JP2008228493A - モータドライバ回路及びステッピングモータユニット - Google Patents

モータドライバ回路及びステッピングモータユニット Download PDF

Info

Publication number
JP2008228493A
JP2008228493A JP2007065549A JP2007065549A JP2008228493A JP 2008228493 A JP2008228493 A JP 2008228493A JP 2007065549 A JP2007065549 A JP 2007065549A JP 2007065549 A JP2007065549 A JP 2007065549A JP 2008228493 A JP2008228493 A JP 2008228493A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
stepping motor
motor
rotor
circuit
current
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007065549A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahide Gunji
昌秀 軍司
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Shimadzu Corp filed Critical Shimadzu Corp
Priority to JP2007065549A priority Critical patent/JP2008228493A/ja
Publication of JP2008228493A publication Critical patent/JP2008228493A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Stepping Motors (AREA)

Abstract

【課題】ステッピングモータの発熱量の増大を抑制しつつ、ロータの減衰振動が停止するまでの時間を短縮するモータドライバ回路を提供する。
【解決手段】ステータコイル及びこのステータコイルによる駆動され、目的角をステップ単位で変更するロータを有するステッピングモータ20を制御するモータドライバ回路10を提供する。モータドライバ回路10は、ステータコイルの励磁順序を決定する相励磁パターンを発生する相励磁パターン発生回路102と、この相励磁パターン発生回路102に制御され、ステータコイルに流れる駆動電流を制御するモータ電流制御回路101と、 ロータの目的角への停止動作開始直後に駆動電流を一定の時間だけ増大させるように、モータ電流制御回路101を制御する電流レベル切替回路103とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、モータの制御に係り、特にステッピングモータを駆動するモータドライバ回路及びこのモータドライバ回路を用いたステッピングモータユニットに関する。
例えば、分光分析装置の回折格子の角度調整等に、ステッピングモータが使用されている。ステッピングモータは、複数のステータコイルを備え、この複数のステータコイルに外部からパルス信号が加わるごとに、ステータコイルが励磁して生ずる電磁力により回転子(ロータ)が吸引され、ロータがステップ単位で回転するモータである。
この分光分析装置の場合で説明すれば、分光器の入口スリットから入射する光を、ステッピングモータで回転角を制御された回折格子により分光することで、検出しようとする目的波長の光を検出器へ導き、目的波長の光量を検出するものである。即ち、分光分析装置においては、回折格子に接続されたステッピングモータによって回折格子に入射する光と回折格子との角度が変更され、これにより分光器の出口スリットへ出射される光の波長が変更されることで、検出波長が変更される。
分光分析装置により複数の波長を同時に測定する場合は、
(1)回折格子を第1の目的角(最初の目的角)に回転した後停止させ、回折格子が停止している間の光量を検出し、
(2)回折格子を第2の目的角(次の目的角)に回転した後停止させ、回折格子が停止している間の光量を検出する、
(3)回折格子を第3の目的角(更に次の目的角)に回転した後停止させ、回折格子が停止している間の光量を検出する、
…………………………、
という動作を繰り返すことにより、多波長同時測定を実現している。
しかしながら、上記方法で多波長同時測定を行う場合、回折格子を目的角に回転して停止させた瞬間に回折格子を回転させるステッピングモータの回転子(ロータ)の動作に減衰振動(ダンピング振動)が発生する。この減衰振動が伝搬して回折格子が振動して目的波長の光量を検出する際にノイズの原因となり、目的波長の光量を正確に検出できない。そのため、多波長同時測定において正確な光量検出や高感度検出を行いたい場合、停止直後のステッピングモータのロータの減衰振動が停止するのを待つ必要がある。
