JP2008219998A - リニアアクチュエータ - Google Patents

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Abstract

【課題】大型化させることなく、十分なスラスト力を得ることができるリニアアクチュエータを提供する。
【解決手段】電動モータと、電動モータの回転軸15にウォーム35、及びウォームホイール37を介して連係されハウジング4に回転自在に支持された回転ネジ軸6と、回転ネジ軸6に螺合し、且つ回転ネジ軸6の正逆回転により相対的に軸線方向に往復移動する出力軸7とを備えたリニアアクチュエータ1であって、ハウジング4に回転ネジ軸6のスラスト荷重を受けるスラストプレート47を設けると共に、このスラストプレート47を挟んで一対のスラストベアリング43a,43bを振り分け配置した。
【選択図】図4

Description

この発明は、リニアアクチュエータに関するものである。
従来から、台形ネジ等を用いて電動モータの回転運動を直線運動に変換してスラスト力(推力)を得るリニアアクチュエータが知られている。
例えば、ハウジングに電動モータを取付け、この電動モータの回転軸に相対回転不能、且つ軸線方向に移動可能な変位部材を設けたものがある。この変位部材は、略筒状に形成されたものであって、その外周面に台形ネジの雄ネジ部が刻設されている。一方、ハウジングには、変位部材に対応する部位に台形ネジの雌ネジ部が刻設されており、この雌ネジ部と変位部材の雄ネジ部とが互いに螺合されている。このようなリニアアクチュエータにあっては、電動モータが正逆回転すると変位部材が回転軸と共回りしながら回転軸の軸線方向に沿って往復移動する(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−128413号公報
ところで、近年、リニアアクチュエータのさらなる小型化、高出力化が要望されている。しかしながら、上述の従来技術にあっては、変位部材のスラスト荷重を台形ネジの雄ネジ部や雌ネジ部で受けることになるため、十分なスラスト力を得ることが困難である。そこで、台形ネジの雄ネジ部と雌ネジ部で発生する強大なスラスト力を、回転する台形ネジの雄ネジの軸受け、例えば、ボールベアリングで受けさせることも考えられるが、ボールベアリング等で強大なスラスト力を得るには限界があるという課題がある。
また、十分なスラスト力を得るために、例えば、変位部材の外径を大きくして各ネジ部のサイズを大きくしたり、ボールベアリングのサイズを大きくしたりする方法も考えられるが、リニアアクチュエータが大型化してしまうという課題がある。
そこで、この発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって、大型化させることなく、十分なスラスト力を得ることができるリニアアクチュエータを提供するものである。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載した発明は、電動モータと、前記電動モータの回転軸にウォーム、及びウォームホイールを介して連係されハウジングに回転自在に支持された回転ネジ軸と、前記回転ネジ軸に螺合し、且つ前記回転ネジ軸の正逆回転により相対的に軸線方向に往復移動する出力軸とを備えたリニアアクチュエータであって、前記ハウジングに前記回転ネジ軸のスラスト荷重を受けるプレートを設けると共に、該プレートを挟んで一対のスラストベアリングを振り分け配置したことを特徴とする。
この場合、請求項2に記載した発明のように、前記回転軸に前記ウォームを設け、前記回転ネジ軸に前記ウォームホイールを設けてもよい。
このように構成することで、往復運動する出力軸のスラスト荷重を回転ネジ軸を介してスラストベアリングで受けることができる。しかも、一対のスラストベアリングをハウジングに設けられたプレートを挟んで振り分け配置しているため、このプレートとそれぞれのスラストベアリングで出力軸の往路、復路の両方向のスラスト荷重を受けることができる。
また、電動モータの回転力をウォーム、及びウォームホイールを介して回転ネジ軸に伝達させることで、回転ネジ軸のトルクを電動モータの回転軸よりも大きくすることができる。
