため、ドライブギヤ等の他の部材との取り合いにより、限られたリール本体の内部の空間において、スプール軸の前後運動に伴う摺動子のガタツキを抑えるためのガイド軸等を配置するスペースを確保することが可能となる。また、摺動子の厚みを薄くすることにより、リール本体の厚みを薄くすることが可能となるため、リール本体の小型化が可能となるとともに、魚釣用リールのデザイン性の自由度が向上する。なお、中心線の延長上に配設されるとは、必ずしも各部材の中心線が一致している必要はなく、部材の断面の一部が中心線の延長線上に接している場合(略延長上)も含むものとする。
また、本発明において、前記摺動子は、前記スプール軸と平行に架設されたガイド軸を挿通しており、該ガイド軸に沿って摺動するように構成されていてもよい。
この魚釣用リールによれば、摺動子が螺軸と平行に配設されたガイド軸を挿通するため、摺動運動に伴い発生するスプール軸を中心とした回転方向のガタツキを抑えることが可能となり、スプールの前後方向の往復運動を安定させることが可能となる。なお、ガイド軸が、係合ピンの中心線の延長上に、係合ピン等と上下に配設されていれば、ガイド軸を配置することで摺動子およびリール本体幅方向の厚みが厚くなることがないため、好適である。
また、本発明において、前記係合ピンが、前記螺軸の反スプール軸側から該螺軸に係合していて、前記ガイド軸が前記係合ピンの反螺軸側端面に当接するように配設されていてもよい。または、前記係合ピンが、前記螺軸のスプール軸側から該螺軸に係合していて、前記スプール軸が、前記係合ピンの反螺軸側端面に当接していてもよい。
このような魚釣用リールによれば、係合ピンを保持するための部材を別途用いることなく、リール本体の内部に架設されたガイド軸またはスプール軸を利用して係合ピンを保持穴内に嵌合することが可能なため、リール本体の更なる小型化を図ることが可能となる。また、部品点数を減らすことで魚釣用リールの組立て作業を容易にすることが可能となるとともに、軽量化も可能となる。
また、本発明において、前記摺動子が、該摺動子に形成された取付部を前記スプール軸の後端部に形成された切欠係止部に固着部材を介して固着することにより、該スプール軸に固着されていてもよい。
この魚釣用リールによれば、摺動子とスプール軸との取り付けについて、面同士を当接させることにより行うことで、従来抜き型枠により形成された嵌合部と比較して、当接面の不良などによる影響が小さい。そのため、スプール軸の前後方向の直線性を維持して、円滑な前後方向の摺動案内を確保することが可能となる。また、スプール軸の後端部を覆うように形成される従来の摺動子の嵌合部と比較して、スプール軸の係止部を覆う部分を省略して、摺動子の小型化および軽量化が可能となる。
本発明によれば、リール本体の幅方向の厚みを小さくできるので、リール本体の小型化を可能とした魚釣用リールが得られる。
以下、本発明に係る魚釣用リールの実施の形態について図面を参照しながら説明する。
参照する図面において、図1は本発明の好適な実施形態に係る魚釣用リールとしてのスピニングリールを示す断面図(一部省略)である。図2は図1に示すスピニングリールを後方から望む断面図である。図3は図2に示すスピニングリールの摺動子を示す拡大断面図である。
参照する図面において、図1は本発明の好適な実施形態に係る魚釣用リールとしてのスピニングリールを示す断面図(一部省略)である。図2は図1に示すスピニングリールを後方から望む断面図である。図3は図2に示すスピニングリールの摺動子を示す拡大断面図である。
なお、以下の例では、魚釣用リールとしてスピニングリールに適用した例を示すが、本発明の魚釣用リールの形態を限定する趣旨ではない。また、以下の説明において、「前、後、上、下」は、スピニングリールを図示しない釣竿に取り付けた状態を基準とする。つまり、後記するスプールが設けられる側が「前」側で、釣竿に取り付けられる脚部側が「上」側である。
