以下、本発明の実施例の詳細について説明する。図1は、本発明の演出表示装置が適用される回胴式遊技装置の一例を示す図、図2は図1の回胴式遊技装置をを示す分解斜視図、図3は図1の回胴式遊技装置の内部構成を示す断面図である。
これらの図に示すように、回胴式遊技装置であるスロットマシン1は、遊技者側に面する、いわゆるフロントマスクを構成する前扉3が略矩形状の箱体である筐体2の開口側に対し蝶番機構2aにより左側端部側を回動支点として開閉可能に取り付けられている。前扉3は、上部パネル部3A、中部パネル部3B、操作卓部3C及び下部パネル部3Dに概ね分けられ、これらは化粧板として視覚効果を高めてデザインされた硬質プラスチックにより一体的に形成されている。
筐体2の内部には、ゲームの入賞に応じてメダルの払い出しを行うホッパ装置300と、ホッパ装置300から溢れたメダルを収容する補助貯留部400と、スロットマシン1の各部に電力を供給するための電源装置500等が設けられている。
また、前扉3は、筐体2の開口を閉塞する位置で、操作卓部3Cに設けられている鍵穴4を有する図示しない施錠装置によりロックされ、ホールスタッフ等が図示しない主制御基板上の各電子素子等の状態の確認を含むメンテナンス作業や出玉管理作業等を行う場合、前扉3の鍵穴4に専用鍵を差し込んでそのロックを解除すると、前扉3が開放されるようになっている。
前扉3の上部パネル部3Aには、遊技結果を提示するためのメインリール装置である第1演出表示装置100が取り付けられている。前扉3の中部パネル部3Bには、第2演出表示装置200が取り付けられている。また、中部パネル部3Bの両側には、高輝度発光ダイオードを内蔵したサイドランプ5a,5bが配置されている。これらのサイドランプ5a,5bは、リーチや大当たり等の際に点灯又は点滅して遊技者の視覚に訴える演出を行うものである。なお、第1演出表示装置100及び第2演出表示装置200の詳細については後述する。
前扉3の操作卓部3Cには、ゲームに使用するメダルを投入するための投入口を有するメダル投入部6、コインをベットするベットボタン7、ゲームの操作を指示するスタートレバー8、第1演出表示装置100の後述のメインリール101,102,103をストップさせるストップボタン9a,9b,9c等が設けられている。
ここで、メダル投入部6は、筐体2内部に向けて下降する傾斜面を有しており、複数のメダルを連続投入できるようになっている。なお、現状のスロットマシン1では、1ゲームに必要とされるメダルが3枚となっているため、3枚を超えてメダルが連続投入されると、最大50枚までクレジットされるようになっている。
ベットボタン7は、スロットマシン1のゲームに賭けるメダルの枚数を提示するための押圧式の操作スイッチであり、MAXベットボタンと呼ばれている。すなわち、メダルがクレジットされているとき、ゲーム開始時にベットボタン7を操作すると、そのクレジットされているメダルのうち3枚がベットされるようになっている。
スタートレバー8は、第1演出表示装置100の後述のメインリール101,102,103を一斉に回転させる指示をするためのレバースイッチであり、先端に設けられている球形の操作ノブを上下左右のいずれかの方向に傾倒操作するとオン作動し、その操作ノブから手が離されるとスプリングの付勢力によって自動的に元の位置に戻ってオフするように構成されている。
ストップボタン9a,9b,9cは、第1演出表示装置100の後述のメインリール101,102,103の回転停止を個別に指示するための押圧式スイッチであり、各メインリール101,102,103の配列に対応してそれぞれ並設されている。
前扉3の下部パネル部3Dには、スロットマシン1のモデルタイプ等を遊技者へ認識させるため、たとえば登場キャラクターの絵等を表示するパネル10が設けられている。
なお、下部パネル部3Dの下方には、入賞時等においてメダルを排出するメダル排出口11aを有する受皿ユニット11と、図示しないスピーカを内蔵しゲームの進行に応じて演出効果音を発生させる演出効果音部12a,12bと、灰皿12c等がそれぞれ配設されている。
ここで、上述した遊技結果を提示するための第1演出表示装置100は、図2に示すように、前扉3の外側から上部パネル部3Aの枠穴13に取り付けられ、ねじ等によって上部パネル部3Aに固定されている。第1演出表示装置100には、メインリール101,102,103を有するメインリール機構部110と、透明な硬質プラスチックよりなる基板ケース121に収容されゲームの演出に係る制御を主に行う回胴装置基板120とが設けられている。なお、メインリール機構部110は、硬質プラスチックのケース等に収納されたユニット構造となっている。
また、第1演出表示装置100には、メインリール101,102,103を覆う表示パネル130が設けられている。この表示パネル130は、中央部にメインリール101,102,103を視認可能とする略長方形の透明窓131を有し、その透明窓131の周囲に映像を表示可能な液晶パネルで構成されている。
