JP2008230202A - 液滴吐出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】クロストーク防止性能が十分に確保できる液滴吐出装置を提供する。
【解決手段】共通液室40が、複数の圧力室42との連通口41aが配置されて延在方向と直交する断面の流路面積が実質的に一定である主室40aと、主室40aの延在方向の一端側に形成されて延在方向と直交する断面の流路面積が主室40aよりも小さい第1狭窄部40bと、第1狭窄部40bを介して主室40aと連通して延在方向と直交する断面の流路面積が第1狭窄部40bよりも大きい第1副室40cと、主室40aの延在方向の他端側に形成されて延在方向と直交する断面の流路面積が主室40aよりも小さい第2狭窄部40dと、第2狭窄部40dを介して主室40aと連通して延在方向と直交する断面の流路面積が第2狭窄部40dよりも大きい第2副室40eとを有している。
【選択図】図3

Description

本発明は、インクジェットヘッド等のような液滴吐出装置に関するものである。
ノズルから記録用紙等に向けてインク液滴を吐出するインクジェットヘッドが既に知られている。圧電方式のインクジェットヘッドは、インク供給口に繋がる共通液室から複数のノズルまでの流路中に各ノズルに夫々対応する複数の圧力室が設けられた流路ユニットと、この流路ユニットの上に積層されて圧力室の容積を選択的に変動させる圧電アクチュエータとを備えている。また、圧電アクチュエータは、多数枚が積層された圧電シートの間に共通電極と複数の個別電極とが交互に介設された構成となっている。
このようなインクジェットヘッドによれば、圧電アクチュエータの個別電極に対して選択的に駆動電圧が印加されると、その個別電極と共通電極とで挟まれた圧電シートの活性部に電界が作用して厚み方向の変形が生じる。そうすると、圧電シートの変形により圧力室の容積が変動し、圧力室内のインクに生じた圧力変動によりインク液滴がノズルより吐出される。そして、吐出後の圧力室には共通液室より新たなインクが補充されることとなる。
この圧力室に作用する圧力波は、ノズルへ向かう前進成分だけでなく、共通液室へと向かう後退成分を有している。この圧力波の後退成分が、共通液室を介して隣接する他の圧力室に伝播すると、いわゆるクロストークの問題が生じるので、共通液室に面して弾性変形するダンパー壁を設けて圧力波の後退成分を吸収するものが存在する(例えば、特許文献1)。
特開2003−127354号公報
しかしながら、近年のインクジェット技術の向上により、インクジェットヘッドは一層の高密度化及び小型化が進められており、それに伴って、共通液室に面するダンパー壁の面積も小さくならざるを得ない。このように、ダンパー壁の共通液室に面する面積が小さくなると、ダンパー壁の振動吸収性能が十分でなくなり、クロストークの防止性能が低下するという問題が生じる。
そこで、本発明は、クロストーク防止性能が十分に確保できる液滴吐出装置を提供することを目的としている。
本発明は上述のような事情に鑑みてなされたものであり、本発明に係る液滴吐出装置は、一方向に向けて延在配置されて液体流入口から液体の供給を受ける共通液室と、前記共通液室に沿って配列されて前記共通液室に連通する複数の圧力室と、前記複数の圧力室にそれぞれ連通する複数のノズルと、前記圧力室内の液体に吐出圧力を与える圧力発生手段とを備え、前記共通液室が、前記複数の圧力室との連通口が配置され、前記延在方向と直交する断面の流路面積が実質的に一定である主室と、前記主室の前記延在方向の一端側に形成され、前記延在方向と直交する断面の流路面積が前記主室よりも小さい第1狭窄部と、前記第1狭窄部を介して前記主室と連通し、前記延在方向と直交する断面の流路面積が前記第1狭窄部よりも大きい第1副室と、前記主室の前記延在方向の他端側に形成され、前記延在方向と直交する断面の流路面積が前記主室よりも小さい第2狭窄部と、前記第2狭窄部を介して前記主室と連通し、前記延在方向と直交する断面の流路面積が前記第2狭窄部よりも大きい第2副室とを有していることを特徴とする。
前記構成によれば、第1及び第2狭窄部の流路面積が主室の流路面積よりも小さいため、圧力発生手段により圧力室内の液体に圧力波が作用し、その圧力波の後退成分が共通液室の主室に伝播する際に、その後退成分の一部は第1及び第2狭窄部と主室との境界において反射して主室に戻るとともに、その残りは第1及び第2狭窄部を通過して第1及び第2副室まで伝播することとなる。さらに、第1及び第2狭窄部の流路面積は、第1及び第2副室の流路面積よりも小さいため、第1及び第2副室に伝播して第1及び第2副室内で反射して第1及び第2狭窄部に戻る圧力波の一部は第1及び第2副室と第1及び第2狭窄部との境界において反射して第1及び第2副室に戻るとともに、その残りは第1及び第2狭窄部を通過して主室まで伝播することとなる。即ち、圧力波の一部が主室の延在方向の両側にある第1及び第2狭窄部において反射し、その残りが第1及び第2狭窄部を通過するということが繰り返されることとなる。したがって、主室における圧力波を効率良く減衰させることができ、共通液室を介して互いに連通した複数の圧力室間におけるクロストークを抑制することが可能となる。
