JP2008225067A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】2次色ラインの濃度を低下させることなく、2次色飛び散りを軽減させることが可能な画像形成装置を提供する。
【解決手段】回転駆動する感光ドラム1と、感光ドラム1の表面を露光して感光ドラム1の表面に静電潜像を形成するレーザースキャナ4と、静電潜像にトナー剤を供給して静電潜像をトナー像として現像する現像器5と、トナー像が多重転写される中間転写部3と、を備える画像形成装置において、多重転写されるトナー像のうち、上層に転写されるトナー像のライン幅が、下層に転写されるトナー像のライン幅よりも狭くなるように、レーザースキャナ4の露光幅を制御し、かつ、上層に転写されるトナー像のラインの厚さが、下層に転写されるトナー像のラインの厚さよりも厚くなるように、レーザースキャナ4の露光光量を制御する。
【選択図】図4

Description

本発明は、電子写真方式を利用した複写機、プリンタ、ファックスなどの画像形成装置において、特に複数のトナー像を重ねて転写して所望の画像を得る多重転写方式を備える画像形成装置に関する。
従来、電子写真方式を利用した画像形成装置においては、像担持体の表面を一様に帯電する帯電手段と、像担持体の表面を露光する露光手段と、露光によって形成された静電潜像に現像剤を供給してトナー像として現像する現像手段と、を備える。
さらに、近年では、現像手段によって像担持体の表面上に現像されたトナー像を、転写ベルトなどの転写部材に一旦転写した後に、該転写部材からシート材に転写する転写手段を備えるものが主流になりつつある。
このような画像形成装置にあってシート材に画像を形成する際は、まず帯電手段によって像担持体の表面を一様に帯電し、一様に帯電した像担持体の表面に対して露光手段がレーザ光を射出して像担持体の表面を露光する。この際、レーザ光によって露光された部分は、像担持体の電荷発生層から電荷が生じ、その電荷が帯電手段から付与された表面電荷と打ち消しあうことで静電潜像が形成される。
そして、像担持体の表面に形成された静電潜像に現像手段が現像剤を供給し、静電潜像をトナー像として現像する。像担持体上に現像されたトナー像は、像担持体に当接して設けられる転写部材に一旦転写された後、該転写部材からシート材へ転写され、シート材に所望の画像が形成される。そして、シート材に形成されたトナー像は、定着手段によって永久定着され、排出される。
このような構成でシート材に画像を形成する画像形成装置として、作像装置の構成が異なる2タイプの画像形成装置が知られている。
一方は、像担持体を備える作像装置を1つ有する画像形成装置であって、像担持体の表面に画像情報に基づいて複数の色のトナー像を順次形成し、形成された各色のトナー像を転写部材の上に順次重ね合わせて転写するもの(4サイクルタイプ)である。
もう一方は、像担持体を備える作像装置を複数有する画像形成装置であって、現像剤の色ごとに作像装置が設けられ、各色に対応する作像装置が形成したトナー像を、転写部材の上に順次重ね合わせて転写するもの(タンデムタイプ)である(非特許文献1)。
これら両者の画像形成装置にあっては、転写部材の上に各色のトナー像を重ねて転写することで所望の色調を有する画像を得る、多重転写方式が採用される(特許文献1)。
特許第3794807号公報 電子写真学会編 続 電子写真技術の基礎と応用 コロナ社 p49〜
しかしながら、上記従来例に係る多重転写方式を有する画像形成装置は、以下に示す問題点を生じた。
多重転写方式は、複数種類のトナー像を重ねて転写することで、所望の色調を得る方式である。例えば、1色目のトナー像の上から2色目のトナー像を重ねた場合は、2次色と呼ばれる色調を有するトナー像が形成される。
この際、転写部材の上に転写される1色目のラインに重ねて転写される2色目のラインの上端部のトナー剤がラインの脇へ飛び散ってしまい、2次色飛び散りと呼ばれる画像不良が生じることが知られている。
2次色飛び散りは、主に、2色目のラインを1色目のラインの上に重ねて転写する時、また、形成された2次色のトナー像をシート材への転写位置まで搬送する時、などにトナー剤同士の静電的反発力によって発生する。
