JP2008236875A - 電源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】小さい可飽和コアを用いた場合でも広い制御範囲を得て、確実な定電圧制御を行う。
【解決手段】電流検出回路15,16は出力電流I1,I2を検出する。制御部12は出力電流I1が大きいほど、出力電流I2が小さいほど、トランジスタQ1の駆動周波数を高くする。これにより、この場合には、可飽和コアの制御範囲が広がり、確実に定電圧制御が可能となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、複写機やプリンタ等に好適な電源装置に関する。
従来、複写機等においては、スイッチング電源が採用されることがある。スイッチング電源は、入力電圧を整流平滑化するための整流回路及び平滑コンデンサを有すると共に、スイッチングトランジスタ及びトランスによって構成されるフォワード/フライバックコンバータを有する。スイッチングトランジスタによって、入力された直流電圧を高周波の交流に変換してトランスに供給し、トランスの2次側において整流平滑回路によって直流電圧に変換する。スイッチング電源は、スイッチングトランジスタのオンデューティを制御することで、安定的な直流電圧を得るようになっている。
ところで、複写機等においては、制御回路等のIC部品やハードディスク等の比較的小電力で動作する部品に電力を供給すると共に、モータやランプ等の比較的大電力で動作する部品にも電力を供給する必要があり、広いレベル範囲の負荷に対応する必要がある。
そこで、このような機器においては、一般的には、モータ等のように、大電力の電力供給が必要な部品への電力供給を行うための主電源と、IC部品等のように比較的小さい電力の供給を必要とする部品への電力供給を行うための副電源とを備えている。
このような2出力の電源回路においては、トランスの2次巻線を主電源用と副電源用とに分け、各2次巻線から主電源用の出力と副電源用の出力とを得ている。上述したように、出力電圧は、スイッチングトランジスタのオンデューティを制御することで、定電圧制御される。例えば、主電源の出力をフィードバックさせてスイッチングトランジスタを制御することが考えられる。これにより、主電源の出力に応じた定電圧制御が可能である。
しかしながら、主電源用のトランスと副電源用のトランスの1次巻線は共通であり、主電源の出力を用いたフィードバック制御によってオンデューティーを変化させると、副電源用の2次巻線から得られる巻線電圧も変化してしまい、副電源の出力は主電源の出力によって影響を受けてしまう。
そこで、副電源用としてマグアンプ方式を用いた電源回路が採用されることがある。マグアンプ方式は、出力電圧の制御に可飽和コアを用いるものである。可飽和コアはコア両端に電圧が印加されることで、飽和して電流を流し、電圧の印加から磁化状態が飽和状態に移行するまでの間はオフ状態であり電流を流さない。副電源の出力を可飽和コアにフィードバックすることで、可飽和コアのオフ期間を制御して、トランスの2次巻線の巻線電圧の変動に拘わらず、出力電圧を定電圧にすることができる。マグアンプ方式を採用した2電源構成のスイッチング電源としては、特許文献1に記載のものがある。
特開2002−95254号公報
しかしながら、マグアンプ方式では、上述したように、可飽和コアのオフ期間の長さに応じて出力を制御するようになっており、トランスの2次巻線の巻線電圧を昇圧することはできない。このため、スイッチングトランジスタのオンデューティの低下等の理由によって、2次巻線の巻線電圧が低下すると、可飽和コアが全期間オンであったとしても、副電源として必要な電圧が得られないことがある。
そこで、トランスの2次巻線の巻数を増やすことで、2次巻線電圧を比較的大きな値に設定しておくことが考えられる。しかしながら、この場合には、可飽和コアを比較的長い期間、オフにすることができるように設定する必要がある。可飽和コアは、制御可能な範囲がVT(印加電圧×その時間)積によって表される。可飽和コアのVT積は、コアのコア断面積と巻数とによって決定され、断面積が大きいほど、また、巻数が多いほど、VT積は大きくなる。
