JP2008236033A - ホーム加入者サーバ構成方法、構成システム、プログラム及び記憶媒体 - Google Patents

ホーム加入者サーバ構成方法、構成システム、プログラム及び記憶媒体 Download PDF

Info

Publication number
JP2008236033A
JP2008236033A JP2007069084A JP2007069084A JP2008236033A JP 2008236033 A JP2008236033 A JP 2008236033A JP 2007069084 A JP2007069084 A JP 2007069084A JP 2007069084 A JP2007069084 A JP 2007069084A JP 2008236033 A JP2008236033 A JP 2008236033A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
server
home subscriber
session control
information
cscf
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007069084A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4909773B2 (ja
Inventor
Keiji Fukui
啓治 福井
Tetsuo Inoue
哲夫 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
NEC Communication Systems Ltd
Original Assignee
NEC Corp
NEC Communication Systems Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp, NEC Communication Systems Ltd filed Critical NEC Corp
Priority to JP2007069084A priority Critical patent/JP4909773B2/ja
Priority to US12/049,103 priority patent/US8041349B2/en
Publication of JP2008236033A publication Critical patent/JP2008236033A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4909773B2 publication Critical patent/JP4909773B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W8/00Network data management
    • H04W8/02Processing of mobility data, e.g. registration information at HLR [Home Location Register] or VLR [Visitor Location Register]; Transfer of mobility data, e.g. between HLR, VLR or external networks
    • H04W8/08Mobility data transfer
    • H04W8/12Mobility data transfer between location registers or mobility servers
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L67/00Network arrangements or protocols for supporting network services or applications
    • H04L67/01Protocols
    • H04L67/10Protocols in which an application is distributed across nodes in the network
    • H04L67/1001Protocols in which an application is distributed across nodes in the network for accessing one among a plurality of replicated servers
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L67/00Network arrangements or protocols for supporting network services or applications
    • H04L67/01Protocols
    • H04L67/10Protocols in which an application is distributed across nodes in the network
    • H04L67/1001Protocols in which an application is distributed across nodes in the network for accessing one among a plurality of replicated servers
    • H04L67/1036Load balancing of requests to servers for services different from user content provisioning, e.g. load balancing across domain name servers
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L67/00Network arrangements or protocols for supporting network services or applications
    • H04L67/01Protocols
    • H04L67/10Protocols in which an application is distributed across nodes in the network
    • H04L67/1095Replication or mirroring of data, e.g. scheduling or transport for data synchronisation between network nodes
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W80/00Wireless network protocols or protocol adaptations to wireless operation
    • H04W80/04Network layer protocols, e.g. mobile IP [Internet Protocol]

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Databases & Information Systems (AREA)
  • Telephonic Communication Services (AREA)
  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

【課題】地域冗長構成の複数のHSSサーバのいずれにも切り替えアクセスが可能なホーム加入者サーバ構成方法を提供する。
【解決手段】冗長構成の複数のHSS−A,−Bサーバ40A,40Bの記憶情報を同期化した同一の情報とし、I−/S−CSCFサーバ30/21からアクセスすべきHSSサーバに関する問い合わせをSLFサーバ50が受け取った際に、問い合わせに該当する複数のHSS−A,−Bサーバ40A,40Bそれぞれに対するアクセス情報を、問い合わせ元のI−/S−CSCFサーバ30/21にあらかじめ定めた優先順に配列して返送する。I−/S−CSCFサーバ30/21は、SLFサーバ50から返送された複数のHSSサーバのいずれかにアクセス後の所定時間内に応答がない場合、あるいは、再送しても応答がない場合に、複数のHSSサーバの中から次のHSSサーバを選択して、HSSサーバを切り替えてアクセスする。
【選択図】図1