また、第1演出表示装置100には、意匠的に遊技者の視覚に訴える形状及び色彩、模様、絵柄等を施してデザイン設計された複数の演出用ランプ132〜136と、演出用の効果音を発する図示しないスピーカを有する放音部137,138が設けられている。そして、図示しない主制御基板からリール停止を示す制御信号が供給されると、回胴装置基板120によりメインリール101,102,103が停止されるようになっている。また、図示しない主制御基板から演出開始を示唆する制御信号が供給されると、回胴装置基板120により演出用ランプ132〜136による点滅又は点灯によっての演出と、放音部137,138からの効果音による演出とが行われるようになっている。
一方、上述した演出表示を行うための第2演出表示装置200は、前扉3の内側から中部パネル部3Bの開口窓14に取り付けられ、ねじ等によって中部パネル部3Bに固定される、硬質プラスチックにより一体成形された取付枠体220と、この取付枠体220に取り付けられる画像表示手段としての3個の液晶表示部240,241,242と、パトランプ230とを備えている。なお、第2演出表示装置200の前面側は、透明なパネル部材210によって覆われている。
ここで、各液晶表示部240,241,242は、後述の金属製のケース240a,241a,242aに収容され、それぞれ独立して透明な硬質プラスチックよりなるケース体250に組み込まれている。そして、そのケース体250が取付枠体220の背面側に取り付けられている。なお、ケース体250及び液晶表示部240,241,242の詳細については後述する。
ここで、取付枠体220には、各液晶表示部240,241,242の表示状態を確認するため3つに分離された分離窓221a,221b,221cと、パトランプ230を取り付ける取付部222と、複数のLEDランプ223a、クレジット枚数表示部223b、払出枚数表示部223c等を取り付けるための取付部223とが設けられている。
また、分離窓221a,221b,221cにあっては、水平方向に沿って並設されているとともに、中央の分離窓221bが奥まった位置にあり、両側の分離窓221a,221cが中央の分離窓221bに向けて傾けられるように設けられている。そして、各液晶表示部240,241,242は、それぞれの分離窓221a,221b,221cから確認できるようになっている。
このように、中央の分離窓221bに対し、両側の分離窓221a,221cが中央の分離窓221bに向けて傾けられるように設けることで、それぞれの分離窓221a,221b,221cに対応する液晶表示部240,241,242の表示位置が異なることになり、たとえば表示内容の遠近感を誇張するような演出表示が可能となる。
なお、本実施例では、液晶表示部240,241,242を3個としているが、2個又は4個以上であってもよいことは勿論である。この場合、取付枠体220の分離窓221a,221b,221cを液晶表示部240,241,242の個数に合わせて設けるようにすればよい。
また、本実施例では、取付枠体220の分離窓221a,221b,221cを水平方向に沿って並設した場合としているが、これに限らず、垂直方向に沿って並設してもよく、さらには斜め方向に沿って並設してもよい。
また、本実施例では、中央の分離窓221bが奥まった位置にあり、両側の分離窓221a,221cが中央の分離窓221bに向けて傾けられるように設けているが、これに限らず、たとえば左側の分離窓221aから右側の分離窓221cに向けて階段状に順に奥まった位置に設けられるようにしてもよい。このように、各分離窓221a,221b,221cを階段状に設けることにより、それぞれの分離窓221a,221b,221cに対応する液晶表示部240,241,242の表示位置が異なるため、上記同様に、たとえば表示内容の遠近感を誇張するような演出表示が可能となる。
取付枠体220のパトランプ230を取り付ける取付部222には、パトランプ230の後述の弧状の反射鏡231の形状に合わせた2個の弧状の反射鏡保持部222aがパトランプ230を挟むように対向配置されている。なお、パトランプ230にあっては、後述の弧状の反射鏡231と、この反射鏡231の中央に取り付けられた光源体232とを有している。
また、3個の液晶表示部240,241,242を組み込んでいる上述のケース体250の背面側には、図3のように、透明な硬質プラスチックよりなる基板ケース261に収容されたサブ制御基板260が取り付けられている。このサブ制御基板260は、図示しない主制御基板からの演出開始を示唆する制御信号が供給されると、各液晶表示部240,241,242における演出表示を個別に制御したり、パトランプ230の点灯又は点滅動作を制御したり、取付枠体220の下方の取付部223に取り付けられている上述の複数のLEDランプ223a、クレジット枚数表示部223b及び払出枚数表示部223c等の表示を制御したりする。
また、取付枠体220の下方の取付部223の背面側には、透明な硬質プラスチックよりなる基板ケース271に収容された中央表示制御基板270が取り付けられている。この中央表示制御基板270には、上述した操作卓部3Cに設けられているベットボタン7、スタートレバー8、ストップボタン9a,9b,9c等のスイッチ類が電気的に接続されており、これらスイッチ類の出力信号が筐体2内部に配設された図示しない主制御基板に転送されるように配線接続されている。
