JP2008230689A - 包装袋 - Google Patents

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Keiko Horikawa
啓子 堀川
Katsumi Nakano
勝己 中野
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武志 細川
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Abstract

【課題】液体状の内容物が入れられる包装袋において、袋を開封した後、平置きにした状態のまま放置しても当該内容物が外にこぼれ出ない包装袋を提供する。
【解決手段】包装袋10は、柔軟性を有するプラスチックフィルムで形成され、その収納部14に液体状ないし流動性の内容物100が入れられる平置きタイプの袋であって、平面視矩形等の平袋状に形成される袋本体12と、袋本体12の一方主面側の長手方向の中間部で且つその幅方向に延び設けられ、袋本体12の収納部14と連通される伏臥可能な開封ラダー部16と、開封ラダー部16に配設され、内容物100を排出する排出口16Aを形成するための開封手段26とを含む。排出口16Aは、内容物100の液面より高くなるように、袋本体12の一方主面から所定の高さを持って開封ラダー部16に配設される。
【選択図】図1

Description

この発明は、包装袋に関し、特にたとえば、だし汁,鍋つゆ等の調味料、水,清涼飲料水等の飲料水、スープ,カレー等のレトルト食品、詰め替え用の液体洗剤,液体入浴剤等のトイレタリー商品、あるいは、その他各種の液体状ないし流動性の内容物の包装に適宜用いられ得る、包装袋に関する。
この発明の背景となる従来技術には、たとえば袋本体の背面中央部に素材フィルムの延伸方向と平行する背貼り部が合掌貼りにより溶着形成された袋本体を有し、背貼り部の折り元の一方端にノッチを設けた易開封袋(例えば、特許文献1の図3参照)、あるいは、背貼り部の前後両端側に寄せて2個所の中間位置で、それぞれ、その外辺から背貼り部の折り元線に向って直線的な切目を設けた易開封袋があった(例えば、特許文献1の図4参照)。
前者の従来技術では、ノッチ側の背貼り部の端部を指でつまみ、反対端に向かって引っ張って行けば、その引っ張り方向が袋本体の素材フィルムの延伸方向であるため、ノッチを起点にして背貼り部を簡単かつきれいに切り離すことができ、折り元線に沿って直線的に開封口が形成され、袋本体の背面中央部から内容物を簡単に取り出すことができる。
また、後者の従来技術では、切目を起点にして背貼り部をつまんで切り離すことにより、背貼り部の前後両端側に寄せて設けた2個所の切目からそれぞれ折り元線に沿ってその中央部まで背貼り部を切り取って行けば、背貼り部の両端部だけは残って、袋本体の背面中央部に袋本体の長さよりも若干短い開封口が形成され、袋本体の背面中央部から内容物を簡単に取り出すことができる。
前者および後者のいずれの場合も、袋本体の端部を切り裂いて開封するのではなく、合掌貼りされた背貼り部を袋本体から切り離して開封するようにしたものである。つまり、この従来技術では、袋本体の背面中央部に直線的な開封口を簡単に形成することによって、袋本体の内容物の取出しを容易にした構成となっている。
登録実用新案第3035855号公報
しかしながら、このような従来の易開封袋では、袋本体の内容物が固形物であるスナック菓子やおつまみ,冷凍食品等の食品類の場合には、袋を開封するときに、当該内容物が外にこぼれ出す心配は然程ないが、内容物が液体状物ないし流動物の場合には、袋を開封する際に液体状の内容物が袋内から外にこぼれ出るという不具合があった。
なお、上述した従来技術の内、後者の易開封袋では、袋本体の背貼り部の両端部を指で掴んである程度の厚さに膨らませることによって、袋本体が開封状態の容器の代りとなり、包装内容物が水分を多量に含んだ食品であっても、当該袋を開封状態のままでたとえば電子レンジにかけた場合に汁分が袋外にこぼれ出る心配がない旨の記載がある。但し、水分を多量に含んだ食品であるといっても、あくまでも、水分を含んだ固形物であって、内容物が液体状物ないし流動物の場合には、袋を開封する際に、袋本体から当該内容物がこぼれ出る虞が多分にある。
