JP2008221584A - 液滴吐出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ノズル面に残留した不要液体や異物による印字品質の低下と、その不要液体や異物を除去する払拭部材の高コスト化を防止できる液滴吐出装置の提供を課題とする。
【解決手段】画像情報に応じて液滴を吐出する液滴吐出ヘッド20と、液滴吐出ヘッド20のノズルから液体Nを滲み出させる滲出手段48と、液滴吐出ヘッド20に沿って移動しつつノズルから滲み出された液体Nをノズル面へ広げる第1払拭部56と少なくとも第1払拭部56で広げられた液体Nを拭き取る第2払拭部58とが一体に形成された払拭部材50と、を有する液滴吐出装置10とする。
【選択図】図8

Description

本発明は、液滴吐出装置に関する。
インクジェット記録ヘッドのノズルからインク滴を吐出して記録用紙に画像を記録するインクジェット記録装置は、従来から知られている。そして、そのインクジェット記録装置には、ノズル周辺のノズル面に付着した不要インクやゴミ(異物)等を払拭して除去するワイパーブレードが備えられていることが多い(例えば、特許文献1〜特許文献3参照)。
特に、記録用紙の全幅に対応した幅に亘ってノズルが配置されたフルライン型のインクジェット記録ヘッドを搭載したインクジェット記録装置では、多数のノズルを有しているため、その吐出状態を良好に保つための回復装置が備えられている。すなわち、この回復装置には、ノズル周辺のノズル面を被覆して、そのノズル内のインク乾燥を防止するキャップと、ノズル面に付着した不要インクやゴミ(異物)等を払拭して除去するワイパーブレードと、増粘したインクやノズル内の気泡を吸引除去するためにキャップを介して接続される吸引ポンプ等が備えられている。
特開平2−179757号公報 特開平7−171967号公報 特許第3535885号公報
本発明は、ノズル面に残留した不要液体や異物による印字品質の低下と、その不要液体や異物を除去する払拭部材の高コスト化を防止できる液滴吐出装置を得ることを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る請求項1に記載の液滴吐出装置は、画像情報に応じて液滴を吐出する液滴吐出ヘッドと、前記液滴吐出ヘッドのノズルから液体を滲み出させる滲出手段と、前記液滴吐出ヘッドに沿って移動しつつ、前記ノズルから滲み出された液体をノズル面へ広げる第1払拭部と、少なくとも該第1払拭部で広げられた液体を拭き取る第2払拭部とが一体に形成された払拭部材と、を有することを特徴としている。
また、請求項2に記載の液滴吐出装置は、請求項1に記載の液滴吐出装置において、前記第1払拭部の突出高さが、前記第2払拭部の突出高さよりも低いことを特徴としている。
また、請求項3に記載の液滴吐出装置は、請求項2に記載の液滴吐出装置において、前記第2払拭部が、複数の突部で構成されていることを特徴としている。
また、請求項4に記載の液滴吐出装置は、請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の液滴吐出装置において、前記第1払拭部の前記ノズル面に対する当接力が、前記第2払拭部の前記ノズル面に対する当接力よりも弱いことを特徴としている。
また、請求項5に記載の液滴吐出装置は、請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の液滴吐出装置において、前記第1払拭部の表面の前記液体との接触角が、前記第2払拭部の表面の前記液体との接触角よりも小さいことを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、ノズルから滲み出された液体が、第1払拭部によってノズル面に広げられる。したがって、ノズル面に残留した増粘・固化した不要液体や異物は、その液体によって溶解される。そして、その液体によって溶解された不要液体や異物は、第2払拭部によって拭き取られる。したがって、ノズル面に残留した不要液体や異物による印字品質の低下を防止することができる。
