JP2008226713A - 燃料電池スタック - Google Patents

燃料電池スタック Download PDF

Info

Publication number
JP2008226713A
JP2008226713A JP2007065181A JP2007065181A JP2008226713A JP 2008226713 A JP2008226713 A JP 2008226713A JP 2007065181 A JP2007065181 A JP 2007065181A JP 2007065181 A JP2007065181 A JP 2007065181A JP 2008226713 A JP2008226713 A JP 2008226713A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
separator
fuel cell
cell stack
plate
power generation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007065181A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5060143B2 (ja
Inventor
Kimiharu Mizusaki
君春 水崎
Masaaki Sakano
雅章 坂野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2007065181A priority Critical patent/JP5060143B2/ja
Publication of JP2008226713A publication Critical patent/JP2008226713A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5060143B2 publication Critical patent/JP5060143B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Abstract

【課題】端部セパレータの2重シール部材間に閉空間が形成されることがなく、前記端部セパレータの変形等を良好に阻止するとともに、シール性の向上を図ることを可能にする。
【解決手段】燃料電池スタック10は、複数の発電セル12が水平方向に積層された積層体14を備え、前記積層体14の積層方向一端には、ダミーセル15a、ターミナルプレート16a、絶縁プレート18a及びエンドプレート20aが配設される。ダミーセル15aを構成する第1ダミーセパレータ72は、絶縁プレート18a側の面に2重シール部材である第1シール部材64を設けるとともに、絶縁プレート18aには、前記第1シール部材64間に形成される空間84を外部に連通させるための通路90が形成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、電解質膜の両側に一対の電極を設けた電解質膜・電極構造体と、セパレータとを有する発電セルを備え、前記発電セルが積層されるとともに、前記発電セルの積層方向両端には、ターミナルプレート、絶縁プレート及びエンドプレートが配設される燃料電池スタックに関する。
例えば、固体高分子型燃料電池は、高分子イオン交換膜からなる電解質膜(電解質)の両側に、それぞれアノード側電極及びカソード側電極を配設した電解質膜・電極構造体を、セパレータによって挟持した発電セルを備えている。この種の燃料電池は、通常、所定の数の発電セルを積層することにより、燃料電池スタックとして使用されている。
ところで、燃料電池スタックでは、外部への放熱により他の発電セルに比べて温度低下が惹起され易い発電セルが存在している。特に、積層方向端部に配置されている発電セルは、例えば、各発電セルによって発電された電荷を集める電力取り出し用ターミナルプレート(集電板)や、積層された発電セルを保持するために設けられたエンドプレート等からの放熱が多く、上記の温度低下が顕著になっている。
端部の発電セルでは、この温度低下により燃料電池スタックの中央部分の発電セルに比べて結露が発生し易く、生成水の排出性が低下して発電性能が低下するという不具合が指摘されている。
そこで、例えば、特許文献1に開示されている燃料電池スタックが知られている。この燃料電池スタックでは、図7に示すように、複数の発電セル1が積層された積層体1aを備え、前記積層体1aの積層方向の少なくとも一方の端部には、発電セル1に対応して第1及び第2ダミーセル2a、2bと端部セパレータ3とが配設されている。端部セパレータ3には、ターミナルプレート4、絶縁プレート5及びエンドプレート6が外方に向かって配設されている。