従って、可飽和コアを比較的長いオフ期間で動作させるためには、可飽和コアの断面積(サイズ)を大きくしたり、巻数を多くしたりする必要がある。この場合、巻数を多くすると、両端電圧に拘わらず可飽和コアがオンとならずに制御不能範囲となるデッドアングルが増大する。このため、マグアンプ方式において十分に広い制御範囲を確保するためには、高価な可飽和コアを大きなサイズで構成する必要があり、コスト増を招来する。
本発明は、2出力の一方にマグアンプ方式を採用する場合でも、比較的小型の可飽和コアを用いて比較的広い制御範囲を得ることができる電源装置を提供することを目的とする。
本発明に係る電源装置は、直流電圧をスイッチングしてトランスの1次巻線に供給するスイッチング手段と、前記トランスの第1の2次巻線に発生する交流電圧を整流平滑して第1の出力端子に第1の出力電圧を出力する第1の整流平滑手段と、前記第1の出力電圧に基づいて前記スイッチング手段のオンデューティを制御する第1の制御手段と、前記トランスの第2の2次巻線に発生する交流電圧を整流平滑して第2の出力端子に第2の出力電圧を出力する第2の整流平滑手段と、前記第2の2次巻線と前記第2の整流平滑手段との間に接続されて、前記第2の2次巻線の巻線電圧及び前記第2の出力電圧に基づいてオン,オフする可飽和磁気素子と、前記第1の出力端子から負荷に供給される第1の電流と前記第2の出力端子から負荷に供給される第2の電流との少なくとも一方に基づいて前記スイッチング手段の駆動周波数を制御する第2の制御手段とを具備したことを特徴とする。
このような構成によれば、第1の制御手段は、第1の出力電圧に基づいてスイッチング手段のオンデューティを制御することにより、第1の出力電圧を定電圧制御する。可飽和磁気素子は、第2の2次巻線の巻線電圧及び第2の出力電圧に基づいてオン,オフすることで、第2の出力電圧を定電圧制御する。第2の出力電圧を定電圧制御するために必要な可飽和磁気素子の制御範囲が可飽和磁気素子に設定された制御範囲を超えようとする場合には、第2の制御手段は、スイッチング手段の駆動周波数を制御する。これにより、可飽和磁気素子の制御範囲が広がり、第2の出力電圧は定電圧制御される。
本発明によれば、2出力の一方にマグアンプ方式を採用する場合でも、比較的小型の可飽和コアを用いて比較的広い制御範囲を得ることができるという効果を有する。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。図1は本発明の第1の実施の形態に係る電源装置を示す回路図である。本実施の形態はフライバックコンバータを用いたスイッチング電源に適用した例である。
図1において、直流電源11は所定の直流電圧を発生する。なお、直流電源11は、例えば、交流電源からの交流電源電圧をダイオードブリッジ等を用いて整流平滑する整流平滑回路によって構成することもできる。直流電源11の正極性端子と負極性端子との間には、フライバックトランスTの1次巻線及びスイッチングトランジスタQ1が接続されている。スイッチングトランジスタQ1は、第1及び第2の制御手段としての制御部12によってオン,オフ駆動されて、直流電源11からの直流電圧を、トランスTの1次巻線に供給する。スイッチングトランジスタQ1がオン,オフすることで、トランスTの2次巻線には、高周波の交流電圧が発生する。
本実施の形態においては、トランスTの2次巻線は、第1の電源部10用の2次巻線T1として用いられると共に、一部分の2次巻線T2が第2の電源部20用として用いられる。第1の電源部10は、例えば、比較的大きい電力を供給することができ、例えば、複写機等においては、複写機の駆動部を動作させるモータ等に電力を供給する主電源として用いることができる。一方、第2の電源部20は、比較的小さい電力を供給することができるようになっている。例えば、第2の電源部10は、複写機等においては、複写機の動作を制御する制御回路等に電力を供給する副電源として用いることができる。
