JP6718167B2 - 子守帯 - Google Patents

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本発明は、幼児を抱っこやおんぶなどの状態で保持する子守帯に係り、特に、幼児を包み込むように保持するキャリア本体を、使用者(装着者)の身体に支持させるための両肩ベルトと腰ベルトとの双方を備えてなる構成の子守帯に関する。
例えば、下記特許文献1などにおいては幼児の尻から背中全体を包み込むように保持するキャリア本体(同文献1ではフロント・ピースと称している)の着座部分の高さ位置などを、幼児の成長(身長)に合わせて調節可能とする子守帯(ベビーキャリア)が提案されている。
特開2012−152547号公報
上記した特許文献1の従来技術は、幼児の成長に合わせてキャリア本体の着座部分の高さ位置を調節可能にしていることで、新生児から4歳児位までの成長に合わせて長く使用することができる子守帯として有効なものと言える。
本発明の課題は、幼児を抱っこやおんぶなどで保持する子守帯であって、幼児の成長(身長)に合わせたキャリア本体の、特に、縦長さを無段階に調整変更可能と成し、また、幼児の尻を受ける部分の幅なども変更可能と成して、幼児の成長に合わせてバランスよく、快適に保持し得るようにすることにある。
前記課題を解決するために、本発明に係る子守帯では、少なくとも以下の構成を具備する手段を講ずるものである。
キャリア本体と、該キャリア本体を支持する両肩ベルトおよび腰ベルトとを備えて構成されている子守帯であって、
前記両肩ベルトは、前記キャリア本体の上端側を係脱可能に支持する一端側を、少なくとも前記キャリア本体の下端側に至る長さに延長させて当該下端側に連設させるとともに、他端側を前記キャリア本体の縦長さ方向の両側に長さ調整可能に連結してなり、前記腰ベルトは、前記キャリア本体の前記両肩ベルトとの連設下端部分(連設下半部)側を含めた当該両肩ベルトの延長ベルト部を折り返すように通して支持させるキャリア通し支持部を備えて、前記キャリア本体の縦長さを調整可能に構成してなることを特徴とする。
ここで、前記キャリア本体の外側に沿ってキャリア本体の上端側から下端側に延びる前記両肩ベルトの延長ベルト部と前記キャリア本体との間に、延長ベルト部にキャリア本体を縦長さ方向に無段階で係脱可能に連結支持させる連結手段を備えていることが好ましい。
また、前記キャリア本体の下端側に、開脚保持部材を備えていること、そして、前記キャリア本体の上端側に、形態が異なる2種類の第1および第2のヘッドサポートを備えるとともに、第1のヘッドサポートを着脱可能に、第2のヘッドサポートを収納可能に備えてなり、前記第1のヘッドサポートは、幅広上辺両側が前記キャリア本体の上端両側にボタン留めと紐止めとにより連結支持されるように形成されていること、などの構成を採用することが好ましい。
また、前記開脚保持部材は、不使用時において、前記キャリア本体の下端側に備えられている収納部(ポケット)に収納可能とする構成を採用することが好ましい。また、形態が異なる第1および第2のヘッドサポートのうち、第1のヘッドサポートは、後頭部から両側頭部を支える縦幅(高さ)と横幅(長さ)を有する平面視で湾曲形態を成すようにパットなどの内装素材を内設させたパット入り形態に形成、第2のヘッドサポートは、頭部全体にすっぽりと覆い包み込むように被せることができるフード形態(頭巾状)に形成されていることが好ましい。
このような構成によれば、例えば、生後1ヶ月頃の幼児に合わせてキャリア本体の縦長さを調整する場合は、腰ベルトのキャリア通し支持部から両肩ベルトとのキャリア本体の連設下端部分側の両肩ベルト側への通し量を多めに調整する。この調整により、キャリア通し支持部からキャリア本体の上端に至るキャリア本体の縦長さを短くなる。このとき、キャリア本体の連設下端部分から両肩ベルトの他端側に至る長さが長くなるが、当該他端側のキャリア本体に対する連結長さを調整することで、両肩ベルトが弛むことなく、使用者(装着者)の両肩に掛けることができ、腰ベルトを腰部に巻き付け装着することができる。キャリア通し支持部に通されたキャリア本体の連設下端部分は、腰ベルトによって支持される。
一方、幼児の成長(身長)に合わせてキャリア本体の縦長さを調整する場合は、キャリア本体の連設下端部分側を含めて両肩ベルトの延長ベルト部が通されている腰ベルトのキャリア通し支持部から両肩ベルトの延長ベルト部とのキャリア本体の連設下端部分側のキャリア本体側への通し量を多めに調整する。つまり、キャリア本体をキャリア通し支持部から上方へ引き上げる調整を行うことで、キャリア通し支持部からキャリア本体の上端に至るキャリア本体の縦長さを長く変更することができる。
また、股関節が開いて足をM字型に開脚させた開脚着座姿勢での保持が可能な月齢・成長段階に達した幼児を保持する場合には、キャリア本体の縦長さの調整に加え、キャリア本体の下端側に収容されている開脚保持部材を使用することで、足をM字型に開脚させた開脚着座姿勢にて幼児を保持することができる。
また、キャリア本体の上端側に備えられている形態が異なる2種類の第1および第2のヘッドサポートのうち、平面視で湾曲形態を成すように形成されているパット入り形態の第1のヘッドサポートを使用することで、頭部の動きを拘束することなく、また、圧迫などの不快感を与えることなく、後頭部から両側頭部を支えることができる。
また、頭部全体にすっぽりと覆い包むように被せることができるように形成されているフード形態の第2のヘッドサポートを使用することで、冬場の冷たい外気や夏場の強い日差しなどから幼児の頭部を保護することができる。