すなわち、このような従来の易開封袋では、袋本体を開封した際の開封口の位置が、袋本体内に入れられた水の液面高さと略同じか低い高さの位置に配置されているため、当該袋本体を開封したときに、内容物である水が開封口から外にこぼれ出る物となっていた。なお、従来のこのような易開封袋では、袋本体に内容物として水を入れた場合、袋本体の中央部およびその周辺の液面高さに比べて、袋本体の端の部分近傍の液面高さの方が低くなっている上、当該袋本体の端部分においては、毛細管現象および濡れによる表面張力の影響等も受けていると推量される。
したがって、このような従来の易開封袋では、内容物が液体状物ないし流動物である場合、袋を開封した後、その内容物が外へこぼれ出ないように、当該袋を平置きの状態で放置することは極めて困難なものであった。そのため、当該袋を開封したままの状態でたとえば電子レンジにかけたり、あるいは、内容物を別の容器に詰め替えたりするには、不向きなものであった。
それゆえに、この発明の主たる目的は、液体状の内容物が入れられる包装袋において、袋を開封した後、平置きにした状態のまま放置しても当該内容物が外にこぼれ出ない包装袋を提供することである。
請求項1にかかる本願発明は、柔軟性を有するプラスチックフィルムで形成され、液体状ないし流動性の内容物が入れられる平置きタイプの平面視矩形ないし方形の包装袋であって、平袋状に形成される袋本体と、袋本体の一方主面側に配設され、袋本体の収納部と連通される伏臥可能な開封ラダー部と、開封ラダー部に配設され、内容物を排出する排出口を形成するための開封手段とを含み、開封手段は、当該開封手段により形成された排出口が袋本体の収納部に収納された内容物の液面より高くなるように、袋本体の一方主面から所定の高さを持って開封ラダー部に配設されることを特徴とする、包装袋である。
請求項1にかかる本願発明では、開封ラダー部が袋本体の収納部と連通されていて、当該袋本体に対して伏臥自在となっている。開封手段によって、袋本体に収納された液体状ないし流動性の内容物を当該袋本体から排出する際に、排出口となる排出口が形成されるものとなっている。この場合、開封手段の形成位置は、当該開封手段で形成される排出口が袋本体の収納部に収納された内容物の液面より高くなるように、袋本体の一方主面から所定の高さを持って、開封ラダー部に配設される。そのため、袋本体に入れられた液体状ないし流動性の内容物は、排出口からこぼれ出ることがない。
したがって、請求項1にかかる本願発明の包装袋によれば、当該包装袋を開封して平置きの状態で放置しても、内容物が外にこぼれ出すことが無いので、当該包装袋を開封したままの状態でたとえば電子レンジにかけたり、あるいは、内容物を別の容器に詰め替えたりすることが可能なものとなる。
請求項2にかかる本願発明は、請求項1にかかる発明に従属する発明であって、開封ラダー部は、袋本体の長手方向ないし幅方向の一端から他端にかけて延びる屈曲折れ線によって、伏臥可能に形成されることを特徴とする、包装袋である。
請求項2にかかる本願発明では、袋本体の長手方向ないし幅方向の一端から他端にかけて屈曲折れ線を形成することによって、開封ラダー部が袋本体に対して伏臥自在の構成となっている。この場合、開封ラダー部において、屈曲折れ線から、開封手段により形成される排出口までの間の領域は、開封手段で形成される排出口を袋本体の収納部に収納された内容物の液面より高くするためのスペーサとなる機能と、開封手段で排出口を形成する際に、袋本体を支持する把持部としての機能との双方を兼ね備えた領域を構成するものとなっている。
請求項3にかかる本願発明は、請求項1または請求項2にかかる発明に従属する発明であって、開封ラダー部は、袋本体の長手方向の中間部で且つその幅方向の一端側から他端側に所定の長さを持って形成され、袋本体の長手方向の長さをL1とし、袋本体の幅方向の長さをL2とし、袋本体の長手方向の一端から開封ラダー部までの長さをL3とし、開封ラダー部を袋本体の一方主面に対して略垂直に立ち上げた場合の袋本体の一方主面から開封手段で形成される排出口までの高さをHとしたとき、L1,L2およびL3は、L1≧L2、L3=(1/2)×L1〜(1/10)×L1の関係を満足するように設定され、Hは、H≧(1/7)×L2の関係を満足するように設定されることを特徴とする、包装袋である。
請求項3にかかる本願発明では、L1,L2およびL3は、L1≧L2、L3=(1/2)×L1〜(1/10)×L1の関係を満足するように設定され、Hは、H≧(1/7)×L2の関係を満足するように設定されるため、当該発明の包装袋を開封した後、平置きしたまま放置しても、内容物が袋本体から外にこぼれ出ることが無い、より一層好ましい態様とすることが可能となっている。
