JP2008225267A - レンズ装置 - Google Patents

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隆生 尾崎
Koichi Nagata
浩一 永田
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Abstract

【課題】過拘束による作動不良を防止することのできるレンズ装置を提供する。
【解決手段】本発明のレンズ装置10は、筐体36にスライド自在に支持され、且つ、そのスライド方向が異なる一対のスライダ54、84と、一対のスライダ54、84にスライド自在に支持されるレンズ保持枠50とを備える。一対のスライダ54、84を筐体36に対してスライドさせることによって、レンズ保持枠50が光軸Lの直交面内で移動する。レンズ保持枠50には移動ガイドバー52、82が取り付けられ、一対のスライダ54、84には、移動ガイドバー52、82が挿通されてガイドされるガイド孔を備えた複数のガイド部56、57、86、87が設けられる。複数のガイド孔のうち、少なくとも一つのガイド孔110は、移動ガイドバー82に対して、光軸Lの直交方向に遊びを持って係合される。
【選択図】 図4

Description

本発明はレンズ装置に係り、特に携帯用の映像撮影装置に設けられ、像ブレ補正装置を有するレンズ装置に関する。
像ブレ補正装置は、補正レンズが撮影光軸に直交する面内で移動自在に支持されており、カメラに振動が加わった際に、その振動を打ち消す方向に補正レンズをアクチュエータで移動させることによって像ブレを補正している。例えば、特許文献1に記載の像ブレ補正装置は、補正レンズの固定枠がピッチ方向に移動自在となるように第1保持枠に保持され、この第1保持枠がヨー方向に移動自在となるように第2保持枠に保持されている。そして、固定枠に取り付けたピッチコイルや、第1保持枠に取り付けたヨーコイルによって、補正レンズがピッチ方向或いはヨー方向に移動され、像ブレが補正されている。
しかし、特許文献1の像ブレ補正装置は、第2保持枠の上に第1保持枠が取り付けられているため、第2保持枠を移動する際に第1保持枠も移動し、レンズの移動速度が遅く、高精度の像ブレ補正を行うことができない。
この問題を解消するため、特許文献2の像ブレ補正装置は、筐体(本体)に対して独立してスライドする二つのスライダを備え、このスライダを別々にレンズ保持枠に係合させている。すなわち、特許文献2は、レンズ保持枠に二本の移動ガイドバーが異なる方向に取り付けられており、この二本の移動ガイドバーにそれぞれスライダが係合される。この二つのスライダは、筐体に固定された二本の固定ガイドバーに別々に支持されており、固定ガイドバーに沿ってスライドすることができる。したがって、特許文献2の像ブレ補正装置は、レンズ保持枠が二方向に独立して移動するので、レンズ保持枠を迅速に移動させることができ、高精度の像ブレ補正を行うことができる。
特許第2641172号公報 特開2006−215095号公報
しかしながら、特許文献2の像ブレ補正装置は、レンズ保持枠とスライダとの係合箇所が多いため、過拘束が生じて作動不良を発生するおそれがあった。すなわち、特許文献2は、各移動ガイドバーがスライダに対して二カ所のガイド部を介して係合され、合計四カ所で係合されており、加工精度や取付精度が低下した際に、四カ所の係合部のいずれかで過拘束が発生し、スライダと移動ガイドバーとがスムーズに摺動せず、作動不良を発生するおそれがあった。
本発明はこのような事情に鑑みて成されたもので、過拘束による作動不良を防止することのできるレンズ装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は前記目的を達成するために、筐体にスライド自在に支持され、且つ、そのスライド方向が異なる一対のスライダと、該一対のスライダにスライド自在に支持されるレンズ保持枠とを備え、前記一対のスライダを筐体に対してスライドさせることによって前記レンズ保持枠が光軸の直交面内で移動するレンズ装置において、前記一対のスライダと前記レンズ保持枠の一方には、ガイドバーが固定され、前記一対のスライダと前記レンズ保持枠の他方には、前記ガイドバーが挿通されるガイド孔を備えた複数のガイド部が設けられ、前記複数のガイド部と前記ガイドバーとを介して、前記レンズ保持枠が前記一対のスライダにスライド自在に支持されるとともに、前記複数のガイド部に形成された複数のガイド孔のうち、少なくとも一つのガイド孔は、前記ガイドバーに対して、前記光軸の直交方向に遊びを持って係合されることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、ガイド孔の一つがガイドバーに対して遊び(隙間)を持って係合されるので、そのガイド孔の位置で過剰な拘束力を逃がすことができる。