JP2008241125A - 冷凍装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】スプリットサイクルによる冷凍装置の効率を向上させる。
【解決手段】第1圧縮機11、第2圧縮機14、放熱器15、放熱器15から流出する冷媒を分流する分流器16、分流後の第1冷媒流路を流れる冷媒を減圧する第1減圧器17、分流後の第2冷媒流路を流れる冷媒と第1減圧器で減圧された冷媒とを熱交換させる熱交換器18、第2冷媒流路を流れる冷媒を減圧する第2減圧器19、冷媒を蒸発させる蒸発器20、第1冷媒流路を流れる冷媒を第1圧縮機11で圧縮された後の冷媒に混合させ第2圧縮機14に流入させる合流器13を有する冷凍装置1において、第2圧縮機14に流入する冷媒の過熱度が第1の値以上となり、熱交換器18に流入する第1冷媒流路を流れる冷媒の温度と第2冷媒流路を流れる冷媒の温度との差が第2の値以上となる条件の下、第1減圧器17の開度を増やすように制御する。
【選択図】図5

Description

この発明は、冷凍装置に関し、とくに冷凍装置の効率を向上させる技術に関する。
一般に冷凍装置においては、放熱器で熱交換される水や空気等の相手方物質の温度が高い場合、蒸発器入口のエンタルピが大きくなって冷凍サイクルの効果が低下する。このため、高圧側の圧力を上げて冷媒の蒸発器での蒸発作用を向上させる必要があるが、これにより圧縮機の圧縮比が高くなり、圧縮機入力が増大して成績係数が低下してしまうという問題があった。
この問題を解決するための構成として、例えば特許文献1には、図6に示す構成からなる冷凍装置が開示されている。この冷凍装置10はいわゆるスプリットサイクル(二段圧縮一段膨張中間冷却サイクル)を適用したものであり、第1圧縮機11、第1圧縮機11で昇圧された冷媒をさらに昇圧する第2圧縮機14、放熱器15、分流器16、第1減圧器17、熱交換器18、第2減圧器19、蒸発器20、及びアキュムレータ21を有している。この冷凍装置10では、放熱器15から出た冷媒は分流器16において第1の冷媒流路と第2の冷媒流路に分流される。このうち第1冷媒流路を流れる冷媒は第1減圧器17を経て熱交換器18に供給され、第2冷媒流路を流れる冷媒は熱交換器18に供給され、これらは熱交換器18で熱交換する。一方、蒸発器20から出た冷媒は第1圧縮機11の低圧部に吸込まれ、熱交換器18から流出する第1冷媒流路を流れる冷媒は第1圧縮機11から流出する冷媒と合流器13で混合して圧縮手段の中間圧部に吸込まれる。
上記の構成からなるスプリットサイクルを用いた冷凍装置10では、分流器16で分流され第1減圧器17で減圧された第1冷媒流路を流れる冷媒と、分流器16から熱交換器18に流れ込んだ第2冷媒流路を流れる冷媒とが熱交換器18で熱交換される。このため、第2冷媒流路を流れる冷媒が冷却されて蒸発器20の入口部分における冷媒のエンタルピが減少し、成績係数を低下させることなく冷凍能力を維持することが可能となる。
特開2006−242557号公報
ところで、上記冷凍装置10における圧縮機の効率は、第1圧縮機11の圧縮比をPlow、第2圧縮機14の圧縮比をPhighとした場合、第1圧縮機11と第2圧縮機14との間の冷媒の圧力(以下、中間圧Pmidと称する。)が、次式
mid=√(Plow×Phigh) ・・・(1)
の関係となるように第1減圧器17の開度を設定した場合に最大となることが知られている。
しかしながら、第1減圧器17の開度と成績係数(COP:Coefficient Of Performance)の関係を実際に測定してみると、例えば図7Aに示すように(図7Bに図7Aに示す各開度に対応する分流比(第1冷媒流路を流れる冷媒の流量/(第1冷媒流路を流れる冷媒の流量+第2冷媒流路を流れる冷媒の流量))を示す)、第1減圧器17の開度(減圧量)を増大させるにつれ成績係数が増大している。なお、図7Aの縦軸に示すCOP比とは、第1減圧器17を全閉にした時の成績係数(COP)を1とした場合の比である。
