JP2008230991A - ハナビラタケ由来の生理活性組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】インスリンの分泌が顕著に促進されるため血糖値の異常に起因する疾病の予防、緩和、改善または治療に有効なハナビラタケ由来の生理活性組成物を提供すること。
【解決手段】本発明の生理活性組成物は、ハナビラタケ由来の活性物質を有効成分として含み、インスリン分泌促進活性を生理活性として有する。ハナビラタケとしては、蓋部に通気性を有するポットで人工的に栽培されたものを使用することが好適である。また、ハナビラタケの品種としては、KSC−03号菌またはKSC−02号菌が好適である。
【選択図】 図1

Description

本発明はハナビラタケ由来の生理活性組成物に関するものである。
一般に、キノコ類には有用な生理活性物質が多く含まれているため、東洋では古くから生薬として珍重されてきた。例えば、サルノコシカケの仲間(マンネンタケ、メシマコブ、カバノアナタケ等)は免疫力増強機能が高いことから、抗ガン剤として広く愛用されている。最近では、アガリクス、ハタケシメジ、ハナビラタケ等が注目されている。さらに、厚生省が認可した抗ガン剤の原料として使われたキノコもある。例えば、カワラタケはクレスチンの原料として、シイタケはレンチナンの原料として、シイタケはソニフィランの原料としてそれぞれ利用されている。これらの抗ガン作用はいずれもキノコが含有するβ−グルカン(多糖類)の生理活性によることが立証されているが、キノコはそれ以外の機能性物質も含有している。例えば、ハナビラタケにおいては、血糖調整機能、抗高脂血症機能、抗アレルギー機能、抗高血圧症機能、QOL向上機能等があると言われている(例えば、特許文献1参照)。
これらの機能のなかでも血糖調整機能については、Wistarラットを用いたOGTT(糖負荷試験)の例があり、30分後の血糖値を33%降下させたとの報告があるが、血糖値降下の原因が何なのかは全く論議されていない(例えば、非特許文献1参照)。他のキノコ類においても、マイタケではその水溶性エキスに血糖降下剤(グリビサイド)と同様の効果があり、25%の血糖降下機能があったことが報告されている(例えば、非特許文献2参照)。当該特許文献ではこの原因としてインスリン感受性の増強を挙げている。また、ヒラタケの一種(Pleulotus citrinopileatus)では、その水溶性エキスが血糖値を44%降下させたとの報告もあるが、その原因が何によるかは全く論議されていない(例えば、非特許文献2参照)。また、ヒメマツタケ(アガリクス属)にも同様の血糖降下機能があると報告されているが、当該文献ではその原因はβ−グルカンにあると推定されている。(例えば、非特許文献3参照)。同じアガリクス属のA.campestris (ハラタケの一種)では、血糖値降下の原因が遊離インスリンにあると推測している報告もある(例えば、非特許文献4参照)。
特開2004−292414号公報 長谷川明彦ほか、日本薬学会 代23年会、要旨集2、123(2003) Manohar V etc. Diabetes Obes Metab., 2002 Jan;4(1):43-8. Kim YW etc. Biotechnol Lett. 2005 Apr; 27(7):483-7. Gray AM, FlattPR Endocrinol.1998 May; 157(2):259-66
ここで、血糖値の異常に起因する疾病の代表例としては、糖尿病がよく知られている。糖尿病を引き起こす主な原因は、糖分の取りすぎにあると思われがちであるが、実際には暴飲暴食等を繰り返すことにより生ずるインスリンの大量分泌、さらにはそれに起因する膵臓の機能低下にあると考えられている(90%を占める2型糖尿病の場合)。そして現在では、血糖値を低下させるための薬剤(酵素阻害剤やインスリン促進剤など)がいくつか実用化されている。しかしながら、これらの薬剤には、一定の有効性が認められる反面、1)肥満、肝機能障害、腸閉塞、低血糖症などの副作用を起こしやすい、2)値段が高い、などといった欠点がある。それゆえ、血糖値を降下させて糖尿病を治療する場合には、できるだけ安全性が高くて安価なもの用いることが望ましいと考えられている。
