JP2008240713A - ターボチャージャ用のコンプレッサハウジング - Google Patents
ターボチャージャ用のコンプレッサハウジング Download PDFInfo
- Publication number
- JP2008240713A JP2008240713A JP2007086406A JP2007086406A JP2008240713A JP 2008240713 A JP2008240713 A JP 2008240713A JP 2007086406 A JP2007086406 A JP 2007086406A JP 2007086406 A JP2007086406 A JP 2007086406A JP 2008240713 A JP2008240713 A JP 2008240713A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- compressor
- compressor housing
- annular groove
- turbocharger
- impeller
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Supercharger (AREA)
- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
Abstract
【解決手段】コンプレッサインペラ2が、周方向に交互に配置されたそれぞれ複数の長羽根2aと短羽根2bを有し、コンプレッサハウジング10は、その内面に、短羽根2bの前縁チップ部近傍を周方向に囲んで外方に凹み、コンプレッサの吸入口と連通しない環状溝12を有する
【選択図】図2
Description
ベアリングハウジング53、タービンハウジング54、コンプレッサハウジング55a及びシールプレート55bは図示の順序で互いに連結されている。また、タービンロータ軸51は、タービンインペラ51aとロータ軸51bが溶接等で一体化されており、ベアリングハウジング53で回転支持され、コンプレッサインペラ52に同軸に連結されている。
従って、ターボチャージャを備えたエンジンの作動線は、この図に示すようにサージラインから十分離して設定される。
かかる循環経路付きコンプレッサハウジングは、例えば特許文献1、2に開示されている。
図10に示すように、この滑り部材付きターボチャージャは、コンプレッサハウジング内のコンプレッサインペラへ新気を導く新気通路63と、コンプレッサインペラに対向するコンプレッサハウジング壁面の一部に形成される第1吸排出口68と、コンプレッサインペラより上流の新気通路に臨む第2吸排出口69と、第1及び第2吸排出口を連通させるバイパス通路60とを備えたターボチャージャであり、コンプレッサインペラのブレード縁部に対向する前記コンプレッサハウジング壁面の少なくとも一部に滑り部材65を装着したことを特徴とする。
図11に示すように、求心コンプレッサ71は、コンプレッサハウジング73と、このハウジング内に装着されるコンプレッサブレード75を備えたコンプレッサホイール74とを含む。コンプレッサハウジング73は、カバープレート76と、このカバープレートおよび軸受ハウジングの双方に固定されるディフューザフランジ79とを含む。ディフューザフランジ79は、カバー部材に取着される外側周縁部分と、軸受ハウジングに取着される半径方向内側部分とを含む。ディフューザにはその外側周縁部分と半径方向内側部分との中間位置に壊れ易い溝部が画定されていて、これにより、コンプレッサホイールの破損時におけるディフューザフランジの予期破壊が可能とされている。
この異音(高周波音)は同一回転速度において流量が少なくなるとサージ点まで発生し続け、サージ突入時には異音が消え、代わってサージ音(間欠音)が観測される。
前記コンプレッサインペラは、周方向に交互に配置されたそれぞれ複数の長羽根と短羽根を有し、
前記コンプレッサハウジングは、その内面に、前記短羽根の前縁チップ部近傍を周方向に囲んで外方に凹み、コンプレッサの吸入口と連通しない環状溝を有する、ことを特徴とするターボチャージャ用のコンプレッサハウジングが提供される。
なおこの消音効果は、後述する実施例で確認されている。
このターボチャージャは、内燃機関の排気ガスでタービンインペラ1を回転駆動し、その回転力をコンプレッサインペラ2に伝達してこれを回転駆動し、空気又は混合気を圧縮して内燃機関に供給するようになっている。
図3に示すように、本発明において、コンプレッサインペラ2は、周方向に交互に配置されたそれぞれ複数の長羽根2aと短羽根2bを有する。
本発明のコンプレッサハウジング10は、図2に示すように、その内面に、コンプレッサインペラ2の短羽根2bの前縁チップ部近傍を周方向に囲んで外方に凹み、コンプレッサの吸入口と連通しない環状溝12を有する。
本発明の発明者らは、異音の発生要因は、インペラの旋回失速によるものであり、図3に圧縮される流体の流れの状態を模式的に示すように、長羽根の入口、チップ近傍で発生した剥離が成長して図の破線部で短羽根に当たってこの異音が発生することを独自の検討により見出した。
その根拠は、異音の周波数が回転1次には依存していない、異音初生点がプレサージ点(入口部圧力変動開始点)と一致している、コンプレッサの不安定領域(右上がりの圧力特性)で異音が発生し続けている、コンプレッサハウジングが振動している、等に基づいている。
また、異音の発生周波数が約2.3kHzと高い要因は、インペラの特性によるもので、失速セル数(失速している羽根枚数)が多いためと判断した。
上述した新規の知見に基づき、本発明の発明者らは、失速を遅延させる目的で2種のコンプレッサハウジングを準備し、ターボ単体の要素性能試験を実施した。
本発明のコンプレッサハウジング10は、異音(高周波音)が観測された上記ターボチャージャのコンプレッサハウジングの内面に、環状溝12を追加工したものである。
この例で、環状溝12の軸方向中心は、短羽根2bの前縁チップ部の上流側に軸方向4mmに位置し、環状溝12の軸方向の溝幅bは2.5mm、環状溝12の深さcは4mmとした。また、環状溝12は、コンプレッサハウジング10の内面から外方にコンプレッサの回転軸に対してこの例では垂直に延びる。
