JP2008227942A - コンテンツ再生装置及びコンテンツ再生方法 - Google Patents

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Momotoshi Furunobu
百年 古信
Shinjiro Kato
慎治郎 加藤
Hisashi Kihara
久 木原
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Abstract

【課題】
高品位な音声を再生する。
【解決手段】
出力スピーカ選択部224は、着座センサ160から送られてきた位置検出信号PODとドライブ処理部210から送られてきたコンテンツ種別情報CTIに基づいて、聴取位置及び聴取姿勢を算出し、さらに、車両内に配設された複数のスピーカの中から理想的なスピーカ配置による音像に近い音像を形成することができるように音声出力スピーカを選択する。聴取位置、聴取姿勢及び音声出力スピーカは、決定情報SPDとして、オーディオ制御部225へ向けて送られる。そしてオーディオ制御部225は、決定情報SPDをもとにして、チャンネル処理部221と音量調整部223を制御する。こうしてオーディオ制御部225による制御のもとで調整された音声信号が、音声出力スピーカから音場空間へ向けて出力される。
【選択図】 図6

Description

本発明は、コンテンツ再生装置及びコンテンツ再生方法に関する。
近年におけるDVD(Digital Versatile Disk)等の記録媒体の技術進展に伴い、複数のスピーカを有するマルチチャンネルサラウンド方式のコンテンツ再生装置が普及してきている。こうしたコンテンツ再生装置を利用することで、映画館におけるのと同様の臨場感溢れるサラウンド音声の再生を、家庭内空間や車両内空間においても行うことができるようになってきている。
このように、家庭内空間や車両内空間においてもサラウンド音声を楽しむ場合、空間的制約から、複数のスピーカの配置位置も制約される。例えば、車両内空間に5.1チャンネルサラウンド方式で音場を設定するためには、一般的に図1に示されるスピーカ配置が採用されている。すなわち、車両内空間の中心から見て、前方方向にセンタスピーカが配置され、後方方向にサブウーハスピーカが配置される。また、車両内空間の中心から見て、斜め左前方方向にレフトスピーカが配置され、斜め右前方方向にライトスピーカが配置される。さらに、車両内空間の中心から見て、斜め左後方方向にサラウンドレフトスピーカが配置され、斜め右後方方向にサラウンドライトスピーカが配置される。
しかしながら、車両内空間における聴取者の聴取姿勢は様々であり、固定されたスピーカから固定された音声チャンネルしか出力できないとするならば、臨場感溢れるサラウンド音声を再生することは困難となる。このため、例えば、映像を表示する表示画面が後方に配置され、当該表示画面を見るために聴取者が後方を向いている場合に、各スピーカから出力されるチャンネル音声を切り換える技術がある(特許文献1参照:以下、「従来例」という)。
特開2004−297447号公報
ところで、マルチチャンネルサラウンド方式を採用する場合に、推奨されるスピーカ配置がITU(国際電気通信連合)−R勧告のBS.775−1規格(以下、単に「ITU規格」という)で定められている。この規格によれば、例えば、5.1チャンネルサラウンド方式では、図2に示される通りであり、聴取者の前方方向にセンタスピーカが配置されるとともに、レフトスピーカ及びライトスピーカが、斜め左右前方の対称的な方向に配置されることが推奨されている。さらに、サラウンドレフトスピーカ及びサラウンドライトスピーカは、斜め左右後方の対称的な方向に配置されることが推奨されている。なお、サブウーハスピーカの配置位置については、ITU規格に明確に規定されていない。
しかしながら、例えば車両内空間においては、聴取者の着座位置である聴取位置としては運転席や助手席が代表的であり、車両内空間の中心位置からは、前後方向にも左右方向にもずれていることが多い。このため、上述した一般的に採用されているスピーカ配置では、聴取者にとって、ITU規格が推奨するスピーカ配置による音場を設定することができない場合が多かった。かかる事態は、上述した従来例のように、各スピーカから出力されるチャンネル音声を切り換えることによっても解消されるものでもない。
このため、マルチチャンネルサラウンド方式を採用した場合には、車両内空間においてもITU規格に近づけた音場の設定を可能とする技術が切望されている。かかる要請に応えることが、本発明が解決するべき課題の一つとして挙げられる。
本発明は、上記の事情を鑑みてなされたものであり、高品位な音声を聴取者に提供することができるコンテンツ再生装置及びコンテンツ再生方法を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、複数種のチャンネル音声を含む音声コンテンツを再生し、音場空間に配置された複数のスピーカから音声を出力するコンテンツ再生装置であって、前記音場空間における聴取位置及び聴取姿勢の推定結果である推定位置及び推定姿勢に基づいて、前記複数のスピーカのうちから、音声出力を行う少なくとも2つの音声出力スピーカを選択する選択手段と;前記音声出力スピーカのそれぞれからの音声出力タイミング及び出力音量を調整する調整手段と;を備えることを特徴とするコンテンツ再生装置である。
請求項9に記載の発明は、複数種のチャンネル音声を含む音声コンテンツを再生し、音場空間に配置された複数のスピーカから音声を出力するコンテンツ再生方法であって、前記音場空間における聴取位置及び聴取姿勢の推定結果である推定位置及び推定姿勢に基づいて、前記複数のスピーカのうちから、音声出力を行う少なくとも2つの音声出力スピーカを選択する選択工程と;前記音声出力スピーカのそれぞれからの音声出力タイミング及び出力音量を調整する調整工程と;を備えることを特徴とするコンテンツ再生方法である。
以下、本発明の一実施形態を、図3〜図19を参照して説明する。なお、以下の説明及び図面においては、同一又は同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
[構成]
図3には、本実施形態に係るコンテンツ再生装置100の概略的な構成がブロック図にて示されている。なお、以下の説明においては、コンテンツ再生装置100は、車両CR(図4参照)に搭載される装置であるものとする。