また、転写部材に形成された2次色のラインを形成するトナー剤の量が多いほど(濃度が大きいほど)、その飛び散りの度合いは激しくなる。そして、2次色飛び散りが発生すると、シート材に転写された時に2次色のラインがぼやけて見えてしまい、画像の質を著しく低下させてしまう。
2次色飛び散りの解決策として、上記従来例(特許文献1)に係るカラー画像処理装置においては、2次色が形成された部分の濃度増加の割合を小さく抑える濃度抑制手段を設ける構成が提案されている。
しかしながらこの方法では、2次色が形成された部分のみを他の部分よりも濃度が低くなるように制御するため、2次飛び散りを予防することが可能になっても、所望の濃度のくっきりとした2次色ラインを形成することが困難である。
本発明は、上記現状を鑑みてなされたものであり、2次色ラインの濃度を低下させることなく、2次色飛び散りを軽減させることが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明にあっては、回転駆動する像担持体と、前記像担持体の表面を露光して前記像担持体の表面に静電潜像を形成する露光手段と、前記静電潜像に現像剤を供給して前記静電潜像を現像剤像として現像する現像手段と、前記現像剤像が多重転写される転写手段と、を備える画像形成装置において、多重転写される現像剤像のうち、上層に転写される現像剤像のライン幅が、下層に転写される現像剤像のライン幅よりも狭くなるように、前記露光手段の露光幅を制御し、かつ、上層に転写される現像剤像のラインの厚さが、下層に転写される現像剤像のラインの厚さよりも厚くなるように、前記露光手段の露光光量を制御することを特徴とする。
以上説明したように、本発明によれば、2次色ラインの濃度を低下させることなく、2次色飛び散りを軽減させることが可能な画像形成装置を提供することができる。
以下に図面を参照して、この発明を実施するための最良の形態を、実施の形態に基づいて例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは、特に特定的な記載がない限りは、この発明の範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
(第1の実施の形態)
図1〜図5を参照して、本発明の第1の実施の形態に係る画像形成装置について説明する。
[画像形成装置の全体構成]
図1は、第1の実施の形態に係る画像形成装置の概略構成図である。第1の実施の形態に係る画像形成装置は、感光ドラム1(像担持体)と、レーザスキャナ4(露光手段)と、感光ドラム1の周囲に設けられる、帯電ローラ2(帯電手段)と、現像器5(現像手段)と、クリーニング部7と、を備える。
さらに、感光ドラム1の表面上に現像されたラインが一旦転写され、転写されたラインをシート材に転写する中間転写部3(転写手段)が備えられる。中間転写部3は、中間転写ベルト3aと、駆動ローラ3bと、1次転写ローラ3cと、中間転写ベルト清掃部材3dと、バックアップローラ3eと、2次転写ローラ3fと、を備える。
また、給送されるシート材Pを積載保持するシート材給送部6と、シート材Pに形成された画像を永久定着する定着器8と、を備える。
シート材Pに画像を形成する場合は、まず、不図示の駆動源によって、感光ドラム1が図1中矢印方向へ回転駆動を開始する。第1の実施の形態においては、感光ドラム1は200mm/secのプロセススピード(周速度)で回転する。
そして、感光ドラム1に当接して設けられる帯電ローラ2が、感光ドラム1の表面を一様に帯電する。なお、ここで用いられる帯電ローラ2は、その表面が導電性ゴムで形成され、帯電バイアスとして直流電圧−600vに交流電圧(正弦波、周波数:920Hz、Vpp:1.8kv)を重畳したものが用いられる。帯電バイアスをこのように設定することで、感光ドラム1の表面の帯電電位を、約−600vの均一な帯電電位とすることが可能になる。
表面上が均一に帯電された感光ドラム1に対し、CCD等の光電変換素子を有する不図示の原稿読み取り部から出力された画像信号に基づいて、レーザスキャナ4に内蔵された半導体レーザがレーザビームEを射出し、感光ドラム1の表面を露光する。