Description

本発明は、ホーム加入者サーバ構成方法、構成システム、プログラム及び記憶媒体に関する。特に、NGN/IMS(Next Generation Network/IP Multimedia Subsystem)ネットワークにおいて、IMS通信サービスを行うIP網のホーム網内に収容されるユーザ端末に関する加入者情報(ユーザ情報)やS−CSCFサーバ(Serving Call Server Control Functionサーバ)選択用の情報を記憶するホーム加入者サーバ(HSSサーバ:Home Subscriber Server)を複数備えている場合のホーム加入者サーバ構成方法、構成システム、プログラム及び記憶媒体に関する。
現在、次世代の通信網NGN(Next Generation Network)として、固定通信、移動通信を問わず、音声、ビデオなどを含むマルチメディアアプリケーションを、IP(Internet Protocol)という通信用プロトコルをベースにしたパケット通信ネットワークによって柔軟に提供するためにIMS(IP Multimedia Subsystem)と称する仕組みが中核的な技術として鋭意検討されている(非特許文献1、特許文献1参照)。
IMSによるアーキテクチャは、図5に示すような基本的な構成要素を備えている。図5は、IMSネットワークを構成する基本的な構成要素を示す概念図であり、IMSクライアントとして携帯電話、固定電話、PDA、ノートPC、デスクトップPCなどの各種のマルチメディア端末すなわちユーザ端末UE(User Equipment)201,202と、ホーム網100、在圏網101など複数のIP網からなるIP網500と、アプリケーションサーバAS301,302,…などのアプリケーションサーバ群300と、から構成される。
IP網500は、IMSクライアントすなわちユーザ端末UE201,202との間をADSLやFTTHなどのブロードバンド回線や無線インタフェースを用いて接続するとともに、全ての通信に対してIPプロトコルを使うことによって、ユーザ端末UE201,202間を相互接続したり、種々のサービスを実現するアプリケーションサーバAS301,302,…を、共通的に利用可能としたりする。ここで、IP網500は、サービスで利用される通信路の設定や開放を、SIP(Session Initiation Protocol)を用いて制御しており、このために、IP網500内には、複数のSIPサーバ100A,100B,101A,…が配置されて、互いに連携して動作している。
つまり、IMS通信では、IPプロトコルをベースとしたパケット通信ネットワーク上で種々のサービス(マルチメディアサービス)を提供するための共通の仕組みを提供し、IP網500によって、IPプロトコルを使用し、かつ、IMS用インタフェースを有するユーザ端末UE201,202間を相互に接続して、各種のメディアを用いた通信を行ったり、種々のマルチメディアサービスを提供するアプリケーションサーバ群300の中から、ユーザが所望するアプリケーションサービスを提供しているアプリケーションサーバAS301に接続して、音声や映像を用いたアプリケーションサービスを提供したりする。
また、IP網500は、ユーザ端末UE201がネットワーク間を移動しても、移動先の在圏網101から当該ユーザ端末UE201のホーム網100にアクセスすることができ、ホーム網100側からサービスを提供することが可能となっており、他のネットワークに移動した際に、ホーム網100とのローミングにより、ホーム網100に在圏していたときと同じサービスを受けることができる。このため、移動先の在圏網101のSIPサーバ101Aとホーム網100のSIPサーバ100A,100Bとの間で連携動作する「ホーム網制御」を行う仕組みを用い、ユーザが、どのネットワークに移動しても、移動先のネットワークに依存しないで、常に、同じサービスを利用することができる。
次に、図5に示すSIPサーバ100A,100B,101Aなどの機能について、図6の構成図を用いてさらに詳細に説明する。図6は、IMSアーキテクチャのIP網500の中核を構成するSIPサーバの機能を示す概念図であり、SIPサーバは、ユーザ端末UEが直接またはアクセス網を介してアクセスするP-CSCF(Proxy Call Server Control Function:プロキシ制御機能)、他のCSCFからの問い合わせを受け付けたり、他網とのゲートウェア機能を有するI-CSCF(Interrogating CSCF:問い合わせ制御機能)、ホーム網におけるSIPに基づくセッション制御を行うS-CSCF(Serving CSCF:呼セッション制御機能)の3種類に分割されて構成されている。つまり、P−CSCF機能は、ユーザ端末収容セッション制御サーバを、I−CSCF機能は、問い合わせセッション制御サーバを、また、S−CSCF機能は、IMSネットワークにおける中核の呼セッション制御を司る呼セッション制御サーバを、それぞれ形成している。
P−CSCF機能、I−CSCF機能、S−CSCF機能の各機能は、それぞれの機能ごとに、物理的に分離したサーバ装置(P−CSCFサーバ、I−CSCFサーバ、S−CSCFサーバ)として構成しても良いし、いずれか1ないし複数の機能を物理的に併合して一体化したサーバ装置として構成しても良い。さらに、1つのサーバ装置内に、同一の機能を複数負荷分散した形で備えるようにしても良い。
図5に例示するSIPサーバ100A,100B,101Aは、それぞれ、これらのいずれか1ないし複数の機能を備えており、図6に示す例では、ホーム網100のSIPサーバ100Aは、ユーザ端末UE202を接続するP−CSCF機能10A、1個のS−CSCF機能20Aを備え、SIPサーバ100Bは、2個のS−CSCF機能20B,21B、移動したユーザ端末UE201が存在する在圏網101と接続するためのI−CSCF機能30Bを備え、一方、在圏網101のSIPサーバ101Aは、ユーザ端末UE201を接続するP−CSCF機能11A、ホーム網100と接続するためのI−CSCF機能31Aを備えている場合を示している。前述したように、このように、1つのSIPサーバ内に、複数のCSCF機能を備える場合のみに限らず、扱うトラフィック量に応じて、それぞれを独立のサーバ装置として構成してもかまわない。
また、図6に示すように、IP網内には、HSSサーバ(Home Subscriber Server:ホーム加入者サーバ)40と、必要に応じて、SLF機能(Subscriber Locator Function:加入者ロケータ機能)50とがデータベースサーバとして配置されている。HSSサーバ40は、ユーザ情報、各ユーザが加入しているサービスに関するプロファイル、ユーザ認証用情報、ユーザの移動管理用情報(現在位置情報)などを登録格納しているデータベースサーバであり、各CSCF機能がセッション制御を行う際に必要とする情報を登録している。また、SLF機能50は、ユーザ情報を登録しているHSSサーバ40とユーザとの対応関係を示す情報を登録しているデータベースであり、網内に複数のHSSサーバが存在している場合に、I−CSCF機能からの問い合わせを受け付けて、問い合わせ対象のユーザに関するユーザ情報がどのHSSサーバに登録されているかを検索する機能を有している。
次に、P−CSCF機能、I−CSCF機能、S−CSCF機能の各機能について、さらに詳細に説明する。
P-CSCF機能(プロキシセッション制御機能つまりユーザ端末収容セッション制御機能)は、IMSクライアントすなわちユーザ端末UEとADSLやFTTHなどのブロードバンド加入者回線あるいは無線網やPSTN網などのアクセス網を介して接続され、ユーザ端末UEからのSIPメッセージを受信したり、ユーザ端末へSIPメッセージを送信したりする。アクセス網を介して接続する場合は、例えば、携帯電話用ユーザ端末UEを収容する在来のW−CDMAネットワークからは、外部ネットワークとの接続機能を有するGGSN(Gateway GPRS Support Node)と称するパケット交換機を経由して接続され、一方、固定のADSLやFTTHなどのブロードバンドアクセス網や無線LANからのアクセスは、アクセス系のIP網にある中継ルータを経由して接続される。
P−CSCF機能は、IMS通信の開始に先立って実施されるユーザの登録(位置登録)時に割り当てられ、ユーザ端末UEとIMS通信用IP網間の認証を経た後、ユーザ端末UEとの間に、通信の秘匿性を確保するためのIPsecトンネルを設定する。ユーザ端末UEとの間で送受信されるすべてのSIPメッセージは、IPsecトンネル上を安全に転送されるとともに、P−CSCF機能においても受信したSIPメッセージの合理性チェックが実施される。ホーム網内のP−CSCF機能だけでなく、ユーザが移動した場合、移動先の在圏網内のP−CSCF機能を利用してローミングすることも可能であり、ユーザ端末UEからのトラフィックを移動先の網内でローカルに効率良く転送させることが可能である。ただし、移動先のネットワークがIMS機能を有していない場合には、ユーザ端末UEからのVoIPなどのトラフィックなどは、すべて、ホーム網のP−CSCF機能にトンネリングされることになる。
I−CSCF機能(問い合わせセッション制御機能)は、ホーム網内に配置され、通信開始に先立って実施されるIMS通信用IP網へのユーザ端末UEの登録時に、P−CSCF機能から受信したSIPメッセージを参照して、ユーザ情報(加入者情報)を登録しているHSSサーバ(ホーム加入者サーバ)が複数存在している場合などにおいては、必要に応じて、SLF機能(加入者ロケータ機能)にアクセスして、当該ユーザ端末UEに関するユーザ情報(加入者情報)を登録しているHSSサーバを特定する。そして、HSSサーバからの情報に応じて、当該ユーザ端末UEの呼セッション制御を司るS−CSCF機能を決定して、決定したS−CSCF機能に対して、P−CSCF機能から受信した当該ユーザ端末UEのSIPメッセージをルーティングして、当該ユーザ端末UEの登録処理を引き継ぐ。
さらに、I−CSCF機能は、他の網からアクセスがあった場合にも、該当するユーザ端末UEに関するユーザ情報(加入者情報)を登録しているHSSサーバにアクセスして、当該ユーザ端末UEの呼セッション制御を司るS−CSCF機能を決定して、他の網からの通信を引き継ぐ。すなわち、I−CSCF機能は、HSSサーバが複数存在している場合の負荷分散を円滑にすると同時に、網内の構成を外部の網から隠蔽する役割も担っている。
S−CSCF機能(呼セッション制御機能)は、登録したIMSサービス利用のユーザ端末UEの呼セッション制御を司るSIP登録サーバとして、SIPプロトコルによるセッション制御の中核となるSIPサーバであり、HSSサーバからダウンロードしたユーザ情報(加入者情報)やユーザ端末UEの現在位置情報を保持する。また、ユーザ端末UE間通信におけるセッション制御を行ったり、HSSサーバに登録されていたユーザ情報(加入者情報)の設定にしたがって、ユーザ端末UEからの要求に応じたアプリケーションサーバASのサービス処理を起動したりする。さらに、ユーザ端末UEが通信相手をE.164勧告準拠の電話番号で指定していた場合、この電話番号に基づいてルーティングを行う機能も備えている。
S−CSCF機能は、SIPベースのISC(IMS Service Control:IMSサービス制御)と称する標準インタフェースを介して、種々の異なるアプリケーションサービスに共用される共通イネーブラ(プレゼンスやメッセージングなど、個々のアプリケーションサービスを実現するために利用する汎用的な機能)や、個々のアプリケーションサービスごとの制御を行うアプロケーションサーバASと接続される。
また、図5に示すAS(Application Server)301,302…のアプリケーションサーバ群300は、種々のアプリケーションサービスの処理を行うサーバ群であり、各ユーザ端末UEからの処理要求に応じてS−CSCF機能によって起動される。なお、従来の電話網と同様のサービスを提供するアプリケーションも用意されている。
次に、IMS加入ユーザがIMS通信を行う際の発着信の基本的な手順について、図7、図8を用いて説明する。図7は、ユーザ端末UEがIMS通信を行う発信手順についての処理の流れを示すシーケンスチャートであり、図8は、ユーザ端末UEがIMS通信を行う着信手順についての処理の流れを示すシーケンスチャートである。以下の説明では、P−CSCF機能、I−CSCF機能、S−CSCF機能の各機能それぞれを実現する実体のサーバ装置について、P−CSCFサーバ、I−CSCFサーバ、S−CSCFサーバと表現して記述することとする。
まず、図7を用いて、発信手順について説明する。ユーザ端末UEが、セッションを開始するためには「INVITEメッセージ」を使う。ユーザ端末UEは、IMS通信の開始に先立って実施された登録時において、記憶しておいたS−CSCFサーバのURI(Uniform Resource Identifier)を「INVITEメッセージ」の「Service−Route」ヘッダに設定することによって、当該S−CSCFサーバへのルーティングを指示する(シーケンスSQ21)。ユーザ端末UEから「INVITEメッセージ」を受信したP−CSCFサーバは、登録時に記憶しておいたS−CSCFサーバとの照合を行い、一致すれば、I−CSCFサーバへアクセスすることなく、登録時に割り当てられたS−CSCFサーバへ、受信した「INVITE」メッセージを転送する(シーケンスSQ22)。
I−CSCFサーバから「INVITEメッセージ」を受信したP−CSCFサーバは、「INVITEメッセージ」に指定されている通信相手の情報に基づいて、「INVITEメッセージ」を送信するルーティング先を決定して送信する(シーケンスSQ23)。しかる後、S-CSCFサーバは、着信側にある後位のCSCFから「INVITEメッセージ」を受信した旨を示す暫定応答「100Trying」を受信し(シーケンスSQ24)、さらに、呼び出し中を示す暫定応答「180Ringing」を受信すると(シーケンスSQ26)、P−CSCFサーバを介して、それぞれ、発信側のユーザ端末UEに対して転送する(シーケンスSQ25,SQ27)
暫定応答「180Ringing」を受信した発信側のユーザ端末UEは、あるいは、後位のCSCF側から(図7の例では、着信側のユーザ端末UEから)、セッション設定OKを示す最終応答の「200OK」を受信すると(シーケンスSQ28)、S−CSCFサーバは、受信した「200OK」を、発信側(図7では前位の発信側)に転送する(シーケンスSQ29)。発信側から「200OK」に対する確認応答「ACK」を受信すると(シーケンスSQ30)、S−CSCFは、セッション開設のための設定処理を完了するとともに、「200OK」の送信元に対して確認応答「ACK」を送信し(シーケンスSQ31)、SIPプロトコルによるIMS通信の発信側の通信セッションが確立される。
SIPプロトコルによる「INVITEメッセージ」は、「要求(INVITE)」、「最終応答(200OK)」、「確認(ACK)」の3方向ハンドシェークによって、通信相手に確実にデータが伝達されたことを確認する仕組みが採用されている。さらに、「200OK」が送信されるまでに、着信側から発信側に対して「1xy」(100Tryingや180Ringing)の暫定応答が返送され、セッション設定中の進行状況を通知している。