一方、回転現像器をステッピングモータで駆動し、ステッピングモータを定電流制御で加減速駆動する場合に、減速駆動時における電流制御値を、減速時の角加速度が規定値以上かつ、定電圧制御領域の範囲内で、定速時領域で必要とされる駆動電流値よりも低い電流値に切り替えることで低速領域および停止時の振動を低減させる方法が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1に記載の技術は、負荷の駆動の減速時、負荷のイナーシャに蓄積された回転エネルギーを電源側に回生しつつ、駆動電流の低減が図れ、かつ、負荷の駆動停止時のショック低減が行えるようにするものである。
特開2004−336847号公報
しかしながら、特許文献1に記載の方法は、低周波駆動時の振動・騒音を低減せんするものであり、センサ等のコストアップ要因を負荷することなく、バンディング対策として有効な駆動停止時ショックの改善を目的とする場合にはある程度その効果は期待できるが、ロータの目的角への停止時の減衰振動を抑制する目的としては十分でない。
このため、例えば、ロータの減衰振動が停止するまでの時間を短縮するために、ステッピングモータの駆動電流を大きくする方法も考え得る。しかし、単純に駆動電流を大きくすれば、電流量が大きくなることによってステッピングモータが発熱し、故障の原因となるという問題がある。
上記問題点を鑑み、本発明は、ステッピングモータの発熱量の増大を抑制しつつ、ロータの減衰振動が停止するまでの時間を短縮するモータドライバ回路及びこのモータドライバ回路を用いたステッピングモータユニットユニットを提供する。
本発明の第1の態様は、ステータコイル及びこのステータコイルによる駆動され、目的角をステップ単位で変更するロータを有するステッピングモータを制御するモータドライバ回路に関する。即ち、モータドライバ回路は、(イ)ステータコイルの励磁順序を決定する相励磁パターンを発生する相励磁パターン発生回路と、(ロ)この相励磁パターン発生回路に制御され、ステータコイルに流れる駆動電流を制御するモータ電流制御回路と、(ハ)ロータの目的角への停止動作開始直後に駆動電流を一定の時間だけ増大させるように、モータ電流制御回路を制御する電流レベル切替回路とを備えることを特徴とする。
本発明の第2の態様は、(イ)ステータコイル及びこのステータコイルによる駆動され、目的角をステップ単位で変更するロータを有するステッピングモータと、(ロ)ステータコイルの励磁順序を決定する相励磁パターンを発生する相励磁パターン発生回路、この相励磁パターン発生回路に制御され、ステータコイルに流れる駆動電流を制御するモータ電流制御回路、ロータの目的角への停止動作開始直後に駆動電流を一定の時間だけ増大させるように、モータ電流制御回路を制御する電流レベル切替回路を有するステッピングモータのモータドライバ回路とを備えるステッピングモータユニットであることを要旨とする。
本発明によれば、ステッピングモータの発熱量の増大を抑制しつつ、ロータの減衰振動が停止するまでの時間を短縮するモータドライバ回路及びこのモータドライバ回路を用いたステッピングモータユニットを提供できる。
次に、図面を参照して、本発明の第1及び第2の実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。又、以下に示す第1及び第2の実施の形態は、この発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、この発明の技術的思想は、構成部品の構造、配置等を下記のものに特定するものでない。この発明の技術的思想は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。特に、本発明の第1及び第2の実施の形態では、説明の便宜上、ステッピングモータが、分光分析装置の回折格子を駆動する場合を例示的に説明するが、本発明のステッピングモータは分光分析装置にのみ適用されるものではないことに留意すべきである。
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態に係るモータドライバ回路10は、図1に示すように、ステータコイル及びステップ単位で回転するロータを有するステッピングモータ20を電流制御する。即ち、モータドライバ回路10は、ステータコイルの励磁順序を決定する相励磁パターンを発生する相励磁パターン発生回路102と、ステータコイルに流れる駆動電流を制御するモータ電流制御回路101と、ロータのそれぞれの目的角への停止動作開始直後に駆動電流を一定の時間だけ増大させる電流レベル切替回路103とを備える。ステッピングモータ20は、回転軸25によって、例えば分光分析装置の回折格子30に接続される。図1に示すように、モータドライバ回路10には、電流レベル切替回路103に電流設定変更信号Scを送り、相励磁パターン生成回路102に駆動パルス信号を送る演算処理装置(CPU)5が接続されている。
