JP2008221714A - 流体噴射装置における流体消費量計測装置、流体噴射装置及び流体消費量計測方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】ノズル群に対応するメモリに複数種のデータが格納されてノズル群から複数種の流体を噴射する構成であっても、流体種別に流体の消費量を計測できる流体消費量計測装置などを提供する。
【解決手段】ノズル列NZ3に対応するRAM52cには3色(Y,M,C)分のイメージデータが格納され、ヘッド駆動回路33を介してサブノズル群NZy,NZm,NZcから対応する色のインク滴が噴射される。3色のうち2色のイメージデータは他のRAM52d,52eにも個別に格納され、ドットカウンタ53a〜53eは、対応するRAM52a〜52eからのイメージデータに基づきドット数を計数する。演算部51は、ドットカウンタ53d,53eから取得した計数値に基づき色別のインク消費量を演算し、ドットカウンタ53cからの3色分の計数値から、ドットカウンタ53d,53eからの各計数値の合計値を減算して残り1色のインク消費量を演算する。
【選択図】図3
【解決手段】ノズル列NZ3に対応するRAM52cには3色(Y,M,C)分のイメージデータが格納され、ヘッド駆動回路33を介してサブノズル群NZy,NZm,NZcから対応する色のインク滴が噴射される。3色のうち2色のイメージデータは他のRAM52d,52eにも個別に格納され、ドットカウンタ53a〜53eは、対応するRAM52a〜52eからのイメージデータに基づきドット数を計数する。演算部51は、ドットカウンタ53d,53eから取得した計数値に基づき色別のインク消費量を演算し、ドットカウンタ53cからの3色分の計数値から、ドットカウンタ53d,53eからの各計数値の合計値を減算して残り1色のインク消費量を演算する。
【選択図】図3
Description
本発明は、例えばインクジェット式プリンタ等の流体噴射装置において、記録ヘッド等の噴射手段が有するノズル群から噴射される流体消費量を、流体を噴射させるためのデータに基づいて流体種別に計測する流体噴射装置における流体消費量計測装置、流体噴射装置及び流体消費量計測方法に関する。
従来から、液体をターゲットに向けて噴射させる液体噴射装置として、インクジェット式記録装置(プリンタ)が広く知られている。インクカートリッジを交換するタイプの記録装置の場合は、インクがなくなる前に、インク残量が残り少なくなった状態(ニアエンド状態)、あるいはインク残量がなくなった状態(エンド状態)を検出して、その旨をホスト装置に報知することで、ユーザにインクカートリッジの交換を促すようにしている。
インク残量検出手段には様々な形態のものが採用されているが、インク噴射により形成されるドット数をカウントするドットカウンタを用いたものが一般的である。これは、印刷ヘッドに取り付けられたアクチュエータからのインクの噴射回数(ドット数)をドットカウンタで計数することによってインク消費量を間接的に算出し、この算出したインク消費量をフル充填インク量(初期値)から減算することによって、インク残量を算出するものである。ドットカウンタは、インクカートリッジ毎のインク消費量を計数するため、インク色ごとにインク残量を計測することができる。
ところで、記録ヘッドには複数本のノズル列(ノズル群)が設けられ、インク色ごとにノズル列が使い分けされている。そして、ノズル列ごとに対応して設けられたバッファ(メモリ)に格納されたラスタデータが、ノズル列ごとのヘッド駆動回路に転送されることで、ノズル列を構成する各ノズルに対応して設けられた各噴射駆動素子が選択的に駆動されてノズルからのインク噴射が行われる。ドットカウンタ別にドット数を計数すれば、インク色別のインク消費量が計測できるようになっていた(例えば特許文献1等)。
特開平11−221932号公報
ところで、記録ヘッドに形成された複数のノズル列のうち二つ以上のノズル列をある特定の一色のインク噴射用に使用したい場合は、他のインク色にはノズル列が一列ずつは割り与えられなくなるので、1つのノズル列に複数色のインクを割り与える必要が生じる。例えば高速でモノクロ印刷できるプリンタを開発する場合、黒インクを噴射するノズル列は複数列使用したい。しかし、ノズル列の列数は例えばC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロ)、K(ブラック)など、予め想定されたインク色数と同数になるように記録ヘッドは設計・製造されている場合が多い。もちろん、近年は、5〜8色のインク色にも対応できるように5〜8列のノズル列を有する記録ヘッドを有する記録装置もあるが、この場合でも、一つのインク色に一つのノズル列が割り与えられている。そのため、黒インクが複数のノズル列を使用すると、他のインク色については一つのノズル列に複数色のインクを割り与えるしかない。
