JP2008235155A - 蓄電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ROM容量が低減でき、高精度劣化判断による高信頼性の蓄電装置を提供すること。
【解決手段】複数の蓄電素子1に接続した電圧ピークホールド回路11と、蓄電素子1の全体の電流を検出する電流検出部15と、電流検出部15に接続した電流ピークホールド回路13と、劣化判断を行う制御部21を備え、制御部21は、電圧ピークホールド回路11と電流ピークホールド回路13の出力から蓄電素子1の内部抵抗値を計算し、電流検出部15の出力積分値と蓄電素子1の電圧変化幅から容量値を計算し、電流検出部15の出力の二乗積分値と前記内部抵抗値と周囲温度から蓄電素子1の推定温度を計算し、前記推定温度における、蓄電素子1の劣化限界における容量値と内部抵抗値の既知相関関係と、計算により求めた前記容量値と前記内部抵抗値を比較することにより、蓄電素子1の劣化を判断するようにしたものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、蓄電素子により電力を蓄える蓄電装置に関するものである。
近年、環境への配慮や燃費向上のためにハイブリッド車が市販されている。これは、自動車をエンジンだけでなくモーターによっても駆動するので、効率が向上し、低燃費化を実現できる。このハイブリッド車はモーターを駆動するために大電力を扱う蓄電装置が必要となる。蓄電装置はモーターを駆動するだけでなく、制動時の回生エネルギーを蓄える動作を行っている。これにより、制動エネルギーを有効利用できるので、低燃費が可能となる。
このような動作により、蓄電装置は車両の使用中に何度も短時間に充放電を繰り返すことになる。その結果、特に電力を蓄える蓄電素子(二次電池やキャパシタ等)の内部抵抗に起因した発熱が起こるが、これをそのまま放置すると、蓄電素子の寿命を短くしてしまい信頼性が低減してしまう。そこで、蓄電素子の温度を管理して、発熱しないような充放電制御を行ったり、積極的な冷却制御を行う必要がある。
しかし、車両を駆動できるほどの電力を得るためには、蓄電装置に内蔵する蓄電素子が100個オーダーも必要になる。このように多数の蓄電素子の温度をそれぞれ管理するには、理想的には各蓄電素子に温度センサを設ければよいが、回路構成が複雑化する上、高コストとなってしまう。
そこで、少ない温度センサで各蓄電素子の温度を推定する蓄電装置が、例えば特許文献1に提案されている。図8はこのような蓄電装置の構成図である。電力を蓄える蓄電素子には例えば二次電池が用いられている。これを複数個接続してモジュールを構成し、さらに複数(例えばn個)のモジュール91〜9nを用いることにより、組電池101を構成している。この組電池101によってモーター(図示せず)を駆動したり、制動時の回生エネルギーを蓄える動作を行っている。なお、組電池101には任意のモジュール(図8ではモジュール91)に温度センサ103が取り付けられている。
組電池101には電池制御ユニット105が接続されている。電池制御ユニット105は次の構成を有する。まず、組電池101に内蔵されたモジュール91〜9nの電圧V91−9nと、組電池101に流れる電流Iを測定するための各ブロック電圧・電流測定装置107が各モジュール91〜9nと接続されている。各ブロック電圧・電流測定装置107の出力(V91−9n、I)は各ブロック内部抵抗SOC演算装置109に入力され、内部抵抗R91−9nと残存容量SOCが演算される。これらの出力は電池温度推定演算装置111に入力される。電池温度推定演算装置111は入力された内部抵抗R91−9nと残存容量SOCから、ROMに記憶した内部抵抗温度特性マップ113のデータを参照して各モジュール91〜9nの温度を推定している。具体的には、まず内部抵抗と温度の相関は残存容量によって変化するので、あらかじめ残存容量毎に内部抵抗と温度の相関を測定しておき、そのデータを前記ROMに記憶している。次に、現在の残存容量SOCの高低に応じた内部抵抗と温度の相関データを選択し、現在の内部抵抗から温度を求めている。この際、電池温度推定演算装置111は温度センサ103の出力と、温度センサ103が取り付けられたモジュール91の推定温度を比較し、合致しなければモジュール91−9nが劣化していると判断し、劣化補正した温度を改めて推定している。
このようにして1つの温度センサ103で複数のモジュール91−9nの温度を得ていた。これにより、例えば発熱を抑制した充放電制御等を行うことができ、信頼性の確保が可能となる。
特開2001−85071号公報
上記の蓄電装置によると、確かに複数のモジュール91−9nの温度を得ることができるのであるが、そのためには残存容量SOC毎の内部抵抗温度特性マップ113が必要となる。内部抵抗と温度の相関は、特許文献1にも示されているように非線形な単調減少特性を示すので、内部抵抗と温度の実測相関点が少なければ推定温度に大きな誤差が含まれてしまう。従って、高信頼性を得るために温度精度を確保するには実測相関点を増やす必要がある。これを残存容量毎に求めると、ROMの容量が極めて大きくなるという課題があった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、ROMの容量を大きくすることなく高精度に温度を推定することで、高信頼性が得られる蓄電装置を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の蓄電装置は、制御部が複数の蓄電素子のピーク電圧値とピーク電流値から前記蓄電素子の内部抵抗値を計算し、前記蓄電素子に流れる電流の既定時間幅における積分値と、前記既定時間幅の前後における前記蓄電素子の電流値および電圧変化幅と、前記内部抵抗値から前記蓄電素子の容量値を計算し、前記蓄電素子に流れる電流の二乗値の既定時間幅における積分値と、前記内部抵抗値と、前記制御部に入力される周囲温度から前記蓄電素子の推定温度を計算し、前記推定温度における、あらかじめ求めた前記蓄電素子の劣化限界における容量値と内部抵抗値の相関関係と、計算により求めた前記容量値と前記内部抵抗値を比較することにより、前記蓄電素子の劣化を判断するようにしたものである。これにより、推定温度を計算により求めるので、ROM容量を極めて少なくできる上に、温度精度を確保することができる。その結果、前記目的を達成することができる。
