JP2008245357A - モータ駆動装置、レンズ鏡筒及びカメラ - Google Patents

モータ駆動装置、レンズ鏡筒及びカメラ Download PDF

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Abstract

【課題】モータに供給される電源電圧の低下に伴う、モータ動作の不具合を防止することができるモータ駆動装置、レンズ鏡筒及びカメラを提供する。
【解決手段】モータ駆動装置(130)は、電源(13)からモータ(132)に供給される電力の状態により電力供給能力を測定する測定部(133)と、前記モータ(132)が前記電力により駆動されているときに前記測定部(133)によって測定された電力供給能力値が、所定値を下回ったときに、前記モータ(132)の駆動パターンを変更して、前記モータ(132)を駆動する駆動制御部(102、131)とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、モータ駆動装置、レンズ鏡筒及びカメラに関するものである。
モータ駆動装置において、ステッピングモータを駆動する電源電圧に応じて、パルス信号の周波数を変化させる方法などが提案されている(例えば、特許文献1)。
しかし、特許文献1のステッピングモータ駆動装置は、ステッピングモータの駆動前の電源電圧を確認しているので、ステッピングモータの駆動時における電圧降下は考慮されず、ステッピングモータを正常に駆動できない場合があった。
特開平1−99496号公報
本発明の課題は、モータに供給される電源電圧が低下しても、正常にモータを駆動することができるモータ駆動装置、レンズ鏡筒及びカメラを提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。
請求項1の発明は、電源(13)からモータ(132)に供給される電力の状態により電力供給能力を測定する測定部(133)と、前記モータ(132)が前記電力により駆動されているときに前記測定部(133)によって測定された電力供給能力値が、所定値を下回ったときに、前記モータ(132)の駆動パターンを変更して、前記モータ(132)を駆動する駆動制御部(102、131)と、を備えるモータ駆動装置(130)である。
請求項2の発明は、請求項1に記載のモータ駆動装置(130)において、前記駆動制御部(102、131)は、前記モータ(132)が駆動されていないときにおける前記測定部(133)によって測定された電力供給能力値が、前記所定値を下回ったときに、前記モータ(132)の駆動を抑制又は停止すべき旨の情報を発信すること、を特徴とするモータ駆動装置(130)である。
請求項3の発明は、請求項1に記載のモータ駆動装置(130)において、前記駆動制御部(102、131)は、前記モータ(132)が駆動されていないときにおける前記測定部(133)によって測定された電力供給能力値が、前記所定値を下回ったときに、当該モータ駆動装置(130)の電源を遮断すること、を特徴とするモータ駆動装置(130)である。
請求項4の発明は、電源(13)からモータ(132)に供給される電力の状態により電力供給能力を測定する測定部(133)と、前記モータ(132)が駆動されていないときにおける前記測定部(133)によって測定された電力供給能力値が第1の所定値を下回り、かつ、前記モータ(132)が前記電力により駆動されているときにおける前記測定部(133)によって測定された電力供給能力値が第1の所定値よりも小さい第2の所定値を下回ったときに、前記モータ(132)の駆動パターンを変更して、前記モータ(132)を駆動する駆動制御部(102、131)と、を備えるモータ駆動装置(130)である。
請求項5の発明は、請求項4に記載のモータ駆動装置(130)において、前記駆動制御部(102、131)は、前記モータ(132)が前記電力により駆動されているときにおける電力供給能力値が第2の所定値よりも小さい第3の所定値を下回ったときに、前記モータ(132)の駆動を抑制又は停止すべき旨の情報を発信すること、を特徴とするモータ駆動装置(130)である。
請求項6の発明は、請求項4に記載のモータ駆動装置(130)において、前記駆動制御部(102、131)は、前記モータ(132)が前記電力により駆動されているときにおける電力供給能力値が第2の所定地よりも小さい第3の所定値を下回ったときに、当該モータ駆動装置(130)の電源を遮断すること、を特徴とするモータ駆動装置(130)である。
請求項7の発明は、請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載のモータ駆動装置(130)において、前記駆動制御部(102、131)は、外部から特定の信号を受信するまで、変更した前記駆動パターンで前記モータ(132)を駆動すること、を特徴とするモータ駆動装置(130)である。
請求項8の発明は、請求項7に記載のモータ駆動装置(130)において、前記外部から受信する前記特定の信号は、前記電源(13)である電池が交換又は充電されたことを示す情報であること、を特徴とするモータ駆動装置(130)である。
請求項9の発明は、請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載のモータ駆動装置(130)において、前記駆動制御部(102、131)が実施する前記駆動パターンの変更は、前記モータ(132)の駆動時の加速度を小さくする変更であること、を特徴とするモータ駆動装置(130)である。