また、IMS通信における「INVITEメッセージ」と「200OK」(セッション開設リクエストの成功メッセージ)とは、確立されるマルチメディアセッションの内容が記述される「SDP(Session Description Protocol:セッション記述プロトコル)」というプロトコルが使用される。
次に、図8を用いて、着信手順について説明する。発信側のS−CSCFサーバからの「INVITEメッセージ」はI−CSCFサーバによって受信される(シーケンスSQ41)。I−CSCFサーバは、着信側のユーザ端末UEの登録時に割り当てられたS−CSCFサーバを、Diameterプロトコルを用いてHSSサーバに問い合わせて、HSSサーバから返送されてきたS−CSCFサーバのURIに対して、受信した「INVITEメッセージ」をルーティングする(シーケンスSQ42)。
「INVITEメッセージ」を受信したS−CSCFサーバは、Pathヘッダに設定されている情報に基づいて、登録時に記録されたP−CSCFサーバのURIを識別して、「INVITEメッセージ」をP−CSCFサーバへルーティングする(シーケンスSQ43)。P−CSCFサーバは、受信した「INVITEメッセージ」により指定されている通信相手のユーザ端末UEへ「INVITEメッセージ」を転送するとともに(シーケンスSQ44)、「INVITEメッセージ」をユーザ端末UEに配信した旨を示す暫定応答「100Trying」を、S−CSCFサーバ、I−CSCFサーバを介して、前位の発信側のS−CSCFサーバへ返送する(シーケンスSQ45)。
「INVITEメッセージ」を受信したユーザ端末UEは、ユーザを呼び出すRinging状態に移行し、P−CSCFサーバに対して、「180Ringing」の暫定応答を返送する(シーケンスSQ46)。ユーザ端末UEから呼び出し中を示す暫定応答「180Ringing」を受信したP−CSCFサーバは、S−CSCFサーバ、I−CSCFサーバを介して、暫定応答「180Ringing」を前位の発信側のS−CSCFサーバへ転送する(シーケンスSQ47)。
しかる後、ユーザ端末UEから呼び出されたユーザが応答操作を行うと、ユーザ端末UEは、「INVITE」メッセージに指定された要求(リクエスト)を受け入れた旨を示す最終応答「200OK」をP−CSCFサーバへ送信する(シーケンスSQ48)。ユーザ端末UEから要求(リクエスト)を受け入れた旨を示す最終応答「200OK」を受信したP−CSCFサーバは、S−CSCFサーバ、I−CSCFサーバを介して、最終応答「200OK」を前位の発信側のS−CSCFサーバへ転送する(シーケンスSQ49)。この最終応答「200OK」には、「Record−Route」というヘッダに、「INVITEメッセージ」の受信時に順次挿入されていたI−CSCFサーバ以外のCSCFサーバのURIを含む形で、前位のサーバに返送していくので、以降のメッセージは、I−CSCFサーバを介することなく、直接、送信することができる状態になる。
しかる後においては、前位の発信側のS−CSCFサーバから、返送した最終応答「200OK」に対する発信側の確認応答「ACK」が、I−CSCFサーバを介することなく、着信側のS−CSCFサーバに直接送信されてくる(シーケンスSQ50)。前位の発信側のS−CSCFサーバから確認応答「ACK」を受信した着信側のS−CSCFサーバは、P−CSCFサーバを介して、着信側のユーザ端末UEに対して確認応答「ACK」を送信する(シーケンスSQ51)。この結果、SIPプロトコルによるIMS通信の着信側の通信セッションが確立される。
次に、IMS通信を終了する際の基本的な手順について、図9を用いて説明する。図9は、ユーザ端末がIMS通信を終了する手順についての処理の流れを示すシーケンスチャートである。通信を終了してセッションを開放するユーザ端末UEは、セッションの終了を意味する「BYEメッセージ」を、通信相手のユーザ端末UEに対して、IMS通信の際に使用していた発信側のP−CSCFサーバ、S−CSCFサーバ、着信側のS−CSCFサーバ、P−CSCFサーバのルートをそのまま経由して送信する(シーケンスSQ61)。
「BYEメッセージ」を受信した通信相手のユーザ端末UEは、セッションの開放を受け入れた旨を示す最終応答「200OK」を、「BYEメッセージ」の送信ルートを逆向きに、「BYEメッセージ」の送信元のユーザ端末UEに対して返送する(シーケンスSQ62)。この結果、通信用セッションは開放される。「BYEメッセージ」は、「INVITEメッセージ」とは異なり、「要求(BYE)」、「200OK」の2方向ハンドシェーク方式となっている。
なお、ユーザ端末UEが、アプリケーションサーバASが提供するアプリケーションサービスを利用する場合は、IMS通信の登録時にその旨が設定されており、IMS通信の登録の時点で、HSSサーバからS−CSCFサーバに対して、アプリケーションサービスの判定基準となる「フィルタ・クライテリア(Filter Criteria)」が返送されている。「フィルタ・クライテリア」の例としては、例えば、メッセージの種類、セッションの方向、登録の種別(初回登録、再登録、登録抹消)、SIPヘッダの有無と内容、SDP(Session Description Protocol:セッション記述プロトコル)のパラメータ(メディアの種類)などであり、さらに、SIPメッセージのルーティング先となるアプリケーションサーバASの指定情報も含まれている。
なお、アプリケーションサーバASを利用することによって、例えば、カラオケサービスやVoD(Video
On Demand)サービスのような音楽配信や映像配信サービス以外に、着信転送サービスなどのような回線交換と同様の電話サービスも提供することが可能である。
ユーザ端末UEからのSIPメッセージが受信されると、S−CSCFサーバは、IMS通信の登録時にHSSサーバから受け取っていた「フィルタ・クライテリア」を参照して、「フィルタ・クライテリア」の条件を満たしているSIPメッセージのみをアプリケーションサーバASへ転送するセッション制御を行う。これにより、アプリケーションサーバASへ転送されたSIPメッセージについては、アプリケーションサーバASから対応するサービス提供用のSIPメッセージが送信されるようになり、配信先に転送されるようになる。
なお、サービスの種別を指定するための識別子としては、加入者を識別するための「パブリックユーザID(IMPU:Public User Identity)」と同様の、「パブリックサービスID(PSI:Public Service Identity)」を用いる。ユーザ端末UEが所望のPSIを指定することによって、S−CSCFサーバは、指定されたPSIに対応するアプリケーションサーバASへ直接メッセージをルーティングして、アプリケーションサービスを提供することが可能である。
"NGNの核となるIMS"インターネットURL(http://wbb.forum.impressrd.jp/feature/) 特開2006−115453号公報(第6−8頁)
以上のようなネットワーク構成を有するIMSアークテクチャにおいては、各ユーザ端末UEのSIPプロトコルを用いた発着信動作に先立って、各ユーザ端末UEのホーム網に配置されている複数のS−CSCFサーバ(呼セッション制御サーバ)のうち、各ユーザ端末UEの呼セッション制御を司るS−CSCFサーバを決定する手続き(つまり、REGISTERメッセージによる登録要求)をユーザ端末UEが実施しておくことが必要である。
このとき、ユーザ端末UEからREGISTERメッセージによる登録要求を受け取ったP−CSCFサーバは、I−CSCFサーバに対して問い合わせを行う。問い合わせを受け取ったI−CSCFサーバは、複数のHSSサーバが存在している場合、SLFサーバにアクセスして、登録すべきユーザ端末のユーザ情報を記憶しているHSSサーバを特定した後、特定したHSSサーバから当該ユーザ端末に割り当て可能なS−CSCFサーバの一覧を転送させ、転送させたS−CSCFサーバの中から、登録要求を送信してきたユーザ端末UEの登録を担当するすなわちユーザ端末UEの呼セッション制御を司るS−CSCFサーバを決定するようにしている。
ここで、ホーム網のIP網内にHSSサーバが複数存在している場合、従来の技術では、各HSSサーバごとに、異なるユーザ端末のユーザ情報が登録されているか、あるいは、地域ごとに2重化した冗長構成を有していたとしても、SLFサーバにアクセスすることによって、I−CSCFサーバから問い合わせがあったユーザ端末UEのユーザ情報を登録しているいずれか1つのHSSサーバのみに特定して、問い合わせ先に返送するように構成されている。
つまり、ユーザ登録時に、I−CSCFサーバから、S−CSCFサーバの選択用の情報を取得するために、あるいは、ユーザ端末UEの呼セッション制御を司るS−CSCFサーバとして決定されたS−CSCFサーバから、新たに登録すべきユーザ端末UEのユーザ情報を取得するために、HSSサーバにアクセスしようとした際に、SLFサーバからは、いずれか1つのHSSサーバのみに関する情報しか返送されてこない。
このため、例えば、SLFサーバにより特定されたHSSサーバにアクセスした際に、何らかの原因で、HSSサーバからS−CSCFサーバの選択用の情報やユーザ端末UEに関するユーザ情報をI−CSCFサーバやS−CSCFサーバに返送することができなかった場合、ユーザ端末UEに対するIMSサービスの提供を行うことができなくなるという問題が生じてしまう。あるいは、HSSサーバが地域ごとに2重化した冗長構成を有していたとしても、一方のHSSサーバへのアクセスが失敗しても、その情報がSLFサーバにただちに伝達される仕組みを備えていないため、I−CSCFサーバやS−CSCFサーバが、アクセスに失敗したHSSサーバ以外のHSSサーバを選択しようとして、再度、SLFサーバにアクセスしても、SLFサーバにおいて、HSSサーバを選択し直して、アクセスに失敗したHSSサーバ以外の適切なHSSサーバを返送してくる保証はないという問題があった。
本発明は、かかる問題を解決するためになされたものであり、各地域ごとに複数のHSSサーバについて冗長構成とした場合、複数のHSSサーバには同期化した同一の情報を格納するようにするとともに、SLFサーバからI−CSCFサーバやS−CSCFサーバに返送するHSSサーバ情報として、該当するS−CSCFサーバの選択用の情報や該当するユーザ情報を有するHSSサーバそれぞれに関するアクセス情報を返送し、I−CSCFサーバやS−CSCFサーバにて、アクセスに成功するまで順次HSSサーバを切り替えてアクセスすることを可能とするホーム加入者サーバ構成方法、構成システム、プログラム及び記憶媒体を提供することを、その目的としている。
前述の課題を解決するため、本発明によるホーム加入者サーバ構成方法、構成システム、プログラム及び記憶媒体は、次のような特徴的な構成を採用している。
(1)IMS(IP Multimedia Subsystem)アーキテクチャを実現するIP網において、ユーザ端末のユーザ情報および呼セッション制御を司る呼セッション制御サーバ(S-CSCFサーバ)の選択用の情報を記憶するホーム加入者サーバ(HSSサーバ)が複数存在していて、かつ、複数の該ホーム加入者サーバが地域ごとに冗長構成とされている場合に、複数の前記ホーム加入者サーバとユーザ端末との対応関係を記憶する加入者ロケータサーバ(SLFサーバ)に対して、新たなユーザ端末を登録する前記呼セッション制御サーバを決定する問い合わせセッション制御サーバ(I−CSCFサーバ)から、または、前記呼セッション制御サーバから、問い合わせをすることによって、前記問い合わせセッション制御サーバまたは前記呼セッション制御サーバがアクセスすべき前記ホーム加入者サーバを決定するホーム加入者サーバ構成方法であって、
冗長構成とされる複数の前記ホーム加入者サーバに記憶されるそれぞれの情報を同期化するとともに、前記問い合わせセッション制御サーバまたは前記呼セッション制御サーバからの問い合わせがあった際に、前記加入者ロケータサーバは、問い合わせに該当する複数の前記ホーム加入者サーバそれぞれに対するアクセス情報を、問い合わせ元の前記問い合わせセッション制御サーバまたは前記呼セッション制御サーバに返送するホーム加入者サーバ構成方法。
(2)前記加入者ロケータサーバは、問い合わせに該当する複数の前記ホーム加入者サーバそれぞれに対するアクセス情報を返送する際に、あらかじめ定めた優先順位に応じて並べ替えて返送する上記(1)のホーム加入者サーバ構成方法。
(3)前記加入者ロケータサーバと前記問い合わせセッション制御サーバまたは前記呼セッション制御サーバとの間の情報交換に、Diameterプロトコルが用いられている場合、前記加入者ロケータサーバは、Diameterプロトコルの応答信号に含まれているパラメータRedirect-HostAVP(Attribute Value Pair)に複数の前記ホーム加入者サーバそれぞれに対するアクセス情報を設定して返送する上記(1)または(2)のホーム加入者サーバ構成方法。
(4)前記加入者ロケータサーバから問い合わせに該当する複数の前記ホーム加入者サーバそれぞれに対するアクセス情報を受信した前記問い合わせセッション制御サーバまたは前記呼セッション制御サーバは、前記加入者ロケータサーバから送信されてきた順に、または、前記問い合わせセッション制御サーバまたは前記呼セッション制御サーバにおいてあらかじめ定めた優先順位に応じて、複数の前記ホーム加入者サーバの中から選択した前記ホーム加入者サーバに対してアクセスする上記(1)ないし(3)のいずれかのホーム加入者サーバ構成方法。
(5)前記問い合わせセッション制御サーバまたは前記呼セッション制御サーバは、前記ホーム加入者サーバに対してアクセスした後、あらかじめ定めた時間の間に、前記ホーム加入者サーバからアクセスに対する応答が得られなかった場合、あるいは、あらかじめ定めた回数分の再送動作においても、前記ホーム加入者サーバからアクセスに対する応答が得られなかった場合に、複数の前記ホーム加入者サーバの中から、次の前記ホーム加入者サーバを選択して、選択した前記ホーム加入者サーバに切り替えてアクセスする上記(4)のホーム加入者サーバ構成方法。
(6)冗長構成とされる複数の前記ホーム加入者サーバに記憶されるそれぞれの情報を同期化する動作として、前記ホーム加入者サーバのいずれかに記憶されている情報の更新が実施される都度、他の前記ホーム加入者サーバの情報も同一の情報に更新する上記(1)ないし(5)のホーム加入者サーバ構成方法。
(7)冗長構成とされる複数の前記ホーム加入者サーバに記憶されるそれぞれの情報を同期化する動作を、あらかじめ定めた時間間隔で定期的に実施する上記(1)ないし(6)のいずれかのホーム加入者サーバ構成方法。
(8)冗長構成とされる複数の前記ホーム加入者サーバに記憶されるそれぞれの情報を同期化する際に、各前記ホーム加入者サーバの情報を揃える元情報を、多数決論理により、または、あらかじめ定めた前記ホーム加入者サーバの情報により、または、情報の合理性チェック結果により、決定する上記(7)のホーム加入者サーバ構成方法。
(9)上記(1)乃至(8)のいずれかに記載する処理をコンピュータに実行させるためのプログラム。
(10)上記(9)に記載するプログラムを格納する記憶媒体。