前記主室における前記第1狭窄部近傍の流路は、その流路面積が前記第1狭窄部に近づくに従い徐々に狭まるようにテーパ状に形成されていてもよい。
前記構成によれば、主室から第1副室に向かう圧力波が、第1狭窄部近傍のテーパ状流路によってスムーズに第1狭窄部に導かれるので、主室における圧力波の局所的な高まりを防ぐことが可能となる。また、液体流入口から共通液室に液体を供給する際に、共通液室内における液体の流れがスムーズになるので、共通液室内で空気溜まりが発生することを抑制することが可能となる。
前記液体流入口は前記第1副室に連通しており、前記第1副室における前記第1狭窄部近傍の流路は、その流路面積が前記第1狭窄部に近づくに従い徐々に狭まるようにテーパ状に形成されていてもよい。
前記構成によれば、液体流入口から共通液室に液体を供給する際に、第1副室から第1狭窄部を介してスムーズに主室に液体が導かれるので、共通液室内で空気溜まりが発生することを抑制することが可能となる。
前記主室における前記第2狭窄部近傍の流路は、その流路面積が前記第2狭窄部に近づくに従い徐々に狭まるようにテーパ状に形成されていてもよい。
前記構成によれば、主室から第2副室に向かう圧力波が、第2狭窄部近傍のテーパ状流路によってスムーズに第2狭窄部に導かれるので、主室における圧力波の局所的な高まりを防ぐことが可能となる。また、液体流入口から共通液室に液体を供給する際に、共通液室内における液体の流れがスムーズになるので、共通液室内で空気溜まりが発生することを抑制することが可能となる。
前記第2副室における前記第2狭窄部近傍の流路の流路面積は、前記主室における前記第2狭窄部近傍の流路の流路面積よりも、前記第2狭窄部に向かって急激に減少していてもよい。
前記構成によれば、主室から第2副室に向かう圧力波は、第2狭窄部を通過しやすくなる一方、第2副室から主室に向かう圧力波は、第2狭窄部を通過しにくくなる。よって、共通液室に作用する圧力波は第2副室に集まりやすくなり、主室を介して互いに連通した複数の圧力室間におけるクロストークを効果的に抑制することが可能となる。また、第2副室における第2狭窄部近傍の流路の流路面積を第2狭窄部に向かって急激に減少させることで、なだらかに減少させた場合に比べて第2副室の容積を大きく確保することができ、圧力波の減衰効果を高めることが可能となる。
前記共通液室に面して弾性変形するダンパー壁をさらに備え、前記ダンパー壁は、前記主室、前記第1狭窄部及び前記第1副室に連続して面するように配置され、前記第1狭窄部は、前記共通液室を画定する壁面が部分的に突出することで形成されており、その突出部は前記ダンパー壁から離隔していてもよい。
前記構成によれば、第1狭窄部を形成する突出部がダンパー壁から離隔しているので、ダンパー壁の振動が突出部に干渉しない。よって、ダンパー壁を、主室、第1狭窄部及び第1副室に連続して面するように広く形成することができ、振動減衰効果を高めることが可能となる。
前記共通液室に面して弾性変形するダンパー壁をさらに備え、前記ダンパー壁は、前記主室、前記第2狭窄部及び前記第2副室に連続して面するように配置され、前記第2狭窄部は、前記共通液室を画定する壁面が部分的に突出することで形成されており、その突出部は前記ダンパー壁から離隔していてもよい。
前記構成によれば、第2狭窄部を形成する突出部がダンパー壁から離隔しているので、ダンパー壁の振動が突出部に干渉しない。よって、ダンパー壁を、主室、第2狭窄部及び第2副室に連続して面するように広く形成することができ、振動減衰効果を高めることが可能となる。
前記複数のノズルが形成されたノズル面に開口するダミーノズルと、前記第2副室から前記ダミーノズルまでを連通する排出流路とをさらに備え、前記排出流路の流路抵抗は、前記主室から前記ノズルまでの流路の流路抵抗よりも小であってもよい。
前記構成によれば、メンテナンス時などにおいて、第2副室内の液体を排出流路を介してダミーノズルから排出しやすくすることが可能となる。
前記共通液室を内側に形成する開口を有する第1のプレートと、前記複数の圧力室を内側に形成する複数の開口を有する第2のプレートと、前記複数のノズルを内側に形成する複数の開口を有する第3のプレートとを含む複数のプレートを積層して構成され、前記第1狭窄部及び/又は前記第2狭窄部は、前記第1のプレート又はその第1のプレートに隣接するプレートから前記共通液室を画定する壁面が部分的に突出することで形成されていてもよい。
前記構成によれば、複数のプレートを積層することで、第1及び第2狭窄部や第1及び第2副室を所定の大きさに正確に形成することができる。