請求項10の発明は、請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載のモータ駆動装置(130)において、前記駆動制御部(102、131)が実施する前記駆動パターンの変更は、前記モータ(132)の駆動時の加速度を小さくし、駆動中の最大駆動速度を大きくする変更であること、を特徴とするモータ駆動装置(130)である。
請求項11の発明は、請求項1から請求項10までのいずれか1項に記載のモータ駆動装置(130)において、前記モータは、ステッピングモータ(132)であること、を特徴とするモータ駆動装置(130)である。
請求項12の発明は、請求項1から請求項11までのいずれか1項に記載のモータ駆動装置(130)と、前記モータ駆動装置(130)によって駆動されるモータ(132)と、前記モータによって駆動される光学部材と、を備えるレンズ鏡筒(100)である。
請求項13の発明は、請求項1から請求項11までのいずれか1項に記載のモータ駆動装置(130)と、前記モータ駆動装置(130)によって駆動されるモータ(132)と、前記モータ(132)によって駆動される光学部材と、を備えるカメラ(10)である。
なお、本発明をわかりやすく説明するために実施形態を示す図面の符号に対応つけて説明したが、本発明はこれに限定されるものでなく、後述の実施形態の構成を適宜改良してもよく、また、少なくとも一部を他の構成物に代替させてもよい。更に、その配置について特に限定のない構成要件は、実施形態で開示した配置に限らず、その機能を達成できる位置に配置することができる。
本発明によれば、モータ駆動装置は、電源が供給できる電力供給能力に基づいて、モータの駆動パターンを、モータの消費電力を低減させるように変更することができ、モータ駆動装置を効率よく動作させることができる。
(第1実施形態)
以下、図面等を参照して、本発明の第1実施形態をあげて、さらに詳しく説明する。
図1は、本発明によるカメラ及びレンズ鏡筒の第1実施形態の概略図であり、図2は、本発明によるカメラ及びレンズ鏡筒の第1実施形態のブロック線図である。
カメラシステム1は、図1及び図2に示すように、レンズ鏡筒100をカメラ10に装着可能なシステムである。
カメラ10は、カメラ筐体11を備え、そのカメラ筐体11の内部に、カメラ制御部12、電源部13、電源回路14、給電回路15、給電スイッチ16、電気接点17、回路電気接点18、通信接点19及び操作スイッチ20を備えている。
カメラ筐体11は、レンズ鏡筒100を着脱自在に装着する装着部11−1を有し、後述の電源部13の陰極部M1に接続されることによりグランドにされている。
装着部11−1は、レンズ鏡筒100との装着面が導電性のある金属部材で形成されており、後述の電源部13の陰極部M1とカメラ筐体11を介して導通している。
カメラ制御部12は、カメラ10に供給される電源や、レンズ鏡筒100と通信する操作関連の情報などを一括して管理し、カメラ10の各部を制御するマイクロコンピュータである。また、カメラ制御部12は、撮影モードと低消費電力モードとを有し、不図示の電源スイッチが入った状態におけるカメラ10の使用状態に応じて、カメラ10の各部への電力供給を制限し消費電力を低減させている。
具体的には、撮影モードは、被写体の撮影を即時に実施することができるように、カメラ制御部12が、カメラ10及びレンズ鏡筒100の各部に電力を供給させている。これに対し、低消費電力モードは、カメラ10の撮影動作が特定の時間実施されないときに、カメラ制御部12が、信号CTL1を電源回路14に送信し、電源回路14から供給される電力を遮断させ、また、給電スイッチ16をOFFの状態にしてレンズ鏡筒100への電源部13の電力の供給を遮断して、消費電力を低減させている。
ここで、信号CTL1は、カメラ制御部12が電源回路14に対し送信する信号であり、電源回路14に電力を供給させるか否かの指令が含まれている。
撮影モードから低消費電力モードへの切り替えは、操作スイッチ20が、特定の時間(例えば、5分)操作されなかったときに切り替わり、また、低消費電力モードから撮影モードへの切り替えは、操作スイッチ20が操作されたときに切り替わる。
電源部13は、陽極部P1及び陰極部M1を有し、カメラ10の各部に電力を供給する交換又は充電可能な電池であり、電源部13の陽極部P1には、電源回路14、給電回路15及び給電スイッチ16が接続されている。また、電源部13の陰極部M1には、カメラ筐体11、カメラ制御部12、電源回路14及び後述の電気接点17の陰極接点17bが接続されている。
電源回路14は、電源部13から供給される電力の電圧を安定させて、その安定化した電力をカメラ制御部12や、回路電気接点18に供給する電源安定化回路である。例えば、電源部13が6Vの電源を供給している場合、電源回路14は、電源部13から供給された電力を5.1Vに調整して出力する。電圧を5.1Vに調整することによって、電源部13の電圧(6V)が低下したとき(例えば、5.5V)においても、電圧の変化に影響されることなく、安定した電圧(5.1V)をカメラ制御部12や、回路電気接点18を介してレンズ鏡筒100に供給することができる。
また、電源回路14は、上述したように、カメラ制御部12から送信される信号CTL1の内容に応じて、電源回路14から電力を出力したり、遮断したりする。
給電回路15は、シリコンダイオード15aを介して供給される電源部13の電力と、シリコンダイオード15bを介して供給される電源回路14の電力とを入力し、一方の電力を選択してカメラ制御部12に供給する回路である。具体的には、給電回路15は、カメラ10が撮影モードである場合には、電源回路14で安定化された電力をカメラ制御部12に供給し、カメラ10が低消費電力モードである場合には、電源部13から直接供給される電力をカメラ制御部12に供給する。