なお、第1の電源部10を比較的小さい電力の供給用として用い、第2の電源部20を大電力の電力供給用として用いてもよい。
第1の電源部10は、スイッチングトランジスタQ1及びトランスT1並びにダイオードD1及びコンデンサC1による整流平滑回路によって構成されるコンバータ部を有する。即ち、第1の電源部10用の2次巻線T1には、ダイオードD1及びコンデンサC1によって構成される整流平滑回路が接続されている。この整流平滑回路は、トランスTの2次巻線T1に発生した交流電圧を直流に変換する。この直流電圧は、スイッチングトランジスタQ1のオンデューティに応じた実効電圧を有する。コンデンサC1の両端に現れる直流電圧が出力端子O1から出力電圧V1として出力される。
電圧検出回路13は、出力端子O1に現れる出力電圧V1を検出して、検出結果を制御部12にフィードバックする。制御部12は電圧検出回路13からの検出結果に基づいてトランジスタQ1のオンデューティを制御する。このフィードバック制御を利用したPWM制御によって、出力電圧V2を定電圧制御することができる。
一方、第2の電源部20は、スイッチングトランジスタQ1及びトランスT2、ダイオードD2及びコンデンサC2による整流平滑回路並びに可飽和コアL1、ダイオードD3及び作動検出器17によって構成されるコンバータ部を有する。
即ち、トランスTの2次巻線T2の一端は可飽和コアL1の一端に接続され、可飽和コアL1の他端は、ダイオードD2及びコンデンサC2による整流平滑回路を介して2次巻線T2の他端に接続されている。整流平滑回路は、可飽和コアL1を介して供給されたトランスTの2次巻線T2に発生した交流電圧を直流に変換する。この直流電圧は、スイッチングトランジスタQ1のオンデューティ及び可飽和コアL1のオン期間に応じた実効電圧を有する。コンデンサC2の両端に現れる直流電圧が出力端子O2から出力電圧V2として出力される。
図2は横軸に磁場Hをとり縦軸に磁束密度Bをとって、可飽和コアL1の実動磁化曲線を示すグラフである。
可飽和コアL1は、両端電圧に応じて磁気状態が変化し、不飽和領域ではインダクタンスが極めて高く電流を流さないオフ状態となり、飽和領域ではインダクタンスが低下して電流を流すオン状態となるスイッチング素子として機能する。2次巻線T2によって可飽和コアL1の両端に電圧が印加されることによって、磁束は図2のIのように変化する。I期間では可飽和コアL1は不飽和領域であり、インダクタンスは極めて高い。即ち、このI期間においては可飽和コアL1はオフである。
I期間から所定時間が経過すると、可飽和コアL1の磁化が飽和状態となる。このII期間には、インダクタンスが急激に小さくなり、可飽和コアL1は負荷側に電流を供給するオン状態となる。
2次巻線T2の巻線電圧の極性変化によって、可飽和コアL2の磁化は、III期間のように変化する。そして、2次巻線T2の巻線電圧が負極性の期間であるIV期間には、可飽和コアL1の磁化はI期間の開始時の状態に戻る。以後、このI期間〜IV期間の動作を繰り返す。
可飽和コアL1は、I期間からII期間までの時間は、I期間開始時の両端電圧に応じたものとなる。即ち、トランスTの2次巻線T2の電圧(2次巻線電圧)が正極性に変化した直後に可飽和コアL1の両端に印加される電圧のレベルに応じて、可飽和コアL1のオフ期間が決まる。可飽和コアL1に流れる電流の電流量に応じて出力電圧V2のレベルが決定する。従って、出力電圧V2は可飽和コアL1のオン期間に応じたものとなる。
作動検出器12は可飽和コアL1の両端電圧を制御する。即ち、作動検出器12は出力端子O2に現れる出力電圧V2と所定の基準電圧との間の差電圧に基づく検出結果を発生する。この検出結果はダイオードD3を介して可飽和コアL1の他端に供給される。こうして、可飽和コアL1には、2次巻線T2の2次巻線電圧と作動検出器12の検出結果に基づく電圧との差電圧が印加されることになる。