ところで、血糖値を降下させるのに有効な物質や薬剤は従来いくつか存在し、その中でも最も効果的なものは言うまでもなくインスリンである。例えば、糖尿病の初期段階では食物繊維の意識的摂取がよく行われるが、食物繊維には単にデンプンや糖分を排便によって体外に排出する程度の効果しかない。また、糖化酵素阻害剤も血中への糖分の移行を20%〜30%程度阻止する効果はあるが、阻止された糖分を体内エネルギーとして再利用できるわけではない。これに対して、インスリンによる血糖の調節機能は、フィードバックコントロールにより巧みに余分な糖分を体内エネルギーとして活用する自然なリサイクルシステムであるため、他のものに比べて優れていると言える。
従って、安全性及びコスト性の観点からすると、酵素阻害剤やインスリン促進剤などの薬剤に頼るのではなく、体内にてインスリンの分泌を直接的に促進する効果がある食品あるいは食品由来の組成物を摂取することが有効である。従来、インスリン分泌促進効果は、キノコ類のマイタケやアオバナ(Irex guayusa)で報告されているが、その効果は極めて小さく、せいぜい対象群の1割〜2割増程度に止まっている。つまり、顕著なインスリン分泌促進効果をもたらす生理活性物質を含む食品や食品組成物は現段階では存在せず、それに対するニーズも次第に高まってきている。
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、インスリンの分泌が顕著に促進されるため血糖値の異常に起因する疾病の予防、緩和、改善または治療に有効なハナビラタケ由来の生理活性組成物を提供することにある。
上記の課題に鑑みて本願発明者らが長年にわたり鋭意研究を行ってきた結果、食用キノコ類の一種であるハナビラタケ(Sparassis crispa Wulf:Fr.)に、哺乳動物における血中の糖濃度(血糖値)を最も効果的に低下させるインスリンの分泌を直接的かつ顕著に促進する活性物質が含まれる、ということを新規に知見した。そして、本願発明者らはこの新規な知見をさらに発展させて、下記の発明を完成させるに至ったのである。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、ハナビラタケ由来の活性物質を有効成分として含み、インスリン分泌促進活性を有する生理活性組成物をその要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記生理活性としてさらに血糖値低下活性を有することをその要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2において、前記活性物質が、ハナビラタケを炭素数3以上の含水アルコールで抽出した画分に由来することをその要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項3において、前記炭素数3以上の含水アルコールが、50%イソプロピルアルコールであることをその要旨とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれか1項において、前記ハナビラタケが、蓋部に通気性を有するポットまたは袋で人工的に栽培されたものであることをその要旨とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか1項において、前記ハナビラタケの品種が、KSC−03号菌またはKSC−02号菌であることをその要旨とする。
請求項7に記載の発明は、請求項1乃至6のいずれか1項において、平均粒径5μm以下の微細乾燥粉末の形態であることをその要旨とする。
以上詳述したように、請求項1〜7に記載の発明によると、インスリンの分泌が顕著に促進されるため血糖値の異常に起因する疾病の予防、緩和、改善または治療に有効なハナビラタケ由来の生理活性組成物を提供することができる。特に、請求項3,4,7に記載の発明によると、よりいっそうインスリン分泌活性が高い生理活性組成物を提供することができる。請求項5,6に記載の発明によると、生産性、品質安定性、コスト性に優れた生理活性組成物を提供することができる。