(11)IMS(IP Multimedia Subsystem)アークテキチャを実現するIP網において、ユーザ端末のユーザ情報および呼セッション制御を司る呼セッション制御サーバ(S-CSCFサーバ)の選択用の情報を記憶するホーム加入者サーバ(HSSサーバ)が複数存在していて、かつ、複数の該ホーム加入者サーバが地域ごとに冗長構成とされている場合に、複数の前記ホーム加入者サーバとユーザ端末との対応関係を記憶する加入者ロケータサーバ(SLFサーバ)に対して、新たなユーザ端末を登録する前記呼セッション制御サーバを決定する問い合わせセッション制御サーバ(I−CSCFサーバ)から、または、前記呼セッション制御サーバから、問い合わせをすることによって、前記問い合わせセッション制御サーバまたは前記呼セッション制御サーバがアクセスすべき前記ホーム加入者サーバを決定するホーム加入者サーバ構成システムであって、冗長構成とされる複数の前記ホーム加入者サーバに記憶されるそれぞれの情報を同期化するとともに、前記問い合わせセッション制御サーバまたは前記呼セッション制御サーバからの問い合わせがあった際に、前記加入者ロケータサーバは、問い合わせに該当する複数の前記ホーム加入者サーバそれぞれに対するアクセス情報を、問い合わせ元の前記問い合わせセッション制御サーバまたは前記呼セッション制御サーバに返送することを特徴とするホーム加入者サーバ構成システム。
(12)前記加入者ロケータサーバは、問い合わせに該当する複数の前記ホーム加入者サーバそれぞれに対するアクセス情報を返送する際に、あらかじめ定めた優先順位に応じて並べ替えて返送することを特徴とする上記(11)のホーム加入者サーバ構成システム。
(13)前記加入者ロケータサーバから問い合わせに該当する複数の前記ホーム加入者サーバそれぞれに対するアクセス情報を受信した前記問い合わせセッション制御サーバまたは前記呼セッション制御サーバは、前記加入者ロケータサーバから送信されてきた順に、または、前記問い合わせセッション制御サーバまたは前記呼セッション制御サーバにおいてあらかじめ定めた優先順位に応じて、複数の前記ホーム加入者サーバの中から選択した前記ホーム加入者サーバに対してアクセスする上記(11)または(12)のホーム加入者サーバ構成システム。
(14)前記問い合わせセッション制御サーバまたは前記呼セッション制御サーバは、前記ホーム加入者サーバに対してアクセスした後、あらかじめ定めた時間の間に、前記ホーム加入者サーバからアクセスに対する応答が得られなかった場合、あるいは、あらかじめ定めた回数分の再送動作においても、前記ホーム加入者サーバからアクセスに対する応答が得られなかった場合に、複数の前記ホーム加入者サーバの中から、次の前記ホーム加入者サーバを選択して、選択した前記ホーム加入者サーバに切り替えてアクセスする上記(13)のホーム加入者サーバ構成システム。
本発明のホーム加入者サーバ構成方法、構成システム、プログラム及び記憶媒体によれば、以下のような効果を得ることができる。
ユーザ情報やS−CSCFサーバの選択用の情報を記憶したHSSサーバを、地域ごとに、複数、同一の情報を同期化して有する冗長構成とし、ユーザ端末やS−CSCFサーバの選択用情報とHSSサーバとの対応関係を出力するSLFサーバを、冗長構成とした複数のHSSサーバそれぞれのアクセス情報について、問い合わせ元のCSCF(I−CSCFやS−CSCF)に対して出力するように構成しているので、いずれか1つのHSSサーバへのアクセスに失敗しても、代替のHSSサーバに迅速かつ確実にアクセスすることが可能であり、ユーザ端末の登録時の処理を迅速に行うことができるとともに、HSSサーバに対するアクセス失敗によりIMSサービスの呼損が発生する事態を低減し、ユーザに対するIMSサービスを質的に向上させることができる。
以下、本発明によるホーム加入者サーバ構成方法およびホーム加入者サーバ構成システムの好適な実施例について添付図を参照して説明する。
なお、以下の説明においては、説明を簡素化するために、SIPサーバ装置に備えられるP−CSCF機能、I−CSCF機能、S−CSCF機能の各機能が、それぞれの機能ごとに、P−CSCFサーバ、I−CSCFサーバ、S−CSCFサーバとして物理的に分離して構成されている場合を例にとって説明するが、かかる場合のみに限るものではなく、いずれか1ないし複数の機能を物理的に併合して一体化したサーバ装置として構成しても良い。さらに、1つのサーバ装置内に、同一の機能を複数負荷分散した形で備えるようにしても良い。また、以下の実施例において説明される動作処理手順(ステップ)をコンピュータに実行させるプログラム及び当該プログラムを格納、記憶した記憶媒体も本発明の実施例に含まれる。
(本発明の特徴)
本発明の実施例の説明に先立って、本発明の特徴についてその概要をまず説明する。本発明は、次世代IP電話網(NGN/IMS)において、地域に応じて、複数のHSSサーバが冗長構成となっている場合に、冗長構成とされている複数のHSSサーバそれぞれに記憶される情報を同期化し、CSCFサーバ(I−CSCFサーバやS−CSCFサーバ)が、いずれかのHSSサーバへのアクセスに失敗した際に、冗長構成とされている他のHSSサーバにただちに切り替えてアクセスして、必要とする情報を取得することを可能とし、もって、IMSサービスのスムースな提供を可能とすることを主な特徴としている。
(実施例の構成)
図1は、本発明を適用するIMSアーキテクチャにおけるIP網のシステム構成の一例を示すシステム構成図である。図1のシステム構成は、背景技術において説明した図5、図6とほぼ同様の構成からなっており、ホーム網を形成するIP網100として、P−CSCF機能、I−CSCF機能、S−CSCF機能の各機能を有するSIPサーバ群、IMS通信を行う各IMSユーザのユーザ情報(加入者情報)を登録するHSSサーバ(ホーム加入者サーバ)および複数のHSSサーバとユーザとの対応関係を登録するSLFサーバ(加入者ロケータ機能)のデータベースサーバ群を、少なくとも有して構成されている。
図1のシステム構成例では、IP網100のSIPサーバ群として、ユーザ端末UE(User Equipment)201,202,…を、直接、または、アクセス網400を介して接続するP−CSCFサーバ(ユーザ端末収容セッション制御サーバ)10、IMS通信を行うユーザ端末UE201,202,…の登録(位置登録やユーザ情報の登録)を行い、ユーザ端末UE201,202,…の呼セッション制御を司るS−CSCF(呼セッション制御サーバ)21,22、および、他のCSCFサーバからの問い合わせを受け付けるとともに、他のIP網101とのゲートウェイ機能を有するI−CSCFサーバ(問い合わせセッション制御サーバ)30を備えている。
また、IP網100のデータベースサーバ群として、当該IP網100をホーム網としてIMS通信を行う各ユーザのユーザ情報(加入者情報)を登録しているHSSサーバ40、各ユーザのユーザ情報が登録されているHSSサーバ40を識別可能な情報を記録しているSLFサーバ50を備えている。
また、各種のアプリケーションサービスを提供するアプリケーションサーバ群300として、アプリケーションサーバAS301,302,…が備えられており、SIPベースのISC(IMS Service Control:IMSサービス制御)と称する標準インタフェースを介して、S−CSCFサーバ21などと接続されている。
なお、図1のシステム構成において、各SIPサーバ(P−CSCFサーバ10、S−CSCFサーバ21,22、I−CSCFサーバ30)、HSSサーバ40、SLFサーバ50やアプリケーションサーバAS301,302,…、ユーザ端末UE201,202…との間を接続している実線は、SIPプロトコルを用いて通信するインタフェースを示し、破線は、Diameterプロトコルを用いて通信するインタフェースを示している。また、当該IP網100をホーム網としているユーザ端末UE201,202,…が他のIP網101に移動しても、I−CSCFサーバ30を介して他のIP網101との間でローミング接続することが可能であり、ホーム網のIP網100に在圏していた場合と全く同様のIMS通信サービスを受けることができる。
次に、IMS加入ユーザがIMS通信を行うためにS−CSCFサーバ(呼セッション制御サーバ)への登録を行う際の基本的な手順について、図2を用いて説明する。図2は、IMS通信の開始に先立ってユーザ端末UEのS−CSCFサーバへの登録処理の流れを示すシーケンスチャートであり、図1のユーザ端末UE201をS−CSCFサーバ21へ登録する場合を例にとって、以下に説明する。
ユーザ端末UE201は、IMS通信を行う場合、発着信動作に先立って、必ず、このS−CSCFサーバ21への登録手順が必要である。IMS通信においては、ユーザ端末UEとして、移動端末も統一的に扱う対象としているため、着信が可能なように、少なくともユーザ端末UEの現在位置を、呼セッション制御を司るS−CSCFサーバ21へ登録する必要があるためであり、さらに、登録時に、ユーザの認証やIPsec(IPセキュリティプロトコル)の確立を図って、通信のセキュリティを確保するようにするためでもある。
IMS通信の登録は、IMS加入ユーザのユーザ情報(プライベイトユーザID(IMPI)、パブリックユーザID(IMPU)、長期共有キー(Ki))を基にして、ユーザ端末UE201側とIMSネットワークのIP網100側とで相互に認証することによって行われる。認証に用いられるユーザ情報は、ユーザ端末UE201に装着するUICC(Universal Integrated Circuit Card:汎用ICカード)とIP網100内のHSSサーバ40との双方にあらかじめ登録記憶されている。なお、パブリックユーザID(IMPU)はE.164勧告準拠の電話番号に相当する識別子であり、ユニークにユーザ端末UE201を特定する識別子である。
図2において、IMS通信用の登録を要求するために、ユーザ端末UE201が、まず、プライベイトユーザID(IMPI)や自ホームドメインを示すURI(Uniform Resource Identifier)を含む「SIP REGISTERメッセージ」をP−CSCFサーバ10に送信すると(シーケンスSQ1)、P−CSCFサーバ10は、ホームIMSドメインのIP網100内に配置されているI−CSCFサーバ30に、受信した「SIP REGISTERメッセージ」を転送する(シーケンスSQ2)。「SIP REGISTERメッセージ」を受信したI−CSCFサーバ30は、DiameterプロトコルのUAR(User Authorization Request)を用いてHSSサーバ40にアクセスして(シーケンスSQ3)、HSSサーバ40より、当該ユーザ端末UE201の通信に利用するS−CSCFサーバの候補を、DiameterプロトコルのUAA(User Authorization Answer)により受け取る(シーケンスSQ4)。I−CSCFサーバ30は、候補の中からユーザ端末UE201の通信に利用するS−CSCFサーバ21を選択し、選択したS−CSCFサーバ21に対して、「SIP REGISTERメッセージ」を転送する(シーケンスSQ5)。
なお、ここで、IP網100内に複数のHSSサーバが存在していた場合、当該ユーザ端末UE201に関するユーザ情報を登録しているHSSサーバ40を特定するために、I−CSCFサーバ30は、SLFサーバ50に、DiameterプロトコルのSAR(Server Assignment Request)を用いてアクセスして(シーケンスSQ21)、SLF50から当該ユーザ端末UE201に対応するHSSサーバ40を特定する情報をDiameterプロトコルの応答信号を用いて受け取るというHSSサーバ選択手順を実施する(シーケンスSQ22)。
「SIP REGISTERメッセージ」を受信したS−CSCFサーバ21は、当該ユーザ端末UE201のプライベイトユーザID(IMPI)、パブリックユーザID(IMPU)、自S−CSCF名などを、DiameterプロトコルのMAR(Multimedia Authentication Request)を用いてHSSサーバ40に通知して、認証ベクトルの計算を依頼する(シーケンスSQ6)。HSSサーバ40は、S−CSCFサーバ21から受信したプライベイトユーザID(IMPI)、パブリックユーザID(IMPU)、自S−CSCF名を基に、乱数語RANDを生成し、生成した乱数語RANDおよび長期共有キー(Ki)を使って、認証ベクトル(IP網100の認証トークンAUTN、ユーザ端末UEからの期待応答値XRES、IPsecで使用する秘匿用キーCk、IPsecで使用する整合性チェック用キーIk)を生成して、乱数語RANDとともに、S−CSCFサーバ21に返送する(シーケンスSQ7)。
S−CSCFサーバ21は、HSSサーバ40から受信した認証ベクトルのうち、ユーザ端末UE201から後で返送されてくる認証応答と照合するために期待応答値XRESのみを保存した後、残りの認証ベクトルと乱数語RANDとを、「401Unauthrizedメッセージ」として、I−CSCFサーバ30を介してP−CSCFサーバ10へ返送する(シーケンスSQ8)。「401Unauthrizedメッセージ」を受信したP−CSCFサーバ10は、秘匿用キーCkと整合性チェック用キーIkとをIPsec通信用に使用するための共有キーとして取り出して保存した後、IP網100の認証トークンAUTNと乱数語RANDとを含む「401Unauthrizedメッセージ」としてユーザ端末UE201に送信する(シーケンスSQ9)。
「401Unauthrizedメッセージ」を受信したユーザ端末UE201は、乱数語RANDと長期共有キー(Ki)を用いて、IP網100の認証トークンAUTNの認証を行うとともに、RES(Response:認証応答)、秘匿用キーCk、整合性チェック用キーIkを算出し、秘匿用キーCk、整合性チェック用キーIkを用いたIPsec通信状態に設定して、認証要求に対する応答値の認証応答RESを含む「SIP REGISTERメッセージ」を、P−CSCFサーバ10に返送する(シーケンスSQ10)。秘匿用キーCk、整合性チェック用キーIkが得られると、ユーザ端末UE201とP−CSCFサーバ10との間のSIP通信メッセージは、IPsec通信として暗号化されて保護される状態になる。
認証応答RESを含む「SIP REGISTERメッセージ」を受信したP−CSCFサーバ10は、該「SIP REGISTERメッセージ」をI−CSCFサーバ30を介してS−CSCFサーバ21に転送する(シーケンスSQ10)。なお、I−CSCFサーバ30は、認証応答RESを含む「SIP REGISTERメッセージ」を受信した際に、HSSサーバ40に送信元のユーザ端末UE201の登録を行うように選択したS−CSCFサーバ21を検出するために、HSSサーバ40へ問い合わせを行うことによって(シーケンスSQ12,SQ13)、該当するS−CSCFサーバ21に対して転送する動作を行う(シーケンスSQ14)。ここで、複数のHSSサーバ40が存在している場合は、シーケンスSQ2の場合と同様、SLFサーバ50に対して、当該ユーザ端末UE201のユーザ情報(加入者情報)を登録格納しているHSSサーバ40を問い合わせることにより、該当するHSSサーバ40を判別する。