しかしながら、上記の構成を採用した場合、インク消費量を計測するためにドットカウンタを有するプリンタでは、ノズル列に対応してバッファ(RAM等)が設けられ、そのバッファごとにドットカウンタが設けられていたので、インク消費量をインク色別に計測することが困難になるという問題があった。そのため、ドットカウンタやバッファを備えた記録ヘッド制御ユニット(例えばASIC)を設計し直すなど、製造コストを引き上げる方策を採用せざるを得なかった。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、ノズル群に対応するメモリに複数種のデータが格納されてノズル群から複数種の流体を噴射する構成であっても、流体種別に流体の消費量を計測できる流体噴射装置における流体消費量計測装置、流体噴射装置及び流体消費量計測方法を提供することにある。
本発明は、少なくとも一つのノズル群を有する噴射手段を備えた流体噴射装置に設けられ、前記ノズル群から噴射される流体の消費量を流体種別に計測する流体消費量計測装置であって、一つの前記ノズル群から流体を噴射させるべく駆動回路を駆動させるためのデータが格納されるとともに前記ノズル群に対応して該ノズル群と同数設けられた第1メモリと、前記第1メモリのうち少なくとも一つは、対応するノズル群が噴射流体種の異なる複数のサブノズル群を含むとともに該各サブノズル群に対応する複数種の前記データが格納される混合メモリであり、前記混合メモリに書き込まれる複数のデータのうち当該複数と同数又は一つ少ないデータがそれぞれ個別に書き込まれるとともに該データが流体噴射駆動には供されない第2メモリと、前記第1メモリと第2メモリの個々に格納されるデータを取得して前記ノズル群の噴射ドット数に応じた計数値を個別に計数する複数の計数手段と、前記複数の計数手段から取得した各計数値に基づいて流体の消費量を流体種別に演算する演算手段とを備えたことを要旨とする。
これによれば、ノズル群に対応する第1メモリのうち混合メモリには複数のデータが格納され、該複数のデータに基づき駆動回路が駆動されて、対応するノズル群に含まれる複数のサブノズル群から異なる種類の流体が個別に噴射される。このとき、混合メモリに格納される複数のデータのうち当該複数と同数又は一つ少ないデータが、同じく当該複数と同数又は一つ少ない所定数の第2メモリに個別に格納される。そして、第1メモリ及び第2メモリに個々に格納されるデータを個別に取得した計数手段が該データに基づいて、対応するノズル群の噴射ドット数に応じた計数値を計数する。そして、演算手段は、複数の計数手段から取得した計数値に基づいて、流体種別に流体の消費量を演算する。よって、ノズル群に対応するメモリに複数種のデータが格納されてノズル群から複数種の流体を噴射する構成であっても、流体種別に流体の消費量を計測できる。
以下、本発明を流体噴射装置としてのプリンタに適用した一実施形態を、図1〜図3に従って説明する。図1は、プリンタの概略斜視図である。但し、プリンタの外装ケースは取り外された状態で示している。
図1に示すように、流体噴射装置としてのプリンタ10の本体ケース10a内には、ガイド軸11に案内されて主走査方向(同図におけるX方向)に往復移動可能な状態でキャリッジ12が設けられている。キャリッジ12はキャリッジモータ13の駆動で回転駆動される無端状のタイミングベルト14の一部に固定されており、キャリッジモータ13が正逆転駆動されると、キャリッジ12は主走査方向Xに往復移動する。
キャリッジ12の下部には、噴射手段としてインクジェット方式の記録ヘッド15が設けられている。キャリッジ12の上部には記録ヘッド15にインクを供給するためのブラック用及びカラー用の各インクカートリッジ16,17が着脱可能に装填されている。記録ヘッド15の下面に開口するインク色毎の各ノズルからインク滴が噴射(吐出)される。
キャリッジ12の下方には、記録ヘッド15とターゲットとしての用紙18との間隔(ギャップ)を規定する例えば長尺板状のプラテン19が配置されている。図1においてキャリッジ12の移動経路上一端側の位置がキャリッジ12のホームポジションに設定されており、その直下に相当する位置には、記録ヘッド15のクリーニング等を行うメンテナンス装置20が配設されている。また、プラテン19の下側には、メンテナンス装置20から排出されたインク廃液が収容される廃液タンク21が設けられている。
本体ケース10aの図1における右端下部に設けられた紙送りモータ22が駆動されることで、用紙18は、搬送ローラ(図示せず)に挟持された状態で副走査方向Yへ搬送(紙送り)される。また、プリンタ10には、ガイド軸11に沿ってリニアエンコーダ23が設けられている。リニアエンコーダ23はキャリッジ12の移動距離に比例する数のパルスを出力し、その出力パルスを用いて求められるキャリッジ12の移動位置、移動速度及び移動方向に基づいて、キャリッジ12の速度制御及び位置制御が行われる。プリンタ10は、ホスト装置30から通信ケーブルを通じて受信した印刷データに基づいて、キャリッジ12の主走査方向Xへの移動中に記録ヘッド15からインク滴を噴射させながら行われる印字動作(記録動作)と、用紙18の副走査方向Yへの紙送り動作とを交互に行い、用紙18に印刷を施す。なお、本実施形態では、キャリッジ12、キャリッジモータ13及び紙送りモータ22等が、移動手段を構成する。
図2は、記録ヘッドをノズル開口面側から見た模式図である。
図2に示すように、記録ヘッド15のノズル開口面15aには、多数個のノズル25からそれぞれ形成される複数(本例では3つ)のノズル群としてのノズル列NZ1〜NZ3が設けられている。ノズル列NZ1とノズル列NZ2は黒インクを噴射するためのものであり、ノズル列NZ3はイエロ、マゼンタ、シアンのインクを噴射するサブノズル群NZy,NZc,NZmに分けられている。1つのノズル列NZは、例えば90個又は180個のノズルから構成される。記録ヘッド15はノズル列方向が副走査方向Yと平行になるように配置されている。