給電スイッチ16は、電気接点17に電源部13の電力を供給するか否かを切り替えるON/OFFスイッチであり、レンズ鏡筒100がカメラ10に装着され、かつ、カメラ10が撮影モードであるとカメラ制御部12が判断したときにON(電力供給)の状態になる。
電気接点17は、カメラ筐体11の装着部11−1に設けられ、電源部13の電力を、後述のレンズ鏡筒100に設けられた電気接点104に伝達させる接触式の接点であり、電源部13の陽極部P1に接続された陽極接点17aと、陰極部M1に接続された陰極接点17bとを有している。
回路電気接点18は、カメラ筐体11の装着部11−1に設けられ、電源回路14の電力を、後述のレンズ鏡筒100に設けられた回路電気接点105に伝達させる接触式の接点である。
通信接点19は、カメラ筐体11の装着部11−1にカメラ制御部12と接続された状態で設けられ、カメラ制御部12と後述のレンズ鏡筒100のレンズ制御部102との間で情報を通信する接触式の接点である。本実施形態では、通信接点19は3つ備えられ、それぞれが19a、19b、19cとなる。通信接点19は、カメラ10の動作状況、例えば、カメラ10の操作開始の信号や、後述の操作スイッチ20の操作に伴う操作信号などを、後述のレンズ制御部102に送信したり、レンズ制御部102からレンズ鏡筒100の動作情報などを受信したりする。
操作スイッチ20は、カメラ制御部12に接続され、被写体像の撮影を実行するレリーズスイッチ20aと、カメラ10の設定などを実施するボタン20bとで構成される。ここで、レリーズスイッチ20aは、半押しスイッチ20a−1と、全押しスイッチ20a−2とを有しており、本実施形態では、半押しスイッチ20a−1を押すことで、カメラ10を低消費電力モードから撮影モードにしたり、オートフォーカスを機能させたりすることができ、全押しスイッチ20a−2を押すことで、撮影を実行することができる。
レンズ鏡筒100は、鏡筒筐体101を備え、その鏡筒筐体101の内部に、レンズ制御部102、電源回路103、電気接点104、回路電気接点105、通信接点106、操作スイッチ107、AF制御部110、ブレ補正部120及び絞り機構部130を備えている。
鏡筒筐体101は、カメラ10と着脱自在に装着される装着部101−1を有し、装着部101−1がカメラ10の装着部11−1と接触することにより、レンズ鏡筒100及びカメラ10のグランドを共通にしている。また、鏡筒筐体101は、後述のレンズ制御部102及び操作スイッチ107の陰極と接続されている。
レンズ制御部102は、レンズ鏡筒100の各部を統括制御するマイクロコンピュータであり、後述の通信接点106を介して、カメラ制御部12からカメラ10の操作信号などを受信したり、レンズ鏡筒100の動作情報などをカメラ制御部12に送信したりする。また、カメラ制御部12から受信した操作信号に基づいて、後述のAF制御部110や、ブレ補正部120、絞り機構部130を駆動させる。さらに、後に詳細を説明するが、レンズ制御部102は、後述の絞り機構部130に設けられた電圧モニタ回路133から送信されてくる電源部13の電力の状態を確認し、絞り機構部130の駆動パターンを変更する。
レンズ制御部102は、カメラ10の撮影モード及び低消費電力モードに連動している。レンズ制御部102は、カメラ10が低消費電力モードの状態であるとき、回路電気接点105から給電される電力が遮断されているので、完全に動作停止となる。レリーズスイッチ20aが操作されるなどして、カメラ10が撮影モードになり、回路電気接点105を介して電源回路14がレンズ制御部102へ電力の供給を開始したら、レンズ制御部102は動作を開始する。次に、レンズ制御部102は、通信接点106及び通信接点19を介して、レンズ制御部102が起動した旨の情報をカメラ制御部12へ送信し、カメラ制御部12は、給電スイッチ16をONの状態にして、電源部13の電力をレンズ鏡筒100の各部へと伝達させる。
ここで、レンズ鏡筒100がカメラ10に装着されていないとき、電源回路14が電力を回路電気接点18に供給しても、レンズ制御部102から応答信号がカメラ制御部12に送信されないので、カメラ制御部12は、給電スイッチ16をOFFの状態に維持し、電気接点17に電力を供給させないようにして、電気接点17における電気ショートなどの危険性を防止している。
また、レンズ制御部102は、回路電気接点105から電力が供給されたときに、後述の電源回路103から電力を出力させる信号CTL2を、電源回路103に送信する。ここで、信号CTL2は、レンズ制御部102が電源回路103に対し送信する信号であり、電源回路103に電力を供給させるか否かの指令が含まれている。
電源回路103は、レンズ制御部102から送信される信号CTL2に基づいて、電気接点104を介して電源部13から供給される電力の電圧を安定させて、電力をレンズ鏡筒100のAF制御部110及びブレ補正部120に供給する電源安定化回路である。
電気接点104は、カメラ10の電源部13の電力をレンズ鏡筒100に供給する接点であり、鏡筒筐体101の装着部101−1上の、カメラ10の電気接点17に対応する位置に設けられている。電気接点104は、カメラ10の陽極接点17aと接触する陽極接点104aと、カメラ10の陰極接点17bと接触する陰極接点104bとを備えている。ここで、陽極接点104aは、電源回路103や、後述のAF制御部110のAFモータ112、後述のブレ補正部120のVRモータ122及び絞り機構部130に接続され、陰極接点104bは、電源回路103、AF制御部110、ブレ補正部120及び絞り機構部130に接続される。