以下、本発明を具体化した一実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。
本発明の生理活性物質は、ハナビラタケ由来の活性物質を有効成分として含み、少なくともインスリン分泌促進活性を生理活性として有するものである。本発明の生理活性物質は、インスリン分泌促進に基づく血糖値低下活性をさらに有していてもよい。
本発明のハナビラタケ由来の生理活性組成物は、食用キノコ類の一種であるハナビラタケを原料として得られる。ハナビラタケは、真菌門担子菌亜門真正担子菌綱帽菌亜綱ヒダナシタケ目ハナビラタケ科ハナビラタケ属に属する1科1属のキノコであって、淡黄色〜白色の色調を呈し、珊瑚状の形を有している。また、自然界では発生量が少ないことから「幻のきのこ」とも呼ばれている。一般的にハナビラタケにはβ−グルカンが最も多く含まれているが、そのほかに炭水化物、たんぱく質、灰分等も含まれている。
本発明の生理活性組成物の原料となるハナビラタケの子実体としては、天然性のもの及び人工的に栽培されたものを問わず使用することができるが、品質の安定性等の観点から人工的に栽培されたものを使用することが好ましい。人工的に栽培する方法としては特に限定されないが、この場合において蓋部に通気性を有するポットまたは袋を用いる栽培方法(例えばNKポット法)を採用することが好適である。NKポット法によれば、高品質のハナビラタケを比較的短期間で大量にかつ安定的に収穫することができるからである。
また、本発明の生理活性組成物の原料となるハナビラタケの品種としては特に限定されないが、例えば、KSC−03号菌(農林水産省種苗法認可、2005年)またはKSC−02号菌を選択することが好適である。これらの菌種は品質面及び収量面で優れており、また、インスリン分泌促進活性を有する活性物質も多く含むと考えられるからである。なお、上述したNKポット法にてKSC−03号菌またはKSC−02号菌を人工的に栽培した場合、それらの相乗効果によって栽培期間を著しく短縮することが可能となる。即ち、慣例法により栽培を行った場合には所定の大きさにするのに4ヶ月要するのに対し、上記方法によれば2〜2.5ヶ月で足りるため、生産性の向上に大きく貢献する。勿論、生産安定化及び低コスト化に対しても大きく貢献する。
本発明のハナビラタケ由来の生理活性組成物の形態は特に限定されず、例えば、固体状、液体状、ペースト状などの任意の形態を採ることが可能である。また、乾燥や加熱などの処理を加えていない生もの(未加工物)、乾燥や加熱などの処理を加えた加工物を問わず使用することができる。
この場合、とりわけ固体状の一種である粉末状の形態を採ることが好適であり、さらには平均粒径5μm以下の微細乾燥粉末(以下、PSCと称する。)の形態を採ることが特に好適である。微細な粉末にすることで表面積が非常に大きくなり、経口摂取した場合に腸内吸収が促進され、このことがインスリン分泌の促進に寄与するからである。また、乾燥して水分を低減することにより、保存性が向上するからである。なお、PSCは、ハナビラタケ生キノコの乾燥工程、それを微粉末化する粉末化工程の2工程を経て製造することができる。
また、原料であるハナビラタケは、全部の成分を利用してもよいが、溶媒を用いて抽出して得た一部の成分のみを選択的に利用してもよい。この場合、インスリン分泌促進活性を有する活性物質を多く含む分画を選択的に利用することがよく、具体的にはハナビラタケを炭素数3以上の含水アルコールで抽出して得た画分を利用することが好ましい。このような溶媒を用いることでインスリン分泌促進活性を有する活性物質を効率よく抽出できるからである。この場合、ハナビラタケを30%〜70%(特には50%)のイソプロピルアルコールで抽出して得た画分を利用することが、最も好ましい。
以下、本発明の実施形態をより具体化した実施例について説明する。
[実施例1]PSCの製造
本実施例では、10種類のキノコを用いてPSCを製造した。
