JP2008223326A - 車両用ロック装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】構造が簡単でありながら、ロック状態を確実に検出できる車両用ロック装置を提供する。
【解決手段】ポール40をフック35と係合する係合位置から非係合位置に回転移動させるためのアクチュエータ56と、アクチュエータケース51内で互いに接触することによりアンロック時点灯ランプを作動させる電気回路を形成する第一端子61及び第二端子64と、を内蔵するアクチュエータケース51をロックケース26に接続したときに、第二端子の端部である被押圧部65がロックケース内に進入し、かつフックがロック位置からアンロック位置側に回転するときにフックの押圧部39により被押圧部65が第一端子から離れる方向に押圧される。
【選択図】図6

Description

本発明は、アクチュエータの動力によりロック装置をロック状態からアンロック状態に切り替えることが可能な車両用ロック装置に関する。
特許文献1には、車両本体の背面開口部にストライカSを突設し、該背面開口部を開閉するリアドアにストライカSと係脱可能なラッチ機構(ロック装置)10を設けた四輪自動車が開示されている。
このラッチ機構10は互いに着脱可能なラッチケース13と外装ケース21を具備している。
導電性材料からなるラッチケース13は、ストライカと非係合のアンロック位置とストライカと係合するロック位置との間を回転可能であり付勢手段によってアンロック位置に向けて回転付勢されたラッチ(フック)11と、ロック位置に位置するラッチ11と係合する係合位置とラッチ11との係合を解除する非係合位置との間を回転可能なラチェット(ポール)12と、ラッチケース13と電気的に接続しかつラッチ11に突設した当接部11eと係脱可能な検出片17aを有する検出スイッチ17と、ラッチケース13に接触する導電性材料からなる取付片132cと、を内蔵している。
一方、外装ケース21は、リリースモータ34と、リリースモータ34の出力軸に固着されたウォームギヤ33と、ウォームギヤ33と噛合するウォームホイール32と、ウォームホイール32と連係する出力レバー31と、ラッチ機構10の外部に設けた電源に一端が電気的に接続され他端がリリースモータ34と電気的に接続するモータ正極金具35a及びモータ負極金具35bと、モータ負極金具35bから一体的に延びる負極接続端子36bと、一端が検出スイッチ17と電気的に接続する正極用接続端子36aとを内蔵している。正極用接続端子36aの他端とモータ負極金具35bは車内に設けた表示ランプと電気的に接続している。
ラッチケース13と外装ケース21を接続すると、出力レバー31の端部がラッチケース13内に突出しラチェット12と係脱可能になる。さらに、正極用接続端子36aがラッチケース13内に突出し検出スイッチ17と電気的に接続し、かつ負極接続端子36bが取付片132cと電気的に接続する。
リアドアが車両本体から開放されているとき、即ちラチェット12がラッチ11から離れラッチ11が付勢手段の付勢力によりアンロック位置に位置するとき、検出スイッチ17が検出信号を出力する。すると、この検出信号が正極用接続端子36a、モータ負極金具35b、負極接続端子36b、ラッチケース13、検出スイッチ17によって構成されたロック状態検出用の電気回路を通じて表示ランプに送られるので表示ランプが点灯する。従って、乗客はリアドアが車両本体から開放されていることを認識できる。
一方、リアドアを全閉位置まで回転させると、アンロック位置に位置していたラッチ11がストライカと係合しながらロック位置まで回転し、かつ係合位置に位置するラチェット12と係合する。このようにラッチ11がアンロック位置からロック位置に回転するときに、ラッチ11の当接部11eが検出片17aを押圧するので、検出スイッチ17が検出信号の出力を停止する。従って、表示ランプが消灯するので、乗客はリアドアがロックされたことを認識できる。
特開2006−207192号公報
特許文献1のロック装置ではラッチ11がロック位置に位置すること(リアドアがロックされていること)、及びラッチ11がアンロック位置に位置すること(リアドアが開放状態にあること)を検出可能であるが、この検出システムが複雑であるという欠点がある。