電気接点104は、カメラ10にレンズ鏡筒100が装着されたときに、カメラ10の電気接点17と接触して導通し、電気接点104に接続された電源回路103や、後述のAF制御部110のAFモータ112、後述のブレ補正部120のVRモータ122及び絞り機構部130に電力を供給する。
回路電気接点105は、カメラ10の電源回路14の電力をレンズ制御部102に供給する接点であり、鏡筒筐体101の装着部101−1上の、カメラ10の回路電気接点18に対応する位置に設けられている。
通信接点106は、カメラ制御部12とレンズ制御部102との間で情報を通信する接触式の接点であり、鏡筒筐体101の装着部101−1上の、カメラ10の回路電気接点18に対応する位置に設けられている。
操作スイッチ107は、鏡筒筐体101とレンズ制御部102とに接続され、ブレ補正部120のON/OFFスイッチなどで構成される。
AF制御部110は、AF制御回路111及びAFモータ112を備えたオートフォーカス(AF)機構であり、レリーズスイッチ20aの操作に基づいて、不図示のAFレンズを駆動させて、カメラシステム1による被写体の焦点を自動的に調整することができる。
AF制御回路111は、レンズ制御部102の駆動指令に基づいて、AFモータ112を駆動制御する回路である。
AFモータ112は、不図示のAFレンズを駆動させる超音波モータである。
ブレ補正部120は、レンズ鏡筒100を装着したカメラ10で被写体を撮影する撮影者の手振れ振動が、レンズ鏡筒100の不図示のブレ補正レンズに伝わるのを低減させる機構であり、ブレ補正回路121及びVR(Vibration Reduction)モータ122を備えている。
ブレ補正回路121は、レンズ制御部102の駆動指令に基づいて、VRモータ122を駆動制御する回路である。
VRモータ122は、不図示のブレ補正レンズを駆動させるボイスコイルモータである。
絞り機構部130は、不図示のレンズから入射する被写体光の量を制限する機構であり、絞り駆動回路131、絞りモータ132及び電圧モニタ回路133を備えている。
絞り駆動回路131は、レンズ制御部102から送信される駆動指令に基づいて、絞りモータ132の駆動パターンを決定し、絞りモータ132を制御する回路である。本実施形態では、絞り駆動回路131は、駆動パターン1及び駆動パターン2を備えている(図6参照)。
絞りモータ132は、連続的に被写体光の明るさを調整するために、不図示の複数枚の弓形状の絞り羽根を組み合わせた絞り機構(光彩絞り)に接続され、その絞り機構を駆動する1−2相励磁型のステッピングモータである。
電圧モニタ回路133は、絞り駆動回路131に供給される電源部13の電圧を検出する回路であり、検出した電圧値をレンズ制御部102に送信する回路である。
次に、絞りモータ132として使用されるステッピングモータの詳細及びその動作について説明する。図3は、絞りモータ(ステッピングモータ)の動作原理を説明する図である。
絞りモータ132は、図3(a)に示すように、A相電磁石132a、B相電磁石132b及び回転子132cを有している。絞り駆動回路131は、以下のようにA相電磁石132a、B相電磁石132bに対して通電制御を行うことにより、絞りモータ132を駆動する。
A相電磁石132aは、電磁石と、電磁石の両端に第1ステータ132a1及び第2ステータ132a2とを備えている。A相電磁石132aは、電磁石を正方向に通電したときに、第1ステータ132a1がN極に励磁され、第2ステータ132a2がS極に励磁される。また、電磁石を正方向とは逆の方向に通電したときは、第1ステータ132a1がS極に励磁され、第2ステータ132a2がN極に励磁される。
B相電磁石132bは、電磁石と、電磁石の両端に第1ステータ132b1及び第2ステータ132b2とを備えている。A相電磁石132aと同様に、B相電磁石132bは、電磁石を正方向に通電したときに、第1ステータ132b1がN極に励磁され、第2ステータ132b2がS極に励磁される。逆に、電磁石を正方向とは逆の方向に通電したときは、第1ステータ132b1がS極に励磁され、第2ステータ132b2がN極に励磁される。
回転子132cは、磁性材料で形成されたロータであり、その円周面が6区画に区分けされており、各区画にN極又はS極の磁気が交互に着磁されている。
絞りモータ132は、A相電磁石132a及びB相電磁石132bに通電する方向を変化させることで、図3(a)、(b)に示すような、8種類の通電モードによって、回転子132cを回転させることができる。ここで、図3(b)は、横軸に、通電モード(1〜8)及びそれに比例して変化する絞りモータ132によって駆動する絞り機構の絞り値(F2.8〜F5.6)を示し、縦軸に、各通電モードに応じたA相電磁石132a及びB相電磁石132bに流す電気の方向(正方向又は逆方向)を示す。また、A相電磁石132a及びB相電磁石132bの電気の方向は、中心線より上方が正方向となり、中心線より下方がその逆方向となる。また、通電しないときは空欄となる。例えば、A相電磁石132aの通電モード1は、通電なしであり、通電モード2は正方向に通電していることを示している。
通電モード1では、図3(b)に示すように、B相電磁石132bにのみ正方向の電気を流し、第1ステータ132b1をN極に磁化させ、第2ステータ132b2をS極に磁化させることで、第1ステータ132b1及び第2ステータ132b2と、回転子132cとの間に磁力を発生させ、回転子132cを15度回転させて通電モード2へと移る(図3(a)矢印C)。
次に、通電モード2では、A相電磁石132a及びB相電磁石132bに正方向の電気を流し、第1ステータ132a1及び第1ステータ132b1をN極に磁化させ、第2ステータ132a2及び第2ステータ132b2をS極に磁化させることで、回転子132cをさらに15度回転させて通電モード3へと移る。
