JP2007280475A - 光ディスク装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】光ディスクの偏心および傾きが同時に発生した場合でも、トラッキングエラー信号に生じるオフセットをバランスよく補正して、安定したトラッキング制御を可能とする装置を提供する。
【解決手段】光ディスク装置は、光ディスクからの反射光を、光ディスクのトラックによる0次回折光を主として含む第1部分光、および、第1部分光以外の第2部分光に分けて検出する光ヘッドを有する。光ヘッドは、第1および第2部分光に基づいて第1および第2トラッキングエラー信号を生成する。装置は、補正係数と第1トラッキングエラー信号とに基づいて決定される所定のオフセットを第2トラッキングエラー信号から差し引いてトラッキングエラー信号を生成する演算部を有する。この補正係数は、光ディスクの偏心に起因するオフセットを補正可能な値および光ディスクの径方向に沿った傾きに起因するオフセットを補正可能な値の間の大きさを有している。
【選択図】図1

Description

本発明は、レーザ光源を用いて光ディスク等の情報記録媒体に対して情報を記録し、再生する装置に関する。
従来、光ディスク装置におけるトラッキングエラー(TE)信号の検出方法としてプッシュプル法が知られている。プッシュプル法は、レーザ光の利用効率が高く、大きなレーザ出力を必要とする記録可能な光ディスク装置での使用に適している。
このプッシュプル法に対しては、種々の改良が加えられている。たとえば特許文献1は、従来のプッシュプル法を改良したTE信号の検出技術を開示している。この技術は、対物レンズを光ディスクの径方向に変位させることによってTE信号を変動させ、その変動に基づくオフセットを測定する。そして、そのオフセットをキャンセルするための定数を求める。得られた定数を用いることにより、光ディスクの光軸と対物レンズ等との中心のずれが生じたときのTE信号のオフセットが低減される。
以下、図13から図15を参照しながら、改良型プッシュプル法を用いる光ディスク装置を説明する。図13は、従来の光ディスク装置130の機能ブロックの構成を示す。光ディスク装置130の動作の概略は以下のとおりである。
光ヘッド11のレーザ光源1から放射されたレーザ光は、偏光性ホログラム基板2を透過し、対物レンズ5により集光され、光ディスク6の信号面(情報記録層)上に焦点を形成する。光ディスク6からの反射光は同じ経路を通って偏光性ホログラム基板2に戻り、偏光性ホログラム基板2において回折されて複数に分岐される。各分岐光の進行方向は、反射光が偏光性ホログラム基板2のどの位置に入射したかに依存して決まる。
図14は、検出器9の検出面の構成を示す。検出器9は、複数の検出セル1B〜4Bおよび1B’〜4B’を有している。図に示すy軸は、光ディスク6の径方向に対応している。
光ディスク6のトラックによる反射光は、主として0次回折光を含む第1部分光と、それ以外の光、すなわち0次回折光および1次回折光が重なった第2部分光とを含んでいる。
偏光性ホログラム基板2は、反射光を第1部分光および第2部分光に分岐させることができる。分岐された光は、検出器9の異なる検出セルに入射する。具体的には、第1部分光を構成する光は検出セル1B’、2B’、3B’、4B’に入射する。第2部分光を構成する光は検出セル1B、2B、3B、4Bに入射する。
いま、検出セル1B、2B、3B、4Bから出力される各信号を、C1、C2、C3、C4と記述する。また、検出セル1B’、2B’、3B’、4B’から出力される各信号を、C1’、C2’、C3’、C4’と記述する。
検出器9の演算手段(図示せず)は、下記数1および数2の演算によってTE1およびTE2を生成する。
TE1=(C2’+C3’)−(C1’+C4’) (数1)
TE2=(C2+C3)−(C1+C4) (数2)
再び図13を参照する。得られたTE1およびTE2は、検出器9から出力されて、オフセット検出回路1101および信号演算回路1103に送られる。
信号演算回路1103は、下記数3の演算によってTE信号を生成し、レンズ駆動制御回路1104に送る。
TE=TE2−α×TE1 (αは定数) (数3)
この信号TEに基づいて、レンズ駆動制御回路1104はレンズ駆動装置12の動作を制御する。なお、検出器9によってフォーカスエラー(FE)信号も生成され、信号演算回路1103を介してレンズ駆動制御回路1104に出力されている。FE信号は、光ビームが光ディスク6の情報記録層上で所定の集束状態になるように制御するための信号である。レンズ駆動制御回路1104は、さらにFE信号を利用してレンズ駆動装置12の動作を制御している。
数3中の定数αの値は、オフセット検出回路1101および補正係数演算回路1102の処理によって求められる。具体的な処理は以下のとおりである。
レンズ駆動制御回路1104はFE信号に基づいてレンズ駆動装置12を制御し、光源1から出射されるレーザ光が情報記録層6a上に焦点を結んだ状態で、光ディスク6の径方向に沿って、対物レンズ5および偏光性ホログラム基板2を所定の距離だけ変位させる。
対物レンズ5および偏光性ホログラム基板2のディスク径に沿った偏心(光強度分布に対する偏心)が存在すると、TE1およびTE2にはオフセットが発生する。オフセット検出回路1101は、TE1およびTE2に発生するそれぞれのオフセット量δ、εを検出し、補正係数演算回路1102へ出力する。
補正係数演算回路1102は、下記数4の演算によって偏心補正係数αの値を求め、信号演算回路1103へ出力する。
α=ε/δ (数4)
信号演算回路1103は、数4により求められた偏心補正係数αの値を数3の演算で利用することにより、対物レンズ5および偏光性ホログラム基板2の偏心による信号TEのオフセットをキャンセルすることができる。図15(a)は、偏心量と信号TEのオフセット量との関係を示す。この信号TEを用いることにより、レーザ光の焦点がトラック中心から外れるエラー、すなわちオフトラックを生じさせないトラッキング制御が可能になる。
特開平9−223321号公報
しかしながら、従来の光ディスク装置では光ディスク6の径方向に沿った傾きが考慮されていなかったため、信号TEにオフセットが発生してオフトラックが生じることがあった。図15(b)は、光ディスク6の径方向に沿った傾きの量と信号TEのオフセット量との関係を示す。図15(b)によれば、ディスクの傾きが発生した場合には、TE信号にオフセットが発生することが理解される。
トラッキング制御は一般に、TE信号の信号値が0となるように行われる。よって、光ディスク6が径方向に沿って傾いているときのTE信号に基づいてトラッキング制御を行うと、径方向の傾きに起因するオフセット量に相当するオフトラックが発生し、トラック飛び、再生信号の劣化、記録時における隣接トラックの信号の劣化等が発生してしまうという課題があった。
本発明の目的は、光ディスクの偏心および径方向への傾きが同時に発生する場合においても、トラッキングエラー信号に生じるオフセットをバランスよく補正して、オフトラックの発生率を低くし、安定したトラッキング制御を可能とする光ディスク装置および方法を提供することである。