発電セル1を構成する第1金属セパレータ3a及び第2金属セパレータ3bには、第1シール部材7及び第2シール部材8が一体化されるとともに、前記第1シール部材7は、電解質膜・電極構造体の形状に対応して内側シール部7a及び外側シール部7bを有している。
この場合、第1及び第2ダミーセル2a、2bは、発電可能な電解質・電極構造体を用いておらず、発電による生成水が生成されることがない。従って、第1及び第2ダミーセル2a、2b自体が断熱層として機能するため、低温始動時の端部の発電セル1の昇温遅れ及び前記端部の発電セル1の電圧降下を有効に阻止することができる。
特開2006−147502号公報(図2)
ところで、端部セパレータ3には、シール部材9が一体化されるとともに、絶縁プレート5側の面には、第1金属セパレータ3aの外側シール部7bに対応してシール部9aが設けられている。
ここで、シール部材9は、好適には、第1金属セパレータ3の内側シール部7aに対応してシール部9bを設けることが考えられる。内側シール部7a及び外側シール部7bに積層方向に付与されるシール荷重を確実に受けるためである。
その際、シール部9a、9bは、絶縁プレート5に密着しており、前記シール部9aと前記シール部9bとの間には、閉空間Sが形成されている。このため、閉空間Sに封入されている空気の圧力が、端部セパレータ3に付与されてしまい、前記端部セパレータ3に変形等が惹起され易くなるとともに、シール性が低下するという問題がある。
本発明はこの種の問題を解決するものであり、端部セパレータの2重シール部材間に閉空間が形成されることを阻止し、前記端部セパレータの変形を良好に防止するとともに、シール性の向上を図ることが可能な燃料電池スタックを提供することを目的とする。
本発明は、電解質膜の両側に一対の電極を設けた電解質膜・電極構造体と、セパレータとを有する発電セルを備え、前記発電セルが積層されるとともに、前記発電セルの積層方向両端には、ターミナルプレート、絶縁プレート及びエンドプレートが配設される燃料電池スタックに関するものである。
少なくとも発電セルの積層方向一端を構成する端部セルは、ターミナルプレート側の端部セパレータ面に、電解質膜・電極構造体に対応して周回形成される2重シール部材を設けるとともに、少なくとも前記ターミナルプレート又は絶縁プレートには、前記2重シール部材間に形成される空間を外部に連通させる通路が設けられている。
また、通路は、空間の上部側に連通することが好ましい。
さらに、端部セルは、電解質膜に対応する導電性プレートを有するダミー電極構造体と、前記ダミー電極構造体を挟持するとともに、セパレータと同一構成のダミーセパレータとを備えるとともに、ターミナルプレートに隣接する前記ダミーセパレータには、2重シール部材が形成されることが好ましい。
さらにまた、絶縁プレートには、ターミナルプレートを収容する凹部が形成されるとともに、通路は、前記ターミナルプレートの外方に位置して前記絶縁プレートに形成されることが好ましい。
また、電解質膜・電極構造体は、一方の電極の表面積が他方の電極の表面積よりも小さく設定されることが好ましい。
本発明によれば、端部セパレータ面に2重シール部材が設けられるとともに、前記2重シール部材間に形成される空間が、通路を介して外部に連通している。このため、2重シール部材間に閉空間が形成されることがなく、前記閉空間の内圧増加による端部セパレータの変形等を良好に阻止するとともに、シール性の向上を図ることができる。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る燃料電池スタック10の一部分解概略斜視図であり、図2は、前記燃料電池スタック10の一部断面説明図である。
燃料電池スタック10は、複数の発電セル(単セル)12が水平方向(矢印A方向)に積層された積層体14を備える。積層体14の積層方向(矢印A方向)一端には、ダミーセル15a、ターミナルプレート16a、絶縁プレート18a及びエンドプレート20aが外方に向かって、順次、配設される。
積層体14の積層方向他端には、ダミーセル15b、ターミナルプレート16b、絶縁プレート18b及びエンドプレート20bが外方に向かって、順次、配設される(図1参照)。燃料電池スタック10は、例えば、四角形に構成されるエンドプレート20a、20bを端板として含む箱状ケーシング(図示せず)により一体的に保持され、あるいは、矢印A方向に延在する複数のタイロッド(図示せず)により一体的に締め付け保持される。
ターミナルプレート16a、16bは、絶縁プレート18a、18bに形成された矩形状の凹部21a、21bに収容される。ターミナルプレート16a、16bの略中央には、積層方向外方に延在する端子部22a、22bが設けられる。端子部22a、22bは、絶縁性筒体24に挿入されて絶縁プレート18a、18bの孔部26a、26b及びエンドプレート20a、20bの孔部28a、28bに挿通されて外部に突出する。