請求項4にかかる本願発明は、請求項1〜請求項3のいずれかにかかる発明に従属する発明であって、開封手段は、排出口を形成するための起点となるノッチ部と、ノッチ部と連続ないし非連続に形成され、ノッチ部からの開封を誘導・補助する誘導補助線とを含むことを特徴とする、包装袋である。
請求項4にかかる本願発明では、ノッチ部が開封手段により袋本体を開封する際の起点となっている。この場合、誘導補助線は、開封作用の起点となるノッチ部からの開封を誘導・補助する機能を有するため、開封作業が簡易なものとなる。
請求項5にかかる本願発明は、請求項4にかかる発明に従属する発明であって、ノッチ部および誘導補助線により開封されて切断される切断片は、プルタブ部を含むことを特徴とする、包装袋である。
請求項5にかかる本願発明では、ノッチ部および誘導補助線により開封されて切断される切断片がプルタブ部を含むため、開封操作がより一層簡易なものとなっている。
この発明によれば、液体状の内容物が入れられる包装袋において、袋を開封した後、平置きにした状態のまま放置しても当該内容物が外にこぼれ出ない包装袋が得られる。
この発明の上述の目的、その他の目的、特徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明を実施するための最良の形態の説明から一層明らかとなろう。
この発明の実施形態にかかる包装袋は、それを開封後、平置きにした状態のまま放置しても液体状ないし流動性の内容物が外にこぼれ出ないようにするという目的を、開封手段により形成される排出口が袋本体に入れられる当該内容物の液面よりも高くなるように、当該開封手段を袋本体の一方主面から所定の高さを持って開封ラダー部に設けると共に、当該開封ラダー部を袋本体に対して屈曲折れ線に沿って伏臥自在とすることによって実現している。
図1は、この発明にかかる包装袋の実施形態の一例を示す図解図であって、(A)はその平面図解図であり、(B)は(A)の線A−Aにおける端面図解図であり、(C)は(A)の線B−Bにおける端面図解図であり、(D)は斜視図解図であり、(E)はその正面図解図である。
この実施形態にかかる包装袋10は、たとえば平面視矩形状の平袋状に形成される袋本体12を含む。袋本体12は、長さ方向を有し、平袋状に形成されている。袋本体12は、柔軟性を有するプラスチックフィルムで形成され、その収納部14に液体状ないし流動性の内容物100が入れられる平置きタイプの平袋として構成されている。
また、袋本体12の一方主面側でその長手方向の中間部には、平面視矩形状の開封ラダー部16が配設されている。開封ラダー部16は、たとえば図1の(A),(D)に示すように、平面的に見て、その三方がシールされた平小袋状に形成されると共に、袋本体12の一方主面側に伏臥可能に形成されている。さらに、当該開封ラダー部16は、その内部空間16aが袋本体12の収納部14と連通されており、この場合、袋本体12の収納部14と開封ラダー部16の内部16aとが連通する境界部位は、たとえば図1の(B),(C)に示すように、連通部15として構成されるものとなっている。
本実施形態例では、例えば、柔軟性およびヒートシール性を備えた2枚の基材18,20をそのシーラント部22でヒートシール等の方法でシールすることによって、開封ラダー部16を有する袋本体12が形成されている。2枚の基材18,20は、ヒートシール性を有する熱可塑性樹脂からなる単層のフィルム、あるいは、ヒートシール性を有する熱可塑性樹脂を他の熱可塑性樹脂等と積層した積層フィルム等が用いられる。ヒートシール性を有するプラスチックフィルムは、袋本体12の収納部14に入れられる内容物によって、その材料が適宜選択・採用され得る。
この場合、内容物100が、だし汁,鍋つゆ等の調味料、スープ、水,清涼飲料水、詰め替え用液体洗剤等の液体状物の場合には、ONY(二軸延伸ナイロン)フィルムおよび低密度ポリエチレンフィルム等が用いられ、内容物100がカレー,シチュー等のレトルト食品の場合には、PET(ポリエチレンテレフタレート)フィルム、無延伸ポリプロピレンフィルムおよびそれらにアルミ箔加工されたもの等が用いられ、内容物100が油脂類の場合には、PET(ポリエチレンテレフタレート)フィルム、アルミナ蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルムおよび低密度ポリエチレンフィルム等が用いられる。