こうして、可飽和コアL1のオフ期間が制御されて、作動検出器12が検出する差電圧が0となるように出力電圧V2が制御される。これにより、2次巻線電圧に拘わらず、出力電圧V2を定電圧制御することができる。
本実施の形態においては、制御部12は電流検出回路15及び電流検出回路16の検出結果の少なくとも一方を用いて、トランジスタQ1の駆動周波数(オン,オフ周波数)を制御するようになっている。
第1の電源部10のダイオードD1と出力端子O1との間には抵抗R1が接続されている。また、第2の電源部20のダイオードD2と出力端子O2との間には抵抗R2が接続されている。電流検出回路15は抵抗R1に流れる電流を検出し、検出結果を制御部12に出力する。また、電流検出回路16は抵抗R2に流れる電流を検出し、検出結果を制御部12に出力する。
上述したように、2次巻線電圧が高いほど、可飽和コアL1において長いオフ期間を設定可能にする必要がある。2次巻線電圧が高くなる場合としては、第1の電源部10によって負荷に供給される電流I1が大きい場合がある。そこで、電流I1を検出することで、2次巻線T2の巻線電圧の変化を把握し、可飽和コアL1において長いオフ期間を設定可能にする必要がある場合を検出するのである。
また、第2電源部20によって負荷に供給される電流I2が小さいほど、可飽和コアL1において長いオフ期間を設定可能にする必要がある。そこで、電流I2を検出することで、可飽和コアL1において長いオフ期間を設定可能にする必要がある場合を検出するのである。なお、従来は、長いオフ期間を設定するために、可飽和コアL1のサイズを大きくする必要があった。
これに対し、本実施の形態においては、第1及び第2の電源部10,20によって負荷に供給される電流I1,I2の検出結果に基づいて、制御部12は、トランジスタQ1のオン,オフ周波数を変化させるようになっている。
即ち、電流I2が大きいほどトランジスタQ1のオン,オフ周波数を高くし、電流I1が小さいほどトランジスタQ1のオン,オフ周波数を高くする。なお、一般的には、トランジスタQ1のオン,オフ周波数は高いほど効率が低下する。このため、本実施の形態においては、可飽和コアL1の制御範囲ではなるべく低い周波数でトランジスタQ1を駆動し、電流I1,I2に応じて駆動周波数を高くするように変化させるようになっている。
次に、このように構成された実施の形態の作用について図3乃至図5を参照して説明する。図3は本実施の形態の動作を説明するための波形図であり、図3(a)乃至(c)は比較的低い駆動周波数における2次巻線T2の巻線電圧、可飽和コアL1の両端電圧又は可飽和コアL1に流れる電流を示し、図3(d)乃至(f)は比較的高い駆動周波数における2次巻線T2の巻線電圧、可飽和コアL1の両端電圧又は可飽和コアL1に流れる電流を示している。図4は横軸に電流I1をとり縦軸に電圧V2をとって、電流I1と電圧V2との関係を示す波形図である。図5は駆動周波数の変化を説明するための説明図であり、図5(a)は電流I2の変化を示し、図5(b)駆動周波数の変化を示している。
スイッチングトランジスタQ1は、制御部12に駆動されてオン,オフする。これにより、直流電源11からの直流電圧は交流に変化し、トランスTの2次巻線T1,T2に交流電圧が発生する。
第1の電源部10においては、2次巻線T2の交流電圧はダイオードD1及びコンデンサC1による整流平滑回路によって整流平滑される。こうして、出力端子O1に直流の出力電圧V1が得られる。電圧検出回路13は出力電圧V1の検出結果を制御部12にフィードバックする。制御部12は出力電圧V1の検出結果に基づいて、トランジスタQ1のオンデューティを変化させる。これにより、出力電圧V1が定電圧制御される。