図2に示すように、記録ヘッド15のノズル開口面15aには、多数個のノズル25からそれぞれ形成される複数(本例では3つ)のノズル群としてのノズル列NZ1〜NZ3が設けられている。ノズル列NZ1とノズル列NZ2は黒インクを噴射するためのものであり、ノズル列NZ3はイエロ、マゼンタ、シアンのインクを噴射するサブノズル群NZy,NZc,NZmに分けられている。1つのノズル列NZは、例えば90個又は180個のノズルから構成される。記録ヘッド15はノズル列方向が副走査方向Yと平行になるように配置されている。
また、記録ヘッド15には、各ノズルに25に対応して噴射駆動素子28が内蔵されている(但し、図2では、記録ヘッド15の外側に描いている)。噴射駆動素子28に駆動電圧が印加されると、これに対応するノズルからインク滴が噴射される。本実施形態では、噴射駆動素子28として、圧電振動素子を用いる圧電方式を採用しており、駆動電圧(電圧パルス)が印加されると、電歪作用により振動してその振動によるインク室の膨張・圧縮によりノズル25からインク滴が噴射される構成となっている。もちろん、噴射駆動素子28として静電駆動素子を用いた静電方式、ノズル内のインクをヒータで加熱して気泡を発生させてインク滴を噴射させるサーマル方式なども採用できる。
図3は、プリンタの電気的な構成を示す概略構成図である。
プリンタ10は、コントローラ31、インターフェイス(I/F32)、ヘッド駆動回路33、モータ駆動回路34,35、記録ヘッド15、キャリッジモータ13及び紙送りモータ22を備えている。コントローラ31は、制御部41、バッファメモリ42、ヘッド制御ユニット43及び不揮発性メモリ44を備えている。制御部41とバッファメモリ42とヘッド制御ユニット43はデータ転送可能にバスを介して互いに接続されている。
プリンタ10は、コントローラ31、インターフェイス(I/F32)、ヘッド駆動回路33、モータ駆動回路34,35、記録ヘッド15、キャリッジモータ13及び紙送りモータ22を備えている。コントローラ31は、制御部41、バッファメモリ42、ヘッド制御ユニット43及び不揮発性メモリ44を備えている。制御部41とバッファメモリ42とヘッド制御ユニット43はデータ転送可能にバスを介して互いに接続されている。
プリンタ10がホスト装置30(例えばパーソナルコンピュータ)からI/F32を介して受信した印刷データは、制御部41に送られる。制御部41は、受信した印刷データをコマンドとイメージデータ(CMYK表色系のビットマップデータ)とに分け、コマンドを内部のコマンド解析部45において解析するとともに、イメージデータをバッファメモリ42に格納する。なお、本実施形態では、ヘッド制御ユニット43が、インク消費量計測装置(流体消費量計測装置)を構成する。
制御部41は、解析したコマンドに従ってモータ駆動回路34,35を介してキャリッジモータ13及び紙送りモータ22をそれぞれ駆動制御する。この結果、キャリッジモータ13の駆動制御によりキャリッジ12が走行制御され、一方、紙送りモータ22の駆動制御により用紙18が搬送される。そして、キャリッジ12の走行過程で、ヘッド制御ユニット43がバッファメモリ42から読み出したイメージデータに基づいてヘッド駆動回路33を介して噴射駆動素子28を駆動制御し、記録ヘッド15のノズル25からインク滴が選択的に噴射されることで、用紙18への印刷が行われる。
以下、ヘッド駆動制御系の構成について詳しく説明する。
バッファメモリ42は、インク色ごとにイメージバッファ42a〜42eを備える。イメージバッファ42a〜42eには、それぞれブラック(K1)、ブラック(K2)、イエロ(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各イメージデータKD,YD,MD,CDがそれぞれ格納される。制御部41は、印刷データのヘッダ情報からイメージデータの種類(色)を識別し、対応するイメージバッファ42a〜42eへ転送して格納する。このイメージデータKD,YD,MD,CDのバッファメモリ42への転送は、制御部41の転送制御に基づいて例えばDMA転送で行われる。
バッファメモリ42は、インク色ごとにイメージバッファ42a〜42eを備える。イメージバッファ42a〜42eには、それぞれブラック(K1)、ブラック(K2)、イエロ(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各イメージデータKD,YD,MD,CDがそれぞれ格納される。制御部41は、印刷データのヘッダ情報からイメージデータの種類(色)を識別し、対応するイメージバッファ42a〜42eへ転送して格納する。このイメージデータKD,YD,MD,CDのバッファメモリ42への転送は、制御部41の転送制御に基づいて例えばDMA転送で行われる。
