JP2008224256A - 電極検査方法 - Google Patents

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JP2008224256A JP2007059294A JP2007059294A JP2008224256A JP 2008224256 A JP2008224256 A JP 2008224256A JP 2007059294 A JP2007059294 A JP 2007059294A JP 2007059294 A JP2007059294 A JP 2007059294A JP 2008224256 A JP2008224256 A JP 2008224256A
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Masanori Fukuda
雅典 福田
Koichi Wakitani
康一 脇谷
Hajime Kawano
肇 川野
Shoichi Ishii
彰一 石井
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Abstract

【課題】連続的にピッチが変化する繰り返しパターンを持つ電極に対して、従来方法でも検出できていた欠陥はもとより、従来方法では見逃していたあらゆる形態の欠陥についても、安定して確実に検出することができる電極検査方法を提供する。
【解決手段】連続的にピッチが変化する繰り返しパターンを持つ電極に対して、ピッチを規定する情報をピッチテーブルメモリに記憶し、ピッチテーブルメモリからピッチ情報を読み出し、そのピッチ情報を基に撮像画像における電極の繰り返しピッチだけ離れた画素の濃度をFIFOメモリに記憶し、FIFOメモリから読み出された画素濃度をサブピクセル処理し、さらに繰り返しピッチの小数部分に対応する画素濃度を求めるサブピクセル処理をし、それらのサブピクセル処理により得られた画素濃度を基にして繰り返しピッチ離れた画素を比較処理し、その比較結果から欠陥部を抽出する。
【選択図】図2

