JP2008238833A - 車両のドア構造 - Google Patents

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Akira Sakata
章 坂田
Yuta Urushiyama
雄太 漆山
Yasuki Motosawa
養樹 本澤
Daisei Abe
大生 阿部
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Abstract

【課題】ドアを良好に拘束することができ、車室に良好な空間を確保することができる車両のドア構造を提供する。
【解決手段】車両のドア構造10は、車体11のドア開口部12に支持され、ドア開口部12を開閉可能なドア14が備えられている。この車両のドア構造10は、ドア14の下周縁部14aに設けられ、下周縁部14aの周方向に沿って移動可能な移動体28と、ドア開口部12の下周縁部12bに沿って設けられ、ドア14を閉じたドア閉時において、下周縁部14aの周方向に沿って移動した移動体28に嵌合可能なシール体25とを備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、車体のドア開口部に開閉可能にドアが備えられた車両のドア構造に関する。
車両のなかには、サイドシルとピラーとの間に伸縮可能な補強棒を差し渡し、補強棒の一端をピラーに取り付けるとともに、補強棒の他端をサイドシルに取り付け、補強棒の端部をピラーまたはサイドシルに沿って移動可能にした車両のドア構造が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平9−249028号公報
車両のドア構造によれば、乗員が昇降口から昇降する際に、補強棒が収縮された状態でサイドシルまたはピラーに沿って配置されている。
一方、乗員がシートに座ってシートベルトを装着した状態において、モータが駆動して補強棒の端部をサイドシルまたはピラーに沿って移動する。
補強棒の端部が移動するとともに補強棒が伸長し、伸長した補強棒がドアを横切るように配置される。
ドアを横切るように補強棒を配置することで、車両が側面衝突した場合、補強棒でドアを補強することが可能である。
ところで、ドアはヒンジを介して車体のドア開口部に開閉自在に取り付けられている。すなわち、ドアはヒンジを介してドア開口部に片持ち支持されている。
このため、車両走行の際に、ドアのうち、ヒンジと反対側の部位に振動などが発生することが考えられる。
ドアの振動を防ぐためには、ドアを閉じた状態においてドアを、ドア開口部で良好に拘束することが望ましい。
しかし、特許文献1の補強棒ではドアをドア開口部に良好に拘束することができない。このため、特許文献1の補強棒を用いても、ドアの振動などを抑えることはできない。
また、特許文献1の補強棒は、ドアを横切るように配置された状態において、車室内に配置される。
このため、車室内に補強棒を配置する空間を確保する必要があり、車室に良好な空間を確保することができない虞がある。
本発明は、ドアを良好に拘束することができ、車室に良好な空間を確保することができる車両のドア構造を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、車体のドア開口部に支持され、前記ドア開口部を開閉可能なドアを備えた車両のドア構造において、前記ドア開口部の周縁部および前記ドアの周縁部の一方に設けられ、前記周縁部の周方向に沿って移動可能な移動体と、前記ドア開口部の周縁部および前記ドアの周縁部の他方に沿って設けられ、前記ドアを閉じたドア閉時において、前記周縁部の周方向に沿って移動した前記移動体に嵌合可能なシール体と、を備えたことを特徴とする。
請求項2に係る発明において、前記移動体は、前記周縁部の周方向に沿って伸縮自在に形成され、前記ドア閉時において、前記移動体が前記周縁部の周方向に沿って伸長した際に、前記シール体に嵌合する嵌合口を有することを特徴とする。
請求項3に係る発明において、前記嵌合口は、前記移動体が伸長した状態において、先端部に近づくにしたがって断面積が大きく、基端部に近づくにしたがって断面積が小さく設定されていることを特徴とする。
請求項4に係る発明において、前記シール体は、前記周縁部の周方向に沿った中空部を有することを特徴とする。
請求項5に係る発明において、前記シール体は、前記移動体が収縮した状態において、前記移動体に臨む端部が先細状に形成されていることを特徴とする。
請求項6に係る発明において、前記シール体は、前記移動体の移動方向に沿って幅寸法が変化するように形成されていることを特徴とする。
請求項7に係る発明において、前記移動体は、前記シール体側に向けて開口する断面形状を有していることを特徴とする。
請求項8に係る発明において、前記移動体は、前記周縁部の周方向に沿って伸縮自在に形成され、前記ドア閉時において、前記シール体は、前記移動体が前記周縁部の周方向に沿って伸長した際に、前記移動体が差し込まれる収納凹部を備えたことを特徴とする。
請求項9に係る発明において、前記移動体は、前記移動体が伸長した状態において、先端部に近づくにしたがって断面積が小さく、基端部に近づくにしたがって断面積が大きく設定されていることを特徴とする。
請求項10に係る発明において、前記シール体の収納凹部は、前記移動体の移動方向に沿って幅寸法が変化するように形成されていることを特徴とする。
