JP2008234913A - コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】嵌合検知用の部材が検知位置へ不用意に移動するのを防止し、部品点数を増やすことなく電線カバーを設ける。
【解決手段】雌ハウジング20には、その電線32が導出される後端面を覆うように可動カバー40が取り付けられ、可動カバー40は、待機位置と検知位置との間で雌ハウジング20の後端面と略平行に移動する。可動カバー40には、半嵌合状態では可動カバー40が待機位置から検知位置へ移動することを規制し、正規嵌合状態では可動カバー40が待機位置から検知位置へ移動することを許容する嵌合検知部46が設けられている。
【選択図】図7

Description

本発明は、コネクタに関するものである。
特許文献1には、嵌合検知機能を備えるコネクタが記載されている。このコネクタは、コネクタハウジングにロックアームと検知部材を設け、相手側コネクタとの嵌合過程において半嵌合の状態では、検知部材が弾性撓みしているロックアームとの干渉によって待機位置に保持され、相手側コネクタと正規嵌合した状態では、ロックアームが弾性復帰して検知部材がロックアームの撓み空間内に進入しつつ待機位置から検知位置へ移動させることができるようになっている。
特開2004−63090公報
上記のコネクタでは、検知部材がコネクタハウジングの後端部に設けられ、検知部材を後方から前方へ押すことによって待機位置から検知位置へ移動させるようになっているため、相手側コネクタとの嵌合作業の初期において、作業者が検知部材を検知位置へ押し込んでしまう虞がある。この場合、検知部材がロックアームの撓み空間内に進入するため、ロックアームは弾性撓みすることができず、その結果、相手側コネクタとの嵌合を進めることができなくなる。
また、コネクタハウジングの後面から導出した電線を屈曲させて側方へ引き出すための手段として、コネクタハウジングの後端部に電線カバーを取り付けるコネクタが知られているが、このような電線カバーを上記従来のコネクタに適用しようとした場合、コネクタハウジングには検知部材と電線カバーという2つの部品を組み付けることになるため、部品点数が多くなるという問題もある。
本発明の嵌合検知機能を備えたコネクタは、上記のような事情に基づいて完成されたものであって、嵌合検知のための部材が検知位置へ不用意に移動するのを防止するとともに、部品点数を増やすことなく電線カバーを設けることができるようにすることを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明は、互いに嵌合可能な一対のコネクタハウジングのうちの一方のコネクタハウジングに対し、その電線が導出される後端面を覆うように取り付けられ、待機位置と検知位置との間で前記一方のコネクタハウジングの後端面と略平行に移動可能とされる可動カバーを備えており、前記可動カバーには、前記一対のコネクタハウジングが半嵌合の状態ではこの可動カバーが前記待機位置から前記検知位置へ移動することを規制し、前記一対のコネクタハウジングが正規嵌合した状態ではこの可動カバーが前記待機位置から前記検知位置へ移動することを許容する嵌合検知部が設けられているところに特徴を有する。
請求項2の発明は、請求項1に記載のものにおいて、前記嵌合検知部には、前記一方のコネクタハウジングに係止することで前記可動カバーを前記待機位置に保持可能な爪片が形成され、前記一対のコネクタハウジングが正規嵌合した状態では、前記嵌合検知部が前記他方のコネクタハウジングのフード部の先端に押圧されて弾性変位することで、前記爪片が前記一方のコネクタハウジングから解離されるようになっているところに特徴を有する。
請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載のものにおいて、前記可動カバーが前記待機位置にある状態では、前記可動カバーにおける移動方向と略直角な縁部が前記一方のコネクタハウジングの縁部に対して位置ずれした状態となり、前記可動カバーが前記検知位置に移動した状態では、前記可動カバーの前記縁部が前記一方のコネクタハウジングの前記縁部と揃うようになっているところに特徴を有する。
<請求項1の発明>
可動カバーが待機位置から検知位置へ移動させることができるか否かに基づいて、一対のコネクタハウジングの嵌合状態を検知することができる。このときの可動カバーの移動方向は、一方のコネクタハウジングの後端面と略平行な方向、即ち他方のコネクタハウジングとの嵌合方向と略直角な方向なので、一対のコネクタハウジングの嵌合作業の初期において、作業者が可動カバーを検知位置へ移動させてしまう虞がない。