本発明の蓄電装置によれば、ROM容量の低減が可能となり、かつ高精度な各蓄電素子の温度の推定により正確に劣化判断ができ、高信頼な蓄電装置を実現できる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明においては、蓄電素子にキャパシタを用いた蓄電装置をハイブリッド車の補助電源として適用した場合について述べる。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における蓄電装置のブロック回路図である。図2は、本発明の実施の形態1における蓄電装置の劣化判定動作のフローチャートである。図3は、本発明の実施の形態1における蓄電装置の蓄電素子の容量値と内部抵抗値の劣化限界相関図である。
図1において、電力を蓄える蓄電素子1には定格電圧2.5Vの電気二重層キャパシタを用いている。これを複数個直列に接続することにより蓄電部3が構成されており、これにより必要な電力を賄っている。蓄電部3には主電源であるバッテリ5が切替スイッチ7を介して接続されている。切替スイッチ7はオン、オフの2つの状態を有するものであり、本実施の形態1ではダイオードを用いた。従って、蓄電部3が未充電であれば、その電圧Vはバッテリ5の電圧より低くなるので、切替スイッチ7がオンになり蓄電部3が充電される。
また、蓄電部3にはハイブリッド車のモーター等の負荷9が接続されている。従って、蓄電装置10はバッテリ5と負荷9の間に接続されていることになる。負荷9は加速時等で大電流を消費するが、バッテリ5からの電力だけではこのような瞬発的な大電流を供給できない。そこで、本実施の形態1では、大電流消費によりバッテリ5の電圧が低下すると、満充電された蓄電部3の電圧Vの方が高くなるので、切替スイッチ7がオフになり、蓄電部3の電力が負荷9に供給される構成としている。この際、蓄電素子1は急速充放電に優れるため、負荷9に瞬発的な大電流を供給することができる。また、切替スイッチ7はオフなので、蓄電部3からバッテリ5に電流が流れることがなくなり、蓄電部3に蓄えた電力を有効に負荷9に供給できる。但し、蓄電部3の電圧Vは経時的に低下していくので、切替スイッチ7がオフになっている間に回復したバッテリ5の電圧の方がいずれ高くなる。その時には切替スイッチ7がオンになり、負荷9へはバッテリ5から電力が供給される。従って、蓄電部3の電力は補助的に負荷9に供給されることになる。
ここで、蓄電装置10の詳細構成について説明する。上記のように蓄電装置10をハイブリッド車の補助電源として使用すると、蓄電部3に流れる電流Iが短時間のうちに不安定に大きく変化する。ここで、電流Iは図1に示した矢印の方向、すなわち蓄電部3への充電方向を正と定義する。このような状態において、高信頼性を得るために必要な各蓄電素子1の劣化判定を行うには、電流Iの変動中に各蓄電素子1の内部抵抗値Riと容量値Ci(i=1〜n、nは蓄電素子1の個数)を求めなければならない。これは、蓄電素子1に用いた電気二重層キャパシタの劣化に伴い、内部抵抗値Riが増大し容量値Ciが低下する現象を基に劣化判定を行うことができるためである。
そこで、まず各蓄電素子1の内部抵抗値Riを求めるために、本実施の形態1では蓄電素子1への電流Iの変化に応じた電圧変動を捉える電圧ピークホールド回路11、および最大電流値を求める電流ピークホールド回路13を設ける構成とした。具体的には、図1に示すように各蓄電素子1の両端に並列に電圧ピークホールド回路11を接続している。電圧ピークホールド回路11はリセット信号rstが入力されると、それ以降における電流Iが0の時からの蓄電素子1の最大両端電圧値(以下、ピーク電圧値Vpiという)を求めることができる構成とした。また、蓄電素子1の全体に流れる不安定な電流変化を検出するために、蓄電部3と直列に電流検出部15が接続されている。電流検出部15は極めて低い抵抗値を有する抵抗器(図示せず)の両端電圧から電流を求める構成でもよいし、蓄電部3の負極をグランドに接続する配線の一部に非接触で設けた電流センサで電流を電圧に変換して求める構成でもよい。いずれにしても、電流検出部15における蓄電部3の負極とグランド間の抵抗値は極めて小さいものとなる。この電流検出部15の出力に最大電流値をホールドする電流ピークホールド回路13が接続されている。電流ピークホールド回路13もリセット信号rstが入力されると、それ以降における電流Iが0の時からの蓄電部3に流れる最大電流値(以下、ピーク電流値Ipという)を求めることができる構成とした。これらにより、ピーク電圧値Vpiとピーク電流値Ipが求められるので、蓄電素子1の内部抵抗値Riは、Ri=Vpi/Ipより計算で求めることができる。