したがって、請求項1の発明によれば、過拘束が生じることを防止することができ、レンズ保持枠を一対のスライダに対してスムーズにスライドさせることができる。
また、請求項1の発明によれば、光軸の直交方向に遊び(隙間)を設けて過拘束を防止したので、光軸方向にはスライダとレンズ保持枠とを隙間なく係合させることができる。したがって、請求項1の発明によれば、レンズ保持枠が光軸方向にガタつくことを防止することができ、光学性能が低下することを防止することができる。
請求項2に記載の発明は請求項1の発明において、前記ガイドバーは円柱状に形成され、前記少なくとも一つのガイド孔は、前記光軸の直交方向に長い長孔であることを特徴とする。
請求項2の発明によれば、ガイド孔の一つが光軸の直交方向に長い長孔であるので、ガイドバーを光軸の直交方向に遊び(隙間)を持って係合させることができる。
請求項3に記載の発明は請求項2の発明において、前記レンズ保持枠には、前記ガイドバーが異なる方向に二本固定され、前記一対のスライダには前記ガイド部が二個ずつ設けられ、該二個のガイド部のガイド孔に一本の前記ガイドバーが挿通されるとともに、前記ガイド孔の一つが前記光軸の直交方向に長い長孔であることを特徴とする。
請求項3の発明によれば、ガイドバーとガイド部とが四カ所で係合され、そのうちの一つのガイド部はガイド孔が光軸の直交方向に長い長孔であるので、このガイド部の位置で過剰な拘束力を逃がすことができる。
本発明によれば、ガイド孔の一つがガイドバーに対して遊び(隙間)を持って係合されるので、そのガイド孔によって過剰な拘束力を逃がすことができ、レンズ保持枠をスムーズにスライドさせることができる。
以下添付図面に従って、本発明に係るレンズ装置の好ましい実施の形態について詳説する。
図1には、実施の形態に係るレンズ装置10の側断面図が示されている。このレンズ装置10は、撮影光軸前方側(被写体側)から撮影光軸後方(撮像側)に向って第1レンズ群12、第2レンズ群14、第3レンズ群16、及び第4レンズ群18から構成されており、これらの第1乃至第4レンズ群12〜18を通過した被写体光は、色分解光学系を構成する色分解プリズム20を介して色分解プリズム20のR、G、Bの各出射端に設けられた撮像素子22、24、26に結像される。なお、このレンズ装置10が装備されるカメラ本体(不図示)には、撮像素子22、24、26から得られた撮像信号に所要の処理(ホワイトバランス、γ補正等)を施して所定形式の映像信号を生成する信号処理回路(不図示)等が搭載されている。
第1レンズ群12はいわゆる前玉レンズであり、第2レンズ群14は焦点距離を変更するバリエータレンズ、第3レンズ群16は手振れ等に起因する振動を打ち消す方向に駆動される防振レンズ、第4レンズ群18は焦点を調整するフォーカスレンズである。
これらの第1乃至第4レンズ群12〜18は、レンズ鏡胴本体11内に保持されている。また、レンズ鏡胴本体11内には、光軸と平行な一対のガイドバー28(一方は不図示)が挿通配置されており、この一対のガイドバー28に第2レンズ群14の保持枠32及び第4レンズ群18の保持枠34がそれぞれスライド移動自在に支持されるとともに、第3レンズ群16の筐体36が一対のガイドバー28に固定されている。なお、筐体36をレンズ鏡胴本体11に直接固定してもよい。
第2レンズ群14には、ねじ送り装置を構成するナット(不図示)が設けられ、このナットに、同じくねじ送り装置を構成する送りねじ(不図示)が螺合連結されている。この送りねじは、光軸と平行に配設されるとともに、その端部がズーム用ステッピングモータ(不図示)の出力軸に連結されている。ズーム用ステッピングモータのズームドライバ回路(不図示)にカメラ本体側からズーム信号が出力されると、ズーム用ステッピングモータはその信号に対応した方向に送りねじを回転駆動する。これによって、第2レンズ群14が一対のガイドバー28に沿って光軸方向に前後移動され、所望の焦点距離に調整される。