認証応答RESを含む「SIP REGISTERメッセージ」を受信したS−CSCFサーバ21は、「SIP REGISTERメッセージ」に含まれているユーザ端末UE201の認証応答RESと保存していた応答期待値XRESとを照合して、正当なユーザ端末UE201であるとの認証に成功すると、DiameterプロトコルのSAR(Server Assignment Request)を用いてHSSサーバ40に対して当該ユーザ端末UE201の通信登録を行ったことを通知し(シーケンスSQ15)、当該ユーザ端末UE201のユーザプロファイル(当該ユーザに関するパブリックユーザID(IMPU)、IFC(Initial Filter Criteria)、位置情報など)をDiameterプロトコルのSAA(Server Assignment Answer)を用いてHSSサーバ40からダウンロードする(シーケンスSQ16)。
HSSサーバ40から当該ユーザ端末UE201のユーザプロファイルを受信したS−CSCFサーバ21は、当該ユーザUE21のSIP通信の登録を完了した旨を示す「200OK」を、I−CSCFサーバ30、P−CSCFサーバ10を介してユーザ端末UE201に送信する(シーケンスSQ17)。以上の手順により、ユーザ端末UE201の呼セッション制御を司るS−CSCFサーバ21の決定処理と、ユーザ端末UE201とIP網100との認証手順とを経て、ユーザ端末UE201の現在位置情報、ユーザ情報(加入者情報)のS−CSCFサーバ21への登録を終了し、ユーザ端末UE201は発着信動作が可能な状態に設定される。
以上に説明した図2のユーザ端末UE201のS−CSCFサーバ21への登録手順のうち、I−CSCF30が、シーケンスSQ21,SQ22の手順を経て、SLFサーバ50からの情報により、ユーザ端末UE201に関するユーザ情報を登録しているHSSサーバ40を特定し、特定したHSSサーバ40に、シーケンスSQ3,SQ4の手順を経てアクセスする際に、図3に示すような手順で実施している。図3は、従来のHSSサーバへのアクセス手順の詳細を示す説明図である。なお、S−CSCFサーバ21が、図2のシーケンスSQ6,SQ7の手順にて、認証ベクトルの計算処理を要求するHSSサーバ40へアクセスする際や、シーケンスSQ15,SQ16の手順にて、登録ユーザ端末UE201のユーザ情報を転送させるためにHSS40へアクセスする際にも、シーケンスSQ21,SQ22と同様の手順を経て、SLFサーバ50からの情報を得ることにより、該当するHSSサーバ40を特定するが、この際にも、図3に示すような手順が実施される。
図3に示すように、HSSサーバが複数存在している場合、CSCFサーバ(I−CSCFサーバ30やS−CSCFサーバ21)は、まず、DiameterプロトコルのSARなどを用いて、インタフェースDxを介して、SLFサーバ50に対して「Dx Request」として問い合わせる(第1ステップ)。ここで、地域ごとのHSSサーバとして、拠点AのHSS−Aサーバ40Aと拠点BのHSS−Bサーバ40Bとが冗長構成とされているものとする。
「Dx Request」を受け取ったSLFサーバ50は、要求元の要求を満たす地域ごとのHSSサーバとして拠点Aと拠点BとにHSS−Aサーバ40A,HSS−Bサーバ40Bとが存在していることを認識し、要求元からの条件に応じてあらかじめ定めた優先順位にしたがって、いずれか一方のHSSサーバ例えばHSS−Aサーバ40Aを選択して、DiameterプロトコルのSAAなどのパラメータ「Redirect-HostAVP(Attribute Value Pair)」に当該HSSサーバ例えばHSS−Aサーバ40Aのアクセス情報を設定して、インタフェースDxを介して、問い合わせ元のCSCFサーバ(I−CSCFサーバ30やS−CSCFサーバ21)に対して「Dx Answer」として返送する(第2ステップ)。
なお、パラメータ「Redirect-HostAVP」に実際に設定されるHSSサーバ例えばHSS−Aサーバ40Aのアクセス情報としては、例えば、
(a)Diameterプロトコル上のURI「aaa://hssA.sample.com」
(b)IPv4規定のIPアドレス「192.168.0.1」
(c)IPv6規定のIPアドレス
「0000:0000:0000:0000:0000:0000:0000:0001」
などである。
HSS選択結果としてSLFサーバ50からパラメータ「Redirect-HostAVP」に設定された例えばHSS−Aサーバ40Aのアクセス情報を受信したCSCFサーバ(I−CSCFサーバ30やS−CSCFサーバ21)は、HSS−Aサーバ40Aに対して、例えば、S−CSCF選択用の情報を要求するDiameterプロトコルのUARなどを用いて、インタフェースCxを介して、「Cx Request」として送信する(第3ステップ)。
ここで、CSCFサーバ(I−CSCFサーバ30やS−CSCFサーバ21)からの「Cx Request」を受信したHSS−Aサーバ40Aが、強制切断や回線障害などの何らかの原因で、「Cx Answer」としての応答情報を要求元へ返送することに失敗した場合(第4ステップ)、CSCFサーバ(I−CSCFサーバ30やS−CSCFサーバ21)側における応答待ちタイミングがタイムアウトして、再送動作を繰り返すことになる。この再送動作でも、HSS−Aサーバ40Aからの応答情報を受信することができなかった場合は、CSCFサーバ(I−CSCFサーバ30やS−CSCFサーバ21)は、ユーザ端末UEの登録や呼セッションの確立に必要な情報が得られなかったものとして、登録を中断したりセッションの確立を放棄したりして、呼損として扱わざるを得なくなる。
なお、たとえ、地域ごとの冗長な構成として拠点BのHSS−Bサーバ40Bが存在していたとしても、CSCFサーバ(I−CSCFサーバ30やS−CSCFサーバ21)は、HSS−Bサーバ40Bへのアクセス方法を知っていないし、また、SLFサーバ50に対して、冗長なHSS―Bサーバ40Bが存在していた場合には、冗長なHSS―Bサーバ40Bに関するアクセス情報の返送を求めようとしても、従来の技術では、かかる動作を迅速に実行させる手段が備えられていなく、SLFサーバ50からHSS−Aサーバ40Aに代わるHSS−Bサーバ40Bに関する情報を得ることができない。
本発明における本実施例においては、図4に示すように、図3の場合とは異なり、地域ごとのHSSサーバとして冗長構成とされて拠点ごとに分散配置されている、拠点AのHSS−Aサーバ40Aと拠点BのHSS−Bサーバ40Bとは、定期的に、または、記憶情報の更新が発生する都度、両者の記憶情報を一致させるデータ同期化処理を実施して、HSS−Aサーバ40A、HSS−Bサーバ40Bのいずれでも切り替えて利用することが可能な状態に維持されている。ここで、図4は、本発明によるHSSサーバへのアクセス手順の詳細の一例を示す説明図である。
さらに、図4に示すように、SLFサーバ50は、要求元の要求を満たす地域ごとのHSSサーバとして拠点Aと拠点BとにHSS−Aサーバ40A,HSS−Bサーバ40Bとが存在していることを認識した場合、アクセス可能と認識したそれぞれのHSSサーバ(つまり図4の場合HSS−Aサーバ40A,HSS−Bサーバ40B)に関するアクセス情報を、要求元からの条件に応じてあらかじめ定めた優先順位にしたがって配列して、要求元のCSCFサーバ(I−CSCFサーバ30やS−CSCFサーバ21)に対して返送するように構成されている。
同期化された情報を有するHSSサーバが複数存在している場合について、図4のシーケンスを説明する。CSCFサーバ(I−CSCFサーバ30やS−CSCFサーバ21)は、図3の場合と同様、まず、DiameterプロトコルのSARなどを用いて、インタフェースDxを介して、SLFサーバ50に対して「Dx Request」として問い合わせる(第1ステップ)。
「Dx Request」を受け取ったSLFサーバ50は、図3の場合とは異なり、要求元の要求を満たす地域ごとのHSSサーバとして拠点Aと拠点BとにHSS−Aサーバ40A,HSS−Bサーバ40Bとが存在していることを認識し、要求元からの条件に応じてあらかじめ定めた優先順位にしたがって、要求元の要求を満たすと認識したHSSサーバそれぞれ(図4の例ではHSS−Aサーバ40A,HSS−Bサーバ40B)について優先度が高い順に並べ替えして、DiameterプロトコルのSAAなどのパラメータ「Redirect-HostAVP」にHSSサーバそれぞれのアクセス情報を順次設定して、インタフェースDxを介して、問い合わせ元のCSCFサーバ(I−CSCFサーバ30やS−CSCFサーバ21)に対して「Dx Answer」として返送する(第2ステップ)。つまり、本実施例においては、SLPサーバ50は、要求元の要求を満たすと認識したHSSサーバすべての個数分の複数のパラメータ「Redirect-HostAVP」に、優先度順に、HSSサーバに関するアクセス情報を設定している。
なお、パラメータ「Redirect-HostAVP」に設定可能な個数は、図4に示すように、2個に限るものではなく、最大4個まで可能(さらに拡張することも可能)であり、パラメータ「Redirect-HostAVP」に実際に設定されるHSSサーバ例えばHSS−Aサーバ40Aのアクセス情報としては、図3の場合と同様、例えば、
(a)Diameterプロトコル上のURI「aaa://hssA.sample.com」
(b)IPv4規定のIPアドレス「192.168.0.1」
(c)IPv6規定のIPアドレス
「0000:0000:0000:0000:0000:0000:0000:0001」
などである。
HSS選択結果としてSLFサーバ50からSAAなどの複数のパラメータ「Redirect-HostAVP」を受信したCSCFサーバ(I−CSCFサーバ30やS−CSCFサーバ21)は、複数のパラメータ「Redirect-HostAVP」に設定されたHSSサーバに関するアクセス情報のうち、SLFサーバ50にて決定した、あるいは、CSCFサーバ(I−CSCFサーバ30やS−CSCFサーバ21)にて改めて決定した、最も優先度が高いHSSサーバ例えばHSS−Aサーバ40Aに対して、例えば、S−CSCF選択用の情報を要求するDiameterプロトコルのUARなどを用いて、インタフェースCxを介して、「Cx Request」として送信する(第3ステップ)。
ここで、CSCFサーバ(I−CSCFサーバ30やS−CSCFサーバ21)からの「Cx Request」を受信したHSS−Aサーバ40Aが、強制切断や回線障害などの何らかの原因で、「Cx Answer」としての応答情報を要求元へ返送することに失敗した場合(第4ステップ)、CSCFサーバ(I−CSCFサーバ30やS−CSCFサーバ21)側における応答待ちタイミングがタイムアウトして、任意の回数(場合によっては、0回と設定しても良い)、再送動作を繰り返すことになる。
この再送動作でも、HSS−Aサーバ40Aからの応答情報を受信することができなかった場合は、CSCFサーバ(I−CSCFサーバ30やS−CSCFサーバ21)は、複数のパラメータ「Redirect-HostAVP」に設定されたHSSサーバに関する情報のうち、次に優先度が高いHSSサーバ例えばHSS−Bサーバ40Bを選択して、拠点BのHSS−Bサーバ40Bに対して、例えば、S−CSCF選択用の情報を要求するDiameterプロトコルのUARなどを用いて、インタフェースCxを介して、「Cx Request」として改めて送信する(第5ステップ)。
ここで、拠点BのHSS−Bサーバ40Bに記憶されている情報は、前述のように、拠点AのHSS−Aサーバ40Aの情報とデータ同期が図られており、CSCFサーバ(I−CSCFサーバ30やS−CSCFサーバ21)からの問い合わせに対して、同一の情報を返送することができる。したがって、CSCFサーバ(I−CSCFサーバ30やS−CSCFサーバ21)は、HSS−Bサーバ40Bから、例えば、S−CSCF選択用の情報をDiameterプロトコルのUAAなどを用いて、インタフェースCxを介して、「Cx Answer」として受信する(第6ステップ)。
この結果、CSCFサーバ(I−CSCFサーバ30やS−CSCFサーバ21)は、ユーザ端末UEの登録や呼セッションの確立に必要な情報を取得して、ユーザ端末の登録処理を続行したり、セッションの確立を実施したりして、呼接続を継続することが可能となる。
なお、冗長構成されているHSSサーバは、図4の例では、拠点AのHSS−Aサーバ40Aと拠点BのHSS−Bサーバ40Bとの2個であったが、本発明は、かかる場合に限るものではなく、複数個(最大4個:拡張可能)とすることができる。また、冗長構成としたHSSサーバに記憶されている情報のデータ同期を図るために、あらかじめ定めた時間間隔で定期的にHSSサーバ間の照合動作を実施し、同一情報に揃える動作を行っているが、揃える元情報について、多数決論理により決定したり、あらかじめ定めた優先順位に応じて決定したり、あるいは、各情報間の合理性チェック結果に基づいて決定したりすることができる。
また、複数のHSSサーバ間で同期化を図る契機として、前述のようなあらかじめ定めた時間間隔ごとに行うのではなく、情報の更新が実施される都度、ミラリング処理を行うことによって、常に同じ情報に揃えるようにしてももちろん構わない。かかる場合においても、各HSSサーバ間の情報を定期的に照合する動作を行って情報の同期化を確認するようにしても良い。
以上、本発明の好適実施例の構成を説明した。しかし、斯かる実施例は、本発明の単なる例示に過ぎず、何ら本発明を限定するものではないことに留意されたい。本発明の要旨を逸脱することなく、特定用途に応じて種々の変形変更が可能であることが、当業者には容易に理解できよう。
本発明を適用するIMSアーキテクチャにおけるIP網のシステム構成の一例を示すシステム構成図である。 IMS通信の開始に先立ってユーザ端末のS−CSCFサーバへの登録処理の流れを示すシーケンスチャートである。 従来のHSSサーバへのアクセス手順の詳細を示す説明図である。 本発明によるHSSサーバへのアクセス手順の詳細の一例を示す説明図である。 IMSネットワークを構成する基本的な構成要素を示す概念図である。 IMSアーキテクチャのIP網の中核を構成するSIPサーバの機能を示す概念図である。 ユーザ端末がIMS通信を行う発信手順についての処理の流れを示すシーケンスチャートである。 ユーザ端末がIMS通信を行う着信手順についての処理の流れを示すシーケンスチャートである。 ユーザ端末がIMS通信を終了する手順についての処理の流れを示すシーケンスチャートである。
符号の説明
10 P−CSCFサーバ(ユーザ端末収容セッション制御サーバ)
11A P−CSCF機能(ユーザ端末収容セッション制御サーバ)
20 S−CSCFサーバ(呼セッション制御サーバ)
21 S−CSCFサーバ(呼セッション制御サーバ)
22 S−CSCFサーバ(呼セッション制御サーバ)
21A S−CSCF機能(呼セッション制御サーバ)
21B S−CSCF機能(呼セッション制御サーバ)
22B S−CSCF機能(呼セッション制御サーバ)
30 I−CSCFサーバ((問い合わせセッション制御サーバ)
30B I−CSCF機能(問い合わせセッション制御サーバ)
40 HSSサーバ(ホーム加入者サーバ)
40A HSS−Aサーバ
40B HSS−Bサーバ
50 SLFサーバ、SLF機能(加入者ロケータ機能)
100 IP網(ホーム網)
100A SIPサーバ
100B SIPサーバ
101 在圏網(他のIP網)
101A SIPサーバ
201 ユーザ端末UE(User Equipment)
202 ユーザ端末UE(User Equipment)
300 アプリケーションサーバ群
301 アプリケーションサーバAS
302 アプリケーションサーバAS
400 アクセス網

