JP2008240966A - 回転速度検出装置付き軸受装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】芯金とパルス検知センサとの一体モールドが不要で設計自由度が高く、かつ、芯金を装着した軸受組み立て状態においてもパルス検知センサ部分を取り外した形でハンドリングでき、搬送時等の便宜を図ることができる回転速度検出装置付き軸受装置を提供する。
【解決手段】内輪延出部及び外輪延出部が形成する環状隙間RS内にて、それら内輪延出部及び外輪延出部の非回転側となるセンサ取付対象部に、センサホルダ6の環状の芯金を嵌着し、その芯金に一体形成されるセンサ収容部に対し、パルス検知センサ12をアキシャル方向挿入する形で装着する。芯金とパルス検知センサ12とを構造的に分離することができるので一体モールドが不要となり、従来の構造と比較して設計自由度を大幅に高めることができる。また、芯金を装着した軸受組み立て状態においてもパルス検知センサ12部分を取り外した形でハンドリングでき、搬送時等の便宜を図ることができる。
【選択図】図2
【解決手段】内輪延出部及び外輪延出部が形成する環状隙間RS内にて、それら内輪延出部及び外輪延出部の非回転側となるセンサ取付対象部に、センサホルダ6の環状の芯金を嵌着し、その芯金に一体形成されるセンサ収容部に対し、パルス検知センサ12をアキシャル方向挿入する形で装着する。芯金とパルス検知センサ12とを構造的に分離することができるので一体モールドが不要となり、従来の構造と比較して設計自由度を大幅に高めることができる。また、芯金を装着した軸受組み立て状態においてもパルス検知センサ12部分を取り外した形でハンドリングでき、搬送時等の便宜を図ることができる。
【選択図】図2
Description
この発明は、回転速度検出装置付き軸受装置に関する。
回転センサは光学式のロータリーエンコーダが広く使用されているが、自動車の足回り系統の回転検知には、汚れ付着等による誤検出を防止するために磁気式の回転センサが使用されることが多い。磁気式の回転センサには種々の方式があるが、検知対象物と共に回転する磁性被検知体に磁気ギャップを介して、磁気ヘッド、磁気抵抗効果素子あるいはホール素子といった磁界検出素子を配置し、磁性被検知体の回転に基づく磁気ギャップ内の磁界変動を測定し、その検出波形を用いて回転角度を算出する方式が、センサ構造が比較的簡便であり精度も高いことから広く使用されている。
近年、上記のような磁気式回転センサをアンチロックブレーキシステム(ABS)等の制御に用いるため、車軸を支持する転がり軸受として、該多極着磁した永久磁石リングからなるパルサーリングとパルス検知センサとを取り付けた転がり軸受が採用されている(特許文献1)。この構成においては、外輪部材と内輪部材との間に形成されるアキシャル方向のリング状開口部に環状の芯金が嵌着するとともに、その芯金にパルス検知センサが、出力コネクタとともに環状の樹脂モールドにより一体化された構造となっている。
しかし、上記の構成では、芯金とパルス検知センサとが樹脂モールドにより一体不可分に結合された構造となるため、芯金とパルス検知センサとの一括インサート成形を考慮した複雑な樹脂モールド形状となり、設計の自由度が低くなる上、金型コストの高騰も招く。また、芯金を装着した軸受組み立て状態ではパルス検知センサ部分も必ず随伴する形となり、軸受からパルス検知センサのコネクタ等が突出して、搬送時等に邪魔になりやすい。
本発明の課題は、軸受の内輪/外輪間のアキシャル方向端面の環状隙間に、パルス検知センサをアキシャル方向に芯金とともに挿入配置した構造において、芯金とパルス検知センサとの一体モールドが不要で設計自由度が高く、かつ、芯金を装着した軸受組み立て状態においてもパルス検知センサ部分を取り外した形でハンドリングでき、搬送時等の便宜を図ることができる回転速度検出装置付き軸受装置を提供することにある。
上記の課題を解決するための、本発明の回転速度検出装置付き軸受装置は、
アキシャル方向に配列する複数の軌道面が内周面に形成された外輪部材と、軌道面の各々に対向する軌道面が外周面に形成された内輪部材と、外輪部材と内輪部材との対向する軌道面間に介在する複列の転動体とを有し、それら内輪部材と外輪部材とが、転動体よりもアキシャル方向第一端側に延出する内輪延出部及び外輪延出部を形成する軸受本体と、
内輪延出部及び外輪延出部とが形成する環状隙間内にて、それら内輪延出部及び外輪延出部との回転側となるものをパルサーリング取付対象部としてこれに同心的に取り付けられたパルサーリングと、