本発明による光ディスク装置は、トラッキングエラー信号に基づいて光ディスクに対するトラッキング制御を行う。前記光ディスク装置は、光ディスクに光を収束させて、前記光ディスクからの反射光を、前記光ディスクのトラックによる0次回折光を主として含む第1部分光、および、前記第1部分光以外の第2部分光に分けて検出して、前記第1部分光に基づいて第1トラッキングエラー信号を生成し、前記第2部分光に基づいて第2トラッキングエラー信号を生成する光ヘッドと、補正係数と前記第1トラッキングエラー信号とに基づいて決定される所定のオフセットを前記第2トラッキングエラー信号から差し引くことにより、オフセットが補正されたトラッキングエラー信号を生成する演算部とを備えている。前記補正係数は、前記光ディスクの偏心に起因するオフセットを補正することが可能な第1の値、および、前記光ディスクの径方向に沿った傾きに起因するオフセットを補正することが可能な第2の値の間の大きさを有している。
前記演算部は、前記第1の値および前記第2の値の平均値を含む所定範囲内に含まれる大きさの補正係数を利用して、前記所定のオフセットを計算してもよい。
前記演算部は、第1トラッキングエラー信号と前記補正係数の積に基づいて前記所定のオフセットを計算してもよい。
前記光ヘッドは、少なくとも1つの光学素子、および、前記少なくとも1つの光学素子を、前記光ディスクの半径方向に基準位置から所定の距離だけ移動させることが可能な駆動装置を備えていてもよい。このとき前記光ディスク装置は、前記少なくとも1つの光学素子の移動に起因して、前記第1トラッキングエラー信号および前記第2トラッキングエラー信号にそれぞれ発生した第1オフセットおよび第2オフセットを検出するオフセット検出部と、前記第1オフセットおよび前記第2オフセットに基づいて前記第1の値を計算する係数演算部とをさらに備えていてもよい。
前記光ディスク装置は、予め保持した前記第2の値、および、前記係数演算部によって計算された前記第1の値とに基づいて前記補正係数を決定する補正係数演算部をさらに備えていてもよい。
前記光ヘッドは、前記光を収束する対物レンズ、および、前記対物レンズの主点を中心として、前記光ディスクの半径方向に沿って前記対物レンズを傾けることが可能な駆動装置を備えていてもよい。このとき前記光ディスク装置は、前記対物レンズの傾きに起因して、前記第1トラッキングエラー信号および前記第2トラッキングエラー信号にそれぞれ発生した第1オフセットおよび第2オフセットを検出するオフセット検出部と前記第1オフセットおよび前記第2オフセットに基づいて前記第2の値を計算する係数演算部とをさらに備えていてもよい。
前記駆動装置は、前記対物レンズを、前記光ディスクの半径方向に基準位置から所定の距離だけ移動させることが可能であり、前記オフセット検出部は、前記対物レンズの移動に起因して、前記第1トラッキングエラー信号および前記第2トラッキングエラー信号にそれぞれ発生した第1オフセットおよび第2オフセットを検出し、前記係数演算部は、前記第1オフセットおよび前記第2オフセットに基づいて前記第1の値を計算してもよい。
前記光ディスク装置は、前記係数演算部によって計算された前記第1の値および前記第2の値に基づいて前記補正係数を決定する補正係数演算部をさらに備えていてもよい。
前記光ディスク装置は、前記光ディスクの半径位置に応じて値が異なる補正係数に基づいて、前記トラッキングエラー信号を生成してもよい。
本発明によれば、光ディスクの偏心および傾きが同時に発生する場合においてもトラッキングエラー信号に発生するオフセットを同時にバランスよく補正できる。よって、オフトラックの発生率が低い、安定したトラッキング制御が可能となり、光ディスク装置の記録再生性能を効果的に向上できる。
以下、添付の図面を参照して、本発明による光ディスク装置の実施形態を説明する。
(実施形態1)
図1は、本実施形態による光ディスク装置100の機能ブロックの構成を示す。光ディスク装置100は、光ヘッド11と、オフセット検出回路101と、補正係数演算回路102と、オフトラック補正係数演算回路103と、信号演算回路104と、レンズ駆動制御回路105と、チルトセンサ106とを含んでいる。
光ヘッド11は、光ディスク6にレーザ光を放射し、その反射光に基づいて再生信号(RF信号)やフォーカスエラー(FE)信号、トラッキングエラー(TE)信号を生成するための信号(TE1およびTE2)等を出力する。回路101〜105はいわゆる光ディスクコントローラとして機能し、光ディスク6に対する光ヘッド11の動作を制御する。
本実施形態による光ディスク装置100の特徴のひとつは、所定の補正係数γと、TE1およびTE2信号とを利用してTE信号を生成することにある。この所定の補正係数とは、光ディスク6の偏心に起因するTE信号のオフセットを補正することが可能な偏心補正係数αの値(後述)、および、光ディスク6の径方向に沿った傾きに起因するTE信号のオフセットを補正することが可能な傾き補正係数βの値の間の大きさを有している。この補正係数γを用いることにより、光ディスク6の偏心および傾きに起因して発生するTE信号のオフセットをバランスよく低減できる。
レンズ駆動制御回路105は、得られたTE信号およびFE信号に基づいて、光ヘッド11内のレンズ駆動装置12を制御する。その結果、レンズ駆動装置12は、後述する偏光性ホログラム基板2および対物レンズ5を、所定の基準位置から光ディスク6の情報記録層に平行な方向(光ディスク6の径方向またはトラック方向)および垂直な方向(深さ方向)に一体的に移動させる。これにより、偏心および傾きが存在する光ディスク6に対して、良好なサーボ制御を実現できる。
なお、図1においては、説明の便宜のため光ディスク6が記載されている。一般に光ディスク6は光ディスク装置100から着脱可能であり、光ディスク装置100の構成要素ではないことに留意されたい。
図2(a)は、光ヘッド11の主要な構成を示す。光ヘッド11は、光源1と、偏光性ホログラム基板2と、1/4波長板3と、コリメートレンズ4と、対物レンズ5と、光検出器基板9とを含んでいる。光ヘッド11は、これらの要素を備えた光学系である。
本実施形態による光源1は光検出器基板9(以下「検出器9」と記述する)上に取り付けられている。図2(b)は、光源1周辺を拡大して示す。検出器9には反射ミラー10も設けられている。光源1が発光点1aから検出器9に平行な方向に半導体レーザ等の光を放射すると、反射ミラー10はその光をほぼ直角な方向に反射する。この方向は光ヘッド11から放射される光の光軸方向と一致する。
図2(a)に示すように、光源1から放射された光は、コリメートレンズ4により平行光に変換され、光分岐手段である偏光性ホログラム基板2を透過する。偏光性ホログラム基板2は、入射した光を0次回折光(メインビーム)、+1次回折光および−1次回折光(以下これら3種の光を「回折光」と総称する。)に分離する。分離された回折光は、1/4波長板3によって直線偏光(S波またはP波)から円偏光に変換される。なお1/4波長板3はホログラム面2aと同一の基板上に構成されている。円偏光となったメインビームおよび回折光は、対物レンズ5により集光されて光ディスク6の信号面(情報記録層)6a上に集光スポット(焦点)を形成する。