図2及び図3に示すように、各発電セル12は、電解質膜・電極構造体30と、前記電解質膜・電極構造体30を挟持する第1及び第2金属セパレータ32、34とを備える。第1及び第2金属セパレータ32、34は、金属製薄板を波形状にプレス加工することにより、断面凹凸形状を有している。第1及び第2金属セパレータ32、34は、縦長形状を有するとともに、長辺が重力方向(矢印C方向)に向かい且つ短辺が水平方向(矢印B方向)に向かうように構成される。
発電セル12の長辺方向(図3中、矢印C方向)の上端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、酸化剤ガス、例えば、酸素含有ガスを供給するための酸化剤ガス供給連通孔36a、及び燃料ガス、例えば、水素含有ガスを供給するための燃料ガス供給連通孔38aが設けられる。
発電セル12の長辺方向の下端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、燃料ガスを排出するための燃料ガス排出連通孔38b、及び酸化剤ガスを排出するための酸化剤ガス排出連通孔36bが設けられる。
発電セル12の短辺方向(矢印B方向)の一端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、冷却媒体を供給するための冷却媒体供給連通孔40aが設けられるとともに、短辺方向の他端縁部には、前記冷却媒体を排出するための冷却媒体排出連通孔40bが設けられる。
電解質膜・電極構造体30は、例えば、パーフルオロスルホン酸の薄膜に水が含浸された固体高分子電解質膜42と、前記固体高分子電解質膜42を挟持するアノード側電極44及びカソード側電極46とを備える。アノード側電極44は、カソード側電極46よりも小さな表面積を有している。
アノード側電極44及びカソード側電極46は、カーボンペーパ等からなるガス拡散層(図示せず)と、白金合金が表面に担持された多孔質カーボン粒子が前記ガス拡散層の表面に一様に塗布して形成される電極触媒層(図示せず)とを有する。電極触媒層は、固体高分子電解質膜42の両面に形成される。
図4に示すように、第1金属セパレータ32の電解質膜・電極構造体30に向かう面32aには、燃料ガス供給連通孔38aと燃料ガス排出連通孔38bとを連通する燃料ガス流路48が形成される。この燃料ガス流路48は、矢印C方向に延在する複数の波状流路溝48aを有し、前記波状流路溝48aの矢印C方向上端及び下端に位置して、複数のエンボスを備える入口バッファ部50a及び出口バッファ部50bが設けられる。
第1金属セパレータ32の面32aには、燃料ガス供給連通孔38aと、入口バッファ部50aとを連通する連通路形成用の複数の受け部52aと、燃料ガス排出連通孔38bと、出口バッファ部50bとを連通する連通路形成用の複数の受け部52bとが形成される。受け部52a、52bの近傍には、それぞれ複数の供給孔部54a及び排出孔部54bが形成される。供給孔部54aは、面32b側で燃料ガス供給連通孔38aに連通する一方、排出孔部54bは、同様に前記面32b側で燃料ガス排出連通孔38bに連通する。
図3に示すように、第2金属セパレータ34の電解質膜・電極構造体30に向かう面34aには、酸化剤ガス供給連通孔36aと酸化剤ガス排出連通孔36bとを連通する酸化剤ガス流路56が形成される。この酸化剤ガス流路56は、矢印C方向に延在する複数の波状流路溝56aを有し、前記波状流路溝56aの矢印C方向上端及び下端に位置して、複数のエンボスを備える入口バッファ部58a及び出口バッファ部58bが設けられる。
第2金属セパレータ34の面34aには、酸化剤ガス供給連通孔36aと、入口バッファ部58aとを連通する連通路形成用の複数の受け部60aと、酸化剤ガス排出連通孔36bと、出口バッファ部58bとを連通する連通路形成用の複数の受け部60bとが設けられる。
第2金属セパレータ34の面34bと、第1金属セパレータ32の面32bとの間には、冷却媒体供給連通孔40aと冷却媒体排出連通孔40bとに連通する冷却媒体流路62が形成される(図2及び図3参照)。この冷却媒体流路62は、燃料ガス流路48の裏面形状と酸化剤ガス流路56の裏面形状とが重なり合うことによって、矢印B方向に延在して形成される。
第1金属セパレータ32の面32a、32bには、この第1金属セパレータ32の外周端縁部を周回して第1シール部材64が一体成形される。第2金属セパレータ34の面34a、34bには、この第2金属セパレータ34の外周端縁部を周回して第2シール部材66が一体成形される。第1及び第2シール部材64、66には、例えば、EPDM、NBR、フッ素ゴム、シリコーンゴム、フロロシリコーンゴム、ブチルゴム、天然ゴム、スチレンゴム、クロロプレーン又はアクリルゴム等のシール材、クッション材、あるいはパッキン材が用いられる。
図4に示すように、第1シール部材64は、面32a側に燃料ガス流路48を囲繞する内側シール部64aを有する。この内側シール部64aの外周には、酸化剤ガス供給連通孔36a、酸化剤ガス排出連通孔36b、燃料ガス供給連通孔38a、燃料ガス排出連通孔38b、冷却媒体供給連通孔40a及び冷却媒体排出連通孔40bを囲繞して外側シール部64bが設けられる。