まず、NKポット法にてKSC−03号菌を人工的に栽培して得たハナビラタケの子実体を用意し、これを原料として所定の乾燥工程及び粉末化工程を行い、平均粒径4μmのPSCを得た。具体的にいうと、乾燥工程では、生キノコの洗浄、低温殺菌(75℃〜80℃、15時間〜18時間)、生菌管理、原体パック詰め、冷蔵保管(9℃、湿度60%以下)をこの順序で行った。続く粉末化工程では、前処理及び後処理からなる2段階の粉砕、気流殺菌(140℃〜150℃、3秒〜5秒)、粉末パック詰め、冷蔵保管といった工程を順次行った。粉砕工程における前処理ではピンミル粉砕機を用いて200μm〜300μmになるまで粉砕し、後処理ではジェットミルを用いて最終的に3μm〜5μmになるまで粉砕した。
ハナビラタケ以外の9種類のキノコ(シイタケ、マイタケ、エノキ、エリンギ、ブナシメジ、ヒラタケ、ハタケシメジ、アガリクス、レイシ)についても、基本的に同様の手順でPSCを製造した。なお、これらキノコは、いずれも食用として普及または生薬として古くから利用されてきたものである。
[実施例2]キノコ類の選定(インスリン分泌促進機能についての第1次スクリーニング)
一般的に、キノコ類の血糖降下作用は、主として、豊富に含まれる不溶性繊維及びα−グルコシダーゼ阻害剤によるものであるとの報告が従来なされているが、インスリン分泌促進機能によるとの報告は未だない。前述のように、インスリンによる血糖降下作用は、糖資源のリサイクル効果の働きがあるため、極めて自然で有益な方法であると言える。そこで本実施例では、食用として普及または生薬として古くから利用されている10種類のキノコについて、目標をインスリン分泌量に絞り、ICRマウス(5週齢、雄)を用いたOGTT(経口糖負荷試験、0.45g/匹のスクロース投与)を実施した。この場合、試験の条件を同一にするため、検体として全て乾燥粉末(実施例1で製造したPSC)を使用した。また、感受性を考慮して、投与量はヒト投与量の10倍(40mg/匹)に設定した。具体的な手順としては、まず検体であるPSCを経口投与し、その30分後に糖負荷を行い、さらにその45分後に血糖値及びインスリン濃度の測定を行った。その結果を表1に示す。なお、血糖値の測定はグルテストセンサー法により行い、インスリン濃度の測定はグラザイム法により行った。
表1から明らかなように、45分後の血糖値は、従来から報告がある通り10%〜30%低下した。即ち、血糖降下作用の大きなキノコは、ハナビラタケ、マイタケ、レイシ等であり、キノコ間に一応差異が認められた。しかし、糖負荷後45分のインスリン濃度については血糖値に関係なく大きな差異が認められ、例えば、マイタケ(+33%)とハナビラタケ(+96%)とにおいてはインスリン分泌促進効果が認められた。とりわけハナビラタケは、他のキノコと比較して顕著に分泌量が高かった。以上の結果より、血糖値の低下にインスリンが直接作用しているのは、ハナビラタケのみであることが判明した。
[実施例3]ヒト(健常者)に対するハナビラタケのOGTTの実施
本実施例では、ヒト(健康な20代前後の男女、6名)を対象として、基本的に実施例2と同様の手法によりOGTT(経口糖負荷試験、スクロース投与)を実施した。この場合、試験の条件を同一にするため、検体として全て乾燥粉末(実施例1で製造したPSC)を使用した。各人に対する投与量は75gに設定した。具体的な手順としては、検体であるPSCの経口投与を行わずに糖負荷を行い、0分後、30分後、60分後、120分後の血糖値及びインスリン濃度を測定した。また、検体であるPSCを経口投与した後に糖負荷を行い、0分後、30分後、60分後、120分後の血糖値及びインスリン濃度を測定した。その結果を図1のグラフに示す。