情報記録層6aからの反射光は対物レンズ5を経て1/4波長板3により直線偏光(P波またはS波)に変換され、偏光性ホログラム基板2内のホログラム面2aに入射する。
光ディスク6のトラックによる反射光は、主として0次回折光を含む第1部分光と、それ以外の光、すなわち0次回折光および1次回折光が重なった第2部分光とを含んでいる。
偏光性ホログラム基板2は、反射光を第1部分光および第2部分光に分岐させることができる。偏光性ホログラム基板2は、入射光を回折して光軸7を対称軸とする1次回折光8、−1次回折光8’に分岐する。
図3はホログラム面2aの構成を示す。図示されているホログラム面2aは光ディスク6側から偏光性ホログラム基板2をみたときの構成である。
ホログラム面2aと光軸7との交点を20として、ホログラム面2aは点20で直交する2直線(光ディスク径方向に平行なy軸とこれに直交するx軸)により4つの象限に分割され、さらにその4つの象限は領域21a、21a’、22a、22a’、23a、23a’、24a、24a’に分割されている。
領域21a’、22a’、23a’、24a’はディスク6の情報記録層6aにおけるトラックによる回折光のうち主として0次回折光を含む第1部分光が入射する領域、領域21a、22a、23a、24aは0次回折光と1次回折光が重なった第2部分光が入射する領域である。
第1部分光および第2部分光は、それぞれ1次回折光8および−1次回折光8’として分岐され、コリメートレンズ4を経て収束性の光とされて検出面9aに入射する。検出面9aはコリメートレンズ4の焦平面位置(すなわち発光点1aの仮想発光点位置90)にほぼ位置している。
図4は、検出面9aに設けられた検出セルのパターンとその上の光分布の様子を示す。この分布は、光ディスク6側から検出面9aを観察した例である。
図4において、検出面9aと光軸7との交点を点90、点90で直交し、光ディスク径方向に平行なy軸とこれに直交する軸をx軸として、y軸の+側には、y軸に沿ったフォーカス検出セルF1a、F2a、F1b、F2b、F1c、F2c、F1d、F2dが配置され、オフトラック補正検出セル1B’、2B’がy軸に対称にそれぞれ配置されている。
一方、y軸の負側には方形状のトラッキング検出セル1B、2B、3B、4Bが配置されている。これらの検出セルはy軸に対して対称となっている。なお、図4において光源1から出射する光はx軸と交わり紙面に直交する面内をx軸と平行に進み、図2に示した反射ミラー10により光軸方向(点90を通り紙面に直交する方向)に反射している。
ここで、光の経路に関し、検出面9aの各検出セルと偏光性ホログラム基板2のホログラム面2aとの関係を説明する。先に述べたように、光ディスク6のトラックによる反射光は、主として0次回折光を含む第1部分光と、それ以外の光、第2部分光とを含んでいる。
領域21a’、22a’、23a’、24a’はディスク6のトラックによる回折光のうち主として0次回折光を含む第1部分光が入射する領域、領域21a、22a、23a、24aは0次回折光と1次回折光が重なった第2部分光が入射する領域である。
以下においてホログラム面2aとの関係で言及する「回折光」という語はホログラム面2aによって回折された光を意味することに留意されたい。
ホログラム面2aに入射する光のうち、ホログラム面2aの第1象限における領域21a’で回折された1次回折光は、検出セル1B’に入射して、光スポット41a’Bを形成する。領域21aで回折された1次回折光は、検出セルF2c、F1dに入射して、それらを跨ぐ光スポット41aBを形成する。一方、領域21a、21a’ で回折された−1次回折光は、いずれも検出セル1Bに入射して、それぞれ光スポット41aF、41a’Fを形成する。
第2象限における領域22a’ で回折された1次回折光は、検出セル2B’ に入射して光スポット42a’Bを形成する。さらに領域22aで回折された1次回折光は検出セルF2a、F1bに入射して、それらを跨ぐ光スポット42aBを形成する。領域22a、22a’ で回折された−1次回折光は、いずれも検出セル2Bに入射して、それぞれ光スポット42aF、42a’Fを形成する。
第3象限における領域23a’ で回折された1次回折光は、検出セル3B’に入射して光スポット43a’Bを形成する。さらに領域23aで回折された1次回折光は検出セルF2a、F1bに入射して、それらを跨ぐ光スポット43aBを形成する。領域23a、23a’ で回折された−1次回折光は、いずれも検出セル3Bに入射して、それぞれ光スポット43aF、43a’Fを形成する。
第4象限における領域24a’ で回折された1次回折光は、検出セル4B’ に入射して、光スポット44a’Bを形成する。さらに領域24aで回折された1次回折光は検出セルF2c、F1dに入射して、それらを跨ぐ光スポット44aBを形成する。領域24a、24a’ で回折された−1次回折光は、いずれも検出セル4Bに入射して、それぞれ光スポット44aF、44a’Fを形成する。
検出セルのいくつかは導通されており、結果として検出セルの出力信号から以下の8つの信号が得られる。
F1信号:検出セルF1aで得られる信号+検出セルF1bで得られる信号
+検出セルF1cで得られる信号+検出セルF1dで得られる信号
F2信号:検出セルF2aで得られる信号+検出セルF2bで得られる信号
+検出セルF2cで得られる信号+検出セルF2dで得られる信号
C1、C2、C3、C4の各信号:検出セル1B、2B、3B、4Bからそれぞれ出力される信号
C1’、C2’、C3’、C4’の各信号:検出セル1B’、2B’、3B’、4B’からそれぞれ出力される信号
検出器9は、上述の各信号を利用して下記数5〜8の演算を行い、光ディスク信号面へのFE信号、TE1およびTE2信号、光ディスク上のデータの再生信号(RF信号)を生成し、出力する。
FE=F1−F2 (数5)
TE1=(C2’+C3’)−(C1’+C4’) (数6)
TE2=(C2+C3)−(C1+C4) (数7)
RF=C1+C2+C3+C4 (数8)
なお、本実施形態においては検出器9に演算回路(図示せず)が設けられており、その演算回路を利用して演算を行うとするが、これは例である。たとえば検出器9は検出セルに入射した光に応じた信号を出力するのみとし、光ヘッド11の外部、たとえば光ディスクコントローラに、数5〜8の演算を行う演算回路を設けてもよい。なお、上記数6および数7は、数1および数2と同じであるが、説明の便宜のため改めて示している。
得られたFE信号、TE1およびTE2信号は、オフセット検出回路101および信号演算回路104(図1)に送られる。
オフセット検出回路101は、光ディスク6の偏心に起因するTE1信号およびTE2信号の各オフセットを検出する。この検出処理は以下の手順で行われる。