ここで成績係数(COP)は、冷凍サイクルの効率と圧縮機(第1圧縮機11及び第2圧縮機14)の効率との積に比例し、次の関係がある。
成績係数(COP)=K×(冷凍サイクルの効率)×(圧縮機の効率)・・・(2)
Kは比例定数
従って、図7A及び(2)式によれば、第1圧縮機11の圧縮比Plowと第2圧縮機14の圧縮比Phighとの関係が1:1からずれることによる第1圧縮機11及び第2圧縮機14の効率の低下分より、第1減圧器17を開くことによる冷凍サイクルの効率の増加分の方が大きいことがわかる。これは第1圧縮機11及び第2圧縮機14の効率が最大になるように、すなわち、第1圧縮機11の圧縮比Plowと第2圧縮機14の圧縮比Phighとの関係が(1)式の関係となるように第1減圧器17の開度を制御したとしても、冷凍装置10全体としてみると効率が必ずしも最適化されるわけではないことを示している。
しかしながら、第1減圧器17を開き過ぎてしまうと第2圧縮機14に流入する第1冷媒の過熱度が充分に取れず、液圧縮等の問題が生じ、第2圧縮機14の耐久性及び信頼性が低下する。また第1減圧器17を開くことにより熱交換器18に流入する第1冷媒流路を流れる冷媒と第2冷媒流路を流れる冷媒との温度差(熱交換器温度差)が小さくなると、熱交換が充分に行われなくなり、スプリットサイクルの効果が減殺されてしまう。
本発明はこのような問題に鑑みてなされたもので、冷凍装置の効率を向上させることが可能な冷凍装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明のうちの主たる発明は、冷凍装置であって、ガス冷媒を圧縮する第1圧縮機と、前記第1圧縮機で圧縮されたガス冷媒をさらに圧縮する第2圧縮機と、前記第2圧縮機で圧縮された前記ガス冷媒の熱を放熱させる放熱器と、前記放熱器から出た冷媒を第1冷媒流路と第2冷媒流路とに分流する分流器と、前記第1冷媒流路を流れる冷媒を減圧する第1減圧器と、前記第1減圧器で減圧された冷媒の蒸発作用にて前記第2冷媒流路を流れる冷媒を冷却する熱交換器と、前記熱交換器で冷却された後の冷媒を第2減圧器で減圧させた後、蒸発器にて蒸発させるとともに前記第1圧縮機の吸込み側に供給するように構成し、前記熱交換器を経た後の前記第1冷媒流路を流れる冷媒を、前記第1圧縮機で圧縮された後の冷媒に混合させて前記第2圧縮機の吸込み側に供給する合流器と、前記熱交換器の前後の第1冷媒流路を流れる冷媒の温度差が第1の値以上である場合に前記第1減圧器の減圧量を減らす方向に制御する制御部とを有することとする。
本発明によれば、熱交換器の前後の第1冷媒流路を流れる冷媒の温度差が第1の値以上である場合に、すなわち、第1冷媒流路を流れる冷媒の過熱度が第1の値以上である場合に、第1減圧器の減圧量を減らす方向に制御がなされる。このため、第1冷媒流路を通って第2圧縮機に戻される冷媒の過熱度が取れずに液圧縮等の問題が生じてしまうようなことのない範囲で第1減圧器の開度(減圧量)を設定することが可能となり、冷凍効率が最大化されるように冷凍装置を制御することが可能となる。
また本発明の他の主たる発明の1つは、請求項1に記載の冷凍装置であって、前記熱交換器に流入する前記第1冷媒流路を流れる冷媒の温度と前記熱交換器に流入する前記第2冷媒流路を流れる冷媒の温度との温度差が予め設定された第2の値以上となった際に、前記第1減圧器の減圧量を減らす方向に制御することとする。
本発明によれば、熱交換器の前後の第1冷媒流路を流れる冷媒の温度差(過熱度)が第1の値以上であり、かつ、熱交換器に流入する第1冷媒流路を流れる冷媒の温度と熱交換器に流入する第2冷媒流路を流れる冷媒の温度との温度差(熱交換器温度差)が予め設定された第2の値以上となった際に第1減圧器の減圧量を減らす方向に制御がなされる。このため、第1冷媒流路を通って第2圧縮機に戻される冷媒の過熱度が取れずに液圧縮等の問題が生じてしまうようなことがなく、かつ、熱交換器温度差が不十分となってスプリットサイクルの効果が減殺されてしまうようなことのない範囲で、第1減圧器の開度(減圧量)を設定することが可能となり、冷凍効率が最大化されるように冷凍装置を制御することが可能となる。