なお、各液晶表示部240,241,242における演出表示においては、ゲームの進行に合わせたリールの図柄表示、キャラクター表示、バトル表示等のような多彩な画像表示が可能である。この場合の画像表示は、静止画、動画、実写映像等とすることができ、さらにはこれらの画像の組み合わせでの表示も可能となり、あらゆる内容の画像表示を行うことができることから、ゲームの進行に合わせた多彩な演出表示が可能となる。
また、これらの液晶表示部240,241,242は、サブ制御基板260によりそれぞれが独立して画像表示を行うように制御されるため、ゲームの進行に合わせてたとえば液晶表示部240のみによる画像表示を行わせたり、液晶表示部240及び液晶表示部241のみによる画像表示を行わせたり、といったような液晶表示部240,241,242の画像表示の組み合わせによる演出表示も可能となる。
図4〜図6は、上述した第2演出表示装置200の詳細を説明するための図である。ここで、図4は図3の回胴式遊技装置をA−A線に沿って示す断面図、図5は図4の第2演出表示装置200を拡大して示す平面図、図6は図4の第2演出表示装置200を示す分解斜視図である。
まず、図5及び図6に示すように、第2演出表示装置200の取付枠体220両側には、上述した透明なパネル部材210の周囲を係止する係止片220aが設けられている。また、図6に示すように、取付枠体220の周囲には、前扉3側に図示しないねじによって取り付けられ複数の取付部224が設けられている。また、その取付枠体220の背面側の周囲の4個所には、ケース体250のねじ穴251aを有する取付部251を図示しないねじによって取り付ける取付部225が設けられている。
また、取付枠体220の背面側には、山形形状に突出させた突出枠226が設けられている。すなわち、この突出枠226には、図4〜図6に示すように、各液晶表示部240,241,242が当接することになるが、中央の液晶表示部241が当接する当接部位226bが遊技者から見て平行とされているのに対し、左右(図4及び図5では上下)の液晶表示部240,242が当接する当接部位226a,226cは当接部位226bに向けて傾けられている。
また、この突出枠226には、それぞれの当接部位226a,226b,226cに対応させて上述の分離窓221a,221b,221cが設けられている。これらの分離窓221a,221b,221cの大きさは、ケース体250に収容されているそれぞれの液晶表示部240,241,242の表示面に合わせられており、これらの分離窓221a,221b,221cから各液晶表示部240,241,242の表示状態を確認することができるようになっている。
また、中央の分離窓221bの下方には、図6に示すように、上述したパトランプ230の形状に合わせて切り欠かれたパトランプ取付部226dが設けられており、このパトランプ取付部226dのねじ穴226eにパトランプ230が図示しないねじによって取り付けられるようになっている。
また、取付枠体220の下方の取付部223の背面側に形成されているねじ穴223dには、上述の基板ケース271の収容された中央表示制御基板270が取り付けられている。ここで、中央表示制御基板270には、その両端部と中央部に形成された3個のねじ挿通穴272を有している。また、基板ケース271には、そのねじ挿通穴272に対応させて3個のねじ挿通穴273が形成されている。
そして、後述の図12に示すねじ274が基板ケース271のねじ挿通穴272と中央表示制御基板270のねじ挿通穴273とに挿通されて取付枠体220のねじ穴223dに螺着されることにより、基板ケース271の収容された中央表示制御基板270が取付枠体220の下方の取付部223の背面側に取り付けられるようになっている。なお、この基板ケース271の収容された中央表示制御基板270は、後述のように、取付枠体220のパトランプ取付部226dからパトランプ230を取り外さない限り、取り外しができないようになっている。
ケース体250には、金属製のケース240a,241a,242aに収容された3個の液晶表示部240,241,242が収容されている。ここで、中央の液晶表示部241を挟むように設けられている両側の液晶表示部240,242にあっては、それぞれ2個の傾き調整治具243を介してケース体250内部に取り付けられている。中央の液晶表示部241にあっては、ケース体250内部に立設されている図示しないリブを介してケース体250内部に取り付けられている。なお、傾き調整治具243の詳細については後述する。
また、金属製のケース240a,241a,242aの背面側には、図6に示すように、液晶表示部240,241,242の表示駆動を行う回路基板244a,244b,244cに設けられている表示手段側コネクタとしての接続コネクタ255a,255b,255cが露出させて設けられている。これらの接続コネクタ255a,255b,255cには、サブ制御基板260に設けられている後述の接続コネクタ263a,263b,263cがハーネス285を介して接続されるようになっている。
また、ケース体250の背面側は、取付枠体220の背面側の突出枠226と同形状の山形形状に突出している。すなわち、中央の液晶表示部241が取り付けられる取付部位250bが突出枠226の当接部位226bと同様に平行とされているのに対し、左右の液晶表示部240,242が取り付けられる取付部位250a,250cは突出枠226の当接部位226a,226cと同様に、取付部位250bに向けて傾けられている。