このような特徴を有する本発明の子守帯によれば、キャリア本体の縦長さを無段階で調整変更可能に構成してなることで、幼児の成長(身長)に合わせて調整された縦長さのキャリア本体にて包み込み保持する。つまり、の幼児の成長に合わせてバランスよく、快適に保持することができる。
また、股関節を開いたM字型の開脚着座姿勢で保持できる月齢・成長段階に達した幼児を、幅広の開脚保持部材によって正しい開脚着座姿勢にて保持することができる。
また、形態が異なる2種類の第1および第2のヘッドサポートによって、頭部の動きを拘束することなく保持することができる通常の使用として幼児の頭部を保持、そして冬場の冷たい外気や夏場の強い日差しから頭部全体を保護する防寒用、日除け用として幼児の頭部を保護することができる。
また、第1のヘッドサポートの幅広上辺両側をボタン留めよりキャリ本体の上端両側に連結支持させた使用では、幼児の頭部の動きを拘束することなく、後頭部から側頭部を保持することができ、一方、紐止めにより連結支持させた使用では、後頭部から側頭部をしっかりと保持することができる。つまり、紐止めによる第1のヘッドサポートの使用は、例えば、首がすわっていない生後1ヶ月頃の幼児の頭部を保持するのに有効なものとなる。
本実施形態に係る子守帯の全体構成を後側(幼児を包み込み保持するキャリア本体の内側)から見たときの説明図である。 同子守帯を前側(キャリア本体の外側)から見たときの説明図である。 同子守帯の両肩ベルトをキャリア本体のベルト通し支持部から取り外し、また、パット入り形態のヘッドサポートをキャリア本体から取り外した状態を表側から見たときの展開説明図である。 同子守帯を内側から見たときの同展開説明図において、腰ベルトをキャリア本体および両肩ベルトから取り外し、また、開脚保持部材を収納部から取り出し展開させた状態を示す。 パット入り形態のヘッドサポートを示した拡大説明図であり、(a)は、キャリア本体の収納部にスライドファスナにて取り付けた状態を示し、(b)は、キャリア本体から取り外した状態を示す。 フード形態のヘッドサポートが収納保管される収納部を部分的に示した拡大説明図であり、(a)は、ヘッドサポートが収納されている状態を示し、(b)は、ヘッドサポートを取り出した状態を示す。 開脚保持部材が収納保管される収納部を部分的に示した拡大説明図であり、(a)は、開脚保持部材が収納されている状態を示し、(b)は、開脚保持部材を取り出してボタン留めにより腰ベルトに連結支持させた状態を示す。 生後1ヶ月頃の幼児を保持している状態を示した使用説明図である。 1歳頃の幼児を保持している状態を示した使用説明図である。 フード形態のヘッドサポートを使用して幼児を保持している状態を示した使用説明図であり、(a)は、側面図であり、(b)は、使用者の前側から見たときの正面図である。
以下、図面を適宜参照しながら、本発明に係る子守帯Aについて詳細に説明する。本発明の実施形態は図示の形態を含むが、これに特に限定されるものではない。
本実施形態に係る子守帯Aは、例えば、生後1ヶ月頃の幼児b1から2歳頃までの幼児b2の成長(身長)に合わせて、キャリア本体1の縦長さを調整変更可能にしたこと、股関節を開いたM字型の開脚着座姿勢での保持に変更可能にしたこと、また、幼児の頭部を通常の保持として、そして、防寒用、日除け用として保護することを可能にしたこと、などを特徴とする。
ちなみに、子守帯Aによって生後1ヶ月頃の幼児b1から2歳頃までの幼児b2を保持する際の態様としては、抱っことおんぶとがあり、抱っこには対面抱っこと前向き抱っことがあり、使用者Bはこれらの態様にて幼児を保持するものである。
≪子守帯Aの構成≫
子守帯Aは、図1〜図4に示すように、キャリア本体1と、キャリア本体1の上端両側と縦長さ方向途中部位の両側とを支持する左右の両肩ベルト(ショルダベルト)2と、キャリア本体1の下端側を支持する腰ベルト(ウエストベルト)3とを、基本構成要素として備えている。また、子守帯Aは、図5および図6、図8〜図10に示すように、形態が異なる2種類のヘッドサポート(第1のヘッドサポート4と第2のヘッドサポート5)を備えている。
≪キャリア本体1の構成≫
キャリア本体1は、生後1ヶ月頃の幼児b1から2歳頃までの幼児b2を抱っこやおんぶなどの態様で身体の略全体を保持するものであり、例えば、通気性に優れたメッシュ素材などから内張り素材の表面側に撥水性に優れた外張り素材が宛がわれているシート地材(布地)を用いた縫製により形成されている。
このキャリア本体1は、生後1ヶ月頃の幼児b1や幼児b2の背中全体を包み込むように保持する背当て部1aと、この背当て部1aの下端から生後1ヶ月頃の幼児b1や幼児b2の尻を受けるように延設(連設)されている尻受け部1bとから、上端側を広く、下端側に至るにしたがって狭くなる全体として縦長で逆向きの略台形形状に構成されている。
背当て部1aは、例えば、生後1ヶ月頃の幼児b1の背中を両脇または両肩に至る程度の高さにて包み込むように保持する縦長さに形成されており、図1に示すように、両肩ベルト2に連結支持される上端両側部分を除く、当該上端両側間に略円弧形状の凹み(窪み)6を設けてなる形態(形状)を呈している。
また、図1および図2に示すように、背当て部1aは、縦長さ方向における下端側(尻受け部1b側)の両側に、斜め上向きの舌片状に突設させた連結片部7を備えている。この連結片部7には両肩ベルト2の他端側を連結するための長尺な連結ベルト8が縫着などによって取り付けられており、連結ベルト8には雄雌一対のバックル9a,9bの一方側がベルト方向に移動可能に備えられている。連結ベルト8は、合成繊維などの丈夫な素材を用いて薄い帯状に編み込み形成されている。
