JP2008236603A - 動画コンテンツ判別装置、映像信号処理ユニット、及び、動画コンテンツ判別方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】動画コンテンツを詳細に分類してより適正な画質補正に貢献する。
【解決手段】動画コンテンツのパターンと任意のシーンの種類との関係を示すパターン判別情報がパターン判別情報記憶手段30に記憶される。そして、画像情報収集手段11aによって映像信号から画像情報が時系列的に収集されると、シーン判別手段11bによって複数の画像情報が時系列的に比較され、該比較結果とパターン判別情報記憶手段30のパターン判別情報とに基づいて、その複数の画像情報に対応するシーンの種類が判別される。そして、種類判別手段11cによって1又は複数のシーンの種類に基づいて動画コンテンツの種類が判別される。
【選択図】図1
【解決手段】動画コンテンツのパターンと任意のシーンの種類との関係を示すパターン判別情報がパターン判別情報記憶手段30に記憶される。そして、画像情報収集手段11aによって映像信号から画像情報が時系列的に収集されると、シーン判別手段11bによって複数の画像情報が時系列的に比較され、該比較結果とパターン判別情報記憶手段30のパターン判別情報とに基づいて、その複数の画像情報に対応するシーンの種類が判別される。そして、種類判別手段11cによって1又は複数のシーンの種類に基づいて動画コンテンツの種類が判別される。
【選択図】図1
Description
本発明は、映像信号が示す動画コンテンツの種類を判別する動画コンテンツ判別装置、映像信号処理ユニット、及び、動画コンテンツ判別方法等に関するものである。
一般家庭等にはテレビジョン受信機(TV)、デジタル放送対応TV等の映像表示装置が設けられている。これらの映像表示装置は、コンテンツや情報のデジタル化や多チャンネル化の傾向により、映像信号及び音声信号の他に、電子番組ガイド(EPG)などの様々な情報が得られるようになっている。そして、特許文献1に示すテレビジョン受信装置は、供給されたコンテンツに関する情報から所定のキーワードを抽出したときに、それに対応する調整用パラメータにより、出力されるコンテンツの画質及び音質を調整することが提案されている。
特開2005−94072号公報
しかしながら、上述したテレビジョン受信装置は、供給される情報によってコンテンツを例えば、スポーツ中継、バラエティー番組、紀行番組等に大まかに分類はできるが、その細かい情報までは得られなかった。そのため、紀行番組でも天候、地域等によってはその色使い、輝度等が異なった場合、紀行番組に対応した調整用パラメータで画質補正を行っても、適正な画質に補正することが困難であった。また、カメラ、プリンタ等の技術分野では、静止画に対する様々な画質適正技術が提案されているが、動画に対してはそのような画質適正技術を用いることができないという問題もあった。本発明が解決しようとする課題は、上記した問題が一例として挙げられる。
よって本発明は、上述した問題点に鑑み、動画コンテンツを詳細に分類してより適正な画質補正に貢献することができる動画コンテンツ判別装置、映像信号処理ユニット、及び、動画コンテンツ判別方法を提供することを課題としている。
上記課題を解決するため本発明によりなされた請求項1記載の動画コンテンツ判別装置は、映像信号が示す動画コンテンツの種類を判別する動画コンテンツ判別装置であって、前記動画コンテンツのパターンと任意のシーンの種類との関係を示すパターン判別情報を記憶するパターン判別情報記憶手段と、前記映像信号から画像情報を時系列的に収集する画像情報収集手段と、前記画像情報収集手段が収集した複数の画像情報を時系列的に比較した比較結果と前記パターン判別情報とに基づいて、前記シーンの種類を判別するシーン判別手段と、前記シーン判別手段が判別したシーンの種類に基づいて、前記動画コンテンツの種類を判別する種類判別手段と、を有することを特徴とする。
上記課題を解決するため本発明によりなされた請求項4記載の映像信号処理ユニットは、請求項1〜3の何れか1項に記載の動画コンテンツ判別装置と、前記動画コンテンツ判別装置が判別した動画コンテンツの種類の対応した補正情報に基づいて前記映像信号の画質を調整する画質調整装置と、を有することを特徴とする。
