JP2008222093A - ブレードラバーおよびワイパアーム - Google Patents

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Atsushi Ohashi
淳 大橋
Hiroshi Yokoyama
大志 横山
Keisuke Mitsuoka
圭介 光岡
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Abstract

【課題】リップ部の先端側と基端側とで生じる速度差を小さくし、揺動時におけるリップ部の振動を抑制する。
【解決手段】リップ部35およびネック部36よりなる複数のリップ−ネック組32〜34を、ヘッド部30の長手方向に設けた。よって、ヘッド部30の長手方向に対する各リップ部35の長さ寸法を、それぞれ従前のリップ部に比して略1/3の長さの短い寸法にすることができる。各リップ−ネック組32〜34のそれぞれのリップ部35の先端部と基端部とで生じる速度差を小さくすることができるので、ブレードラバー21の揺動時における各リップ部35の振動を抑制して「ビビリ現象」の発生を効果的に抑制することができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、車両等のウィンドシールド上を揺動してウィンドシールドを払拭するブレードラバーおよびワイパアームに関する。
従来、自動車等の車両にはワイパ装置が設けられ、運転者によりワイパ装置を作動させることで、ウィンドシールドに付着した雨や雪,前車の飛沫等の付着物を払拭して視界を確保するようになっている。このようなワイパ装置は、電動モータを介して揺動駆動されるワイパアームと、ワイパアームの先端側に装着されるワイパブレードとを備えており、ワイパブレードは、ワイパアームの先端側に回動自在に装着されるブレードホルダと、ブレードホルダに保持されるブレードラバーとを有している。
ブレードラバーは、ワイパアームに内装されたスプリングによりウィンドシールドに向けて押圧力が加えられた状態となっており、この状態のもとで電動モータを駆動してワイパアームを揺動駆動することにより、ブレードラバーがウィンドシールド上を揺動して雨等の付着物を払拭するようになっている。
自動車等のワイパ装置に用いられるブレードラバーとしては、例えば、特許文献1に記載された技術が知られており、このブレードラバーは、複数のレバー(ブレードホルダ)に形成された保持爪によって保持されるようになっている。特許文献1に記載されたブレードラバーは、バーティブラを内装するとともに保持爪により保持されるブレードラバー本体(ヘッド部)と、ウィンドシールドに接触する払拭片(リップ部)と、ヘッド部およびリップ部を連結するネック部とを有しており、リップ部およびネック部は、ヘッド部の長手方向全域に亘って設けられている。
実開平5−67565号公報(図3)
しかしながら、上述の特許文献1に記載されたブレードラバーによれば、ウィンドシールドに接触するリップ部がブレードラバーの長手方向全域に亘って設けられるとともに、ヘッド部に内装されたバーティブラの弾性力によりリップ部全体が略同等の押圧力でウィンドシールドに対して押圧された状態となっており、所謂「ビビリ現象」が発生し易いという問題があった。
つまり、リップ部の揺動半径先端側と基端側とでは揺動時に速度差が発生し、これにより、リップ部の先端側と基端側とでウィンドシールドに対する動摩擦力に差が生じる。この動摩擦力の差によってリップ部の基端側が先端側に比して移動し難くなり、ひいてはリップ部が波打つように振動して「ビビリ現象」が発生する。
本発明の目的は、リップ部の先端側と基端側とで生じる速度差を小さくし、揺動時におけるリップ部の振動を抑制することができるブレードラバーおよびワイパアームを提供することにある。
本発明のブレードラバーは、ブレードホルダにより保持されるヘッド部と、ウィンドシールドに接触する断面略三角形状をしたリップ部と、前記ヘッド部および前記リップ部を連結し、前記ヘッド部および前記リップ部より幅狭に形成されたネック部とを有し、前記ウィンドシールド上を揺動するブレードラバーであって、前記リップ部および前記ネック部よりなるリップ−ネック組を、前記ヘッド部の長手方向に複数組設けることを特徴とする。
本発明のブレードラバーは、前記各リップ−ネック組を、それぞれの端部が前記ヘッド部の短手方向で重畳するように前記ヘッド部に設けることを特徴とする。