図3に示すように、第1シール部材64は、面32b側に内側シール部64aに対応するとともに、冷却媒体流路62を冷却媒体供給連通孔40a及び冷却媒体排出連通孔40bに連通する内側シール部64cと、外側シール部64bに対応する外側シール部64dとが設けられる。
第2シール部材66は、第2金属セパレータ34の両方の面34a、34bに形成される平坦シールで構成される。
図1及び図2に示すように、ダミーセル15aは、ダミー電極構造体70と、このダミー電極構造体70を挟持する第1ダミーセパレータ(端部セパレータ)72及び第2ダミーセパレータ74とを備える。ダミー電極構造体70は、固体高分子電解質膜42に対応する金属プレート76と、前記金属プレート76を挟持するアノード側カーボンペーパ78及びカソード側カーボンペーパ80とを備える。カーボンペーパ78、80は、それぞれアノード側電極44及びカソード側電極46を構成するガス拡散層に対応する。
第1ダミーセパレータ72は、第1金属セパレータ32と同様に構成されるとともに、第2ダミーセパレータ74は、第2金属セパレータ34と同様に構成されており、それぞれ同一の構成要素には、同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。
図5に示すように、第1ダミーセパレータ72のターミナルプレート16a側の面32bには、第1シール部材64を構成する内側シール部82aと、外側シール部82bとが設けられる。内側シール部82aは、冷却媒体流路62を周回するとともに、外側シール部82bは、前記内側シール部82aを周回する。
面32a側には、第1シール部材64を構成する内側シール部64a及び外側シール部64bが形成される。内側シール部64aは、積層方向に対して内側シール部82aと略同一位置に設定される一方、外側シール部64bは、積層方向に対して外側シール部82bと略同一位置に設定される。
内側シール部82aと外側シール部82bとの間には、空間84が形成される。この空間84は、所定の幅寸法を有する略リング状を有しており、その上部中央部が上方に突出する山形形状に設定される。
図1及び図2に示すように、絶縁プレート18aには、第1ダミーセパレータ72の第1シール部材64により形成されている空間84において、その上部中央部に開放される孔部86が形成される。この孔部86は、絶縁プレート18aのエンドプレート20a側の面に形成される溝部88に連通して、前記絶縁プレート18aの上部から外方に開放される。孔部86及び溝部88により、空間84を外部に連通させるための通路90が構成される。
このように構成される燃料電池スタック10の動作について、以下に説明する。
先ず、図1に示すように、燃料電池スタック10では、酸化剤ガス供給連通孔36aに酸素含有ガス等の酸化剤ガスが供給されるとともに、燃料ガス供給連通孔38aに水素含有ガス等の燃料ガスが供給される。さらに、冷却媒体供給連通孔40aに純水やエチレングリコール等の冷却媒体が供給される。このため、積層体14では、矢印A方向に重ね合わされた複数の発電セル12に対し、酸化剤ガス、燃料ガス及び冷却媒体が、それぞれ矢印A方向に供給される。
図3に示すように、酸化剤ガスは、酸化剤ガス供給連通孔36aから第2金属セパレータ34の酸化剤ガス流路56に導入され、電解質膜・電極構造体30のカソード側電極46に沿って移動する。
その際、第2金属セパレータ34の面34aでは、酸化剤ガス供給連通孔36aを流れる酸化剤ガスは、複数の受け部60a間を通って入口バッファ部58aに供給される。この入口バッファ部58aに供給された酸化剤ガスは、矢印B方向に分散されるとともに、酸化剤ガス流路56を構成する複数の波状流路溝56aに沿って鉛直下方向に流動し、電解質膜・電極構造体30のカソード側電極46に供給される。
一方、燃料ガスは、図3及び図4に示すように、第1金属セパレータ32の面32bにおいて、燃料ガス供給連通孔38aから複数の供給孔部54aを通って面32a側に供給される。この燃料ガスは、図4に示すように、受け部52a間を通って入口バッファ部50aに導入される。入口バッファ部50aで矢印B方向に分散された燃料ガスは、燃料ガス流路48を構成する複数の波状流路溝48aに沿って移動し、電解質膜・電極構造体30のアノード側電極44に供給される。
従って、各電解質膜・電極構造体30では、カソード側電極46に供給される酸化剤ガスと、アノード側電極44に供給される燃料ガスとが、電極触媒層内で電気化学反応により消費され、発電が行われる。
次いで、カソード側電極46に供給されて消費された酸化剤ガスは、図3に示すように、酸化剤ガス流路56の下部に連通する出口バッファ部58bに送られる。さらに、酸化剤ガスは、出口バッファ部58bから複数の受け部60b間に沿って酸化剤ガス排出連通孔36bに排出される。