レンズ駆動制御回路105は、FE信号に基づいてレンズ駆動装置12を制御して、光源1から出射される光が情報記録層6a上に焦点を結んだ状態を維持しておく。この状態において、レンズ駆動制御回路105は光ディスク6の径方向に沿って、対物レンズ5および偏光性ホログラム基板2を所定の距離だけ変位(偏心)させる。
一般に、光源1から放射されるレーザ光は近軸で強く、光軸から離れるに従い弱くなっており、不均一な強度分布を示す。そのため、対物レンズ5および偏光性ホログラム基板2のディスク径に沿った偏心(光強度分布に対する偏心)が存在すると、ホログラム面2a上の戻り光200の強度分布はx軸に対して非対称となる。するとTE1およびTE2信号にはオフセットが発生する。その理由は、ホログラム面2aによって回折され、検出器9上のトラッキング検出セル1B、2B、3B、4Bにそれぞれ入射する、回折光41aF、41a’F、42aF、42a’F、43aF、43a’F、44aF、44a’Fの強度分布が変動するためである。また、オフトラック補正検出セル1B’、2B’、3B’、4B’にそれぞれ入射する回折光41a’B、42a’B、43a’B、44a’Bの強度分布が変動するためである。
図5(a)および(b)は、それぞれ、対物レンズ5および偏光性ホログラム基板2が光ディスク6のディスク径方向に沿って偏心したときのTE2およびTE1のオフセット量の変化を示す。横軸は光ディスク6の径方向に沿った偏心量を表し、縦軸は信号のオフセット量を表す。いずれのグラフからも明らかなように、偏心量とオフセット量とは、概ね比例関係にあることが理解される。
オフセット検出回路101は、TE1およびTE2信号に発生するそれぞれのオフセット量δ、εを検出し、補正係数演算回路102へ出力する。
補正係数演算回路102はオフセット量δ、εを受け取って下記数9に基づいて偏心補正係数αの値を求め、得られた値をオフトラック補正係数演算回路103に出力する。
α=ε/δ (数9)
オフトラック補正係数演算回路103は、偏心補正係数αの値を受け取って下記数10に基づいてオフトラック補正係数γを求める。
γ=k×α (数10)
ここでkは重み付け係数であり、正の数であるとする。偏心補正係数αに重み付け係数を乗算して係数γを求めている理由は、偏心補正係数αに対して、光ディスク6の径方向に沿った傾きに起因するTE信号のオフセットを補正するためである。すなわち、重み付け係数kは、傾きに起因するTE信号のオフセットを考慮して定められた値であるといえる。なお、重み付け係数kは固定されていてもよいし、変動してもよい。kをどのように求めるかの説明は後述する。
オフトラック補正係数演算回路103はオフトラック補正係数γを信号演算回路104へ出力する。信号演算回路104は下記数11に基づいてトラッキングエラー信号TEを求める。
TE=TE2−γ×TE1 (数11)
数11の第2項は、γおよびTE1に基づいて得られるオフセット分を意味する。このオフセット分をTE2信号から差し引くことにより、オフセットが補正されたTE信号が得られる。
信号演算回路104は、得られたTE信号をレンズ駆動制御回路105に出力する。レンズ駆動制御回路105はそのTE信号に基づいてレンズ駆動装置12を制御し、トラッキング制御を実現する。
なお信号演算回路104は、オフトラック補正係数γを受け取るとその値を保持している。上述の重み付け係数kと同様、オフトラック補正係数γは固定されていてもよいし、変動してもよい。
たとえば、テストディスクに基づく工場出荷時の設定値を固定値として利用してもよいし、ユーザが光ディスクを装填した直後に係数γを計算して、その光ディスクの装填中はその係数γを固定値として利用してもよい。または、係数γをリアルタイムで計算して、記録/再生処理中は変動させてもよい。
以下、重み付け係数kを算出する方法の第1の例を説明する。
光ディスク6が径方向に沿った傾きを持つ場合、光ディスク6によって反射された光は、光軸に対してディスク径方向に沿った傾きを持って対物レンズ5に入射する。よってホログラム面2a上の戻り光200の強度分布は図3に示すx軸に対して非対称となる。
そのため、偏光性ホログラム基板2によって回折され、検出器基板9上の各検出セルへ入射する光の強度分布が変動し、TE1およびTE2信号には光ディスク6の径方向に沿った傾きに伴い、オフセットが発生する。
図6(a)および(b)は、それぞれ、対物レンズ5および偏光性ホログラム基板2が光ディスク6のディスク径方向に沿って傾きをもつときのTE2およびTE1のオフセット量の変化を示す。横軸は光ディスク6の径方向に沿った傾き量を表し、縦軸は信号のオフセット量を表す。いずれのグラフからも明らかなように、偏心量とオフセット量とは、概ね比例関係にあることが理解される。
ここで、あらかじめオフトラック補正係数演算回路103に蓄積されている傾き補正係数βの値を読み出す。傾き補正係数βの値は、所定の光ディスク(テストディスク)の径方向に沿った傾きを加えた場合に発生する、TE1およびTE2信号に発生するオフセット量ζ、ηを、下記数12に代入して得られる。
β=η/ζ (数12)
なお、各オフセット量はオフセット検出回路101において検出される。補正係数演算回路102は、たとえば内部の除算回路(図示せず)において上述の演算を行えばよい。この結果がオフトラック補正係数演算回路103に送られ、保持される。係数βの値を求めるためのオフセット量ζ、ηの検出および補正係数演算回路102の演算は、後述の重み付け係数kを求めるタイミングで行われてもよい。よってユーザが使用する時には、すでにプリセットされていてもよい。
さらに、この所定の同一のディスクに対して、光ディスク6の径方向に沿って、対物レンズ5および偏光性ホログラム基板2を所定の距離だけ変位(偏心)させ、そのときに発生するTE1およびTE2信号に発生するオフセット量δ、εをオフトラック検出回路101にて検出する。そして、先の例と同様に補正係数演算回路102にて数9を利用して偏心補正係数αの値も求められる。
そして、オフトラック補正係数演算回路103は、偏心補正係数αの値、傾き補正係数βの値およびオフトラック補正係数γ(=k×α)について、下記数15を満たすkの値を求める。
β<γ<α すなわち β/α<k<1 (数13)
一般に、偏光性ホログラム基板2のホログラム面2aにおける領域が図3に示したように分割されている場合、上述の手順で求められた偏心補正係数αと、傾き補正係数βに対して、その比率α/βは、光ディスク装置の対物レンズ5から出射されるレーザ光の光強度分布に起因し、光ディスクの種類によらず、ほぼ一定の値を示し、かつ、β<αが成り立つ。
図7(a)は、光ディスク6のディスク径方向に沿う偏心量とTE信号に発生するオフセット量との関係を示す。各グラフ71、72および73は、それぞれTE’、TE’’およびTEに対応する。
このTE’およびTE’’とは、下記数14および15によって得られる。なおTEは数11に基づいて得られる。
TE’= TE2−α×TE1 (数14)
TE’’= TE2−β×TE1 (数15)
数14に基づくTE’のグラフ71によれば、偏心補正係数αを用いた補正によって偏心量の影響が抑えられている。また、数15に基づくTE’’のグラフ72によれば、傾き補正係数βを用いているため偏心量の補正ができておらず、偏心量に対するオフセットの影響が大きく現れている。