Claims (12)

  1. IMS(IP Multimedia Subsystem)アーキテクチャを実現するIP網において、
    ユーザ端末のユーザ情報および呼セッション制御を司る呼セッション制御サーバ(S-CSCFサーバ)の選択用の情報を記憶するホーム加入者サーバ(HSSサーバ)が複数存在していて、かつ、複数の該ホーム加入者サーバが地域ごとに冗長構成とされている場合に、複数の前記ホーム加入者サーバとユーザ端末との対応関係を記憶する加入者ロケータサーバ(SLFサーバ)に対して、新たなユーザ端末を登録する前記呼セッション制御サーバを決定する問い合わせセッション制御サーバ(I−CSCFサーバ)から、または、前記呼セッション制御サーバから、問い合わせをすることによって、前記問い合わせセッション制御サーバまたは前記呼セッション制御サーバがアクセスすべき前記ホーム加入者サーバを決定するホーム加入者サーバ構成方法であって、冗長構成とされる複数の前記ホーム加入者サーバに記憶されるそれぞれの情報を同期化するとともに、前記問い合わせセッション制御サーバまたは前記呼セッション制御サーバからの問い合わせがあった際に、前記加入者ロケータサーバは、問い合わせに該当する複数の前記ホーム加入者サーバそれぞれに対するアクセス情報を、問い合わせ元の前記問い合わせセッション制御サーバまたは前記呼セッション制御サーバに返送することを特徴とするホーム加入者サーバ構成方法。
  2. 前記加入者ロケータサーバは、問い合わせに該当する複数の前記ホーム加入者サーバそれぞれに対するアクセス情報を返送する際に、あらかじめ定めた優先順位に応じて並べ替えて返送することを特徴とする請求項1に記載のホーム加入者サーバ構成方法。
  3. 前記加入者ロケータサーバと前記問い合わせセッション制御サーバまたは前記呼セッション制御サーバとの間の情報交換に、Diameterプロトコルが用いられている場合、前記加入者ロケータサーバは、Diameterプロトコルの応答信号に含まれているパラメータRedirect-HostAVP(Attribute Value Pair)に複数の前記ホーム加入者サーバそれぞれに対するアクセス情報を設定して返送することを特徴とする請求項1または2に記載のホーム加入者サーバ構成方法。
  4. 前記加入者ロケータサーバから問い合わせに該当する複数の前記ホーム加入者サーバそれぞれに対するアクセス情報を受信した前記問い合わせセッション制御サーバまたは前記呼セッション制御サーバは、前記加入者ロケータサーバから送信されてきた順に、または、前記問い合わせセッション制御サーバまたは前記呼セッション制御サーバにおいてあらかじめ定めた優先順位に応じて、複数の前記ホーム加入者サーバの中から選択した前記ホーム加入者サーバに対してアクセスすることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のホーム加入者サーバ構成方法。
  5. 前記問い合わせセッション制御サーバまたは前記呼セッション制御サーバは、前記ホーム加入者サーバに対してアクセスした後、あらかじめ定めた時間の間に、前記ホーム加入者サーバからアクセスに対する応答が得られなかった場合、あるいは、あらかじめ定めた回数分の再送動作においても、前記ホーム加入者サーバからアクセスに対する応答が得られなかった場合に、複数の前記ホーム加入者サーバの中から、次の前記ホーム加入者サーバを選択して、選択した前記ホーム加入者サーバに切り替えてアクセスすることを特徴とする請求項4に記載のホーム加入者サーバ構成方法。
  6. 冗長構成とされる複数の前記ホーム加入者サーバに記憶されるそれぞれの情報を同期化する動作として、前記ホーム加入者サーバのいずれかに記憶されている情報の更新が実施される都度、他の前記ホーム加入者サーバの情報も同一の情報に更新することを特徴とする請求項1ないし5に記載のホーム加入者サーバ構成方法。
  7. 冗長構成とされる複数の前記ホーム加入者サーバに記憶されるそれぞれの情報を同期化する動作を、あらかじめ定めた時間間隔で定期的に実施することを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載のホーム加入者サーバ構成方法。
  8. 冗長構成とされる複数の前記ホーム加入者サーバに記憶されるそれぞれの情報を同期化する際に、各前記ホーム加入者サーバの情報を揃える元情報を、多数決論理により、または、あらかじめ定めた前記ホーム加入者サーバの情報により、または、情報の合理性チェック結果により、決定することを特徴とする請求項7に記載のホーム加入者サーバ構成方法。
  9. IMS(IP Multimedia Subsystem)アークテキチャを実現するIP網において、ユーザ端末のユーザ情報および呼セッション制御を司る呼セッション制御サーバ(S-CSCFサーバ)の選択用の情報を記憶するホーム加入者サーバ(HSSサーバ)が複数存在していて、かつ、複数の該ホーム加入者サーバが地域ごとに冗長構成とされている場合に、複数の前記ホーム加入者サーバとユーザ端末との対応関係を記憶する加入者ロケータサーバ(SLFサーバ)に対して、新たなユーザ端末を登録する前記呼セッション制御サーバを決定する問い合わせセッション制御サーバ(I−CSCFサーバ)から、または、前記呼セッション制御サーバから、問い合わせをすることによって、前記問い合わせセッション制御サーバまたは前記呼セッション制御サーバがアクセスすべき前記ホーム加入者サーバを決定するホーム加入者サーバ構成システムであって、冗長構成とされる複数の前記ホーム加入者サーバに記憶されるそれぞれの情報を同期化するとともに、前記問い合わせセッション制御サーバまたは前記呼セッション制御サーバからの問い合わせがあった際に、前記加入者ロケータサーバは、問い合わせに該当する複数の前記ホーム加入者サーバそれぞれに対するアクセス情報を、問い合わせ元の前記問い合わせセッション制御サーバまたは前記呼セッション制御サーバに返送することを特徴とするホーム加入者サーバ構成システム。
  10. 前記加入者ロケータサーバは、問い合わせに該当する複数の前記ホーム加入者サーバそれぞれに対するアクセス情報を返送する際に、あらかじめ定めた優先順位に応じて並べ替えて返送することを特徴とする請求項9に記載のホーム加入者サーバ構成システム。
  11. 前記加入者ロケータサーバから問い合わせに該当する複数の前記ホーム加入者サーバそれぞれに対するアクセス情報を受信した前記問い合わせセッション制御サーバまたは前記呼セッション制御サーバは、前記加入者ロケータサーバから送信されてきた順に、または、前記問い合わせセッション制御サーバまたは前記呼セッション制御サーバにおいてあらかじめ定めた優先順位に応じて、複数の前記ホーム加入者サーバの中から選択した前記ホーム加入者サーバに対してアクセスすることを特徴とする請求項9または10に記載のホーム加入者サーバ構成システム。
  12. 前記問い合わせセッション制御サーバまたは前記呼セッション制御サーバは、前記ホーム加入者サーバに対してアクセスした後、あらかじめ定めた時間の間に、前記ホーム加入者サーバからアクセスに対する応答が得られなかった場合、あるいは、あらかじめ定めた回数分の再送動作においても、前記ホーム加入者サーバからアクセスに対する応答が得られなかった場合に、複数の前記ホーム加入者サーバの中から、次の前記ホーム加入者サーバを選択して、選択した前記ホーム加入者サーバに切り替えてアクセスすることを特徴とする請求項11に記載のホーム加入者サーバ構成システム。
JP2007069084A 2007-03-16 2007-03-16 ホーム加入者サーバ構成方法、構成システム、プログラム及び記憶媒体 Active JP4909773B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007069084A JP4909773B2 (ja) 2007-03-16 2007-03-16 ホーム加入者サーバ構成方法、構成システム、プログラム及び記憶媒体
US12/049,103 US8041349B2 (en) 2007-03-16 2008-03-14 Home subscriber server configuration method and system