本発明のブレードラバーは、前記各リップ−ネック組を、それぞれ前記ヘッド部の長手方向に対して傾斜させて前記ヘッド部に設けることを特徴とする。
本発明のブレードラバーは、揺動半径先端側の前記リップ−ネック組の基端部を、揺動半径基端側の前記リップ−ネック組の先端部に対して前記ブレードラバーの停止状態のもとで揺動方向側に配置することを特徴とする。
本発明のワイパアームは、車両に揺動可能に組み付けられ、先端にウィンドシールドを払拭するブレードラバーを保持するブレードホルダが設けられるワイパアームであって、前記ブレードラバーは、前記ブレードホルダにより保持されるヘッド部と、前記ウィンドシールドに接触する断面略三角形状をしたリップ部と、前記ヘッド部および前記リップ部を連結し、前記ヘッド部および前記リップ部より幅狭に形成されたネック部とを有し、前記リップ部および前記ネック部よりなるリップ−ネック組を、前記ヘッド部の長手方向に複数組設けることを特徴とする。
本発明のワイパアームは、前記各リップ−ネック組を、それぞれの端部が前記ヘッド部の短手方向で重畳するように前記ヘッド部に設けることを特徴とする。
本発明のワイパアームは、前記各リップ−ネック組を、それぞれ前記ヘッド部の長手方向に対して傾斜させて前記ヘッド部に設けることを特徴とする。
本発明のワイパアームは、揺動半径先端側の前記リップ−ネック組の基端部を、揺動半径基端側の前記リップ−ネック組の先端部に対して前記ブレードラバーの停止状態のもとで揺動方向側に配置することを特徴とする。
本発明によれば、リップ部およびネック部よりなるリップ−ネック組を、ヘッド部の長手方向に複数組設けるので、ヘッド部の長手方向に対する各リップ部の長さ寸法を、それぞれ従前のリップ部に比して短い寸法にすることができる。したがって、リップ部の先端部と基端部とで生じる速度差を小さくすることができるので、揺動時におけるリップ部の振動を抑制して「ビビリ現象」の発生を抑制することができる。
本発明によれば、各リップ−ネック組を、それぞれの端部がヘッド部の短手方向で重畳するようにヘッド部に設けるので、ウィンドシールド上に円弧状の拭き残しが発生するのを抑制することができる。
本発明によれば、各リップ−ネック組を、それぞれヘッド部の長手方向に対して傾斜させてヘッド部に設けるので、ヘッド部の短手方向における長さ寸法の増大を抑制することができる。
本発明によれば、揺動半径先端側のリップ−ネック組の基端部を、揺動半径基端側のリップ−ネック組の先端部に対してブレードラバーの停止状態のもとで揺動方向側に配置するので、ブレードラバーの停止位置に向かう揺動時に、各リップ部の重畳部分にウィンドシールド上の付着物が進入することを抑制できる。したがって、ブレードラバーの停止状態において、ウィンドシールド上に円弧状の拭き残しが発生するのを抑制することができる。
以下、本発明の一実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。
図1は車両に装着されたワイパ装置を説明する説明図を、図2(a),(b)はワイパブレードを拡大して示す拡大図を、図3はブレードラバーをリップ部側から見た斜視図を、図4は図3のA−A線に沿う断面図をそれぞれ表している。
図1に示すように、車両10には、ウィンドシールドとしてのフロントガラス11に付着した雨や雪,前車の飛沫等の付着物を払拭して、運転者の視界を確保するためにワイパ装置12が設けられている。
ワイパ装置12は、車内等に設けられるワイパスイッチ(図示せず)を操作することにより回転駆動されるワイパモータ13と、車両10に回転自在に設けられる運転席側,助手席側ワイパ軸14a,14bと、各ワイパ軸14a,14bに基端側が固定され、先端側がフロントガラス11上を揺動運動する運転席側,助手席側ワイパアーム15a,15bと、ワイパモータ13の回転運動を各ワイパアーム15a,15bの揺動運動に変換するリンク機構16とを有している。
各ワイパアーム15a,15bの先端側には、それぞれ同様に構成された運転席側,助手席側ワイパブレード17a,17bが、各ワイパアーム15a,15bに対してフロントガラス11の垂直方向に対して回動自在に装着されている。各ワイパブレード17a,17bは、各ワイパアーム15a,15bに内装されたスプリング(図示せず)によってフロントガラス11に対して弾圧的に接触されており、したがって、ワイパモータ13の回転駆動によって、各ワイパブレード17a,17bがフロントガラス11上の図中二点鎖線で示す各払拭範囲18a,18b、つまり、下反転位置(停止位置)と上反転位置との間において、所定の押圧力で摺接して払拭するようになっている。