請求項11に係る発明において、前記シール体は、前記移動体側に向けて開口する断面形状を有していることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、ドア開口部の周縁部およびドアの周縁部の一方に移動体を設けるとともに、他方にシール体を設けた。
そして、ドアを閉じたドア閉時において、移動体を周縁部の周方向に沿って移動することで、移動体をシール体に嵌合させるようにした。
移動体をシール体に嵌合させることで、ドアをドア開口部に良好に拘束することができ、いわゆるドアの「閉まり剛性」を高めることができる。
これにより、車両走行の際に、ドアに振動やガタなどが発生することを防止することができるという利点がある。
さらに、ドアをドア開口部に良好に拘束して、ドアの「閉まり剛性」を高めることで、ドアが側面衝突で荷重を受けた場合、ドアの変形を規制することができるという利点がある。
加えて、ドアの「閉まり剛性」を高めることによって、車体剛性を高めることができるので、走行安定性も向上させることができる。
また、ドア開口部の周縁部およびドアの周縁部の一方に移動体を設けるとともに、他方にシール体を設けた。よって、移動体およびシール体を車室外に配置することができる。
これにより、車室に移動体およびシール体を配置する空間を確保する必要がなく、車室の空間を良好に確保することができるという利点がある。
請求項2に係る発明では、移動体を伸縮自在に形成し、移動体を伸長することで嵌合口をシール体に嵌合させるようにした。
よって、移動体の伸長状態を変えることで、シール体に対する嵌合口の嵌合状態を調整することができる。このように、シール体に対する嵌合口の嵌合状態を調整することで多様の用途に対応することが可能である。
以下に、多様の用途の例として第1、第2の用途を説明する。
第1の用途は、ドアを閉じた通常の状態において、移動体を比較的短く伸長させておき、衝突時に移動体を長く伸長させるものである。
第1の用途によれば、ドアを閉じた通常の状態において、移動体を比較的短く伸長させておくことで、ドアを開く際に、移動体を素早く(すみやかに)収縮することができる。
よって、ドアをすみやかに開けることができる。
一方、衝突時に移動体を長く伸長させることで、ドアをドア開口部に良好に拘束して、ドアの「閉まり剛性」を高めることができる。
これにより、ドアが側面衝突で荷重を受けた場合、ドアの変形を規制することができる。
また、第2の用途は、車両の走行速度が小さいとき、移動体を比較的短く伸長させておき、走行速度が大きいときに移動体を長く伸長させるものである。
第2の用途によれば、車両の走行速度が小さいとき、移動体を比較的短く伸長させておくことで、ドアを開く際に、移動体を素早く(すみやかに)収縮することができる。
よって、ドアをすみやかに開けることができる。
一方、走行速度が大きいときに移動体を長く伸長させることで、ドアをドア開口部に良好に拘束して、ドアの「閉まり剛性」を高めることができる。
これにより、ドアが側面衝突で荷重を受けた場合、ドアの変形を規制することができる。
このように、移動体の伸長状態を調整することで多様の用途に対応することが可能になり、車両の特性に合わせて好適な使い方を選択することができる。
請求項3に係る発明では、移動体の嵌合口を、先端部に近づくにしたがって断面積を大きく、基端部に近づくにしたがって断面積が小さくなるように形成した。
よって、嵌合口をシール体に嵌合させる際に、最も大きな嵌合口をシール体に最初に嵌合させることができる。
最も大きな嵌合口をシール体に嵌合させることで、嵌合口をシール体に良好に嵌合させることができる。
これにより、嵌合口によるシール体への嵌合初期動作を円滑におこなうことができるという利点がある。
請求項4に係る発明では、シール体に中空部を形成することにより、中空部を潰すことでシール体の変形量を確保することができる。
これにより、シール体を嵌合口に合わせて良好に変形させることができ、嵌合口をシール体に円滑に嵌合させることができるという利点がある。
請求項5に係る発明では、シール体のうち、移動体に臨む端部を先細状に形成することで、嵌合口をシール体の端部に良好に嵌合させることができる。
これにより、嵌合口によるシール体への嵌合初期動作を円滑におこなうことができるという利点がある。
請求項6に係る発明では、シール体の幅寸法を、移動体の移動方向に沿って変化するように形成した。
シール体の幅寸法を変化させることで、嵌合口をシール体に嵌合させたときの嵌合強さを調節することが可能になり、車両の特性に合わせて好適な使い方を選ぶことができるという利点がある。
請求項7に係る発明では、移動体の断面形状をシール体側に向けて開口させた。
よって、移動体をシール体に嵌合させた状態において、移動体とシール体との嵌合強さより大きな荷重を加えることによって、移動体とシール体との嵌合を解除することができる。
これにより、乗員を車室から脱出させるなどの緊急時において、移動体とシール体との嵌合強さより大きな荷重を加えてドアを開けることができるという利点がある。
請求項8に係る発明では、移動体を伸縮自在に形成し、移動体を伸長することで移動体をシール体の収納凹部に差し込むようにした。
よって、移動体の伸長状態を変えることで、シール体の収納凹部に対する移動体の差込み状態を調整することができる。
このように、シール体の収納凹部に対する移動体の差込み状態を調整可能とすることで、請求項2の効果で説明した多様の用途に同様に対応することができるという利点がある。
請求項9に係る発明では、移動体を、先端部に近づくにしたがって断面積が小さく、基端部に近づくにしたがって断面積が大きくなるように形成した。