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007069084A JP4909773B2 (ja) 2007-03-16 2007-03-16 ホーム加入者サーバ構成方法、構成システム、プログラム及び記憶媒体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008236033A true JP2008236033A (ja) 2008-10-02
JP4909773B2 JP4909773B2 (ja) 2012-04-04

Family

ID=39763213

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007069084A Active JP4909773B2 (ja) 2007-03-16 2007-03-16 ホーム加入者サーバ構成方法、構成システム、プログラム及び記憶媒体

Country Status (2)

Country Link
US (1) US8041349B2 (ja)
JP (1) JP4909773B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010193124A (ja) * 2009-02-18 2010-09-02 Hitachi Ltd Imsにおけるセッション制御システム
JP2013012814A (ja) * 2011-06-28 2013-01-17 Ntt Docomo Inc セッション設定方法、設定条件管理サーバ、セッション制御ノード及び移動通信システム
JP2013021577A (ja) * 2011-07-13 2013-01-31 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> クラスタリング通信システム
JP2013516121A (ja) * 2009-12-28 2013-05-09 中国移▲動▼通信集▲団▼公司 認証方法、システムおよび装置
JP2014112884A (ja) * 2008-10-06 2014-06-19 Nec Corp 通信方法及び通信システム
US9131048B2 (en) 2008-10-06 2015-09-08 Nec Corporation Communication system and communication control method
JP2016504807A (ja) * 2012-11-14 2016-02-12 ゼットティーイー コーポレイション インターネットプロトコルマルチメディアサブシステム端末のネットワークへのアクセス方法及び装置
JP2016091518A (ja) * 2014-11-11 2016-05-23 沖電気工業株式会社 データベースシステム