ここで、運転席側ワイパブレード17aと助手席側ワイパブレード17bとは同様に構成されるため、以下、運転席側ワイパブレード17aのみについて説明する。また、その説明に際し、構成部品には「運転席側」を付さずに単に「ワイパブレード」等と称することとし、符号末尾のサフィックスを省略する。
図2に示すように、ワイパアーム15の先端側(図中左方)には、クリップ19を介してワイパブレード17が装着されており、このワイパブレード17は、クリップ19を有するブレードホルダ20と、ブレードホルダ20に保持されるブレードラバー21とから構成されている。クリップ19は、ブレードホルダ20に設けられる回動軸(図示せず)に対して回動自在に装着されており、これによりブレードホルダ20は、ワイパアーム15に対してフロントガラス11の垂直方向に対して回動可能となっている。
ブレードラバー21は、ブレードラバー21にバーティブラ31(図4参照)を装着した状態で、ブレードホルダ20の保持爪(図示せず)によりブレードホルダ20に保持されている。ブレードラバー21は、図2(a)に示すように、ブレードホルダ20に保持された状態のもとで、バーティブラ31の形状に倣って所定の曲率半径R1を有するようになっており、ブレードラバー21の曲率半径R1は、フロントガラス11の曲率半径R2よりも小さな曲率半径となっている(R1<R2)。
したがって、図2(b)に示すように、ワイパアーム15に内装されたスプリングの弾性力Fをワイパブレード17の略中央部分に負荷し、ブレードラバー21をフロントガラス11に弾圧的に接触させた場合には、ブレードラバー21の長手方向全域で弾性力Fが分散されるようになっている。そして、ブレードラバー21の長手方向全域から略一定の押圧力fがフロントガラス11に伝達される。これにより、ブレードラバー21の長手方向全域におけるフロントガラス11に対する静摩擦力は略一定となっている。
ブレードラバー21は、図3および図4に示すように、ブレードホルダ20の保持爪に保持されるヘッド部30を備え、このヘッド部30には、図中左右方向に対向するように一対の溝部30a,30aおよび一対の溝部30b,30bが形成されている。各溝部30a,30aには、それぞれブレードラバー21を所定の曲率半径R1に保持する弾性部材としての一対のバーティブラ31,31が装着されている。また、各溝部30b,30bには、ブレードホルダ20の保持爪が係合されるようになっており、これによりヘッド部30、つまり、ブレードラバー21がブレードホルダ20に保持されるようになっている。
ヘッド部30の図中上方には、その長手方向に向けて第1〜第3のリップ−ネック組32〜34が、それぞれ同じ方向に所定角度で傾斜して設けられており、第1〜第3のリップ−ネック組32〜34は、それぞれ同一形状に形成されている。各リップ−ネック組32〜34は、フロントガラス11の表面に接触される頂部が薄肉となった断面が略三角形形状のリップ部35と、このリップ部35とヘッド部30とを連結し、ヘッド部30およびリップ部35よりも幅狭にされた薄肉のネック部36とをそれぞれ有している。そして、第1のリップ−ネック組32はブレードラバー21の揺動半径先端側に、第2のリップ−ネック組33はブレードラバー21の揺動半径中央部分に、第3のリップ−ネック組34はブレードラバー21の揺動半径基端側にそれぞれ形成されている。
各リップ−ネック組32〜34は、それぞれ先端部32a〜34aおよび基端部32b〜34bを備えている。第1のリップ−ネック組32の基端部32bは、第2のリップ−ネック組33の先端部33aに対して、ヘッド部30の幅方向(短手方向)に重畳されている。また、第2のリップ−ネック組33の基端部33bは、第3のリップ−ネック組34の先端部34aに対して、ヘッド部30の幅方向に重畳されている。