Description

本発明は、プラズマディスプレイパネルや液晶ディスプレイパネル、有機ELディスプレイパネルなどを駆動するために繰り返しパターンで形成された電極の断線やショートなどの欠陥部分を検出するための電極検査方法に関するものである。
近年、パソコンやTVの一般ユーザにおいて、ディスプレイパネルとして、薄型化による省スペースを特徴とするプラズマディスプレイパネル(以下、PDP)や液晶ディスプレイパネル(以下、LCD)、有機ELディスプレイパネルなどの利用が、増加しつつある。
このようなPDPやLCD、有機ELディスプレイパネルにおいて、それらの画素を駆動するために電極が繰り返しパターンで形成されているが、それらの電極の断線やショートなどの欠陥部分を検出するための電極検査方法について、その従来技術を以下に説明する。
図8にPDPの電極部の一般的な構造を示す。101は背面板の電極の端子部、102は背面板の電極の引込部、103は背面板の電極の表示部である。背面板の電極の端子部101はフレキシブル電極104を介して駆動回路部105へ接続される。前面板にも同様に電極が形成され、106は前面板の電極の端子部、107は前面板の電極の引込部、108は前面板の電極の表示部である。前面板の電極の端子部106はフレキシブル電極109を介して駆動回路部110に接続される。引込部102、107は、駆動回路部105、110に接続される端子部101、106のピッチと表示部103、108の電極のピッチが異なるために、連続的にピッチが変化する斜め方向のパターンが繰り返し形成されているものが一般的である。
PDPの画面の発光表示は、背面板の表示部103の電極と前面板の表示部108の電極の間で放電を行い、前面板と背面板および隔壁部111で挟まれた空間に封入されているキセノンなどの希ガスを励起させて紫外光を発光し、この紫外光によって隔壁部111で挟まれた部分に塗布された蛍光体を発光させて表示を行う。ここで用いられる電極パターンのオープン・ショート・線幅異常などの不具合は、表示の品質に深く関わることから、高精度に検査を行う必要がある。
PDPの電極パターンの検査方法の従来技術(例えば、特許文献1を参照)として、例えば隣接する電極配線の画像データ同志を比較して得られた差分画像データから、欠陥箇所を抽出する処理や、デザインルールに基づき、撮影画像データに対し、順次収縮処理と膨張処理あるいは順次膨張処理と収縮処理を施して得られた画像データと元の撮影画像データとを比較することにより、欠陥部を抽出する処理を実行する方法がある。
また今後、PDPの微細化・高密度化が進み、線幅は細くかつ線間ピッチはますます狭くなってくることから、微細な欠陥を高感度に検出する技術が求められている。これまで、図8に示す背面板の引込部102や前面板の引込部107などのように、連続的にピッチが変化する繰り返しパターンを持つPDPに対する検査方法の従来技術(例えば、特許文献2を参照)として、得られた引込部102、107の画像データに対して、デザインルールに基づき、順次、モフォロジ処理と呼ばれる収縮・膨張処理もしくは膨張・収縮処理を施して、それらの処理の後に、撮影画像データを比較することで欠陥部を抽出する方法が用いられている。
図9に特許文献2で示された欠陥検出フローを示す。S201にて検査対象物を撮像し、S204にて撮像画像の画素情報をメモリに格納する。S202で検査対象物の撮像画像を複数回の膨張処理もしくは収縮処理を実行する。S203では、S202の膨張処理もしくは収縮処理を実行した画像を、その回数分の収縮処理もしくは膨張処理を実行する。次にS205にてS204でメモリに格納された撮像画像の画素情報とS203で収縮処理もしくは膨張処理を施した画像とを比較することで、検査対象物の異常部を検出するものである。
図10に収縮処理の後に膨張処理を施して欠陥を検出する例を示す。301は正常な電極パターンであり、302は正常な電極パターン301の線幅以下の幅を持つショート欠陥、303は凸欠陥を示す。これらショート欠陥302および凸欠陥303の欠陥は、画像304のように収縮処理を施すことによって消失する。そしてさらに画像304を膨張処理することによって、電極パターン301について元の正常な線幅まで戻す。この画像305と元の画像301とを比較することで、ショート欠陥302や凸欠陥303を検出することができる。
図11に膨張処理の後に収縮処理を施して欠陥を検出する例を示す。401は正常な電極パターンであり、402はオープン欠陥、403は凹欠陥を示す。この画像を膨張処理することにより画像404を得る。画像404においてオープン欠陥402および凹欠陥403は消失する。この膨張処理した画像404をさらに収縮処理を施すことにより、電極パターン401について元の正常な線幅まで戻して画像405を得る。この画像405と元の画像401を比較することによって、オープン欠陥402や凹欠陥403を検出することができる。
特開平11−233021号公報(請求項2) 特許第3633776号公報(5項49行−6項8行)
しかしながら、連続的にピッチが変化する繰り返しパターンを持つ電極の検査方法として、上記のような従来のモフォロジ処理を用いて、収縮・膨張処理もしくは、膨張・収縮処理を施して撮影画像データを比較することで欠陥部分を抽出する欠陥検出方法では、原理上どうしても検出できない欠陥があった。そのような検出できない欠陥について、以下に例を示して説明する。
図12には規定サイズ以上のショート欠陥を見逃す例を示す。501は正常な線幅の電極パターンを示し、502に規定サイズ以上のショート欠陥を示す。この画像を画像503のように収縮処理してもショート欠陥502は消失することは無い。さらにこの画像503を膨張処理して画像504を得る。このように収縮処理の後に膨張処理した画像504と元の画像501を比較しても差が無いことから、このショート欠陥502を検出することができない。
また、図13には線幅の異常欠陥を見逃す例を示す。601は正常な線幅を持つ電極パターンを示し、602は線幅が正常よりも細い電極パターンにおける線幅異常欠陥を示す。このような画像に収縮処理を施して画像603を得、さらに膨張処理を施して画像604を得る。このように収縮処理の後に膨張処理した画像604と元の画像601を比較しても差が無いことから、線幅の異常を検出することができない。また、元の画像を膨張処理して画像605を得、さらに収縮処理して画像606を得る。このように膨張処理の後に収縮処理した画像606と元の画像601を比較しても差が無いことから、やはり線幅の異常を検出することができない。
