JP2008241630A - 対向間距離測定装置及び対向間距離測定方法 - Google Patents

対向間距離測定装置及び対向間距離測定方法 Download PDF

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Abstract

【課題】スライダに対向する透明板に向けて斜め方向から複数波長の光を出射し、スライダに反射した光を受光して、光学位相差を検出し、透明板と前記スライダとの対向間距離を算出するときに、光学位相差と対向間距離との関係を示す理論式によれば不感帯で算出される対向間距離を、精度良く測定することができる対向間距離測定装置及び対向間距離測定方法を提供する。
【解決手段】スライダ7に対向する透明板3に向けて斜め方向から複数波長の光を光源8より出射し、スライダ7に反射した光を受光して、光学位相差を検出し、検出した複数波長それぞれの光学位相差と、理論式により決定された複数波長それぞれの光学位相差との差分を算出し、算出した差分に基づいて、透明板3と前記スライダ7との対向間距離を算出する構成とした。
【選択図】図1

Description

本発明は透明板に対向する反射体に光を出射し、該反射体にて反射した光の光学位相差に基づいて、前記透明板及び反射体の対向間距離を測定する対向間距離測定装置及び対向間距離測定方法に関する。
ハードディスクの読取り及び書込みを行う場合には、ハードディスクが回転したときに、ハードディスクの表面に発生する気流により浮上するスライダを前記ハードディスクに近接させる。前記スライダは磁気ヘッドを有し、該磁気ヘッドはハードディスクの磁性層の磁化方向を変化させるコイル部と、磁化方向を検出するMR素子とを備えており、該磁気ヘッドによりハードディスクの読取り及び書込みを行う。
ハードディスクとスライダとが離れ過ぎたときには、ハードディスクの読取り及び書込みにエラーが発生し、ハードディスクとスライダとが接触したときには、ハードディスク及びスライダが摩耗するため、ハードディスクとスライダとの対向間距離が所定範囲内に保持されるか否かを、スライダを試作した段階で検証する必要がある。
スライダが所期の浮上性能を発揮するか否かを検証するために、従来の前記対向間距離を測定する対向間距離測定装置は、ハードディスクの代替物として透明板を使用し、該透明板に対向させてスライダを配置し、前記透明板に向けて斜め方向から単波長の光を出射する光源と、前記透明板を通過し前記スライダにて反射した光を受光する受光部とを設け、該受光部にて検出されたp波及びs波の光学位相差に基づいて、算出手段により対向間距離を算出していた。
前記算出手段は、反射光の波長と、反射光の光学位相差と、対向間距離とを変数とし、波長の変数を前記単波長に設定した数1にて示す理論式に、前記受光部にて検出した光学位相差を代入し、前記透明板と前記スライダとの対向間距離を算出していた。数1において、δは光学位相差、λは光源から出射された光の波長、nair は空気の屈折率、dは対向間距離、θはスライダへの光の入射角である。
特開平8―271230号公報
Figure 2008241630
図13は波長の変数を単波長に設定した数1にて示す理論式の対向間距離と、光学位相差との関係を示すグラフである。図13にて示す如く、光学位相差を縦軸に取り、対向間距離を横軸に取ったときには、光学位相差と対向間距離との関係は波形になって現れる。該波形の頂上部分又は谷部分は、対向間距離の変化に対し光学位相差が殆ど変化しない不感帯になっており、従来の対向間距離測定装置は、対向間距離が不感帯に存在する光学位相差を検出したときには、対向間距離の測定精度が低下するという問題点があった。