本実施形態にかかる魚釣用リールRは、図1に示すように、釣竿に装着するための脚部11が形成されたリール本体1と、リール本体1に内装されて、ハンドル7の回転運動により回転する駆動軸筒(駆動軸)2と、駆動軸筒2と直交するようにリール本体1の内部に架設されて、駆動軸筒2と連動して回転する、外周面に螺旋状の溝31を有した螺軸3と、先端にスプール8を有し、後端に螺旋状の溝31に係合する係合ピン51を収容保持する摺動子5を有し、螺軸3と平行にリール本体1に配設されるスプール軸4とを備えている。これらのスプール軸4と螺軸3と係合ピン51は、図3に示すように、係合ピン51の外径Dに対する中心線(外径中心線)Pの延長上(略延長上も含む)に、駆動軸筒2に対して、直交する方向に釣竿を装着する脚部11を上側とする上下方向に配設されている。
図1に示すように、リール本体1は、前側が開口されていて、ロータ9を前部に回り止め固定する回転軸筒91や、スプール8を先端に取り付けたスプール軸4等を回転あるいは摺動自在に支持している。
図2に示すように、リール本体1の左右の側面には、それぞれスプール軸4と直交する向きに配置された駆動軸筒2に対応する個所に挿通孔12,12が形成されている。挿通孔12には、ベアリング等からなる軸支部材13,13が配置されており、リール本体1に内装された駆動軸筒2を回転可能に支持している。
なお、挿通孔12,12は、ハンドルアーム72と、蓋部材14により、遮蔽されて、不純物等がリール本体1の内部に入り込むことが防止されている。なお、挿通孔12,12の遮蔽方法は限定されるものではなく、適宜公知の方法により行えばよい。
図1および図2に示すように、リール本体1には、螺軸3を挟んで上下にガイド軸6,6が架設されている。ガイド軸6,6は、摺動子5に挿通されており、上側のガイド軸6がスプール軸4と螺軸3との間に、下側のガイド軸6が係合ピンの下に、螺軸3と平行となるように配置されている。なお、ガイド軸6は、少なくとも1本配置されていればよく、それ以上の本数や設置箇所は限定されるものではなく、適宜設定すればよい。
リール本体1に内装された駆動軸筒2は、図2に示すように、挿通孔12,12に配設された軸支部材13,13により回転可能に支持されている。かかる駆動軸筒2は、軸筒本体21と軸筒本体21に一体に形成されたドライブギヤ22を備えて構成されている。なお、駆動軸筒2の構成は、限定されるものではなく、魚釣用リールRの構成に応じて適宜設定すればよい。
軸筒本体21は、軸心に貫通孔23が形成された筒状の部材であって、この貫通孔23には、一端側からハンドルアーム72に一体に形成されたハンドル軸71が貫通して内装されている。貫通孔23は、図1に示すように、非円形断面に形成されたハンドル軸71の断面形状と同形状に形成されて、ハンドル軸71を嵌合して回り止め係合することにより、駆動軸筒2がハンドル軸71の回転と一体に回転するように構成されている。なお、本実施形態では、貫通孔23を六角形断面に形成するものとしたが、貫通孔23の形状は適宜設定することが可能である。また、本実施形態では、ハンドル軸71を内装することにより、ハンドル7の回転運動を駆動軸筒2に伝達する構成としたが、駆動軸筒2とハンドルとの連結方法は、限定されるものではなく、適宜設定することが可能である。
ドライブギヤ22は、軸筒本体21のハンドルアーム72側の外周面に一体に形成された歯車であって、図1に示すように、回転軸筒91の後側に一体形成されたピニオンギヤ91aと噛み合うように配置されている。
螺軸3は、図1に示すように、駆動軸筒2と直交するように、リール本体1の前後部間にわたって回転自在に架設されており、螺軸2の周面には、螺旋状の溝31が形成されている。また、螺軸3の先端には、ピニオンギヤ91aと噛合する螺軸ギヤ32が一体的に形成されている。
螺軸3の架設手段は限定されるものではないが、本実施形態では、リール本体1に形成された内壁16に形成された挿通孔を挿通することにより螺軸3の先端部を保持し、リール本体1の後部に固定されたベアリング等からなる支持部材15により螺軸3の後端部を保持することで、螺軸3が回転自在に支持されている。
