JP6718167B2 - 子守帯 - Google Patents
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Description
前記両肩ベルトは、前記キャリア本体の上端側を係脱可能に支持する一端側を、少なくとも前記キャリア本体の下端側に至る長さに延長させて当該下端側に連設させるとともに、他端側を前記キャリア本体の縦長さ方向の両側に長さ調整可能に連結してなり、前記腰ベルトは、前記キャリア本体の前記両肩ベルトとの連設下端部分(連設下半部)側を含めた当該両肩ベルトの延長ベルト部を折り返すように通して支持させるキャリア通し支持部を備えて、前記キャリア本体の縦長さを調整可能に構成してなることを特徴とする。
また、前記キャリア本体の下端側に、開脚保持部材を備えていること、そして、前記キャリア本体の上端側に、形態が異なる2種類の第1および第2のヘッドサポートを備えるとともに、第1のヘッドサポートを着脱可能に、第2のヘッドサポートを収納可能に備えてなり、前記第1のヘッドサポートは、幅広上辺両側が前記キャリア本体の上端両側にボタン留めと紐止めとにより連結支持されるように形成されていること、などの構成を採用することが好ましい。
また、前記開脚保持部材は、不使用時において、前記キャリア本体の下端側に備えられている収納部(ポケット)に収納可能とする構成を採用することが好ましい。また、形態が異なる第1および第2のヘッドサポートのうち、第1のヘッドサポートは、後頭部から両側頭部を支える縦幅(高さ)と横幅(長さ)を有する平面視で湾曲形態を成すようにパットなどの内装素材を内設させたパット入り形態に形成、第2のヘッドサポートは、頭部全体にすっぽりと覆い包み込むように被せることができるフード形態(頭巾状)に形成されていることが好ましい。
一方、幼児の成長(身長)に合わせてキャリア本体の縦長さを調整する場合は、キャリア本体の連設下端部分側を含めて両肩ベルトの延長ベルト部が通されている腰ベルトのキャリア通し支持部から両肩ベルトの延長ベルト部とのキャリア本体の連設下端部分側のキャリア本体側への通し量を多めに調整する。つまり、キャリア本体をキャリア通し支持部から上方へ引き上げる調整を行うことで、キャリア通し支持部からキャリア本体の上端に至るキャリア本体の縦長さを長く変更することができる。
また、頭部全体にすっぽりと覆い包むように被せることができるように形成されているフード形態の第2のヘッドサポートを使用することで、冬場の冷たい外気や夏場の強い日差しなどから幼児の頭部を保護することができる。
また、股関節を開いたM字型の開脚着座姿勢で保持できる月齢・成長段階に達した幼児を、幅広の開脚保持部材によって正しい開脚着座姿勢にて保持することができる。
本実施形態に係る子守帯Aは、例えば、生後1ヶ月頃の幼児b1から2歳頃までの幼児b2の成長(身長)に合わせて、キャリア本体1の縦長さを調整変更可能にしたこと、股関節を開いたM字型の開脚着座姿勢での保持に変更可能にしたこと、また、幼児の頭部を通常の保持として、そして、防寒用、日除け用として保護することを可能にしたこと、などを特徴とする。
ちなみに、子守帯Aによって生後1ヶ月頃の幼児b1から2歳頃までの幼児b2を保持する際の態様としては、抱っことおんぶとがあり、抱っこには対面抱っこと前向き抱っことがあり、使用者Bはこれらの態様にて幼児を保持するものである。
子守帯Aは、図1〜図4に示すように、キャリア本体1と、キャリア本体1の上端両側と縦長さ方向途中部位の両側とを支持する左右の両肩ベルト(ショルダベルト)2と、キャリア本体1の下端側を支持する腰ベルト(ウエストベルト)3とを、基本構成要素として備えている。また、子守帯Aは、図5および図6、図8〜図10に示すように、形態が異なる2種類のヘッドサポート(第1のヘッドサポート4と第2のヘッドサポート5)を備えている。