上記課題を解決するため本発明によりなされた請求項5記載の動画コンテンツ判別方法は、映像信号が示す動画コンテンツの種類を判別する動画コンテンツ判別方法であって、
前記動画コンテンツのパターンと任意のシーンの種類との関係を示すパターン判別情報をパターン判別情報記憶手段に記憶し、前記映像信号から画像情報を時系列的に収集し、該収集した複数の画像情報を時系列的に比較し、該比較結果と前記パターン判別情報とに基づいて任意のシーンの種類を判別し、該シーンの種類に基づいて前記動画コンテンツの種類を判別することを特徴とする。
前記動画コンテンツのパターンと任意のシーンの種類との関係を示すパターン判別情報をパターン判別情報記憶手段に記憶し、前記映像信号から画像情報を時系列的に収集し、該収集した複数の画像情報を時系列的に比較し、該比較結果と前記パターン判別情報とに基づいて任意のシーンの種類を判別し、該シーンの種類に基づいて前記動画コンテンツの種類を判別することを特徴とする。
以下、本発明に係る動画コンテンツ判別装置と映像信号処理ユニットの一実施の形態を、図1の図面を参照して以下に説明する。
図1において、動画コンテンツ判別装置1は、映像信号が示す動画コンテンツの種類を判別する動画コンテンツ判別装置1であって、前記動画コンテンツのパターンと任意のシーンの種類との関係を示すパターン判別情報を記憶するパターン判別情報記憶手段30と、前記映像信号から画像情報を時系列的に収集する画像情報収集手段11aと、前記画像情報収集手段11aが収集した複数の画像情報を時系列的に比較した比較結果と前記パターン判別情報とに基づいて、前記シーンの種類を判別するシーン判別手段11bと、前記シーン判別手段11bが判別したシーンの種類に基づいて、前記動画コンテンツの種類を判別する種類判別手段11cと、を有している。
この動画コンテンツ判別装置1によれば、動画コンテンツのパターンと任意のシーンの種類との関係を示すパターン判別情報がパターン判別情報記憶手段30に記憶される。そして、画像情報収集手段11aによって映像信号から画像情報が時系列的に収集されると、シーン判別手段11bによって複数の画像情報が時系列的に比較され、該比較結果とパターン判別情報記憶手段30のパターン判別情報とに基づいて、その複数の画像情報に対応するシーンの種類が判別される。そして、種類判別手段11cによって1又は複数のシーンの種類に基づいて動画コンテンツの種類が判別される。
よって、動画コンテンツのパターンと任意のシーンの種類との関係を示すパターン判別情報を記憶しておき、映像信号から収集した複数の画像情報を時系列的に比較し、該比較結果とパターン判別情報とに基づいてシーンの種類を判別し、該シーンの種類に基づいて動画コンテンツの種類を判別するようにしたことから、動画コンテンツの種類を1又は複数のシーンに基づいて判別することができるため、動画コンテンツの詳細且つ正確な種類を判別することができ、より適正な画質補正に貢献することができる。また、シーン毎に種類を判別していることから、シーンの種類に適した映像信号の補正を支援することができるため、画質の改善に貢献することができる。
また、上述した動画コンテンツ判別装置1において、前記映像信号から音声情報を時系列的に収集する音声情報収集手段11dを有し、前記シーン判別手段11bは、前記音声情報収集手段11dが収集した複数の音声情報を時系列的に比較した比較結果と前記画像情報の比較結果と前記パターン判別情報とに基づいて前記シーンの種類を判別する手段となっている。
この動画コンテンツ判別装置1によれば、音声情報収集手段11dによって音声情報が時系列的に収集されると、時系列的に比較した音声情報の比較結果と画像情報の比較結果とパターン判別情報とに基づいてシーンの種類が判別される。よって、コンテンツの音声情報も考慮してシーンの種類を判別することができるため、精度の高いコンテンツ判別を行うことができ、より適正な画質補正に貢献することができる。
また、上述した動画コンテンツ判別装置1において、前記画像情報が、動画分布、色分布、周波数、動き等の項目データの中から任意に選ばれる少なくとも1つの項目データを有している。
この動画コンテンツ判別装置1によれば、画像情報は例えば動画分布、色分布、周波数、動き等の項目データの中から任意に選ばれる少なくとも1つの項目データを有していることから、複数の画像情報とパターン判別情報とからシーンにおける正確なパターンを認識して種類を判別することができるため、精度の高いコンテンツ判別を行うことができ、より適正な画質補正に貢献することができる。