螺軸3は、ピニオンギヤ91aに噛合された螺軸ギヤ32を介して、駆動軸筒2の回転に連動して、螺軸3の軸心を中心に回転する。
螺軸3は、ピニオンギヤ91aに噛合された螺軸ギヤ32を介して、駆動軸筒2の回転に連動して、螺軸3の軸心を中心に回転する。
図1および図2に示すように、螺軸3は、スプール軸4の後端に固着された摺動子5に貫通するとともに、螺軸3の螺旋状の溝31には、摺動子5の保持穴55に収容されて遊嵌された状態で保持される係合ピン51が係合している。これにより、螺軸3の回転に伴い、係合ピン51が螺旋状の溝31に沿って摺動することで、摺動子5が、係合ピン51を介して螺軸3の軸方向に沿って前後運動する。このとき、螺軸3と係合ピン51は、図3に示すように、互いに中心線Pが一致するように、駆動軸筒2と直交する方向で上下方向に配設されている。
スプール軸4は、図1に示すように、先端部にスプール8を、後端部に摺動子5をそれぞれ有し、螺軸3と平行にリール本体1に前後方向に摺動可能に配設されている。
スプール軸4の後端部には、図3に示すように、スプール軸4の後端部を切り欠くことにより、断面半円状に形成された切欠係止部41が形成されている。そして、切欠係止部41の平面状に形成された係止面41aに摺動子5の上端部を切り欠くことにより形成された取付部52の取付面52aを付き合わせた状態で、ネジなどからなる固着部材53を螺着することにより、スプール軸4の後端部に摺動子5が固定されている。
スプール軸4は、図3に示すように、駆動軸筒2と直交する方向で、摺動子5内に遊嵌保持する係合ピン51の外径Dの中心線Pの延長線上であって、ガイド軸6、螺軸3、係合ピン51およびガイド軸6と上下方向に並んで配設されている。
スプール軸4の先端に配置されたスプール8は、図1に示すように、スカート部81とフランジ82との間に図示しない釣糸が巻回される胴部83を備えており、ドラグノブ84を回動操作することでスプール8のドラグ力が調節される。
摺動子5は、図1に示すように、スプール軸4の後端に固着されて、ハンドル軸61の回転運動を前後の直線運動に変換する部材であって、螺軸3に係合する係合ピン51を保持している。
摺動子5は、図1、図2および図3に示すように、係合ピン51の外径Dの中心線Pの延長上においてスプール軸4と平行となるように架設されたガイド軸6,6を挿通しており、螺軸3の回転に伴い、ガイド軸6に沿って摺動する。
摺動子5には、図3に示すように、断面が縦長の長方形状に形成された部材であって、上端部を切り欠くことによりスプール軸4の切欠係止部41に取り付けるための取付部52が上端部に形成されている。また、摺動子5には、上下のガイド軸6,6を挿通する挿通孔54,54と、螺軸3を挿通し係合ピン51を遊嵌状態で嵌合するように下方が開口した状態で形成された保持穴55とが形成されている。
係合ピン51は、保持穴55の上部を貫通する螺軸3に形成された螺旋状の溝31に係合可能な係合歯51aが形成された部材であって、係合歯51aが螺旋状の溝31に係合した状態で、摺動子5に保持穴55に遊嵌状態で嵌合されている。なお、係合ピン51の構成は、円柱状の部材であれば、限定されるものではなく、適宜設定すればよい。
本実施形態では、係合ピン51は、保持穴55の上部を貫通する螺軸3の下側(スプール軸側の反対側)から螺軸3の螺旋状の溝31に係合するように、保持穴55に挿入された状態で、内壁16及びリール本体1後部で支持されるガイド軸6により下端面が支持されている。
摺動子5は、螺軸3と上下のガイド軸6,6を、それぞれの中心線が係合ピン51の外径Dの中心線Pと略一致するように、上下方向に配置し、さらに、スプール軸4がこの中心線の延長上に配置されるように、取付部52が形成されている。これにより、スプール軸4と、ガイド軸6,6と、螺軸3と係合ピン51は、駆動軸筒2に対して、直交する方向に脚部11を上側とする方向で上下方向に配置されている。
ハンドル7は、駆動軸筒2に内装されたハンドル軸71の軸心を中心に回転することにより駆動軸筒2に動力を付与する部材である。