均一に帯電した感光ドラム1の表面が露光されることで、感光ドラム1の表面には所望のパタ−ンの静電潜像が形成される。この際、レーザ光の感光ドラム1の表面における解像度は2400dpiである。ここで、第1の実施の形態における感光ドラム1の構成について詳細に説明する。
第1の実施の形態で用いる感光ドラム1は、負帯電のOPC感光体であって、φ80mmのアルミニウム製のドラム基体上に、導電層、電荷発生層、電荷輸送層を順番に浸漬塗布して作製されたものである。以下、具体的な製法を説明する。
ポリアミド(CM−8000:東レ株式会社製)10重量部、メタノール100重量部、及びブタノール80重量部を混合溶解した後、干渉縞が出ないように表面形状を加工したアルミニウムシリンダー上にこの混合溶液を浸積塗布し、乾燥させた。その結果、膜厚1.0μmの導電層を得た。
次に、ヒドロキシガリウムフタロシアニン顔料10重量部、ポリビニルブチラール樹脂(エスレックBX−S:積水化学工業株式会社製)5重量部、及びシクロヘキサン600重量部を、ガラスビーズを用いたサンドミル装置で分散し、電荷発生層塗料を得た。この
塗料を前記導電層の上に通常の浸積塗布法で塗布し、乾燥させた。
その結果、150mg/cmの電荷発生層を得た。なお、電荷発生層にはここで挙げた化合物以外にも機械的特性の改良や、耐久性の向上のために添加剤を用いることができる。このような添加剤としては、酸化防止剤、紫外線吸収剤、安定化剤、架橋剤、潤滑剤、導電性制御剤等が用いられる。また、必要に応じて、ドラム最表面に保護層を設ける構成であってもよい。
次に、トリアリルアミン化合物10重量部、ポリカーボネイト樹脂(ビスフェノールZ型、商品名:ユーロピロンZ200、三菱瓦斯化学株式会社製)10重量部をモノクロロベンゼン50重量部、メチラール20重量部に溶解させた。それによって得られた塗料を電荷輸送層塗料とし、電荷発生層上に浸漬塗布し、乾燥させた。その結果、膜厚15μmの電荷輸送層を得た。
以上の製法によって得られた感光ドラム1の表面を露光することで静電潜像が形成され、感光ドラム1に当接して設けられる現像器5から現像剤が供給され、静電潜像がトナー像(現像剤像)として反転現像される。なお、第1の実施の形態における現像器5は回転可能に構成され、各々のトナー剤(現像剤)に対応した4種類の画像部現像器5y、5m、5c、5kが備えられる。静電潜像を現像する際は、これらの画像部現像器が順次感光体ドラム1に対向して現像動作を行う。
感光ドラム1の表面に静電潜像がトナー像として現像された後、感光体ドラム1が回転して、トナー像が形成された部分が、中間転写装置3が備える中間転写ベルト3aに当接する(1次転写部)。
そして、1次転写部において中間転写ベルト3aにトナー剤のラインが順次転写される(1次転写)。なお、第1の実施の形態における中間転写ベルト3aは、ポリイミドなどの基材に導電性材料を含有させ、体積抵抗10〜1012Ω・cmに調整した、端無状のものである。
また、1次転写において、中間転写ベルト3aに転写されずに感光体1の表面に残った残トナー剤は、感光ドラム1に当接して設けられるクリーニング部7において、クリーニングブレードによって除去される。クリーニング部7は、強帯電トナー剤の電荷除去、或いは感光体メモリーを除去する為に帯電部を有する場合もある。
中間転写ベルト3aにトナー剤のラインが順次転写される際は、1色のトナー像のみを転写する場合もあれば、所望の色調を得るために、1色目のトナー像を転写した後にさらに他の色のトナー像を重ねて転写する場合もある(多重転写)。このように1色目のトナー像にさらに他の色のトナー像を重ねて得られる色を、2次色と称して以下説明する。
中間転写ベルト3aに転写されたトナー剤のラインは、中間転写ベルト3aを回転駆動する駆動ローラ3bによって、中間転写ベルト3aとシート材Pとが当接する2次転写部まで搬送される。なお、中間転写ベルト3aの駆動速度は、感光ドラム1と同様に200mm/secに設定される。そして2次転写部において、バックアップローラ3eと2次転写ローラ3fが形成するニップでシート材Pにトナー像が転写される。