雄雌一対のバックル9a,9bのうち、例えば、雄側バックル9aは、連結ベルト8を折り返すように通すことで、連結ベルト8に移動不能に装着される一方で、連結ベルト8の折返し状態を緩めることによりベルト方向へ移動可能とする周知の構造を呈している。つまり、雄側バックル9aの連結ベルト8に対する折返し係止位置を変えるように、連結ベルト8の余剰ベルト部分を締め付ける、または、緩める操作を行うことで、背当て部1a両側の連結片部7に対する連結ベルト8の連結長さを調整変更可能としている。換言すれば、背当て部1aの両側に対する両肩ベルト2の他端側の連結長さを調整変更可能としてなる。
また、図1〜図4に示すように、背当て部1aは、上端両側と縦長さ方向両側の中途部位における上下2ヶ所の外側(シート地材表面)にベルト通し支持部10,11を備えている。
上下2ヶ所のベルト通し支持部10,11は、縫着などによって取り付けられるもので、両肩ベルト2のベルト幅およびベルト厚さに相当する大きさで適宜の長さを有する筒状に形成されている。これにより、両肩ベルト2の後記する延長ベルト部2aは上下2ヶ所のベルト通し支持部10,11に抜き差し挿通可能と成して、図3および図4に示すように、ベルト通し支持部10,11から引き抜き分離し得るようにしている。つまり、図4に示すように、キャリア本体1を含めた両肩ベルト2から後記詳述の腰ベルト3を取り外し分離し得るように形成してなる。
そして、上下2ヶ所のベルト通し支持部10,11は、連結手段である面ファスナ(マジックテープ(登録商標))12a,12bによって両肩ベルト2の延長ベルト部2aに係脱可能に連結支持されるようになっている。面ファスナ12a,12bのうち、例えば、雄側面ファスナ12aは、図3に示すように、延長ベルト部2aのベルト幅に相当する幅を有する短尺な帯状形態に形成されて、ベルト通し支持部10,11の筒内面に縫着などによって取り付けられる。
なお、図示を省略しているが、雄側面ファスナ12aをベルト通し支持部10,11間にわたる長尺な帯状形態に形成して、ベルト通し支持部10,11間にわたり一連に備えることができる。
また、上下2ヶ所のベルト通し支持部10,11を筒方向に分離するとともに、筒方向の両分離片部をスライドファスナにて開閉可能に突き合わせ連結する構成、または、一方の分離片部が他方の分離片部に重なり合うように形成するとともに、両分離片部を面ファスナやボタン、またはホックなどによって開閉可能な筒状に重合連結するなどの構成とすることができる。このような構成を採用することで、ベルト通し支持部10,11から両肩ベルト2の延長ベルト部2aを引き抜くことなく、ベルト通し支持部10,11を筒方向に開いた状態で延長ベルト部2を取り外すことができる。この場合、抱っこされた幼児b2が怪我などをしないように、スライドファスナ、ボタン、ホックなどを目隠すための保護カバーなどを備えるとよい。
また、図5および図7に示すように、背当て部1aは、第2のヘッドサポート5および後記する開脚保持部材13を収納保管して置くための収納部14,15を上端側と下端側にそれぞれ備えている。
第2のヘッドサポート5の収納部14は、例えば、背当て部1aがシート地材を用いて縫着されるとき、背当て部1aのシート地材の表面側に収納部形成用のもう一枚のシート地材を宛がい縫着することによって、図5に示すように、背当て部1aの上端両側間の凹み6側に開口部を有して背当て部1aの表面側に袋状(ポケット状)に形成されるものである。これにより、第2のヘッドサポート5を使わないときなどに収納保管して置けるようにしている。
一方、開脚保持部材13の収納部15は、同じく背当て部1aがシート地材を用いて縫着されるとき、背当て部1aの尻受け部1bとの連設側(下端側)において背当て部1aの外張り素材(シート地材)と内張り素材とを縫着せずに残すことによって、図7に示すように、尻受け部1b側に開口部を有して背当て部1aの内側に袋状(ポケット状)に形成されるものである。これにより、幼児b2がM字型に開脚させた開脚着座姿勢にて保持できる月齢・成長段階に達するまでの間、開脚保持部材13を収納保管して置けるようにしている。
なお、図示を省略しているが、収納部14,15の開口部に面ファスナやボタン、その他の係脱自在な開閉部材を備えて、第2のヘッドサポート5、開脚保持部材13が不用意に飛び出さないように収納部14,15の開口部を閉じられるようにするとよい。
尻受け部1bは、キャリア本体1における両肩ベルト2との連設下端部分となり、両肩ベルト2の延長ベルト部2aと連設される。
この尻受け部1bは、背当て部1aの下端側から延設させた当該背当て部1aを形成するシート地材(布地)にて、例えば、生後1ヶ月頃の幼児b1の尻を保持し得る程度の横幅(保持幅)で両側を内側に弓形形状として従来尻受け部よりも長めに形成されている。つまり、尻受け部1bは、幼児b2の腰部背後から股部側、必要に応じて腹部側に至る尻全体を保持するために本来必要とする長さよりも長めに形成されている。
これにより、腰ベルト3の後記するキャリア通し支持部16に折り返すように通して、当該キャリア通し支持部16に支持される両肩ベルト2の延長ベルト部2aを含めた尻受け部1bの折り返し位置を変えることで、背当て部1aの縦長さを幼児b2の成長(身長)に合わせて無段階に調整変更することができるようにしている。つまり、本実施例では、キャリア本体1を、幼児b2の成長に合わせて尻受け部1bの一部が幼児b2の尻(腰付近)から背中の略全体を支持する背当て部1aとして利用される形態に形成してなる。
≪両肩ベルト2の構成≫
つぎに、キャリア本体1の背当て部1aを使用者(装着者)Bの身体(両肩)に支持させる両肩ベルト2について説明する。