一方、出力電圧V1の定電圧制御によって、2次巻線T2の巻線電圧もオンデューティに応じて変化する。この2次巻線電圧は可飽和コアL1を介してダイオードD2及びコンデンサC2による整流回路に供給されて整流平滑される。コンデンサC2の端子電圧が、出力電圧V2として出力端子O2から出力される。作動検出器17は出力電圧V2と基準電圧との差に基づく検出結果を出力する。この検出結果はダイオードD3を介して可飽和コアL1の他端に供給される。
図4(a)のI,II期間はスイッチングトランジスタQ1のオフ期間を示し、IV期間はトランジスタQ1のオン期間を示している。トランジスタQ1のオフ期間に2次巻線T2の巻線電圧は正極性となる。I期間には、可飽和コアL1の一端に2次巻線電圧が印加される。一方、可飽和コアL1の他端には作動検出器17の検出結果に基づく電圧が印加される。
こうして、可飽和コアL1の両端電圧は、2次巻線電圧と作動検出器17の検出結果に基づく電圧との差電圧となる。この電圧が可飽和コアL1に印加されると、可飽和コアL1は磁束密度が変化し(図2及び図3のI期間)、飽和状態に移行する(図2及び図3のII期間)。
II期間には、可飽和コアL1に電流が流れる。図3(c)においては、斜線によって可飽和コアL1のオフ期間を示している。II期間において、可飽和コアL1に流れる電流は次第に低下する(図3(c))。
I期間からII期間への移行に要する時間は、可飽和コアL1の両端電圧に応じたものとなる。例えば、出力電圧V2が基準電圧よりも高い程、可飽和コアL1の他端には低い電圧が印加されることになり、I期間の開始時に可飽和コアL1の両端に印加される電圧は大きくなる。これにより、I期間からII期間への移行に要する時間が長くなり、即ち、可飽和コアL1のオフ期間が長くなり、可飽和コアL1に流れる電流のレベルが低下する。こうして、出力電圧V2のレベルを低下させることができる。なお、出力電圧V2が基準電圧に到達すると、可飽和コアL1の他端には高い電圧が印加されることになり、I期間の開始時に可飽和コアL1の両端に印加される電圧は小さくなって、可飽和コアL1に流れる電流のレベルが大きくなり、結果的に、出力電圧V2を定電圧制御することができる。
ところで、上述したように、可飽和コアL1 による制御範囲は、VT積によって決定される。従って、可飽和コアL1 のサイズを小さくした場合には、オフ期間を大きくとることができない。いま、例えば、可飽和コアL1 に設定可能なオフ期間が図3(c)の制御範囲t1で表されるものとする。
この場合において、例えば、第1の電源部10の負荷電流I1の増加によって2次巻線T2の巻線電圧Vmが大きくなり、出力電圧V2を一定にさせるために必要なオフ期間が制御範囲t1を超えようとするものとする。電流検出回路15は、第1の電源部10の負荷電流I1を検出して、検出結果を制御部12に供給している。制御部12は負荷電流I1の検出結果から、出力電圧V2を一定にさせるためのオフ期間が制御範囲t1を超えそうになることを検出すると、トランジスタQ1の駆動周波数を高い周波数に変化させる。図3(d)はこの場合における2次巻線T2の巻線電圧の変化を示している。2次巻線T2の巻線電圧の変化に応じて、可飽和コアL1 の両端電圧も変化し、可飽和コアL1 に流れる電流も変化する(図3(e),(f)参照)。
図3(f)の例では、可飽和コアL1 の制御範囲t1は、II期間の略全域を占めており、可飽和コアL1 の制御範囲が等価的に広がったことを示している。なお、この場合でも、2次巻線T2の巻線電圧はトランジスタQ1のオンデューティによって決定されるので、可飽和コアL1 の制御範囲内であれば、出力電圧V2が変化することはない。
図4の破線は駆動周波数を変化させない場合の出力電圧V2の変化を示し、実線は駆動周波数を高くした場合の出力電圧V2の変化を示している。本実施の形態においては、破線にて示す変化点の若干前の電流I1の電流量を検出することで、制御部12は駆動周波数を高くするように制御している。
