JP2008220669A - 子守帯 - Google Patents

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澤 い と 滝
Yuichiro Tachibana
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Abstract

【課題】乳幼児が子守帯本体から滑り落ちてしまうことをより確実に防止することができる子守帯を提供する。
【解決手段】子守帯10は、使用者1が乳幼児5を座らせた状態で支持するために用いられる。子守帯10は、環状に形成された子守帯本体20と、子守帯本体に接続された保持部材20と、を備える。保持部材20は、乳幼児5の股を通過し当該乳幼児5を子守帯本体20上に保持する。
【選択図】図2

Description

本発明は、使用者が乳幼児を座らせた状態で支持するために用いられる子守帯に係り、とりわけ、乳幼児が子守帯本体から滑り落ちてしまうことをより確実に防止することができる子守帯に関する。
従来、使用者(保護者等)が乳幼児を支持するために用いられる子守帯が既知である。子守帯は、ベビースリング、ベビーキャリア、抱っこ紐と呼ばれることもある。昨今では、環状に形成されたシート状材料からなる子守帯(例えば、特許文献1)が広く使用されるに至っている。このタイプの子守帯は、使用者の左右のうちの一方の側の肩に掛けられるとともに、使用者の左右のうちの他方の側の脇の下を通過するようにして、使用者に装着される。そして、乳幼児は、使用者と向き合うようにしてシート状材料上に座った状態、あるいは、シート状材料内に寝た状態で収容される。
実開平1−92862号公報
ところで、子守帯のシート状材料上に乳幼児を座らせて支持する場合、乳幼児がシート状材料から落下してしまう虞がある。とりわけ、使用者は、向き合うように座った乳幼児が子守帯から背中側に落ちてしまうことを不安に感じる。このため、保護者は、乳幼児の背中側からシート状材料を引き上げようとする。しかしながら、この動作により、乳幼児の臀部下方のシート状材料も背中側に引き上げられ、結果として、乳幼児が子守帯から前方に滑り落ちてしまいやすくなる。
上述した特許文献1に開示された子守帯においては、乳幼児を支持する部分(特許文献1における対向部)に凹部が形成されている。そして、この凹部に乳幼児を乗せることにより、乳幼児の落下を防止しようとしている。しかしながら、この子守帯上で乳幼児を乗せる位置がずれてしまうと、乳幼児の落下を有効に防止することができない。また、凹部を形成するだけでは、使用者の落下に対する不安を十分に解消することもできない。
本発明はこのような点を考慮してなされたものであり、乳幼児が子守帯本体から滑り落ちてしまうことをより確実に防止することができる子守帯を提供することを目的とする。
本発明による子守帯は、使用者が乳幼児を座らせた状態で支持するために用いられる子守帯であって、環状に形成された子守帯本体と、前記子守帯本体に接続され、乳幼児の股を通過し当該乳幼児を前記子守帯本体上に保持する保持部材と、を備えることを特徴とする。
本発明による子守帯によれば、保持部材によって乳幼児を子守帯本体上に安定して保持することができる。したがって、乳幼児が子守帯本体から滑り落ちてしまうことをより確実に防止することができ、乳幼児をより安全に支持することができる。
本発明による子守帯において、前記保持部材は、前記子守帯本体の幅方向における一方の縁部近傍において、前記子守帯本体に接続されているようにしてもよい。
また、本発明による子守帯において、前記保持部材は、乳幼児の股を通過する基部と、前記基部からそれぞれ延び出る第1延出部および第2延出部と、を有し、前記保持部材は、前記基部と前記第1延出部と前記第2延出部とにおいて、前記子守帯本体に接続されているようにしてもよい。このような子守帯本体において、前記第1延出部および前記第2延出部は伸張可能であるようにしてもよい。また、このような子守帯において、前記子守帯本体は、使用者の肩に掛けられるようになる支持部と、乳幼児が保持されるようになる保持部と、前記支持部および前記保持部を両側から連結する一対の連結部と、を有し、前記基部は前記保持部に接続され、前記第1延出部は、前記基部の前記保持部への接続箇所よりも一方の連結部側において前記子守帯本体に接続され、前記第2延出部は、前記基部の前記保持部への接続箇所よりも他方の連結部側において前記子守帯本体に接続されているようにしてもよい。さらに、このような子守帯において、前記基部、前記第1延出部および前記第2延出部は、それぞれ、前記子守帯本体の幅方向における同じ側の縁部近傍において、前記子守帯本体に接続されているようにしてもよい。さらに、このような子守帯において、使用者に装着された際に保持部材が前記子守帯本体から立ち上がるように、前記保持部材は前記子守帯本体に接続されていてもよい。さらに、このような子守帯において、前記子守帯本体および前記第1延出部の接続箇所と前記子守帯本体および前記第2延出部の接続箇所との間の前記子守帯本体上における長さは、前記子守帯本体および前記第1延出部の接続箇所と前記子守帯本体および前記第2延出部の接続箇所との間の前記保持部材上における長さよりも長いことが好ましい。
さらに、本発明による子守帯において、前記子守帯本体はシート状材料からなり、前記保持部材は使用者と対面する側の前記子守帯本体の面に接続されているようにしてもよい。
さらに、本発明による子守帯において、環状の前記子守帯本体はシート状の無端材料からなるようにしてもよい。
さらに、本発明による子守帯において、前記子守帯本体は、使用者の肩に掛けられるようになる支持部と、乳幼児が保持されるようになる保持部と、前記支持部および前記保持部を両側から連結する一つの連結部と、を有し、前記子守帯本体の幅は、前記支持部から前記連結部を経由して前記保持部に向かうに連れて、連続的に広くなっていくようにしてもよい。
さらに、本発明による子守帯において、環状の前記子守帯本体は、使用者の一方の側の肩に掛けられるとともに、使用者の他方の側の脇の下を通過するようにして、使用者に装着されるようにしてもよい。
