JP2008218577A - 測定装置、露光装置及びデバイス製造方法 - Google Patents

測定装置、露光装置及びデバイス製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2008218577A
JP2008218577A JP2007051934A JP2007051934A JP2008218577A JP 2008218577 A JP2008218577 A JP 2008218577A JP 2007051934 A JP2007051934 A JP 2007051934A JP 2007051934 A JP2007051934 A JP 2007051934A JP 2008218577 A JP2008218577 A JP 2008218577A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
measurement
light
optical system
image
measured
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2007051934A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaki Tokuragawa
正樹 戸倉川
Kazuhiro Takahashi
和弘 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2007051934A priority Critical patent/JP2008218577A/ja
Priority to US12/039,111 priority patent/US20080213704A1/en
Priority to EP08152054A priority patent/EP1965259A3/en
Priority to KR1020080018640A priority patent/KR20080080442A/ko
Priority to TW097107343A priority patent/TW200842518A/zh
Publication of JP2008218577A publication Critical patent/JP2008218577A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F1/00Originals for photomechanical production of textured or patterned surfaces, e.g., masks, photo-masks, reticles; Mask blanks or pellicles therefor; Containers specially adapted therefor; Preparation thereof
    • G03F1/38Masks having auxiliary features, e.g. special coatings or marks for alignment or testing; Preparation thereof
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/708Construction of apparatus, e.g. environment aspects, hygiene aspects or materials
    • G03F7/7085Detection arrangement, e.g. detectors of apparatus alignment possibly mounted on wafers, exposure dose, photo-cleaning flux, stray light, thermal load
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F1/00Originals for photomechanical production of textured or patterned surfaces, e.g., masks, photo-masks, reticles; Mask blanks or pellicles therefor; Containers specially adapted therefor; Preparation thereof
    • G03F1/38Masks having auxiliary features, e.g. special coatings or marks for alignment or testing; Preparation thereof
    • G03F1/44Testing or measuring features, e.g. grid patterns, focus monitors, sawtooth scales or notched scales
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70483Information management; Active and passive control; Testing; Wafer monitoring, e.g. pattern monitoring
    • G03F7/70591Testing optical components
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/708Construction of apparatus, e.g. environment aspects, hygiene aspects or materials
    • G03F7/70908Hygiene, e.g. preventing apparatus pollution, mitigating effect of pollution or removing pollutants from apparatus
    • G03F7/70941Stray fields and charges, e.g. stray light, scattered light, flare, transmission loss