キャリア本体1は、生後1ヶ月頃の幼児b1から2歳頃までの幼児b2を抱っこやおんぶなどの態様で身体の略全体を保持するものであり、例えば、通気性に優れたメッシュ素材などから内張り素材の表面側に撥水性に優れた外張り素材が宛がわれているシート地材(布地)を用いた縫製により形成されている。
このキャリア本体1は、生後1ヶ月頃の幼児b1や幼児b2の背中全体を包み込むように保持する背当て部1aと、この背当て部1aの下端から生後1ヶ月頃の幼児b1や幼児b2の尻を受けるように延設(連設)されている尻受け部1bとから、上端側を広く、下端側に至るにしたがって狭くなる全体として縦長で逆向きの略台形形状に構成されている。
また、図1および図2に示すように、背当て部1aは、縦長さ方向における下端側(尻受け部1b側)の両側に、斜め上向きの舌片状に突設させた連結片部7を備えている。この連結片部7には両肩ベルト2の他端側を連結するための長尺な連結ベルト8が縫着などによって取り付けられており、連結ベルト8には雄雌一対のバックル9a,9bの一方側がベルト方向に移動可能に備えられている。連結ベルト8は、合成繊維などの丈夫な素材を用いて薄い帯状に編み込み形成されている。
上下2ヶ所のベルト通し支持部10,11は、縫着などによって取り付けられるもので、両肩ベルト2のベルト幅およびベルト厚さに相当する大きさで適宜の長さを有する筒状に形成されている。これにより、両肩ベルト2の後記する延長ベルト部2aは上下2ヶ所のベルト通し支持部10,11に抜き差し挿通可能と成して、図3および図4に示すように、ベルト通し支持部10,11から引き抜き分離し得るようにしている。つまり、図4に示すように、キャリア本体1を含めた両肩ベルト2から後記詳述の腰ベルト3を取り外し分離し得るように形成してなる。
また、上下2ヶ所のベルト通し支持部10,11を筒方向に分離するとともに、筒方向の両分離片部をスライドファスナにて開閉可能に突き合わせ連結する構成、または、一方の分離片部が他方の分離片部に重なり合うように形成するとともに、両分離片部を面ファスナやボタン、またはホックなどによって開閉可能な筒状に重合連結するなどの構成とすることができる。このような構成を採用することで、ベルト通し支持部10,11から両肩ベルト2の延長ベルト部2aを引き抜くことなく、ベルト通し支持部10,11を筒方向に開いた状態で延長ベルト部2を取り外すことができる。この場合、抱っこされた幼児b2が怪我などをしないように、スライドファスナ、ボタン、ホックなどを目隠すための保護カバーなどを備えるとよい。
第2のヘッドサポート5の収納部14は、例えば、背当て部1aがシート地材を用いて縫着されるとき、背当て部1aのシート地材の表面側に収納部形成用のもう一枚のシート地材を宛がい縫着することによって、図5に示すように、背当て部1aの上端両側間の凹み6側に開口部を有して背当て部1aの表面側に袋状(ポケット状)に形成されるものである。これにより、第2のヘッドサポート5を使わないときなどに収納保管して置けるようにしている。
この尻受け部1bは、背当て部1aの下端側から延設させた当該背当て部1aを形成するシート地材(布地)にて、例えば、生後1ヶ月頃の幼児b1の尻を保持し得る程度の横幅(保持幅)で両側を内側に弓形形状として従来尻受け部よりも長めに形成されている。つまり、尻受け部1bは、幼児b2の腰部背後から股部側、必要に応じて腹部側に至る尻全体を保持するために本来必要とする長さよりも長めに形成されている。