この図から、ターボ回転数16万rpm、流量約6m3/min、周波数2.3kHz付近において、騒音、圧力変動とも強いピークが発生しており、上述した異音(高周波音)に相当することがわかる。
この図から、ターボ回転数16万rpm、流量約6m3/min、周波数2.3kHz付近において、騒音、圧力変動のピークはほとんど発生しておらず、上述した異音(高周波音)がほとんど発生しないことがわかる。
この表において、従来のコンプレッサハウジングつまり異音対策無しは、「オリジナル」であり、本発明のコンプレッサハウジングは「環状溝付」であり、別の異音対策である「循環経路付」は参考比較例である。
なお、参考比較例の循環経路付でも、同様の効果は得られるが、循環経路付きコンプレッサハウジングは、構造が複雑であり、循環経路のないコンプレッサハウジングに比較して製造コストが高いため、本発明の目的は達成できない。
オリジナルのターボチャージャは、実施例1とは別のものであり、この図でd1,d2の直径がそれぞれ62、82mmのものである。
(B)の第2のコンプレッサハウジングは、(A)のオリジナルのコンプレッサハウジングの内面に、環状溝12を追加工したものである。
この例で、環状溝12の軸方向中心は、短羽根2bの前縁チップ部と一致し、環状溝12の軸方向の溝幅b1は3.5mm、環状溝12の外径d3は80mmとした。また、環状溝12は、コンプレッサハウジング10の内面から外方にコンプレッサの回転軸に対してこの例では上流側に60度に延びている。
(C)の第3のコンプレッサハウジングは、(B)の第2コンプレッサハウジングの環状溝12の外側に、内径(d4)75mm、外径(d5)90mm、長さ(b2)22.5mmの環状空洞を設けたものである。
従って、この結果からも、(B)(C)を含む本発明のコンプレッサハウジングによって、サージラインを下げることができ、異音出力も同様に低減できることがわかる。
2a 長羽根、2b 短羽根、
10 コンプレッサハウジング、
12 環状溝
Claims (3)
- 内燃機関の排気ガスでタービンインペラを回転駆動し、その回転力をコンプレッサインペラに伝達してこれを回転駆動し、空気又は混合気を圧縮して内燃機関に供給するターボチャージャ用のコンプレッサハウジングであって、
前記コンプレッサインペラは、周方向に交互に配置されたそれぞれ複数の長羽根と短羽根を有し、
前記コンプレッサハウジングは、その内面に、前記短羽根の前縁チップ部近傍を周方向に囲んで外方に凹み、コンプレッサの吸入口と連通しない環状溝を有する、ことを特徴とするターボチャージャ用のコンプレッサハウジング。 - 前記環状溝の軸方向中心は、前記短羽根の前縁チップ部の上流側又は下流側に軸方向5mm以内に位置し、その軸方向の溝幅は、2.5mm以上、10mm以下であり、環状溝の最大径は前記短羽根の前縁チップ部の1.2倍未満である、ことを特徴とする請求項1に記載のターボチャージャ用のコンプレッサハウジング。
- 前記環状溝は、コンプレッサハウジングの内面から外方にコンプレッサの回転軸に対して垂直又は斜めに延びる、ことを特徴とする請求項1に記載のターボチャージャ用のコンプレッサハウジング。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007086406A JP2008240713A (ja) | 2007-03-29 | 2007-03-29 | ターボチャージャ用のコンプレッサハウジング |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007086406A JP2008240713A (ja) | 2007-03-29 | 2007-03-29 | ターボチャージャ用のコンプレッサハウジング |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008240713A true JP2008240713A (ja) | 2008-10-09 |
Family
ID=39912343
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007086406A Pending JP2008240713A (ja) | 2007-03-29 | 2007-03-29 | ターボチャージャ用のコンプレッサハウジング |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2008240713A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012092789A (ja) * | 2010-10-28 | 2012-05-17 | Isuzu Motors Ltd | ターボ過給システム |
CN102588351A (zh) * | 2012-01-03 | 2012-07-18 | 大同北方天力增压技术有限公司 | 一种用于涡轮增压器离心式压缩机的低噪音装置 |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5818600A (ja) * | 1981-07-23 | 1983-02-03 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 送風圧縮機 |
JPS63128298U (ja) * | 1987-10-22 | 1988-08-22 | ||
JPS63168299U (ja) * | 1987-04-23 | 1988-11-01 | ||
JPH0417198U (ja) * | 1990-05-31 | 1992-02-13 | ||
JPH05180198A (ja) * | 1991-09-06 | 1993-07-20 | Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd | 排気ガスタービン過給機用コンプレッサのハウジング構造 |