通電モード3では、A相電磁石132aにのみ正方向の電気を流し、第1ステータ132a1をN極に磁化させ、第2ステータ132a2をS極に磁化させることで、回転子132cを15度回転させて通電モード4へと移る。
通電モード4では、A相電磁石132aに正方向の電気を流し、第1ステータ132a1をN極に磁化させ、第2ステータ132a2をS極に磁化させて、B相電磁石132bに逆方向の電気を流し、第1ステータ132b1をS極に磁化させ、第2ステータ132b2をN極に磁化させて、回転子132cを15度回転させて通電モード5へと移る。
通電モード5では、B相電磁石132bにのみ逆方向の電気を流し、第1ステータ132b1をS極に磁化させ、第2ステータ132b2をN極に磁化させることで、回転子132cを15度回転させて通電モード6へと移る。
通電モード6では、A相電磁石132a及びB相電磁石132bに逆方向の電気を流し、第1ステータ132a1及び第1ステータ132b1をS極に磁化させ、第2ステータ132a2及び第2ステータ132b2をN極に磁化させることで、回転子132cを15度回転させて通電モード7へと移る。
通電モード7では、A相電磁石132aにのみ逆方向の電気を流し、第1ステータ132a1をS極に磁化させ、第2ステータ132a2をN極に磁化させることで、回転子132cを15度回転させて通電モード8へと移る。
通電モード8では、A相電磁石132aに逆方向の電気を流し、第1ステータ132a1をS極に磁化させ、第2ステータ132a2をN極に磁化させて、B相電磁石132bに正方向の電気を流し、第1ステータ132b1をN極に磁化させ、第2ステータ132b2をS極に磁化させて、回転子132cを15度回転させて、再び通電モード1の動作へと移る。以上のように、絞りモータ132は、通電モード(1〜8)の動作を連続的に実施することによって連続的に回転することができる。
次に、電圧モニタ回路133から受信した電圧値のレンズ制御部102が実施する処理について説明する。図4は、図4(a)にレンズ鏡筒100を装着したカメラ10で被写体を撮影したときの電源部13の電圧値の履歴の図を示し、図4(b)に、図4(a)の295ショット目〜296ショット目までの電圧変化の詳細を示す。ここで、図4の縦軸は、電圧値を示し、横軸は、電源部13の電池が交換又は充電されてからの撮影のショット数(枚数)を示す。
レンズ制御部102は、前述したように、絞り機構部130に設けられた電圧モニタ回路133から送信されてくる電源部13の電圧値を確認し、絞り駆動回路131を介して絞りモータ132の駆動パターンを変更している。レンズ鏡筒100を装着したカメラ10の電源部13の電圧値は、図4(a)に示すように、撮影のショット数を重ねるごとに低減していく。レンズ制御部102は、電源部13の電圧値の低減を明確に察知するために、図4に示すように、所定値を有しており、その所定値と、電圧モニタ回路133から送信されてくる絞りモータ132が非通電のときの電圧値(V0)及び絞りモータ132が通電しているときの電圧値(V1)とを比較し、その結果に応じて駆動パターンを変更する情報や、撮影禁止の情報を、絞り駆動回路131及びカメラ制御部12に発信している。
具体的には、レンズ制御部102は、各ショットの開始(レリーズスイッチ20aの全押し、図4(b)A部)前後で非通電時の電圧値V0と通電時の電圧値V1とを電圧モニタ回路133によって測定し、所定値との大小を比較する。比較した結果、電圧値V0及び電圧値V1が所定値よりも大きい場合は、駆動パターン1で絞り機構部130を駆動し、電圧値V0が所定値よりも大きく、かつ、電圧値V1が所定値と同等か、それ以下であるときは、駆動パターン2で駆動させる。また、電圧値V0が所定値と同等か、それ以下であるときは、レンズ制御部102は、撮影を禁止する。ここで、レンズ制御部102は、カメラ10の電源部13の電池が交換又は充電されるまで、被写体を撮影する度に継続的に電圧モニタ回路133にて電圧値を確認している。仮に、電源部13の電池が交換又は充電されたときは、レンズ制御部102は、カメラ制御部12から交換又は充電された旨の情報を受信し、再び、絞り機構部130を駆動パターン1で駆動するか否かを、電圧モニタ回路133の検出した電圧値に基づいて判断する。
次に、カメラ10の操作に伴う、電源部13の電圧の変化について説明する。
レリーズスイッチ20aが全押しされることによりカメラ10に撮影が指示されると、カメラ制御部12及びレンズ制御部102は、絞りモータ132とともに、カメラ10に設けられた不図示のミラーユニットなどを作動させる。このとき、図4(b)の295ショットに示すように、電源部13の電圧が一時的に低下し(A部)、このときに上述の通電時の電圧値V1が測定される。次に、ミラーユニットのミラーが適切な位置に停止することで、電圧は回復するが(B部)、適切な位置にミラーを停止させるためにブレーキをかけるので、再び電圧値は低下する(C部)。
ミラーにブレーキをかけたら電圧が再び回復し、カメラ制御部12は、不図示の撮影素子で被写体を露光し(D部)、露光を終えたら、ミラーユニットのミラーを撮影前の位置に移動し、再びブレーキをかけるので、再び電圧が低下と回復を繰り返す(D、E部)。そして、ブレーキ動作が終了したら、次の撮影に備えるためにシャッターチャージを行い(F部)、電源部13の電圧は、再び低下し、少しずつ回復する。ここで、シャッターチャージ後に特定の時間、カメラ10を休止させると、電源部13の電圧は、図4(b)に示すように、少しずつ回復する傾向を示す。