また、映像信号処理ユニット5は、請求項1〜3の何れか1項に記載の動画コンテンツ判別装置1と、前記動画コンテンツ判別装置が判別した動画コンテンツの種類の対応した補正情報に基づいて前記映像信号の画質を調整する画質調整装置13と、を有している。
この映像処理ユニット5によれば、動画コンテンツ判別装置1が1又は複数のシーンの種類に基づいて動画コンテンツの種類を判別すると、画質調整装置13はその動画コンテンツの種類に対応する補正情報に基づいて映像信号の画質を調整することから、動画コンテンツのシーンに適した画像の映像信号に調整されることになり、画質の改善に貢献することができる。また、コンテンツのシーン毎に種類を判別していることから、シーンの種類が大幅に変更する動画コンテンツであっても、最適な画質補正を行うことができるため、画像の最適化することができる。
以下、前述した動画コンテンツ判別装置を有する映像信号処理ユニットを映像表示装置で実現する場合の実施例を、図2〜図4の図面を参照して説明する。なお、前述したところで説明したものと同一あるいは相当する部分には同一符号を付している。
図2において、一般家庭等に設けられPDP(plasma display panel)、LCD(liquid crystal display)等のテレビジョン受信機である映像表示装置10は、制御部11と、記憶部12と、映像処理部13と、出力処理部14と、表示部15と、音声出力部16と、操作部18と、を有している。
制御部11は、映像表示装置10全体の制御を司る。制御部11は、周知であるマイクロプロセッサユニット、DSP(Digital Signal Processor)等が用いられる。制御部11は、上述した動画コンテンツ判別装置としての画像情報収集手段、シーン判別手段、種類判別手段、及び、音声情報収集手段として機能するための各種プログラムを図示しない内蔵メモリに記憶している。制御部11は、記憶部12と映像処理部13と光センサ17と操作部18とに接続している。
記憶部12は、EEPROM(electrically erasable and programmable ROM)、ハードディスク装置等が用いられる。記憶部12は、パターン判別情報30、映像信号2から収集した画像情報31及び音声情報32等の各種情報を時系列的に記憶する記憶領域を有している。
パターン判別情報30は、画像情報31及び音声情報32に対応し、且つ、動画コンテンツのパターンと任意のシーンの種類との関係を特定するための情報となっている。なお、シーンについては、コンテンツを任意に分割した各時間帯、コンテンツ全体など任意に設定することができる。
例えば、コンテンツに対しては、例えばスポーツ、スタジオ番組、音楽、紀行、映画、アニメ等の大分類に分類している。そして、その各大分類毎にさらに詳細な分類を設けている。スポーツの場合、フィールドスポーツ、相撲、ウィンタースポーツ等の中分類に分類し、その中分類をさらに小分類に分類している。フィールドをゴルフ等の静的デイゲーム、サッカー等の動的デイゲーム、ナイトゲーム等に分類している。
画像情報31は、輝度情報、色情報、動き情報、周波数情報、フレーム情報等を有している。輝度情報は、例えば、明るい、中間、暗い等の判別が可能な項目データを有している。色情報は、例えば原色寄り、中間色寄り、色数が多い、色数が少ない等の判別が可能な項目データを有している。動き情報は、例えば静止寄り、動き寄り等の判別が可能な項目データを有している。周波数情報は、例えば高周波、中間、低周波等の判別が可能な項目データを有している。フレーム情報は、例えば2−3プルダウン、サイドマスク、黒帯等を示す項目データを有している。また、音声情報32は、男性、女性、歓声等の人の声、メロディー、リズム等を示す各種項目データを有している。
このようにコンテンツの種類と画像情報31及び音声情報32を定義した場合、パターン判別情報30は、図3に示すようなパターンとして構成している。なお、図3では、説明を簡単化するために、コンテンツの種類が「映画」の場合のパターンのみを示している。