次に、容量値Ciについては、任意の時間t1における任意の蓄電素子1の両端電圧Vt1と電流値It1、および既定時間経過後の時間t2における両端電圧Vt2と電流値It2を測定し、電流値と内部抵抗値Rで補正した両端電圧における電圧変化幅ΔV(=Vt1+R×It1−Vt2−R×It2)を求めるとともに、前記既定時間の間における電流変化の時間積分値∫Idt(積分範囲は時間t1からt2までであり、以下に説明する積分式の積分範囲は全て時間t1からt2である)を求め、Ci=|∫Idt/ΔV|を計算することで容量値Ciを得ることができる。
このようにして各蓄電素子1の内部抵抗値Riと容量値Ciを順次求めるために、蓄電素子1と電圧ピークホールド回路11の高電圧側接続点の電圧(V1〜Vn)を選択して出力する蓄電素子電圧選択スイッチ17と、電圧ピークホールド回路11の出力電圧(ピーク電圧値Vp1〜Vpn)を選択して出力するピーク電圧値選択スイッチ19が図1に示すように接続されている。蓄電素子電圧選択スイッチ17とピーク電圧値選択スイッチ19はいずれもマルチプレクサで構成され、これらに接続されたマイクロコンピュータからなる制御部21の選択信号(順にSLV、SLVp)に応じて、V1〜Vn、あるいはVp1〜Vpnのいずれかを選択して出力する機能を有する。
制御部21は、蓄電素子電圧選択スイッチ17やピーク電圧値選択スイッチ19の他にも、電圧ピークホールド回路11、電流ピークホールド回路13、および電流検出部15の出力が接続されている。これにより、制御部21は電圧ピークホールド回路11と電流ピークホールド回路13をリセット制御するとともに、蓄電素子電圧選択スイッチ17とピーク電圧値選択スイッチ19を制御して蓄電素子1の電圧V1〜nとピーク電圧値Vp1〜Vpnを取り込んでいる。また、電流検出部15から電流Iを、電流ピークホールド回路13からピーク電流値Ipを、それぞれ取り込んでいる。さらに、制御部21は周囲温度Tsを取り込んでいるが、これは例えば蓄電装置10が車室内に設置され、各蓄電素子1の周囲温度Tsがほぼ車室内の温度と等しい場合はエアコンに取り付けられた室温センサの出力を取り込んでもよいし、蓄電装置10のケース内部に温度センサを設けて、その出力を取り込む構成としてもよい。前者の場合は新たに温度センサを設ける必要がなく、構成が簡単になる特長があるが、後者の場合は温度センサが蓄電素子1に近い分、周囲温度Tsの精度が高くなる特長がある。なお、図1では前者の場合を示している。また、制御部21は車両用制御回路(図示せず)とも接続されている。これにより、各蓄電素子1の劣化状況等を車両用制御回路に送信する等の動作を行っている。
次に、このような蓄電装置10の、特に蓄電素子1の劣化判定動作について図2を用いて説明する。
図2は制御部21の動作の内、各蓄電素子1の劣化判定を行うサブルーチンのフローチャートである。まず、制御部21はリセット信号rstを電圧ピークホールド回路11と電流ピークホールド回路13に送信する(ステップ番号:S1)。その結果、それまでホールドしていたピーク電圧値Vpiやピーク電流値Ipをリセットする。
次に、電流ピークホールド回路13からピーク電流値Ipを読み込む(S3)。また、何番目の蓄電素子1の劣化判定を行うかを示す変数i(i=1〜n)に初期値として1を代入する(S5)。次に、ピーク電圧値選択スイッチ19にピーク電圧値選択信号SLVp(信号の内容は変数iに相当)を送信して、i番目の電圧ピークホールド回路11よりピーク電圧値Vpiを読み込む(S7)。こうして得られたVpiとIpより、各蓄電素子1の内部抵抗値Riを計算で求める(S9)。内部抵抗値Riは前記したように、Ri=Vpi/Ipより求める。
次に、制御部21は変数iに1を加算して(S11)、変数iが蓄電素子1の数nを超えたか否かを判断する(S13)。もし、超えていなければ(S13のNo)、S7に戻って次の蓄電素子1の内部抵抗値Riを求める動作を繰り返す。一方、越えていれば(S13のYes)、全ての蓄電素子1の内部抵抗値Riを求め終わったので、以下に述べる容量値Ciの計算を行う。
まず、変数iに1を代入する(S15)。次に、蓄電素子電圧選択スイッチ17に蓄電素子選択信号SLV(信号の内容は変数iに相当)を送信して、蓄電素子1の正極側の電圧Viを読み込む。その後、読み込んだ電圧Viを配列メモリーである初期電圧Vsiに代入する(S17)。次に、変数iに1を加算して(S19)、変数iが蓄電素子1の数nを超えたか否かを判断する(S21)。もし、超えていなければ(S21のNo)、S17に戻って次の蓄電素子1の正極側の電圧Viを読み込む動作を繰り返す。
一方、越えていれば(S21のYes)、全ての初期電圧Vsiを読み込み終わったので、次に制御部21の内部のカウンタをクリアするとともに、電流積分値Imと電流二乗積分値Id(いずれもメモリー)に0を代入することでクリアする(S23)。その後、電流検出部15の出力である電流Iを読み込み(S25)、初期電流Isに代入する(S27)。
次に、再び電流Iを読み込み(S29)、電流積分値Imに電流Iを加算し、電流二乗積分値Idに電流Iの二乗値(=I2)を加算する(S31)。その後、カウンタが既定値に至ったか否かを判定する(S33)。これは既定時間が経過したか否かを判定することに相当する。なお、既定時間は0.1秒のオーダーとした。カウンタが既定時間に相当する既定値に至っていなければ(S33のNo)、S29に戻り既定時間分の電流Iや、その二乗値を加算し続ける。これにより、前記した電流変化の時間積分値∫Idt(=Im)や、電流Iの二乗値の変化における時間積分値∫I2dt(=Id)を求めることができる。なお、後者を求める理由は後述する。
カウンタが既定値に至れば(S33のYes)、電流Iを読み込み(S35)、終了電流Ieに代入する(S37)。なお、終了電流Ieは既定時間(0.1秒オーダー)経過後の電流値に相当する。