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Environmental & Geological Engineering (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Atmospheric Sciences (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)

Abstract

【課題】被検光学系に発生するローカルフレアを短時間で高精度に測定することができる測定装置を提供する。
【解決手段】被検光学系の像面に配置された測定部と、前記被検光学系の物体面に配置された測定マスクとを備え、前記測定部は、スリット形状の像側開口部を有する遮光板と、前記像側開口部を通過した光の光量を測定する光量センサーとを有し、前記測定マスクは、前記被検光学系の像面に前記像側開口部の面積よりも大きな投影像を形成する矩形形状の遮光部と、前記遮光部の両側に配置された物体側開口部とを含む測定パターンを有し、前記投影像が前記像側開口部を覆う状態において、前記測定部が光量を測定することによって前記被検光学系で発生するフレアを測定することを特徴とする測定装置を提供する。
【選択図】図7

Description

本発明は、被検光学系で発生するフレアを測定する測定装置に関する。
フォトリソグラフィー(焼き付け)技術を用いて半導体デバイスを製造する際に、投影露光装置が従来から使用されている。投影露光装置は、レチクル(マスク)に描画された回路パターンを投影光学系によってウエハ等に投影して回路パターンを転写する。近年の半導体デバイスの微細化に伴って、ウエハに転写されるパターンの線幅均一性の要求が厳しくなってきているため、従来は無視することができた投影光学系で発生するフレアによる線幅均一性の劣化が問題となってきている。ここで、フレアとは、レチクルのパターンの結像に悪影響を与える迷光(例えば、様々な場所で多重反射を繰り返してウエハに到達する光)である。
光学系で発生するフレアは、ロングレンジフレアとローカルフレア(ミドルレンジフレア)に大別できる。但し、近年、線幅均一性の劣化として問題となっているフレアはローカルフレアであるため、以下では、ローカルフレアについて説明する。
ローカルフレアは、レンズ(光学部材)表面の細かな形状誤差や硝材の屈折率不均一性の高周波成分に起因している。また、ローカルフレアの発生量は入射光の波長の逆数の2乗に比例するため、露光光の短波長化が進むにつれて線幅均一性に与える影響が大きくなる。近年の露光装置では、露光光としてArFエキシマレーザー(波長約193nm)を採用し、このように短波長化された露光光に対応するレンズ硝材として蛍石(CaF)が用いられている。但し、蛍石は合成石英(SiO)よりも複屈折を生じやすく、また、表面粗さや屈折率不均一性の高周波成分が大きい。このような露光光の短波長化及び蛍石(硝材)の性質によって、ローカルフレアの発生量は増大する傾向にあり、かかるローカルフレアがパターンの線幅に与える影響を定量的に把握する(即ち、ローカルフレアを高精度に測定する)必要がある。
ローカルフレアがパターンの線幅に与える影響を定量的に把握するためには、ローカルフレアが発生する入射光の位置と影響を受けるパターンの位置との距離をパラメータとして、ローカルフレアを測定すればよい。そこで、ラインパターンの周辺に複数種類の円形形状の開口部を配置した測定パターンを露光して、ラインパターンの線幅と開口部の大きさとの関係から、ローカルフレアを定量的に測定する技術が提案されている(特許文献1参照)。
また、パッドパターンと呼ばれる遮光部を有する測定パターンをオーバー露光して、パッドパターンに相当するレジストが消失するまでの露光量から、パッドパターンに回り込むローカルフレアを定量的に測定する技術も提案されている(非特許文献1参照)。
また、パッドパターンの代わりにラインパターンとその周辺に透過部を配置した測定パターンを露光して、露光したラインパターンの線幅の変化から、ローカルフレアを定量的に測定する技術も提案されている(特許文献2参照)。
更に、レジストを露光する代わりに、光量センサーを用いてパッドパターンに相当する位置の光量を測定して、パッドパターンに回り込むローカルフレアを定量的に測定する技術も提案されている(特許文献3参照)。
特開2004−64024号公報 特開2004−296648号公報 特開2006−80245号公報 0.85NA ArF Exposure System and Performance, Proc. SPIE, Vol. 5040 pp789−800 2003
しかしながら、従来技術では、ローカルフレアを短時間で高精度に測定することができなかった。例えば、非特許文献1に開示された技術のように、パッドパターン(測定パターン)をレジストに露光してローカルフレアを測定する場合、幾つかのプロセスを経るため、測定結果を得るまでに時間がかかってしまう。また、測定結果がレジストプロセスの影響を受けたり、パッドパターンに相当するレジストが完全に消失した状態の判断が難しかったりするため、ローカルフレアを高精度に測定することが困難である。更に、ローカルフレアの発生が少ない光学系では、パッドパターンに相当するレジストの消失に必要な露光量が大きくなり、レジスト感度の線形性がなくなってしまう場合がある。
また、特許文献2に開示された技術のように、露光されたラインパターンの線幅の変化からローカルフレアを測定する場合、ローカルフレアが小さくなると、それに比例して露光されたラインパターンの線幅の変化も小さくなってしまう。レジストパターンの線幅は、ローカルフレア以外にも、線幅測定精度やプロセス、装置起因のフォーカス誤差など様々な誤差要因によって変化する。従って、露光されたラインパターンの線幅の変化から、微小なローカルフレアによる線幅の変化のみを抽出し、ローカルフレアを高精度に測定することには限界がある。
また、特許文献3に開示された技術のように、光量センサーを用いてローカルフレアを測定する場合も、光量センサーの直上に配置される開口部の大きさ及び形状によっては、ローカルフレアを高精度に測定できない。換言すれば、レジストを露光する際に使用していたパッドパターンをそのまま使用して、光量センサーによってパッドパターンの投影像が形成される位置の光量を測定しても、ローカルフレアを高精度に測定することはできない。この場合、光量センサーの直上に配置される開口部の大きさをパッドパターンの投影像よりも小さくすることが不可欠となる。距離をパラメータとしてローカルフレアを測定するためには、例えば、パッドパターンの投影像の大きさが2μm程度であると、光量センサーの直上に配置される開口部の大きさは1μm以下であることが要求される。しかしながら、1μm程度の大きさの開口部を通過する光の量では、ノイズの影響などで殆ど信号(S/N比)が得られず、ローカルフレアを高精度に測定することができない。