両肩ベルト2は、例えば、図8および図10に示すように、生後1ヶ月頃の幼児b1や1歳頃の幼児b2を抱っこで保持したとき、使用者Bの胸元付近から両肩を経由して背中から両脇に架け渡されて背当て部1aを支持するものであり、キャリア本体1の尻受け部1bから延設(連設)させた一枚のシート地材(布地)をベルト幅の袋状(管状)を成すように、両肩ベルト2のベルト間隔にて裁断・縫着などにより形成されている。つまり、本実施例に係る子守帯Aを構成する背当て部1aと尻受け部1bとかなるキャリア本体1と、両肩ベルト2とは一枚のシート地材を用いた裁断・縫着などによる縫製によって形成されている。
そして、両肩ベルト2は、キャリア本体1の背当て部1aの上端両側を支持する一端側を、キャリア本体1の縦長さ方向の両側(外側)に沿わせて尻受け部1b側に至る長さに延長させた長尺な帯状と成して、当該一端側を尻受け部1bに連設させてなる。両肩ベルト2の他端側には背当て部1aの連結ベルト8に備えられている雄側バックル9aに係脱可能に係合される雌側バックル9bが備えられている。
雌側バックル9bは、両肩ベルト2の他端側から一端側に至るベルト方向の所定の範囲にて備えられているベルト部材17に取り付けられた状態で両肩ベルト2の他端側に備えられる。ベルト部材17は、雌側バックル9bを取り付け支持する一端側と他端側とが両肩ベルト2に縫着などによって取り付けられており、同縫着部間においては取り付けられずに、後記するブリッチベルト18が連繋部材19を介してベルト方向移動可能と成すようにしている。
このような構成において、キャリア本体1の尻受け部1bに連設される両肩ベルト2の延長ベルト部2aには背当て部1aの上端両側および両側中途の上下2ヶ所のベルト通し支持部10,11に備えられている雄側面ファスナ12aに係脱自在に係着(結合)される雌側面ファスナ12bが備えられている。
雌側面ファスナ12bは、延長ベルト部2aのベルト幅に相当する幅で、少なくとも上下2ヶ所のベルト通し支持部10,11間にわたり当該ベルト通し支持部10,11から上下方向に延設(延出)する程度の長さを有する長尺な帯状形態に形成され、図3に示すように、延長ベルト部2aのベルト方向における所定範囲に縫着などによって取り付けられる。
これにより、両肩ベルト2の延長ベルト部2aのベルト方向任意の位置に背当て部1aを、上端両側および両側中途の上下2ヶ所のベルト通し支持部10,11にて連結支持させることを可能にしている。つまり、幼児b2の成長(身長)に合わせて背当て部1aの縦長さを、延長ベルト部2aのベルト方向に対する背当て部1aの面ファスナ12a,12bによる連結支持高さの位置変更によって無段階に調整できるように構成してなるものである。
なお、図示を省略しているが、上下2ヶ所のベルト通し支持部10,11のいずれか一方側と延長ベルト部2aとの面ファスナ12a,12bによる連結支持高さ位置を、幼児b2の成長に合わせて調整変更する際の目安となる、つまり、キャリア本体1の縦長さを幼児b2の成長に合わせて調整変更する際の目安となる文字や記号、例えば、幼児b2の月齢・身長を表す記号(SS、S、M、Lなど)を、腰ベルトの後記するキャリア通し支持部16に折り返すように通されるキャリア本体1の尻受け部1bや後記する開脚保持部材13の複数ヵ所の各留め孔28に備えることができる。このような手法を採用することで、面ファスナ12a,12bの係着(結合)状態を解除した状態で、記号で表示された月齢・身長に合わせる調整を行うことで、キャリア本体1の縦長さを幼児b2の成長(身長)に簡単に合わせることが可能になる。
また、図8および図9に示すように、使用者Bの胸元付近から両肩を経由して背中から両脇に掛け渡されて背当て部1aの両側に連結される両肩ベルト2のベルト部分は、幅広の帯状に形成されているとともに、柔らかい内部素材、例えば、ウレタンその他の材質からなるクッション材などの弾性素材が内設されており、使用者Bの肩などの身体への荷重負担などを和らげるように形成されている。
また、両肩ベルト2には、図1〜図4に示すように、ブリッジベルト18が備えられている。ブリッジベルト18は、生後1ヶ月頃の幼児b1や1歳頃の幼児b2を保持している使用状態において、両肩ベルト2が使用者Bの両肩からずり落ちないように両肩ベルト2の間隔を規制するように連結する。
このブリッチベルト18は、両肩ベルト2にそれぞれループ形態にて取り付けられるともに、使用者Bの体格などに合わせてベルト長さを調整し得るように形成されている。両肩ベルト2に対するループ取付け部18aは、両肩ベルト2に備えられているベルト部材17に連繋部材19を介して連繋された状態で両肩ベルト2のベルト方向に適宜移動し得るように取り付けられている。
そして、ブリッチベルト18の解放端側には、連結・分離可能とする2部材からなる連結部材20が備えられている。連結部材20の具体的な構造については図示を省略しているが、例えば、相互の磁気引付力(磁気引合力)によって結合される雄スナップ部材と雌スナップ部材との2部材から構成されている。雄スナップ部材20aおよび雌スナップ部材20bは、ブリッジベルト18のベルト幅よりも幅広矩形の扁平形状を成し、扁平面同士が重なる関係で結合されるように形成されている。
このような構造からなる連結部材20を採用することで、ブリッチベルト18の連結・分離を簡易な操作によって行うことができる。つまり、使用者Bが子供帯Aを身体に装着すとき、身体から取り外すときのブリッチベルト18による両肩ベルト2の連結・分離を簡易な操作に行なうことができるので、使用者Bの負担を軽減することができる。
≪腰ベルト3の構成≫
つぎに、キャリア本体1の尻受け部1b側を使用者(装着者)Bの身体(腰部)に支持させる腰ベルト3について説明する。
腰ベルト3は、使用者Bの腰部に巻き付け装着されるものであり、例えば、シート地材(布地)を用いて、使用者Bの体格に合わせて腰部にループ状に巻き付け装着される腰回り相当する範囲にて幅広帯状に形成されている。