2次転写部において、シート材Pにトナー像が転写された後に、シート材Pに転写されずに中間転写ベルト3aに残った残トナー剤は、中間転写ベルト3aに当接、離間が可能な中間転写ベルト清掃部材3dによって除去される。なお、中間転写ベルト清掃部材3dは、中間転写ベルト3aに一次転写が行われている過程では中間転写ベルト3aから離間
した状態であって、2次転写前のトナー剤のラインを乱さない構成になっている。
シート材Pにトナー像が転写されると、シート材Pは定着器8に搬送され、転写されたトナー像が永久定着される。第1の実施の形態における定着器8は、定着ローラのニップにおいて、シート材Pを加圧しつつトナー像に熱を付与してトナー像を定着させる熱ローラ式の定着器とする。そして、トナー像が永久定着されたシート材Pは、排出部へ排出される。
[2次色のラインを形成する動作]
上記のように構成される画像形成装置を用いて、シート材P上に2次色のラインを形成する際の動作について説明する。
第1の実施の形態において、2次色ライン以外の部分(ベタ、単色ライン、単色ハーフトーンなど)の潜像電位は−250vに設定される。また、現像電位は−450vであって、これに矩形波(周波数:2000Hz、Vp−p:1.8kv)を重畳して現像バイアスとする。
2次色をシート材P上に転写するまでの過程は、まず感光体ドラム1の表面を露光して1色目の静電潜像を形成し、現像器5で現像してトナー剤のラインを形成する。その後、1次転写部において1色目のライン(下層のライン)を中間転写ベルト3aに転写する。
そして、同様の過程で感光体ドラム1の表面に2色目のラインを現像した後、中間転写ベルト3aに形成される1色目のトナー剤のラインの上から2色目のトナー剤のライン(上層のライン)を転写する。その後、2次転写部においてシート材Pに2次色のラインを転写し、この工程によってシート材Pに2次色のラインを形成する。
この際、シート材Pに付着する1色目、2色目のトナー剤の単位面積あたりの付着量(mg/cm)は、現像電位と、各トナー剤に応じた潜像電位のコントラストに依存する。すなわち、現像電位と潜像電位のコントラストが大きいほど、その静電潜像に付着する現像剤の付着量(mg/cm)は多くなる。そして感光ドラム1の単位面積あたりの付着量(mg/cm)が多いほど、その現像剤の濃度は大きくなる。
また、1色目、2色目のトナー剤のライン幅は、感光ドラム1に露光する際の露光オン、オフを制御して露光幅を調整することで変更可能である。なお、露光のオン、オフの制御は、画像形成装置本体に設けられる不図示のCPU(制御手段)によって行われる。
第1の実施の形態においては、1色目のトナー像のライン(下層のライン)の上に2色目のライン(上層のライン)を転写する際に、2色目のライン幅が1色目のライン幅よりも狭くなるように露光幅を制御する構成とした。
また、ライン幅を狭くしただけでは、付着するトナー量が少なくなるので所望の2次色を得られないおそれがあるが、2色目のトナー剤の付着量(mg/cm)を増加させることで、2次色ラインの濃度が低下することを防止した。具体的には、2色目のラインの高さ方向の厚みを増加させて、単位面積あたりのトナー剤の付着量(mg/cm)を増加させるものとした。以下、このような2次色のライン形成の過程について詳細に説明する。
図2に、レーザ露光光量と潜像電位の関係を示す。ここで、レーザ露光光量とは、最大発光光量に対する割合(%)として示す。
図2に示すように、露光光量が0%のときは、感光ドラム1の表面電位はほぼ帯電電位(−600v)を保っている。その後、露光光量を増加させていくと、露光された部分の電荷発生層から電荷が発生して表面の電位を打ち消すので、露光された部分(静電潜像が形成される部分)の電位がプラス側へとシフトする。これによって、第1の実施の形態における潜像電位は−250vとなるように設定され、図2によれば、露光光量を60%にすることで、この潜像電位が達成可能になる。
図3に、帯電電位、現像バイアスを一定値に保った場合の、露光光量と感光体ドラム1の単位面積当たりの現像剤付着量(mg/cm)の関係を示す。