図3に示されるように、コンテンツ再生装置100は、制御ユニット110と、ドライブユニット120と、スピーカ130C〜130SWとを備えている。また、コンテンツ再生装置100は、表示手段としての表示ユニット140と、操作入力手段としての操作入力ユニット150と、検出手段としての着座センサ160とを備えている。
なお、上記の制御ユニット110以外の要素120〜160は、制御ユニット110に接続されている。
制御ユニット110は、コンテンツ再生装置100の全体を統括制御する。この制御ユニット110の詳細については、後述する。
ドライブユニット120は、制御ユニット110の後述するドライブ処理部210から、データ読出指令を受けた場合には、装填されたDVDやCD(Compact Disk)等のコンテンツメディアCMDに記録されたコンテンツのデータ等を読み取って、読取データ信号RDDとして、ドライブ処理部210へ向けて送る。なお、コンテンツメディアCMDに記録されるコンテンツの種別としては、音声コンテンツ、映像コンテンツ、及び、音声コンテンツと映像コンテンツとを組み合せた複合コンテンツがある。
なお、コンテンツメディアCMDには、音声コンテンツが、マルチチャンネルサラウンド方式の一つである5.1チャンネルサラウンド方式で記録されているものとする。かかる5.1チャンネルサラウンド方式では、音声チャンネルとして、センタチャンネル(以下、「Cチャンネル」とも記す)、レフトチャンネル(以下、「Lチャンネル」とも記す)、ライトチャンネル(以下、「Rチャンネル」とも記す)、サラウンドレフトチャンネル(以下、「SLチャンネル」とも記す)、サラウンドライトチャンネル(以下、「SRチャンネル」とも記す)、低域効果音チャンネル(以下、「LFE(Low Frequency Effect)チャンネル」とも記す)が用意されている。
また、コンテンツメディアCMDには、映像コンテンツがMPEG形式でコード化されて記録される。
本実施形態では、スピーカ130C〜130SWは、130C, 130L1, 130L2, 130L3, 130SL1, 130SL2, 130R1, 130R2, 130R3, 130SR1, 130SR2, 130SWの合計12個のスピーカからなる。
ここで、スピーカ130CはCチャンネルの音声を出力するためのセンタスピーカである。スピーカ130L1は、Lチャンネルの音声を出力するためのレフトスピーカであり、スピーカ130L2は、Lチャンネルの音声を出力するための補助レフトスピーカである。スピーカ130L3は、原則としてLチャンネルの音声を出力するための補助レフトスピーカであるが、後述するようにSLチャンネルの音声を出力するためにも使用される場合がある。また、スピーカ130SL1は、SLチャンネルの音声を出力するためのサラウンドレフトスピーカであり、スピーカ130SL2は、SLチャンネルの音声を出力する補助サラウンドレフトスピーカである。
スピーカ130R1は、Rチャンネルの音声を出力するためのライトスピーカであり、スピーカ130R2は、Rチャンネルの音声を出力するための補助ライトスピーカである。スピーカ130R3は、原則としてRチャンネルの音声を出力するための補助ライトスピーカであるが、後述するようにSRチャンネルの音声を出力するためにも使用される場合がある。また、スピーカ130SR1は、SRチャンネルの音声を出力するためのサラウンドライトスピーカであり、スピーカ130SR2は、SRチャンネルの音声を出力するための補助サラウンドライトスピーカである。
スピーカ130SWは、LFEチャンネルの音声を出力するためのサブウーハスピーカである。
これらのスピーカ130C〜130SWは、制御ユニット110による制御のもとで、案内用音声、音楽等を再生して出力する。
本実施形態では、図4に示されるように、センタスピーカ130Cは、車両CRの車内空間である音場空間ASPの前方中央部のダッシュボード内に配置される。このセンタスピーカ130Cは、後方を向くように配設されている。
レフトスピーカ130L1は、助手席側の前方ドア筐体内に配置されている。このレフトスピーカ130L1は、助手席側を向くように配設されている。補助レフトスピーカ130L2は、前方助手席側のダッシュボード内に配置されている。この補助レフトスピーカ130L2は、助手席を向くように配設されている。補助レフトスピーカ130L3は、助手席側の前方ドア筐体内に配置され、レフトスピーカ130L1のやや後方に位置している。この補助レフトスピーカ130L3は、助手席側を向くように配設されている。
サラウンドレフトスピーカ130SL1は、助手席側後部の筐体内に配置されている。このサラウンドレフトスピーカ130SL1は、助手席側の後部座席を向くように配設されている。補助サラウンドレフトスピーカ130SL2は、音場空間ASPの後部の助手席側に配置されている。この補助サラウンドレフトスピーカ130SL2は、運転席を向くように配設されている。
ライトスピーカ130R1は、運転席側の前方ドア筐体内に配置されている。このライトスピーカ130R1は、運転席側を向くように配設されている。補助ライトスピーカ130R2は、前方運転席側のダッシュボード内に配置されている。この補助ライトスピーカ130R2は、運転席を向くように配設されている。補助ライトスピーカ130R3は、運転席側の前方ドア筐体内に配置され、ライトスピーカ130R1のやや後方に位置している。この補助ライトスピーカ130R3は、運転席側を向くように配設されている。
サラウンドライトスピーカ130SR1は、運転席側後部の筐体内に配置されている。このサラウンドライトスピーカ130SR1は、運転席側の後部座席を向くように配設されている。補助サラウンドライトスピーカ130SR2は、音場空間ASPの後部の運転席側に配置されている。この補助サラウンドライトスピーカ130SR2は、助手席を向くように配設されている。
サブウーハスピーカ130SWは、音場空間ASPの後部に配置される。このサブウーハスピーカ130SWは、前方を向くように配設されている。
このように、本実施形態における車両CR内のスピーカ配置は、図1に示した車両内における一般的なスピーカ配置と比較して、補助レフトスピーカ130L2,130L3、補助サラウンドレフトスピーカ130SL2、補助ライトスピーカ130R2,130R3、補助サラウンドライトスピーカ130SR2の合計6個のスピーカが増設されている。