よって、移動体をシール体の収納凹部に差し込む際に、最も小さな先端部をシール体の収納凹部に差し込むことができる。
最も小さな先端部をシール体の収納凹部に差し込むことで、移動体をシール体の収納凹部に良好に差し込むことができる。
これにより、移動体の先端部によるシール体の収納凹部への差込初期動作を円滑におこなうことができるという利点がある。
請求項10に係る発明では、収納凹部の幅寸法を、移動体の移動方向に沿って変化するように形成した。
収納凹部の幅寸法を変化させることで、移動体を収納凹部に差し込むときの嵌合強さを調節することが可能になり、車両の特性に合わせて好適な使い方を選ぶことができるという利点がある。
請求項11に係る発明では、シール体の断面形状を移動体側に向けて開口させた。
よって、移動体をシール体に差し込んだ状態において、移動体とシール体との嵌合強さより大きな荷重を加えることによって、移動体とシール体との嵌合を解除することができる。
これにより、乗員を車室から脱出させるなどの緊急時において、移動体とシール体との嵌合強さより大きな荷重を加えてドアを開けることができるという利点がある。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。
図1は本発明に係る車両のドア構造(第1実施の形態)を示す斜視図である。
車両のドア構造10は、車体11のドア開口部12に支持されたドア14と、ドア14をドア開口部12に拘束するドア拘束機構15とを備える。
ドア開口部12は、フロントピラー17、ルーフサイドレール18、センターピラー(図示せず)およびサイドシル19で形成された開口部である。
ドア開口部12の前周縁部12aは、フロントピラー17の下端部で形成されている。ドア開口部12の下周縁部(周縁部)12bは、サイドシル19の前半分で形成されている。
ドア14は、ドア開口部12の前端部12aに上下のヒンジ21を介して揺動自在に支持され、ドア開口部12を開閉可能な開閉体である。
ドア拘束機構15は、ドア14の下周縁部(周縁部)14aに設けられた嵌合手段23と、嵌合手段23を作動させる駆動手段24と、ドア開口部12の下周縁部12bに沿って設けられたシール体25とを備える。
図2は第1実施の形態に係るドア拘束機構を示す斜視図、図3は第1実施の形態に係るドア拘束機構を示す分解斜視図である。
嵌合手段23は、ドア14の下周縁部14aに沿って設けられた支持部材26と、支持部材26の前端部に設けられた支えプレート27と、支えプレート27に取り付けられた移動体28とを備える。
支持部材26は、天井壁31および側壁32で略L字状に形成された部材である。
天井壁31は、ドア14の下周縁部14aにボルト33…で取り付けられ、車体前後方向(すなわち、下周縁部14aの周方向)に沿って第1ガイド孔34が形成されている。
側壁32は、天井壁31の外縁から下方に垂下された壁部である。
支えプレート27は、基部36がドア14の下周縁部14aにボルト33で取り付けられ、基部36の後縁から取付部37が下方に垂下されている。
取付部37に移動体28が取り付けられている。
移動体28は、取付部37に前端部(基端部)41aが取り付けられた固定部材41と、固定部材41に摺動自在に嵌め込まれた第1摺動部材42と、第1摺動部材42に摺動自在に嵌め込まれた第2摺動部材43と、第2摺動部材43に摺動自在に嵌め込まれた第3摺動部材44とを有する。
前端部41aは、移動体28の基端部を構成する。さらに、第3摺動部材44の後端部44bは、移動体28の先端部を構成する。
固定部材41は、車体前後方向(すなわち、下周縁部14aの周方向)に沿って設けられている。
第1摺動部材42は、固定部材41に車体前後方向(矢印方向)に沿って摺動自在に設けられている。
この第1摺動部材42は、断面略コ字状に形成されることで、第1嵌合口46を備える。第1嵌合口46は断面積がS1である。
第1摺動部材42は、断面略コ字状に形成することで、シール体25側に向けて開口する断面形状を有している。
第2摺動部材43は、第1摺動部材42に車体前後方向(矢印方向)に沿って摺動自在に設けられている。
この第2摺動部材43は、断面略コ字状に形成されることで、第2嵌合口47を備える。第2嵌合口47は断面積がS2である。第2嵌合口47の断面積S2は、第1嵌合口46の断面積S1より大きい。
第2摺動部材43は、断面略コ字状に形成することで、シール体25側に向けて開口する断面形状を有している。
第3摺動部材44は、第2摺動部材43に車体前後方向(矢印方向)に沿って摺動自在に設けられている。
この第3摺動部材44は、断面略コ字状に形成されることで、第3嵌合口48を備える。第3嵌合口48は断面積がS3である。第3嵌合口48の断面積S3は、第2嵌合口47の断面積S2より大きい。
第3摺動部材44は、断面略コ字状に形成することで、シール体25側に向けて開口する断面形状を有している。
第1〜第3の嵌合口46〜48の各断面積S1〜S3は、S3>S2>S1の関係が成立する。
すなわち、第1〜第3の嵌合口46〜48は、移動体28が伸長した状態において、移動体28の先端部(すなわち、第3摺動部材44の後端部44b)に近づくほど断面積が大きく、前端部41aに近づくほど断面積が小さくなるように設定されている。
よって、第1〜第3の嵌合口46〜48をシール体25に嵌合させる際に、最も大きな断面積S3を有する第3嵌合口48を、シール体25に最初に嵌合させることができる。
第3嵌合口48は断面積S3が最も大きいので、シール体25に良好に嵌合させることができる。