即ち、検出システムを構築するためには、ラッチケース13を導電性材料によって成形し、かつラッチケース13に取付片132cと検出スイッチ17(検出片17a)を設け、さらにラッチ11に当接部11eを形成する必要がある。そのため、特許文献1のロック装置は安価に製造することができない。
しかも、ラッチケース13と外装ケース21を接続することにより、正極用接続端子36aと検出スイッチ17及び負極接続端子36bと取付片132cをそれぞれ電気的に接続してロック状態検出用の電気回路を構成する構造なので、ラッチケース13や外装ケース21等を精度よく製造しないと、正極用接続端子36aと検出スイッチ17あるいは負極接続端子36bと取付片132cが接触不良を起こすおそれがある。
さらに、電気回路を構成する部品が多いので、この点においても接触不良を起こすおそれが危険性が高い。
本発明の目的は、構造が簡単でありながら、ロック状態を確実に検出できる車両用ロック装置を提供することにある。
本発明の車両用ロック装置は、車両本体と該車両本体に対して開閉可能なドアの一方に設けたストライカと係脱可能な、他方に設けたロック装置において、ロックケースに内蔵された、上記ストライカと係合して上記ドアの閉状態を保持するロック位置とストライカとの係合を解除するアンロック位置との間を回転可能なフック、及び、上記フックと係合して該フックを上記ロック位置に保持する係合位置とフックと係合しない非係合位置との間を回転可能なポールと、上記ロックケースと着脱可能なアクチュエータケースに内蔵された、上記ポールを上記係合位置から非係合位置に回転移動させるためのアクチュエータ及び、上記アクチュエータケース内で互いに接触することにより車両本体に設けたドア開放時作動装置を作動させる電気回路を形成する第一端子及び第二端子と、を備え、上記第一端子及び第二端子の一方の端部が、上記アクチュエータケースとロックケースを接続したときに該ロックケース内に進入し、かつ上記フックが上記アンロック位置からロック位置側に回転するときに該フックの押圧部により他方の端子から離れる方向に押圧される被押圧部を備えることを特徴としている。
上記フックが、上記ポールと係合することにより該フックを上記ロック位置とアンロック位置の間のハーフロック位置に保持するハーフロック用突部を具備し、該ハーフロック用突部が上記押圧部を兼ねるのが好ましい。
上記ハーフロック用突部は、上記フックの周面に一体的に形成されているのが好ましい。
請求項1の発明によると、ドア開放時作動装置を作動させるための電気回路が、アクチュエータケースに内蔵された第一端子と第二端子のみによって構成されているので(ロックケースには存在しないので)、本発明のロック状態検出システムは構成要素が少なく構造が簡単である。従って、安価に製造することが可能である。
さらに、部品点数が少ない上に、電気回路を構成する部品がすべてアクチュエータケースに内蔵されているので、アクチュエータケース内の部品とロックケース内の部品を接続することにより電気回路を構成する場合に比べて、接触不良を招くおそれが小さい。従って、ロック状態を確実に検出可能である。
請求項2のように構成すれば、フックに形成したハーフロック用突部を利用して第一端子と第二端子の接触を解除できるので、フックに押圧部を別個に形成する必要がなくなる。
請求項3のように構成すれば、ハーフロック用突部は、例えばプレス成形によりフックと一体的に簡単に成形できるので、フックの製造コストをより低減することが可能である。しかも、ハーフロック用突部はフックの周面に成形してあるので、このハーフロック用突部によってロック装置の厚みが増大することはない。
以下、本発明の一実施形態を添付図面を参照しながら説明する。なお、本実施形態の説明中の方向は図中に記載した矢線方向を基準とする。
車両10の背面には背面開口部11が形成してあり、背面開口部11の上縁部には背面開口部11と同じ形状であるバックドア12の上縁部が左右方向の軸回りに回転自在として枢着してある。図1に示すように、背面開口部11の底部には金属製のストライカ15が上向きに突設してある。さらに、全閉位置に位置するときにバックドア12の底面をなす部分には、ストライカ15と係脱可能なロック装置20が設けてある。