請求項3に記載した発明は、前記電動モータは、アウターロータ型のブラシレスモータであることを特徴とする。
このように構成することで、電動モータを大型化することなく、電動モータ自体の出力をインナーロータ型の電動モータよりも高めることができる。
請求項4に記載した発明は、前記ハウジング、及び前記出力軸に、互いを相対回転不能、且つ軸線方向にスライド可能なスプラインをそれぞれ形成したことを特徴とする。
このように構成することで、確実に回転ネジ軸の回転運動を出力軸の直線運動に変換することができる。
請求項1、及び請求項2に記載した発明によれば、往復運動する出力軸のスラスト荷重を回転ネジ軸を介してスラストベアリングで受けることができる。しかも、一対のスラストベアリングをハウジングに設けられたプレートを挟んで振り分け配置しているため、このプレートとそれぞれのスラストベアリングで出力軸の往路、復路の両方向のスラスト荷重を受けることができる。このため、回転ネジ軸の軸受けを大きくすることなく、小型で十分なスラスト力に耐えるができる。
また、電動モータの回転力をウォーム、及びウォームホイールを介して回転ネジ軸に伝達させることで、回転ネジ軸のトルクを電動モータの回転軸よりも大きくすることができる。このため、電動モータを大型化させることなく、出力軸のスラスト力を高めることができ、高出力なリニアアクチュエータを実現することが可能になる。
請求項3に記載した発明によれば、電動モータを大型化することなく、電動モータ自体の出力をインナーロータ型の電動モータよりも高めることができる。このため、より小型で高出力なリニアアクチュエータを実現することが可能になる。
請求項4に記載した発明によれば、確実に回転ネジ軸の回転運動を出力軸の直線運動へと変換することができるため、より信頼性や性能を向上させることができる。
次に、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図4に示すように、リニアアクチュエータ1は、電動モータ2と、この電動モータ2にボルト3によって締結固定されたハウジング4とを備え、ハウジング4内にウォームギア5、回転ネジ軸6、及びこの回転ネジ軸6に螺合する出力軸7とを備えている。
電動モータ2は、略円筒状に形成されたモータケーシング8と、このモータケーシング8内に固定されたステータ9と、このステータ9に対して回転自在に設けられたロータ10とを有する所謂アウターロータ型のブラシレスモータであって、モータケーシング8の両開口部をそれぞれブラケット11,12で閉塞している。
ステータ9は、略円筒状のステータコア13を有しており、ハウジング4とは反対側のブラケット11に固定されている。ステータコア13は、磁性材料の金属板14を軸線方向に積層したものである。このステータコア13の径方向略中央には、後述するブラケット11の筒部27を挿通可能な挿通孔16が形成されている。また、ステータコア13には、放射状に径方向外側に向かって突出する複数のティース部17が設けられている。この各ティース部17には、それぞれ絶縁材であるインシュレータ(不図示)を介してコイル18が巻装されている。
ロータ10は、モータケーシング8を軸線方向に突き抜ける回転軸15に、ステータ9の外周面を覆うように形成された有底筒状のロータヨーク19がボルト20によって締結固定されたものである。ロータヨーク19の周壁19aには、内周面側に複数の永久磁石21が周方向に磁極が交互となるように設けられている。ロータヨーク19のエンド部(底壁)19bには、径方向略中央に回転軸15を挿通するための挿通孔22が形成されている。また、ロータヨーク19のエンド部(底壁)19bには、挿通孔22の周囲に複数のボルト孔23が周方向に等間隔で形成されている。
回転軸15には、ロータヨーク19のエンド部19bに対応する部位に円盤状のロータヨーク取付け部24が形成されている。このロータヨーク取付け部24には、エンド部19bのボルト孔23に対応する部位に雌ネジ部25が刻設されており、ここにボルト23が螺入されるようになっている。