よって、例えば、高粘度の液体を使用した液滴吐出装置であっても、良好な印字品質を維持することができる。また、記録媒体の全幅に対応した幅に亘ってノズルが配置され、その払拭面積が広範囲とされる長尺状の液滴吐出ヘッドなど、払拭面積が広範囲となる場合において、特に有効となる。更に、第1払拭部と第2払拭部が一体に形成された払拭部材により、ノズル面に残留した不要液体や異物を除去するため、払拭部材の高コスト化を防止することができる。
請求項2に記載の発明によれば、第1払拭部により、ノズルから滲み出した液体をノズル面により均一に広げることができる。
請求項3に記載の発明によれば、第1払拭部のノズル面に対する突出高さを正確に確保することができる。
請求項4に記載の発明によれば、第1払拭部により、ノズルから滲み出した液体をノズル面により均一に広げることができる。
請求項5に記載の発明によれば、第1払拭部により、ノズルから滲み出した液体をノズル面の広い範囲、特に払拭部材の移動方向と交差する方向に広げることができる。
以下、本発明の最良な実施の形態について、図面に示す実施例を基に詳細に説明する。図1、図2では、本発明に係る液滴吐出装置の一例としてのインクジェット記録装置10の概略構成が示されている。したがって、以下において、液滴吐出ヘッドをインクジェット記録ヘッド20とし、記録媒体を記録用紙Pとして説明をする。
図1、図2で示すように、インクジェット記録装置10は、記録用紙Pが収容される給紙部12と、この給紙部12から供給された記録用紙Pに画像を記録する画像記録部14と、画像記録部14へ記録用紙Pを搬送する搬送手段16と、画像記録部14によって画像が記録された記録用紙Pを収容する排紙部18と、を有している。
画像記録部14は、インクジェット記録ヘッド20を有している。このインクジェット記録ヘッド20は、多数のノズル(液滴の吐出口)が形成されたノズル面を有するヘッドユニット(図示省略)が、記録用紙Pの搬送方向と交差(直交)する方向に複数(例えば8個)並設されて構成され、インクジェット記録装置10での画像記録が想定される記録用紙Pの最大幅と同程度か、又はそれ以上の記録可能領域を有している。
また、インクジェット記録ヘッド20は、記録用紙Pの搬送方向に対して、その上流側からイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の順に等間隔に並設されており、サーマル方式や圧電方式等の公知の手段によって、インク滴が吐出されるように構成されている。
なお、そのインクとしては、水性インク、油性インク、溶剤系インク等、各種インクが使用可能である。また、インクジェット記録装置10には、各インクジェット記録ヘッド20Y〜20Kにインクを供給するインクタンク22Y、22M、22C、22Kが配設されている。
更に、インクジェット記録ヘッド20Y〜20Kには、回復装置としてのメンテナンスユニット40が備えられている。このメンテナンスユニット40は、ラック・ピニオン等の移動手段(図示省略)により、印刷時における待機位置(図1参照)と、インクジェット記録ヘッド20Y〜20Kをメンテナンスする実行位置(図2参照)との間を移動可能に構成されている。
メンテナンスユニット40は、図4の平面視で矢印W方向に1列に並んだ各色毎のキャップ44Y、44M、44C、44Kと、そのキャップ44Y〜44Kを一体的に保持する各色毎のキャップユニット42Y、42M、42C、42Kと、各色毎にインクジェット記録ヘッド20Y〜20Kのノズル面を払拭(ワイピング)する払拭部材としてのワイパーブレード50と、キャップユニット42Y〜42K内を負圧にする吸引ポンプ48等を有している。
各インクジェット記録ヘッド20Y〜20Kをメンテナンスする際には、各インクジェット記録ヘッド20Y〜20Kが一体となって所定高さ上昇し、メンテナンスユニット40が記録用紙Pの搬送方向と反対の方向に移動して、各インクジェット記録ヘッド20Y〜20Kのノズル面に対して、キャップ44Y〜44Kをそれぞれ対向配置させるようになっている。このように、インクジェット記録ヘッド20Y〜20Kは、回復動作等を実行可能なように、上下方向に移動可能に構成されている。