これにより、第3嵌合口48によるシール体25への嵌合初期動作を円滑におこなうことができる。
図2に示すように、移動体28は、第1〜第3の摺動部材42〜44を下周縁部14aの周方向に沿って前端部41a側に摺動(移動)させることで収縮した状態(以下、「収縮状態」という)に保たれる。
一方、図3に示すように、移動体28は、第1〜第3の摺動部材42〜44を下周縁部14aの周方向に沿って前端部41aから離れる方向に摺動(移動)させることで伸長した状態(以下、「伸長状態」という)に保たれる。
すなわち、移動体は、下周縁部14aの周方向に沿って伸縮自在に形成されている。
ここで、図3に示すように、固定部材41の後端部にストッパ用の後突起41bが外向きに形成されている。
また、第1摺動部材42の前端部にストッパ用の前突起42aが内向きに形成され、後端部にストッパ用の後突起42bが外向きに形成されている。
さらに、第2摺動部材43の前端部にストッパ用の前突起43aが内向きに形成され、後端部にストッパ用の後突起43bが外向きに形成されている。
また、第3摺動部材44の前端部にストッパ用の前突起44c(図3参照)が内向きに形成されている。
移動体28が伸長状態に保たれたとき、固定部材41の後突起41bと第1摺動部材42の前突起42aとが当接し、また、第1摺動部材42の後突起42bと第2摺動部材43の前突起43aとが当接し、さらに、第2摺動部材43の後突起43bと第4摺動部材44の前突起44cとが当接する。
駆動手段24は、ドア14の内部に設けられた電動モータ51と、電動モータ51に連結された減速機52と、減速機52に連結されたローラ(図示せず)と、このローラに巻き付けられるとともに第3摺動部材44に連結されたワイヤ53とを備える。
ワイヤ53の前端部53aは、前ローラ55を介して第3摺動部材44の前端部44aまで導かれ、ボルト56を介して前端部44aに取り付けられている。
一方、ワイヤ53の後端部53bは、後ローラ57を介して第3摺動部材44の後端部(先端部)44bまで導かれ、ボルト58を介して後端部44bに取り付けられている。
前述したように、後端部44bは、移動体28の先端部を構成する。
前ローラ55は、ドア14の下周縁部14aに前取付ブラケット61を介して回転自在に支持されている。
後ローラ57は、ドア14の下周縁部14aに後取付ブラケット62を介して回転自在に支持されている。
ドア14の下周縁部14aは、前ローラ55および後ローラ57間に車体前後方向(すなわち、下周縁部14aの周方向)に沿って第2ガイド孔64が形成されている。
第2ガイド孔64は、第1ガイド孔34に重なった状態に配置されている。
図2に示す駆動手段24は、電動モータ51を正転することにより、後端部53b側のワイヤ53を矢印Aの如く巻き取り、前端部53a側のワイヤ53を矢印Bの如く巻き戻す。
これにより、第3摺動部材44が下周縁部14aの周方向に沿って矢印C方向へ摺動する。
一方、図2に示す駆動手段24は、電動モータ51を逆転することにより、前端部53a側のワイヤ53を矢印Dの如く巻き取り、後端部53b側のワイヤ53を矢印Eの如く巻き戻す。
これにより、第3摺動部材44が下周縁部14aの周方向に沿って矢印F方向へ摺動する。
なお、ボルト56,58にカラー65,65(図3参照)がそれぞれ取り付けられている。
よって、ボルト56,58を第1、第2のガイド孔34,64に沿って円滑に移動させることが可能である。
シール体25は、弾性変形可能なラバー部材で、ドア開口部12の下周縁部12bに沿って設けられている。
具体的には、シール体25は、外形が断面略矩形状に形成され、内壁25aが下周縁部12bの上向き突片12cに取り付けられ、上向き突片12cから車体外側に向けて(すなわち、ドア14に向けて)隆起した部材である。
このシール体25は、ドア14を閉じたドア閉時において、収縮状態に保たれた移動体28の後方に配置される。
ドア閉時において、移動体28を下周縁部14aの周方向に沿って伸長することで、シール体25に第1〜第3の嵌合口46〜48を嵌合することができる。
このように、ドア14の下周縁部14aに移動体28を設けるとともに、ドア開口部12の下周縁部12bにシール体25を設けた。
よって、ドア14を閉じた際に、移動体28およびシール体25を車室69(図1参照)の外側に配置することができる。
これにより、車室69内に移動体28およびシール体25を配置する空間を確保する必要がなく、車室69の空間を良好に確保することができる。
図4は第1実施の形態に係る移動体を収縮した状態を示す断面図である。
ドア14を閉じたドア閉時において、収縮状態に保たれた移動体28の後方にシール体25が配置される。
シール体25は、移動体28が収縮した状態において、前端部(端部)25bが移動体28(第1〜第3の嵌合口46〜48)に臨む位置に配置される。
シール体25の前端部25bは、移動体28の移動方向に沿って(車体後方に向かって)幅寸法W1が徐々に広がるように上下の面25c、25dがテーパ状に形成されている。
すなわち、シール体25の前端部25bは、上下の面25c、25dが先細状に形成されている。
シール体25の前端部25bを先細状に形成することで、第1〜第3の嵌合口46〜48をシール体25の前端部25bに良好に嵌合させることができる。
これにより、第1〜第3の嵌合口46〜48によるシール体25への嵌合初期動作を円滑におこなうことができる。
さらに、シール体25は、ドア開口部12の下周縁部12b(すなわち、ドア14の下周縁部14a)の周方向に沿って中空部67が形成されている。