本発明は、上記従来の問題点を解決するもので、連続的にピッチが変化する繰り返しパターンを持つ電極に対して、従来方法でも検出できていた欠陥はもとより、従来方法では見逃していたあらゆる形態の欠陥についても、安定して確実に検出することができる電極検査方法を提供する。
上記の課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の電極検査方法は、規定されたピッチ情報に基づいて繰り返しピッチが連続して変化するように基板上に形成された電極のパターンを撮像し、前記撮像により得られた撮像画像上で、前記ピッチ情報に基づく前記繰り返しピッチだけ離れた3点の電極パターン上の画素のうち中心画素を処理対象画素として、各電極パターンごとに、前記繰り返しピッチの整数部分のピッチにおける画素濃度と、前記繰り返しピッチの小数部分のピッチにおける画素濃度とに対して、前記小数部分のピッチにより重み付け演算し、前記3点の電極パターン上の画素濃度を求めるサブピクセル処理を実行し、前記サブピクセル処理の実行により得られた前記3点の電極パターン上の画素濃度の大小比較結果に応じて、前記処理対象画素の画素濃度を補正した第1の濃度補正値を演算する比較演算処理を実行し、前記サブピクセル処理および前記比較演算処理の実行を前記撮像により得られた撮像画像上の全ての処理対象画素に対して行い、前記全ての処理対象画素のそれぞれに対して、前記処理対象画素の第1の濃度補正値と前記電極パターンと異なる欠陥部分を検出するためのしきい値との大小比較結果に応じて、前記処理対象画素の第1の濃度補正値を補正した第2の濃度補正値を求めるしきい値処理を実行し、前記全ての処理対象画素の第2の濃度補正値に基づいて、前記電極部分の撮像画像から前記電極パターン部分を除去することにより、前記電極部分の撮像画像に存在する前記欠陥部分を検出することを特徴とする。
また、本発明の請求項2に記載の電極検査方法は、請求項1記載の電極検査方法であって、前記サブピクセル処理により画素濃度を求める際に、前記繰り返しピッチの小数部を2のべき乗分の1を単位とすることを特徴とする。
また、本発明の請求項3に記載の電極検査方法は、請求項2記載の電極検査方法であって、前記繰り返しピッチの小数部を0.25単位とすることを特徴とする。
以上のように本発明によれば、ディスプレイパネルなどに含まれる引込部と呼ばれる連続的にピッチが変化する繰り返しパターンを持つ電極のパターンを除去し、欠陥部分のみを、見逃しや誤検出することなく確実に抽出することができる。
以上により、連続的にピッチが変化する繰り返しパターンを持つ電極に対して、従来方法でも検出できていた欠陥はもとより、従来方法では見逃していたあらゆる形態の欠陥についても、安定して確実に検出することができる。
以下、本発明の実施の形態を示す電極検査方法について、図面を参照しながら具体的に説明する。
図1は本実施の形態の電極検査方法が実行されるシステム構成を示す概略図である。701はCCDカメラなどの撮像手段であり、PDPなどの検査対象物702を照明手段703によって透過させて撮像手段701で撮像し、撮像した画像データを画像処理手段704によって画像データを処理することにより、検査対象物702における欠陥部分(例えば、電極パターンなどの欠陥部分)の検出を行う。
図2は本実施の形態の電極検査方法の手順を示すフロー図であり、欠陥検出までのフローを示す。
S801にて引込部などで変化する繰り返しピッチを予め教示し、FIFOメモリへの書き込みから読み出しまでのタイミングの差を、繰り返しピッチに応じて設定する。S802で検査対象物を撮像し、S803にて撮像した画像信号を画像データにA/D変換する。S804にて画像データをFIFOメモリへ格納する。S804で格納された画像データをS805にて読み出す。S805で読み出された画像データをさらにS807にて別のFIFOメモリに格納する。S808にてS807で格納されたFIFOメモリから画像データを読み出し、S809にてサブピクセル演算処理を施す。
S805で読み出された画像データを処理すべき注目画像データとし、その注目画像データに対して比較する周囲の画素の画像データを得るために、S806でサブピクセル演算処理を施して得られる画像データを右側の比較画像データとし、同様にS809でサブピクセル演算処理を施して得られる画像データを左側の比較画像データとし、S810にて比較演算処理を施し、さらにS811にて正常部とは異なる部分を抽出する閾値処理を施し、S812で欠陥部分を検出する。
図3は本実施の形態の電極検査方法における検査対象物の電極パターンの撮像図であり、検査対象物の一例としてPDPの電極パターンを示す。PDPの場合、基板となるガラス部901上に、駆動回路に接続される端子部902、繰り返しパターンの表示電極部904、端子部902と表示電極部904を接続する引込部903が形成されている。
図4は本実施の形態の電極検査方法における検査対象物の電極パターンの配置関係説明図である。通常PDPを駆動するための駆動回路部と接続される端子部902の繰り返しピッチ1001は、表示電極部904の繰り返しピッチ1003よりも狭く、端子部902と表示電極部904を接続するための引込部903の電極パターンは、繰り返しピッチ1001の端子部902から繰り返しピッチ1003の表示電極部904に向かって広がって形成されている。
ここで、繰り返しピッチ1001の端子部902と繰り返しピッチ1003の表示電極部904との距離を引込部903の高さ1002で示す。引込部903の横方向の繰り返しピッチは、繰り返しピッチ1001の端子部902から繰り返しピッチ1003の表示電極部904に向かって連続的に大きくなるが、断面内で見た場合の電極パターンの繰り返しピッチは一定になっており、これが縦方向に連続的に繰り返しピッチが変化することで、引込部903の電極が形成されている。ここで、横方向に画像を1行分抜き出したものをラインと呼ぶ。
端子部902と引込部903が接続される屈曲部分のラインを0として、引込部903と表示電極部904が接続される屈曲部分のラインをHとした場合、引込部903のラインn中に現れる電極の繰り返しピッチ1004をPnとすると、Pnは、図4に示すように、端子部902のピッチ1001で示すTp、および表示電極部904のピッチ1003で示すDp、および引込部903の高さ1002で示すHから、以下の式1で求めることができる。