同様に、アノード側電極44に供給されて消費された燃料ガスは、図4に示すように、燃料ガス流路48の下部に連通する出口バッファ部50bに送られた後、複数の受け部52b間を流れる。燃料ガスは、複数の排出孔部54bを通って面32b側に移動し、燃料ガス排出連通孔38bに排出される。
また、冷却媒体は、冷却媒体供給連通孔40aから第1及び第2金属セパレータ32、34間の冷却媒体流路62に導入された後、矢印B方向(水平方向)に沿って流動する。この冷却媒体は、電解質膜・電極構造体30を冷却した後、冷却媒体排出連通孔40bから排出される。
この場合、第1の実施形態では、図1及び図5に示すように、第1ダミーセパレータ72の絶縁プレート18bに向かう面には、第1シール部材64を構成する内側シール部82aと外側シール部82bとの間に、略リング状の空間84が形成されている。そして、内側シール部82a及び外側シール部82bは、絶縁プレート18aの面に密着するとともに、空間84の上部略中央部が、前記絶縁プレート18aに形成されている通路90を構成する孔部86に連通している(図2参照)。
このため、第1シール部材64が絶縁プレート18aの面に密着した状態で、空間84は、孔部86及び溝部88を介して、すなわち、通路90を介して外部に開放されており、前記空間84が閉空間を形成することはない。これにより、空間84の内圧増加により、例えば、第1ダミーセパレータ72が変形することを良好に阻止するとともに、シール性の向上を図ることができるという効果が得られる。
しかも、絶縁プレート18aに、孔部86と溝部88とからなる通路90を設けるだけでよい。従って、構成が複雑化することがなく、経済的であるという利点がある。さらに、孔部86は、空間84の上部中央部、すなわち、最上部に連通している。このため、空間84内の気体は、孔部86及び溝部88を介して円滑且つ確実に外部に排出される。
図6は、本発明の第2の実施形態に係る燃料電池スタック100の一部断面説明図である。なお、第1の実施形態に係る燃料電池スタック10と同一の構成要素には、同一の参照符号を付してその詳細な説明は省略する。
燃料電池スタック100では、絶縁プレート18aに、第1ダミーセパレータ72に設けられている内側シール部82aと外側シール部82bとの間の空間84に連通する孔部86が形成されるとともに、エンドプレート20aに、前記孔部86に連通する孔部102が形成される。孔部86、102により空間84を外部に開放するための通路104が形成される。
従って、第2の実施形態では、第1ダミーセパレータ72が絶縁プレート18aに押圧され、第1シール部材64が前記絶縁プレート18aの面に密着する際、内側シール部82aと外側シール部82bとの間に形成される空間84は、閉空間を形成することがない。これにより、第1ダミーセパレータ72の変形等を良好に阻止することができる等、第1の実施形態と同様の効果が得られる。
なお、第1及び第2の実施形態では、絶縁プレート18aに凹部21aを形成し、この凹部21aにターミナルプレート16aが収容されているが、これに限定されるものではない。
例えば、ターミナルプレート16aを絶縁プレート18aと同一の外径寸法に設定し、第1ダミーセパレータ72の第1シール部材64が、前記ターミナルプレート16aの面に密着する構成を採用することもできる。その際、ターミナルプレート16aには、空間84に連通する孔部(図示せず)を形成し、この孔部を含む通路を介して前記空間84を外部に開放するように構成すればよい。
本発明の第1の実施形態に係る燃料電池スタックの一部分解概略斜視図である。 前記燃料電池スタックの一部断面説明図である。 前記燃料電池スタックを構成する単セルの分解斜視図である。 前記単セルを構成する第1金属セパレータの正面図である。 前記燃料電池スタックを構成する端部セパレータの正面図である。 本発明の第2の実施形態に係る燃料電池スタックの一部断面側面図である。 特許文献1に開示されている燃料電池スタックの断面説明図である。
符号の説明
10、100…燃料電池スタック 12…発電セル
14…積層体 15a、15b…ダミーセル
16a、16b…ターミナルプレート 18a、18b…絶縁プレート
20a、20b…エンドプレート 22a、22b…端子部
30…電解質膜・電極構造体 32、34…金属セパレータ
36a…酸化剤ガス供給連通孔 36b…酸化剤ガス排出連通孔
38a…燃料ガス供給連通孔 38b…燃料ガス排出連通孔
40a…冷却媒体供給連通孔 40b…冷却媒体排出連通孔
42…固体高分子電解質膜 44…アノード側電極
46…カソード側電極 48…燃料ガス流路
56…酸化剤ガス流路 62…冷却媒体流路
64、66…シール部材 64a、82a…内側シール部
64b、82b…外側シール部 70…ダミー電極構造体
72、74…ダミーセパレータ 76…金属プレート
84…空間 86、102…孔部
88…溝部 90、104…通路