図3に示すように、露光光量を増加させていくと、感光ドラム1に形成された静電潜像の単位面積あたりに付着するトナー剤の付着量(mg/cm)も増加する。これは、露光光量を増加させて潜像電位がプラス側にシフトすると(図2参照)、潜像電位と現像バイアスのコントラストが大きくなるので、静電潜像に付着するトナー剤の付着量が増加することによる。
単位面積当たりの現像剤付着量(mg/cm)は、フィルター付きのエアー吸引機で感光ドラム1上のトナー剤を吸引し、フィルターに付着したトナー剤の重量と吸引した面積を測定することにより、求められる。
また、ライン部のトナー付着量(mg/cm)は、一定間隔でラインを並べたスクリーン状のトナー剤を、ベタ部の付着量を測定したときと同様に吸引することによって求められる。
これらの測定により、ライン部のトナー剤付着量(mg/cm)は、そのときの現像条件におけるベタ部のトナー剤付着量にほぼ比例することが確認されている。すなわち、図3に示す関係はベタ部だけではなく、ライン部においても成り立つ。
このように、感光ドラム1の表面を露光する際の露光光量を変化(以下、輝度変調と称して説明する)させることによって、感光ドラム1の表面上に形成される静電潜像に付着するトナー剤の付着量(mg/cm)を調整することが出来る。なお、輝度変調の制御は、画像形成装置本体に設けられる不図示のCPU(制御手段)によって行う構成である。
第1の実施の形態においては、1色目のトナー剤の付着量(ベタ付着量)は0.5mg/cmであり、この付着量のトナー剤のラインが中間転写ベルト3aを経由してシート材P上に転写される。また、この付着量で転写が行われると、定着が行われた後のベタ反射濃度が、所望の濃度になる。
ここで、マゼンタ色のライン(1色目のライン:下層)にシアン色のライン(2色目のライン:上層)を重ねて、ライン幅339μm(32ドット分)の2次色ブルーのラインを形成する場合を説明する。
まず、感光体1の表面を露光して静電潜像を形成した後、現像器5Mを用いてマゼンタ色のトナー剤を現像する際に、露光幅339μm、露光光量60%で通常の露光を行うことで、付着量にして0.5g/cm、幅339μmのラインを感光ドラム1上に得る。
そして、感光ドラム1上に形成された1色目のラインが中間転写ベルト3aに静電的に転写され、中間転写ベルト3a上に良好なマゼンタ色のトナー剤のラインが形成される。このとき、感光ドラム1上に供給されたトナー剤のうち、およそ98%が中間転写ベルト
3aに転写される。
次に現像器5Cを用いてシアン色のライン(2色目のライン:上層)を現像する。感光ドラム1上にシアン色の潜像を形成する際には、露光幅296μm(28ドット分)、露光光量68%で露光を行う。
図3で示したように、露光光量68%で露光を行ったことで形成される静電潜像に対する現像剤の付着量は、0.57mg/cmとなる。このようにして、付着量0.57mg/cm、幅296μmのシアン色のトナー像のラインを感光ドラム1上に得る。
このシアン色のラインは、中間転写ベルト3a上に既に転写されているマゼンタ色のライン(1色目のライン:下層)の上に重なって転写される。なお、感光ドラム1上のシアン色のトナー像のうち、およそ98%が中間転写ベルト3aに転写される。
2色目のラインが中間転写ベルト3a上に転写された際のラインの断面イメージを図4(a)に示す。
ラインを形成するトナー剤の量(mg)は、マゼンタ色とシアン色でほぼ同じであるが、シアン色の方がマゼンタ色よりもライン幅が狭く、厚くなっている。すなわち、中間転写ベルト3aの単位面積当たりの付着量(mg/cm)では、シアン色のトナー剤のラインの方がマゼンタ色のトナー剤のラインよりも多くなっている。そして、このようにして形成された2次色のラインは、シート材P上へと2次転写され、定着装置を通って最終出力画像となる。
上記で説明したように第1の実施の形態においては、2色目のラインを1色目のラインに重ねて転写する際に、露光の輝度変調によって現像剤量の付着量(mg/cm)を制御し、露光のオン、オフの制御によって露光幅を制御する構成とした。ここで、第1の実施の形態の比較例として、マゼンタ色(1色目:下層)とシアン色(2色目:上層)を両方とも同条件で現像し、中間転写ベルト3aの上に転写する場合を示す。