光量を確保して測定精度を向上させるためには、光量センサーの直上に配置される開口部の大きさを大きくすることが考えられる。但し、開口部を単純に大きくするだけでは、かかる開口部の大きさに応じてパッドパターンも大きくする必要があるため、1μm程度の近い距離から発生するローカルフレアを測定することができない。
そこで、本発明は、被検光学系に発生するローカルフレアを短時間で高精度に測定することができる測定装置を提供することを例示的目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一側面としての測定装置は、被検光学系の像面に配置された測定部と、前記被検光学系の物体面に配置された測定マスクとを備え、前記測定部は、スリット形状の像側開口部を有する遮光板と、前記像側開口部を通過した光の光量を測定する光量センサーとを有し、前記測定マスクは、前記被検光学系の像面に前記像側開口部よりも縦横の寸法が大きい投影像を形成する矩形形状の遮光部と、前記遮光部の両側に配置された物体側開口部とを含む測定パターンを有し、前記投影像が前記像側開口部を覆う状態において、前記測定部が光量を測定することによって前記被検光学系で発生するフレアを測定することを特徴とする。
本発明の更なる目的又はその他の特徴は、以下、添付図面を参照して説明される好ましい実施例によって明らかにされるであろう。
本発明によれば、例えば、被検光学系に発生するローカルフレアを短時間で高精度に測定することができる測定装置を提供することができる。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施の形態について説明する。なお、各図において、同一の部材については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。
図1は、本発明の一側面としての測定装置1の構成を示す概略断面図である。測定装置1は、被検光学系TOSで発生するフレアを測定する測定装置である。測定装置1は、本実施形態では、露光装置に用いられる投影光学系を被検光学系TOSとし、かかる投影光学系で発生するローカルフレアを測定する。ローカルフレアは、拡がり角が小さく、被検光学系TOSの像面において、入射光の極周辺(1μm乃至数十μm以内の範囲)に分布する。測定装置1は、図1に示すように、照明装置10と、測定マスク20と、測定部30とを備える。
照明装置10は、KrFエキシマレーザー(波長約248nm)、ArFエキシマレーザー(波長約193nm)、Fレーザー(波長約157nm)水銀ランプ(i線)等を光源とし、測定マスク20を照明する。
測定マスク20は、被検光学系TOSの物体面に配置される。測定マスク20は、後述するように、照明装置10からの光を遮光する遮光部(遮光領域)と、照明装置10からの光を透過する物体側開口部(透過領域)とを含む測定パターンを有する。
測定部30は、被検光学系TOSの像面に配置される。測定部30は、スリット形状の開口部(像側開口部)322を有する遮光板320と、開口部322を通過した光の光量を測定する光量センサー340とを有する。測定部30は、後述するように、測定マスク20の遮光部の投影像が遮光板320の開口部322を覆う状態において、開口部322を通過する光の光量を測定する。
測定装置1は、後述するように、スリット形状の開口部322によって規定された範囲の光量(即ち、開口部322に投影された測定マスク20の測定パターンの投影像の光量)を測定部30で測定する。これにより、測定装置1は、レジストに対する露光プロセス及び現像プロセスを経ることなく、被検光学系TOSに発生するローカルフレアを短時間で高精度に測定することができる。
以下、測定マスク20及び測定部30について詳細に説明する。まず、測定マスク20について説明する。図2は、測定マスク20を示す概略上視図である。測定マスク20は、本実施形態では、図2に示すように、複数の測定パターン210(測定パターン210A1乃至210A3、210B1乃至210B3及び210C1乃至210C3)を有する。測定マスク20は、本実施形態では、3つ(X方向)×3つ(Y方向)の9つの測定パターン210を有しているが、9つの測定パターン210を有する必要性はない。例えば、測定マスク20をY方向に走査する場合には、Y方向には1組の測定パターン210を配置すればよい。但し、X方向に関しては、被検光学系TOSの複数の像高に対するローカルフレアを測定するために、ローカルフレアを測定する測定点に対応して複数の測定パターン210を配置することが好ましい。
図3は、測定マスク20の測定パターン210を示す概略拡大図である。測定パターン210は、図3に示すように、矩形形状の遮光部212と、遮光部212の両側に配置された開口部(物体側開口部)214(214a及び214b)とを有する。
遮光部212は、被検光学系TOSの像面上に、遮光板320の開口部322よりも縦横の寸法が大きい投影像を形成する。遮光部212は、測定マスク20を通過する光の光量を確保するために、幅方向(第1の方向)の長さ2aに対して、幅方向に直交する方向(第2の方向)の長さL1が十分に長くなるように設定される。具体的には、遮光部212の幅方向に直交する方向の長さL1は、幅方向の長さ2aに対して、10倍以上長いことが好ましい。
開口部214は、幅方向に長さ2bを有し、幅方向に直交する方向に遮光部212の長さL1と同程度の長さL2を有する。従って、開口部214は、遮光部212によって、2つの開口部214a及び214bに分離される。
被検光学系TOSの縮小倍率がβである場合、被検光学系TOSの像面に投影される測定パターン210(遮光部212)の投影像は、幅方向の長さを2a’、幅方向に直交する方向の長さをL1’とすると、2a’=2βa、L1’=βL1の関係を有する。
次に、測定部30について説明する。図4は、測定部30を示す概略上視図であって、測定部30の遮光板320の開口部322を示している。遮光板320の開口部322の幅方向の長さtは、測定パターン210(遮光部212)の投影像の幅方向の長さ2a’よりも短く、例えば、1μm程度短い。開口部322の幅方向に直交する方向の長さL3は、測定パターン210(遮光部212)の投影像の幅方向の長さ2a’よりも十分に長く、例えば、投影像の幅方向の長さ2a’の10倍以上長いことが好ましい。また、開口部322の幅方向に直交する方向の長さL3は、測定パターン210(遮光部212)の投影像の幅方向に直交する方向の長さL1’と同程度又は長さL1’よりも短い。