図1に示されるように、負荷後30分、60分及び120分の血糖値について、対照群と検体群間とを比較すると、検体群のほうが対照群よりも若干値が低くなった。しかし、両者間に統計的な有意差は認められなかった。なお、血糖値は通常認められるように、負荷後30分で最高値になり、その後次第に低下し、120分で負荷前の値に近づいた。一方、検体群のインスリン濃度は、負荷後30分で最高値(91.7μU/ml)を示した。これは、対照群(53.5μU/ml)の71%に相当するものである(5%有意差)。換言すれば、この結果は、人間が本来持つフィードバックコントロールによるインスリン分泌促進以外に、検体の持つある種の分泌促進機能が強く働いていることを示唆している。この場合、血糖値の比較でも示したように、検体投与による低血糖化は全く認められなかった。この結果は、今までに全く報告例のない新規の知見であり、ハナビラタケに新規の物質あるいは新規の機能性が存在することを強く示唆している。
[実施例4]動物実験(マウスを用いたOGTT)による抗糖尿病効果及びQOLの向上に関する生理活性機能の検証
本実施例では、KK−Ay(糖尿病発症)マウスをモデルとして、ハナビラタケPSCの短期及び長期投与効果を調査した。KK−Ayマウスは、自然状態にしておけば、やがて糖尿病及びその合併症で死亡する運命にある。一般に、糖尿病の発症は14週齢頃から始まり、40週齢頃から体が衰弱して、最終的に死期を迎える。ここでは発症開始期にハナビラタケPSCの混餌(5%混合)を約4週間投与し、体重と血糖値とを経時的に調査した。また、4週間の投与が終了した後もKK−Ayマウスを引き続き40週齢まで飼育し、ハナビラタケPSCの長期投与を行った。ここでは、生存率、健全率及びインスリン濃度を調査した。なお、これらの結果はQOLの判断材料となりうるものである。これらの結果を表2、図2、図3、図4に示す。
それによると、調査日間で変動があるものの、PSC群は対照群に比べて常時20%〜30%低い血糖値を示した(図2のグラフ参照)。さらに、この期間における体重変化を経時的に調査した結果、PSC群では対照群に比べて5%〜11%の体重減少が認められた(図3のグラフ参照)。また、40週齢にもなると、対照群では体重等が低下し、健全度がかなり悪化するのが一般であるが、検体群(PSC群)では体重の低下は認められず健康マウスに近い値を示した。図4は、40週齢の体重を比較したグラフである。ここで、KK−Ay群が標準体重を示したことから、この飼育実験が平均的な状況であったことがわかった。そして、PSC群の体重が対照群より大きくなったことから、ハナビラタケPSCの投与が体重減少(即ち健全度の悪化)を防止したと結論付けられた。
また、ハナビラタケPSCの長期投与を行った場合における生存率、健全率及びインスリン濃度を調査したところ、PSC群は対照群に比べて明らかに好結果を示した。即ち、PSC群では、生存率及び健全率がともに100%となり、インスリン濃度についても対照群の約2倍という高い数値を示した。
そして以上の結果から、ハナビラタケPSCの糖尿病マウスへの投与によってインスリンの分泌を直接的に促進でき、さらには糖尿病マウスのQOLを向上できる、という結論が得られた。
[実施例5]動物実験(ラットを用いたOGTT)による抗糖尿病効果に関する生理活性機能の検証
本実施例では、マウスよりも大きな哺乳動物であるWistarラットを用いて、上述したようなOGTT(経口糖負荷試験、スクロース投与)を実施した。具体的な手順としては、検体であるハナビラタケPSCの経口投与を行わずに糖負荷を行い、0分後、30分後、60分後、120分後、180分後の血糖値及びインスリン濃度を測定した。また、検体であるハナビラタケPSCを経口投与した後に糖負荷を行い、0分後、30分後、60分後、120分後、180分後の血糖値及びインスリン濃度を測定した。その結果を表3、図5、図6に示す。
表3等に示されるように、OGTTの結果、PSC群では糖負荷30分後に血糖値が若干低下し(11%)、その後値が一度上昇するが、180分後には対照群よりも値が大きく低下した(21%)。インスリン濃度を測定すると、反対に30分後に値が一度上昇し(52%)、その後低下するが、180分後には対照群と同じ値となった。以上の結果から、ラット(中型動物)においても、マウス(小型動物)及びヒトと同様に、糖負荷30分後にインスリンの分泌が促進されることが認められた。よって、ハナビラタケPSCは哺乳動物の種類や大きさに関係なくそれらに対して有効に作用しており、このことからもハナビラタケにはインスリン促進物質が間違いなく存在することが証明された。