ハウジング4とは反対側のブラケット11は、モータケーシング8の開口部に対応するように形成された略円盤状のプレート26と、このプレート26の径方向略中央に設けられ回転軸15を挿通可能な筒部27とが一体成形されたものである。筒部27は、ステータ9を固定するためのものであって、プレート26からステータ9側に向かって立ち上がるように設けてある。
筒部27には、ステータ9の内周面に対応する部位に段差によって形成された縮径部27aが設けられている。ステータ9は、この縮径部27aに外嵌されており、縮径部27aの基端に形成された段差部27bに当接して固定されることで軸線方向の位置が決定するようになっている。また、筒部27のプレート26側には、回転軸15を回転自在に支持するための軸受け28が設けられている。この軸受け28は、筒部27に設けられた止め輪29によって、抜け方向への移動が規制されるようになっている。
ブラケット11から外方(図2における左側)に向かって突出する回転軸15の一端側には、センサマグネット30が取付けられている。このセンサマグネット30は、ロータ10の回転角度を検出するためのものである。また、ブラケット11には、外方側に回転軸15の一端を覆う有底筒状のカバー31が取付けられている。このカバー31の周壁31aには不図示のホールIC(Integrated Circuit)が設けられている。すなわち、センサマグネット30は、ホールIC(不図示)と協働してロータ10の回転角度を検出できるようになっている。尚、この実施形態における電動モータ2のロータ位置検出方法はホールICとセンサマグネットに限るものではなく、光学式エンコーダ、磁気式エンコーダ、レゾルバでもよく、またセンサレスによる駆動でもよい。
ハウジング4側のブラケット12は、モータケーシング8の開口部に対応するように形成された略円盤状のプレート40と、このプレート40の径方向略中央に設けられ回転軸15を挿通可能な筒部41とが一体成形されたものである。筒部41には、回転軸15を回転自在に支持するための軸受け32が設けられている。また、プレート40には、筒部41の周囲にハウジング4を締結固定するためのボルト孔33が形成されており、ここにボルト34が螺入されている。
図2、図4に示すように、ハウジング4には、ウォームギア5の一方を構成するウォームを収容可能な第一収容部38aと、ウォームギア5の他方を構成するウォームホイール37、回転ネジ軸6、及びこの回転ネジ軸6に螺合する出力軸7を収容可能な第二収容部38bとが形成されている。
第一収容部38aのブラケット12に対応する部位には、開口部39が形成されており、ここにブラケット12の筒部41が内嵌されている。開口部39からハウジング4内に突出する回転軸15の他端は、第一収容部38aに設けられた軸受け36で回転自在に支持されている。そして、回転軸15の他端側には、軸受け36とブラケット12に設けられた軸受け32との間にウォーム35が取付けられている。
第二収容部38bには、電動モータ2の回転軸15に略直交する方向に向かって延在し、且つ第二収容部38bを軸線方向に貫く回転ネジ軸6が回転自在に支持されている。回転ネジ軸6は、ウォーム35に噛合されているウォームホイール37を外嵌固定する軸本体42を有している。軸本体42には、この他に一対のスラストベアリング43a,43bとカラー46とが順番に外嵌されている。スラストベアリング43a,43bは、軌道盤43a1,43b1に、複数の略円柱状のころ43a2,43b2を放射状に配設したタイプのものである。
軸本体42の基端側(図4における左側)は、ハウジング4の第二収容部38bに設けられた軸受け44で回転自在に支持されている。また、軸本体42の基端には、ベアリングナット45が締結固定されている。
一対のスラストベアリング43a,43bの間には、スラストプレート47が介在されている。つまり、一対のスラストベアリング43a,43bは、スラストプレート47を挟んで振り分け配置された状態になっている。スラストプレート47は、各スラストベアリング43a,43bの軸線方向を支持するためのものである。スラストプレート47は、第二収容部38bの軸線方向平面視形状に対応するように略円盤状に形成されている。スラストプレート47の径方向略中央には、回転ネジ軸6の軸本体42を挿通するための挿通孔48が形成されている。尚、スラストベアリング43a,43bは、ころ43a2,43b2が軌道盤43a1,43b1に対してスラストプレート47側に位置するように配置されている。