なお、それ以外にも、例えば、延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム、シリカ蒸着ポリエチレンテレフタレートフィルム、延伸ナイロンフィルム、シリカ蒸着延伸ナイロンフィルム、アルミナ蒸着延伸ナイロンフィルム、延伸ポリプロピレンフィルム、ポリビニルアルコールコート延伸ポリプロピレンフィルム、ナイロン6/メタキシレンジアミンナイロン6共押共延伸フィルム、ポリプロピレン/エチレン−ビニルアルコール共重合体共押共延伸フィルム等のフィルムも適宜使用可能である。
一方、開封ラダー部16は、袋本体12の長手方向の略中央部で且つその幅方向の一端から他端にかけて延びる屈曲折れ線24によって、袋本体12の一方主面側に伏臥自在に形成されるものとなっている。また、開封ラダー部16には、袋本体12に入れられる内容物100を排出する排出口16Aを形成するための開封手段26が配設されている。
なお、開封手段26による開封作業によって、開封ラダー部16には、袋本体12の収納部14と連通する開封口が形成されるが、当該開封口は、袋本体12に入れられる内容物100を排出する排出口としての機能を有するものである。そのため、本実施形態例の説明では、開封口を排出口として称するものである。
この開封手段26は、当該開封手段26により形成された排出口16Aが袋本体12の収納部14に収納された内容物100の液面100Aより高くなるように、袋本体12の一方主面から所定の高さを持って開封ラダー部16に配設されるものである。
すなわち、開封手段26は、排出口16Aを形成するための起点となるノッチ部28と、ノッチ部28からの開封を誘導・補助する誘導補助線30とを含む。ノッチ部28は、開封ラダー部16の長手方向の一端部に、たとえばV字状の大きな切込みを設けることによって形成されている。また、誘導補助線30は、ノッチ部28の略延長線上に連続して位置するように形成されている。なお、ノッチ部28を形成するための切込みは、V字状以外に、U字状,C字状等に形成されてもよい。
さらに、ノッチ部28および誘導補助線30によって開封・切断される部位(切断片)には、図1に示すように、たとえばプルタブ部32が配設されている。プルタブ部32は、開封ラダー部16を袋本体12の一方主面に対して略垂直に立ち上げた際に、ノッチ部28および誘導補助線30の上側に配置されるように形成され、たとえばU字状のスリット34を有するものとなっている。このスリット34は、当該スリット34で囲まれた部位を押圧すれば、たとえば指を入れて摘むことができる指掛け穴を構成するものとなっている。
この開封ラダー部16において、屈曲折れ線24から、開封手段26により形成される排出口16Aまでの間の領域36は、開封手段26で形成される排出口16Aを袋本体12の収納部14に収納された内容物100の液面より高くするためのスペーサとなる機能と、開封手段26で排出口16Aを形成するときに、袋本体12を支持する把持部としての機能との双方を兼ね備えたものとなっている。
なお、誘導補助線30は、ノッチ部28と連続して形成されるものに限定されるものではなく、たとえばノッチ部28とは非連続に形成されるように配置されていてもよい。誘導補助線30は、そのノッチ部28の先端との間に間隔を有し、且つ、その向きがノッチ部28に作用する力の向きとは異なるように配置されるように、ノッチ部28と非連続に形成されるようにしてもよい。
この場合、内容物が入れられた袋本体12に外力が作用して、排出口16Aの起点となるノッチ部28に対して不用意な力が加わったとしても、当該ノッチ部28に亀裂等を生じる虞がない。また、ノッチ部28と誘導補助線30との間の部分に亀裂が生じたとしても、誘導補助線30とノッチ部28側の先端近傍との間に間隔を有し、その向きがノッチ部28に作用する力の向きとは異なるように配置されているため、不用意な外力が誘導補助線30に作用して、これに沿うような亀裂を生じることが無い。
本願発明の発明者の実験結果によれば、図1に示す実施形態例にかかる包装袋10において、特に、たとえば図2に示すように、袋本体12の長手方向の長さをL1とし、袋本体12の幅方向の長さをL2とし、袋本体12の長手方向の一端から開封ラダー部16までの長さをL3とし、開封ラダー部16を袋本体12の一方主面に対して略垂直に立ち上げた場合の袋本体12の一方主面から、上述した開封手段26で形成される排出口16Aまでの高さをHとしたとき、L1,L2およびL3は、L1≧L2、L3=(1/2)×L1〜(1/10)×L1の関係を満足するように設定され、Hは、H≧(1/7)×L2の関係を満足するように設定されることが好ましいものとなることがわかった。