この条件で中間転写ベルト3aの上に2次色を形成した場合の断面の様子を図4(b)に示す。図4(b)に示すように、1色目と2色目のトナー像を同じ条件で露光、転写した場合は、各々のトナー剤のライン幅(339μm)も厚さも同じになる。
そして、この状態でシート材P上に転写を行い、第1の実施の形態のそれと比較すると、第1の実施の形態の方が、2次色飛び散りが大幅に減少していることわかった。また、2次色ラインの濃度はほぼ同等であった。
図5に、マゼンタ色(1色目:下層)のライン幅とトナー剤付着量を一定にしてシアン色(2色目:上層)のライン幅のみを変えていった時の、2次色ラインの評価結果を示す。ここでは、シアン色の濃度が変化しないように、(ライン幅×ライン厚さ)を一定とした。
図5に示すように、シアン色(2色目:上層)のライン幅をマゼンタ色(1色目:下層)のそれよりも左右2ドット分以上狭めたときに、2次色飛び散りが大幅に低減され、良好な2次色ラインが得られた。
しかしながら、シアン色のライン幅の左右それぞれ5ドット分(106μm)狭めたときのライン画像は、2次色ラインの外側にマゼンタ色のラインがにじみ出たように見えてしまい(色ずれ)、良好な2次色ラインとはならなかった。すなわち、2色目のライン幅
を狭めることによって2次色飛び散りを防止することが可能になるものの、2色目のライン幅を狭めすぎると、色ずれが発生してしまうことが確認された。よって第1の実施の形態においては、1色目のライン幅と2色目のライン幅の差が40μm以上100μm未満となるように、露光幅を制御する構成とした。
このように第1の実施の形態においては、上層ラインの端部が下層ラインの端部よりも内側にあるので、上層のライン端部のトナーが飛び散っても下層ラインの方が広いため、2次色飛び散りとして見えない。
また、露光幅を狭めた分、露光強度(露光光量)を強くする制御をするため、像担持体上のライン潜像が深くなり、所望の濃度を出すためのトナー付着量を現像することができる。すなわち、2次色ラインの濃度が低下することなく、2次色飛び散りを軽減させることができる。
また、上層ライン幅を下層ライン幅よりも狭め過ぎると、上層ラインと下層ラインの端部がずれて見えてしまい(色ずれ)、画質の低下につながってしまう。しかし、上層のライン幅と下層のライン幅の差が40μm以上100μm未満となるように露光幅を制御すれば、色ずれも2次色飛び散りも生じない。
以上より、第1の実施の形態においては、2次色のラインを形成するにあたり、2色目のライン幅を適当な範囲内に狭め、ラインの厚さを厚くすることで、2次色ラインの濃度を低下させることなく、2次色飛び散りを軽減させることが可能になる。
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態においては、露光のオン、オフによって露光幅を制御する構成とした。しかしながら、本発明の露光幅の制御はこれに限られるものではない。第2の実施の形態では、露光幅の制御を、パルス幅変調(PWM)を用いて行う構成とした。感光ドラム1上へのトナー剤付着量(mg/cm)の調整は、第1の実施の形態と同様に輝度変調によって行うものとする。なお、第1の実施の形態と同様に、パルス幅変調(PWM)及び輝度変調は、画像形成装置本体に設けられた不図示のCPU(制御手段)によって行われるものとする。
図6,7を参照して、本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、[画像形成装置全体の構成]は第1の実施の形態と異なるものではないので説明は省略し、ここでは第2の実施の形態の特徴である、パルス幅変調(PWM)を用いた露光幅の制御について説明を行う。
図6は、パルス幅変調(PWM)の概略を示すものである。PWMは、基準となるパターン信号Sと入力される画像信号Iのレベルを比較してパルス信号Pを得た後、レーザダイオードの発光パルス時間Tを制御する方式である(特開平8−149325号公報)。