第4レンズ群18にも同様に、ねじ送り装置を構成するナット(不図示)が設けられ、このナットに、同じくねじ送り装置を構成する送りねじ(不図示)が螺合連結されている。この送りねじは、光軸と平行に配設されるとともに、その端部がフォーカス用ステッピングモータ(不図示)の出力軸に連結されている。フォーカス用ステッピングモータのフォーカスドライバ回路(不図示)にカメラ本体側からフォーカス信号が出力されると、フォーカス用ステッピングモータはその信号に対応した方向に送りねじを回転駆動する。これによって、第4レンズ群18が一対のガイドバー28に沿って光軸方向に前後移動され、焦点が合わされる。
次に、防振機構の構造について説明する。
図2は、防振レンズ16を装備した筐体36を後方から見た斜視図であり、図3は、図2に示した筐体36からアクチュエータを除いた斜視図である。
これらの図に示すように、第3レンズ群(ここでは便宜上、防振レンズと称する)16は、レンズ保持枠50に保持され、このレンズ保持枠50は撮影光軸Lに直交する面内で、異なる二方向に移動自在に支持される。以下、防振レンズ16の移動方向をX方向(図2、図3の横方向)、Y方向(図2、図3の縦方向)とする。また、防振レンズ16をX方向に移動させる機構をX移動機構、Y方向に移動させる機構をY移動機構と称する。
まず、X移動機構について説明する。
レンズ保持枠50には、移動ガイドバー52が固定される。移動ガイドバー52は、Y方向に配設され、この移動ガイドバー52にスライダ54が係合される。スライダ54は、上辺部と左辺部から成るL字状に形成され、左辺部には二つのガイド部56、57が光軸方向に突出して形成される。各ガイド部56、57にはガイド孔(不図示)がY方向に形成され、これらのガイド孔に移動ガイドバー52が挿通される。これにより、スライダ54が移動ガイドバー52に沿ってY方向にスライド自在に係合される。したがって、レンズ保持枠50はスライダ54によってY方向にスライド自在に支持される。また、レンズ保持枠50はX方向の動きがスライダ54に規制され、スライダ54をX方向に移動した際にレンズ保持枠50もX方向に移動される。
なお、移動ガイドバー52の図中下端部52Aは、筐体36に形成されたX方向の長孔58に係合されており、これによって、レンズ保持枠50の倒れ(光軸方向に対する傾き)が防止される。
スライダ54の上辺部には、X方向のガイド孔(不図示)が形成されており、このガイド孔に固定ガイドバー60が挿通される。固定ガイドバー60は、X方向に配設され、その両端部は筐体36に固定される。これにより、スライダ54は、固定ガイドバー60に沿ってX方向にスライド自在に支持される。スライダ54をX方向にスライドさせることによって、スライダ54の左辺部に移動ガイドバー52を介して係合されたレンズ保持枠50がX方向にスライドされる。
また、スライダ54の上辺部には、平面状のモータコイル(商品名「ファインパターンコイル」(登録商標))62が固定され、このモータコイル62の下面にフレキシブルプリント基板(以下、フレキと称する)64の出力端が接着固定される。モータコイル62は防振レンズ16の外側周辺でX方向に配設されており、また、フレキ64にホール素子等の位置センサ66が位置決めされて固着されている。
フレキ64は、モータコイル62からX方向に引き出され、筐体36の側面開口68を介して筐体36の外部に引き出される。外部に引き出されたフレキ64は、外側に屈曲され、さらにV状(またはU状)の屈曲部が形成された後、レンズ鏡胴本体11(図1参照)の所定の位置からレンズ鏡胴本体11の外部に引き出される。引き出されたフレキ64は、電源供給や防振レンズ16の動作制御を行うユニットに接続される。なお、筐体36の側面開口68は、スリット70を介して筐体36の端面に連通されており、このスリット70にフレキ64を通すことによってフレキ64が側面開口68の内部に配置される。
モータコイル62の外側には、マグネット72がモータコイル62に対向して配置される。マグネット72は、矩形の板状に形成され、S極72AとN極72BがX方向に並ぶように配設される。前述した位置センサ66はマグネット72のS極72AとN極72Bとの境界部に対向して配置され、磁場の変化を検出し、その検出した信号を、フレキ64を介して前記ユニットに出力する。