そして、腰ベルト3は、装着時に、腰部に沿う柔軟性(可撓性)を備えた上で、幼児b2の体重をしっかり、安定よく使用者Bの腰部にて保持することができる適宜の保形性(定形性)が得られる程度の厚さに形成されている。
また、腰ベルト3は、帯長さ方向の一端側における外側(腰部に巻き付け装着された状態において表面側)に雌側バックル21aを備え、他端側における外側には使用者Bの体格に合わせて長さを調整可能とする連結ベルト22を介して雄側バックル21bを備えている。連結ベルト22は、例えば、合成繊維などの丈夫な素材を用いて薄い帯状に編み込み形成されている。
これにより、使用者Bの腰部に巻き付けるように腰ベルト3を装着するときに、雄雌バックル21a,21bの係脱分離可能な連結によって、腰ベルト3を腰部にループ状に装着することができる。また、雄側バックル21bの連結ベルト22に対する係止定着位置を変えるように、連結ベルト22の余剰ベルト部分を締付ける、または、緩める操作を行うことで、腰ベルト3のベルト長さを使用者Bの体格に合わせて調整可変し得るようになっている。
このように形成されている腰ベルト3は、帯長さ方向における略中央部分に保形部材23を内在するとともに、両肩ベルト2の延長ベルト部2aを含めて一体に連設するキャリア本体1の尻受け部1bを折り返すように通して支持させるキャリア通し支持部16を備えている。
保形部材23は、キャリア通し支持部16が取り付けられる腰ベルト3部分を強化するためのものであり、適度の可撓性と剛性を有する材料(例えば、合成樹脂材など)によってキャリア通し支持部16の長さに相当する長さで腰ベルト3のベルト幅(ベルト高さ)に相当する幅にて適宜の厚さを有する板状に形成されている。
≪キャリア通し支持部16の構成≫
キャリア通し支持部16は、使用者Bの腰部に支持されるキャリア本体1の尻受け部1bを、長さ方向(背当て部1aおよび両肩ベルト2に対する連設方向)の任意位置で無段階に折り返し支持するものである。このキャリア通し支持部16は、前記の連結ベルト22などと同じく、例えば、合成繊維などの丈夫な素材を用いて比較的に厚めの帯状に編み込み形成されているとともに、尻受け部1bの横幅(着座横幅)よりも長めに裁断されて両端側が縫着などによって腰ベルト3に取り付けられるものである。このとき、腰ベルト3内に内設されている保形部材23もキャリア通し支持部16の縫着によって同時に移動不能に取り付けられる。
≪ヘッドサポート4,5の構成≫
つぎに、生後1ヶ月頃の幼児b1から1歳頃の幼児b2の頭部を保持、そして保護する形態が異なる2種類のヘッドサポート4,5について説明する。
まず、初めに第1のヘッドサポート4について説明する。この第1のヘッドサポート4は、図8および図9に示すように、幼児b2の頭部を後頭部側と側頭部側から支えて頭部が後方や側方などへ倒れ込まないように保持する通常の目的(一般的な使い方)で使用されるものである。
第1のヘッドサポート4は、例えば、撥水性などに優れた内外表面の外装素材内に、所定の保形性を有するパット(ウレタン)などの内装素材を内設する縫製によって、図5に示すように、上辺側を幅広く、下辺側に至るにしたがって幅狭くなる逆向きの略台形形状にて使用時には平面視で湾曲形態の定形を成すように形成されている。
そして、図5に示すように、第1のヘッドサポート4は、幅狭下辺側にスライドファスナ24a,24bの一方側、スライドファスナ24aを備えている。これにより、第1のヘッドサポート4は、背当て部1aの第2のヘッドサポート5が収納保管される収納部14の開口部内に位置して備えられる他方側のスライドファスナ24bとの係着(係合)によって背当て部1aの上端側に取外し着脱可能に備えられる。
また、第1のヘッドサポート4は、幅広上辺側の両側を背当て部1aの上端両側に連結部材24によって着脱可能に連結支持させるように形成されている。連結部材24は、ボタン形態を成して、背当て部1aの上端両側にループ状のベルト部材25を介して取り付けられ、第1のヘッドサポート4の幅広上辺両側に備えられているボタン孔26に通す、つまり、ボタン留めすることで、図9に示すように、第1のヘッドサポート4の幅広上辺両側を背当て部1aの上端両側(ベルト通し支持部10)に連結支持されるように形成されている。これにより、第1のヘッドサポート4は幼児の頭部の動きなどを拘束することなく、後頭部から側頭部を保持するものである。
また、図5に示すように、第1のヘッドサポート4は、ボタン孔26が開口されている幅広上辺両側における側部にループ状の連結掛け紐30を備えている。
連結掛け紐30は、図8に示すように、背当て部1aの上端両側を内側から外側に巻き込むようにして連結部材24に掛けることで、第1のヘッドサポート4の両側を背当て部1aの上端両側の内側に位置させた状態で第1のヘッドサポート4の幅広上辺両側を、背当て部1aの上端両側(ベルト通し支持部10)に連結支持するように形成されている。
これにより、第1のヘッドサポート4の幅広上辺両側を連結掛け紐30による紐止めにより背当て部1aの上端両側に連結支持させることで、首がすわっていない生後1ヶ月頃の幼児b1の頭部を、後頭部のみならず側頭部側からもしっかりと保持するものである。
一方、第2のヘッドサポート5は、図10に示すように、幼児b2の頭部を冬場の冷たい外気から、そして、夏場の強い日差しなどから保護する防寒用、日除け用として使用されるものである。
第2のヘッドサポート5は、例えば、外気の通過などを遮り、そして、日差しの透過などを遮ることができる適宜の防寒性(保温性)と遮蔽性を有するなどのシート地素材にて幼児b2の頭部全体にすっぽりと覆い包むように被せることができる大きさに縫製されることによって、図10に示すように、フード形態(頭巾状)に形成されている。