それら内輪延出部及び外輪延出部との非回転側となるものをセンサ取付対象部として、環状隙間内にてセンサ取付対象部の周側面に嵌着される環状の芯金と、該芯金に対し、環状隙間内にてアキシャル方向第一端側に開口する形で一体形成されるセンサ収容部とを有した金属製のセンサホルダと、
環状隙間内に嵌着されたセンサホルダのセンサ収容部に対し、アキシャル方向第一端側からアキシャル方向に挿入され、パルサーリングに対しセンシング面がラジアル方向のエアギャップを介して対向するように装着されるパルス検知センサと、を備えたことを特徴とする。
アキシャル方向に配列する複数の軌道面が内周面に形成された外輪部材と、軌道面の各々に対向する軌道面が外周面に形成された内輪部材と、外輪部材と内輪部材との対向する軌道面間に介在する複列の転動体とを有し、それら内輪部材と外輪部材とが、転動体よりもアキシャル方向第一端側に延出する内輪延出部及び外輪延出部を形成する軸受本体と、
内輪延出部及び外輪延出部とが形成する環状隙間内にて、それら内輪延出部及び外輪延出部との回転側となるものをパルサーリング取付対象部としてこれに同心的に取り付けられたパルサーリングと、
それら内輪延出部及び外輪延出部との非回転側となるものをセンサ取付対象部として、環状隙間内にてセンサ取付対象部の周側面に嵌着される環状の芯金と、該芯金に対し、環状隙間内にてアキシャル方向第一端側に開口する形で一体形成されるセンサ収容部とを有した金属製のセンサホルダと、
環状隙間内に嵌着されたセンサホルダのセンサ収容部に対し、アキシャル方向第一端側からアキシャル方向に挿入され、パルサーリングに対しセンシング面がラジアル方向のエアギャップを介して対向するように装着されるパルス検知センサと、を備えたことを特徴とする。
上記構成によると、内輪延出部及び外輪延出部が形成する環状隙間内にて、それら内輪延出部及び外輪延出部の非回転側となるセンサ取付対象部に、センサホルダの環状の芯金を嵌着し、その芯金に一体形成されるセンサ収容部に対し、パルス検知センサをアキシャル方向挿入する形で装着するようにした。これにより、芯金とパルス検知センサとを構造的に分離することができるので一体モールドが不要となり、従来の構造と比較して設計自由度を大幅に高めることができる。また、芯金を装着した軸受組み立て状態においてもパルス検知センサ部分を取り外した形でハンドリングでき、搬送時等の便宜を図ることができる。
センサ収容部は、パルス検知センサのアキシャル方向への挿入に伴いラジアル方向に弾性変位するとともに、該パルス検知センサが当該センサ収容部内の装着位置に到達するに伴い弾性復帰して、該パルス検知センサ側に形成された被係合部と係合することにより、該パルス検知センサのセンサ収容部からの抜け止めする抜け止め部を形成することができる。このような抜け止め部の形成により、センサ収容部にパルス検知センサをワンタッチで確実に装着することができ、かつ、装着後のパルス検知センサの脱落も生じにくい。
具体的には、センサホルダの芯金は、環状隙間を形成するセンサ取付対象部の周側面からラジアル方向に離間した位置に配置される筒状本体部を有するよう構成できる。該筒状本体部には、センサ収容部の形成位置に対応してラジアル方向に貫通する形でパルス検知センサのセンシング面を露出させる窓部を形成することができる。そして、センサ収容部は、筒状本体部の環状隙間の開口側と反対側に位置する端縁からラジアル方向にてセンサ取付対象部の周側面に近づく向きに延出する第一部分と、該第一部分の先端から、パルス検知センサのセンシング面の裏側にまわり込む形でアキシャル方向第一端側に延出する第二部分とを有するポケット状に形成できる。パルス検知センサは筒状本体部と第二部分とが形成する装着開口から、第一部分の弾性変形により、該第二部分の筒状本体部に対する対向間隔を拡大しつつ該センサ収容部に押し込み装着することができる。筒状本体部に上記のようなポケット状のセンサ収容部を一体化したセンサホルダは、鋼板等の板金材料の打抜ないしプレス曲げ加工により容易に製造することができる。
この場合、センサ収容部の第二部分の装着開口の形成側となる先端部には、筒状本体部に対する対向間隔を縮小する形で抜け止め部を形成できる。パルス検知センサには、ラジアル方向にてセンシング面の裏面側に前述の被係合部を凹状に形成することができる。この構成により、センサ収容部に抜け止め部を簡便に形成できる。
センサホルダの芯金には、筒状本体部のセンサ収容部の形成側となる周側面に、該センサ収容部を配置するために周方向の一部が切り欠かれた補強樹脂リングを一体化することができる。これにより、補強樹脂リングを補強した状態で芯金を軸受に取り付けることができ、組み付け時における芯金の変形等を生じにくくすることができる。また、パルス検知センサから、環状隙間を充填する補強樹脂リングが分離されるので、組み付け前のパルス検知センサの樹脂成形部分の軽量化及び小形化を図ることができ、組み付けハンドリングも容易となる。
