JP2008228575A - 光学活性なtrans体含窒素環状β−ヒドロキシエステルの製造方法 - Google Patents

光学活性なtrans体含窒素環状β−ヒドロキシエステルの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】医薬品や農薬等の中間体として有用な光学活性なtrans体含窒素環状β−ヒドロキシエステル類を、安価に入手可能な含窒素環状β−ケトエステル類から効率よく製造する方法を提供する。
【解決手段】含窒素環状β−ケトエステル類に、該化合物を不斉還元する能力を有する微生物、その処理物、酵素、または該酵素を産生する能力を有する形質転換体及びその処理物を作用させて還元することにより、光学活性なtrans体含窒素環状β−ヒドロキシエステル類を製造する方法。
【選択図】なし

Description

光学活性なtrans体含窒素環状β−ヒドロキシエステルの製造法に関する。光学活性なtrans体含窒素環状β−ヒドロキシエステルは、医薬品、農薬等の合成原料及び中間体として有用な化合物である。
本発明の化合物に類似する物質の製造法としては、従来、以下の様な方法が知られている。
例えば、1−置換−4−ヒドロキシピロリジン−3−カルボン酸エステルの製造法としては、
(1)水素化ホウ素リチウムによって1−ベンジル−4−ピロリジノン−3−カルボン酸エチルエステルを1−ベンジル−4−ヒドロキシピロリジン−3−カルボン酸エチルエステルに還元する方法(非特許文献1)、
(2)ラセミ体のtrans−1−ベンジル−4−ヒドロキシピロリジン−3−カルボン酸エチルエステルをNovozyme435リパーゼによって光学分割し、光学活性なtrans−1−ベンジル−4−ヒドロキシピロリジン−3−カルボン酸エチルエステルを得る方法(特許文献1)、
がある。しかしながら、(1)の方法では生成物がcis体とtrans体の混合物であり、しかも得られるtrans体はラセミ体である。また、(2)の方法では、原料であるラセミ体trans−1−置換−4−ヒドロキシピロリジン−3−カルボン酸エステルを煩雑な操作により合成する必要があり、かつリパーゼを用いた光学分割反応であるため、収率は最高でも50%である。
また、1−置換−4−ヒドロキシピペリジン−3−カルボン酸エステルの製造法としては、
(3)パン酵母の作用によって1−置換−4−ピペリジノン−3−カルボン酸エステルを光学活性なcis−1−置換−4−ヒドロキシピペリジン−3−カルボン酸エステルへ立体選択的に還元する方法(非特許文献2、3、4)、
(4)豚肝臓リパーゼの作用によってラセミ体のtrans−N−置換−4−ベンゾイロキシピペリジン−3−カルボン酸メチルエステルを光学分割し、光学活性なtrans−N−置換−4−ヒドロキシピペリジン−3−カルボン酸メチルエステルを得る方法(非特許文献5)、
(5)リパーゼの作用によってラセミ体のtrans−1−Boc−4−ヒドロキシピペリジン−3−カルボン酸エチルエステルを光学分割し、光学活性なtrans−1−Boc−4−ヒドロキシピペリジン−3−カルボン酸エチルエステルを得る方法(非特許文献6)、
が知られている。
しかしながら、(3)の方法で得られる含窒素環状β−ヒドロキシエステルの95%以上はcis体である。また、(4)及び(5)の方法では、原料であるラセミ体trans−1−置換−4−ピペリジノン−3−カルボン酸エステルを煩雑な操作により合成する必要があり、かつリパーゼを用いた光学分割反応であるため、収率は最高でも50%である。
このように、不斉触媒を用いた還元反応による光学活性なtrans−1−置換−4−ヒドロキシピロリジン−3−カルボン酸エステル及びtrans−1−置換−4−ヒドロキシピペリジン−3−カルボン酸エステルの製造法は報告されていない。
国際公報 第2005/033076号 パンフレット J.Org.Chem,30,740(1965) Helvetica.Chimica.Acta,70,1605(1987) Tetrahedron:Asymmetry,4,625(1993) J.Chem.Soc.Perkin.Trans1,3673(1998) Tetrahedron:Asymmetry,11,4397(2000) Tetrahedron:Asymmetry,15,3281(2004)
本発明の課題は、医薬品の中間体として有用な光学活性なtrans体含窒素環状β−ヒドロキシエステルを安価で入手容易な原料から簡便に製造できる方法を提供することにある。
本発明者らは、光学活性なtrans体含窒素環状β−ヒドロキシエステルの効率的な製造法を開発すべく検討を重ねた結果、光学活性なtrans体含窒素環状β−ケトエステルのカルボニル基のみを立体選択的に還元して、光学活性なtrans体含窒素環状β−ヒドロキシエステル類に変換する方法を発見し、本発明を完成するに至った。
本発明は、以下の1又は複数の特徴を有する。
即ち、本発明は、一般式(1);
Figure 2008228575
(式中、Rは直鎖もしくは分岐鎖状のアルキル基を表す。Rはアミノ基の保護基を表す。mは1もしくは2を表す。)で表される含窒素環状β−ケトエステルもしくはその塩を不斉還元反応により、一般式(2);
Figure 2008228575
(式中、R 及びmは前記と同じ。)もしくは、一般式(3);