Pn=(Dp−Tp)/H×n+Tp ・・・式1

上記より、nを0からHまで変化させた場合のPnを予め求めておき、ピッチテーブルとしてメモリに格納しておく。また、この際、繰り返しピッチは小数部を含む値になるため、必要に応じて小数点以下の桁数を制限してピッチテーブルに格納する。
本実施の形態の電極検査方法のフローを、以下に順を追って記す。
図2に示すように、S801にて検査対象物の繰り返しピッチの変化の様子を前述の式1により求め、予め教示しておく。その後、S802にて検査対象物を撮像し、S803にてA/D変換を行う。通常A/D変換は8bitで行われ、検査対象物の画素の濃度は0〜255の階調で表される。画像データは、撮像と同時にS806のサブピクセル処理を実行するサブピクセル処理回路、およびS804の格納を実行するFIFOメモリへと入力され、2系統に分岐される。
次に、FIFOメモリに画像データを格納してから読み出すまでの処理の方法を記す。
図5は本実施の形態の電極検査方法におけるメモリ上の画像データの書き込み・読み出しの説明図であり、FIFOメモリの書き込みおよび読み出しの様子を示す。FIFOメモリとは先入れ先出しのメモリであり、メモリセル1101が連続して配置されており、書き込まれた書き込みデータ1102は、一定時間経過後に読み出しデータ1103として読み出される。
書き込み信号を入力した後に読み出し信号を入力するが、この時間の差は前述の式1で求められた繰り返しピッチに応じて設定する。読み出し信号を入力すると、先に書き込んだデータから順番に読み出される。このFIFOメモリを用いて、前記の繰り返しピッチPnの整数部をPn_dとすると、書き込み許可信号を入力して画像データを書き込み、Pn_dだけ遅らせた後に読み出し許可信号を入力すると、撮像画像データに対して繰り返しピッチだけ遅らせた画像データを読み出しデータ1103として得ることができる。
次に、FIFOメモリから読み出された画像データを基に、サブピクセル処理を行う方法を以下に記す。この後の比較処理では処理対象の画素と繰り返しピッチ左右に離れた画素との比較を行う。
図6は本実施の形態の電極検査方法における処理対象画素と比較対象画素の位置関係の説明図であり、処理したい中心の画素と繰り返しピッチPnだけ離れた比較すべき画素との位置関係を示す。1201は処理を行う中心画素を示し、1202は繰り返しピッチPnの整数部Pn_dだけ離れた画素を示し、1203はさらに1画素離れた画素を示す。1204は比較すべき繰り返しピッチPnの距離を示す。1205はPnの整数部Pn_dの距離を示し、1206はPnの小数部Pn_fの距離を示す。通常、Pnは整数値だけをとることは無く、比較すべき距離1204で示すPnの距離離れた位置は、図6に示すように画素の中心部を通るとは限らない。
そこで、Pn_fの値を用いて、繰り返しピッチの整数部Pn_d離れた画素1202の濃度Xと1画素隣の画素1203の濃度Yとの重み付け演算を、以下の式2のように行い、比較すべき仮想位置の画素濃度X’を求める。