一方、センサホルダのセンサ収容部をラジアル方向両側がともに開放した形態で形成しておけば、パルス検知センサのラジアル方向両側面に補強樹脂リングを一体化することも可能である。該パルス検知センサは、センサ収容部に装着するに伴い、補強樹脂リングが該センサ収容部からラジアル方向両側に延出する形で環状隙間に嵌着される。このようにすると、芯金から補強樹脂リング及びパルス検知センサがいずれも分離され、芯金との一体成形部分を廃止することができるので、金型コストの削減を図ることができる。
図1は、駆動輪用の車輪軸受装置を示す。車輪軸受装置1は自動車用のハブユニット(ここでは、駆動輪用)として構成され、内周に複数の軌道面を有する外輪部材2と、前記軌道面の各々に対向する軌道面を有する内輪部材3(一方の軌道面は、別体の内輪3aの嵌着により形成されている)と、外輪部材2と内輪部材3の対向する軌道面間に介在し、保持器4aで保持された複列の転動体4とを有する。外輪部材2と内輪部材3とは相対回転可能であり、内輪部材3にはアキシャル方向に車軸挿通孔3cが貫通形成され、車軸14の先端が挿通・固定されている。前記外輪部材2と内輪部材3の転動体配置用の空間500は、アキシャル方向における車体アウター側(第二端部側)にて摺動シール機構5により密封され、同じく車体インナー側(第二端部側)は摺動シール機構13により密封されている。
一方、内輪部材3のアウター側端部の外周に設けた車輪取付けフランジ10にハブボルト11で車輪(図示せず)が固定され、外輪部材2が外輪フランジ2fにて車体側のナックル40にボルト40bにより固定される構造になっている。また、内輪部材3のインナー側端部は、内輪3aに対してかしめ部3bにより固定され、転動体4に予圧を与えている。
次に、上記前記車輪軸受装置1には回転速度検出装置が組み込まれている。具体的には、図2に示すように、内輪部材3、外輪部材2及び転動体4が軸受本体を形成し、内輪部材3と外輪部材2とは、転動体4よりもアキシャル方向第一端側に延出する内輪延出部3e及び外輪延出部2eを形成している。また、内輪延出部3e及び外輪延出部2eとが形成する環状隙間RS内にて、それら内輪延出部3e及び外輪延出部2eとの回転側となるもの、ここでは内輪延出部3eの外周面にパルサーリング8が同心的に取り付けられている。
また、両延出部3e,2e間に形成される環状隙間RS内にはセンサホルダ6が配置されている。センサホルダ6は、非回転側となる外輪延出部2eの内周面に嵌着される環状の芯金6mと、該芯金6mに対し、環状隙間RS内にてアキシャル方向第一端側に開口する形で一体形成されるセンサ収容部9とを有する。そして、環状隙間RS内に嵌着されたセンサホルダ6のセンサ収容部9に対し、パルス検知センサ12が、spのアキシャル方向第一端側からアキシャル方向に挿入され、パルサーリング8に対しセンシング面12sがラジアル方向のエアギャップを介して対向するように装着されている。芯金6mとパルス検知センサ12とを構造的に分離することができるので一体モールドが不要となり、従来の構造と比較して設計自由度を大幅に高めることができる。また、芯金6mを装着した軸受組み立て状態においてもパルス検知センサ12部分を取り外した形でハンドリングでき、搬送時等の便宜を図ることができる。
パルス検知センサ12は、ホール素子等で形成された検知プローブ12pを信号処理用のIC(図示せず)とともに樹脂でモールドしたもので、図4に示すように、該樹脂モールドには、出力取り出し用のコネクタ12tがラジアル方向外向きに延出する形で一体化されている。
図2に戻り、センサ収容部9には抜け止め部9bが形成されている。この抜け止め部9bは、パルス検知センサ12のアキシャル方向への挿入に伴いラジアル方向に弾性的に変位するとともに、該パルス検知センサ12が当該センサ収容部9内の装着位置に到達するに伴い弾性復帰して、該パルス検知センサ12の樹脂モールドに形成された被係合部12bと係合することにより、該パルス検知センサ12をセンサ収容部9から抜け止めする。