また、ケース体250の背面側には、図6に示すように、ねじ穴252aを有する複数の位置決めリブ252が設けられており、これらの位置決めリブ252に基板ケース261の挿入穴262aを有する取付部262が位置決めされるとともに、取付部262の挿入穴262a及び位置決めリブ252のねじ穴252aに後述の図11に示すねじ265が螺着されることで、ケース体250の背面側に基板ケース261が取り付けられるようになっている。
また、ケース体250の背面側には、ねじ穴を有する複数の取付部253が設けられている。これらの取付部253には、ねじ穴281に挿入される図示しないねじにより、透明な硬質プラスチックよりなるカバー体としてのハーネス収容ケース280が取り付けられるようになっている。
また、ケース体250には、上述の液晶表示部240,241,242の表示駆動を行う回路基板244a,244b,244c側の接続コネクタ255a,255b,255cを露出させる開口部256がそれぞれの接続コネクタ255a,255b,255cに対応させて形成されている。
ここで、基板ケース261には、凹部264a,264b,264cが設けられている。これらの凹部264a,264b,264cにより、サブ制御基板260に設けられている基板側コネクタとしての接続コネクタ263a,263b,263c,263dが露出されている。なお、接続コネクタ263a,263b,263cは、ハーネス285を介して上述の液晶表示部240,241,242の表示駆動を行うとともに、上述したケース体250の開口部256から露出している回路基板244a,244b,244c側の接続コネクタ255a,255b,255cに接続されるようになっている。接続コネクタ263dは、図示しないコードを介して図示しない主制御基板等に接続されるようになっている。
また、ハーネス収容ケース280には、図5及び図6に示すように、分離収容部282a,282b,283が設けられている。ここで、分離収容部282aはサブ制御基板260側の接続コネクタ263aに対応し、分離収容部282bはサブ制御基板260側の接続コネクタ263bに対応し、分離収容部283は、サブ制御基板260側の接続コネクタ263cに対応している。
また、接続コネクタ263aは液晶表示部240の回路基板244aの接続コネクタ255aに対応し、接続コネクタ263bは液晶表示部241の回路基板244bの接続コネクタ255bに対応し、接続コネクタ263cは液晶表示部242の回路基板244cの接続コネクタ255cに対応ししている。
また、サブ制御基板260側の接続コネクタ263a〜263cと、回路基板244a〜244c側の接続コネクタ255a〜255cとを接続するハーネス285は、一端に接続コネクタ263a〜263cに接続されるコネクタ285aを有し、他端に接続コネクタ255a〜255cに接続されるコネクタ285bを有している。
ここで、サブ制御基板260側の接続コネクタ263aと回路基板244a側の接続コネクタ255aとを接続する場合、ハーネス285のコネクタ285aを接続コネクタ263aに接続し、そのコネクタ285bを接続コネクタ255aに接続することになるが、その際、ハーネス285がハーネス収容ケース280の分離収容部282aに収容されるようにすることで、配線間違いを容易に確認することができる。
同様に、サブ制御基板260側の接続コネクタ263bと回路基板244b側の接続コネクタ255bとを接続する場合、ハーネス285のコネクタ285aを接続コネクタ263bに接続し、そのコネクタ285bを接続コネクタ255bに接続する際、ハーネス285がハーネス収容ケース280の分離収容部282bに収容されるようにすることで、配線間違いを容易に確認することができる。
同様に、サブ制御基板260側の接続コネクタ263cと回路基板244c側の接続コネクタ255cとを接続する場合、ハーネス285のコネクタ285aを接続コネクタ263cに接続し、そのコネクタ285bを接続コネクタ255cに接続する際、ハーネス285がハーネス収容ケース280の分離収容部283に収容されるようにすることで、配線間違いを容易に確認することができる。
また、サブ制御基板260側の接続コネクタ263a〜263cと、回路基板244a〜244c側の接続コネクタ255a〜255cとを接続するそれぞれのハーネス285は、ハーネス収容ケース280の分離収容部282a,282b,283に収容される。そのため、たとえばホールスタッフ等が図示しない主制御基板上の各電子素子等の状態の確認を含むメンテナンス作業や出玉管理作業等を行うために前扉3を開けた際、誤ってハーネス285に触れてしまうことが無くなり、ハーネス285による接続が不完全になったり、ハーネス285自体を損傷させたりしてしまうことも無くなる。
また、ハーネス収容ケース280には、基板ケース261の上部に設けられている取付部262の形状に合わせた凹部284が設けられている。この凹部284により、ケース体250に対する基板ケース261の取付方向の確認が容易に行えるようになっている。
図7及び図8は、上述した第2演出表示装置200の各液晶表示部240,241,242の詳細を説明するための図である。ここで、図7は図4の第2演出表示装置200の各液晶表示部240,241,242の取り付けを説明するための図、図8は図7の傾き調整治具を説明するための図である。