ここで、被検光学系TOSで発生するローカルフレアについて説明する。座標(0,0)の位置に入射する光(入射光)に対する座標(X,Y)の位置でのローカルフレアの割合を示す関数をG(X,Y)とする。換言すれば、G(X,Y)は、座標(0,0)の位置に入射する光によって発生する座標(X,Y)の位置でのローカルフレアを示す。また、座標(x’,y’)の位置での入射光の理想的な強度分布を示す関数をT(x’,y’)とする。被検光学系TOSの像面上の点(x,y)においてローカルフレアを測定する場合、点(x,y)におけるローカルフレアの強度比I(x,y)は、以下の数式1に示すように、開口部上の任意の点(x’,y’)から発生するローカルフレアの積分量で表される。
Figure 2008218577
図5は、ローカルフレアを測定するための従来の測定パターン1000を示す概略上視図である。測定パターン1000は、被検光学系TOSの物体面に配置され、遮光部としてのパッドパターン1010と、開口部としてのウィンドウ1020とを有する。パッドパターン1010の中心座標を(0,0)とし、パッドパターン1010を1辺の長さが2eの正方形、ウィンドウ1020を1辺の長さが2fの正方形とすると、中心座標(0,0)におけるローカルフレアIef(0,0)は、以下の数式2で表される。
Figure 2008218577
但し、T(x,y)=1 e<|x|<f、且つ、e<|y|<f
T(x,y)=0 上記以外のx、yの範囲
数式2を参照するに、ローカルフレアIef(0,0)は、パッドパターン1010の1辺の半分の長さeと、ウィンドウ1020の1辺の半分の長さfによって定義される。換言すれば、ローカルフレアIef(0,0)は、入射光に対して、eμmからfμmの範囲に発生するローカルフレアの総量となる。
図5に示す従来の測定パターン1000に対して、パッドパターン1010の中心座標(0,0)の位置に光量センサーを配置して光量を測定すれば、原理的には、ローカルフレアを測定することが可能である。しかしながら、パッドパターン1010の中心座標(0,0)の位置での光量を測定するためには、光量センサーの直上に配置される遮光板の開口部の面積を小さくしなければならない。その結果、光量センサーに入射する光の光量が小さくなり、電気的なノイズの影響によってS/N比が得られず、ローカルフレアを高精度に測定することができない。
そこで、光量センサーの直上に配置される遮光板の開口部を大きくすることが考えられる。但し、図6に示すように、光量センサーの直上に配置される遮光板の開口部1130の面積を等方的に拡大すると、ローカルフレアの測定に必要な光量を確保することができるが、どの範囲に発生したローカルフレアであるかを定義することができない。図6は、従来の測定パターン1000と測定パターン1000のパッドパターン1010に応じて面積を拡大させた開口部1130を有する遮光板とを重ね合わせた状態を示す図である。
開口部1130の大きさが、測定したいローカルフレアの範囲、例えば、1μm乃至2μmと比べて大きくなると、開口部1130の場所によって光量センサーに入射するローカルフレアの範囲が変わってくる。開口部1130を1辺が2d(d<e<<f、且つ、d>>1)の正方形であるとすると、光量センサーの中心部分には、入射光に対してeμm以上離れたローカルフレアしか入射しない。従って、1μm乃至2μmに存在するローカルフレアを正確に測定することができない。
また、例えば、e−d=2μmとすれば、開口部1130の周辺部分には2μmの位置に発生するローカルフレアが入射するが、2次元的に全方位から同じ距離のローカルフレアを測定することができない。このように、開口部1130の面積を単に大きくしただけでは、ローカルフレアを正確に測定することができない。換言すれば、ローカルフレアを高精度に測定するためには、測定パターンの形状及び遮光板の開口部の形状を最適化する必要がある。
これに対して、本実施例では、図7に示すように、遮光板320の開口をスリット形状の開口部322とし、測定パターン210の矩形形状の遮光部212の縦横の寸法を開口部322より大きくしている。このように構成することで、開口部の面積を大きくして光量センサーへ入る光量を確保することができ、且つ、ローカルフレアの値を位置に関する情報として取得できるので、ローカルフレアの分布の範囲を特定できる。従って、本実施形態では、位置に関するローカルフレアの分布を精度よく測定することが可能である。
図7において、測定部30を用いてローカルフレアを測定する際の測定値Iabは、以下の数式3で表される。
Figure 2008218577
但し、T(x’,y’)=1 a<|x’|<b、且つ、|y’|<L1/2
T(x’,y’)=0 上記以外のx’、y’の範囲
また、dxとdyの積分範囲は、遮光板320におけるスリット形状の開口部322の範囲であるため、中心を原点とすると、|x|<t/2、且つ、|y|<L3/2となる。
図7に示す測定パターン210(遮光部212)と遮光板320(開口部322)との関係において、開口部322の幅方向の長さtが測定するローカルフレアの最小距離よりも短く(例えば、1μm以下)、且つ、y>bの場合には、G(b)→0とする。ローカルフレアは、入射光からの距離が離れるにつれて小さくなる傾向がある。従って、入射光から十分に離れた距離、例えば、50μm乃至100μmでは、無視できるくらい小さいとすると、数式3は以下の数式4に近似できる。
Figure 2008218577
G(x’,y’−y)のy’−yは、|y’−y|>bでは0となる。従って、L1>L3+2bの場合には、dyに関する積分は単にL3倍することと等価であるため、分母のL3と相殺されて数式4が得られる。
このように、測定部30を用いてローカルフレアを測定する際の測定値Iabは、図5に示した従来の測定パターン1000におけるパッドパターン1010の中心座標(0,0)で得られるローカルフレアIef(数式2)と同じ式に近似される。