具体的には、センサホルダ6の芯金6mは、環状隙間RSを形成するセンサ取付対象部の周側面からラジアル方向に離間した位置に配置される筒状本体部6xを有する。該筒状本体部6xには、センサ収容部9の形成位置に対応してラジアル方向に貫通する形でパルス検知センサ12のセンシング面12sを露出させる窓部6wが形成されている。そして、センサ収容部9は、筒状本体部6xの環状隙間RSの開口側と反対側に位置する端縁からラジアル方向にてセンサ取付対象部の周側面に近づく向きに延出する第一部分9yと、該第一部分9yの先端から、パルス検知センサ12のセンシング面12sの裏側にまわり込む形でアキシャル方向第一端側に延出する第二部分9zとを有するポケット状に形成されている。パルス検知センサ12は筒状本体部6xと第二部分9zとが形成する装着開口から、第一部分9yの弾性変形により、該第二部分9zの筒状本体部6xに対する対向間隔を拡大しつつ該センサ収容部9に押し込み装着される。
センサ収容部9には前述の抜け止め部9bが、第二部分9zの装着開口の形成側となる先端部には、筒状本体部6xに対する対向間隔を縮小する形で形成されている。パルス検知センサ12には、ラジアル方向にてセンシング面12sの裏面側に前述の被係合部12bが凹状に形成されている。該パルス検知センサ12の裏面のアキシャル方向における装着先端側には、センサ収容部9の抜け止め部9bに対する乗り越えをガイドするガイドテーパ面12jが形成され、凹状の被係合部12b(係合面は、ラジアル方向の切り立ち面となっている)が、該ガイドテーパ面12jに続く形で形成されている。
内輪部材3の外周面には、ラジアル方向外向きに立ち上がる環状基部14bと、該環状基部14bのラジアル方向外周縁からアキシャル方向にて環状隙間RSの開口側に延出する筒状に形成されるとともに、筒状に形成されたパルサーリング8がラジアル方向外周面に一体化されるパルサーリング取付筒状部14aとを有した内輪側スリンガ14が取り付けられている。図3に示すように、パルサーリング8はラジアル多極着磁された円筒状の樹脂結合永久磁石部材として構成されている。
図2に戻り、センサホルダ6の芯金6mには、筒状本体部6xのアキシャル方向における第一側の端縁からラジアル方向内向きに、パルサーリング取付筒状部14aの対応するアキシャル方向端縁との間に隙間を形成する形でシール支持部6vが延出形成されている。そして、該シール支持部のラジアル方向内周縁に、内輪部材3の外周面に摺接するゴム製の弾性シール部材15が一体形成されている。
図5は、該センサホルダ6の外観の一例を示すものであり、筒状本体部6xに上記のようなポケット状のセンサ収容部9を一体化された該センサホルダ6を、鋼板等の板金材料の打抜ないしプレス曲げ加工により製造することができる。センサホルダ6の芯金6mには、筒状本体部6xのセンサ収容部9の形成側となる周側面に、該センサ収容部9を配置するために周方向の一部が切り欠かれた補強樹脂リング17が、インサート成形により一体化されている。これにより、補強樹脂リング17を補強した状態で芯金6mを軸受に取り付けることができ、組み付け時における芯金6mの変形等を生じにくくすることができる。また、図4に示すように、パルス検知センサ12から、環状隙間RSを充填する補強樹脂リング17が分離されるので、組み付け前のパルス検知センサ12の樹脂成形部分の軽量化及び小形化を図ることができ、組み付けハンドリングも容易となる。図4の形状のパルス検知センサ12が、図5の補強樹脂リング17に形成された切欠き部17v内にて、センサ収容部9に嵌着される。
なお、センサホルダ6のセンサ収容部9をラジアル方向両側がともに開放した形態とされているが、これを利用すれば、図4に破線で示すように、パルス検知センサ12のラジアル方向両側面に補強樹脂リング17を一体化することも可能である。該パルス検知センサ12は、センサ収容部9に装着するに伴い、補強樹脂リング17が該センサ収容部9からラジアル方向両側に延出する形で環状隙間RSに嵌着される。このようにすると、芯金6mから補強樹脂リング17及びパルス検知センサ12がいずれも分離され、芯金6mとの一体成形部分を廃止することができるので、金型コストの削減を図ることができる。この場合、図5に一点鎖線で表示している芯金6m側の補強樹脂リング17は省略されることになる。
1 回転速度検出装置付き軸受装置
2 外輪部材
2e 外輪延出部
3 内輪部材
3a 内輪
3e 内輪延出部
RS 環状隙間
6 センサホルダ
6m 芯金
6x 筒状本体部
6w 窓部
8 パルサーリング
9 センサ収容部
9b 抜け止め部
9y 第一部分
9z 第二部分
12 パルス検知センサ
12s センシング面
12b 被係合部
17 補強樹脂リング
2 外輪部材
2e 外輪延出部
3 内輪部材
3a 内輪
3e 内輪延出部
RS 環状隙間
6 センサホルダ
6m 芯金
6x 筒状本体部
6w 窓部
8 パルサーリング
9 センサ収容部
9b 抜け止め部
9y 第一部分
9z 第二部分
12 パルス検知センサ