これにより、腰ベルト3の後記するキャリア通し支持部16に折り返すように通して、当該キャリア通し支持部16に支持される両肩ベルト2の延長ベルト部2aを含めた尻受け部1bの折り返し位置を変えることで、背当て部1aの縦長さを幼児b2の成長(身長)に合わせて無段階に調整変更することができるようにしている。つまり、本実施例では、キャリア本体1を、幼児b2の成長に合わせて尻受け部1bの一部が幼児b2の尻(腰付近)から背中の略全体を支持する背当て部1aとして利用される形態に形成してなる。
つぎに、キャリア本体1の背当て部1aを使用者(装着者)Bの身体(両肩)に支持させる両肩ベルト2について説明する。
両肩ベルト2は、例えば、図8および図10に示すように、生後1ヶ月頃の幼児b1や1歳頃の幼児b2を抱っこで保持したとき、使用者Bの胸元付近から両肩を経由して背中から両脇に架け渡されて背当て部1aを支持するものであり、キャリア本体1の尻受け部1bから延設(連設)させた一枚のシート地材(布地)をベルト幅の袋状(管状)を成すように、両肩ベルト2のベルト間隔にて裁断・縫着などにより形成されている。つまり、本実施例に係る子守帯Aを構成する背当て部1aと尻受け部1bとかなるキャリア本体1と、両肩ベルト2とは一枚のシート地材を用いた裁断・縫着などによる縫製によって形成されている。
雌側面ファスナ12bは、延長ベルト部2aのベルト幅に相当する幅で、少なくとも上下2ヶ所のベルト通し支持部10,11間にわたり当該ベルト通し支持部10,11から上下方向に延設(延出)する程度の長さを有する長尺な帯状形態に形成され、図3に示すように、延長ベルト部2aのベルト方向における所定範囲に縫着などによって取り付けられる。
これにより、両肩ベルト2の延長ベルト部2aのベルト方向任意の位置に背当て部1aを、上端両側および両側中途の上下2ヶ所のベルト通し支持部10,11にて連結支持させることを可能にしている。つまり、幼児b2の成長(身長)に合わせて背当て部1aの縦長さを、延長ベルト部2aのベルト方向に対する背当て部1aの面ファスナ12a,12bによる連結支持高さの位置変更によって無段階に調整できるように構成してなるものである。
このブリッチベルト18は、両肩ベルト2にそれぞれループ形態にて取り付けられるともに、使用者Bの体格などに合わせてベルト長さを調整し得るように形成されている。両肩ベルト2に対するループ取付け部18aは、両肩ベルト2に備えられているベルト部材17に連繋部材19を介して連繋された状態で両肩ベルト2のベルト方向に適宜移動し得るように取り付けられている。
このような構造からなる連結部材20を採用することで、ブリッチベルト18の連結・分離を簡易な操作によって行うことができる。つまり、使用者Bが子供帯Aを身体に装着すとき、身体から取り外すときのブリッチベルト18による両肩ベルト2の連結・分離を簡易な操作に行なうことができるので、使用者Bの負担を軽減することができる。
つぎに、キャリア本体1の尻受け部1b側を使用者(装着者)Bの身体(腰部)に支持させる腰ベルト3について説明する。
腰ベルト3は、使用者Bの腰部に巻き付け装着されるものであり、例えば、シート地材(布地)を用いて、使用者Bの体格に合わせて腰部にループ状に巻き付け装着される腰回り相当する範囲にて幅広帯状に形成されている。
そして、腰ベルト3は、装着時に、腰部に沿う柔軟性(可撓性)を備えた上で、幼児b2の体重をしっかり、安定よく使用者Bの腰部にて保持することができる適宜の保形性(定形性)が得られる程度の厚さに形成されている。
これにより、使用者Bの腰部に巻き付けるように腰ベルト3を装着するときに、雄雌バックル21a,21bの係脱分離可能な連結によって、腰ベルト3を腰部にループ状に装着することができる。また、雄側バックル21bの連結ベルト22に対する係止定着位置を変えるように、連結ベルト22の余剰ベルト部分を締付ける、または、緩める操作を行うことで、腰ベルト3のベルト長さを使用者Bの体格に合わせて調整可変し得るようになっている。