[実施例6]インスリン分泌促進に関与している活性成分の所在の推定(第2次スクリーニング)
本実施例では、ハナビラタケの成分のうち、どの成分がインスリン分泌促進に関与しているかを突き止めるため、5分画成分(アセトン抽出物(AnE)、メチクロ抽出物(M/CE)、80%エタノール抽出物(80EtE)、50%イソプロピルアルコール抽出物(50IpE)、残渣(PPT))のスクリーニングを行った。なお、メチクロとはジクロロメタンの俗称である。ここでは、哺乳動物として健康なICRマウス(6週齢、雄)を用い、各群5匹を材料としてOGTTを実施した。そして、糖負荷30分前(空腹時)の血糖値、糖負荷45分後の血糖値、及び糖負荷30分後のインスリン濃度をそれぞれ測定した。その結果を表4に示す。なお、上記5つの分画抽出物は、ハナビラタケPSC50gから、AnE、M/CE、80EtE、50IpE、PPTの順に得られ、その重量比は1.68%,5.22%,13.9%,7.92%,66%であった。
その結果、血糖値に関しては、殆ど差異が認められなかった。しかし、インスリン濃度に関しては、50%イソプロピルアルコール群が他の分画の約2倍の高い値を示し、この分画にインスリン分泌促進する活性物質が多く存在すると結論付けられた。
以上の結果から次のようなことが言える。例えば、ハナビラタケPSCを健康食品や特別保健食品としてこのまま利用することは勿論可能であるが、これを化学的に細分化(いわゆる各種溶媒による分画抽出)することにより、インスリン分泌を促進する活性物質を効率よく収集することが可能となる。現段階においてハナビラタケPSC中の前記活性物質の特定はなされていないが、上記方法により高純度の活性物質が得られれば、糖尿病などの予防、緩和、改善または治療に有効な薬剤が実現可能となる。
[実施例7]ハナビラタケPSC投与によってインスリンが最高に分泌される条件の検討
本実施例では、インスリンが最高に分泌される条件の検討を行った(表5、表6、図7〜図10参照)。具体的には下記の事項について検討した。
(1)検討事項
検体投与のタイミング: 今まではヒトを対象とする実験に合わせて30分前としていたが、糖負荷何分前が望ましいかについて検討を行った。ここで、ハナビラタケPSCは経口投与されるため、消化吸収の時間を考慮する必要がある。つまり、PSCは摂取後に腸内で吸収されるため、水溶性のものに比べると、どうしても血中への移行が遅れるからである。そのため、インスリン濃度の測定は60分後が適時であることが判明した(図9のグラフ等参照)。
インスリン分泌量の最大値の検討: これの検討は、スクリーニング実験の効率を上げるうえで重要な課題だからである。具体的には糖負荷30分後か60分後かの検討を行った(図9のグラフ参照)。
インスリン投与量の再検討: 一連の実験において、測定値の平均値を比較すると明らかに差異があるものの、個体間のバラツキが大きいため、統計的な有意差が出にくかった。その理由としては、ヘテロ性の高いマウスでは、遺伝的な差異(個体変異)によることも十分考えられるが、投与量が少ないことによる、感受性の差異に基づく変動の可能性もあったからである。具体的には、10Xmg/kg(10倍量)を標準量(S)とし、これを基準に4倍量(4S)と16倍量(16S)とをそれぞれ設定した。
(2)そして、本実施例の実験は2つの事項を解明するために実施された。一つは、健康なICRマウス(5週齢,雄)にハナビラタケSPCを連続投与(8日間)した場合の体重、血糖値の変化がどうなるかを調べるためである。ここでは、日数と投与量との関係が調べられるよう実験をデザインした(図7、図8のグラフ参照)。
さらに、引き続きOGTTによる血糖値とインスリン濃度を、糖負荷後の時間及び投与量の2変数から調査した。即ち、通常の測定は糖負荷30分後に行うが、今回はさらに60分後においても測定した。これにより、ハナビラタケPSCの投与量及び時間が、血糖及びインスリン濃度にいかに影響するかが分かるからである。換言すれば、ハナビラタケPSCに含まれる生理活性物質の効果、持続性等を推定できるからである。