次に、電源部13の電圧値の変化に対する絞り機構部130の駆動パターンの変化について説明する。図5は、レンズ鏡筒100を装着したカメラ10の電源部13の電圧の低下に伴う絞り機構部130の動作を説明するフローである。図6は、レンズ制御部102によって切り替えられる駆動パターンの一例を示す図である。ここで、図6に示す波形の縦軸は、絞りモータ132の回転数(PPS:1秒当たりのパルス数)であり、横軸は通電モードのステップ数である。通電モードは、絞り値がF2.8〜F22までの間に50モード存在しており、図6の波形の横軸の下部に、横軸と同期させて、図2(b)で説明した絞りモータ132の絞り値、通電モード、A相電磁石及びB相電磁石の通電状況などと合わせて表示している。
カメラ10の電源部13の電池が交換又は充電されて不図示の電源が投入され、かつ、レリーズスイッチ20aによって被写体の撮影の操作が開始されたら、レンズ制御部102は、電圧モニタ回路133によって電圧値の検出を開始する(S201)。
まず、レンズ制御部102は、絞り機構部130の絞りモータ132の非通電時の電圧値(V0)及び通電時の電圧値(V1)を測定し(S202、S203)、電圧値(V0)と所定値との大小関係を比較する(S204)。電圧値V0が所定値よりも大きいときは(S204:Yes)、レンズ制御部102は、引き続き電圧値V1と所定値との大小関係を判断する(S205)。電圧値V1が所定値よりも大きいときは(S205:Yes)、レンズ制御部102は、絞りモータ132を駆動パターン1で駆動する旨の情報を絞り駆動回路131に送信し、駆動パターン1で絞りモータ132を駆動させる(S206)。ここで、駆動パターンは、図6に示すように、2パターン準備されており、駆動パターン1は、消費電力は大きいが、絞りモータ132の駆動加速度が大きく、絞り機構部130の動作時間を短くすることができ、カメラ10の撮影時間を短くすることができる。また、駆動パターン2は、絞りモータ132の駆動加速度が駆動パターン1よりも小さいが、消費電力を低減させて絞り機構部130を動作させることができる。
電圧値V0が所定値と同等か、それよりも小さいときは(S204:No)、レンズ制御部102は、電源部13の電圧が、絞り機構部130を正常に駆動することができないと判断し、撮影を禁止し(S211)、カメラ10に設けられた不図示の表示部に電池の交換又は充電を指示する情報を表示して終了する(S212)。
また、電圧値V1が所定値と同等か、それよりも小さいときは(S205:No)、レンズ制御部102は、絞りモータ132を駆動パターン2で駆動する旨の情報を、絞り駆動回路131に送信し、駆動パターン2で絞りモータ132を駆動させる(S207)。レンズ制御部102は、絞りモータ132の通電時の電圧値(V1)が一度でも所定値を下回ったら、以後の電圧モニタ回路133による電圧値の検出は、絞りモータ132の非通電時の電圧値(V0)のみを検出し(S208)、電圧値V0と所定値との大小関係を判断する(S209)。
例えば、図4(b)に示すように、295ショット目で電圧値V1が所定値を下回り、295ショット目の撮影後に休止時間を付加して、296ショット目の撮影開始時の電圧値V1が所定値を上回っていたとしても、296ショット目の撮影では、レンズ制御部102は、V0が所定値を上回っているか否かを判断する。
電圧値V0が所定値よりも大きいときは(S209:Yes)、レンズ制御部102は、引き続き絞りモータ132を駆動パターン2で駆動し、電圧値V1が所定値と同等か、それよりも小さくなったときは(S209:No)、撮影を禁止し(S211)、カメラ10に設けられた不図示の表示部に電池の交換又は充電を指示する情報を表示する(S212)。
本実施形態では、図5に示すフローは、電源部13の電池交換又は充電が実施されたときに開始される旨を記載したが、カメラ10にレンズ鏡筒100が装着される度に開始されてもよい。
以上より、本実施形態のカメラシステムには以下のような効果がある。
(1)レンズ鏡筒100は、電源部13から絞りモータ132に供給される電力の電圧を測定する電圧モニタ回路133と、電圧モニタ回路133によって測定された電圧値が、所定値を下回ったときに、絞りモータ132の駆動パターンを変更して、絞りモータ132を駆動する絞り駆動回路131及びレンズ制御部102とを備えているので、電源部13が供給できる電力の電圧値に基づいて、絞りモータ132の駆動パターンを、絞りモータ132の消費電力を低減させるように変更することができ、仮に、電源部13の電力が低下したとしても、絞りモータ132を脱調などの誤動作を発生させることなく、正確に動作させることができる。
(2)レンズ制御部102は、絞りモータ132の非通電時における電圧モニタ回路133によって測定された電圧値が、所定値を下回ったときに、絞りモータ132の駆動を抑制又は停止すべき旨の情報を発信するので、絞りモータ132で使用されているステッピングモータの脱調を防止することができ、絞り機構部130の不具合を防止することができる。
(3)レンズ制御部102は、カメラ10の電源部13の電池が交換又は充電された情報を受信するまで、変更した駆動パターンで絞りモータ132を駆動するので、常に、電源部13の電力の状態に適した駆動パターンで絞り機構部130を駆動することができる。
(4)レンズ制御部102が実施する駆動パターンの変更は、絞りモータ132の駆動時の加速度を小さくする変更であるので、電圧値V0及び電圧値V1が所定値を上回っているときは、加速度を上げて撮影時間を短くすることができる駆動パターン1を使用し、電圧値V0のみが所定値を上回っているときは、加速度を下げて消費電力を小さくした状態で駆動する駆動パターン2を使用することができ、電源部13の電力への負担を軽減することができる。