これらの図に示すように、上述の金属製のケース240a,241a,242aに収容された3個の液晶表示部240,241,242がケース体250に取り付けられることになるが、中央の液晶表示部241を挟むように設けられている両側の液晶表示部240,242にあっては、上述したように、それぞれ2個の傾き調整治具243を介してケース体250内部に取り付けられる。なお、中央の液晶表示部241にあっては、上述したように、ケース体250内部に立設されている図示しないリブを介してケース体250内部に取り付けられる。
ここで、傾き調整治具243は、金属製のケース240a,242aの背面側の上下に配置されるようになっている。また、それぞれの傾き調整治具243は、上述した突出枠226の当接部位226a,226cと同様に、取付部位250bに向けて傾けられている取付部位250a,250cの傾斜面に沿って水平となるように、ケース体250内部に取り付けられるようになっている。
すなわち、このような傾き調整治具243は、板状の基体243aと、この基体243aの両端に突設された連通穴を有する突設リブ243bと、これらの突設リブ243bの先端に突設されたねじ穴を有するリブ243cとを備えて構成されている。また、基体243aのほぼ中央には、ねじ穴243dが形成されている。そして、これらの傾き調整治具243は、ケース体250の内面である、上述した液晶表示部240,242が取り付けられる取付部位250a,250cの上下にそれぞれ2個ずつ設けられている係合片254に係合され、さらにケース体250の背面側から挿通されるねじ240dにより基体243aのねじ穴243dが螺着されることで、それぞれの取付部位250a,250cに固定される。
また、傾き調整治具243の各リブ243cに、中央の液晶表示部241を挟むように設けられている両側の液晶表示部240,242を収容する金属製のケース240a,242aの周囲に形成されたねじ穴240bを位置合わせし、液晶表示部240,242の表面側から各ねじ穴240bにねじ240cを挿通し、各リブ243cのねじ穴に螺着することで金属製のケース240a,242aに収容されている各液晶表示部240,242がケース体250の内面である、取付部位250a,250cにそれぞれ取り付けられる。
ここで、中央の液晶表示部241にあっては、上述したように、ケース体250の内面である、液晶表示部241が取り付けられる取付部位250bに突設されている図示しないねじ穴を有するリブにねじ240cを介して固定される。また、中央の液晶表示部241を収容する金属製のケース241aにあっても、金属製のケース240a,242aと同様に、周囲にねじ穴240bが形成されており、そのねじ穴240bを図示しないリブのねじ穴に位置合わせし、中央の液晶表示部241の表面側から各ねじ穴240bにねじ240cを挿通し、図示しないリブのねじ穴に螺着することで金属製のケース241aに収容されている液晶表示部241がケース体250の内面である、上述した取付部位250bに取り付けられる。
この場合、その取付部位250bは、遊技者から見て平行とされているため、中央の液晶表示部241にあっては、遊技者から見て平行となるようにケース体250内部に取り付けられることになる。これに対し、中央の液晶表示部241を挟むように設けられている両側の液晶表示部240,242が取り付けられる取付部位250a,250cは取付部位250bに向けて傾けられている。また、取付部位250a,250cには、上述の傾き調整治具243を介して液晶表示部240,242が傾けられて取り付けられることになる。
すなわち、図8(a)の二点鎖線で示すように、傾き調整治具243がケース体250内部の取付部位250a,250cの傾きに沿ってケース体250内部に取り付けられることで、図8(b)の二点鎖線で示すように、各液晶表示部240,242はその傾き調整治具243の傾きに合わせて取り付けられることになる。これにより、中央の液晶表示部241を挟むように設けられている両側の液晶表示部240,242は、遊技者から見て傾くように取り付けられることになる。
このような構成の第2演出表示装置200は、取付枠体220の下方の取付部223の背面側に、基板ケース271の収容された中央表示制御基板270を取り付けた後、取付枠体220の中央の分離窓221bの下方に設けられているパトランプ取付部226dにパトランプ230を取り付ける。このとき、基板ケース271の収容された中央表示制御基板270は、後述のように、取付枠体220のパトランプ取付部226dからパトランプ230を取り外さない限り、取り外しができなくなる。
また、取付枠体220の突出枠226に、液晶表示部240,241,242を収容したケース体250を取り付ける。このとき、突出枠226の各分離窓221a,221b,221cに、それぞれの液晶表示部240,241,242の表示面が位置合わせされ、これらの分離窓221a,221b,221cから各液晶表示部240,241,242の表示状態を確認することができる。