シール体25に中空部67を形成することにより、中空部67を潰すことでシール体25の変形量を確保することができる。
これにより、シール体25を第1〜第3の嵌合口46〜48に合わせて良好に変形させることができ、第1〜第3の嵌合口46〜48をシール体25に円滑に嵌合させることができる。
駆動手段24の電動モータ51を正転することにより、後端部53b側のワイヤ53を矢印Aの如く巻き取り、前端部53a側のワイヤ53を矢印Bの如く巻き戻す。
これにより、第3摺動部材44が下周縁部14aの周方向に沿って矢印C方向へ摺動して、移動体28が伸長移動を開始する。
図5は第1実施の形態に係る移動体を伸長した状態を示す断面図である。
第3摺動部材44が最大伸長位置P1まで摺動することで、移動体28が最大伸長状態に保たれる。
この状態で、第3摺動部材44の第3嵌合口48が、シール体25の後部分71に嵌合する。
また、第2摺動部材43の第2嵌合口47が、シール体25の中央部分72に嵌合する。
さらに、第1摺動部材42の第1嵌合口46が、シール体25の前部分73に嵌合する。
ここで、後部分71は、ドア開口部12の下周縁部12bにおいて、その周方向に備えたシール体25を3分割したうち、後側の1/3の部分である。
中央部分72は、3分割したシール体25のうち、中央の1/3の部分である。
前部分73は、3分割したシール体25のうち、前側の1/3の部分である。
駆動手段24の電動モータ51を逆転することにより、前端部53a側のワイヤ53を矢印Dの如く巻き取り、後端部53b側のワイヤ53を矢印Eの如く巻き戻す。
これにより、第3摺動部材44が下周縁部14aの周方向に沿って矢印F方向へ摺動して、移動体28が収縮移動を開始する。
図6(a)は図5の6a−6a線断面図、図6(b)は図5の6b−6b線断面図、図6(c)は図5の6c−6c線断面図である。
(a)に示すように、第3摺動部材44の第3嵌合口48が、シール体25の後部分71に嵌合することで、シール体25の後部分71を第3嵌合口48で把持することができる。
(b)に示すように、第2摺動部材43の第2嵌合口47が、シール体25の中央部72に嵌合することで、シール体25の中央部72を第2嵌合口47で把持することができる。
(c)に示すように、第1摺動部材42の第1嵌合口46が、シール体25の前端部73に嵌合することで、シール体25の前端部73を第1嵌合口46で把持することができる。
(a)に戻って、移動体28は、第3摺動部材44がボルト58、カラー65および支持部材26を介してドア14の下周縁部14aに取り付けられている。
さらに、図4、図5に示すように、移動体28は、固定部材41の前端部41aが支えプレート27、ボルト33および支持部材26を介してドア14の下周縁部14aに取り付けられている。
よって、ドア14の下周縁部14aを移動体28およびシール体25を介してドア開口部12の下周縁部12bに良好に拘束することができ、いわゆるドア14の「閉まり剛性」を高めることができる。
これにより、車両走行の際に、ドア14に振動やガタなどが発生することを防止することができる。
さらに、ドア14をドア開口部12に良好に拘束して、ドア14の「閉まり剛性」を高めることで、ドア14が側面衝突で荷重を受けた場合、ドア14の変形を規制することができる。
加えて、ドア14の「閉まり剛性」を高めることによって、車体剛性を高めることができるので、走行安定性も向上させることができる。
ところで、車両のドア構造10は移動体28を伸長させてシール体25に嵌合させるものである。
よって、移動体28の伸長状態を調整することで多様の用途に対応することが可能である。以下に、多様の用途の例として第1、第2の用途を説明する。
第1の用途は、ドア14を閉じた通常の状態において、移動体28を比較的短く伸長させておき、衝突時に移動体28を長く伸長させるものである。
第1の用途によれば、ドア14を閉じた通常の状態において、移動体28を比較的短く伸長させておくことで、ドア14を開く際に、移動体28を素早く(すみやかに)収縮することができる。
よって、ドア14をすみやかに開けることができる。
一方、衝突時に移動体28を長く伸長させることで、ドア14をドア開口部12に良好に拘束して、ドア14の「閉まり剛性」を高めることができる。
これにより、ドア14が側面衝突で荷重を受けた場合、ドア14の変形を規制することができる。
また、第2の用途は、車両の走行速度が小さいとき、移動体28を比較的短く伸長させておき、走行速度が大きいときに移動体28を長く伸長させるものである。
第2の用途によれば、車両の走行速度が小さいとき、移動体28を比較的短く伸長させておくことで、ドア14を開く際に、移動体14を素早く(すみやかに)収縮することができる。
よって、ドア14をすみやかに開けることができる。
一方、走行速度が大きいときに移動体28を長く伸長させることで、ドア14をドア開口部12に良好に拘束して、ドア14の「閉まり剛性」を高めることができる。
これにより、ドア14が側面衝突で荷重を受けた場合、ドア14の変形を規制することができる。
以上説明したように、移動体28の伸長状態を調整することで多様の用途に対応することが可能になり、車両の特性に合わせて好適な使い方を選択することができる。
つぎに、車両のドア構造10の作用を図7〜図10に基づいて説明する。なお、図7〜図10においては、車両のドア構造10の理解を容易にするために、移動体28を最大まで伸長する例について説明する。
図7(a),(b)は第1実施の形態に係る移動体を伸長させる例を説明する図である。