マグネット72の外側には、ヨークとなる金属板(不図示)が設けられる。金属板は、マグネット72の磁力によってマグネット72に吸着される。また、金属板は、マグネット72よりも大きな矩形状に形成されており、その縁部がマグネット72から突出した状態で取り付けられる。筐体36の外面には、金属板の大きさの凹部が形成され、さらにその内側にマグネット72の大きさの開口74が形成されており、この筐体36の凹部に金属板が収納され、開口74にマグネット72が収納される。
モータコイル62の内側には、ヨークとなる金属板76がモータコイル62に対向してX方向に配置される。この金属板76は、その一端が前記スリット70に差し込まれ、その他端が筐体36に形成された溝78に差し込まれることにより筐体36に固定される。
上記の如く構成されたX移動機構は、マグネット72及び2枚の金属板(一方は不図示)76によって形成される磁界内にモータコイル62が配設されるので、モータコイル62に通電することによって、モータコイル62及びそれを支持するスライダ54がX方向に力を受ける。したがって、スライダ54及びレンズ保持枠50がX方向に移動され、よって、防振レンズ16がX方向に移動される。以上が防振機構の構造である。
次に、Y移動機構について説明する。
レンズ保持枠50には、移動ガイドバー82が固定される。移動ガイドバー82は、X方向に配設され、この移動ガイドバー82にスライダ84が係合される。スライダ84は、下辺部と右辺部から成るL字状に形成され、下辺部には二つのガイド部86、87が光軸方向に突出して形成される。各ガイド部86、87にはガイド孔110(一方は不図示、図4参照)がX方向に形成され、これらのガイド孔110に移動ガイドバー82が挿通される。これにより、スライダ84が移動ガイドバー82に沿ってX方向にスライド自在に係合される。したがって、レンズ保持枠50はスライダ84によってX方向にスライド自在に支持される。また、レンズ保持枠50はY方向の動きがスライダ84に規制され、スライダ84をY方向に移動した際にレンズ保持枠50もY方向に移動される。
スライダ84の右辺部には、Y方向のガイド孔(不図示)が形成されており、このガイド孔に固定ガイドバー90が挿通される。固定ガイドバー90は、Y方向に配設され、その両端部は筐体36に固定される。これにより、スライダ84は、固定ガイドバー90に沿ってY方向にスライド自在に支持される。スライダ84をY方向にスライドさせることによって、スライダ84の下辺部に移動ガイドバー82を介して係合されたレンズ保持枠50がY方向にスライドされる。
また、スライダ84の右辺部には、平面状のモータコイル(商品名「ファインパターンコイル」(登録商標))92が固定され、このモータコイル92の左面にフレキシブルプリント基板(以下、フレキと称する)94の出力端が接着固定される。モータコイル92は防振レンズ16の外側周辺でY方向に配設されており、また、フレキ94にホール素子等の位置センサ96が位置決めされて固着されている。
フレキ94は、モータコイル92からY方向に引き出され、筐体36の側面開口98を介して筐体36の外部に引き出される。外部に引き出されたフレキ94は、外側に屈曲され、さらにV状(またはU状)の屈曲部が形成された後、レンズ鏡胴本体11(図1参照)の所定の位置からレンズ鏡胴本体11の外部に引き出される。引き出されたフレキ94は、電源供給や防振レンズ16の動作制御を行うユニットに接続される。なお、筐体36の側面開口98は、スリット100を介して筐体36の端面に連通されており、このスリット100にフレキ94を通すことによってフレキ94が側面開口98の内部に配置される。
モータコイル92の外側には、マグネット102がモータコイル92に対向して配置される。マグネット102は、矩形の板状に形成され、S極102AとN極102BがY方向に並ぶように配設される。前述した位置センサ96はマグネット102のS極102AとN極102Bとの境界部に対向して配置され、磁場の変化を検出し、その検出した信号を、フレキ94を介して前記ユニットに出力する。
マグネット102の外側には、ヨークとなる金属板(不図示)が設けられる。金属板は、マグネット102の磁力によってマグネット102に吸着される。また、金属板は、マグネット102よりも大きな矩形状に形成されており、その縁部がマグネット102から突出した状態で取り付けられる。筐体36の外面には、金属板の大きさの凹部が形成され、さらにその内側にマグネット102の大きさの開口104が形成されており、この筐体36の凹部に金属板が収納され、開口104にマグネット102が収納される。