前記第1のプレートは、それぞれ前記共通液室を内側に形成する開口を有する複数のプレートからなり、その複数のプレートの一部の壁面が部分的に突出することで前記第1狭窄部及び/又は前記第2狭窄部が形成され、残りのプレートの前記開口によって前記第1副室及び/又は前記第2副室と前記主室とが連通していてもよい。
前記構成によれば、簡素な構成でありながらも第1及び第2狭窄部を所定の大きさに正確に形成することができる。
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、主室における圧力波を効率良く減衰させることができ、共通液室を介して互いに連通した複数の圧力室間におけるクロストークを抑制することが可能となる。
以下、本発明に係る実施形態を図面を参照して説明する。なお、以下の説明ではインクジェットヘッドからインクを吐出する方向を下方とし、その反対側を上方とする。
(第1実施形態)
図1は本発明の第1実施形態に係るインクジェットヘッド10を有するインクジェットプリンタ1の概略斜視図である。図1に示すように、インクジェットプリンタ1は、筐体2に架設されたガイドロッド3を有し、そのガイドロッド3にキャリッジ4がスライド可能に支持されている。キャリッジ4の下部にはインクジェットヘッド10(液滴吐出装置)が設けられており、その下方で紙送りローラ5により搬送される記録用紙6に向けてインクジェットヘッド10からインクが吐出される構成となっている。キャリッジ4は、一対のプーリー7に巻き掛けられたタイミングベルト8に接合されており、タイミングベルト8はガイドロッド3の軸線方向と平行に配設されている。一方のプーリー7には正逆回転駆動するモータ9が設けられており、そのプーリー7が正逆回転駆動されることでタイミングベルト8が往復移動し、キャリッジ4に取り付けられたインクジェットヘッド10がガイドロッド3に沿って走査される。なお、以下の説明において、「走査方向」はキャリッジ4が走査される方向であり、「延在方向」は後述する共通液室40の長手方向(圧力室42の列方向)であって走査方向と直交する方向である。
図2は図1に示すインクジェットヘッド10の平面図である。図3は図2のIII−III線断面図である。図4は図3のIV−IV線断面図である。図5は図2のV−V線断面図である。図2及び図3に示すように、インクジェットヘッド10は、複数枚のプレートが積層された流路ユニット11と、その流路ユニット11の上面の一部に重ねて接着される圧電アクチュエータ12とを備えている。流路ユニット11は、下面に開口したノズル44から下向きにインク(液体)が吐出される構成となっている。圧電アクチュエータ12の上面には共通電極端子15と複数の個別電極端子14が形成されており、それら端子14,15がフレキシブルフラットケーブル(図示せず)の下面に露出した端子に導通接続されることで制御装置(図示せず)に電気的に接続される。また、流路ユニット11の上面において圧電アクチュエータ12により覆われていない箇所には、インクに混入した塵を除去するためのフィルタ16が液体流入口49(図4参照)を覆うように取り付けられている。
図3に示すように、流路ユニット11は、上から順に、圧力室プレート20、第1連通路プレート21、第2連通路プレート22、第3連通路プレート23、第1マニホールドプレート24、第2マニホールドプレート25、ダンパープレート26、カバープレート27及びノズルプレート28がそれぞれ接着積層された構成となっている。ノズルプレート28はポリイミド等の樹脂シートで、それ以外の各プレート20〜27は42%ニッケル合金鋼板(42合金)等の金属板であり、各々50〜150μm程度の肉厚を有している。各プレート20〜28には、電解エッチング、レーザ加工、プラズマジェット加工等により、流路を構成する開口又は凹部が形成されている。
図3乃至図5に示すように、圧力室プレート20は、長辺に沿って2列に並べられた多数の圧力室孔20aと、圧力室孔20aの列の一端側に設けられたダミー用長孔20bとを有し、圧力室層を構成している。圧力室孔20aは、平面視で走査方向の長軸を有する長円形状となっている。第1連通路プレート21は、圧力室孔20aの一端部に連通する接続孔21aと、圧力室孔20aの他端部に連通する流出用貫通孔21bと、ダミー用長孔20bの一端部に連通するダミー用連通孔21cと、ダミー用長孔20bの他端部に連通するダミー用貫通孔21dとを有している。
第2連通路プレート22は、接続孔21aに一端部が連通されて圧力室孔10aの長軸方向に沿って形成された細幅の長孔22aと、流出用貫通孔21bに連通する流出用貫通孔22bと、ダミー用連通孔21cに連通するダミー用連通孔22cと、ダミー用貫通孔21dに連通するダミー用貫通孔22dとを有している。第3連通路プレート23は、長孔22aの他端部に連通する連通孔23aと、流出用貫通孔22bに連通する流出用貫通孔23bと、ダミー用連通孔22cに連通するダミー用連通孔23cと、ダミー用貫通孔22dに連通するダミー用貫通孔23dとを有している。そして、前記した第1連通路プレート21、第2連通路プレート22及び第3連通路プレート23により連通路層が構成されている。