揺動半径先端側に位置する第1のリップ−ネック組32の基端部32bは、ブレードラバー21が停止位置としての下側反転位置(図1参照)にある状態のもとで、揺動半径基端側に位置する第2のリップ−ネック組33の先端部33aに対して、車両10のルーフ側、つまり、揺動方向側に配置されるようになっている。また、第3のリップ−ネック組34よりも揺動半径先端側に位置する第2のリップ−ネック組33の基端部33bは、ブレードラバー21が下側反転位置にある状態のもとで、揺動半径基端側に位置する第3のリップ−ネック組34の先端部34aに対して揺動方向側に配置されるようになっている。
なお、以上のように構成されるブレードラバー21の製造方法としては、例えば、以下のような製造方法が考えられる。つまり、前工程で各リップ−ネック組32〜34とヘッド部30とをそれぞれ別々に形成しておき、後工程で両部材を接着剤や溶着等の接着手段を用いて接着する方法や、水平方向および垂直方向に移動可能な複数のスライド型を用い、各リップ−ネック組32〜34とヘッド部30とを一度に成形する方法等が考えられる。
次に、以上のように構成される本実施の形態におけるブレードラバー21の作動について、図面を用いて詳細に説明する。図5は各リップ−ネック組の先端部および基端部における速度差を説明する説明図を、図6はブレードラバーの払拭状態を説明する作動説明図をそれぞれ表している。
図5に示すように、運転者がワイパスイッチを操作してワイパモータ13(図1参照)を駆動することにより、ワイパアーム15が下反転位置と上反転位置との間で揺動駆動される。すると、ワイパアーム15の揺動駆動に伴って、ワイパブレード17を構成するブレードラバー21が所定速度で揺動するとともに、各リップ−ネック組32〜34が、それぞれのネック部36の弾性変形により傾斜して相互に接触するようになる。
そして、ブレードラバー21の揺動により、第1のリップ−ネック組32の先端部32aが移動距離Aを速度V1で移動し、第1のリップ−ネック組32の基端部32bが移動距離Bを速度V2で移動する(V1>V2)。また、第2のリップ−ネック組33の先端部33aが移動距離Bを速度V2で移動し、第2のリップ−ネック組33の基端部33bが移動距離Cを速度V3で移動する(V2>V3)。さらに、第3のリップ−ネック組34の先端部34aが移動距離Cを速度V3で移動し、第3のリップ−ネック組34の基端部34bが移動距離Dを速度V4で移動する(V3>V4)。
このとき、各リップ−ネック組32〜34の先端部32a〜34aと基端部32b〜34bとの間では、所定の速度差ΔV1〜ΔV3がそれぞれ発生する。つまり、第1のリップ−ネック組32ではV2−V1の速度差ΔV1が、第2のリップ−ネック組33ではV3−V2の速度差ΔV2が、そして、第3のリップ−ネック組34ではV4−V3の速度差ΔV3が発生する。
各リップ−ネック組32〜34の長さ寸法(図3参照)は、従前のブレードラバーのリップ部およびネック部の長さ寸法に比して、略1/3の長さ寸法に設定されており、したがって、上記各速度差ΔV1〜ΔV3は、従前のブレードラバーのリップ部の先端部と基端部との間における速度差、つまり、速度差V1−V4よりも十分に小さな速度差に抑えられている。これにより、各リップ−ネック組32〜34を構成する各リップ部35のフロントガラス11に対する動摩擦力の差も、十分に小さな値に抑えられている。
ブレードラバー21には、各リップ−ネック組32〜34を、ヘッド部30に対して上述した配置関係(傾斜関係)でその端部が重畳するように設けているので、図6の二点鎖線矢印に示すように、ブレードラバー21が上反転位置から下反転位置に向かう際に、フロントガラス11に付着した雨等を図中破線丸印内の実線矢印に示すように導くことができるようになっている。
つまり、フロントガラス11に付着した雨等は、ブレードラバー21が上反転位置から下反転位置に向かう際に、車両10の走行風等により各リップ−ネック組32〜34の図中下側面に倣って揺動半径外側(図中左方)に移動し、これにより、各リップ−ネック組32〜34の重畳部分への雨等の付着物の進入が抑制される。したがって、ブレードラバー21を下反転位置において停止させた状態において、フロントガラス11上には雨等の付着物の拭き残しが発生しない。
以上詳述したように、本実施の形態に係るブレードラバー21によれば、リップ部35およびネック部36よりなる複数のリップ−ネック組32〜34を、ヘッド部30の長手方向に設けたので、ヘッド部30の長手方向に対する各リップ部35の長さ寸法を、それぞれ従前のリップ部に比して略1/3の長さの短い寸法にすることができる。したがって、各リップ−ネック組32〜34のそれぞれのリップ部35の先端部と基端部とで生じる速度差を小さくすることができるので、ブレードラバー21の揺動時における各リップ部35の振動を抑制して「ビビリ現象」の発生を効果的に抑制することができる。