そして、第2のヘッドサポート5は、フード開口縁に沿わせて、当該フード開口縁が絞り込まれるようにゴム紐などから伸縮部材(図示省略)が縫着により備えられており、幼児b2の頭部全体を覆い包むように被せられた状態で顔面周りのフード開口縁が絞り込まれるようにしている。
このように、フード形態でフード開口縁が絞り込まれるように形成されている第2のヘッドサポート5は、フード部分から下方に延設されている延長部分が背当て部1a上端側の収納部14の開口内側に縫着などによって取り付けられることで、背当て部1aの上端側に備えられるとともに、不使用時には収納部14に収納保管されるようになっている。
また、第2のヘッドサポート5は、フード開口縁における上半側の両側に、両肩ベルト2に係脱可能に連結支持させるためのフード支持部材27を備えている。
フード支持部材27は、図2、図4および図6示すように、フード開口縁の両側に縫着などによって一端側が取り付けられる適宜の長さを有するバンド部27aと、両肩ベルト2側に備えられるリング部27bとからなり、リング部27bにバンド部27aを折り返すように通すことで、第2のヘッドサポート5を両肩ベルト2に連結支持させるように形成されている。
バンド部27aは、係脱自在に係着(嵌着)される雄雌からなるボタンを備えてなり、雌側ボタンは、バンド部の他端側端部に取り付けられ、雄側ボタンは、雌側ボタンから間隔をおいたバンド部27aの他端側から一端側に等間隔をおいて取り付けられる。
これにより、図10に示すように、幼児b2の頭部全体を覆うように被せられる第2のヘッドサポート5を両肩ベルト2に連結支持させるようにしている。
なお、図示を省略しているが、両肩ベルト2に対するブリッチベルト18の取付け部以外に、ベルト部材17のベルト方向に単独で移動可能とするもう一つのリング部27bを両肩ベルト2に備えることが望ましい。これにより、例えば、体型が小さい使用者であっても第2のヘッドサポート5の使用時において、同第2のヘッドサポート5を両肩ベルト2に確実に連結支持させることができ、有効なものとなる。
そして、本実施例では、このような構成からなる子守帯Aのキャリア本体1に開脚保持部材13を備えている。
≪開脚保持部材13の構成≫
開脚保持部材13は、キャリア本体1の尻受け部1bとともに幼児b2の尻を保持し、なおかつ、足をM字型に開脚させた開脚着座姿勢にて幼児b2を保持するものである。つまり、股関節が開いて足をM字型に開脚させた開脚着座姿勢にて保持できる月齢・成長段階(例えば、生後9カ月頃)まで成長した幼児b2の内股を違和感なく、バランスのとれたM字型の開脚着座姿勢にて尻とともに保持する、所謂内股保持機能を成すものである。
この開脚保持部材13は、例えば、柔らかい内張り素材の表面側に外張り素材が宛がわれているシート地材(布地)を用いた縫製によって背当て部1aから連設する前記した尻受け部1bの横幅(太ももから股裏まで支える保持部の横幅)よりも幅広に形成されている。
具体的に説明すると、図7に示すように、開脚保持部材13は、背当て部1a下端側の収納部15の開口縁に沿って縫着により取り付けられる一辺側の横幅を尻受け部1bの横幅よりも幅広で、当該一辺側と略平行に対向する他辺側の横幅を一辺側よりもさらに幅広とする平面視で略台形形状に形成されている。
これにより、M字型の開脚着座姿勢にて保持できる月齢・成長段階に達した直後の幼児b2から子守帯Aによる保持対象の例えば、4歳児をも開脚着座姿勢で保持できるようにしている。つまり、開脚保持部材13は、幼児b2の成長(身長)に合わせた正しい開脚着座姿勢にて保持できる平面視で略台形形状の幅広状に形成されている。
そして、図4および図7の(b)に示すように、開脚保持部材13は、幅広他辺側に位置する両側縁辺に、当該幅広他辺側を腰ベルト3に着脱可能に連結支持させる留め孔(連結孔)28を備えている。
留め孔28は、開脚保持部材13の幅広他辺側から幅狭一辺側に向けた両側縁辺において等間隔をおいた複数ヵ所(図示例では3ヶ所)にスリット状の開口形態に形成されている。
これにより、図7に示すように、腰ベルト3側に備えられているボタン形態の留め具(連結具)29を、等間隔で存在するいずれかの留め孔28に通す、つまり、ボタン留めすることで、開脚保持部材13の幅広他辺側が腰ベルト3に連結支持される。
そして、幅広他辺側に一番近い留め孔28を選択して留め具29を通して腰ベルト3に開脚保持部材13を連結支持させた状態(形態)では、横幅が一番広い幅広の状態でM字型に開脚させた開脚着座姿勢にて幼児b2の内股間を保持するようにしてなる。つまり、前記したように、幼児b2の月齢・身長を表す記号を目安にボタン留めすることで、幼児b2の成長(身長)に合わせた快適な開脚横幅にて幼児b2を保持することができる。
留め具29は、開脚保持部材13側の留め孔28に通して簡単に抜け外れない形状に形成されて、キャリア通し支持部16が備えられている腰ベルト3のベルト面に、図7の(a)に示すように、キャリア通し支持部16の両端側に位置してベルト部材に支持されたボタン形態にて取り付けられる。つまり、留め具29は、成長に伴う幼児b2の体重増加などによって簡単に破損することが無い強靱な取付け構造にて開脚保持部材13を腰ベルト3にボタン留めにて着脱可能に連結支持し得るように腰ベルト3に装着されている。
なお、図示を省略しているが、開脚保持部材13の横幅方向の両側縁辺に沿わせた所定の幅にてクッション材などを必要に応じて内設させることができる。これにより、開脚保持部材13の両側縁辺が幼児b2の内股へ当るなどによる圧迫を軽減でき、開脚着座姿勢の快適性を高めることができる。
[作用説明]
つぎに、以上のように構成されている本実施形態に係る子守帯Aの使用について簡単に説明する。