モータドライバ回路10の動作例を、図2を参照して説明する。演算処理装置(CPU)5から駆動パルス信号Spが相励磁パターン生成回路102に送られると、相励磁パターン生成回路102は、ステッピングモータ20のステータコイルに供給する励磁順序を決定する相励磁パターンを駆動パルス信号Spに基づき生成する。生成された相励磁パターンはモータ電流制御回路101に送信され、モータ電流制御回路101は相励磁パターンに従って駆動パルス信号をステッピングモータ20のそれぞれのステータコイルに逐次送信し、ステッピングモータ20は相励磁パターンに応じてステップ単位でステータコイルが駆動され、ロータが回転する。また、ロータの特定の目的角への停止動作が開始する時刻tにおいて演算処理装置(CPU)5から電流設定変更信号Scが電流レベル切替回路103に送られると、電流レベル切替回路103は電流設定変更信号Scに応じてモータ電流制御回路101を制御し、ステッピングモータ20のすべてのステータコイルに供給する全駆動電流の大きさを切り替える。図2に示した例では、駆動パルス信号によりステッピングモータ20が回転している間は駆動電流値の設定レベルは0.1Aであり、ロータのそれぞれの目的角への停止動作開始後の一定時間(図2では30ms)は、駆動電流値の設定レベルが0.21Aに増大され、その一定時間後、駆動電流値の設定レベルは0.1Aに戻される。なお、図2に示した駆動電流を増大する時間の30msはあくまで例示であり、後述するようステッピングモータ20の仕様等によって駆動電流を増大する時間は設定される。
図3に、ステッピングモータ20の構成例を示す。ステッピングモータ20は、複数のステータコイル(図3の例では、第1のステータコイルN1、第2のステータコイルN2)、及び回転軸25が取り付けられる永久磁石であるロータRを備える。第1〜2のステータコイルN1〜N2は、モータドライバ回路10から入力する駆動パルス信号を受け、第1〜2のステータコイルN1〜N2に生ずる電磁力でロータRが吸引されて、この駆動パルス信号数に比例した角度だけロータRが回転する。電流を流すステータコイルを切り替えることによって励磁する相が切り替えられ、ロータは回転を続ける。そして、励磁する相を切り替えずに第1〜2のステータコイルN1〜N2に同じ保持用電流を流し続けると、ロータRが同じ位置に固定され、ステッピングモータ20は現在の位置を保持しつづける。なお、図1に示したステッピングモータ20とモータドライバ回路10を一体としてステッピングモータユニットが構成される。
回折格子30を有する分光分析装置100は、図4に示すように複数の波長を含む入射光L1中の検出しようとする波長(以下において、「目的波長」という。)の光量を検出する。具体的には、入口スリットS1から、入射光L1が回折格子30に照射される。ステッピングモータ20によって入射光L1に対する回折格子角度θが調整された回折格子30は、入射光L1を分光し、目的波長の光(出射光L2)を出口スリットS2から検出器40に出力する。そして、検出器40は目的波長の光量を検出する。分光分析装置100においては、回折格子30に接続されたステッピングモータ20によって回折格子角度θを調整することより図4に点線で示したように回折格子30を回転させて、出口スリットS2から出射される出射光L2の波長が変更され、検出波長が変更される。回折格子角度θは、例えば0.05〜0.1°単位で変更される。
分光分析装置100は、複数の波長を同時に測定する多波長同時測定を行う場合、既に説明したように、回折格子30をそれぞれの目的角に回転させて停止させ、回折格子30が停止している間の光量を検出することを繰り返す。ただし、回折格子30が目的角になるようにステッピングモータ20のロータRが目的のステップ位置に到達した時、図5に示すように、ロータRはステータコイルNnから発生する磁力によってステータSTnにひきつけられるが(第1の実施形態においてはn=1〜2)、直前までのステップ駆動で発生した慣性モーメントにより、ロータRはステータSTnの周辺で減衰振動し、この減衰振動が収束するまでに、例えば、数十ms程度の時間がかかる。回折格子30を目的角に停止させた瞬間にステッピングモータ20のロータRに発生する減衰振動が、回折格子30に伝搬して目的波長の光量を検出する際のノイズの原因となる。そのため、目的角への停止動作開始直後のロータRの減衰振動が収束するのを待って、検出器40が目的波長の光量が検出される。
ここで、ロータRが目的位置に到達してから減衰振動が収束するまでの時間(以下において「減衰時間」という。)、ステータコイルNnに流す駆動電流を大きくすることで、ロータRとステータSTn間の保持力Pを増大させ、減衰時間を短縮することができる。つまり、モータドライバ回路10は、目的角への停止動作開始直後に一時的にステッピングモータ20の駆動電流を大きくすることによって、ロータRの減衰時間を短縮できる。そして、設定された一定時間後に、モータドライバ回路10は、駆動電流を停止動作を開始する前の大きさに戻す。
ロータのそれぞれの目的角への停止時におけるモータドライバ回路10の動作例を、図6に示したタイミングチャートを参照して説明する。
(イ)時刻t0〜t1において、モータドライバ回路10の相励磁パターン生成回路102及びモータ電流制御回路101は、ステッピングモータ20の駆動電流を制御して、所定の角度だけステッピングモータ20のロータRを回転させ、回折格子30の入射光L1に対する回折格子角度θを変更する。この間、ステッピングモータ20に一定の定常電流値I1が供給される。