Figure 2008228575
(式中、R 及びmは前記と同じ。)で表される光学活性なtrans体含窒素環状β−ヒドロキシエステルのいずれかに変換することを特徴とする、前記式(2)及び(3)で表される光学活性なtrans体含窒素環状β−ヒドロキシエステルの製造方法である。
好ましくは、前記触媒としてカルボニル基を立体選択的に還元する能力を有する酵素源を作用させることを特徴とする上記製造方法である。
更に好ましくは、前記化合物が1−置換−4−ヒドロキシピロリジン−3−カルボン酸エステルもしくは1−置換−4−ヒドロキシピペリジン−3−カルボン酸エステルであり、前記酵素源が、キャンディダ(Candida)属、クルイベロマイセス(Kluyveromyces)属、リポマイセス(Lipomyces)属、ロドトルーラ(Rhodotorula)属、サッカロマイセス(Saccharomyces)属、トリコスポロン(Trichosporon)属、ブレブンディモナス(Brevundimonas)属、セルロモナス(Cellulomonas)属、デボシア(Devosia属)、ミクロコッカス(Micrococcus)属、セラチア(Serratia)属、スフィンゴバクテリウム属(Sphingobacterium)属からなる群より選ばれた微生物由来のものである製造方法である。
別の好ましい実施態様としては、酸化型ニコチンアミド・アデニンジヌクレオチド(以降NADと省略する)及び/または酸化型ニコチンアミド・アデニンジヌクレオチドりん酸(以降NADPと省略する)をそれぞれの還元型へ還元する酵素と、該還元のための基質を、共存させることを特徴とする上記製造方法である。
本発明によって、医薬品及び農薬等の合成原料及び中間体として有用な光学活性なtrans体含窒素環状β−ヒドロキシエステルの効率的かつ工業的な製造方法が提供される。
以下、本発明について詳述する。
本発明の不斉還元反応の基質となる含窒素環状β−ケトエステル類は一般式(1);
Figure 2008228575
(式中、Rは直鎖もしくは分岐鎖状のアルキル基を表す。Rはアミノ基の保護基を表す。mは1もしくは2を表す。)で表される含窒素環状β−ケトエステルもしくはその塩である。前記一般式(1)の環状部分はm=1の5員環もしくはm=2の6員環である。
前記一般式(1)のRは、直鎖もしくは分岐鎖状の炭素数1〜10のアルキル基が好ましい。
さらに好ましくは前記一般式(1)のRがメチル基もしくはエチル基である。
また、前記一般式(1)のRは一般的なアミノ基の保護基であることが好ましい。例えば、「PROTECTIVE GROUPS IN ORGANIC SYNTHESIS」(JOHN WILEY & SONS,INC.)に記載の保護基がある。すなわちt−ブトキシカルボニル基、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、2,2,2−トリクロロエトキシカルボニル基、ベンジルオキシカルボニル基、パラメトキシベンジルオキシカルボニル基、パラニトロベンジルオキシカルボニル基、ホルミル基、アセチル基、プロパノイル基、t−ブチロイル基、メトキシアセチル基、フルオロアセチル基、ジフルオロアセチル基、トリフルオロアセチル基、クロロアセチル基、ピバロイル基、ベンゾイル基、ベンジル基、α−メチルベンジル基、トリチル基、ベンズヒドリル基、パラニトロベンジル基およびパラメトキシベンジル基からなる群より選ばれた保護基である。
さらに好ましくは前記一般式(1)のRがベンジル基である。
前記式(1)で表される化合物の一例としては、1−ベンジル−4−ピロリジノン−3−カルボン酸メチルエステルや1−ベンジル−4−ピペリジノン−3―カルボン酸エチルエステルなどが挙げられる。
本発明においては、触媒を用いて、上記一般式(1)で表される化合物のカルボニル基を不斉還元し、一般式(2):
Figure 2008228575
(式中、R 及びmは前記と同じ。)もしくは、一般式(3);
Figure 2008228575
(式中、R 及びmは前記と同じ。)で表される光学活性なtrans体含窒素環状β−ヒドロキシエステルに変換する。
前記触媒としてはカルボニル基を立体選択的に還元する酵素であることが好ましい。
また、上記一般式(2)及び(3)は具体的には、trans−1−ベンジル−4−ヒドロキシピロリジン−3−カルボン酸メチルエステルやtrans−1−ベンジル−4−ヒドロキシピペリジン−3―カルボン酸エチルエステルに相当する。
なお、ここでいう「光学活性」とは、考えられる各種光学異性体のうち、ひとつの光学異性体の光学純度が高いことをいう。
本発明において前記一般式(2)あるいは(3)で表される光学活性なtrans体含窒素環状β−ヒドロキシエステルにおいては、光学純度は50%e.e.以上が好ましく、より好ましくは90%e.e.以上、さらに好ましくは99%e.e.以上である。
また、不斉還元によって生成する含窒素環状β−ヒドロキシエステルのtrans体比は20%以上が好ましく、より好ましくは50%以上、さらに好ましくは90%以上である。
なお、trans体比は高速液体クロマトグラフィーなどで含窒素環状β−ヒドロキシエステルを分析し、「trans体のピーク面積÷(trans体のピーク面積+cis体のピーク面積)×100」で求めることができる。
また、光学純度は下記式より求めた。