モータコイル92の内側には、ヨークとなる金属板106がモータコイル92に対向してY方向に配置される。この金属板106は、その一端が前記スリット100に差し込まれ、その他端が筐体36に形成された溝108に差し込まれることにより筐体36に固定される。
上記の如く構成されたY移動機構は、マグネット102及び2枚の金属板(一方は不図示)106によって形成される磁界内にモータコイル92が配設されるので、モータコイル92に通電することによって、モータコイル92及びそれを支持するスライダ84がY方向に力を受ける。したがって、スライダ84及びレンズ保持枠50がY方向に移動され、よって、防振レンズ16がY方向に移動される。以上が防振機構の構造である。
次に、本発明の特徴部分であるレンズ保持枠50とスライダ84との係合機構について説明する。図4は、レンズ保持枠50とスライダ84の係合部分を示す斜視図であり、図5は、X方向から見たガイド孔110の正面図である。また、図6は、防振機構を光軸L方向に見た正面図であり、ガイド部56、57、86、87を断面で示している。
上述したように、レンズ保持枠50には移動ガイドバー82がX方向に支持され、この移動ガイドバー82がスライダ84のガイド部86、87に係合されている。図4に示すように、ガイド部87には、移動ガイドバー82が挿入されるガイド孔110がX方向に形成されている。このガイド孔110はY方向の長孔であり、図5に示すように、光軸L方向の寸法L1が移動ガイドバー82の直径と略同じ寸法であり、且つ、Y方向の寸法L2が光軸L方向の寸法L1よりも若干長く形成されている。したがって、ガイド孔110に挿入された移動ガイドバー82は、光軸L方向には隙間なく係合され、Y方向には隙間(遊び)を持って係合される。
ガイド孔110のY方向と光軸L方向の寸法差(L2−L1)は、小さ過ぎると過拘束を防止することができず、大き過ぎるともう一方のガイド部86に対して移動ガイドバー82が斜めに係合してしまい摺動しなくなるので、寸法差(L2−L1)は、0.1〜0.2mm程度が好ましい。
なお、もう一方のガイド部86のガイド孔112(図6参照)は、移動ガイドバー82の直径と略同じ寸法の丸孔であり、移動ガイドバー82が隙間なく係合される。したがって、ガイド部86(すなわちスライダ84)をY方向に移動させた際に、移動ガイドバー82(すなわちレンズ保持枠50)をY方向に精度良く移動させることができる。
また、スライダ54のガイド部56、57のガイド孔114、116(図6参照)も同様に、移動ガイドバー52の直径と略同じ寸法の丸孔で形成されており、移動ガイドバー52が隙間なく係合される。したがって、ガイド部56、57(すなわちスライダ54)をX方向に移動させた際に、移動ガイドバー52(すなわちレンズ保持枠50)を精度良くX方向に移動させることができる。
次に上記の如く構成されたレンズ保持枠50とスライダ84との係合機構の作用について説明する。
上述したように、レンズ保持枠50には移動ガイドバー52、82が取り付けられており、この移動ガイドバー52、82がスライダ54のガイド部56、57やスライダ84のガイド部86、87に係合されている。したがって、レンズ保持枠50は、スライダ54、84に対して合計四カ所で係合されており、部品精度や取付精度等が低い場合に、四カ所の係合部のいずれかで過拘束が生じるおそれがある。たとえば、固定ガイドバー60、90の一方が正規の位置からずれて傾いて取り付けられた場合は、ガイド部87においてスライダ54側からの拘束とスライダ84側からの拘束によって、異なる二重の拘束を受けることになる。このため、従来(全てのガイド部56、57、86、87のガイド孔を丸孔とした場合)は、ガイド部87において移動ガイドバー82が摺動しなくなり、レンズ保持枠50はスムーズに移動しなくなる。
そこで、本実施の形態では、ガイド部87のガイド孔110をY方向に長い長孔にしている。これにより、ガイド孔110と移動ガイドバー82との間にはY方向の隙間が形成されるので、この隙間によって部品精度や取付精度等の誤差を吸収することができる。