(a)において、ドア14を上下のヒンジ21を軸にして矢印Gの如く揺動して閉じる。移動体28は、収縮状態に保たれている。
(b)において、ドア14を閉じたドア閉時において、収縮状態に保たれた移動体28の後方にシール体25が配置される。
駆動手段24の電動モータ51を正転することにより、ワイヤ53で第3摺動部材44を矢印Hの如く引っ張る。
第3摺動部材44が下周縁部14aの周方向に沿って矢印H方向へ摺動して、移動体28が伸長移動を開始する。
図8(a),(b)は第1実施の形態に係る移動体を伸長させた状態を説明する図であり、図8(b)は図8(a)の8b−8b線断面図である。
(a)において、第3摺動部材44が最大伸長位置P1まで摺動することで、移動体28が最大伸長状態に保たれる。
第3摺動部材44の第3嵌合口48が、シール体25の後部分71に嵌合することで、シール体25の後部分71を第3嵌合口48で把持する。
第2摺動部材43の第2嵌合口47が、シール体25の中央部72に嵌合することで、シール体25の中央部72を第2嵌合口47で把持する。
第1摺動部材42の第1嵌合口46が、シール体25の前端部73に嵌合することで、シール体25の前端部73を第1嵌合口46で把持する。
ここで、第1〜第3の嵌合口46〜48の各断面積S1〜S3は、S3>S2>S1の関係が成立する。よって、第1〜第3の嵌合口46〜48をシール体25に嵌合させる際に、最も大きな断面積S3を有する第3嵌合口48を、シール体25に最初に嵌合させることができる。
第3嵌合口48は断面積S3が最も大きいので、シール体25に良好に嵌合させることができる。
また、図7(b)に示すように、シール体25の前端部25bは、先細状に形成されている。よって、第1〜第3の嵌合口46〜48をシール体25の前端部25bに良好に嵌合させることができる。
さらに、シール体25は中空部67が形成されている。よって、中空部67を潰すことでシール体25を第1〜第3の嵌合口46〜48に合わせて良好に変形させることができる。
このように、第1〜第3の嵌合口46〜48の各断面積S1〜S3をS3>S2>S1とし、また、シール体25の前端部25bを先細状に形成し、さらに、シール体25に中空部67を形成することで、第1〜第3の嵌合口46〜48をシール体25に円滑に嵌合させることができる。
(b)において、移動体28の第3摺動部材44が、ボルト58、カラー65および支持部材26を介してドア14の下周縁部14aに取り付けられている。
さらに、図5に示すように、固定部材41の前端部41aが、支えプレート27、ボルト33および支持部材26を介してドア14の下周縁部14aに取り付けられている。
よって、ドア14の下周縁部14aを移動体28およびシール体25を介してドア開口部12の下周縁部12bに拘束することができ、いわゆるドア14の「閉まり剛性」を高めることができる。
ここで、前述したように、第1〜第3の摺動部材42〜44(摺動部材42〜43は図8(a)参照)は、断面略コ字状に形成されている。
よって、移動体28をシール体25に嵌合させた状態において、移動体28とシール体25との嵌合強さより大きな荷重を加えることによって、移動体28とシール体25との嵌合を解除することができる。
これにより、乗員を車室69から脱出させるなどの緊急時において、移動体28とシール体25との嵌合強さより大きな荷重を加えてドア14を開けることができる。
図9(a),(b)は第1実施の形態に係る移動体を収縮させる例を説明する図である。
(a)において、駆動手段24の電動モータ51を逆転することにより、ワイヤ53で第3摺動部材44を矢印Iの如く引っ張る。
第3摺動部材44が下周縁部14aの周方向に沿って矢印I方向へ摺動して、移動体28が収縮移動を開始する。
(b)において、第3摺動部材44が収縮位置P2まで摺動することで、移動体28が収縮状態に保たれる。
第1〜第3の嵌合口46〜48がシール体25から外れ、移動体28(第1〜第3の摺動部材42〜44)がシール体25の前方に配置される。
よって、ドア14の下周縁部14aをドア開口部12の下周縁部12bに拘束した状態が解除される。
図10は第1実施の形態に係る車両のドア構造のドアを開く状態を説明する図であり、図9(b)の10−10線断面図を示す。
移動体28がシール体25の前方に配置されることで、ドア14を矢印Jの如く開くことができる。
つぎに、第2〜第4の実施の形態を図11〜図14に基づいて説明する。なお、第2〜第4の実施の形態において、第1実施の形態の車両のドア構造10と同一・類似部材については同じ符号を付して説明を省略する。
(第2実施の形態)
図11は本発明に係る車両のドア構造(第2実施の形態)を示す断面図である。
車両のドア構造80は、第1実施の形態のシール体25に代えてシール体82を備えたもので、その他の構成は第1実施の形態の車両のドア構造10と同様である。
シール体82は、移動体28の移動方向に沿って(第1〜第3の嵌合口46〜48から離れる方向に向けて)幅寸法W2が漸次大きく変化するように外形が形成されている。
また、中空部83も、シール体82の外形に合わせて、第1〜第3の嵌合口46〜48から離れる方向に向けて空間幅寸法W3が漸次大きく変化するように形成されている。
シール体82の幅寸法W2を漸次大きくなるように調整することで、シール体82の幅寸法W2を第1〜第3の嵌合口46〜48に合わせて変化させることができる。
これにより、第1〜第3の嵌合口46〜48をシール体82に嵌合させたときの嵌合強さを良好に調節することができる。