本発明によれば、冷凍装置の効率を向上させることができる。
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。図1に本発明の一実施形態として説明する冷凍装置1の構成を示している。冷凍装置1は、二酸化炭素を冷媒とする冷凍サイクルを示している。同図に示すように、冷凍装置1は、第1圧縮機11、中間冷却器12、合流器13、第2圧縮機14、放熱器15、分流器16、第1減圧器17、熱交換器18、第2減圧器19、蒸発器20、アキュムレータ21(液分離器)、第1センサ31、第2センサ32、第3センサ33、及び制御部40を含んで構成されている。
第1圧縮機11及び第2圧縮機14は、冷媒(ガス冷媒)を吸入圧縮する。
中間冷却器12は、第1圧縮機11から吐出される冷媒を外気等と熱交換させて冷却し、第2圧縮機14に吸込まれる冷媒の温度を低下させる。中間冷却器12を設けることにより第2圧縮機14から流出する冷媒の温度上昇が抑えられて冷凍装置1の冷凍効率を向上させることができる。なお、本発明の実施に際し、中間冷却器12は必ずしも必須の要素ではない。
第2圧縮機14は、第1圧縮機11で圧縮された冷媒をさらに高圧に圧縮する。放熱器15(ガスクーラ)は、外気や水等と熱交換させることにより冷媒を冷却する。分流器16は、放熱器15から流出する冷媒を第1冷媒流路と第2冷媒流路とに分流する。このうち第1冷媒流路を流れる冷媒は第1減圧器17側へ、第2冷媒流路を流れる冷媒は熱交換器18側へそれぞれ供給される。
第1減圧器17は、開度(減圧量)が可変の電動膨張弁で構成され、分流器16から流出する冷媒(オイルとの混合物)を減圧する。第1減圧器17は、後述するように制御部40によってその開度が制御され、通過する冷媒の量を制御することができる。
熱交換器18は、第1減圧器17によって減圧された冷媒と分流器16から流入される第2冷媒流路を流れる冷媒とを熱交換させる。すなわち、第1冷媒流路を流れる冷媒は第1減圧器17を経て熱交換器18で蒸発し、第2冷媒流路を流れる冷媒を冷却する。
第2減圧器19は、第1減圧器17と同様の構成を有し、熱交換器18から流出する冷媒を減圧する。蒸発器20は、第2冷媒を流れる冷媒を蒸発させる。蒸発器20としては、例えば、乾式、又は満液式のものが用いられる。アキュムレータ21は、蒸発器20から流出する冷媒に含まれる液体成分を分離する。合流器13は、第1圧縮機11で圧縮された冷媒に、熱交換器18から戻される冷媒を混合する。
第1センサ31は、熱交換器18に供給される(流入する)第1冷媒流路を流れる冷媒の温度を検出する。第2センサ32は、熱交換器18に供給される(流入する)第2冷媒流路を流れる冷媒の温度を検出する。第3センサ33は、熱交換器18から流出する第1冷媒流路を流れる冷媒の温度を検出する。
第1センサ31、第2センサ32、及び第3センサ33は、サーミスタ等の温度検出センサであり、第1センサ31は第1冷媒流路の熱交換器18の入口近傍に、第2センサ32は第2冷媒流路の熱交換器18の入口近傍に、第3センサ33は第1冷媒流路の熱交換器18の出口近傍に、それぞれ取り付けられている。
制御部40は、第1センサ31、第2センサ32、及び第3センサ33が測定する温度に基づき、第1減圧器17の開度(減圧量)を制御する装置である。図2に制御部40の構成を示している。同図に示すように、制御部40は、バスを介して接続された、CPU411、メモリ412、入力インタフェース413、及び出力インタフェース414を有する。入力インタフェース413は、第1センサ31、第2センサ32、及び第3センサ33と通信可能に接続し、各センサ31,32,33の測定値を受信する。出力インタフェース414は、第1減圧器17と通信可能に接続し、第1減圧器17の開度を制御するための制御信号を第1減圧器17に送信する。
次に図3に示すp−h線図(モリエル線図)とともに冷凍装置1のサイクルについて説明する。同図において、aは飽和液線、bは飽和蒸気線、Cは冷媒(二酸化炭素)の臨界点である。