trans体の内、一般式(2)で示される光学異性体が主生成物である場合:
(一般式(2)で示される光学異性体の光学純度(%e.e.)={(一般式(2)のピーク面積)−(一般式(3)のピーク面積)}÷{(一般式(2)のピーク面積)+(一般式(3)のピーク面積)}×100

trans体の内、一般式(3)で示される光学異性体が主生成物である場合:
(一般式(3)で示される光学異性体の光学純度(%e.e.)={(一般式(3)のピーク面積)−(一般式(2)のピーク面積)}÷{(一般式(2)のピーク面積)+(一般式(3)のピーク面積)}×100

本発明で使用される酵素源は、上記含窒素環状β−ケトエステル類を光学活性なtrans体含窒素環状β−ヒドロキシエステル類に不斉還元する能力を有する微生物由来のものを用いることが出来る。
ここでいう「微生物由来のもの」としては、該微生物の菌体そのもの、微生物の培養液、あるいは菌体処理物、または該微生物から得られる酵素であってもよいし、さらには該微生物由来の上記還元活性を有する酵素をコードするDNAが導入された形質転換体も含む。
上記微生物の菌体処理物としては特に限定されず、例えば、アセトンや五酸化二リンによる脱水処理またはデシケーターや扇風機を利用した乾燥によって得られる乾燥菌体、界面活性剤処理物、溶菌酵素処理物、固定化菌体または菌体を破砕した無細胞抽出標品などをあげることができる。更に、培養物より不斉還元反応を触媒する酵素を精製し、これを使用してもよい。
これらを単独で用いても、2種以上組み合わせて用いても良い。また、これら酵素源は周知の方法で固定化して用いても構わない。
含窒素環状β−ケトエステル類を光学活性なtrans体含窒素環状β−ヒドロキシエステル類に不斉還元する能力を有する微生物は、以下に説明する方法によって見いだすことができる。
例えば、以下のようにして行う。グルコース40g、酵母エキス3g、リン酸水素二アンモニウム6.5g、リン酸二水素カリウム1g、硫酸マグネシウム七水和物0.8g、硫酸亜鉛七水和物60mg、硫酸鉄七水和物90mg、硫酸銅五水和物5mg、硫酸マンガン四水和物10mg、塩化ナトリウム100mg(いずれも1L当たり)の組成からなる液体培地(pH7)5mlを試験管に入れて殺菌後、無菌的に微生物を接種し、30℃で2〜3日間振とう培養する。
その後、菌体を遠心分離により集め、グルコース2〜10%を含んだリン酸緩衝液1〜5mlに懸濁し、あらかじめ1−ベンジル−4−ピロリジノン−3−カルボン酸メチルエステルを2.5〜25mgいれた試験管に加えて、2〜3日間30℃で振とうする。この際、遠心分離により得た菌体をデシケーター中またはアセトンにより乾燥したものを用いることもできる。更に、これら微生物もしくはその処理物と含窒素環状β−ケトエステル類を反応させる際に、NAD及び/またはNADPと、グルコース脱水素酵素及びグルコース、もしくはギ酸脱水素酵素及びギ酸、を添加してもよい。また、反応系に有機溶媒を共存させてもかまわない。
変換反応ののち適当な有機溶媒で抽出を行ない、生成する1−ベンジル−4−ヒドロキシピロリジン−3−カルボン酸メチルエステルを高速液体クロマトグラフィーなどにより分析する。
本発明に使用しうる微生物としては、含窒素環状β−ケトエステル類をtrans体含窒素環状β−ヒドロキシエステル類に不斉還元する能力を有する微生物であればいずれも使用しうるが、例えば、キャンディダ(Candida)属、クルイベロマイセス(Kluyveromyces)属、リポマイセス(Lipomyces)属、ロドトルーラ(Rhodotorula)属、サッカロマイセス(Saccharomyces)属、トリコスポロン(Trichosporon)属、ブレブンディモナス(Brevundimonas)属、セルロモナス(Cellulomonas)属、デボシア(Devosia属)、ミクロコッカス(Micrococcus)属、セラチア(Serratia)属、スフィンゴバクテリウム属(Sphingobacterium)属に属する微生物等が挙げられる。
特に、絶対立体配置が一般式(2)であるtrans体含窒素環状β−ヒドロキシエステル類に変換しようとする場合には、キャンディダ(Candida)属、リポマイセス(Lipomyces)属、ロドトルーラ(Rhodotorula)属、トリコスポロン(Trichosporon)属、ブレブンディモナス(Brevundimonas)属、セルロモナス(Cellulomonas)属、デボシア(Devosia属)、セラチア(Serratia)属、スフィンゴバクテリウム属(Sphingobacterium)属に属する微生物が好ましい。更に好ましくは、キャンディダ・マグノリエ(Candida magnoliae)、キャンディダ・パラプシロシス(Candida parapsilosis)、リポマイセス・スターケイー(Lipomyces starkeyi)、ロドトルーラ・グルチニス(Rhodotorula glutinis)、トリコスポロン・アステロイドス(Trichosporon asteroides)、ブレブンディモナス・ディミヌータ(Brevundimonas diminuta)、セルロモナス・エスピー(Cellulomonas sp.)、デボシア・リボフラビナ(Devosia riboflavina)、セラチア・マルセッセンス(Serratia marcescens)、スフィンゴバクテリウム・スピリチボラム(Sphingobacterium spiritivorum)などがあげられる。
特に、絶対立体配置が一般式(3)であるtrans体含窒素環状β−ヒドロキシエステル類に変換しようとする場合には、キャンディダ(Candida)属、クルイベロマイセス(Kluyveromyces)属、サッカロマイセス(Saccharomyces)属、トリコスポロン(Trichosporon)属、ブレブンディモナス(Brevundimonas)属、デボシア(Devosia属)、ミクロコッカス(Micrococcus)属に属する微生物が好ましい。
更に好ましくは、キャンディダ・マグノリエ(Candida magnoliae)、キャンディダ・マリス(Candida maris)、キャンディダ・パラプシロシス(Candida parapsilosis)、クルイベロマイセス・ポリスポラス(Kluyveromyces polysporus)、サッカロマイセス・バヤナス(Saccharomyces bayanus)、サッカロマイセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevislae)、トリコスポロン・キュタネウム(Trichosporon cutaneum)、バシラス・メガテリウム(Bacillus megaterium)、ブレブンディモナス・ディミヌータ(Brevundimonas diminuta)、デボシア・リボフラビナ(Devosia riboflavina)、ミクロコッカス・ルテウス(Micrococcusluteus)などがあげられる。
これら微生物は一般に、入手または購入が容易な保存株から得ることができるが、自然界から分離することもできる。なお、これらの微生物に変異を生じさせて、より本反応に有利な性質を有する菌株を得ることもできる。