また、例えば、第2の電源部20の負荷電流I2が減少して、出力電圧V2を一定にさせるために必要なオフ期間が制御範囲t1を超えようとするものとする。電流検出回路16は、第2の電源部20の負荷電流I2を検出して、検出結果を制御部12に供給している。制御部12は負荷電流I2の検出結果から、出力電圧V2を一定にさせるためのオフ期間が制御範囲t1を超えそうになることを検出すると、トランジスタQ1の駆動周波数を高い周波数に変化させる。
この場合においても、図3(f)に示すように、可飽和コアL1 の制御範囲が等価的に広がったことになる。図5は電流I2(図5(a))が所定の閾値よりも低下することによって、駆動周波数(図5(b))を高く変化させることを示している。これにより、この場合でも、出力電圧V2を定電圧制御することが可能である。
なお、図5の例は、電流I2が所定の閾値を超えたか否かによって、駆動周波数を2段階で変化させる例を示した。また、図4において、電流I1が所定の電流量を超えることによって駆動周波数を2段階で変化させる例について説明したが、駆動周波数を電流I1,I2に応じて連続的に変化させるようにしてもよく、また、複数段で段階的に制御するようにしてもよい。
また、上記実施の形態においては、電流検出回路15,16を設けて電流I1,I2を検出し、電流I1,I2の検出結果に基づいて駆動周波数を制御する例を説明したが、電流I1,I2のいずれか一方のみによって駆動周波数を制御するようにしてもよい。この場合には、一方の電流検出回路及び抵抗を省略することができる。
このように本実施の形態においては、第2の電源部の出力を定電圧制御するために必要な可飽和コアのオフ期間が、可飽和コアに設定された制御範囲を超える場合には、トランジスタの駆動周波数を高くすることで、等価的に可飽和コアの制御範囲を広げて、第2の電源部の出力の定電圧制御を可能にしている。従って、可飽和コアとして比較的制御範囲が狭い、小さいサイズのものを採用した場合でも、確実な定電圧制御が可能である。これにより、低価格で定電圧の2出力の電源を得ることができる。
図6は本発明の第2の実施の形態に係る電源装置を示す回路図である。本実施の形態はフォワードコンバータを用いたスイッチング電源に適用した例である。図6において図1と同一の構成要素には同一符号を付して説明を省略する。
フライバックトランスTに代えてフォワードトランスT’を採用すると共に、コイルL2,L3及びダイオードD4,D5を付加した点が第1の実施の形態と異なる。トランスT’は、第1の電源部用の2次巻線T11と第2の電源部用の2次巻線T12とを有する。
ダイオードD1とコンデンサC1との間には、コイルL2が設けられて整流平滑回路が構成されている。また、ダイオードD2とコンデンサC2との間には、コイルL3が設けられて整流平滑回路が構成されている。
このように構成された実施の形態においても、スイッチングトランジスタQ1の駆動周波数を高くすることで、可飽和コアL1 の制御範囲を広げることができる。他の構成及び作用は第1の実施の形態と同様であり、その効果も第1の実施の形態と同様である。
図7は本発明の第3の実施の形態に係る電源装置を示す回路図である。図7において図1と同一の構成要素には同一符号を付して説明を省略する。本実施の形態は第1の電源部30及び第2の電源部40において、スイッチングトランジスタQ1のオンデューティ及び駆動周波数の制御に用いる検出電圧をフォトカプラを利用して制御部22に伝送するようにした例である。
電圧検出回路13の出力はフォトカプラの送信部PC1に与えられる。送信部PC1は電圧検出回路13の検出結果を送信する。電圧検出回路21は出力端子O2の出力電圧V2を検出して検出結果をフォトカプラの送信部PC2に与える。送信部PC2は電圧検出回路21の検出結果を送信する。送信部PC1,PC2の送信信号は制御部22内の受信部23において受信することができる。制御部23は、フォトカプラの送信部PC1,PC2の送信信号を受信する受信部23を備えた点が図1の制御部22と異なるのみであり、受信した検出結果に基づいてトランジスタQ1の駆動を制御する。
