JP2008219089A - 静磁波発振装置 - Google Patents

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Masanori Nagayama
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Abstract

【課題】静磁波素子発振装置において、発振回路基板12から発生される不要電磁波が、コイル8、9の引き出し線14、15に影響し、発振周波数が不安定となるのを防止した静磁波発振装置を提供する。
【解決手段】発振周波数を調整する電磁コイルの引き出し線を、強磁性体で形成された筐体に設けた空洞17を通して筐体外部へ引き出す構造とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、フェリ磁性共鳴を利用した静磁波素子と静磁波を励起する手段を有する静磁波発振装置に係り、特に、静磁波発振装置の発振周波数を調整するための電磁コイルの引き出し線が与える影響を低減して安定した発振を可能とする技術に関する。
静磁波発振装置に使用される静磁波素子には、GGG(ガドリニウム・ガリウム・ガーネット)非磁性単結晶基板上に、フェリ磁性体であるYIG(イットリウム・鉄・ガーネット)薄膜を、液相エピタキシャル成長させた素子が一般的に用いられる。この静磁波素子は、強い磁界を印加して磁気スピンを共鳴させることにより、共振子として動作する。このときの共振周波数は、印加する磁界の強さを変えることにより、マイクロ波帯の周波数で、2〜3オクターブの広帯域にわたり可変することができる。静磁波発振装置において、発振周波数を調整するには、静磁波発振装置内に設けた電磁コイルに流す電流を調整して、静磁波素子に印加される磁界の強さを変化させて行う。
このような、共振器として機能する静磁波素子を用いた静磁波装置が、例えば、下記の特許文献1に提案されている。特許文献1には、静磁波を励振・伝搬するためのフェリ磁性膜と、このフェリ磁性膜表面に設けられたRF信号給電線路と、フェリ磁性膜に磁界を印加するための、それぞれの一端側が永久磁石を挟み、それぞれの他端側が磁性かつ導電性の一対のヨークと、永久磁石と、コイルと、磁性膜に磁界を印加するための磁界発生器と、磁性膜に印加する直流磁界の強度を制御するためのコイルとを備え、共振器として機能する静磁波装置の構成例が示され、空隙長が変化しにくいように支持する支柱に、引き出し線を通すための溝を設けることが記載されている。
特開2002−314304号公報
上述したように、静磁波素子を用いた静磁波発振装置には、発振周波数を制御するために、直流磁界を調整する調整用のコイルが設けられている。このコイルに直流電流を外部から供給する必要があるので、コイルの引き出し線が静磁波発振装置内の狭い空間から外部に引き出されている。
本願発明者は、このコイルの引き出し線の影響が、静磁波発振装置における発振周波数の不安定の一因となっていることに気づいた。このコイルの引き出し線の影響について、更に詳しく説明する。
静磁波発振装置において、発振周波数を調整するためには、前述したように、電磁コイルに流す電流を調整して、静磁波素子に印加される磁界の強さを変化させることが不可欠である。静磁波発振装置は、蓋、外部ヨーク、および底に囲まれた、一辺が2cm程度の立方体ぐらいの大きさであり、コイルの引き出し線は、この狭い空間を経由して駆動電流を制御する外部の制御回路へ配線される。ところが、この狭い空間には発振回路基板も配置されており、発振回路基板は所望の周波数の他にも、本来不要な電磁波を放出している。
この不要な電磁波が、同一空間に配置されている電磁コイルの引き出し線を横切ることにより起電力が発生し、その結果、電磁コイルに流れる電流値に影響を与えてしまう。すなわち、静磁波素子に印加される磁界の強さが変化し、この磁界の強さの変化に伴い静磁波発振装置の発振周波数が変化してしまうことが、発振周波数を不安定にする一因となっている。