また回路オフセット、回路リニアリティ等の誤差要因に関する補正変数を、検出した光学位相差に付加して光学位相差の適切な補正を行うには、複数の波長にて検出した複数の光学位相差を必要とし、従来の対向間距離測定装置では、補正変数を付加して光学位相差を適切に補正することは困難であった。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、複数波長の光を出射する光源を設け、検出した複数波長それぞれの光学位相差と、理論式により決定された複数波長それぞれの光学位相差との差分を算出し、算出した差分に基づいて、前記透明板と前記スライダとの対向間距離を算出する手段を設けることにより、一波長に設定してある理論式によれば不感帯で算出される対向間距離を、他波長に設定してある理論式により、対向間距離の変化に対し光学位相差が変化する帯域で算出し、対向間距離の測定精度を向上させることができる対向間距離測定装置及び対向間距離測定方法を提供することを目的とする。
また回路オフセット、回路リニアリティ等の誤差要因に関する補正変数を波長毎に検出される光学位相差に付加する手段を前記算出手段に設けることにより、前記差分に基づいて補正変数を変更し、検出された光学位相差に適切な補正をして、誤差要因による誤差が、測定される対向間距離に波及することを抑制し、対向間距離の測定精度を向上させることができる対向間距離測定装置及び対向間距離測定方法を提供することを目的とする。
また対向間距離の算出の途中で対向間距離の算出を終了する手段を設けることにより、設定してある対向間距離データの範囲内に、測定された対向間距離が存在せず、該対向間距離データを用いて、理論式により光学位相差を決定していた場合には、測定を終了し、対向間距離データを変更して再測定することができる対向間距離測定装置及び対向間距離測定方法を提供することを目的とする。
また可視光を出射することができる光源を設けることにより、出射した光の波長の変化を目視にて確認し、光源の作動状態を認識することができる対向間距離測定装置及び対向間距離測定方法を提供することを目的とする。
第1発明に係る対向間距離測定装置は、光を反射する反射体に対向する透明板と、斜め方向から該透明板に向けて光を出射し、該透明板を通過した光が前記反射体にて反射するように配置してある光源と、前記反射体にて反射した反射光を受光し、光学位相差を検出する手段と、検出した光学位相差に基づいて前記反射体及び透明板の対向間距離を算出する算出手段とを備える対向間距離測定装置において、前記光源は複数波長の光を出射するようにしてあり、前記算出手段は、検出した複数波長それぞれの光学位相差と、理論式により決定された複数波長それぞれの光学位相差との差分を算出する手段を有しており、算出した差分に基づいて、対向間距離を算出するようにしてあることを特徴とする。
第2発明に係る対向間距離測定装置は、前記算出手段は、検出した光学位相差に、誤差要因に関する補正変数を付加する手段を有することを特徴とする。
第3発明に係る対向間距離測定装置は、前記光源は、出射する光の波長域に可視光を含むことを特徴とする。
第4発明に係る対向間距離測定方法は、透明板に対向している反射体にて反射した光を受光し、光学位相差に基づいて、前記反射体及び透明板の対向間距離を算出する対向間距離測定方法において、複数波長の光を出射する光源により、斜め方向から前記透明板に向けて光を出射して前記透明板を通過させ、通過した光を前記反射体にて反射させ、前記反射体にて反射した光を受光して光学位相差を検出し、検出した複数波長それぞれの光学位相差と、理論式により決定された複数波長それぞれの光学位相差との差分を算出し、算出した差分に基づいて、対向間距離を算出することを特徴とする。
第5発明に係る対向間距離測定方法は、検出した光学位相差に、誤差要因に関する補正変数を付加することを特徴とする。
第6発明に係る対向間距離測定方法は、前記光源は出射する光の波長域に可視光を含むことを特徴とする。
第1発明及び第4発明にあっては、複数波長の光を出射する光源を設け、検出した複数波長それぞれの光学位相差と、理論式により決定された複数波長それぞれの光学位相差との差分を算出し、算出した差分に基づいて、前記透明板と前記反射体との対向間距離を算出する手段を設けることにより、後述する原理に従い、一波長に設定してある理論式によれば不感帯で算出される対向間距離を、他波長に設定してある理論式により、対向間距離の変化に対し光学位相差が変化する帯域にて算出する。