図1に示すように、本実施形態では、ハンドル軸71の断面形状を六角形断面に形成することで、駆動軸筒2に嵌合して回り止め係合する。なお、ハンドル軸71は、駆動軸筒2を貫通した先端が、螺子部材73を介して駆動軸筒2の先端に係合されている。
なお、ハンドル7の構成は限定されるものではなく、適宜公知の構成の中から選定して採用すればよい。
図1に示すように、本実施形態では、ハンドル軸71の断面形状を六角形断面に形成することで、駆動軸筒2に嵌合して回り止め係合する。なお、ハンドル軸71は、駆動軸筒2を貫通した先端が、螺子部材73を介して駆動軸筒2の先端に係合されている。
なお、ハンドル7の構成は限定されるものではなく、適宜公知の構成の中から選定して採用すればよい。
ロータ9は、図1に示すように、スプール8を先端に有するスプール軸4を挿通する回転軸筒91を具備している。回転軸筒91の後側端部にはピニオンギヤ91aが一体に形成されており、このピニオンギヤ91aがドライブギヤ22と噛合された状態でリール本体1の前部分に配置されている。ロータ9は、ハンドル7を操作することにより導入された回転力により、ドライブギヤ22とピニオンギヤ91aを介してスプール軸4の軸心を中心として回転する。
回転軸筒91は、ハンドル軸71の近傍から前方へ向けて延出された中空円筒状の部材であり、ベアリング等からなる軸受92を介してリール本体1の前部に形成された円筒状の支持壁12に回転可能に支持されている。
本実施形態の構成からなる魚釣用リールRは、ハンドル7を介して駆動軸筒2を駆動軸筒2の軸心を中心に回転させることにより、ドライブギヤ22を介してハンドル7の回転力がピニオンギヤ91aと螺軸ギヤ32を介して螺軸3と回転軸筒91に伝達される。ドライブギヤ22を介して回転力が螺軸3に伝達されると、螺軸3は、その軸心を中心に回転する。そして、螺軸3が回転することにより、螺軸3の外周囲に形成された螺旋状の溝31に係合された係合ピン51が、螺旋状の溝31に沿って前後方向に往復運動するため、係合ピン51を保持する摺動子5と共にスプール軸4が前後方向に往復する。このスプール軸4の前後運動に伴い、駆動軸筒2から回転軸91に回転力が伝達されることにより、ロータ9が回転するため、釣り糸をスプール8に平行に巻着することが可能となる。
以上説明した本実施形態の魚釣用リールRによれば、スプール軸4と螺軸3とガイド軸6,6と係合ピン51とが、駆動軸筒2と脚部11を上側とする方向に直交する方向で、係合ピン51の外径Dの中心線Pの延長線上に配置されているため、摺動子5の幅寸法を小さくすることが可能となり、摺動子5の小型化が可能となる。そのため、リール本体1において、摺動子5の専有面積を小さくすることで、リール本体1の内部の構成の自由度が向上する。
また、摺動子5の幅方向の厚みを薄くすることで、リール本体1の幅方向(ハンドル軸71方向)の厚みを薄くすることが可能となる。これにより、リール本体1の小型化および軽量化を図ることが可能となるとともに、魚釣用リールRのデザイン性の自由度が向上する。
摺動子5は、ガイド軸6に沿って摺動するため、螺軸3の回転に伴い螺旋状の溝31に係合された係合ピン51に回転力が作用することで発生するスプール軸4を中心とした回転方向のガタツキが抑えられて、安定した往復運動が実現される。
また、スプール軸4への摺動子5の固着が、スプール軸4の後端に形成された切欠係止部41の係止面41aと、摺動子5の取付部52の取付面52aとを当接させることにより行っているため、従来の嵌合方式による固着と比較して、当接面の不良等による影響が小さい。そのため、スプール軸4の前後方向の直線性を維持し、前後方向の往復運動の安定性が向上する。また、嵌合方式と比較して、摺動子5の小型化および軽量化を図ることが可能となる。
また、係合ピン51は、係合ピン51の下端に当接した状態で配設されたガイド軸6により、下方(螺軸と反対側端面)から支持されているため、係合ピン51を固定するための固定手段を別途用いることなく、摺動子5により係合ピン51を保持することが可能となる。そのため、固定手段を省略することによる摺動子5の小型化および軽量化を図るとともに、部品点数を省略することにより、魚釣用リールRの製造時の手間を省略することが可能となる。