また、可動カバーは、一方のコネクタハウジングの後端面を覆うような形態なので、一方のコネクタハウジングの後端面から導出された電線を略直角に屈曲させることができ、電線カバーとしての機能を有する。即ち、可動カバーは、一対のコネクタハウジングの嵌合状態を検知するための嵌合検知手段としての機能に加え、電線を曲げて配索するための電線カバーとしての機能も兼ね備えているので、専用の電線カバーを設けるものに比べて、部品点数が少なくて済む。
<請求項2の発明>
一対のコネクタハウジングを嵌合する前は、爪片が一方のコネクタハウジングに係止することで、可動カバーが待機位置に保持される。両コネクタハウジングの嵌合が進んで正規嵌合状態に至ると、フード部の先端が嵌合検知部を押して爪片を一方のコネクタハウジングから解離させるので、可動カバーを検知位置へ移動させることが許容される。
本発明では、爪片を一方のコネクタハウジングから解離させる手段として、フード部の先端を利用したので、フード部には解離のための専用形態の部位を特に形成する必要がなく、フード部の形状を簡素化することができる。
<請求項3の発明>
可動カバーが待機位置と検知位置のいずれの位置にあるかは、可動カバーの縁部と一方のコネクタハウジングの縁部との位置関係に基づいて判別できるので、正規嵌合した後に可動カバーを検知位置へ移動させる作業を行ったか否かを視覚的に検知することができる。
<実施形態1>
以下、本発明を具体化した実施形態1を図1乃至図13を参照して説明する。本実施形態のコネクタは、互いに嵌合可能な雄ハウジング10(本発明の構成要件である他方のコネクタハウジング)と雌ハウジング20(本発明の構成要件である一方のコネクタハウジング)とから構成される。
雄ハウジング10は、合成樹脂製であり、後面壁11と、後面壁11の外周から前方へ角筒状のフード部12を突出させた形態であり、後面壁11には周知形態の雄端子金具(図示せず)が貫通されている。フード部12の上面壁には、その外面(上面)から突出するロック突起14が形成されている。また、フード部12の上面壁の前端縁(先端)には、浅く切欠した形態の逃がし部15が形成されている。
雌ハウジング20は、合成樹脂製であり、フード部12内に嵌入される端子収容部21と、端子収容部21の上面及び左右両側面を覆うルーフ部22とを一体形成したものである。端子収容部21の上面における幅方向中央位置には、ルーフ部22で覆われるようにロックアーム23が形成されている。ロックアーム23は、左右一対の脚部24L,24Rから前後両方へ板部25F,25Rを延出させたシーソー状をなしており、両脚部24L,24Rは、端子収容部21の前後方向における中央よりも少し後方の位置から立ち上がっている。かかるロックアーム23は、両脚部24L,24Rを支点として前側の板部25Fを上方へ変位させるようにロック解除姿勢へ弾性撓みし得るようになっており、前側の板部25Fにはロック孔26が形成されている。また、後側の板部25Rと端子収容部21の上面後端部との間の空間は、ロックアーム23のロック解除姿勢への弾性撓みを許容するための撓み空間27となっている。端子収容部21の上面後端部におけるロックアーム23よりも少し左方の位置には、突起状の第1係止部28が形成されている。また、左側の脚部24Lには、後方へ突出する第2係止部29が形成されている。この第1係止部28と第2係止部29は、左右に並ぶように配置されている。
端子収容部21における概ね下半分の領域には、上下左右に整列配置された複数のキャビティ30が形成され。各キャビティ30内には雌端子金具31が収容されている(図8、9を参照)。各雌端子金具31の後端部には電線32が接続され、複数の雌端子金具31に接続された電線32は、端子収容部21(雌ハウジング20)の後端面から後方へ(後端面と略直角な方向へ)束状となって導出されている。また、端子収容部21の後端面のうちキャビティ30が形成されている領域には、端子収容部21の左右両側面に開口する凹部33が形成されており、導出された電線32の束は、この凹部33内において後述する可動カバー40により側方へ略直角に屈曲されている。
端子収容部21の概ね上半分の領域には、前後方向に貫通する3つのガイド孔34が形成されている。各ガイド孔34の開口形状は、横長の方形をなしている。また、端子収容部21の後端面には、その下端縁に沿って後方へ突出する形態のガイド板35が形成されている。ガイド板35の下面における左右両端部には、保持突起36が形成されている。