次に、変数iに1を代入する(S39)。その後、蓄電素子電圧選択スイッチ17に蓄電素子選択信号SLV(信号の内容は変数iに相当)を送信して、蓄電素子1の正極側の電圧Viを読み込み、電圧Viを配列メモリーである終了電圧Veiに代入する(S41)。ここまでの結果から、i番目の蓄電素子1の容量値Ciを計算する(S43)。容量値Ciは前記したように、Ci=|∫Idt/ΔV|で求められるが、∫Idt=Im、ΔV=Vsi+Ri×Is−Vei−Ri×Ieとなるので、これらを代入し、Ci=|Im/(Vsi+Ri×Is−Vei−Ri×Ie)|により容量値Ciを計算している。
次に、変数iに1を加算して(S45)、変数iが蓄電素子1の数nを超えたか否かを判断する(S47)。もし、超えていなければ(S47のNo)、S41に戻って次の蓄電素子1の容量値Ciの計算を繰り返す。一方、越えていれば(S47のYes)、全ての蓄電素子1の容量値Ciを求め終わったので、次に周囲温度Tsをエアコン用室温センサの出力から読み込む(S49)。その後、以下の手順で各蓄電素子1の推定温度を計算する。なお、各蓄電素子1の温度を推定する理由は、蓄電素子1が劣化限界に達した時の容量値Crや内部抵抗値Rrは温度によって異なるためである。推定温度を求めることにより、温度に応じた容量値や内部抵抗値の劣化限界値を用いて劣化判断することができ、温度補正された正確な劣化判断が可能となるので、蓄電装置10の信頼性が向上する。
ここで、各蓄電素子1の推定温度Tciの求め方について説明する。任意の時間t1から既定時間経過後の時間t2(既定時間は前記したように0.1秒オーダー)において、電流変動が大きい時の蓄電素子1の発熱量Qhiは、Qhi=∫Ri・I2dtとなる。ここで、内部抵抗値Riは上記既定時間程度ではほとんど変化しないので定数とみなせる。従って、Qhi=Ri・∫I2dtとなる。
一方、蓄電素子1からの放熱量Qoiは、蓄電素子1の熱容量(あらかじめ求めておく)をNとすると、Qoi=N(Tci−Ts)となる。ここで、蓄電素子1は熱的にバランスが取れているので、発熱量Qhiと放熱量Qoiは等しくなる。これらのことから、式を整理すると、Tci=Ri/N・∫I2dt+Tsとなる。これにより、各蓄電素子1の推定温度Tciを計算で求めることができる。そのため、従来のように蓄電素子1の内部抵抗値Riと温度Tciの相関をROMに記憶する必要がなくなり、ROM容量の低減が可能となる上、内部抵抗値RiがROMデータに合致しない場合の温度Tciに対する誤差が発生しないので、高精度に推定温度Tciが得られる。
上記した式を用いて推定温度Tciを求めるのであるが、前記したように∫I2dt=Idより、Tci=Ri×Id/N+Tsとなる。ここで、推定温度Tciを求めるためのパラメータRi、Id、N、TsはS49までで求められていたり既知の定数であるので、これらを用いて各蓄電素子1の推定温度Tciを計算する。
まず、変数iに1を代入する(S51)。次に、上記した式を用いて蓄電素子1の推定温度Tciを計算で求める(S53)。その後、変数iに1を加算して(S55)、変数iが蓄電素子1の数nを超えたか否かを判断する(S57)。もし、超えていなければ(S57のNo)、S53に戻って次の蓄電素子1の推定温度Tciの計算を繰り返す。一方、越えていれば(S57のYes)、内部抵抗値Ri、容量値Ci、推定温度Tciが求まったので、これらを用いて以下の手順で各蓄電素子1の劣化判断を行う。
まず、変数iに1を代入する(S59)。次に、推定温度Tciにおける、あらかじめ求めた劣化限界値(Cr、Rr)と、上記計算により求めた現在の値(Ci、Ri)を比較する(S61)。ここで、両者の比較方法を図3により説明する。なお、図3において横軸は容量値を、縦軸は内部抵抗値をそれぞれ示す。
蓄電素子1に用いている電気二重層キャパシタは、新品の場合は図3の右下に示したように、内部抵抗値が小さく容量値が大きい状態である。これが劣化進行とともに、図3の矢印で示したように内部抵抗値が大きく容量値が小さくなる。従って、これ以上劣化が進行すると蓄電装置10として使用できなくなる限界値が存在する。これを劣化限界値と呼び、容量値と内部抵抗値の劣化限界値をプロットして結ぶと図3のグラフのような相関関係が得られる。この相関関係を劣化判定線と呼ぶ。劣化限界値は温度によって変化するので、劣化判定線も図3に示すように温度毎に複数存在する。
従って、図3において、計算で求めた現在の蓄電素子1の容量値と内部抵抗値の座標(Ci、Ri)が、現在の温度Tciにおける劣化判定線より右下の領域にあれば、その蓄電素子1は劣化していないと判断できる。一方、劣化判定線を越える座標にあれば、その蓄電素子1は劣化している。
視覚的には図3のようにして劣化判断を行うことができるが、制御部21では劣化判定線を形成する複数点の劣化限界値(あらかじめ温度毎に求めておく)の座標データをROM(図示せず)に記憶しておき、これらと計算で求めた座標(Ci、Ri)を比較して劣化判断を行っている。具体的には、例えば、座標(Ci、Ri)に対して、現在の推定温度Tci(=30℃)における座標データ群の内、容量値Ciに最も近い座標データ(Ci’、Rr)を求め、Ri<Rrであれば劣化しておらず、Ri≧Rrであれば劣化していると判断している。
なお、劣化判断は、座標(Ci、Ri)に対して、現在の推定温度Tci(=30℃)における座標データ群の内、内部抵抗値Riに最も近い座標データ(Cr、Ri’)を求め、Ci>Crであれば劣化しておらず、Ci≦Crであれば劣化していると判断してもよい。