加えて、第2実施の形態の車両のドア構造80によれば、第1実施の形態の車両のドア構造10と同様の効果を得ることができる。
(第3実施の形態)
図12は本発明に係る車両のドア構造(第3実施の形態)の移動体を収縮した状態を示す断面図、図13は図12の移動体を伸長した状態を示す断面図である。
車両のドア構造90は、第1実施の形態の移動体28やシール体25に代えて移動体92やシール体93を備えたもので、その他の構成は第1実施の形態の車両のドア構造10と同様である。
移動体92は、取付部95に前端部(基端部)96aが取り付けられた固定部材96と、固定部材96に摺動自在に差し込まれた第1摺動部材97と、第1摺動部材97に摺動自在に嵌め込まれた第2摺動部材98と、第2摺動部材98に摺動自在に嵌め込まれた第3摺動部材99とを有する。
固定部材96の前端部96aにプッシュプルロッド101が取り付けられている。プッシュプルロッド101は駆動手段(図示せず)に連結されている。
駆動手段でプッシュプルロッド101を車体後方に押し出すことで、第1〜第3摺動部材97〜99を伸長させることができる。
一方、駆動手段でプッシュプルロッド101を車体前方に引っ張ることで、第1〜第3摺動部材97〜99を収縮させることができる。
シール体93は、ドア14を閉じたドア閉時において、収縮状態に保たれた移動体92の後方に配置される。
シール体93は、弾性変形可能なラバー部材で、図1に示すドア開口部12の下周縁部12bに沿って収納凹部103が形成されている。
ドア閉時において、移動体92を下周縁部14aの周方向に沿って伸長することで、シール体93の収納凹部103に第1〜第3摺動部材97〜99を差し込むことができる。
これにより、第1実施の形態と同様に、ドア14の下周縁部14aを移動体92およびシール体93を介してドア開口部12の下周縁部12b(図1参照)に拘束することができる。
第3実施の形態の車両のドア構造90によれば、移動体92を伸縮自在に形成し、移動体92を伸長することでシール体93の収納凹部103に移動体92を差し込むようにした。
よって、移動体92の伸長状態を変えることで、収納凹部103に対する移動体92の差込み状態を調整することができる。
このように、収納凹部103に対する移動体92の差込み状態を調整可能とすることで、第1実施の形態で説明した多様の用途に同様に対応することができる。
さらに、第3実施の形態の車両のドア構造90によれば、移動体92を、第3摺動部材(先端部)99に近づくにしたがって断面積が小さく、第1摺動部材(基端部)97に近づくにしたがって断面積が大きくなるように形成した。
よって、移動体92をシール体93の収納凹部103に差し込む際に、最も小さな第3摺動部材99を収納凹部103に差し込むことができる。
最も小さな第3摺動部材99を収納凹部103に差し込むことで、移動体92を収納凹部103に良好に差し込むことができる。
これにより、移動体92の第3摺動部材99による収納凹部103への差込初期動作を円滑におこなうことができる。
加えて、第3実施の形態の車両のドア構造90によれば、シール体93の断面形状を移動体92側に向けて開口させた。
よって、移動体92をシール体93の収納凹部103に差し込んだ状態において、移動体92と収納凹部103との嵌合強さより大きな荷重を加えることによって、移動体92と収納凹部103との嵌合を解除することができる。
これにより、乗員を車室から脱出させるなどの緊急時において、移動体92と収納凹部103との嵌合強さより大きな荷重を加えてドアを開けることができる。
以上説明したように、第3実施の形態の車両のドア構造90によれば、第1実施の形態の車両のドア構造10と同様の効果を得ることができる。
(第4実施の形態)
図14は本発明に係る車両のドア構造(第4実施の形態)を示す断面図である。
車両のドア構造110は、第3実施の形態のシール体93に代えてシール体112を備えたもので、その他の構成は第1実施の形態の車両のドア構造10と同様である。
シール体112は、移動体92の移動方向に沿って(第1〜第3の摺動部材97〜99から離れる方向に向けて)収納凹部113の幅W4寸法が漸次小さく変化するように形成されている。
収納凹部113の幅W4寸法を漸次小さく調整することで、収納凹部113の幅W4寸法を第1〜第3の摺動部材97〜99に合わせて変化させることができる。
これにより、第1〜第3の摺動部材97〜99をシール体112の収納凹部113に差し込んだときの嵌合強さを良好に調節することができる。
加えて、第4実施の形態の車両のドア構造110によれば、第3実施の形態の車両のドア構造90と同様の効果を得ることができる。
なお、前記第1〜第4の実施の形態では、ドア開口部12の下周縁部12bにシール体25,82,93,112を設け、ドア14の下周縁部14aに移動体28,92を設けた例について説明したが、これに限らないで、ドア開口部12の下周縁部12bに移動体を設け、ドア14の下周縁部14aにシール体を設けることも可能である。
また、前記第1〜第4の実施の形態では、ドア開口部12の周縁部として下周縁部12bを例示し、ドア14の周縁部として下周縁部14aを例示したが、これに限らないで、縦周縁部や上周縁部とすることも可能である。
例えば、ドア開口部12の縦周縁部にシール体25を設け、ドア14の縦周縁部に移動体28を設けても第1〜第4の実施の形態と同様の効果を得ることができる。
さらに、前記第1〜第4の実施の形態では、移動体28,92の車体後方側にシール体25,82,93,112を設けた例について説明したが、これに限らないで、移動体の車体前方側にシール体を設けることも可能である。