これらの微生物の培養には、通常これらの微生物が資化しうる栄養源を含む培地であれば何でも使用しうる。例えば、グルコース、シュークロース、マルトース等の糖類、乳酸、酢酸、クエン酸、プロピオン酸等の有機酸類、エタノール、グリセリン等のアルコール類、パラフィン等の炭化水素類、大豆油、菜種油等の油脂類、またはこれらの混合物等の炭素源;硫酸アンモニウム、リン酸アンモニウム、尿素、酵母エキス、肉エキス、ペプトン、コーンスチープリカー等の窒素源;更に、その他の無機塩、ビタミン類等の栄養源;を適宜混合・配合した通常の培地を用いることが出来る。これら培地は用いる微生物の種類によって適宜選択すればよい。
微生物の培養は通常一般の条件により行なうことができ、例えば、pH4.0〜9.5、温度範囲20℃〜45℃の範囲で、好気的に10〜96時間培養するのが好ましい。含窒素環状−β−ケトエステル類に微生物を反応させる場合においては、通常、上記微生物の菌体を含んだ培養液をそのまま反応に使用することもできるが、培養液の濃縮物も用いることができる。また、培養液中の成分が反応に悪影響を与える場合には、培養液を遠心分離等により処理して得られる菌体または菌体処理物を使用することもできる。
上記微生物の菌体処理物としては特に限定されず、例えば、アセトンや五酸化二リンによる脱水処理またはデシケーターや扇風機を利用した乾燥によって得られる乾燥菌体、界面活性剤処理物、溶菌酵素処理物、固定化菌体または菌体を破砕した無細胞抽出標品などをあげることができる。更に、培養物より不斉還元反応を触媒する酵素を精製し、これを使用してもよい。
還元反応の際には、基質である含窒素環状−β−ケトエステルを反応の初期に一括して添加してもよく、反応の進行にあわせて分割して添加してもよい。反応時の温度は通常10〜60℃、好ましくは、20〜40℃であり、反応時のpHは2.5〜9、好ましくは、5〜9の範囲である。反応液中の酵素源の量はこれらの基質を還元する能力に応じ適宜決定すればよい。また、反応液中の基質濃度は0.01〜50%(W/V)が好ましく、より好ましくは、0.1〜30%(W/V)である。反応は通常、振とうまたは通気攪拌しながら行なう。反応時間は基質濃度、酵素源の量及びその他の反応条件により適宜決定される。通常、2〜168時間で反応が終了するように各条件を設定することが好ましい。
還元反応を促進させるために、反応液にグルコース、エタノール、イソプロパノールなどのエネルギー源を0.5〜30%の割合で加えると優れた結果が得られるので好ましい。一般に生物学的方法による還元反応に必要とされている還元型ニコチンアミド・アデニンジヌクレオチド(以降NADHと省略する)、還元型ニコチンアミド・アデニンジヌクレオチドりん酸(以降NADPHと省略する)等の補酵素を添加することにより、反応を促進させることもできる。この場合、具体的には、反応液に直接これらを添加する。
また、還元反応を促進させるために、NAD及び/またはNADPをそれぞれの還元型へ還元する酵素と、該還元のための基質を共存させて反応を行うと優れた結果が得られるので好ましい。例えば、還元型へ還元する酵素としてグルコース脱水素酵素、還元のための基質としてグルコースをそれぞれ共存させるか、または、還元型へ還元する酵素としてギ酸脱水素酵素、還元のための基質としてギ酸をそれぞれ共存させる。
本発明の還元反応を触媒する酵素のかわりに、該酵素をコードするDNAを含む形質転換体を使用しても、同様にtrans体含窒素環状β−ヒドロキシエステル類を製造することができる。また、該酵素をコードするDNA、および、補酵素再生能を有するポリペプチドをコードするDNAの両者を含む形質転換体を使用しても、同様に光学活性なtrans体含窒素環状β−ヒドロキシエステル類を製造することができる。とりわけ、該酵素をコードするDNA、および、補酵素再生能を有するポリペプチドをコードするDNAの両者を含む形質転換体を使用した場合には、補酵素を再生するための酵素を別途調製・添加する必要がなく、trans体含窒素環状β−ヒドロキシエステル類の製造をより効率良く行うことができる。
なお、本発明のポリペプチドをコードするDNAを含む形質転換体、若しくは、本発明のポリペプチドをコードするDNAおよび補酵素再生能を有するポリペプチドをコードするDNAの両者を含む形質転換体は、培養菌体は言うまでもなく、その処理物としてもtrans体含窒素環状β−ヒドロキシエステル類の製造に使用することができる。ここで言う形質転換体の処理物とは、例えば、界面活性剤や有機溶媒で処理した細胞、乾燥細胞、破砕処理した細胞、細胞の粗抽出液等のほか、公知の手段でそれらを固定化したものを意味する。
該酵素をコードするDNA、および、補酵素再生能を有するポリペプチドをコードするDNAの両者を含む形質転換体は、該酵素をコードするDNA、および、補酵素再生能を有するポリペプチドをコードするDNAの両者を、同一のベクターに組み込み、これを宿主細胞に導入することにより得られるほか、これら2種のDNAを不和合性グループの異なる2種のベクターにそれぞれ組み込み、それら2種のベクターを同一の宿主細胞に導入することによっても得られる。
該酵素をコードするDNA及び補酵素再生能を有するポリペプチドをコードするDNAの両者が組込まれたベクターの例としては、WO01/040450公報に記載のキャンディダ・マグノリエ由来の酸化還元酵素遺伝子を含む発現ベクターpNTCRに、バシラス・メガテリウム由来のグルコース脱水素酵素遺伝子を導入した、pNTCRGが挙げられる。また、該酵素をコードするDNA、および、補酵素再生能を有するポリペプチドをコードするDNAの両者を含む形質転換体の例としては、当該ベクターでE. coli HB101を形質転換して得られる、E. coli HB101(pNTCRG)が挙げられる。本形質転換微生物は受託番号FERM BP−6898として、日本国茨城県つくば市東1丁目1番地1中央第6にある独立行政法人産業技術総合研究所特許生物寄託センターに寄託されている。
該酵素をコードするDNAを含む形質転換体の培養、および、該酵素をコードするDNAと補酵素再生能を有するポリペプチドをコードするDNAの両者を含む形質転換体の培養は、それらが増殖する限り、通常の、炭素源、窒素源、無機塩類、有機栄養素などを含む液体栄養培地を用いて実施できる。
また更に、トリトン(ナカライテスク株式会社製)、スパン(関東化学株式会社製)、ツイーン(ナカライテスク株式会社製)などの界面活性剤を反応液に添加することも効果的である。更に、基質及び/または還元反応の生成物であるアルコール体による反応の阻害を回避する目的で、酢酸エチル、酢酸ブチル、イソプロピルエーテル、トルエン、ヘキサンなどの水に不溶な有機溶媒を反応液に添加してもよい。更に、基質の溶解度を高める目的で、メタノール、エタノール、アセトン、テトラヒドロフラン、ジメチルスルホキシドなどの水に可溶な有機溶媒を添加することもできる。
還元反応により生成したtrans体含窒素環状β−ヒドロキシエステル類の採取は、特に限定されないが、反応液から直接、あるいは菌体等を分離後、酢酸エチル、トルエン、t−ブチルメチルエーテル、ヘキサン等の溶剤で抽出し、脱水後、蒸留やシリカゲルカラムクロマトグラフィー等により精製すれば高純度のtrans体含窒素環状β−ヒドロキシエステル類を容易に得ることができる。
以下、実施例により本発明を更に詳しく説明するが、本発明はこれらの実施例により何ら限定されるものではない。なお、以下の記載において、「%」は特に断らない限り「重量%」を意味する。