保形部材23は、キャリア通し支持部16が取り付けられる腰ベルト3部分を強化するためのものであり、適度の可撓性と剛性を有する材料(例えば、合成樹脂材など)によってキャリア通し支持部16の長さに相当する長さで腰ベルト3のベルト幅(ベルト高さ)に相当する幅にて適宜の厚さを有する板状に形成されている。
キャリア通し支持部16は、使用者Bの腰部に支持されるキャリア本体1の尻受け部1bを、長さ方向(背当て部1aおよび両肩ベルト2に対する連設方向)の任意位置で無段階に折り返し支持するものである。このキャリア通し支持部16は、前記の連結ベルト22などと同じく、例えば、合成繊維などの丈夫な素材を用いて比較的に厚めの帯状に編み込み形成されているとともに、尻受け部1bの横幅(着座横幅)よりも長めに裁断されて両端側が縫着などによって腰ベルト3に取り付けられるものである。このとき、腰ベルト3内に内設されている保形部材23もキャリア通し支持部16の縫着によって同時に移動不能に取り付けられる。
つぎに、生後1ヶ月頃の幼児b1から1歳頃の幼児b2の頭部を保持、そして保護する形態が異なる2種類のヘッドサポート4,5について説明する。
まず、初めに第1のヘッドサポート4について説明する。この第1のヘッドサポート4は、図8および図9に示すように、幼児b2の頭部を後頭部側と側頭部側から支えて頭部が後方や側方などへ倒れ込まないように保持する通常の目的(一般的な使い方)で使用されるものである。
第1のヘッドサポート4は、例えば、撥水性などに優れた内外表面の外装素材内に、所定の保形性を有するパット(ウレタン)などの内装素材を内設する縫製によって、図5に示すように、上辺側を幅広く、下辺側に至るにしたがって幅狭くなる逆向きの略台形形状にて使用時には平面視で湾曲形態の定形を成すように形成されている。
連結掛け紐30は、図8に示すように、背当て部1aの上端両側を内側から外側に巻き込むようにして連結部材24に掛けることで、第1のヘッドサポート4の両側を背当て部1aの上端両側の内側に位置させた状態で第1のヘッドサポート4の幅広上辺両側を、背当て部1aの上端両側(ベルト通し支持部10)に連結支持するように形成されている。
これにより、第1のヘッドサポート4の幅広上辺両側を連結掛け紐30による紐止めにより背当て部1aの上端両側に連結支持させることで、首がすわっていない生後1ヶ月頃の幼児b1の頭部を、後頭部のみならず側頭部側からもしっかりと保持するものである。
第2のヘッドサポート5は、例えば、外気の通過などを遮り、そして、日差しの透過などを遮ることができる適宜の防寒性(保温性)と遮蔽性を有するなどのシート地素材にて幼児b2の頭部全体にすっぽりと覆い包むように被せることができる大きさに縫製されることによって、図10に示すように、フード形態(頭巾状)に形成されている。
このように、フード形態でフード開口縁が絞り込まれるように形成されている第2のヘッドサポート5は、フード部分から下方に延設されている延長部分が背当て部1a上端側の収納部14の開口内側に縫着などによって取り付けられることで、背当て部1aの上端側に備えられるとともに、不使用時には収納部14に収納保管されるようになっている。
フード支持部材27は、図2、図4および図6示すように、フード開口縁の両側に縫着などによって一端側が取り付けられる適宜の長さを有するバンド部27aと、両肩ベルト2側に備えられるリング部27bとからなり、リング部27bにバンド部27aを折り返すように通すことで、第2のヘッドサポート5を両肩ベルト2に連結支持させるように形成されている。