そして数11に基づくTEのグラフ73によれば、偏心に対してTE信号に発生するオフセット量は、TE’に発生するオフセット量よりは大きいが、TE’’に発生するオフセット量より小さいことが理解される。
一方、図7(b)は、光ディスク6のディスク径方向に沿う傾きとTE信号に発生するオフセット量との関係を示す。各グラフ74、75および76は、それぞれ数14、数15および数11によって得られるTE’、TE’’およびTEに対応する。
TE’のグラフ74によれば、偏心補正係数αを用いているため傾き量の補正ができておらず、傾き量に対するオフセットの影響が大きく現れている。またTE’’のグラフ75によれば、傾き補正係数βを用いた補正によって傾き量の影響が抑えられている。
そしてTEのグラフ76によれば、ディスク傾きに対して発生するオフセット量は、TE’’に発生するオフセット量よりは大きいが、TE’に発生するオフセット量より小さい。
以上の図7(a)および(b)の分析から明らかなように、オフトラック補正係数γを用いた数11によるTE信号は、数14による信号TE’や数15による信号TE’’と比較して、偏心や傾きに対して発生するオフセットの低減を両立することができる。
ここで図8および図9を参照しながら、光ディスク装置100の全体的な処理を説明する。以下に説明する一連の処理は、コンピュータプログラムとして記述することが可能である。各演算回路101〜105は、プログラムを実行することによって、各手順に対応する処理を実現できる。各演算回路101〜105は1つの処理チップ(CPU)として実現することも可能であり、その場合には、そのCPUがプログラムを実行することによって各手順に対応する処理を実現できる。
なお、本実施形態においては、光ヘッド11の検出器9等は受けた光に応じてTE1、TE2等の信号を出力するようにハードウェアとして構成されているとするが、ソフトウェア演算によってTE1、TE2等を求めるときには、数5〜数8等の演算処理を行うプログラムを、処理チップ(CPU)が実行すればよい。
図8は、光ディスク装置100によるTE信号の生成処理の手順を示す。ステップS80において、光ヘッド11は装填されている光ディスク6に対してレーザ光を放射する。次のステップS81において、反射光に基づいて、検出器9はサーボ信号(TE1、TE2、FE)を生成する。
ステップS82において、レンズ駆動制御回路105はFE信号に基づいてレンズ駆動装置12を制御し、レーザ光の焦点を光ディスク6の信号面(情報記録層)上に位置させる。その状態で、ステップS83において、レンズ駆動装置12は対物レンズ5および偏光性ホログラム基板2を所定の距離だけ変位(偏心)させる。
ステップS84において、オフセット検出回路101は、TE1信号およびTE2信号にそれぞれ発生するオフセット量δおよびεを検出する。次のステップS85において補正係数演算回路102が偏心補正係数αの値を求めると、ステップS86において、オフトラック補正係数演算回路103は重み付け係数kを設定する。なお、係数kを固定値として取り扱う場合には本ステップはスキップできる。しかし、後述する、係数kを可変値として取り扱う場合には、本ステップにおいてkの値を設定することになる。
ステップS87において、オフトラック補正係数演算回路103は、数10に基づいてオフトラック係数γを求め、信号演算回路104に送る。ステップS88においては、信号演算回路104は、TE1およびTE2信号、および、係数γを数11に代入して、TE信号を求める。
ステップS89において、レンズ駆動制御回路105は得られたTE信号に基づいて、レンズ駆動装置を制御し、対物レンズおよび偏光性ホログラム基板の位置を調整し、トラッキング制御を行う。
図9は、重み付け係数kの設定処理の手順を示す。この処理は、上述のステップS86が行われる前に予め実行されるとする。換言すれば、図9の処理は固定値である重み付け係数kを求めるために予め実行される手順である。この処理は、工場出荷前に実行されてもよいし、ユーザが光ディスクを装填した直後に実行されてもよい。以下では、実行時に装填されている光ディスク6を「テストディスク」という。
ステップS90において、光ディスク装置100は光源1からテストディスクに対してレーザ光を放射する。次のステップS91において、検出器9は反射光に基づいて、サーボ信号(TE1、TE2、FE)を生成する。
ステップS92において、テストディスクに径方向に沿った傾きが加えられると、オフセット検出回路101はTE1およびTE2信号にそれぞれ発生するオフセット量ζ、ηを検出する。ステップS93において、たとえば補正係数演算回路102は、数12に基づいて傾き補正係数βの値を求める。
次に、ステップS94において、同一のディスクに対して、レンズ駆動装置12は光ディスク6の径方向に、対物レンズ5および偏光性ホログラム基板2を所定の距離だけ変位(偏心)させる。その後、ステップS95において、検出器9は再びTE1信号およびTE2信号を生成し、オフセット検出回路101は各信号に発生したオフセット量δおよびεを検出する。
ステップS96において、補正係数演算回路102が偏心補正係数αの値を求めると、ステップS97において、オフトラック補正係数演算回路103はβ/α<k<1を満たす係数kを求める。そして、回路103は求めた係数kの値をプリセット値として内部に格納する。
本実施形態によれば、所定の光ディスクに対して、実測値に基づいて偏心補正係数αの値を求め、その値と重み付け係数kの値を用いてオフトラック補正係数γの値を求める。このオフトラック補正係数γを用いてTE信号を求めるため、径方向に沿った偏心および径方向に沿った傾きが同時に発生した際でも、双方に起因してTE信号に発生するオフセット量をバランスよく低減できる。よってこのTE信号を用いてトラッキング制御を行うと、オフトラックが低減され、安定したトラッキング制御が可能となる。
なお、上述の説明ではメーカが出荷する際のテストディスクを用いるとしたが、これは例である。たとえばユーザが光ディスク装置100を入手した後、記録や再生のために所望の光ディスクを装填するたびに、上述の処理を行ってその光ディスクに最適なオフトラック補正係数γを求め、最適なTE信号を取得してもよい。
次に、重み付け係数kを算出する方法の第2の例を説明する。
この例においては、光ディスク装置100はチルトセンサ106を用いる。チルトセンサ106は、光ディスク6のディスク径方向に沿った傾き量を随時検出する。そして、検出器9は検出された傾き量に基づいて、TE信号に発生するオフセットを補正した上で、TE1信号およびTE2信号を出力する。チルトセンサ106を利用した処理によれば、ディスク径方向に沿った傾きに起因するトラッキングエラー信号TEのオフセットを補正できる。
しかし、傾きに起因するオフセットとは独立して、対物レンズ5および偏光性ホログラム基板2の偏心に伴うオフセットが発生する。この場合、重み付け係数kについてk=1と設定して、オフトラック補正係数γを得ればよい。すなわちγ=αとすればよい。これにより、偏心に伴うTE信号のオフセットを完全にキャンセルできる。