また、ケース体250の背面側に、サブ制御基板260を収容した基板ケース261を取り付けた後、サブ制御基板260に設けられている接続コネクタ263a,263b,263c,263dと、ケース体250の開口部256から露出している回路基板244a,244b,244c側の接続コネクタ255a,255b,255cとを、コネクタ285a,285bを有するハーネス285によって接続する。その後、ケース体250の背面側に、ハーネス収容ケース280を取り付ける。
このとき、ハーネス収容ケース280の分離収容部282a,282b,283に、それぞれのハーネス285が収容されるようになっており、これらの分離収容部282a,282b,283によるハーネス285の分離状態を確認することで、接続コネクタ263a,263b,263c,263dと、回路基板244a,244b,244c側の接続コネクタ255a,255b,255cとの接続状況の確認を行えるため、配線間違いを容易に確認することができる。
また、サブ制御基板260と各液晶表示部240,241,242との間に引き回されるそれぞれのハーネス285は、ハーネス収容ケース280に収容されているため、たとえばホールスタッフ等が図示しない主制御基板上の各電子素子等の状態の確認を含むメンテナンス作業や出玉管理作業等を行うために前扉3を開けた際、誤ってハーネス285に触れてしまうことが無くなり、ハーネス285による接続が不完全になったり、ハーネス285自体を損傷させたりしてしまうことも無くなる。以上のような組立手順によって第2演出表示装置200が組み立てられる。
図9〜図12は、上述したパトランプ230の詳細を説明するための図である。ここで、図9は図1のパトランプ230を示す分解斜視図、図10は図9のパトランプ230の要部を説明するための分解斜視図、図11は図9のパトランプ230の取付状態を説明するための断面図、図12は図11のパトランプ230の要部を説明するための断面図である。
まず、図9及び図10に示すように、パトランプ230は、上述したように、弧状の反射鏡231と光源体232とを有している。ここで、反射鏡231は、全体が金属膜で覆われた硬質プラスチックより形成されている。また、反射鏡231の基体231aには、この基体231aの両側と奥側とを囲むように側壁部231b,231c,231dが立設されている。これらの側壁部231b,231c,231dの内側は弧状に形成されているとともに、凹凸加工が施されている。
このように、側壁部231b,231c,231dの内側に凹凸加工が施されることで、光源体232からの光が乱反射し、反射鏡231の内側の全体が光り輝くことになり、ゲーム進行に合わせた光による演出効果が高められるようになっている。
また、基体231aの下部に設けられている凹部231eの奧部には、図示しないねじ挿通穴が設けられている。また、側壁部231b,231dの上部には凹部231fが設けられ、この凹部231fの奧部にねじ挿通穴231gが設けられている。
そして、基体231aの凹部231eの奧部の図示しないねじ挿通穴と、側壁部231b,231dのねじ挿通穴231gとは、図6に示した取付枠体220のパトランプ取付部226dのねじ穴226eに位置決めされるとともに、図示しないねじによって螺着されるようになっている。なお、図中符号231hは図6に示した取付枠体220のパトランプ取付部226dに設けられている図示しない位置決めリブに係合される係合穴を示している。また、基体231aの中央部分には、光源体232の後述の透明なレンズカバー238を挿通させる挿通穴231iが形成されている。
光源体232は、硬質プラスチックよりなるベース体233を有している。このベース体233の下方には駆動モータ234が配設され、ベース体233の上方には下部回路基板235、回転鏡236、上部回路基板237、透明なレンズカバー238、カバー体239が配設されるようになっている。
ここで、駆動モータ234には、駆動軸234aと、ねじ挿通穴234bを有する取付片234cとが設けられている。ベース体233の下面側には、駆動モータ234の取付片234cのねじ挿通穴234bに挿通される図示しないねじが螺着される図示しないねじ穴が設けられており、ねじ挿通穴234bに図示しないねじを挿通して同じく図示しないねじ穴に螺着することで、駆動モータ234がベース体233の下面側に取り付けられるようになっている。
また、ベース体233には、駆動モータ234の駆動軸234aを挿通させる挿通穴233aと、下部回路基板235を収容する収容部233bと、図示しないねじ挿通穴を有し反射鏡231の下面側に取り付けられる取付部233cと、透明なレンズカバー238の後述の取付片238bを収容しその取付片238bのねじ穴238aをねじによって螺着する取付部233dとが設けられている。
下部回路基板235には、駆動モータ234の駆動軸234a及び回転鏡236の後述の軸結合部236aを挿通させる挿通穴235aと、発光体であるたとえば3個のLED(Light Emitting Diode)235bとが設けられている。ここで、それぞれのLED235bは発光色が異なるものである(たとえば、赤、緑、青)。
また、これらのLED235bは、ゲームの進行に応じた演出の際に点灯又は点滅表示するものである。ここで、LED235bの点灯又は点滅表示においては、ゲームの進行の内容に応じて1個のみの点灯又は点滅、又はいずれか2個による点灯又は点滅、又は3個による点灯又は点滅、又はいずれかの組み合わせとすることができる。