第1及び第2マニホールドプレート24,25は、圧力室孔20aの各列の下方に対応してその列方向に延在する第1及び第2マニホールド孔24a,25aを有している。両マニホールド孔24a,25aは、平面形状において略同一であり、互いに連通している。第1マニホールドプレート孔24aは、上面において圧力室孔20aにそれぞれ接続孔21a、長孔22a及び連通孔23aを介して連通する。また、第1及び第2マニホールドプレート24,25は、流出用貫通孔23bに連通する流出用貫通孔24b,25bと、ダミー用貫通孔23dに連通するダミー用貫通孔24c,25cとを上下に有している。マニホールド孔24aの延在方向の一端部(図4における下方側の端部)は、圧力室プレート20、第1〜第3連通路プレート21〜23を上下に貫通する液体流入口49と連通している。図4に示すように、マニホールド孔24a,25aの延在方向両端近傍には、そのマニホールド孔24a,25aの輪郭を形成する前記延在方向にのびる壁面からそれと対向する壁面に向かって突出する一対の突出部24e,24f,25e,25fがそれぞれ設けられている。両端近傍の一対の突出部24e,24f,25e,25fは、互いに反対側の壁面から互い違いの向きに突出し、対向する壁面と隙間をあけている。
ダンパープレート26は、マニホールド孔25aとは反対側から凹部を形成することで薄肉化されたダンパー壁26aと、流出用貫通孔25bに連通する流出用貫通孔26bと、ダミー用貫通孔25cに連通するダミー用貫通孔26dとを有し、ダンパー層を構成している。即ち、ダンパー層は、ダンパー壁26aを境にマニホールド孔25aの反対側に形成された空隙部26cを有している。図4に示すように、ダンパー壁26aは、第1及び第2マニホールドプレート24,25の延在方向一端側の突出部24e,25eと、延在方向他端側の突出部24f,25fとの間の領域に設けられている。
カバープレート27は、流出用貫通孔26bに連通する流出用貫通孔27aと、ダミー用貫通孔26dに連通するダミー用貫通孔27bとを有している。ノズルプレート28は、流出用貫通孔27aに連通して下方に向けて縮径するノズル孔28aと、ダミー用貫通孔27bに連通するダミーノズル孔28bとを有している。ノズル孔28aは圧力室孔20aと対応して列をなし、ダミーノズル孔28bは、その列方向の一端に位置している。
次に、流路ユニット11内におけるインクの流路について説明する。図3及び図4に示すように、マニホールド孔24a,25aの上下開口が第3連通路プレート23とダンパープレート26とで閉鎖されることで、共通液室40が形成されている。この共通液室40は、液体供給口49に連通している。共通液室40は、後述する圧力室42に平面視で重なるように各圧力室42の列方向に向けて延在している。
図4に示すように、共通液室40は、延在方向と直交する断面の流路面積が実質的に一定である主室40aを有しており、その主室40aの上面には複数の圧力室42へ連通する後述する連通口41aが開口している。この主室40aの延在方向の一端側(図4の下方側)には、マニホールド孔24a,25aの突出部24f,25fとそれと対向する壁面との間に第1狭窄部40bが形成されている。第1狭窄部40bにおける、マニホールド孔の延在方向と直交する断面の流路面積は、主室40aのそれよりも小さい。この第1狭窄部40bを挟んで主室40aと反対側、すなわちマニホールド孔24a,25aの延在方向の一端は、第1副室40cとして形成されている。第1副室40cにおける、マニホールド孔の延在方向と直交する断面の流路面積は、第1狭窄部40bのそれよりも大きい。第1副室40cは第1狭窄部40bを介して主室40aと連通している。なお、液体流入口49はこの第1副室40cに連通している。
また、主室40aの延在方向の他端側(図4の上方側)には、マニホールド孔24a,25aの突出部24e,25eとそれと対向する壁面との間に第2狭窄部40dが形成されている。第2狭窄部40dにおける、マニホールド孔の延在方向と直交する断面の流路面積が主室40aのそれよりも小さい。この第2狭窄部40dを挟んで主室40aと反対側、すなわちマニホールド孔24a,25aの延在方向の他端は、第2副室40eとして形成されている。第2副室40eにおける、マニホールド孔の延在方向と直交する断面の流路面積は、第2狭窄部40dのそれよりも大きい。第2副室40eは第2狭窄部40dを介して主室40aと連通している。なお、第2副室40eは平面視で略四角形状であり、その隅部分は曲面になっている。