さらに、複数の劣化限界値から劣化判定線を最小二乗法等による近似式として求めておき、その近似式に例えば容量値Ciを代入して得られた内部抵抗値RcalとS9で求めた内部抵抗値Riを比較し、Ri<Rcalであれば劣化しておらず、Ri≧Rcalであれば劣化していると判断してもよい。このようにすれば、座標データをROMに記憶する必要がなくなり、さらにROM容量を低減することができる。
ここで図2に戻って、上記いずれかの方法によって、劣化限界における容量値と内部抵抗値の相関関係と、計算により求めた容量値Ciと内部抵抗値Riの比較をS61で行い、S63で劣化を判断する。もし、劣化していなければ(S63のNo)、後述するS67にジャンプする。
一方、劣化していれば(S63のYes)、制御部21はi番目の蓄電素子1が劣化していることを示す信号を車両用制御回路へ送信する(S65)。これにより、車両用制御装置は運転者に蓄電装置10の異常を警告し修理を促す。この際、どの蓄電素子1が劣化しているかがわかるので、修理コストを低減することができる。
次に、制御部21は変数iに1を加算して(S67)、変数iが蓄電素子1の数nを超えたか否かを判断する(S69)。もし、超えていなければ(S69のNo)、S61に戻って次の蓄電素子1の劣化判断を行う。一方、越えていれば(S69のYes)、全ての蓄電素子1の劣化判断が完了したので、劣化判定サブルーチンを終了する。
以上の構成、動作により、各蓄電素子1の推定温度Tciが計算で高精度に求められるので、ROM容量を低減でき、かつ高信頼性が得られる蓄電装置を実現できた。
なお、本実施の形態1では、電圧ピークホールド回路11はリセット後における電流Iが0の時からの蓄電素子1の最大両端電圧値を、電流ピークホールド回路13はリセット後における電流Iが0の時からの蓄電部3の最大電流値を求めているが、これらはそれぞれ負側の最小両端電圧値(ボトム電圧値)、最小電流値(ボトム電流値)を求める組み合わせでもよい。
また、本実施の形態1においては、蓄電素子1の正極側電圧値Vi、ピーク電圧値Vpi、およびピーク電流値Ipを求めるために、電圧ピークホールド回路11、電流ピークホールド回路13、蓄電素子電圧選択スイッチ17、ピーク電圧値選択スイッチ19を用いた構成を示したが、これらを省略して、直接制御部21で求める構成としてもよい。この場合、全蓄電素子1の電圧と電流の変化を短周期で全て取り込まなければならないことから、制御部21の入力ポート数をそれほど多く取れないため、蓄電素子1が少数の場合は回路構成を極めて簡略化することができる。
(実施の形態2)
図4は本発明の実施の形態2における蓄電装置の概略断面図である。図5は本発明の実施の形態2における蓄電装置の他の構成の概略断面図である。
本実施の形態2におけるブロック回路図は図1とほぼ同等であるのでブロック回路図は省略するが、図1との相違点は蓄電素子1を収納したケースの内部に設置した5個の温度センサを制御部21に接続した点である。これは、実施の形態1では周囲温度Tsを蓄電素子1の位置によらず一定であるとして劣化判断を行った場合について述べているが、必ずしも周囲温度Tsが一定であるとは限らず、特に後述するように蓄電素子1をケースに収納し、ファンで空冷する等の場合は蓄電素子1の位置によって周囲温度Tsに温度差が発生するので、本実施の形態2では、その場合の構成、および動作を中心に説明する。
まず、本実施の形態2の構成は、図4に示すように多数(ここではn=64個)の蓄電素子1を収納したケース31の内部の周囲と中央近傍に合計5個の温度センサ33(図中、黒丸で示す)を設けた点が特徴である。この5個の温度センサ33によって、温度センサ33が配されていないケース31内部の既定位置(図中、×印で示す)における空間温度を求める構成としている。従って、全ての既定位置(×)における空間温度が得られるようにするために、5個の温度センサ33の内、ケース31の中央近傍に設けたものを除く4個の温度センサ33は、それらの位置を頂点として直線で結ぶことにより得られる多角形(ここでは四角形になり、図4に細点線で示す)の線上、または内部に既定位置が全て存在するように配置されている。具体的にはケース31の四隅に温度センサ33を設け、それらを結ぶ線分で表される四角形以内に全既定位置が存在している。なお、既定位置とは各蓄電素子1の周囲の空間温度を求めるための位置であり、各蓄電素子1の周囲に複数点設定している。図4の構成では4個の蓄電素子1で囲まれた空間の中央に相当する位置を既定位置として定義している。このことから、逆に各蓄電素子1は4ヶ所の既定位置に囲まれていることになる。従って、既定位置は図4の構成の場合、81ヶ所になるが、その内の5ヶ所に温度センサ33が配置されている。温度センサ33の位置と既定位置が一致する必要はないが、一致させた方が後述する既定位置の空間温度Taiの計算が少なくなる利点がある。
なお、温度センサ33の個数は5個以上であればさらに多くてもよいが、4個以下であれば既定位置の空間温度Taiを計算すると、実際の温度との誤差が大きかったので、温度センサ33は少なくとも5個必要である。
ケース31には内部に空気を送り込み蓄電素子1を冷却するためのファン35が設けられている。また、ケース31において、ファン35と対向する位置に排気部37が設置されている。
次に、このような蓄電装置10の動作について、特に各蓄電素子1の周囲温度Tsiを求める部分を中心に説明する。
周囲温度Tsi(i=1〜64)を求めるには、まず×印で示した既定位置における空間温度Tai(i=1〜81)を求める必要がある。そこで、任意の空間温度Tai(図4の太×印)の求め方を説明する。