一方、給紙部12中の記録用紙Pは、ピックアップローラー24によって1枚ずつ取り出され、搬送ローラー対25によって画像記録部14へ送られるようになっている。インクジェット記録装置10に設けられる搬送手段16は、記録用紙Pの印刷面をインクジェット記録ヘッド20に対面させるための搬送ベルト30を有しており、この搬送ベルト30は、用紙搬送方向下流側に配置された駆動ローラー26と、用紙搬送方向上流側に配置された従動ローラー28とに張架されて、図1で示す矢印A方向(図示の反時計回り方向)に循環駆動(回転)するように構成されている。
また、従動ローラー28の上部には、搬送ベルト30の表面側から、その搬送ベルト30に従動する帯電ローラー32が配設されている。この帯電ローラー32によって搬送ベルト30が帯電される(電荷が与えられる)ことにより、記録用紙Pが搬送ベルト30に静電吸着されて搬送される構成である。なお、搬送ベルト30は、記録用紙Pを静電吸着して保持する構成に限定されるものではなく、記録用紙Pとの摩擦により、あるいは記録用紙Pを吸引や粘着などの非静電的手段によって保持する構成にしてもよい。
また、搬送ベルト30の下方には、反転部34が設けられており、両面印刷するときには、複数の搬送ローラー対36により、記録用紙Pが搬送されて、再度インクジェット記録ヘッド20へ供給されるようになっている。そして、排紙部18への搬送路の所定位置にも、複数の搬送ローラー対38が配設されている。
なお、図示しないが、このインクジェット記録装置10には、画像信号に応じてインク滴の吐出タイミングと使用するノズルを決定し、そのノズルに駆動信号を印加するインクジェット記録ヘッド20の制御手段と、インクジェット記録装置10全体の動作を制御するシステム制御手段が備えられている。
ここで、上記したメンテナンスユニット40の第1実施例について、図3〜図9を基に詳細に説明する。なお、図4において、矢印W方向を幅方向とし、矢印W1方向をワイパーブレード50のワイピング方向、矢印W2方向をワイパーブレード50の復帰方向とする。更に、搬送方向(矢印A方向)と反対の方向である矢印B方向を進行方向とする。
図3〜図6で示すように、インクジェット記録ヘッド20は、多数のノズルを有するヘッドユニットが、記録用紙Pの搬送方向と交差する方向(幅方向)に複数(例えば8個)並べられて構成されており、キャップ44Y〜44Kは、各色毎にヘッドユニットの数量と同数(この場合は8個)設けられている。すなわち、メンテナンスユニット40は、上方が開口した筐体41内に、平板状とされたキャップステージ43を備えており、キャップステージ43上には、矩形箱状に形成されたキャップユニット42Y〜42Kが、各色毎に設けられている。
各キャップユニット42Y〜42Kの上面には、インクジェット記録ヘッド20Y〜20Kのノズル面(ノズル)を各ヘッドユニット毎に被覆(キャッピング)し、ノズル内におけるインクの乾燥を防止したり、ノズル面(ノズル)を保護するキャップ44Y〜44Kが、一体的に設けられている。なお、キャップ44Y〜44Kの周縁部は、弾性体で構成されたリブ部46とされており、キャップ44Y〜44Kのキャッピング時には、このリブ部46がノズル周辺のノズル面に密着することにより、密閉空間を形成するようになっている。
また、各キャップ44Y〜44Kの底部は開口しており、例えば4室に区切られた各キャップユニット42Y〜42Kの内部空間と繋がっている。そして、各キャップユニット42Y〜42Kの4室に区切られた内部空間は、それぞれ制御弁45を備えたチューブ49によって、各色毎の減圧タンク51に接続されており、各減圧タンク51は、フレキシブルチューブ47を介して、各色毎の吸引ポンプ48に接続されている。したがって、吸引回復動作を実行する際には、吸引ポンプ48により減圧タンク51内を負圧にし、所定の制御弁45を開放することで、所定のヘッドユニットのノズル内からインクを吸引できる構成である。
また、図3、図4で示すように、キャップステージ43の進行方向上流側には、矩形板状の係合部60が幅方向に所定間隔を隔てて2個一対で突設されており、各色のインクジェット記録ヘッド20Y〜20Kを一体的に保持するヘッドホルダー64の搬送方向下流側の下面に突設された矩形板状の被係合部66に係合可能とされている。