JP2003343486A (ja) * | 2002-05-28 | 2003-12-03 | Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd | 長短羽根車を備えた遠心圧縮機 |
JP2004027931A (ja) * | 2002-06-25 | 2004-01-29 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 遠心圧縮機 |
-
2007
- 2007-03-29 JP JP2007086406A patent/JP2008240713A/ja active Pending
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5818600A (ja) * | 1981-07-23 | 1983-02-03 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 送風圧縮機 |
JPS63168299U (ja) * | 1987-04-23 | 1988-11-01 | ||
JPS63128298U (ja) * | 1987-10-22 | 1988-08-22 | ||
JPH0417198U (ja) * | 1990-05-31 | 1992-02-13 | ||
JPH05180198A (ja) * | 1991-09-06 | 1993-07-20 | Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd | 排気ガスタービン過給機用コンプレッサのハウジング構造 |
JP2003343486A (ja) * | 2002-05-28 | 2003-12-03 | Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd | 長短羽根車を備えた遠心圧縮機 |
JP2004027931A (ja) * | 2002-06-25 | 2004-01-29 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 遠心圧縮機 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012092789A (ja) * | 2010-10-28 | 2012-05-17 | Isuzu Motors Ltd | ターボ過給システム |
CN102588351A (zh) * | 2012-01-03 | 2012-07-18 | 大同北方天力增压技术有限公司 | 一种用于涡轮增压器离心式压缩机的低噪音装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
WO2009153854A1 (ja) | ターボチャージャ用のコンプレッサハウジング | |
EP1128070B1 (en) | Compressor | |
JP4247214B2 (ja) | 排気タービン過給機 | |
JPWO2014128939A1 (ja) | 遠心圧縮機 | |
JP2007154675A (ja) | 内燃機関 | |
US6792755B2 (en) | High-pressure ratio turbocharger | |
WO2018146753A1 (ja) | 遠心圧縮機、ターボチャージャ | |
JP2010216468A (ja) | ターボ過給機 | |
US20090196739A1 (en) | Axial flow fluid device | |
JP2010174806A (ja) | 遠心圧縮機 | |
JP2015194092A (ja) | 可変ノズルユニット及び可変容量型過給機 | |
JP2009197650A (ja) | ガスタービン | |
JP5863720B2 (ja) | 過給機用サイレンサ | |
JP2010270732A (ja) | インペラ及び過給機 | |
CN104421201B (zh) | 结构非对称的双侧涡轮增压器叶轮 | |
JP2011111988A (ja) | 過給エンジンシステム | |
JP2009221984A (ja) | 遠心圧縮機 | |
JP5125718B2 (ja) | 遠心圧縮機 | |
JP2012002140A (ja) | タービン及び過給機 | |
US6920754B2 (en) | High-pressure ratio turbocharger | |
JP2004027931A (ja) | 遠心圧縮機 | |
JPH07332273A (ja) | コンプレッサのケーシング構造 | |
JP2008240713A (ja) | ターボチャージャ用のコンプレッサハウジング | |
JP2015031237A (ja) | 可変ノズルユニット及び可変容量型過給機 | |
JP2004143995A (ja) | 遠心式の多翼送風機 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20100128 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
|
A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20111208 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20111215 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120127 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Effective date: 20120709 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20121126 |