最初に5個の温度センサ33の温度T1〜T5を読み込む。次に、求めたい空間温度Taiの既定位置(太×印)に最も近い温度センサ33(ここでは温度T2を出力している温度センサ33)と、前記既定位置を直線で結ぶ。この直線を空間温度直線と呼び、図4の(1)の太点線で示す。
次に、隣り合う各温度センサ33の位置を直線で結ぶ。この直線は複数本存在し、これらを温度直線と呼ぶ。図4の構成では8本の温度直線が存在するが、この内、最初に空間温度直線(1)と交わるものを選ぶ。図4では(2)の太点線に相当する。次に、空間温度直線(1)と温度直線(2)の交点(図4の白丸)の温度Tkを求める。温度直線(2)は温度T3を出力する温度センサ33の位置と、温度T5を出力する温度センサ33の位置を結んでいるので、温度T3を出力する温度センサ33の位置と交点との距離をw、交点と温度T5を出力する温度センサ33の位置との距離をxとすると、交点温度Tkは温度T3と温度T5の温度差を距離w、xで比例配分することを基に線形的に求めている。具体的には、温度T5を基準にして、Tk=x×(T3−T5)/(w+x)+T5から計算で求められる。
温度Tkが得られれば、上記と同様にして、交点と求めたい既定位置(太×印)との距離をy、前記既定位置と温度T2を出力する温度センサ33の位置との距離をzとすると、空間温度TaiはTai=z×(Tk−T2)/(y+z)+T2から計算で求められる。
このようにすれば、任意の既定位置における空間温度Taiは複数の温度出力(T1〜T5)から求めることができる。なお、それぞれの既定位置における距離w、x、y、zはあらかじめ求めてROMに記憶しておいてもよいし、各蓄電素子1や各温度センサ33等の位置関係から、都度計算で求めてもよい。
また、求めたい空間温度Taiの既定位置と温度センサ33の位置が重なった場合は、その温度センサ33の出力を前記既定位置での空間温度Taiとする。さらに、求めたい空間温度Taiの既定位置に最も近い温度センサ33と前記既定位置を結ぶ空間温度直線が、温度直線のいずれかと重なった場合は、その温度直線上にある2ヶ所の温度センサ33の出力から得られる温度差を距離で比例配分することを基に、上記と同様にして線形的に前記既定位置での空間温度Taiを計算する。この場合は交点が存在しないので、計算式は1つだけとなる。
このようにして全ての既定位置における空間温度Taiが求まれば、各蓄電素子1の周囲の複数の空間温度Taiを平均することで各蓄電素子1の周囲温度Tsiを求めている。具体的には、任意の蓄電素子1の周囲には左上、左下、右上、右下の既定位置における4つの空間温度が得られているので、これらを平均することで、より正確な蓄電素子1の周囲温度Tsiを得ることができる。このように、少ない温度センサ33の出力T1〜T5から、より確度の高い周囲温度Tsiを求めることができ、この値を用いて蓄電素子1の推定温度Tciを計算するので、この精度も向上する。その結果、劣化判断の精度が向上し、より高信頼性の蓄電装置10が得られる。
以上に説明した動作は全て制御部21にて行われる。なお、図4において、制御部21を含む図1に示した回路部品(蓄電素子1を除く)は、図4が蓄電装置10の断面図であるので省略している。また、これらの動作は図2のフローチャートにおいて、S49の動作と差し替えて実行すればよい。すなわち、S49の段階で上記動作により周囲温度Tsi(i=1〜n)を求める。その後、S53の式中でTsの項に周囲温度Tsiを代入することで推定温度Tciを求める。これら以外の動作は実施の形態1と同じであるので、従来のように内部抵抗値と温度の相関データをROMに記憶する必要がなくなる。
以上の構成、動作により、ROM容量の低減が可能な上、各蓄電素子1の推定温度Tciの精度が向上するので、劣化判断の精度が向上し、さらに高信頼性の蓄電装置10が実現できた。
なお、できるだけ無駄な空間が生じないように蓄電素子1を配置した構成例を図5に示す。図5の蓄電素子1の並べ方により、図4の並べ方に比べ小型化できることがわかる。このような構成の蓄電装置10においても、既定位置(×印)における空間温度Taiの求め方は図4の場合と同じであり、各温度センサ33の出力T1〜T5と各既定位置の距離w、x、y、zから空間温度Taiを求めることができる。但し、既定位置を各蓄電素子1の周囲6ヶ所に増やした点と、四隅に配置される温度センサ33の位置が既定位置と一致しない点が図4との相違点である。
すなわち、前者については、既定位置を増やすことにより、各蓄電素子1の周囲温度Tsiが周囲6ヶ所の空間温度の平均となるので、より高精度に周囲温度Tsiを得ることができる。また、後者については、四隅の温度センサ33の位置を頂点として直線で結ぶことにより得られる四角形(図5に細点線で示す)の線上、または内部に、既定位置が全て存在するように配置するためには、図5で示したように既定位置以外の位置に温度センサ33を配置する必要がある。なお、上記以外の構成、動作は図4の蓄電装置10と同じである。
図5の構成、動作とすることで、図4の蓄電装置10に比べ小型化と、さらなる周囲温度Tsiの高精度による高信頼性が同時に得られる。
(実施の形態3)
図6は本発明の実施の形態3における蓄電装置の概略断面図である。図7は本発明の実施の形態3における蓄電装置の蓄電素子の接続回路図であり、(a)は電圧ピークホールド回路に対し蓄電素子を並列接続した場合の接続回路図を、(b)は電圧ピークホールド回路に対し蓄電素子を直並列接続した場合の接続回路図をそれぞれ示す。なお、本実施の形態3におけるブロック回路図は図1とほぼ同等であるのでブロック回路図は省略するが、図1との相違点は2個の温度センサを制御部21に接続した点である。
また、図6において、実施の形態2の構成に対する相違点は以下の通りである。