ロック装置20は以下に説明する構造である。なお、ロック装置20を説明するときの上下方向及び前後方向は、バックドア12が全閉状態にあるときの方向である。
図2から図6に示すように、ロック装置20はロックユニット25とアクチュエータユニット50によって構成されている。
ロックユニット25はバックドア12が全閉位置に位置するときに略上下方向に延在するユニットである。金属製の後部ケース(ロックケース)26は、その中央部に凹設した収納凹部27と、左右一対の取付片28とを備えている。収納凹部27の後部壁30の下端部にはストライカ進入溝31が形成してある。さらに、後部壁30には、共に上下方向に延びる円柱形状のフック支持軸32とポール支持軸33が突設してある。
フック支持軸32には、フック35の中心部に穿設された円形支持孔36が回転可能に嵌合している。フック35の周面にはロック溝37が凹設してあり、さらにフック35の周面にはロック用突部38とハーフロック用突部(押圧部)39が突設してある。フック35は金属板のプレス成形により一体的に成形されたものであり、その板厚はいずれの部分も同一である。フック35は、フック支持軸32を中心に図4に示すアンロック位置と図6に示すロック位置の間を回転可能である。さらに、図4から図7に示すように、フック支持軸32には一端が後部壁30に止着され他端がフック35に止着された捻りコイルばねS1の巻回部が取り付けてあり、フック35は捻りコイルばねS1の付勢力により常にアンロック位置側に回転付勢されている。
ポール支持軸33には、ポール40の中心部に穿設された円形支持孔41が回転可能に嵌合している。ポール40の周面のフック35との対向部にはアンロック時係合部42が形成してあり、ポール40の周面の上部には略円弧状の係合面43が形成してある。さらに、ポール40の上面には被押圧部44が突設してある。ポール40は図5及び図6に示す係合位置と図7に示す非係合位置の間を回転可能である。さらに、図4から図7に示すように、ポール支持軸33には一端が後部壁30に止着され他端がポール40に止着された捻りコイルばねS2の巻回部が取り付けてあり、ポール40は捻りコイルばねS2の付勢力により常に係合位置側に回転付勢されている。
このようにフック35、ポール40、捻りコイルばねS1及び捻りコイルばねS2を収納するロックユニット25の左右の取付片28には前部カバー(ロックケース)46の左右両端部がそれぞれねじ止めされている。従って、後部ケース26の前面の下半部は前部カバー46によって塞がれ、後部ケース26の前面の後半部には接続用開口が形成されている。
アクチュエータユニット50は、ロックユニット25に対して略直交するユニットであり、バックドア12が全閉位置に位置するときに略前後方向に延在する。
アクチュエータユニット50の上部ケース(アクチュエータケース)51には、その後面が開放する収納凹部52が形成してある。上部ケース51の右側面の前端部にはその右端面が開口する接続用筒部53が突設してある。接続用筒部53の左端面も開口しており、この開口部は収納凹部52と連通している。収納凹部52の上部壁54の前端部にはモータ56が固定してあり、モータ56の出力軸57にはウォーム58が固着してある。
モータ56には、共に導電性材料からなるモータ駆動用プラス端子59とモータ駆動用マイナス端子60の左端部が接続しており、モータ駆動用プラス端子59とモータ駆動用マイナス端子60の右端部は接続用筒部53内に位置している。さらに、モータ駆動用マイナス端子60の中間部からロック検出用マイナス端子(第一端子)61が後方に向かって延びており、ロック検出用マイナス端子61の後端部は曲折された接点部62となっている。ロック検出用マイナス端子61及び接点部62は上部壁54に固定されているので、ロック検出用マイナス端子61及び接点部62は変形不能である。