ハナビラタケSPC連続投与時の体重の変化について述べる。当初、平均24.5gであったICRマウスは、図7のグラフに示すように、日数に比例して増加し、8日目には32.2gに達した(平均で1.0gの増加)。群(投与量)間には有意な差異は認められなかったが、4日目頃から、S群(標準混餌)のみ若干体重増の傾向を示し、ICRマウスが元気であることが示唆された。その理由としては、ハナビラタケPSCがQOLの向上に寄与したからであると考察された。
次に、ハナビラタケSPC連続投与時の血糖値の変化について述べる。当初、ランダムに個体を割り振ったつもりであったが、群間には若干のバラツキが認められた。図8のグラフに示されるように、平均血糖値は105mg/dlであった。しかし、4日目には4群はほぼ1点(150mg/dl)に集中し、飼育環境に慣れてきたことを示した。その後、群間には差異が広がり,8日目にはPSC群は全て対照群(175mg/dl)より低い値を示した。特に、PSC量の多い4S群及び16S群は、同数値(140mg/dl)で最低値を示した。これは、対照群の20%減に相当する。このことより、健康なマウスに関してもKK−Ayマウスと同様にハナビラタケPSCを連続投与することにより、血糖を降下させることが可能なことが証明された。ただし、4S群と16S群との間には、投与量と血糖値の間には何の差異も認められなかった。従って、これを額面どおり解釈すれば、血糖降下に必要なハナビラタケPSC量は4Sで十分ということになる。しかし、この推定は、次のインスリン濃度の測定により破られた。
次に、インスリン濃度の測定について述べる。ここでは健康なマウスに対する通常のOGTT(経口糖負荷試験)を行うこととした。糖はスクロースを用い、各群のマウスは全て上述のPSC短期連続投与されたものを用いた。検体であるハナビラタケPSCは、いずれも1匹ずつを経口投与した。ただし、対照群及びS群に関しては、投与量が比較的少ないことから糖負荷30分前にゾンデによる経口投与としたが、4S群及び16S群については投与量が比較的多いことからケージの底に直接散布することにより摂食させた。なお、検体投与時のマウスは20時間の空腹状態にある。このため、糖負荷3時間前の投与により、4S群では検体をすぐに完食したが、16S群では投与量が多いことから完食には4時間を要した。糖負荷30分後及び60分後の血中のインスリン濃度の測定結果を、図9のグラフ、表5、表6に示す。

それによると、糖負荷30分後及び60分後のいずれにおいても、16S群が最高値を示した、相対値では、対照群に対して30分後では+60%を示し、60分後では+103%という高い値を示した。しかし、明らかに30分後のインスリン濃度は60分後の51%と低く、最大値は60分後にくることが明らかになった。なお、60分後のインスリン濃度はS群及び4S群とも高まり、各々、対照群の+50%及び+48%高いことを示した。16S群の46.2μU/mlは、糖負荷30分後のヒトのインスリン濃度の変化(図1参照)に類似していた。それゆえ、糖負荷があった場合、ハナビラタケPSCの摂取は健常者のインスリン分泌量に等しい効果を持つことが明らかとなった。
前述のPSCの投与量と血糖値との関係の項では、4S群と16S群はともに対照群より約20%血糖値が低かったことを示したが、同時に、両群間には全く有意差が認められなかった。しかし、図9で示されたインスリン濃度の差異が血糖値にどのように影響したのかを考えてみると、一つの仮定として、16S群で多量に分泌されたインスリンはその時の血中糖分を血管外に排出するにはもう余剰な濃度であった、と推定された。従って、もし、さらなる糖負荷が起これば、余剰のインスリンが直ちに血糖値の低下に使われるであろうと予測された。しかし、インスリン抵抗性あるいはインスリン分泌不良の慢性患者に対しては、インスリン注射の代わりとして、本実施例のハナビラタケPSCの投与は、有意義な役割を果たすものと考えられた。
(3)以上の結果を総合すると、検体であるハナビラタケPSCの投与は糖負荷30分〜60分前のタイミングで行うのが適切であることがわかった。また、インスリン濃度は糖負荷60分後ごろに最高値になるため、そのタイミングで濃度測定を行うのが適切であることがわかった。