そこで、次に、本願発明者が行った実験について、図1および図2を参照しながら、以下説明する。
[実験例]
(実験の要旨・目的)
図1に示す実施形態例にかかる包装袋10において、袋本体12の収納部14に収納される内容物100が水の場合であって、水が排出口16Aからこぼれ出るときの排出口16Aの配置と当該排出口16Aの高さの関係について調べる。
(実験の方法)
先ず、その収納部14内に水が入れられた包装袋10を準備する。
次に、包装袋10の排出口16Aを上に向けた状態で、包装袋10を実験台(図示せず)の上に平置きに載置する。
それから、開封手段26により包装袋10を開封した後、排出口16Aから外に水がこぼれ出たときの排出口16Aの位置と高さについて調べた。
なお、本実験例では、袋本体12の収納部14に入れられる水の量を、排出口16Aが設けられなかったときの収納部14の最大容量の2/3程度に設定し、L2=100mmのときに約80ml(ミリリットル)、L2=80mmのときに約56ml(ミリリットル)となるように設定した。
すなわち、本実験例では、たとえば図2の(A),(B)に示すように、袋本体12の長手方向の長さをL1とし、袋本体12の幅方向の長さ(横幅)をL2とし、袋本体12の長手方向の一端から開封ラダー部16までの長さをL3とし、開封ラダー部16を袋本体12の一方主面に対して略垂直に立ち上げた場合の袋本体12の一方主面から排出口16Aまでの高さをHとしたとき、L1=100mm,L2=100mmに設定した場合と、L1=100mm,L2=80mmに設定した場合について調べた。この場合、L3=3mm,10mm,20mm,30mm,40mm,50mmのそれぞれに設定したときに、排出口16Aから水がこぼれ出たときの当該排出口16Aの高さを30回(n=30)測定し、その結果を[表1]および図3に示した。
Figure 2008230689
[表1]および図3に示した本実験結果によれば、L1=100mm,L2=80mmのいずれに設定した場合においても、排出口16Aの位置が袋本体12の長手方向の中央部に近付けば近づくほど、排出口16Aの高さが低くなっていることがわかる。
また、本実験結果によれば、本実験例にかかる包装袋10の収納部14に収納される水の量の場合、排出口16Aの高さをたとえば最低15〜20mm程度に設定すれば、当該包装袋10を開封後、開封したままの状態で平置きに放置しても、水が排出口16Aから外にこぼれ出ないことがわかる。
上述した実施形態例にかかる包装袋10では、開封手段26の形成位置が当該開封手段26で形成される排出口16Aが袋本体12の収納部14に収納された液体状ないし流動物の内容物100の液面より高くなるように、袋本体12の一方主面から所定の高さを持って、開封ラダー部16に配設されているので、袋本体12に入れられた液体状ないし流動性の内容物100は、排出口16Aからこぼれ出ることが防止される。そのため、この包装袋10によれば、当該包装袋10を開封して平置きの状態で放置しても、内容物100が外にこぼれ出すことが無く、当該包装袋10を開封したままの状態でたとえば電子レンジにかけたり(図示せず)、あるいは、内容物100を別の詰め替え用の容器200に詰め替えたりすることができるものとなる[例えば、図5の(B)参照]。
また、上述した実施形態例にかかる包装袋10では、ノッチ部28および誘導補助線30によって開封・切断される部位(切断片)には、図1に示すように、プルタブ部32が配設されているので、たとえば図4に示すように、プルタブ部32のスリット34で囲まれた部位で構成される指掛け穴に、その先端部にフック状部38aを有するディスプレイ用バー38に吊り下げて、適宜、内容物100が入れられた包装袋10を展示・陳列することができる。
さらに、当該包装袋10では、図1の(A)に示すように、開封の起点となるノッチ部28を大きく取ることで、たとえば視力の低い人が使用する場合でも、開封作業が行い易いものとなっている。それに加えて、開封手段26がノッチ部28とプルタブ部32とを併せ持つ構造となっているため、たとえば使用者がネイルアートや付け爪を施している場合でも、開封作業が簡単に行えるものとなっている。