ここで前記原理について説明する。複数波長で対向間距離を算出した場合に、光学位相差を縦軸に取り、対向間距離を横軸に取って、両者の関係をグラフで示したときには、位相の異なる複数の波形がグラフに示される。一波形の頂上部分又は谷部分と、他波形の頂上部分又は谷部分との位置がずれている場合には、一波形の頂上部分又は谷部分にある対向間距離が、他波形の頂上部分と谷部分との中間部分に存在するときがある。従って光源が出射する光の複数波長を、一波形の頂上部分又は谷部分にある対向間距離が、他波形の頂上部分と谷部分との中間部分に存在するように設定すれば、一波長に設定してある理論式によれば不感帯で算出される対向間距離が、他波長に設定してある理論式により、対向間距離の変化に対し光学位相差が変化する帯域にて算出される(後述する図10参照)。
第2発明及び第5発明にあっては、回路オフセット、回路リニアリティ等の誤差要因に関する補正変数を波長毎に検出される光学位相差に付加する手段を前記算出手段に設けることにより、前記差分に基づいて補正変数を変更し、検出される光学位相差に適切な補正をして、測定される対向間距離に誤差要因が波及することを抑制する。
第3発明及び第6発明にあっては、出射する光の波長域に可視光を含む光源を設けることにより、出射した光の波長の変化を目視にて確認する。
第1発明及び第4発明においては、複数波長の光を出射する光源を設け、検出した複数波長それぞれの光学位相差と、理論式により決定された複数波長それぞれの光学位相差との差分を算出し、算出した差分に基づいて、前記透明板と前記反射体との対向間距離を算出する手段を設けることにより、一波長に設定してある理論式によれば不感帯で算出される対向間距離を、他波長に設定してある理論式により、対向間距離の変化に対し光学位相差が変化する帯域で算出し、対向間距離の測定精度を向上させることができる。
第2発明及び第5発明においては、回路オフセット、回路リニアリティ等の誤差要因に関する補正変数を波長毎に検出される光学位相差に付加する手段を前記算出手段に設けることにより、前記差分に基づいて補正変数を変更して、検出される光学位相差に適切な補正をし、測定される対向間距離に誤差要因が波及することを抑制して、対向間距離の測定精度を向上させることができる。
第3発明及び第6発明においては、出射する光の波長域に可視光を含む光源を設けることにより、出射した光の波長の変化を目視にて確認し、光源の作動状態を認識することができる。
以下本発明を実施の形態に係る対向間距離測定装置及び対向間距離測定方法を示す図面に基づいて詳述する。図1は実施の形態に係る対向間距離測定装置の要部構成を示す模式図、図2は対向間距離測定装置の受光器の要部構成を示す模式図である。
図において1は後述する透明円板3を支持する基台である。該基台1に回転可能なスピンドル2が立設してあり、該スピンドル2は図示しないモータの回転軸に連結してある。スピンドル2の先端部分に透明円板3の中心部が取付けてあり、前記モータの回転によりスピンドル2が回転し、透明円板3が回転する構成となっている。
前記透明円板3の周囲にアクチュエータ4が配設してある。該アクチュエータ4から揺動桿5が前記透明円板3側に延出し、前記アクチュエータ4の駆動により、前記揺動桿5が前記透明円板3の一面に近接してラジアル方向に揺動する構成となっている。前記揺動桿5の先端部に板状のサスペンション6を設けてあり、該サスペンション6には磁気ヘッドを有するスライダ7が設けてある。前記スライダ7は、前記アクチュエータ4の駆動により前記一面にアクセスし、前記サスペンション6の弾性力により前記一面に接近する構成となっている。
前記透明円板3の他面側に、可視光域にある複数波長のレーザ光を出射する光源8及びレーザ光を受光する受光器9を離間して設けてある。前記光源8は出射したレーザ光が前記透明円板3に対し斜めに入射されるように配置されており、前記受光器9は、前記一面に前記スライダ7がアクセスしているときに、前記スライダ7にて反射したレーザ光を受光するように配置されている。