(参考例1)1−ベンジル−4−ピロリジノン−3―カルボン酸メチルエステルナトリウム塩の調製法
1−ベンジル−4−ピロリジノン−3―カルボン酸メチルエステルナトリウム塩は、特開昭54−16466号公報に開示されている方法を参考に合成した。
まず、ベンジルアミン15.0gをメタノール13.8gに溶解し、アクリル酸メチル12.7gを少しずつ滴下し、35℃で攪拌しながら5時間反応した。生成物を90℃で濃縮した後、トルエン24.7g、炭酸カリウム17.7gを加え、90℃に加熱した。加熱後、モノクロロ酢酸メチル20.8gを滴下し、17時間反応した。反応後、室温まで冷却し、49.5gの水を加えクエンチした。有機層を分離後、エバポレーターで濃縮した。この濃縮溶液40.5gにトルエン46.3g、28%ナトリウムメトキサイド36.5gを加え、25℃で反応した。生成した結晶をろ過により分離後、真空乾燥し、1−ベンジル−4−ピロリジノン−3−カルボン酸メチルエステルナトリウム塩23.6gを得た。

(参考例2)1−ベンジル−4−ピロリジノン−3−カルボン酸メチルエステルの調製法
1−ベンジル−4−ピロリジノン−3−カルボン酸メチルエステルナトリウム塩10gを50mlの水に溶解し、6N HClを用いて、pH7に調整した。この溶液にt−ブチルメチルエーテル100mlを加えて抽出し、有機層を減圧下で留去し、オイル状の1−ベンジル−4−ピロリジノン−3−カルボン酸メチルエステルを得た。

(参考例3)1−ベンジル−4−ピロリジノン−3−カルボン酸エチルエステルの調製法
J.Org.Chem.30,740(1964)に記載の方法を参考に調製した。
まず、ベンジルアミン20.0gをエタノール18.4gに溶解し、アクリル酸エチル19.6gを少しずつ滴下し、35℃で攪拌しながら5時間反応した。生成物を90℃で濃縮した後、トルエン38.7g、炭酸カリウム18.7gを加え、90℃に加熱した。加熱後、モノクロロ酢酸メチル38.7gを滴下し、17時間反応した。反応後、室温まで冷却し、77.4gの水を加えクエンチした。有機層を分離後、エバポレーターで濃縮した。この濃縮溶液20gにトルエン100g、t−ブトキシカリウム8gを加え、攪拌しながら5℃で反応した。反応液に50gの水を加え、水層を分離した。次に、水層から塩酸で飽和したジエチルエーテル50gで生成物を抽出した。有機層をエバポレーターで濃縮し、1−ベンジル−4−ピロリジノン−3−カルボン酸エチルエステル11gを得た。

(参考例4)ブレブンディモナス・ディミヌータ由来の還元酵素の精製
本発明者らは、N−Boc−2−アミノ−3−シクロヘキシル−3−オキソプロピオン酸エチルをN−Boc−2−アミノ−3−シクロヘキシル−3−ヒドロキシプロピオン酸エチルに還元するブレブンディモナス・ディミヌータ(Brevundimonas diminuta)由来の還元酵素RBDが1−ベンジル−4−ピロリジノン−3−カルボン酸メチルエステルを(3S,4R)−4−ヒドロキシピロリジン−3−カルボン酸メチルエステルに変換することを発見した。実施例6で用いた還元酵素RBDの精製方法について以下に示す。
まず、ブレブンディモナス・ディミヌータ(Brevundimonas diminuta)NBRC12697株より、還元酵素活性を有するポリペプチドを分離し、単一に精製した。特に断りのない限り、精製操作は4℃で行った。
還元酵素活性は以下のように算出した。まず、試験管に適量の粗酵素液と100mMリン酸緩衝液(pH6.5)を加えて、総量で0.5mlにする。さらにNADH1mg、基質としてN−Boc−2−アミノ−3−シクロヘキシル−3−オキソプロピオン酸エチル0.25mgを加えて、振とうしながら30℃で2時間反応させた。反応後、酢酸エチル1mlを加えて抽出を行った。
生成したN−Boc−2−アミノ−3−シクロヘキシル−3−ヒドロキシプロピオン酸エチルの定量は、キャピラリーガスクロマトグラフィー(カラム:GLサイエンス株式会社製InertCAP5(ID0.25mm×30m)、カラム温度:200℃、キャリアガス:ヘリウム(70kPa)、検出:FID)を用いて行った。
生成したN−Boc−2−アミノ−3−シクロヘキシル−3−ヒドロキシプロピオン酸エチルの量から酵素活性を算出した。なお、本反応条件において1分間に1μmolのN−Boc−2−アミノ−3−シクロヘキシル−3−ヒドロキシプロピオン酸エチルを生成する活性を、1unitと定義した。
(微生物の培養)
5Lジャーファーメンター(丸菱バイオエンジ社製)に、肉エキス10g、ペプトン10g、酵母エキス5g、塩化ナトリウム3g、アデカノールLG−109(日本油脂製)0.1g(いずれも1L当たり)の組成からなる液体培地(pH7)3Lを調製し、120℃で20分間蒸気殺菌をおこなった。この培地に、予め同培地にて前培養しておいたブレブンディモナス・ディミヌータ(Brevundimonas diminuta)NBRC12697株の培養液を15ml接種し、攪拌回転数450rpm、通気量0.9NL/min、30℃で16時間培養を行った。
(無細胞抽出液の調製)
上記の培養液から遠心分離により菌体を集め、0.8%塩化ナトリウム水溶液を用いて菌体を洗浄した。この菌体を、5mMのβ−メルカプトエタノールを含む10mMリン酸緩衝液(pH7.0)に懸濁し、SONIFIER250型超音波破砕機(BRANSON社製)を用いて破砕した後、遠心分離にて菌体残渣を除き、無細胞抽出液を得た。
(DEAE−TOYOPEARLカラムクロマトグラフィー)
上記の無細胞抽出液を、5mMのβ−メルカプトエタノールを含む10mMリン酸緩衝液(pH7.0)で予め平衡化したDEAE−TOYOPEARL 650M(東ソー株式会社製)カラム(400ml)に供し、活性画分を吸着させた。同一緩衝液でカラムを洗浄した後、NaClのリニアグラジエント(0Mから0.3Mまで)により活性画分を溶出させた。
(Phenyl−TOYOPEARLカラムクロマトグラフィー)
DEAE−TOYOPEARLカラムクロマトグラフィーにより得られた活性画分に終濃度1.0Mとなるよう硫酸アンモニウム及び終濃度10%となるようにグリセリンを溶解し、1.0Mの硫酸アンモニウム及び5mMのβ−メルカプトエタノール及び10%のグリセリンを含む10mMリン酸緩衝液(pH7.0)で予め平衡化したPhenyl−TOYOPEARL 650M(東ソー株式会社製)カラム(50ml)に供し、活性画分を吸着させた。同一緩衝液でカラムを洗浄した後、硫酸アンモニウムのリニアグラジエント(1.0Mから0Mまで)により活性画分を溶出させた。活性画分を集め、5mMのβ−メルカプトエタノール及び10%グリセリンを含む10mMリン酸緩衝液(pH7.0)にて一晩透析した。
(5’−AMP Sepharoseカラムクロマトグラフィー)
Phenyl−TOYOPEARLカラムクロマトグラフィーにより得られた活性画分を、5mMのβ−メルカプトエタノール及び10%グリセリンを含む10mMリン酸緩衝液(pH7.0)で予め平衡化した5’−AMP Sepharose6 4B(アマシャムバイオサイエンス株式会社製)カラム(14ml)に供し、活性画分を吸着させた。同一緩衝液でカラムを洗浄した後、NaClのリニアグラジエント(0Mから2Mまで)により活性画分を溶出させ、電気泳動的に単一なポリペプチドの精製標品を得た。