このように本実施の形態では、四つのガイド部56、57、86、87のうちの一つのガイド部87でガイド孔110を長孔にしたので、過拘束が生じることを防止することができ、レンズ保持枠50をスムーズに移動させることができる。また、過拘束を防止したことによって、他のガイド部56、57、86において、ガイド部112〜116の内径と移動ガイドバー52、82の外径との寸法差を小さくしてもスムーズに摺動するようになり、光学特性を向上させることができる。
なお、上述した実施形態は、ガイド部87のガイド孔110を長孔にしたが、これに限定するものではなく、ガイド孔110の代わりに、ガイド部86のガイド孔112をY方向に長い長孔にしてもよい。
また、ガイド部86、87のガイド孔112、110を長孔にする代わりに、ガイド部56のガイド孔114又はガイド部57のガイド孔116を長孔にしてもよい。その場合、ガイド孔114(又はガイド孔116)はX方向の長孔に形成する。すなわち、ガイド孔114(又はガイド孔116)は、光軸L方向の寸法が移動ガイドバー52の直径と略同じ寸法であり、X方向の寸法が光軸L方向よりも若干長くなるように形成する。これにより、そのガイド部56(又はガイド部57)において、ガイド孔114(又はガイド孔116)と移動ガイドバー52との間に若干の隙間が形成されるので、過拘束を防止することができる。
また、上述した実施形態では、ガイド孔110〜116のいずれかを長孔にするようにしたが、これに限定するものではなく、ガイド孔110〜116のいずれかにおいて、移動ガイドバー52、82との間で光軸Lの直交方向の遊び(隙間)が形成される構成であればよい。したがって、たとえば移動ガイドバー82においてガイド部87が係合される範囲を削り加工することによって、Y方向に遊びを設けるようにしてもよい。同様に、移動ガイドバー82においてガイド部86が係合される範囲を加工したり、移動ガイドバー52においてガイド部56又はガイド部57が係合される範囲を加工したりしてもよい。
さらに、上述した実施形態は、移動ガイドバー52、82をレンズ保持枠50に固定し、ガイド部56、57、86、87をスライダ54、84に形成したが、反対に、移動ガイドバー52、82をスライダ54、84に固定し、レンズ保持枠50にガイド部56、57、86、87を設けるようにしてもよい。
実施の形態に係るレンズ装置を示す側断面図 防振レンズを装備した筐体を後方から見た斜視図 図2の筐体からアクチュエータを除いた斜視図 ガイド部のガイド孔を示す斜視図 ガイド部のガイド孔を示す正面図 防振機構を光軸方向に見た正面図
符号の説明
10…レンズ装置、11…レンズ鏡胴本体、12…第1レンズ群、14…第2レンズ群、16…第3レンズ群、18…第4レンズ群、50…レンズ保持枠、52…移動ガイドバー、54…スライダ、56、57…ガイド部、82…移動ガイドバー、84…スライダ、86、87…ガイド部、110〜116…ガイド孔

Claims (3)

  1. 筐体にスライド自在に支持され、且つ、そのスライド方向が異なる一対のスライダと、該一対のスライダにスライド自在に支持されるレンズ保持枠とを備え、前記一対のスライダを筐体に対してスライドさせることによって前記レンズ保持枠が光軸の直交面内で移動するレンズ装置において、
    前記一対のスライダと前記レンズ保持枠の一方には、ガイドバーが固定され、
    前記一対のスライダと前記レンズ保持枠の他方には、前記ガイドバーが挿通されるガイド孔を備えた複数のガイド部が設けられ、
    前記複数のガイド部と前記ガイドバーとを介して、前記レンズ保持枠が前記一対のスライダにスライド自在に支持されるとともに、
    前記複数のガイド部に形成された複数のガイド孔のうち、少なくとも一つのガイド孔は、前記ガイドバーに対して、前記光軸の直交方向に遊びを持って係合されることを特徴とするレンズ装置。
  2. 前記ガイドバーは円柱状に形成され、
    前記少なくとも一つのガイド孔は、前記光軸の直交方向に長い長孔であることを特徴とする請求項1に記載のレンズ装置。
  3. 前記レンズ保持枠には、前記ガイドバーが異なる方向に二本固定され、
    前記一対のスライダには前記ガイド部が二個ずつ設けられ、該二個のガイド部のガイド孔に一本の前記ガイドバーが挿通されるとともに、
    前記ガイド孔の一つが前記光軸の直交方向に長い長孔であることを特徴とする請求項2に記載のレンズ装置。
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