前記受光器9には受光レンズ10が設けてあり、前記受光器9の内部には前記受光レンズ10を通過したレーザ光を、反射し且つ透過することにより二つに分離するビームスプリッタ11が設けてある。分離する一方のレーザ光の進路上に、レーザ光をp波及びs波に分離するウォラストンプリズム12が設けてあり、該ウォラストンプリズム12の近傍にp波及びs波を受光する二つのフォトディテクタPa、Pbが設けてある。また分離する他方のレーザ光の進路上に、位相を進ませる波長板13と、ウォラストンプリズム14とが設けてあり、該ウォラストンプリズム14の近傍にp波及びs波を受光する二つのフォトディテクタPc、Pdが設けてある。各フォトディテクタPa、Pb、Pc、Pdはレーザ光の強度に応じて電圧を出力する構成となっている。
次に対向間距離の測定処理及び解析処理について説明する。図3は対向間距離測定装置の制御部30の要部構成を示すブロック図である。対向間距離測定装置は前記スピンドル2の回転数、前記光源8が出射するレーザ光の複数波長、レーザ光の前記透明円板3への入射角度、解析処理に使用する対向間距離データ、複数のレーザ光の波長に対応した空気の屈折率及び透明円板の屈折率等、対向間距離の測定に必要な情報を入力する操作部20と、制御部30とを備えている。該制御部30は対向間距離の測定処理及び解析処理を行うCPU30aと、対向間距離の測定処理及び解析処理を制御する制御プログラムを格納してあるROM30bと、操作部20により入力された対向間距離の測定に必要な情報を一時的に格納するRAM30cと、前記操作部20及び受光器9に接続してある入力ポート30dと、レーザ光出射回路8a、スピンドル駆動回路2a及びアクチュエータ駆動回路4aに接続してある出力ポート30eとを備える。
図4は実施の形態に係る対向間距離測定装置のスライダ7付近でのレーザ光の進路を示す模式的拡大図、図5乃至図9は対向間距離測定装置及び対向間距離測定方法による対向間距離の測定処理及び解析処理を示すフローチャート、図10は対向間距離と光学位相差との関係を示すグラフ、図11は図10の一部を拡大して示すグラフ、図12はレーザ光の波長と光学位相差との関係を示すグラフである。
制御部30は操作部20により、対向間距離の測定に必要な情報がRAM30cに全て入力されているか否か判断する(ステップS1)。対向間距離の測定に必要な情報が全て入力されていない場合は(ステップS1:NO)、ステップS1に戻る。対向間距離の測定に必要な情報が全て入力されている場合は(ステップS1:YES)、制御部30はスピンドル駆動回路2aに回転信号を出力し、設定してある回転数で前記透明円板3を回転させる(ステップS2)。
設定してある回転数で前記透明円板3が回転したときには、制御部30はアクチュエータ駆動回路4aにアクセス信号を出力し、スライダ7を前記透明円板3の測定位置にアクセスさせる(ステップS3)。スライダ7が前記透明円板3の測定位置にアクセスしたときには、制御部30はRAM30cに、後述する配列δp、配列c等の添字nを記憶し、添字nに下限値を設定する(ステップS4)。
次に制御部30はRAM30cにアクセスして、前記操作部20により入力された複数波長を格納してある配列Lより、添字nの要素(以下波長L(n)という。)を参照し、レーザ光出射回路8aに出射信号を出力して、波長L(n)でレーザ光を出射する(ステップS5)。
そして前記受光器9にて反射光を受光し、各フォトディテクタPa、Pb 、Pc、Pdの出力に基づいて光学位相差を測定する(ステップS6)。受光器9の各フォトディテクタPa、Pb、Pc、Pdの出力をそれぞれV1、V2、V3及びV4とし、光学位相差をδとすると、V1、V2、V3及びV4と、δとの関係式は、光波の偏光状態を示すジョーンズベクトルに基づいて導出され、数2にて示す数式にて記述される。該数式により光学位相差が算出される。
Figure 2008241630