さらに、本発明による子守帯において、前記保持部材は前記子守帯本体に縫い付けられて接続されているようにしてもよい。
発明を実施するための形態
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態について説明する。
図1乃至図8は本発明の一実施の形態を説明するための図である。図1に示すように、本実施の形態における子守帯10は、使用者1が乳幼児5を座らせた状態で支持するためのものであり、ベビースリング、ベビーキャリア、抱っこ紐とも呼ばれる。図1乃至6に示すように、子守帯10は、環状の子守帯本体20と、子守帯本体20に接続され、乳幼児5の股を通過して子守帯本体20に乳幼児5を保持するための保持部材40と、子守帯本体20の周方向に沿った長さを調整する調整機構50と、を備えている。以下、子守帯本体20、保持部材40および調整機構50について詳述していく。
まず、子守帯本体20について詳述する。図1および図2によく示されているように、子守帯本体20は、使用者1の肩1aに掛けられるようになる支持部21と、支持部21に対向して配置され乳幼児5が保持されるようになる保持部22と、支持部21および保持部22をそれぞれ両側から連結する一対の連結部23a,23bと、を有している。図1に示すように、環状の子守帯本体20は、使用者1の一方の肩1a(図1に示す例においては、右側の肩)に掛けられるとともに、使用者1の他方の脇の下(図1に示す例においては、左側の脇の下)を通過するようにして、すなわち、いわゆるたすきがけにして、使用者1に装着される。子守帯本体20が使用者1に装着された際、保持部22は使用者1の腹部に対面する位置に配置され、また、保持部22に保持された乳幼児5は使用者1と対面するようになる。このような子守帯本体20には、使用時に周方向に沿った引っ張り力が負荷されるようになる。
環状の子守帯本体20は無端のシート状材料30からなっている。すなわち、支持部21、保持部22および連結部23a,23bは、連続したシート状材料30からなっている。そして、図2および図4に示すように、子守帯本体20の幅(幅方向長さ)は、支持部21から連結部23a,23bを経由して保持部22に向かうに連れて、連続的に広くなっている。このような子守帯本体20には、子守帯本体20を環状に形成するための金具等が設けられていない。したがって、子守帯10の使用中に、金具等が使用者や乳幼児に食い込んでしまうことを防止することができる。また、不使用時には、コンパクトな大きさに折り畳むことができ、収納性に優れている。
図7に示されているように、子守帯本体20の各部21,22,23a,23bをなすシート状材料30は、子守帯本体20が使用者1に装着された際に内側面を形成する内側布31と、内側布31に対向して配置され、子守帯本体20が使用者1に装着された際に外側面を形成する外側布32と、内側布31と外側布32との間に配置され伸縮性を有する緩衝材33と、を含んでいる。内側布31および外側布32は、同一の織物からなっている。
緩衝材33は、例えば5mmの厚さを有するウレタン材から形成され得る。緩衝材33は、使用者1や乳幼児5に加えられる力を分散し、使用者1および乳幼児5への負担を軽減する機能を有している。図7に示すように、緩衝材33は、適宜、内側布31および外側布32に縫い付けられている。したがって、内側布31および外側布32の間で緩衝材33がずれてしまわないようになっている。
図8に示すように、織物からなる布31,32は、第1の方向に延びる複数のたて糸と、第2の方向に延びる複数のよこ糸と、を含んでいる。そして、たて糸とよこ糸とが互いに組み合わされて布31,32が形成されている。好ましくは、また、多くの場合、図8(a)に示すように、たて糸の延びる第1方向とよこ糸の延びる第2方向とは直交している。このような布31,32が第1方向に沿って引っ張り力を受けた場合、たて糸が伸張性を有していなければ、布31,32は第1方向に沿って伸びることはない。同様に、布31,32が第2方向に沿って引っ張り力を受けた場合、よこ糸が伸張性を有していなければ、布31,32は第2方向に沿って伸びることはない。その一方で、図8(b)に示すように、布31,32が第1方向および第2方向のいずれにも平行でない方向に沿って引っ張り力を受けた場合、たて糸およびよこ糸が伸張性を有していなくとも、引っ張り方向に沿って伸びるようになる。このときの伸び率((L2−L1)/L1)は、引っ張り方向が第1方向となす角度および引っ張り方向が第2方向となす角度が大きいほど、大きくなる。したがって、図8に示す例のように第1方向と第2方向とが直交し、かつ、たて糸とよこ糸が伸張性を有さないまたは伸張性の低い同一の糸からなる布31,32において、第1方向および第2方向が引っ張り方向に対してそれぞれ45°傾斜している場合には、布31,32は引っ張り方向に沿って大きく延びる。その一方で、図8に示す例のように第1方向と第2方向とが直交し、かつ、たて糸とよこ糸が伸張性を有さないまたは伸張性の低い同一の糸からなる布31,32において、第1方向または第2方向が引っ張り方向と略平行である場合には、布31,32は引っ張り方向に沿ってほとんど伸びない。
本実施の形態において、幅方向の一側に位置する支持部21の一側領域21aに配置された布31a,32aにおける糸の延びる方向は、幅方向の他側に位置する支持部21の他側領域21bに配置された布31b,32bにおける糸の延びる方向と、異なっている。言い換えると、図7に示すように、支持部21の一側領域21aに配置された布31a,32aにおける糸が周方向となす角度は、他側領域21bに配置された布31b,32bにおける糸が周方向となす角度と、異なっている。ここで、本実施の形態における幅方向の一側とは、子守帯本体20が使用者1に装着され支持部21が肩に掛けられた場合に、幅方向において首に近い側である。つまり、本実施の形態においては、使用者1の首1bに当接する支持部21の一側領域21aにおける伸縮性を調整して、子守帯10を支持する際の使用者の負担、さらに具体的には、子守帯10を支持する際における使用者1の首1bへの支持部21の食い込みを軽減しようとしている。