ヘッド制御ユニット43は、演算手段としての演算部51、RAM52a〜52e及び計数手段としてのドットカウンタ53a〜53eを備える。3つのRAM52a〜52cは、ヘッド駆動回路33と接続されており、所定のタイミング毎に3つのRAM52a〜52cに格納された各々のイメージデータKD,YD,MD,CDは、対応するヘッド駆動回路33へ転送される。ヘッド駆動回路33はイメージデータKD,YD,MD,CDに基づいて記録ヘッド15に内蔵された噴射駆動素子28に電圧パルスを選択的に印加する。イメージデータは、一画素につき複数階調(本例では4階調)のビットデータ(2ビット)で表現されたバイナリデータあり、RAM52a〜52cからは、まずノズル数(例えば180個)分の上位ビットが転送され、次に同じくノズル数分の下位ビットが転送される。ノズルに対応する2ビットデータの値により、大中小の三種類のドットサイズでインク滴を打ち分けるように構成されている。例えば2ビットデータが「00」であれば噴射なし、「01」であれば小ドット、「10」であれば中ドット、「11」であれば大ドットのインク滴が噴射されるように、ビット値に対応する電圧パルスが噴射駆動素子28に印加されるように構成されている。本例では、ヘッド駆動回路33は原信号生成回路を内蔵し、原信号発生回路はパルス波形の異なる二種類の電圧パルスを生成し、各電圧パルスがそれぞれ上位ビットと下位ビットが対応している。ビット値が「1」のときに対応する電圧パルスが印加され、ビット値が「0」のときに対応する電圧パルスが印加されない。例えば「11」のときは二種類の電圧パルスが共に噴射駆動素子28に印加されるので、対応するノズル25から大ドットのインク滴が噴射される。また、「00」のときは、二種類の電圧パルスのいずれも噴射駆動素子28に印加されないので、対応するノズル25からインク滴は噴射されない。また、「01」「10」のときは、二種類の電圧パルスのうち対応する一方が噴射駆動素子28に印加されるので、対応するノズル25から「01」のときに小ドット、「10」のときに中ドットのインク滴が噴射される。
このように3つのRAM52a〜52cは、ノズル列NZ1〜NZ3のそれぞれと対応している。そして、ノズル列NZ1がブラック(K1)に対応し、ノズル列NZ2がブラック(K2)に対応し、ノズル列NZ3がイエロ(Y)、マゼンタ(M)及びシアン(C)の3色に対応している。このため、本実施形態では、イメージバッファ42aから黒のイメージデータ(K1)がRAM52aへ転送され、イメージバッファ42bから黒のイメージデータ(K2)がRAM52bへ転送される。そして、RAM52cへは、3つのイメージバッファ42c〜42eの各々から、イエロのイメージデータ(Y)とマゼンタのイメージデータ(M)とシアンのイメージデータ(C)とが、それぞれノズル列を構成する全ノズル数のうちの1/3分ずつ(例えば60ノズル分ずつ)それぞれ転送される。なお、本実施形態では、RAM52a〜52cが第1メモリに相当し、そのうちRAM52cが混合メモリに相当する。
ドットカウンタ53a〜53eは、対応するRAM52a〜52cから転送されたイメージデータを入力可能に構成され、入力したデータ値(0/1)に応じて計数処理を行う。本実施形態では、各ドットカウンタ53a〜53eは、それぞれ3個のカウンタを内蔵する。3個のカウンタは、それぞれ小ドット、中ドット、大ドットを個別に計数するものであり、入力値に応じて異なる計数処理を行う。すなわち、第1カウンタは入力したデータ値が「01」のときに「1」を計数することで小ドットの数を計数し、第2カウンタは入力したデータ値が「10」のときに「1」を計数することで中ドットの数を計数し、さらに第3カウンタは入力したデータ値が「11」のときに「1」を計数することで大ドットの数を計数する。
ところで、混合メモリとしてのRAM52cには、3色のイメージデータYD,MD,CDが格納されるので、ドットカウンタ53cは、3色のイメージデータYD,MD,CDが入力されると、3色合計のドット数を計数する。このため、ドットカウンタ53cの計数値によっては、3色個別のドット数を把握できない。
そこで、本実施形態では、複数色分のイメージデータYD,MD,CDが格納されるRAM52cにおける複数色(N色)のうち(N−1)色のイメージデータMD,CDを、第2メモリとしての(N−1)個の他のRAM52d,52eにもそれぞれ転送して格納する構成としている。詳しくは、3色分のイメージデータが格納されるRAM52cにおける3色のうち2色のイメージデータを、他の2個のRAM52d,52eにもそれぞれ転送して格納される。つまり、3つのイメージバッファ42c〜42eからの各イメージデータYD,MD,CDはRAM52cに格納されるとともに、そのうち2つのイメージバッファ42d,42eからの各イメージデータMD,CDがRAM52d,52eにも格納される。
そして、ドットカウンタ53dはRAM52dから入力するマゼンタ(M)のイメージデータMDに基づきマゼンタのドット数をドットサイズ毎に計数し、ドットカウンタ53eはRAM52eから入力するシアン(C)のイメージデータCDに基づきシアンのドット数をドットサイズ毎に計数するように構成されている。
演算部51は、ドットカウンタ53a〜53eから各計数値を定期的に読み出して、インク色別にインク消費量を演算する。すなわち、ブラック用のドットカウンタ53a,53bからの計数値をドットサイズ別に合計して、合計ドット数に応じてブラックのインク消費量Wkを演算する。また、ドットカウンタ53cからの計数値に応じて3色合計のインク消費量Wcmyを演算する。また、ドットカウンタ53dからの計数値に応じてマゼンタのインク消費量Wmを演算する。さらに、シアン用のドットカウンタ53eからの計数値に応じてシアンのインク消費量Wcを演算する。