主室40aにおける第1狭窄部40b近傍の流路は、その流路面積が第1狭窄部40bに近づくに従い徐々に狭まるようにテーパ状に形成されている。かつ、第1副室40cにおける第1狭窄部40b近傍の流路は、その流路面積が第1狭窄部40bに近づくに従い徐々に狭まるようにテーパ状に形成されている。即ち、第1及び第2マニホールドプレート24,25のマニホールド孔24a,25aの突出部24f,25fは、突出方向に向けて先細り形状に形成されており、その突出端は滑らかな曲面となっている。
主室40aにおける第2狭窄部40d近傍の流路は、その流路面積が第2狭窄部40dに近づくに従い徐々に狭まるようにテーパ状に形成されている。つまり、第1及び第2マニホールドプレート24,25のマニホールド孔24a,25aの突出部24e,25eは、主室40aに面する壁面が延在方向に対して傾斜している。かつ、第2副室40eにおける第2狭窄部40d近傍の流路の流路面積は、主室における第2狭窄部40d近傍の流路の流路面積よりも、第2狭窄部40dに向かって急激に減少するように形成されている。具体的には、第1及び第2マニホールドプレート24,25のマニホールド孔24a,25aの突出部24e,25eは、その第2副室40eに面する壁面が延在方向と略直交している(走査方向と略平行である)。
図3及び図4に示すように、共通液室40の下面は、平面視で主室40aと略同一形状のダンパー壁26aにより形成されている。ダンパー壁26aを境に共通液室40とは反対側に位置する空隙部26cは、その下側がカバープレート27により閉鎖されている。ダンパー壁26aは、主室40aに対応する領域に設けられており、第1及び第2狭窄部40b,40dと第1及び第2副室40c,40eとに対応する領域には設けられていない。
共通液室40は、クランク状の連通路41を介して上方にある圧力室42の一端部に連通している。連通路41は、第1連通路プレート21の接続孔21a、第2連通路プレート22の長孔22a及び第3連通路プレート23の連通孔23aにより形成されている。連通路41には、細幅の長孔22aにより、後述する流出路43に比べて大幅に流路面積が小さく流路抵抗が大となる絞り部41bが形成されている。また、連通路41には、接続孔21aにより、絞り部41bと圧力室42との間に接続口41cが形成されている。また、連通路41には、連通孔23aにより、絞り部41bと共通液室40との間に接続口41cよりも小径な連通口41aが形成されている。
圧力室42は、圧力室孔20aの上下開口が圧電アクチュエータ12及び第1連通路プレート21で閉鎖されることで形成されている。圧力室42の他端部には流出路43が連通している。流出路43は、流出用貫通孔21b,22b,23b,24b,25b,26b,27aにより形成され、ノズル44に連通している。ノズル44は、ノズルプレート28のノズル孔28aにより形成されている。
図4及び図5に示すように、共通液室40の第2副室40eは、ダミー用連通路45を介して上方にあるダミー用連通室46の一端部に連通している。ダミー用連通路45は、第1〜第3連通路プレート21,22,23のダミー用連通孔21c,22c,23cにより形成されている。ダミー用連通室46は、ダミー用長孔20bの上下開口が圧電アクチュエータ12及び第1連通路プレート21で閉鎖されることで形成されている。ダミー用連通室46の他端部にはダミー用流出路47が連通している。ダミー用流出路47は、ダミー用貫通孔21d,22d,23d,24c,25c,26d,27bにより形成され、ダミーノズル48に連通している。ダミーノズル48は、ノズルプレート28のダミーノズル孔28bにより形成されている。このように、ダミー用連通路45、ダミー用連通室46及びダミー用流出路47により、第2副室40eからダミーノズル48までを連通する排出流路50が構成されている。この排出流路50は、その全長にわたって前述した絞り部41bよりも流路面積が大きくなるように構成されている。よって、排出流路50の流路抵抗は、主室40aからノズル44までの流路の流路抵抗よりも小となっている。
図3に示すように、圧電アクチュエータ12は、1枚の厚さが略30μm程度のチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)のセラミックス材料からなる多数の圧電シート30〜33と、絶縁性を有するトップシート34とが積層されている。各圧電シート30〜33のうち最下層の圧電シート30から上方へ数えて奇数番目の圧電シート30,32の上面には、多数の圧力室42に対応して連続配置された共通電極35が印刷形成されている。最下層の圧電シート30から上方へ数えて偶数番目の圧電シート31,33の上面には、各圧力室42の夫々に対応するよう配置された多数の個別電極36が印刷形成されている。また、共通電極35は各圧電シート30〜33及びトップシート34のスルーホール(図示せず)に設けた中継配線(図示せず)を介して最上層のトップシート34の上面の共通電極端子15(図1参照)に導通されている。さらに、個別電極36は各圧電シート30〜33及びトップシート34の複数のスルーホール(図示せず)に設けた中継配線(図示せず)を介して最上層のトップシート34の上面の複数の個別電極端子14(図1参照)に夫々導通されている。