このうち、補助サラウンドレフトスピーカ130SL2と補助ライトスピーカ130R2は、運転席を向くように配設されている。また、補助レフトスピーカ130L2と補助サラウンドライトスピーカ130SR2は、助手席を向くように配設されている。
図3に戻り、表示ユニット140は、(i)液晶表示パネル、有機EL(Electro Luminescence)パネル、PDP(Plasma Display Panel)等の表示デバイス141と、(ii)制御ユニット110から送出された表示制御データに基づいて、表示ユニット140全体の制御を行うグラフィックレンダラ等の表示コントローラと、(iii)表示画像データを記憶する表示画像メモリ等を備えて構成されている。ここで、表示デバイス141は、音場空間ASPにおける前方中央部のセンタスピーカ130Cの周辺に配置されている(図4参照)。この表示ユニット140は、制御ユニット110による制御のもとで、コンテンツ画像や操作ガイダンス情報等を表示する。
操作入力ユニット150は、コンテンツ再生装置100の本体部に設けられたキー部、あるいはキー部を備えるリモート入力装置等により構成される。ここで、本体部に設けられたキー部としては、表示ユニット140の表示デバイスに設けられたタッチパネルを用いることができる。なお、キー部を有する構成に代えて、音声入力する構成を採用することもできる。
この操作入力ユニット150を利用者が操作することにより、コンテンツ再生装置100の動作内容の設定が行われる。例えば、再生コンテンツの設定、コンテンツの検索設定等を、利用者が操作入力ユニット150を利用して行う。こうした入力内容は、操作入力ユニット150から制御ユニット110へ送られる。
着座センサ160は、車両CRにおける搭乗者の着座位置を検出する。この着座センサによる検出結果である位置検出信号PODは、制御ユニット110の後述する音声処理部220へ向けて送られる。
制御ユニット110は、上述のように、コンテンツ再生装置100の全体を統括制御する。この制御ユニット110は、図5に示されるように、ドライブ処理部210と、音声処理部220と、映像処理部230とを備えている。
ドライブ処理部210は、操作入力ユニット150から報告された利用者による指令入力IPDに従って、ドライブユニット120に対してデータ読取指令を発行し、ドライブユニット120から送られてきた読取データ信号RDDに含まれる音声データ成分と映像データ成分とを分離する。こうして分離された音声データ成分が音声データ信号ADDとして音声処理部220へ向けて送られるとともに、分離された映像データ成分が映像データ信号IDDとして映像処理部230へ向けて送られる。
また、ドライブ処理部210は、読取データ信号RDDに含まれる再生対象コンテンツの種別の情報を解析し、再生対象コンテンツが、音声コンテンツのみであるのか、音声コンテンツ及び映像コンテンツであるかというコンテンツの種別を、コンテンツ種別情報CTIとして、音声処理部220の後述する出力スピーカ選択部224へ向けて送る。なお、コンテンツメディアに記録されたコンテンツが映像コンテンツのみである場合には、ドライブ処理部210は、コンテンツ種別情報CTIの音声処理部220への送信は行わないようになっている。
音声処理部220は、ドライブ処理部210からの音声データ信号ADD及びコンテンツ種別情報CTIに基づいて、スピーカ130C〜130SWからの音声の再生出力のための処理を行う。この音声処理部220は、図6に示されるように、オーディオ制御部225と、出力スピーカ選択部224とを備えている。また、音声処理部220は、チャンネル処理部221と、アナログ変換部222と、音量調整手段としての音量調整部223とを備えている。
オーディオ制御部225は、出力スピーカ選択部224からの後述する決定情報SPDを受け取ると、この決定情報SPDをもとにして、チャンネル処理部221と音量調整部223を制御する。かかる制御には、チャンネル処理部221に対するチャンネル処理制御指令CPC(より詳しくは、チャンネル処理部221の後述するチャンネル分離部310に対するチャンネル分離制御指令CSC、後述する信号分配部320に対する分配制御指令ACC、及び、後述する信号遅延部330に対する遅延制御指令DLC(図9参照))、並びに音量調整部223に対する音量調整制御指令VLCが含まれている。
なお、オーディオ制御部225には、不図示の記憶部が備えられており、この記憶部には、音声処理部220における音声コンテンツのデータ処理に必要な情報が記憶されている。かかる情報には、車両CRにおける搭乗者の聴取位置及び聴取姿勢に応じた、各スピーカ130C〜130SWから出力する音声の遅延時間、音量補正値が含まれている。
出力スピーカ選択部224は、車両CRにおける搭乗者の聴取位置及び聴取姿勢に基づいて、スピーカ130C〜130SWの中から、音声出力を行う音声出力スピーカを選択する。この出力スピーカ選択部224は、図7に示されるように、推定算出手段としての聴取姿勢算出部226と、方向算出手段としての音像方向算出部227と、決定手段としての音声出力スピーカ決定部228とを備えている。
聴取姿勢算出部226は、着座センサ160からの位置検出信号PODと、ドライブ処理部210からのコンテンツ種別情報CTIに基づいて、聴取姿勢を算出する。例えば、位置検出信号PODが「運転席」、コンテンツ種別情報CTIが「複合コンテンツ」の場合には、図8に示されるように、搭乗者が運転席から表示デバイス141を見るD1方向を向く姿勢が聴取姿勢として算出される。また、位置検出信号PODが「運転席」、コンテンツ種別情報CTIが「音声コンテンツ」の場合には、搭乗者が運転席から正面であるD2方向を向く姿勢が聴取姿勢として算出される。この聴取姿勢算出部226による算出結果である位置姿勢情報PDDは、音像方向算出部227へ向けて送られる。
図7に戻り、音像方向算出部227は、聴取姿勢算出部226からの位置姿勢情報PDDに基づいて、5.1チャンネルサラウンド方式におけるITU規格に基づいた理想的なスピーカ配置による音像方向を算出する。この音像方向算出部227による算出結果である音像方向情報ADDは、音声出力スピーカ決定部228へ向けて送られる。