スラストプレート47の周縁には、径方向中央部よりも肉厚を厚くしたボス49が全周に渡って形成されている。このボス49には、複数の雌ネジ部50が周方向に等間隔で刻設されている。
ここで、ボス49で囲まれる部位は、ボス49よりも薄肉に形成されているため、ここに凹部49aが形成される。そして、この凹部49aによりウォームホイール37側のスラストベアリング43aを受け入れることで、回転ネジ軸6の軸線方向の長さを短くすることができるようになっている。
一方、ハウジング4の第二収容部38bには、スラストプレート47の雌ネジ部50に対応する部位にボルト孔51が形成され、ここにボルト52が螺入されている。すなわち、スラストプレート47は、ハウジング4の第二収容部38bにボルト52によって締結固定されている。尚第二収容部38bのスラストベアリング43bに対応する部位には、スラストベアリング43bを受け入れるための凹部71が形成されている。
この他に、ハウジング4には、ボルト孔51の周囲に他の部材(不図示)を取付けるための複数の雌ネジ部69が刻設されている(図1参照)。
図4に示すように、軸本体42の先端側(図4における右側)には、段差によって拡径された拡径部53が形成されている。この拡径部53は、段差部53aがウォームホイール37の一端側に当接するように形成されている。このように、軸本体42に外嵌されているウォームホイール37、スラストベアリング43a,43b、及びカラー46は、軸本体42の段差部53aとベアリングナット45によって軸受け44、及びスラストプレート47を介して挟持された状態になっている。これによって、回転ネジ軸6は、ハウジング4に軸線方向の移動が規制された状態で回転自在に支持されている。
また、拡径部53の外周面には、台形雄ネジ部54が刻設されており、ここに出力軸7が螺合されている。
出力軸7は、被駆動部材55にスラスト力を付与するためのものであって、略円筒に形成された出力軸本体56を有している。出力軸本体56の内側は、回転ネジ軸6を受け入れ可能な大きさを有しており、基端側(図4における左側)に台形雄ネジ部54に螺合するナット部材58が内嵌固定されている。このナット部材58の内周側には、台形雄ネジ部54に対応する台形雌ネジ部59が刻設されている。さらに、出力軸7の基端側には、止め輪67が設けられている。この止め輪67は、出力軸7の抜け方向(図4における右方向)への移動を規制するためのものである。
一方、出力軸本体56の先端(図4における右側)には、段差によって縮径された取付け部70が形成されている。この取付け部70は、出力軸7に被駆動部材55を取付けるためのものであって、略円筒状に形成されている。取付け部57の内周壁側には、雌ネジ部58が刻設されている。この雌ネジ部58を利用して出力軸7に被駆動部材55を締結固定できるようになっている。尚、取付け部70には、スパナ等の工具を使用する際に用いられる二面取り部57が形成されている。
出力軸本体56の外周面には、これを覆うように略円筒状に形成された支持部材60が設けられている。この支持部材60は、出力軸7を相対回転不能、且つ軸線方向にスライド可能に支持するためのものである。すなわち、支持部材60の内周面と、出力軸本体56の外周面には、それぞれスプライン61,62が形成されている。
支持部材60の基端側(図4における左側)にはフランジ部65が形成され、このフランジ部65よりも基端側に段差によって縮径されたインロー部63が形成されている。
一方、ハウジング4には、第二収容部38bの開口部68側端面4aに開口部68を閉塞するプレート64が取付けられている。このプレート64には、支持部材60のインロー部63に対応する部位に孔66が形成されており、ここに、支持部材60のインロー部63が内嵌固定されている。
次に、リニアアクチュエータ1の動作について説明する。