次に、インクジェットヘッドの動作について説明する。図3に示すように、圧電アクチュエータ12の個別電極36に選択的に電圧が印加されて共通電極35との間に電位差が生じることで、圧電シート30〜33の各電極35,36間に位置する活性部に電界が作用して積層方向の歪み変形が発生する。この活性部の変形により、ある圧力室42内のインクに圧力が付与されると、該インクが流出路43を通ってノズル44より吐出される。その際、圧力室42に作用した圧力波は、ノズル44へ向かう前進成分だけでなく、共通液室40の主室40aへ向かう後退成分を有している。この圧力波の後退成分は、絞り部41bによりある程度は遮断されるが、一部が共通液室40の主室40aに伝播することとなる。共通液室40の主室40aに伝播した圧力波の後退成分は、薄肉のダンパー壁26aが弾性変形することである程度吸収される。
さらに、第1及び第2狭窄部40b,40dの流路面積が主室40aの流路面積よりも小さいため、圧力波の後退成分の一部は、第1及び第2狭窄部40b,40dと主室40aとの境界において反射して主室40aに戻るとともに、その残りは第1及び第2狭窄部40b,40dを通過して第1及び第2副室40c,40eまで伝播することとなる。
また、第1及び第2副室40c,40eの流路面積は、第1及び第2狭窄部40b,40dの流路面積よりも大きいため、第1及び第2副室40c,40eに伝播して第1及び第2副室40c,40e内で反射して第1及び第2狭窄部40b,40dに戻る圧力波は、その一部は第1及び第2副室40c,40eと第1及び第2狭窄部40b,40dとの境界において反射して第1及び第2副室40c,40eに戻るとともに、その残りは第1及び第2狭窄部40b,40dを通過して主室40aまで伝播することとなる。即ち、圧力波の一部が主室40aの延在方向の両側にある第1及び第2狭窄部40b,40dにおいて反射し、その残りが第1及び第2狭窄部40b,40dを通過するということが繰り返されることとなる。したがって、主室40aにおける圧力波を効率良く減衰させることができ、圧力室42で発生した圧力波の後退成分が共通液室40を介して他の隣接する圧力室42に伝播する所謂クロストークが効果的に抑制されることとなる。
さらに、主室40aにおける第1及び第2狭窄部40b,40d近傍の流路はテーパ状に形成されているので、主室40aから第1及び第2副室40c,40eに向かう圧力波が、そのテーパ状流路によってスムーズに第1及び第2狭窄部40b,40dに導かれ、主室40aにおける圧力波の局所的な高まりを防ぐことができる。
また、主室40aにおける第1及び第2狭窄部40b,40d近傍の流路と、第1副室40cにおける第1狭窄部40b近傍の流路とは、その流路面積が第1及び第2狭窄部40b,40dに近づくに従い徐々に狭まるようにテーパ状に形成されているので、インク流入口49から空の共通液室40にインクを供給する際などに、共通液室40内におけるインクの流れがスムーズになり、共通液室40内で空気溜まりが発生することも抑制できる。
また、第2副室40eにおける第2狭窄部40d近傍の流路の流路面積は、主室40aにおける第2狭窄部40d近傍の流路の流路面積よりも、第2狭窄部40dに向かって急激に減少しているので、主室40aから第2副室40eに向かう圧力波は、第2狭窄部40dを通過しやすくなる一方、第2副室40eから主室40aに向かう圧力波は、第2狭窄部40dを通過しにくくなる。よって、共通液室40に作用する圧力波は第2副室40eに集まりやすくなり、主室40aを介して互いに連通した複数の圧力室42間におけるクロストークを効果的に抑制することが可能となる。さらに、第2副室40eにおける第2狭窄部40d近傍の流路の流路面積を第2狭窄部40dに向かって急激に減少させることで、なだらかに減少させた場合に比べて第2副室40eの平面視における面積を大きく確保することができ、圧力波の減衰効果を高めることが可能となる。
また、メンテナンス時のいわゆるパージ動作によりノズル44及びダミーノズル48に公知の吸引キャップを被せ、外部から負圧吸引した場合に、主室40aからノズル44までの流路の流路抵抗よりも、第2副室40eからダミーノズル48までの排出流路50の流路抵抗の方が小さいので、主室40a、第1及び第2副室40c,40e内に滞留した気泡をインクとともにダミーノズル48から排出しやすくすることができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明する。図6は本発明の第2実施形態に係るインクジェットヘッド60の断面図であって図3に相当するものである。図7は図6のVII−VII線断面図である。図8は図7のVIII−VIII線断面図である。第1実施形態との相違点は、第2マニホールドプレート62のマニホールド孔62aの形状を変更し、ダンパー壁63aの平面視における面積を大きくしている点である。なお、第1実施形態と共通する部分については同一符号を付して説明を省略している。