X’=(1−Pn_f)×X+Pn_f×Y ・・・式2

なお、実際の画像を処理する際には、繰り返しピッチの小数部Pn_fの値の有効桁数が制限される。
また処理の高速化が求められるため、Pn_fは2のべき乗分の1の値であることが望ましい。例えば、図4における寸法が、Tp=500μm、Dp=800μm、H=15000μmの場合には、繰り返しピッチの変化の割合は1ラインごとに0.02となる。このように繰り返しピッチの小数部を2のべき乗分の1の値にすることにより、XおよびYの画素濃度について得られたデジタル値を、除算を使わずに乗算とビットシフトさせることでX’が求められるため、処理の高速化を図ることができる。
また、繰り返しピッチの小数部Pn_fの値を0.25すなわち2の2乗分の1の単位で丸めても、処理結果すなわち欠陥の検出結果は、Pn_fを0.01で処理した結果と同等であった。逆に小数部の桁数を2の1乗分の1すなわち0.5の単位で丸めると、欠陥を誤検出することがあった。
ここでは、Pn_fを0.25単位に丸めて計算することを考える。Pn_fが0.25すなわち1/4(すなわち1/2^2)であった場合は、X’は以下の式3から求められる。ここで、>>の記号は右方向へのビットシフト計算を表す。

X’=(1−0.25)×X+0.25×Y
=0.75×X+0.25×Y
=3/4×X+1/4×Y
=(3×X)>>2+Y>>2 ・・・式3

図7は本実施の形態の電極検査方法における比較位置の画素濃度の説明図であり、処理対象の中心画素と比較対象画素の画素濃度の関係を示す。1301は中心画素(処理対象の画素)を示し、この濃度をNとする。1302に左側の比較対象の画素位置を示し、この濃度をXLとする。1303に右側の比較対象の画素位置を示し、この濃度をXRとする。
画素位置1302および1303は、通常、画素の中心部には存在しないため、左側比較画素の場合は前述の式3のようにして濃度XLを求め、同様に、右側比較画素の場合は、中心画素から右方向にPn_d離れた画素とさらに1画素右側の画素の濃度を使うことで、右側比較画素の仮想濃度XRを求めることができる。
次に、処理したい中心画素および左側比較画素、右側比較画素の濃度を使って比較演算する方法を記す。
XR、XLのうち、大きいほうをXmax、小さいほうをXminとし、N<Xmax、かつN>Xminの場合は、N’は式4で表される。

N’=128 ・・・式4

また、N<Xminの場合は、N’は次5で表される。

N’=(N−Xmin)/2+128 ・・・式5

また、N>Xmaxの場合は、N’は次6で表される。

N’=(N−Xmax)/2+128 ・・・式6

このようにして全画素について処理を行い、N’を求め処理画像を得る。
さらに、128階調を中心として白欠陥検出しきい値をThr_w、黒欠陥検出しきい値をThr_bとして、