(ロ)時刻t1において、回折格子角度θが所定の目的角θ1に設定されると、電流レベル切替回路103は、モータ電流制御回路101を制御して、ステッピングモータ20に流れる保持用の駆動電流を増大させる。例えば、定常電流値I1の2倍程度の停止電流値I2をステッピングモータ20のステータコイルに供給する。
(ハ)時刻t2において、電流レベル切替回路103は、ステッピングモータ20に流れる保持用の駆動電流の大きさを定常電流値I1に戻す。
一般的に、定常電流値I1は、発熱によるステッピングモータ20の故障等を回避するため、ステッピングモータ20の定格電流値の半分程度に設定される。そのため、停止電流値I2は、短時間のパルス電流であるので、ステッピングモータ20の定格電流値か、或いはそれを多少上回る電流値に設定することができる。例えば、回折格子30を駆動するステッピングモータ20の定格電流値が0.2Aである場合、定常電流値I1を0.1A、停止電流値I2を0.21A程度に設定する。
なお、ロータRの減衰振動の減衰時間は、ステッピングモータ20の仕様や使用状態等に依存する。そのため、ステッピングモータ20の駆動トルクや駆動する負荷の大きさに応じて、ステッピングモータ20の保持用電流を増大する時間(以下において「電流増大時間」という。)が、設定されることが好ましい。図7に示すように、目的角への停止動作開始直後に駆動電流を増大させずに、定格電流の半分程度の定常電流値I1で常に一定の駆動電流がステッピングモータ20を流れている場合、の停止動作を開始した後のロータRの保持力も一定であるため、停止動作開始後の回折格子30の減衰時間は、駆動電流を一時的に増大させた場合と比較して長くなる。ステッピングモータ20の駆動電流を増大させない場合、停止動作が開始した時刻t1からロータRの減衰振動が停止する時刻t21までの減衰時間は、通常200ms程度である。時刻t2が時刻t21より後になるように電流増大時間が設定される。
図6では、矩形波の電流によってステッピングモータ20の保持電流を増大させる例を示したが、電流増大時間にステッピングモータ20に流す電流の矩形波に限るものではなく、例えば正弦波であってもよい。
以上に説明したように、本発明の第1の実施の形態に係るモータドライバ回路10によれば、ロータのそれぞれの目的角への停止動作開始直後に駆動電流を増大させることによって、ロータRの減衰振動の減衰時間が短縮され、回折格子30の減衰振動に起因するノイズが発生する時間を短縮できる。つまり、ロータRの減衰振動が収束するのを待つ時間が短縮され、検出器40に出射光L2が入射している時間を長くすることができる。その結果、多波長同時測定において正確な光量検出や高感度検出を行うことができる。
また、目的角への停止動作開始後に、一定時間だけステッピングモータ20の駆動電流を大きくするため、ステッピングモータ20が発熱して故障の原因となるという問題を回避できる。
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態に係るモータドライバ回路10は、図8に示すように、ステッピングモータ20の動作状態を監視し、ロータのそれぞれの目的角への停止動作開始直後にロータRで発生する減衰振動の停止(収束)を検知した場合に、ステッピングモータ20の駆動電流を停止動作開始を検知する前の大きさに戻すフィードバック回路104を備えることが、図1と異なる。その他の構成については、図1に示す第1の実施の形態と同様である。
図8に示したモータドライバ回路10の動作例を、図9に示したタイミングチャートを参照して説明する。
(イ)時刻t0〜t1において、モータドライバ回路10の相励磁パターン生成回路102及びモータ電流制御回路101が、ステッピングモータ20の駆動電流を制御して、所定の角度だけステッピングモータ20のロータRを回転させ、回折格子30の入射光L1に対する回折格子角度θを変更する。この間、ステッピングモータ20に一定の定常電流値I1が供給される。
(ロ)時刻t1における、回折格子角度θが所定の目的角θ1への停止動作の開始に際して、第1の実施形態と同様に、電流レベル切替回路103は、ステッピングモータ20に流れる保持用の駆動電流が定常電流値I1から停止電流値I2に増大させる。
(ハ)時刻t11において、フィードバック回路104がロータRの減衰振動の収束を検知(判定)すると、減衰振動の収束が電流レベル切替回路103にフィードバックされ、電流レベル切替回路103はステッピングモータ20に流れる保持用の駆動電流の大きさを定常電流値I1に戻す。
なお、図8ではフィードバック機構を明示していないが、回折格子からの信号をフィードバック機構に用いても良い。例えば、一定期間内の回折格子角度θの変化率が検出器40での出射光L2の測定に影響を及ぼさないように設定した値以下になった場合に、減衰振動が収束したと判定する等、種々のフィードバック機構が採用可能である。