図3において、画像情報31及び音声情報32の各データを参照し、それらのデータとパターン判別情報30を比較して該当する項目が多いコンテンツの種類を、シーンの種類と判定することになる。例えば、画像情報31において、輝度情報は「中間」及び「暗い」、色情報は「原色寄り」及び「色数が多い」、動き情報は「動き寄り」、周波数情報は「高周波」、フレーム情報は「2−3プルダウン」及び「黒帯」が該当し、音楽情報32においては該当項目がない場合、図3に示すパターン判別情報を参照すると、コンテンツの種類は、「映画の近代アクション」に該当すると判別することができる。
このようにパターン判別情報は、画像情報31及び音声情報32の各項目データから動画コンテンツ又は全てのシーンの種類を判別することから、画像情報31及び音声情報32の項目データを組み合わせてコンテンツ又はシーンの種類が判別できるように構成する必要がある。そのため、コンテンツ又はシーンの種類数を増加する場合は、前記項目データの数、組み合わせパターン数等を増やすことで対応できるが、補正に用いる補正情報が類似しているものがあれば、それらを同一のコンテンツ又はシーンの種類と判別しても差し支えない。
なお、補正情報の一例としては、パネル系補正項目と、信号処理系補正項目と、を有している。前記パネル系補正項目は、ABL設定、ピークパルス切替、駆動シーケンス切替等の各種項目データを有している。前記信号処理系補項目正は、コントラスト、ブライト、カラー、シャープネス等の各種項目データを有している。補正情報はコンテンツ又はシーンの種類に対応して記憶部12等に記憶している。
映像処理部13は、上述した画質調整装置13として機能しており、例えばチューナ、入力端子等から入力される映像信号に対して各種処理(画質調整等)を行って映像音声切替部14に出力する。映像処理部13は、抽出部13aと、第1画質調整部13bと、第2画質調整部13cと、を有している。映像処理部13は、ASIC(application specific integrated circuit)、DSP(digital signal processor)、電気回路等で実現される。
抽出部13aは、映像信号からコンテンツを判別するための画像情報31及び音声情報32を抽出して制御部11に出力する。抽出部13aは、画像情報31として、予め任意に定められた輝度情報、色ヒストグラム、動き情報、周波数、フレーム情報等を映像信号2から抽出する。音声情報32は、予め任意に定められた男性、女性、歓声等の人の声、メロディー、リズム等を映像信号2から抽出する。そして、制御部11はそれらの情報が入力されると、記憶部12に時系列的に記憶する。
第1画質調整部13bは、制御部11によって設定された、信号処理系補項目正データのコントラスト、ブライト、カラー、シャープネス等の各種データに基づいて、映像信号2に対する画質調整を行う。第2画質調整部13cは、制御部11によって設定された、パネル系補正項目データのABL設定、ピークパルス切替、駆動シーケンス切替等の各種データに基づいて、表示部15に関する補正を映像信号2に対して行う。
出力処理部14は、映像処理部13から入力される映像信号2に基づいて、その映像データを表示部15に出力すると共に、その音声データを音声出力部16に出力する。表示部15は、出力処理部14に接続しており、そこから入力された映像データを表示する。音声出力部16は、出力処理部15に接続しており、そこから入力された音声信号を増幅して外部に出力する。
操作部18は、制御部11に接続しており、複数の操作キー(図示せず)を有している。操作部18は、前記操作キーが操作されると、その操作に応じた操作情報を制御部11に出力する。そして、制御部11は、入力された操作情報に基づいて、利用者からの入力操作を解析し、その要求に応じた処理を行う。
このように構成した映像表示装置10は、映像処理部13に映像信号2が入力されると、該映像信号2は制御部11によって設定された補正情報に基づいて補正が行われて出力処理部14に出力される。そして、その映像信号2の映像データは表示部15に出力されることで表示部15に表示され、且つ、その音声データは音声出力部16に出力されることで音声出力部16から外部に出力される。
次に、上述した制御部11が実行する動画コンテンツ判別補正処理の一例を、図4に示すフローチャートを参照して以下に説明する。
映像表示装置10の起動等に応じて制御部11によって動画コンテンツ判別補正処理が実行されると、ステップS11(画像情報収集手段、音声情報収集手段)において、映像処理部13の抽出部13aから上述した画像情報31及び音声情報32が収集され、各々が関連付けられて記憶部12に時系列的に記憶され、その後ステップS12に進む。