なお、本実施の形態における、支持部21の他側領域21bとは、支持部21の一側領域21a以外の領域である。そして、一側領域21aと他側領域21bとでは、布31,32における糸の配列方向が異なるだけであり、一側領域21aに配置された布31a,32aおよび他側領域21bに配置された布31b,32bは、同一の織物からなっている。また、一側領域21aに配置された緩衝材33および他側領域21bに配置された緩衝材33は、同一材料からなっており、さらに、一体物からなっていてもよい。
図7を参照して一側領域21aと他側領域21bとの違いをさらに具体的に説明する。図7に示すように、一側領域21aに配置された布31a,32aにおいてたて糸35aが子守帯本体20の周方向となす角度およびよこ糸35bが子守帯本体20の周方向となす角度のうちの小さい方の角度αは、他側領域21bに配置された布31b,32bにおいてたて糸35aが子守帯本体20の周方向となす角度およびよこ糸35bが子守帯本体20の周方向となす角度のうちの小さい方の角度よりも、大きくなっている。したがって、支持部21の一側領域21aにおける周方向に沿った伸縮性は、支持部21の他側領域21bにおける周方向に沿った伸縮性よりも大きくなる。
使用者1への負担を軽減させるには、一側領域21aにおいて支持部21が、使用者1の肩1aから立ち上がった首1bの形状に沿って変形することが有効である。支持部21の一側領域21aが首1bの形状に沿って他側領域21bから立ち上がるように変形した場合、支持部21が首1bへ食い込んでしまうことを防止して、支持部21の首1bへの当たりを和らげることが可能となる。つまり、支持部21が使用者1に有効に面接触して、乳幼児5を支持するために必要となる力が接触面内に分散して使用者1に加えられるようになる。そして、支持部21が、一側領域21aにおいて、周方向に沿って大きな伸縮性を有する場合、支持部21の一側領域21aが首1bの形状に沿って他側領域21bから立ち上がるように変形することができる。また、一側領域21aにおいて支持部21が有効な伸縮性を有するようにするには、一側領域21aに配置された布31a,32aにおいて、たて糸35aおよびよこ糸35bが子守帯本体20の周方向に対して30°以上60°以下の角度で傾斜しているようにすることが好ましい。
本実施の形態においては、図8に示すように、一側領域21aに配置された内側布31aおよび一側領域21aに配置された外側布32aは、支持部21の幅方向における一側の縁部で折り返された一枚の織物からなっている。すなわち、上述の角度条件を、支持部21の内側面および外側面において、同一の材料(織物)を用いて同時に満たすことができるようになっている。
一方、支持部21が、他側領域21bにおいても、引っ張り力を受ける周方向に沿って大きな伸縮性を有していると、乳幼児5を安定して支持することができなくなる可能性がある。このような観点から、他側領域21bにおける支持部21の伸縮性を小さくするため、他側領域21bに配置された布31b,32bにおいて、たて糸35aが子守帯本体20の周方向となす角度およびよこ糸35bが子守帯本体20の周方向となす角度のうちの小さい方の角度を、0°以上15°以下とすることが好ましい。図7に示す例においては、他側領域21bにおいて支持部21が伸縮性を有さないようにするため、よこ糸35bが子守帯本体20の周方向となす角度を略0°としている。
また、子守帯10の使用時には、子守帯本体20の支持部21以外の部分22,23a,23bにおいても、周方向に引っ張り力が負荷される。そして、子守帯本体20の保持部22および連結部23a,23bが、引っ張り力を受ける周方向に沿って大きな伸縮性を有していると、乳幼児5を安定して支持することができなくなる可能性がある。このような観点から、保持部22および連結部23a,23bに配置された布31,32においても、たて糸35aが子守帯本体20の周方向となす角度およびよこ糸35bが子守帯本体20の周方向となす角度のうちの小さい方の角度が、0°以上15°以下となっていることが好ましい。
ところで、布31,32に含まれた糸35a,35bと周方向とがなす角度を特定する場合、周方向を特定しなければならない。この場合、周方向を、布31,32が配置された幅方向に沿った位置に基づいて逐一決定するのではなく(例えば、図4における点線)、子守帯本体20の幅方向中心線(図4における一点鎖線)に沿った方向として、幅方向に沿った位置によらず画一的に扱ってもよい。
図4および図5に示すように、支持部21の一側領域21aの幅は、周方向における両側の端部領域において、当該両側の端部に接近するにつれて次第に狭くなっていくようになっている。さらに具体的には、支持部21の一側領域21aと支持部21の一側領域21aに隣接する領域との境界は弧状、詳細には円弧状となっている。そして、このような一側領域21aの輪郭は、支持部21の一側領域21aが他側領域21bから立ち上がって、使用者1の首1bにフィットすることを促進する。したがって、支持部21は使用者の体に正確にフィットして、使用者への負担を軽減することができる。
また、図4、図5および図8に示すように、緩衝材33は、一側領域21aの幅方向における他側の縁部または縁部の近傍において、当該縁部に沿うようにして、内側布31および外側布32の両方に縫い付けられている。したがって、一側領域21aにおける内側布31および外側布32の局所的な伸縮に追従して緩衝材33も伸縮するようになる。つまり、緩衝材33が、内側布31および外側布32内においてずれて有効な緩衝作用を発揮しなくなることを防止することができる。また、一側領域21aの縁部に沿った縫い目上で、一側領域21aが支持部21の他の領域に対して揺動しやすくなる。したがって、使用者1の体に支持部21をさらに効果的に適合させて面接触させることができる。