さらに、当該包装袋10では、開封ラダー部16が袋本体12の長手方向の略中央で且つその幅方向の一端から他端にかけて配設されているため、たとえば図5の(A)に示すように、袋本体12が二股状に構成され、当該包装袋10を自立させることができるものとなっている。なお、このように、包装袋を起立させて自立させるものとしては、たとえば厚手の比較的腰のある(つまり、比較的剛性のある)プラスチックシートで形成され、ゴミの減容化を図るための所謂詰め替え用のスタンドパウチが知られているが、当該包装袋10では、柔軟性を有するプラスチックフィルムで形成されているため、そのような従来のスタンドパウチと比べて、さらなるゴミの減容化が図れるものとなっている。
しかも、当該包装袋10は、柔軟性を有するプラスチックフィルムで形成されているので、たとえば図5の(B)に示すように、開封した後、当該包装袋10を詰め替え用の容器200等の注ぎ口に丸ごと突っ込んで、液体状の内容物100を搾り出すことも可能となっている。
上述した実施形態例にかかる包装袋10では、開封ラダー部16が袋本体12の長手方向の略中央部で且つその幅方向の一端から他端にかけて延びる屈曲折れ線24によって、袋本体12の一方主面側に伏臥自在に形成されるものとなっているが、当該屈曲折れ線24の形成位置は、上述した実験結果を踏まえた上で、例えば、L1,L2およびL3が、L1≧L2、L3=(1/2)×L1〜(1/10)×L1の関係を満足するように設定され、Hが、H≧(1/7)×L2の関係を満足するように設定されるものであれば、適宜、変更可能である。
すなわち、屈曲折れ線24は、たとえば図6に示すように、袋本体12の長手方向の中央部と、袋本体12の長手方向の一方端部との間の中間部に配設するようにしてもよく、また、屈曲折れ線24は、たとえば図7に示すように、袋本体12の長手方向の一方端部寄りに配設するようにしてもよい。
また、上述した実施形態例にかかる包装袋10では、プルタブ部32が、開封ラダー部16を袋本体12の一方主面に対して略垂直に立ち上げた際に、ノッチ部28および誘導補助線30の上側に単体で配置されるように形成されたが、このプルタブ部32の配置は、それに限定されるものではなく、たとえば図8に示すように、ノッチ部28および誘導補助線30を間に挟んで、当該ノッチ部28および誘導補助線30の上側および下側に、たとえば2つの他のプルタブ部40Aおよび40Bを配置するようにしてもよい。
また、上述した実施形態例にかかる包装袋10では、プルタブ部32が、開封ラダー部16の長手方向の一方側に配置されているが、たとえば図9に示すように、開封ラダー部16の長手方向の一方側および他方側に、それぞれ、さらに他のプルタブ部42Aおよび42Bを配置するようにしてもよい。
さらに、上述した実施形態例にかかる包装袋10では、排出口16Aを形成するために、開封手段26がノッチ部26および誘導補助線30を含むものであったが、開封手段26としては、この場合、開封手段26を、袋本体12から内容物100を排出する排出口を形成するための排出口形成手段として捉えた場合、当該開封手段26は、ノッチ部26および誘導補助線30を含むものに限定されるものではなく、たとえば図10に示すように、袋本体12に配設された排出口44に、スクリューキャップ46を装着したものであってもよい。この場合、スクリューキャップ46を開封・開栓することによって、排出口16Aが形成されることになる。
なお、本実施形態例にかかる包装袋10にあっては、たとえば2枚の基材18,20を重ね合わせて所定のシーラント部22でシールすることによって、平袋状に形成されたが、これに限定されるものではなく、たとえば1枚の柔軟性を有する基材を折り畳んで形成するようにしてもよく、この場合、三方シール製袋機、センターシール製袋機、溶断シール製袋機、チューブ製袋機等によって適宜製袋され得るものである。
この発明にかかる包装袋は、だし汁,鍋つゆ等の調味料、水,清涼飲料水等の飲料水、スープ,カレー等のレトルト食品、詰め替え用の液体洗剤,液体入浴剤等のトイレタリー商品等の包装以外にも、たとえば油脂類の工業用洗浄材等の内容物を包装する用途にも適用され得るものである。