また、前記第2実施の形態では、移動体28の移動方向に沿って(第1〜第3の嵌合口46〜48から離れる方向に向けて)シール体82の幅寸法W2を漸次大きくなるように変化させる例について説明したが、これに限らないで、幅寸法W2を漸次小さく変化させることや、幅寸法W2を任意の部位で変化させることも可能である。
さらに、前記第4実施の形態では、シール体112の収納凹部113を、移動体92の移動方向に沿って幅W4寸法が漸次小さく変化させる例について説明したが、これに限らないで、幅寸法W4を漸次小さく変化させることや、幅寸法W4を任意の部位で変化させることも可能である。
本発明の車両のドア構造は、車体のドア開口部に開閉可能にドアを備えた車両への適用に好適である。
本発明に係る車両のドア構造(第1実施の形態)を示す斜視図である。 第1実施の形態に係るドア拘束機構を示す斜視図である。 第1実施の形態に係るドア拘束機構を示す分解斜視図である。 第1実施の形態に係る移動体を収縮した状態を示す断面図である。 第1実施の形態に係る移動体を伸長した状態を示す断面図である。 (a)は図5の6a−6a線断面図、(b)は図5の6b−6b線断面図、(c)は図5の6c−6c線断面図である。 第1実施の形態に係る移動体を伸長させる例を説明する図である。 第1実施の形態に係る移動体を伸長させた状態を説明する図である。 第1実施の形態に係る移動体を収縮させる例を説明する図である。 第1実施の形態に係る車両のドア構造のドアを開く状態を説明する図である。 本発明に係る車両のドア構造(第2実施の形態)を示す断面図である。 本発明に係る車両のドア構造(第3実施の形態)の移動体を収縮した状態を示す断面図である。 図12の移動体を伸長した状態を示す断面図である。 本発明に係る車両のドア構造(第4実施の形態)を示す断面図である。
符号の説明
10,80,90,110…車両のドア構造、11…車体、12…ドア開口部、12b…ドア開口部の下周縁部(周縁部)、14…ドア、14a…ドアの下周縁部(周縁部)、25,82,93,112…シール体、25b…前端部(端部)、28,92…移動体、41a…前端部(移動体の基端部)、42〜44…第1〜第3摺動部、44b…後端部(移動体の先端部)、46〜48…第1〜第3嵌合口、67,83…中空部、99…第3摺動部材(先端部)、97…第1摺動部材(基端部)、103,113…収納凹部、S1〜S3…第1〜第3の嵌合口の断面積。

Claims (11)

  1. 車体のドア開口部に支持され、前記ドア開口部を開閉可能なドアを備えた車両のドア構造において、
    前記ドア開口部の周縁部および前記ドアの周縁部の一方に設けられ、前記周縁部の周方向に沿って移動可能な移動体と、
    前記ドア開口部の周縁部および前記ドアの周縁部の他方に沿って設けられ、前記ドアを閉じたドア閉時において、前記周縁部の周方向に沿って移動した前記移動体に嵌合可能なシール体と、
    を備えたことを特徴とする車両のドア構造。
  2. 前記移動体は、前記周縁部の周方向に沿って伸縮自在に形成され、
    前記ドア閉時において、前記移動体が前記周縁部の周方向に沿って伸長した際に、前記シール体に嵌合する嵌合口を有することを特徴とする請求項1記載の車両のドア構造。
  3. 前記嵌合口は、前記移動体が伸長した状態において、先端部に近づくにしたがって断面積が大きく、基端部に近づくにしたがって断面積が小さく設定されていることを特徴とする請求項2記載の車両のドア構造。
  4. 前記シール体は、前記周縁部の周方向に沿った中空部を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の車両のドア構造。
  5. 前記シール体は、前記移動体が収縮した状態において、前記移動体に臨む端部が先細状に形成されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の車両のドア構造。
  6. 前記シール体は、前記移動体の移動方向に沿って幅寸法が変化するように形成されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の車両のドア構造。
  7. 前記移動体は、前記シール体側に向けて開口する断面形状を有していることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の車両のドア構造。
  8. 前記移動体は、前記周縁部の周方向に沿って伸縮自在に形成され、
    前記ドア閉時において、前記シール体は、前記移動体が前記周縁部の周方向に沿って伸長した際に、前記移動体が差し込まれる収納凹部を備えたことを特徴とする請求項1記載の車両のドア構造。
  9. 前記移動体は、前記移動体が伸長した状態において、先端部に近づくにしたがって断面積が小さく、基端部に近づくにしたがって断面積が大きく設定されていることを特徴とする請求項8記載の車両のドア構造。
  10. 前記シール体の収納凹部は、前記移動体の移動方向に沿って幅寸法が変化するように形成されていることを特徴とする請求項8または請求項9記載の車両のドア構造。
  11. 前記シール体は、前記移動体側に向けて開口する断面形状を有していることを特徴とする請求項8〜10のいずれか一項に記載の車両のドア構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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