これにより、図10に示すように、幼児b2の頭部全体を覆うように被せられる第2のヘッドサポート5を両肩ベルト2に連結支持させるようにしている。
開脚保持部材13は、キャリア本体1の尻受け部1bとともに幼児b2の尻を保持し、なおかつ、足をM字型に開脚させた開脚着座姿勢にて幼児b2を保持するものである。つまり、股関節が開いて足をM字型に開脚させた開脚着座姿勢にて保持できる月齢・成長段階(例えば、生後9カ月頃)まで成長した幼児b2の内股を違和感なく、バランスのとれたM字型の開脚着座姿勢にて尻とともに保持する、所謂内股保持機能を成すものである。
この開脚保持部材13は、例えば、柔らかい内張り素材の表面側に外張り素材が宛がわれているシート地材(布地)を用いた縫製によって背当て部1aから連設する前記した尻受け部1bの横幅(太ももから股裏まで支える保持部の横幅)よりも幅広に形成されている。
具体的に説明すると、図7に示すように、開脚保持部材13は、背当て部1a下端側の収納部15の開口縁に沿って縫着により取り付けられる一辺側の横幅を尻受け部1bの横幅よりも幅広で、当該一辺側と略平行に対向する他辺側の横幅を一辺側よりもさらに幅広とする平面視で略台形形状に形成されている。
これにより、M字型の開脚着座姿勢にて保持できる月齢・成長段階に達した直後の幼児b2から子守帯Aによる保持対象の例えば、4歳児をも開脚着座姿勢で保持できるようにしている。つまり、開脚保持部材13は、幼児b2の成長(身長)に合わせた正しい開脚着座姿勢にて保持できる平面視で略台形形状の幅広状に形成されている。
これにより、図7に示すように、腰ベルト3側に備えられているボタン形態の留め具(連結具)29を、等間隔で存在するいずれかの留め孔28に通す、つまり、ボタン留めすることで、開脚保持部材13の幅広他辺側が腰ベルト3に連結支持される。
そして、幅広他辺側に一番近い留め孔28を選択して留め具29を通して腰ベルト3に開脚保持部材13を連結支持させた状態(形態)では、横幅が一番広い幅広の状態でM字型に開脚させた開脚着座姿勢にて幼児b2の内股間を保持するようにしてなる。つまり、前記したように、幼児b2の月齢・身長を表す記号を目安にボタン留めすることで、幼児b2の成長(身長)に合わせた快適な開脚横幅にて幼児b2を保持することができる。
つぎに、以上のように構成されている本実施形態に係る子守帯Aの使用について簡単に説明する。
例えば、生後1ヶ月頃の幼児b1を保持する場合には、キャリア本体1の背当て部1aの縦長さが一番短い状態となるように、両肩ベルト2の延長ベルト部2aに対する背当て部1aの上端両側および両側中途の上下2ヶ所のベルト通し支持部10,11の連結支持高さを面ファスナ12a,12bにより調整変更すると同時に、腰ベルト3のキャリア通し支持部16に折り返し支持される両肩ベルト2の延長ベルト部2aを含めたキャリア本体1の尻受け部1bのキャリア通し支持部16に対する折返し支持位置を変えるように調整する。
このとき、背当て部1aの両側を支持する両肩ベルト2の他端側における雄雌一対のバックル9a,9bに対する連結ベルト8のベルト方向折返し位置の調整によって、両肩ベルト2の長さを調整する。つまり、使用者Bが両肩ベルト2を両肩に掛けて対面抱っこの着座姿勢(縦抱き姿勢)で生後1ヶ月頃の幼児b1をキャリア本体1により保持したとき、生後1ヶ月頃の幼児b1の体が使用者Bの腹部や胸元などに密着するように両肩ベルト2の長さを調整する。
これにより、開脚保持部材13を背当て部1aに連設する尻受け部1bとともに腰ベルト3に連結支持させて、月齢・成長段階に合わせたバランスのよい正しい開脚着座姿勢で幼児b2を快適的に保持することができる。
これにより、風などによって吹き飛ばされることなく、第2のヘッドサポート5の頭部への装着状態が保たれ、幼児b2の頭部を冬場の冷たい外気や夏場の強い日差しなどから保護することができる。