(実施例1)(3S,4R)又は(3R,4S)−4−ヒドロキシピロリジン−3−カルボン酸メチルエステルの製造
グルコース40g、酵母エキス3g、リン酸水素二アンモニウム6.5g、リン酸二水素カリウム1g、硫酸マグネシウム七水和物0.8g、硫酸亜鉛七水和物60mg、硫酸鉄七水和物90mg、硫酸銅五水和物5mg、硫酸マンガン四水和物10mg、塩化ナトリウム100mg(いずれも1L当たり)の組成からなる液体培地(pH7)5mlを大型試験管に分注し、120℃で20分間蒸気殺菌を行った。
これらの液体培地に表1に示す微生物を無菌的に一白金耳接種して、30℃で72時間振とう培養した。培養後、各培養液を遠心分離にかけて菌体を集め、グルコース1%を含んだ100mMリン酸緩衝液0.6ml(pH6.5)に菌体を懸濁した。この菌体懸濁液を、あらかじめ1−ベンジル−4−ピロリジノン−3−カルボン酸メチルエステル6mgをいれた試験管に加えて、30℃で24時間反応させた。反応後、各反応液に0.6mlのt−ブチルメチルエーテルを加えてよく混合した。
2−プロパノールで希釈した有機層を下記分析条件で分析して、4−ヒドロキシピロリジン−3−カルボン酸メチルエステルへの変換率及びtrans体比、光学純度を求めた。なお、下記分析条件1におけるcis体及びtrans体のピーク面積の和を100%としたときのtrans体の割合をtrans体比と定義した。

[高速液体クロマトグラフィー分析条件1(変換率、trans体比算出用)]
カラム:野村化学株式会社製Develosil ODS HG−3(150mm×4.6mm)
溶離液:10mMリン酸カリウム緩衝液/メタノール=6/4
流速:0.6ml/min
検出:210nm
リテンションタイム:cis体 18min、trans体 24min

[高速液体クロマトグラフィー分析条件2(光学純度算出用)]
カラム:ダイセル化学工業株式会社製Chiralpak OB−H(250mm×4.6mm)
溶離液:n−ヘキサン/2−プロパノール=95/5
流速:1ml/min
検出:210nm
リテンションタイム:cis体 24min及び34min、(3S,4R)体 26min、(3R,4S)体 40min

結果を表1にまとめた。
Figure 2008228575
(実施例2)(3S,4R)又は(3R,4S)−4−ヒドロキシピロリジン−3−カルボン酸メチルエステルの製造
肉エキス10g、ペプトン10g、酵母エキス5g、塩化ナトリウム3g(いずれも1L当たり)の組成からなる液体培地(pH7)7mlを大型試験管に分注し、120℃で20分間蒸気殺菌を行った。これらの液体培地に表2に示す微生物を無菌的に一白金耳接種して、30℃で72時間振とう培養した。
培養後、各培養液を遠心分離にかけて菌体を集め、グルコース1%を含んだ100mMリン酸緩衝液0.6ml(pH6.5)に菌体を懸濁した。この菌体懸濁液を、あらかじめ1−ベンジル−4−ピロリジノン―3―カルボン酸メチルエステル6mgをいれた試験管に加えて、30℃で24時間反応させた。
反応終了後、実施例1と同様に分析し、変換率とtrans−4−ヒドロキシピロリジン−3−カルボン酸メチルエステルの光学純度を分析した。
結果を表2にまとめた。
Figure 2008228575
(実施例3)(3S,4R)又は(3R,4S)−4−ヒドロキシピロリジン−3−カルボン酸メチルエステルの製造
トリプトン16g、酵母エキス10g、NaCl 5g(いずれも1L当たり)の組成からなる液体培地(pH=7)50mlを500ml容坂口フラスコに分注し、120℃で20分間蒸気殺菌を行った。これらの液体培地に表3に示す各種組み換え大腸菌を無菌的に一白金耳接種して、37℃で72時間振とう培養した。
培養後、各培養液0.9ml、1−ベンジル−4−ピロリジノン−3−カルボン酸メチルエステルナトリウム塩10mg、NAD(またはNADP) 1mg、グルコース10mg、1Mリン酸緩衝液(pH6.5)0.1mlを試験管に加えて、30℃で24時間反応させた。
反応終了後、実施例1と同様に分析し、変換率と生成物の光学純度を分析した。
結果を表3にまとめた。受託番号が示してある組換え菌は日本国茨城県つくば市東1丁目1番地1中央第6にある独立行政法人産業技術総合研究所特許生物寄託センターに寄託されている。
Figure 2008228575
(実施例4)(3S,4S)又は(3R,4R)−4−ヒドロキシピペリジン−3−カルボン酸エチルエステルの製造
トリプトン16g、酵母エキス10g 、NaCl 5g(いずれも1L当たり)の組成からなる液体培地(pH=7)50mlを500ml容坂口フラスコに分注し、120℃で20分間蒸気殺菌を行った。これらの液体培地に表3に示す各種組み換え大腸菌を無菌的に一白金耳接種して、30℃で72時間振とう培養した。
培養後、各培養液0.9mlをあらかじめ1−ベンジル−4−ピペリジノン−3―カルボン酸エチルエステル10mgをいれた試験管に加えて、NAD(またはNADP)1mg、グルコース10mg、1Mリン酸緩衝液(pH6.5)0.1mlを添加し、30℃で24時間反応させた。
反応後、各反応液に0.6mlのt−ブチルメチルエーテルを加えてよく混合した。2−プロパノールで希釈した有機層を下記分析条件で分析して、変換率とtrans−4−ヒドロキシピペリジン−3−カルボン酸エチルエステルのtrans体比及び光学純度を求めた。

[高速液体クロマトグラフィー分析条件3(変換率)]
カラム:野村化学株式会社製Develosil ODS HG−3(150mm×4.6mm)
溶離液:10mMリン酸カリウム緩衝液/アセトニトリル=6/4
流速:0.7min/ml
検出:210nm
リテンションタイム:1−ベンジル−4−ヒドロキシピペリジン−3―カルボン酸エチルエステル体 8min

[高速液体クロマトグラフィー分析条件4(trans体比、光学純度算出用)]
カラム:ダイセル化学工業株式会社製Chiralcel OJ(250mm×4.6mm×2本)
溶離液:n−ヘキサン/2−プロパノール=9/1
流速:0.5ml/min
検出:210nm
リテンションタイム:cis体 39min、cis体 40min、(3S,4S)体 30min、(3R,4R)体 36min