なお、係合部60と被係合部66との配設位置に誤差があっても係合可能となるように、係合部60の幅が、被係合部66の幅よりも大きく形成されている。また、係合部60及び被係合部66を設ける位置や形状等は、図示のものに限定されるものではなく、設計変更可能なものである。
キャップステージ43の進行方向下流側の壁面には、付勢部材としての引っ張りコイルバネ62の一端が取り付けられており、そのコイルバネ62の他端は、筐体41の進行方向下流側の側壁41Aに取り付けられている。これにより、キャップステージ43は、筐体41内において、常に進行方向下流側へ付勢される構成である。
なお、キャップステージ43は、進行方向上流側(搬送方向下流側)の壁面に、付勢部材としての圧縮コイルバネ(図示省略)を設けて、進行方向に付勢される構成にしても構わない。また、キャップステージ43の下面には、筐体41に対して移動可能となるように、複数(例えば4個)の車輪39が設けられている。
また、キャップ44Y〜44Kの上方で、筐体41の幅方向における側壁41B、41C間には、進行方向に所定間隔を隔てて一対のボールネジ52が軸架されている。この一対のボールネジ52には、ブレードホルダー54の両端部に形成された雌ネジ部54Aが噛合されており、図示しない駆動モーター等の駆動手段によってボールネジ52が正逆両方向に回転することにより、ブレードホルダー54が幅方向に往復移動可能となるように構成されている。
ブレードホルダー54には、各色のインクジェット記録ヘッド20Y〜20Kのノズル面を同時に払拭(ワイピング)できるように、複数個(この場合は4個)のワイパーブレード50が進行方向に所定の間隔を隔てて取り付けられている。このワイパーブレード50は、NBR(ニトリルゴム)やシリコーンゴム、EPDM(エチレン−プロピレン−ジエンゴム)などのゴム部材やスチレン系、オレフィン系、ポリエステル系などの熱可塑性エラストマー等の弾性体で構成されており、ブレードホルダー54の移動に伴い、各色毎のインクジェット記録ヘッド20Y〜20Kのノズル面に所定の圧力で摺接する。
また、このワイパーブレード50は、図7で示すように、ワイピング方向下流側から順に正面視略半円弧状とされた単一の第1払拭部56と、正面視略二等辺三角形状とされた複数(図示のものは3個)の突部58Aからなる第2払拭部58とが同一部材で一体に並べられて形成されている。
そして、第2払拭部58(突部58A)がノズル面に対して所定の圧力で当接している状態で、第1払拭部56がノズル面に対して非接触又は軽接触となるように、第1払拭部56の突出高さが、第2払拭部58(突部58A)の突出高さよりも所定量L、例えばL=0.1mm〜0.5mm程度低く形成されている。
なお、ここで言う「突出高さ」とは、ノズル面の法線方向における高さである。また、第1払拭部56の形状は、図示の形状に限定されるものではなく、第2払拭部58と、所定量Lだけ、その突出高さが低く形成され、後述するように、インクジェット記録ヘッド20のノズル面に沿って移動しつつ、ノズルから滲出したインクNを、そのノズル面全域に均一に広げられる形状であれば、例えば第2払拭部58と同等の正面視略二等辺三角形状に形成してもよい。
但し、第2払拭部58は、後述するように、インクジェット記録ヘッド20のノズル面に沿って移動しつつ、そのノズル面を払拭する機能を果たすことが必要であるため、その第2払拭部58の形状は、エッジを有する形状、例えば図示のような正面視略二等辺三角形状等にすることが好ましい。また、図7に示すワイパーブレード50では、第2払拭部58の各突部58Aの突出高さは、全て同一とされている。
次に、第1実施例のメンテナンスユニット40を備えたインクジェット記録装置10の作用について説明する。まず、ピックアップローラー24及び搬送ローラー対25により、記録用紙Pを搬送ベルト30上に供給する。搬送ベルト30上に供給され、その搬送ベルト30に吸着保持された記録用紙Pは、インクジェット記録ヘッド20の記録位置へ供給され、その印刷面に画像が記録される。そして、その画像記録終了後、記録用紙Pは搬送ベルト30から剥離され、搬送ローラー対38によって排紙部18へ搬送される。