例えば、生後1ヶ月頃の幼児b1を保持する場合には、キャリア本体1の背当て部1aの縦長さが一番短い状態となるように、両肩ベルト2の延長ベルト部2aに対する背当て部1aの上端両側および両側中途の上下2ヶ所のベルト通し支持部10,11の連結支持高さを面ファスナ12a,12bにより調整変更すると同時に、腰ベルト3のキャリア通し支持部16に折り返し支持される両肩ベルト2の延長ベルト部2aを含めたキャリア本体1の尻受け部1bのキャリア通し支持部16に対する折返し支持位置を変えるように調整する。
このとき、背当て部1aの両側を支持する両肩ベルト2の他端側における雄雌一対のバックル9a,9bに対する連結ベルト8のベルト方向折返し位置の調整によって、両肩ベルト2の長さを調整する。つまり、使用者Bが両肩ベルト2を両肩に掛けて対面抱っこの着座姿勢(縦抱き姿勢)で生後1ヶ月頃の幼児b1をキャリア本体1により保持したとき、生後1ヶ月頃の幼児b1の体が使用者Bの腹部や胸元などに密着するように両肩ベルト2の長さを調整する。
また、第1のヘッドサポート4を使用する場合は、連結掛け紐30を連結部材23に掛ける紐止めにて第1のヘッドサポート4の幅広上辺両側を背当て部1aの上端両側に連結支持させる。これにより、図8に示すように、生後1ヶ月頃の幼児b1を無理のないバランスのとれた正しい着座姿勢(縦抱き姿勢)にて保持することができる。つまり、背当て部1aの縦長さが長すぎるなどバランスの悪い着座姿勢とすることなく、生後1ヶ月頃の幼児b1の頭部を第1のヘッドサポート4にてしっかりと保持することができ、また、生後1ヶ月頃の幼児b1の成長に合わせた背当て部1aの正しい縦長さにて快適に保持することができる。
そして、例えば、1歳頃まで成長した幼児b2を保持する場合は、幼児b2の成長(身長)に合わせた背当て部1aの縦長さになるように、腰ベルト3のキャリア通し支持部16に折り返し通されている両肩ベルト2の延長ベルト部2aを含めた尻受け部1bのキャリア通し支持部16に対する折返し支持位置を変えるように調整する。このとき、前記したように、背当て部1aの両側を支持する両肩ベルト2の他端側における雄雌一対のバックル9a,9bの連結ベルト8に対するベルト方向の折返し係止位置の調整移動によって、両肩ベルト2の長さを調整する。
また、第1のヘッドサポート4を使用する場合は、紐止めに変えてボタン孔26に連結部材23を通すボタン留めにて第1のヘッドサポート4の幅広上辺両側を背当て部1aの上端両側に連結支持させる。また、M字型の開脚着座姿勢にて保持できる月齢・成長段階の幼児b2を保持する場合には、図7に示すように、背当て部1aの下端側に備えられている収納部15内から開脚保持部材13を取り出し、開脚保持部材13に備えられている留め孔28を、腰ベルト3側に備えられている留め具29に通して当該留め具29に連結することで、股関節を開いたM字型の開脚着座姿勢で幼児b2を保持する状態にすることができる。このとき、幼児b2の成長(身長)に合わせて数カ所に備えられているいずれかの留め孔28を選択して留め具29に対して連結する。
これにより、開脚保持部材13を背当て部1aに連設する尻受け部1bとともに腰ベルト3に連結支持させて、月齢・成長段階に合わせたバランスのよい正しい開脚着座姿勢で幼児b2を快適的に保持することができる。
また、冬場の寒い日や夏場の日差しが強い日などに幼児b2を保持して外出するときには、背当て部1aの上端側に備えられている収納部14内からフード形態の第2のヘッドサポート5を取り出し、図10に示すように、頭部全体を覆い包み込むように被せる。このとき、第2のヘッドサポート5のフード開口縁に備えられている両側のフード支持部材27のバンド部27aを、両肩ベルト2側に備えられているリング部27bに張りを持たせた状態にて連結支持させる。
これにより、風などによって吹き飛ばされることなく、第2のヘッドサポート5の頭部への装着状態が保たれ、幼児b2の頭部を冬場の冷たい外気や夏場の強い日差しなどから保護することができる。
なお、図示を省略しているが、フード形態の第2のヘッドサポート5とパット入り形態の第1のヘッドサポート4とを一緒に使用して幼児b2の頭部を支えることもできる。
このように、本実施形態の係る子守帯Aによれば、生後1ヶ月頃の幼児b1に合わせてキャリア本体1の背当て部1aの縦長さを調整する場合は、図8に示すように、腰ベルト2のキャリア通し支持部16から両肩ベルト2の延長ベルト部2aを含めたキャリア本体1の尻受け部1bの両肩ベルト2側への折返し通し量を多めに調整することで、キャリア通し支持部16に折り返し支持される尻受け部1bを含めた背当て部1aの上端に至るキャリア本体1の縦長さを、生後1ヶ月頃の幼児b1に合わせて短くすることができる。
そして、幼児b2の成長(身長)に合わせて腰ベルト2のキャリア通し支持部16からキャリア本体1の尻受け部1bを含めた両肩ベルト2の延長ベルト部2aのキャリア本体1側への折返し通し量を多めに調整することで、図9に示すように、キャリア通し支持部16に折り返し支持される尻受け部1bを含めた背当て部1aの上端に至るキャリア本体1の縦長さを、幼児b2の成長(身長)に合わせて長くすることができる。
また、足をM字型に開脚させた開脚着座姿勢での保持が可能な月齢・成長段階の幼児b2を保持する場合には、キャリア本体1の背当て部1aの縦長さ調整に加え、図7に示すように、背当て部1aの下端側の収納部15に収納保管されている開脚保持部材13を使用することで、M字型の開脚着座姿勢にて幼児b2を保持することができる。
また、開脚保持部材13の幅広他辺側に備えられている留め孔28に留め具29を通して当該幅広他辺側を腰ベルト3に連結支持させるとき、開脚保持部材13に表示されている幼児b2の月齢・身長に合わせた記号により留め孔28を選択することによって、幼児b2の内股を圧迫するなどの不快感を与えることがない開脚着座姿勢にて保持でき、また、背当て部1aの縦長さ調整に追従させて開脚保持部材13の幅広他辺側を腰ベルト3に連結支持させることができる。