そして、演算部51は、3色合計のインク消費量Wcmyからマゼンタのインク消費量Wmとシアンのインク消費量Wcとをそれぞれ減算することにより、イエロのインク消費量Wyを算出する(Wy=Wcmy−Wm−Wc)。これらのインク消費量は、ドットサイズ別のインク消費量を合計することで求めている。
すなわち、不揮発性メモリ44の所定記憶領域には、ドット数に乗じるとインク重量を求めることができる係数がドットサイズ毎に記憶されており、演算部51は、インク消費量演算時にこれらの係数を読み出す。演算部51は、第1カウンタの計数値である小ドットのドット数Dsに小ドット用の係数Jsを乗じて、小ドットのみのインク消費量Ws(=Ds・Js)を演算する。また、演算部51は、第2カウンタの計数値である中ドットのドット数Dmに中ドット用の係数Jmを乗じて、中ドットのみのインク消費量Wm(=Dm・Jm)を演算する。さらに、演算部51は、第3カウンタの計数値である大ドットのドット数Dlに大ドット用の係数Jlを乗じて大ドットのみのインク消費量Wl(=Dl・Jl)を演算する。そして、小ドットのインク消費量Wsと、中ドットのインク消費量Wmと、大ドットのインク消費量Wlとを加算して、その色のインク消費量Wtotalを演算する。この演算をインク色ごとに行って色別のインク消費量Wk,Wc,Wm,Wyを演算する。もちろん、3色(Y,M,C)のドット計数値から、マゼンタ(M)のドット計数値と、シアン(C)のドット計数値との合計値を差し引いて、イエロ(Y)のドット計数値をドットサイズ別に求める。そして、これらドットサイズ別のイエロ(Y)のドット計数値に、ドットサイズ別の係数をそれぞれ乗じて、ドットサイズ別のインク消費量を求め、これらを合計してイエロ(Y)のインク消費量Wyを求めてもよい。この演算方法であれば、ドットサイズごとの係数がインク色によって異なる場合でも対応できる。
こうして演算部51は、定期的に各色のインク消費量Wk,Wc,Wm,Wyを演算し、所定のタイミングで不揮発性メモリ44の所定記憶領域に色別に格納されたインク消費量Wk,Wc,Wm,Wyを更新する。
ホスト装置30からインク残量通知要求を受け付けると、制御部41は、不揮発性メモリ44の所定記憶領域から色別のインク消費量Wk,Wc,Wm,Wyのデータを読み出し、インクカートリッジにおける各色のフル充填量(初期値)からインク消費量Wk,Wc,Wm,Wyをそれぞれ減算して色別のインク残量を演算し、その演算したインク残量をホスト装置30に送信する。ホスト装置30のモニタにはインク残量が表示される。また、制御部41はインク残量がニアエンドの閾値を下回ると、ホスト装置30を操作するユーザにその旨を報知する。さらにインク残量がインクエンドの閾値に達すると、ホスト装置30を操作するユーザにインクカートリッジの交換を促す報知を行う。
以上、詳述したように本実施形態によれば、次の効果が得られる。
(1)ノズル列NZ3に対応して設けられたRAM52cに複数のイメージデータYD,MD,CDが格納され、対応するノズル列NZ3を構成する複数のサブノズル群NZy,NZc,NZmの各々から各色(Y,M,C)のインクを噴射させるように構成した。そして、混合メモリとしてのRAM52cに書き込まれる複数のイメージデータYD,MD,CDのうち二つのイメージデータMD,CDを、第2メモリとしての二個のRAM52d,52eにも書き込むようにし、それらRAM52d,52eに対応するドットカウンタ53c,53eがイメージデータに基づき2色のドット数を個別に計数する。このため、演算部51は、ドットカウンタ53c,53eから取得した計数値に基づいて、2色のインク消費量Wc,Wmを個別に演算することができる。
(1)ノズル列NZ3に対応して設けられたRAM52cに複数のイメージデータYD,MD,CDが格納され、対応するノズル列NZ3を構成する複数のサブノズル群NZy,NZc,NZmの各々から各色(Y,M,C)のインクを噴射させるように構成した。そして、混合メモリとしてのRAM52cに書き込まれる複数のイメージデータYD,MD,CDのうち二つのイメージデータMD,CDを、第2メモリとしての二個のRAM52d,52eにも書き込むようにし、それらRAM52d,52eに対応するドットカウンタ53c,53eがイメージデータに基づき2色のドット数を個別に計数する。このため、演算部51は、ドットカウンタ53c,53eから取得した計数値に基づいて、2色のインク消費量Wc,Wmを個別に演算することができる。
(2)また、残り1色については、ドットカウンタ53cが計数する3色合計のドット数に基づき演算されたインク消費量Wcmyからそのうち既知の2色分のインク消費量Wc,Wmを減算することにより、残り1色のインク消費量Wyを演算する。このため、3色のインク消費量Wc,Wm,Wyをそれぞれ個別に演算できるうえ、第2メモリとしての他のRAM52d,52eを、N色より1色分少ない数に等しい(N−1)個で済ませられる。