ここで、回復動作実施指令がなされ、インクジェット記録ヘッド20Y〜20Kをメンテナンス(吸引回復動作)する際には、図3で示すように、まず、インクジェット記録ヘッド20Y〜20Kが、矢印H方向へ所定高さ上昇移動し、搬送手段16(搬送ベルト30の上面)から離隔する。これにより、搬送ベルト30の上面とインクジェット記録ヘッド20Y〜20Kのノズル面との間に、メンテナンスユニット40が進入可能な空隙が形成される。
その後、メンテナンスユニット40を、その空隙に進入させるように、矢印B方向(進行方向)に所定量移動させる。そして、メンテナンスユニット40が、インクジェット記録ヘッド20Y〜20Kと対向する吸引回復動作位置に達する直前のタイミングで一旦停止し、インクジェット記録ヘッド20Y〜20Kがメンテナンスユニット40に接近する方向に所定量下降移動する。
これにより、キャップステージ43に突設されている係合部60と、各色のインクジェット記録ヘッド20Y〜20Kを一体的に保持しているヘッドホルダー64に突設されている被係合部66とが係合可能な位置関係となり、キャップユニット42Y〜42Kが位置決め可能となる状態を得る。
その後、更にメンテナンスユニット40が、進行方向(矢印B方向)へ所定量移動すると、キャップステージ43に突設されている係合部60が、ヘッドホルダー64に突設されている被係合部66に係合し、インクジェット記録ヘッド20Y〜20Kとキャップユニット42Y〜42Kとの位置決めが精度よく行われつつ、インクジェット記録ヘッド20Y〜20Kが更に所定量下降することにより、各キャップ44Y〜44Kのリブ部46(図5参照)がインクジェット記録ヘッド20Y〜20Kのノズル面に密着し、そのノズル面に形成されているノズル全体を被覆(キャッピング)する。
こうして、キャップ44Y〜44Kがノズル全体にキャッピングされたら、インク吸引等の回復動作を実行する。すなわち、キャップ44Y〜44K及びキャップユニット42Y〜42K等を介して、吸引ポンプ48により、ノズル内のインクを吸引する。なお、吸引回復動作が終了したら、インクジェット記録ヘッド20Y〜20Kが再び上昇し、キャップ44Y〜44Kがノズル面から離隔する(キャッピングが解除される)。
続いて、メンテナンスユニット40がワイパーブレード50によるワイピング可能位置へ移動し、図6(A)で示すように、インクジェット記録ヘッド20Y〜20Kがワイピング可能な高さ位置まで下降する。そして、図8(A)で示すように、インクジェット記録ヘッド20のノズルからインクNを滲出させる。
このインクNを滲出させる滲出手段としては、例えばインクジェット記録ヘッド20に、ノズルからインク滴が吐出しない程度にエネルギーを与える、即ち例えば圧電素子(図示省略)を駆動させる手段や、吸引ポンプ48によって吸引する手段や、インクタンク22から正圧を付与し、インクジェット記録ヘッド20内のインクを加圧する手段等が考えられる。
こうして、ノズルからインクNが滲出され、そのノズル周辺にインクNが付着したら、ワイパーブレード50によるワイピング動作が実施される。すなわち、図6(B)で示すように、ブレードホルダー54がボールネジ52の回転駆動により、矢印W1方向へ往路移動する。
すると、図8(B)で示すように、第1払拭部56は、第2払拭部58よりも、その突出高さが所定量Lだけ低く形成され、第2払拭部58の複数(図示のものは3個)の突部58Aの突出高さが、全て同一とされている(各突部58Aの頂点が一直線上にある)ので、ノズル面の法線方向へのワイパーブレード50の位置変動あるいは図8(B)における紙面の法線方向を軸としたワイパーブレード50の回転移動が抑えられ、第1払拭部56は、ノズル面に対する距離が好適に(安定して)維持され、ノズル面に対して僅かな隙間がある非接触状態か、又はノズル面に対して僅かに接触している軽接触状態が維持されて、インクNを払拭することなく、インクジェット記録ヘッド20のノズル面に沿って移動する。
これにより、ノズル周辺に滲出して付着しているインクNがノズル面全域に均一に広げられ、そのノズル面全域が湿潤されて、ノズル面に残留していた不要インク(増粘・固化したインクや気泡を抱き込んでいるインクを含む)やゴミ(異物)等が、そのインクNによって溶解される。