以上のような子守帯本体20を含む子守帯10によれば、使用者1の肩1aに当接する支持部21に含まれる布31,32は、一側領域21aおよび他側領域21bにおいて異なる伸縮性を有するようになる。したがって、使用者1の肩1aに支持部21を効果的に適合させて面接触させることを可能とすることができる。このため、乳幼児5を支持するために使用者へ加えられる力を、効果的に分散させることができる。すなわち、使用者1へ加えられる荷重を分散させて使用者1への負担を軽減させることができる。
次に、子守帯本体20に接続された保持部材40について詳述する。図2に示すように、保持部材40は、子守帯本体20の幅方向の他側の縁部近傍において、子守帯本体20に接続されている。ここで幅方向の他側とは、上述した幅方向の一側とは逆の側であって、子守帯本体20が使用者1に装着され場合に、幅方向において下側となる側である。そして、本実施の形態において、保持部材40は、主として、子守帯本体20に保持された乳幼児5が前方に滑り落ちることを防止するために設けられている。
図2、図5および図6に示すように、保持部材40は、乳幼児5の股を通過する基部41と、基部41からそれぞれ延び出る第1延出部42aおよび第2延出部42bと、を有している。第1延出部42aおよび第2延出部42bは基部41の一方の端部に接続されている。したがって、保持部材40はT字状の形状を有しており、T字の三つの端部において子守帯本体20に連結されている。したがって、子守帯本体20と保持部材40とによって二つの開口45a,45bが形成される。乳幼児5は、この開口45a,45bに両足をそれぞれ挿入して、子守帯本体20の保持部22上に座った状態で支持される。このため、子守帯10に支持された乳幼児5が子守帯本体20から滑り落ちてしまうことをより確実に防止することができる。また、乳幼児5は子守帯本体20上の同一位置に保持されるようになるので、子守帯10によって乳幼児5をより安定して支持することができる。
本実施の形態において、第1延出部42aおよび第2延出部42bは伸張可能に形成されている。このような伸張可能な第1延出部42aおよび第2延出部42bは、例えば以下のようにして、形成され得る。まず、広げられた状態でT字状の形状を有する布を、保持部材40の材料として準備する。そして、布の第1延出部42aおよび第2延出部42bに相当する部分に、伸張状態にある弾性材43a,43b、例えばゴムが接着される。このとき、弾性材43a,43bは、その全長に渡って、第1延出部42aおよび第2延出部42bに相当する部分に接着固定される。この結果、弾性材43a,43bの復元力により布が縮んで、伸張可能な第1延出部42aおよび第2延出部42bが、基部41とともに得られる。第1延出部42aおよび第2延出部42bを伸張可能とすることにより、子守帯本体20と保持部材40とによって形成される二つの開口45a,45bに乳幼児1の両足をそれぞれ挿入しながら、乳幼児5を子守帯本体上に容易に乗せることができるようになる。また、広い月齢範囲の乳幼児に対し、保持部材40付きの子守帯10を適用することができる。
上述したように、T字状の保持部材40はT字の三つの端部において子守帯本体20に連結されている。図5に示すように、保持部材40の基部41は、子守帯本体20の保持部22の周方向における中央領域に縫い付けられている。保持部材40の第1延出部42aは、基部41の保持部22への接続箇所よりも一方の連結部23a側において子守帯本体20に縫い付けられている。保持部材40の第2延出部42bは、基部41の保持部22への接続箇所よりも他方の連結部23b側において子守帯本体20に縫い付けられている。さらに具体的には、基部41は、保持部22の周方向中心を通る幅方向線La上において保持部22へ接続されている。そして、基部41の保持部22への接続箇所を通過する子守帯本体20の幅方向線La(図5参照)を中心とした子守帯本体20上の線対称な位置に、第1延出部42aの保持部22への接続箇所と第2延出部42bの保持部22への接続箇所とが配置されている。したがって、二つの開口45a,45bに両足がそれぞれ挿入されるようにして乳幼児5が子守帯10に支持された場合、乳幼児5の背中が子守帯本体20の略幅方向に沿って延びるようにして、乳幼児5を座らせた状態で安定して支持することができる。
なお、図2、図5および図6から理解できるように、基部41、第1延出部42aおよび第2延出部42bは、それぞれ、子守帯本体20の幅方向における同じ側の縁部20b近傍(本例において、下側縁部20b近傍)において子守帯本体20に接続されている。また、保持部材40は、シート状材料30からなる子守帯本体20の内側面、言い換えると使用者1と対面する側の子守帯本体20の面に接続されている。したがって、子守帯10の使用中に保持部材40が外方に露出しないようにすることができる。これにより、保持部材40が子守帯10の意匠性を害すことを防止することができる。
ここで、図6は、子守帯本体20の連結部23a,23b間を広げた状態において、子守帯10を上方から示す斜視図である。図6に示すように、子守帯本体20および第1延出部42aの接続箇所と子守帯本体20および第2延出部42bの接続箇所との間の子守帯本体20上における長さL3は、子守帯本体20および第1延出部42aの接続箇所と子守帯本体20および第2延出部42bの接続箇所との間の保持部材20上における長さL4よりも長くなっている。したがって、子守帯10を装着した使用者1が乳幼児を乗せようとして子守帯本体20の一対の連結部23a,23b間を広げようとすると、T字状の保持部材40が子守帯本体20をなすシート状材料30のシート面から立ち上がるようになる。したがって、乳幼児5を子守帯10に乗せる際に、使用者1が保持部材40の存在に気付く。このため、保持部材40を使用せずに乳幼児5を子守帯本体20に乗せてしまうことを防止することができる。つまり、子守帯10の誤使用を防止して、乳幼児5を安全に支持することができる。