図6乃至図8に示すように、第2実施形態のインクジェットヘッド60の流路ユニット61の第2マニホールドプレート62は、第1マニホールドプレート24のマニホールド孔24aに連通するマニホールド孔62aと、流出用貫通孔24bに連通する流出用貫通孔62bとを有している。第2マニホールドプレート62のマニホールド孔62aの平面形状は、第1マニホールドプレート24のマニホールド孔24aとは相違する。具体的には、第2マニホールドプレート62のマニホールド孔62aには、第1マニホールドプレート24における突出部24e,24fに相当するものが存在せず、マニホールド孔62aの延在方向に直交する幅が略一定となっている。即ち、第2マニホールドプレート62のマニホールド孔62aにおいては、主室64aから第1及び第2狭窄部64b,64dを介して第1及び第2副室64c,64eに至る流路の幅が略一定となっている。この第2マニホールドプレート62のマニホールド孔62aの幅は、第1マニホールドプレート24のマニホールド孔24aの突出部24e,24f以外の箇所の幅と略同一である。
第2マニホールド孔62aにおける、突出部24e,24fとダンパープレート63との間は、狭窄部64b,64dとして機能する。従ってこの狭窄部の大きさ、第1及び第2副室64c,64eの深さを制御するには、第1及び第2マニホールドプレート24,62の厚さを変更する。この場合、突出部24e,24fは、対向する両壁面間を連結するように形成してもよい。また、第1及び第2マニホールドプレート24,62の上下位置を入れ替えてもよい。
ダンパープレート63は、マニホールド孔62aとは反対側から凹部を形成することで薄肉化されたダンパー壁63aと、流出用貫通孔62bに連通する流出用貫通孔63bとを有し、ダンパー層を構成している。ダンパー壁63aは、第2マニホールドプレート62のマニホールド孔62aに対応する領域全体にわたって設けられている。第1マニホールドプレート24のマニホールド孔24aに設けられた突出部24e,24fは、ダンパー壁63aから上下方向に離隔している。なお、他の構成は第1実施形態と同様であるため説明を省略する。以上のような構成によれば、第1及び第2狭窄部64b,64dを形成するための突出部24e,24fがダンパー壁63aから離れていることで、ダンパー壁63aの振動が突出部24e,24fに干渉しない。よって、ダンパー壁63aを、主室64aと、第1及び第2狭窄部64b,64dと、第1及び第2副室64c,64eとに連続して面するように大面積で形成することができる。その結果、インクジェットヘッド60が高密度化されてもダンパー壁63aの振動吸収性能が十分に確保され、クロストークの防止性能が更に向上する。
なお、第1及び第2実施形態において、マニホールド孔の延在方向一端側ではダンパープレートと離れた側のマニホールドプレートにのみ突出部を設け、他端側ではダンパープレートと接する側のマニホールドプレートにのみ突出部を設けるようにしても差し支えない。この場合、ダンパー壁は、ダンパープレートと離れている突出部がある側の副室と主室とにわたって設けられる。例えば、ダンパー壁は、主室、第1狭窄部及び第1副室に連続して面して設けられたり、または、主室、第2狭窄部及び第2副室に連続して面して設けられる。
また、第1及び第2実施形態において、マニホールド孔の突出部は、マニホールド孔の上側に接する第1連通路プレート21、または下側に接するダンパープレート26から突出して設けられてもよい。狭窄部及び副室で圧力波を減衰できる場合には、ダンパープレートは省略することができる。
なお、前述した各実施形態は本発明をインクジェットヘッドに適用したものであるが、インク以外の液体、例えば着色液を吐出して液晶表示装置のカラーフィルタを製造する装置、導電液を吐出して電気配線を形成する装置などに使用する液滴吐出装置に適用してもよい。また、圧力発生手段として圧電アクチュエータを用いたが、静電気により変位するアクチュエータなどを用いることもできる。
以上のように、本発明に係る液滴吐出装置は、クロストークを効果的に抑制することができる優れた効果を有し、インクジェットヘッド等に適用すると有益である。
本発明の第1実施形態に係るインクジェットヘッドを有するインクジェットプリンタの概略斜視図である。 図1に示すインクジェットヘッドの平面図である。 図2のIII−III線断面図である。 図3のIV−IV線断面図である。 図2のV−V線断面図である。 本発明の第2実施形態に係るインクジェットヘッドの断面図であって図3に相当するものである。 図5のVII−VII線断面図である。 図6のVIII−VIII線断面図である。
符号の説明