よってこの第2の例によれば、光ディスク6の径方向に沿った偏心および径方向に沿った傾きが同時に発生しても、トラッキングエラー信号TEにはオフセットが発生せず、オフトラックが発生しない安定したトラッキング制御が可能となる。
さらに、重み付け係数kを算出する方法の第3の例を説明する。すなわち、光ヘッド11がレンズ駆動装置12への供給電力に基づいて対物レンズ5および偏光性ホログラム基板2のディスク径方向への偏心量(変位量)を随時検出する。そして、検出器9は検出された偏心量に基づいて、TE信号に発生するオフセットを補正した上で、TE1信号およびTE2信号を出力する。この処理によれば、ディスク径方向に沿った偏心に起因するトラッキングエラー信号TEのオフセットを補正できる。
しかし、先の例とは逆に、光ディスク6のディスク径方向に沿った傾きに起因してTE信号にオフセットが発生する。この場合は、重み付け係数kについてk=β/αと設定してオフトラック補正係数γを得ればよい。すなわちγ=βとすればよい。これにより、傾きに伴うTE信号のオフセットを完全にキャンセルできる。
よってこの第3の例によっても、光ディスク6の径方向に沿った偏心および径方向に沿った傾きが同時に発生しても、トラッキングエラー信号TEにはオフセットが発生せず、オフトラックが発生しない安定したトラッキング制御が可能となる。
重み付け係数kとして、数13に代えて、偏心補正係数αの値および傾き補正係数βの値の平均値を利用してもよい。すなわち、
γ=(α+β)/2 (数16)
を満たすような重み付け係数k(すなわち、k=(α+β)/(2α))の値を用いてもよい。このとき、図7(a)、図7(b)から明らかなように、ディスクの偏心に対してトラッキングエラー信号TEに発生するオフセット量は、信号TE’’に発生するオフセット量の1/2に、ディスク傾きに対してトラッキングエラー信号TEに発生するオフセット量は、信号TE’に発生するオフセット量の1/2となる。したがって、(数16)による重み付け補正係数kを設定することにより、偏心と傾きに対してバランスよくオフセット量を低減することができ、より安定したトラッキング制御が可能となる。
数18によるγは一意の値であるため、γが(α+β)/2を含むように所定の幅を持たせてより広範に設定することもできる。たとえばγとして(α+β)/2±(α+β)/4の範囲を設定し、その範囲内の値をγとして設定してもよい。αの値とβの値の間に含まれるγの中でも、(α+β)/4以上、かつ、(α+β)・3/4以下の範囲に入るγを利用して重み付け係数kを設定することにより、きわめてバランスよく光ディスクの偏心に起因するオフセットおよび光ディスクの径方向に沿った傾きに起因するオフセットを補正することができる。
なお、本実施形態においては、光源1は検出器9上に存在するとしたが、光源1は検出器9上に存在しなくてもよい。このような構成を採用しても、本発明による効果は同様である。
さらに、TE信号を算出するためのTE2信号を、数7に代えて、たとえば下記数17に基づいて求めてもよい。
TE2=C2−C1 あるいは TE2=C3−C4 (数17)
数17によって得られたTE2信号を利用するときは、数11における最適なγの値は、数7を用いる場合と比較して1/2となる。一般に数11でのTE1信号を演算する回路にはノイズや回路オフセットが存在するため、このノイズや回路オフセットもγ倍に増幅される。換言すれば、γの値が小さいほど、ノイズや回路オフセットの影響を低減できるといえる。よって数17に基づいてTE2信号を求めると、より安定したトラッキング制御を行うことができる。
記録再生を行おうとする光ディスクの半径位置に応じてリアルタイムにオフトラック補正係数γを算出し、その半径位置あるいはその近傍領域ごとにγの値を変更してもよい。一般に、光ディスクには半径位置によって複屈折量が異なる。その結果、本実施形態による光ディスク装置100においては、光ディスクの複屈折量に対応する最適な偏心補正係数αの値、傾き補正係数βの値も異なることとなり、最適なオフトラック補正係数γの値も異なる。従って、最適な偏心補正係数α、傾き補正係数βの各値に基づいてオフトラック補正係数γを更新すれば、光ディスクの複屈折量が半径位置によって異なっていても、偏心および径方向に沿った傾きが同時に発生した光ディスクの全体にわたってトラッキング信号TEに発生するオフセット量をより小さくできる。その結果、オフトラックの発生率を低減できるため、さらに安定したトラッキング制御を行うことができる。
(実施形態2)
本実施形態による光ディスク装置は、フォーカス制御を行いながら、対物レンズ5および偏光性ホログラム基板2を変位(偏心)させ、その後、対物レンズを径方向に沿って傾ける。そして、偏心および傾きに起因してTE1およびTE2の各信号にそれぞれ発生するオフセット量を求め、偏心補正係数および傾き補正係数を求める。そしてこれらに基づいて、実施形態1において言及したオフトラック補正係数γを求める。
図10は、本実施形態による光ディスク装置110の機能ブロックの構成を示す。光ディスク装置100は、光ヘッド11と、レンズ駆動装置13と、チルトセンサ106と、オフセット検出回路701と、偏心補正係数演算回路702と、オフトラック補正係数演算回路703と、傾き補正係数演算回路704と、信号演算回路705と、レンズ駆動制御回路706とを含んでいる。
光ヘッド11のチルトセンサ106や、光学系の配置、たとえば偏光性ホログラム基板2のホログラム面のパターン、検出器9上の検出セルパターンは、実施形態1にかかる光ディスク装置の構成と同様であるため、同じ参照符号を付し、その説明は省略する。また、検出器9上の演算回路により生成される各種信号も同じである。
レンズ駆動装置13は、対物レンズ5と偏光性ホログラム基板2を一体で光ディスク6の径方向および厚さ方向へ移動させる機能と、対物レンズ5と偏光性ホログラム基板2を一体で対物レンズ5の主点を中心として光ディスク6の径方向へ沿って所定角度傾ける機能を有する。
図10において、検出器9上のもつ演算回路(図示せず)によって得られた数5から数8の各信号は、信号演算回路705に出力される。レンズ駆動制御回路706は、信号演算回路705より出力される信号を用いて、レンズ駆動装置13を制御、駆動し、トラッキングおよびフォーカス制御を行う。
レンズ駆動制御回路706は数5のFE信号に基づき、レンズ駆動装置13を制御し、光源1から出射されるレーザ光が信号面6a上に集光スポットを結んだ状態で、光ディスク6の径方向に沿って、対物レンズ5および偏光性ホログラム基板2を所定の距離だけ変位(偏心)させる。
すると、実施形態1に関連して説明した原理によって、TE1信号およびTE2信号には対物レンズ5の移動量に比例するオフセットが発生する。オフセット検出回路701は、TE1信号およびTE2信号に発生するそれぞれのオフセット量δ、εを検出して、傾き補正係数演算回路702へ出力する。