そして制御部30はRAM30cに、算出した光学位相差を格納する配列δpを記憶し、該配列δpに算出した光学位相差(以下測定光学位相差δp(n)という。)を添字nの要素として格納し(ステップS7)、レーザ光の出射を停止する(ステップS8)。
次に制御部30は添字nの値が上限値であるか否か判断する(ステップS9)。添字nの値が上限値でないときは、操作部20により入力された全ての複数波長について光学位相差の測定が終了しておらず(ステップS9:NO)、添字nをインクリメントし(ステップS10)、ステップS5に戻る。添字nが上限値であるときは、操作部20により入力された全ての複数波長について光学位相差の測定が終了しており(ステップS9:YES)、アクチュエータ駆動回路4aにアクセス終了信号を出力して、スライダ7のアクセスを終了し(ステップS11)、スピンドル駆動回路2aに停止信号を出力して、透明円板3の回転を終了させる(ステップS12)。
次に制御部30は解析処理を行う。制御部30はRAM30cにアクセスして添字nに下限値を設定し、波長L(n)を参照する(ステップS13)。次に制御部30はRAM30cに、解析処理に使用する対向間距離データを格納してある配列D及び後述する配列Δ等の添字kを記憶する。そしてkに下限値を設定し、配列Dから添字kの要素である対向間距離データ(以下対向間距離D(k)という。)を参照する(ステップS14)。
ここでレーザ光の透明円板3への入射角をθ0 、透明円板3を通過したレーザ光が、透明円板3とスライダ7との対向間に存在する空気の層に入射する入射角をθ1 とし、出射されたレーザ光の波長に対応する空気の屈折率をn0 、透明円板3の屈折率をn1 とすると(図4参照)、θ0、θ1、n0及びn1の関係は数3に示す数式にて記述される。
Figure 2008241630
また透明円板3とスライダ7との対向間に存在する空気の層を通過したレーザ光がスライダ7に入射するときの入射角をθ2 とすると(図4参照)、θ1、θ2、n0及びn1の関係は数4に示す数式にて記述される。
Figure 2008241630
制御部30は数3及び数4にて示す数式に、RAM30cに格納してあるレーザ光の前記透明円板3への入射角度をθ0に代入し、波長L(n)に対応した空気の屈折率及び透明円板3の屈折率をn0及びn1に代入して、θ1及びθ2を算出する。
そして算出したθ2、RAM30cに格納してある波長L(n)、対向間距離D(k)及び波長L(n)に対応する空気の屈折率を数1にて示す数式のθ、λ、d及びnairにそれぞれ代入し、理論上の光学位相差である理論光学位相差を算出する(ステップS15)。そして配列Δを記憶し、該理論光学位相差を添字(k、n)の要素(以下理論光学位相差Δ(k、n))として格納する(ステップS16、図10及び図11参照)。
次に添字kが上限値であるか否か判断する(ステップS17)。添字kが上限値でないときには(ステップS17:NO)、配列Dに格納してある全ての対向間距離について、波長L(n)の理論光学位相差を算出しておらず、添字kをインクリメントして、対向間距離D(k)を参照し(ステップS18)、ステップS15に戻る。
添字kが上限値であるときには(ステップS17:YES)、配列Dに格納してある全ての対向間距離について、波長L(n)の理論光学位相差を算出しており、添字nが上限値であるか否か判断する(ステップS19)。添字nが上限値でないときは(ステップS19:NO)、測定に使用した全ての複数波長の理論光学位相差を算出しておらず、添字nの値をインクリメントして、波長L(n)を参照し(ステップS20)、ステップS14に戻る。
添字nが上限値であるときは(ステップS19:YES)、測定に使用した全ての複数波長の理論光学位相差を算出しており、回路オフセット、回路リニアリティ等の誤差要因に関する補正変数ξをRAM30cに記憶し、補正変数ξに初期値を設定する(ステップS21)。そして添字kに下限値を設定し(ステップS22)、添字nに下限値を設定する(ステップS23)。次に制御部30はRAM30cに変数Sを記憶し、Sに初期値を設定する(ステップS24)。なおSは後述する補正後測定光学位相差δq(n)及び理論光学位相差Δ(k、n)の差分を処理式にて処理した結果を、順次加算して決定された評価値を格納する変数である。