1 インクジェットプリンタ
10,60 インクジェットヘッド(液滴吐出装置)
11,61 流路ユニット
12 圧電アクチュエータ(圧力発生手段)
20 圧力室プレート(第2のプレート)
24 第1マニホールドプレート(第1のプレート)
25,62 第2マニホールドプレート(第1のプレート)
24e,24f,25e,25f 突出部
26a,63a ダンパー壁
28 ノズルプレート(第3のプレート)
40 共通液室
40a,64a 主室
40b,64b 第1狭窄部
40c,64c 第1副室
40d,64d 第2狭窄部
40e,64e 第2副室
41a 連通口
42 圧力室
44 ノズル
48 ダミーノズル
49 液体流入口
50 排出流路

Claims (10)

  1. 一方向に向けて延在配置されて液体流入口から液体の供給を受ける共通液室と、前記共通液室に沿って配列されて前記共通液室に連通する複数の圧力室と、前記複数の圧力室にそれぞれ連通する複数のノズルと、前記圧力室内の液体に吐出圧力を与える圧力発生手段とを備え、
    前記共通液室が、
    前記複数の圧力室との連通口が配置され、前記延在方向と直交する断面の流路面積が実質的に一定である主室と、
    前記主室の前記延在方向の一端側に形成され、前記延在方向と直交する断面の流路面積が前記主室よりも小さい第1狭窄部と、
    前記第1狭窄部を介して前記主室と連通し、前記延在方向と直交する断面の流路面積が前記第1狭窄部よりも大きい第1副室と、
    前記主室の前記延在方向の他端側に形成され、前記延在方向と直交する断面の流路面積が前記主室よりも小さい第2狭窄部と、
    前記第2狭窄部を介して前記主室と連通し、前記延在方向と直交する断面の流路面積が前記第2狭窄部よりも大きい第2副室と
    を有していることを特徴とする液滴吐出装置。
  2. 前記主室における前記第1狭窄部近傍の流路は、その流路面積が前記第1狭窄部に近づくに従い徐々に狭まるようにテーパ状に形成されている請求項1に記載の液滴吐出装置。
  3. 前記液体流入口は前記第1副室に連通しており、
    前記第1副室における前記第1狭窄部近傍の流路は、その流路面積が前記第1狭窄部に近づくに従い徐々に狭まるようにテーパ状に形成されている請求項1又は2に記載の液滴吐出装置。
  4. 前記主室における前記第2狭窄部近傍の流路は、その流路面積が前記第2狭窄部に近づくに従い徐々に狭まるようにテーパ状に形成されている請求項1乃至3のいずれかに記載の液滴吐出装置。
  5. 前記第2副室における前記第2狭窄部近傍の流路の流路面積は、前記主室における前記第2狭窄部近傍の流路の流路面積よりも、前記第2狭窄部に向かって急激に減少する請求項1乃至4のいずれかに記載の液滴吐出装置。
  6. 前記共通液室に面して弾性変形するダンパー壁をさらに備え、
    前記ダンパー壁は、前記主室、前記第1狭窄部及び前記第1副室に連続して面するように配置され、
    前記第1狭窄部は、前記共通液室を画定する壁面が部分的に突出することで形成されており、その突出部は前記ダンパー壁から離隔している請求項1乃至5のいずれかに記載の液滴吐出装置。
  7. 前記共通液室に面して弾性変形するダンパー壁をさらに備え、
    前記ダンパー壁は、前記主室、前記第2狭窄部及び前記第2副室に連続して面するように配置され、
    前記第2狭窄部は、前記共通液室を画定する壁面が部分的に突出することで形成されており、その突出部は前記ダンパー壁から離隔している請求項1乃至6のいずれかに記載の液滴吐出装置。
  8. 前記複数のノズルが形成されたノズル面に開口するダミーノズルと、前記第2副室から前記ダミーノズルまでを連通する排出流路とをさらに備え、
    前記排出流路の流路抵抗は、前記主室から前記ノズルまでの流路の流路抵抗よりも小である請求項1乃至7に記載の液滴吐出装置。
  9. 前記共通液室を内側に形成する開口を有する第1のプレートと、前記複数の圧力室を内側に形成する複数の開口を有する第2のプレートと、前記複数のノズルを内側に形成する複数の開口を有する第3のプレートとを含む複数のプレートを積層して構成され、
    前記第1狭窄部及び/又は前記第2狭窄部は、前記第1のプレート又はその第1のプレートに隣接するプレートから前記共通液室を画定する壁面が部分的に突出することで形成されている請求項1乃至8のいずれかに記載の液滴吐出装置。
  10. 前記第1のプレートは、それぞれ前記共通液室を内側に形成する開口を有する複数のプレートからなり、その複数のプレートの一部の壁面が部分的に突出することで前記第1狭窄部及び/又は前記第2狭窄部が形成され、残りのプレートの前記開口によって前記第1副室及び/又は前記第2副室と前記主室とが連通している請求項9に記載の液滴吐出装置。
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