ステップS12において、時刻データ、タイマのタイムアウト等に基づいて、予め定められた判別タイミングであるか否かが判定される。なお、判別タイミングとしては、例えば、シーンに対応できるように任意に定められた一定時間等が設定される。そして、判別タイミングではないと判定された場合(S12でN)、ステップS11に戻り、一連の処理が繰り返される。また、判別タイミングであると判定された場合(S12でY)、ステップS13に進む。
ステップS13において、記憶部12に記憶している最新から一定時間遡った範囲に収集した画像情報31及び音声情報32のパターンマッチングが行われることで、画像情報31及び音声情報32の上述した各項目データが解析され、該解析結果がメモリ(図示せず)等に記憶され、その後ステップS14に進む。
ステップS14(シーン判別手段)において、上述した解析結果と記憶部12のパターン判別情報30とが比較され、該比較結果に基づいてシーンの種類が判別され、該判別結果は記憶部12に時系列的に記憶され、ステップS15(種類判別手段)において、映像信号2が示すコンテンツに対応した複数のシーンの種類、又は最新のシーンの種類に基づいて、コンテンツの種類が判別されて記憶部12に記憶され、その後ステップS16に進む。
ステップS16において、判別されたコンテンツの種類に対応する前記補正情報が、図示しない補正情報データベース等から取得され、ステップS17において、補正情報展開処理が実行されることで、ステップS15で抽出された前記補正情報のパネル系補正項目と信号処理系補正項目との各項目データが、対応する映像処理部13の第1画質調整部13bと第2画質調整部13cに展開されて設定され、その後ステップS11に戻り、一連の処理が繰り返される。
なお、本実施例における補正情報展開処理では、現在用いている補正情報から今回の補正情報に段階的に変化させるため、予め任意に定められた複数の段階を経て今回の補正情報に徐々に遷移するように、前記複数の段階に対応した1又は複数の遷移用補正情報が、現在用いている補正情報と今回の補正情報とに基づいて生成される。そして、その遷移用補正情報を遷移速度に応じて切り換えて展開し、最終的に今回の補正情報を展開する。このように補正情報を展開することで、映像信号2が突然変化して視認されることを防止している。
次に、上述した映像表示装置10における映像信号2の動画コンテンツ判別及び画質調整の一例を以下に説明する。
映像表示装置10は、記憶部12に上述したパターン判別情報が工場出荷時等に記憶され、視聴者宅等に設置される。そして、映像表示装置10は、映像信号2が入力されると、そこから画像情報31及び音声情報32を収集して記憶部12に時系列的に記憶する。そして、判別タイミングになると、複数の画像情報31及び音声情報32に対するパターンマッチングの結果と記憶部12のパターン判別情報30とに基づいてシーンの種類を判別する。そして、1又は複数のシーンの種類に基づいて、動画コンテンツの種類を判別すると、それに対応する補正情報を取得して、その補正情報を映像処理部13に展開する。これにより、最適な補正情報に基づいた映像信号2の画像調整が信号処理部13によって行われる。
また、パターンマッチングの一例としては、画像情報31及び音声情報32に基づいて、「輝度が高い」、「色使いが少ない」、「色は肌色が多い」、「周波数は高くない」、「映画ではない」、「中心付近に肌色が多い」、「動きは少ない」等と解析すると、コンテンツの種類は、「明るいスタジオ番組」と判別される。さらに、「輝度が高い」、「色使いが鮮やか」、「色は自然系の色が多い」、「周波数が高い」、「映画ではない」、「全体的にサチり気味」、「動きは全体パンが多い」等と解析すると、コンテンツの種類は、「晴れている紀行番組」と判別される。また、「輝度が低い」、「色使いは地味」、「淡い色調」、「周波数は低め」、「映画である」、「色温度が低め」、「動きも激しくない」等と解析すると、コンテンツの種類は、「暖かみのある映画(アクションではない)」と判別される。