以上のような保持部材40を含む子守帯10によれば、保持部材40が腿回りおよび腹回りにおいて乳幼児5を保持し、乳幼児5を子守帯本体20上に安定して保持することができる。したがって、乳幼児5が子守帯本体20から滑り落ちてしまうことをより確実に防止することができ、乳幼児5をより安全に支持することができる。また、保持部材40が設けられていることによって、使用者1に対し視覚的に安心感を与えることができ、これにより、乳幼児5が落下してしまうのではないかという使用者1の不安を十分に解消することもできる。
次に、子守帯本体20の周方向に沿った長さを調整する調整機構50について詳述する。本実施の形態において、調整機構50は、子守帯本体20の保持部22に取り付けられた第1群の掛け具51と、子守帯本体20の保持部22に取り付けられた第2群の掛け具52と、第1群の掛け具51と第2群の掛け具52との間に掛け渡された紐53と、を有している。
第1群の掛け具51は、紐53を引っ掛ける又は通すことができる複数(例えば三つ以上)の掛け具を含んでいる。第1群に含まれる掛け具51のそれぞれは、子守帯本体20の幅方向において互いに異なる位置に配置されている。図3に示すように、本実施の形態において、第1群に含まれる掛け具51は、周方向に対して傾斜または直交する一つの線Lb上に間隔を空けて配列されている。また、複数の掛け具51は、子守帯本体20の幅方向における中央部から一側の縁部20a近傍までの間にわたって、配置されている。ここで、幅方向における一側とは、上述した幅方向の一側と同じ側であって、子守帯本体20が使用者1に装着され場合に、幅方向において上側となる側である(図2および図3参照)。
第2群の掛け具52は、子守帯本体20上における配置位置が異なるだけで、その他は第1群の掛け具51と同様に構成されている。具体的には、第2群の掛け具52は、紐53を引っ掛ける又は通すことができる複数(例えば三つ以上)の掛け具を含んでいる。第2群に含まれる掛け具52のそれぞれは、子守帯本体20の幅方向において互いに異なる位置に配置されている。本実施の形態において、第2群に含まれる掛け具52は、周方向に対して傾斜または直交する一つの線Lc上に間隔を空けて配列されている。また、複数の掛け具51は、子守帯本体20の幅方向における中央部から一側(上側)の縁部20a近傍までの間にわたって、配置されている。
第1群の掛け具51が配列された線Lbおよび第2群の掛け具52が配列された線Lcは、子守帯本体20上の周方向にずれた位置を通過している。さらに具体的には、本実施の形態においては、図3に示すように、子守帯本体20の保持部22における周方向中心を通る幅方向線La上を中心とした子守帯本体20上の線対称な位置を、第1群の掛け具51が配列された線Lbと第2群の掛け具52が配列された線Lcとが延びている。また、子守帯本体20上における線Lbと子守帯本体20上における線Lcとの周方向に沿った離間間隔は、幅方向に沿って一側の縁部20aに向けて、長くなっていく。
本実施の形態において、掛け具51,52は、リボン状の紐を折り返してその両端を子守帯本体20上に縫い付けることによって形成されている。つまり、掛け具51,52は、貫通孔を有する筒状に形成され、貫通孔に紐53を通すことによって紐53を保持するようになっている。しかしながら、このような掛け具51,52の構成は、単なる例示に過ぎず、種々の既知な掛け具を適宜用いることができる。
一方、紐53は、第1群に含まれる掛け具51および第2群に含まれる掛け具52へ交互に掛け渡されながら、幅方向に沿い一方の側の縁部20aに向けて延びている。すなわち、紐53は、いわゆる編み上げ靴における紐のように掛け具51,52間を掛け渡されている。
なお、第1群の掛け具51および第2群の掛け具52は、シート状材料30からなる子守帯本体20の外側面、言い換えると、乳幼児5に対面しない側の面に設けられている。したがって、掛け具51,52や紐53が、乳幼児5に食い込んでしまうことを防止することができる。
このような構成からなる調整機構50の紐53を締め上げて結ぶことにより、保持部22は絞られた状態に維持されるようになる。すなわち、保持部22の周方向に沿った長さが保持部22をなすシート状材料30自身の周方向に沿った長さよりも短くなるよう状態に、保持部22は維持される。すなわち、紐53を締め上げる量を適宜調節することにより、一対の連結部23a,23b間における周方向に沿った保持部22の長さを、子守帯本体20の幅方向における少なくとも一方の縁部20a近傍から中央部までの間に渡って、適宜調整することができる。
したがって、調整機構50の紐53を弛めておくことにより、使用者1が子守帯本体20の装着を容易に行うことができるようになる。また、調整機構50の紐53を弛めておくことにより、使用者1が装着した子守帯本体20内に乳幼児5を容易に乗せることができるようになる。
また、乳幼児5を子守帯本体20内に支持した後に紐53を締めることにより、子守帯本体20の幅方向における上側の縁部20a近傍から中央部までの間に渡って、調整することができる。これにより、乳幼児5を密着した状態で支持することができるようになる。また、保持部22が乳幼児5の臀部および背部を包み込んで面接触するようになる。したがって、子守帯本体20内に保持された乳幼児5が反り返る等したとしても、乳幼児5が子守帯10から後ろ側に落下してしまうことを防止することができる。加えて、乳幼児5を面で支持して、乳幼児5への負担を軽減することができる。
さらに、紐53を弛めることによって、乳幼児5を子守帯本体20から容易に降ろすことができるとともに、使用者1が子守帯本体20を容易に脱ぐこともできる。
とりわけ、本実施の形態における調整機構50においては、子守帯本体20上の第1群の掛け具51が配置されている位置と、子守帯本体20上の第2群の掛け具52が配置されている位置と、の離間距離は幅方向に沿って上側の縁部20aに向けて長くなっていく。したがって、子守帯本体20の上側縁部20a側における調整代が大きくなる。また、紐53は幅方向に沿って上側の縁部20aに向けて編み上げられ、紐53の結び目は幅方向における上側の縁部20a近傍に形成される。したがって、保持部20の周方向長さの変化量は子守帯本体20上側縁部20a側において大きくなりやすくなる。これらのことから、上述した作用効果が寄り顕著に発揮されるようになる。