そこで、本発明の目的は、発振回路基板からの不要な電磁波と電磁コイルの引き出し線とに起因した発振周波数の変動を抑え、安定した発振が得られる静磁波発振装置を提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明に係る静磁波発振装置は、永久磁石と、その一部もしくは全部が強磁性体で形成された第1および第2の磁極片と、その一部もしくは全部が強磁性体で形成された筐体と、静磁波素子と、前記永久磁石の一方の極に配置した前記第1磁極片と前記筐体を経由して前記永久磁石の他方の極に接続した前記第2磁極片との間に、前記静磁波素子を配置するための空隙を形成するように設けた静磁波素子用閉磁気回路と、前記空隙に印加される前記永久磁石の磁界の強さを調整して発振周波数を制御するための電磁コイルとを備える静磁波発振装置であって、
前記電磁コイルの引き出し線が、前記筐体に形成された空洞内を通して前記筐体外部に引き出されることを特徴とするものである。
本発明によれば、電磁コイルの引き出し線を強磁性体の空洞中を通して筐体外部に取り出す構造としたことにより、電磁コイルの引き出し線は、発振回路基板からの不要電磁波が強磁性体の空洞でシールドされるため、不要電磁波が電磁コイルを横切ることにより発生する発振周波数の不安定を解消することができ、安定した発振周波数が得られる。
本発明に係る静磁波発振装置の一実施例について、図1を用いて以下詳細に説明する。図1は、本発明に係る静磁波発振装置の構成を示す断面図であり、永久磁石2の一方の極に付けた上部磁極7と、永久磁石2の他方の極に蓋3、外部ヨーク4、および下部磁極を形成する底5を経由して付けた太い実線で示した凸状の下部磁極6との間に、静磁波素子1を配置するための空隙11(矢印が示す間隔)を形成する。この空隙11に、永久磁石2により発生される磁界10(図中では模式的に複数の点線で表し、点線の密度が高いほど磁束密度が高いことを示す。)を、集中させるようにして静磁波素子用閉磁気回路が形成される。ここで、静磁波素子用閉磁気回路は、静磁波素子1のYIG薄膜に、垂直に直流磁界を印加するための磁気回路であり、静磁波素子1の中央部を垂直に通る部分が、一番磁力が大きくなるように配置される。
本実施例では、蓋3に凹部があり永久磁石2がその凹部に入る構造としている。この構造により、永久磁石2の中心の位置ずれを小さくでき、生産性の向上が図れる。勿論、平面状の底部に永久磁石を配置しても問題は無い。以上が、静磁波素子用閉磁気回路の基本部分であり、この構造を形成することにより、上部磁極7と下部磁極6との空隙11に、永久磁石2により発生した磁界10が集中する。
本実施例では、空隙11に磁界10を、磁気的に閉回路にしてより集中させるために上部磁極7および下部磁極6を配置しているが、所望の磁界が得られる場合には、上部磁極7および下部磁極6の一方、を配置しないことも可能である。
また、本実施例では、永久磁石2は円柱状をしており、その周辺に静磁波発信装置の発振周波数を変動させるための、粗調整用電磁コイル8と微調整用FMコイル9が配置される。なお、粗調整用電磁コイル8と微調整用FMコイル9は、空芯コイルである。また、電磁コイル8およびFMコイル9が固定される蓋3には、電磁コイルの引き出し線14およびFMコイルの引き出し線15部分に、空洞17が形成され、空洞17は、静磁波発振装置の外部へと通じている。電磁コイルの引き出し線14およびFMコイルの引き出し線15は、空洞17の内部を経由して、静磁波発振装置外部の制御回路に接続される。
なお、本実施例では電磁コイルの引き出し線14とFMコイルの引き出し線15を同一の空洞17により静磁波発振装置の外部に配線しているが、それぞれ別々の空洞により配線を行ってもよい。また、本実施例では、電磁コイルに流れる電流の制御回路(不図示)が、静磁波発振装置の上側に配置される場合を仮定しているが、制御回路が静磁波発振装置の下側に配置される場合などに、蓋3を経由して、外部ヨーク4および底5に同様の空洞を設け、その内部に電磁コイルの引き出し線14およびFMコイルの引き出し線15を配線しても同様の効果が得られることは言うまでもない。