さらに上部壁54及び接続用筒部53には、一端が接続用筒部53内に位置し他端がロック検出用マイナス端子61の右側に位置する、平面視略L字形で導電性材料からなるロック検出用プラス端子(第二端子)63が固定してある。さらにロック検出用プラス端子63の後端部には、導電性材料からなる弾性検出片64の前端部が固定してある。弾性検出片64の前端部を除く部分は弾性変形可能であり、常時はその弾性により弾性検出片64の中間部がロック検出用マイナス端子61の接点部62に接触している。弾性検出片64の後端は上部ケース51の後方に突出する被押圧部65となっている。
上部壁54には、円柱形状をなすウォームホイル支持軸66、押圧レバー支持軸67、ストッパピン68及び回転範囲規制ピン69が下向きに突設してある。
ウォームホイル支持軸66にはウォームホイル70の中心に穿設された円形支持孔71が回転可能に嵌合している。ウォームホイル70の周面部はウォーム58と噛合しているので、ウォーム58が正転するとウォームホイル70が反時計方向に回転し、またウォームホイル70が時計方向に回転するとウォーム58が逆転する。ウォームホイル70に穿設された円弧状の回転範囲規制溝72に回転範囲規制ピン69が相対移動可能に嵌合しているので、ウォームホイル70の回転範囲は回転範囲規制溝72が回転範囲規制ピン69の両端部に当接する範囲に制限されている。さらに、ウォームホイル70は図示を省略した第1の回転付勢手段(例えば、捻りコイルばね)により図4〜図7の時計方向に回転付勢されているので、ウォームホイル70は常時は回転範囲規制ピン69が回転範囲規制溝72の左端面に当接する初期位置(図4から図6の位置)に保持される。さらに、ウォームホイル70の下面の中央部には、略円弧状の押圧面74を備える押圧用突部73が突設してある。
押圧レバー支持軸67には、押圧レバー76の円形中心孔77が回転可能に嵌合している。押圧レバー76は図示を省略した第2の回転付勢手段の付勢力(例えば、捻りコイルばね)により図4〜図6の反時計方向に回転付勢されているので、押圧レバー76は常時はその右側面に凹設された係合凹部75がストッパピン68に係合する初期位置(図4から図6の位置)に保持される。さらに、押圧レバー76は当接部78を具備しており、この当接部78は押圧用突部73の押圧面74と常に当接する。また、押圧レバー76の下部は上部ケース51の下方に突出しており、押圧レバー76の下端部には押圧用突部79が形成してある。
さらに、モータ56、ウォーム58、ウォームホイル70、押圧レバー76等を収納する上部ケース51の下面は下部カバー(アクチュエータケース)80によって塞がれている。
以上構成のロックユニット25とアクチュエータユニット50は、アクチュエータユニット50の後端部をロックユニット25の後部ケース26と前部カバー46の間に形成された上記接続用開口に挿入することにより結合される。
このようにロックユニット25とアクチュエータユニット50を結合することによりロック装置20を構成すると、図4から図7に示すように、押圧レバー76の押圧用突部79が後部ケース26の収納凹部27内に進入し、ポール40の被押圧部44の右側面に当接する。さらに、弾性検出片64の被押圧部65も後部ケース26の収納凹部27内のフック35と同一平面上の位置まで進入する。図示するように、被押圧部65はフック35のハーフロック用突部39の回転軌跡上に位置する(ハーフロック用突部39とは接触可能である)が、フック35のその他の部分の回動軌跡からは外れている。
さらに、図8に示すようにアクチュエータユニット50の接続用筒部53はバックドア12に設けられたバックドア側接続部82と接続している。このバックドア側接続部82は、モータ駆動用プラス端子59と電気的に接続するモータ駆動用導電線83とモータ駆動用マイナス端子60と電気的に接続するモータ駆動用導電線84を介してモータ駆動用電源85と電気的に接続している。さらに、モータ駆動用導電線83には室内のフロントパネルに設置したロック解除スイッチ86が設けてある。そして、モータ(アクチュエータ)56、モータ駆動用プラス端子59、モータ駆動用マイナス端子60、バックドア側接続部82、モータ駆動用導電線83、モータ駆動用導電線84、モータ駆動用電源85及びロック解除スイッチ86によってモータ駆動用電気回路が構成されている。