上記の雌ハウジング20の後端部には、雌ハウジング20とは別体であって、合成樹脂製の単一部品である可動カバー40が組み付けられている。可動カバー40は、雌ハウジング20の後端面と略平行(即ち、両ハウジング10,20の嵌合方向と直角)をなす平板状の覆い部41を有する。覆い部41は、概ね横長の長方形をなし、その幅寸法は、雌ハウジング20の幅寸法と同じ寸法とされている。
覆い部41には、その前面(雌ハウジング20の後端面と対向する面)から前方へ突出する3つのガイド部42が、左右に並んでガイド孔34と対応するように形成されている。ガイド部42の高さ寸法はガイド孔34の高さと同じであり、ガイド部42の幅寸法はガイド孔34の幅よりも小さい。また、覆い部41には、その下端縁から全幅に亘って前方へ延出する形態の摺動板43が形成されている。摺動板43の左右両端部には、夫々、第1保持孔44と第1保持孔44の左方に隣接する第2保持孔45とが上下に貫通して形成されている。
覆い部41には、その上端縁における左端部から全体として前方へ突出する形態の嵌合検知部46が形成されている。嵌合検知部46は、覆い部41から前方へ直角に延出するアーム部47と、アーム部47の延出端から右方へ直角に延出する撓み片48と、撓み片48の延出端から後方へ延出する規制片49と、撓み片48の延出端から前方へ突出する爪片50と、撓み片48における延出端(規制片49及び爪片50)よりも基端側(左側)の位置から前方へ突出する係止片51とから構成されている。この嵌合検知部46は、アーム部47の延出端を略支点として、撓み片48を後方へ斜めに変位させるように弾性変形し得るようになっている。撓み片48が変位するとき、規制片49と爪片50と係止片51は、撓み片48と一体となって後方へ変位する。
かかる可動カバー40は、雌ハウジング20の後端部に組み付けられ、摺動板43をガイド板35の下面に沿わせるとともに、嵌合検知部46を端子収容部21の上面とルーフ部22の下面との隙間に嵌入させた状態、即ち摺動板43と嵌合検知部46とによって端子収容部21を上下から挟む状態となる。このとき、第1保持孔44を保持突起36に嵌入させることによるセミロック手段(図8を参照)と、第1係止部28を係止片51と爪片50とで左右から挟むことによるセミロック手段(図4を参照)と、爪片50が第2係止部29に係止することによるストッパ(ロック)手段(図8を参照)とにより、可動カバー40が待機位置に保持される。ストッパ手段は可動カバー40の移動を完全に規制するが、セミロック手段は、可動カバー40に対して所定の外力を付与すると解除される。また、覆い部41の左側縁部が端子収容部21の左側縁部より左方へずれた位置にあるとともに、覆い部41の右側縁部が端子収容部21の右側縁部よりも左方へずれた位置にある(図3を参照)。
可動カバー40が待機位置に保持されている状態では、規制片49を含む嵌合検知部46が撓み空間27に対して左方へ外れた位置にある(図4を参照)ので、ロックアーム23のロック解除姿勢への弾性撓みが許容されている。また、3つのガイド部42が、夫々、対応するガイド孔34に対して上下方向への相対変位を規制された状態で嵌入する(図8を参照)ことにより、雌ハウジング20に対する可動カバー40の上下方向への変位及び上下方向への傾きが規制されている。さらに、雌ハウジング20の後端面から導出された電線32の束は、可動カバー40の覆い部41で押されることにより、凹部33内で略直角に屈曲され、左右いずれかに転向させられて、雌ハウジング20と可動カバー40とで囲まれた空間の外部へ導出されている。
次に、本実施形態の作用を説明する。
雄ハウジング10と雌ハウジング20を嵌合する際には、上記のように可動カバー40を待機位置に保持した状態で、フード部12内に端子収容部21を嵌入させていく。嵌合が進むと、ロックアーム23の前端がロック突起14に当接し、その後、ロックアーム23が弾性撓みしつつロック突起14に乗り上がってロック解除姿勢となる。この時点で、両ハウジング10,20は半嵌合状態である(図4を参照)。また、このとき、フード部12の前端は係止片51まで到達していないため、嵌合検知部46は弾性撓みしない。
そして、両ハウジング10,20が正規の嵌合状態に至ると、ロックアーム23がロック姿勢へ弾性復帰して、ロック孔26がロック突起14に嵌合し、両ハウジング10,20が離脱規制状態にロックされる。また、正規嵌合に至るのに伴い、フード部12の前端が係止片51の延出端に当接して嵌合検知部46を後方へ押し動かして弾性変位させる(図5を参照)。嵌合検知部46の弾性変位に伴い、爪片50が第2係止部29から解離するので、爪片50のストッパ機能によるロックが解除される。これにより、可動カバー40を待機位置に保持する手段は、第1保持孔44と保持突起36との係止によるセミロック手段と、第1係止部28と係止片51との係止によるセミロック手段だけとなる。