Claims (5)

  1. 電解質膜の両側に一対の電極を設けた電解質膜・電極構造体とセパレータとを有する発電セルを備え、前記発電セルが積層されるとともに、前記発電セルの積層方向両端には、ターミナルプレート、絶縁プレート及びエンドプレートが配設される燃料電池スタックであって、
    少なくとも前記発電セルの積層方向一端を構成する端部セルは、前記ターミナルプレート側の端部セパレータ面に、前記電解質膜・電極構造体に対応して周回形成される2重シール部材を設けるとともに、
    少なくとも前記ターミナルプレート又は前記絶縁プレートには、前記2重シール部材間に形成される空間を外部に連通させる通路が設けられることを特徴とする燃料電池スタック。
  2. 請求項1記載の燃料電池スタックにおいて、前記通路は、前記空間の上部側に連通することを特徴とする燃料電池スタック。
  3. 請求項1記載の燃料電池スタックにおいて、前記端部セルは、前記電解質膜に対応する導電性プレートを有するダミー電極構造体と、
    前記ダミー電極構造体を挟持するとともに、前記セパレータと同一構成のダミーセパレータと、
    を備えるとともに、
    前記ターミナルプレートに隣接する前記ダミーセパレータには、前記2重シール部材が形成されることを特徴とする燃料電池スタック。
  4. 請求項1記載の燃料電池スタックにおいて、前記絶縁プレートには、前記ターミナルプレートを収容する凹部が形成されるとともに、
    前記通路は、前記ターミナルプレートの外方に位置して前記絶縁プレートに形成されることを特徴とする燃料電池スタック。
  5. 請求項1記載の燃料電池スタックにおいて、前記電解質膜・電極構造体は、一方の電極の表面積が他方の電極の表面積よりも小さく設定されることを特徴とする燃料電池スタック。
JP2007065181A 2007-03-14 2007-03-14 燃料電池スタック Active JP5060143B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007065181A JP5060143B2 (ja) 2007-03-14 2007-03-14 燃料電池スタック