まず第1圧縮機11で冷媒は所定の圧力(以下、中間圧と称する。)まで圧縮される(符号1→2の過程)。中間圧まで圧縮された冷媒は中間冷却器12で冷却された後、合流器13に流入する。合流器13では、中間冷却器12から流入する冷媒と、分流器16で分流されて熱交換器18から第1冷媒流路を通じて戻される冷媒とが混合される(符号2→3の過程)。
合流器13で混合された冷媒は次に第2圧縮機14に流入する。従って、第1冷媒流路を流れる冷媒は、第1圧縮機11で圧縮された後の冷媒に混合されて第2圧縮機14の吸込み側に供給される。合流器13から第2圧縮機14に流入した冷媒は、第2圧縮機14においてさらに高圧に圧縮された後、放熱器15に流入する(符号3→4の過程)。放熱器15に流入した冷媒は、次に外気等の相手方物質と熱交換されて所定温度まで冷却され(符号4→5の過程)、分流器16に流入する。
分流器16に流入した冷媒は、第1冷媒流路を流れる冷媒と第2冷媒流路を流れる冷媒とに分離される。このうち第1冷媒流路を流れる冷媒は第1減圧器17側の冷媒回路に、第2冷媒流路を流れるは熱交換器18に繋がる冷媒回路に流入する。第1減圧器17に流入した冷媒は、次に第1減圧器17において減圧されて冷却された後(符号5→7の過程)、熱交換器18に流入し、第2冷媒流路を流れる冷媒と熱交換する。すなわち、第1減圧器17で減圧された第1冷媒流路を流れる冷媒の蒸発作用によって第2冷媒流路を流れる冷媒が冷却される。
図3において、符号5→6の過程は熱交換器18における第2冷媒流路を流れる冷媒が辿る過程であり、他方、符号7→3の過程は熱交換器18における第1冷媒流路を流れる冷媒が辿る過程である。同図に示すように、熱交換器18において第1冷媒流路を流れる冷媒と第2冷媒流路を流れる冷媒とが熱交換して第2冷媒流路を流れる冷媒のエンタルピは減少する(符号5→6の過程)。すなわち、符号8→1の過程におけるエンタルピの変化量が大きくなって、冷凍装置1の冷凍効率が向上する。なお、符号5→6の過程におけるエンタルピの減少量が符号7→3の過程におけるエンタルピの増加量より少ないのは、蒸発器20に流す冷媒の流量を確保するためである。
熱交換器18を通過した後の第2冷媒流路を流れる冷媒は、次に第2減圧器19で減圧及び冷却されて液化する(符号6→8の過程)。そして第2減圧器19で減圧された冷媒は、蒸発器20に流入する。蒸発器20では、冷媒が外気等の相手方物質と熱交換されて気化し(符号8→1の過程)、アキュムレータ21において液体成分が分離された後、第1圧縮機11に流入する。
熱交換器18において第2冷媒流路を流れる冷媒と熱交換された後の第1冷媒流路を流れる冷媒は、熱交換器18と合流器13とを結ぶ冷媒回路を通って合流器13に流入する。
次に制御部40によって行われる第1減圧器17の開度制御について説明する。
図4に制御部40の機能を示している。測定値取得部421は、第1センサ31、第2センサ32、及び第3センサ33から入力される測定値を取得する。過熱度算出部422は、第1センサ31及び第3センサ33から入力される測定値の温度の差によって第2圧縮機14に流入する第1冷媒流路を流れる冷媒の過熱度を求める。より具体的には、過熱度算出部422は、第1センサ31の測定値から求まる熱交換器18に供給される(流入する)第1冷媒の温度と、第3センサ33の測定値から求まる熱交換器18から流出する第1冷媒の温度との差から、第2圧縮機14に流入する第1冷媒の過熱度を求める。
熱交換器温度差算出部423は、第1センサ31の測定値から求まる熱交換器18に供給される(流入する)第1冷媒の温度と、第2センサ32の測定値から求まる熱交換器18に供給される(流入する)第2冷媒の温度との差(以下、熱交換器温度差と称する。)を求める。
減圧器制御部424は、過熱度算出部422によって求められる上記過熱度と、熱交換器温度差算出部423によって求められる上記熱交換器温度差とに基づいて、第1減圧器17の開度を制御する。