また、図8および図9に示すように、キャリア本体1の背当て部1aの上端側に備えられている第1のヘッドサポート4を使用することで、生後1ヶ月頃の幼児b1や1歳頃の幼児b2の頭部を拘束することなく、頭部回りの快適性を維持した状態で後頭部から両側頭部を保持することができる。また、図10に示すように、第2のヘッドサポート5を使用することで、頭部の略全体にすっぽりと覆い包むように被せることで、冬場の冷たい外気や夏場の強い日差しなどから幼児の頭部を保護することができる。つまり、幼児b2の頭が後方や側方へ倒れ込まないように保持する通常の機能を備えている第1のヘッドサポート4と、防寒用、日除け用としての機能を備えている第2のヘッドサポート5とを使用に応じて、そして季節や天候などに応じて使い分けことができる。また、第1および第2のヘッドサポート4,5を一緒に使用することもできる。
また、本実施例では、図3および図4に示すように、キャリア本体1の背当て部1aの上端両側と縦長さ方向両側の中途部位における上下2ヶ所のベルト通し支持部10,11に対して両肩ベルト2の延長ベルト部2aを抜き差し挿通可能に形成してなることで、例えば、体重が比較的に軽い生後1ヶ月頃の幼児b1を保持するときの腰ベルト、体重が重くなる1歳頃から2歳頃の幼児b2を保持する腰ベルトなどの形態が異なる腰ベルトの取り替え選択使用が可能となる。
つまり、両肩ベルト2の延長ベルト2aを背当て部1aの上下2ヶ所のベルト通し支持部10,11から抜き外した後に、腰ベルト3のキャリア通し支持部16から両肩ベルト2を引き抜くことで、腰ベルト3をキャリア本体1、両肩ベルト2から分離することができ、ベルト幅が広い、狭い、そして、厚さが厚い、薄いなどの形態を変えた腰ベルトを、幼児b2の成長に合わせて選択的に取り替えることを可能している。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載の本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更などがあっても本発明に含まれる。
また、前述の各図で示した実施形態は、その目的および構成などに特に矛盾や問題がない限り、互いの記載内容を組み合わせることが可能である。
また、各図の記載内容はそれぞれ独立した実施形態になり得るものであり、本発明の実施形態は各図を組み合わせた一つの実施形態に限定されるものではない。
例えば、両肩ベルト2の延長ベルト部2aのベルト方向にキャリア本体1の背当て部1aを、同背当て部1aの縦長さを調整変更するように連結支持させる着脱可能な連結手段を、前記実施形態詳述の面ファスナ(マジックテープ(登録商標))12a,12bに変えて、他の手法を用いることができる。つまり、延長ベルト部2aに対する背当て部1aの着脱可能な連結支持位置をベルト方向に、例えば、スライド方式などによって無段階で調整可能と成し、しかも、2歳頃の幼児b2を保持するのに十分な支持強度が得られるものであればよい。
また、第2のヘッドサポート5のフード開口縁両側を、両肩ベルト2に係脱可能に連結支持させるためのフード支持部材27のバンド部27aを、伸縮性を有するゴム紐などを用いて形成し、当該バンド部27aの他端側に、リング部27bに引っ掛けるように連結支持させるフック形態の掛止具を、または、リング部27bに挟み込むように連結させるクリップ形態の開閉具(留め具)などを備えてなる構成を採用することで、リング部27bに対するバンド部27aの着脱を片手操作で簡単に行うことを可能にすることができる。
A 子守帯
1 キャリア本体
1a 背当て部
1b 尻受け部
2 肩ベルト
2a 延長ベルト部
3 腰ベルト
4 第1のヘッドサポート
5 第2のヘッドサポート
10,11 ベルト通し支持部
12a,12b 面ファスナ(連結手段)
13 開脚保持部材
14,15 収納部
16 キャリア通し支持部
24 連結部材
26 ボタン孔
30 連結掛け紐

Claims (4)

  1. キャリア本体と、
    該キャリア本体を支持する両肩ベルトおよび腰ベルトと、を備えて構成されている子守帯であって、
    前記両肩ベルトは、前記キャリア本体の上端側を係脱可能に支持する一端側を、少なくとも前記キャリア本体の下端側に至る長さに延長させて当該下端側に連設させるとともに、他端側を前記キャリア本体の両側に長さ調整可能に連結してなり、
    前記腰ベルトは、前記キャリア本体の前記両肩ベルトとの連設下端部分を折り返すように通して支持させるキャリア通し支持部を備えていることを特徴とする子守帯。
  2. 前記キャリア本体と、当該キャリア本体の上端側から下端側に延びる前記両肩ベルトの延長ベルト部との間に、延長ベルト部に対して前記キャリア本体を係脱可能に連結支持させる連結手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載された子守帯。
  3. 前記キャリア本体の下端側に、開脚保持部材を備えていることを特徴とする請求項1または2に記載された子守帯。
  4. 前記キャリア本体の上端側に、形態が異なる2種類の第1および第2のヘッドサポートを備えるとともに、第1のヘッドサポートを着脱可能に、第2のヘッドサポートを収納可能に備えてなり、
    前記第1のヘッドサポートは、上辺両側が前記キャリア本体の上端両側にボタン留め、または、紐止めにより連結支持されるように形成されていることを特徴とする請求項1〜3いずれか1項に記載された子守帯。
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