以上、本発明について、好適な実施形態について説明した。しかし、本発明は、前述の各実施形態に限られず、前記の各構成要素については、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜設計変更が可能であることは言うまでもない。
例えば、前記実施形態では、スプール軸4と摺動子5との固着構成として、摺動子5の上部を切り欠くことにより取付部52を形成し、スプール軸4の切欠係止部41に固着する構成としたが、図4(a)に示すように、摺動子5に非円形のスプール孔52’を形成し、スプール軸4の切欠係止部41を回り止め嵌合する構成としてもよい。
例えば、前記実施形態では、スプール軸4と摺動子5との固着構成として、摺動子5の上部を切り欠くことにより取付部52を形成し、スプール軸4の切欠係止部41に固着する構成としたが、図4(a)に示すように、摺動子5に非円形のスプール孔52’を形成し、スプール軸4の切欠係止部41を回り止め嵌合する構成としてもよい。
また、前記実施形態では、摺動子5の保持穴55に配設された係合ピン51を、その下端に当接するように架設されたガイド軸6を支持することにより、保持する構成としたが、係合ピン51の保持方法は、前記実施形態に示した方法に限定されるものではない。例えば、図4(b)に示すように、摺動子5の周囲を被覆することで摺動子5を補強する外殻材57を利用して、係合ピン51の下端面を支持することで、係合ピン51を保持する構成としてもよい。このとき、外殻材57として、摺動子5の側面と下面を覆うことが可能なL字型の部材を使用すれば、スプール軸4と摺動子5との固着に使用する固着部材により、外殻材57を固着することも可能となるため、部品点数を省略することが可能となる。
また、図4(c)に示すように、係合ピン51が螺軸3のスプール軸4側から螺軸3に係合している場合には、スプール軸4により係合ピン51の反螺軸側端面を支持することで、係合ピン51を保持する構成としてもよい。
また、図4(c)に示すように、係合ピン51が螺軸3のスプール軸4側から螺軸3に係合している場合には、スプール軸4により係合ピン51の反螺軸側端面を支持することで、係合ピン51を保持する構成としてもよい。
また、前記実施形態では、ガイド軸を2本配設するものとしたが、例えば、図4(b)に示すように1本としてもよく、ガイド軸の本数は限定されるものではない。また、ガタツキが生じる虞がない場合には、ガイド軸を省略してもよい。
また、前記実施形態では、2本のガイド軸6,6が、いずれも係合ピン51の外径Dの中心線Pの延長線上又は略延長線上に配置されるものとしたが、例えば、図4(c)に示すように、リール本体1に内部で比較的幅方向に余裕がある上側については、ガイド軸6を横方向にずらした位置に配設し、下側のガイド軸6のみが係合ピン51の外径Dの中心線Pの延長線上に配置される構成としてもよく、ガイド軸6,6の配置は、前記実施形態のものに限定されるものではない。
また、前記実施形態では、螺軸3のスプール軸4の反対側から係合ピン51を螺軸3に係合する構成としたが、係合ピン51と螺軸3とスプール軸4とが、駆動軸筒2と直交する方向で係合ピン51の中心線の延長上に配置されていればよく、例えば、図4(c)に示すように、係合ピン51が、螺軸3のスプール軸4側から螺軸3に係合していてもよい。
また、前記実施形態では、スプール軸4への摺動子5の固着を、ネジにより螺着するものとしたが、摺動子5のスプール軸4への固着方法は、これに限定されるものではない。
また、前記実施形態では、螺軸3を保持穴55の上部を貫通するように、摺動子5を挿通させる物としたが、螺軸3への摺動子5の取付方法は限定されるものではなく適宜設定することが可能である。例えば、図4(b)に示すように、摺動子5に横方向に開口する開口部55aを有した保持穴55を形成することで、螺軸3に摺動子5を横方向から滑り込ませて装着してもよい。