数式4に示す測定値Iabは、aμm乃至bμmの範囲に存在するローカルフレアを測定したことを意味する。図8に示すように、遮光板320におけるスリット形状の開口部322をY方向に複数の微小領域322Aに分割した場合を考える。微小領域322Aは、図5に示した従来の測定パターン1000のパッドパターン1010に相当する。本実施形態では、微小領域322AをY方向に積算することによって光量を確保し、測定精度を向上させている。本実施形態の測定パターン210の遮光部212は、図5に示す従来の測定パターン1000のパッドパターン1010と異なり、Y方向に拡がったスリット形状を有する。また、予めオフセットとして2つのパターンによるローカルフレアの差を取得することによって測定部30を用いてローカルフレアを測定する際の測定値Iabを補正することが可能である。具体的には、図5に示す測定パターン1000(但し、パッドパターン1010の1辺は2a、ウィンドウ1020の1辺は2bとする)を用いてローカルフレアI1を測定する。次いで、図3に示す測定パターン210(即ち、パッドパターン1010をY方向に拡大した遮光部を有する測定パターン)を用いてローカルフレアI2を測定する。そして、測定部30を用いてローカルフレアを測定する際の測定値Iabに対して、I1/I2の比をかければよい。ここで、図8は、数式4に示す測定値Iabの意味を説明するための図である。
本実施形態では、測定パターン210の遮光部212の幅方向に直交する方向の長さL1と遮光板320の開口部322の幅方向に直交する方向の長さL3との関係をL1>L3+2bとして説明した。但し、遮光板320の開口部322の幅方向に直交する方向の長さL3が開口部322の幅方向の長さtに対して十分に長い場合には、必ずしも上述した関係を有する必要はない。L1がL3と同じ又はL1>L3であれば、測定精度に与える影響が小さいため同じ効果を得ることができる。
図9は、被検光学系TOSの像面に形成される測定パターン210の投影像の光強度分布(断面)を示す図である。遮光板320におけるスリット形状の開口部322を、測定パターン210の投影像に対して、開口部322の幅方向に移動させながら光量を光量センサー340で測定すると、図9に示すような光強度分布が得られる。遮光板320におけるスリット形状の開口部322が測定パターン210の遮光部212で遮光されている領域での光量をE1とする。光量E1は、測定パターン210に対応するローカルフレアの強度に相当する。また、遮光板320におけるスリット形状の開口部322が測定パターン210の遮光部212で遮光されていない領域での光量をE2とする。このとき、ローカルフレア率は、E1/E2×100[%]で表すことができる。但し、測定パターン210(遮光部212)の方向と遮光板320におけるスリット形状の開口部322の方向が精度よく一致していないと、光量E1を正しく測定することができない。例えば、測定パターン210の遮光部212と遮光板320の開口部322とが、開口部322の長手方向にずれている場合には、光量E1は実際よりも大きい値で測定されてしまう。このような場合には、測定パターン210(遮光部212)又は遮光板320(開口部322)を移動させながら光量E1を測定し、最小値を光量E1として採用すればよい。
遮光板320の開口部322が一本のスリットだけでは光量が不十分な場合には、図10に示すような複数の測定パターン210を有する測定マスク20Aと、複数のスリット形状の開口部322を含む遮光板320を有する測定部30Bとを用いればよい。これにより、光量センサー340で受光される光量を増加させることができる。上述したように、入射光から十分に離れている位置、例えば、入射光から50μm乃至100μm以上離れている位置においては、ローカルフレアは無視できるレベルになっている。従って、遮光板320におけるスリット形状の開口部322に近接した開口部以外の影響は無視してよい。ここで、図10は、測定マスク20Aを示す概略上視図である。図11は、測定部30Bを示す概略上視図である。
また、図12に示すような測定マスク20Bを用いてもよい。測定マスク20Bは、隣接する測定パターン210の開口部214aと開口部214bとを接続した開口部214cと、遮光部212とを交互に有する。これにより、複数の測定パターン210を配置する場合の配置領域を小さくすることができる。ここで、図12は、測定マスク20Bを示す概略上視図である。
また、図13(a)乃至図13(d)に示すように、遮光部212の幅及び開口部214の幅が異なる測定パターン210を含む複数の測定マスク20C乃至20Eを用いてもよい。これにより、測定パターン210の寸法に対応するローカルフレアの空間分布の範囲を選択的に測定することが可能となる。ある測定パターンに対するローカルフレアの測定値は、測定パターンの遮光部212の幅方向の長さ2a及び開口部214の幅方向の長さ2bによって決定されるaμmからbμmの範囲に存在するローカルフレアIabを測定することに対応する。ここで、a及びbをパラメータとして複数のローカルフレアIabを測定すると、Iabは、ローカルフレア分布を示す関数G(x,y)の積分であるから、Iをローカルフレア分布の範囲として距離の関数であるa及びbで近似することも可能である。ローカルフレアの空間的な分布が等方的であるとすれば、ローカルフレアの測定値(積算値)Iを微分することによって、分布の関数G(r)を求めることも可能である。ここで、図13(a)乃至図13(c)は、測定マスク20C乃至20Eを示す概略上視図である。
また、上述した測定パターンの差によるオフセット補正も、図13(a)乃至図13(c)に示す遮光部212の幅及び開口部214の幅が異なる測定パターン210の組み合わせに対して実施すればよい。これにより、遮光部212の幅及び開口部214の幅が異なる測定パターン210に対するローカルフレア毎に補正することができる。
本実施形態では、遮光板320におけるスリット形状の開口部322の長手方向がY方向である場合を説明した。但し、図14に示すような測定パターン210を90度回転させた測定パターン210’を含む測定マスク20Fと、図15に示すようなスリット形状の開口部322を90度回転させた開口部322’を含む遮光板320を有する測定部30Fとを用いてもよい。測定マスク20Fは、長手方向がY方向である遮光部212を含む測定パターン210と、長手方向がX方向である遮光部212を含む測定パターン210’とを有する。測定部30Fは、長手方向がY方向であるスリット形状の開口部322と、長手方向がX方向であるスリット形状の開口部322’とを含む遮光板320を有する。ここで、図14は、測定マスク20Fを示す概略上視図である。図15は、測定部30Fを示す概略上視図である。
測定マスク20F及び測定部30Fを用いてX方向に関するローカルフレアを測定する場合を考える。この場合、測定パターン210における遮光部212の投影像の位置に遮光板320開口部322の位置を合わせて、光量センサー340をX方向にステップさせながらローカルフレアを測定する。一方、測定マスク20F及び測定部30Fを用いてY方向に関するローカルフレアを測定する場合には、測定パターン210’における遮光部212の投影像の位置に遮光板320開口部322’の位置を合わせて、同様に測定する。