続いて、第1払拭部56のワイピング方向上流側に形成されている第2払拭部58が、ノズル面に沿って移動することにより、そのノズル面を払拭(ワイピング)する。この第2払拭部58は、第1払拭部56よりも所定量Lだけ突出高さが高い突部58Aを複数有し、かつ、その複数の突部58Aの突出高さが、全て同一とされているので、第1払拭部56によって均一に広げられたインクN(ノズル面に残留していた不要インクやゴミ等を含む)は、ノズル面に所定の圧力(当接力)で摺接する複数の突部58A(第2払拭部58)によって確実に(拭き残し無く)払拭・除去される。
こうして、ノズル面全域をワイパーブレード50によって払拭(ワイピング)したら、図6(C)で示すように、インクジェット記録ヘッド20が、ワイパーブレード50にノズル面が接触しない所定高さまで上昇し、そのワイパーブレード50が復帰移動する。つまり、ボールネジ52が逆回転し、ブレードホルダー54が復路移動する。
そして、次のワイピング動作まで待機するが、復帰移動後、図8(A)で示すように、インクジェット記録ヘッド20を下降させ、そのワイピング方向上流側端部に設けられている吸収体70に、ワイパーブレード50を当接させて、ワイパーブレード50に付着している不要インクやゴミ等を、その吸収体70で吸収・除去する(クリーニングする)構成とすることが好ましい。
なお、第2払拭部58のノズル面に対する当接力を確保し、かつ第1払拭部56のノズル面に対する距離を好適に(安定して)維持するために、図9(A)で示すように、ブレードホルダー54の内部に、付勢手段としてのコイルバネ68を設け、ワイパーブレード50を常時上方側へ付勢する構成としてもよい。
また、図9(B)で示すように、第1払拭部56のインクNとの接触角を、第2払拭部58のインクNとの接触角よりも小さくするために、即ちワイパーブレード50の移動方向と交差(直交)する方向など、ノズル面のより広い範囲にインクNを広げるために、第1払拭部56の表面にシボ56A(微細な凹凸)を形成したり、その表面をプラズマ処理して粗してもよい。更に、インクNが水性インクの場合には、第1払拭部56に親水処理コーティングをしてもよく、インクNが油性インクの場合には、第1払拭部56に親油処理コーティングをしてもよい。
また、往路移動(ワイピング方向への移動)時だけではなく、復路移動(復帰移動)時にも、ワイパーブレード50でノズル面を払拭(ワイピング)するように構成してもよい。この場合は、図9(C)で示すように、第2払拭部58の両側に第1払拭部56を一体に並べるように形成すればよい。また、ワイパーブレード50をクリーニングする吸収体70を、インクジェット記録ヘッド20の両端部に設けるようにしてもよい。
こうして、インクジェット記録ヘッド20Y〜20Kに対するメンテナンスが終了したら、メンテナンスユニット40を元の待機位置まで移動させ、インクジェット記録ヘッド20Y〜20Kを印字可能な位置まで搬送手段16(搬送ベルト30の上面)に向かって下降移動させる。これにより、印字開始までの動作が全て完了し、再度印刷可能状態となる。
次に、メンテナンスユニット40の第2実施例について説明する。なお、第1実施例と同等の構成及び作用については、同じ符号を付して詳細な説明を省略する。図10、図11で示すように、第2実施例のメンテナンスユニット40では、ワイパーブレード50の形状だけが、第1実施例のメンテナンスユニット40と異なっている。
すなわち、この第2実施例におけるワイパーブレード50は、第1払拭部56の突出高さが、第2払拭部58の突出高さと同一とされるとともに、第1払拭部56のノズル面に対する当接力が、第2払拭部58のノズル面に対する当接力よりも弱くなるように構成されている。
具体的には、例えば図10(A)で示すように、第1払拭部56及び第2払拭部58が共に正面視略二等辺三角形状に形成されるとともに、第1払拭部56のワイピング方向における最大厚さD1が、第2払拭部58における1つの突部58Aのワイピング方向における最大厚さD2よりも薄くなるように形成されている。