1)ケース31の内部に、蓄電素子1が一列につづら折れ状に並ぶように内壁を一体形成した。
2)蓄電素子1が並んだ列の一端にファン35を、他端に排気部37を設けた。従って、ケース31は、ファン35から排気部37まで蓄電素子1が一列に配置される構造となる。
3)温度センサ33を2個とし、ファン31の近傍と排気部37の近傍にそれぞれ設置した。
図6では蓄電素子1が56個の例を示している。また、既定位置(×印)は各蓄電素子1において、ファン35が生成する風の上流側と下流側の位置とした。従って、既定位置は55ヶ所(図6に黒丸で示した2ヶ所の温度センサ33の位置を除く)になる。
次に、このような構成の蓄電装置10の動作について、特に各蓄電素子1の周囲温度Tsiを求める部分を中心に説明する。
周囲温度Tsi(i=1〜56)を求めるには、実施の形態2と同様に、まず×印で示した既定位置における空間温度Tai(i=1〜55)を求める必要がある。そこで、任意の空間温度Tai(図6の太×印の温度)の求め方を説明する。
最初に2ヶ所の温度センサ33の温度T1、T2を読み込む。この時、ファン35によって空気がケース31の内壁に沿って流れるので、2ヶ所の温度センサ33の温度勾配は各既定位置において空気の流れ方向に対して一定であるとする。
次に、ファン35によってケース31の内壁に沿って流れる空気の流れ方向における流路の中心線、すなわち各蓄電素子1の中心を通る線において、2ヶ所の温度センサ33の間を結ぶ線分(図6の太点線や太一点鎖線で示した)に対し、温度T1を出力する温度センサ33から任意の既定位置(太×印)までの長さx(=太点線の長さ)と、前記既定位置から温度T2を出力する温度センサ33までの長さy(=太一点鎖線の長さ)を求める。なお、55ヶ所の各既定位置における長さx、yは、それぞれあらかじめ求めてROMに記憶しておいてもよいし、各蓄電素子1や各温度センサ33等の位置関係から、都度計算で求めてもよい。
こうして得られた温度T1、T2、および長さx、yより、2ヶ所の温度センサ33の温度差と、任意の既定位置において線分を長さx、yで比例配分した値を基に、前記既定位置における空間温度Taiを計算で求める。具体的には、排気部37近傍の温度センサ33を基準とした時、温度差はT1−T2で求められ、既定位置において線分を長さx、yで比例配分した値はy/(x+y)で求められる。従って、任意の空間温度Taiは、Tai=T2+y×(T1−T2)/(x+y)により計算で求めることができる。これは、実施の形態2と同様の求め方である。
以上の計算を各既定位置に対して行うことにより、その空間温度Taiをそれぞれ求める。次に、各蓄電素子1の周囲温度Tsiを、各蓄電素子1に対してファン35が生成する風の上流と下流の既定位置(×印)における温度センサ33から計算された2つの空間温度Taiを平均することで求める。具体的には、図6において各蓄電素子1の上下位置の空間温度を平均することになるが、流路の角にある蓄電素子1については、風の方向が直角に曲がるので、蓄電素子1における互いに直角方向の2つの空間温度を平均する。また、各温度センサ33に最も近い蓄電素子1に対しては、その蓄電素子1の最近傍の空間温度Taiと温度センサ33の温度(T1、またはT2)を平均する。このように、流路を設けた蓄電装置10の構成であっても、少ない温度センサ33の出力T1、T2から、より確度の高い周囲温度Tsiを計算しているので、周囲温度Tsiを基に計算される蓄電素子1の推定温度Tciの精度も向上し、高精度な劣化判断が可能となる。その結果、より高信頼性の蓄電装置10が得られる。
以上に説明した動作は全て制御部21にて行われる。なお、図6においても図4と同様に、蓄電素子1以外の回路部品を省略している。また、これらの動作は実施の形態2と同様に、図2のフローチャートにおいてS49の動作と差し替えて実行すればよい。
以上の構成、動作により、ROM容量の低減が可能な上、流路を有する蓄電装置10においても各蓄電素子1の推定温度Tciの精度が向上するので、劣化判断の精度が向上し、さらに高信頼性の蓄電装置10が実現できた。
なお、実施の形態1〜3では蓄電素子1が直列になるように接続したが、これは必要とされる電力仕様に応じて、直並列接続としてもよい。この場合の蓄電素子1と電圧ピークホールド回路11の接続回路図を図7(a)、(b)に示す。
まず、図7(a)は電圧ピークホールド回路11に対して蓄電素子1を3個並列に接続した場合を示す。この場合、蓄電素子1は全体に直並列接続であるが、そのうちの並列接続部分の3個の蓄電素子1の両端電圧は等しくなるので、電圧ピークホールド回路11はそれぞれの蓄電素子1に接続する必要はなく、並列接続により両端電圧が等しくなる蓄電素子1のいずれかに接続すればよい。
次に、図7(b)は電圧ピークホールド回路11に対して蓄電素子1を3個並列に接続したものを2段直列に接続した場合を示す。この場合は、蓄電素子1全体の直並列接続の内、直列接続部分で蓄電素子1の両端電圧が異なるものの、蓄電素子1の劣化バラツキが少ないものであれば、直列接続して用いた場合においても劣化バラツキ幅が小さくなるので、それぞれの蓄電素子1に電圧ピークホールド回路11を接続する必要はない。従って、図7(b)に示すように例えば6個毎に電圧ピークホールド回路11を接続してもよい。
このように電圧ピークホールド回路11は必ずしも各々の蓄電素子1に接続する必要はなく、複数の蓄電素子1を1つのまとまりとしてそれ毎に電圧ピークホールド回路11を接続してもよい。
また、実施の形態1〜3では蓄電装置10をハイブリッド車に適用した場合について述べたが、それに限らずアイドリングストップ、電動パワーステアリング、電動ターボ等の各システムのように蓄電素子1の充放電が短時間に繰り返される車両用補助電源や、車両用に限らず一般用のバックアップ電源等にも適用可能である。