まず、図2に示すように、電動モータ2を駆動させ、回転軸15を正回転、又は逆回転させる。すると、図4に示すように、ウォームギア5を介して回転ネジ軸6が正回転、又は逆回転する。回転ネジ軸6が回転すると、回転ネジ軸6の台形雄ネジ部54に螺合されている出力軸7が回転ネジ軸6の回転方向に基づいて回転ネジ軸6の軸線方向に沿って往復移動する。このとき、出力軸本体56の外周面、及び出力軸7を支持する支持部材60の内周面には、それぞれスプライン61,62が形成されているため、出力軸7は軸線回りに回転することなく、スライド移動する。
ここで、出力軸7が支持部材60から突出する方向(図4における右方向)に移動した場合において説明する。この場合、出力軸7が被駆動部材55を押圧するため、出力軸7には、図4における左方向に向かって反力F1が作用する。すると、出力軸7の台形雌ネジ部59と回転ネジ軸6の台形雄ネジ部54とによって、回転ネジ軸6が反力F1と同じ方向に向かって押圧される。そして、回転ネジ軸6に形成されている段差部53aによってウォームホイール37がスラストベアリング43a,43b側に向かって押圧される。
このとき、ウォームホイール37側のスラストベアリング43aは、ハウジング4の第二収容部38bに取付けられているスラストプレート47によって軸線方向への移動が規制される。つまり、スラストベアリング43aは、スラストプレート47によって回転ネジ軸6の基端側(図4における左方向)への移動が規制されている。このため、出力軸7が被駆動部材55を図4における右方向に向かって移動させようとすると、ウォームホイール37側のスラストベアリング43aが反力F1、つまり、出力軸7、及び回転ネジ軸6のスラスト荷重を受ける。
一方、出力軸7が支持部材60内に没入する方向に移動した場合について図5に基づいて説明する。
この場合、出力軸7が被駆動部材55を引っ張る(図5における左方向に移動する)ため、出力軸7には、右方向に向かって反力F2が作用する。すると、出力軸7の台形雌ネジ部59と回転ネジ軸6の台形雄ネジ部54とによって、回転ネジ軸6が反力F2と同じ方向に向かって引っ張られる。そして、回転ネジ軸6の基端に締結固定されているベアリングナット45が軸受け44、及びカラー46を介してスラストベアリング43bを押圧する。
このとき、軸受け44側のスラストベアリング43bは、ハウジング4の第二収容部38bに取付けられているスラストプレート47によって軸線方向への移動が規制される。つまり、スラストベアリング43bは、スラストプレート47によって回転ネジ軸6の先端側(図5における右方向)への移動が規制されている。このため、出力軸7が被駆動部材55を図5における左方向に向かって引っ張ろうとすると、軸受け44側のスラストベアリング43bが反力F2、つまり、出力軸7、及び回転ネジ軸6のスラスト荷重を受ける。
したがって、上述の実施形態によれば、往復運動する出力軸7のスラスト荷重(反力F1,F2)を回転ネジ軸6を介してスラストベアリング43a,43bで受けることができる。しかも、一対のスラストベアリング43a,43bをハウジング4の第二収容部38bに設けられたスラストプレート47を挟んで振り分け配置しているため、このスラストプレート47と各スラストベアリング43a,43bで出力軸7の往路、復路の両方向のスラスト荷重を受けることができる。よって、従来のように回転ネジ軸6の軸受け(例えば、ボールベアリング)を大きくしなくても出力軸7のスラスト荷重に十分耐え得る構造とすることができ、十分なスラスト力を得るこができるリニアアクチュエータ1を提供することが可能になる。
また、電動モータ2の回転力をウォーム35、及びウォームホイール37を介して回転ネジ軸6に伝達させることで、回転ネジ軸6のトルクを大きくすることができる。このため、出力軸7のスラスト力を更に高めることができ、高出力なリニアアクチュエータ1を実現することが可能になる。
さらに、電動モータ2をステータ9の外周側にロータ10を配置した所謂アウターロータ型のブラシレスモータとすることで、インナーロータ型の電動モータよりも高出力にすることができる。このため、より小型で高出力なリニアアクチュエータ1を実現することが可能になる。