なお、以上に説明した制御部40の各機能は、制御部40のハードウエアにより、又は、CPU411がメモリ412に記憶されているプログラムを実行することにより実現される。
次に、図5に示すフローチャートとともに、制御部40によって行われる第1減圧器17の開度制御に関する処理について説明する。なお、図5に示す処理は、リアルタイムに実行してもよいし、例えば数秒〜数十秒程度の制御周期で定期的に実行するようにしてもよい。また減圧器制御部424が第1減圧器17の開度を変更した場合にその影響が第1乃至第3センサ31〜33の測定値に現れるのに要する時間よりも長い時間をおいて実行するようにしてもよい。また図5に示す処理の他、制御部40は、蒸発器20出入口の冷媒温度等に基づく過熱度制御等のため、第1減圧器17及び第2減圧器19の開度制御を行っている。
図5において、S511では、測定値取得部421が、第1乃至第3センサ31〜33の測定値を取得する。S512では、過熱度算出部422が、第1センサ31の測定値と第3センサ33の測定値とから、第2圧縮機14に流入する第1冷媒流路を流れる冷媒の過熱度を求める。
S513では、減圧器制御部424が、過熱度算出部422によって求められた過熱度と予め設定されてメモリ412に記憶されている第1の値と比較する。比較の結果、過熱度が第1の値以上である場合には(S513:YES)、S514に進む。一方、過熱度が第1の値未満である場合には(S513:NO)、第1減圧器17の開度を変更することなく処理を終了する。なお、第1の値は、第2圧縮機14において液圧縮が生じない程度に、第1冷媒流路を流れる冷媒の過熱度を充分に取ることができる値に設定される。
S514では、熱交換器温度差算出部423が、第1センサ31の測定値から求まる熱交換器18に供給される(流入する)第1冷媒流路を流れる冷媒の温度と、第2センサ32の測定値から求まる熱交換器18に供給される(流入する)第2冷媒流路を流れる冷媒の温度との差、すなわち熱交換器温度差を求める。
S515では、減圧器制御部424が、熱交換器温度差算出部423によって求められた熱交換器温度差と予め設定されてメモリ412に記憶されている第2の値とを比較する。比較の結果、熱交換器温度差が第2の値以上である場合には(S515:YES)、予め設定されている少量だけ第1減圧器17の開度を増して第1減圧機17の減圧量を減らす方向に制御する(516)。なお、上記第2の値は、熱交換器18における熱交換が不十分となってスプリットサイクルによる効果が減殺されない値に設定される。また上記少量は、冷凍装置1の運転状態に過大な影響を与えない程度の大きさに設定される。一方、熱交換器温度差が第2の値未満である場合には(S515:NO)、第1減圧器17の開度を変更することなく処理を終了する。
以上のように、本実施形態の冷凍装置1によれば、第2圧縮機14に流入する第1冷媒流路を流れる冷媒の過熱度が充分に取れる範囲内で第1減圧器17の開度(減圧量)の制御が行われる。このため、液圧縮等の現象が発生して冷凍装置1の信頼性や耐久性を低下させることの無い範囲で、冷凍装置1の効率(成績係数)を向上させることができる。また熱交換器温度差が充分に取れる範囲内で第1減圧器17の開度制御が行われるため、熱交換器温度差が不十分となってスプリットサイクルの効果が減殺されてしまうことの無い範囲で、冷凍装置1の効率(成績係数)を向上させることができる。また外気温等の冷凍装置1の運転環境が変化しても、上記過熱度と上記熱交換器温度差とが適切な値に維持され、冷凍装置1の効率(成績係数)が最大となるように冷凍装置1を好適な運転状態に維持することができる。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、以上の説明は本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明はその趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