測定マスク20F及び測定部30Fを用いる場合には、例えば、X方向のローカルフレアを測定している時に、Y方向のローカルフレアを測定するための開口部322’に光が入射しないように配置することが重要である。従って、測定パターン210の投影像の位置に対して、十分に距離が離れるようにする必要がある。そこで、測定パターン210と測定パターン210’とが直交するように(図14参照)、開口部322と開口部322’とを配置することが好ましい。但し、測定パターン210の配置領域や光量センサー340の大きさに余裕がある場合には、それぞれが同時に近接しないような位置に自由に配置すればよい。
図14に示す測定マスク20Fは、X方向及びY方向に1つの遮光部212を有しているが、上述したように、X方向及びY方向の各々に複数の遮光部212を有していてもよい。また、遮光部212の幅や開口部214の幅が異なる複数の測定パターン210を配置してもよい。
このように、測定装置1によれば、被検光学系TOSに発生するローカルフレアを短時間で高精度に測定することができる。
以下、測定装置1を適用した露光装置について説明する。図16は、本発明の一側面としての露光装置500の構成を示す概略断面図である。露光装置500は、本実施形態では、ステップ・アンド・スキャン方式でレチクル520のパターンをウエハ540に露光する投影露光装置である。但し、露光装置500は、ステップ・アンド・リピート方式も適用することができる。露光装置500は、照明装置510と、レチクル520及び測定マスク20を支持するレチクルステージ525と、投影光学系530と、ウエハ540及び測定部30を支持するウエハステージ545とを有する。なお、露光装置500において、照明装置510、測定マスク20、測定部30は、上述した測定装置1を構成する。
照明装置510は、転写用の回路パターンが形成されたレチクル520及び測定マスク20を照明し、光源部512と、照明光学系514とを有する。
光源部512は、例えば、光源としてエキシマレーザーを使用する。エキシマレーザーは、波長約248nmのKrFエキシマレーザー、波長約193nmのArFエキシマレーザーなどを含む。但し、光源部512の光源はエキシマレーザーに限定されず、例えば、波長約365nmの水銀のi線などを使用してもよい。
照明光学系514は、レチクル520及び測定マスク20を照明する光学系であり、レンズ、ミラー、オプティカルインテグレーター、位相板、回折光学素子、絞り等を含む。
レチクル520は、回路パターンを有し、レチクルステージ525に支持及び駆動される。レチクル520から発せられた回折光は、投影光学系530を介して、ウエハ540に投影される。露光装置500は、ステップ・アンド・スキャン方式の露光装置であるため、レチクル520とウエハ540を走査することによって、レチクル520のパターンをウエハ540に転写する。
レチクルステージ525は、レチクル520及び測定マスク20を支持し、図示しない移動機構に接続されている。図示しない移動機構は、リニアモーターなどで構成され、X軸方向にレチクルステージ525を駆動することでレチクル520及び測定マスク20を移動させることができる。
投影光学系530は、レチクル520のパターンをウエハ540に投影する光学系である。投影光学系530は、照明装置510、測定マスク20及び測定部30で構成される測定装置1によって、高精度にローカルフレアが測定され、かかる測定結果に基づいて発生するローカルフレアが低減するように調整される。但し、測定装置1の測定結果に基づいて、レチクル520のパターン(線幅)を逆補正して、ウエハ540上に転写されたときに所望のパターンが得られるようにしてもよい。
本実施形態では、基板としてウエハ540を用いる。但し、ウエハ540の代わりにガラスプレート、その他の基板を用いることもできる。ウエハ540には、フォトレジストが塗布されている。
ウエハステージ545は、ウエハ540及び測定部30を支持し、例えば、リニアモーターを利用してウエハ540及び測定部30を駆動する。
投影光学系530で発生するローカルフレアを測定するための測定装置を構成する測定マスク20及び測定部30は、上述した通りのいかなる形態をも適用可能であり、ここでの詳細な説明(構成及び測定動作)は省略する。また、レチクル520の一部に、上述したローカルフレアを測定するための測定パターンを入れてもよい。
露光装置500の動作において、まず、投影光学系530で発生するローカルフレアを測定する。投影光学系で発生するローカルフレアは、上述したように、測定装置1を構成する照明装置510、測定マスク20及び測定部30を用いて測定される。次いで、かかる測定結果に基づいて投影光学系530のフレア良否が判定される。装置を長期間使用することによって、光学系の一部に異物が付着してフレアが変化することがあるが、本測定によってフレアの変化を定期的にモニターすることが可能となる。ローカルフレアの測定結果に変化がある場合には、光学系のクリーニングによって回復することも可能である。
次いで、レチクル520のパターンをウエハ540に露光する。光源部512から発せられた光束は、照明光学系514によってレチクル520を照明する。レチクル520のパターンを反映する光は、投影光学系530によってウエハ540上に結像する。露光装置500が使用する投影光学系530は、上述したように、従来よりも発生するローカルフレアが少なく、優れた結像能力を達成する。従って、露光装置500は、高いスループットで経済性よく高品位なデバイス(半導体素子、LCD素子、撮像素子(CCDなど)、薄膜磁気ヘッドなど)を提供することができる。
次に、図17及び図18を参照して、露光装置500を利用したデバイス製造方法の実施例を説明する。図17は、デバイス(半導体デバイスや液晶デバイス)の製造を説明するためのフローチャートである。ここでは、半導体デバイスの製造を例に説明する。ステップ1(回路設計)では、デバイスの回路設計を行う。ステップ2(レチクル製作)では、設計した回路パターンを形成したレチクルを製作する。ステップ3(ウエハ製造)では、シリコンなどの材料を用いてウエハを製造する。ステップ4(ウエハプロセス)は、前工程と呼ばれ、レチクルとウエハを用いてリソグラフィー技術によってウエハ上に実際の回路を形成する。ステップ5(組み立て)は、後工程と呼ばれ、ステップ4によって作成されたウエハを用いて半導体チップ化する工程であり、アッセンブリ工程(ダイシング、ボンディング)、パッケージング工程(チップ封入)等の工程を含む。ステップ6(検査)では、ステップ5で作成された半導体デバイスの動作確認テスト、耐久性テストなどの検査を行う。こうした工程を経て半導体デバイスが完成し、これが出荷(ステップ7)される。