(3)さらにRAM52a〜52eに対してデータ転送方向下流側で、ヘッド駆動回路33へ転送(出力)されるイメージデータを入力してドットカウンタ53a〜53eは計数処理を行う。このため、例えばRAM52a〜52cに一旦格納された後、何らかの理由で破棄されイメージデータについては計数処理の対象としない。このため、イメージバッファ42a〜42eからRAM52a〜52eへ転送される過程のイメージデータを入力して計数処理する構成に比べ、インク消費量を比較的正確に求めることができる。
尚、実施の形態は、上記に限定されるものではなく、以下のように変更してもよい。
(変形例1)前記実施形態では、イエロを演算で求めたが、図4に示すように、第2メモリとしてイエロ用のRAM52fを設け、RAM52fに格納されたイエロのイメージデータYDを入力してドットカウンタ53fが計数したイエロのドット計数値に基づいて演算部51がイエロのインク消費量Wyを演算する構成も採用できる。この構成によれば、演算部51は、複数色のドットが混在するドット計数値からそのうち既知のドット計数値を差し引いて未知のドット計数値を求める演算の必要がない。このため、計数値に係数を乗じるだけの比較的簡易な演算で色別のインク消費量を求めることができる。
(変形例1)前記実施形態では、イエロを演算で求めたが、図4に示すように、第2メモリとしてイエロ用のRAM52fを設け、RAM52fに格納されたイエロのイメージデータYDを入力してドットカウンタ53fが計数したイエロのドット計数値に基づいて演算部51がイエロのインク消費量Wyを演算する構成も採用できる。この構成によれば、演算部51は、複数色のドットが混在するドット計数値からそのうち既知のドット計数値を差し引いて未知のドット計数値を求める演算の必要がない。このため、計数値に係数を乗じるだけの比較的簡易な演算で色別のインク消費量を求めることができる。
(変形例2)図5に示すように、複数のイメージデータを格納するRAM52g,52hが複数設けられた構成でもよい。図5(b)に示すように、記録ヘッド15のノズル開口面にはノズル群として3列のノズル列NZ1〜NZ3が形成されている。ノズル列NZ1はブラック(K)一色のみ、ノズル列NZ2はそのうち2/3を占めるサブノズル群NZyがイエロ(Y)であり、そのうち1/3を占めるサブノズル群NZm1がマゼンタ(M1)である。また、ノズル列NZ3は、そのうち1/3を占めるサブノズル群NZm2がマゼンタ(M2)であり、そのうち2/3を占めるサブノズル群NZcがシアン(C)である。図5(a)に示すように、各ノズル列NZ1〜NZ3に対応する第1メモリとしてのRAM(但し、ブラックに対応する部分は省略している)のうちノズル列NZ2,NZ3に対応する混合メモリとしてのRAM52g,52hには、それぞれ2色分(Y,M1とM2,C)のイメージデータYD,MDがそれぞれ格納される。これと並行してマゼンタ(M1)のイメージデータMDはインク噴射に供されない第2メモリとしての他のRAM52iにも格納されるとともに、マゼンタ(M2)のイメージデータMDは同じく第2メモリとしての他のRAM52jにも格納される。ドットカウンタ53gは、イエロ(Y)とマゼンタ(M1)のドット合計値を計数し、ドットカウンタ53hは、マゼンタ(M2)とシアン(C)のドット合計値を計数する。また、ドットカウンタ53iはシアン(M1)のドット数を計数し、ドットカウンタ53jはシアン(M2)のドット数を計数する。そして、演算部51は、各ドットカウンタ53g〜53jから取得した計数値を用いて、イエロ(Y)とマゼンタ(M1)のドット合計値の計数値から、マゼンタ(M1)のドット計数値を減算して、イエロのドット計数値を求め、その求めた値にドットサイズ別の係数を乗じて得られる値(ドットサイズ別のインク消費量)をすべて加算してイエロのインク消費量Wyを演算する。同様に、演算部51は、マゼンタ(M2)とシアン(C)のドット合計値の計数値から、マゼンタ(M2)のドット計数値を減算してシアン(C)のドット計数値を求め、その求めた値にドットサイズ別の係数を乗じて得られる値を全て加算してシアン(C)のインク消費量を演算する。また、演算部51は、マゼンタ(M1)のドット計数値とマゼンタ(M2)のドット計数値とを加算して、マゼンタ(M)のドット計数値を求め、その求めた値に係数を乗じてマゼンタのインク消費量を演算する。この例のように複数のイメージデータを格納する混合メモリとしてのRAMは複数個あってもよいし、一種の流体のデータが、複数のメモリ(RAM)に分かれて格納されて異なるノズル列からそれぞれ噴射されてもよい。また、一つの混合メモリ(RAM)に格納されるデータの種類は、この例のような2種類、前記実施形態のような3種類に限定されず、4種類以上の複数であっても構わない。
(変形例3)前記実施形態では、共通のメモリに対応する複数のサブノズル群が、ノズル列方向に一列に配列した構成であったが、複数のサブノズル群のうち少なくとも一つが一つの独立したノズル列を構成してもよい。要するに、RAMを共有しかつインク色の異なる複数のサブノズル群は、一つのノズル列を形成していてもよいし、それぞれが個別のノズル列を構成していてもよい。さらには、サブノズル群が、メモリを共有する複数のノズル列に跨って存在しても構わない。
(変形例4)前記実施形態では、RAMから出力されるイメージデータを入力してドットを計数するドットカウンタであったが、例えばイメージバッファからRAMへ転送されるデータを入力してドットを計数するドットカウンタでもよい。すなわち、RAM52a〜52eよりデータ転送方向上流側の位置にドットカウンタが設けられてもよい。