また、本実施形態では、駆動軸として、ドライブギヤ22が一体に形成された筒状の駆動軸筒2を使用し、ハンドル軸71と別部材により構成するものとしたが、ハンドル軸71と駆動軸とを同一部材により構成してもよい。
1 リール本体
2 駆動軸筒(駆動軸)
3 螺軸
31 螺旋状の溝
4 スプール軸
41 切欠係止部
5 摺動子
51 係合ピン
52 取付部
55 保持穴
6 ガイド軸
7 ハンドル
8 スプール
9 ロータ
2 駆動軸筒(駆動軸)
3 螺軸
31 螺旋状の溝
4 スプール軸
41 切欠係止部
5 摺動子
51 係合ピン
52 取付部
55 保持穴
6 ガイド軸
7 ハンドル
8 スプール
9 ロータ
Claims (5)
- リール本体と、
前記リール本体に内装されて、ハンドルの回転運動により回転する駆動軸と、
前記駆動軸と直交するように前記リール本体の内部に架設されて、前記駆動軸と連動して回転する、外周面に螺旋状の溝を有する螺軸と、
先端にスプールを有し、後端には前記螺旋状の溝に係合する係合ピンを収容保持する摺動子を有し、前記螺軸と平行に前記リール本体に配設されて前記螺軸の回転と連動して前記係合ピンを介して前後方向に往復運動するスプール軸と、を備え、
前記係合ピンの外径中心線の延長上に前記スプール軸と前記螺軸と前記係合ピンとが配設されることを特徴とする魚釣用リール。 - 前記摺動子は、前記スプール軸と平行に架設されたガイド軸を挿通しており、該ガイド軸に沿って摺動することを特徴とする請求項1に記載の魚釣用リール。
- 前記係合ピンが、前記螺軸の反スプール軸側から該螺軸に係合し、
前記ガイド軸が、前記係合ピンの反螺軸側端面に当接していることを特徴とする請求項2に記載の魚釣用リール。 - 前記係合ピンが、前記螺軸のスプール軸側から該螺軸に係合し、
前記スプール軸が、前記係合ピンの反螺軸側端面に当接していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の魚釣用リール。 - 前記摺動子が、該摺動子に形成された取付部を前記スプール軸の後端部に形成された切欠係止部に固着部材を介して固着することにより、該スプール軸に固着されることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の魚釣用リール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007090057A JP2008245561A (ja) | 2007-03-30 | 2007-03-30 | 魚釣用リール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007090057A JP2008245561A (ja) | 2007-03-30 | 2007-03-30 | 魚釣用リール |
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JP2008245561A true JP2008245561A (ja) | 2008-10-16 |
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ID=39971270
Family Applications (1)
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JP2007090057A Pending JP2008245561A (ja) | 2007-03-30 | 2007-03-30 | 魚釣用リール |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2008245561A (ja) |
-
2007
- 2007-03-30 JP JP2007090057A patent/JP2008245561A/ja active Pending
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