このような構成とされたワイパーブレード50の場合も、上記第1実施例と同様にして、ノズル面を払拭(ワイピング)することができる。すなわち、図11(A)で示すように、上記したような滲出手段(吸引ポンプ48等)により、インクジェット記録ヘッド20のノズルからインクNを滲出させる。そして、ブレードホルダー54をボールネジ52の回転駆動により、矢印W1方向へ往路移動させる。
すると、図11(B)で示すように、第1払拭部56は、第2払拭部58よりも、ノズル面に対する当接力が弱くなるように形成されているので、ノズル面に対して軽接触状態となり、インクNを払拭することなく、インクジェット記録ヘッド20のノズル面に沿って移動する。
これにより、ノズル周辺に滲出して付着しているインクNがノズル面全域に均一に広げられ、そのノズル面全域が湿潤されて、ノズル面に残留していた不要インク(増粘・固化したインクや気泡を抱き込んでいるインクを含む)やゴミ(異物)等が、そのインクNによって溶解される。
続いて、第1払拭部56のワイピング方向上流側に形成されている第2払拭部58が、ノズル面に沿って移動することにより、そのノズル面を払拭(ワイピング)する。この第2払拭部58は、第1払拭部56よりも、ノズル面に対する当接力が強くなるように形成された突部58Aを複数有し、かつ、その複数の突部58Aの突出高さが、全て同一とされているので、第1払拭部56によって均一に広げられたインクN(ノズル面に残留していた不要インクやゴミ等を含む)は、ノズル面に所定の圧力(当接力)で摺接する複数の突部58A(第2払拭部58)によって確実に(拭き残し無く)払拭・除去される。
こうして、ノズル面全域をワイパーブレード50によって払拭(ワイピング)したら、上記第1実施例と同様に、インクジェット記録ヘッド20が、ワイパーブレード50にノズル面が接触しない所定高さまで上昇し、そのワイパーブレード50が復帰移動(復路移動)する。つまり、ボールネジ52が逆回転し、ブレードホルダー54が復路移動する。
そして、次のワイピング動作まで待機するが、復帰移動後、図11(A)で示すように、インクジェット記録ヘッド20を下降させ、そのワイピング方向上流側端部に設けられている吸収体70に、ワイパーブレード50を当接させて、ワイパーブレード50に付着している不要インクやゴミ等を、その吸収体70で吸収・除去する(クリーニングする)構成とすることが好ましい。
なお、この第2実施例に係るワイパーブレード50の第1払拭部56の形状は、図10(A)で示した形状に限定されるものではなく、例えば図10(B)で示すように、正面視略薄板形状に形成してもよいし、例えば図10(C)で示すように、中空の正面視略二等辺三角形状に形成してもよい。
何れにしても、第1払拭部56は、第2払拭部58よりも、ノズル面に対する当接力が弱くなるような形状で、かつ、ノズル面に沿って移動しつつ、滲出されたインクNを、そのノズル面全域に均一に広げられる形状に形成されていればよい。また、この第2実施例に係るワイパーブレード50の場合も、上記第1実施例と同様に、第1払拭部56のインクNとの接触角が、第2払拭部58のインクNとの接触角よりも小さくなるように、その第1払拭部56の表面にシボ56A等を形成してもよい。
以上、上記各実施例で説明したように、第1払拭部56は、ノズル面に沿って移動しつつ、ノズルから滲出されたインクNを、そのノズル面全域に均一に広げられる形状に形成され、第2払拭部58は、少なくともノズルから滲出されたインクN(ノズル面に付着していた増粘・固化した不要インクや異物等を含む)を払拭・除去できる形状に形成されていればよく、第1払拭部56と第2払拭部58は、それぞれの機能に合致した形状(例えば互いに異なる形状)に形成されていればよい。
また、上記各実施例において、第2払拭部58の複数(図示のものは3個)の突部58Aの突出高さは、全て同一とされる(各突部58Aの頂点が一直線上にある)ことが好ましいが、ノズル面に対する第1払拭部56の距離を好適に(安定して)維持できたり、第2払拭部58によるノズル面に対するインクNの拭き残しが殆ど無となる構成とされていれば、その突出高さが、全て同一とされていなくてもよい。また、その突部58Aの数量も、複数に限定されるものではなく、単一とされてもよい。