(第2実施形態)
図7は、図7(a)に第2実施形態のレンズ鏡筒100を装着したカメラ10で被写体を撮影したときの電源部13の電圧値の履歴の図を示し、図7(b)に、図7(a)の235ショット目〜237ショット目までの電圧変化の詳細を示す。ここで、図7の縦軸は、電圧値を示し、横軸は、撮影のショット数(枚数)を示す。図8は、レンズ鏡筒100を装着したカメラ10の電源部13の電圧の低下に伴う絞り機構部130の動作を説明するフローである。図9は、レンズ制御部102によって切り替えられる駆動パターンの一例を示す図である。ここで、第2実施形態の説明では、前述した実施形態1と同様な機能を果たす部分には、同一の符号又は末尾に統一した符号を付して、重複する説明や図面を適宜省略する。
第2実施形態のカメラ10及びレンズ鏡筒100は、第1実施形態の図1及び図2と同一の構成を備えている。第2実施形態と第1実施形態との相違点は、図7に示すように、レンズ制御部102が、第1の所定値、第2の所定値及び第3の所定値を有し、それらの所定値と電圧モニタ回路133で検出される電圧値とによって、絞りモータ132の駆動パターンが変更される点である。ここで、各所定値は、第1の所定値、第2の所定値、第3の所定値の順でその値が大きい。
レンズ鏡筒100を装着したカメラ10の電源部13の電池が交換又は充電されて不図示の電源が投入され、かつ、レリーズスイッチ20aによって被写体の撮影の操作が開始されたら、レンズ制御部102は、図8に示すように、電圧モニタ回路133によって電圧値の検出を開始する(S301)。
まず、レンズ制御部102は、絞り機構部130の絞りモータ132の非通電時の電圧値(V0)及び通電時の電圧値(V1)を測定し(S302、S303)、電圧値(V0)と第1の所定値との大小関係を比較する(S304)。電圧値V0が第1の所定値よりも大きいときは(S304:Yes)、レンズ制御部102は、引き続き電圧値V1と第2の所定値との大小関係を判断する(S305)。
電圧値V1が第2の所定値よりも大きいときは(S305:Yes、図7(b)235、236ショット参照)、レンズ制御部102は、絞りモータ132を駆動パターン1で駆動する旨の情報を絞り駆動回路131に送信し、駆動パターン1で絞りモータ132を駆動させる(S306)。ここで、駆動パターンは、図9に示すように、2パターン準備されており、駆動パターン1は、消費電力は大きいが、絞りモータ132の駆動加速度が大きく、絞り機構部130の動作時間を短くすることができ、カメラ10の撮影時間を短くすることができる。また、駆動パターン2は、駆動パターン1よりも加減速が低くなっているが、最高速度が駆動パターン1よりも速く設定されているので、加減速による消費電力を抑えつつ、駆動パターン1と同等の時間内で絞りモータ132を目標位置まで駆動させることができる。
電圧値V1が第2の所定値と同等か、それよりも小さいときは(S305:No)、レンズ制御部102は、非通電時の電圧値V0が第1の所定値を上回っているので、一時的な電圧降下と判断し、駆動パターン1を選択し、絞りモータ132を駆動させる(S307)。
また、電圧値V0が第1の所定値と同等か、それよりも小さいときは(S304:No、図7(b)237ショット参照)、レンズ制御部102は、電圧値V1と第2の所定値との大小を比較し、電圧値V1が第2の所定値よりも大きいときは(S308:Yes)、駆動パターン1で絞りモータを駆動する(S309)。仮に、電圧値V1が第2の所定値と同等か、それよりも小さいときは(S308:No)、レンズ制御部102は、絞りモータ132を駆動パターン2で駆動させる(S310)。
レンズ制御部102は、絞りモータ132の非通電時の電圧値V0及び通電時の電圧値V1が同時に一度でも所定値を下回ったら、以後の電圧モニタ回路33による電圧値の検出は、絞りモータ132の通電時の電圧値V1のみを検出し(S311)、電池が新たに交換されたり、充電されたりした旨の情報を受信しない限り、駆動パターン2で絞りモータ132を駆動する。
駆動パターン2で撮影が実行され、電圧値V1が第3の所定値よりも大きいときは(S312:Yes)、レンズ制御部102は、引き続き、絞りモータ132を駆動パターン2で駆動し(S313)、電圧値V1が第3の所定値と同等か、それよりも小さくなったときは(S312:No)、撮影を禁止し(S314)、カメラ10に設けられた不図示の表示部に電池の交換又は充電を指示する情報を表示して終了する(S315)。
以上より、本実施形態のレンズ鏡筒100は、電源部13から絞りモータ132に供給される電力の電圧を測定する電圧モニタ回路133と、電圧モニタ回路133によって測定された絞りモータ132の非通電時の電圧値V0が第1の所定値を下回り、かつ、絞りモータ132の通電時の電圧値V1が第2の所定値を下回ったときに、絞りモータ132の駆動パターンを変更して、絞りモータ132を駆動する絞り駆動回路131及びレンズ制御部102とを備えているので、レンズ鏡筒100は、電源部13の電力の状態を第1実施形態よりも細かく場合分けすることができ、その場合分けに応じて、絞り機構部130を駆動し、電圧低下による撮影禁止までの電力を有効に消費することができる。
(変形例)
以上説明した実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能である。
(1)各実施形態では、レンズ制御部102に電圧モニタ回路133の検出した電圧値が送信されたが、絞り駆動回路131に電圧値を送信し、絞り駆動回路131にて駆動パターンを変更する判断をさせてもよい。