図18は、ステップ4のウエハプロセスの詳細なフローチャートである。ステップ11(酸化)では、ウエハの表面を酸化させる。ステップ12(CVD)では、ウエハの表面に絶縁膜を形成する。ステップ13(電極形成)では、ウエハ上に電極を蒸着などによって形成する。ステップ14(イオン打ち込み)では、ウエハにイオンを打ち込む。ステップ15(レジスト処理)では、ウエハに感光剤を塗布する。ステップ16(露光)では、露光装置500によってレチクルの回路パターンをウエハに露光する。ステップ17(現像)では、露光したウエハを現像する。ステップ18(エッチング)では、現像したレジスト像以外の部分を削り取る。ステップ19(レジスト剥離)では、エッチングが済んで不要となったレジストを取り除く。これらのステップを繰り返し行うことによってウエハ上に多重の回路パターンが形成される。かかるデバイス製造方法によれば、従来よりも高品位のデバイスを製造することができる。このように、露光装置500を使用するデバイス製造方法、並びに結果物としてのデバイスも本発明の一側面を構成する。
以上、本発明の好ましい実施例について説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されないことはいうまでもなく、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
本発明の一側面としての測定装置の構成を示す概略断面図である。 図1に示す測定装置の測定マスクを示す概略上視図である。 図2に示す測定マスクの測定パターンを示す概略拡大図である。 図1に示す測定装置の測定部を示す概略上視図である。 ローカルフレアを測定するための従来の測定パターンを示す概略上視図である。 図5に示す従来の測定パターンとかかる測定パターンのパッドパターンに応じて面積を拡大させた開口部を有する遮光板とを重ね合わせた状態を示す図である。 図3に示す測定パターンと図4に示す測定部(遮光板)とを重ね合わせた状態を示す図である。 数式4に示す測定値Iabの意味を説明するための図である。 図3に示す測定パターンの投影像の光強度分布(断面)を示す図である。 図1に示す測定装置に適用可能な測定マスクを示す概略上視図である。 図1に示す測定装置に適用可能な測定部を示す概略上視図である。 図1に示す測定装置に適用可能な測定マスクを示す概略上視図である。 図1に示す測定装置に適用可能な複数の測定マスクを示す概略上視図である。 図1に示す測定装置に適用可能な測定マスクを示す概略上視図である。 図1に示す測定装置に適用可能な測定部を示す概略上視図である。 本発明の一側面としての露光装置の構成を示す概略断面図である。 デバイスの製造を説明するためのフローチャートである。 図17に示すステップ4のウエハプロセスの詳細なフローチャートである。
符号の説明
1 測定装置
10 照明装置
20 測定マスク
210 測定パターン
212 遮光部
214 開口部
30 測定部
320 遮光板
322 開口部
340 光量センサー
TOS 被検光学系
500 露光装置
514 照明光学系
520 レチクル
530 投影光学系
540 ウエハ

Claims (7)

  1. 被検光学系の像面に配置された測定部と、
    前記被検光学系の物体面に配置された測定マスクとを備え、
    前記測定部は、スリット形状の像側開口部を有する遮光板と、前記像側開口部を通過した光の光量を測定する光量センサーとを有し、
    前記測定マスクは、前記被検光学系の像面に前記像側開口部よりも縦横の寸法が大きい投影像を形成する矩形形状の遮光部と、前記遮光部の両側に配置された物体側開口部とを含む測定パターンを有し、
    前記投影像が前記像側開口部を覆う状態において、前記測定部が光量を測定することによって前記被検光学系で発生するフレアを測定することを特徴とする測定装置。
  2. 前記像側開口部は、第1の方向の長さに対して、前記第1の方向に直交する第2の方向の長さが10倍以上長いことを特徴とする請求項1記載の測定装置。
  3. 前記遮光板は、スリット形状の複数の像側開口部を有し、
    前記測定マスクは、前記被検光学系の像面に前記像側開口部よりも縦横の寸法が大きい投影像を形成する矩形形状の遮光部と、前記遮光部の両側に配置された物体側開口部とを含む複数の測定パターンを有し、
    前記複数の測定パターンの各々の遮光部の投影像が前記複数の像側開口部の各々を覆う状態において、前記測定部が光量を測定することによって前記被検光学系で発生するフレアを測定することを特徴とする請求項1記載の測定装置。
  4. 前記測定マスクは、幅の異なる複数の遮光部を有することを特徴とする請求項1記載の測定装置。
  5. 前記測定マスクは、幅の異なる複数の物体側開口部を有することを特徴とする請求項1記載の測定装置。
  6. 光源からの光束を用いてレチクルを照明する照明光学系と、
    前記レチクルのパターンを基板に投影する投影光学系と、
    前記投影光学系を被検光学系として、前記被検光学系で発生するフレアを測定する測定装置とを有し、
    前記測定装置は、請求項1乃至5のうちいずれか1項に記載の測定装置であることを特徴とする露光装置。
  7. 請求項6記載の露光装置を用いて基板を露光するステップと、
    露光された前記基板を現像するステップとを有することを特徴とするデバイス製造方法。
JP2007051934A 2007-03-01 2007-03-01 測定装置、露光装置及びデバイス製造方法 Withdrawn JP2008218577A (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007051934A JP2008218577A (ja) 2007-03-01 2007-03-01 測定装置、露光装置及びデバイス製造方法
US12/039,111 US20080213704A1 (en) 2007-03-01 2008-02-28 Measurement apparatus, exposure apparatus, and device fabrication method
EP08152054A EP1965259A3 (en) 2007-03-01 2008-02-28 Measurement apparatus, exposure apparatus, and device fabrication method
KR1020080018640A KR20080080442A (ko) 2007-03-01 2008-02-29 측정장치, 노광장치 및 디바이스의 제조방법