また、本実施の形態に係るブレードラバー21によれば、各リップ−ネック組32〜34を、それぞれの端部(先端部または基端部)がヘッド部30の幅方向で重畳するようにヘッド部30に設けたので、フロントガラス11上に円弧状の拭き残しが発生するのを抑制することができる。
さらに、本実施の形態に係るブレードラバー21によれば、各リップ−ネック組32〜34を、それぞれヘッド部30の長手方向に対して傾斜させてヘッド部30に設けたので、ヘッド部30の幅方向における長さ寸法の増大を抑制することができる。
また、本実施の形態に係るブレードラバー21によれば、揺動半径先端側の第1のリップ−ネック組32(第2のリップ−ネック組33)の基端部32b(基端部33b)を、揺動半径基端側の第2のリップ−ネック組33(第3のリップ−ネック組34)の先端部33a(先端部34a)に対して、ブレードラバー21の停止状態のもとで揺動方向側に配置したので、ブレードラバー21の下反転位置に向かう揺動時に、各リップ部35の重畳部分にフロントガラス11上の付着物が進入することを抑制できる。したがって、ブレードラバー21の停止状態において、フロントガラス11上に円弧状の拭き残しが発生するのを抑制することができる。
本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。例えば、上記実施の形態においては、第1〜第3のリップ−ネック組32〜34(3組)を、ヘッド部30の長手方向に対して傾斜させて設けたものを示したが、本発明はこれに限らず、図7(a),(b)の変形例に示すように構成することもできる。
つまり、図7(a)に示すように、5組のリップ−ネック組41〜45を傾斜させてヘッド部40の長手方向に設けることもでき、この場合、より「ビビリ現象」の発生を抑制することが可能となる。要は、リップ−ネック組を少なくとも2組設けることにより、従前に比して「ビビリ現象」の発生を抑制することができる。また、図7(b)に示すように、3組のリップ−ネック組51〜53をヘッド部50の長手方向に対して平行となるように設けることもでき、この場合、ブレードラバーの製造工程を簡素化することができ、製造コストの低減を図ることができる。
さらに、上記実施の形態においては、第1〜第3のリップ−ネック組32〜34を、それぞれ同一形状に形成したものを示したが、本発明はこれに限らず、複数のリップ−ネック組を、それぞれ異なる形状(長さや幅等)に形成することもできる。この場合、「ビビリ現象」の解析結果等に基づいて、リップ−ネック組を単体で最適な形状に設計できるので、より「ビビリ現象」を抑制することが可能なブレードラバーを提供できるようになる。
また、上記実施の形態においては、ブレードラバー21が下反転位置において停止されるものを示したが、本発明はこれに限らず、ブレードラバー21が上反転位置において停止されるものにも適用することができる。この場合、各リップ−ネック組32〜34の端部(先端部および基端部)のヘッド部30に対する配置関係(重畳関係)を、上述の実施形態とは反対の関係となるようにする。これにより、ブレードラバー21の停止状態において、フロントガラス11上に円弧状の拭き残しが発生するのを抑制することができる。
さらに、上記実施の形態においては、ブレードラバー21の曲率半径R1をフロントガラス11の曲率半径R2よりも小さな曲率半径としたものを示したが、本発明はこれに限らず、曲率半径を有さない真っ直ぐなブレードラバーや、ブレードラバーの中心部からその両端部に向けてフロントガラスからの距離が遠ざかるブレードラバー、つまり、上記とは逆の曲率半径を有するブレードラバー等、様々なブレードラバーに適用することができる。また、本発明におけるブレードラバーは、上記と同様に様々な形状のフロントガラスに対して適用することができる。
さらに、上記実施の形態においては、ブレードラバーを、ウィンドシールドとしてのフロントガラス11を払拭するワイパ装置12に適用したものを示したが、本発明はこれに限らず、ウィンドシールドとしてのリヤガラスを払拭するワイパ装置に適用することもできる。