またバックドア側接続部82は、モータ駆動用マイナス端子60と電気的に接続するロック検出用導電線87とロック検出用プラス端子63と電気的に接続するロック検出用導電線88を介してアンロック時点灯ランプ89及びロック検出用電源90と電気的に接続している。そして、モータ駆動用マイナス端子60、ロック検出用マイナス端子61、ロック検出用プラス端子63、弾性検出片64、バックドア側接続部82、ロック検出用導電線87、ロック検出用導電線88、アンロック時点灯ランプ89及びロック検出用電源90によってロック検出用電気回路が構成されている。
次に以上構成のロック装置20及びアンロック時点灯ランプ89の動作について説明する。
図1の仮想線で示すようにバックドア12が開放状態にあるとき、ロック装置20は図4のアンロック状態となる。即ち、ストライカ15は後部ケース26のストライカ進入溝31の外部に位置し、フック35は捻りコイルばねS1の付勢力によりアンロック位置に位置し、ポール40は捻りコイルばねS2の付勢力によりそのアンロック時係合部42がフック35のハーフロック用突部39に係合する。
このとき、弾性検出片64の被押圧部65はフック35のハーフロック用突部39とは非接触状態にあるので、弾性検出片64はロック検出用マイナス端子61の接点部62と接触する。そのため、上記ロック検出用電気回路が閉じアンロック時点灯ランプ89が点灯する。従って、運転手や乗客はバックドア12が開放されている(ロック装置20がアンロック状態にある)ことを認識できる。
この状態からバックドア12を閉じ、ストライカ15がストライカ進入溝31とフック35のロック溝37に進入すると、ストライカ15によりフック35が図4の時計方向に回転する。すると図5に示すように、ストライカ15がストライカ進入溝31及びロック溝37の内部に進入し、かつフック35が図5に示すハーフロック位置まで回転する。仮にこの状態でバックドア12の閉動作を停止すると、図5に示すようにフック35のハーフロック用突部39がポール40の係合面43に当接するので、フック35は図5のハーフロック位置に保持される。
このときも弾性検出片64の被押圧部65はフック35のハーフロック用突部39とは非接触状態にあるので、弾性検出片64はロック検出用マイナス端子61の接点部62と接触しアンロック時点灯ランプ89が点灯する。
さらに、フック35がアンロック位置からハーフロック位置に回転するときに、フック35のハーフロック用突部39がポール40を図4の反時計方向に僅かに回転させる。すると、ポール40の被押圧部44が押圧レバー76の押圧用突部79から離れるので、このポール40の回転力は押圧レバー76(アクチュエータユニット50)には伝わらない。
このハーフロック状態からバックドア12を全閉位置まで閉じると、図6に示すようにストライカ15がストライカ進入溝31のさらに奥側に進入し、かつフック35がロック位置まで回転する。さらに、フック35のロック用突部38がポール40の係合面43と係合し、フック35の反時計方向の回転を規制するので、ストライカ15がフック35のロック溝37によってロックされる(フック35のストライカ進入溝31からの脱出が不能となる)。
このとき、図6に示すようにフック35のハーフロック用突部39が弾性検出片64の被押圧部65を右側に押圧するので、弾性検出片64が弾性変形し接点部62から離れる。そのため、上記ロック検出用電気回路にロック検出用電源90の電流が流れなくなりアンロック時点灯ランプ89が消灯する。従って、運転手や乗客はバックドア12が完全に閉じた(ロック装置20がロック状態になった)ことを認識できる。
さらに、フック35がハーフロック位置からロック位置に回転するときもフック35のハーフロック用突部39がポール40を図6の反時計方向に僅かに回転させるが、このポール40の回転力は押圧レバー76(アクチュエータユニット50)には伝わらない。