(変形例5)インク色は、黒、シアン、マゼンタ、イエロの4色に限定されず、これにライトシアン、ライトマゼンタ、ライトイエロ、グレー等のうち少なくとも一種を加えるなどした5色以上であってもよいし、2色又は3色であってもよい。また、異なる色の黒を二色含んでもよい。また、流体の種類は、インク色以外に、染料インクと顔料インクであってもよいし、水系インクと溶剤系インクと油性インクなどでもよい。また、流体の種類は、インク以外に、洗浄液やリンス液、トップコート液などでもよい。
(変形例6)インクジェット式シリアルプリンタに限定されず、インクジェット式ラインプリンタにも適用できる。
(変形例7) 前記実施形態では、流体噴射装置をインクジェット式記録装置に具体化したが、この限りではなく、インク以外の他の流体(液体や、機能材料の粒子が液体に分散又は混合されてなる液状体、ゲルのような流状体、流体として流して噴射できる固体を含む)を噴射したり吐出したりする流体噴射装置に具体化することもできる。例えば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ及び面発光ディスプレイの製造などに用いられる電極材や色材(画素材料)などの材料を分散または溶解のかたちで含む液状体を噴射する液状体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する液体噴射装置であってもよい。さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体噴射装置、ゲル(例えば物理ゲル)などの流状体を噴射する流状体噴射装置、トナーなどの粉体(粉粒体)を例とする固体を噴射する粉粒体噴射装置(例えばトナージェット式記録装置)であってもよい。そして、これらのうちいずれか一種の流体噴射装置に本発明を適用することができる。その場合、移動手段は、噴射手段とターゲットのうち少なくとも一方を移動させる構成であればよく、例えば固定されたターゲットに対して噴射手段を移動させる構成でもよい。なお、本明細書において「流体」とは、気体のみからなる流体を含まない概念であり、流体には、例えば液体(無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)等を含む)、液状体、流状体、粉粒体(粒体、粉体を含む)などが含まれる。
(変形例7) 前記実施形態では、流体噴射装置をインクジェット式記録装置に具体化したが、この限りではなく、インク以外の他の流体(液体や、機能材料の粒子が液体に分散又は混合されてなる液状体、ゲルのような流状体、流体として流して噴射できる固体を含む)を噴射したり吐出したりする流体噴射装置に具体化することもできる。例えば、液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ及び面発光ディスプレイの製造などに用いられる電極材や色材(画素材料)などの材料を分散または溶解のかたちで含む液状体を噴射する液状体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する液体噴射装置であってもよい。さらに、時計やカメラ等の精密機械にピンポイントで潤滑油を噴射する液体噴射装置、光通信素子等に用いられる微小半球レンズ(光学レンズ)などを形成するために紫外線硬化樹脂等の透明樹脂液を基板上に噴射する液体噴射装置、基板などをエッチングするために酸又はアルカリ等のエッチング液を噴射する液体噴射装置、ゲル(例えば物理ゲル)などの流状体を噴射する流状体噴射装置、トナーなどの粉体(粉粒体)を例とする固体を噴射する粉粒体噴射装置(例えばトナージェット式記録装置)であってもよい。そして、これらのうちいずれか一種の流体噴射装置に本発明を適用することができる。その場合、移動手段は、噴射手段とターゲットのうち少なくとも一方を移動させる構成であればよく、例えば固定されたターゲットに対して噴射手段を移動させる構成でもよい。なお、本明細書において「流体」とは、気体のみからなる流体を含まない概念であり、流体には、例えば液体(無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)等を含む)、液状体、流状体、粉粒体(粒体、粉体を含む)などが含まれる。
以下、前記実施形態および各変形例から把握される技術的思想を記載する。
(1)少なくとも一種のデータが複数の第1メモリに分かれて格納であれる構成であり、前記分かれた格納されたデータがそれぞれ個別に複数の前記第2メモリに格納され、前記演算手段は、前記第2メモリに格納されるデータを取得して噴射ドット数に応じた計数値を計数する計数手段から取得した計数値を加算して、前記一種の流体の消費量を演算することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の流体消費量計測装置。