車両に装着されたワイパ装置を説明する説明図である。 (a),(b)は、ワイパブレードを拡大して示す拡大図である。 ブレードラバーをリップ部側から見た斜視図である。 図3のA−A線に沿う断面図である。 各リップ−ネック組の先端部および基端部における速度差を説明する説明図である。 ブレードラバーの払拭状態を説明する作動説明図である。 (a),(b)は、ブレードラバーの変形例を示す正面図である。
符号の説明
10 車両
11 フロントガラス(ウィンドシールド)
12 ワイパ装置
13 ワイパモータ
14a 運転席側ワイパ軸
14b 助手席側ワイパ軸
15a 運転席側ワイパアーム
15b 助手席側ワイパアーム
16 リンク機構
17a 運転席側ワイパブレード
17b 助手席側ワイパブレード
18a 運転席側払拭範囲
18b 助手席側払拭範囲
19 クリップ
20 ブレードホルダ
21 ブレードラバー
30 ヘッド部
30a 溝部
30b 溝部
31 バーティブラ
32 第1のリップ−ネック組(リップ−ネック組)
33 第2のリップ−ネック組(リップ−ネック組)
34 第3のリップ−ネック組(リップ−ネック組)
32a〜34a 先端部
32b〜34b 基端部
35 リップ部
36 ネック部
40 ヘッド部
41〜45 リップ−ネック組
50 ヘッド部
51〜53 リップ−ネック組
A〜D 移動距離
F 弾性力
f 押圧力
R1 曲率半径(ブレードラバー)
R2 曲率半径(フロントガラス)
V1〜V4 速度
ΔV1〜ΔV3 速度差

Claims (8)

  1. ブレードホルダにより保持されるヘッド部と、ウィンドシールドに接触する断面略三角形状をしたリップ部と、前記ヘッド部および前記リップ部を連結し、前記ヘッド部および前記リップ部より幅狭に形成されたネック部とを有し、前記ウィンドシールド上を揺動するブレードラバーであって、
    前記リップ部および前記ネック部よりなるリップ−ネック組を、前記ヘッド部の長手方向に複数組設けることを特徴とするブレードラバー。
  2. 請求項1記載のブレードラバーにおいて、前記各リップ−ネック組を、それぞれの端部が前記ヘッド部の短手方向で重畳するように前記ヘッド部に設けることを特徴とするブレードラバー。
  3. 請求項2記載のブレードラバーにおいて、前記各リップ−ネック組を、それぞれ前記ヘッド部の長手方向に対して傾斜させて前記ヘッド部に設けることを特徴とするブレードラバー。
  4. 請求項2または3記載のブレードラバーにおいて、揺動半径先端側の前記リップ−ネック組の基端部を、揺動半径基端側の前記リップ−ネック組の先端部に対して前記ブレードラバーの停止状態のもとで揺動方向側に配置することを特徴とするブレードラバー。
  5. 車両に揺動可能に組み付けられ、先端にウィンドシールドを払拭するブレードラバーを保持するブレードホルダが設けられるワイパアームであって、
    前記ブレードラバーは、
    前記ブレードホルダにより保持されるヘッド部と、
    前記ウィンドシールドに接触する断面略三角形状をしたリップ部と、
    前記ヘッド部および前記リップ部を連結し、前記ヘッド部および前記リップ部より幅狭に形成されたネック部とを有し、
    前記リップ部および前記ネック部よりなるリップ−ネック組を、前記ヘッド部の長手方向に複数組設けることを特徴とするワイパアーム。
  6. 請求項5記載のワイパアームにおいて、前記各リップ−ネック組を、それぞれの端部が前記ヘッド部の短手方向で重畳するように前記ヘッド部に設けることを特徴とするワイパアーム。
  7. 請求項6記載のワイパアームにおいて、前記各リップ−ネック組を、それぞれ前記ヘッド部の長手方向に対して傾斜させて前記ヘッド部に設けることを特徴とするワイパアーム。
  8. 請求項6または7記載のワイパアームにおいて、揺動半径先端側の前記リップ−ネック組の基端部を、揺動半径基端側の前記リップ−ネック組の先端部に対して前記ブレードラバーの停止状態のもとで揺動方向側に配置することを特徴とするワイパアーム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104285092A (zh) * 2012-02-29 2015-01-14 圣戈班普拉科公司 发光面板和建筑墙体

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