(2)第1実施形態では、図6に示す駆動パターンを用いたが、第2実施形態で使用した図9に示す駆動パターンを用いてもよい。また、逆に、第2実施形態に、第1実施形態で使用した図6に示す駆動パターンを使用してもよい
本発明によるカメラ及びレンズ鏡筒の第1実施形態の概略図である。 本発明によるカメラ及びレンズ鏡筒の第1実施形態のブロック線図である。 絞りモータの動作原理を説明する図である。 第1実施形態のレンズ鏡筒を装着したカメラで被写体を撮影したときの電源部の電圧値の履歴を示す図である。 第1実施形態のレンズ鏡筒を装着したカメラの電源部の電圧の低下に伴う絞り機構部の動作を説明するフローである。 第1実施形態のレンズ制御部によって切り替えられる駆動パターンの一例を示す図である。 第2実施形態のレンズ鏡筒を装着したカメラで被写体を撮影したときの電源部の電圧値の履歴を示す図である。 第2実施形態のレンズ鏡筒を装着したカメラの電源部の電圧の低下に伴う絞り機構部の動作を説明するフローである。 第2実施形態のレンズ制御部によって切り替えられる駆動パターンの一例を示す図である。
符号の説明
1:カメラシステム、10:カメラ、11:カメラ筐体、12:カメラ制御部、13:電源部、14:電源回路、15:給電回路、16:給電スイッチ、17:電気接点、18:回路電気接点、19:通信接点、100:レンズ鏡筒、101:鏡筒筐体、102:レンズ制御部、103:電源回路、104:電気接点、105:回路電気接点、106:通信接点、110:AF制御部、120:ブレ補正部、130:絞り機構部、131:絞り駆動回路、132:絞りモータ、133:電圧モニタ回路

Claims (13)

  1. 電源からモータに供給される電力の状態により電力供給能力を測定する測定部と、
    前記モータが前記電力により駆動されているときに前記測定部によって測定された電力供給能力値が、所定値を下回ったときに、前記モータの駆動パターンを変更して、前記モータを駆動する駆動制御部と、
    を備えるモータ駆動装置。
  2. 請求項1に記載のモータ駆動装置において、
    前記駆動制御部は、前記モータが駆動されていないときにおける前記測定部によって測定された電力供給能力値が、前記所定値を下回ったときに、前記モータの駆動を抑制すべき旨の情報を発信すること、
    を特徴とするモータ駆動装置。
  3. 請求項1に記載のモータ駆動装置において、
    前記駆動制御部は、前記モータが駆動されていないときにおける前記測定部によって測定された電力供給能力値が、前記所定値を下回ったときに、当該モータ駆動装置の電源を遮断すること、
    を特徴とするモータ駆動装置。
  4. 電源からモータに供給される電力の状態により電力供給能力を測定する測定部と、
    前記モータが駆動されていないときにおける前記測定部によって測定された電力供給能力値が第1の所定値を下回り、かつ、前記モータが前記電力により駆動されているときにおける前記測定部によって測定された電力供給能力値が第1の所定値よりも小さい第2の所定値を下回ったときに、前記モータの駆動パターンを変更して、前記モータを駆動する駆動制御部と、
    を備えるモータ駆動装置。
  5. 請求項4に記載のモータ駆動装置において、
    前記駆動制御部は、前記モータが前記電力により駆動されているときにおける電力供給能力値が第2の所定値よりも小さい第3の所定値を下回ったときに、前記モータの駆動を抑制又は停止すべき旨の情報を発信すること、
    を特徴とするモータ駆動装置。
  6. 請求項4に記載のモータ駆動装置において、
    前記駆動制御部は、前記モータが前記電力により駆動されているときにおける電力供給能力値が第2の所定値よりも小さい第3の所定値を下回ったときに、当該モータ駆動装置の電源を遮断すること、
    を特徴とするモータ駆動装置。
  7. 請求項1から請求項6までのいずれか1項に記載のモータ駆動装置において、
    前記駆動制御部は、外部から特定の信号を受信するまで、変更した前記駆動パターンで前記モータを駆動すること、
    を特徴とするモータ駆動装置。
  8. 請求項7に記載のモータ駆動装置において、
    前記外部から受信する前記特定の信号は、前記電源である電池が交換又は充電されたことを示す情報であること、
    を特徴とするモータ駆動装置。
  9. 請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載のモータ駆動装置において、
    前記駆動制御部が実施する前記駆動パターンの変更は、前記モータの駆動時の加速度を小さくする変更であること、
    を特徴とするモータ駆動装置。
  10. 請求項1から請求項8までのいずれか1項に記載のモータ駆動装置において、
    前記駆動制御部が実施する前記駆動パターンの変更は、前記モータの駆動時の加速度を小さくし、駆動中の最大駆動速度を大きくする変更であること、
    を特徴とするモータ駆動装置。
  11. 請求項1から請求項10までのいずれか1項に記載のモータ駆動装置において、
    前記モータは、ステッピングモータであること、
    を特徴とするモータ駆動装置。
  12. 請求項1から請求項11までのいずれか1項に記載のモータ駆動装置と、
    前記モータ駆動装置によって駆動されるモータと、
    前記モータによって駆動される光学部材と、
    を備えるレンズ鏡筒。
  13. 請求項1から請求項11までのいずれか1項に記載のモータ駆動装置と、
    前記モータ駆動装置によって駆動されるモータと、
    前記モータによって駆動される光学部材と、
    を備えるカメラ。
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