次に制御部30は配列δpから測定光学位相差δp(n)を参照し、測定光学位相差δp(n)と、ξとの合算値を算出し、RAM30cに該合算値を格納する配列δqを記憶し、該合算値を配列δqに添字nの要素(以下補正後測定光学位相差δq(n)という。)として格納する(ステップS25)。次に補正後測定光学位相差δq(n)、及び理論光学位相差Δ(k、n)をそれぞれ配列δq及び配列Δから参照し、補正後測定光学位相差δq(n)と、理論光学位相差Δ(k、n)との差分を処理式、例えば該差分の自乗に所定の重みを乗算した値を算出する式により処理し、結果をSに加算する(ステップS26、図12参照)。
次に制御部30は添字nの値が上限値か否か判断する(ステップS27)。添字nの値が上限値でないときは(ステップS27:NO)、測定に使用した全ての波長について、前記結果をSに加算しておらず、評価値は未決定であり、nをインクリメントし、配列δpから測定光学位相差δp(n)を参照し(ステップS28)、ステップS25に戻る。添字nが上限値であるときは(ステップS27:YES)、測定に使用した全ての波長について、前記結果をSに加算し、Sにて評価値が決定されており、制御部30はRAM30cに、配列cを記憶し、決定された評価値を添字kの要素(以下評価値C(k)という。)として配列cに格納する(ステップS29)。
次に制御部30は添字kが上限値か否か判断し(ステップS30)、添字kが上限値でないときは(ステップS30:NO)、配列Dに格納されている全ての対向間距離について、補正後測定光学位相差δq(n)と理論光学位相差Δ(k、n)との差分を処理式にて処理しておらず、添字kをインクリメントし(ステップS31)、ステップS23に戻る。
添字kが上限値であるときは(ステップS30:YES)、配列Dに格納されている全ての対向間距離について、補正後測定光学位相差δq(n)と理論光学位相差Δ(k、n)との差分を処理式にて処理しており、制御部30は全ての評価値C(k)を相互に比較し、最良値、例えば各評価値の中の最小値(以下C(k)minという。)を決定する(ステップS32)。
次に制御部30はC(k)minが、評価値として許容できる値(以下許容評価値Jという。)より小さいか否か判断する(ステップS33)。C(k)minが許容評価値Jよりも大きいときには(ステップS33:NO)、C(k)minは評価値として許容できず、C(k)minを決定した回数をカウントアップする(ステップS34)。そしてカウント数が所定回数以上であるか否か判断する(ステップS35)。カウント数が所定回数以上でない場合は(ステップS35:NO)、誤差要因に関する補正変数ξの値が適切でなく、補正変数ξの値を変更し(ステップS36)、ステップS22に戻る。カウント数が所定回数以上である場合は(ステップS35:YES)、RAM30cに格納してある解析処理に使用する対向間距離データの範囲内には、測定された対向間距離が存在せず、解析処理を終了する。この場合には解析処理に使用する対向間距離データを変更して、対向間距離を再測定する。
C(k)minが許容評価値Jよりも小さいときには(ステップS33:YES)、C(k)minは評価値として許容でき、C(k)minに対応する対向間距離D(k)を測定された対向間距離に決定する(ステップS37)。
実施の形態に係る対向間距離測定装置及び対向間距離測定方法は、複数波長の光を出射する光源8を設け、補正後測定光学位相差δq(n)と、理論光学位相差Δ(k、n)とに基づいて、前記透明円板3と前記スライダ7との対向間距離を算出する手段を設けることにより、一波長に設定してある理論式によれば不感帯で算出される対向間距離を、他波長に設定してある理論式により、対向間距離の変化に対し光学位相差が変化する帯域で算出する(図10の二重丸参照)。
また回路オフセット、回路リニアリティ等の誤差要因に関する補正変数ξを変更し、測定光学位相差δp(n)に変更後の補正変数ξを付加して、誤差要因による誤差が、測定される対向間距離へ波及することを抑制する。