図10は、そのようなフィードバック機構の一例として、ステッピングモータ20のロータRの回転角を光学的に監視するセンサ21を、ステッピングモータ20備える場合である。
センサ21によって得られるステッピングモータ20のロータRの回転角の情報は、図8と同様に、フィードバック回路104に送られる。フィードバック回路104は、ロータRの回転角の情報を用いてステッピングモータ20の動作状態を監視し、ロータのそれぞれの目的角への停止動作開始を検知した場合にステッピングモータ20の駆動電流を増大させ、ロータRの減衰振動の収束を検知した場合に、ステッピングモータ20の駆動電流を停止動作開始を検知する前の大きさに戻す。例えば、ロータRの回転角の変化が0になった場合、或いは一定期間内のロータRの回転角の変化率が検出器40での出射光L2の測定に影響を及ぼさないように設定した値以下になった場合等に、フィードバック回路104は、ロータRの減衰振動が収束したと判定する。
図10に示したモータドライバ回路10の動作例を、図11に示したタイミングチャートを参照して説明する。
(イ)時刻t0〜t1において、モータドライバ回路10の相励磁パターン生成回路102及びモータ電流制御回路101が、ステッピングモータ20の駆動電流を制御して、所定の角度だけステッピングモータ20のロータRを回転させ、回折格子30の入射光L1に対する回折格子角度θを変更する。この間、ステッピングモータ20に一定の定常電流値I1が供給される。
(ロ)時刻t1における停止動作の開始に際して、第1の実施の形態と同様に、電流レベル切替回路103は、ステッピングモータ20に流れる保持用の駆動電流を定常電流値I1から停止電流値I2に増大させる。
(ハ)時刻t11において、フィードバック回路104が、センサ21からのロータRの回転角の情報によりロータRの回転角の変化が0であり、ロータRの減衰振動が収束したことを判定すると、減衰振動の収束が電流レベル切替回路103にフィードバックされ、電流レベル切替回路103はステッピングモータ20に流れる保持用の駆動電流の大きさを定常電流値I1に戻す。
なお、上記の説明では、センサ21からのロータRの回転角の情報に基づいてフィードバック回路104が電流レベル切替回路103を制御する例を説明したが、フィードバック回路104を省略し、センサ21からのロータRの回転角の情報を直接、電流レベル切替回路103にフィードバックするようにしてもよい。
以上において説明したように、本発明の第2の実施の形態に係るモータドライバ回路10は、ステッピングモータ20のロータRの減衰振動が発生している間だけ、ステッピングモータ20の駆動電流を増大させる。そのため、電流増大時間が短縮され、ステッピングモータ20の消費電力の増大を抑制できる。他は、第1の実施の形態と実質的に同様であり、重複した記載を省略する。
(その他の実施の形態)
上記のように、本発明は第1及び第2の実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
既に述べた第1及び第2の実施の形態の説明においては、分光分析装置の回折格子を駆動するモータを制御するモータドライバ回路の例を説明したが、他の用途のモータ、例えばレーザプリンタやデジタル複写機のドラムを駆動するステッピングモータを制御するモータドライバ回路にも採用可能である。
このように、本発明はここでは記載していない様々な実施の形態等を含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
本発明の第1の実施の形態に係るモータドライバ回路を使用した構成例を示すブロック図である。 本発明の第1の実施の形態に係るモータドライバ回路の動作例を説明するためのタイミングチャートである。 本発明の第1の実施の形態に係るステッピングモータの構成例を示すブロック図である。 分光分析装置の構成例を示す模式図である。 本発明の第1の実施の形態に係るステッピングモータに発生する減衰振動を説明するための模式図である。 本発明の第1の実施の形態に係るモータドライバ回路の動作例を説明するためのタイミングチャートである。 ステッピングモータの減衰振動の減衰時間を説明するためのタイミングチャートである。 本発明の第2の実施の形態に係るモータドライバ回路を使用した構成例を示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態に係るモータドライバ回路の動作例を説明するためのタイミングチャートである。 本発明の第2の実施の形態の具体例に係るモータドライバ回路を使用した構成例を示すブロック図である。 本発明の第2の実施の形態の具体例に係るモータドライバ回路の動作例を説明するためのタイミングチャートである。
符号の説明
N1…第1のステータコイル
N2…第2のステータコイル
R…ロータ
S1…入口スリット
S2…出口スリット
5…演算処理装置(CPU)
10…モータドライバ回路
20…ステッピングモータ
21…センサ
25…回転軸
30…回折格子
40…検出器
100…分光分析装置
101…モータ電流制御回路
102…相励磁パターン生成回路
103…電流レベル切替回路
104…フィードバック回路