このように両ハウジング10,20が正規嵌合した後は、可動カバー40に対して上記2つのセミロック手段の係止力を上回る右方への押圧力を付与し、可動カバー40を検知位置へ移動させる。可動カバー40が移動する際には、係止片51が上方へ弾性変位しつつ第1係止部28を乗り越えることによってセミロックが解除される(図6を参照)と同時に、摺動板43が下方へ弾性変位しつつ保持突起36から解離することによってセミロックが解除される。
そして、可動カバー40が検知位置へ移動すると、係止片51の延出端がフード部12の逃がし部15に嵌入することによって嵌合検知部46が前方へ弾性復帰し、爪片50が第2係止部29に対して右方から係止する(図7を参照)。この係止作用により、可動カバー40は、待機位置への復動を規制された状態にロックされる。また、係止片51の延出端と逃がし部15との係止及び係止片51と第1係止部28との係止によっても、可動カバー40は移動規制状態にロックされる。さらに、第2保持孔45が保持突起36に係止することによっても、可動カバー40は移動を規制される(図9を参照)。また、可動カバー40が検知位置に移動すると、規制片49がロックアーム23の撓み空間27内に進入して後外周の板部25Rの下に潜り込むので、ロックアーム23のロック解除姿勢への弾性撓み、即ちロック孔26がロック突起14から解離することが規制される。つまり、両ハウジング10,20は、ロックアーム23とロック突起14との係止作用と、規制片49によるロックアーム23の撓み規制作用とにより、確実に正規嵌合状態にロックされる。
なお、可動カバー40が検知位置へ移動するときには、電線32の束を屈曲させている覆い部41は、その電線32に接触している板面(前面)とその板面方向と平行に少しスライドするだけなので、電線32の束の配索形態を大きく変化させることはない。また、可動カバー40が移動する際には、ガイド部42がガイド孔34内を摺動することによって、雌ハウジング20に対する覆い部41の上下移動が規制されるので、ガイド板35に対する摺動板43の下方への相対変位動作が正しく行われる。さらに、可動カバー40が検知位置へ移動した状態では、可動カバー40の覆い部41の左右両側縁部が、雌ハウジング20の左右両側縁部と揃うように位置する(図2を参照)。
さて、両ハウジング10,20が半嵌合の状態のままで、作業者が嵌合作業を終えてしまった場合には、フード部12の前端が係止片51に到達しない(図4を参照)ので、可動カバー40は待機位置にロックされたままとなり、通常の力では可動カバー40を検知位置へ移動させることはできない。仮に、通常よりも大きな力を付与して可動カバー40を無理に移動させようとしても、ロックアーム23がロック解除姿勢のままであって後側の板部25Rが撓み空間27内に進入した状態となっているので、この後側の板部25Rに対して規制片49の基端部(撓み片48の延出端)が突き当たるので、可動カバー40の移動は阻止される。つまり、半嵌合の状態では可動カバー40を検知位置へ移動させることはできない。
上述のように本実施形態においては、雌ハウジング20に対し、その電線32が導出される後端面を覆う形態であって、待機位置と検知位置との間で雌ハウジング20の後端面と略平行に移動可能とされた可動カバー40を取り付け、さらに、可動カバー40には、両ハウジング10,20が半嵌合の状態では可動カバー40が待機位置から検知位置へ移動することを規制し、両ハウジング10,20が正規嵌合した状態では可動カバー40が待機位置から検知位置へ移動することを許容する嵌合検知部46を形成した。
これにより、可動カバー40が待機位置から検知位置へ移動させることができるか否かに基づいて、両ハウジング10,20の嵌合状態を検知することができる。このときの可動カバー40の移動方向は、雌ハウジング20の後端面と略平行な方向、即ち雄ハウジング10との嵌合方向と略直角な方向なので、両ハウジング10,20の嵌合作業の初期において、作業者が可動カバー40を検知位置へ移動させてしまう虞がない。
また、可動カバー40は、雌ハウジング20の後端面を覆うような形態なので、雌ハウジング20の後端面から導出された電線32を略直角に屈曲させることができ、電線カバーとしての機能を有する。即ち、可動カバー40は、両ハウジング10,20の嵌合状態を検知するための嵌合検知手段としての機能に加え、電線32を曲げて配索するための電線カバーとしての機能も兼ね備えているので、専用の電線カバーを設けるものに比べて、部品点数が少なくて済んでいる。