結果を表4にまとめた。受託番号が示してある組換え菌は日本国茨城県つくば市東1丁目1番地1中央第6にある独立行政法人産業技術総合研究所特許生物寄託センターに寄託されている。
Figure 2008228575
(実施例5)(3S,4R)−4−ヒドロキシピロリジン−3−カルボン酸エチルエステルの製造
トリプトン16g 、酵母エキス10g 、NaCl 5g(いずれも1L当たり)の組成からなる液体培地(pH=7)50mlを500ml容坂口フラスコに分注し、120℃で20分間蒸気殺菌を行った。これらの液体培地にこの液体培地に国際公開公報WO01/040450号パンフレット記載のエシェリキア・コリ(Escherichia coli)HB101(pNTCRG)を接種し、37℃で72時間振とう培養した。
培養後、各培養液0.9ml、1−ベンジル−4−ピロリジノン−3−カルボン酸エチルエステル10mg、NADP1mg、グルコース10mg、1Mリン酸緩衝液(pH6.5)0.1mlを試験管に加えて、30℃で24時間反応させた。
反応終了後、実施例1と同様に分析し、生成物である(3S,4R)−4−ヒドロキシピロリジン−3−カルボン酸エチルエステルの生成量とその光学純度を定量したところ、5mg、trans体比79%、光学純度99%e.e.以上であった。

(実施例6)(3S,4R)−4−ヒドロキシピロリジン−3−カルボン酸メチルエステルの製造
50mlの100mMりん酸緩衝液(pH6.5)に、グルコース3.5g、ブレブンディモナス・ディミヌータ(Brevundimonas diminuta)NBRC12697株から参考例4に示した方法で調製した酸化還元酵素RBD 1000U、グルコース脱水素酵素「GLUCDH“Amano2”」(天野エンザイム株式会社製)50mg、NAD5mgを加え、30℃で攪拌しながら1−ベンジル−4−ピロリジノン−3−カルボン酸メチルエステルナトリウム塩を2時間毎に1gずつ4回添加した。その間、反応液は5N NaOH及び5N HSOによってpH6.5に維持した。
24時間の反応ののち、反応液にt−ブチルメチルエーテル200mlを加えて抽出し、有機層を減圧下で留去し、オイル状の(3S,4R)−4−ヒドロキシピロリジン−3−カルボン酸メチルエステルを2.3g得た。化学純度は71.5%、trans体比は86.1%、光学純度は99.9%e.e.以上であった。

(実施例7)(3S,4R)−4−ヒドロキシピロリジン−3−カルボン酸メチルエステルの製造
トリプトン16g、酵母エキス10g、NaCl 5g(いずれも1L当たり)の組成からなる液体培地(pH=7)50mlを500ml容坂口フラスコに分注し、120℃で20分間蒸気殺菌を行った。この液体培地に国際公開公報WO01/040450号パンフレット記載のエシェリキア・コリ(Escherichia coli)HB101(pNTCRG)を接種し、37℃で18時間振とう培養した。
得られた培養液50mlにNADP3mg、グルコース3.5gを加え、30℃で攪拌しながら1−ベンジル−4−ピロリジノン−3−カルボン酸メチルエステルナトリウム塩を2時間毎に1gずつ4回添加した。反応中は5N NaOH及び5N HSOによって反応液のpHを6.5に維持した。
反応終了後、反応液にt−ブチルメチルエーテル200mlを加えて抽出し、有機層を減圧下で留去後、シリカゲルカラムクロマトグラフィーにより精製し、オイル状の(3S,4R)−4−ヒドロキシピロリジン−3−カルボン酸メチルエステルを0.94g得た。trans体比は99.3%、光学純度は99.9%e.e.以上であった。

Claims (17)