Claims (4)

  1. ステータコイル及び該ステータコイルによる駆動され、目的角をステップ単位で変更するロータを有するステッピングモータを制御するモータドライバ回路であって、
    前記ステータコイルの励磁順序を決定する相励磁パターンを発生する相励磁パターン発生回路と、
    該相励磁パターン発生回路に制御され、前記ステータコイルに流れる駆動電流を制御するモータ電流制御回路と、
    前記ロータの目的角への停止動作開始直後に前記駆動電流を一定の時間だけ増大させるように、前記モータ電流制御回路を制御する電流レベル切替回路
    とを備えることを特徴とするモータドライバ回路。
  2. 前記ロータで発生する減衰振動を検知し、検知結果を前記電流レベル切替回路にフィードバックする機構を更に備えることを特徴とする請求項1に記載のモータドライバ回路。
  3. ステータコイル及び該ステータコイルによる駆動され、目的角をステップ単位で変更するロータを有するステッピングモータと、
    前記ステータコイルの励磁順序を決定する相励磁パターンを発生する相励磁パターン発生回路、該相励磁パターン発生回路に制御され、前記ステータコイルに流れる駆動電流を制御するモータ電流制御回路、前記ロータの目的角への停止動作開始直後に前記駆動電流を一定の時間だけ増大させるように、前記モータ電流制御回路を制御する電流レベル切替回路を有する前記ステッピングモータのモータドライバ回路
    とを備えることを特徴とするステッピングモータユニット。
  4. 前記電流レベル切替回路に前記駆動電流を増大させる電流設定変更信号を送り、前記相励磁パターン生成回路に前記ステータコイルを励磁する駆動パルス信号を送る演算処理装置を更に備えることを特徴とする請求項3に記載のステッピングモータユニット。
JP2007065549A 2007-03-14 2007-03-14 モータドライバ回路及びステッピングモータユニット Pending JP2008228493A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007065549A JP2008228493A (ja) 2007-03-14 2007-03-14 モータドライバ回路及びステッピングモータユニット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007065549A JP2008228493A (ja) 2007-03-14 2007-03-14 モータドライバ回路及びステッピングモータユニット