(1)少なくとも一種のデータが複数の第1メモリに分かれて格納であれる構成であり、前記分かれた格納されたデータがそれぞれ個別に複数の前記第2メモリに格納され、前記演算手段は、前記第2メモリに格納されるデータを取得して噴射ドット数に応じた計数値を計数する計数手段から取得した計数値を加算して、前記一種の流体の消費量を演算することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の流体消費量計測装置。
10…流体噴射装置としてのプリンタ、12…移動手段を構成するキャリッジ、13…移動手段を構成するキャリッジモータ、15…噴射手段としての記録ヘッド、22…移動手段を構成する紙送りモータ、25…ノズル、28…噴射駆動素子、33…駆動回路としてのヘッド駆動回路、34,35…モータ駆動回路、41…制御部、42…バッファメモリ、43…流体消費量計測装置を構成するヘッド制御ユニット、44…不揮発性メモリ、45…コマンド解析部、51…演算手段としての演算部、52a〜52c,52g,52h…第1メモリとしてのRAM、52d,52e,52f,52i,52j…第2メモリとしてのRAM、53a〜53j…計数手段としてのドットカウンタ、NZ1,NZ2,NZ3…ノズル群としてのノズル列、NZy,NZm,NZc,NZm1,NZm2…サブノズル群、KD,YD,MD,CD…イメージデータ。
Claims (5)
- 少なくとも一つのノズル群を有する噴射手段を備えた流体噴射装置に設けられ、前記ノズル群から噴射される流体の消費量を流体種別に計測する流体消費量計測装置であって、
一つの前記ノズル群から流体を噴射させるべく駆動回路を駆動させるためのデータが格納されるとともに前記ノズル群に対応して該ノズル群と同数設けられた第1メモリと、
前記第1メモリのうち少なくとも一つは、対応するノズル群が噴射流体種の異なる複数のサブノズル群を含むとともに該各サブノズル群に対応する複数種の前記データが格納される混合メモリであり、
前記混合メモリに書き込まれる複数のデータのうち当該複数と同数又は一つ少ないデータがそれぞれ個別に書き込まれるとともに該データが流体噴射駆動には供されない第2メモリと、
前記第1メモリと第2メモリの個々に格納されるデータを取得して前記ノズル群の噴射ドット数に応じた計数値を個別に計数する複数の計数手段と、
前記複数の計数手段から取得した各計数値に基づいて流体の消費量を流体種別に演算する演算手段と
を備えたことを特徴とする流体消費量計測装置。 - 前記第2メモリは、前記混合メモリに格納されるN(但しN≧2)種のデータの数より一つ少ない(N−1)個設けられ、
前記第2メモリに対応する(N−1)個の前記計数手段は、前記第2メモリの個々に格納されるデータを取得して前記サブノズル群から噴射されるN種のうち(N−1)種の流体の噴射ドット数に応じた計数値を個別に計数し、
前記演算手段は、前記第2メモリに対応する前記計数手段から取得した計数値に基づき(N−1)種の流体の消費量を演算するとともに、前記混合メモリに対応する前記計数手段から取得したN種の流体の噴射ドット数に応じた計数値と、前記第2メモリに対応する前記計数手段から取得した計数値の合計値で示される(N−1)種の流体の噴射ドット数に応じた計数値との差に基づいて、前記N種のうち残り1種の流体の消費量を演算することを特徴とする請求項1に記載の流体消費量計測装置。 - 前記計数手段は、対応する前記第1メモリ又は第2メモリから個別に出力されるデータを入力して前記ノズル群ごとの噴射ドット数に応じた計数値を計数することを特徴とする請求項1又は2に記載の流体消費量計測装置。
- 少なくとも一つのノズル群を有する噴射手段と、
前記噴射手段の流体噴射対象であるターゲットと前記噴射手段とを相対移動させる移動手段と、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の流体消費量計測装置とを備えたことを特徴とする流体噴射装置。 - 少なくとも一つのノズル群を備えた噴射手段を備えた流体噴射装置において、前記ノズル群から噴射される流体の消費量を流体種別に計測する流体消費量計測方法であって、
一つの前記ノズル群から流体を噴射させるべく駆動回路を駆動させるためのデータが格納されるとともに前記ノズル群に対応して該ノズル群と同数設けられた第1メモリと、前記第1メモリのうち少なくとも一つは、対応するノズル群が噴射流体種の異なる複数のサブノズル群を含むとともに該各サブノズル群に対応する複数種の前記データが格納される混合メモリであり、前記混合メモリに書き込まれる複数のデータのうち当該複数と同数又は一つ少ないデータがそれぞれ個別に書き込まれるとともに該データが流体噴射駆動には供されない第2メモリとを備え、
前記第1メモリと第2メモリの個々に格納されるデータを取得した複数の計数手段が前記ノズル群の噴射ドット数に応じた計数値を個別に計数する計数ステップと、
前記複数の計数手段から取得した各計数値に基づいて流体の消費量を流体種別に演算する演算ステップと
を備えたことを特徴とする流体噴射装置における流体消費量計測方法。
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JP2007065308A JP2008221714A (ja) | 2007-03-14 | 2007-03-14 | 流体噴射装置における流体消費量計測装置、流体噴射装置及び流体消費量計測方法 |
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