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007065181A JP5060143B2 (ja) 2007-03-14 2007-03-14 燃料電池スタック

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008226713A true JP2008226713A (ja) 2008-09-25
JP5060143B2 JP5060143B2 (ja) 2012-10-31

Family

ID=39845073

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007065181A Active JP5060143B2 (ja) 2007-03-14 2007-03-14 燃料電池スタック

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5060143B2 (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010125946A1 (ja) * 2009-04-27 2010-11-04 本田技研工業株式会社 燃料電池モジュール
JP2011150851A (ja) * 2010-01-20 2011-08-04 Honda Motor Co Ltd 燃料電池スタック
JP2013196876A (ja) * 2012-03-19 2013-09-30 Honda Motor Co Ltd 燃料電池
US8785063B2 (en) 2010-11-17 2014-07-22 Hyundai Motor Company Fuel cell stack with water drainage structure
JP2014165071A (ja) * 2013-02-26 2014-09-08 Honda Motor Co Ltd 燃料電池スタック
US9379407B2 (en) 2009-04-27 2016-06-28 Honda Motor Co., Ltd. Fuel cell module
US10270119B2 (en) 2014-03-12 2019-04-23 Ceres Intellectual Property Company Limited Fuel cell stack arrangement
JP2019164958A (ja) * 2018-03-20 2019-09-26 本田技研工業株式会社 燃料電池スタック及びダミーセルの製造方法
JP2019212579A (ja) * 2018-06-08 2019-12-12 本田技研工業株式会社 燃料電池スタック
JP2020145026A (ja) * 2019-03-05 2020-09-10 本田技研工業株式会社 燃料電池スタック及びダミーセルの製造方法
JP2020149835A (ja) * 2019-03-13 2020-09-17 本田技研工業株式会社 ダミーセルの製造方法及びダミーセルの製造装置

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001283879A (ja) * 2000-03-31 2001-10-12 Toshiba Corp 固体高分子型燃料電池スタックおよび気抜きバルブ
JP2003151575A (ja) * 2001-11-09 2003-05-23 Sanyo Electric Co Ltd 燃料電池
JP2006147502A (ja) * 2004-11-25 2006-06-08 Honda Motor Co Ltd 燃料電池スタック
JP2006164680A (ja) * 2004-12-06 2006-06-22 Nissan Motor Co Ltd 燃料電池システム
JP2006252973A (ja) * 2005-03-11 2006-09-21 Honda Motor Co Ltd 燃料電池
WO2007026797A1 (ja) * 2005-08-31 2007-03-08 Nissan Motor Co., Ltd. 電解質膜-電極接合体
JP2007115489A (ja) * 2005-10-19 2007-05-10 Toyota Motor Corp 燃料電池および燃料電池システム
JP2008166230A (ja) * 2007-01-05 2008-07-17 Toyota Motor Corp 燃料電池用断熱セルおよびその製造方法