そして、出力軸7の出力軸本体56の外周面にスプライン61を形成する一方、出力軸7を支持するための支持部材60の内周面にスプライン62を形成している。このため、支持部材60と出力軸7は、相対回転不能、且つ軸線方向へ相対移動可能となっている。よって、出力軸7が軸線回りに回るおそれがなく、確実に回転ネジ軸6の回転運動を出力軸7の直線運動へと変換することができるため、より信頼性や性能を向上させることができる。
尚、本発明は上述した実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施形態に種々の変更を加えたものを含む。
また、上述の実施形態では、電動モータ2がアウターロータ型のブラシレスモータである場合について説明したが、これに限られるものではなく、インナーロータ型であってもよいし、ブラシ付のモータであってもよい。
さらに、上述の実施形態では、出力軸7における出力軸本体56の外周面にスプライン61を形成する一方、出力軸7を支持するための支持部材60の内周面にスプライン62を形成し、両者を相対回転不能、且つ軸線方向へ移動可能にしている。しかしながら、これに限られるものではなく、出力軸7と支持部材60とが相対回転不能、且つ軸線方向へ移動可能であればよく、スプライン61,62以外の形状であってもよい。
そして、上述の実施形態では、回転ネジ軸6の拡径部53に台形雄ネジ部54を形成する一方、出力軸7のナット部材58に台形雌ネジ部59を形成し、回転ネジ軸6の回転運動を出力軸7の直線運動へと変換する場合について説明した。しかしながら、これに限られるものではなく、回転ネジ軸6の回転運動を出力軸7の直線運動へと変換可能な形状であればよく、台形ネジでなくてもよい。
また、上述の実施形態では、出力軸7の出力軸本体56に、別途ナット部材58を設けた場合について説明したが、これに限られるものではなく、出力軸本体56に直接台形雌ネジ部59等のネジ部を刻設してもよい。
さらに、上述の実施形態では、スラストベアリング43a,43bとして、軌道盤43a1,43b1に、複数の略円柱状のころ43a2,43b2を放射状に配設したタイプのものを使用した場合について説明したが、これに限られるものではなく、配置スペースに余裕があれば、ボールを用いた所謂スラスト玉軸受けを使用してもよい。
本発明の実施形態におけるリニアアクチュエータの平面図である。 本発明の実施形態におけるリニアアクチュエータの構成を示す断面図である。 本発明の実施形態における電動モータの横断面図である。 図2のA矢視図である。 本発明の実施形態におけるリニアアクチュエータの動作説明図である。
符号の説明
1 リニアアクチュエータ
2 電動モータ
4 ハウジング
6 回転ネジ軸
7 出力軸
15 回転軸
35 ウォーム
37 ウォームホイール
43a,43b スラストベアリング
47 スラストプレート(プレート)
61,62 スプライン

Claims (4)

  1. 電動モータと、
    前記電動モータの回転軸にウォーム、及びウォームホイールを介して連係されハウジングに回転自在に支持された回転ネジ軸と、
    前記回転ネジ軸に螺合し、且つ前記回転ネジ軸の正逆回転により相対的に軸線方向に往復移動する出力軸とを備えたリニアアクチュエータであって、
    前記ハウジングに前記回転ネジ軸のスラスト荷重を受けるプレートを設けると共に、該プレートを挟んで一対のスラストベアリングを振り分け配置したことを特徴とするリニアアクチュエータ。
  2. 前記回転軸に前記ウォームを設け、前記回転ネジ軸に前記ウォームホイールを設けたことを特徴とする請求項1に記載のリニアアクチュエータ。
  3. 前記電動モータは、アウターロータ型のブラシレスモータであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のリニアアクチュエータ。
  4. 前記ハウジング、及び前記出力軸に、互いを相対回転不能、且つ軸線方向にスライド可能なスプラインをそれぞれ形成したことを特徴とする請求項1〜請求項3の何れかに記載のリニアアクチュエータ。
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