TW097107343A TW200842518A (en) 2007-03-01 2008-02-29 Measurement apparatus, exposure apparatus, and semiconductor device fabrication method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007051934A JP2008218577A (ja) 2007-03-01 2007-03-01 測定装置、露光装置及びデバイス製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008218577A true JP2008218577A (ja) 2008-09-18

Family

ID=39471937

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007051934A Withdrawn JP2008218577A (ja) 2007-03-01 2007-03-01 測定装置、露光装置及びデバイス製造方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US20080213704A1 (ja)
EP (1) EP1965259A3 (ja)
JP (1) JP2008218577A (ja)
KR (1) KR20080080442A (ja)
TW (1) TW200842518A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010205896A (ja) * 2009-03-03 2010-09-16 Nikon Corp フレア計測方法及び露光方法

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106154761B (zh) * 2015-04-15 2018-06-26 上海微电子装备(集团)股份有限公司 一种杂散光测量装置及测量方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4051240B2 (ja) 2002-07-31 2008-02-20 富士通株式会社 試験用フォトマスク、フレア評価方法、及びフレア補正方法
JP2004126486A (ja) * 2002-07-31 2004-04-22 Fujitsu Ltd パターン寸法補正装置及びパターン寸法補正方法
JP3939670B2 (ja) 2003-03-26 2007-07-04 シャープ株式会社 フレア測定用フォトマスク対、フレア測定機構、及び、フレア測定方法
JP2006080245A (ja) 2004-09-08 2006-03-23 Nikon Corp フレア計測方法、露光方法、及びフレア計測用のマスク
JP4539877B2 (ja) * 2004-09-30 2010-09-08 株式会社ニコン 計測方法及び露光方法、並びにデバイス製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010205896A (ja) * 2009-03-03 2010-09-16 Nikon Corp フレア計測方法及び露光方法

Also Published As

Publication number Publication date
EP1965259A2 (en) 2008-09-03
US20080213704A1 (en) 2008-09-04
KR20080080442A (ko) 2008-09-04
EP1965259A3 (en) 2012-11-07
TW200842518A (en) 2008-11-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7948616B2 (en) Measurement method, exposure method and device manufacturing method
JP2007281003A (ja) 測定方法及び装置、並びに、露光装置
JP2008053618A (ja) 露光装置及び方法並びに該露光装置を用いたデバイス製造方法
JP2009016761A (ja) 位置検出装置の調整方法、露光装置及びデバイス製造方法
JP2009016762A (ja) 露光装置及びデバイス製造方法
JP5063229B2 (ja) 露光装置及びデバイス製造方法
CN113196177B (zh) 量测传感器、照射系统、和产生具有能够配置的照射斑直径的测量照射的方法
JP2011124345A (ja) 測定装置、露光装置及びデバイスの製造方法
JP2005030963A (ja) 位置検出方法
US6344896B1 (en) Method and apparatus for measuring positional shift/distortion by aberration
JP2007180209A (ja) 測定方法及び装置、露光装置、並びに、デバイス製造方法
KR100955116B1 (ko) 수차측정방법 및 코마수차측정방법
JP3796294B2 (ja) 照明光学系及び露光装置
JP2009032747A (ja) 露光装置及びデバイス製造方法
KR20000071810A (ko) 수차에 기인한 위치상의 이동과 위치 어긋남의 측정 장치및 방법
JP4666982B2 (ja) 光学特性測定装置、露光装置及びデバイス製造方法
JP2008172102A (ja) 測定方法及び露光装置
JP4835921B2 (ja) 計測方法、露光方法、デバイス製造方法、及びマスク
JP2008218577A (ja) 測定装置、露光装置及びデバイス製造方法
JP2006080444A (ja) 測定装置、テストレチクル、露光装置及びデバイス製造方法
JP2006351990A (ja) 露光装置及びデバイス製造方法
JP5089137B2 (ja) 露光装置及びデバイス製造方法
JP2007173689A (ja) 光学特性計測装置、露光装置、及びデバイス製造方法
JP2006080245A (ja) フレア計測方法、露光方法、及びフレア計測用のマスク
JP2009016612A (ja) 測定装置、露光装置及びデバイス製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20100511