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008228493A true JP2008228493A (ja) 2008-09-25

Family

ID=39846445

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007065549A Pending JP2008228493A (ja) 2007-03-14 2007-03-14 モータドライバ回路及びステッピングモータユニット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008228493A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009074877A (ja) * 2007-09-20 2009-04-09 Shimadzu Corp 分光光度計
CN103207014A (zh) * 2012-01-13 2013-07-17 株式会社岛津制作所 旋转驱动机构和具有该旋转驱动机构的光色散系统

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6135199A (ja) * 1984-07-26 1986-02-19 Fujitsu Ltd パルスモ−タのロツク電流供給方法
JPS62171498A (ja) * 1986-01-22 1987-07-28 Mitsubishi Electric Corp ステツプモ−タ−の励磁方式
JPH02136098A (ja) * 1988-11-15 1990-05-24 Olympus Optical Co Ltd ステッピングモータの制御装置
JPH0315299A (ja) * 1989-06-12 1991-01-23 Yokogawa Electric Corp パルスモータドライブ回路

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6135199A (ja) * 1984-07-26 1986-02-19 Fujitsu Ltd パルスモ−タのロツク電流供給方法
JPS62171498A (ja) * 1986-01-22 1987-07-28 Mitsubishi Electric Corp ステツプモ−タ−の励磁方式
JPH02136098A (ja) * 1988-11-15 1990-05-24 Olympus Optical Co Ltd ステッピングモータの制御装置
JPH0315299A (ja) * 1989-06-12 1991-01-23 Yokogawa Electric Corp パルスモータドライブ回路

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009074877A (ja) * 2007-09-20 2009-04-09 Shimadzu Corp 分光光度計
CN103207014A (zh) * 2012-01-13 2013-07-17 株式会社岛津制作所 旋转驱动机构和具有该旋转驱动机构的光色散系统

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101582618B (zh) 振动元件
CN102207704A (zh) 图像形成装置
US6987345B2 (en) Vibration type actuator drive controller and method of controlling drive speed of vibration type actuator
JP2008228493A (ja) モータドライバ回路及びステッピングモータユニット
JP2004264291A (ja) モータ用測定装置及び測定方法
JP2006006066A (ja) モータ駆動装置及び画像形成装置
JP4872863B2 (ja) 分光光度計
JP2010112918A (ja) モータノイズの検査方法
US8139279B2 (en) Movable body apparatus, optical deflector, and optical instrument using the optical deflector
JP6960342B2 (ja) 加振装置及びこの加振装置を備えた振動試験装置
JP2019184506A (ja) モータのトルク変動計測装置および計測方法
JP2009198839A (ja) 揺動体装置
JP5203823B2 (ja) 画像形成装置、画像形成装置の制御方法、プログラム及び記憶媒体
JP2006211879A (ja) 情報処理装置及びモータ制御方法
JP2004350386A (ja) ステッピングモータの電流制御方法、ステッピングモータの電流制御装置、画像形成装置
JP2578099B2 (ja) ステツピングモ−タの駆動制御方法
JP2004045392A (ja) 回転体の回転バランス測定装置および測定方法
JPH11223623A (ja) 材料物性測定装置
US20230417549A1 (en) Physical Quantity Sensor And Electronic Device
JP6316123B2 (ja) 光走査装置
JPS59194699A (ja) ステツピングモ−タの停止制御装置
CN107733299B (zh) 确定电机的转子状态的方法、电机、交通工具和程序产品
JP2008032416A (ja) 歯車振動強制力評価装置
JP4661265B2 (ja) レーザ光走査装置
JP6095397B2 (ja) モータ駆動装置、モータ駆動方法、および制御プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20090713

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A977 Report on retrieval

Effective date: 20110706

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20110803

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20111206