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001283879A (ja) * 2000-03-31 2001-10-12 Toshiba Corp 固体高分子型燃料電池スタックおよび気抜きバルブ
JP2003151575A (ja) * 2001-11-09 2003-05-23 Sanyo Electric Co Ltd 燃料電池
JP2006147502A (ja) * 2004-11-25 2006-06-08 Honda Motor Co Ltd 燃料電池スタック
JP2006164680A (ja) * 2004-12-06 2006-06-22 Nissan Motor Co Ltd 燃料電池システム
JP2006252973A (ja) * 2005-03-11 2006-09-21 Honda Motor Co Ltd 燃料電池
WO2007026797A1 (ja) * 2005-08-31 2007-03-08 Nissan Motor Co., Ltd. 電解質膜-電極接合体
JP2007115489A (ja) * 2005-10-19 2007-05-10 Toyota Motor Corp 燃料電池および燃料電池システム
JP2008166230A (ja) * 2007-01-05 2008-07-17 Toyota Motor Corp 燃料電池用断熱セルおよびその製造方法

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9379407B2 (en) 2009-04-27 2016-06-28 Honda Motor Co., Ltd. Fuel cell module
JP2010257837A (ja) * 2009-04-27 2010-11-11 Honda Motor Co Ltd 燃料電池モジュール
US8709672B2 (en) 2009-04-27 2014-04-29 Honda Motor Co., Ltd. Fuel cell module
WO2010125946A1 (ja) * 2009-04-27 2010-11-04 本田技研工業株式会社 燃料電池モジュール
JP2011150851A (ja) * 2010-01-20 2011-08-04 Honda Motor Co Ltd 燃料電池スタック
US8785063B2 (en) 2010-11-17 2014-07-22 Hyundai Motor Company Fuel cell stack with water drainage structure
JP2013196876A (ja) * 2012-03-19 2013-09-30 Honda Motor Co Ltd 燃料電池
JP2014165071A (ja) * 2013-02-26 2014-09-08 Honda Motor Co Ltd 燃料電池スタック
US10270119B2 (en) 2014-03-12 2019-04-23 Ceres Intellectual Property Company Limited Fuel cell stack arrangement
JP2019164958A (ja) * 2018-03-20 2019-09-26 本田技研工業株式会社 燃料電池スタック及びダミーセルの製造方法
JP2019212579A (ja) * 2018-06-08 2019-12-12 本田技研工業株式会社 燃料電池スタック
JP2020145026A (ja) * 2019-03-05 2020-09-10 本田技研工業株式会社 燃料電池スタック及びダミーセルの製造方法
JP2020149835A (ja) * 2019-03-13 2020-09-17 本田技研工業株式会社 ダミーセルの製造方法及びダミーセルの製造装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5060143B2 (ja) 2012-10-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5060143B2 (ja) 燃料電池スタック
JP5133616B2 (ja) 燃料電池
CA2497018C (en) Fuel cell
US7759014B2 (en) Fuel cell having a seal member
JP4067371B2 (ja) 燃料電池
JP5197995B2 (ja) 燃料電池
US20060083977A1 (en) Fuel cell
JP2009043493A (ja) 燃料電池スタック
JP4081432B2 (ja) 燃料電池
JP5132980B2 (ja) 燃料電池
JP6053649B2 (ja) 燃料電池
JP2006236612A (ja) 燃料電池
JP5180513B2 (ja) 燃料電池
US7572538B2 (en) Fuel cell
JP2005317311A (ja) 燃料電池スタック
JP2004319279A (ja) 燃料電池
JP4516403B2 (ja) 燃料電池
JP4069039B2 (ja) 燃料電池
JP2014078428A (ja) 燃料電池スタック
JP2005108506A (ja) 燃料電池
JP2010153175A (ja) 燃料電池
JP2008293694A (ja) 燃料電池
JP6204328B2 (ja) 燃料電池スタック
JP2004335179A (ja) 燃料電池
JP3866246B2 (ja) 燃料電池

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20091127

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20120731

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120801

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120803

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150810

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5060143

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250