以上説明した映像表示装置10によれば、動画コンテンツのパターンと任意のシーンの種類との関係を示すパターン判別情報30を記憶しておき、映像信号2から収集した複数の画像情報31を時系列的に比較し、該比較結果とパターン判別情報30とに基づいてシーンの種類を判別し、該シーンの種類に基づいて動画コンテンツの種類を判別するようにしたことから、動画コンテンツの種類を1又は複数のシーンに基づいて判別することができるため、動画コンテンツの詳細且つ正確な種類を判別することができ、より適正な画質補正に貢献することができる。また、シーン毎に種類を判別していることから、シーンの種類に適した映像信号2の補正を支援することができるため、画質の改善に貢献することができる。
また、コンテンツのシーン毎に種類を判別していることから、シーンの種類が大幅に変更する動画コンテンツであっても、最適な画質補正を行うことができるため、画像の最適化することができる。さらに、動画コンテンツの音声情報32も考慮してシーンの種類を判別することができるため、精度の高いコンテンツ判別を行うことができ、より適正な画質補正に貢献することができる。
なお、上述した本実施例では、映像情報31及び音声情報32の双方を用いてシーンの種類を判別する場合について説明したが、本発明はこれに限定するものではなく、映像情報31のみでシーンの判別を行うこともできる。
また、上述した本実施例では、動画コンテンツ判別装置と映像信号処理ユニットを映像表示装置10で実現する場合について説明したが、本発明はこれに限定するものではなく、HDD(hard disk drive)/DVD(digital versatile disk)レコーダ、STB(set-top box)等に適用することもできる。
このように上述した実施例は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
1 動画コンテンツ判別装置
2 映像信号
5 映像信号処理ユニット
10 映像表示装置
11a 画像情報収集手段(制御部)
11b シーン判別手段(制御部)
11c 種類判別手段(制御部)
11d 音声情報収集手段(制御部)
13 画質調整装置(映像処理部)
30 パターン判別情報記憶手段(記憶部)
2 映像信号
5 映像信号処理ユニット
10 映像表示装置
11a 画像情報収集手段(制御部)
11b シーン判別手段(制御部)
11c 種類判別手段(制御部)
11d 音声情報収集手段(制御部)
13 画質調整装置(映像処理部)
30 パターン判別情報記憶手段(記憶部)
Claims (5)
- 映像信号が示す動画コンテンツの種類を判別する動画コンテンツ判別装置であって、
前記動画コンテンツのパターンと任意のシーンの種類との関係を示すパターン判別情報を記憶するパターン判別情報記憶手段と、
前記映像信号から画像情報を時系列的に収集する画像情報収集手段と、
前記画像情報収集手段が収集した複数の画像情報を時系列的に比較した比較結果と前記パターン判別情報とに基づいて、前記シーンの種類を判別するシーン判別手段と、
前記シーン判別手段が判別したシーンの種類に基づいて、前記動画コンテンツの種類を判別する種類判別手段と、
を有することを特徴とする動画コンテンツ判別装置。 - 前記映像信号から音声情報を時系列的に収集する音声情報収集手段を有し、
前記シーン判別手段は、前記音声情報収集手段が収集した複数の音声情報を時系列的に比較した比較結果と前記画像情報の比較結果と前記パターン判別情報とに基づいて前記シーンの種類を判別する手段であることを特徴とする請求項1に記載の動画コンテンツ判別装置。 - 前記画像情報が、動画分布、色分布、周波数、動き等の項目データの中から任意に選ばれる少なくとも1つの項目データを有していることを特徴とする請求項1又は2に記載の動画コンテンツ判別装置。
- 請求項1〜3の何れか1項に記載の動画コンテンツ判別装置と、
前記動画コンテンツ判別装置が判別した動画コンテンツの種類の対応した補正情報に基づいて前記映像信号の画質を調整する画質調整装置と、
を有することを特徴とする映像信号処理ユニット。 - 映像信号が示す動画コンテンツの種類を判別する動画コンテンツ判別方法であって、
前記動画コンテンツのパターンと任意のシーンの種類との関係を示すパターン判別情報をパターン判別情報記憶手段に記憶し、前記映像信号から画像情報を時系列的に収集し、該収集した複数の画像情報を時系列的に比較し、該比較結果と前記パターン判別情報とに基づいて任意のシーンの種類を判別し、該シーンの種類に基づいて前記動画コンテンツの種類を判別することを特徴とする動画コンテンツ判別方法。
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