また、図7に示すように、三角波パターン信号Sの種類を途中で変えることによって1画素のうち、左側を発光させるか、右側を発光させるかを変化させることができるので、任意の発光パルス幅でレーザを点灯させることができる。
この構成によれば、PWMを用いて任意の幅のラインを感光ドラム上に描くことが可能である(特開平7−184051号公報)。さらに、低解像度のスキャナーでも擬似的に高解像の潜像形成が可能となる。低解像度のスキャナーでPWMを用いた装置は、高解像度のスキャナーを用いて同程度の解像度の画像を出力する装置よりも全体のコストを抑えられるという利点がある。
第2の実施の形態においては、600dpiの解像度を持つレーザースキャナを用いた。PWMを用いて露光幅339μm、露光光量60%の通常の露光でマゼンタ色(1色目:下層)のラインを形成し、さらに露光幅を約290μm、露光光量69%で露光を行った。その結果、ライン幅290μm、トナー付着量0.58mg/cmのシアン色(2色目:上層)のラインを感光ドラム1上に形成した。
そして、マゼンタ色のライン(1色目:下層)上にシアン色(2色目:上層)のラインを重ねて転写して、2次色ラインを出力した。その結果、マゼンタ色とシアン色の両方を同じ潜像条件で現像し、転写して得た2次色ラインよりも、2次色飛び散りの少ない良好なライン画像が得られた。また、ライン濃度は同等であった。
以上より、第2の実施の形態においては、パルス幅変調(PWM)を用いて露光幅を制御することにより、2次色飛び散りを軽減させることを可能とした。また、第1の実施の形態と同様に、上層のライン幅と下層のライン幅の差が40μm以上100μm未満となるように露光幅を制御することで、2次色飛び散りを防止するだけではなく、色ずれを防止することもできる画像形成装置を提供することが可能になる。
第1の実施の形態に係る画像形成装置の概略構成図 レーザ露光光量と潜像電位の関係 レーザ露光光量とトナー付着量(mg/cm)の関係 中間転写ベルトの上に2次色を形成した場合の断面の様子 2色目のライン幅のみを変えた時の2次色ラインの評価結果 パルス幅変調(PWM)の概略図 パルス幅変調(PWM)の概略図
符号の説明
1 感光ドラム(像担持体)
2 帯電ローラ
3 中間転写装置
3a 中間転写ベルト
3b 駆動ローラ
3c 1次転写ローラ
3d 中間転写ベルト清掃部材
3e バックアップローラ
4 レーザースキャナ
5 現像器
8 定着器

Claims (4)

  1. 回転駆動する像担持体と、
    前記像担持体の表面を露光して前記像担持体の表面に静電潜像を形成する露光手段と、
    前記静電潜像に現像剤を供給して前記静電潜像を現像剤像として現像する現像手段と、
    前記現像剤像が多重転写される転写手段と、
    を備える画像形成装置において、
    多重転写される前記現像剤像のうち、
    上層に転写される現像剤像のライン幅が、
    下層に転写される現像剤像のライン幅よりも狭くなるように、前記露光手段の露光幅を制御し、
    かつ、
    上層に転写される現像剤像のラインの厚さが、
    下層に転写される現像剤像のラインの厚さよりも厚くなるように、前記露光手段の露光光量を制御することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記露光幅の制御は、
    前記像担持体の表面に対する露光のオンまたはオフの制御によって行うことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記露光幅の制御は、
    パルス幅変調を用いて行うことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記上層に転写される現像剤像のライン幅と、
    前記下層に転写される現像剤像のライン幅の差が、
    40μm以上100μm未満になるように、前記露光幅を制御することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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