  1. 一般式(1);
    Figure 2008228575
    (式中、Rは直鎖もしくは分岐鎖状のアルキル基を表す。Rはアミノ基の保護基を表す。mは1もしくは2を表す。)で表される含窒素環状β−ケトエステルもしくはその塩を不斉還元反応により、一般式(2);
    Figure 2008228575
    (式中、R 及びmは前記と同じ。)もしくは、一般式(3);
    Figure 2008228575
    (式中、R 及びmは前記と同じ。)で表される光学活性なtrans体含窒素環状β−ヒドロキシエステルのいずれかに変換することを特徴とする、前記式(2)及び(3)で表される光学活性なtrans体含窒素環状β−ヒドロキシエステルの製造方法。
  2. が直鎖もしくは分岐鎖状の炭素数1〜10のアルキル基である、請求項1に記載の光学活性なtrans体含窒素環状β−ヒドロキシエステルの製造方法。
  3. がメチル基、エチル基のいずれかである請求項2に記載の光学活性なtrans体含窒素環状β−ヒドロキシエステルの製造方法。
  4. が、t−ブトキシカルボニル基、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、2,2,2−トリクロロエトキシカルボニル基、ベンジルオキシカルボニル基、パラメトキシベンジルオキシカルボニル基、パラニトロベンジルオキシカルボニル基、ホルミル基、アセチル基、プロパノイル基、t−ブチロイル基、メトキシアセチル基、フルオロアセチル基、ジフルオロアセチル基、トリフルオロアセチル基、クロロアセチル基、ピバロイル基、ベンゾイル基、ベンジル基、α−メチルベンジル基、トリチル基、ベンズヒドリル基、パラニトロベンジル基およびパラメトキシベンジル基からなる群より選ばれた保護基である請求項1に記載の光学活性なtrans体含窒素環状β−ヒドロキシエステルの製造方法。
  5. がベンジル基である、請求項4に記載の光学活性なtrans体含窒素環状β−ヒドロキシエステルの製造方法。
  6. カルボニル基を立体選択的に還元する能力を有する酵素源を作用させることを特徴とする、請求項1に記載の光学活性なtrans体含窒素環状β−ヒドロキシエステルの製造方法。
  7. 前記酵素源が、キャンディダ(Candida)属、クルイベロマイセス(Kluyveromyces)属、リポマイセス(Lipomyces)属、ロドトルーラ(Rhodotorula)属、サッカロマイセス(Saccharomyces)属、トリコスポロン(Trichosporon)属、ブレブンディモナス(Brevundimonas)属、セルロモナス(Cellulomonas)属、デボシア(Devosia属)、ミクロコッカス(Micrococcus)属、セラチア(Serratia)属、スフィンゴバクテリウム属(Sphingobacterium)属からなる群より選ばれた微生物の、菌体、培養液、それらの処理物、及び、それら微生物から得られる酵素のいずれかである、請求項6記載の光学活性なtrans体含窒素環状β−ヒドロキシエステルの製造方法。
  8. 前記光学活性trans体含窒素環状β−ヒドロキシエステルが前記式(2)で表される光学活性なtrans体含窒素環状β−ヒドロキシエステルであり、前記酵素源が、キャンディダ(Candida)属、リポマイセス(Lipomyces)属、ロドトルーラ(Rhodotorula)属、トリコスポロン(Trichosporon)属、ブレブンディモナス(Brevundimonas)属、セルロモナス(Cellulomonas)属、デボシア(Devosia属)、セラチア(Serratia)属、及び、スフィンゴバクテリウム属(Sphingobacterium)属からなる群より選ばれた微生物の、菌体、培養液、それらの処理物、及び、それら微生物から得られる酵素のいずれかである、請求項7記載の光学活性なtrans体含窒素環状β−ヒドロキシエステルの製造方法。
  9. 前記光学活性なtrans体含窒素環状β−ヒドロキシエステルが前記式(3)で表される光学活性なtrans体含窒素環状β−ヒドロキシエステルであり、前記酵素源が、キャンディダ(Candida)属、クルイベロマイセス(Kluyveromyces)属、サッカロマイセス(Saccharomyces)属、トリコスポロン(Trichosporon)属、ブレブンディモナス(Brevundimonas)属、デボシア(Devosia属)、及び、ミクロコッカス(Micrococcus)属からなる群より選ばれた微生物の、菌体、培養液、それらの処理物、及び、それら微生物から得られる酵素のいずれかである、請求項7記載の光学活性なtrans体含窒素環状β−ヒドロキシエステルの製造方法。
  10. 前記酵素源が、キャンディダ・マグノリエ(Candida magnoliae)、キャンディダ・パラプシロシス(Candida parapsilosis)、リポマイセス・スターケイー(Lipomyces starkeyi)、ロドトルーラ・グルチニス(Rhodotorula glutinis)、トリコスポロン・アステロイドス(Trichosporon asteroides)、ブレブンディモナス・ディミヌータ(Brevundimonas diminuta)、セルロモナス・エスピー(Cellulomonas sp.)、デボシア・リボフラビナ(Devosia riboflavina)、セラチア・マルセッセンス(Serratia marcescens)、及び、スフィンゴバクテリウム・スピリチボラム(Sphingobacterium spiritivorum)からなる群より選ばれた微生物の、菌体、培養液、それらの処理物、及び、それら微生物から得られる酵素のいずれかである、請求項8記載の光学活性なtrans体含窒素環状β−ヒドロキシエステルの製造方法。
  11. 前記酵素源が、キャンディダ・マグノリエ(Candida magnoliae)、キャンディダ・マリス(Candida maris)、キャンディダ・パラプシロシス(Candida parapsilosis)、クルイベロマイセス・ポリスポラス(Kluyveromyces polysporus)、サッカロマイセス・バヤナス(Saccharomyces bayanus)、サッカロマイセス・セレビシエ(Saccharomyces cerevislae)、トリコスポロン・キュタネウム(Trichosporon cutaneum)、ブレブンディモナス・ディミヌータ(Brevundimonas diminuta)、デボシア・リボフラビナ(Devosia riboflavina)、及び、ミクロコッカス・ルテウス(Micrococcus luteus)からなる群より選ばれた微生物の、菌体、培養液、それらの処理物、及び、それら微生物から得られる酵素のいずれかである、請求項9記載の光学活性なtrans体含窒素環状β−ヒドロキシエステルの製造方法。
  12. 前記光学活性なtrans体含窒素環状β−ヒドロキシエステルが前記式(2)で表される光学活性なtrans体含窒素環状β−ヒドロキシエステルであり、前記酵素源が、キャンディダ(Candida)属、ロドトルーラ(Rhodotorula)属、セルロモナス(Cellulomonas)属、デボシア(Devosia属)、及び、セラチア(Serratia)属からなる群より選ばれた微生物の還元酵素遺伝子を導入された形質転換体の培養物、それらの処理物、及び、それら形質転換体から得られる酵素のいずれかである、請求項7記載の光学活性なtrans体含窒素環状β−ヒドロキシエステルの製造方法。
  13. 前記形質転換体が、Escherichia coli HB101(pNTCRG)(FERM BP‐6898)、Escherichia coli HB101(pNTRGG1)(FERM BP‐7857)、Escherichia coli HB101(pETC2)(FERM BP‐18764)、Escherichia coli HB101(pTSCS)(FERM BP‐10024)、Escherichia coli HB101(pNTDRG1)(FERM BP‐8458)、又は、Escherichia coli HB101(pNTSGG1)(FERM BP‐18449)である、請求項12記載の光学活性なtrans体含窒素環状β−ヒドロキシエステルの製造方法。
  14. 前記光学活性なtrans体含窒素環状β−ヒドロキシエステルが前記式(3)で表される光学活性なtrans体含窒素環状β−ヒドロキシエステルであり、前記酵素源が、キャンディダ(Candida)属、クルイベロマイセス(Kluyveromyces)属、デボシア(Devosia属)、及び、ミクロコッカス(Micrococcus)属からなる群より選ばれた微生物の還元酵素遺伝子で形質転換された形質転換体の培養物、それらの処理物、及び、それら形質転換体から得られる酵素のいずれかである、請求項7記載の光学活性なtrans体含窒素環状β−ヒドロキシエステルの製造方法。
  15. 前記形質転換体が、Escherichia coli HB101(pTSBG1)(FERM BP‐7119)、Escherichia coli HB101(pNTS1G)(FERM BP‐5835)、Escherichia coli HB101(pNTFPG)(FERM BP‐7117)、Escherichia coli HB101(pETC1)(FERM BP‐18763)、又は、Escherichia coli HB101(pNTRGG1)(FERM BP‐7857)である、請求項14記載の光学活性なtrans体含窒素環状β−ヒドロキシエステルの製造方法。
  16. 酸化型ニコチンアミド・アデニンジヌクレオチド、及び/または、酸化型ニコチンアミド・アデニンジヌクレオチドリン酸をそれぞれの還元型へ還元する酵素と、該還元のための基質を、共存させることを特徴とする、請求項1〜15のいずれかに記載の光学活性なtrans体含窒素環状β−ヒドロキシエステルの製造方法。
  17. 酸化型ニコチンアミド・アデニンジヌクレオチド、及び/または、酸化型ニコチンアミド・アデニンジヌクレオチドリン酸をそれぞれの還元型へ還元する酵素がグルコース脱水素酵素もしくはギ酸脱水素酵素である、請求項16に記載の光学活性なtrans体含窒素環状β−ヒドロキシエステルの製造方法。
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