また、上述しようように、子守帯本体20内には保持部材40が設けられており、子守帯本体20内において乳幼児5は略同一の位置に保持されるようになる。したがって、調整機構50を有効に機能させることができる。
さらに、本実施の形態において、図1に示すように、第1群の掛け具51および第2群の掛け具52は、乳幼児5の背部に対面するようになる保持部22の領域に配置されており、乳幼児5の臀部に対面するようになる保持部22の領域には配置されていない。したがって、紐53を絞ることにより、乳幼児5の背部に対面する領域における周方向に沿った保持部22の長さをそのままに維持した状態で、乳幼児5の背部に対面する領域における周方向に沿った保持部22の長さを短くすることができる。この結果、乳幼児5の臀部に対面するようになる保持部22の領域に対して背部に対面する保持部22の領域を立ち上げるように、子守帯本体20を変形させることができる。これにより、座った状態の乳幼児5を安定して心地よく支持することができる。
以上のような調整機構50を含む子守帯10によれば、乳幼児5を子守帯本体20に乗せた後および乳幼児5を子守帯本体20から降ろした後に、保持部22の周方向に沿った長さを、子守帯本体20の幅方向における少なくとも一方の縁部20a近傍から中央部までの間に渡って、調整することができる。したがって、使用者1は、乳幼児5を子守帯本体20に容易に乗せることができるとともに、乳幼児5を子守帯本体20から容易に降ろすことができる。また、使用者1は、子守帯10を介し、乳幼児5を密着した状態で支持することができるようになる。このため、乳幼児5を支持する使用者1への負担を軽減することができる。さらに、乳幼児5の臀部および背部を包み込んで面で支持することができる。このため、支持された乳幼児5への負担を軽減することができる。
なお、上述した実施の形態に関し、本発明の要旨の範囲内で種々の変更が可能である。
例えば、上述した支持部21の構成は、上述した子守帯10に限られず、種々の子守帯に適用することができる。
また、図9乃至図13に示すように、調整機構の構成を変更することも可能である。なお、以下において、図9乃至図13を参照しながら調整機構の変形例について説明するが、図9乃至図13において、図1乃至図8に示す上述した実施の形態と同一部分には同一符号を付すとともに、詳細な説明は省略する。
まず、図9に示された調整機構の第1の変形例について説明する。図9に示す例において、調整機構60は、幅方向に対して直交または傾斜して延び、両端が保持部22に取り付けられた複数(例えば三つ以上)の紐状部材61を有している。そして、各紐状部材61の両端間の長さは可変となっている。
図示する具体例において、紐状部材61は周方向に延び、両端を保持部22に取り付けられている。また、複数の紐状部材61は、周方向に対して傾斜または直交する上述した線Lbおよび線Lcの間を、幅方向における互いに異なる位置において掛け渡されている。複数の紐状部材61は、子守帯本体20の幅方向における中央部と一側の端部20a近傍との間にわたって、間隔を空けて配置されている。
また、各紐状部材61は、一方の端部が保持部22に縫い付けられた第1ベルト62aと、一方の端部が保持部22に縫い付けられた第2ベルト62bと、第2ベルト62bの他方の端部に取り付けられた調節具(例えばラダー)63と、を有している。そして、調節具63は、第1ベルト61aと係合して、第1ベルト61aの所望の位置に固定され得る。
このような調整機構60によっても、上述した調整機構50と同様の作用効果を奏することができる。すなわち、各紐状部材61の長さを適宜変更することにより、保持部22の周方向に沿った長さを、子守帯本体20の幅方向における少なくとも一方の縁部20a近傍から中央部までの間に渡って、調整することができる。したがって、使用者1が乳幼児5を密着して支持することができ、かつ、乳幼児5の乗り降りを容易に行うことができる。また、乳幼児5の臀部および背部を包み込んで面で支持することできる。さらに、広い月齢範囲の乳幼児5に対して子守帯10を適用することができる。
なお、この第1の変形例において、図示された具体例に限られず、紐状部材61として、両端間の長さが可変である種々の既知の部材を用いることができる。例えば、バックルからなる調節具を用いてもよいし、第1ベルト62aおよび第2ベルト62bに代えて紐を用いるようにしてもよい。
次に、図10および図11を参照して第2の変形例について説明する。図10および図11に示す例において、調整機構70は、周方向に対して直交または傾斜して延びる第1係合具71と、周方向に対して直交または傾斜して延び前記第1係合具71と係合可能な第2係合具72と、を有している。第1係合具71および第2係合具72は、互いから周方向にずれた位置において、それぞれ保持部22に取り付けられている。本例において、第1係合具71および第2係合具72は、それぞれ、子守帯本体20の幅方向における一側の端部20a近傍と他側の端部20b近傍との間にわたって延びている。
なお、図10に示された調整機構70において、第1係合具71および第2係合具72は非係合状態にあり、図11に示された調整機構70において、第1係合具71および第2係合具72は係合状態にある。
図示する具体例において、調整機構70はいわゆるジッパー(ファスナー・スライドファスナー)を有している。したがって、調整機構70は、第1係合具71および第2係合具72のいずれか一方に摺動可能に取り付けられた留具73を有している。留具73は、第1係合具71および第2係合具72に対して摺動することによって、第1係合具71と第2係合具72とを係合させる又は第1係合具71と第2係合具72との係合を解除する。図10から理解できるように、第1係合具71が取り付けられた位置から第2係合具72が取り付けられた位置までの周方向に沿った保持部22上における長さは、幅方向に沿い一方の縁部20aに向けて、長くなっていく。さらに、図示する例によれば、保持部22には、一方の縁部20a近傍において、一対の補助留具74a,74bが設けられている。一対の補助留具74a,74bは係合して互いに係止し合うようになっている。