また、3個のLED235bを同時に点灯又は点滅させた場合は、ほぼ白色の発光色が得られる。また、3個のLED235bを同時に点灯又は点滅させる場合は、いずれかのLED235bの駆動電圧を変えることで、たとえば橙、黄、、藍、紫等の多彩な発光色が得られる。よって、ゲームの進行の内容に応じてこれらのLED235bの駆動を制御することで、演出表示における多彩な光演出が可能となる。
回転鏡236には、駆動モータ234の駆動軸234aに結合される軸結合部236aと、この軸結合部236aに一体に形成され円形鏡部236bをねじ236cによって取り付ける取付部236dとが設けられている。ここで、回転鏡236は、全体が金属膜で覆われた硬質プラスチックより形成されている。
また、回転鏡236は、回転軸である駆動モータ234の駆動軸234aに対して傾けられるように取り付けられている。このように、回転鏡236が傾けられることで、回転鏡236の回転に伴い円形鏡部236bの表面と裏面とでのLED235bからの反射と、後述のLED237bからの光との反射を切り替えることができる。すなわち、円形鏡部236bの表面が遊技者に向けられた位置ではLED235bからの光が反射されることになり、円形鏡部236bの裏面が遊技者に向けられた位置ではLED237bからの光が反射されることになる。
また、回転鏡236の円形鏡部236bは、表面と裏面とが凹形とされた、いわゆる凹面鏡形状とされている。また、円形鏡部236bの表面と裏面とには、凹凸加工が施されており、下部回路基板235のLED235bからの光と、上部回路基板237の後述のLED237bからの光とを回転しつつ乱反射させるようになっている。
このような乱反射により、回転鏡236の円形鏡部236bの全体が光り輝くことになる。また、回転鏡236の円形鏡部236bによって回転しつつ乱反射された光は、上述した反射鏡231の内側でさらに乱反射されるため、反射鏡231の内側の全体が光り輝くことになり、反射鏡231の内側全体での光の演出と回転鏡236の円形鏡部236b全体での光の演出とが行われ、これらの相乗効果でゲーム進行に合わせた光による演出効果が高められるようになっている。
上部回路基板237は、ねじ係合部237aを介し、カバー体239の内側に取り付けられるようになっている。また、上部回路基板237には、発光体であるたとえば3個のLED(Light Emitting Diode)237bが設けられている。これらのLED237bは、上記同様に、発光色が異なるものである(たとえば、赤、緑、青)。また、上部回路基板237には、上述した下部回路基板235側と接続される図示しないハーネスのコネクタが接続されるコネクタ部237cが設けられている。
ここで、LED237bは、上記同様に、ゲームの進行に応じた演出の際に点灯又は点滅表示するものである。また、これらのLED237bの点灯又は点滅表示においては、上記同様に、ゲームの進行の内容に応じて1個のみの点灯又は点滅、又はいずれか2個による点灯又は点滅、又は3個による点灯又は点滅、又はいずれかの組み合わせとすることができる。
また、3個のLED237bを同時に点灯又は点滅させた場合は、上記同様に、ほぼ白色の発光色が得られる。また、3個のLED237bを同時に点灯又は点滅させる場合は、上記同様に、いずれかのLED237bの駆動電圧を変えることで、たとえば橙、黄、藍、紫等の多彩な発光色が得られる。よって、ゲームの進行の内容に応じて上記同様に、これらのLED237の駆動を制御することで、演出表示における多彩な光演出が可能となる。
また、ゲームの進行の内容に応じてLED237bと上述のLED235bとを同時に点灯又は点滅させることも可能であるし、いずれか一方のLED237b又はLED235bのいずれか一方を点灯又は点滅させることも可能である。このように、LED237bと上述のLED235bとの点灯又は点滅を組み合わせることで、さらに多彩な光演出を行うことができる。
透明なレンズカバー238は、全体が透明な硬質プラスチックよりなり、円筒形に形成されるとともに、内側に凹凸加工が施されている。このような凹凸加工により、回転鏡236の円形鏡部236bによって反射された光が乱反射されるため、透明なレンズカバー238の全体が光り輝くことになる。また、透明なレンズカバー238の下方には、ベース体233の取付部233dに取り付けられるねじ穴238aを有する取付片238bが設けられている。
透明なレンズカバー238の上方には、カバー体239の周囲を係合する係合段部238cと、カバー体239をねじによって取り付けるねじ挿通穴を有する取付片238dと、カバー体239の上部回路基板237のコネクタ部237cを覆う後述の覆い片239aを係合する係合凹部238eとが設けられている。
カバー体239は、内側に上述した上部回路基板237を取り付けるとともに、透明なレンズカバー238の上方に取り付けられるものであって、全体が金属膜で覆われた硬質プラスチックより形成されている。カバー体239の内側には、透明なレンズカバー238の取付片238dのねじ挿通穴に挿通されるねじが螺着される図示しないねじ穴が形成されている。また、カバー体239の後方には、上部回路基板237のコネクタ部237cを覆う覆い片239aが設けられている。