N”=255 (N’≧Thr_w) ・・・式7
N”=128 (Thr_b<N’<Thr_w) ・・・式8
N”=0 (N’≦Thr_b) ・・・式9

とする。通常、Thr_wは128よりも大きい値をとり、Thr_bは128よりも小さい値をとる。
式7で示すように、N’がThr_w以上の場合にN”を255とする。また、式8に示すように、N’がThr_bよりも大きくThr_wよりも小さい場合にはN”を128とする。また、式9で示すように、N’がThr_b以下の場合にN”を0とする。
N”が255の画素についてラベリング処理を行うことで白欠陥の検出ができる。同様にN”が0の画素についてラベリング処理を行うことで黒欠陥の検出ができる。このようにして得られた欠陥部は、従来の処理では得られない規定サイズ以上のショート欠陥やオープン欠陥、また線幅の異常などの欠陥を確実に検出することができる。
本発明の電極検査方法は、連続的にピッチが変化する繰り返しパターンを持つ電極に対して、従来方法でも検出できていた欠陥はもとより、従来方法では見逃していたあらゆる形態の欠陥についても、安定して確実に検出することができるもので、繰り返しピッチが予め規定できる電極パターンについてすべてに適応できるため、PDPに限らずLCDやプリント基板の電極パターンなどにも適用が可能である。
本発明の実施の形態の電極検査方法が実行されるシステム構成を示す概略図 同実施の形態の電極検査方法の手順を示すフロー図 同実施の形態の電極検査方法における電極パターンの撮像図 同実施の形態の電極検査方法における電極パターンの配置関係の説明図 同実施の形態の電極検査方法におけるFIFOメモリ上の画像データの書き込み・読み出しの説明図 同実施の形態の電極検査方法における処理対象画素と比較対象画素の位置関係の説明図 同実施の形態の電極検査方法における比較位置の画素濃度の説明図 従来の電極検査方法における検査対象物の一例であるPDPの電極の構成例を示す模式図 同従来例の電極検査方法におけるモフォロジ処理による欠陥検出のフロー図 同従来例の電極検査方法におけるモフォロジ処理による凸およびショートの欠陥検出の模式図 同従来例の電極検査方法におけるモフォロジ処理による凹およびオープンの欠陥検出の模式図 同従来例の電極検査方法におけるモフォロジ処理による規定サイズ以上のショート欠陥の見逃しの模式図 同従来例の電極検査方法におけるモフォロジ処理による線幅異常欠陥の見逃しの模式図
符号の説明
101 (背面板電極の)端子部
102 (背面板電極の)引込部
103 (背面板電極の)表示部
104 (背面板の)フレキシブル電極
105 (背面板の)駆動回路部
106 (前面板電極の)端子部
107 (前面板電極の)引込部
108 (前面板電極の)表示部
109 (前面板の)フレキシブル電極
110 (前面板の)駆動回路部
111 (背面板上の)隔壁部
301 電極パターン
302 ショート欠陥
303 凸欠陥
304 収縮処理後の画像
305 収縮・膨張処理後の画像
401 電極パターン
402 オープン欠陥
403 凹欠陥
404 膨張処理後の画像
405 膨張・収縮処理後の画像
501 電極パターン
502 (規定サイズ以上の)ショート欠陥
503 収縮処理後の画像
504 収縮・膨張処理後の画像
601 電極パターン
602 線幅異常欠陥
603 (収縮処理後の)線幅異常欠陥
604 (収縮・膨張処理後の)線幅異常欠陥
605 (膨張処理後の)線幅異常欠陥
606 (膨張・収縮処理後の)線幅異常欠陥
701 撮像手段
702 検査対象物
703 照明手段
704 画像処理手段
901 ガラス部
902 端子部
903 引込部
904 表示電極部
1001 端子部の繰り返しピッチ(Tp)
1002 引込部の高さ(H)
1003 表示電極部の繰り返しピッチ(Dp)
1004 nラインでの繰り返しピッチ(Pn)
1101 FIFOメモリのメモリセル
1102 FIFOメモリへの書き込みデータ
1103 FIFOメモリからの読み出しデータ
1201 処理を行う中心画素
1202 中心画素から繰り返しピッチの整数部だけ離れた左側の画素
1203 中心画素から繰り返しピッチの整数部+1だけ離れた左側の画素
1204 繰り返しピッチ(Pn)
1205 繰り返しピッチの整数部(Pn_d)
1206 繰り返しピッチの小数部(Pn_f)
1301 中心画素(処理対象画素)(N)
1302 左側比較画素(XL)
1303 右側比較画素(XR)

Claims (3)

  1. 規定されたピッチ情報に基づいて繰り返しピッチが連続して変化するように基板上に形成された電極のパターンを撮像し、
    前記撮像により得られた撮像画像上で、前記ピッチ情報に基づく前記繰り返しピッチだけ離れた3点の電極パターン上の画素のうち中心画素を処理対象画素として、各電極パターンごとに、前記繰り返しピッチの整数部分のピッチにおける画素濃度と、前記繰り返しピッチの小数部分のピッチにおける画素濃度とに対して、前記小数部分のピッチにより重み付け演算し、前記3点の電極パターン上の画素濃度を求めるサブピクセル処理を実行し、
    前記サブピクセル処理の実行により得られた前記3点の電極パターン上の画素濃度の大小比較結果に応じて、前記処理対象画素の画素濃度を補正した第1の濃度補正値を演算する比較演算処理を実行し、
    前記サブピクセル処理および前記比較演算処理の実行を前記撮像により得られた撮像画像上の全ての処理対象画素に対して行い、
    前記全ての処理対象画素のそれぞれに対して、前記処理対象画素の第1の濃度補正値と前記電極パターンと異なる欠陥部分を検出するためのしきい値との大小比較結果に応じて、前記処理対象画素の第1の濃度補正値を補正した第2の濃度補正値を求めるしきい値処理を実行し、
    前記全ての処理対象画素の第2の濃度補正値に基づいて、前記電極部分の撮像画像から前記電極パターン部分を除去することにより、前記電極部分の撮像画像に存在する前記欠陥部分を検出する
    ことを特徴とする電極検査方法。
  2. 前記サブピクセル処理により画素濃度を求める際に、前記繰り返しピッチの小数部を2のべき乗分の1を単位とする
    ことを特徴とする請求項1記載の電極検査方法。
  3. 前記繰り返しピッチの小数部を0.25単位とする
    ことを特徴とする請求項2記載の電極検査方法。
JP2007059294A 2007-03-09 2007-03-09 電極検査方法 Pending JP2008224256A (ja)

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