[結論]
以上説明したように、本発明のハナビラタケPSC(ハナビラタケ由来の生理活性組成物)によれば、従来のキノコ類に比較して、インスリンの分泌を直接的かつ顕著に促進することができる。そして、このようなインスリン分泌促進効果が確実に奏される結果、血糖値の異常に起因する糖尿病のような疾病の予防、緩和、改善または治療に有効な素材を提供することができる。
なお、本発明の実施の形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施形態では、本発明のハナビラタケPSC(ハナビラタケ由来の生理活性組成物)をヒト、ラット、マウスについて適用したが、それら以外の哺乳動物(例えば、イヌ、ネコ、ウマ、サル、ヒツジ、ブタ、ウシ等)に適用してもよい。
・上記実施形態では、本発明のハナビラタケPSC(ハナビラタケ由来の生理活性組成物)を混ぜることで混餌(動物用飼料)を作製したが、その形態は固体状に限定されず、例えば、液体状やペースト状としてもよい。また、本発明のハナビラタケPSCを混ぜてヒト用の飲料や食品を作製しても勿論よい。
・本発明のハナビラタケPSC(ハナビラタケ由来の生理活性組成物)は、他の素材との混合物として具体化されてもよいが、ハナビラタケPSC単体として具体化されることも可能である。
・上記実施形態では、本発明のハナビラタケPSC(ハナビラタケ由来の生理活性組成物)を哺乳動物に対して経口投与するようにしたが、例えば薬剤として成立させるような場合には、経口投与以外の投与形態を採用してもよい。
ヒト健常者におけるハナビラタケPSCの経口糖負荷試験の結果を示すグラフ。 KK−AyマウスにおけるハナビラタケPSCの血糖降下作用を示すグラフ。 KK−AyマウスにおけるハナビラタケPSCの体重に及ぼす影響を示すグラフ。 KK−AyマウスにおけるハナビラタケPSCの長期投与が体重に及ぼす影響を示すグラフ。 Wistarラットの経口糖負荷試験におけるハナビラタケPSCの血糖値に及ぼす影響を示すグラフ。 Wistarラットの経口糖負荷試験におけるハナビラタケPSCのインスリン濃度に及ぼす影響を示すグラフ。 ICRマウスにおけるハナビラタケPSCの連続投与試験につき、投与量と体重との関係を示すグラフ。 ICRマウスにおけるハナビラタケPSCの連続投与試験につき、投与量と血糖値との関係を示すグラフ。 ハナビラタケPSCを短期連続投与したときのICRマウスにおける経口糖負荷試験につき、糖負荷30分後及び60分後のインスリン濃度の群間比較を示すグラフ。 ハナビラタケPSCを短期連続投与したときのICRマウスにおける経口糖負荷試験につき、投与量間の血糖値の経時変化を示すグラフ。

Claims (7)

  1. ハナビラタケ由来の活性物質を有効成分として含み、インスリン分泌促進活性を有する生理活性組成物。
  2. 前記生理活性としてさらに血糖値低下活性を有することを特徴とする請求項1に記載の生理活性組成物。
  3. 前記活性物質が、ハナビラタケを炭素数3以上の含水アルコールで抽出した画分に由来することを特徴とする請求項1または2に記載の生理活性組成物。
  4. 前記炭素数3以上の含水アルコールが、50%イソプロピルアルコールであることを特徴とする請求項3に記載の生理活性組成物。
  5. 前記ハナビラタケが、蓋部に通気性を有するポットまたは袋で人工的に栽培されたものであることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の生理活性組成物。
  6. 前記ハナビラタケの品種が、KSC−03号菌またはKSC−02号菌であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の生理活性組成物。
  7. 平均粒径5μm以下の微細乾燥粉末の形態であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の生理活性組成物。
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