Families Citing this family (27)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008236183A (ja) * 2007-03-19 2008-10-02 Nec Corp 呼セッション制御サーバ割り当て方法および呼セッション制御サーバ割り当てシステム
CN102098652B (zh) * 2008-01-18 2012-12-12 华为技术有限公司 一种为用户提供业务的方法、系统和装置
US20090238168A1 (en) * 2008-03-18 2009-09-24 Paraxip Technologies Inc. Communication node and method for handling sip communication
US8559419B2 (en) * 2008-05-27 2013-10-15 Telefonaktiebolaget L M Ericsson (Publ) Handling of terminating calls for a shared public user identity in an IP multimedia subsystem
US9021014B2 (en) 2009-03-25 2015-04-28 Tekelec, Inc. Methods, systems, and computer readable media for providing home subscriber server (HSS) proxy
EP2504982B1 (fr) * 2009-11-27 2016-04-13 Orange Procede de basculement d'un hss primaire sur un hss de secours dans un reseau ip
TW201141162A (en) * 2009-12-15 2011-11-16 Interdigital Patent Holdings Inter-device mobility session release
US8793388B2 (en) * 2009-12-28 2014-07-29 At&T Intellectual Property I, L.P. Method and apparatus for processing a call to an aggregate endpoint device
US8451841B2 (en) * 2009-12-28 2013-05-28 At&T Intellectual Property I, L.P. Method and apparatus for processing a call to an aggregate endpoint device
US8750292B2 (en) * 2010-02-25 2014-06-10 Tekelec, Inc. Systems, methods, and computer readable media for using a signaling message routing node to provide backup subscriber information management service
EP2550776B1 (fr) * 2010-03-23 2020-04-29 Orange Procede de gestion des enregistrements dans un reseau ims et serveur s-cscf mettant en oeuvre ce procede
US9019954B2 (en) * 2010-06-18 2015-04-28 Telefonaktiebolaget L M Ericsson (Publ) Methods and apparatuses for handling public identities in an internet protocol multimedia subsystem network
US8499336B2 (en) * 2010-11-23 2013-07-30 Cisco Technology, Inc. Session redundancy among a server cluster
CN102487495B (zh) * 2010-12-02 2015-05-20 中兴通讯股份有限公司 Hss异常时实现呼叫的方法及cscf
WO2012088497A1 (en) 2010-12-23 2012-06-28 Tekelec Methods, systems, and computer readable media for modifying a diameter signaling message directed to a charging function node
US9100796B2 (en) 2011-12-15 2015-08-04 Tekelec, Inc. Methods, systems, and computer readable media for seamless roaming between diameter and non-diameter networks
US9247418B2 (en) * 2012-07-13 2016-01-26 Verizon Patent And Licensing Inc. Communication-session termination when subscriber server is unavailable
US9372963B2 (en) * 2012-08-30 2016-06-21 Verizon Patent And Licensing Inc. User device selection
CN103685167A (zh) * 2012-09-06 2014-03-26 阿尔卡特朗讯 一种对ims会话进行管理的方法、装置和设备
WO2015007310A1 (en) * 2013-07-16 2015-01-22 Nokia Solutions And Networks Oy Re-registration in case of hss outage
KR20160009276A (ko) * 2014-07-16 2016-01-26 한국전자통신연구원 Ims 기반의 서비스 공유를 위한 마스터 ims 단말, ims 기반의 서비스 공유를 위한 슬레이브 ims 단말, ims 기반의 서비스 공유 시스템, 및 공유 방법.
JPWO2016147602A1 (ja) * 2015-03-18 2018-01-11 日本電気株式会社 移動通信端末、通信制御装置、通信制御方法及びプログラム
US9819703B2 (en) * 2015-09-23 2017-11-14 T-Mobile Usa, Inc. SIP server with multiple identifiers
CN107135477B (zh) * 2016-02-26 2020-03-10 华为技术有限公司 实现业务连接的方法和装置
CN112714442B (zh) * 2019-10-24 2023-04-18 中国移动通信集团山东有限公司 一种异常处理方法、装置、存储介质和服务器
US11419167B2 (en) * 2020-07-20 2022-08-16 T-Mobile Usa, Inc. Session initiated protocol (SIP) session establishment with a home subscriber server (HSS) outage
US11166327B1 (en) 2020-07-20 2021-11-02 T-Mobile Usa, Inc. Session initiated protocol (SIP) session establishment with a home subscriber server (HSS) outage

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001236257A (ja) * 2000-02-24 2001-08-31 Fujitsu Ltd 情報記憶装置及び加入者データのデータ更新方法並びに移動通信システム
JP2002159072A (ja) * 2000-09-06 2002-05-31 Ntt Docomo Inc 通信ネットワーク、通信方法、通信システム及び通信サービス切替方法
JP2006115453A (ja) * 2004-10-12 2006-04-27 Hitachi Ltd 移動通信制御方法及び移動通信システム
JP2006332837A (ja) * 2005-05-24 2006-12-07 Nec Mobiling Ltd 移動通信システム、回線制御装置、移動通信方法及びプログラム
JP2007518317A (ja) * 2004-01-07 2007-07-05 フアウェイ テクノロジーズ カンパニー リミテッド ホーム加入者サーバのインターフェイス負荷を軽減する方法
JP2007535206A (ja) * 2003-11-10 2007-11-29 ▲ホア▼▲ウェイ▼技術有限公司 ホーム・ロケーション・レジスタにデータ冗長性を持たせる方法
JP2008236183A (ja) * 2007-03-19 2008-10-02 Nec Corp 呼セッション制御サーバ割り当て方法および呼セッション制御サーバ割り当てシステム
JP2010512111A (ja) * 2006-12-04 2010-04-15 アルカテル−ルーセント ユーエスエー インコーポレーテッド Imsネットワークと旧式ネットワークの間でコール機能データを同期する方法

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100428848C (zh) * 2005-05-31 2008-10-22 华为技术有限公司 一种对终端用户标识模块进行ip多媒体域鉴权的方法
AU2005335548B2 (en) * 2005-08-12 2010-09-02 Telefonaktiebolaget Lm Ericsson (Publ) Provision of Public Service Identities
WO2007025480A1 (fr) * 2005-08-31 2007-03-08 Huawei Technologies Co., Ltd. Procede de traitement d'une session dans un ims et module de controle de la session lors d'une recherche de controle de la session lors d'une recherche d'appel
WO2007045182A1 (fr) * 2005-10-21 2007-04-26 Huawei Technologies Co., Ltd. Procede de traitement de message d’inscription dans le reseau ims selon les regles de filtrage initiales
US9008293B2 (en) * 2005-11-25 2015-04-14 At&T Intellectual Property I, L.P. Caller ID information to internet protocol television displays
WO2007085951A1 (en) * 2006-01-30 2007-08-02 Nokia Corporation Management of user data
US8819181B2 (en) * 2006-03-17 2014-08-26 Apple Inc. Adaptable network service access through dynamic request routing
US7831246B1 (en) * 2006-12-08 2010-11-09 At&T Mobility Ii, Llc Mobile merchant
US8089339B2 (en) * 2006-12-21 2012-01-03 Cingular Wireless Ii, Llc Wireless device as programmable vehicle key

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001236257A (ja) * 2000-02-24 2001-08-31 Fujitsu Ltd 情報記憶装置及び加入者データのデータ更新方法並びに移動通信システム
JP2002159072A (ja) * 2000-09-06 2002-05-31 Ntt Docomo Inc 通信ネットワーク、通信方法、通信システム及び通信サービス切替方法
JP2007535206A (ja) * 2003-11-10 2007-11-29 ▲ホア▼▲ウェイ▼技術有限公司 ホーム・ロケーション・レジスタにデータ冗長性を持たせる方法
JP2007518317A (ja) * 2004-01-07 2007-07-05 フアウェイ テクノロジーズ カンパニー リミテッド ホーム加入者サーバのインターフェイス負荷を軽減する方法
JP2006115453A (ja) * 2004-10-12 2006-04-27 Hitachi Ltd 移動通信制御方法及び移動通信システム
JP2006332837A (ja) * 2005-05-24 2006-12-07 Nec Mobiling Ltd 移動通信システム、回線制御装置、移動通信方法及びプログラム
JP2010512111A (ja) * 2006-12-04 2010-04-15 アルカテル−ルーセント ユーエスエー インコーポレーテッド Imsネットワークと旧式ネットワークの間でコール機能データを同期する方法
JP2008236183A (ja) * 2007-03-19 2008-10-02 Nec Corp 呼セッション制御サーバ割り当て方法および呼セッション制御サーバ割り当てシステム

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014112884A (ja) * 2008-10-06 2014-06-19 Nec Corp 通信方法及び通信システム
US9131048B2 (en) 2008-10-06 2015-09-08 Nec Corporation Communication system and communication control method
JP2015208014A (ja) * 2008-10-06 2015-11-19 日本電気株式会社 通信方法及び通信システム
JP2017103788A (ja) * 2008-10-06 2017-06-08 日本電気株式会社 通信方法及びims
JP2010193124A (ja) * 2009-02-18 2010-09-02 Hitachi Ltd Imsにおけるセッション制御システム
JP2013516121A (ja) * 2009-12-28 2013-05-09 中国移▲動▼通信集▲団▼公司 認証方法、システムおよび装置
JP2013012814A (ja) * 2011-06-28 2013-01-17 Ntt Docomo Inc セッション設定方法、設定条件管理サーバ、セッション制御ノード及び移動通信システム
JP2013021577A (ja) * 2011-07-13 2013-01-31 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> クラスタリング通信システム
JP2016504807A (ja) * 2012-11-14 2016-02-12 ゼットティーイー コーポレイション インターネットプロトコルマルチメディアサブシステム端末のネットワークへのアクセス方法及び装置
JP2016091518A (ja) * 2014-11-11 2016-05-23 沖電気工業株式会社 データベースシステム

Also Published As

Publication number Publication date
US8041349B2 (en) 2011-10-18
JP4909773B2 (ja) 2012-04-04
US20080227451A1 (en) 2008-09-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4909773B2 (ja) ホーム加入者サーバ構成方法、構成システム、プログラム及び記憶媒体
US8170005B2 (en) Methods and systems for assigning call session control server
US9906566B2 (en) Voice session termination for messaging clients in IMS
CN102177698B (zh) 关联通信会话
EP2192742B1 (en) Local session controller, ip multimedia subsystem and session registration method
CN1327680C (zh) 一种电路交换网络到ims网络呼叫路由的建立方法
US20070189215A1 (en) Method for reducing interface load of home subscriber server
EP2491702B1 (en) Method and system of transferring a message in a session initiation protocol based communications network
JP2008543135A (ja) Ipマルチメディアサブシステム(ims)おける呼転送
WO2006099815A1 (fr) Procede d&#39;enregistrement d&#39;un utilisateur dans le sous-systeme multimedia ip et systeme associe
US20060239267A1 (en) User equipment in an IMS service network with a shortened PTT call setup time, IMS service network, and PTT call setup method therein
CN102148739B (zh) 一种ims会话路由控制方法及系统
EP1889416B1 (en) Shared IP multimedia resource reservation
KR101264199B1 (ko) 음성 호 연속 서비스를 위한 도메인 전환 방법 및 시스템
US8345596B2 (en) Call control method for seamless mobility service
EP2119178B1 (en) Method and apparatuses for the provision of network services offered through a set of servers in an ims network
KR100703426B1 (ko) 아이피 기반 멀티미디어 서브시스템에서 가입자 정보유실시 발신 및 착신 호를 가능하게 하는 방법 및 장치
JP2012517720A (ja) 同じパブリックユーザidを共有するいくつかのユーザ機器を区別する方法および装置
JP2007325191A (ja) 移動体通信システム及びセッション継続方法
KR101360151B1 (ko) Gruu 사용 가입자 간의 ims망에서의 sip 메시지 전송 방법 및 그 장치
EP1796326B1 (en) A method for enabling communication in application servers
KR20100060422A (ko) 메시지 라우팅 제어 방법 및 시스템
MX2008006661A (en) Message handling in an ip multimedia subsystem

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20091211

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20091215

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100302

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20111221

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120110

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120116

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150120

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4909773

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150