傾き補正係数演算回路702は数9と同じ数式に基づいて偏心補正係数αの値を求め、その値をオフトラック補正係数演算回路703へ出力する。
一方、レンズ駆動制御回路706は数5のFE信号に基づき、レンズ駆動装置13を制御し、光源1から出射されるレーザ光が信号面6a上に集光スポットを結んだ状態を維持させる。この状態において、レンズ駆動装置13は光ディスク6の径方向に沿った方向に、対物レンズ5および偏光性ホログラム基板2を対物レンズ5の主点を中心として所定の角度だけ傾ける。この動作は、レンズ駆動制御回路706の制御のもとで行われる。
このときもTE1およびTE2信号には、対物レンズ5の傾き量に比例するオフセットが発生する。図11(a)および(b)は、それぞれ、対物レンズ5および偏光性ホログラム基板2が光ディスク6のディスク径方向に沿って傾きをもつときのTE2およびTE1のオフセット量の変化を示す。なお、これらの変化のしかたは、図6(a)および(b)に示す例と概ね同等である。
オフセット検出回路701は、TE1およびTE2信号に発生するそれぞれのオフセット量ζ’、η’を検出して、傾き補正係数演算回路704へ出力する。
傾き補正係数演算回路704は下記数18に基づいて傾き補正係数β’の値を求め、その値をオフトラック補正係数演算回路703へ出力する。
β’=η’/ζ’ (数18)
次に、オフトラック補正係数演算回路703は、偏心補正係数αの値および傾き補正係数β’の値の間の大きさをもつオフトラック補正係数γ、すなわち
β’<γ<α (数19)
となるγの値を決定する。なお、実施形態1に関連してβ<αが成り立つ理由と同じ理由により、β’<αが成り立つ。
オフトラック補正係数演算回路703は係数γを信号演算回路705へ出力し、信号演算回路705に保持させる。
信号演算回路705はトラッキングエラー信号TEを、数11と同じ数式(TE=TE2−γ×TE1)によって求める。
図12(a)は、光ディスク6のディスク径方向に沿う偏心量とTE信号に発生するオフセット量との関係を示す。グラフ83が、光ディスク装置110の処理により得られたTE信号を示す。各グラフ81および82は、それぞれTE’およびTE’’に対応する。
このTE’およびTE’’とは、下記数20および21によって得られる。なおTEは数11に基づいて得られる。
TE’= TE2−α×TE1 (数20)
TE’’= TE2−β’×TE1 (数21)
実施形態1の説明における数15と異なり、数21においては、傾き補正係数β’が用いられている。
一方、図12(b)は、光ディスク6のディスク径方向に沿う傾き量とTE信号に発生するオフセット量との関係を示す。グラフ86は、光ディスク装置110の処理により得られたTE信号を示す。各グラフ84および85は、それぞれTE’およびTE’’に対応する。
ここで、図12(b)に示したように、ディスクの径方向に沿った傾きに関するTE’’が鎖線85のようになる理由を以下に述べる。
対物レンズ5および偏光性ホログラム基板2が対物レンズ6の主点を中心にディスク径方向に沿って傾いた場合と、光ディスク6が径方向に沿って傾いた場合とでは、いずれも、光ディスク6により反射された光が対物レンズ5の中心軸に対して傾きを持って入射し、ホログラム面2a上の戻り光200の強度分布がx軸に対して非対称になる度合いがほぼ同等となる。そのため、光ディスク6がディスク径方向に沿った傾きを持った場合にTE1およびTE2信号に発生するオフセットは、傾き補正係数β’を用いた数21の演算をすることにより、キャンセルされることになる。
図12(a)によれば、オフトラック補正係数γを用いて補正したTE信号について光ディスク6の偏心に起因して発生するオフセット量は、TE’に発生するオフセット量よりは大きいが、TE’’に発生するオフセット量よりは小さい。一方、図12(b)によれば、光ディスク6の傾きに起因して発生するTE信号のオフセット量は、TE’’に発生するオフセット量よりは大きいが、TE’に発生するオフセット量より小さい。
以上の図12(a)および(b)の分析から明らかなように、オフトラック補正係数γを用いたTE信号は、数20によるTE’や数21による信号TE’’と比較して、偏心や傾きに対して発生するオフセットの低減を両立することができる。このTEによってトラッキング制御を行うと、オフトラックの発生率を低減できるため、安定したトラッキング制御を行うことができる。
なお、本実施形態による光ディスク装置110に関しても、実施形態1による光ディスク装置100の変形例を適用できる。具体的には、重み付け係数kを算出する方法として挙げた例を、概ねそのまま適用できる。
すなわち、チルトセンサ106を用いて傾き量を随時検出し、その傾き量に応じたトラッキングエラー信号のオフセットを補正した上で、γ=αとして偏心に伴うオフセットを完全にキャンセルすることができる。
また、ディスク径方向への偏心量(変位量)を検出し、その偏心量に応じたトラッキングエラー信号のオフセットを補正した上で、γ=β’として傾きに伴うオフセットを完全にキャンセルすることができる。なお、本実施形態による光ディスク装置110への適用に際しては、γ=βではなくγ=β’とする点に留意されたい。
いずれの場合も、TE信号には径方向に沿った偏心および径方向に沿った傾きが同時に発生した際にもオフセットが発生せず、オフトラックが発生しない安定したトラッキング制御が可能となる。
また、数16に関連する説明と同様に、
γ=(α+β’)/2 (数22)
を用いてオフトラック補正係数γを求めてもよい。このときは、図12(a)および(b)から明らかなように、ディスクの偏心に対してトラッキングエラー信号TEに発生するオフセット量は、信号TE’’に発生するオフセット量の1/2であり、一方、ディスク傾きに対してトラッキングエラー信号TEに発生するオフセット量は、信号TE’に発生するオフセット量の1/2となる。したがって、(数23)によるオフトラック補正係数γを設定することにより、ディスクの偏心と傾きに対してバランスよくオフセット量を低減することができ、より安定したトラッキング制御が可能となる。
また、γが(α+β’)/2を含むように所定の幅を持たせてより広範に設定することもできる。たとえばγとして(α+β’)/2±(α+β’)/4の範囲を設定し、その範囲内の値をγとして設定してもよい。
なお本実施形態においても、TE2信号を数17に示す計算によって求めてもよいし、光ディスクの半径位置に応じてリアルタイムにオフトラック補正係数γを算出し、その半径位置あるいはその近傍領域ごとにγの値を変更してもよい。いずれの場合も実施形態1において説明した効果と同じ効果が得られる。
本実施形態に基づく構成のように、所望のディスクに対して実測に基づいたオフトラック補正係数γを求めることは非常に有用である。偏心や傾きに対して発生するオフセット量をより厳密に補正し、抑制できるからである。これにより、より安定したトラッキング制御が可能となり、優れた記録再生性能を有す光ディスク装置を実現することができる。
なお、本実施の形態においては、偏心補正係数α、傾き補正係数β’等を計算する回路を独立して設けたが、1つの回路によって実現してもよい。この場合には回路等の簡素化が図れ、さらなる低コスト化に有利となる。