音声出力スピーカ決定部228は、音像方向算出部227からの音像方向情報ADDに基づいて、車両CRに搭載された12個のスピーカ130C〜130SWの中から、音声出力を行う音声出力スピーカを決定する。この音声出力スピーカ決定部228による決定結果である決定情報SPDは、オーディオ制御部225へ向けて送られる。
図6に戻り、チャンネル処理部221は、オーディオ制御部225からのチャンネル処理制御指令CPCに従って、ドライブ処理部210から送られてきた音声データ信号ADDを、5.1チャンネルサラウンド方式に基づいて、6個の個別チャンネル信号に分離するとともに、スピーカ130C〜130SWの数に対応した12個のチャンネルデータ信号PCDC〜PCDLFEを生成する。このようにして生成したチャンネルデータ信号PCDC〜PCDLFEは、アナログ変換部222へ向けて出力される。なお、チャンネル処理制御指令CPCは、上述したように、チャンネル分離制御指令CSCと、分配制御指令ACCと、遅延制御指令DLCとから構成されている。
かかる機能を有するチャンネル処理部221は、図9に示されるように、個別チャンネル信号生成手段としてのチャンネル分離部310と、信号分配部320と、遅延調整手段としての信号遅延部330とを備えている。
チャンネル分離部310は、オーディオ制御部225からのチャンネル処理制御指令CPCの一部であるチャンネル分離制御指令CSCに従って、音声データ信号ADDから、5.1チャンネルサラウンド方式におけるC〜LFEチャンネルに対応する6個の分離チャンネルデータ信号SCDC,SCDL,SCDSL,SCDR,SCDSR,SCDLFEを生成する。これらの分離チャンネルデータ信号SCDC〜SCDLFEは、信号分配部320へ向けて出力される。
信号分配部320は、オーディオ制御部225からのチャンネル処理制御指令CPCの一部である分配制御指令ACCに従って、チャンネル分離部310から送られてきた6個の分離チャンネルデータ信号SCDC〜SCDLFEを分配し、無信号を含めて、スピーカ130C〜130SWの数と同じ12個の分配チャンネルデータ信号ACDC,ACDL1,ACDL2,ACDL3,ACDSL1,ACDSL2,ACDR1,ACDR2,ACDR3,ACDSR1,ACDSR2,ACDLFEを生成する。そして、この分配チャンネルデータ信号ACDC〜ACDLFEは、信号遅延部330へ向けて出力される。
なお、本実施形態では、分配制御指令ACCは、LチャンネルとSLチャンネルに対する分配制御指令ACCLと、RチャンネルとSRチャンネルに対する分配制御指令ACCRを含んでいる(図10参照)。そして、分配制御指令ACCLは、Lチャンネルに関する3個の個別分配制御指令ACCL1〜ACCL3と、SLチャンネルに関する3個の個別分配制御指令ACCSL1〜ACCSL3とを含んでいる(図11参照)。また、分配制御指令ACCRは、Rチャンネルに関する3個の個別分配制御指令ACCR1〜ACCR3と、SRチャンネルに関する3個の個別分配制御指令ACCSR1〜ACCSR3とを含んでいる(図13参照)。
信号分配部320は、図10に示されるように、レフトサイド分配部321と、ライトサイド分配部322とを備えている。なお、分離チャンネルデータ信号SCDCに関しては、信号分配部320では処理を行わず、分配チャンネルデータ信号ACDCとして、そのまま、信号遅延部330へ向けて出力される。また、分離チャンネルデータ信号SCDLFEについても、分離チャンネルデータ信号SCDCと同様に、信号分配部320では処理を行わず、分配チャンネルデータ信号ACDLFEとして、そのまま、信号遅延部330へ向けて出力される。
レフトサイド分配部321は、LチャンネルとSLチャンネルに関する分配処理を行う。このレフトサイド分配部321は、図11に示されるように、スイッチ素子323L1,323L2,323SL1,323SL2と、複合スイッチ部324Lとを備えている。このうち、スイッチ素子323L1,323L2は、分離チャンネルデータ信号SCDLに基づいて分配チャンネルデータ信号ACDL1,ACDL2を生成するためのものである。また、スイッチ素子323SL1,323SL2は、分離チャンネルデータ信号SCDSLに基づいて分配チャンネルデータ信号ACDSL1,ACDSL2を生成するためのものである。
各スイッチ素子は、それぞれ2つの端子を有しており、一方はチャンネル分離部310に接続されており、他方は信号遅延部330に接続されている。そして、スイッチ素子323L1,323L2,323SL1,323SL2のON/OFFの動作は、それぞれに対応する個別分配制御指令ACCL1,ACCL2,ACCSL1,ACCSL2に従って行われる。
複合スイッチ部324Lは、分離チャンネルデータ信号SCDLと分離チャンネルデータ信号SCDSLに基づいて、分配チャンネルデータ信号ACDL3を生成するためのものである。この複合スイッチ部324Lは、図12に示されるように、スイッチ素子323L3,323SL3と、混合器325L3とを備えている。
スイッチ素子323L3,323SL3は、それぞれ2つの端子を有しており、一方はチャンネル分離部310に接続されており、他方は信号遅延部330に接続されている。そして、スイッチ素子323L3,323SL3のON/OFFの動作は、それぞれに対応する個別分配制御指令ACCL3,ACCSL3に従って行われる。混合器325L3は、スイッチ素子323L3,323SL3から送られてきた2個の信号を混合して、分配チャンネルデータ信号ACDL3を生成する。
ライトサイド分配部322は、RチャンネルとSRチャンネルに関する分配処理を行う。このライトサイド分配部322は、図13に示されるように、スイッチ素子323R1,323R2,323SR1,323SR2と、複合スイッチ部324Rとを備えている。このうち、スイッチ素子323R1,323R2は、分離チャンネルデータ信号SCDRに基づいて分配チャンネルデータ信号ACDR1,ACDR2を生成するためのものである。また、スイッチ素子323SR1,323SR2は、分離チャンネルデータ信号SCDSRに基づいて分配チャンネルデータ信号ACDSR1,ACDSR2を生成するためのものである。
各スイッチ素子の構成は、レフトサイド分配部321における各スイッチ素子の構成と同様である。そして、スイッチ素子323R1,323R2,323SR1,323SR2のON/OFFの動作は、それぞれに対応する個別分配制御指令ACCR1,ACCR2,ACCSR1,ACCSR2に従って行われる。