このような調整機構70によっても、上述した調整機構50と同様の作用効果を奏することができる。すなわち、簡単な操作により、保持部22の周方向に沿った長さを、子守帯本体20の幅方向における少なくとも一方の縁部20a近傍から中央部までの間に渡って、予め設定された長さに調整することができる。したがって、使用者1が乳幼児5を密着して支持することができ、かつ、乳幼児5の乗り降りを容易に行うことができる。また、乳幼児5の臀部および背部を包み込んで面で支持することできる。
なお、この第2の変形例において、図示された具体例に限られず、第1係合具71および第2係合具72の少なくとも一方を二つ以上設けるようにしてもよい。このような構成によれば、保持部22の周方向に沿った長さを、予め設定された二以上の長さのいずれかに調整することができる。このような調整機構によれば、広い月齢範囲の乳幼児5に対して子守帯10を適用することができる。
次に、図12を参照して第3の変形例について説明する。図12に示す例において、調整機構80は、周方向に対して直交または傾斜して延びる第1係合具81と、周方向に対して直交または傾斜して延び前記第1係合具81と係合可能な第2係合具82と、を有している。本例において、第1係合具81および第2係合具82は、それぞれ、子守帯本体20の幅方向における一側の端部20a近傍と他側の端部20b近傍との間にわたって延びている。また、本例において、第1係合具81および第2係合具82は面ファスナーとして構成されている。
図示する具体例において、調整機構80は、保持部22に取り付けられ、保持部22に対して揺動可能な舌部83をさらに有している。そして舌部83の裏面に第2係合具82が取り付けられている。第1係合具81および第2係合具82は、互いから周方向にずれた保持部22上の位置に配置されている。そして、第1係合具81および第2係合具82が互いに対面するようになるまで保持部22を周方向に絞って、第1係合具81および第2係合具82を重ね合わせることにより、保持部22の周方向長さを、保持部22をなすシート状材料30自身の周方向に沿った長さよりも短い長さに維持することができる。
このような調整機構80によっても、上述した調整機構50と同様の作用効果を奏することができる。すなわち、簡単な操作により、保持部22の周方向に沿った長さを、子守帯本体20の幅方向における少なくとも一方の縁部20a近傍から中央部までの間に渡って、調整することができる。したがって、使用者1が乳幼児5を密着して支持することができ、かつ、乳幼児5の乗り降りを容易に行うことができる。また、乳幼児5の臀部および背部を包み込んで面で支持することできる。さらに、広い月齢範囲の乳幼児5に対して子守帯10を適用することができる。
次に、図13を参照して第4の変形例について説明する。図13に示す例において、調整機構90は、幅方向における互いに異なる位置において保持部22に取り付けられた複数(例えば三つ以上)の係合具91と、複数の係合具91のそれぞれに対応して設けられ、各々が対応する係合具91と係合可能な複数の受け具92であって、各々が幅方向における互いに異なる位置において保持部22に取り付けられた第1群の受け具92と、複数の係合具91のそれぞれに対応して設けられ、各々が対応する係合具91と係合可能な複数の受け具93であって、各々が幅方向における互いに異なる位置において保持部22に取り付けられた第2群の受け具93と、を有している。係合具91は、第1群の受け具92および第2群の受け具93から周方向にずれて保持部22上に配置されている。また、第1群の受け具92は、第2群の受け具93から周方向にずれて保持部22上に配置されている。
図示する具体例において、係合具91は、周方向に対して傾斜または直交する一つの線Lb1上に配列されている。複数の係合具91は、子守帯本体20の幅方向における中央部と一側の端部20a近傍との間にわたって、間隔を空けて配置されている。第1群の受け具92は、周方向に対して傾斜または直交する一つの線Lc1上に配列されている。第1群に含まれる複数の受け具92は、子守帯本体20の幅方向における中央部と一側の端部20a近傍との間にわたって、間隔を空けて配置されている。また、第2群の受け具93は、周方向に対して傾斜または直交する一つの線Lc2上に配列されている。第2群に含まれる複数の受け具93は、子守帯本体20の幅方向における中央部と一側の端部20a近傍との間にわたって、間隔を空けて配置されている。そして係合具91が取り付けられた位置から当該係合具に対応する受け具92,93が取り付けられた位置までの保持部22上における長さは、幅方向に沿い一方の縁部20aに向けて、長くなっていく。言い換えると、子守帯本体20上における線Lb1と子守帯本体20上における線Lc1および線Lc2との周方向に沿った離間間隔は、幅方向に沿って一側の縁部20aに向けて長くなっていく。
また、本実施の形態において、係合具91はフックからなり、受け具92,93は掛紐からなっている。しかしながら、この例に限れず、係合具91および受け具92,93として、互いに係合して係止し合う種々の既知な部材を用いることができる。
複数の係合具91を第1群の受け具92と係合させることにより、あるいは、複数の係合具91を第2群の受け具93と係合させることにより、保持部22の周方向長さを、保持部22をなすシート状材料30自身の周方向に沿った長さよりも短い長さに維持することができる。
このような調整機構90によっても、上述した調整機構50と同様の作用効果を奏することができる。すなわち、簡単な操作により、保持部22の周方向に沿った長さを、子守帯本体20の幅方向における少なくとも一方の縁部20a近傍から中央部までの間に渡って、予め設定された長さに調整することができる。したがって、使用者1が乳幼児5を密着して支持することができ、かつ、乳幼児5の乗り降りを容易に行うことができる。また、乳幼児5の臀部および背部を包み込んで面で支持することできる。