12s センシング面
12b 被係合部
17 補強樹脂リング
Claims (3)
- アキシャル方向に配列する複数の軌道面が内周面に形成された外輪部材と、前記軌道面の各々に対向する軌道面が外周面に形成された内輪部材と、前記外輪部材と前記内輪部材との対向する軌道面間に介在する複列の転動体とを有し、それら内輪部材と外輪部材とが、前記転動体よりもアキシャル方向第一端側に延出する内輪延出部及び外輪延出部を形成する軸受本体と、
前記内輪延出部及び外輪延出部とが形成する環状隙間内にて、それら前記内輪延出部及び外輪延出部との回転側となるものをパルサーリング取付対象部としてこれに同心的に取り付けられたパルサーリングと、
それら前記内輪延出部及び外輪延出部との非回転側となるものをセンサ取付対象部として、前記環状隙間内にて前記センサ取付対象部の周側面に嵌着される環状の芯金と、該芯金に対し、前記環状隙間内にてアキシャル方向第一端側に開口する形で一体形成されるセンサ収容部とを有した金属製のセンサホルダと、
前記環状隙間内に嵌着された前記センサホルダの前記センサ収容部に対し、前記アキシャル方向第一端側からアキシャル方向に挿入され、前記パルサーリングに対しセンシング面がラジアル方向のエアギャップを介して対向するように装着されるパルス検知センサと、
を備えたことを特徴とする回転速度検出装置付き軸受装置。 - 前記センサ収容部は、前記パルス検知センサの前記アキシャル方向への挿入に伴いラジアル方向に弾性変位するとともに、該パルス検知センサが当該センサ収容部内の装着位置に到達するに伴い弾性復帰して、該パルス検知センサ側に形成された被係合部と係合することにより、該パルス検知センサの前記センサ収容部からの抜け止めする抜け止め部が形成されてなる請求項1記載の回転速度検出装置付き軸受装置。
- 前記センサホルダの前記芯金は、前記環状隙間を形成する前記センサ取付対象部の周側面からラジアル方向に離間した位置に配置される筒状本体部を有し、該筒状本体部には、前記センサ収容部の形成位置に対応してラジアル方向に貫通する形で前記パルス検知センサのセンシング面を露出させる窓部が形成されるとともに、
前記センサ収容部は、前記筒状本体部の前記環状隙間の開口側と反対側に位置する端縁からラジアル方向にて前記センサ取付対象部の周側面に近づく向きに延出する第一部分と、該第一部分の先端から、前記パルス検知センサの前記センシング面の裏側にまわり込む形で前記アキシャル方向第一端側に延出する第二部分とを有するポケット状に形成され、前記パルス検知センサは前記筒状本体部と前記第二部分とが形成する装着開口から、前記第一部分の弾性変形により、該第二部分の前記筒状本体部に対する対向間隔を拡大しつつ該センサ収容部に押し込み装着される請求項1又は請求項2に記載の回転速度検出装置付き軸受装置。
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JP2007085052A JP2008240966A (ja) | 2007-03-28 | 2007-03-28 | 回転速度検出装置付き軸受装置 |
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JP (1) | JP2008240966A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2014088527A (ja) * | 2012-10-31 | 2014-05-15 | Kyodo Yushi Co Ltd | ハブユニット軸受用グリース組成物 |
DE102013210317A1 (de) * | 2013-06-04 | 2014-12-04 | Schaeffler Technologies Gmbh & Co. Kg | Radlagerung mit radialem Stabilisierungsring |
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JPH0474730A (ja) * | 1990-07-13 | 1992-03-10 | Bandou Kiko Kk | ガラス板の折割装置 |
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2007
- 2007-03-28 JP JP2007085052A patent/JP2008240966A/ja active Pending
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