更に、ブレードホルダー54を往復移動させる移動機構は、上記実施例で説明したボールネジ52に限定されるものではなく、図示しないラック・ピニオンや、無端ベルト等、任意の構成を採用して構わない。また、上記実施例では、記録用紙Pの全幅に対応した幅に亘ってノズルが配置されたフルライン型のインクジェット記録ヘッド20の場合について説明したが、記録用紙Pの幅方向に往復移動して記録するスキャン型のインクジェット記録ヘッド(図示省略)の場合にも適用可能である。
また、上記実施例では、液滴吐出装置として、インクジェット記録装置10の場合について説明したが、本発明に係る液滴吐出装置は、インクジェット記録装置10に限定されるものではなく、液体を用いて記録を行う液滴吐出装置全般に対して適用可能であることは言うまでもない。
インクジェット記録装置の印刷時の構成を示す概略側面図 インクジェット記録装置のメンテナンス時の構成を示す概略側面図 メンテナンスユニットとインクジェット記録ヘッドのメンテナンス時における動作を示す説明図 メンテナンスユニットの構成を示す概略平面図 図4のX−X線矢視概略側面図 第1実施例のワイパーブレードの動作を示す説明図 (A)第1実施例のワイパーブレードを示す概略斜視図、(B)第1実施例のワイパーブレードを示す概略正面図 第1実施例のワイパーブレードのワイピング動作開始前を示す概略正面図、(B)第1実施例のワイパーブレードのワイピング動作開始後を示す概略正面図 (A)第1実施例のワイパーブレードの変形例を示す概略正面図、(B)第1実施例のワイパーブレードの変形例を示す概略正面図、(C)第1実施例のワイパーブレードの変形例を示す概略正面図 (A)第2実施例のワイパーブレードを示す概略正面図、(B)第2実施例のワイパーブレードの変形例を示す概略正面図、(C)第2実施例のワイパーブレードの変形例を示す概略正面図 第2実施例のワイパーブレードのワイピング動作開始前を示す概略正面図、(B)第2実施例のワイパーブレードのワイピング動作開始後を示す概略正面図
符号の説明
10 インクジェット記録装置(液滴吐出装置)
20 インクジェット記録ヘッド(液滴吐出ヘッド)
40 メンテナンスユニット
42 キャップユニット
44 キャップ
48 吸引ポンプ(滲出手段)
50 ワイパーブレード(払拭部材)
52 ボールネジ
54 ブレードホルダー
56 第1払拭部
58 第2払拭部
60 係合部
66 被係合部
68 コイルバネ
70 吸収体
N インク(液体)
P 記録用紙(記録媒体)

Claims (5)

  1. 画像情報に応じて液滴を吐出する液滴吐出ヘッドと、
    前記液滴吐出ヘッドのノズルから液体を滲み出させる滲出手段と、
    前記液滴吐出ヘッドに沿って移動しつつ、前記ノズルから滲み出された液体をノズル面へ広げる第1払拭部と、少なくとも該第1払拭部で広げられた液体を拭き取る第2払拭部とが一体に形成された払拭部材と、
    を有することを特徴とする液滴吐出装置。
  2. 前記第1払拭部の突出高さが、前記第2払拭部の突出高さよりも低いことを特徴とする請求項1に記載の液滴吐出装置。
  3. 前記第2払拭部が、複数の突部で構成されていることを特徴とする請求項2に記載の液滴吐出装置。
  4. 前記第1払拭部の前記ノズル面に対する当接力が、前記第2払拭部の前記ノズル面に対する当接力よりも弱いことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載の液滴吐出装置。
  5. 前記第1払拭部の表面の前記液体との接触角が、前記第2払拭部の表面の前記液体との接触角よりも小さいことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項に記載の液滴吐出装置。
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JP2014188779A (ja) * 2013-03-27 2014-10-06 Brother Ind Ltd 液体吐出装置

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