本発明にかかる光ディスク装置は、偏心および径方向に沿った傾きが同時に発生した光ディスクであっても、それらに起因するトラッキング信号のオフセットをバランスよく低減できる。よって、TE信号に基づくトラッキング制御においてオフトラックの発生を小さくすることが可能となるため、非常に安定した制御を実現できる。
実施形態1による光ディスク装置100の機能ブロックの構成を示す図である。 (a)は光ヘッド11の主要な構成を示す図であり、(b)は光源1周辺を拡大して示す図である。 ホログラム面2aの構成を示す図である。 検出面9aに設けられた検出セルのパターンとその上の光分布の様子を示す図であ。 (a)および(b)は、それぞれ、対物レンズ5および偏光性ホログラム基板2が光ディスク6のディスク径方向に沿って偏心したときのTE2およびTE1のオフセット量の変化を示す図である。 (a)および(b)は、それぞれ、対物レンズ5および偏光性ホログラム基板2が光ディスク6のディスク径方向に沿って傾きをもつときのTE2およびTE1のオフセット量の変化を示す図である。 (a)は光ディスク6のディスク径方向に沿う偏心量とTE信号に発生するオフセット量との関係を示す図であり、(b)は光ディスク6のディスク径方向に沿う傾きとTE信号に発生するオフセット量との関係を示す図である。 光ディスク装置100によるTE信号の生成処理の手順を示すフローチャートである。 重み付け係数kの設定処理の手順を示すフローチャートである。 実施形態2による光ディスク装置110の機能ブロックの構成を示す図である。 (a)および(b)は、それぞれ、対物レンズ5および偏光性ホログラム基板2が光ディスク6のディスク径方向に沿って傾きをもつときのTE2およびTE1のオフセット量の変化を示す図である。 (a)は光ディスク6のディスク径方向に沿う偏心量とTE信号に発生するオフセット量との関係を示す図であり、(b)は光ディスク6のディスク径方向に沿う傾き量とTE信号に発生するオフセット量との関係を示す図である。 従来の光ディスク装置130の機能ブロックの構成を示す図である。 検出器9の検出面の構成を示す図である。 (a)は偏心量と信号TEのオフセット量との関係を示す図であり、(b)は光ディスク6の径方向に沿った傾きの量と信号TEのオフセット量との関係を示す図である。
符号の説明
1 光源
1a レーザ光の発光点
2 偏光性ホログラム基板
2a ホログラム面
3 1/4波長板
4 コリメートレンズ
5 対物レンズ
6 光ディスク
6a 光ディスクの情報記録層
7 光軸
8 +1次回折光
8’−1次回折光
9 光検出器基板
9a 光検出面
10 反射ミラー
11 光ヘッド
12,13 レンズ駆動装置
100、110、130 光ディスク装置
101,701,1101 オフセット検出回路
102,1102 補正係数演算回路
103,703 オフトラック補正係数演算回路
104,705,1103 信号演算回路
105,706,1104 レンズ駆動制御回路
106 チルトセンサ
702 偏心補正係数演算回路
704 傾き補正係数演算回路
200 戻り光
90 仮想発光点


Claims (9)

  1. トラッキングエラー信号に基づいて光ディスクに対するトラッキング制御を行う光ディスク装置であって、
    光ディスクに光を収束させて、前記光ディスクからの反射光を、前記光ディスクのトラックによる0次回折光を主として含む第1部分光、および、前記第1部分光以外の第2部分光に分けて検出して、前記第1部分光に基づいて第1トラッキングエラー信号を生成し、前記第2部分光に基づいて第2トラッキングエラー信号を生成する光ヘッドと、
    補正係数と前記第1トラッキングエラー信号とに基づいて決定される所定のオフセットを前記第2トラッキングエラー信号から差し引くことにより、オフセットが補正されたトラッキングエラー信号を生成する演算部と
    を備え、前記補正係数は、前記光ディスクの偏心に起因するオフセットを補正することが可能な第1の値、および、前記光ディスクの径方向に沿った傾きに起因するオフセットを補正することが可能な第2の値の間の大きさを有する、光ディスク装置。
  2. 前記演算部は、前記第1の値および前記第2の値の平均値を含む所定範囲内に含まれる大きさの補正係数を利用して、前記所定のオフセットを計算する、請求項1に記載の光ディスク装置。
  3. 前記演算部は、第1トラッキングエラー信号と前記補正係数の積に基づいて前記所定のオフセットを計算する、請求項1に記載の光ディスク装置。
  4. 前記光ヘッドは、少なくとも1つの光学素子、および、前記少なくとも1つの光学素子を、前記光ディスクの半径方向に基準位置から所定の距離だけ移動させることが可能な駆動装置を備え、
    前記光ディスク装置は、
    前記少なくとも1つの光学素子の移動に起因して、前記第1トラッキングエラー信号および前記第2トラッキングエラー信号にそれぞれ発生した第1オフセットおよび第2オフセットを検出するオフセット検出部と、
    前記第1オフセットおよび前記第2オフセットに基づいて前記第1の値を計算する係数演算部と
    をさらに備えている、請求項1に記載の光ディスク装置。
  5. 予め保持した前記第2の値、および、前記係数演算部によって計算された前記第1の値とに基づいて前記補正係数を決定する補正係数演算部をさらに備えた、請求項4に記載の光ディスク装置。
  6. 前記光ヘッドは、前記光を収束する対物レンズ、および、前記対物レンズの主点を中心として、前記光ディスクの半径方向に沿って前記対物レンズを傾けることが可能な駆動装置を備え、
    前記光ディスク装置は、
    前記対物レンズの傾きに起因して、前記第1トラッキングエラー信号および前記第2トラッキングエラー信号にそれぞれ発生した第1オフセットおよび第2オフセットを検出するオフセット検出部と、
    前記第1オフセットおよび前記第2オフセットに基づいて前記第2の値を計算する係数演算部と
    をさらに備えている、請求項1に記載の光ディスク装置。
  7. 前記駆動装置は、前記対物レンズを、前記光ディスクの半径方向に基準位置から所定の距離だけ移動させることが可能であり、
    前記オフセット検出部は、前記対物レンズの移動に起因して、前記第1トラッキングエラー信号および前記第2トラッキングエラー信号にそれぞれ発生した第1オフセットおよび第2オフセットを検出し、
    前記係数演算部は、前記第1オフセットおよび前記第2オフセットに基づいて前記第1の値を計算する、請求項6に記載の光ディスク装置。
  8. 前記係数演算部によって計算された前記第1の値および前記第2の値に基づいて前記補正係数を決定する補正係数演算部をさらに備えた、請求項7に記載の光ディスク装置。
  9. 前記光ディスクの半径位置に応じて値が異なる補正係数に基づいて、前記トラッキングエラー信号を生成する、請求項1に記載の光ディスク装置。

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