また、両ハウジング10,20を嵌合する前は、爪片50が雌ハウジング20に係止することで、可動カバー40が待機位置に保持され、両ハウジング10,20の嵌合が進んで正規嵌合状態に至ると、フード部12の先端が嵌合検知部46を押して爪片50を雌ハウジング20から解離させるので、可動カバー40を検知位置へ移動させることが許容されるようになっている。つまり、本実施形態では、爪片50を雌ハウジング20から解離させる手段として、フード部12の先端を利用したので、フード部12には解離のための専用形態の部位を特に形成する必要がなく、フード部12の先端部の形状が簡素化されている。
また、可動カバー40が待機位置にある状態では、可動カバー40における移動方向と略直角な左右両側縁部が雌ハウジング20の左右両側縁部に対して左方へ位置ずれした状態(図3を参照)となり、可動カバー40が検知位置に移動した状態では、図2に示すように、可動カバー40の左右両側縁部が雌ハウジング20の左右両側縁部と揃うように(後方から見て合致するように)なっている。このように本実施形態によれば、可動カバー40が待機位置と検知位置のいずれの位置にあるかは、可動カバー40の側縁部と雌ハウジング20の側縁部との位置関係に基づいて判別できるので、正規嵌合した後に可動カバー40を検知位置へ移動させる作業を行ったか否かを検知することができる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施態様も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では可動カバーをフード部を有しない雌ハウジングに設けたが、本発明によれば、可動カバーを雄ハウジングに設けてもよい。
(2)上記実施形態では係止片をフード部の先端で押すようにしたが、本発明によれば、フード部に係止片を押圧するための専用形態の押圧部を形成してもよい。
実施形態1において両ハウジングが正規嵌合して可動カバーが検知位置へ移動した状態をあらわす斜視図 可動カバーが検知位置に移動した状態をあらわす背面図 可動カバーが待機配置にある状態をあらわす背面図 両ハウジングが半嵌合の状態をあらわす水平断面図 両ハウジングが正規嵌合した状態をあらわす水平断面図 両ハウジングが正規嵌合して可動カバーを待機位置から検知位置へ移動させている途中の状態をあらわす水平断面図 可動カバーが検知位置へ移動した状態をあらわす水平断面図 可動カバーが待機位置にある状態をあらわす横断面図 可動カバーが検知位置に移動した状態をあらわす横断面図 雌ハウジングの斜視図 雌ハウジングの背面図 可動カバーの斜視図 雄ハウジングの斜視図
符号の説明
10…雄ハウジング(他方のコネクタハウジング)
12…フード部
20…雌ハウジング(一方のコネクタハウジング)
40…可動カバー
46…嵌合検知部
50…爪片

Claims (3)

  1. 互いに嵌合可能な一対のコネクタハウジングのうちの一方のコネクタハウジングに対し、その電線が導出される後端面を覆うように取り付けられ、待機位置と検知位置との間で前記一方のコネクタハウジングの後端面と略平行に移動可能とされる可動カバーを備えており、
    前記可動カバーには、前記一対のコネクタハウジングが半嵌合の状態ではこの可動カバーが前記待機位置から前記検知位置へ移動することを規制し、前記一対のコネクタハウジングが正規嵌合した状態ではこの可動カバーが前記待機位置から前記検知位置へ移動することを許容する嵌合検知部が設けられていることを特徴とするコネクタ。
  2. 前記嵌合検知部には、前記一方のコネクタハウジングに係止することで前記可動カバーを前記待機位置に保持可能な爪片が形成され、
    前記一対のコネクタハウジングが正規嵌合した状態では、前記嵌合検知部が前記他方のコネクタハウジングのフード部の先端に押圧されて弾性変位することで、前記爪片が前記一方のコネクタハウジングから解離されるようになっていることを特徴とする請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記可動カバーが前記待機位置にある状態では、前記可動カバーにおける移動方向と略直角な縁部が前記一方のコネクタハウジングの縁部に対して位置ずれした状態となり、
    前記可動カバーが前記検知位置に移動した状態では、前記可動カバーの前記縁部が前記一方のコネクタハウジングの前記縁部と揃うようになっていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のコネクタ。
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