実施の形態に係る対向間距離測定装置及び対向間距離測定方法においては、複数波長の光を出射する光源8を設け、補正後測定光学位相差δq(n)と、理論光学位相差Δ(k、n)とに基づいて、前記透明円板3と前記スライダ7との対向間距離を算出する手段を設けることにより、一波長に設定してある理論式によれば不感帯で算出される対向間距離を、他波長に設定してある理論式により、対向間距離の変化に対し光学位相差が変化する帯域で算出し、対向間距離の測定精度を向上させることができる。
また回路オフセット、回路リニアリティ等の誤差要因に関する補正変数ξを変更し、変更後の補正定数ξを測定光学位相差δp(n)に付加して、誤差要因による誤差が測定される対向間距離へ波及することを抑制し、対向間距離の測定精度を向上させることができる。
また対向間距離の算出を所定回数行った場合であって、対向間距離が決定されないときには、設定してある対向間距離データの範囲内に、測定された対向間距離が存在せず、該対向間距離データを用いて、理論式により光学位相差を決定していたと判断して、測定を終了し、対向間距離データを変更して再測定することができる。
また光源8から可視光を出射することにより、出射した光の波長の変化を目視にて確認し、光源8の作動状態を認識することができる。
なお実施の形態に係る対向間距離測定装置の光源8はガスレーザ発信器又は半導体型レーザ発信器のいずれでも良い。また対向間距離の評価は、各評価値の中の最大値を最良値とする評価方法で評価しても良く、対向間距離を測定するに適切な評価方法で評価すればよい。またC(k)minが許容評価値Jよりも小さい場合に(ステップS33)、補正変数ξの値を変更し、最良の補正変数を探索しても良い。また対向間距離を算出している途中で、対向間距離の算出を終了する場合は(ステップS35:YES)、補正変数ξの値を複数設定しておき、設定しておいた値全てについて対向間距離の算出を行ったときに、対向間距離の算出を終了しても良い。
以上の本発明の実施の形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)光を反射する反射体に対向する透明板と、斜め方向から該透明板に向けて光を出射し、該透明板を通過した光が前記反射体にて反射するように配置してある光源と、前記反射体にて反射した反射光を受光し、光学位相差を検出する手段と、検出した光学位相差に基づいて前記反射体及び透明板の対向間距離を算出する算出手段とを備える対向間距離測定装置において、前記光源は複数波長の光を出射するようにしてあり、前記算出手段は、検出した複数波長それぞれの光学位相差と、理論式により決定された複数波長それぞれの光学位相差との差分を算出する手段を有しており、算出した差分に基づいて、対向間距離を算出するようにしてあることを特徴とする対向間距離測定装置。
(付記2)前記算出手段は、検出した光学位相差に、誤差要因に関する補正変数を付加する手段を有することを特徴とする付記1に記載の対向間距離測定装置。
(付記3)前記算出手段は、対向間距離の算出を強制的に終了させる手段を有することを特徴とする付記1又は2に記載の対向間距離測定装置。
(付記4)前記光源は、出射する光の波長域に可視光を含むことを特徴とする付記1乃至3のいずれか一つに記載の対向間距離測定装置。
(付記5)透明板に対向している反射体にて反射した光を受光し、光学位相差に基づいて、前記反射体及び透明板の対向間距離を算出する対向間距離測定方法において、複数波長の光を出射する光源により、斜め方向から前記透明板に向けて光を出射して前記透明板を通過させ、通過した光を前記反射体にて反射させ、前記反射体にて反射した光を受光して光学位相差を検出し、検出した複数波長それぞれの光学位相差と、理論式により決定された複数波長それぞれの光学位相差との差分を算出し、算出した差分に基づいて、対向間距離を算出することを特徴とする対向間距離測定方法。
(付記6)検出した光学位相差に、誤差要因に関する補正変数を付加することを特徴とする付記5に記載の対向間距離測定方法。