即ち、制御部22は、送信部PC1の送信信号に基づいて、トランジスタQ1のオンデューティを制御し、送信部PC2の送信信号に基づいて、トランジスタQ1の駆動周波数を制御する。
このように構成された実施の形態においては、制御部22は、出力電圧V2のレベルに応じてトランジスタQ1の駆動周波数を制御する。可飽和コアL1 の制御範囲は、VT積に基づいて決定されている。2次巻線電圧の上昇又は出力電流I2の減少等の理由によって、出力電圧V2の定電圧制御に必要な可飽和コアL1 のオフ期間が、オフ期間として設定可能な範囲を超えると、出力電圧V2が設定電圧よりも上昇しようとする。
電圧検出回路21はこの電圧の変化を検出して、検出結果をフォトカプラの送信部PC2を介して送信する。送信部PC2からの送信信号は受信部23において受信される。制御回路22は出力電圧V2の上昇に応じて、トランジスタQ1の駆動周波数を高くする。これにより、等価的に可飽和コアの制御範囲が広くなり、出力電圧V2を設定電圧に定電圧制御することが可能となる。
他の構成は図1の実施の形態と同様である。
なお、本実施の形態はフライバック型のスイッチング電源に適用した例を示したが、フォワード型のスイッチング電源にも同様に適用することができることは明らかである。
本発明の第1の実施の形態に係る電源装置を示す回路図である。 横軸に磁場Hをとり縦軸に磁束密度Bをとって、可飽和コアL1の実動磁化曲線を示すグラフである。 本実施の形態の動作を説明するための波形図である。 横軸に電流I1をとり縦軸に電圧V2をとって、電流I1と電圧V2との関係を示す波形図である。 駆動周波数の変化を説明するための説明図である。 本発明の第2の実施の形態に係る電源装置を示す回路図である。 本発明の第3の実施の形態に係る電源装置を示す回路図である。
符号の説明
10…第1の電源部、11…直流電源、12…制御部、13…電圧検出回路、15,16…電流検出回路、17…差動検出器、20…第2の電源部、T…トランス、T1,T2…2次巻線、L1…可飽和コア。

Claims (2)

  1. 直流電圧をスイッチングしてトランスの1次巻線に供給するスイッチング手段と、
    前記トランスの第1の2次巻線に発生する交流電圧を整流平滑して第1の出力端子に第1の出力電圧を出力する第1の整流平滑手段と、
    前記第1の出力電圧に基づいて前記スイッチング手段のオンデューティを制御する第1の制御手段と、
    前記トランスの第2の2次巻線に発生する交流電圧を整流平滑して第2の出力端子に第2の出力電圧を出力する第2の整流平滑手段と、
    前記第2の2次巻線と前記第2の整流平滑手段との間に接続されて、前記第2の2次巻線の巻線電圧及び前記第2の出力電圧に基づいてオン,オフする可飽和磁気素子と、
    前記第1の出力端子から負荷に供給される第1の電流と前記第2の出力端子から負荷に供給される第2の電流との少なくとも一方に基づいて前記スイッチング手段の駆動周波数を制御する第2の制御手段と
    を具備したことを特徴とする電源装置。
  2. 直流電圧をスイッチングしてトランスの1次巻線に供給するスイッチング手段と、
    前記トランスの第1の2次巻線に発生する交流電圧を整流平滑して第1の出力端子に第1の出力電圧を出力する第1の整流平滑手段と、
    前記第1の出力電圧に基づいて前記スイッチング手段のオンデューティを制御する第1の制御手段と、
    前記トランスの第2の2次巻線に発生する交流電圧を整流平滑して第2の出力端子に第2の出力電圧を出力する第2の整流平滑手段と、
    前記第2の2次巻線と前記第2の整流平滑手段との間に接続されて、前記第2の2次巻線の巻線電圧及び前記第2の出力電圧に基づいてオン,オフする可飽和磁気素子と、
    前記第2の出力電圧に基づいて前記スイッチング手段の駆動周波数を制御する第2の制御手段と
    を具備したことを特徴とする電源装置。
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