このような構成のパトランプ230は、ベース体233の下方に駆動モータ234を取り付け、ベース体233の上方に下部回路基板235を取り付け、駆動モータ234の駆動軸234aに回転鏡236を取り付ける。また、透明なレンズカバー238の上方に、下部回路基板235に図示しないハーネスで接続された上部回路基板237を装着し、さらにカバー体239を装着してねじ固定することで、透明なレンズカバー238の上方に上部回路基板237及びカバー体239を取り付ける。次に、ベース体233の取付部233dに透明なレンズカバー238の取付片238bを取り付けた後、透明なレンズカバー238を反射鏡231の挿通穴231iに下方から挿通させ、ベース体233の取付部233cを介してベース体233を反射鏡231の下面側に取り付ける。以上のような取付手順によってパトランプ230が組み立てられる。
また、以上のようにして組み立てられたパトランプ230は、図11及び図12に示すように、取付枠体220のパトランプ取付部226dに取り付けられることになる。ここで、取付枠体220の下方の取付部223の背面側には、透明な硬質プラスチックよりなる基板ケース271に収容された中央表示制御基板270がねじ274によって取り付けられており、取付枠体220のパトランプ取付部226dにパトランプ230が取り付けられると、パトランプ230の駆動モータ234が基板ケース271の背面側に位置するようになっている。
なお、基板ケース271に収容された中央表示制御基板270は、図6で説明したように、その中心部と両端部の合計3個所がねじ274によって取付枠体220の下方の取付部223の背面側に取り付けられることになるが、その中心部にパトランプ230の駆動モータ234が位置して、その中心部のねじ274の取り外しが邪魔されるようになっている。このような構成により、中央表示制御基板270は、取付枠体220のパトランプ取付部226dからパトランプ230を取り外さない限り、中心部のねじ274の取り外しができないようになっていることから、基板ケース271に収容された中央表示制御基板270の不正な取り外しや、不正な回路素子等が搭載された基板が収容された基板ケースが正規の基板ケース271と差し替えられてしまうような不正行為を防止することができる。
このように、本実施例では、前扉3の開口窓14に取り付けられる取付枠体220に、遊技の進行に合わせそれぞれが独立して画像表示を行う複数の液晶表示部240,241,242をケース体250を介して取り付け、さらに表示動作を制御する制御基板としてのサブ制御基板260と複数の液晶表示部240,241,242とを個別に接続する信号線としての複数のハーネス285をハーネス収容ケース280に収容するとともに、複数のハーネス285のそれぞれの配線経路をハーネス収容ケース280の分離収容部282a,282b,283によって分離させた。
このように、複数のハーネス285のそれぞれの配線経路をハーネス収容ケース280の分離収容部282a,282b,283によって分離することで、遊技の進行に合わせた演出表示の制約を大幅に緩和して演出効果をさらに高めるために、それぞれが独立して画像表示を行う複数の液晶表示部240,241,242を設けた場合であっても、ハーネス285による、サブ制御基板260とそれぞれの液晶表示部240,241,242との接続をハーネス収容ケース280の分離収容部282a,282b,283による分離によって確認しながら行えるので、その接続を容易かつ確実に行うことができる。
また、サブ制御基板260側の接続コネクタ263a〜263cと、回路基板244a〜244c側の接続コネクタ255a〜255cとを接続するそれぞれのハーネス285は、ハーネス収容ケース280の分離収容部282a,282b,283に収容されて保護される。そのため、たとえばホールスタッフ等が図示しない主制御基板上の各電子素子等の状態の確認を含むメンテナンス作業や出玉管理作業等を行うために前扉3を開けた際、誤ってハーネス285に触れてしまうことが無くなり、ハーネス285による接続が不完全になったり、ハーネス285自体を損傷させたりしてしまうことも無くなる。
また、本実施例では、基板ケース261に収容されたサブ制御基板260を、液晶表示部240,241,242を組み込んでいるケース体250の背面側に取り付けるようにしているので、サブ制御基板260と液晶表示部240,241,242との間隔が短くされることから、複数のハーネス285の配線長を短くすることができる。
また、本実施例では、ハーネス収容ケース280の分離収容部282a,282b,283を、サブ制御基板260側の接続コネクタ263a〜263cと、回路基板244a〜244c側の接続コネクタ255a〜255cとの間でのハーネス285による配線経路に対応させて設けているので、いずれかのハーネス285がいずれかの分離収容部282a,282b,283により分離収容されないとき、ハーネス285によるサブ制御基板260側の接続コネクタ263a〜263cと、回路基板244a〜244c側の接続コネクタ255a〜255cとの接続関係を確認しなくても、配線間違いであることを容易に確認することができる。
また、本実施例では、ハーネス収容ケース280を透明な硬質プラスチックより形成しているので、ハーネス収容ケース280の外部からのハーネス285による接続状況の確認を容易に行うことができる。