このようなロック状態を解除するためにはロック解除スイッチ86を押す。すると、上記モータ駆動用電気回路が閉じてモータ駆動用電源85の電流がモータ56に流れるので、モータ56が正転する。すると、図7に示すように、この動力がウォーム58からウォームホイル70に伝わり、ウォームホイル70が図6の反時計方向に回転する。さらにウォームホイル70の押圧面74によって押圧された押圧レバー76が図6の時計方向に回転し、押圧レバー76の押圧用突部79がポール40の被押圧部44を図6の左側に押圧する。すると、図7に示すように、ポール40が非係合位置まで反時計方向に回転するので、捻りコイルばねS1の回転付勢力によりフック35がアンロック位置まで回転し、ストライカ15がロック溝37及びストライカ進入溝31から脱出する(ロックが解除される)。
そして、フック35がアンロック位置まで回転すると、図7に示すようにハーフロック用突部39と離れた弾性検出片64が自身の弾性力により元の位置まで復帰しロック検出用マイナス端子61の接点部62と再度接触するので、上記ロック検出用電気回路が再び閉じアンロック時点灯ランプ89が点灯する。
このようにロックが解除されると、モータ駆動用電源85からモータ56への電流の供給が自動的に遮断されるのでモータ56が回転を停止する。すると、捻りコイルばねS2の回転付勢力によりポール40が図7の時計方向に回転する。さらに、上記第2の回転付勢手段の付勢力により押圧レバー76が初期位置まで反時計方向に回転する。さらに、上記第1の回転付勢手段の付勢力によりウォームホイル70が初期位置まで時計方向に回転するので、ウォーム58が逆転する。
以上説明した本実施形態では、上記ロック検出用電気回路を構成する部品のうちロック装置20内に設けられたものがロック検出用マイナス端子61(モータ駆動用マイナス端子60)、ロック検出用プラス端子63及び弾性検出片64のみなので、ロック検出用電気回路の構造が簡単である。従って、ロック検出用電気回路を安価に製造できる。
さらに、ロック検出用電気回路の構成部品が少ない上に、構成部品(ロック検出用マイナス端子61、ロック検出用プラス端子63及び弾性検出片64)が総てアクチュエータユニット50に内蔵されている(ロックユニット25内には存在しない)。そのため、ロック検出用電気回路の構成部品がロックユニット25とアクチュエータユニット50の双方に存在し、ロックユニット25とアクチュエータユニット50を結合したときにロック検出用電気回路の構成部品どうしが接触する構造に比べて、接触不良のおそれが小さく、確実なロック検出動作を実現できる。
さらに、ロック解除時に弾性検出片64の被押圧部65を押圧する押圧部として、フック35のハーフロック用突部39を利用しているので、フック35に押圧部を別個に形成する必要がない。しかも、ハーフロック用突部39はフック35の周面にフック35の他の部位と同じ厚さで成形してあるので、このハーフロック用突部39によってロックユニット25の前後方向の厚みが増大することはない。
また、フック35は金属板のプレス成形により簡単に成形できるので、フック35は低コストで製造できる。
以上説明した本実施形態では、ロック装置20をバックドア12に設けてストライカ15を車両本体に設けているが、ロック装置20を車両本体に設けてストライカ15をバックドア12に設けてもよい。
また、ドア開放時作動装置としてアンロック時点灯ランプ89を採用しているが、ランプ以外の発光体(例えばLED)や警報ブザー等をドア開放時作動装置として採用することも可能である。
さらに、バックドア12に設けたアウトドアハンドル(図示略)を上記モータ駆動用電気回路と連係させてもよい。即ち、アウトドアハンドルの非操作時(ロック時)には上記モータ駆動用電気回路を開く(電流の流れを遮断する)ようにし、アウトドアハンドルの開放操作時(アンロック時)には上記モータ駆動用電気回路を閉じる(電流が流れる)ようにしてもよい。
さらに、ロック検出用マイナス端子61の下部を弾性変形可能とし、ロック検出用マイナス端子61の後端部を上部ケース51の後方に突出させて、フック35のハーフロック用突部39でロック検出用マイナス端子61の後端部を弾性変形させることにより、ロック検出用マイナス端子61と弾性検出片64の接離を行ってもよい。また、弾性検出片64の下端部とロック検出用マイナス端子61の下端部の双方を上部ケース51の後方に突出させて実施してもよい。