例えば、以上の実施形態では、蒸発器20における熱交換により外気等の被冷却物質を冷却する冷凍装置1について説明したが、本発明は放熱器15から放熱される熱を利用して給湯水の温度を上昇させる給湯器等に適用することもできる。
本発明の一実施形態として示す冷凍装置1の構成を示す図である。 本発明の一実施形態として示す制御部40のハードウエア構成である。 本発明の一実施形態として示す冷凍装置1のp−h線図(モリエル線図)である。 本発明の一実施形態として示す制御部40の機能である。 本発明の一実施形態として示す制御部40によって行われる第1減圧器17の開度制御に関する処理を説明するフローチャートである。 冷凍装置の一例を示す図である。 第1減圧器17の開度と成績係数(COP比)の関係を示すグラフである。 図7Aに示す各開度に対応する分流比である。
符号の説明
1 冷凍装置
11 第1圧縮機
13 合流器
14 第2圧縮機
15 放熱器
16 分流器
17 第1減圧器
18 熱交換器
19 第2減圧器
20 蒸発器
31 第1センサ
32 第2センサ
33 第3センサ
40 制御部
421 測定値取得部
422 過熱度算出部
423 熱交換器温度差算出部
424 減圧器制御部

Claims (6)

  1. ガス冷媒を圧縮する第1圧縮機と、
    前記第1圧縮機で圧縮されたガス冷媒をさらに圧縮する第2圧縮機と、
    前記第2圧縮機で圧縮された前記ガス冷媒の熱を放熱させる放熱器と、
    前記放熱器から出た冷媒を第1冷媒流路と第2冷媒流路とに分流する分流器と、
    前記第1冷媒流路を流れる冷媒を減圧する第1減圧器と、
    前記第1減圧器で減圧された冷媒の蒸発作用にて前記第2冷媒流路を流れる冷媒を冷却する熱交換器と、
    前記熱交換器で冷却された後の冷媒を第2減圧器で減圧させた後、蒸発器にて蒸発させるとともに前記第1圧縮機の吸込み側に供給するように構成し、
    前記熱交換器を経た後の前記第1冷媒流路を流れる冷媒を、前記第1圧縮機で圧縮された後の冷媒に混合させて前記第2圧縮機の吸込み側に供給する合流器と、
    前記熱交換器の前後の第1冷媒流路を流れる冷媒の温度差が第1の値以上である場合に前記第1減圧器の減圧量を減らす方向に制御する制御部と
    を有すること
    を特徴とする冷凍装置。
  2. 請求項1に記載の冷凍装置であって、
    前記制御部は、前記熱交換器に流入する前記第1冷媒流路を流れる冷媒の温度と前記熱交換器に流入する前記第2冷媒流路を流れる冷媒の温度との温度差が予め設定された第2の値以上となった際に、前記第1減圧器の減圧量を減らす方向に制御すること
    を特徴とする冷凍装置。
  3. 請求項1に記載の冷凍装置であって、
    前記熱交換器に供給される前記第1冷媒流路を流れる冷媒の温度を測定する第1センサと、前記熱交換器から出た前記第1冷媒流路を流れる冷媒の温度を測定する第3センサと を有し、
    前記制御部は、前記第1センサ及び前記第3センサの計測値に基づいて前記第1減圧器の減圧量を減らす方向に制御すること
    を特徴とする冷凍装置。
  4. 請求項2に記載の冷凍装置であって、
    前記熱交換器に供給される前記第1冷媒流路を流れる冷媒の温度を測定する第1センサと、前記熱交換器に供給される前記第2冷媒流路を流れる冷媒の温度を測定する第2センサとを有し、
    前記制御部は、前記第1センサ及び前記第2センサの計測値に基づいて前記第1減圧器の減圧量を減らす方向に制御すること
    を特徴とする冷凍装置。
  5. 請求項1又は2に記載の冷凍装置であって、
    前記冷媒は二酸化炭素であり、
    前記放熱器にて前記冷媒が超臨界状態となっていること
    を特徴とする冷凍装置。
  6. 請求項1又は2に記載の冷凍装置であって、
    前記第1圧縮機と前記第2圧縮機とを結ぶ冷媒回路中に、前記第1圧縮機から吐出される冷媒を冷却する中間冷却器が設けられていること
    を特徴とする冷凍装置。
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