そして、幼児b2の成長(身長)に合わせて腰ベルト2のキャリア通し支持部16からキャリア本体1の尻受け部1bを含めた両肩ベルト2の延長ベルト部2aのキャリア本体1側への折返し通し量を多めに調整することで、図9に示すように、キャリア通し支持部16に折り返し支持される尻受け部1bを含めた背当て部1aの上端に至るキャリア本体1の縦長さを、幼児b2の成長(身長)に合わせて長くすることができる。
また、開脚保持部材13の幅広他辺側に備えられている留め孔28に留め具29を通して当該幅広他辺側を腰ベルト3に連結支持させるとき、開脚保持部材13に表示されている幼児b2の月齢・身長に合わせた記号により留め孔28を選択することによって、幼児b2の内股を圧迫するなどの不快感を与えることがない開脚着座姿勢にて保持でき、また、背当て部1aの縦長さ調整に追従させて開脚保持部材13の幅広他辺側を腰ベルト3に連結支持させることができる。
つまり、両肩ベルト2の延長ベルト2aを背当て部1aの上下2ヶ所のベルト通し支持部10,11から抜き外した後に、腰ベルト3のキャリア通し支持部16から両肩ベルト2を引き抜くことで、腰ベルト3をキャリア本体1、両肩ベルト2から分離することができ、ベルト幅が広い、狭い、そして、厚さが厚い、薄いなどの形態を変えた腰ベルトを、幼児b2の成長に合わせて選択的に取り替えることを可能している。
また、前述の各図で示した実施形態は、その目的および構成などに特に矛盾や問題がない限り、互いの記載内容を組み合わせることが可能である。
また、各図の記載内容はそれぞれ独立した実施形態になり得るものであり、本発明の実施形態は各図を組み合わせた一つの実施形態に限定されるものではない。
1 キャリア本体
1a 背当て部
1b 尻受け部
2 肩ベルト
2a 延長ベルト部
3 腰ベルト
4 第1のヘッドサポート
5 第2のヘッドサポート
10,11 ベルト通し支持部
12a,12b 面ファスナ(連結手段)
13 開脚保持部材
14,15 収納部
16 キャリア通し支持部
24 連結部材
26 ボタン孔
30 連結掛け紐
Claims (4)
- キャリア本体と、
該キャリア本体を支持する両肩ベルトおよび腰ベルトと、を備えて構成されている子守帯であって、
前記両肩ベルトは、前記キャリア本体の上端側を係脱可能に支持する一端側を、少なくとも前記キャリア本体の下端側に至る長さに延長させて当該下端側に連設させるとともに、他端側を前記キャリア本体の両側に長さ調整可能に連結してなり、
前記腰ベルトは、前記キャリア本体の前記両肩ベルトとの連設下端部分を折り返すように通して支持させるキャリア通し支持部を備えていることを特徴とする子守帯。 - 前記キャリア本体と、当該キャリア本体の上端側から下端側に延びる前記両肩ベルトの延長ベルト部との間に、延長ベルト部に対して前記キャリア本体を係脱可能に連結支持させる連結手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載された子守帯。
- 前記キャリア本体の下端側に、開脚保持部材を備えていることを特徴とする請求項1または2に記載された子守帯。
- 前記キャリア本体の上端側に、形態が異なる2種類の第1および第2のヘッドサポートを備えるとともに、第1のヘッドサポートを着脱可能に、第2のヘッドサポートを収納可能に備えてなり、
前記第1のヘッドサポートは、上辺両側が前記キャリア本体の上端両側にボタン留め、または、紐止めにより連結支持されるように形成されていることを特徴とする請求項1〜3いずれか1項に記載された子守帯。
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