さらに、本実施形態は本発明を車両のバックドア12に適用したものであるが、車両の他のドア(例えばサイドドア)にも適用可能なのは勿論である。
本発明の一実施形態を適用した自動車の側面図である。 ロック装置の前斜め下方から見た斜視図である。 アクチュエータユニットとロックユニットを手前側のカバーを外して示す前斜め下方から見た分解斜視図である。 アンロック時におけるアクチュエータユニットとロックユニットを手前側のカバーを外した上で分離し同一平面上に並べた状態で示す図である。 ハーフロック時の図4と同様の図である。 ロック時の図4と同様の図である。 ポールが非係合位置まで回転しフックがアンロック位置まで回転したときの図4と同様の図である。 本実施形態の電気回路図である。
符号の説明
10 車両(自動車)
11 背面開口部
12 バックドア
15 ストライカ
20 ロック装置
25 ロックユニット
26 後部ケース(ロックケース)
27 収納凹部
28 取付片
30 後部壁
31 ストライカ進入溝
32 フック支持軸
33 ポール支持軸
35 フック
36 円形支持孔
37 ロック溝
38 ロック用突部
39 ハーフロック用突部(押圧部)
40 ポール
41 円形支持孔
42 アンロック時係合部
43 係合面
44 被押圧部
46 前部カバー(ロックケース)
50 アクチュエータユニット
51 上部ケース(アクチュエータケース)
52 収納凹部
53 接続用筒部
54 上部壁
56 モータ(アクチュエータ)
57 出力軸
58 ウォーム
59 モータ駆動用プラス端子
60 モータ駆動用マイナス端子
61 ロック検出用マイナス端子(第一端子)
62 接点部
63 ロック検出用プラス端子(第二端子)
64 弾性検出片
65 被押圧部
66 ウォームホイル支持軸
67 押圧レバー支持軸
68 ストッパピン
69 回転範囲規制ピン
70 ウォームホイル
71 円形支持孔
72 回転範囲規制溝
73 押圧用突部
74 押圧面
75 係合凹部
76 押圧レバー
77 円形中心孔
78 当接部
79 押圧用突部
80 下部カバー(アクチュエータケース)
82 バックドア側接続部
83 84 モータ駆動用導電線
85 モータ駆動用電源
86 ロック解除スイッチ
87 88 ロック検出用導電線
89 アンロック時点灯ランプ(ドア開放時作動装置)
90 ロック検出用電源
S1 S2 捻りコイルばね

Claims (3)

  1. 車両本体と該車両本体に対して開閉可能なドアの一方に設けたストライカと係脱可能な、他方に設けたロック装置において、
    ロックケースに内蔵された、上記ストライカと係合して上記ドアの閉状態を保持するロック位置とストライカとの係合を解除するアンロック位置との間を回転可能なフック、及び、上記フックと係合して該フックを上記ロック位置に保持する係合位置とフックと係合しない非係合位置との間を回転可能なポールと、
    上記ロックケースと着脱可能なアクチュエータケースに内蔵された、上記ポールを上記係合位置から非係合位置に回転移動させるためのアクチュエータ及び、上記アクチュエータケース内で互いに接触することにより車両本体に設けたドア開放時作動装置を作動させる電気回路を形成する第一端子及び第二端子と、を備え、
    上記第一端子及び第二端子の一方の端部が、上記アクチュエータケースとロックケースを接続したときに該ロックケース内に進入し、かつ上記フックが上記アンロック位置からロック位置側に回転するときに該フックの押圧部により他方の端子から離れる方向に押圧される被押圧部を備えることを特徴とする車両用ロック装置。
  2. 請求項1記載の車両用ロック装置において、
    上記フックが、上記ポールと係合することにより該フックを上記ロック位置とアンロック位置の間のハーフロック位置に保持するハーフロック用突部を具備し、
    該ハーフロック用突部が上記押圧部を兼ねる車両用ロック装置。
  3. 請求項1記載の車両用ロック装置において、
    上記ハーフロック用突部は、上記フックの周面に一体的に形成されている車両用ロック装置。
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