複合スイッチ部324Rは、分離チャンネルデータ信号SCDRと分離チャンネルデータ信号SCDSRに基づいて、分配チャンネルデータ信号ACDR3を生成するためのものである。この複合スイッチ部324Rは、図14に示されるように、スイッチ素子323R3,323SR3と、混合器325R3とを備えている。
スイッチ素子323R3,323SR3の構成は、他のスイッチ素子と同様である。そして、スイッチ素子323R3,323SR3のON/OFFの動作は、それぞれに対応する個別分配制御指令ACCR3,ACCSR3に従って行われる。また、混合器325R3は、スイッチ素子323R3,323SR3から送られてきた2個の信号を混合して、分配チャンネルデータ信号ACDR3を生成する。
図9に戻り、信号遅延部330は、オーディオ制御部225からのチャンネル処理制御指令CPCの一部である遅延制御指令DLCに従って、信号分配部320から送られてきた分配チャンネルデータ信号ACDC〜ACDLFEを、それぞれ所定時間だけ遅延させて、チャンネルデータ信号PCDC〜PCDLFEを生成する。このようにして、信号遅延部330で生成したチャンネルデータ信号PCDC〜PCDLFEは、アナログ変換部222へ向けて出力される。
この信号遅延部330は、図15に示されるように、12個のスピーカ130C〜130SWに対応して、12個の遅延器331C〜331LFEを備えている。各遅延器331C〜331LFEは、オーディオ制御部225による個別遅延制御指令DLCC〜DLCLFEに従って、信号分配部320による分配が完了した分配チャンネルデータ信号ACDC〜ACDLFEを、時間DLC〜DLLFEだけ遅延させる。
図6に戻り、アナログ変換部222は、チャンネル処理部221からのデジタル信号であるチャンネルデータ信号PCDC〜PCDLFEを、それぞれアナログ信号に変換する。このアナログ変換部222は、当該12種のデジタルデータ信号に対応して、互いに同様に構成された12個のDA(Digital to Analogue)変換器を備えている。このアナログ変換部222によるアナログ変換結果であるアナログ信号PBSC〜PBSLFEは、音量調整部223へ向けて出力される。
音量調整部223は、オーディオ制御部225からの音量調整制御指令VLCに従って、アナログ変換部222から送られてきたアナログ信号PBSC〜PBSLFEの音量を調整する。この音量調整部223は、スピーカ130C〜130SWの数に対応して、互いに同様に構成された12個の増幅器を備え、アナログ信号のレベルを調整する。この調整の結果は、出力音声信号AOSC〜AOSLFEとしてスピーカ130C〜130SWへ向けて出力される。
図5に戻り、映像処理部230は、MPEG方式等によりコード化されている映像データ信号IDDをデコードして、出力映像データ信号DMDを生成する。生成された出力映像データ信号DMDは、表示ユニット140へ送られる。
[動作]
次に、上記のように構成されたコンテンツ再生装置100の動作について、主に、出力スピーカ選択部224による音声出力スピーカの選択方法と、オーディオ制御部225による音声コンテンツデータの処理動作に着目して説明する。
前提として、車両CRに搭乗しているのは1人だけであるとし、その1人は「運転席」に着座しているものとする。また、再生対象コンテンツは、「複合コンテンツ」であるものとする。
《出力スピーカ選択部224における動作》
出力スピーカ選択部224では、聴取姿勢算出部226が、着座センサ160から送られてきた位置検出信号PODと、ドライブ処理部210から送られてきたコンテンツ種別情報CTIに基づいて、聴取姿勢を算出する。着座センサ160から送られてきた位置検出信号PODが「運転席」のみであり、ドライブ処理部210から送られてくるコンテンツ種別情報CTIが「複合コンテンツ」であることから、聴取姿勢は、搭乗者が運転席から表示デバイス141を見るD1方向を向く姿勢であると求められる(図16参照)。こうして聴取位置算出部226により算出された聴取姿勢、及び、着座センサ160から位置検出信号PODにより定まる聴取位置は、位置姿勢情報PDDとして、音像方向算出部227へ向けて送られる。
音像方向算出部227は、聴取姿勢算出部226から送られてきた位置姿勢情報PDDから、5.1チャンネルサラウンド方式におけるITU規格に基づいた理想的なスピーカ配置の方向(音源方向)を算出する。すなわち、音像方向算出部227は、図16に示されるように、聴取位置「運転席」と聴取姿勢「D1方向」から、Lチャンネルに関する理想的音源方向DL、SLチャンネルに関する理想的音源方向DSL、Rチャンネルに関する理想的音源方向DR、SRチャンネルに関する理想的音源方向DSRをそれぞれ算出する。この音像方向算出部227による算出結果である音像方向情報ADDは、音声出力スピーカ決定部228へ向けて送られる。
音像方向算出部227から音像方向情報ADDを受け取った音声出力スピーカ決定部228は、音像方向情報ADDをもとにして、車両CRに搭載されたスピーカ130C〜130SWの中から、音声出力を行うべき音声出力スピーカを決定する。すなわち、音声出力スピーカ決定部228は、図16に示されるように、ITU規格に基づいた理想的な音源方向を考慮して、Cチャンネルについてはセンタスピーカ130Cを、Lチャンネルについてはレフトスピーカ130L1と補助レフトスピーカ130L3を、SLチャンネルについてはサラウンドレフトスピーカ130SL1と補助サラウンドレフトスピーカ130SL2を、音声出力スピーカとして決定する。また、音声出力スピーカ決定部228は、Rチャンネルについてはライトスピーカ130R1と補助ライトスピーカ130R2を、SRチャンネルについてはサラウンドライトスピーカ130SR1を、LFEチャンネルについてはサブウーハスピーカ130SWを、音声出力スピーカとして決定する。
なお、補助レフトスピーカ130L2、補助ライトスピーカ130R3、補助サラウンドライトスピーカ130SR2については、理想的なスピーカ配置とは大きく異なるため、音声出力を行わない。
この音声出力スピーカ決定部228による出力スピーカ決定結果、聴取位置及び聴取方向は、決定情報SPDとして、オーディオ制御部225へ向けて送られる。