この発明にかかる包装袋の実施形態の一例を示す図解図であって、(A)はその平面図解図であり、(B)は(A)の線A−Aにおける端面図解図であり、(C)は(A)の線B−Bにおける端面図解図であり、(D)は斜視図解図であり、(E)はその正面図解図である。 図1の実施形態例にかかる包装袋おいて、内容物がこぼれ出るときの排出口の位置と高さを説明するための図解図であって、(A)はその正面図解図であり、(B)その斜視図解図である。 内容物がこぼれ出るときの排出口の位置と高さを説明するための実験結果を示すグラフである。 図1の実施形態例にかかる包装袋の使用状態の一例を示す斜視図解図である。 (A)は図1の実施形態例にかかる包装袋の使用状態の他の例を示す斜視図解図であり、(B)は図1の実施形態例にかかる包装袋の使用状態のさらに他の例を示す斜視図解図である。 この発明にかかる包装袋の実施形態の他の例を示す図解図であって、(A)はその平面図解図であり、(B)は(A)の線A−Aにおける端面図解図であり、(C)は(A)の線B−Bにおける端面図解図であり、(D)は斜視図解図であり、(E)はその正面図解図である。 この発明にかかる包装袋の実施形態のさらに他の例を示す図解図であって、(A)はその平面図解図であり、(B)は(A)の線A−Aにおける端面図解図であり、(C)は(A)の線B−Bにおける端面図解図であり、(D)は斜視図解図であり、(E)はその正面図解図である。 この発明にかかる包装袋の実施形態のさらに他の例を示す斜視図解図である。 この発明にかかる包装袋の実施形態のさらに他の例を示す斜視図解図である。 この発明にかかる包装袋の実施形態の別の例を示す斜視図解図である。
符号の説明
10 包装袋
12 袋本体
14 袋本体の収納部
15 連通部
16 開封ラダー部
16A 排出口
16a 開封ラダー部の内部空間
18,20 基材
22 シーラント部
24 屈曲折れ線
26 開封手段
28 ノッチ部
30 誘導補助線
32 プルタブ部
34 スリット
36 屈曲折れ線から排出口までの間の領域
38 ディスプレイ用バー
38a フック状部
40A,40B 他のプルタブ部
42A,42B さらに他のプルタブ部
44 スクリューキャップ
100 内容物
200 詰め替え用の容器

Claims (5)

  1. 柔軟性を有するプラスチックフィルムで形成され、液体状ないし流動性の内容物が入れられる平置きタイプの平面視矩形ないし方形の包装袋であって、
    平袋状に形成される袋本体、
    前記袋本体の一方主面側に配設され、前記袋本体の収納部と連通される伏臥可能な開封ラダー部、および、
    前記開封ラダー部に配設され、前記内容物を排出する排出口を形成するための開封手段を含み、
    前記開封手段は、前記開封手段により形成された前記排出口が前記袋本体の収納部に収納された内容物の液面より高くなるように、前記袋本体の一方主面から所定の高さを持って前記開封ラダー部に配設されることを特徴とする、包装袋。
  2. 前記開封ラダー部は、前記袋本体の長手方向ないし幅方向の一端から他端にかけて延びる屈曲折れ線によって、伏臥可能に形成されることを特徴とする、請求項1に記載の包装袋。
  3. 前記開封ラダー部は、前記袋本体の長手方向の中間部で且つその幅方向の一端側から他端側に所定の長さを持って形成され、
    前記袋本体の長手方向の長さをL1とし、前記袋本体の幅方向の長さをL2とし、前記袋本体の長手方向の一端から前記開封ラダー部までの長さをL3とし、前記開封ラダー部を前記袋本体の一方主面に対して略垂直に立ち上げた場合の前記袋本体の一方主面から前記開封手段で形成される前記排出口までの高さをHとしたとき、
    L1,L2およびL3は、L1≧L2、L3=(1/2)×L1〜(1/10)×L1の関係を満足するように設定され、
    Hは、H≧(1/7)×L2の関係を満足するように設定されることを特徴とする、請求項1または請求項2に記載の包装袋。
  4. 前記開封手段は、
    前記排出口を形成するための起点となるノッチ部、および
    前記ノッチ部と連続ないし非連続に形成され、前記ノッチ部からの開封を誘導・補助する誘導補助線を含むことを特徴とする、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の包装袋。
  5. 前記ノッチ部および前記誘導補助線により開封されて切断される切断片は、プルタブ部を含むことを特徴とする、請求項4に記載の包装袋。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103482140A (zh) * 2013-08-29 2014-01-01 苏州国衡机电有限公司 一种高效热合封口机
JP2022045840A (ja) * 2020-09-09 2022-03-22 株式会社平野屋物産 衛生マスク収納ケース

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