なお、この第4の変形例において、図示された具体例に限られず、第1群の受け具92および第2群の受け具93のいずれか一方を省略してもよい。また、受け具91として、フック以外の種々の既知の部材を用いるようにしてもよいし、受け具92,93として、掛け紐以外の種々の既知の部材を用いるようにしてもよい。
図1は、本発明による一実施の形態における子守帯を、使用者に装着された状態において、示す斜視図である。 図2は、図1に示された子守帯の斜視図である。 図3は、図1に示された子守帯を、平面上に広げられた状態において、示す正面図である。 図4は、図1に示された子守帯を、平面上に広げられた状態において、示す側面図である。 図5は、図1に示された子守帯を、保持部材が広げられた状態において、裏側から示す図である。 図6は、図1に示された子守帯を、子守帯本体が開かれた状態において、上方から示す斜視図である。 図7は、図5のVII−VII線に沿った子守帯の支持部の断面と、支持部の各領域に配置された布の糸の延びる方向と、を示す図である。 図8は、織物からなる布の伸縮性について説明するための図である。 図9は、図3に対応する図であって、調整機構の第1の変形例を示す図である。 図10は、図3に対応する図であって、調整機構の第2の変形例を示す図である。 図11は、図3に対応する図であって、調整機構の第2の変形例を示す図である。 図12は、図3に対応する図であって、調整機構の第3の変形例を示す図である。 図13は、図3に対応する図であって、調整機構の第4の変形例を示す図である。
符号の説明
10 子守帯
20 子守帯本体
20a,20b 縁部
21 支持部
21a 一側領域
21b 他側領域
22 保持部
23a,23b 連結部
30 シート状材料
40 保持部材
41 基部
42a 第1延出部
42b 第2延出部
45a,45b 開口
L3,L4 長さ

Claims (13)

  1. 使用者が乳幼児を座らせた状態で支持するために用いられる子守帯であって、
    環状に形成された子守帯本体と、
    前記子守帯本体に接続され、乳幼児の股を通過し当該乳幼児を前記子守帯本体上に保持する保持部材と、を備える
    ことを特徴とする子守帯。
  2. 前記保持部材は、前記子守帯本体の幅方向における一方の縁部近傍において、前記子守帯本体に接続されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の子守帯。
  3. 前記保持部材は、乳幼児の股を通過する基部と、前記基部からそれぞれ延び出る第1延出部および第2延出部と、を有し、
    前記保持部材は、前記基部と前記第1延出部と前記第2延出部とにおいて、前記子守帯本体に接続されている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の子守帯。
  4. 前記第1延出部および前記第2延出部は伸張可能である
    ことを特徴とする請求項3に記載の子守帯。
  5. 前記子守帯本体は、使用者の肩に掛けられるようになる支持部と、乳幼児が保持されるようになる保持部と、前記支持部および前記保持部を両側から連結する一対の連結部と、を有し、
    前記基部は前記保持部に接続され、
    前記第1延出部は、前記基部の前記保持部への接続箇所よりも一方の連結部側において前記子守帯本体に接続され、
    前記第2延出部は、前記基部の前記保持部への接続箇所よりも他方の連結部側において前記子守帯本体に接続されている
    ことを特徴とする請求項3または4に記載の子守帯。
  6. 前記基部、前記第1延出部および前記第2延出部は、それぞれ、前記子守帯本体の幅方向における同じ側の縁部近傍において、前記子守帯本体に接続されている
    ことを特徴とする請求項3乃至5のいずれか一項に記載の子守帯。
  7. 使用者に装着された際に保持部材が前記子守帯本体から立ち上がるように、前記保持部材は前記子守帯本体に接続されている
    ことを特徴とする請求項3乃至6のいずれか一項に記載の子守帯。
  8. 前記子守帯本体および前記第1延出部の接続箇所と前記子守帯本体および前記第2延出部の接続箇所との間の前記子守帯本体上における長さは、前記子守帯本体および前記第1延出部の接続箇所と前記子守帯本体および前記第2延出部の接続箇所との間の前記保持部材上における長さよりも長い
    ことを特徴とする請求項3乃至7のいずれか一項に記載の子守帯。
  9. 前記子守帯本体はシート状材料からなり、
    前記保持部材は使用者と対面する側の前記子守帯本体の面に接続されている
    ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の子守帯。
  10. 環状の前記子守帯本体はシート状の無端材料からなる
    ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載の子守帯。
  11. 前記子守帯本体は、使用者の肩に掛けられるようになる支持部と、乳幼児が保持されるようになる保持部と、前記支持部および前記保持部を両側から連結する一つの連結部と、を有し、
    前記子守帯本体の幅は、前記支持部から前記連結部を経由して前記保持部に向かうに連れて、連続的に広くなっていく
    ことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項に記載の子守帯。
  12. 環状の前記子守帯本体は、使用者の一方の側の肩に掛けられるとともに、使用者の他方の側の脇の下を通過するようにして、使用者に装着される
    ことを特徴とする請求項1乃至11のいずれか一項に記載の子守帯。
  13. 前記保持部材は前記子守帯本体に縫い付けられて接続されている
    ことを特徴とする請求項1乃至12のいずれか一項に記載の子守帯。
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