また、本実施例では、電磁コイルの引き出し線14およびFMコイルの引き出し線15を、直接空洞17を経由して外部の制御回路に接続しているが、空洞17内に、例えばセミリジットケーブルのような導線を予め配置しておき、その導線に電磁コイルの引き出し線14およびFMコイルの引き出し線15を半田付け等の方法で接続することにより、外部の制御回路へ取り出してもよい。図2および図3に、電磁コイルの引き出し線14およびFMコイルの引き出し線15を静磁波発振装置の外部へ引き出す、さらに幾つかの例を示す。なお、図2および図3では、静磁波発振装置コイルの引き出し線を外部へ取り出す部分の要部だけを示している。図2(a)は、電磁コイルの引き出し線14とFMコイルの引き出し線15を、静磁波発振装置の上方に設けた1個の空洞17を通して上から取り出した場合、図2(b)は、2個の空洞17を設け、電磁コイルの引き出し線14とFMコイルの引き出し線15を、それぞれ別個に上方から取り出した場合、図2(c)は、電磁コイル8の側面に沿って設けた細いスリット18を通って、上方から取り出した場合、図3(a)は電磁コイル8の側面に沿って破線で示した細いスリット18を通し側面から電磁コイルの引き出し線14とFMコイルの引き出し線15を取り出した場合である。いずれにしろ、コイルの引き出し線がパーマロイの筐体内部のみを経由して外部に配線されていればよい。
本実施例では、静磁波発振装置の高周波(RF)出力は、発振回路基板12に接続された端子20から出力される。この発振出力をVCOとして用いる場合には、例えば、図4に示すような回路を用いればよい。図4において、破線で囲んだブロック21は静磁波発振装置であり、駆動回路DRVにより所望の周波数で共振するように電流を供給し、この発振出力信号をPLL回路に入力して、安定したRF出力信号を得るものである。
本実施例では、蓋3、外部ヨーク4、底5、下部磁極6には、パーマロイを用いている。また、下部磁極6の周囲には銅板13をリング状に配置している。
静磁波素子1を、空隙11内の発振回路基板12上に配置し、静磁波素子1による共振信号を、銅板13上に配置された発振回路基板12に取り出すことにより、静磁波発振装置を形成する。静磁波素子用閉磁気回路において、上部磁極7および下部磁極6の中心は、前記磁界10が均一で磁束密度が最大であるため、ここに前記静磁波素子1を配置することにより安定した発振周波数が得られる。
静磁波素子1による発振周波数は、静磁波素子1に印加される磁界の強さに依存し、基本的な発振周波数は、永久磁石2により発生される磁界の強さにより決定されるが、粗調整用の電磁コイル8および微調整用のFMコイル9に電流を流すことにより磁界を発生させ、空隙11に印加される磁界の強さを調節することで、例えば、比帯域(周波数可変幅/中心周波数)で約20%程度変化させることが可能である。
以上、本発明の好適な実施例について述べたが、実施例だけに限定するものではなく、本発明の精神を逸脱しない範囲内で種々の変更が可能なことは勿論である。
本発明に係る静磁波発振装置の構成を示す断面図。 電磁コイルの引き出し線を静磁波発振装置の外部へ引き出す別の例を示す図。 電磁コイルの引き出し線を静磁波発振装置の外部へ引き出すさらに別の例を示す図。 発振出力をVCOとして用いる場合の構成例を示すブロック図。
符号の説明
1…静磁波素子、2…永久磁石、3…蓋、4…外部ヨーク、5…底、6…下部磁極、7…上部磁極、8…電磁コイル、9…FMコイル、10…磁界、11…空隙、12…発振回路基板、13…銅板、14…電磁コイルの引き出し線、15…FMコイルの引き出し線、17…空洞、18…スリット、20…端子、21…静磁波発振装置、DRV…駆動回路。

Claims (1)

  1. 永久磁石と、
    その一部もしくは全部が強磁性体で形成された第1および第2の磁極片と、
    その一部もしくは全部が強磁性体で形成された筐体と、
    静磁波素子と、
    前記永久磁石の一方の極に配置した前記第1磁極片と前記筐体を経由して前記永久磁石の他方の極に接続した前記第2磁極片との間に、前記静磁波素子を配置するための空隙を形成するように設けた静磁波素子用閉磁気回路と、
    前記空隙に印加される前記永久磁石の磁界の強さを調整して発振周波数を制御するための電磁コイルとを備える静磁波発振装置であって、
    前記電磁コイルの引き出し線が、前記筐体に形成された空洞内を通して前記筐体外部に引き出されることを特徴とする静磁波発振装置。
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