このようにして、利用者により再生コンテンツが指定され、コンテンツ再生指令がなされると、出力スピーカ選択部224において、位置検出信号PODが「運転席」、コンテンツ種別情報CTIが「複合コンテンツ」のときの音声出力スピーカが決定される。
《オーディオ制御部225における動作》
また、操作入力ユニット150を利用して、利用者により、コンテンツ再生指令がなされると、ドライブユニット120からの読取データ信号RDDが、ドライブ処理部210における処理によって、音声データ信号ADDと、映像データ信号IDDに分離される。そして、音声データ信号ADDは音声処理部220へ向けて送られ、映像データ信号IDDは映像処理部230へ向けて送られる。
かかる状態において、オーディオ制御部225は、出力スピーカ選択部224(より詳しくは、音声出力スピーカ決定部228)から上述した決定情報SPDを受け取ると、この決定情報SPDをもとにして、音声処理部220における音声コンテンツの再生処理を制御する。
ドライブ処理部210から出力された音声データ信号ADDは、まず、音声処理部220のチャンネル処理部221に送られる。このチャンネル処理部221は、オーディオ制御部225からのチャンネル処理制御指令CPCに従って、音声コンテンツの再生処理を行う。このチャンネル処理部221は、上述のように、チャンネル分離部310と、信号分配部320と、信号遅延部320とを備えている(図9参照)。
チャンネル処理部310では、チャンネル分離部310が、オーディオ制御部225からのチャンネル処理制御指令CPCの一部であるチャンネル分離制御指令CSCに従って、音声データ信号ADDから5.1チャンネルサラウンド方式におけるC〜LFEチャンネルに対応する6個の分離チャンネルデータ信号SCDC,SCDL,SCDSL,SCDR,SCDSR,SCDLFEを生成する。これらのデータ信号は、信号分配部320へ向けて出力される。
信号分配部320は、オーディオ制御部225からのチャンネル処理制御指令CPCの一部である分配制御指令ACCに従って、6個の分離チャンネルデータ信号SCDC〜SCDLFEに基づいて、スピーカ130C〜130SWの数と同じである12個の分配チャンネルデータ信号ACDC〜ACDLFEを生成する。この分配制御指令ACCは、出力スピーカ選択部224からの決定情報SPDにおける出力スピーカ決定結果に基づいて生成される。
すなわち、決定情報SPDにおける出力スピーカ決定結果に基づいて、分離チャンネルデータ信号SCDLからは分配チャンネルデータ信号ACDL1とACDL3を生成し、分離チャンネルデータ信号SCDSLからは分配チャンネルデータ信号ACDSL1とACDSL2を生成する旨の分配制御指令ACCLが生成される。また、分離チャンネルデータ信号SCDRからは分配チャンネルデータ信号ACDR1とACDR2を生成し、分離チャンネルデータ信号SCDSRからは分配チャンネルデータ信号ACDSR1を生成する旨の分配制御指令ACCRが生成される。
なお、Cチャンネルに関する分離チャンネルデータ信号SCDCと、LFEチャンネルに関する分離チャンネルデータ信号SCDLFEについては、上述したように、信号分配部320で処理は行わないため、SCDCとSCDLFEに対する分配制御指令は生成されない。
こうして生成された分配制御指令ACCにより、9個の分配チャンネルデータ信号ACDC,ACDL1,ACDL3,ACDSL1,ACDSL2,ACDR1,ACDR2,ACDSR1,ACDLFEが信号分配部320において生成される。これらのデータ信号は、信号遅延部330へ向けて出力される。
信号遅延部330は、オーディオ制御部225からのチャンネル処理制御指令CPCの一部である遅延制御指令DLCに従って、信号分配部320から送られてきた上記の分配チャンネルデータ信号を、所定時間だけ遅延させて、チャンネルデータ信号PCDC,PCDL1,PCDL3,PCDSL1,PCDSL2,PCDR1,PCDR2,PCDSR1,PCDLFEを生成する。この遅延制御指令DLCは、出力スピーカ選択部224からの決定情報SPDにおける聴取位置に基づいて生成される。
すなわち、遅延制御指令DLCは、12個のDLCC〜DLCLFEからなるが、聴取位置が「運転席」、コンテンツ種別が「複合コンテンツ」のときに処理すべき分配チャンネルデータ信号にのみ、遅延時間を付与する制御を行うようになっている。そして、遅延時間を付与するときは、各信号に付与する遅延時間を、オーディオ制御部225の記憶部から読み出して遅延器に設定するとともに、設定した遅延期間だけ、分配チャンネルデータ信号を遅延させる。これらの遅延させたデータ信号は、アナログ変換部222へ向けて出力される。
アナログ変換部222は、信号遅延部330から送られてきたチャンネルデータ信号PCDC,PCDL1,PCDL3,PCDSL1,PCDSL2,PCDR1,PCDR2,PCDSR1,PCDLFEを、それぞれアナログ信号に変換する。アナログ変換結果であるアナログ信号PBSC,PBSL1,PBSL3,PBSSL1,PBSSL2,PBSR1,PBSR2,PBSSR1,PBSLFEは、音量調整部223へ向けて出力される。
音量調整部223は、オーディオ制御部225からの音量調整制御VLCに従って、アナログ変換部222から送られてきた上記のアナログ信号の音量を調整する。この音量調整制御指令VLCは、出力スピーカ選択部224からの決定情報SPDにおける聴取位置及び聴取姿勢に基づいて生成される。
すなわち、音量調整制御指令VLCは、12個のVLCC〜VLCLFEからなるが、聴取位置が「運転席」、コンテンツ種別が「複合コンテンツ」のときに処理すべきアナログ信号にのみ、音量調整制御を行うようになっている。そして、音量調整を行うときは、各信号の音量調整比率を、オーディオ制御部225の記憶部から読み出して調整する。この調整の結果である出力音声信号AOSC,AOSL1,AOSL3,AOSSL1,AOSSL2,AOSR1,AOSR2,AOSSR1,AOSLFEは、それぞれに対応するスピーカへ向けて出力される。
音量調整部223から送られてきた上記の出力音声信号は、それぞれ、センタスピーカ130C,レフトスピーカ130L1,補助レフトスピーカ130L3,サラウンドレフトスピーカ130SL1,補助サラウンドレフトスピーカ130SL2,ライトスピーカ130R1,補助ライトスピーカ130R2,サラウンドライトスピーカ130SR1,サブウーハスピーカ130SWから、音場空間ASPへ向けて出力される。