本発明にかかる蓄電装置はROM容量を低減でき、かつ高信頼性が得られるので、特に車両用の補助電源や一般用バックアップ電源の蓄電装置等として有用である。
本発明の実施の形態1における蓄電装置のブロック回路図 本発明の実施の形態1における蓄電装置の劣化判定動作のフローチャート 本発明の実施の形態1における蓄電装置の蓄電素子の容量値と内部抵抗値の劣化限界相関図 本発明の実施の形態2における蓄電装置の概略断面図 本発明の実施の形態2における蓄電装置の他の構成の概略断面図 本発明の実施の形態3における蓄電装置の概略断面図 本発明の実施の形態3における蓄電装置の蓄電素子の接続回路図であり、(a)電圧ピークホールド回路に対し蓄電素子を並列接続した場合の接続回路図、(b)電圧ピークホールド回路に対し蓄電素子を直並列接続した場合の接続回路図 従来の蓄電装置の構成図
符号の説明
1 蓄電素子
10 蓄電装置
11 電圧ピークホールド回路
13 電流ピークホールド回路
15 電流検出部
17 蓄電素子電圧選択スイッチ
19 ピーク電圧値選択スイッチ
21 制御部

Claims (10)

  1. 主電源と負荷の間に接続され、電力を蓄える複数の蓄電素子と、前記蓄電素子に流れる電流を検出する電流検出部を有する蓄電装置であって、
    前記蓄電装置に設けられた制御部は、前記蓄電素子のピーク電圧値とピーク電流値から前記蓄電素子の内部抵抗値を計算し、
    前記蓄電素子に流れる電流の既定時間幅における積分値と、前記既定時間幅の前後における前記蓄電素子の電流値および電圧変化幅と、前記内部抵抗値から前記蓄電素子の容量値を計算し、
    前記蓄電素子に流れる電流の二乗値の既定時間幅における積分値と、前記内部抵抗値と、前記制御部に入力される周囲温度から前記蓄電素子の推定温度を計算し、
    前記推定温度における、あらかじめ求めた前記蓄電素子の劣化限界における容量値と内部抵抗値の相関関係と、計算により求めた前記容量値と前記内部抵抗値を比較することにより、前記蓄電素子の劣化を判断するようにした蓄電装置。
  2. 前記ピーク電圧値は、前記蓄電素子毎に並列に、および/または複数の前記蓄電素子を1つのまとまりとしてそれ毎に並列に接続され、電流が0の時からの前記ピーク電圧値を求める電圧ピークホールド回路により検出され、
    検出された前記ピーク電圧値(Vp1〜Vpn)がピーク電圧値選択スイッチにより選択されて前記制御部に読み込まれるとともに、
    前記蓄電素子と前記電圧ピークホールド回路の高電圧側接続点の電圧(V1〜Vn)が蓄電素子電圧選択スイッチにより選択されて前記制御部に読み込まれ、
    前記ピーク電流値は、前記電流検出部に接続され、電流が0の時からの前記ピーク電流値を求める電流ピークホールド回路により検出されて前記制御部に読み込まれる請求項1に記載の蓄電装置。
  3. 前記周囲温度は前記蓄電素子を収納したケースの内部に設置した温度センサで検出するようにした請求項1に記載の蓄電装置。
  4. 前記温度センサは前記ケースの内部の周囲と中央近傍に合計5個以上設置した請求項3に記載の蓄電装置。
  5. 前記ケースの内部の周囲に配置される複数の温度センサは、それらの位置を頂点として直線で結ぶことにより得られる多角形の線上、または内部に、前記各蓄電素子の周囲の複数の既定位置(×)が全て存在するように配置され、
    前記制御部は、前記温度センサによる複数の温度出力から、前記既定位置における空間温度をそれぞれ計算し、前記各蓄電素子の周囲の複数の前記空間温度を平均することで前記各蓄電素子の周囲温度を求めるようにした請求項4に記載の蓄電装置。
  6. 前記制御部は、求めたい前記空間温度の既定位置と前記温度センサの位置が重なった場合は、前記温度センサの出力を前記既定位置での前記空間温度とし、
    求めたい前記空間温度の既定位置に最も近い温度センサと前記既定位置を結ぶ空間温度直線が、隣り合う各温度センサの位置を結ぶ複数の温度直線のいずれかと重なった場合は、その温度直線上にある2ヶ所の温度センサの出力から得られる温度差を基に、前記既定位置での前記空間温度を計算し、
    前記空間温度直線が前記温度直線のいずれかと交わった場合は、最初の交点を有する前記温度直線上にある2ヶ所の温度センサの出力から得られる温度差を基に交点温度を計算した後、前記交点温度と前記既定位置に最も近い温度センサの温度の温度差を基に、前記既定位置での前記空間温度を計算するようにした請求項5に記載の蓄電装置。
  7. 前記ケースにファンと排気部を設置した請求項3に記載の蓄電装置。
  8. 前記ケースは、前記ファンから前記排気部まで前記蓄電素子が一列に配置される構造とした請求項7に記載の蓄電装置。
  9. 前記温度センサは、前記ファンの近傍と前記排気部の近傍にそれぞれ設置され、前記各蓄電素子の周囲温度は、前記各蓄電素子に対して前記ファンが生成する風の上流と下流の既定位置(×)における前記温度センサから計算された空間温度を平均することで求めるようにした請求項8に記載の蓄電装置。
  10. 一列に配置された前記蓄電素子における前記ファンの風の方向に沿って、前記ファンの近傍と前記排気部の近傍に配置した2ヶ所の前記温度センサ間を線分で結んだ時に、前記制御部は、2ヶ所の前記温度センサの温度差と、前記各既定位置で前記線分を比例配分した値を基に、前記各既定位置における前記空間温度を計算するようにした請求項9に記載の蓄電装置。
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