(付記7)対向間距離の算出を強制的に終了することを特徴とする付記5又は6に記載の対向間距離測定方法。
(付記8)前記光源は、出射する光の波長域に可視光を含むことを特徴とする付記5乃至7のいずれか一つに記載の対向間距離測定方法。
実施の形態に係る対向間距離測定装置の要部構成を示す模式図である。 実施の形態に係る対向間距離測定装置の受光器の要部構成を示す模式図である。 実施の形態に係る対向間距離測定装置の制御部の要部構成を示すブロック図である。 実施の形態に係る対向間距離測定装置のスライダ付近でのレーザ光の進路を示す模式的拡大図である。 実施の形態に係る対向間距離測定装置及び対向間距離測定方法による対向間距離の測定処理及び解析処理を示すフローチャートである。 実施の形態に係る対向間距離測定装置及び対向間距離測定方法による対向間距離の測定処理及び解析処理を示すフローチャートである。 実施の形態に係る対向間距離測定装置及び対向間距離測定方法による対向間距離の測定処理及び解析処理を示すフローチャートである。 実施の形態に係る対向間距離測定装置及び対向間距離測定方法による対向間距離の測定処理及び解析処理を示すフローチャートである。 実施の形態に係る対向間距離測定装置及び対向間距離測定方法による対向間距離の測定処理及び解析処理を示すフローチャートである。 対向間距離と光学位相差との関係を示すグラフである。 図10の一部を拡大して示すグラフである。 レーザ光の波長と光学位相差との関係を示すグラフである。 波長の変数を単波長に設定した理論式の対向間距離と光学位相差との関係を示すグラフである。
符号の説明
1 基台
2 スピンドル
3 透明円板(透明板)
4 アクチュエータ
5 揺動桿
6 サスペンション
7 スライダ
8 光源
9 受光器
Pa、Pb、Pc、Pd フォトディテクタ
20 操作部
30 制御部
2a スピンドル駆動回路
4a アクチュエータ駆動回路
8a レーザ光出射回路

Claims (6)

  1. 光を反射する反射体に対向する透明板と、斜め方向から該透明板に向けて光を出射し、該透明板を通過した光が前記反射体にて反射するように配置してある光源と、前記反射体にて反射した反射光を受光し、光学位相差を検出する手段と、検出した光学位相差に基づいて前記反射体及び透明板の対向間距離を算出する算出手段とを備える対向間距離測定装置において、
    前記光源は複数波長の光を出射するようにしてあり、
    前記算出手段は、検出した複数波長それぞれの光学位相差と、理論式により決定された複数波長それぞれの光学位相差との差分を算出する手段を有しており、算出した差分に基づいて、対向間距離を算出するようにしてあることを特徴とする対向間距離測定装置。
  2. 前記算出手段は、検出した光学位相差に、誤差要因に関する補正変数を付加する手段を有することを特徴とする請求項1に記載の対向間距離測定装置。
  3. 前記光源は、出射する光の波長域に可視光を含むことを特徴とする請求項1又は2に記載の対向間距離測定装置。
  4. 透明板に対向している反射体にて反射した光を受光し、光学位相差に基づいて、前記反射体及び透明板の対向間距離を算出する対向間距離測定方法において、
    複数波長の光を出射する光源により、斜め方向から前記透明板に向けて光を出射して前記透明板を通過させ、通過した光を前記反射体にて反射させ、前記反射体にて反射した光を受光して光学位相差を検出し、検出した複数波長それぞれの光学位相差と、理論式により決定された複数波長それぞれの光学位相差との差分を算出し、算出した差分に基づいて、対向間距離を算出することを特徴とする対向間距離測定方法。
  5. 検出した光学位相差に、誤差要因に関する補正変数を付加することを特徴とする請求項4に記載の対向間距離測定方法。
  6. 前記光源は、出射する光の波長域に可視光を含むことを特徴とする請求項4又は5に記載の対向間距離測定方法。
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