なお、聴取位置が「助手席」、コンテンツ種別が「複合コンテンツ」のときは、図17に示されるように、出力スピーカ選択部224は、音声出力スピーカとして、Cチャンネルについてはセンタスピーカ130Cを、Lチャンネルについてはレフトスピーカ130L1と補助レフトスピーカ130L2を、SLチャンネルについてはサラウンドレフトスピーカ130SL1を、Rチャンネルについてはライトスピーカ130R1と補助ライトスピーカ130R3を、SRチャンネルについてはサラウンドライトスピーカ130SR1と補助サラウンドライトスピーカ130SR2を、LFEチャンネルについてはサブウーハスピーカ130SWを選択する。そして、オーディオ制御部225における処理は、前述した聴取位置が「運転席」のときと同様の動作を行う。
また、聴取位置が「運転席」、コンテンツ種別が「音声コンテンツ」のときは、図18に示されるように、出力スピーカ選択部224は、音声出力スピーカとして、Cチャンネルについてはセンタスピーカ130Cを、Lチャンネルについてはレフトスピーカ130L1と補助レフトスピーカ130L2を、SLチャンネルについてはサラウンドレフトスピーカ130SL1と補助サラウンドレフトスピーカ130SL2を、Rチャンネルについてはライトスピーカ130R1と補助ライトスピーカ130R2を、SRチャンネルについてはサラウンドライトスピーカ130SR1を、LFEチャンネルについてはサブウーハスピーカ130SWを選択する。そして、オーディオ制御部225における処理は、前述したのと同様の動作を行う。
また、聴取位置が「助手席」、コンテンツ種別が「音声コンテンツ」のときは、図19に示されるように、出力スピーカ選択部224は、音声出力スピーカとして、Cチャンネルについてはセンタスピーカ130Cを、Lチャンネルについてはレフトスピーカ130L1と補助レフトスピーカ130L2を、SLチャンネルについてはサラウンドレフトスピーカ130SL1を、Rチャンネルについてはライトスピーカ130R1と補助ライトスピーカ130R2を、SRチャンネルについてはサラウンドライトスピーカ130SR1と補助サラウンドライトスピーカ130SR2を、LFEチャンネルについてはサブウーハスピーカ130SWを選択する。そして、オーディオ制御部225における処理は、前述したのと同様の動作を行う。
また、聴取位置が「後部座席」、または、「運転席」や「助手席」であっても複数である場合は、上記の処理動作は行わず、一般的なスピーカ配置であるセンタスピーカ130C、レフトスピーカ130L1、サラウンドレフトスピーカ130SL1、サラウンドライトスピーカ130SR1、サブウーハスピーカ130SWから、音声出力を行う。
以上説明したように、本実施形態では、車両における一般的なスピーカ配置と比較して、6個のスピーカを増設した。そして、そのうち2個のスピーカは直接的に運転席を向き、別の2個のスピーカは直接的に助手席を向いている。この新たなスピーカ配置により、ITU規格におけるスピーカ配置に近づけることができる。また、聴取位置及び聴取姿勢に応じて各スピーカから出力する音声チャンネルを切り換えることができる。したがって、本実施形態によれば、高品位な音声を再生することができる。
[実施形態の変形]
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。
例えば、上記の実施形態では、12個のスピーカを備えることがしたが、各チャンネルに対応する音を適宜混合し、11個以下又は13個以上のスピーカから音出力をさせるようにすることもできる。
また、上記の実施形態では、スピーカ130C〜130SWの配置位置は、車両CRのダッシュボード内、ドア筐体内、後部の筐体内、後部としたが、スピーカ130C〜130SWの配置位置はこれらに限定されるものではなく、例えば車両のピラー位置等といった車両等のいかなる位置であってもよい。
また、上記の実施形態では、車両内空間の中心から見て、左側の各スピーカがLチャンネルとSLチャンネルの音声を出力し、右側の各スピーカがRチャンネルとSRチャンネルの音声を出力することとした。これに対して、聴取者が後方を向いていること等も考慮し、左側のスピーカからRチャンネルやSRチャンネルの音声を出力させ、右側のスピーカからLチャンネルやSLチャンネルの音声を出力させるなど、任意のスピーカから任意のチャンネル音声を出力させるものであってもよい。
また、上記の実施形態では、着座センサ160からの位置検出信号PODに基づいて、聴取位置を決定していたが、操作入力ユニット150から聴取位置を決定することもできる。
また、上記の実施形態では、5.1チャンネルサラウンド方式について例示したが、6.1チャンネルサラウンド方式等の他の方式を採用することもできる。
また、車両に搭載され、コンテンツ再生装置としても機能するナビゲーション装置等が、本実施形態のコンテンツ再生装置100の機能を有するようにしてもよい。
また、上記の実施形態では、コンテンツメディアCMDに格納されたコンテンツデータを再生するコンテンツ再生装置に本発明を適用したが、地上デジタルテレビ放送等の放送波の受信装置等に本発明を適用することもできる。
また、上記の実施形態では、マルチチャンネル方式で記録されているコンテンツデータを再生するコンテンツ再生装置に本発明を適用したが、例えばコンテンツデータが2チャンネル構成を有する場合や放送受信結果が2チャンネル構成を有する場合等の音声信号がマルチチャンネル構成以外の構成を有する場合に、2チャンネル構成から例えば5.1チャンネル等のマルチチャンネル構成に変換して利用者に提供する装置に本発明を適用することもできる。
また、上記の実施形態においては、車両に搭載されるコンテンツ再生装置に本発明を適用したが、車両以外の他の移動体に搭載される音響再生機能を有する装置に本発明を適用することもできるし、移動体に搭載されない音響再生機能を有する装置に本発明を適用することもできる。
なお、上記の実施形態における制御ユニット110の一部又は全部を中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、読出専用メモリ(ROM:Read Only Memory)、ランダムアクセスメモリ(RAM:Random Access Memory)等を備えた演算手段としてのコンピュータとして構成し、予め用意されたプログラムを当該コンピュータで実行することにより、上記の実施形態における処理の一部又は全部を実行するようにしてもよい。このプログラムはハードディスク、CD−ROM、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、当該コンピュータによって記録媒体から読み出されて実行される。また、このプログラムは、CD−ROM、DVD等の可搬型記録媒体に記録された形態で取得されるようにしてもよいし、インターネットなどのネットワークを介した配送の形態で取得されるようにしてもよい。
車両内における一般的なスピーカ配置を説明するための図である。 ITU−R勧告によるスピーカ配置を説明するための図である。 本発明の一実施形態に係るコンテンツ再生装置の構成を概略的に示すブロック図である。 図3の12個のスピーカの配置位置を説明するための図である。 図3の制御ユニットの構成を示すブロック図である。 図5の音声処理部の構成を示すブロック図である。 図6の出力スピーカ選択部の構成を示すブロック図である。 聴取位置及び聴取姿勢を説明するための図である。 図6のチャンネル処理部の構成を示すブロック図である。 図9の信号分配部の構成を示すブロック図である。 図10のレフトサイド分配部の構成を示すブロック図である。 図11の複合スイッチ部の構成を示すブロック図である。 図10のライトサイド分配部の構成を示すブロック図である。 図13の複合スイッチ部の構成を示すブロック図である。 図9の信号遅延部の構成を示すブロック図である。 聴取位置が運転席であり、聴取姿勢がモニタを見る方向である場合の音声出力スピーカの配置を説明するための図である。 聴取位置が助手席であり、聴取姿勢がモニタを見る方向である場合の音声出力スピーカの配置を説明するための図である。 聴取位置が運転席であり、聴取姿勢が正面を見る方向である場合の音声出力スピーカの配置を説明するための図である。 聴取位置が助手席であり、聴取姿勢が正面を見る方向である場合の音声出力スピーカの配置を説明するための図である。
符号の説明
100 … コンテンツ再生装置
130C〜130SW … スピーカ
140 … 表示ユニット(表示手段)
150 … 操作入力ユニット(操作入力手段)
160 … 着座センサ(検出手段)
223 … 音量調整部(音量調整手段)
226 … 聴取姿勢算出部(推定算出手段)
227 … 音像方向算出部(方向算出手段)
228 … 音声出力スピーカ決定部(決定手段)
310 … チャンネル分離部(個別チャンネル信号生成手段)
330 … 信号遅延部(遅延調整手段)

Claims (9)

  1. 複数種のチャンネル音声を含む音声コンテンツを再生し、音場空間に配置された複数のスピーカから音声を出力するコンテンツ再生装置であって、
    前記音場空間における聴取位置及び聴取姿勢の推定結果である推定位置及び推定姿勢に基づいて、前記複数のスピーカのうちから、音声出力を行う少なくとも2つの音声出力スピーカを選択する選択手段と;
    前記音声出力スピーカのそれぞれからの音声出力タイミング及び出力音量を調整する調整手段と;
    を備えることを特徴とするコンテンツ再生装置。
  2. 前記音声コンテンツを含むコンテンツが更に含む映像コンテンツの再生映像を表示する表示手段を更に備え、
    前記推定姿勢は、前記推定位置から前記表示手段の表示画面を見る姿勢である、
    ことを特徴とする請求項1に記載のコンテンツ再生装置。
  3. 前記推定位置及び前記推定姿勢を求める推定手段を更に備える、ことを特徴とする請求項1又は2に記載のコンテンツ再生装置。
  4. 前記推定手段は、
    前記聴取位置を検出する検出手段と;
    前記検出手段による検出結果に基づいて、前記推定位置及び前記推定姿勢を算出する推定算出手段と;
    を備えることを特徴とする請求項3に記載のコンテンツ再生装置。
  5. 指定情報が入力される操作入力手段を更に備え、
    前記推定手段は、前記操作入力手段に入力された前記聴取位置の情報に基づいて、前記推定位置及び前記推定姿勢を推定する、
    ことを特徴とする請求項3に記載のコンテンツ再生装置。
  6. 前記選択手段は、
    前記推定位置及び前記推定姿勢に基づいて、前記複数種のチャンネル音声の再生音声ごとの音像方向として適切な方向を算出する方向算出手段と;
    前記方向算出手段による算出結果、及び、前記複数のスピーカのそれぞれの配設位置に基づいて、前記音声出力スピーカを決定する決定手段と;
    を備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のコンテンツ再生装置。
  7. 前記音声コンテンツに基づき、前記複数種のチャンネルごとの個別チャンネル信号を生成する個別チャンネル信号生成手段を更に備え、
    前記調整手段は、
    前記音声出力スピーカのそれぞれの配設位置及び前記推定位置に基づいて、前記音声出力スピーカのそれぞれに供給される個別チャンネル信号を遅延させる遅延調整手段と;
    前記音声出力スピーカのそれぞれの配設位置、前記推定位置及び前記推定姿勢に基づいて、前記音声出力スピーカのそれぞれからの出力音量を調整する音量調整手段とを備える、
    ことを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載のコンテンツ再生装置。
  8. 移動体に搭載される、ことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載のコンテンツ再生装置。
  9. 複数種のチャンネル音声を含む音声コンテンツを再生し、音場空間に配置された複数のスピーカから音声を出力するコンテンツ再生方法であって、
    前記音場空間における聴取位置及び聴取姿勢の推定結果である推定位置及び推定姿勢に基づいて、前記複数のスピーカのうちから、音声出力を行う少なくとも2つの音声出力スピーカを選択する選択工程と;
    前記音声出力スピーカのそれぞれからの音声出力タイミング及び出力音量を調整する調整工程と;
    を備えることを特徴とするコンテンツ再生方法。
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